JP6435936B2 - プログラム、画像処理装置および画像処理システム - Google Patents

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本発明は、撮影画像の画質を改善する画像処理技術に関し、より詳細には、陽炎による撮影画像の画質劣化を低減するプログラム、画像処理装置および画像処理システムに関する。
従来、撮影装置と対象物との間に温度差を有する気体の混合による光の屈折現象である陽炎が発生している場合に対象物を撮影すると、陽炎によって撮影画像に揺らぎが生じるという問題が存在する。このような陽炎によって劣化した撮影画像の画質を改善し、撮影画像内の対象物が良好に知覚できるようにする画像処理技術が提案されている。
陽炎を補正する画像処理技術の一例として、特許文献1は、撮影装置から逐次入力される画像から参照画像を作成し、最新の入力画像と参照画像とのオプティカルフローを算出し、当該オプティカルフローを用いて、最新の入力画像の揺らぎを補正する画像処理方法を開示する。
しかしながら、強い陽炎が発生した場合には撮影画像の画質が大きく劣化するため、特許文献1が開示するような従来の画像処理方法では、陽炎によって画質が劣化した撮影画像を十分に補正することができないという問題があった。
本発明は、上述した従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、陽炎による撮影画像の画質劣化を低減することができるプログラム、画像処理装置および画像処理システムを提供することを目的とする。
本発明のプログラムは、撮影画像を処理する画像処理装置に対し、高さの異なる撮影位置で撮影された複数の撮影画像を使用して、撮影画像が生成されたときの撮影装置の振動の強さを撮影位置毎に算出させ、複数の撮影画像を使用して、撮影画像を生成した撮影装置と対象物との間に発生している陽炎の強さを撮影位置毎に算出させる。そして、本発明のプログラムは、撮影位置毎の振動の強さおよび陽炎の強さと、撮影装置と対象物との間の距離とに基づいて、陽炎による撮影画像の画質劣化の度合を示す画質劣化スコアを撮影位置毎に算出させ、画質劣化スコアに基づいて、陽炎による撮影画像の画質劣化を最小限にする最適位置を特定させる。
本発明は、上記構成要件を採用することにより、陽炎発生時の最適な撮影位置を特定することができるため、陽炎による撮影画像の画質劣化を低減することができる。
本発明の画像処理システムの一実施形態を示す図。 本発明の画像処理装置が備える制御ユニットのハードウェア構成の一実施形態を示す図。 本発明の制御ユニットが有する機能構成の一実施形態を示す図。 本発明の画像処理装置が実行する処理の一実施形態を示すフローチャート。 撮影位置毎の振動の強さの算出処理の一実施形態を示すフローチャート。 撮影位置毎の陽炎の強さの算出処理の一実施形態を示すフローチャート。 撮影位置毎の画質劣化スコアの算出処理の一実施形態を示すフローチャート。 画質劣化テーブルの一実施形態を示す図。 離散的な撮影位置の画質劣化スコアをフィッティングする連続関数の一実施形態を示す図。
図1は、本発明の画像処理システムの一実施形態を示す図である。図1に示す画像処理システム100は、画像処理装置110と、支柱120とで構成される。画像処理装置110は、支柱120に沿って所定の複数の位置で対象物を撮影し、複数の撮影位置における撮影画像を用いて、撮影画像に対する陽炎の影響が最小となる最適位置を特定する装置である。画像処理装置110は、特定された最適位置に移動して対象物を撮影することができる。
画像処理装置110は、制御ユニット111と、撮影装置112と、距離計測装置113とを備える。制御ユニット111は、図2に示すように、プロセッサ200と、ROM201と、RAM202と、装置インタフェース203とを備える。
