JP6431167B2 - 塵取 - Google Patents

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本発明は、主に箒で掃き集めたごみなどの収集物を入れるための塵取に係り、特に、入れられた収集物を篩にかけて紙屑や落葉等の比較的大きいごみと石,砂等の重くて小さなごみを仕分けることを可能にした塵取に関する。
従来、この種の塵取としては、例えば、実開昭51−136668号公報(特許文献1)に示されるものが知られている。図9に示すように、この塵取Taは、収集物Wを受ける受面101aを有した受板101と、受板101の側部に連接される一対の側板102と、受板101及び側板102の後部に連設される後板103と、側板102の上部及び後板103の上部に連設される上板104とを備えた本体100を備え、この本体100の後板103に把持可能な柄部105を設けたものである。この塵取Taにおいては、受板101に所定の大きさ以下の収集物Wが通過可能な複数の篩孔106を形成し、この受板101の受面101aに篩孔106の開度を調節するスライド板107をスライド可能に設けている。スライド板107には篩孔106に対応した複数の通孔108が形成されており、スライド板107を把手109の操作によりスライドさせることにより、スライド板107の通孔108以外の部分で篩孔106を塞ぎ、篩孔106に通孔108が重合することにより篩孔106を開け、篩孔106と通孔107との重合程度により篩孔106の開度を調整可能にしている。
これにより、この塵取Taを使用するときは、例えば、予め、スライド板107により篩孔106を塞いでおき、この状態で、柄部105を把持して本体100を支持し、箒で掃き集めたごみなどの収集物Wを本体の受板101に入れる。ある程度収集物Wが溜まったならば、ゴミ箱などに収集物Wを捨てる。この場合、収集物Wの中に、石,砂や土等が混じっている場合には、スライド板107をスライドさせて篩孔106を開け、柄部105を持って本体100を揺すると、紙屑や落葉等の比較的大きいごみは受板101上に残り、石,砂や土等の重くて小さなごみは篩孔106から落下する。そのため、石,砂や土等は地面に戻し、受板101上に残っている紙屑や落葉等の比較的大きいごみのみをゴミ箱に捨てることが可能になる。また、この場合、スライド板107のスライド程度により、篩孔106の開度を調整できるので、石,砂や土等の大きさに対応することできる。
また、例えば、予め、スライド板107により篩孔106を開けておき、この状態で、柄部105を把持して本体100を支持し、箒で掃き集めたごみなどの収集物Wを本体100の受板101に入れることもできる。この場合、収集物Wの中に、石,砂や土等が混じっている場合には、収集物Wを入れる際に、紙屑や落葉等の比較的大きいごみは受板101上に残り、石,砂や土等の重くて小さなごみは篩孔106から落下する。そのため、石,砂や土等は地面に戻し、受板101上に残っている紙屑や落葉等の比較的大きいごみのみをゴミ箱に捨てることが可能になる。
更に、土砂のみを収集物Wの対象として、篩として用いることもできる。この場合には、土砂を本体100内に入れ、スライド板107をスライドさせて篩孔106を開け、柄部105を持って本体100を揺すると、比較的大きい石等は受板101上に残り、比較的小さい石,砂や土は篩孔106から落下する。
この場合、スライド板107のスライド程度により、篩孔106の開度を調整できるので、石,砂や土等の大きさに対応することできる。
実開昭51−136668号公報
