関連出願の相互参照
[0001]本出願は、2016年8月22日に出願され、参照によりその全体が本明細書に援用される、欧州特許出願公開第16185178.7号の優先権を主張する。
[0002]様々な実施形態は、無線アクセスネットワークノード装置、無線通信デバイス、及び複数のデータユニットを処理する方法に関する。
背景
[0003]5G(Fifth Generation)(第5世代)ネットワークのための規格が、3GPP(Third Generation Partnership Project)(第3世代パートナーシッププロジェクト)において現在進行中である。3GPP RAN2(Radio Access Network 2)(無線アクセスネットワーク2)グループにおいて行われた1つの合意は、コアネットワークから無線アクセスネットワーク(radio access network)(RAN)に向けて単一制御プレーンインタフェースのみが用いられるようにして、5G New Radio(5G NR)とLTE evolution(eLTE)無線をどのように相互接続できるかの基礎として、TS36.300、Rel−12(例えば、バージョン12.10.0)において指定されているようないわゆる二重接続(Dual Connectivity)が用いられるということである。
[0004]二重接続における1つのオプションは、いわゆる分割ベアラ(split bearers)(TS36.300(例えば、バージョン12.10.0))が、UE(User Equipment)(ユーザ機器)のために5G NR及びeLTEからの無線リソースを同時に利用することができ、それによって、コアネットワークが、RANに向かう1つのユーザプレーン通信接続のみを認識する(コアネットワークからのベアラが複数の無線ベアラに分割される)というものである。このオプションでは、5G NR無線及びeLTE無線は、マスタeNB(Master eNB)(MeNB)及びセカンダリeNB(Secondary eNB)(SeNB)と呼ばれる、2つの別個の無線基地局(eNodeB、eNB)によってサービングされる(served)。MeNBの役割は、ネットワーク展開及びオペレータの選択に応じて、eLTE又は5G NR技術によって実行することができる。
[0005]分割ベアラの場合、コアネットワークはRANへの単一ユーザプレーン通信のみを認識するため、すなわち、コアネットワークの観点からは単一ユーザプレーンベアラのみが存在するため、コアネットワークは、使用される通信サービスをベアラレベルでのみRANに示すことができる。この指標は通常、TS23.401において指定されているように、ベアラセットアップ時にQCIパラメータ(QoSクラス識別子)において搬送される。QCI値はTS23.203において指定されている。これは、別個のQCI値を用いる別々のコアネットワークベアラにおいて各通信サービスが搬送される場合に、使用される通信サービスを区別するのに十分なメカニズムである。これは、例えば、Voice over Long Term Evolution(VoLTE)(従来から、QCI値1、2及び5が用いられている)及びベストエフォートインターネット通信サービス(従来から、QCI値8又は9が用いられている)に適用される。
[0006]3GPPにおける5G規格化のために進行中の別の研究項目は、TR23.799セクション6.2.2に記載されている、いわゆるインターネットプロトコル(IP)フローベースのサービス品質(QoS)フレームワーク(Internet Protocol flow based Quality of Service framework)である。これは、1つの単一の発展型パケットコア(Evolved Packet Core)(EPC)ベアラ内のIPフローの優先度レベルを示すのに従来から用いられている、フロー優先度インジケータ(Flow Priority Indicator)(FPI)を導入する。このフレームワークにおける構想は、EPCベアラにおけるIPフローによって搬送される通信サービスごとに異なる優先度レベルを割り当てる能力である。
[0007]分割ベアラのための従来のRAT選択において、コアネットワークからRANへのユーザプレーン接続は、常にMeNBを用いて行われる。MeNBは、コアネットワークからダウンリンクデータパケットを受信するとき(ECP構成において、このデータパケットは通例、サービングゲートウェイ、すなわちSGWから受信される)、ダウンリンクデータパケットを搬送するためにUEに向けて用いられる無線アクセス技術(radio access technology)(RAT)を選択する必要がある。より厳密には、ダウンリンク通信方向において、RAT選択は、パケットデータ収束プロトコル(Packet Data Convergence Protocol)(PDCP)層が上位層、すなわちMeNBにおけるRRC層から受信する規則に基づいて、PCDPパケットデータユニット(Packet Data Unit)(PDU)ごとにMeNBにおいてPDCP層で行われる。アップリンク通信方向において、RRCシグナリングを介してUEがMeNBから受信する規則に基づいて、RAT選択がUEにおいて行われる。PDCP動作は、TS36.323に記載されている。
[0008]現行のRAT選択規則は、TS36.323におけるセクション4.2.2に記載されているような2つの変数ul-DataSplitThreshold及びul-DataSplitDRB-ViaSCGの使用に基づく。これらの変数を用いて、PDUの送信を、SeNBを介した無線ベアラ若しくはMeNBを介した無線ベアラのいずれかにより強制するか、又は送信のために利用可能なバッファ内のデータが閾値を超えている場合、PDUごとに無線のいずれかを選択することが可能である。
[0009]さらに、QCI(QoS Class Indicator)(QoSクラスインジケータ)パラメータは、従来から、TS23.401において指定されているようなベアラセットアップ時のコアネットワークからRANへのベアラセットアップ要求において搬送され、ここでQCI値はTS23.203において指定される。これは、各通信サービスが、別個のQCI値を使用する別々のコアネットワークにおいて実行される場合に、使用される通信サービスを区別するのに十分なメカニズムである。これは、例えば、VoLTE(QCI値1、2及び5が用いられる)及びベストエフォートインターネット通信サービス(QCI値8又は9が用いられる)に適用される。
[0010]SA2会合116に提出された文書S2−163698は、既存のRATがUEのQoS要件を満たすのに十分でないとき、UEを異なるRATに「向ける(direct)」ことができることを提案する。これをどのように実施することができるかの詳細は記載されていない。さらに、提案は、UEが一度に単一のRATを介して接続されることを仮定する。
[0011]S2−163572は、同様にSA2会合116においてなされた、上記の提案と同様の提案である。S2−163572は、コアネットワークが、選択されたネットワークスライスに基づいて、UEを異なるRATに「向ける」ことができることを提案する。ここで、ネットワークスライスは、サービスQoS要件に基づいて選択されたものである。同様の方式で、提案は、UEが一度に単一のRATを介して接続されることを仮定する。
[0012]可能な未来のIPフローベースのQoSフレームワークがTR23.799のセクション6.2.2に記載されている。これによって、1つの単一EPCベアラ内のIPフローの優先レベルを示すフロー優先度インジケータ(Flow Priority Indicator)(FPI)が導入される。このフレームワークにおける主要な構想は、EPCベアラにおけるIPフローによって搬送される通信サービスごとに異なる優先度レベルを割り当てる能力である。RANはこの際、ダウンリンクスケジューリングの優先順位付けにおいてFPIを考慮に入れるべきである。アップリンク通信方向における動作のために、いわゆる反映型QoS(Reflective QoS)が定義される。ここで、RANは、ユーザプレーン(例えば、PCDP層)における無線レベルヘッダを介してUEにFPIを示し、次にUEは、ダウンリンクIPフロー(ソース/宛先IP、ソース/宛先ポート、及びプロトコル識別子の5つ組によって識別される)及び対応するFPIのバインドテーブルを作成する。UEがアップリンクデータを送信しようとするとき、UEはアップリンクデータパケットのIPフローを求めてバインドテーブルを探索し、対応するFPIを優先順位付けのために用いる。結果として、アップリンク通信方向におけるIPフローの優先度は、ダウンリンク通信方向における同じIPフローの優先度を「反映する(reflects)」。
[0013]様々な実施形態において、無線アクセスネットワークノード装置が提供される。無線アクセスネットワークノード装置は、第1の無線タイプに従って無線接続を提供するように構成された第1の無線アクセスネットワークノードと、第2の無線タイプに従って無線接続を提供するように構成された第2の無線アクセスネットワークノードと、コアネットワークから複数のデータユニットを受信するように構成された受信機とを備えることができる。各データユニットは選択インジケータを含む。無線アクセスネットワークノード装置は、選択インジケータ及び記憶された1つ又は複数の選択規則の組を用いて、複数のデータユニットのうちのデータユニットごとに、データユニットを送信するために無線タイプのうちの1つ又は複数を選択するように構成された選択回路をさらに備えることができる。各選択規則は、少なくとも選択インジケータに基づいて1つ又は複数の無線タイプを選択するための規則を含む。
[0014]これに関連して、無線アクセスネットワークノードは基地局と呼ぶこともでき、NodeB、eNodeB、5G New Radio基地局等のようなそれぞれの無線通信技術に依拠して実施することができる。
[0015]第1の無線アクセスネットワークノード及び第2の無線アクセスネットワークノードは、1つの共通デバイスにおいて(例えば、1つの共通基地局において)又は別々のデバイスにおいて実施することができることに留意されたい。
[0016]さらに、回路は、実施要件に依拠して、1つの単一回路若しくはプロセッサにおいて、又は複数の回路において実施することができる。
[0017]それぞれの無線タイプは、例えば、無線アクセス技術(RAT)、例えば、それぞれの無線通信技術に依拠したRAT、すなわち、UMTS−RAT、LTE−RAT、LTE−A−RAT、eLTE−RAT、5G NR RAT等を含むことができる。無線タイプは、例えばエアインタフェースを介して物理層シグナリング及びデータ送信を定義する。それぞれの無線タイプは、例えば、特定のマクロ基地局又はフェムト基地局、及び類似の構成をさらに含むことができる(換言すれば、本出願に関連して、異なる無線タイプとは、2つ以上のRATが同じ無線アクセス技術のものであるが、例えば、カバレッジ又は周波数の観点で異なる構成を有し、異なる伝播特性/カバレッジエリアをもたらすシナリオも含むことができる。このため、第1のタイプ及び第2の無線タイプは、異なる構成の同じ無線アクセス技術(RAT)のものであってもよく、又は異なるRATのものであってもよい。
[0018]データユニットは、複数のビット(データビット及び制御ビット)を含むデータパケット、例えば、トランスポート制御プロトコル(Transport Control Protocol)(TCP)データパケット、ユニバーサルデータプロトコル(Universal Data Protocol)(UDP)、インターネットプロトコル(Internet Protocol)(IP)データパケット若しくはMQテレメトリトランスポート(MQ Telemetry Transport)(MQTT)データパケット、又は任意の他の所望の通信プロトコルに従う任意の他の適切なデータパケットを含むことができるか、又はこれらのデータパケットとすることができる。これらのデータパケットは、予め記憶された規則の組に従う無線タイプの選択を可能にするために、基地局によって選択インジケータを決定することができるように、基地局によって例えば解析(例えば解凍)することができる。
