JP2024503807A - 通信を処理する方法及びネットワークノード - Google Patents

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Abstract

無線通信ネットワークにおける通信を処理するために第1ネットワークノード(14)によって実行される方法。第1ネットワークノードは、示された宛先と、BAPアドレスと、第1ネットワークノードによって予約済又は未知として解釈される1つ又は複数の値と、を含むヘッダを有するデータパケットを受信する。第1ネットワークノードは、ヘッダ内に示された宛先に基づいて、第1ネットワークノードがデータパケットの意図された宛先であるかどうかを検査する。第1ネットワークノードが、"データパケットの意図された宛先ではなく、かつ、BAPアドレスが、構成されたバックホール(BH)ルーティング構成に含まれていない場合、第1ネットワークノードは、データパケットを破棄し、それ以外の場合にはデータパケットを処理する。

Description

本明細書の実施形態は、第1ネットワークノード、第2ネットワークノード及び制御ネットワークノードと、無線通信に関してそれらで実行される方法と、に関する。さらに、コンピュータプログラム及びコンピュータ可読記憶媒体も本明細書で提供される。特に、本明細書の実施形態は、無線通信ネットワークにおける通信の制御/管理、及び/又は、中継ネットワークノードへのパケット転送等の通信を処理することに関する。
典型的な無線通信ネットワークにおいて、無線通信デバイス、移動局、局(STA)及び/又は無線デバイスとしても知られるユーザ装置(UE)は、無線アクセスネットワーク(RAN)を介して、1つ以上のコアネットワーク(CN)と通信する。RANは、サービスエリア又はセルエリアに分割される地理的領域をカバーし、各サービスエリア又はセルエリアは、例えば、Wi-Fiアクセスポイントや、幾つかのネットワークにおいては、例えば、ノードB、gノードB又はeノードBとも呼ばれ得る無線基地局(RBS)といったアクセスノード等の無線ネットワークノードによりサービス提供される。サービスエリア又はセルエリアは、無線ネットワークノードによって無線カバレッジが提供される地理的エリアである。無線ネットワークノードは、無線ネットワークノードの範囲内のUEと、エアインタフェースを介して通信するために無線周波数で動作する。無線ネットワークノードは、ダウンリンク(DL)を介してUEと通信し、UEはアップリンク(UL)を介して無線ネットワークノードと通信する。
ユニバーサル移動通信システム(UMTS)は、第2世代(2G)のGSM(Global System for Mobile Communication)から発展した第3世代(3G)通信ネットワークである。UMTS地上無線アクセスネットワーク(UTRAN)は、基本的には、ユーザ装置のために広帯域符号分割多重アクセス(WCDMA(登録商標))及び/又は高速パケットアクセス(HSPA)を使用するRANである。第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))として公知のフォーラムにおいて、通信サプライヤは、現在及び将来の世代のネットワークとUTRANの規格を具体的に提案及び同意し、データレートと無線容量の向上を調査している。例えば、UMTSの様な幾つかのRANにおいて、幾つかの無線ネットワークノードは、地上伝送路又はマイクロウェーブにより、無線ネットワークコントローラ(RNC)又は基地局コントローラ(BSC)の様なコントローラノードに接続され、それらは、接続される複数の無線ネットワークノードの種々の活動を監視し、調整する。RNCは、典型的には、1つ以上のコアネットワークに接続される。
発展型パケットシステム(EPS)の仕様は第3世代の3GPP(登録商標)内で完成し、この作業は6Gネットワークや、ニューレディオ(NR)等の5Gネットワーク等の今後の3GPP(登録商標)リリースでも継続される。EPSは、ロングタームエボリューション(LTE)無線アクセスネットワークとしても知られる、発展型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(E-UTRAN)と、システムアーキテクチャエボリューション(SAE)コアネットワークとしても知られる、発展型パケットコア(EPC)と、を含む。E-UTRAN/LTEは、3GPP(登録商標)無線アクセス技術であり、無線ネットワークノードは、EPCコアネットワークに直接的に接続される。この様に、EPSのRANは、本質的に、"フラット"な構成であり、1つ以上のコアネットワークに直接接続される無線ネットワークノードを含む。
ニューレディオ(NR)としても知られる新しい5G技術では、送信側ビームフォーミングや受信側ビームフォーミング等のビームフォーミングを利用できるため、非常に多くの送信アンテナ要素と受信アンテナ要素の使用が非常に注目されている。送信側ビームフォーミングとは、送信機が選択された方向の送信信号を増幅し、他の方向の送信信号を抑制できることを意味する。同様に、受信側では、受信機は選択された方向からの信号を増幅し、他の方向からの不要な信号を抑制できる。
図1は、次世代RAN(NG-RAN)の全体的なアーキテクチャを開示している。
NG-RANは、NGインタフェースを介して5Gコア(5GC)に接続されたgNBのセットを含む。
ノート:38.300 v.15.6.0で規定されている様に、NG-RANは、ng-eNBのセットで構成することもでき、ng-eNBは、ng-eNB中央ユニット(CU)と、1つ以上のng-eNB分散ユニット(DU)で構成することもできる。ng-eNB-CUとng-eNB-DUは、W1インタフェースを介して接続される。このセクションで説明する一般原則は、特に明示的に特定されていない限り、ng-eNB及びW1インタフェースにも適用される。
gNBは、周波数分割複信(FDD)モード、時分割複信(TDD)モード、又は、デュアルモード動作をサポートできる。gNBは、Xnインタフェースを介して相互接続され得る。
gNBは、gNB-CUと、1つ又は複数のgNB-DUで構成され得る。gNB-CUとgNB-DUは、F1インタフェースを介して接続される。1つのgNB-DUは1つのgNB-CUにのみ接続される。
ノート:複数のセルIDブロードキャストによるネットワーク共有の場合、公衆陸上移動ネットワーク(PLMN)のサブセットに関連付けられた各セル識別子(ID)は、gNB-DUと接続先のgNB-CUに対応、つまり、対応するgNB-DUは同じ物理レイヤセルリソースを共有する。
ノート:回復力のため、gNB-DUは、適切な実装によって複数のgNB-CUに接続され得る。
NG、Xn及びF1は論理インタフェースである。
NG-RANの場合、gNB-CUとgNB-DUで構成されるgNBのNGインタフェース及びXn-Cインタフェースは、gNB-CUで終端される。E-UTRANニューレディオ-デュアルコネクティビティ(EN-DC)の場合、gNB-CUとgNB-DUで構成されるgNBのS1-Uインタフェース及びX2-Cインタフェースは、gNB-CUで終端される。gNB-CU及び接続されたgNB-DUは、他のgNB及びg5GCからはNBとしてのみ認識される。考えられる展開シナリオは付録Aに記載される。
NR PDCPのユーザプレーン部分をホストするノード、例えば、gNB-CU、gNB-CU-UP及びEN-DCの場合、ベアラ分割に応じてMeNB又はSgNBは、ユーザの非アクティブ監視を実行し、その非アクティブ性、(再)アクティブ化を、コアネットワークへのCプレーン接続を持つノードに、例えば、E1、X2経由で通知する必要がある。NR無線リンク制御(RLC)をホストするノード、例えば、gNB-DUは、ユーザの非アクティブ監視を実行し、さらに、その非アクティブ又は(再)アクティブ化を、制御プレーンをホストするノード、例えば、ノードにgNB-CU又はgNB-CU制御プレーン(CP)に通知することができる。
ULパケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)構成(つまり、UEが支援ノードでULを使用する方法)は、X2-C(EN-DCの場合)、Xn-C(NG-RANの場合)及びF1-Cを介して示される。DL及び/又はULの無線リンクの停止/再開は、X2-U(EN-DCの場合)、Xn-U(NG-RANの場合)及びF1-Uを介して示される。
NG-RANは、無線ネットワークレイヤ(RNL)とトランスポートネットワークレイヤ(TNL)に階層化される。
NG-RANアーキテクチャ、つまりNG-RAN論理ノードとそれらの間のインタフェースは、RNLの一部として定義されている。
各NG-RANインタフェース(NG、Xn、F1)について、関連するTNLプロトコルと機能が規定される。TNLは、ユーザプレーントランスポート、シグナリングトランスポートのサービスを提供する。
NG-Flex構成において、各NG-RANノードは、NG-RANノードによってもサポートされる少なくとも1つのスライスをサポートするアクセス及びモビリティ管理機能(AMF)リージョン内のAMFセットの総てのAMFに接続される。AMFセットとAMFリージョンは3GPP(登録商標)TS23.501 v.15.6.0で定義されている。
NG-RANインタフェースのTNL上の制御プレーン及びユーザプレーンデータのセキュリティ保護をサポートする必要がある場合は、NDS/IP 3GPP(登録商標)TS33.501が適用される。
図2は、gNB-CU-制御プレーン(CP)とgNB-CU-ユーザプレーン(UP)を分離するための全体的なアーキテクチャを示す。
-gNBは、gNB-CU-CP、複数のgNB-CU-UP及び複数のgNB-DUで構成され得る。
gNB-CU-CPは、F1-Cインタフェースを介してgNB-DUに接続される。
-gNB-CU-UPは、F1-Uインタフェースを介してgNB-DUに接続される。
-gNB-CU-UPは、E1インタフェースを介してgNB-CU-CPに接続される。
-1つのgNB-DUは1つのgNB-CU-CPのみに接続される。
-1つのgNB-CU-UPは1つのgNB-CU-CPのみに接続される。
ノート1:回復力のため、gNB-DU及び/又はgNB-CU-UPは、適切な実装によって複数のgNB-CU-CPに接続され得る。
-1つのgNB-DUは、同じgNB-CU-CPの制御下にある複数のgNB-CU-UPに接続され得る。
-1つのgNB-CU-UPは、同じgNB-CU-CPの制御下にある複数のDUに接続され得る。
ノート2:gNB-CU-UPとgNB-DUとの間の接続は、gNB-CU-CPによってベアラコンテキスト管理機能を使用して確立される。
ノート3:gNB-CU-CPは、UEのために、要求されたサービスに適切なgNB-CU-UPを選択する。複数のCU-UPの場合、それらはTS33.210 v.15.6.0で定義されているのと同じセキュリティドメインに属する。
ノート4:gNB内のgNB-CU-CP内ハンドオーバ中のgNB-CU-UP間のデータ転送は、Xn―Uによってサポートされ得る。
F1-APは、TS38.473v.15.6.0で定義される。
E1は、TS38.463v.15.6.0で定義される。
統合アクセスバックホール(IAB)ネットワークのプロトコルとアーキテクチャの概要。
3GPP(登録商標)は現在、Rel-17のNR(IAB)で、統合アクセス及び無線アクセスバックホールを標準化している。
NRにおける短距離ミリ波スペクトラムの使用は、マルチホップバックホールを使用した高密度展開を必要とする。しかしながら、すべての基地局への光ファイバはコストがかかり、場合によっては可能ではない(史跡等)。IABの主な原理は、トランスポートネットワークを高密度化することなく、セルを柔軟かつ高密度に展開できる様にするために、バックホールに、ファイバではなく無線リンクを使用することである。IABのユースケースシナリオは、カバレッジ拡張、多数のスモールセル展開及び固定無線アクセス(FWA)(住宅/オフィスビル等へ)を含み得る。ミリ波スペクラムにおいてNRに利用可能なより広い帯域幅は、アクセスリンクに使用されるスペクラムを制限することなく、セルフバックホールの機会を提供する。さらに、NRに固有のマルチビーム及び多入力多出力(MIMO)のサポートにより、バックホールとアクセスリンクと間のクロスリンク干渉が低減され、高密度化が促進される。
IAB作業の調査項目フェーズにおいて、調査項目の概要は技術レポートTR38.874v.15.6.0に記載されており、NRの中央ユニット(CU)/分散ユニット(DU)分割アーキテクチャを活用するソリューションを適用することが合意され、そこでは、IABノードは、中央ユニットによって制御されるDU部分をホストする。IABノードは、親ノードと通信するためのモバイルターミネーション(MT)部分も有する。
IABの仕様は、NRで定義されている幾つかの既存の機能とインタフェースを再利用する。特に、MT、gNB-DU、gNB-CU、UPF、AMF及びSMFと、対応するインタフェースNR Uu(MTとgNBの間)、F1、NG、X2及びN4は、IABアーキテクチャのベースラインとして使用される。IABをサポートするためのこれらの機能及びインタフェースの変更又は拡張については、アーキテクチャの説明のコンテキストで詳しく説明する。マルチホップ転送等の追加機能は、IABの動作を理解するために必要であり、特定の側面では標準化が必要になる可能性があるため、アーキテクチャの説明に含める。
MT機能はIABノードのコンポーネントとして定義されている。この研究の文脈において、MTは、IABドナー又は他のIABノードへのバックホールUuインタフェースの無線インタフェースレイヤを終端するIABノード上に存在する機能として参照される。
図3は、1つのIABドナーと複数のIABノードを含むIABネットワークの高レベルのアーキテクチャビューにおけるスタンドアロンモードのIABの参考図を示している。IABドナーは、gNB-DU、gNB-CU-CP、gNB-CU-UP、及び、場合によっては他の機能等の機能セットを含む単一論理ノードとして扱われる。配置において、IABドナーは、これらの機能に従って分割でき、これらの機能はすべて、3GPP(登録商標)NG-RANアーキテクチャで許可されている様に、同じ場所に配置することも、同じ場所に配置しないこともできる。このような分割が行われると、IAB関連の側面が生じ得る。また、現在IABドナーに関連付けられている機能の一部は、IAB固有のタスクを実行していないことが明らかになった場合に、最終的にドナーの外に移動され得る。