ところで、上記従来の塵取Taにあっては、収集物Wから比較的重くて小さい石,砂や土等を篩孔106から落下させて取り除く際に、柄部105を持って本体100を揺するが、柄部105は本体100の後板103に突出していることから、本体100の受板101の水平に対する角度が変化して、受板101の前端が前下がりになりやすく、紙屑や落葉等の比較的大きいごみが重くて小さい石,砂や土等とともに受板101から再び飛び出てしまい、そのため、分別精度に劣るという問題があった。また、柄部105を持って本体100を揺するが、柄部105は本体100の後板103に突出していることから、本体100を支持しにくく、それだけ、操作性にも劣っているという問題があった。
本発明は上記の問題点に鑑みて為されたもので、本体を揺すって収集物を分別する際の操作性を向上させるとともに、受板前端から収集物を飛び出しにくくして、収集物の分別精度の向上を図った塵取を提供することを目的とする。
このような目的を達成するための本発明の塵取は、収集物を受ける受面を有した受板と、該受板の側部に連接される一対の側板と、上記受板及び側板の後部に連設される後板とを備えた本体を備え、該本体に該本体を正面から見て上記受板の幅方向に沿う幅方向線が水平になるように該本体を吊下して把持可能な柄部を設けた塵取であって、上記受板に所定の大きさ以下の収集物が通過可能な複数の篩孔を形成し、該受板に上記篩孔の開度を調節するスライド板をスライド可能に設けた塵取において、
上記柄部を、下端が上記本体に連結され上下方向に軸線を有した棒状の主杆と、該主杆の上端側に上記受板の前後方向に軸線を有するとともに該前後方向に進退動可能に設けられた把持可能な棒状の把持杆とを備えて構成し、上記把持杆の後退時に上記主杆を基準とした後端側が前端側より長く突出して把持可能になり、該把持杆の進出時に上記主杆を基準とした前端側が後端側より長く突出して把持可能になるように該把持杆の長さ寸法を定め、且つ、上記把持杆の後退時に該把持杆の後端側を把持したとき上記本体を側面から見て上記受板の受面が前下がりに傾斜し、上記把持杆の進出時に該把持杆の前端側を把持したとき上記本体を側面から見て上記受板の受面が前上がりに傾斜するように、上記主杆の下端の上記本体に対する連結位置を定めた構成としている。
これにより、この塵取を使用するときは、予め、スライド板により篩孔を塞いでおく。また、予め、把持杆を後退させておく。この状態で、把持杆の後端側を把持し、箒で掃き集めたごみなどの収集物を本体の受板に入れる。
この場合、把持杆の後端側を把持すると受板の受面が前下がりに傾斜するので、受板に収集物を入れやすくすることができる。また、把持杆は、その後退時に後端側が前端側より長く突出するので、前端側の長さが短くなり、そのため、不必要に長くならないので、邪魔になることがなく、また、受板の視界も良く、操作性が極めて良くなる。
そして、ある程度収集物が溜まったならば、把持杆を進出させて把持杆の前端側を把持し、ゴミ箱に搬送する。この場合、受板の受面が前上がりに傾斜するので、収集物が容易に飛び出る事態が防止される。また、把持杆は、その進出時に前端側が後端側より長く突出するので、後端側の長さが短くなり、そのため、不必要に長くならないので、把持杆が人体に当たるなど邪魔になることがなく、操作性が極めて良くなる。
塵取を、ゴミ箱に搬送したならば、今度は、再び、把持杆を後退させ、把持杆の後端側を把持する。これにより、受板の受面が前下がりに傾斜するので、受板から収集物をゴミ箱に排出しやすくなる。そしてまた、把持杆を進退動させる簡単な操作で、受板を傾斜させることができ、使い勝手を向上させることができる。
また、ある程度収集物が溜まって、把持杆を進出させて把持杆の前端側を把持し、ゴミ箱に搬送する前に、収集物の中に、石,砂や土等が混じっている場合には、スライド板をスライドさせて篩孔を開け、柄部を持って本体を揺する。これにより、紙屑や落葉等の比較的大きいごみは受板上に残り、石,砂や土等の重くて小さなごみは篩孔から落下する。そのため、石,砂や土等は地面に戻し、受板上に残っている紙屑や落葉等の比較的大きいごみのみをゴミ箱に捨てることが可能になる。