[0019]例示的に、様々な実施形態において、例えばコアネットワークから到来するダウンリンク方向において送信されるそれぞれのデータパケットに割り当てられ、含まれる選択インジケータに基づいて、例えば基地局によって、例えば二重接続モードにおいて、無線タイプ、例えば無線アクセス技術が選択される。これによって、例えば、複数の2つ、3つ、4つ又はさらにはそれを超える、提供される可能性がある異なる無線タイプ、例えば異なる無線アクセス技術からのエアインタフェースを介するそれぞれのデータパケットの送信に用いられる無線タイプの通信フロー固有の選択が可能になる。このため、データパケットの特定の送信要件のための、例えば、共通IPフロー等の共通通信フローの複数のデータパケットのための、無線タイプの最適化された選択を可能にすることができる。IPフローは、ソースIPアドレス/宛先IPアドレス、ソースポート/宛先ポート並びにプロトコル識別子の5つ組によって一意に識別することができる)。
[0020]様々な実施形態は、複数の通信サービスが単一のコアネットワークベアラにおいて搬送されるシナリオにおいて、最も適切な無線タイプ、例えば、無線アクセス技術を選択するとき、通信サービス(複数可)の特性を考慮に入れることができる。
[0021]例として、「通常の(normal)」インターネットトラフィックが、厳しいレイテンシ要件を有するトラフィックとコアネットワークベアラを共有する場合を検討する。様々な実施形態は、低いレイテンシ要件を有する送信サービスをステアリングして(steer)、より低いレイテンシを達成する無線アクセス技術にし、これによって良好なユーザエクスペリエンスを改善することを可能にすることができる。
[0022]無線アクセスネットワークノード装置は、選択された無線タイプに従ってデータユニットを送信するように構成された送信機をさらに備えることができる。送信機は、ダウンリンク通信方向(すなわち、基地局から通信端末デバイスへの送信方向)においてデータユニットを送信するように構成することができる。
[0023]無線アクセスネットワークノード装置は、1つ又は複数の選択規則の組を記憶するように構成されたメモリをさらに備えることができる。換言すれば、無線アクセスネットワークノード装置は、1つ又は複数の選択規則の組を事前に記憶することができる不揮発性メモリを備えることができる。
[0024]可能な規則は以下のとおり示すことができる。
「下位層からの要求時にPDCP PDUを下位層に提出する際、送信PDCPエンティティは:
ul-DataSplitThresholdが構成されており、送信に利用可能なデータがul-DataSplitThreshold以上である場合:
i.PDCP PDUを、SCGのために構成された関連AM RLCエンティティ又はMCGのために構成された関連AM RLCエンティティに提出する;
そうでない場合:
ii.ul-DataSplitDRB-ViaSCGが上位層[3]によってTRUEに設定されている場合:
iii.PDCP PDUを、SCGのために構成された関連AM RLCエンティティに提出する:
iv.そうでない場合:
v.PDCP PDUを、MCGのために構成された関連AM RLCエンティティに提出する」。
[0025]様々な実施形態において、RAT選択規則は、特定のIPフローのために、パラメータul-DataSplitThreshold及びul-DataSplitDRB-ViaSCGを含むか、又はこれらのパラメータから成ることができる。
[0026]任意の所望の選択規則を定式化し、選択規則の組において実施することができることに留意されたい。
[0027]さらに、無線アクセスネットワークノード装置は、信号の変調及び復調を行うように構成されたベースバンドモデム(以下において、ベースバンドユニットとも呼ばれる)をさらに備えることができる。ベースバンドモデムは選択回路を備えることができる。例示的に、(事前に記憶された)選択規則に基づいたそれぞれの無線タイプの選択方法は、無線アクセスネットワークノード装置のベースバンドモデムにおいて実施することができる。
[0028]様々な実施形態において、受信機は、規則の組の少なくとも一部分を受信するようにさらに構成される。メモリは、この規則の組の少なくとも一部分をメモリに記憶するようにさらに構成することができる。換言すれば、規則の組又は規則の組の一部分は、コアネットワークから無線アクセスネットワークノード装置に送信することができる。
[0029]送信機は、規則の組の少なくとも一部分を無線通信デバイスに送信するようにさらに構成することができる。
[0030]送信機は、規則を、受信したフォーマットから、アクセス層シグナリングにおいて搬送することができるフォーマットに変換し、フォーマット変換された規則を、アクセス層シグナリングによって送信するようにさらに構成することができる。
[0031]代替として、送信機は、規則を透過的に(transparently)通し、フォーマットが変更されていない規則を、非アクセス層シグナリングを用いて送信するようにさらに構成することができる。
[0032]第1の無線アクセスネットワークノードは、Long Term Evolution(LTE)、例えば、LTE Advanced(LTE−A)、例えば、eLTEに従って無線通信を提供するように構成することができる。
[0033]第2の無線アクセスネットワークノードは、5G New Radioに従って、一般的には5Gによる任意の無線アクセス技術に従って無線通信を提供するように構成することができる。
[0034]規則の組は、
1つ又は複数の許可された無線アクセスタイプ、
1つ又は複数の好ましい無線アクセスタイプ、及び
1つ又は複数の拒否された無線アクセスタイプ、
から成る要素群の少なくとも1つの要素を含む。
[0035]様々な実施形態において、無線アクセスネットワークノード装置は、コアネットワークに対する(1つの共通の、換言すれば1つの単一の)論理接続を提供するように構成することができる。論理接続は、無線通信端末デバイスに対する、複数の無線接続、すなわち、第1の無線タイプに従う第1の無線接続、及び第2の無線タイプに従う第2の無線接続を含むことができる。
[0036]同じ通信サービスのデータユニット(例えば、データパケット)は、同じ選択インジケータ(例えば、同じ値の選択インジケータ)を含むことができる。このため、同じ規則を、同じ通信サービスのデータユニットに適用することができ、これは、同じ通信サービスの全てのデータユニットについて、同じ無線タイプ(例えば、同じ無線アクセス技術)の選択を確実にすることができる。
[0037]本出願に関連して、通信サービスとは、例えば通信サーバによって提供される任意のサービスとして理解される。例として、通信サービスはアプリケーションプログラムを含むことができる。通信サービスは、(IP)パケットフローと呼ばれる場合もある、1つ又は複数のIPフロー(例えば、1対のIPアドレスによって識別される)等の1つ又は複数の通信フローを含むことができるか又はこれらの通信フローとすることができ、各通信フローは、通信フローの適切な提供のための1つ又は複数の特定の要件を含む。通信サービスの例示的な実施例は、インターネットブラウザセッションにおいて見ることができる。アプリケーションプログラムは複数の通信フローを含むことができることに留意されたい。本出願に関連して、通信サービスとは、ユーザ機器に対し、又はユーザ機器から、通信フロー、例えばIPフローを生成する任意のサービスとしてさらに理解することができる。この通信フロー、例えばIPフローにおけるパケットは、同様の性能要件を有し、ユーザ機器におけるアプリケーションによって消費又は生成される。単一のユーザ機器は、様々な要件を並列に用いて複数のそのような通信サービスを実行するであろうこと、及びさらに、単一の通信サービスは、例えば、少なくともシグナリングフロー及びデジタル化された音声情報を搬送するデータパケットの送信のための別のフローを用いるボイスオーバーIPのような、異なる要件を有する複数の異なる通信フロー、例えばIPフローを生成し得ることに留意されたい。
[0038]通信サービスは、
音声通信サービス、
ビデオ通信サービス、
テキスト通信サービス、及び
マルチメディア通信サービス、及び
機械通信サービス、
から成る通信サービスの群から選択することができる。
[0039]様々な実施形態において、共通通信フローのデータユニットは同じ選択インジケータを含む。通信フローは、エンドツーエンド通信フロー、例えばインターネットプロトコル(IP)通信フローとすることができる。この場合、共通インターネットプロトコル通信フローのデータユニットは、インターネットプロトコル(IP)データパケットとすることができる。
[0040]選択回路は、パケットデータ収束プロトコル(Packet Data Convergence Protocol)(PDCP)回路において実施することができる。
[0041]第1の無線アクセスネットワークノード及び第2の無線アクセスネットワークノードは、1つ又は複数の個々の無線ベアラを提供するように構成することができる。換言すれば、無線アクセスネットワークノード装置は、例えば、TS36.300(例えば、TS36.300バージョン12.10.0)、Rel−12に従って、二重接続無線アクセスネットワークノード装置として構成することができる。このため、第1の無線アクセスネットワークノード及び第2の無線アクセスネットワークノードは、1つ又は複数の分割無線ベアラを提供するように構成することができる。
[0042]様々な実施形態において、無線通信デバイスが提供される。無線通信デバイスは、第1の無線タイプに従って構成された第1の送受信機と、第2の無線タイプに従って構成された第2の送受信機とを備えることができる。第1の送受信機及び/又は第2の送受信機は、1つ又は複数の第1のデータユニットを受信するように構成することができる。各第1のデータユニットが選択インジケータを備える。無線通信デバイスは、1つ又は複数の第2のデータユニットを生成するように構成されたデータユニット生成器であって、1つ又は複数の第1のデータユニット及び1つ又は複数の第2のデータユニットは同じ通信フローに属する、データユニット生成器と、選択インジケータ及び記憶された1つ又は複数の選択規則の組を用いて、1つ又は複数の第2のデータユニットのうちの第2のデータユニットごとに、1つ又は複数の第2のデータユニットを送信するための無線タイプを選択するように構成された選択回路とを備える。各選択規則は、少なくとも選択インジケータに基づいて1つ又は複数の無線タイプを選択するための規則を含む。
[0043]第1の送受信機及び/又は第2の送受信機は、アップリンク通信方向(すなわち、通信端末デバイスから基地局への送信方向)において1つ又は複数の第2のデータユニットを送信するように構成することができる。
[0044]無線通信デバイスは、1つ又は複数の選択規則の組を記憶するように構成されたメモリをさらに備えることができる。
[0045]無線通信デバイスは、信号の変調及び復調を行うように構成されたベースバンドモデムをさらに備えることができる。ベースバンドモデムは選択回路を備えることができる。
[0046]第1の送受信機及び/又は第2の送受信機は、規則の組の少なくとも一部分を受信するようにさらに構成することができる。メモリは、この規則の組の少なくとも一部分をメモリに記憶するようにさらに構成することができる。
[0047]第1の送受信機は、Long Term Evolution(LTE)、例えば、LTE Advanced(LTE−A)、例えばeLTEに従って無線通信を提供するように構成することができる。
[0048]第2の送受信機は、5G New Radioに従って、一般的には、5G又は3GPP Rel.15以降又はIMT−2020 new radioによる任意の無線アクセス技術に従って、無線通信を提供するように構成することができる。
[0049]規則の組は、
1つ又は複数の許可された無線アクセスタイプ、
1つ又は複数の好ましい無線アクセスタイプ、及び
1つ又は複数の拒否された無線アクセスタイプ、
から成る要素群の少なくとも1つの要素を含む。
[0050]同じ通信サービスの第2のデータユニットは、同じ選択インジケータを含むことができる。
[0051]通信フローは、エンドツーエンド通信フローとすることができる。エンドツーエンド通信フローは、インターネットプロトコル通信フローとすることができる。1つ又は複数の第1のデータユニット及び/又は1つ又は複数の第2のデータユニットはインターネットプロトコルデータパケットとすることができる。