IABのベースラインユーザプレーン及び制御プレーンプロトコルスタックを図4及び図5に示す。
選択されたプロトコルスタックは、rel-15の現在のCU-DU分割仕様を再利用し、ここで、フルユーザプレーンF1-U(GTP-U/UDP/IP)は、通常のDUと同様にIABアクセスノード、つまり、UEが接続されるIABノードで終端され、フルコントロールプレーンF1-C(F1-AP/SCTP/IP)も、通常のDUと同様に各IABノードで終端される。上記のケースでは、UPとCPトラフィックの両方を保護するためにネットワークドメインセキュリティ(NDS)が採用されており、UPの場合はIPセキュリティ(IPsec)、CPの場合はデータグラムトランスポート層セキュリティ(DTLS)が採用される。DTLSの代わりにIPsecをCP保護に使用することもでき、この場合、DTLSレイヤは使用されない。
バックホールアダプテーションプロトコル(BAP)と呼ばれる新しいプロトコルレイヤがIABノードとIABドナーに導入され、これは、パケットを適切なダウンストリーム又はアップストリームノードにルーティングし、UEベアラデータを適切なバックホールRLCチャネルにマッピングし、ベアラのエンドツーエンドサービス品質(QoS)要件を満たすために中間IABノードの入力及び出力バックホール(BH)RLCチャネル間でも使用される。したがって、BAPレイヤは、BH RLCチャネルの処理を担当し、たとえば、親又は子IABノードからの入力BH RLCチャネルを、子又は親IABノードに向かうリンク内の出力BH RLCチャネルにマッピングする。
特に、1つのBH RLCチャネルは、幾つかのデータ無線ベアラ(DRB)及びネットワーク内の異なるIABノードに接続され得る異なるUEのエンドユーザトラフィックを搬送し得る。3GPP(登録商標)では、BH RLCチャネルと特定ユーザのDRBとの間の1:1マッピングと、異なるUEに関連付けられ得るN個のDRBが1つのBH RLCチャンネルにマッピングされるN:1ベアラマッピングとの、BH RLCチャネルの2つの可能な構成が提供されている。最初のケースは、BH RLCチャネルのQoS要件と関連するDRBのQoS要件との間に1:1のマッピングがあるため、IABノードのスケジューラによって簡単に処理できる。ただし、このタイプの1:1構成は、IABノードが多数のUE/DRBにサービスを提供している場合には、簡単に拡張できない。一方、N:1構成はより柔軟でスケーラブルであるが、特定のBH RLCチャネルによってサービスされるDRB及び/又はUEの量が、別のBH RLCチャネルによってサービスされるDRB及び/又はUEの量とは異なる可能性があるため、サービスを提供する様々なBH RLCチャネル間で公平性を確保するのは難しい。
図2及び3に示す様に、中継ノードとも呼ばれるIABノードにおいて、BAPサブレは、MT機能に1つのBAPエンティティを含み、DU機能にコロケートされた別のBAPエンティティを含む。IABドナーDUでは、BAPサブレイヤは、1つのBAPエンティティのみを含む。各BAPエンティティは、送信部分と受信部分を有する。BAPエンティティの送信部分は、バックホールリンクを介してIABノード又はIABドナーDUにあるBAPエンティティの対応する受信部分を有する。
BAPレイヤは、以下の様な幾つかの機能を実行する。
-データの転送。
-次ホップへのパケットのルーティング。
-レイヤ5~7等の上位レイヤからのパケットのBAP宛先とBAPパスの決定。
-次ホップにルーティングされるパケットの出力BH RLCチャネルの決定。
-上位レイヤに配信されるトラフィックと、出力リンクに配信されるトラフィックを区別する。
-フロー制御フィードバック信号送信。
-BH無線リンク障害(RLF)の表示。
したがって、BAPレイヤは、受信したパケットのルーティング方法を決定するための基礎となる。ダウンストリームユーザプレーンデータの場合、これはパケットが最終宛先に到着したかどうかを判断することを意味し、その場合、パケットはこのIABノードに接続されているUEに送信されるか、正しいパスで別のIABノードに転送される。最初のケースでは、BAPレイヤは、パケットをIABノードの上位レイヤに渡し、上位レイヤは、パケットを様々なQoSフロー、つまりパケットに含まれるDRBにマッピングする役割を担う。2番目のケースでは、代わりに、BAPレイヤは、BAP宛先、パスID及び入力BH RLCチャネルに基づいて、適切な出力BH RLCチャネルを決定する。上記と同じことがアップストームにも当てはまるが、唯一の違いは、最終宛先が常に1つの特定のドナーDU/CUであることである。
上記のタスクを達成するには、特定のBAP宛先とパケットのパスに応じて異なり得る、入力RLCチャネルを出力RLCチャネルにマッピングするルーティングテーブルでIABノードのBAPレイヤを構成する必要がある。したがって、BAP宛先とパスIDはBAPパケットのヘッダに含まれている、その結果、BAPレイヤはパケットの転送先を決定できる。
さらに、BAPレイヤはホップバイホップのフロー制御において重要な役割を果たす。特に、子ノードは、子ノードでローカルに発生する可能性のある輻輳について親ノードに通知できるため、親ノードは子ノードへのトラフィックを抑制できる。親ノードは、BAPレイヤを使用して、親が経験したRLF問題を子ノードに通知でき、その結果、子ノードは別の親ノードへの接続を再確立できる可能性がある。
BAPレイヤでのパケットルーティング
上のセクションで説明した様に、IABノードは、BAP宛先やBAPパスID等のBAPヘッダに含まれる情報を使用して、受信したパケットが最終宛先に到達したか、又は別ノードにルーティングする必要があるかを判断する。特に、パケットが最終的なBAP宛先で受信されない場合、IABノードは、BAPヘッダに含まれる情報を、IABノードが関連するBAPパケットが送信されるべき次ホップとBH RLCチャネルを取得できるBHルーティング情報を含むBAPマッピング構成と照合する必要がある。
Rel.16 BAPデータPDUフォーマットを図6に示す。現在、BAP PDUは、D/Cフィールド、3つの"R"予約フィールド、1つの宛先フィールド、1つのパスフィールドを含むBAPヘッダと、データで構成されている。
宛先フィールドは、宛先IABノード又はIABドナーDUのBAPアドレスを搬送する。
パスフィールドは、BAPパスIDを搬送する。
Rフィールドは予約されている。仕様のこのバージョンにおいて、予約ビットは0に設定される。予約ビットは受信機によって無視される。
D/Cフィールドは、対応するBAP PDUがBAPデータPDUであるかBAP制御PDUであるかを示す。
機能の観点から見ると、IABノードのBAPエンティティの受信部分は、BAPパケットを検査して、パケットの転送方法を決定する必要がある。パケットが最終宛先に到達した場合、つまりIABノードがこのパケットの宛先ノードである場合、BAPエンティティはBAPヘッダを削除し、それをIABノードの上位レイヤに渡す。受信パケットは、F1-Uパケット又はF1-Cパケットのいずれかである。F1-Uパケットの場合、IABノードに接続されているアクセスUEのユーザプレーンデータを含む。UE DRBはGPRSトンネリングプロトコル(GTP)/ユーザデータグラムプロトコル(UDP)/IPパケットにカプセル化され、上位レイヤは、GTPパケットを分解し、その様なパケットをどのUE及び/又はDRBに送信するかを決定する。図4を参照のこと。F1-Cパケットの場合、メッセージはストリーム制御送信プロトコル(SCTP)及び/又はIPでカプセル化されたF1APで搬送される。F1APメッセージは、BAP構成又はIABノードDU構成を伝送できる。また、アクセスUE又は子MT用の無線リソース制御(RRC)メッセージを搬送することもできる。F1APがRRCメッセージを搬送する場合、それらはIABノードDUに送信され、アクセスUE又は子MTのいずれかのシグナリング無線ベアラ(SRB)に割り当てられる(図5を参照)。それ以外の場合、パケットが最終宛先に到達していない場合、受信側BAPエンティティはパケットをBAPサブレイヤの送信部分に渡し、そこで設定されたルーティングテーブルに基づいてパケットのルーティング先が決定される。TS38.340は、BAPパケットを渡すときに、BAPサブレイヤの受信部分が送信部分と対話するための2つの方法を規定している。
1.BAPエンティティの受信部分は、BAPヘッダを剥がすことなく、コロケートされたBAPエンティティの送信部分にBAP PDUを配信する、つまり、受信部分は、BAP PDUを変更せずに受信したままの状態で送信部分に送信する。
2.あるいは、受信部分はBAP SDUをコロケートされた送信部分に配信し得る。BAP SDUを渡すとき、受信部分はBAPヘッダを削除し、送信部分は、削除前にBAP PDUヘッダに含まれていたものと同じBAPルーティングIDを持つBAPヘッダを追加する。この方法は、BAPヘッダが受信部分によって取り除かれ、受信部分がBAP SDUを送信部分に渡すことを意味する。
一方、BAPエンティティの送信部分は、上位レイヤからデータを受信できまる、つまり、BAPエンティティがIABドナーノードで、又は、BAPエンティティの受信部分によってホストされている場合。BAPパケットにBAPヘッダがない場合、例えば、BAPサービスデータユニット(SDU)が上位層から受信された場合、又は、BAPヘッダの除去時にこのBAPエンティティの受信部分から受信された場合、箇条書き2で述べた様に、送信部分はBAPプロトコルデータユニット(PDU)を構築する、つまり、BAPアドレスに対応する宛先フィールドと、BAPパスIDに対応するパスフィールドが追加される。BAPエンティティが送信するBAPデータPDUを持っている場合、BAPエンティティの送信部分は次のことを行う必要がある。
-CUによって提供されるBHルーティング構成に基づいて出力リンクを決定するルーティングを実行
-CUによって提供されるBH RLCチャネルマッピング構成に基づいて出力BH RLCチャネルを決定
-このBAPデータPDUを、選択された出力リンクの選択された出力BH RLCチャネルに送信
送信部分と受信部分との間の相互作用を図7に示す。
IABノードはBAP制御PDUも処理する。上で説明したBAPデータPDUの処理とは異なり、Rel.16ではBAP制御PDUは複数のホップに転送されず、子ノードから親ノードへ、又は、親ノードから子ノードへのみ送信できる。BAP制御PDUは、現在の仕様では、子ノードと親ノードとの間のフロー制御の目的と、親ノードが子ノードに送信するBH RLFインジケーションで、アップリンク方向の1つの出力リンクで親ノードが経験したRLFを示すためにのみ使用される。
BAP制御PDUの2つの例を図8と図9に示す。他の可能なBAP制御PDUはTS38.340 v.16.0.0に規定されている。
既存のTS38.340 v.16.0.0によると、BAP PDUがIABノードによって受信され、このBAP PDUに予約済又は未知の値が含まれているか、構成されたBHルーティング構成に含まれておらず、このノードのBAPアドレスではないBAPアドレスを含んでいる場合、BAPエンティティは受信したBAP PDUを破棄する。したがって、IABノードが予約値又は未知の値を含むBAP PDUを受信するシナリオは、ネットワーク内に存在するIABノードがBAPヘッダを復号できないためにエラーケースとみなされ、受信IABノードは、その様なパケットを他のIABノードに不必要に転送することを避けるために、その様なパケットを破棄する必要がある。
ただし、3GPP(登録商標)が将来のリリースでBAPヘッダを拡張することに同意した場合、この新しい3GPP(登録商標)リリースに準拠する"新しい"IABノードの一部がこの新しいBAPヘッダを採用できる一方で、この新しい3GPP(登録商標)リリースに準拠していない"古い"IABノードは、この新しいBAPヘッダを理解でない。特に、"古い"IABノードは、ヘッダ内の"R"フィールドのいずれかが設定されている場合、BAP PDUを"予約された値を含む"ものとして解釈する。一方、BAPヘッダに図6のBAPヘッダフォーマットで規定されていない新しいフィールドが含まれている場合、IABノードはBAP PDUを"未知の値を含む"と解釈する。
IABネットワークが、様々な3GPP(登録商標)リリースに準拠するIABノードの混合で構成されている場合、"新しい"IABノードの一部がBAPヘッダに特定の新しいフィールドを設定するか、BAPヘッダフォーマットの以前のリリースで予約されていたフィールドを使用する可能性がある。このようなヘッダを持つBAP PDUが"古い"IABノードによって受信されると、その様なBAP PDUを復号できないため、現在の仕様によれば、BAP DUは破棄される。したがって、この場合、IABノードが予約済又は未知の値を含むBAP PDUを受信するというシナリオは、エラーのケースとして見るべきではなく、異なるリリースのIABノードがパケットを相互に転送し得る、このタイプのネットワーク展開で発生する可能性のあるシナリオとして見なすべきである。
たとえば、図10に示す様に、"新しい"IABノード1は、"新しい"IABノード3宛ての特定のBAP PDUパケットの新しいBAPヘッダに新しいフィールドの一部を設定でき、新しいIABノード3は、このBAP PDUの宛先ノードである。このような新しいフィールドを、"新しい"IABノード3は復号できるが、"古い"IABノード2は復号できない。したがって、"古い"IABノード2がその様なBAP PDUを受信すると、パケットの宛先が"新しい"IABノード3であっても、現在のレガシー仕様に従って、"古い"IABノード2は、そのBAP PDUを不必要に破棄する。
BAP PDU全体が破棄されるため、その様な動作によりデータの損失が発生し、また制御情報の損失も発生し得る。実際、BAPデータPDUのBAPヘッダは、ネットワーク内の他のIABノード又はドナーIABノードDU/CUによって使用され得る制御情報を含み得るBAPヘッダに含まれるその様な情報も失われる。
