JP6438058B2 - Air valve - Google Patents
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Description
本発明は、通水管の内部に溜まる空気を管外に排出する空気弁に関する。 The present invention relates to an air valve that discharges air accumulated inside a water pipe to the outside of the pipe.
一般に、水道管、農業用水管などの通水管には、内部に空気(本明細書では空気に混じ
って存在するその他の気体も含むものとする。)が溜まって通水の障害とならないように
、所定の箇所に空気を管外に排出する空気弁が設けられる。図6に示すものは従来の一般
的な空気弁であって、本願発明者が発明者となっている特許文献1において従来技術とし
て説明しているものと同様のものである。図6の(a)は正面図、(b)は断面図である
。この空気弁101は、上方端部に通気口102a、下方端部に通水口102bを有し、
通気口102aの下方内部に中空部102c、その下方に導水部102dを有して通水口
102bにて通水管100に連結される弁箱102と、弁箱102の通気口102aに臨
んで空気を排出するための大空気孔103aを有して弁箱102に装着される蓋体103
と、弁箱102の中空部102cに配設された弁体案内105と、弁体案内105の内方
に配された球体状のフロート弁体106と、弁体案内105の内方であってフロート弁体
106の上方に配され、蓋体103の大空気孔103aに臨む小空気孔107aを有した
遊動弁体107と、を備えている。更に詳しくは、弁箱102は、導水部102dの中間
部にコック124を有している。また、蓋体103は、別体の外蓋体103Aと上側内蓋
体103Baと下側内蓋体103Bbとよりなり、蓋体固定ボルト141、141、・・
・とナット142、142、・・・によって弁箱102に固定されている。また、弁体案
内105は、側部上側と底部の適宜位置に、空気や水の流通が可能な窓孔を有している。
また、遊動弁体107は、中央においてわずかに下方に突出する弁座171を有しており
、これに小空気孔107aが形成されている。なお、特許文献1は、球体状のフロート弁
体106を柱状のフロート弁体とする等の工夫により、小型化等の効果を得ることを提案
したものである。
In general, water pipes such as water pipes and agricultural water pipes are designed so that air (including other gases mixed in the air in this specification) accumulates therein and does not hinder water flow. Is provided with an air valve for discharging air out of the pipe. FIG. 6 shows a conventional general air valve, which is the same as the conventional air valve described in Patent Document 1 invented by the present inventor. 6A is a front view and FIG. 6B is a cross-sectional view. The
A
A
And are fixed to the
The
空気弁101の動作は、以下のとおりである。すなわち、弁箱102に取り付けられた
コック124が開かれると、通水管100及び弁箱102の中の空気は、水圧に推されて
大空気孔103aから急速に排気(多量排気)される。通水管100から弁箱102の中
空部102cへ水が侵入すると、遊動弁体107及びフロート弁体106は水位の上昇に
従って浮き上がる。これにより、図7(a)に示すように、遊動弁体107が下側内蓋体
103Bbに密着して大空気孔103aを塞ぎ、更にフロート弁体106が遊動弁体10
7に密着してその小空気孔107aを塞ぐため、弁箱102の中空部102cは上下に空
気溜まりAと水溜まりWができて完全に密封状態となる。このような密閉状態の後に、通
水管100から弁箱102の中空部102cへ空気が水に混じって侵入すると、弁箱10
2の中空部102cの空気溜まりAの圧力が高くなり、水が退けられて水位が下降する。
フロート弁体106はこの水位の下降に伴って下降し、他方、遊動弁体107は空気溜ま
りAによる内圧によって押し上げられたままとなる。そうすると、図7(b)に示すよう
に、フロート弁体106は遊動弁体107から下方へ離反し、空気は小空気孔107aと
大空気孔103aを経て、弁箱102の外方へ放出(圧力下排気)される。そして、再び
、水位が上昇して弁箱102の中空部102cは、図7(a)に示すように、完全に密封
状態となる。
The operation of the
7 and closes the
The pressure in the air reservoir A in the second
The
このような空気弁101では、ゴミ等の付着により、小空気孔107aがフロート弁体
106により閉塞されずに開いたままとなって漏水したり、逆に、遊動弁体107とフロ
ート弁体106とが固着し、水位が下がってもフロート弁体106が下降せずに小空気孔
107aが塞がれたままとなって空気が排出されなくなったりする場合がある。このため
、定期的に或いは障害が起こったときは緊急にメンテナンス作業が行われ、そのときは、
空気弁101を分解することになる。
In such an
The
しかしながら、外蓋体104は弁箱102に複数の蓋体固定ボルト141、141、・
・・を用いて固定されているため、その都度、工具を用いて、図8に示すようにして、空
気弁101を分解しなければならない。すなわち、図8(a)に示すように、蓋体固定ボ
