JP6438667B2 - 成形装置、対象物の成形方法及び缶胴の製造方法 - Google Patents

成形装置、対象物の成形方法及び缶胴の製造方法

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本発明は、缶胴等の対象物を位置決めして移動させる成形装置、対象物の成形方法及び缶胴の製造方法に関する。
現在、一方が縮径して注出口が形成され、他方が開口する缶体の胴部に、エンボス成形等により凹凸を成形することで、缶胴を成形する成形装置が知られている。このような成形装置は、缶体の開口からマンドレルを挿入し、アウタツールによってマンドレルに向って缶体を押圧することで、缶体の胴部に凹凸を成形可能に形成されている。
また、缶体の成形装置として、缶体を軸方向に移動させた後にマンドレルに挿入し、周方向に回転させながら、表面に印刷されたマークをセンサで検出し、加工位置の位置合わせを行う技術も知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−047165号公報
上述した成形装置では、以下の問題があった。即ち、缶体をマンドレルに挿入するために、缶体を軸方向に移動させる機構と、缶体の位置合わせ及び加工のために、缶体を周方向に回転させる機構を設ける必要があり、装置が大型となる問題があった。
また、軸方向へ缶体を移動させる機構及び缶体を周方向に回転させる機構が、それぞれ独立して設けられることから、缶体を移動させるための制御が複雑となり、装置が誤作動する虞があった。装置が誤作動すると、缶体が他の構成品と接触して破損する虞や、装置自体が破損する虞もある。
そこで本発明は、簡単な構成で、缶体を軸方向及び周方向に移動させて位置決め及び移動が可能な成形装置、対象物の成形方法及び缶胴の製造方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決し目的を達成するために、本発明の成形装置、対象物の成形方法及び缶胴の製造方法は、次のように構成されている。
本発明の一態様として、成形装置は、対象物を保持する保持具と、その外周面にらせん状に形成された第1溝部及び軸心に沿って形成された第2溝部を有する前記保持具に接続された軸体、前記第1溝部と係合し、前記軸体を直進させるボールねじ、並びに、前記第2溝部と係合し、前記軸体を直進及び回転させるボールスプラインを具備するボールねじスプラインと、前記ボールねじ及び前記ボールスプラインをそれぞれ駆動可能に形成された駆動機構と、前記保持具に保持された前記対象物を成形する型装置と、前記駆動機構を駆動して、前記軸体を直進及び回転させることで、前記保持具に保持された前記対象物を、前記型装置の所定の位置に移動させる制御部と、を備え、前記制御部は、前記ボールねじ及び前記ボールスプラインの異常を検出可能に形成され、前記ボールねじ及び前記ボールスプラインの一方に異常を検出したときに、前記異常を検出した前記ボールねじ又は前記ボールスプラインを停止させるとともに、異常を検出していない前記ボールねじ又は前記ボールスプラインを駆動して、前記型装置から前記保持具を退避させる
本発明の一態様として、対象物の成形方法は、その外周面にらせん状に形成された第1溝部及び軸心に沿って形成された第2溝部を有する軸体、前記第1溝部と係合し、前記軸体を直進させるボールねじ、並びに、前記第2溝部と係合し、前記軸体を直進及び回転させるボールスプラインを具備するボールねじスプラインの前記ボールねじ及び前記ボールスプラインをそれぞれ駆動可能に形成された駆動機構により駆動し、前記軸体を直進及び回転させることで、前記軸体に接続された保持具に保持された対象物を、前記保持具に保持された前記対象物を成形する型装置の所定の位置に移動し、前記ボールねじ及び前記ボールスプラインの一方に異常を検出したときに、前記異常を検出した前記ボールねじ又は前記ボールスプラインを停止し、且つ、異常を検出していない前記ボールねじ又は前記ボールスプラインを駆動して、前記型装置から前記保持具を退避させる
本発明の一態様として、缶胴の製造方法は、その外周面にらせん状に形成された第1溝部及び軸心に沿って形成された第2溝部を有する軸体、前記第1溝部と係合し、前記軸体を直進させるボールねじ、並びに、前記第2溝部と係合し、前記軸体を直進及び回転させるボールスプラインを具備するボールねじスプラインの前記ボールねじ及び前記ボールスプラインをそれぞれ駆動可能に形成された駆動機構により駆動して前記軸体を直進及び回転させることで、前記軸体に接続された保持具に保持された缶体を、前記保持具に保持された前記缶体を成形する型装置の所定の位置に移動させ、前記型装置で前記缶体を成形し、前記缶体の成形後、前記ボールねじ又は前記ボールスプラインの少なくとも一方を駆動することで、前記型装置から前記缶体を退避させ、前記ボールねじ及び前記ボールスプラインの一方に異常を検出したときに、前記異常を検出した前記ボールねじ又は前記ボールスプラインを停止し、且つ、異常を検出していない前記ボールねじ又は前記ボールスプラインを駆動して、前記型装置から前記保持具を退避させる
本発明によれば、簡単な構成で、缶体を軸方向及び周方向に移動させて位置決め可能な成形装置、対象物の成形方法及び缶胴の製造方法を提供することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る成形装置の構成を一部断面で模式的に示す説明図。 同成形装置の構成を一部断面で模式的に示す説明図。 同成形装置で成形される対象物の一例の構成を示す側面図。 同成形装置に用いられる保持装置の構成を示す斜視図。 同保持装置の要部構成を示す斜視図。 同保持装置の要部構成を示す説明図。
以下、本発明の一実施の形態に係る成形装置1の構成を図1乃至図6を用いて説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る成形装置1の構成を一部断面で模式的に示す説明図、図2は成形装置1の構成であって、対象物100を保持する状態を一部断面で模式的に示す説明図、図3は成形装置1で成形される対象物100の一例の構成を示す側面図、図4は成形装置1に用いられる移動装置3の構成を示す斜視図、図5は移動装置3の要部構成、具体的には移動装置3に用いられるアーム21及びガイド22であって、特に移動装置3に用いられる外郭体23の内部の構成を示す斜視図、図6は移動装置3の要部構成、具体的には移動装置3に用いられるクランプ32及び支持体43の構成を示す説明図である。