この場合、スライド板のスライド程度により、篩孔の開度を調整できるので、石,砂や土等の大きさに対応することできる。また、この場合、把持杆を進出させて把持杆の前端側を把持するので、受板の受面が前上がりに傾斜することから、柄部を持って本体を揺すっても、収集物が受板の前端から容易に飛び出る事態が防止され、紙屑や落葉等の比較的大きいごみが重くて小さい石,砂や土等とともに受板から再び飛び出てしまう事態を防止することができる。そのため、分別精度が向上する。更にまた、柄部を持って本体を揺するが、柄部は本体を吊下しているので揺すり易く、それだけ、操作性も大幅に向上させられる。そしてまた、把持杆を進退動させる簡単な操作で、受板を傾斜させることができ、この点でも、使い勝手を良くし、操作性を向上させることができる。
また、例えば、予め、スライド板により篩孔を開けておくとともに、把持杆を後退させておき、この状態で、把持杆の後端側を把持し、箒で掃き集めたごみなどの収集物を本体の受板に入れることもできる。この場合、把持杆の後端側を把持すると受板の受面が前下がりに傾斜するので、受板に収集物を入れやすくすることができる。また、この場合、収集物の中に、石,砂や土等が混じっている場合には、収集物を入れる際に、紙屑や落葉等の比較的大きいごみは受板上に残り、石,砂や土等の重くて小さなごみは篩孔から落下する。そのため、石,砂や土等は地面に戻し、受板上に残っている紙屑や落葉等の比較的大きいごみのみをゴミ箱に捨てることが可能になる。
更に、土砂のみを収集物の対象として、篩として用いることもできる。この場合には、土砂を本体内に入れ、スライド板をスライドさせて篩孔を開け、柄部を持って本体を揺すると、比較的大きい石等は受板上に残り、比較的小さい石,砂や土は篩孔から落下する。この場合も、把持杆を進出させて把持杆の前端側を把持し、柄部を持って本体を揺する。これにより、受板の受面が前上がりに傾斜することから、柄部を持って本体を揺すっても、収集物が受板の前端から容易に飛び出る事態が防止され、分別精度が向上する。また、柄部を持って本体を揺するが、柄部は本体を吊下しているので揺すり易く、それだけ、操作性も大幅に向上させられる。また、スライド板のスライド程度により、篩孔の開度を調整できるので、石,砂や土等の大きさに対応することできる。開度調整により、例えば、側溝の泥の水切りにも使用することができる。
そして、必要に応じ、上記柄部の主杆の下端を、上下方向に弾性変形可能な弾性部材を介して連結した構成としている。弾性部材としては、コイルスプリングや板バネなど適宜のものが用いられる。これにより、収集物を分別する際に、柄部を持って本体を揺するが、柄部の主杆は上下方向に弾性変形可能な弾性部材を介して連結されているので、弾性部材が上下方向に撓み、そのため、本体が良く揺れるようになる。そのため、分別を確実に行うことができるようになる。
また、必要に応じ、上記弾性部材を、上記一対の側板の上部及び後板の上部に連設される板状の上板で構成している。これにより、柄部を支持させやすくなり、また本体が箱状になるので、収集物の収容スペースが広くなるとともに、上板により収集物が飛び出る事態を防止することができる。また、箒で掃き集めたごみなどの収集物を本体の受板に入れる際に、受板の前端縁を地面に接するが、弾性部材である上板が上下方向に撓むので、追従性が良く、この点でも操作性が向上させられる。
更に、必要に応じ、上記本体の側板及び/または後板の外側に上記本体内の収集物の磁着要素を磁着可能なマグネットを設け、該マグネットを、上記側板及び/または後板に付帯させて上記磁着要素を該側板及び/または後板を介して磁着可能にする磁着位置及び上記側板及び/または後板から離間させて上記磁着要素の磁着を解除する解除位置の2位置に移動可能に上記本体に支持する支持手段を設けた構成としている。