ルト141、141、・・・からナット142、142、・・・を外してから外蓋体10
3Aを取り外し、更に、図8(b)に示すように、蓋体固定ボルト141、141、・・
・を緩めて取り外し、上側内蓋体103Baと下側内蓋体103Bbを取り外す。そして
、図8(c)に示すように、弁箱102の中空部102cから弁体案内105、フロート
弁体106、遊動弁体107を取り出す。その後、点検、清掃、或いは補修の作業が完了
すると、弁体案内105、フロート弁体106、遊動弁体107を弁箱102の中空部1
02cに戻し、下側内蓋体103Bbと上側内蓋体103Baと外蓋体103Aを弁箱1
02に取付け、蓋体固定ボルト141、141、・・・で固定する。このように、メンテ
ナンス作業で空気弁101を分解することは、非常に作業が煩雑であった。
However, the outer lid 104 is attached to the
Since it is fixed using..., The
3A is removed, and as shown in FIG. 8B,
Loosen and remove, and remove the upper inner lid body 103Ba and the lower inner lid body 103Bb. And as shown in FIG.8 (c), the
02c, the lower inner lid 103Bb, the upper inner lid 103Ba, and the
02 and fixed with
一方、空気弁101は道路におけるマンホールや水管橋などに設置されるが、マンホー
ル内での作業では交通を一時止めて行うので、メンテナンス作業は、上記のように煩雑で
ありながらも迅速に行う必要がある。
On the other hand, the
本発明は係る事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、メンテナンス作業を含む
組立や分解作業がより容易に迅速に行うことができる空気弁を提供することにある。
The present invention has been made in view of the above reasons, and an object of the present invention is to provide an air valve capable of more easily and quickly performing assembly and disassembly work including maintenance work.
上記目的を達成するために、請求項1に記載の空気弁は、上方端部に通気口、下方端部に通水口を有し、通気口の下方内部に中空部、その下方に導水部を有しており、前記通水口にて通水管に連結される弁箱と、前記通気口に臨む大空気孔を有し、前記弁箱の上方端部に装着される蓋体と、前記弁箱の中空部に配設された弁体案内と、前記弁体案内の内方に配されたフロート弁体と、前記弁体案内の内方であって前記フロート弁体の上方に配され、前記蓋体の大空気孔に臨む小空気孔を有した遊動弁体と、を備える空気弁において、前記蓋体を前記弁箱に結合する第1の位置と、前記蓋体の結合を解除して前記弁箱からの分離を可能とする第2の位置との間で前記弁箱の外側から操作可能なレバーと、前記弁箱の外側を囲う着脱可能なカバーとを備え、前記カバーは、前記第1の位置にある前記レバーを内側に収め、不測の外力による前記第2の位置への操作を防止することを特徴とする。 In order to achieve the above object, the air valve according to claim 1 has a vent at the upper end, a water vent at the lower end, a hollow portion inside the vent, and a water guide below the vent. A valve box connected to a water pipe at the water flow opening, a large air hole facing the vent hole, and a lid attached to an upper end of the valve box; and the valve box A valve body guide disposed in the hollow portion of the valve body, a float valve body disposed inward of the valve body guide, and disposed inward of the valve body guide and above the float valve body, A floating valve body having a small air hole facing the large air hole of the lid body, and a first position where the lid body is coupled to the valve box, and the coupling of the lid body is released. a lever operable from the outside of the valve body and a second position to allow separation from the valve body, a removable cover enclosing the outside of the valve body Wherein the cover is housed said lever is in said first position inside, characterized in that to prevent the operation to the second position by the unexpected external force.