上記の問題は、アップストリーム及びダウンストリームの両方に影響を与える。
ここでの目的は、無線通信ネットワークにおいて効率的な方法で、例えば、PDUの通信を処理又は管理するといった、通信を可能にするメカニズムを提供することである。
一態様によれば、本目的は、本明細書の実施形態による、無線通信ネットワークにおける通信を処理又は管理するために、先のリリースのIABノード等の第1ネットワークノードによって実行される方法を提供することによって達成される。第1ネットワークノードは、示された宛先と、BAPアドレスと、第1ネットワークノードによって予約又は未知として解釈される1つ又は複数の値と、を含むヘッダを有するデータパケットを受信する。第1ネットワークノードは、ヘッダ内に示された宛先に基づいて、第1ネットワークノードがデータパケットの意図された宛先であるかどうかを検査する。第1ネットワークノードがデータパケットの意図された宛先ではなく、BAPアドレスが、構成されたBHルーティング構成に含まれていないという条件で、第1ネットワークノードはデータパケットを破棄する。それ以外の場合、第1ネットワークノードはデータパケットを処理する。たとえば、構成されたBHルーティング構成にBAPアドレスが含まれている場合、第1ネットワークノードはデータパケットを処理する。
別の側面によれば、本目的は、本明細書の実施形態による、無線通信ネットワークにおける通信を処理又は管理するために、後のリリースのIABノード等の第2ネットワークノードによって実行される方法を提供することによって達成される。第2ネットワークノードは、第2ネットワークノードが準拠している仕様のリリースに別のネットワークノードが準拠しているかどうかを判定する。次に、第2ネットワークノードは、第2ネットワークノードが準拠している仕様のリリースに他のネットワークノードが準拠しているか否かの判定に基づいて、他のネットワークノード宛てのデータパケットを処理する。
さらに別の側面によれば、本目的は、本明細書の実施形態による、無線通信ネットワークにおける通信を処理又は管理するために、ドナー又はOAMノード等の制御ネットワークノードによって実行される方法によって達成される。制御ネットワークノードは、ホストされているすべてのIABノードが既知フィールドの空間を理解できる様にIABノードを構成する。
一側面によれば、本目的は、本明細書の実施形態による、それぞれ本明細書の方法を実行する様に構成された第1ネットワークノード、第2ネットワークノード及び制御ネットワークノードを提供することによって達成される。
したがって、本明細書では、無線通信ネットワークにおける通信を処理又は管理するための、先のリリースのIABノード等の第1ネットワークノードが提供される。第1ネットワークノードは、示された宛先と、BAPアドレスと、第1ネットワークノードによって予約又は未知として解釈される1つ又は複数の値を含むヘッダと、を有するデータパケットを受信する様に構成される。第1ネットワークノードは、ヘッダ内に示された宛先に基づいて、第1ネットワークノードがデータパケットの意図された宛先であるかどうかを検査する。第1ネットワークノードがデータパケットの意図された宛先ではなく、BAPアドレスが、構成されたBHルーティング構成に含まれていないという条件で、第1ネットワークノードはデータパケットを破棄する。それ以外の場合、第1ネットワークノードはデータパケットを処理する様に構成される。たとえば、構成されたBHルーティング構成にBAPアドレスが含まれている場合、第1ネットワークノードはデータパケットを処理する様に構成される。
別の側面によれば、本目的は、本明細書の実施形態による、無線通信ネットワークにおける通信を処理又は管理するために、後のリリースのIABノード等の第2ネットワークノードを提供することによって達成される。第2ネットワークノードは、第2ネットワークノードが準拠している仕様のリリースに別のネットワークノードが準拠しているかどうかを判定する様に構成される。次に、第2ネットワークノードは、第2ネットワークノードが準拠している仕様のリリースに他のネットワークノードが準拠しているか否かの判定に基づいて、他のネットワークノード宛てのデータパケットを処理する様に構成される。
さらに別の側面によれば、本目的は、本明細書の実施形態による、無線通信ネットワークにおける通信を処理又は管理するために、ドナー又はOAMノード等の制御ネットワークノードによって達成される。制御ネットワークノードは、ホストされているすべてのIABノードが既知フィールドの空間を理解できる様にIABノードを構成する様に構成される。
さらに、本明細書では、少なくとも1つのプロセッサ上で実行されると、第1ネットワークノード、第2ネットワークノード及び制御ネットワークノードそれぞれによって実行される上記の方法を、少なくとも1つのプロセッサに実行させる命令を含むコンピュータプログラム製品が提供される。さらに、本明細書では、少なくとも1つのプロセッサ上で実行されると、第1ネットワークノード、第2ネットワークノード及び制御ネットワークノードそれぞれによって実行される上記の方法を、少なくとも1つのプロセッサに実行させる命令を含むコンピュータプログラム製品を格納するコンピュータ可読記憶媒体が提供される。
本明細書の実施形態は、PDUのヘッダに予約済又は関係するネットワークノードにとって未知となる値が含まれる場合にPDUを不必要に破棄することを回避するためのIABノード等の1つ又は複数のネットワークノードを提供する。したがって、本明細書の実施形態の利点は、パケットの廃棄が必要でないときにパケットの廃棄を回避できることである。これは、BAPヘッダに含まれ、IABネットワークを通過するデータと制御情報の損失が減少することを意味する。したがって、本明細書の実施形態は、無線通信ネットワークにおいて効率的な方法で、信頼性の高い通信、例えばシグナリングの処理又は管理を可能にする。
実施形態の詳細について、添付の図面を参照して詳細に説明する。
背景技術によるネットワークアーキテクチャを示す図。 背景技術によるアーキテクチャ示す図。 IABアーキテクチャ(TR38.874)の参照図。 背景技術によるプロトコルスタック。 背景技術によるプロトコルスタック。 従来技術による、BAPヘッダとデータを備えたRel.16のBAPデータPDUフォーマットを示す図。 相互にインタラクトするために、1つのIABノードのBAPサブレイヤの送信部分と受信部分での方法を示す図。 BH RLCチャネルごとのフロー制御フィードバックのためのBAP制御PDUフォーマットを示す図。 BH RLFインジケーションのためのBAP制御PDUフォーマットを示す図。 相互に通信する様々なリリースのIABノードを含むIABネットワークを示す図。 本実施形態による無線通信ネットワークの概観を示す図。 本実施形態による第1ネットワークノードによって実行される方法のフローチャート。 本実施形態による第1ネットワークノードによって実行される方法の別のフローチャート。 本実施形態による第2ネットワークノードによって実行される方法のフローチャート。 本実施形態による制御ネットワークノードによって実行される方法のフローチャート。 本実施形態による第1ネットワークノードによって実行される方法のフローチャート。 本実施形態による、受信BAP PDUを処理する方法の概略を示す図。 本実施形態による、受信BAP PDUを処理する方法の概略を示す図。 本実施形態による第1ネットワークノードによって実行される方法のフローチャート。 本実施形態による、受信BAP PUDを処理する方法の概略を示す図。 本実施形態による第2ネットワークノードによって実行される方法のフローチャート。 相互に通信する様々なリリースのIABノードを含むIABネットワークを示す図。 本実施形態による第1ネットワークノードの実施形態のブロック図。 本実施形態による第2ネットワークノードの実施形態のブロック図。 本実施形態による制御ネットワークノードの実施形態のブロック図。 中間ネットワークを介してホストコンピュータに接続された例示的な通信ネットワークを示す図である。 基地局を介した部分的な無線接続によりユーザ装置と通信するホストコンピュータの一般化したブロック図。 ホストコンピュータ、基地局、及びユーザ装置を含む通信システムで実行される方法を示すフローチャート。 ホストコンピュータ、基地局、及びユーザ装置を含む通信システムで実行される方法を示すフローチャート。 ホストコンピュータ、基地局、及びユーザ装置を含む通信システムで実行される方法を示すフローチャート。 ホストコンピュータ、基地局、及びユーザ装置を含む通信システムで実行される方法を示すフローチャート。
本実施形態は、一般的に無線通信ネットワークに関する。図11aは、無線通信ネットワーク1の概略を示している。無線通信ネットワーク1は、1つ以上のRANと、1つ以上のCNと、を有する。無線通信ネットワーク1は、1つ又は複数の異なる技術を使用し得る。本明細書の実施形態は、ニューレディオ(NR)のコンテキストで特に関心のある最近の技術動向に関連するが、実施形態は、例えば、LTE又は広帯域符号分割多重アクセス(WCDMA(登録商標))等の既存無線通信システムのさらなる開発にも適用可能である。
無線通信ネットワーク1において、移動局、無線デバイス、非アクセスポイント(non-AP)局(STA)、STA及び/又は無線端末の様なユーザ装置(UE)10は、例えば、RANである1つ以上のアクセスネットワーク(AN)を介して、1つ以上のコアネットワーク(CN)と通信する。"UE"は、例えば、無線通信端末、ユーザ装置、狭帯域インターネット・オブ・シングス(NB-IоT)デバイス/マシン型通信(MTC)デバイス、デバイス間(D2D)端末若しくはノード、スマートフォン、ラップトップ、移動電話、センサ、中継器、モバイルタブレットや、無線ネットワークノードによりサービス提供されるエリア内において無線ネットワークノードと無線通信できるスモール基地局の様な任意端末を意味する非制限的な用語であることを当業者は理解する。
無線通信ネットワーク1は、第1無線ネットワークノード12を含み、第1無線ネットワークノード12は、使用される第1無線アクセス技術と用語に応じて、IABドナーノード又はIAB-CU等のIABノード、ベースバンドユニット(BBU)、アクセスノード、アクセスコントローラ、gノードB(gNB)、進化型ノードB(eNB、eノードB)、ノードB、無線基地局、無線リモートユニット、アクセスポイント基地局、基地局ルータ等の基地局、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント又はアクセスポイントステーション(AP STA)、MME、AMF、スタンドアロンアクセスポイント、又は、無線ネットワークノードによってサービス提供されるサービスエリア内の無線デバイスと通信できるその他のネットワークユニット又はノード等である。第1無線ネットワークノード12は、サービング又はソースノード又はRANノードとしても参照され得る。サービスエリアは、セル、ビーム、ビームグループ、無線カバレッジのエリアを定義する同様のものとして表示され得ることに留意されたい。第1無線ネットワークノードは、本明細書では第1ネットワークノードとしても参照され得る。
無線通信ネットワーク1は、さらに、第1ネットワークノード12とUE10との間で接続される第1中間無線ネットワークノード13を備える。第1中間無線ネットワークノード13は、使用される第1無線アクセス技術と用語に応じて、IAB-DU等のIABノード、リモート無線ユニット(RRU)、アクセスノード、アンテナユニット、例えばgノードB(gNB)、進化型ノードB(eNB、eノードB)、ノードB、基地トランシーバ局、無線リモートユニット、アクセスポイント基地局、基地局ルータ等の無線基地局の無線ユニット、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント又はアクセスポイントステーション(AP STA)、無線基地局の送信構成、スタンドアロンアクセスポイント、又は、無線ネットワークノードによってサービス提供されるサービスエリア内の無線デバイスと通信できるその他のネットワークユニット又はノード等である。
無線通信ネットワークは、さらに、第1無線ネットワークノード12とUE10との間に接続された、本明細書の実施形態による第1ネットワークノード14の一例である第2中間無線ネットワークノードを備える。第1ネットワークノード14は、UE10に直接接続される場合があり、出口/入口ポイントであり得る。第1ネットワークノード14は、使用される第1無線アクセス技術と用語に応じて、例えばgノードB(gNB)、進化型ノードB(eNB、eノードB)、ノードB、基地トランシーバ局、無線リモートユニット、アクセスポイント基地局、基地局ルータ、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント又はアクセスポイントステーション(AP STA)、無線基地局の送信構成、スタンドアロンアクセスポイント、又は、無線ネットワークノードによってサービス提供されるサービスエリア内の無線デバイスと通信できるその他のネットワークユニット又はノード等の無線基地局のリモート無線ユニット(RRU)、アクセスノード、アンテナユニット、無線ユニット等のIABノードであり得る。サービスエリアは、セル、ビーム、ビームグループ、無線カバレッジのエリアを定義する同様のものとして表示され得ることに留意されたい。第1ネットワークノード14は、仕様の第1リリースバージョンに準拠し、例えば、"古い"IABノードである。
無線通信ネットワーク1は、さらに、第1ネットワークノード14、他のネットワークノード及び/又はサービス提供されるUEに接続される、第2ネットワークノード15の一例である第3中間無線ネットワークノードを備え得る。第2ネットワークノード15は、IABノードであり、IABノードは、例えば、使用される無線アクセス技術と用語に応じて、例えばgノードB(gNB)、進化型ノードB(eNB、eノードB)、ノードB、基地トランシーバ局、無線リモートユニット、アクセスポイント基地局、基地局ルータ、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント又はアクセスポイントステーション(AP STA)、無線基地局の送信構成、スタンドアロンアクセスポイント、又は、無線ネットワークノードによってサービス提供されるサービスエリア内の無線デバイスと通信できるその他のネットワークユニット又はノード等の無線基地局のアクセスノード、アンテナユニット、無線ユニット等の無線リモートユニット(RRU)であり得る。サービスエリアは、セル、ビーム、ビームグループ、無線カバレッジのエリアを定義する同様のものとして表示され得ることに留意されたい。第2ネットワークノード15は、仕様の第2リリースバージョンに準拠し、例えば、"新しい"IABノードである。この様に、第1リリースバージョンは第2リリースバージョンとは異なり得る。