これにより、本体内に収集物が入ったとき、あるいは、把持杆を持って収集物を移動させると、磁着性の例えば、鉄製の釘や缶などの磁着要素がマグネットのある側板及び/または後板に吸着される。そして、本体内のごみを捨てると、これら磁着要素が本体内に残る。その後、マグネットを、解除位置に位置させると、マグネットの磁着力が磁着要素に及ばなくなるので、これらの磁着要素を本体から排出することができる。そのため、収集物内の磁着要素を分別することができる。
この場合、上記側板及び/または後板を上記マグネットに磁着可能な磁着材料で形成し、上記支持手段を、上記マグネットが取り付けられた取付板と、該取付板を回動可能に本体に支持し、回動により上記マグネットを上記側板及び/または後板に磁着させて上記磁着要素を該後板を介して磁着可能にする磁着位置及び上記側板及び/または後板から離間させて上記磁着要素の磁着を解除する解除位置の2位置に移動可能にするヒンジ機構とを備えて構成したことが有効である。これにより、取付板をヒンジ機構により回動させるだけでマグネットを磁着位置及び解除位置の2位置に移動させることができるので、操作が簡単であり、操作性を向上させることができる。
本発明によれば、収集物を分別する際、柄部を持って本体を揺するが、柄部は本体を吊下しているので揺すり易く、それだけ、操作性を向上させることができる。また、把持杆を進出させて把持杆の前端側を把持するので、受板の受面が前上がりに傾斜することから、柄部を持って本体を揺すっても、収集物が受板の前端から容易に飛び出る事態が防止され、紙屑や落葉等の比較的大きいごみが重くて小さい石,砂や土等とともに受板から再び飛び出てしまう事態を防止することができる。そのため、分別精度を向上させることができる。更にまた、把持杆を進退動させる簡単な操作で、受板を傾斜させることができ、この点でも、使い勝手を良くし、操作性を向上させることができる。
本発明の実施の形態に係る塵取を示す全体斜視図である。 本発明の実施の形態に係る塵取を、マグネットに磁着要素を磁着した状態で示す正面要部斜視図である。 本発明の実施の形態に係る塵取を示す底面図であり、(a)は篩孔を閉じたスライド板の状態を示す図、(b)は篩孔を半開にしたスライド板の状態を示す図、(c)は篩孔を全開にしたスライド板の状態を示す図である。 本発明の実施の形態に係る塵取を示す背面要部斜視図であり、(a)はマグネットの磁着位置の状態を示す図、(b)はマグネットの解除位置の状態を示す図である。 本発明の実施の形態に係る塵取を示す側面断面図である。 本発明の実施の形態に係る塵取の使用状態を示し、把持杆を後退させて把持した状態を示す側面断面図である。 本発明の実施の形態に係る塵取の使用状態を示し、把持杆を前進させて把持した状態を示す側面断面図である。 本発明の実施の形態に係る塵取の使用状態を示し、マグネットの作用を示す側面断面図である。 従来の塵取の一例を示す斜視図である。
以下、添付図面に基づいて、本発明の実施の形態に係る塵取について詳細に説明する。
図1乃至図8に示すように、本発明の実施の形態に係る塵取Tは、収集物Wを収納する本体1と、本体1を吊下して把持可能な柄部20とを備えて構成されている。
本体1は、収集物Wを受ける受面2aを有した矩形状の受板2と、受板2の側部に連接され前側が傾斜形成された一対の側板3と、受板2及び側板3の後部に連設される矩形状の後板4と、一対の側板3の上部及び後板4の上部に連設される板状の矩形状の上板5とを備えて構成されている。上板5の前後方向長さは受板2の前後方向長さの略(1/4)程度で、短く形成され、上から見て受板2の受面2aは露出している。
本体1は、少なくとも後板4が後述のマグネット30に磁着可能な磁着材料で形成されている。また、上板5は、上下方向に弾性変形可能な弾性部材で形成されている。実施の形態では、本体1は、例えば、磁着性のステンレス板などの金属板で形成され、隣接する各板は折曲形成あるいは溶接により互いに連設されている。