請求項2に記載の空気弁は、前記レバーは、前記弁箱の外側面に支持され、前記外側面に沿って倒された第1の位置と、前記外側面に対して起こされた第2の位置との間で回動操作可能であり、前記第1の位置で前記蓋体に形成された凹状の係合溝に圧接して前記蓋体を前記弁箱に結合し、前記第2の位置で前記係合溝から離反して前記蓋体の結合を解除することを特徴とする。
The air valve according to
請求項3に記載の空気弁は、前記弁箱には、外部から中空部に連通し、螺子が螺合する螺子孔が形成されており、該螺子孔は、前記通水管と前記中空部との連通を遮って行う分解の際に前記螺子を取り外したとき、前記中空部内の水位の上昇に従って上昇する前記遊動弁体が前記蓋体に密着して前記大空気孔を塞ぎ、更に前記フロート弁体が前記遊動弁体に密着して前記小空気孔を塞いだ後、前記水位が下がっても前記フロート弁体が下降せず、前記小空気孔が塞がれたままとなって前記中空部内に溜まった空気が排出されない異常動作時には空気を噴出し、前記フロート弁体が下降し、前記小空気孔が塞がれない正常動作時には水を噴出することを特徴とする。
請求項4に記載の空気弁は、前記カバーには、前記螺子孔に対応する位置に固定孔が形成されており、前記カバーは、前記固定孔に通した前記螺子を前記螺子孔に螺合することで前記弁箱に取着されていることを特徴とする。
Air valve according to
Air valve according to
本発明の空気弁によれば、弁箱の外側からの操作で弁箱の上方端部に蓋体を結合及び結合解除できるレバーを備えたから、工具を用いず、容易に迅速にメンテナンス作業を含む組立や分解作業を実施することができ、また、蓋体を結合する第1の位置にあるレバーを内側に収め、弁箱の外側を囲うカバーを備えたから、結合を解除する第2の位置へのレバーの誤操作を防いで安全性を高めることができ、更に美観が向上する。 According to the air valve of the present invention, since the lever that can connect and release the lid body to the upper end portion of the valve box by operation from the outside of the valve box is provided, the maintenance work can be easily and quickly performed without using a tool. Assembling and disassembling operations can be performed, and since the lever in the first position where the lid is coupled is housed inside and the cover surrounding the outside of the valve box is provided, the second position is released. It is possible to improve the safety by preventing erroneous operation of the lever, and further improve the aesthetics.
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面を参照しながら説明する。図1は本発
明の第1の実施形態に係る空気弁1Xの(a)正面図、(b)断面図(正面視の断面図)
、図2(a)、(b)は空気弁1Xのカバー固定用の螺子(ねじ)41等を説明する側面
視の断面図、図3(a)、(b)は空気弁1Xの動作を説明する断面図、図4(a)、(
b)は空気弁1Xのフロート弁体6の動きを説明する拡大部分断面図、図5(a)〜(c
)は空気弁1Xの分解手順を順に示す断面図である。この空気弁1Xは、上方端部に通気
口2a、下方端部に通水口2bを有し、通気口2aの下方内部に中空部2c、その下方に
導水部2dを有して通水口2bにて通水管100に連結される弁箱2と、弁箱2の通気口
2aに臨んで空気を排出するための大空気孔3aを有して弁箱2に装着される蓋体3と、
弁箱2の中空部2cに配設された弁体案内5と、弁体案内5の内方に配されたフロート弁
体6と、弁体案内5の内方であってフロート弁体6の上方に配され、蓋体3の大空気孔3
aに臨む小空気孔7aを有した遊動弁体7と、を備えるものである。また、弁箱2に着脱
可能に取着されるレバーカバー4を更に備えている。以下、順に、これらの部品の構造に
ついてその機能とともに説明する。
The best mode for carrying out the present invention will be described below with reference to the drawings. 1A is a front view of an
2 (a) and 2 (b) are cross-sectional views illustrating a cover fixing screw (screw) 41 and the like of the
b) is an enlarged partial sectional view for explaining the movement of the