図1及び図2に示すように、成形装置1は、移動装置3と、型装置4と、検出装置5と、制御部6と、を備えている。成形装置1は、対象物100を移動装置3で保持して型装置4へ移動させ、型装置4により対象物100にエンボス成形によって凹凸を成形可能に形成されている。
図3に示すように、成形装置1で成形が行われる対象物100は、金属材料で円筒状に形成され、その外周面に凹凸の形状が形成されることで缶胴を構成する、例えば、缶体100である。缶体100は、底部が開口する所謂ボトル缶であって、胴部111と、肩部112と、首部113と、を備えている。缶体100は、胴部111の底部及び首部113の上部が開口して形成される。缶体100は、胴部111に底板を固定後、内部に飲料等の液体を収容し、その後、蓋体が首部113に固定されることで、液体を保持する包装容器を構成する。また、缶体100は、その一部、例えば胴部111の底部近傍に、マーク120が印刷されている。
胴部111は、その一端側の底部が開口して形成され、他端側に肩部112及び首部113が一体に設けられる。胴部111は、型装置4により、凹凸が形成される。肩部112は、胴部111及び首部113を一体に連続させる部位であって、胴部111側から首部113に向って漸次縮径して形成される。首部113は、注出口を構成する。首部113は、胴部111及び肩部112よりも小径に形成される。
移動装置3は、缶体100を保持し、且つ、所定の位置に移動可能に形成されている。移動装置3は、缶体100を保持する保持具11と、保持具11を駆動する駆動手段12と、保持具11を移動させる移動手段13と、を備える。移動装置3は、保持具11が開閉駆動することで、缶体100の首部113を機械的に保持可能に形成されている。
なお、保持具11の開状態とは、缶体100の首部113を非保持の状態であって、後述するアーム21及びガイド22が首部113の外径よりも大きい距離を空けて離間する状態である。また、保持具11の閉状態とは、缶体100の首部113を保持可能な状態である。
保持具11は、複数のアーム21と、ガイド22と、外郭体23と、を備えている。保持具11は、アーム21及びガイド22により缶体100を保持可能に形成されている。
図4及び図5に示すように、アーム21は、例えば一対設けられる。図5に示すように、アーム21は、ヒンジピン31と、ヒンジピン31の一方の端部に設けられたクランプ32と、ヒンジピン31を付勢する付勢部材33と、を備えている。
ヒンジピン31は、外郭体23に回動可能に支持されるとともに、その両端部が外郭体23から突出して配置される。ヒンジピン31は、付勢部材33によって、回動可能な方向の一方に常時付勢される。ヒンジピン31は、その一端が駆動手段12の一部を固定可能に形成され、その他端がクランプ32を固定可能に形成される。
また、ヒンジピン31は、その中途部、例えば、略中央、より具体的には、外郭体23に支持される部位間であって、その一端側の外郭体23に支持される部位から、付勢部材33と略同一長さの位置に、座部31aを備えている。
座部31aは、付勢部材33の一端を固定可能に形成される。座部31aは、例えば、円板状に形成され、その一部にヒンジピン31の軸心に沿って形成された、付勢部材33の一部を挿入可能な開口部31bを備えている。
クランプ32は、ヒンジピン31の他端に固定されるクランプレバー35と、クランプレバー35に固定されるクランパー36と、を備えている。クランプレバー35は、ヒンジピン31の端部に固定される第1固定部35aと、クランパー36を固定可能に形成され、第1固定部35aに対してずれて配置される、より具体的にはヒンジピン31の軸心からずれて配置される第2固定部35bと、を備えている。
一対のヒンジピン31に設けられる一対のクランプレバー35は、第2固定部35bが対称位置に配置される。さらに言えば、一対のクランプレバー35は、第2固定部35bが離間するようにヒンジピン31に固定される。
クランパー36は、第2固定部35bに固定され、ヒンジピン31の軸心方向に延設して形成される。クランパー36は、缶体100の一部と当接可能に形成されている。具体的には、クランパー36は、首部113と当接する第1当接部36aと、肩部112と当接する第2当接部36bと、を備えている。図6に示すように、第1当接部36aは、缶体100と当接する面が、首部113の径と略同一の曲率半径を有する曲面で形成される。第2当接部36bは、缶体100と当接する面が、肩部112の曲面と略同一の曲率半径を有する曲面で形成される。
付勢部材33は、ヒンジピン31が回動可能な方向であって、且つ、一方向にヒンジピン31を付勢可能に形成されている。付勢部材33は、所謂、ねじりコイルばね(又はトーションばねと呼ばれる)である。付勢部材33は、コイル部と、コイル部の両端に設けられた腕部と、を備えている。腕部は、例えば、ヒンジピン31の軸心方向に延設され、一方が外郭体23の後述する開口部47bに、他方がヒンジピン31の座部31aの開口部31bに、それぞれ挿入されることで固定される。
一対のヒンジピン31に設けられる一対の付勢部材33は、それぞれ異なる方向であって、且つ、一対のクランパー36が近接する回動方向に、一対のヒンジピン31を付勢可能に形成される。即ち、一対の付勢部材33は、巻方向が異なる方向に設定され、図5に示すように、奥手側の付勢部材33は左巻きに、手前側の付勢部材33は右巻きに形成されている。
ガイド22は、クランプ32とともに、缶体100を保持可能に形成されている。ガイド22は、缶体100の基準位置、即ち、保持を開始する保持位置を案内可能に形成されている。ガイド22は、外郭体23に支持された基部41と、基部41に設けられた弾性体42と、弾性体42に設けられた支持体43と、を備えている。
基部41は、外郭体23に固定され、弾性体42を介して支持体43を支持可能に形成されている。弾性体42は、例えばコイルばねであって、支持体43を所定の弾性力で支持可能に形成されている。弾性体42は、支持体43が基部41側に所定の力で押圧されたときに、その押圧力で支持体43を付勢するとともに、圧縮されることで、支持体43を基部41側に移動可能に形成されている。
支持体43は、缶体100の首部113及び肩部112に当接可能に形成されている。図6に示すように、支持体43は、缶体100と当接する面が、首部113の径と略同一の曲率半径を有する曲面で形成される。また、肩部112と当接する面が、肩部112の曲面と略同一の曲率半径を有する曲面で形成される。