[0052]選択回路はPDCP回路において実施することができる。
[0053]通信サービスは、
音声通信サービス、
ビデオ通信サービス、
テキスト通信サービス、及び
マルチメディア通信サービス、及び
機械通信サービス、
から成る通信サービスの群から選択することができる。
[0054]無線通信デバイスは、それぞれ提供される通信技術に応じて、例えばユーザ機器(UE)又は任意の他の端末デバイス等の無線通信端末デバイス(例えば、5Gに従うナノ機器(Nano Equipment)(NE))として構成することができる。
[0055]様々な実施形態において、複数のデータユニットを処理する方法が提供される。本方法は、コアネットワークから複数のデータユニットを受信することを含むことができる。各データユニットは選択インジケータを含む。本方法は、選択インジケータ及び記憶された1つ又は複数の選択規則の組を用いて、複数のデータユニットのうちのデータユニットごとに、複数の無線タイプから、データユニットを送信するための1つ又は複数の無線タイプを選択することをさらに含むことができる。各選択規則は、少なくとも選択インジケータに基づいて1つ又は複数の無線タイプを選択するための規則を含む。
[0056]本方法は、選択された無線タイプに従ってデータユニットを送信することをさらに含むことができる。送信することは、ダウンリンク通信方向においてデータユニットを送信することを含む。
[0057]本方法は、1つ又は複数の選択規則の組を記憶することをさらに含むことができる。
[0058]選択することは、ベースバンドモデムにおいて実行することができる。
[0059]本方法は、規則の組の少なくとも一部分を受信することと、この規則の組の少なくとも一部分を記憶することとをさらに含むことができる。
[0060]本方法は、規則の組の少なくとも一部分を無線通信デバイスに送信することをさらに含むことができる。
[0061]複数の無線タイプのうちの第1の無線タイプは、Long Term Evolution(LTE)、例えば、LTE Advanced(LTE−A)、例えば、eLTEに従う無線通信を含むことができる。
[0062]複数の無線タイプのうちの第2の無線タイプは、5G New Radioに従う、一般的には、5G又は3GPP Rel.15以降又はIMT−2020 new radioによる任意の無線アクセス技術に従う無線通信を含むことができる。
[0063]規則の組は、
1つ又は複数の許可された無線アクセスタイプ、
1つ又は複数の好ましい無線アクセスタイプ、及び
1つ又は複数の拒否された無線アクセスタイプ、
から成る要素群の少なくとも1つの要素を含む。
[0064]本方法は、コアネットワークに対する論理接続を提供することをさらに含むことができる。論理接続は、無線通信端末デバイスに対する、複数の無線接続、すなわち複数の無線タイプのうちの第1の無線タイプに従う第1の無線接続、及び複数の無線タイプのうちの第2の無線タイプに従う第2の無線接続を含む。
[0065]同じ通信サービスのデータユニットは、同じ選択インジケータ(例えば、同じ値の選択インジケータ)を含むことができる。
[0066]共通通信フローのデータユニットは同じ選択インジケータ(例えば、同じ値の選択インジケータ)を含むことができる。通信フローは、エンドツーエンド通信フローとすることができる。通信フローはインターネットプロトコル通信フローとすることができる。共通インターネットプロトコル通信フローのデータユニットは、インターネットプロトコルデータパケットとすることができる。
[0067]選択することはPDCP層において実行することができる。
[0068]複数の無線タイプのうちの第1の無線タイプ及び複数の無線タイプのうちの第2の無線タイプは、1つ又は複数の無線ベアラを提供することができる。
[0069]複数の無線タイプのうちの第1の無線タイプ及び複数の無線タイプのうちの第2の無線タイプは、1つ又は複数の分割無線ベアラを提供することができる。
[0070]通信サービスは、
音声通信サービス、
ビデオ通信サービス、
テキスト通信サービス、及び
マルチメディア通信サービス、及び
機械通信サービス、
から成る通信サービスの群から選択することができる。
[0071]様々な実施形態において、複数のデータユニットを処理する方法が提供される。本方法は、第1の無線タイプ及び/又は第2の無線タイプに従って1つ又は複数の第1のデータユニットを受信することを含むことができる。各第1のデータユニットは選択インジケータを含む。本方法は、1つ又は複数の第2のデータユニットを生成することをさらに含むことができる。1つ又は複数の第1のデータユニット及び1つ又は複数の第2のデータユニットは同じ通信フローに属する。本方法は、それぞれの第1のデータユニットに含まれる選択インジケータ及び記憶された1つ又は複数の選択規則の組を用いて、1つ又は複数の第2のデータユニットのうちの第2のデータユニットごとに、1つ又は複数の第2のデータユニットを送信するための無線タイプを選択することをさらに含むことができる。各選択規則は、少なくとも選択インジケータに基づいて1つ又は複数の無線タイプを選択するための規則を含む。
[0072]送信することは、アップリンク通信方向において1つ又は複数の第2のデータユニットを送信することを含むことができる。
[0073]本方法は、1つ又は複数の選択規則の組を記憶することをさらに含むことができる。
[0074]選択することは、ベースバンドモデムにおいて実行することができる。
[0075]本方法は、規則の組の少なくとも一部分を受信することと、この規則の組の少なくとも一部分を記憶することとをさらに含むことができる。
[0076]複数の無線タイプのうちの第1の無線タイプは、Long Term Evolution(LTE)、例えば、LTE Advanced(LTE−A)、例えばeLTEに従う無線通信を含むことができる。
[0077]複数の無線タイプのうちの第2の無線タイプは、5G New Radioに従う、一般的には、5G又は3GPP Rel.15以降又はIMT−2020 new radioによる任意の無線アクセス技術に従う無線通信を含むことができる。
[0078]規則の組は、
1つ又は複数の許可された無線アクセスタイプ、
1つ又は複数の好ましい無線アクセスタイプ、及び
1つ又は複数の拒否された無線アクセスタイプ、
から成る要素群の少なくとも1つの要素を含む。
[0079]同じ通信サービスの第2のデータユニットは、同じ選択インジケータ(例えば、同じ値の選択インジケータ)を含むことができる。
[0080]通信フローは、エンドツーエンド通信フローとすることができる。
[0081]エンドツーエンド通信フローは、インターネットプロトコル通信フローとすることができる。
[0082]1つ又は複数の第1のデータユニット及び/又は1つ又は複数の第2のデータユニットは、インターネットプロトコルデータパケットとすることができる。
[0083]選択することは、PDCP層で行うことができる。
[0084]通信サービスは、
音声通信サービス、
ビデオ通信サービス、
テキスト通信サービス、及び
マルチメディア通信サービス、及び
機械通信サービス、
から成る通信サービスの群から選択することができる。
[0085]本方法は、無線通信端末デバイスにおいて実行することができる。
[0086]図面において、同じ参照符号は、通常、異なる図面全体を通じて同じ部品を指す。図面は必ずしも縮尺どおりでなく、本発明の原理を示す際に、通常、強調がなされる。以下の説明において、本発明の様々な実施形態が、以下の図面を参照して説明される。
様々な実施形態による、ダウンリンク方向における通信フローを示す無線通信システムの一部を示す。
様々な実施形態による、アップリンク方向における通信フローを示す無線通信システムの一部を示す。
様々な実施形態による無線アクセスノードを示す。
様々な実施形態による無線通信端末デバイスを示す。
様々な実施形態による、ベアラセットアッププロセスとの関連でメッセージフローを示すメッセージフロー図を示す。
様々な実施形態による、複数のデータユニットを処理する方法を示すフロー図を示す。
様々な実施形態による、複数のデータユニットを処理する方法を示すフロー図を示す。
詳細な説明
[0087]以下の詳細な説明は、例示として、本発明を実施することができる特定の詳細及び実施形態を示す添付の図面を参照する。
[0088]「例示的」という語は、本明細書において、「例、実例又は例示としての役割を果たす」ことを意味する。本明細書に「例示的」として記載される任意の実施形態又は設計は、必ずしも、他の実施形態又は設計よりも好ましいか又は有利であると解釈されるものではない。
[0089]本明細書において用いられるとき、「回路」とは、エンティティを実施する任意の種類のロジックとして理解することができる。エンティティは、メモリに記憶されたソフトウェア、ファームウェア及びそれらの任意の組み合わせを実行する専用回路部又はプロセッサとすることができる。さらに、「回路」とは、プログラマブルプロセッサ、例えば、マイクロプロセッサ(例えば、複合命令セットコンピュータ(Complex Instruction Set Computer)(CISC)プロセッサ又は縮小命令セットコンピュータ(Reduced Instruction Set Computer)(RISC)プロセッサ)等の、ハードウェアに組み込まれた論理回路又はプログラマブル論理回路とすることができる。また、「回路」は、ソフトウェア、例えば任意の種類のコンピュータプログラム、例えば仮想機械コード、例えばJava(登録商標)を用いるコンピュータプログラムを実行するプロセッサであってもよい。以下でより詳細に説明されるそれぞれの機能の他の種類の実施も、「回路」として理解することができる。説明される回路のうちの任意の2つ(又はそれ以上)を、1つの回路に組み合わせることができることも理解することができる。
[0090]5G通信ネットワークは、非常に異なる特性及びトランスポート要件を有する多岐にわたる通信サービスをサポートすることを目的とする。例えば、車両間(vehicle to vehicle)(V2V、V2X)通信サービスは、非常に厳しいレイテンシ要件を有する場合があるのに対し、高精細(High Definition)(HD)ビデオは、非常に高いビットレートを必要とするが、レイテンシの観点ではそれほど要求が厳しくない。evolved Long Term Evolution(eLTE)又は第5世代のNew Radio(5G NR)のような異なる無線アクセス技術(RAT)は、例えば、スループット、レイテンシ又はカバレッジに関して非常に異なる性能特性を有するので、使用される通信サービスに基づいてRAT選択に影響を及ぼすことを可能にするメカニズムが提供される。従来から、これはQCIの使用によってのみ可能であり、すなわち、発展型パケットコア(EPC)ベアラ単位で決定が行われる必要がある。
[0091]一方、二重接続分割ベアラ及び新たなインターネットプロトコル(IP)フローベースのQoSフレームワークを組み合わせると、複数のサービスが単一のEPCベアラにおいて実行されるので、コアネットワーク(core network)(CN)は、EPCベアラ全体についてのみQCIを示すことができ、RANは、ベアラの「内部で(inside)」何の通信サービスが実行されているか知ることができない。したがって、RANは、ダウンリンクデータパケットのためにいずれのRATを使用するかを判断する際に、通信サービス要件を考慮に入れることができない。
[0092]以下にさらに詳細に説明されるように、様々な実施形態は、2つの部分、すなわち、ダウンリンク方向における動作と、アップリンク方向における動作のオプションの拡張とに関係することができる。さらに、本出願において、無線アクセスネットワークとコアネットワークとの間のインタラクションは、例えば3GPP Rel.13において用いられているように、EPC及びLTEから既知である用語を用いて記載されている。当業者であれば、提示された構想を、例えばNextGen TR23.799(例えば、TR23.799、Rel−14、バージョン0.7.0)及びTR38.804(例えば、TR38.804、Rel−14、バージョン0.2.0)等の、今後のモバイルネットワークアーキテクチャにも移行することができることを理解されたい。
