JP6430173B2 - バルブ用アクチュエータ - Google Patents

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Description

本発明は、空気圧で作動するパートターンタイプのバルブ用アクチュエータに関し、特に、複作動タイプ又はスプリングリターンタイプとして利用可能なアクチュエータに関する。
従来より、空気圧で作動されるバルブ用アクチュエータとして、開動作及び閉動作の双方が空気圧の供給でおこなわれる複作動タイプと、一方向の回転動作が空気圧の供給で、反対方向の回転動作が供給された空気圧の排気時に内蔵されているスプリングのばね力でおこなわれるスプリングリターンタイプの2種類が多く利用されている。さらに、この種のアクチュエータでは、バルブを回転駆動する回転駆動部が内部に設けられたハウジング部と空気圧シリンダを有するシリンダ部とがそれぞれ独立して各ボデーに内蔵される場合と、回転機構部と空気圧シリンダ部とが一体のボデー内に内蔵される場合が多い。
例えば、複作動タイプであり、回転機構部と空気圧シリンダ部とが一体に構成されたアクチュエータとして、特許文献1のバルブ用アクチュエータが開示されている。このアクチュエータでは、シリンダが筒形状に形成され、このシリンダ内にピストン、ピストンアーム、スコッチヨークなどの回転機構部が内蔵されている。
一方、スプリングリターンタイプで、回転機構部と空気圧シリンダ部とが一体に構成されたものとして、例えば特許文献2の空気圧アクチュエータが開示されている。このアクチュエータでは、シリンダ内にシリンダ、ピストン等からなる回転機構部と、コイルスプリングからなるバネ部材とが装着されている。
他方、スプリングリターンタイプで、回転機構部と空気圧シリンダ部とが独立して構成されたものとして、例えば特許文献3、4のアクチュエータが開示されている。このアクチュエータでは、アーム、ピン等からなる回転機構部がピストンを有するシリンダ内に設けられ、このシリンダの左右の何れかに対して、ばね、ばねピストン、ばねロッドを備えたばね装置が内蔵された空気圧シリンダ部が取付け可能に設けられている。
特開2006−183748号公報 特開2002−161901号公報 特許第3184174号公報 特許第3350522号公報
前述した複作動タイプ、スプリングリターンタイプのバルブ用アクチュエータでは、回転駆動部の機能やこの回転駆動部の構成部品の役割が共通しているにもかかわらず、これらの部品が共通化されることはなく、各タイプのアクチュエータは、使用箇所やバルブ性能等に応じて個別に製作される。そのため、これらのアクチュエータを製作する場合、全体的な部品数が増加して製作コスト大になり、無駄な費用がかかるという問題があった。
例えば、特許文献1の場合、筒形状に一体化されたシリンダ内に回転駆動部と空気圧シリンダ部とが内蔵された構造であるため、シリンダを共通化してスプリングリターンタイプを設けることはできない。特許文献2においても、シリンダが一体型であって、このシリンダ内に回転機構部とバネ部材が装着されているため、シリンダを共通化して複作動タイプのアクチュエータを設けることはできない。
特許文献3、4のアクチュエータでは、回転機構部と空気圧シリンダ部とが別体に設けられているが、部品を共通化して複作動タイプとしても使用できるようにしたものではない。
本発明は、上記の課題点を解決するために開発したものであり、その目的とするところは、複作動タイプとスプリングリターンタイプとの双方に駆動部分を共通化することで、部品数を削減しながら何れかのタイプを製作でき、かつ、何れのタイプに設ける場合にも、必要なバルブの駆動方向並びにその駆動に必要な回転力を得ることができるバルブ用アクチュエータを提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、回転機構部を内蔵し、かつ、側部に複作動式シリンダ部又はスプリングリターン式シリンダ部を取付けるハウジングを有するバルブ用アクチュエータであって、前記ハウジングの素形材を成形する際に、このハウジングの上下部には、リミットスイッチやポジショナなどの構成部品を搭載接続する部品搭載用のフランジ部及びバルブを搭載接続するバルブ搭載用のフランジ部をそれぞれハウジングと一体に成形すると共に、双方のフランジ部は、前記シリンダ部の外径より外側に位置させたバルブ用アクチュエータである。