本明細書の実施形態は、無線通信ネットワークにおいて異なるリリースバージョンのデータパケットを処理する1つ又は複数のソリューションを提供することを目的とする。
以下に留意されたい。
・"BAP PDU"という用語は、"BAPデータPDU"又は"BAP制御PDU"のいずれかを参照し得る。
・"古い"IABノードという用語は、3GPP(登録商標)仕様の特定のリリースXに準拠し、受信したBAP PDUを"予約値を含む"又は"未知の値を含む"と解釈するIABノードを表す。
・IABノードは、BAPヘッダがリリースXのBAPヘッダフォーマットで予約されているフィールドの1つ以上を設定している場合、受信したBAP PDUを"予約値を含む"ものとして解釈する。
・IABノードは、BAPヘッダがリリースXのBAPヘッダフォーマットで規定されていないフィールドの1つ以上の新しいフィールドを含む場合、受信したBAP PDUを"未知な値を含む"ものとして解釈する。
・"新しい"IABノードという用語は、リリースX及びそれ以降のリリースYに準拠するIABノードを表す、つまり、"新しい"IABノードは、"古い"IABノードによって"予約済み"又は"未知"と解釈される1つ以上のフィールドを復号できる。
・"gNB-CU"、"ドナー-CU"、"CU-CP"と"CU"という用語は、同じ意味で使用される。
・"gNB"という用語は、"gNB"、"en-gNB"等、そのすべての変形形態に適用される。
・"IABドナー"という用語は、バックホール及びアクセスリンクのネットワークを介してUEにネットワークアクセスを提供するgNBを参照する。
・"中間IABノード"という用語は、1つ又は複数の入力BH RLCチャネルと、1つ又は複数の出力BH RLCチャネルを持つIABノードを参照する。
・"IABアクセスノード"という用語は、特定のBAP PDUについてUEにアクセスリンクを提供するIABノードを参照する。
・"IABノード"という用語は、"IABドナー"、"中間IABノード"、"IABアクセスノード"のいずれかを参照する。
ここで、本実施形態による無線通信ネットワーク1において通信を処理するために、第1IABノード等の第1ネットワークノード14によって実行される方法動作について、図11bに示すフローチャートを参照して説明する。アクションを以下の順序で実行する必要はなく、任意の適切な順序で実行され得る。破線のボックスは、オプションの特徴を示す。
アクション1101.第1ネットワークノード14は、示された宛先と、BAPアドレスと、第1ネットワークノード14によって予約済又は未知として解釈される1つ又は複数の値と、を含むヘッダを有するデータパケットを受信する。
アクション1102.第1ネットワークノード14は、ヘッダ内に示された宛先に基づいて、第1ネットワークノード14がデータパケットの意図された宛先であるかどうかを検査する。
アクション1103.第1ネットワークノード14がデータパケットの意図された宛先ではなく、構成されたBHルーティング構成にBAPアドレスが含まれていないという条件で、第1ネットワークノード14はデータパケットを破棄する。
アクション1104.それ以外の場合、第1ネットワークノード14は、データパケットを処理する。例えば、第1ネットワークノードがデータパケットの意図された宛先である、又は、構成されたBHルーティング構成にBAPアドレスが含まれているという条件で、第1ネットワークノードはデータパケットを処理し得る。データパケットを処理することは、第1ネットワークノードによって予約済又は未知であると解釈される1つ以上の値をヘッダが含むかどうかに拘わらず、次ホップの第2ネットワークノードにデータパケットを送信すること、又は、1つ以上の予約済又は無効な値を含むヘッダの1つ以上のオクテットを削除して、サービスデータユニットを上位レイヤに送信すること、を含み得る。
アクション1105.第1ネットワークノード14は、第1ネットワークノード14が予約済又は未知な値を含むパケットデータを受信したという事実に関する情報を格納して、IABドナー、OAMノード、又は、第1ネットワークノード14の上位レイヤに報告し得る。
ここで、本実施形態による無線通信ネットワーク1において通信を処理するために、第1IABノード等の第1ネットワークノード14によって実行される方法動作について、図12aに示すフローチャートを参照して説明する。アクションを以下の順序で実行する必要はなく、任意の適切な順序で実行され得る。破線のボックスは、オプションの特徴を示す。
アクション1201.第1ネットワークノード14は、例えば、親ネットワークノード又は子ネットワークノードからヘッダ(BAPヘッダ)を有するデータパケットを受信し得る。
アクション1202.第1ネットワークノード14は、第1ネットワークノードがデータパケットの意図された宛先であるかどうかを判定又は検査する。例えば、BAP PDUがそのBAPヘッダに、このIABノードのBAPアドレスと一致するBAP宛先を含むかどうかを判定する。
アクション1203.第1ネットワークノード14がデータパケットの意図された宛先であるという条件で、第1ネットワークノード14は、当該データパケットがそのBAPヘッダに第1ネットワークノード14にとって"予約済"又は"未知"となる値を含む場合、そのデータパケットを破棄する、或いは、第1ネットワークノードが準拠する仕様に従って、ヘッダの一部であるデータパケットの1つ以上のオクテットをデータパケットから除去し、結果として生じるSDUを上位レイヤに配信する。
アクション1204.第1ネットワークノード14がデータパケットの意図された宛先ではないという条件で、第1ネットワークノード14は、ヘッダが第1ネットワークノード14にとって"予約済"又は"未知"となる1つ又は複数の値を含むかに拘わらず、次ホップの第3IABの様な第2ネットワークノード15にデータパケットを送信し得る。例えば、第1ネットワークノード14は、第1ネットワークノード14が準拠する仕様に従って、ヘッダの一部であるデータパケットのオクテットをデータパケットから除去し得る。次に、第1ネットワークノード14は、除去したヘッダを記憶し、結果として生じるSDU及び除去したヘッダをBAPエンティティの送信部分に配信し得る。次に、第1ネットワークノード14は、BAPエンティティの送信部分において、除去したヘッダ(又は除去したヘッダと同一(すなわち、同じ値)の新しいヘッダ)をSDUに付加し得る。したがって、送信部分はBAP PDUを生成し得る。
アクション1205.第1ネットワークノード14は、予約済又は未知な値を含むデータパケットを受信したという事実に関連する情報を格納し得る。
アクション1206.次に、第1ネットワークノード14は、その情報をIABドナー、運用、管理、保守(OAM)ノード、又は、第1ネットワークノード14の上位レイレに報告し得る。
ここで、本実施形態による無線通信ネットワーク1において通信を処理するために、第1ネットワークノード14より後のリリースのIABノード等の、例えば、IABノードである第2ネットワークノード15によって実行される方法動作について、図12bに示すフローチャートを参照して説明する。アクションを以下の順序で実行する必要はなく、任意の適切な順序で実行され得る。破線のボックスは、オプションの特徴を示す。
アクション1211.第2ネットワークノード15は、別のネットワークノード、又は、第1無線ネットワークノード12やOAMノード等の制御ネットワークノードから、次ホップの他のネットワークノードが準拠している仕様のリリースのインジケーションを受信し得る。
アクション1212.第2ネットワークノード15は、第2ネットワークノードが準拠している仕様のリリースに別のネットワークノードが準拠しているかどうかを判定する。
アクション1213.次に、第2ネットワークノード15は、第2ネットワークノードが準拠している仕様のリリースに他のネットワークノードが準拠しているか否かの判定に基づいて、他のネットワークノードに宛てられたデータパケットを処理する。例えば、第2ネットワークノードは、次ホップのネットワークノードが準拠しているSDUにヘッダを適用する。
ここで、本実施形態による無線通信ネットワーク1において通信を処理するために、IABノード又はOAMノード等の制御ネットワークノードによって実行される方法動作について、図12cに示すフローチャートを参照して説明する。アクションを以下の順序で実行する必要はなく、任意の適切な順序で実行され得る。破線のボックスは、オプションの特徴を示す。
アクション1221.制御ネットワークノード12は、ホストされているネットワークノードの、リリース準拠等の能力の1つ又は複数のインジケーションを受信し得る。
アクション1222.制御ネットワークノード12は、ホストされているすべてのIABノードが既知フィールドの空間を理解できる様にIABノードを構成し得る。例えば、1つの同じフォーマットに従い、BAPアドレス及びパス識別子を割り当てる。
本明細書の実施形態は、以下のステップの内の1つ以上を含む。
図13に示す第1の方法は、"古い"IABノードである第1IABノード14として例示される第1ネットワークノード14のBAPエンティティに対して定義され、受信したBAP PDUを剥ぎ取らずに処理する様に設計され、以下を含む。
アクション1301.第1IABノード14は、BAPエンティティの受信部分で、第1中間ノード13等の他のIABノードからBAP PDUを受信する。
アクション1302.第1IABノード14は、例えば、BAPエンティティの受信部分において、BAP PDUがそのBAPヘッダにこのIABノードのBAPアドレスと一致するBAP宛先を含むかどうか、すなわち、IABノードがBAP PDUに対する"IABアクセス"ノードであるかどうかを判定する。
第1IABノード14は、アクション1302の結果に応じて、以下のアクションのうちの1つを実行する。
アクション1302の結果が、当該IABノードがBAP PDUのIAB宛先ノードである場合。
・アクション1303.第1IABノード14は、BAP PDUがそのBAPヘッダにIABノードにとって"予約済"又は"未知"となる値を含む場合、BAP PDUを破棄し、それ以外の場合、
・アクション1304.第1IABノード14は、このIABノードが準拠している仕様に従って、BAPヘッダの一部であるBAP PDUのオクテットをBAP PDUから除去する。結果として得られたBAP SDUを上位レイヤに配信する。この方法は、以下の図14で説明され、そこでは、"古い"IABノードが、BAPヘッダの一部として検出したBAPヘッダの部分、つまりBAPヘッダの緑色の部分を取り除き、BAP PDUの残りの部分、つまり青色の部分(つまり、BAP SDUになる部分)を上位レイヤに渡す。その様な残りの部分は、"古い"IABノードがBAPヘッダの一部として検出しない1つ又は複数の"新しいフィールド"を含み得る。次に、上位レイヤは受信したBAP SDUを処理し、データに関連付けられていないコンテンツをそこから破棄する。
アクション1302の結果が、当該IABノードが前記BAP PDUのIAB宛先ノードではない場合。
・アクション1305.第1IABノード14は、BAP PDUが、そのBAPヘッダにIABノードにとって"予約済"又は"未知"となる値を含むか否かに拘わらず、BAP PDUをBAPエンティティの送信部分に配信する。
・ある場合、アクション1305は、受信BAPエンティティがBAP-PDUをそのまま(ヘッダ内のいかなるフィールドも変更しない)BAP送信エンティティに転送することを暗示し得る。第1IABノード14は、アクション1302において、IABノードがBAP PDUのIAB宛先ノードではないと判断すると、BAP PDUのBAPヘッダを無視する("無視する"とは変更しないことを意味する。)。
・別の場合、アクション1305は、BAPヘッダが"予約済"又は"未知フィールド"を含むことをIABノードが考慮することを暗示する。例えば、それは、予約済又は未知な値を含むBAP PDUを受信したという事実に関連する情報を格納できる。次いで、この情報は、IABノードによって、IABドナーCU、OAM、又は、IABノードの上位レイヤに報告され得る。アクション1303でBAP PDUを破棄する際、すなわちIABノードがBAP PDUに対するアクセスIABノードである場合、同じ方法が適用され得る。CUに報告する場合、新しいF1APメッセージは、BAPヘッダ異常メッセージの内容とともに仕様化されなければならない。
・アクション1306.第1IABノード14は、BAP PDUを次ホップの第3IABノード15に送信し、第3IABノード15は新しいIABノードであり得る。BAP PDUを送信する前に、BAPエンティティの送信部分はBAP PDUの既知のフィールドのみを変更し得る、例えば、ネットワークによって構成された特別な状況で必要な場合、BAP PDUに関連付けられた宛先又はパス識別子を変更し得る。
・BAPヘッダが除去されておらず、BAP PDUの未知及び予約済フィールドが第1IABノード14の送信部分によって変更されていないため、第3IABノード15はBAP PDUの内容を理解することができる。
したがって、図14は、関係する"古い"IABノードがこのBAP PDUのIAB宛先ノードであり、第1の方法に従って実装され、アクション1304を実行する場合に、受信したBAP PDUを処理する方法の概要を示す。IABノードは、BAPヘッダとして検出されたBAPヘッダの部分、つまりBAPヘッダの第1部分を取り除き、BAPPDUの残りの部分、つまり第2部分を上位レイヤに渡す。その様な残りの部分は、"古い"IABノードがBAPヘッダの一部として検出しない1つ又は複数の"新しいフィールド"を含み得る。この場合、仕様に従って、パケットを破棄する動作となる。