) Are cross-sectional views sequentially showing a procedure for disassembling the
The
and a floating
先ず、弁箱2を説明する。弁箱2は、全体的にはワイングラスに似た外郭形状を成して
いる。弁箱2の中空部2cは上方端部の通気口2aから上下方向の真中付近までの比較的
広い空間を有している。導水部2dは中空部2cに連通しており、中空部2cより小径の
略円筒状の管路となっている。
First, the
この弁箱2は、その外側面に、一方に操作部22a、他方に後述する蓋体3の係合溝3
bに対し圧接し得る係合部22bを有したレバー22を回動可能に設けている。具体的に
は、弁箱2の通気孔2a近傍の外側面に2個の支軸体21、21を設け、これにレバー2
2の操作部22aと係合部22bの中間部が回動可能に支持されている。また、弁箱2の
外側面を形成する側壁には、係合部22bが回動して中空部2cに突出することを可能に
するレバー用開口2eが設けてある。なお、レバー用開口2eは、上側の側壁を取り除い
て窪みの形状としても構わない。レバー22の係合部22bは、いわゆる偏心カムの形状
をしており、支軸体21から水平方向内方の周面までの距離は、操作部22aが略鉛直方
向である第1の位置(レバー22を倒した状態)では長く、操作部22aが略水平方向と
なるレバー22の第2の位置(レバー22を起こした状態)では短く、回動に応じて徐々
に変化するようになっている。なお、支軸体21やレバー22は2個に限らず、3個以上
でも構わない。
The
A
An intermediate portion between the two
弁箱2のレバー用開口2eの下方では、側壁の内側面が少し内方に屈曲しており、後述
する蓋体3の内蓋部3Bの下端が当接する蓋体受部2fとなっている。この蓋体受部2f
には、内蓋部3Bが弁箱2の通気口2aから嵌め込まれて下端が当接する際の衝撃を緩和
するとともに、密着性を良くするように、弾性のあるパッキンリング23を嵌着している
。
Below the
The
また、レバー22が第1の位置(レバー22を倒した状態)にあるときの操作部22a
の先端の少し下方では、弁箱2の外側面が外方に鍔状に突出しており、後述する円筒状の
レバーカバー4の下端面が当接する複数個(例えば4個)のレバーカバー受部2g、2g
、・・・となっている。レバーカバー受部2gの鍔状に突出した先端部は、レバーカバー
4を正しい位置に据え易いように、上方部分を切除した段状に形成するのが好ましい。更
に、弁箱2の外側面には、レバーカバー受部2gとは別に、レバーカバー4の内側面に当
接する程度外方に突出したカバー固定部2g’を設けている。このカバー固定部2g’は
、外部から中空部2cに連通する螺子孔2hが形成され(図2参照)、その内周面には雌
ねじが刻設されている。このカバー固定部2g’は、レバーカバー受部2gの1個が兼用
することも可能である。
In addition, the
A plurality of (for example, four) lever cover receiving portions with which the outer side surface of the
.... The tip of the lever
また、中空部2cの下方付近の内側面が部分的に内方に突出しており、後述する有底円
筒状の弁体案内5の下端部を受け止める複数個(例えば4個)の弁体案内受部2i、2i
、・・・となっている。
In addition, the inner surface near the lower part of the
....
中空部2cの下方の導水部2dの中間部には、コック24が取り付けられ、このコック
24の開閉により通水管100から弁箱2の中空部2cへの水の流入と流入停止を制御す
る。また、この部分の外方は、横からの衝撃加重でコック24や弁箱2が破損するのを防
ぐために、円筒状のコックカバー25で覆われている。弁箱2は、下方端部の通水口2b
の周辺に鍔部2jを有しており、通水口2bが通水管100の内部に連通するよう鍔部2
jが通水管100に接合される。
A
The
j is joined to the
次に、蓋体3を説明する。蓋体3は、薄皿を伏せたような形状の外蓋部3Aと、大略円
筒状であって上部に大空気孔3aを有する内蓋部3Bと、これらを一定の隙間Gを介在さ
せて連結する複数本(例えば3本)の柱部3Cと、を一体的に形成してなる。内蓋部3B
の下方に延出する下方円筒部3bは、弁箱2のレバー22、22が第2の位置(レバー2
2、22を起こした状態)で弁箱2の通気口2aから中空部2cに嵌まり込み、その下端
が弁箱2の蓋体受部2fに当接することとなる。この下方円筒部3bの外側面には、前述
したレバー22の係合部22bが圧接し得る凹状の係合溝3cを形成している。外蓋部3
Aは、雨水等が大空気孔3aから弁箱2の中空部2cに侵入するのを阻止するもので、内
蓋部3Bより大径になっている。そして、弁箱2の中空部2cの空気は、大空気孔3a、
隙間Gを通って外部に流出する。
Next, the
The lower
2 and 22), the lower end of the
A prevents rainwater or the like from entering the
It flows out to the outside through the gap G.