プロセッサ200は、本発明のプログラムを実行する演算処理装置である。ROM201は、本発明のプログラム等の種々のデータが保存される記憶装置である。RAM202は、プログラムの実行空間を提供する記憶装置である。本実施形態では、プロセッサ200は、種々のOSの管理下で、本発明のプログラムをROM201から読み出し、RAM202に展開して実行することにより、後述する機能を画像処理装置110で実現する。他の実施形態では、本発明のプログラムを実行する半導体集積回路によって後述する機能を画像処理装置110で実現してもよい。
装置インタフェース203は、制御ユニット111と、撮影装置112および距離計測装置113とを接続するインタフェースである。撮影装置112および距離計測装置113は、制御ユニット111の制御下で動作する。
撮影装置112は、対象物を撮影して撮影画像を生成する装置である。距離計測装置113は、対象物と撮影装置112との距離を計測する装置である。距離計測装置113として、例えば、レーザ計測器やステレオカメラ等の様々な距離計測手段を採用することができる。
また、画像処理装置110は、昇降装置として、一対のモータ(図示せず)と、支柱120とを備えている。この一対のモータは、支柱120を挟み込むように取り付けられ、当該モータが回転することにより、画像処理装置110を支柱120に沿って昇降させることができる。他の実施形態では、昇降装置として、支柱120に設置されたエレベータ駆動機構を採用し、当該エレベータ駆動機構によって画像処理装置110を支柱120に沿って昇降させてもよい。
図1に示す実施形態では、制御ユニット111と、撮影装置112および距離計測装置113とが、画像処理装置110として一体的に構成されているが、他の実施形態では、制御ユニット111と、撮影装置112および距離計測装置113とを個別に構成し、画像処理装置である制御ユニット111が、無線通信を介して撮影装置112および距離計測装置113を制御するようにしてもよい。
図3は、画像処理装置110の制御ユニット111が有する機能構成の一実施形態を示す図である。以下、図3を参照して、制御ユニット111が有する機能について説明する。
制御ユニット111は、制御部300と、昇降制御部301と、距離計測部302と、撮影部303と、振動強度算出部304と、陽炎強度算出部305と、スコア算出部306と、最適位置特定部307と、昇降装置制御部308と、計測装置制御部309と、撮影装置制御部310とを備える。
制御部300は、画像処理装置110の全体制御を行う手段であり、制御ユニット11が有する他の機能部を制御する。昇降制御部301は、昇降装置制御部308を介して昇降装置を制御し、画像処理装置110の昇降動作を制御する手段である。距離計測部302は、計測装置制御部309を介して距離計測装置113を制御し、画像処理装置110と対象物との距離を計測する手段である。撮影部303は、撮影装置制御部310を介して撮影装置112を制御し、対象物を撮影して撮影画像を生成する手段である。
振動強度算出部304は、高さの異なる撮影位置で撮影された複数の撮影画像を使用して、当該撮影画像が生成されたときの撮影装置112の振動の強さを撮影位置毎に算出する手段である。陽炎強度算出部305は、高さの異なる撮影位置で撮影された複数の撮影画像を使用して、当該撮影画像を生成した撮影装置112と対象物との間に発生している陽炎の強さを撮影位置毎に算出する手段である。
スコア算出部306は、撮影装置112と対象物との間に発生している陽炎による撮影画像の画質劣化の度合を示すスコア(以下、「画質劣化スコア」とする。)を算出する手段である。スコア算出部306は、振動強度算出部304が算出する撮影位置毎の振動の強さと、陽炎強度算出部305が算出する撮影位置毎の陽炎の強さと、距離計測部302が算出する撮影装置112と対象物との間の距離とに基づいて、画質劣化スコアを撮影位置毎に算出する。
最適位置特定部307は、撮影装置112と対象物との間に発生している陽炎による撮影画像の画質劣化を最小限にする撮影位置を最適位置として特定する手段である。