図15は、関係する"古い"IABノードがこのBAP PDUのIABアクセスノードではなく、第1の方法に従って実装され、アクション1305を実行する場合に、受信したBAP PDUを処理する方法の概要を示す。受信したBAP PDU、つまり主要部分は、BAPヘッダの内容を無視して(つまり、変更せずに)、受信部分によってBAPエンティティの送信部分に渡される。
図16に示す第2の方法は、"古い"IABノードであり、受信したBAP PDUを処理し、BAPヘッダを剥ぎ取る様に設計された第1IABノード14等のIABノードのBAPエンティティに対して定義され、つまり、BAP SDUをBAPエンティティの送信部分に配信する様に設計されたBAPエンティティに対して定義され、以下を含む。
アクション1601.第1IABノード14は、BAPエンティティの受信部分で、第1中間ノード13等の他のIABノードからBAP PDUを受信する。
アクション1602.第1IABノード14は、例えば、BAPエンティティの受信部分において、BAP PDUがそのBAPヘッダにこのIABノードのBAPアドレスと一致するBAP宛先を含むかどうか、すなわち、IABノードがBAP PDUに対する"IABアクセス"ノードであるかどうかを判定する。
第1IABノード14は、アクション1602の結果に応じて、以下のアクションのうちの1つを実行する。
アクション1602の結果が、当該IABノードがBAP PDUのIAB宛先ノードである場合。
・アクション1603.第1IABノード14は、BAP PDUがそのBAPヘッダにIABノードにとって"予約済"又は"未知"となる値を含む場合、BAP PDUを破棄し、それ以外の場合、
・アクション1604.第1IABノード14は、このIABノードが準拠している仕様に従って、BAPヘッダの一部であるBAP PDUのオクテットをBAP PDUから除去する。結果として得られたBAP SDUを上位レイヤに配信する。この方法は、以下の図14で説明され、そこでは、"古い"IABノードが、BAPヘッダの一部として検出されたBAPヘッダの部分、つまりBAPヘッダの緑色の部分を取り除き、BAP PDUの残りの部分、つまり青い部分(つまり、BAPSDUとなる部分)を上位レイヤに渡す。その様な残りの部分は、"古い"IABノードがBAPヘッダの一部として検出しない1つ又は複数の"新しいフィールド"を含み得る。次に、上位レイヤは受信したBAP SDUを処理し、データに関連付けられていないコンテンツをそこから破棄する。
アクション1602の結果が、当該IABノードがBAP PDUのIAB宛先ノードではない場合。
・アクション1605.第1IABノード14は、このIABノードが準拠している仕様に従って、BAPヘッダの一部であるBAP PDUのオクテットをBAP PDUから除去する。
・アクション1606.次に、第1IABノード14は、除去したヘッダを記憶し、結果として生じるBAP SDU及び除去したヘッダをBAPエンティティの送信部分に配信する。この方法は、図15に示されている。
・アクション1607.第1IABノード14は、BAPエンティティの送信部分において、除去したBAPヘッダ(又は除去したBAPヘッダと同一(すなわち、同じ値)の新しいヘッダ)をBAP SDUに付加する。よって、BAP PDUを生成する。
・アクション1608.第1IABノード14は、BAP PDUを次ホップの第3IABノード15に送信し、第3IABノードは新しいIABノードであり得る。BAP PDUを送信する前に、BAPエンティティの送信部分はBAP PDUの既知のフィールドのみを変更し得る、例えば、ネットワークによって構成された特別な状況で必要な場合、BAP PDUに関連付けられた宛先又はパス識別子を変更し得る。
・BAPヘッダが第1IABノード14の送信部分によって取り除かれ、予約済又は未知の値を変更することなく再び付加されるため、第3IABノード15はBAP PDUの内容を理解することができる。
図17は、関係する"古い"IABノードがこのBAP PDUのIABアクセスノードではなく、第2の方法及びアクション1605及び1606に従って設計されている場合に、受信したBAP PDUを処理する方法の概要を示す。IABノードは、BAPヘッダとして検出されたBAPヘッダの部分、つまりBAPヘッダの第1部分を取り除き、そのBAPヘッダとBAP PDUの残りの部分つまり第2部分との両方を、BAPエンティティの送信部分に渡す。その様な残りの部分は、"古い"IABノードがBAPヘッダの一部として検出しない1つ又は複数の"新しいフィールド"を含み得る。
第1又は第2の方法が使用される場合、第2ネットワークノード15は、前のホップで"古い"IABノードによって送信された受信BAP PDUを受信して理解できるため、機能拡張する必要はない。
しかしながら、"古い"IABノードが開示された第1及び第2の方法を採用しない場合、BAPパケットを"古い"IABノードに送信する第3IABノード15は、次ホップで古いIABノードによって正しく復号できる様にBAP PDUを送信することを確実にする必要がある。次に、このシナリオを処理するための第3の方法が定義される。
第3IABノード、すなわち"新しい"IABノードである第2ネットワークノード15のBAPエンティティに対して定義される第3の方法(図18を参照)は、以下を含む。
・第2ネットワークノード15は、アクション1801で、次ホップのIABノード14が第2ネットワークノード15によって送信されたBAP PDUを理解できるかどうかを判定する、すなわち、IABノード14にとって予約済又は未知となるBAPヘッダ内のフィールドをIABノード14が設定できるかどうかを判定する。特に、第2ネットワークノード15は、次ホップのIABノード14が第2ネットワークノード15よりも前のリリースの仕様に準拠しているかどうかを判定する。
・1つの方法では、このアクションを実行するために、IABドナーCU12又は運用、管理、保守(OAM)ノードは、次ホップのIABノードが準拠する仕様のリリースを第2ネットワークノード15に通知し得る。あるいは、IABドナーCU12は、例えば、フラグを使用して、次ホップのIABノードが、第2ネットワークノード15が準拠するリリースで規定されているBAP PDUフォーマットを復号できるかどうか、又は、次ホップのIABノードが以前のリリース又は以降のリリースに準拠しているかどうかを示し得る。
この情報は、CUによって、例えばF1シグナリングを介して、例えばBHルーティングテーブル構成の一部として、又は、ネクストホップノードのIAB-MTコンテキストセットアップとして、又は、OAM経由で、第2ネットワークノード15に提供され、その結果、第2ネットワークノード15は、BAP PDUに示されるパス識別子のネクストホップに関連付けられたIABノードが、第3IABノードが準拠する仕様のリリースで規定されている様にBAP PDUを理解できるかどうかを判断し得る。したがって、これは基本的に、CUがパスID毎及び宛先毎、すなわちBAPルーティングID毎のシグナリング構造でこの情報を第2ネットワークノード15に提供することを暗示する。それは、第2ネットワークノード15が所与のBAP PDUに対して選択するネクストホップは、その様なBAP PDUのパス及び宛先に応じて異なり得るからである。
・別の方法では、BAPヘッダ内の1つ以上の予約フィールドが、特定のIABノードが準拠する仕様のリリースを示すために使用され得る。例えば、第2ネットワークノード15が、関係するBAP PDUをダウンストリームで第1IABノードに送信する必要がある場合、すなわち、IABノード14が、ダウンストリーム方向において第2のネットワークノード15の次ホップノードであり、IABノード14が、第2ネットワークノード15を幾つかのアップストリームトラフィックの次ホップ又は親ノードとみなす場合、第2ネットワークノード15は予約フィールドが設定されていないBAP PDUを常に受信することになる。したがって、第2ネットワークノード15は、IABノード14が仕様の以前のリリース又は後のリリースに準拠していると推定する。
・さらに別の方法では、仕様の準拠リリースを示すために、親又は第2ネットワークノード15と、子又はダウンストリームノード14と、の間で専用のBAP制御PDUを交換することができる。この制御PDUは、ダウンストリームノードがネットワークに統合された後に交換され得る。第2ネットワークノード15は、制御PDUを送信し、これに応答してダウンストリームノードも制御PDUを送信して、ダウンストリームノードがサポートする仕様のリリースを示すか、あるいはその逆を行う。
ノート:上記では、次ホップのIABノードが準拠する"仕様のリリース"を第2ネットワークノード15が認識する例として使用されていた。しかしながら、この問題に対処する別の潜在的な方法は、次ホップのノードが特定の機能セットをサポートしているかどうかを第2ネットワークノード15に認識させることである。この機能のセットは、次のIABノードがサポートする機能の完全なセット、又は、そのサブセット、たとえばBAPヘッダ内の潜在的なフィールドに関連するサブセットのみ、つまり仕様のサポートされるリリースのインジケーションであり得る。
アクション1801で、次ホップのIABノード14が以前のリリースのものであると判定された場合、第2ネットワークノード15は、アクション1802で、IABノード14が理解できるBAPヘッダをBAP SDUに追加し得る。
このアクションは、BAPヘッダが次ホップのIABノード14によって理解されないと判定された場合、第2ネットワークノード15によって受信されたBAP PDUからBAPヘッダを除去することを暗示し得る。次に、結果のBAP SDUに、次ホップのIABノードのリリースに準拠した新しいBAPヘッダを追加する。
BAP SDUが上位レイヤから受信された場合、このアクションは、IABノード14が理解できるBAPヘッダをBAP SDUに付加することを単に暗示する。
第4の方法は、異なるリリースのIABノードをホストする無線ネットワークノード12等のIABドナーCUに対して定義される。BAPヘッダに、ホストされているすべてのIABノードによって認識されているが、拡張されているフィールドある場合、例えば、1つの既知のフィールドに関連付けられたビット/オクテットの数が増加又は減少した場合、IABドナーCUは、その様な既知のフィールドのスペースが、ホストされているすべてのIABノードで理解できる様にIABノードを構成する必要がある。
たとえば、BAPヘッダの宛先フィールドとパスフィールドを考える。宛先フィールドとパスフィールドは、Rel.16のIABノードによって認識される。宛先及び/又はパスフィールドは、より多くのBAPアドレスとトラフィックパスに対応するために、今後のリリースで拡張される可能性がある。このような拡張は、Rel.16のIABノードでは明らかに理解され得ない。gNB-CUがRel.16のIABノードとそれ以降のリリースのIABノードの混合をホストする場合、gNB-CUは、採用された宛先/パスフィールドが、少なくとも特定の宛先への特定のパスに関連付けられたトラフィックを処理するノードすべてのRel.16のIABノードによって理解されることを保証する必要がある。これは、例えば、gNB-CUがRel.16フォーマットに従ってBAPアドレス及びパス識別子を割り当てできることを暗示する。
第5の方法は、第1中間ネットワークノード13等のIABドナーDUを構成するために、無線ネットワークノード12等のIABドナーCUに対して定義され得る。IABドナーDU13は上位レイヤから受信したパケットにBAPヘッダを追加し、IABドナーCU12は、リリース及び/又は機能、パケットが通過する必要がある中間IABノードのBAPエンティティによってサポートされるリリース、及び/又は機能、トラフィックのQoS要件/プロファイル等に基づいて、宛先ノード、つまり、IABノード14によってサポートされる適切なBAPヘッダ、つまりRel-16又はRel-17をパケットに追加することに注意されたい。たとえば、IABアクセスノードIAB7によってサービスされる一部のUEベアラトラフィックの場合、図19に示すシナリオでは、Rel-17のIAB拡張BAPヘッダによってサポートされる高度な機能が必要となり、IABドナーDUは、マッピングルールに従い、IABドナーCUによって構成されるため、IAB3の出力リンクに向けてパケットをルーティングする前に、Rel-17のBAPヘッダが使用される。一方、他のタイプのUEトラフィック、たとえば、高度な機能を必要とせずルーティングのみを必要とするIABアクセスノードによって提供されるベストエフォートトラフィックの場合、IABドナーDUは、その様なトラフィックに対してRel-16ヘッダを使用し、IAB2に向けて出力リンクにトラフィックを転送する。同様に、IABドナーCU12は、パスIAB1-IAB3-IAB-7を介してRel-17の高度な機能を必要としないが、Rel-16のBAPヘッダを使用するアクセスIABノードIAB7によってサービスされるトラフィックをルーティングすることができる。
以下は、実施形態の幾つかの態様がBAP仕様、3GPP(登録商標)TS38.340 v16.2.0においてどの様に実装され得るかを示す例である。現在の仕様と比較した変更点は、太字と下線付きのテキストで示されている。
この変更では、BAP PDUに関して中間IABノードである、すなわちIABアクセスノードではない第1ネットワークノード14等のIABノードは、BAPヘッダが予約値を含む場合、又は、構成されたBHルーティング構成に含まれず、かつ、このノードのBAPアドレスではないBAPアドレスを含むBAP PDUを受信したことに基づき、パケットを廃棄することを控える。
注:以下の両方の実装において、IABが以下に従って破棄しない場合、ノードがBAP PDUを処理することが暗示され得るため、else節は不必要であるとみなされ得る。
Figure 2024503807000002
代替的に、BAPヘッダ/ルーティングアドレスに欠陥がある場合にIABノードが依然としてBAP PDUを破棄する結果となる実装も可能である。
Figure 2024503807000003
図20は、本実施形態による無線通信ネットワーク1で通信を処理する第1ネットワークノード14を示すブロック図である。