このようなアーム21は、ヒンジピン31が付勢部材33によってクランプ32のクランパー36同士が近接する方向、及び、クランパー36が支持体43に近接する方向に付勢され、且つ、支持体43が弾性体42に支持される。これにより、アーム21は、一対のクランパー36の第1当接部36aが、支持体43とともに缶体100の首部113を所定の保持力で保持可能に形成される。また、保持具11は、第2当接部36bによって、缶体100の肩部112を支持可能に形成される。
外郭体23は、移動手段13に固定されるとともに、アーム21及びガイド22を支持可能に形成されている。
外郭体23は、例えば、円筒状の第1外郭体46と、第1外郭体46の両端の開口の一方を閉塞する第2外郭体47と、第1外郭体46の他方の開口を閉塞する第3外郭体48と、を備えている。外郭体23は、第1外郭体46、第2外郭体47及び第3外郭体48が一体に固定されることで形成される。また、外郭体23は、第1外郭体46及び第2外郭体47が移動手段13と接続されることで、移動手段13により回転及び往復動が可能に形成されている。
第1外郭体46は、移動手段13に回転及び往復動が可能に接続される。第2外郭体47は、移動手段13に接続されるとともに、アーム21のヒンジピン31及び付勢部材33を支持可能に形成されている。第2外郭体47は、一対のヒンジピン31を軸支する開口部47aと、付勢部材33の一方の腕部を挿入可能な開口部47bと、移動手段13の後述するシャフト61が挿入される開口部47cと、を備えている。
第1外郭体46は、ヒンジピン31及び基部41を支持可能に形成されている。第1外郭体46は、ヒンジピン31を軸支する開口部を備えている。また、第1外郭体46は、締結部材等により、基部41を固定可能に形成されている。
駆動手段12は、ベース51と、ベース51に固定されたカム52と、ヒンジピン31の第2外郭体47から突出する端部にそれぞれ設けられたカムフォロア53と、を備えている。駆動手段12は、カム52によりカムフォロア53が駆動されることで、付勢部材33による付勢に抗ってヒンジピン31を回動し、保持具11を開状態とすることが可能に形成されている。
ベース51は、カム52を支持する支持部材51aを備えるとともに、型装置4に対して所定の距離を有して配置される。
カム52は、円錐状に形成された所謂コーンカムである。カム52は、その軸心に沿って開口する開口部52aを備えている。カム52は、支持部材51aに固定される。
カムフォロア53は、移動手段13によりカム52の軸心に沿って移動可能に形成されている。カムフォロア53は、カム52と離間した状態から、カム52の円錐状に形成された外面(斜面)に接触して移動することで、軸心方向の移動を、カム52の軸心に対して径方向の移動に変換可能に形成されている。
具体的には、カムフォロア53は、ヒンジピン31の一端に固定されたカムロールレバー55と、カムロールレバー55に設けられたローラ56と、を備えている。カムロールレバー55は、ヒンジピン31に固定されるとともに、ヒンジピン31の軸心からずれた位置に、ローラ56を回転可能に支持する。ローラ56は、カム52の外面を接触して回転摺動が可能に形成されている。
このようなカムフォロア53は、ローラ56がカム52の外面を移動することで、カム52の外径の変化に伴って移動し、ヒンジピン31の軸心を中心として回動する。カムフォロア53は、その回動により、カムロールレバー55を介してヒンジピン31を回動可能に形成されている。
移動手段13は、外郭体23に固定され、カム52の開口部52aに挿入されたシャフト61と、支持部材51aに固定されたレール62と、外郭体23を回動可能に支持するとともに、レール62に沿って移動する案内部63と、シャフト61を回転及び往復動させる駆動源64と、を備えている。
移動手段13は、シャフト61を駆動源64により往復動させることで、外郭体23をカム52及び型装置4間で往復動可能に形成されている。移動手段13は、駆動源64により、シャフト61の往復動と同時又は別にシャフト61を回動可能に形成されている。
シャフト61は、その一端が第1外郭体46に固定されるとともに、その他端が駆動源64に接続される。シャフト61は、カム52の開口部52aに回転可能、且つ、往復動可能に支持される。
レール62は、支持部材51aに固定され、シャフト61の軸心と同一方向に延設される。案内部63は、第1外郭体46の外周面を回転可能に支持する第1案内部65と、第1案内部65に固定され、レール62に沿って移動可能な第2案内部66と、を備えている。第1案内部65は、例えば、ベアリング等の軸受により第1外郭体46を回転可能に支持する。第1案内部65は、軸心方向において第1外郭体46と固定される。
第2案内部66は、第1案内部65を固定する。第2案内部66は、シャフト61の移動に追従して、支持部材51aに固定されたレール62に沿って外郭体46及び第1案内部65とともに移動可能に形成されている。また、第2案内部66は、第1案内部65の回転移動を規制可能に形成される。即ち、第2案内部66は、レール62によって、シャフト61の回転時に、第1案内部65が外郭体23とともに回転することを防止可能に形成されている。
駆動源64は、シャフト61を回転可能、且つ、シャフト61を往復動可能に形成されている。具体的には、駆動源64は、ボールねじ83及びボールスプライン84を具備するボールねじスプライン71と、ボールねじスプライン71を駆動するモータ72と、制御部6に接続され、モータ72を駆動するドライバ73と、を備えている。
ボールねじスプライン71は、ベース80と、円筒状の外郭部材81と、軸体82と、ボールねじ83と、ボールスプライン84と、を備えている。外郭部材81は、ベース80に固定されている。外郭部材81は、ボールねじ83及びボールスプライン84を同軸上に配置可能に形成されている。
軸体82は、その外周面に、二つの溝部82a,82bが形成されている。具体的には、軸体82は、その外周面にらせん状に形成された第1溝部82aと、外周面にその軸心に沿って直線状に形成された第2溝部82bと、を備えている。軸体82は、その端部が、シャフト61に接続されている。第1溝部82a及び第2溝部82bは、軸体82の外周面に一部で交差して形成される。第1溝部82a及び第2溝部82bは、断面が半円状に形成される。