内蓋部3Bが嵌め込まれた状態で、レバー22、22が第2の位置から第1の位置(レ
バー22、22を倒した状態)に回動すると、その係合部22b、22bがレバー用開口
2e、2eを通過して係合溝3cを両側から圧接し、これにより蓋体3が水や空気による
内圧によって外れることのないように弁箱2にかたく結合して装着される。従って、係合
溝3cは、係合部22b、22bによる両方からの圧接が可能なように、上下方向が緩や
かな凹曲線でもって環状に形成されている。また、再度、レバー22、22の第2の位置
(レバー22、22を起こした状態)に回動すると、係合部22b、22bが係合溝3c
から離反して圧接状態が解除され、蓋体3と弁箱2が分離できる状態になる。なお、内蓋
部3Bの大空気孔3aの周辺部には、遊動弁体7と弁体案内5が密着性良く当接するよう
に、弾性のある2重のOリング31、32が嵌め込まれている。
When the
The pressure contact state is released and the
円筒状のレバーカバー4は、その下端をレバーカバー受部2g、2g、・・・に当接さ
せて弁箱2に取着したとき、カバー固定部2g’の螺子孔2hに対応する位置にカバー固
定孔4aが形成されている(図2参照)。また、レバーカバー4は、その下端をレバーカ
バー受部2g、2g、・・・に当接させた状態で、第1の位置にあるレバー22、22が
ほぼ完全に収まるような高さと内径を有している。また、図2(a)に示すように、レバ
ーカバー4或いは弁箱2にワイヤやチェーンなどで連結された付属のカバー固定用の螺子
41が設けられている。螺子41により、レバーカバー4は、弁箱2に着脱可能に取着さ
れることとなる。レバーカバー4を弁箱2に取着するときは、図2(b)に示すように、
螺子41をレバーカバー4のカバー固定孔4aに通し、弁箱2の螺子孔2hに螺合させる
。なお、螺子41は、工具が無くても螺合ができる図のような蝶ボルトやハンドル付きボ
ルトのようなものが望ましい。また、螺子孔2hの中空部2c側を狭くし、ゴミ等が付着
し難いように、螺子41の先端が少し内方に突出するようにするのが望ましい。
The
The
このレバーカバー4は、マンホール内などではなく、空気弁1Xが露出して設置されて
いるような場合に、不測の外力によりレバー22、22が誤って第2の位置になるのを防
止することができ、また、美観も良くする。また、螺子41と弁箱2の螺子孔2hは、空
気弁1Xの分解作業時に優れた効果を奏するが、これについては後述する。
The
有底円筒状の弁体案内5は、側部上側と底部の適宜位置に、空気や水の流通が可能な窓
孔5a、5bを有している。側部上側の窓孔5aは、弁体案内5の上端からの切り欠けで
あってもよい。弁体案内5は、その上端が蓋体3のOリング32に当接し、弁体案内5の
下端部は弁箱2の弁体案内受部2iに当接することにより、位置が固定される。
The bottomed cylindrical
フロート弁体6は、水よりも比重が小さく軽量である。フロート弁体6は、長尺の略円
柱状をなしており、その上端部6aは円錐台状に先細りになっている。その先端は、鉛直
方向から傾斜して空気弁1Xを設置した場合の密着性や弁座71との固着のし難さなどを
考慮した曲面となっている。このように、先端の曲面を自由に設計できる点は、背景技術
の欄で述べた図6の空気弁101のフロート弁体106と異なるところである。
The
遊動弁体7は、大略円板状であり、下面にフロート弁体6の円錐台状の上端部6aに対
応した逆円錐台状の凹部7bが形成されている。その中央には、フロート弁体6に密着可
能なようにわずかに下方に突出して表面が平坦であり、弾性を有する弁座71を有してお
り、小空気孔7aが弁座71の中心に上下に貫通して形成されている。また、遊動弁体7
の外周面と凹部7bとの間に、空気の通過のための小孔7cが形成されている。遊動弁体
7は、フロート弁体6よりも更に軽量である。遊動弁体7からフロート弁体6が離反して
いるときは、小空気孔7aから弁箱2の中空部2cの空気が排出される。遊動弁体7にフ
ロート弁体6が接触しているときは、凹部7bにフロート弁体6の上端部6aが嵌まり込
み、小空気孔7aを塞ぐ。また、遊動弁体7は、その上面に凸部7dが形成されている。
この凸部7dは、蓋体3の大空気孔3aより小さくなっていて、遊動弁体7が上昇して行
くと、大空気孔3aに緩く嵌合し、凸部7dの周辺部は蓋体3の0リング31に密着性良
く当接することになる。
The floating
A
The
この空気弁1Xは、以下のように動作する。すなわち、コック24が開かれ、通水管1
00から弁箱2の中空部2cへ水が侵入すると、弁箱2の中空部2cの空気は、水圧に推
されて大空気孔3aから急速に排気される。同時に、遊動弁体7及びフロート弁体6は水
位の上昇に従って浮き上がる。これにより、図3(a)のように、遊動弁体7が内蓋部3
Bの上面に密着して大空気孔3aを塞ぎ、更にフロート弁体6が遊動弁体7に密着してそ
の小空気孔7aを塞ぐため、弁箱2の中空部2cは上下に空気溜まりAと水溜まりWがで
きて完全に密封状態となる。このような密閉状態の後に、通水管100から弁箱2の中空
部2cへ空気が水に混じって侵入すると、弁箱2の中空部2cの空気溜まりAの圧力が高
くなり、水が退けられて水位が下降する。フロート弁体6はこの水位の下降に伴って下降