本体1の受板2は、前側部が傾斜形成されており、前側部より後側で上側から見て露出した部分には、所定の大きさ以下の収集物Wが通過可能な複数の篩孔6が形成されている。篩孔6は、円形であり、行列状に所定間隔で規則的に形成されている。また、受板2の裏面側には、篩孔6の開度を調節するスライド板10がスライド可能に設けられている。スライド板10には、篩孔6に対応して、篩孔6と同径の円形の複数の通孔11が形成されている。スライド板10をスライドさせることにより、スライド板10の通孔11以外の部分で篩孔6を塞ぎ、篩孔6に通孔11が重合することにより篩孔6を開け、篩孔6と通孔11との重合程度により篩孔6の開度を調整可能にしている。
スライド板10は前後方向に移動可能になっており、図3に示すように、受板2の裏面にはスライド板10の左右をガイドするガイドレール12と、前側の停止位置を規定しスライド板10の前端が衝止するストッパ13とが設けられている。そして、スライド板10は、図3(a)に示すように、ストッパ13に衝止した位置で、篩孔6を全閉にし、図3(b)(c)に示すように、スライド板10を後側へスライド移動させることにより、徐々に篩孔6を開き、篩孔6を全開にする。図3(b)に、篩孔6を半開にした状態、図3(c)に篩孔6を全開にした状態を示す。スライド板10の後縁部は、下側に折曲形成され、スライド板10をスライド操作するための把手部14を形成している。また、図5乃至図8に示すように、本体1の接地時においてスライド板10,ガイドレール12,ストッパ13が地面に接しないように、側板3の下縁3aは下方に突出形成され、この下縁3aが接地するようにしている。
柄部20は、本体1に、本体1を正面から見て受板2の幅方向に沿う幅方向線Q(図1及び図2)が水平になるように本体1を吊下して把持可能に設けられている。詳しくは、図1,図2,図5乃至図7に示すように、柄部20は、下端が本体1の上板5に連結され上下方向に軸線を有した棒状の主杆21と、主杆21の上端側に受板2の前後方向に軸線を有するとともに、前後方向に進退動可能に設けられた把持可能な棒状の把持杆22とを備えて構成されている。柄部20は上板5に設けられるので、柄部20を支持させやすくなる。主杆21の上端部には、把持杆22を摺動可能に保持する管状の保持部23が設けられている。把持杆22の前後端部には、保持部23の前後端に衝止して保持部23からの抜けを止める抜け止め部24が設けられている。そして、把持杆22は、把持杆22の後退時(後退位置X)に主杆21を基準とした後端側が前端側より長く突出して把持可能になり、把持杆22の進出時(進出位置Y)に主杆21を基準とした前端側が後端側より長く突出して把持可能になるように、その長さ寸法が定められている。例えば、把持杆22の前後に突出する部分の寸法が、10cm〜20cmになるようにその全長が定められている。
また、把持杆22において、把持杆22の後退時に把持杆22の後端側を把持したとき本体1を側面から見て受板2の受面2aが前下がりに傾斜し(図6)、把持杆22の進出時に把持杆22の前端側を把持したとき本体1を側面から見て受板2の受面2aが前上がりに傾斜する(図7)ように、主杆21の下端の本体1の上板5に対する把持杆22の連結位置が定められている。
更に、上述もしたように、本体1の上板5は、上下方向に弾性変形可能な弾性部材で形成されているので、具体的には、上板5が上下方向に撓み可能な板バネになっているので、柄部20の主杆21の下端は、上下方向に弾性変形可能な弾性部材を介して連結されることになる。
また、図2,図4及び図8に示すように、本体1の側板3及び/または後板4(実施の形態では後板4)の外側には、後板4の内側の収集物Wの磁着要素Waを磁着可能な複数の板状のマグネット30が設けられている。各マグネット30は、支持手段31により本体1に支持されている。支持手段31は、各マグネット30を、後板4に付帯させて磁着要素Waを後板4を介して磁着可能にする磁着位置J、及び、後板4から離間させて磁着要素Waの磁着を解除する解除位置Kの2位置に移動可能に、本体1に支持する。