[0093]ダウンリンク方向において、コアネットワークは、EPCベアラ確立時に(例えばS1APメッセージングを用いる)制御プレーンシグナリングを介して無線アクセスネットワーク(RAN)に無線アクセス技術(RAT)選択規則を示すことができる。さらに、コアネットワークは、データパケットが関係するか又は属するサービスタイプに基づいてユーザプレーンにおいて送信されるダウンリンクデータパケットを分類及びマーキングすることができる。この分類は、いわゆるディープパケットインスペクション(deep packet inspection)(DPI)の使用に基づくことができる(換言すれば、それぞれのデータパケットのヘッダ部分及びペイロード部分が解析され、このため、データパケットが属するそれぞれのサービスを決定することができる)。ダウンリンクデータパケットの受信時に、RANは、ダウンリンクパケットごとに適切なRATを決定する際、コアネットワークからの制御プレーンシグナリングを介して受信されたRAT選択規則を考慮に入れる。
[0094]アップリンク方向において、上記は、RANが例えばユーザ機器(UE)等の無線通信端末デバイスにRAT選択規則を送信するように拡張することができる。また、RANは、コアネットワークから受信したダウンリンクパケットに同じマーキングを割り当てる。次に、UEはIPフローとRAT選択規則との間で類似のバインドテーブルを作成する。次に、UEは、バインドテーブルを用いて、アップリンクパケットの送出時に適切なRAT選択規則を見つけ出すことができる。
[0095]このため、例示的に、RATを選択するとき、及び単一のコアネットワークベアラが複数の通信サービスを搬送するときに、通信サービス特性を考慮に入れることができる。
[0096]様々な実施形態において、例えばTR23.799、Rel−14、バージョン0.7.0において記載されているようなIPフローベースのQoSフレームワークにおけるのと同様の原理を実施することができるが、これらの原理は、例示的に、例えば、DC分割ベアラを用いて、通信サービスベースのRAT選択に適用される。様々な実施形態は、ダウンリンク方向における動作、及びアップリンク方向における動作に対するオプションの拡張に関することができる。
[0097]ダウンリンク方向において、コアネットワークは、EPC(分割)ベアラ確立(ベアラセットアッププロセスとも呼ばれる)時点において、制御プレーンシグナリング(例えば、S1AP)を介してRANにRAT選択規則を示すことができる。加えて、コアネットワークは、通信サービス(タイプ)に基づいて、ユーザプレーンにおけるダウンリンクパケットを分類及びマーキングすることができる。この分類は、例えば、TR23.799、Rel−14、バージョン0.7.0におけるIPフローベースのQoSフレームワークに記載されているようなディープパケットインスペクション(DPI)に基づくことができる。それぞれのダウンリンクパケットの受信時に、RANは、コアネットワークから制御プレーンシグナリングを介して受信したRAN規則を、ダウンリンクパケットごとに適切なRATを決定する際に考慮に入れることができる。
[0098]アップリンク方向において、上記は、RANがUEにRAT選択規則を送信するように拡張することができる(代替的に、このシグナリングは、RANを介してコアネットワークから透過的に(transparently)搬送される可能性がある)。また、RANは、コアネットワークから受信したダウンリンクパケットに同じマーキングを割り当てる。次に、UEは、TR23.799、Rel−14、バージョン0.7.0、例えば、IPフローベースのQoSフレームワークのためのセクション3.5に記載されているものに類似のバインドテーブルを作成することができる。差異は、様々な実施形態において、バインドテーブルが、RAT選択規則へのIPフローのバインドを含むことができることである。次に、UEは、バインドテーブルを用いて、アップリンクパケットの送信時に適切なRAT選択規則を見つけ出すことができる。
[0099]図1は、様々な実施形態による、ダウンリンク方向における通信フローを示す無線通信システム100の一部を示す。
[0100]図1に示すように、無線通信システム100は、例えば、1つ又は複数のUE、1つ又は複数のナノ機器(NE)等の、複数の無線通信端末デバイス102を備えることができる(複数の無線通信端末デバイスのうちの1つのみが図1に示されている)。
[0101]さらに、無線通信システム100は、複数の無線アクセスネットワークノード106、108を備えることができる、無線アクセスネットワークノード装置104を備えることができる。各無線アクセスネットワークノード106、108は、それぞれの無線タイプ、例えば、それぞれの無線アクセス技術に従って、エアインタフェースを介して、無線通信端末デバイス102に無線通信を提供することができる。
[0102]例として、無線アクセスネットワークノード装置104は、eNodeBとして構成される第1の無線アクセスネットワークノード106を備えることができる。このため、第1の無線アクセスネットワークノード106は、Long Term Evolution(LTE)に従う無線タイプを提供するように構成される。代替として、第1の無線アクセスネットワークノード106は、Long Term Evolution Advanced(LTE−A)又はevolved Long Term Evolution(eLTE)に従う無線タイプを提供するように構成することができる。通常、第1の無線アクセスネットワークノード106は、4G無線タイプに従って、例えば、4G無線アクセス技術、又はその進化形(evolution)に従って構成される。
[0103]さらに、無線アクセスネットワークノード装置104は、5G New Radioとして構成された第2の無線アクセスネットワークノード108を備えることができる。このため、第2の無線アクセスネットワークノード108は、5G通信技術(第5世代)に従う無線タイプを提供するように構成される。通常、第2の無線アクセスネットワークノード108は、任意の5G無線タイプに従って、例えば、任意の5G無線アクセス技術に従って構成することができる。
[0104]無線アクセスネットワークノード装置104は、任意の数の無線アクセスネットワークノードを備えることができ、無線アクセスネットワークノードは、通常、任意の適切な又は所望の無線アクセス技術に従って構成することができることに留意されたい。
[0105]無線通信システム100は、それぞれの無線通信技術に従って複数のサブコンポーネントを備えるコアネットワーク110をさらに備えることができる。コアネットワーク110は、例えば、LTEに従って発展型パケットコア(EPC)として構成することができる。例として、コアネットワーク110は、無線アクセスネットワークノード装置104に結合され、無線アクセスネットワークノード装置104において様々な無線アクセスネットワークノード106、108に結合されたモビリティ管理エンティティ(Mobility Management Entity)(MME)112と、無線アクセスネットワークノード装置104へのMME112に結合され、無線アクセスネットワークノード装置104において様々な無線アクセスネットワークノード106、108に結合されたサービングゲートウェイ(Serving Gateway)(SGW)114とを備えることができる。さらに、コアネットワーク110は、SGW114に結合されたパケットゲートウェイ(Packet Gateway)(PGW)116を備えることができる。
[0106]コアネットワーク110は、インターネット118に結合することができる。インターネットは、複数のクライアント及びサーバデバイスを含むことができ、サーバは、1つ又は複数の通信サービスを提供することができる。例として、例えばアプリケーションプログラム等の通信サービスの通信接続、例えば通信セッションは、エンドツーエンド接続の1つの例である。このエンドツーエンド接続は、インターネットプロトコル(IP)接続を含んでも含まなくてもよい。これは、IPフローと呼ばれる場合もある。IP接続は、2つのインターネットプロトコル(IP)アドレス、すなわち、ソースIPアドレス及び宛先IPアドレスによって一意に識別することができる。エンドツーエンド接続は、2つのサーバデバイス(例えば、インターネット118における、例えばアプリケーションサーバコンピュータ等のサーバコンピュータ)、端末デバイス(例えば、無線通信端末デバイス)及びサーバデバイス間であってもよく、又は2つの端末デバイス間(例えば、2つの無線通信端末デバイス間)であってもよいことに留意されたい。
[0107]様々な実施形態において、通信サービスは、例えば、
音声通信サービス(換言すれば、オーディオデータのみを含む通信サービス)、
ビデオ通信サービス(換言すれば、ビデオデータを含み、任意選択でさらにオーディオデータ及び/又はテキストデータを含む通信サービス)、
テキスト通信サービス(換言すれば、テキストデータのみを含む通信サービス)、
マルチメディア通信サービス(換言すれば、ビデオデータ、オーディオデータ及び/又はテキストデータを含む通信サービス)、及び、
機械通信サービス(換言すれば、センサデータを報告するか又は機械への若しくは機械からのアクションコマンドを送信する情報を含む通信サービス)、
等の通信を含んでもよく、又はこれらの通信であってもよい。
[0108]通信サービスのより具体的な例は、以下を含むことができる。
Voice over Long Term Evolution(VoLTE)、
車両間通信、
自動販売機、ソーラーパネル、電気自動車バッテリ、コンテナ又は建築機械のような機械からのセンサ読み値及びそれらに対する作動コマンド、
ビデオストリーミングアプリケーション、
バーチャルリアリティー及び拡張現実アプリケーション、
オーディオストリーミングアプリケーション、
モバイルゲームアプリケーション、
テキストメッセージ送信等。
[0109]多くの通信サービスは、それぞれの通信サービスに関係するか又は属するデータユニット、例えばデータパケットの送信に関して特定の要件及び特性を有する。例として、レイテンシ、ジッタ、サービス品質、最小帯域幅、最小ビット誤り率、パケット損失、可能な限り少数のハンドオーバ、無線カバレッジ、スペクトル効率等に関して異なる要件が生じ得る。
[0110]一方、例示の目的のみで、VoLTE通信サービスは、可能な限り少数のハンドオーバを有する安定した通信接続を必要とする。他方で、車両間通信は、データ送信における低いレイテンシを必要とする場合がある。このため、この単純な例は既に、それぞれの通信サービスに関係するか又は属するデータパケットの送信に関し、場合によって非常に異なる需要を示している。
[0111]さらに、無線通信システム100は、通信規格TS36.300(例えば、バージョン12.10.0)に従って構成され、「二重接続(Dual Connectivity)」のオプションを提供するように構成され、このため、いわゆる分割ベアラ(split bearers)を提供するように構成される。換言すれば、無線通信システム100、及び無線通信システム100における無線アクセスネットワーク装置104は、コアネットワーク110への厳密に1つの単一の論理通信接続のために、複数のベアラ(換言すれば、異なるアクセスノード(例えば、106、108)を介した複数の異なる無線アクセスノードを形成するように構成される。このため、無線通信システム100は、(コアネットワークに対し透過的な(transparent)方式で)異なる無線アクセス技術、又は異なる動作パラメータを有する同じ無線アクセス技術等の、異なる無線タイプを用いて、1つの単一論理接続を複数の無線接続に分割することが可能である。以下でより詳細に説明されるように、このメカニズムは、異なる通信サービスのデータパケットへの無線タイプの割り当てを最適化するように用いられる。
[0112]これを行うために、コアネットワーク110は、1つ又は複数の選択規則の組を生成することができる。各選択規則は、少なくとも選択インジケータに基づいて1つ又は複数の無線タイプを選択するための規則を含む。以下でより詳細に説明されるように、例として、選択規則は、選択インジケータ(例えば、単純な積分値又は任意の他の種類の一意の識別子とすることができる)を、それぞれの選択インジケータを用いてマーキングされたデータユニット、例えばデータパケットの送信のために用いられる1つ又は複数の無線タイプにマッピングするマッピング命令を含むことができる。