ボールねじ83は、外郭部材81に固定される第1外輪83aと、第1外輪83aに対して回動可能な第1内輪83bと、第1外輪83a及び第1内輪83b間に設けられた複数の第1摺動体83cと、第1内輪83bの内周面に複数設けられた第1ボールと、を備えている。第1内輪83bは、略円筒状に形成され、軸体82を挿入可能に形成されている。
第1摺動体83cは、例えば、ボールであって、第1外輪83aに対して第1内輪83bが回転可能に第1外輪83a及び第1内輪83bを支持する。第1ボールは、第1内輪83b及び軸体82間に介在されるとともに、第1溝部82aに配置される。
このようなボールねじ83は、第1内輪83bが回転することで、当該回転を第1ボール及び第1溝部82aを介して軸体82に伝達することによって、軸体82を軸心方向に移動可能に形成されている。
ボールスプライン84は、外郭部材81に固定される第2外輪84aと、第2外輪84aに対して回動可能な第2内輪84bと、第2外輪84a及び第2内輪84b間に設けられた複数の第2摺動体84cと、第2内輪84bの内周面に複数設けられた第2ボールと、を備えている。第2内輪84bは、略円筒状に形成され、軸体82を挿入可能に形成されている。
第2摺動体84cは、例えば、ボールであって、第2外輪84aに対して第2内輪84bが回転可能に第1外輪84a及び第1内輪84bを支持する。第2ボールは、第2内輪84b及び軸体82間に介在されるとともに、第2溝部82bに配置される。
このようなボールスプライン84は、第2内輪84bが回転することで、当該回転を第2ボール及び第2溝部82bを介して軸体82に伝達することによって、軸体82を周方向に移動可能、換言すると回転可能に形成されている。また、ボールスプライン84は、ボールねじ83がベース80に固定されていることから、第2内輪84bの回転のみを軸体82に伝達することで、軸体82を回転させながら軸方向に移動可能に形成されている。
このように構成されるボールねじスプライン71は、ボールねじ83のみを駆動することで、軸体82を直進させ、ボールスプライン84のみを駆動することで、軸体82を回転させながら直進させる。また、ボールねじスプライン71は、ボールねじ83及びボールスプライン84をそれぞれ所定の回転数で回転させることで、軸体82の直進させずに回転のみさせること、並びに、軸体82を直進及び回転させるとともに、当該直進及び回転時の軸体82の移動時の直進移動量及び回転数を制御可能に形成されている。また、ボールねじスプライン71は、モータ72の回転方向を反転させることで、軸体82の直進方向及び回転方向を反転させることが可能となる。
モータ72は、ボールねじスプライン71のボールねじ83及びボールスプライン84を駆動する駆動機構である。ボールねじ部83に設けられた第1モータ72aと、ボールスプライン84に設けられた第2モータ72bと、を備えている。モータ72は、その回転軸が、第1内輪83b及び第2内輪84bに、回転を伝達する伝達手段、例えばベルト86を介して接続される。モータ72a,72bは、ベルト86を介して第1内輪83b及び第2内輪84bを回転可能に形成されている。
ドライバ73は、制御部6及びモータ72に信号線99を介して電気的に接続され、制御部6からの指示に基づいて、モータ72を駆動可能に形成されている。ドライバ73は、第1モータ72aに接続された第1ドライバ73aと、第2モータ72bに接続された第2ドライバ73bと、を備えている。
型装置4は、保持具11に保持された缶体100に挿入されるマンドレル91と、マンドレル91に挿入された缶体100を押圧し、缶体100に凹凸を成形するアウタツール92と、アウタツール92をマンドレル91に対して移動させる移動源93と、を備えている。型装置4は、マンドレル91及びアウタツール92により、缶体100にエンボス成形を行うことが可能に形成されている。
マンドレル91は、缶体100の胴部111に挿入可能に、その外径が、胴部111の内径よりも小径に形成されている。マンドレル91は、その外面に、胴部111に成形する凹凸の形状が形成されている。また、マンドレル91は、例えば、その外径が拡径可能に形成されていてもよい。
アウタツール92は、マンドレル91に挿入された胴部111の外面を、マンドレル91に向って所定の圧力で押圧可能に形成されている。アウタツール92は、マンドレル91に対して進退可能に形成されている。また、アウタツール92は、その内面、さらに言えばマンドレル91との対向面に、胴部111に成形する凹凸の形状が形成されている。
移動源93は、アウタツール92をマンドレル91に対して進退可能、且つ、アウタツール92により、マンドレル91に配置された缶体100を所定の圧力で押圧可能に形成されている。移動源93は、信号線99を介して制御部6に電気的に接続されている。
検出装置5は、缶体100の位置を検出可能に形成されている。例えば、検出装置5は、図3に示す缶体100に印刷されたマーク120を検出することで、缶体100の位置を検出可能に形成されている。検出装置5は、信号線99を介して制御部6に電気的に接続され、検出した缶体100の位置情報を制御部6に送信可能に形成されている。検出装置5は、例えば、第1案内部65に、支持部材51aを介して所定の位置に固定され、第1案内部65の移動に伴って移動可能に形成されている。
制御部6は、第1ドライバ73a、第2ドライバ73b及び移動源93に電気的に接続され、第1モータ72a、第2モータ72a及び移動源93を制御可能に形成されている。制御部6は、検出装置5に接続され、検出装置5から送信された情報から、缶体100の成形開始位置を検出可能に形成されている。
制御部6は、第1モータ72a及び第2モータ72bの電流値、第1モータ72a及び第2モータ72bの回転数、又は、保持具11の移動量等を検知可能に形成されている。即ち、制御部6は、ボールねじ83及びボールスプライン84の駆動状態を検出可能に形成されている。
また、制御部6は、検出したボールねじ83及びボールスプライン84の駆動状態と、各ドライバ73a,73bに対する指令値とを比較し、駆動状態が指令値と異なるときに、ボールねじ83又はボールスプライン84の異常を判断可能に形成されている。換言すると、制御部6は、ボールねじ83及びボールスプライン84の駆動状態と指令値を監視し、ボールねじ83及びボールスプライン84の異常の有無を検出可能に形成されている。