し、他方、遊動弁体7は空気溜まりAによる内圧によって押し上げられたままとなる。そ
うすると、図3(b)のように、フロート弁体6は遊動弁体7から下方へ離反し、空気は
小空気孔7aと大空気孔3aを経て、弁箱2の外方へ放出される。そして、再び、水位が
上昇して弁箱2の中空部2cは完全に密封状態となる。
The
When water enters the
Since the
ここで、背景技術の欄で述べた図6の空気弁101など通常のものは、一般に、鉛直方
向から2度以上に傾斜すると正常な動作が難しく、それ以内で設置される。本発明の実施
形態に係る空気弁1Xのフロート弁体6は、鉛直方向に設置されると、図4(a)に示す
ように、遊動弁体7の弁座71の表面に密着する。鉛直方向から傾斜して設置されたもの
では、図4(b)に示すように、フロート弁体6は、長尺であるために通常、上側となる
側壁の内側面に円柱側面が接しながら水位の上昇に従って浮き上がり、その先端が遊動弁
体7の弁座71の表面に密着する。図4(b)のフロート弁体6と弁座71の相対的な位
置関係は、図4(a)におけるフロート弁体6を径方向に、フロート弁体6と側壁の内側
面との隙間gだけ平行移動したものとなっている。従って、遊動弁体7の逆円錐台状の凹
部7bはその平行移動を妨げないような大きさになっている。また、フロート弁体6の上
端部6aの先端は、弁座71に良く密着するのは、平坦に近い方であるが、平坦だとその
間の固着が起こり易い。本願発明者の実験では、フロート弁体6の丈(高さ)Lの1〜3
倍までの曲率半径の曲面が望ましく、空気弁1Xは鉛直方向から30度傾斜した場合でも
問題なく動作することが確認されている。従って、上りであっても下りであっても、メン
テナンス作業を容易に迅速に行える場所に空気弁1Xを設置することが可能になる。
Here, the normal valve such as the
A curved surface with a radius of curvature up to twice is desirable, and it has been confirmed that the
次に、空気弁1Xのメンテナンス作業の手順について説明する。まず、必要に応じマン
ホールの蓋等を取り外して空気弁1Xが現れるようにする。このとき、水が溢れて出てい
れば、ゴミ等の付着により、小空気孔7aがフロート弁体6により閉塞されずに開いたま
まとなって漏水している可能性がある。次に、コック24を閉めて通水管100と弁箱2
の中空部2cとの連通を遮り、作業中に水が流入するのを防ぐようにする。
Next, a procedure for maintenance work of the
The communication with the
次に、カバー固定用の螺子41の螺合を緩めて、それを取り外す。このとき、通常は、
弁箱2の螺子孔2hから水が噴出するが、その水圧により空気弁1Xの正常動作が確認で
きる。仮に、遊動弁体7とフロート弁体6とが固着し、水位が下がってもフロート弁体6
が下降せずに小空気孔7aが塞がれたままとなって空気が排出されなくなっていた場合に
は、空気が噴出する。このようにして、空気弁1Xを分解しなくても、空気弁1Xが正常
動作しているか否かを外部からの観察で判断できる。また、正常動作していなければ、空
気弁1Xを分解することになるが、その際、溜まった圧縮空気による内圧を減らしてから
蓋体3の取り外しなどの分解作業に入ることができるので、レバー22、22を第2の位
置にした瞬間などに異常な内圧によって蓋体3が吹き飛ぶ等の可能性を回避しながら迅速
に作業を行うことが可能になる。なお、背景技術の欄で述べた図6の空気弁101におい
ても、外部から中空部102cに連通する螺子孔を形成して螺子を螺合しておれば、空気
弁101を分解しなくても、螺合を緩めて行き、水が噴出するか空気が噴出するかを観察
することにより、遊動弁体107とフロート弁体106との固着を判断することができる
。
Next, the
Although water spouts from the
If the
次に、図5(a)に示すように、レバーカバー4を取り外し、蓋体3の取り外し作業に
入る。図5(b)に示すように、レバー22、22を第2の位置にして、蓋体3とレバー
22、22との圧接状態を解除する。そして、図5(c)に示すように、蓋体3を引き上
げて取り外す。ここで、外蓋部3Aと内蓋部3Bが一体となっており、背景技術の欄で述
べた図6の空気弁101の外蓋体103Aと上側内蓋体103Baと下側内蓋体103B
bのように別体となっていないので、弁箱2から蓋体3を容易に迅速に取り外すことがで
きる。
Next, as shown in FIG. 5A, the
Since it is not a separate body like b, the
点検、清掃、或いは補修の作業が完了すると、弁体案内5、フロート弁体6、遊動弁体
7を弁箱2の中空部2cに戻し、蓋体3を嵌め込み、レバー22、22を第1の位置にし
て蓋体3とレバー22、22とを圧接状態にして取着する。そして、レバーカバー4を据
え、弁箱2の螺子孔2hに螺子41を螺合する。必要に応じ、マンホールの蓋等を元に戻
す。このように、容易に迅速に空気弁1Xを組み立てることができる。
When the inspection, cleaning, or repair work is completed, the