詳しくは、支持手段31は、マグネット30が取り付けられた取付板32と、取付板32を回動可能に本体1の後板4の下部に支持するヒンジ機構33を備えて構成されている。ヒンジ機構33は、取付板32を回動させて、マグネット30を後板4に磁着させて磁着要素Waを後板4を介して磁着可能にする磁着位置J、及び、後板4から離間させて磁着要素Waの磁着を解除する解除位置Kの2位置に移動可能にしている。後板4と取付板32との間には取付板32の回動範囲を規制するチェーン等の索体34が架設されている。符号35は、取付板32の外側に設けられ取付板32の回動操作(開閉操作)を行うためのツマミである。
従って、この塵取Tを使用するときは、例えば、図3(a)及び図6に示すように、予め、スライド板10により篩孔6を塞いでおく。また、予め、図6に示すように、把持杆22を後退させておく(後退位置X)。マグネット30も磁着位置Jに位置させおく。この状態で、把持杆22の後端側を把持し、箒で掃き集めたごみなどの収集物Wを本体1の受板2に入れる。この場合、把持杆22の後端側を把持すると受板2の受面2aが前下がりに傾斜するので、受板2に収集物Wを入れやすくすることができる。また、把持杆22は、その後退時に後端側が前端側より長く突出するので、前端側の長さが短くなり、そのため、不必要に長くならないので、邪魔になることがなく、また、受板2の視界も良く、操作性が極めて良くなる。また、上板5があることから、本体1が箱状になるので、収集物Wの収容スペースが広くなるとともに、上板5により収集物Wが飛び出る事態を防止することができる。また、箒で掃き集めたごみなどの収集物Wを本体1の受板2に入れる際に、受板2の前端縁を地面に接するが、弾性部材である上板5が上下方向に撓むので、追従性が良く、操作性が向上させられる。
そして、ある程度収集物Wが溜まったならば、図1に示すように、把持杆22を進出させて(進出位置Y)、把持杆22の前端側を把持し、ゴミ箱に搬送する。この場合、受板2の受面2aが前上がりに傾斜するので、収集物Wが容易に飛び出る事態が防止される。また、把持杆22は、その進出時に前端側が後端側より長く突出するので、後端側の長さが短くなり、そのため、不必要に長くならないので、把持杆22が人体に当たるなど邪魔になることがなく、操作性が極めて良くなる。
塵取Tを、ゴミ箱に搬送したならば、今度は、図6に示すように、再び、把持杆22を後退させ(後退位置X)、把持杆22の後端側を把持する。これにより、受板2の受面2aが前下がりに傾斜するので、受板2から収集物Wをゴミ箱に排出しやすくなる。そしてまた、把持杆22を進退動させる簡単な操作で、受板2を傾斜させることができ、使い勝手を向上させることができる。
また、図3(b)(c),図7に示すように、ある程度収集物Wが溜まって、把持杆22を進出させて(進出位置Y)、把持杆22の前端側を把持し、ゴミ箱に搬送する前に、収集物Wの中に、石,砂や土等が混じっている場合には、スライド板10をスライドさせて篩孔6を開け、柄部20を持って本体1を揺する。これにより、紙屑や落葉等の比較的大きいごみは受板2上に残り、石,砂や土等の重くて小さなごみは篩孔6から落下する。そのため、石,砂や土等は地面に戻し、受板2上に残っている紙屑や落葉等の比較的大きいごみのみをゴミ箱に捨てることが可能になる。
この場合、図3(b)(c)に示すように、スライド板10のスライド程度により、篩孔6の開度を調整できるので、石,砂や土等の大きさに対応することできる。また、この場合、把持杆22を進出させて把持杆22の前端側を把持するので、受板2の受面2aが前上がりに傾斜することから、柄部20を持って本体1を揺すっても、収集物Wが受板2の前端から容易に飛び出る事態が防止され、紙屑や落葉等の比較的大きいごみが重くて小さい石,砂や土等とともに受板2から再び飛び出てしまう事態を防止することができる。そのため、分別精度が向上する。