制御部6は、以下の機能(1)乃至機能(5)を有している。
(1)保持具11に缶体100を保持する機能。
(2)保持具11に保持した缶体100の位置決めをする機能。
(3)位置決めした缶体100を成形する機能。
(4)成形した缶体100を退避させる機能。
(5)ボールねじスプライン71の異常時に、保持具11を退避させる機能。
次に、これら機能(1)乃至機能(5)について説明する。
機能(1)は、ボールねじ83及びボールスプライン84を制御して、軸体82を直進及び回転させて、保持具11を駆動し、所定の位置に配置された缶体100を保持具11で保持させる機能である。
具体的には、機能(1)は、各ドライバ73a,73bを介して第1モータ72a及び第2モータ72bを駆動し、ボールねじ83及びボールスプライン84を制御して、軸体82を直進及び回転させる。これにより、待機位置に位置する保持具11を配置された缶体100に向かって移動させる。保持具11が所定の位置に移動すると、カム52がカムフォロア53から離間し、且つ、付勢部材33によるヒンジピン31の付勢により、保持具11のクランプ32を開状態から閉状態とし、保持具11により缶体100を保持する。機能(1)は、このようにして、缶体100を保持する機能である。
機能(2)は、機能(1)で保持具11に保持した缶体100を、所定の位置に位置決めする機能である。具体的には、機能(1)は、第1モータ72a及び第2モータ72bを駆動し、マンドレル91に挿入される位置まで缶体100を移動させるとともに、缶体100のマーク120を検出し、缶体100を回転させて、成形を開始する位置に缶体100を位置決めする。機能(2)は、このようにして、缶体100を位置決めする機能である。
機能(3)は、機能(2)で位置決めされた缶体100を、型装置4で成形する機能である。具体的には、機能(3)は、移動源93を制御してアウタツール92を移動させて、缶体100の胴部111をマンドレル91及びアウタツール92で挟む。この状態で、第1モータ72a及び第2モータ72bを駆動して所定の回転角度だけ缶体100を回転させて、胴部111に凹凸を成形する。機能(3)は、このようにして、缶体100の胴部111に凹凸を成形する機能である。
機能(4)は、機能(3)で成形された缶体100をマンドレル91から退避させるとともに、駆動源64によりクランプ32を駆動して、保持具11から取り外す機能である。具体的には、機能(4)は、移動源93を制御してアウタツール92をマンドレル91及び胴部111から離間させ、第1モータ72a及び第2モータ72bを駆動して、保持具11をマンドレル91から離間するように移動させる。これにより、缶体100をマンドレル91から離間させるとともに、カム52によりカムフォロア53を駆動することで、クランプ32を閉状態から開状態とし、保持具11から缶体100を取り外し可能とする。このように、機能(4)は、缶体100をマンドレル91から退避させて、缶体100を保持具11から取り外す機能である。
機能(5)は、上述の機能(1)乃至機能(4)により、缶体100を移動又は成形させているときに、ボールねじスプライン71に異常が生じたときに、保持具11を退避させる機能である。
具体的には、機能(5)は、ボールねじ83又はボールスプライン84の異常を検出後、異常が発生したボールねじ83又はボールスプライン84の第1モータ72a又は第2モータ72bの駆動を停止させる。また、異常の発生していない(正常な)ボールねじ83又はボールスプライン84の第1モータ72a又は第2モータ72bを、保持具11がマンドレル91から離間する方向に移動するように駆動し、保持具11を待機位置に移動させる。なお、缶体100の成形時においては、併せて、アウタツール92がマンドレル91から離間する方向に、移動源93を駆動させる。このように、機能(5)は、ボールねじ83又はボールスプライン84に異常が発生したときに、保持具11をマンドレル91から退避させる機能である。
次に、このように構成された成形装置1を用いた缶体100の胴部111への凹凸を成形するエンボス成形の工程について以下説明する。
先ず、待機位置として、制御部6は、第1モータ72a及び第2モータ72bを駆動して保持具11を移動させ、カム52によりカムフォロア53が駆動されることで保持具11が開状態となる位置に外郭体23を移動させる。このとき、制御部6は、クランプ32が缶体100を保持する所定の位置に配置されるように、第1モータ72a及び第2モータ72bを制御する。
次に、缶体100を保持具11に供給する供給手段により、ガイド22の支持体43に缶体100の首部113を配置する。制御部6は、第1モータ72a及び第2モータ72bを制御し、保持具11をマンドレル91側に移動させる。
この移動により、図2に示すように、カムフォロア53がカム52の縮径する外面に当接しながら移動する。なお、付勢部材33により、ヒンジピン31は、クランプ32同士、及び、クランプ32及び支持体43が近接する保持具11の閉状態側に常時付勢されている。
これにより、図6に示すように、クランプ32は、クランパー36が、二点鎖線で示す開状態から、実線で示す閉状態となるように移動し、缶体100の首部113及び肩部112が、アーム21及びガイド22に支持される。
このとき、カム52とカムフォロア53とは互いに離間することで、ヒンジピン31は、付勢部材33によってクランプ32が互いに近づく方向に付勢され、結果、クランプ32の閉状態が維持され、所定の保持力によって缶体100が保持される。
缶体100がアーム21及びガイド22に支持されると、制御部6は、第1モータ72a及び第2モータ72bを制御し、図1に示すように、型装置4のマンドレル91に缶体100の胴部111を挿入する。
具体的には、制御部6は、まず、第2モータ72bのみ、又は、第1モータ72a及び第2モータ72bを駆動し、缶体100を直進及び回転させる。缶体100が回転し、検出装置5によりマーク120が所定の位置で検出されると、制御部6は、検出装置5で検出した情報に基づいて第2モータ72bを停止させ、第1モータ72aのみを駆動し、缶体100の回転を停止させて、缶体100を直進させる。缶体100がマンドレル91の所定の位置に挿入されると、第1モータ72aを停止させる。これにより、缶体100の胴部111が、マンドレル91の所定の位置に配置される。