昇降装置制御部308は、画像処理装置110を昇降させる昇降装置を制御する手段である。計測装置制御部309は、画像処理装置110と対象物との距離を測定する距離計測装置113を制御する手段である。撮影装置制御部310は、画像処理装置110が備える撮影装置112を制御する手段である。
図4は、画像処理装置110が実行する処理の一実施形態を示すフローチャートである。以下、図4を参照して、離散的な複数の撮影位置で対象物を撮影し、その撮影画像を用いて最適位置を特定する処理について説明する。
図4の処理は、ステップS400から開始し、ステップS401で昇降制御部301が、昇降装置制御部308を介して昇降装置を制御し、画像処理装置110を所定の撮影位置に移動させる。ステップS402では、距離計測部302が、計測装置制御部309を介して距離計測装置113に対し、画像処理装置110と対象物との距離を計測させ、当該距離を、図8に示すような画質劣化に関する情報が記録されるデータテーブル(以下、「画質劣化テーブル」とする。)に保存する。ステップS402では、撮影部303が、撮影装置制御部310を介して、対象物を複数回撮影し、当該撮影位置における複数の撮影画像を生成する。
ステップS404では、制御部300が、所定の全ての撮影位置(例えば、高さ0m、15m、30m)について、ステップS401〜ステップS403の処理を実行したか否か判断する。所定の全ての撮影位置について当該処理を実行していない場合(no)、ステップS401に処理が戻り、次の撮影位置についてステップS401〜ステップS403の処理を実行する。一方、所定の全ての撮影位置について当該処理を実行した場合(yes)、ステップS405に処理が分岐する。
ステップS405では、振動強度算出部304が、撮影画像を生成したときの撮影装置112の振動の強さを撮影位置毎に算出する。撮影装置112の振動の強さの算出処理については、図5を参照して詳述する。
ステップS406では、陽炎強度算出部305が、撮影装置112と対象物との間に発生している陽炎の強さを撮影位置毎に算出する。陽炎の強さの算出処理については、図6を参照して詳述する。
ステップS407では、スコア算出部306が、撮影位置毎に画質劣化スコアを算出する。画質劣化スコアの算出処理については、図7を参照して詳述する。
ステップS408では、最適位置特定部307が、陽炎による撮影画像の画質劣化が最小となる撮影位置を最適位置として特定する。本実施形態では、最適位置特定部307は、図8に示すような画質劣化テーブルを参照し、画質劣化スコアが最小となる撮影位置(例えば、高さ15m)を最適位置として特定する。
ステップS409では、昇降制御部301は、昇降装置制御部308を介して昇降装置を制御し、画像処理装置110を最適位置に移動させる。ステップS410では、撮影部303が、撮影装置制御部310を介して、対象物を撮影して撮影画像を生成し、ステップS411で処理が終了する。
図5は、撮影画像を生成したときの撮影装置112の振動の強さを撮影位置毎に算出する処理の一実施形態を示すフローチャートである。
図5に示す処理はステップS500から開始し、ステップS501では、振動強度算出部304が、図4に示すステップS403の処理で生成された所定の1の撮影位置(例えば、高さ0m)における複数の撮影画像(L〜L)を取得する。ここで、Nは、撮影画像の数を示す。
ステップS502では、振動強度算出部304は、これらの撮影画像の中で最新の撮影画像(L)と、その他の撮影画像(L〜LN−1)とを用いてテンプレートマッチングを行い、最新の撮影画像(L)と、撮影画像(L〜LN−1)との変動ベクトル(J〜JN−1)を算出する。
ステップS503では、振動強度算出部304は、当該撮影位置(例えば、高さ0m)における振動の強さKとして、これらの変動ベクトル(J〜JN−1)の標準偏差を算出する。より詳細には、振動強度算出部304は、数式1を用いて、振動の強さKを算出することができる。
ここで、Kは、変動ベクトル(J〜JN−1)のxの値の標準偏差を示す。また、Kは、変動ベクトル(J〜JN−1)のyの値の標準偏差を示す。