[0113]様々な実施形態において、選択規則は、TS36.323の10ページに記載されているのと同様のフォーマットをとることができるが、TS36.323の10ページに記載されているように無線ベアラではなく、各通信フロー、例えば、各IPフローに割り当てられる場合がある。
[0114]割り当てられた選択インジケータを有しないデータパケットごとに、デフォルト選択規則を提供することができる。デフォルト選択規則は、例えば、そのような通信フロー、例えばIPフローのデータパケット(複数可)の送信のために利用可能な全てのダウンリンクRAT、例えばeLTE及び5G NRを用いるためのものとすることができる。
[0115]通常、複数の選択規則のそのような組のテーブルは、以下の構造及び内容を有することができる。
[0116]具体的な例において、そのような複数の選択規則の組のテーブルは、以下の構造及び内容を有することができる。
[0117]以下で同様により詳細に説明されるように、無線タイプ、例えば、無線アクセス技術(RAT)の選択は、ベアラセットアップ手順中に行うことができ、これについても以下でより詳細に説明される。一方、無線タイプ(例えば、RAT)の選択は、任意の他の適切な又は所望の時点において行うこともできる。様々な実施形態において、MME112は、選択規則の組を生成することができ、この選択規則の組を無線アクセスネットワークノード装置104に、より詳細には、無線アクセスネットワークノード106、108のうちの1つ又は複数に送信することができる。
[0118]任意選択で、TS36.300(例えば、TS36.300バージョン12.10.0)の二重接続に従って、無線通信システム100、無線アクセスネットワークノード106、108のうちの一方は、マスタeNB(MeNB)として指定することができ、無線アクセスネットワークノード106、108のうちのもう一方は、セカンダリeNB(SeNB)として指定することができる。MeNBの役割は、ネットワーク展開及びオペレータの選択に依拠して、eLTE又は5G NR技術によって実行することができる。
[0119]この例では、第1の無線アクセスネットワークノード106(例えば、eLTEノード106)にMeNBの役割が割り当てられ、第2の無線アクセスネットワーク108(例えば、5G NRノード108)にSeNBの役割が割り当てられることが仮定される。
[0120]MME112は、選択規則の組をMeNBに、この場合、第1の無線アクセスネットワークノード106に送信することができる。
[0121]通常、選択規則の組は、制御プレーンシグナリングを用いて、コアネットワーク110から、無線アクセスネットワークノード装置104の無線アクセスネットワークノード106、108のうちの1つ又は複数に送信することができる(LTEコアネットワークの場合、S1アプリケーションプロトコルを用いることができ、5Gネットワークの場合、送信はNG2インタフェースを介して実現することができる)。
[0122]換言すれば、選択規則の組120は、コアネットワーク110から、図1に示すように制御プレーンシグナリング接続122を介して、無線アクセスネットワークノード装置104の無線アクセスネットワークノード106、108のうちの1つ又は複数に、例えば、第1のアクセスネットワークノード106に送信することができる。様々な実施形態において、選択規則の組120は、無線アクセスネットワークノード装置104の無線アクセスネットワークノード106、108のうちの1つ又は複数によって定義することができる。
[0123]第1の無線アクセスネットワークノード106は、以下でより詳細に説明されるように、選択規則の組120を受信し、この選択規則の組120をメモリに記憶する。
[0124]さらに、説明された伝送方式の対象となるダウンリンク送信されたデータパケット124ごとに、コアネットワーク110、例えばPGW116は、選択インジケータ126をデータパケット124に割り当てる。様々な実施形態において、1つの共通IPフローの全てのデータパケット124をマーキングするために、1つの単一で一意の選択インジケータ126を設けることができる。例示的に、選択インジケータ126は、1つ又は複数の選択規則の組120を用いて、RAN(複数可)106、108において実行される1つ又は複数のRATの選択のためのキーとしての役割を果たす。このため、PGW116は、データパケット124及び選択インジケータ126を含むメッセージ128を生成し、このメッセージを、ユーザプレーン接続130を用いてSGW114を介して無線アクセスノード106、108のうちの1つ又は複数に送信する。この例において、メッセージ128は、第1の無線アクセスノード106に送信することができる(LTEコアネットワークの場合、S1−Uインタフェースを用いるGTP−Uアプリケーションプロトコルを用いることができ、5Gコアネットワークの場合、送信はNG3インタフェースを介して実現することができる)。
[0125]例として、コアネットワーク110は、それぞれのIPフローのダウンリンクデータパケット124が関係する(換言すれば、属する)通信サービスに基づいてダウンリンクデータパケット124を分類及びマーキングすることができる。コアネットワーク110、例えばPGW116は、ディープパケットインスペクション(DPI)を用いてそれぞれの通信サービスを決定することができる。
[0126]様々な選択インジケータ及び様々なIPフロー(例えば、ソースIPアドレス及び宛先IPアドレス及びフロー識別子によって特定される)を有する複数のメッセージ130を示すユーザプレーンシグナリングの例示的な構造が以下に示される。
[0127]メッセージ128を受信した後、第1の無線アクセスネットワークノード106は選択インジケータ126を決定し、決定された選択インジケータ126及び以前に記憶された選択規則の組120を用いて、メッセージ128のデータパケット124の送信のために用いられる1つ又は複数のRATを決定する。
[0128]選択インジケータに対する選択規則の組122を適用した結果、このIPフローの通信サービスのデータパケットが、第1のRAT(すなわち、第1の無線アクセスネットワークノード106によって提供されるRAT)のみを用いて送信されるべきである場合、データパケット124は、第1のRATを用いることにより、例えば第1の無線アクセスネットワークノード106とUE102との間の第1の無線アクセス接続132を用いることによりUE102に送信されることになる。例として、IPフローが音声サービス(例えば、VoLTE又はSkype等)に関係する場合、このIPフローのデータパケットは、eLTEエアインタフェースを介して送信することができる。
[0129]一方、選択インジケータに対する選択規則の組122を適用した結果、このIPフローの通信サービスのデータパケットが、第2のRAT(すなわち、第2の無線アクセスネットワークノード108によって提供されるRAT)のみを用いて送信されるべきである場合、データパケット124は、RATを用いることにより、例えば第2の無線アクセスネットワークノード108とUE102との間の第2の無線アクセス接続134を用いることによりUE102に送信されることになる。例として、IPフローが車両間通信サービスに関係する場合、このIPフローのデータパケットは、5G NRエアインタフェースを介して送信することができる。
[0130]図2は、様々な実施形態によるアップリンク方向における通信フローを示す無線通信システムの一部を示す。
[0131]アップリンク方向においてもエアインタフェースリソースを最適化するために、任意選択で、無線アクセスネットワークノード装置104の無線アクセスネットワークノード106、108のうちの1つ又は複数、例えば無線アクセスネットワークノード106が、選択規則の組120を、例えばUE102等の1つ又は複数の無線通信端末デバイスに送信することができる。選択規則の組120は、例えば、PDCPを用いて、制御プレーンシグナリングを用いて送信することができる。
[0132]このために、選択規則の組120のフォーマットは、第1の無線アクセスネットワークノード106によって(例えば、送信機によって)、この第1の無線アクセスネットワークノード106が選択規則の組120を受信したフォーマットから、アクセス層シグナリングにおいて搬送することができる、アクセスシグナリングによって選択規則のフォーマット変換された組120を送信するためのフォーマットに変更することができる。
[0133]代替として、第1の無線アクセスネットワークノード106、例えば、送信機は、規則を透過的に(transparently)通し、非アクセス層シグナリングによって、フォーマットが変更されていない規則を送信するように構成することができる。
[0134]換言すれば、図2に示すように、選択規則の組120は、第1の無線アクセスネットワークノード106から、無線通信端末デバイスのうちの1つ又は複数、例えばUE102に、さらなる制御プレーンシグナリング接続136を介して送信することができる。
[0135]以下でより詳細に説明されるように、UE102は、選択規則の組120を受信し、この選択規則の組120をメモリに記憶する。
[0136]さらに、説明された伝送方式の対象となるダウンリンク送信されたデータパケット124ごとに、例えば第1の無線アクセスネットワークノード106は、メッセージ128、すなわちデータパケット124を送信し、関連付けられた選択インジケータ126を、例えば、メッセージ128が属する通信フロー(例えば、IPフロー)の宛先アドレス(例えば、IP宛先アドレス)として示されたUE102に送信する。
[0137]UE102は、ダウンリンク方向におけるそれぞれの通信フロー、例えばIPフローのデータパケットのマッピング、及びRAT選択規則(複数可)を含むバインドテーブルを生成し、記憶する。
[0138]そのようなバインドテーブルの例示的な構造が以下に与えられる。
[0139]例示的に、バインドテーブルは、上記で説明した選択規則の組120と、様々な選択インジケータ及び様々なIPフローを有する複数のメッセージ130を示すユーザプレーンシグナリングの例示的な構造とをマージした結果である。
[0140]アップリンクデータパケット140を送信するとき、UE102はバインドテーブルを用いて、それぞれの通信フローの、例えばそれぞれのIPフローのアップリンクデータパケット140のために用いられるRAT選択規則及びRATを決定することができる。次に、UE102は、対応して決定されたRAT、例えば、UE102と第1の無線アクセスネットワークノード106との間のユーザプレーンアップリンク接続142を介してアップリンクデータパケット140を送信することができる。
[0141]第1の無線アクセスネットワークノード106は、アップリンクデータパケット140を受信し、アップリンクデータパケット140を、例えば、第1の無線アクセスネットワークノード106とコアネットワーク110のSGW114との間のユーザプレーン接続144を介してコアネットワーク110に転送する。コアネットワーク110は、アップリンクデータパケット140を、通信フロー、例えばIPフローのアップリンク宛先デバイスに転送する。
[0142]図3は、様々な実施形態による第1の無線アクセスネットワークノード106を示す。第2の無線アクセスネットワークノード108は類似の構造を有することができる。
[0143]第1の無線アクセスネットワークノード106は、コアネットワーク110、例えばMME112及び/又はSQW114と通信するように構成された第1の送受信機302を備えることができる。第1の送受信機302は、それぞれの通信技術、例えば、Ethernet(登録商標)、MPLS−TP、IP/MPLS、SDH/PDH等の有線通信プロトコル、及びOTN若しくはPONのような光技術又はマイクロ波技術に依拠して、任意の所望のプロトコルに従って信号を送受信するように構成することができる。