次に、制御部6は、第1モータ72a及び第2モータ72bを駆動して、缶体100の回転移動のみを行い、且つ、移動源93を制御し、アウタツール92をマンドレル91に向かって移動させる。制御部6は、缶体100の回転移動を継続し、アウタツール92をマンドレル91に向って移動させて缶体100を押圧し、所定の回転量だけ缶体100を回転させて、缶体100の胴部111に凹凸を成形する。
次に、制御部6は、移動源93を制御してアウタツール92を缶体100から離間させる。その後、制御部6は、第2モータ72bのみ、又は、第1モータ72a及び第2モータ72bを駆動して、缶体100をマンドレル91から離間する方向に直進させるとともに、クランプ32が所定の位置となるように、缶体100を回転させる。
クランプ32が所定の位置となったら、制御部6は、第2モータ72bを停止させ、第1モータ72aを駆動し、缶体100を所定の位置に移動させる。なお、缶体100が所定の位置に移動したときにクランプ32が所定の位置となるように、第1モータ72a及び第2モータ72bを制御してもよい。
缶体100が所定の位置に移動すると、カムフォロア53がカム52によって駆動され、保持具11を開状態となり、成形した缶体100を回収手段によって回収させる。
これらの工程を繰り返し行うことで、缶体100を移動装置3で保持し、且つ、型装置4に対して進退させるとともに、型装置4で缶体100にエンボス成形を行い、缶体100の外面に凹凸を成形する。これにより、缶体100の外面に凹凸が形成された缶胴が形成される。
また、これらの工程において、制御部6は、第1モータ72a又は第2モータ72bに異常を検出すると、異常を検出していない正常な第1モータ72a又は第2モータ72bのみを駆動し、缶体100をマンドレル91から、直進、又は、直進及び回転させながら退避させる。
このように構成された成形装置1によれば、駆動源64に、ボールねじ83及びボールスプライン84を具備するボールねじスプライン71を用いる簡単な構成で、一本の軸体82、軸方向へ直進及び周方向へ回転させることができる。これにより、制御部6による保持具11の直進及び回転の制御を、第1モータ72a及び第2モータ72bの運転及び停止のみの単純な制御とすることが可能となる。このため、移動装置3による保持具11の誤操作を防止することが可能となり、成形装置1の信頼性の向上が可能となる。
また、成形装置1は、ボールねじ83及びボールスプライン84のいずれか一方に故障等の異常が発生しても、保持具11がマンドレル91から退避する方向に、異常が発生していないボールねじ83又はボールスプライン84を駆動する。このような構成とすることにより、ボールねじ83又はボールスプライン84の一方に異常が発生しても、保持具11をマンドレル91から退避することが可能となり、成形装置1及び缶体100の破損を防止することが可能となる。
より具体的には、ボールねじスプライン71は、ボールねじ83及びボールスプライン84の双方が駆動されることで回転する方向にのみ保持具11が回転する。このため、ボールねじ83又はボールスプライン84の一方に異常が発生すると、保持具11が軸方向に移動することになり、缶体100や保持具11がマンドレル91に接触する虞がある。しかし、本構成の成形装置1においては、ボールねじ83及びボールスプライン84の異常の発生を制御部6により検出可能とし、当該異常を検出したら、正常なボールねじ83又はボールスプライン84を、保持具11がマンドレル91から退避する方向に駆動することで、保持具11を退避させる。このような制御を制御部6に行わせることで、成形装置1は、異常発生時の破損を防止することが可能となる。
また、成形装置1は、保持具11が、付勢部材33によりヒンジピン31が付勢されることで閉状態となり、缶体100を保持可能となる。このため、型装置4により缶体100を成形するときに、マンドレル91及びアウタツール92によって缶体100が保持具11による保持開始時の所定の姿勢からずれる方向に缶体100に外力が印加されても、当該外力に追従してクランプ32が移動し、缶体100は保持された状態が維持される。
具体的には、所定の姿勢から缶体100に外力が印加されると、缶体100は、肩部112及び首部113を介して、クランプ32に当該外力を伝達する。クランプ32は、伝達された外力により、ヒンジピン31を、付勢部材33の付勢に抗って回動させる。
当該付勢に抗って一方のヒンジピン31が回動すると、他方のヒンジピン31は、接続されたクランプ32が一方のヒンジピン31(外力により付勢に抗って回動したヒンジピン31)のクランプ32に向って移動するように、付勢部材33の付勢により回動する。
結果、一対のクランプ32による缶体100の保持が維持され、結果、保持具11の閉状態が維持され、一対のクランプ32及び支持体43によって缶体100の保持が維持される。
また、ガイド22は、支持体43が弾性体42により支持されていることから、缶体100にガイド22に向かう外力が印加されると、ガイド22は、弾性体42の復元力によって、支持体43が基部41との所定の位置関係を維持する。結果、缶体100の保持が維持される。
このように、保持具11によって缶体100を所定の姿勢で保持することで、成形装置1は、エンボス成形等によって缶体100に凹凸を成形するときに、缶体100が確実に保持された状態を維持することが可能となる。これにより、傾斜した状態で缶体100が成形される虞や、クランプ32と缶体100の肩部112が所定の姿勢以外で接触して凹みや傷が生じる等の虞を防止することが可能となる。結果、成形装置1は、エンボス成形等の缶体100の成形において、歩留まりを向上することが可能となる。
また、成形装置1は、ヒンジピン31を付勢部材33によって保持具11が閉状態となる方向に付勢し、缶体100を保持する必要がないときにのみヒンジピン31をカム52及びカムフォロア53により開状態とする簡単な構成でよい。このため、成形装置1は、設備コストの低減が可能となる。
上述したように本発明の一実施の形態に係る成形装置1によれば、ボールねじ83及びボールスプライン84を具備するボールねじスプライン71を用いて保持具11を駆動することで、簡単な構成で缶体100を軸方向及び周方向に移動させて位置決めすることが可能となる。また、成形装置1によれば、ボールねじ83及びボールスプライン84の一方に異常が発生した場合に、異常が発生していないボールねじ83及びボールスプライン84の他方を、保持具11がマンドレル91から退避する方向に駆動することで、成形装置1の破損を防止可能となる。