ステップS504では、振動強度算出部304は、ステップS503で算出した振動の強さKを画質劣化テーブルに保存する。ステップS505では、振動強度算出部304は、全ての撮影位置(例えば、高さ0m、15m、30m)について振動の強さKを算出したか否か判断する。
全ての撮影位置について振動の強さKを算出していない場合(no)、ステップS501に処理が戻り、次の撮影位置(例えば、高さ15mや高さ30m)について振動の強さKを算出する。一方、所定の全ての撮影位置について振動の強さKを算出した場合(yes)、ステップS506で処理が終了する。
図6は、画像処理装置110と対象物との間に発生している陽炎の強さを撮影位置毎に算出する処理の一実施形態を示すフローチャートである。
図6に示す処理は、ステップS600から開始し、ステップS601では、陽炎強度算出部305が、図4に示すステップS403の処理で生成された所定の1の撮影位置(例えば、高さ0m)における複数の撮影画像(L〜L)を取得する。ステップS602では、陽炎強度算出部305は、これらの撮影画像の中で最も古い撮影画像(L)の特徴点(P1_1,P1_2,…P1_M)を抽出する。ここで、Mは、当該撮影画像に含まれる特徴点の数を示す。
ステップS603では、陽炎強度算出部305は、撮影画像(L〜L)について撮影画像(L)の各特徴点をトラッキングし、撮影画像(L〜L)における当該特徴点の変動ベクトル(A2_1,A2_2,…A2_M,A3_1…AN_M)を算出する。ここで、例えば、変動ベクトル(A2_1…A2_M)は、撮影画像(L)における当該特徴点の変動ベクトルを示す。陽炎強度算出部305は、数式2を用いて、撮影画像(L〜L)における撮影画像(L)の各特徴点の変動ベクトル(A2_1…AN_M)を算出することができる。
ここで、g(2≦g≦N)は、撮影画像の識別番号を示す。また、i(1≦i≦M)は、撮影画像(L)における特徴点の識別番号を示す。
ステップS604では、陽炎強度算出部305は、撮影画像(L〜L)について撮影画像(L)の各特徴点の正味の変動ベクトル(C2_1,C2_2,…C2_M,C3_1…CN_M)を算出する。より詳細には、陽炎強度算出部305は、撮影画像(L〜L)における当該特徴点の変動ベクトル(A2_1…AN_M)と、振動強度算出部304が算出した当該特徴点の振動による変動ベクトル(J〜J)とを数式3に代入し、撮影画像(L)の各特徴点の正味の変動ベクトル(C2_1…CN_M)を算出することができる。なお、Jは0とする。
ここで、g(2≦g≦N)は、撮影画像の識別番号を示す。また、i(1≦i≦M)は、撮影画像(L)における特徴点の識別番号を示す。
ステップS605では、陽炎強度算出部305は、撮影画像(L)の各特徴点の正味の変動ベクトル(C2_1…CN_M)に基づき、当該特徴点の標準偏差(S〜S)を算出する。より詳細には、陽炎強度算出部305は、数式4を用いて、当該特徴点の標準偏差(S〜S)を算出することができる。
ここで、Sは、撮影画像(L)の各特徴点の正味の変動ベクトル(C2_1…CN_M)の標準偏差を示す。SiXは、当該変動ベクトルのx軸方向の標準偏差を示し、SiYは当該変動ベクトルのy軸方向の標準偏差を示す。i(1≦i≦M)は、撮影画像(L)における特徴点の識別番号を示す。
ステップS606では、陽炎強度算出部305は、ステップS605で算出した特徴点の標準偏差(S〜S)の平均値を、当該撮影位置(例えば、高さ0m)における陽炎の強さDとして算出する。ステップS607では、陽炎強度算出部305は、ステップS606で算出した陽炎の強さDを画質劣化テーブルに保存する。
ステップS608では、陽炎強度算出部305は、全ての撮影位置(例えば、高さ0m、15m、30m)について陽炎の強さDを算出したか否か判断する。全ての撮影位置について陽炎の強さDを算出していない場合(no)、ステップS601に処理を戻し、次の撮影位置(例えば、高さ15mや高さ30m)について陽炎の強さDを算出する。一方、所定の全ての撮影位置について陽炎の強さDを算出した場合(yes)、ステップS609で処理が終了する。