[0144]第1の無線アクセスネットワークノード106は、第1の送受信機302に結合され、それぞれに提供される通信プロトコル(複数可)に従って、第1の送受信機302を介して受信されるか又は第1の送信機302によって送信されるデータ及び制御信号を変調/復調するように構成された第1のベースバンドモデム(以下において第1のベースバンドユニットとも呼ばれる)304をさらに備えることができる。
[0145]第1の無線アクセスネットワークノード106は、無線通信端末デバイスと、例えばUE102等と通信するように構成された第2の送受信機306を備えることができる。第2の送受信機306は、それぞれの通信技術に応じて、例えば、LTE、LTE A及び/又はeLTEに従って提供される単数又は複数の物理層技術に従って、任意の所望の物理層プロトコルに従って信号を送受信するように構成することができる(第2の無線アクセスネットワークノード108の場合、第2の送受信機306は、例えば、5G NRに従って提供される単数又は複数の物理層技術に従って構成することができる)。
[0146]第1の無線アクセスネットワークノード106は、第2の送受信機306に結合され、それぞれに提供される通信プロトコル(複数可)に従って、第2の送受信機306を介して受信されるか又は第2の送信機306によって送信されるデータ及び制御信号を変調/復調するように構成された、第2のベースバンドモデム(以下において第2のベースバンドユニットとも呼ばれる)308をさらに備えることができる。第2のベースバンドモデム308は、例えば、PDCPプロトコルの実施を含むことができる。第2のベースバンドモデム308は、データパケット124、及び任意選択でメッセージ128の送信のためにPDCPを用いることができる。
[0147]第1のベースバンドモデム304及び第2のベースバンドモデム308は、同様に第1の無線アクセスネットワークノード106に含めることができる、プロセッサ310、例えばアプリケーションプロセッサ310に結合することができる。さらに、第1の無線アクセスネットワークノード106は、メモリ312を備えることができる。メモリ312は、揮発性メモリ(例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)等)及び/又は不揮発性メモリ(例えば、フラッシュメモリ(例えば、浮遊ゲートメモリ、相変化ランダムアクセスメモリ等)等の、例えば不揮発性ランダムアクセスメモリ(Non-Volatile Random Access Memory)(NVRAM)等)を含むことができる。メモリ312は1つ又は複数の別々のメモリを含むことができる。メモリ312は、第1の無線アクセスネットワークノード106を、例えば、ベースバンドモデム304、308及び送受信機302、306に、それぞれの制御及びデータパケットをどのように処理するかに関して命令するように動作させるための動作命令314を記憶することができる。メモリ312は、上記で説明したような選択規則の組120をさらに記憶することができる。第1の無線アクセスネットワークノード106は、それぞれのUEコンテキストの一部としてRAT選択規則120を記憶することができる。
[0148]第1の無線アクセスネットワークノード106は、ダウンリンクデータパケット124におけるマーキングを読み出すことができ、マーキングに基づいて(換言すれば、選択インジケータ128に基づいて)、対応するRAT選択規則を選択することができ、RAT選択規則に基づいて、上記のパラメータのための値を相応に設定することができる。
[0149]さらに、第1の無線アクセスネットワークノード106は、ユーザプレーンにおいて受信したマーキングを、Uuインタフェースにおける無線ヘッダ(例えば、新たなPCDPヘッダ)に変換することができる。
[0150]図4は、様々な実施形態による、例えばUE102等の無線通信端末デバイス102を示す。
[0151]UE102は、(例えば、LTE、LTE−A及び/又はeLTEに従って)第1の無線アクセスネットワークノード106と通信するように構成された第1の送受信機402と、(例えば、5G NRに従って)第2の無線アクセスネットワークノード108と通信するように構成された第2の送受信機404とを備えることができる。第1の送受信機302は、第1の無線アクセスネットワークノード106によって所望されるそれぞれの通信技術に応じて、任意の所望の物理層プロトコルに従って信号を送受信するように構成することができる。第2の送受信機302は、第2の無線アクセスネットワークノード108によって所望されるそれぞれの通信技術に応じて、任意の所望の物理層プロトコルに従って信号を送受信するように構成することができる。
[0152]UE102は、第1の送受信機402に結合され、それぞれに提供される通信プロトコル(複数可)に従って、第1の送受信機402を介して受信されるか又は第1の送信機402によって送信されるデータ及び制御信号を変調/復調するように構成された第1のベースバンドモデム406をさらに備えることができる。
[0153]UE102は、第2の送受信機404に結合され、それぞれに提供される通信プロトコル(複数可)に従って、第2の送受信機404を介して受信されるか又は第2の送信機404によって送信されるデータ及び制御信号を変調/復調するように構成された第2のベースバンドモデム408をさらに備えることができる。
[0154]第1のベースバンドモデム406及び第2のベースバンドモデム408は、例えば、PDCPプロトコルの実施を含むことができる。ベースバンドモデム406、408は、データパケット124及び任意選択でメッセージ128の送信のためにPDCPを用いることができる。
[0155]第1のベースバンドモデム406及び第2のベースバンドモデム408は、同様にUE102に含めることができる、プロセッサ410、例えばアプリケーションプロセッサ410に結合することができる。さらに、UE102は、メモリ412を備えることができる。
[0156]メモリ412は、揮発性メモリ(例えば、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory)(RAM))及び/又は不揮発性メモリ(例えば、例としてフラッシュメモリ(例えば、浮遊ゲートメモリ、相変化ランダムアクセスメモリ等)等の不揮発性ランダムアクセスメモリ(Non-Volatile Random Access Memory)(NVRAM)等)を含むことができる。メモリ412は1つ又は複数の別々のメモリを含むことができる。メモリ412は、UE102を、例えば、ベースバンドモデム406、408及び送受信機402、406に、それぞれの制御及びデータパケットをどのように処理するかに関して命令するように動作させるための動作命令414を記憶することができる。メモリ412は、上記で説明したような選択規則の組120をさらに記憶することができる。UE102は、それぞれのベアラコンテキストの一部としてRAT選択規則120を記憶することができる。
[0157]アプリケーションプロセッサ410は、トランスポートプロトコル層の上位の任意のプロトコルに従ってデータを処理するように構成することができる。アプリケーションプロセッサ410は、例えば任意のアプリケーションプログラムに従って、例えば例としてハイパーテキスト転送プロトコル(Hypertext Transfer Protocol)(HTTP)等に従ってデータを処理するように構成することができる。
[0158]図5は、様々な実施形態による、ベアラセットアッププロセスとの関連でメッセージフローを示すメッセージフロー図500を示す。
[0159]この例において、ベアラセットアッププロセスはUE102によって開始され、UE102は、無線リソース制御(Radio Resource Control)(RRC)接続セットアップ/PDN接続要求メッセージ502を生成し、このメッセージを第1の無線アクセスネットワーク106及びMME12に送信することができる。
[0160]RRC接続セットアップ/PDN接続要求メッセージ502を受信した後、MME112は、セッション要求メッセージ504を生成し、このセッション要求メッセージ504をPGW116に送信することができる。
[0161]セッション要求メッセージ504を受信した後、PGW116は、セッション応答メッセージ506を生成し、このセッション応答メッセージ506をSGW114及びMME112に送信することができる。
[0162]上記で説明したように、コアネットワーク110、例えばMME112は、ベアラセットアップ時にRAT選択規則120をRANに対し事前構成することができる。RAT選択規則120は、ユーザプレーンにおけるパケットマーキングにおいて用いられる値(すなわち、選択インジケータの値)がどのようにRAT優先権/選択に変換されるかを示す。
[0163]セッション応答メッセージ506を受信した後、MME112は、ベアラセットアップ要求メッセージ508を生成することができ、このベアラセットアップ要求メッセージ508を、例えば第1の無線アクセスネットワークノード106に送信することができる。
[0164]ベアラセットアップ要求メッセージ508を受信した後、第1の無線アクセスネットワークノード106は、RRC再構成/PDN接続受理メッセージ510を生成することができ、このRRC再構成/PDN接続受理メッセージ510をUE102に送信することができる。この関連で、様々な実施形態において、例えば、TS36.300(例えば、TS36.300バージョン12.10.0)に規定されているように、ベアラ(の全て又はいくつか)が分割ベアラとして構成されることに留意されたい。RRC再構成/PDN接続受理メッセージ510は、ベアラタイプ(及び任意選択で選択規則の組)を含み、UE102に対し示すことができる。
[0165]上記で説明したようにベアラセットアッププロセスが完了した後、DPIプロセス512は、それぞれに用いられる通信サービスに基づいて、ダウンリンクパケット124を分類及びマーキングすることができる。マーキングは、例えば、TR23.799、Rel−14、バージョン0.7.0に記載されているように、例えばFPIと類似した方式で行うことができる。例えば、代替的な実施形態では、任意の他の分類及びマーキング方法も用いることができる。
[0166]データパケット124及び選択インジケータ126を含むメッセージ128を受信した後、第1の無線アクセスネットワークノード106は、データパケットマーキングを決定することができ、以前に記憶された選択規則の組120に基づいて、適切なRAT(複数可)を決定することができる。ベアラタイプは分割ベアラであるため、PDCP層は、ユーザプレーンにおける新たな指標に基づいてRATに関する決定を行うことができる。
[0167]さらに、第1の無線アクセスネットワークノード106は、例えば、データパケット124が第2の無線アクセスネットワークノード108によって、例えば5G NR RATを用いてUE102に送信されるべきである場合、メッセージ514(データパケット124を含む)をSCG(5G NR)無線接続を介して第2の無線アクセスネットワークノード108に送信することができる。この場合、データパケットは、第2の無線アクセスネットワークノード108によってUE102に送信することができる。データパケット124が第1の無線アクセスネットワークノード106によって送信されるべき場合、データパケット124は、例えば、LTE(又はLTE−A又はeLTE)RATを用いて第1の無線アクセスネットワークノード106によって送信される。
[0168]次に、UE102は、アップリンクデータパケット(複数可)が属するそれぞれの通信フロー(例えば、IPフロー)に応じて、上記で説明した方式の逆に相応する方式でアップリンクデータパケットを生成し送信することができる。これは、図5において矢印516で表される。
[0169]アップリンク送信の場合、UE102は、例えばTR23.799、Rel−14、バージョン0.7.0に記載されているような、いわゆる反映型QoS(Reflective QoS)と同様の構想を実施し、RAT選択規則に対する通信フロー、例えばIPフローのバインドに基づいてRATを決定することができる。
[0170]実施形態は、LTE及び5G NR無線アクセス技術間でRATを選択することに限定されないことに留意されたい。様々な実施形態は、いくつか例を挙げると、例えば、LTE−WLANアグリゲーションが用いられるときにLTE及びWLAN無線間で選択するか、又はスモールセル展開ではLTEピコ及びマクロセル間で選択するのにも同様に用いることもできる。これらについては共に、TS36.300(例えば、TS36.300バージョン12.10.0)に記載されている。