なお、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではない。上述した例では、対象物100は、胴部111に肩部112及び首部113を備える缶体100である構成を説明したがこれに限定されない。例えば、缶体100は、円筒状の所謂スリーピース缶であってもよく、成形装置1は、このようなスリーピース缶の胴部を保持する保持具11を用いる構成であってもよい。
また、上述した例では、エンボス成形の方法として、缶体100を回転させながらマンドレル91に挿入するとともに、マーク120を検出して成形開始位置の位置決めを行い、缶体100をマンドレル91に挿入後、アウタツール92により凹凸を成形する構成を説明したがこれに限定されない。例えば、缶体100をマンドレル91に挿入後、回転させてマーク120を検出して成形開始位置の位置決めを行い、アウタツール92により成形する構成であってもよい。
また、上述した例では、保持具11は、一対のアーム21及び一つのガイド22を備える構成を説明したがこれに限定されず、対象物100に印加される外力に追従して、保持する対象物100の姿勢を維持可能に、クランプ32や支持体43等の変位が可能な手段を備える構成であれば、適宜設定可能である。例えば、保持具11は、ガイド22の変わりにアーム21をさらに備える構成であってもよく、例えば、アーム21を上下方向に一対設ける構成であってもよい。
さらに、上述した例では、制御部6による、保持具11(缶体100)の直進及び回転動作の制御について、一例を用いて説明したがこれに限定されず、保持具11(缶体100)は、他の動作により制御してもよい。この他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明と同等の記載を付記する。
[1]対象物を保持する保持具と、
その外周面にらせん状に形成された第1溝部及び軸心に沿って形成された第2溝部を有する前記保持具に接続された軸体、前記第1溝部と係合し、前記軸体を直進させるボールねじ、並びに、前記第2溝部と係合し、前記軸体を直進及び回転させるボールスプラインを具備するボールねじスプラインと、
前記ボールねじ及び前記ボールスプラインをそれぞれ駆動可能に形成された駆動機構と、
前記保持具に保持された前記対象物を成形する型装置と、
前記駆動機構を駆動して、前記軸体を直進及び回転させることで、前記保持具に保持された前記対象物を、前記型装置の所定の位置に移動させる制御部と、
を備えることを特徴とする成形装置。
[2]前記対象物の周方向の位置を検出する検出装置をさらに備え、
前記制御部は、前記ボールねじ又は前記ボールスプラインを駆動することで、前記型装置に前記対象物を移動させるとともに、前記検出装置で検出された前記対象物の周方向の位置が所定の位置となるまで、少なくとも前記ボールスプラインを駆動することで、前記対象物の周方向の位置を所定の位置に位置合わせを行うことを特徴とする[1]に記載の成形装置。
[3]前記制御部は、前記型装置で前記対象物が成形された後、前記ボールねじ又は前記ボールスプラインの少なくとも一方を駆動することで、前記型装置から前記対象物を退避させることを特徴とする[2]に記載の成形装置。
[4]前記制御部は、前記ボールねじ及び前記ボールスプラインの異常を検出可能に形成され、前記ボールねじ及び前記ボールスプラインの一方に異常を検出したときに、前記異常を検出した前記ボールねじ又は前記ボールスプラインを停止させるとともに、異常を検出していない前記ボールねじ又は前記ボールスプラインを駆動して、前記型装置から前記保持具を退避させることを特徴とする[1]に記載の成形装置。
[5]その外周面にらせん状に形成された第1溝部及び軸心に沿って形成された第2溝部を有する軸体、前記第1溝部と係合し、前記軸体を直進させるボールねじ、並びに、前記第2溝部と係合し、前記軸体を直進及び回転させるボールスプラインを具備するボールねじスプラインの前記ボールねじ及び前記ボールスプラインをそれぞれ駆動可能に形成された駆動機構により駆動し、
前記軸体を直進及び回転させることで、前記軸体に接続された保持具に保持された対象物を、前記保持具に保持された前記対象物を成形する型装置の所定の位置に移動する、 ことを特徴とする対象物の成形方法。
[6]前記ボールねじ又は前記ボールスプラインを駆動し、前記型装置に前記対象物を移動させるとともに、前記対象物の周方向の位置を検出する検出装置で検出された前記対象物の周方向の位置が所定の位置となるまで、少なくとも前記ボールスプラインを駆動することで、前記対象物の周方向の位置を所定の位置に位置合わせを行うことを特徴とする[5]に記載の対象物の成形方法。
[7]前記型装置で前記対象物を成形し、
前記対象物の成形後、前記ボールねじ又は前記ボールスプラインの少なくとも一方を駆動することで、前記型装置から前記対象物を退避させる、
ことを特徴とする[6]に記載の対象物の成形方法。
[8]前記ボールねじ及び前記ボールスプラインの一方に異常を検出したときに、前記異常を検出した前記ボールねじ又は前記ボールスプラインを停止し、且つ、異常を検出していない前記ボールねじ又は前記ボールスプラインを駆動して、前記型装置から前記保持具を退避させることを特徴とする[5]に記載の対象物の成形方法。
[9]その外周面にらせん状に形成された第1溝部及び軸心に沿って形成された第2溝部を有する軸体、前記第1溝部と係合し、前記軸体を直進させるボールねじ、並びに、前記第2溝部と係合し、前記軸体を直進及び回転させるボールスプラインを具備するボールねじスプラインの前記ボールねじ及び前記ボールスプラインをそれぞれ駆動可能に形成された駆動機構により駆動して前記軸体を直進及び回転させることで、前記軸体に接続された保持具に保持された缶体を、前記保持具に保持された前記缶体を成形する型装置の所定の位置に移動させ、
前記型装置で前記缶体を成形し、
前記缶体の成形後、前記ボールねじ又は前記ボールスプラインの少なくとも一方を駆動することで、前記型装置から前記缶体を退避させる、
ことを特徴とする缶胴の製造方法。
[10]前記ボールねじ又は前記ボールスプラインを駆動し、前記型装置に前記缶体を移動させるとともに、前記缶体の周方向の位置を検出する検出装置で検出された前記缶体の周方向の位置が所定の位置となるまで、少なくとも前記ボールスプラインを駆動することで、前記缶体の周方向の位置を所定の位置に位置合わせを行うことを特徴とする[9]に記載の缶胴の製造方法。