上述したように、図6に示す実施形態では、撮影画像が生成されたときの撮影装置112の振動の強さを考慮して、陽炎の強さを算出することができる。
図7は、撮影位置毎の画質劣化スコアを算出する処理の一実施形態を示すフローチャートである。図7に示す処理はステップS700から開始し、ステップS701では、スコア算出部306が、所定の各撮影位置(例えば、0m、15m、30m)における見かけの点の広がり(分散度)を算出する。より詳細には、スコア算出部306は、画質劣化テーブルに登録されている陽炎の強さおよび振動の強さを数式5に代入して、見かけの点の広がり(DSP_H)を算出する。
ここで、Dは、地上からHメートル地点における陽炎の強さを示し、Kは、Hメートル地点における振動の強さを示す。DSP_Hは、Hメートル地点における見かけの点の広がりを示す。本実施形態では、Hは0以上の実数とする。
ステップS702では、スコア算出部306は、所定の撮影位置における見かけの点の広がり(DSP_H)を正規化して、0メートル地点における見かけの点の広がり(DSPGL_H)を算出する。より詳細には、スコア算出部306は、数式6を用いて地上0メートル地点における見かけの点の広がり(DSPGL_H)を算出することができる。
ここで、Lは、地上からHメートル地点における撮影装置112と対象物との間の距離を示し、Lは、地上0メートル地点における撮影装置112と対象物との間の距離を示す。DSPGL_Hは、地上0メートル地点における見かけの点の広がりを示す。本実施形態では、Hは0以上の実数とする。
ステップS703では、スコア算出部306は、各撮影位置における画質劣化スコアを算出する。より詳細には、スコア算出部306は、数式7を用いて画質劣化スコア(Q)を算出することができる。
ここで、Qは、地上Hメートル地点における画質劣化スコアを示す。本実施形態では、Hは0以上の実数とする。
他の実施形態では、数式7における振動の強さDに補正係数(0以上1未満の値)をかけてもよい。また、他の実施形態では、画質を劣化させる他の要因(例えば、煙や障害物の量等)を数式7に導入してもよい。
ステップS704では、スコア算出部306は、ステップS703で算出した画質劣化スコアを画質劣化テーブルに保存し、ステップS705で処理が終了する。
上述した実施形態では、最適位置特定部307が、図8に示すような画質劣化テーブルを参照し、画質劣化スコアが最小となる撮影位置を特定するが、他の実施形態では、最適位置特定部307は、2次多項式や3次多項式、3次スプライン曲線等の連続関数を用いて、離散的な撮影位置の画質劣化スコアをフィッティングし、画質劣化スコアが最小となる撮影位置を特定することができる。
例えば、図9に示すような2次多項式関数を用いて、任意の撮影位置における画質劣化スコアを近似することができる。多項式の次数に1を足した数より実際の撮影位置の数が多い場合は、撮影位置の高さと画質劣化スコアに対応する全ての点を通る曲線を算出できないため、その場合は、最小二乗法等により、図9に示すような誤差の量が最小となる3次多項式によって規定される曲線を算出することができる。
さらに、図9に示すようなスプライン曲線を用いて、任意の撮影位置における画質劣化スコアを近似することができる。このような連続関数を用いて、任意の撮影位置における画質劣化スコアを近似することにより、より最適な撮影位置を算出することができる。
これまで本実施形態につき説明してきたが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、上述した実施形態の構成要素を変更若しくは削除し、または上述した実施形態の構成要素に他の構成要素を追加するなど、当業者が想到することができる範囲内で変更することができる。いずれの態様においても本発明の作用効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
100…画像処理システム、110…画像処理装置、111…制御ユニット、112…撮影装置、113…距離計測装置、120…支柱