[0171]図6は、様々な実施形態による、複数のデータユニットを処理する方法600を示すフロー図を示す。
[0172]方法600は、602において、コアネットワークから複数のデータユニットを受信することを含むことができ、各データユニットは選択インジケータを含む。方法600は、604において、選択インジケータ及び記憶された1つ又は複数の選択規則の組を用いて、複数のデータユニットのうちのデータユニットごとに、複数の無線タイプから、データユニットを送信するための1つ又は複数の無線タイプを選択することをさらに含むことができ、各選択規則は、少なくとも選択インジケータに基づいて1つ又は複数の無線タイプを選択するための規則を含む。
[0173]図7は、様々な実施形態による、複数のデータユニットを処理する方法700を示すフロー図を示す。
[0174]方法700は、702において、第1の無線タイプ及び/又は第2の無線タイプに従って1つ又は複数の第1のデータユニットを受信することを含むことができ、各第1のデータユニットは選択インジケータを含む。方法700は、704において、1つ又は複数の第2のデータユニットを生成することをさらに含むことができ、1つ又は複数の第1のデータユニット及び1つ又は複数の第2のデータユニットは同じ通信フローに属し、また方法700は、706において、選択インジケータ及び記憶された1つ又は複数の選択規則の組を用いて、1つ又は複数の第2のデータユニットのうちの第2のデータユニットごとに、1つ又は複数の第2のデータユニットを送信するための無線タイプを選択することをさらに含むことができ、各選択規則は、少なくとも選択インジケータに基づいて1つ又は複数の無線タイプを選択するための規則を含む。
[0175]以下は、様々な実施形態による、PDCP構成のASN.1実施を説明する。
PDCP−Config
IE PDCP−Configを用いて、データ無線ベアラのための構成可能なPDCPパラメータを設定する。
PDCP−Config情報要素
RAT-selection-rule ::= SEQUENCE { ul-DataSplitDRB-ViaSCG-r12 BOOLEAN OPTIONAL, -- Need ON
ul-DataSplitThreshold-r13 CHOICE {
1. release NULL,
2. setup ENUMERATED {
3. b0, b100, b200, b400, b800, b1600, b3200, b6400, b12800, b25600, b51200, b102400, b204800, b409600, b819200,spare1}
PDCP-Config ::= SEQUENCE {
…
RAT-selection-rule-list ::= SEQUENCE (SIZE (1..max)) OF RAT-selection-rule
…
[0176]様々な例が以下に説明される。
[0177]実施例1は、無線アクセスネットワークノード装置である。無線アクセスネットワークノード装置は無線アクセスネットワークノード装置を含むことができる。無線アクセスネットワークノード装置は、第1の無線タイプに従って無線接続を提供するように構成された第1の無線アクセスネットワークノードと、第2の無線タイプに従って無線接続を提供するように構成された第2の無線アクセスネットワークノードと、コアネットワークから複数のデータユニットを受信するように構成された受信機とを備えることができる。各データユニットは選択インジケータを含む。無線アクセスネットワークノード装置は、選択インジケータ及び記憶された1つ又は複数の選択規則の組を用いて、複数のデータユニットのうちのデータユニットごとに、データユニットを送信するために無線タイプのうちの1つ又は複数を選択するように構成された選択回路をさらに備えることができる。各選択規則は、少なくとも選択インジケータに基づいて1つ又は複数の無線タイプを選択するための規則を含む。
[0178]実施例2において、実施例1の主題は、任意選択で、無線アクセスネットワークノード装置が、選択された無線タイプに従ってデータユニットを送信するように構成された送信機をさらに備えることを含むことができる。
[0179]実施例3において、実施例2の主題は、任意選択で、送信機がダウンリンク方向においてデータユニットを送信するように構成されることを含むことができる。
[0180]実施例4において、実施例1〜3のいずれか1つの主題は、任意選択で、無線アクセスネットワークノード装置が1つ又は複数の選択規則の組を記憶するように構成されたメモリをさらに備えることを含むことができる。
[0181]実施例5において、実施例1〜4のいずれか1つの主題は、任意選択で、無線アクセスネットワークノード装置が、信号の変調及び復調を行うように構成されたベースバンドモデムをさらに備えることを含むことができる。
[0182]実施例6において、実施例5の主題は、任意選択で、ベースバンドモデムが選択回路を備えることを含むことができる。
[0183]実施例7において、実施例1〜6のいずれか1つの主題は、任意選択で、受信機が規則の組の少なくとも一部分を受信するようにさらに構成されることを含むことができる。
[0184]実施例8において、実施例7の主題は、任意選択で、メモリが規則の組の少なくとも一部分をメモリに記憶するようにさらに構成されることを含むことができる。
[0185]実施例9において、実施例2〜9のいずれか1つの主題は、送信機が規則の組の少なくとも一部分を無線通信デバイスに送信するようにさらに構成されることを含むことができる。
[0186]実施例10において、実施例2〜9のいずれか1つの主題は、任意選択で、第1の無線アクセスネットワークノード及び/又は第2の無線アクセスネットワークノードが、規則を、アクセス層シグナリングにおいて搬送することができるフォーマットに変換し、フォーマット変換された規則を、アクセス層シグナリングにて送信するように構成されることを含むことができる。
[0187]実施例11において、実施例2〜9のいずれか1つの主題は、任意選択で、第1の無線アクセスネットワークノード及び/又は第2の無線アクセスネットワークノードが、規則を透過的に(transparently)通し、これらの規則を、非アクセス層シグナリングにて送信するようにさらに構成されることを含むことができる。
[0188]実施例12において、実施例1〜11のいずれか1つの主題は、任意選択で、第1の無線アクセスネットワークノードがLong Term Evolutionに従って無線通信を提供するように構成されることを含むことができる。
[0189]実施例13において、実施例1〜12のいずれか1つの主題は、任意選択で、第2の無線アクセスネットワークノードが5G New Radioに従って無線通信を提供するように構成されることを含むことができる。
[0190]実施例14において、実施例1〜13のいずれか1つの主題は、任意選択で、規則の組が、1つ又は複数の許可された無線アクセスタイプ、1つ又は複数の好ましい無線アクセスタイプ、及び1つ又は複数の拒否された無線アクセスタイプから成る要素群の少なくとも1つの要素を含むことを含むことができる。
[0191]実施例15において、実施例1〜14のいずれか1つの主題は、任意選択で、無線アクセスネットワークノード装置がコアネットワークに対する論理接続を提供するように構成されることを含むことができ、論理接続は、無線通信端末デバイスに対する、複数の無線接続、すなわち、第1の無線タイプに従う第1の無線接続、及び第2の無線タイプに従う第2の無線接続を含む。
[0192]実施例16において、実施例1〜15のいずれか1つの主題は、任意選択で、同じ通信サービスのデータユニットが同じ選択インジケータを含むことを含むことができる。
[0193]実施例17において、実施例1〜16のいずれか1つの主題は、任意選択で、共通通信フローのデータユニットが同じ選択インジケータを含むことを含むことができる。
[0194]実施例18において、実施例17の主題は、任意選択で、通信フローがエンドツーエンド通信フローであることを含むことができる。
[0195]実施例19において、実施例18の主題は、任意選択で、通信フローがインターネットプロトコル通信フローであることを含むことができる。
[0196]実施例20において、実施例19の主題は、任意選択で、共通インターネットプロトコル通信フローのデータユニットがインターネットプロトコルデータパケットであることを含むことができる。
[0197]実施例21において、実施例1〜20のいずれか1つの主題は、任意選択で、選択回路がPDCP回路において実施されることを含むことができる。
[0198]実施例22において、実施例1〜21のいずれか1つの主題は、任意選択で、第1の無線アクセスネットワークノード及び第2の無線アクセスネットワークノードが1つ又は複数の無線ベアラを提供するように構成されることを含むことができる。
[0199]実施例23において、実施例22の主題は、任意選択で、第1の無線アクセスネットワークノード及び第2の無線アクセスネットワークノードが1つ又は複数の分割無線ベアラを提供するように構成されることを含むことができる。
[0200]実施例24において、実施例16〜23のいずれか1つの主題は、任意選択で、通信サービスが、音声通信サービス、ビデオ通信サービス、テキスト通信サービス、マルチメディア通信サービス、及び機械通信サービスから成る通信サービスの群から選択されることを含むことができる。
[0201]実施例25は無線通信デバイスである。無線通信デバイスは、第1の無線タイプに従って構成された第1の送受信機と、第1の無線タイプに従って構成された第2の送受信機とを備えることができる。第1の送受信機及び/又は第2の送受信機は、1つ又は複数の第1のデータユニットを受信するように構成される。各第1のデータユニットは選択インジケータを備える。無線通信デバイスは、1つ又は複数の第2のデータユニットを生成するように構成されたデータユニット生成器をさらに備えることができる。1つ又は複数の第1のデータユニット及び1つ又は複数の第2のデータユニットは同じ通信フローに属する。無線通信デバイスは、選択インジケータ及び記憶された1つ又は複数の選択規則の組を用いて、1つ又は複数の第2のデータユニットのうちの第2のデータユニットごとに、1つ又は複数の第2のデータユニットを送信するための無線タイプを選択するように構成された選択回路をさらに備えることができる。各選択規則は、少なくとも選択インジケータに基づいて1つ又は複数の無線タイプを選択するための規則を含む。
[0202]実施例26において、実施例25の主題は、任意選択で、第1の送受信機及び/又は第2の送受信機がアップリンク通信方向において1つ又は複数の第2のデータユニットを送信するように構成されることを含むことができる。
[0203]実施例27において、実施例25又は26の主題は、任意選択で、無線通信デバイスが1つ又は複数の選択規則の組を記憶するように構成されたメモリをさらに備えることを含むことができる。
[0204]実施例28において、実施例25〜27のいずれか1つの主題は、任意選択で、無線通信デバイスが、信号の変調及び復調を行うように構成されたベースバンドモデムをさらに含むことを含むことができる。
[0205]実施例29において、実施例28の主題は、任意選択で、ベースバンドモデムが選択回路を備えることを含むことができる。
[0206]実施例30において、実施例25〜29のいずれか1つの主題は、任意選択で、第1の送受信機及び/又は第2の送受信機が、規則の組の少なくとも一部分を受信するようにさらに構成されることを含むことができる。
[0207]実施例31において、実施例30の主題は、任意選択で、メモリが規則の組の少なくとも一部分をこのメモリに記憶するようにさらに構成されることを含むことができる。
[0208]実施例32において、実施例25〜31のいずれか1つの主題は、任意選択で、第1の送受信機がLong Term Evolutionに従って無線通信を提供するように構成されることを含むことができる。