つまり、この空気弁1Xは、弁箱2のレバー22、22を回動操作することにより蓋体
3の固定や固定解除が行われるので、工具を用いず、容易に迅速にメンテナンス作業を含
む組立や分解作業が可能となるのである。
That is, in the
以上、本発明の実施形態に係る空気弁について説明したが、本発明は、実施形態に記載
したものに限られることなく、特許請求の範囲に記載した事項の範囲内でのさまざまな設
計変更が可能である。例えば、かかる空気弁を通常の消火栓に一体に取り付けることも可
能である。また、実施形態に記載した弁箱、蓋体、弁体案内、フロート弁体、遊動弁体な
どの形状や構造は適宜変形できることは勿論である。また、空気弁1Xをコック24がな
いタイプにすることも容易に可能である。
As mentioned above, although the air valve which concerns on embodiment of this invention was demonstrated, this invention is not restricted to what was described in embodiment, Various design change within the range of the matter described in the claim is carried out. Is possible. For example, such an air valve can be integrally attached to a normal fire hydrant. Of course, the shapes and structures of the valve box, the lid, the valve body guide, the float valve body, the floating valve body and the like described in the embodiments can be modified as appropriate. It is also possible to easily make the
1X 空気弁
2 弁箱
2a 弁箱の通気口
2b 弁箱の通水口
2c 弁箱の中空部
2d 弁箱の導水部
2g’ カバー固定部
2h 弁箱の螺子孔
22 レバー
22a レバーの操作部
22b レバーの係合部
3 蓋体
3B 蓋体の内蓋部
3a 蓋体の大空気孔
3b 蓋体の下方円筒部
3c 蓋体の係合溝
4 レバーカバー
41 螺子
5 弁体案内
6 フロート弁体
7 遊動弁体
7a 遊動弁体の小空気孔
Claims (4)
前記蓋体を前記弁箱に結合する第1の位置と、前記蓋体の結合を解除して前記弁箱からの分離を可能とする第2の位置との間で前記弁箱の外側から操作可能なレバーと、
前記弁箱の外側を囲う着脱可能なカバーとを備え、
前記カバーは、前記第1の位置にある前記レバーを内側に収め、不測の外力による前記第2の位置への操作を防止することを特徴とする空気弁。 A valve box having a vent at the upper end, a water vent at the lower end, a hollow part inside the vent, and a water guiding part below the vent, and connected to the water pipe at the water vent A large air hole facing the vent hole, a lid attached to an upper end of the valve box, a valve body guide disposed in a hollow part of the valve box, and a valve body guide A float valve body disposed inward, and a floating valve body having a small air hole disposed inward of the valve body guide and above the float valve body and facing the large air hole of the lid body; In an air valve comprising:
Operation from the outside of the valve box between a first position where the lid is coupled to the valve box and a second position where the coupling of the lid is released to allow separation from the valve box Possible levers ,
A removable cover surrounding the outside of the valve box,
The air valve is characterized in that the cover accommodates the lever in the first position inside, and prevents an operation to the second position by an unexpected external force.