特開2012−104018

Claims (9)

  1. 撮影画像を処理する画像処理装置が実行可能なプログラムであって、前記画像処理装置に対し、
    高さの異なる撮影位置で撮影された複数の撮影画像を使用して、前記撮影画像が生成されたときの撮影装置の振動の強さを撮影位置毎に算出するステップと、
    前記複数の撮影画像を使用して、前記撮影画像を生成した撮影装置と対象物との間に発生している陽炎の強さを撮影位置毎に算出するステップと、
    前記撮影位置毎の振動の強さおよび陽炎の強さと、前記撮影装置と対象物との間の距離とに基づいて、陽炎による撮影画像の画質劣化の度合を示す画質劣化スコアを撮影位置毎に算出するステップと、
    前記画質劣化スコアに基づいて、前記陽炎による撮影画像の画質劣化を最小限にする最適位置を特定するステップと
    を実行させる、プログラム。
  2. 前記最適位置を特定するステップは、連続関数を用いて離散的な撮影位置の画質劣化スコアをフィッティングし、撮影画像の画質劣化を最小限にする最適位置を特定するステップを含む、請求項1に記載のプログラム。
  3. 前記プログラムはさらに、前記画像処理装置に対し、
    特定された最適位置に前記撮影装置を移動させるステップを実行させる、請求項1または2に記載のプログラム。
  4. 撮影画像を処理する画像処理装置であって、
    高さの異なる撮影位置で撮影された複数の撮影画像を使用して、前記撮影画像が生成されたときの撮影装置の振動の強さを撮影位置毎に算出する振動強度算出手段と、
    前記複数の撮影画像を使用して、前記撮影画像を生成した撮影装置と対象物との間に発生している陽炎の強さを撮影位置毎に算出する陽炎強度算出手段と、
    前記撮影位置毎の振動の強さおよび陽炎の強さと、前記撮影装置と対象物との間の距離とに基づいて、陽炎による撮影画像の画質劣化の度合を示す画質劣化スコアを撮影位置毎に算出するスコア算出手段と、
    前記画質劣化スコアに基づいて、前記陽炎による撮影画像の画質劣化を最小限にする最適位置を特定する最適位置特定手段と
    を備える、画像処理装置。
  5. 前記最適位置特定手段は、連続関数を用いて離散的な撮影位置の画質劣化スコアをフィッティングし、撮影画像の画質劣化を最小限にする最適位置を特定することを特徴とする、請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 特定された最適位置に前記撮影装置を移動させる昇降制御手段をさらに備える、請求項4または5に記載の画像処理装置。
  7. 撮影装置を備える画像処理装置と、昇降装置とを備える画像処理システムであって、
    前記画像処理装置は、
    高さの異なる撮影位置で撮影された複数の撮影画像を使用して、前記撮影画像が生成されたときの撮影装置の振動の強さを撮影位置毎に算出する振動強度算出手段と、
    前記複数の撮影画像を使用して、前記撮影画像を生成した撮影装置と対象物との間に発生している陽炎の強さを撮影位置毎に算出する陽炎強度算出手段と、
    前記撮影位置毎の振動の強さおよび陽炎の強さと、前記撮影装置と対象物との間の距離とに基づいて、陽炎による撮影画像の画質劣化の度合を示す画質劣化スコアを撮影位置毎に算出するスコア算出手段と、
    前記画質劣化スコアに基づいて、前記陽炎による撮影画像の画質劣化を最小限にする最適位置を特定する最適位置特定手段と
    を備える、画像処理システム。
  8. 前記最適位置特定手段は、連続関数を用いて離散的な撮影位置の画質劣化スコアをフィッティングし、撮影画像の画質劣化を最小限にする最適位置を特定することを特徴とする、請求項7に記載の画像処理システム。
  9. 前記昇降装置を制御して、特定された最適位置に前記撮影装置を移動させる昇降制御手段をさらに備える、請求項7または8に記載の画像処理システム。
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