更にまた、図7に示すように、柄部20を持って本体1を揺するが、柄部20は本体1を吊下しているので揺すり易く、それだけ、操作性も大幅に向上させられる。そしてまた、把持杆22を進退動させる簡単な操作で、受板2を傾斜させることができ、この点でも、使い勝手を良くし、操作性を向上させることができる。また、柄部20の主杆21の下端を、上下方向に弾性変形可能な弾性部材としての上板5に連結しているので、柄部20を持って本体1を揺する際、弾性部材としての上板5が上下方向に撓み、そのため、本体1が良く揺れるようになる。そのため、分別を確実に行うことができるようになる。
また、例えば、予め、スライド板10により篩孔6を開けておき、また、予め、把持杆22を後退させておき、この状態で、把持杆22の後端側を把持し、箒で掃き集めたごみなどの収集物Wを本体1の受板2に入れることもできる。この場合、把持杆22の後端側を把持すると受板2の受面2aが前下がりに傾斜するので、受板2に収集物Wを入れやすくすることができる。また、この場合、収集物Wの中に、石,砂や土等が混じっている場合には、収集物Wを入れる際に、紙屑や落葉等の比較的大きいごみは受板2上に残り、石,砂や土等の重くて小さなごみは篩孔6から落下する。そのため、石,砂や土等は地面に戻し、受板2上に残っている紙屑や落葉等の比較的大きいごみのみをゴミ箱に捨てることが可能になる。
更に、土砂のみを収集物Wの対象として、篩として用いることもできる。この場合には、土砂を本体1内に入れ、スライド板10をスライドさせて篩孔6を開け、柄部20を持って本体1を揺すると、比較的大きい石等は受板2上に残り、比較的小さい石,砂や土は篩孔6から落下する。この場合も、把持杆22を進出させて把持杆22の前端側を把持し、柄部20を持って本体1を揺する。これにより、受板2の受面2aが前上がりに傾斜することから、柄部20を持って本体1を揺すっても、収集物Wが受板2の前端から容易に飛び出る事態が防止され、分別精度が向上する。また、柄部20を持って本体1を揺するが、柄部20は本体1を吊下しているので揺すり易く、それだけ、操作性も大幅に向上させられる。また、スライド板10のスライド程度により、篩孔6の開度を調整できるので、石,砂や土等の大きさに対応することできる。開度調整により、例えば、側溝の泥の水切りにも使用することができる。
次に、マグネット30の作用について説明する。マグネット30を磁着位置Jに位置させ、把持杆22の後端側を把持し、箒で掃き集めたごみなどの収集物Wを本体1の受板2に入れ、ある程度収集物Wが溜まって、把持杆22を進出させて把持杆22の前端側を把持すると、受板2の受面2aが前上がりに傾斜することから、収集物Wが本体1の後板4側に移動する。後板4にはマグネット30が磁着位置Jに位置しているので、図2及び図5に示すように、磁着性の例えば、鉄製の釘や缶などの磁着要素Waが後板4に吸着される。そして、本体1内のごみを捨てると、これら磁着要素Waが本体1内に残る。その後、図5に示すように、マグネット30を、解除位置Kに位置させると、マグネット30の磁着力が磁着要素Waに及ばなくなるので、これらの磁着要素Waを本体1から排出することができる。そのため、収集物W内の磁着要素Waを分別することができる。この場合、取付板32をヒンジ機構33により回動させるだけでマグネット30を磁着位置J及び解除位置Kの2位置に移動させることができるので、操作が簡単であり、操作性を向上させることができる。