第1ネットワークノード14は、本開示の方法を実行する様に構成された、例えば1つ以上のプロセッサといった処理回路2001を含み得る。
第1ネットワークノード14は、受信ユニット2002、例えば、受信機又はトランシーバを含み得る。第1ネットワークノード14、処理回路2001及び/又は受信ユニット2002は、示された宛先と、BAPアドレスと、第1ネットワークノード14によって予約済又は未知として解釈される1つ又は複数の値と、を含むヘッダを有するデータパケットを受信する様に構成される。例えば、第1ネットワークノード14、処理回路2001及び/又は受信ユニット2002は、親ネットワークノード又は子ネットワークノードからヘッダ(BAPヘッダ)を有するデータパケットを受信する様に構成され得る。
第1ネットワークノード14は、判定ユニット2003を含み得る。第1ネットワークノード14、処理回路2001及び/又は判定ユニット2003は、ヘッダ内に示された宛先に基づいて、第1ネットワークノードがデータパケットの意図された宛先であるかどうかを検査する様に構成される。第1ネットワークノード14、処理回路2001及び/又は判定ユニット2003は、第1ネットワークノードがデータパケットの意図された宛先であるかどうかを判定又はチェックする様に構成され得る。例えば、BAP PDUがそのBAPヘッダに、このIABノードのBAPアドレスと一致するBAP宛先を含むかどうかを判定する。
第1ネットワークノード14は、処理ユニット2004を含み得る。第1ネットワークノード14、処理回路2001及び/又は処理ユニット2004は、第1ネットワークノードがデータパケットの意図された宛先ではなく、かつ、BAPアドレスが構成されたBHルーティング構成に含まれていないという条件で、データパケットを破棄する様に構成される。それ以外の場合、第1ネットワークノード14、処理回路2001及び/又は処理ユニット2004は、データパケットを処理する様に構成される。例えば、第1ネットワークノード14、処理回路2001及び/又は処理ユニット2004は、第1ネットワークノードがデータパケットの宛先として意図されている場合、又は、BAPアドレスが構成されたBHルーティング構成に含まれているという条件で、データパケットを処理する様に構成され得る。データパケットを処理することは、第1ネットワークノードによって予約済又は未知であると解釈される1つ以上の値をヘッダが含むかどうかに拘わらず、次ホップの第2ネットワークノードにデータパケットを送信すること、又は、1つ以上の予約済又は無効な値を含むヘッダの1つ以上のオクテットを削除して、サービスデータユニットを上位レイヤに送信すること、を含み得る。
第1ネットワークノード14、処理回路2001及び/又は処理ユニット2004は、"第1ネットワークノード14がデータパケットの意図された宛先であるという条件で、データパケットがそのBAPヘッダに第1ネットワークノード14にとって"予約済"又は"未知"となる値を含む場合、そのデータパケットを破棄する、或いは、第1ネットワークノードが準拠する仕様に従って、ヘッダの一部であるデータパケットの1つ以上のオクテットをデータパケットから除去し、結果として生じるSDUを上位レイヤに配信する様に構成され得る。
第1ネットワークノード14、処理回路2001及び/又は処理ユニット2004は、第1ネットワークノード14がデータパケットの意図された宛先ではないという条件で、ヘッダーが第1ネットワークノード14にとって"予約済"又は"未知"となる1つ又は複数の値を含むかに拘わらず、次ホップの第3IABの様な第2ネットワークノード15にデータパケットを送信する様に構成され得る。
第1ネットワークノード14、処理回路2001及び/又は処理ユニット2004は、第1ネットワークノードが予約済又は未知な値を含むパケットデータを受信したという事実に関連する情報を記憶し、当該情報をIABドナー、OAMノード、又は、第1ネットワークノード14の上位レイヤに報告する様に構成され得る。第1ネットワークノード14は、メモリ2005をさらに含む。メモリ2005は、インジケーション、ヘッダ、宛先アドレス、測定値、閾値、ノードに関連するデータ、実行時に本明細書で開示される方法等を実行するアプリケーション等のデータを保存するために使用される1つ又は複数のユニットを含む。さらに、第1ネットワークノード14は、送信機、受信機、及び/又は、トランシーバ、及び/又は、1つ以上のアンテナ等を備える通信インタフェース2006を含み得る。
第1ネットワークノード14について本明細書に記載されている実施形態による方法は、命令、つまり、ソフトウェアコード部分を含むコンピュータプログラム製品2007又はコンピュータプログラムの手段によりそれぞれ実現され、命令は、少なくとも1つのプロセッサ上で実行されると、少なくとも1つのプロセッサに、第1ネットワークノード14によって実行される本明細書に記載のアクションを実行させる。コンピュータプログラム製品2007は、コンピュータ可読記憶媒体2008、例えば、ディスク、ユニバーサルシリアルバス(USB)スティック等に格納され得る。コンピュータプログラム製品を格納したコンピュータ可読記憶媒体2008は、少なくとも1つのプロセッサで実行されると、少なくとも1つのプロセッサに、第1ネットワークノードによって実行される本明細書で説明されるアクションを実行させる命令を含み得る。幾つかの実施形態において、コンピュータ可読記憶媒体は、非一時的又は一時的なコンピュータ可読記憶媒体であり得る。したがって、本明細書の実施形態は、無線通信ネットワークにおける通信を処理するための第1ネットワークノードを開示し、第1ネットワークノードは、処理回路及びメモリを備え、メモリは、処理回路によって実行可能な命令を備え、それによって、第1ネットワークノードは、ここに記載されている方法のいずれかを実行する様に動作する。
図21は、本実施形態による無線通信ネットワーク1で通信を処理するための、第1ネットワークノード14より後のリリースをサポートするIABノード等の第2ネットワークノード15を示すブロック図である。
第2ネットワークノード15は、本開示の方法を実行する様に構成された、例えば1つ以上のプロセッサといった処理回路2101を含み得る。
第2ネットワークノード15は、受信ユニット2102、例えば、受信機又はトランシーバを含み得る。第2ネットワークノード15、処理回路2101及び/又は受信ユニット2102は、別のネットワークノード、又は、第1ネットワークノード12やOAMノード等の制御ネットワークノードから、次ホップの他のネットワークノードが準拠する仕様のリリースのインジケーションを受信する様に構成され得る。
第2ネットワークノード15は、判定ユニット2103を含み得る。第2ネットワークノード15、処理回路2101及び/又は判定ユニット2103は、第2ネットワークノードが準拠する仕様のリリースに別のネットワークノードが準拠しているかどうかを判定する様に構成される。
第2ネットワークノード15は、処理ユニット2104を含み得る。第2ネットワークノード15、処理回路2101及び/又は処理ユニット2104は、第2ネットワークノードが準拠する仕様のリリースに他のネットワークノードが準拠しているか否かの判定に基づいて、他のネットワークノードに宛てられたデータパケットを処理する様に構成される。例えば、次ホップのネットワークノードが準拠するSDUにヘッダを適用する。
第2ネットワークノード15は、メモリ2105をさらに含み得る。メモリ2105は、インジケーション、コンテキスト、リリース準拠、測定値、閾値、ノードに関連するデータ、実行時に本明細書で開示される方法等を実行するアプリケーション等のデータを保存するために使用される1つ又は複数のユニットを含む。さらに、第2ネットワークノード15は、送信機、受信機、及び/又は、トランシーバ、及び/又は、1つ以上のアンテナ等を備える通信インタフェース2108を含み得る。
第2ネットワークノード15について本明細書に記載されている実施形態による方法は、命令、つまり、ソフトウェアコード部分を含むコンピュータプログラム製品2106又はコンピュータプログラムの手段によりそれぞれ実現され、命令は、少なくとも1つのプロセッサ上で実行されると、少なくとも1つのプロセッサに、第2ネットワークノード15によって実行される本明細書に記載のアクションを実行させる。コンピュータプログラム製品2106は、コンピュータ可読記憶媒体2107、例えば、ディスク、ユニバーサルシリアルバス(USB)スティック等に格納され得る。コンピュータプログラム製品を格納したコンピュータ可読記憶媒体2107は、少なくとも1つのプロセッサで実行されると、少なくとも1つのプロセッサに、第2ネットワークノード15によって実行される本明細書で説明されるアクションを実行させる命令を含み得る。幾つかの実施形態において、コンピュータ可読記憶媒体は、非一時的又は一時的なコンピュータ可読記憶媒体であり得る。したがって、本明細書の実施形態は、無線通信ネットワークにおける通信を処理するための第2ネットワークノード15を開示し得る。第2ネットワークノードは、処理回路及びメモリを備え、前記メモリは、前記処理回路によって実行可能な命令を備え、それによってここに記載されている方法のいずれかを実行する様に動作する。
図22は、本実施形態による無線通信ネットワーク1内で通信を処理するための、IABドナー12又はOAMノード等の制御ネットワークノードを示すブロック図である。
制御ネットワークノードは、本開示の方法を実行する様に構成された、例えば、1つ以上のプロセッサといった処理回路2201を含み得る。
制御ネットワークノードは、受信ユニット2202、例えば、受信機又はトランシーバを含み得る。制御ネットワークノード、処理回路2201及び/又は受信ユニット2202は、別のネットワークノード、又は、第1ネットワークノード12やOAMノード等の制御ネットワークノードから、制御ネットワークノードによってホストされる1つ又は複数のネットワークノードのリリース準拠のインジケーションを受信する様に構成され得る。
制御ネットワークノードは、構成ユニット2203を含み得る。制御ネットワークノード、処理回路2201及び/又は構成ユニット2203は、ホストされているすべてのIABノードが既知フィールドの空間を理解できる様にIABノードを構成する様に構成される。例えば、1つの同じフォーマットに従い、BAPアドレス及びパス識別子を割り当てる。
制御ネットワークノードは、さらに、メモリ2204をさらに含み得る。メモリ2204は、インジケーション、コンテキスト、リリース準拠、測定値、閾値、ノードに関連するデータ、実行時に本明細書で開示される方法等を実行するアプリケーション等のデータを保存するために使用される1つ又は複数のユニットを含む。さらに、制御ネットワークノードは、送信機、受信機、及び/又は、トランシーバ、及び/又は、1つ以上のアンテナ等を備える通信インタフェース2205を含み得る。
制御ネットワークノードについて本明細書に記載されている実施形態による方法は、例えば命令、つまり、ソフトウェアコード部分を含むコンピュータプログラム製品2206又はコンピュータプログラムの手段によりそれぞれ実現され、命令は、少なくとも1つのプロセッサ上で実行されると、少なくとも1つのプロセッサに、制御ネットワークノードによって実行される本明細書に記載のアクションを実行させる。コンピュータプログラム製品2206は、コンピュータ可読記憶媒体2207、例えば、ディスク、ユニバーサルシリアルバス(USB)スティック等に格納され得る。コンピュータプログラム製品を格納したコンピュータ可読記憶媒体2207は、少なくとも1つのプロセッサで実行されると、少なくとも1つのプロセッサに、制御ネットワークノードによって実行される本明細書で説明されるアクションを実行させる命令を含み得る。幾つかの実施形態において、コンピュータ可読記憶媒体は、非一時的又は一時的なコンピュータ可読記憶媒体であり得る。したがって、本明細書の実施形態は、無線通信ネットワークにおける通信を処理するための制御ネットワークノードを開示し得る。制御ネットワークノードは、処理回路及びメモリを備え、前記メモリは、前記処理回路によって実行可能な命令を備え、それによってここに記載されている方法のいずれかを実行する様に動作する。
幾つかの実施形態において、より一般的な用語"ネットワークノード"が使用され、それは、無線デバイス及び/又は他のネットワークノードと通信する、任意タイプの無線ネットワークノード、又は、任意タイプのネットワークノードに対応する。ネットワークノードの例としては、NodeB、MeNB、SeNB、マスタセルグループ(MCG)又はセカンダリセルグループ(SCG)に属するネットワークノード、基地局(BS)、MSR BS等のマルチ標準無線(MSR)無線ノード、eNodeB、gNodeB、ネットワークコントローラ、無線ネットワークコントローラ(RNC)、基地局コントローラ(BSC)、リレー、ドナーノード制御リレー、基地トランシーバ局(BTS)、アクセスポイント(AP)、送信ポイント、送信ノード、リモート無線ユニット(RRU)、リモート無線ヘッド(RRH)、分散アンテナシステム(DAS)のノード等である。
幾つかの実施形態では、無線デバイス又はユーザ装置(UE)という非限定的な用語が使用され、ネットワークノード及び/又はセルラ又はモバイル通信システム内の別の無線デバイスと通信するあらゆるタイプの無線デバイスを指す。UEの例は、可能デバイス、ターゲットデバイス、デバイストゥデバイス(D2D)UE、近接能力UE(ProSe UE)、マシンタイプUE若しくはマシン・トゥ・マシン(M2M)通信が可能なUE、PDA、PAD、タブレット、移動端末、スマートフォン、ラップトップエンベディッドイクイップド(LEE)、ラップトップに実装された装置(LME)、USBドングル等である。
実施形態は、無線デバイスが信号(例えばデータ)を受信及び/又は送信する任意のRAT又はマルチRATシステムに適用可能であり、幾つかの可能な実装について言及すると、ニューレディオ(NR)、Wi-Fi、ロングタームエボリューション(LTE)、LTE-Advanced、広帯域符号分割多重アクセス(WCDMA(登録商標))、モバイル通信用グローバルシステム/GSMエボリューション用拡張データレート(GSM/EDGE)、マイクロ波アクセス用ワールドワイド相互運用性(WiMax)、又はウルトラモバイルブロードバンド(UMB)である。