[0209]実施例33において、実施例25〜32のいずれか1つの主題は、任意選択で、第2の送受信機が5G New Radioに従って無線通信を提供するように構成されることを含むことができる。
[0210]実施例34において、実施例25〜33のいずれか1つの主題は、任意選択で、規則の組が、1つ又は複数の許可された無線アクセスタイプ、1つ又は複数の好ましい無線アクセスタイプ、及び1つ又は複数の拒否された無線アクセスタイプから成る要素群の少なくとも1つの要素を含むことを含むことができる。
[0211]実施例35において、実施例25〜34のいずれか1つの主題は、任意選択で、同じ通信サービスの第2のデータユニットが、同じ選択インジケータを含むことを含むことができる。
[0212]実施例36において、実施例25〜35のいずれか1つの主題は、任意選択で、通信フローがエンドツーエンド通信フローであることを含むことができる。
[0213]実施例37において、実施例36の主題は、任意選択で、エンドツーエンド通信フローがインターネットプロトコル通信フローであることを含むことができる。
[0214]実施例38において、実施例37の主題は、任意選択で、1つ又は複数の第1のデータユニット及び/又は1つ又は複数の第2のデータユニットがインターネットプロトコルデータパケットであることを含むことができる。
[0215]実施例39において、実施例25〜38のいずれか1つの主題は、任意選択で、選択回路がPDCP回路において実施されることを含むことができる。
[0216]実施例40において、実施例25〜39のいずれか1つの主題は、任意選択で、通信サービスが、音声通信サービス、ビデオ通信サービス、テキスト通信サービス、マルチメディア通信サービス、及び機械通信サービスから成る通信サービスの群から選択されることを含むことができる。
[0217]実施例41において、実施例25〜40のいずれか1つの主題は、任意選択で、無線通信デバイスが無線通信端末デバイスとして構成されることを含むことができる。
[0218]実施例42は、複数のデータユニットを処理する方法である。本方法は、コアネットワークから複数のデータユニットを受信することを含むことができる。各データユニットは選択インジケータを含む。本方法は、選択インジケータ及び記憶された1つ又は複数の選択規則の組を用いて、複数のデータユニットのうちのデータユニットごとに、複数の無線タイプから、データユニットを送信するための1つ又は複数の無線タイプを選択することをさらに含むことができる。各選択規則は、少なくとも選択インジケータに基づいて1つ又は複数の無線タイプを選択するための規則を含む。
[0219]実施例43において、実施例42の主題は、任意選択で、本方法が選択された無線タイプに従ってデータユニットを送信することをさらに含むことを含むことができる。
[0220]実施例44において、実施例43の主題は、任意選択で、送信することがダウンリンク通信方向においてデータユニットを送信することを含むことを含むことができる。
[0221]実施例45において、実施例42〜44のいずれか1つの主題は、任意選択で、本方法が1つ又は複数の選択規則の組を記憶することをさらに含むことを含むことができる。
[0222]実施例46において、実施例42〜45のいずれか1つの主題は、任意選択で、選択することがベースバンドモデムにおいて実行されることを含むことができる。
[0223]実施例47において、実施例42〜46のいずれか1つの主題は、任意選択で、本方法がコアネットワークから規則の組の少なくとも一部分を受信することをさらに含むことを含むことができる。
[0224]実施例48において、実施例47の主題は、任意選択で、本方法が規則の組の少なくとも一部分を記憶することをさらに含むことを含むことができる。
[0225]実施例49において、実施例43〜48のいずれか1つの主題は、任意選択で、本方法が規則の組の少なくとも一部分を無線通信デバイスに送信することをさらに含むことを含むことができる。
[0226]実施例50において、実施例42〜49のいずれか1つの主題は、任意選択で、本方法が、選択規則を、アクセス層シグナリングにおいて搬送することができるフォーマットに変換し、フォーマット変換された選択規則を、アクセス層シグナリングにて送信することをさらに含むことを含むことができる。
[0227]実施例51において、実施例42〜49のいずれか1つの主題は、任意選択で、本方法が、選択規則を透過的に(transparently)通し、これらの選択規則を、非アクセス層シグナリングにて送信することをさらに含むことを含むことができる。
[0228]実施例52において、実施例42〜51のいずれか1つの主題は、任意選択で、複数の無線タイプのうちの第1の無線タイプが、Long Term Evolutionに従う無線通信を含むことを含むことができる。
[0229]実施例53において、実施例42〜52のいずれか1つの主題は、任意選択で、複数の無線タイプのうちの第2の無線タイプが、5G New Radioに従う無線通信を含むことを含むことができる。
[0230]実施例54において、実施例42〜53のいずれか1つの主題は、任意選択で、規則の組が、1つ又は複数の許可された無線アクセスタイプ、1つ又は複数の好ましい無線アクセスタイプ、及び1つ又は複数の拒否された無線アクセスタイプから成る要素群の少なくとも1つの要素を含むことを含むことができる。
[0231]実施例55において、実施例42〜54のいずれか1つの主題は、任意選択で、本方法がコアネットワークに対する論理接続を提供することをさらに含むことを含むことができる。論理接続は、無線通信端末デバイスに対する、複数の無線接続、すなわち、複数の無線タイプのうちの第1の無線タイプに従う第1の無線接続、及び複数の無線タイプのうちの第2の無線タイプに従う第2の無線接続を含む。
[0232]実施例56において、実施例42〜55のいずれか1つの主題は、任意選択で、同じ通信サービスのデータユニットが同じ選択インジケータを含むことを含むことができる。
[0233]実施例57において、実施例42〜56のいずれか1つの主題は、任意選択で、共通通信フローのデータユニットが同じ選択インジケータを含むことを含むことができる。
[0234]実施例58において、実施例57の主題は、任意選択で、通信フローがエンドツーエンド通信フローであることを含むことができる。
[0235]実施例59において、実施例58の主題は、任意選択で、通信フローがインターネットプロトコル通信フローであることを含むことができる。
[0236]実施例60において、実施例59の主題は、任意選択で、共通インターネットプロトコル通信フローのデータユニットがインターネットプロトコルデータパケットであることを含むことができる。
[0237]実施例61において、実施例42〜60のいずれか1つの主題は、任意選択で、選択することがPDCP層において実行されることを含むことができる。
[0238]実施例62において、実施例42〜61のいずれか1つの主題は、任意選択で、複数の無線タイプのうちの第1の無線タイプ及び複数の無線タイプのうちの第2の無線タイプが1つ又は複数の無線ベアラを提供することを含むことができる。
[0239]実施例63において、実施例62の主題は、任意選択で、複数の無線タイプのうちの第1の無線タイプ及び複数の無線タイプのうちの第2の無線タイプが、1つ又は複数の分割無線ベアラを提供することを含むことができる。
[0240]実施例64において、実施例42〜63のいずれか1つの主題は、任意選択で、通信サービスが、音声通信サービス、ビデオ通信サービス、テキスト通信サービス、マルチメディア通信サービス、及び機械通信サービスから成る通信サービスの群から選択されることを含むことができる。
[0241]実施例65は、複数のデータユニットを処理する方法である。本方法は、第1の無線タイプ及び/又は第2の無線タイプに従って1つ又は複数の第1のデータユニットを受信することを含むことができる。各第1のデータユニットは選択インジケータを含む。本方法は、1つ又は複数の第2のデータユニットを生成することをさらに含むことができる。1つ又は複数の第1のデータユニット及び1つ又は複数の第2のデータユニットは同じ通信フローに属する。本方法は、選択インジケータ及び記憶された1つ又は複数の選択規則の組を用いて、1つ又は複数の第2のデータユニットのうちの第2のデータユニットごとに、1つ又は複数の第2のデータユニットを送信するための無線タイプを選択することをさらに含むことができる。各選択規則は、少なくとも選択インジケータに基づいて1つ又は複数の無線タイプを選択するための規則を含む。
[0242]実施例66において、実施例65の主題は、任意選択で、送信することがアップリンク通信方向において1つ又は複数の第2のデータユニットを送信することを含むことを含むことができる。
[0243]実施例67において、実施例65又は66の主題は、任意選択で、本方法が1つ又は複数の選択規則の組を記憶することをさらに含むことを含むことができる。
[0244]実施例68において、実施例65〜57のいずれか1つの主題は、任意選択で、選択することがベースバンドモデムにおいて実行されることを含むことができる。
[0245]実施例69において、実施例65〜68のいずれか1つの主題は、任意選択で、本方法が規則の組の少なくとも一部分を受信することをさらに含むことを含むことができる。
[0246]実施例70において、実施例69の主題は、任意選択で、本方法が規則の組の少なくとも一部分をメモリに記憶することをさらに含むことを含むことができる。
[0247]実施例71において、実施例65〜70のいずれか1つの主題は、任意選択で、複数の無線タイプのうちの第1の無線タイプがLong Term Evolutionに従う無線通信を含むことを含むことができる。
[0248]実施例72において、実施例65〜71のいずれか1つの主題は、任意選択で、複数の無線タイプのうちの第2の無線タイプが、5G New Radioに従う無線通信を含むことを含むことができる。
[0249]実施例73において、実施例65〜72のいずれか1つの主題は、任意選択で、規則の組が、1つ又は複数の許可された無線アクセスタイプ、1つ又は複数の好ましい無線アクセスタイプ、及び1つ又は複数の拒否された無線アクセスタイプから成る要素群の少なくとも1つの要素を含むことを含むことができる。
[0250]実施例74において、実施例65〜73のいずれか1つの主題は、任意選択で、同じ通信サービスの第2のデータユニットが同じ選択インジケータを含むことを含むことができる。
[0251]実施例75において、実施例65〜74のいずれか1つの主題は、任意選択で、通信フローがエンドツーエンド通信フローであることを含むことができる。
[0252]実施例76において、実施例75の主題は、任意選択で、エンドツーエンド通信フローがインターネットプロトコル通信フローであることを含むことができる。
[0253]実施例77において、実施例76の主題は、任意選択で、1つ又は複数の第1のデータユニット及び/又は1つ又は複数の第2のデータユニットがインターネットプロトコルデータパケットであることを含むことができる。
[0254]実施例78において、実施例65〜77のいずれか1つの主題は、任意選択で、選択することがPDCP層で行われることを含むことができる。
[0255]実施例79において、実施例74〜78のいずれか1つの主題は、任意選択で、通信サービスが、音声通信サービス、ビデオ通信サービス、テキスト通信サービス、マルチメディア通信サービス、及び機械通信サービスから成る通信サービスの群から選択されることを含むことができる。
[0256]実施例80において、実施例65〜79のいずれか1つの主題は、任意選択で、本方法が無線通信端末デバイスにおいて実行されることを含むことができる。
[0257]本発明は、特定の実施形態を参照して特に示され、説明されてきたが、当業者であれば、添付の特許請求の範囲によって定義される本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形式及び詳細における様々な変更を行うことができることが理解されるべきである。このため、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲によって示され、したがって、特許請求の範囲の意味及び均等範囲に入る全ての変更が包含されるように意図される。