[11]前記ボールねじ及び前記ボールスプラインの一方に異常を検出したときに、前記異常を検出した前記ボールねじ又は前記ボールスプラインを停止し、且つ、異常を検出していない前記ボールねじ又は前記ボールスプラインを駆動して、前記型装置から前記保持具を退避させることを特徴とする[9]に記載の缶胴の製造方法。
1…成形装置、3…保持装置、4…型装置、5…検出装置、6…制御部、11…保持具、12…駆動手段、13…移動手段、21…アーム、22…ガイド、23…外郭体、31…ヒンジピン、32…クランプ、33…付勢部材、35…クランプレバー、36…クランパー、41…基部、42…弾性体、43…支持体、46…第1外郭体、47…第2外郭体、48…第3外郭体、51…ベース、52…カム、53…カムフォロア、61…シャフト、62…レール、63…案内部、64…駆動源、71…ボールねじスプライン、72…モータ(駆動機構)、72a…第1モータ、72b…第2モータ、73…ドライバ、81…外郭体、82…軸体、83…ボールねじ、84…ボールスプライン、91…マンドレル、92…アウタツール、93…移動源、100…対象物(缶体)、111…胴部、112…肩部、113…首部、120…マーク、S…信号線。

Claims (8)

  1. 対象物を保持する保持具と、
    その外周面にらせん状に形成された第1溝部及び軸心に沿って形成された第2溝部を有する前記保持具に接続された軸体、前記第1溝部と係合し、前記軸体を直進させるボールねじ、並びに、前記第2溝部と係合し、前記軸体を直進及び回転させるボールスプラインを具備するボールねじスプラインと、
    前記ボールねじ及び前記ボールスプラインをそれぞれ駆動可能に形成された駆動機構と、
    前記保持具に保持された前記対象物を成形する型装置と、
    前記駆動機構を駆動して、前記軸体を直進及び回転させることで、前記保持具に保持された前記対象物を、前記型装置の所定の位置に移動させる制御部と、
    を備え
    前記制御部は、前記ボールねじ及び前記ボールスプラインの異常を検出可能に形成され、前記ボールねじ及び前記ボールスプラインの一方に異常を検出したときに、前記異常を検出した前記ボールねじ又は前記ボールスプラインを停止させるとともに、異常を検出していない前記ボールねじ又は前記ボールスプラインを駆動して、前記型装置から前記保持具を退避させることを特徴とする成形装置。
  2. 前記対象物の周方向の位置を検出する検出装置をさらに備え、
    前記制御部は、前記ボールねじ又は前記ボールスプラインを駆動することで、前記型装置に前記対象物を移動させるとともに、前記検出装置で検出された前記対象物の周方向の位置が所定の位置となるまで、少なくとも前記ボールスプラインを駆動することで、前記対象物の周方向の位置を所定の位置に位置合わせを行うことを特徴とする請求項1に記載の成形装置。
  3. 前記制御部は、前記型装置で前記対象物が成形された後、前記ボールねじ又は前記ボールスプラインの少なくとも一方を駆動することで、前記型装置から前記対象物を退避させることを特徴とする請求項2に記載の成形装置。
  4. その外周面にらせん状に形成された第1溝部及び軸心に沿って形成された第2溝部を有する軸体、前記第1溝部と係合し、前記軸体を直進させるボールねじ、並びに、前記第2溝部と係合し、前記軸体を直進及び回転させるボールスプラインを具備するボールねじスプラインの前記ボールねじ及び前記ボールスプラインをそれぞれ駆動可能に形成された駆動機構により駆動し、
    前記軸体を直進及び回転させることで、前記軸体に接続された保持具に保持された対象物を、前記保持具に保持された前記対象物を成形する型装置の所定の位置に移動
    前記ボールねじ及び前記ボールスプラインの一方に異常を検出したときに、前記異常を検出した前記ボールねじ又は前記ボールスプラインを停止し、且つ、異常を検出していない前記ボールねじ又は前記ボールスプラインを駆動して、前記型装置から前記保持具を退避させることを特徴とする対象物の成形方法。
  5. 前記ボールねじ又は前記ボールスプラインを駆動し、前記型装置に前記対象物を移動させるとともに、前記対象物の周方向の位置を検出する検出装置で検出された前記対象物の周方向の位置が所定の位置となるまで、少なくとも前記ボールスプラインを駆動することで、前記対象物の周方向の位置を所定の位置に位置合わせを行うことを特徴とする請求項4に記載の対象物の成形方法。
  6. 前記型装置で前記対象物を成形し、
    前記対象物の成形後、前記ボールねじ又は前記ボールスプラインの少なくとも一方を駆動することで、前記型装置から前記対象物を退避させる、
    ことを特徴とする請求項5に記載の対象物の成形方法。
  7. その外周面にらせん状に形成された第1溝部及び軸心に沿って形成された第2溝部を有する軸体、前記第1溝部と係合し、前記軸体を直進させるボールねじ、並びに、前記第2溝部と係合し、前記軸体を直進及び回転させるボールスプラインを具備するボールねじスプラインの前記ボールねじ及び前記ボールスプラインをそれぞれ駆動可能に形成された駆動機構により駆動して前記軸体を直進及び回転させることで、前記軸体に接続された保持具に保持された缶体を、前記保持具に保持された前記缶体を成形する型装置の所定の位置に移動させ、
    前記型装置で前記缶体を成形し、
    前記缶体の成形後、前記ボールねじ又は前記ボールスプラインの少なくとも一方を駆動することで、前記型装置から前記缶体を退避させ、
    前記ボールねじ及び前記ボールスプラインの一方に異常を検出したときに、前記異常を検出した前記ボールねじ又は前記ボールスプラインを停止し、且つ、異常を検出していない前記ボールねじ又は前記ボールスプラインを駆動して、前記型装置から前記保持具を退避させることを特徴とする缶胴の製造方法。
  8. 前記ボールねじ又は前記ボールスプラインを駆動し、前記型装置に前記缶体を移動させるとともに、前記缶体の周方向の位置を検出する検出装置で検出された前記缶体の周方向の位置が所定の位置となるまで、少なくとも前記ボールスプラインを駆動することで、前記缶体の周方向の位置を所定の位置に位置合わせを行うことを特徴とする請求項7に記載の缶胴の製造方法。
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