前記弁箱の外側面に支持され、前記外側面に沿って倒された第1の位置と、前記外側面に対して起こされた第2の位置との間で回動操作可能であり、
前記第1の位置で前記蓋体に形成された凹状の係合溝に圧接して前記蓋体を前記弁箱に結合し、前記第2の位置で前記係合溝から離反して前記蓋体の結合を解除することを特徴とする請求項1に記載の空気弁。 The lever is
Is supported on the outer surface of the front Kiben box, a first position which is brought down along the outer side, Ri rotational operable der and a second position which is raised relative to said outer surface ,
The lid is coupled to the valve box by pressing against a concave engagement groove formed in the lid at the first position, and separated from the engagement groove at the second position. The air valve according to claim 1, wherein the coupling is released .
該螺子孔は、前記通水管と前記中空部との連通を遮って行う分解の際に前記螺子を取り外したとき、前記中空部内の水位の上昇に従って上昇する前記遊動弁体が前記蓋体に密着して前記大空気孔を塞ぎ、更に前記フロート弁体が前記遊動弁体に密着して前記小空気孔を塞いだ後、前記水位が下がっても前記フロート弁体が下降せず、前記小空気孔が塞がれたままとなって前記中空部内に溜まった空気が排出されない異常動作時には空気を噴出し、前記フロート弁体が下降し、前記小空気孔が塞がれない正常動作時には水を噴出することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の空気弁。 Said valve body is in communication with the hollow portion from the outside, the screw has been threaded hole for screwing is formed,
When the screw is removed at the time of disassembling to discontinue communication between the water pipe and the hollow portion, the floating valve body that rises as the water level in the hollow portion rises closely contacts the lid body. Then, after the large air hole is closed, and the float valve body is in close contact with the floating valve body and closes the small air hole, the float valve body does not descend even if the water level is lowered. During abnormal operation in which the hole remains blocked and the air accumulated in the hollow portion is not discharged, air is blown out, and the float valve body is lowered, and water is discharged during normal operation in which the small air hole is not blocked. The air valve according to claim 1 or 2, wherein the air valve is ejected.
前記カバーは、前記固定孔に通した前記螺子を前記螺子孔に螺合することで前記弁箱に取着されていることを特徴とする請求項3に記載の空気弁。 The cover has a fixing hole at a position corresponding to the screw hole,
The cover, air valve according to claim 3, characterized in that it is attached to the screw through the fixing hole in the valve body by screwing in the screw hole.
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