尚、上記実施の形態において、弾性部材を上板5で構成したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、側板3間に別途板バネを架設してこれを弾性部材としても良く、あるいは、コイルスプリングを本体1に付設して、これを弾性部材としても良く、適宜変更して差支えない。また、実施の形態において、本体1の材質は、樹脂製,金属製等どのような材料で形成しても良いことは勿論である。この場合、後板4を非磁着性材料で形成する場合には、マグネット30板を磁着位置Jで保持する保持機構を別途設け、磁着位置Jで後板4を介してマグネット30に磁着要素Waを吸着させるようにすれば良い。但し、上記実施の形態のように後板4を磁着性材料で構成した場合には、マグネット30の後板4への磁着により磁着位置Jに保持できるので、特別な保持機構を設けなくても良いことから、簡略化が図られる。更にまた、実施の形態においては、マグネット30を本体1の後板4の外側に設けたが、必ずしもこれに限定されるものではなく、側板3の外側に設けるように構成しても良く、適宜変更して差支えない。
T 塵取
W 収集物
Wa 磁着要素
1 本体
2 受板
2a 受面
3 側板
3a 下縁
4 後板
5 上板(弾性部材)
6 篩孔
10 スライド板
11 通孔
12 ガイドレール
13 ストッパ
14 把手部
20 柄部
Q 幅方向線
21 主杆
22 把持杆
23 保持部
24 抜け止め部
X 後退位置
Y 進出位置
30 マグネット
31 支持手段
J 磁着位置
K 解除位置
32 取付板
33 ヒンジ機構
34 索体
35 ツマミ

Claims (5)

  1. 収集物を受ける受面を有した受板と、該受板の側部に連接される一対の側板と、上記受板及び側板の後部に連設される後板とを備えた本体を備え、該本体に該本体を正面から見て上記受板の幅方向に沿う幅方向線が水平になるように該本体を吊下して把持可能な柄部を設けた塵取であって、上記受板に所定の大きさ以下の収集物が通過可能な複数の篩孔を形成し、該受板に上記篩孔の開度を調節するスライド板をスライド可能に設けた塵取において、
    上記柄部を、下端が上記本体に連結され上下方向に軸線を有した棒状の主杆と、該主杆の上端側に上記受板の前後方向に軸線を有するとともに該前後方向に進退動可能に設けられた把持可能な棒状の把持杆とを備えて構成し、上記把持杆の後退時に上記主杆を基準とした後端側が前端側より長く突出して把持可能になり、該把持杆の進出時に上記主杆を基準とした前端側が後端側より長く突出して把持可能になるように該把持杆の長さ寸法を定め、且つ、上記把持杆の後退時に該把持杆の後端側を把持したとき上記本体を側面から見て上記受板の受面が前下がりに傾斜し、上記把持杆の進出時に該把持杆の前端側を把持したとき上記本体を側面から見て上記受板の受面が前上がりに傾斜するように、上記主杆の下端の上記本体に対する連結位置を定めたことを特徴とする塵取。
  2. 上記柄部の主杆の下端を、上下方向に弾性変形可能な弾性部材を介して連結したことを特徴とする請求項1記載の塵取。
  3. 上記弾性部材を、上記一対の側板の上部及び後板の上部に連設される板状の上板で構成したことを特徴とする請求項2記載の塵取。
  4. 上記本体の側板及び/または後板の外側に上記本体内の収集物の磁着要素を磁着可能なマグネットを設け、該マグネットを、上記側板及び/または後板に付帯させて上記磁着要素を該側板及び/または後板を介して磁着可能にする磁着位置及び上記側板及び/または後板から離間させて上記磁着要素の磁着を解除する解除位置の2位置に移動可能に上記本体に支持する支持手段を設けたことを特徴とする請求項1乃至3何れかに記載の塵取。
  5. 上記側板及び/または後板を上記マグネットに磁着可能な磁着材料で形成し、上記支持手段を、上記マグネットが取り付けられた取付板と、該取付板を回動可能に本体に支持し、回動により上記マグネットを上記側板及び/または後板に磁着させて上記磁着要素を該後板を介して磁着可能にする磁着位置及び上記側板及び/または後板から離間させて上記磁着要素の磁着を解除する解除位置の2位置に移動可能にするヒンジ機構とを備えて構成したことを特徴とする請求項4記載の塵取。
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