通信デザインに精通した者には容易に理解される様に、機能手段又は回路は、デジタルロジック及び/又は1つ以上のマイクロコントローラ、マイクロプロセッサ又は他のデジタルハードウェアにより実現され得る。幾つかの実施形態において、幾つかの、総ての又は種々の機能は、単一のアプリケーション特定集積回路(ASIC)、又は、2つ以上の、それらの間の適切なハードウェア及び/又はソフトウェアインタフェースを有する個別デバイスにより実現され得る。機能の幾つかは、たとえば、無線デバイス又はネットワークノードの他の機能コンポーネントと共有されるプロセッサで実現され得る。
代わりに、処理手段の機能要素の幾つかは、個別ハードウェアを介して提供される一方、他の機能要素は、適切なソフトウェア又はファームウェアに関連してソフトウェアを実行するハードウェアで提供される。この様に、ここで使用される用語"プロセッサ"又は"コントローラ"は、ソフトウェアを実行できるハードウェアのみを参照するのではなく、デジタル信号プロセッサ(DSP)ハードウェア、及び/又は、プログラム、若しくは、アプリケーションデータを暗示的に含み得る。他のハードウェア、従来のハードウェア、及び/又は、カスタムハードウェアも含み得る。通信デバイスの設計者は、これらのデザインの選択において本質的な、コスト、パフォーマンス、及び、メンテナンスのトレードオフを理解する。
図23は、幾つかの実施形態による、中間ネットワークを介してホストコンピュータに接続される通信ネットワークを示している。一実施形態に従う図23を参照すると、通信システムは、3GPP(登録商標)タイプのセルラネットワーク等の通信ネットワーク3210を含み、通信ネットワーク3210は、無線アクセスネットワーク等のアクセスネットワーク3211とコアネットワーク3214とを含む。アクセスネットワーク3211は、上記無線ネットワークノード12の例であるNB、eNB、gNB又は他のタイプの無線アクセスポイント等の複数の基地局3212a、3212b、3212cを備え、それぞれが対応するカバレッジエリア3213a、3213b、3213cを定義する。各基地局3212a、3212b、3212cは、有線又は無線接続3215を介してコアネットワーク3214に接続可能である。カバレッジエリア3213cに位置する第1UE2691は、対応する基地局3212cに無線で接続する、或いは、ページングされる様に構成される。カバレッジエリア3213aの第2UE3292は、対応する基地局3212aに無線で接続可能である。複数のUE3291、3292がこの例において、上記無線デバイス10の例として示されているが、開示された実施形態は、単一UEがカバレッジエリアにある状況、又は、単一UEが対応する基地局3212に接続している状況に等しく適用可能である。
通信ネットワーク3210自体は、スタンドアロンサーバ、クラウド実装サーバ、分散サーバのハードウェア及び/又はソフトウェアにより、又は、サーバファームの処理リソースとして具現化され得るホストコンピュータ3230に接続される。ホストコンピュータ3230は、サービスプロバイダの所有権又は管理下にあり得るか、又はサービスプロバイダによって又はサービスプロバイダに代わって操作され得る。通信ネットワーク3210とホストコンピュータ3230との間の接続3221、3222は、コアネットワーク3214からホストコンピュータ3230まで直接延長してもよく、又はオプションの中間ネットワーク3220を介してもよい。中間ネットワーク3220は、パブリック、プライベート、又はホストされたネットワークの1つ、又は2つ以上の組み合わせであっても良く、中間ネットワーク3220(ある場合)は、バックボーンネットワーク又はインターネットである場合があり、特に、中間ネットワーク3220は、2つ以上のサブネットワーク(図示せず)を備えてもよい。
図23の通信システムは全体として、接続されたUE3291、3292とホストコンピュータ3230との間の接続を可能にする。接続性は、オーバーザトップ(OTT)接続3250として説明され得る。ホストコンピュータ3230及び接続されたUE3291、3292は、アクセスネットワーク3211、コアネットワーク3214、任意の中間ネットワーク3220及び、仲介者としての可能なさらなるインフラストラクチャ(図示せず)を使用して、OTT接続3250を介してデータ及び/又はシグナリングを通信する様に構成される。OTT接続3250は、OTT接続3250が通過する参加通信デバイスがアップリンク及びダウンリンク通信のルーティングを認識しないという意味で透過的であり得る。例えば、基地局3212は、接続されたUE3291に転送される(例えば、ハンドオーバ)ホストコンピュータ3230から発信されるデータとの着信ダウンリンク通信の過去のルーティングについて通知されないか、又は通知される必要はない。同様に、基地局3212は、UE3291からホストコンピュータ3230に向かう発信アップリンク通信の将来のルーティングを認識する必要はない。
図24は、幾つかの実施形態に従う、部分的な無線接続を介して、基地局経由でユーザ装置と通信するホストコンピュータの例を示している。
一実施形態による、前述の段落で説明したUE、基地局、及びホストコンピュータの例示的な実装形態を、図24を参照して説明する。通信システム3300において、ホストコンピュータ3310は、通信システム3300の異なる通信デバイスのインタフェースとの有線又は無線接続を設定及び維持する様に構成された通信インタフェース3316を含むハードウェア3315を備える。ホストコンピュータ3310は、記憶及び/又は処理能力を有し得る処理回路3318をさらに備える。特に、処理回路3318は、命令を実行する様に適合された1つ以上のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、又はこれらの組み合わせ(図示せず)を備え得る。ホストコンピュータ3310は、処理回路3318によって実行可能であるソフトウェア3311をさらに備え、ソフトウェア3311は、ホストコンピュータ3310に格納されるか、ホストコンピュータ3310によってアクセス可能である。ソフトウェア3311は、ホストアプリケーション3312を含む。ホストアプリケーション3312は、UE3330とホストコンピュータ3310で終端されるOTT接続3350を介して接続する、UE3330の様なリモートユーザにサービスを提供する様に動作可能であり得る。リモートユーザにサービスを提供する際、ホストアプリケーション3312は、OTT接続3350を使用して送信されるユーザデータを提供し得る。
通信システム3300は、通信システムに設けられ、ホストコンピュータ3310及びUE3330と通信することを可能にするハードウェア3325を備える基地局3320をさらに含む。ハードウェア3325は、通信システム3300の異なる通信デバイスのインタフェースとの有線又は無線接続を設定及び維持するための通信インタフェース3326と、少なくとも、基地局3320がサービスを提供するカバレッジエリア(図24には示さず)にあるUE3330との無線接続3370を設定及び維持するための無線インタフェース3327と、を含み得る。通信インタフェース3326は、ホストコンピュータ3310への接続3360を促進する様に構成され得る。接続3360は直接であってもよいし、通信システムのコアネットワーク(図24には示さず)及び/又は通信システムの外部の1つ以上の中間ネットワークを通過してもよい。図示する実施形態において、基地局3320のハードウェア3325は、処理回路3328をさらに備え、処理回路3328は、命令を実行する様に適合された1つ以上のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、又はこれらの組み合わせ(図示せず)を備え得る。基地局3320は、内部に格納されたソフトウェア3321又は外部接続を介してアクセス可能なソフトウェア3321をさらに有する。
通信システム3300は、既に言及したUE3330をさらに含む。そのハードウェア3333は、UE3330が現在位置するカバレッジエリアにサービスを提供する基地局との無線接続3370を設定及び維持する様に構成された無線インタフェース3337を含み得る。UE3330のハードウェア3333は、処理回路3338をさらに備え、処理回路3338は、命令を実行する様に適合された1つ以上のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、又はこれらの組み合わせ(図示せず)を備え得る。UE3330は、処理回路3338によって実行可能であるソフトウェア3331をさらに備え、ソフトウェア3331は、UE3330に格納されるか、UE3330によってアクセス可能である。ソフトウェア3331は、クライアントアプリケーション3332を含む。クライアントアプリケーション3332は、ホストコンピュータ3310のサポートにより、UE3330を介して人間又は非人間のユーザにサービスを提供する様に動作可能であり得る。ホストコンピュータ3310において、実行中のホストアプリケーション3312は、UE3330及びホストコンピュータ3310で終端するOTT接続3350を介して実行中のクライアントアプリケーション3332と通信することができる。ユーザにサービスを提供する際、クライアントアプリケーション3332は、ホストアプリケーション3312からリクエストデータを受信し、リクエストデータに応答してユーザデータを提供し得る。OTT接続3350は、リクエストデータとユーザデータの両方を転送し得る。クライアントアプリケーション3332は、ユーザと対話して、提供するユーザデータを生成することができる。
図24に示されるホストコンピュータ3310、基地局3320及びUE3330は、それぞれ、図23のホストコンピュータ3230、基地局3212a、3212b、3212cのうちの1つ、及び、UE3291、3292のうちの1つと同様又は同一であり得ることに留意されたい。つまり、これらのエンティティの内部動作は図24の様になり、独立して、周囲のネットワークトポロジは図23の様になる。
図24において、OTT接続3350は、基地局3320を介したホストコンピュータ3310とUE3330との間の通信を示すために抽象的に描かれ、中間デバイスやこれらのデバイスを介したメッセージの正確なルーティングは明示されていない。ネットワークインフラストラクチャは、ルーティングを決定してもよく、ルーティングは、UE3330又はホストコンピュータ3310を操作するサービスプロバイダ、又はその両方から隠す様に構成されてもよい。OTT接続3350がアクティブである間、ネットワークインフラストラクチャは、ルーティングを動的に変更する決定をさらに行うことができる(たとえば、ネットワークの負荷分散の検討又は再構成に基づいて)。
UE3330と基地局3320との間の無線接続3370は、本開示を通して説明される実施形態の教示に従う。1つ以上の様々な実施形態は、無線接続3370が最後のセグメントを形成するOTT接続3350を使用して、UE3330に提供されるOTTサービスの性能を改善する。より正確には、これらの実施形態の教示は、仕様の異なるリリースバージョンのデータパケットを効率的な方法で処理又は管理することを可能にし、その結果、パケット送信の遅延が減少し、応答性が速くなる。
測定手順は、データレート、待ち時間、及び1つ以上の実施形態が改善される他の要因を監視する目的で提供されてもよい。さらに、測定結果の変動に応じて、ホストコンピュータ3310とUE3330との間のOTT接続3350を再構成するためのオプションのネットワーク機能があり得る。OTT接続3350を再構成するための測定手順及び/又はネットワーク機能は、ホストコンピュータ3310のソフトウェア3311及びハードウェア3315、UE3330のソフトウェア3331及びハードウェア3333、或いは、その両方に実装され得る。実施形態において、センサ(図示せず)は、OTT接続3350が通過する通信デバイス内に、又はそれに関連して配置され、センサは、上記で例示した監視量の値を提供するか、ソフトウェア3311、3331が監視量を計算又は推定できる他の物理量の値を提供することにより、測定手順に参加できる。OTT接続3350の再構成には、メッセージフォーマット、再送信設定、優先ルーティング等が含まれ、再構成は基地局3320に影響を与えず、基地局3320にとって未知又は感知できない可能性がある。その様な手順及び機能は、当技術分野で知られ実践されている場合がある。特定の実施形態において、測定は、スループット、伝播時間、遅延等のホストコンピュータ3310の測定を容易にする独自のUEシグナリングを含み得る。測定は、ソフトウェア3311、3331が、OTT接続3350を使用して、伝搬時間、エラー等を監視しながら、メッセージ、特に空又は"ダミー"メッセージを送信する様に実装され得る。
図25は、幾つかの実施形態に従う、ホストコンピュータ、基地局及びユーザ装置を含む通信システムで実行される方法の例を示している。
図25は、一実施形態による、通信システムで実施される方法を示すフローチャートである。通信システムは、ホストコンピュータ、基地局及びUEを含み、それらは図23及び24を参照して説明されたものであり得る。本開示を単純化するために、図25への参照図面のみがこのセクションに含まれる。ステップ3410では、ホストコンピュータはユーザデータを提供する。ステップ3410のサブステップ3411(オプションであり得る)において、ホストコンピュータはホストアプリケーションを実行することによりユーザデータを提供する。ステップ3420において、ホストコンピュータは、ユーザデータをUEに搬送する送信を開始する。ステップ3430(オプションであり得る)において、基地局は、本開示を通して説明される実施形態の教示に従って、ホストコンピュータが開始した送信で搬送されたユーザデータをUEに送信する。ステップ3440(オプションであり得る)において、UEは、ホストコンピュータによって実行されるホストアプリケーションに関連するクライアントアプリケーションを実行する。
図26は、幾つかの実施形態に従う、ホストコンピュータ、基地局及びユーザ装置を含む通信システムで実行される方法の例を示している。
図26は、一実施形態による、通信システムで実施される方法を示すフローチャートである。通信システムは、ホストコンピュータ、基地局、及びUEを含み、それらは図23及び24を参照して説明されたものであり得る。本開示を単純化するために、図26への参照図面のみがこのセクションに含まれる。この方法のステップ3510において、ホストコンピュータはユーザデータを提供する。オプションのサブステップ(図示せず)では、ホストコンピュータはホストアプリケーションを実行することによりユーザデータを提供する。ステップ3520において、ホストコンピュータは、ユーザデータをUEに搬送する送信を開始する。本開示を通して説明される実施形態の教示に従い、送信は、基地局を通過し得る。ステップ3530(オプションであり得る)において、UEは、送信で搬送されたユーザデータを受信する。
図27は、幾つかの実施形態に従う、ホストコンピュータ、基地局及びユーザ装置を含む通信システムで実行される方法の例を示している。
図27は、一実施形態による、通信システムで実施される方法を示すフローチャートである。通信システムは、ホストコンピュータ、基地局、及びUEを含み、それらは図23及び24を参照して説明されたものであり得る。本開示を単純化するために、図27への参照図面のみがこのセクションに含まれる。ステップ3610(オプションであり得る)において、UEは、ホストコンピュータにより提供された入力データを受信する。追加的又は代替的に、ステップ3620で、UEはユーザデータを提供する。ステップ3620のサブステップ3621(オプションであり得る)において、UEはクライアントアプリケーションを実行することによりユーザデータを提供する。ステップ3610のサブステップ3611(オプションであり得る)において、UEは、ホストコンピュータによって提供された受信入力データに応答してユーザデータを提供するクライアントアプリケーションを実行する。ユーザデータを提供する際に、実行されたクライアントアプリケーションは、ユーザから受信したユーザ入力をさらに考慮し得る。ユーザデータが提供された特定の方法に関係なく、UEは、サブステップ3630(オプションであり得る)において、ホストコンピュータへのユーザデータの送信を開始する。方法のステップ3640において、ホストコンピュータは、本開示を通して説明される実施形態の教示に従って、UEから送信されたユーザデータを受信する。
図28は、幾つかの実施形態に従う、ホストコンピュータ、基地局及びユーザ装置を含む通信システムで実行される方法の例を示している。
図28は、一実施形態による、通信システムで実施される方法を示すフローチャートである。通信システムは、ホストコンピュータ、基地局、及びUEを含み、それらは図23及び24を参照して説明されたものであり得る。本開示を単純化するために、図28への参照図面のみがこのセクションに含まれる。ステップ3710(オプションであり得る)において、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、基地局はUEからユーザデータを受信する。ステップ3720(オプションであり得る)において、基地局は、受信したユーザデータのホストコンピュータへの送信を開始する。ステップ3730(オプションであり得る)において、ホストコンピュータは、基地局により開始された送信で搬送されたユーザデータを受信する。
本明細書で開示される任意の適切なステップ、方法、特徴、機能、又は利点は、1つ又は複数の仮想装置の1つ又は複数の機能ユニット又はモジュールを通じて実行され得る。各仮想装置は、これらの機能ユニットを幾つか備え得る。これらの機能ユニットは、1つ以上のマイクロプロセッサ又はマイクロコントローラを含み得る処理回路と、デジタル信号プロセッサ(DSP)、専用デジタル論理等を含み得る他のデジタルハードウェアと、を含み得る。処理回路は、メモリに格納されたプログラムコードを実行する様に構成され、メモリは、読み取り-専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光ストレージデバイス等の1つ以上のタイプのメモリを含み得る。メモリに格納されたプログラムコードは、1以上の通信及び/又はデータ通信プロトコルを実行するプログラム命令と、幾つかの実施形態においては、本明細書に記載された技術の一つ以上を実行するためのプログラム命令を含む。幾つかの実装形態において、処理回路は、本開示の1つ以上の実施形態による対応する機能を各機能ユニット実行させるために使用され得る。
開示された実施形態の修正及び他の実施形態は、前述の説明及び関連する図面に提示された教示の利益を有する当業者に思い浮かぶであろう。したがって、実施形態は、開示される特定の実施形態に限定されるものではなく、修正及び他の実施形態は、本開示の範囲内に含まれることが意図されることを理解されたい。特定の用語を使用したが、それらは、一般的に使用され、説明目的であり、制限目的ではない。
略語:説明
ACK (肯定)確認応答
AUL 自律的アップリンク
BLER ブロック誤り率
BWP 帯域幅パート
CAPC チャネルアクセス優先クラス
CBG コードブロックグループ
CCA クリアチャネル評価
CO チャネル占有
COT チャネル占有時間
CWS コンテンションウインドウサイズ
DL ダウンリンク
ED エネルギ検出
eNB 4G基地局
gNB 5G基地局
HARQ ハイブリッド自動再送要求
IS 同期中
LAA ライセンスド支援アクセス
LBT リッスンビフォアトーク
MAC 媒体アクセス制御
MCOT 最大チャネル占有時間
NACK 否定確認応答
NDI 新たなデータインジケータ
NR 3GPP(登録商標)定義5G無線アクセス技術
NR-U NRアンライセンスド
OOS 同期外れ
PCell プライマリセル
PCI 物理セル識別子
PDCCH ダウンリンク制御チャネル
PDU プロトコルデータユニット
PHICH 物理チャネルハイブリッドARQインジケータチャネル
PLMN 公衆地上移動ネットワーク
PSCell プライマリSCGセル
PUCCH 物理上りリンク制御チャネル
PUSCH 物理上りリンク共用チャネル
QCI QoSクラス識別子
QoS サービス品質
RAT 無線アクセス技術
RLF 無線リンク障害
RLM 無線リンク監視
RLC 無線リンク制御
RRC 無線リソース制御
RS 参照信号
SCG セカンダリセルグループ
SDU サービスデータユニット
SMTC SSBベース測定タイミング構成
SpCell スペシャルセル(PCell又はPSCell)
SPS 半永続的スケジューリング
TTI 送信時間間隔
UCI 上りリンク制御情報
UE ユーザ装置
UL 上りリンク

Claims (18)

  1. 無線通信ネットワークにおける通信を処理するために第1ネットワークノード(14)によって実行される方法であって、
    示された宛先と、バックホール適応プロトコル(BAP)アドレスと、前記第1ネットワークノード(14)によって予約済又は未知であると解釈される1つ以上の値と、を含むヘッダを有するデータパケットを受信(1101)することと、
    前記ヘッダの前記示された宛先に基づいて、前記第1ネットワークノード(14)が前記データパケットの意図された宛先であるかを検査(1102)することと、
    前記第1ネットワークノード(14)が、前記データパケットの前記意図された宛先ではなく、かつ、前記BAPアドレスが、構成されたバックホール(BH)ルーティング構成に含まれていない場合、前記データパケットを破棄(1103)することと、
    それ以外の場合には、前記データパケットを処理(1104)することと、
    を含む方法。
  2. 請求項1に記載の方法であって、
    前記第1ネットワークノード(14)は、統合アクセスバックホール(IAB)ノードである、方法。
  3. 請求項1又は2に記載の方法であって、
    前記データパケットを処理(1104)することは、
    前記ヘッダが前記第1ネットワークノード(14)によって予約済又は未知であると解釈される前記1つ以上の値を含むかどうかに拘わらず、次ホップの第2ネットワークノード(15)に前記データパケットを送信すること、又は、前記1つ以上の予約済又は未知の値を含む前記ヘッダの1つ以上のオクテットを削除して、サービスデータユニットを上位レイヤに送信すること、を含む方法。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の方法であって、さらに、
    前記第1ネットワークノード(14)が予約済又は未知の値を含むパケットデータを受信したという事実に関する情報を格納(1105)することと、
    前記情報を、IABドナーと、運用、管理及び保守(OAM)ノードと、前記第1ネットワークノード(14)の上位レイヤとの内のいずれかに報告することと、
    を含む方法。
  5. 無線通信ネットワークにおける通信を処理するために第2ネットワークノード(15)によって実行される方法であって、
    前記第2ネットワークノード(15)が準拠している仕様のリリースに別のネットワークノードが準拠しているか否かを判定(1212)することと、
    前記第2ネットワークノード(15)が準拠している前記仕様の前記リリースに前記別のネットワークノードが準拠しているか否かの判定に基づいて、前記別のネットワークノードに宛てられたデータパケットを処理(1213)することと、
    を含む方法。
  6. 請求項5に記載の方法であって、さらに
    前記別のネットワークノード又は制御ネットワークノードから、次ホップの前記別のネットワークノードが準拠している前記仕様のリリースのインジケーションを受信(1211)すること、を含む方法。
  7. 請求項5又は6に記載の方法であって、
    前記第2ネットワークノード(15)は、統合アクセスバックホール(IAB)ノードである、方法。
  8. 無線通信ネットワークにおける通信を管理するために制御ネットワークノード(12)によって実行される方法であって、
    既知フィールドの空間が統合アクセスバックホール(IAB)ノードの総てによって理解される様に、IABノードを構成(1221)すること、を含む方法。
  9. 無線通信ネットワークにおける通信を処理する第1ネットワークノード(14)であって、
    示された宛先と、バックホール適応プロトコル(BAP)アドレスと、前記第1ネットワークノード(14)によって予約済又は未知であると解釈される1つ以上の値と、を含むヘッダを有するデータパケットを受信することと、
    前記ヘッダの前記示された宛先に基づいて、前記第1ネットワークノード(14)が前記データパケットの意図された宛先であるかを検査することと、
    前記第1ネットワークノード(14)が、前記データパケットの前記意図された宛先ではなく、かつ、前記BAPアドレスが、構成されたバックホール(BH)ルーティング構成に含まれていない場合、前記データパケットを破棄し、それ以外の場合には前記データパケットを処理することと、
    を行う様に構成されている、第1ネットワークノード。
  10. 請求項9に記載の第1ネットワークノードであって、
    前記第1ネットワークノード(14)は、統合アクセスバックホール(IAB)ノードである、第1ネットワークノード。
  11. 請求項9又は10に記載の第1ネットワークノードであって、
    前記第1ネットワークノード(14)は、前記第1ネットワークノード(14)によって予約済又は未知であると解釈される前記1つ以上の値を前記ヘッダが含むかに拘わらず、次ホップの第2ネットワークノードに前記データパケットを送信することによって、或いは、前記1つ以上の予約済又は未知の値を含む前記ヘッダの1つ以上のオクテットを削除して、サービスデータユニットを上位レイヤに送信することによって、前記データパケットを処理する様に構成されている、第1ネットワークノード。
  12. 請求項9から11のいずれか1項に記載の第1ネットワークノードであって、
    前記第1ネットワークノード(14)は、前記第1ネットワークノードが予約済又は未知の値を含むパケットデータを受信したという事実に関連する情報を格納し、前記情報をIABドナー、OAMノード、又は、前記第1ネットワークノード(14)の上位レイヤに報告する様に構成されている、第1ネットワークノード。
  13. 無線通信ネットワークにおける通信を処理する第2ネットワークノード(15)であって、
    前記第2ネットワークノード(15)が準拠している仕様のリリースに別のネットワークノードが準拠しているか否かを判定することと、
    前記第2ネットワークノード(15)が準拠している前記仕様の前記リリースに前記別のネットワークノードが準拠しているか否かの判定に基づいて、前記別のネットワークノードに宛てられたデータパケットを処理することと、
    を行う様に構成されている第2ネットワークノード。
  14. 請求項13に記載の第2ネットワークノード(15)であって、さらに
    前記別のネットワークノード又は制御ネットワークノードから、次ホップの前記別のネットワークノードが準拠している前記仕様のリリースのインジケーションを受信する様に構成されている第2ネットワークノード。
  15. 請求項13又は14に記載の第2ネットワークノードであって、
    前記第2ネットワークノード(15)は、統合アクセスバックホール(IAB)ノードである、第2ネットワークノード。
  16. 無線通信ネットワークにおける通信を管理する制御ネットワークノード(12)であって、
    既知フィールドの空間が統合アクセスバックホール(IAB)ノードの総てによって理解される様に、IABノードを構成する様に構成されている、制御ネットワークノード。
  17. 少なくとも1つのプロセッサで実行されると、前記少なくとも1つのプロセッサに前記第1ネットワークノード、前記第2ネットワークノード及び前記制御ネットワークノードそれぞれで実行される、請求項1から8のいずれか1項に記載の方法を実行させる命令を含むコンピュータプログラム製品。
  18. 少なくとも1つのプロセッサで実行されると、前記少なくとも1つのプロセッサに前記第1ネットワークノード、前記第2ネットワークノード及び前記制御ネットワークノードそれぞれで実行される、請求項1から8のいずれか1項に記載の方法を実行させる命令を含むコンピュータプログラム製品を格納したコンピュータ可読記憶媒体。
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