請求項2に係る発明は、双方のフランジ部の基部を凹状に形成して凹状部を形成し、この凹状部にシリンダ部とハウジングとの接続部を収容する収容部を設けたバルブ用アクチュエータである。
請求項3に係る発明は、ハウジングの素形材は、鋳物成形であり、この素形材に機械加工を施すことにより、少なくとも双方のフランジ部の加工面を形成したバルブ用アクチュエータである。
請求項4に係る発明は、ハウジングの側部に取付けたスプリングリターン式シリンダ部のシリンダボア径を縮径させて、前記複作動式シリンダ部に取換えたときに略同一出力トルクのシリンダ部としたバルブ用アクチュエータである。
請求項5に係る発明は、ハウジングの双方のフランジ部の対応位置に、構成部品又はバルブを搭載接続可能なねじ穴加工を施したバルブ用アクチュエータである。
請求項6に係る発明は、スプリングリターン式フランジ部は、スプリングをロッドガイドとピストンの間に配置してピストンロッドの端部を固着した請求項1乃至5の何れか1項に記載のバルブ用アクチュエータ。
請求項1に係る発明によると、回転機構部を内蔵したハウジングの側部に、複作動式シリンダ部又はスプリングリターン式シリンダ部の何れかを取付けることで、駆動側のハウジング部分を共通化して使用でき、このハウジング側に関する部品数を大幅に削減しながら複作動式又はスプリングリターン式の何れかのタイプを製作できる。しかも、ハウジングの素形材の成形時に構成部品用及びバルブ搭載用のフランジ部を一体に成形し、これらフランジ部をシリンダ部の外径よりも外側としていることで、何れの側のフランジ部に対しても無理なくバルブを接続でき、このバルブ接続側のフランジ部を変えることでスプリングリターン式シリンダ部による駆動方向を変えることができ、また、ハウジングに対して駆動力の異なる複作動式シリンダ部或はスプリングリターン式シリンダ部を取付けて、出力時に必要なトルク等を得ることも可能になる。
請求項2に係る発明によると、フランジ部の基部に凹状部を形成することで全体の軽量化を図ると共に、この凹状部により設けられる収容部にシリンダ部とハウジングとの接続部を収容しながら複作動式又はスプリングリターン式のシリンダ部を取付けできるため、何れのシリンダ部を設ける場合にも取付け方向の長さを短くでき、延いては全体のコンパクト化を図ることができる。
請求項3に係る発明によると、鋳物成形後に機械加工によりハウジングにバルブ回転駆動用シャフトの挿入孔をバルブ搭載方向に応じて穿孔加工したり、バルブ搭載面を切削加工できるため、予め鋳物成形したハウジングを、複作動式又はスプリングリターン式のハウジングとして用いることができる。
請求項4に係る発明によると、シリンダボア径の調整により、共通の回転機構部を有する同一のハウジングを用いて、このハウジングにスプリングリターン式シリンダ部、又は複作動式シリンダ部の何れかを直接組付けることにより、略同一出力のスプリングリターン式又は複作動式のバルブ用アクチュエータを提供することが可能になる。
請求項5に係る発明によると、ねじ穴加工を簡単な機械加工によりハウジングの成形後に施し、ハウジングの上部、下部の何れに対しても構成部品又はバルブを搭載接続可能になる。これによって、フランジ部を上下対称に形成し、バルブに対して回転機構部の回転方向を反対にするようにハウジングの向きを上下反対にしたものにシリンダ部を取付けるようにすれば、スプリングリターン動作を時計回り、或は反時計回りの何れかに設定できる。
請求項6に係る発明によると、スプリング収納用の専用ケースを設ける必要がないため部品数を低減でき、回転機構部とシリンダ部とを隔てているロッドガイドとピストンとの間をスプリングの装着部位とすることで、ピストンロッドとピストンとの固着側でスプリングの反発力を固定する構造になるため、スプリングリターン式シリンダ部をハウジングから取外したときにスプリングがその反発力により飛び出すことがない。シリンダ部を取外した状態で圧縮状態のスプリングを外部より視認できるため、不用意な分解を防止することもできる。
本発明のバルブ用アクチュエータの実施形態を示す正面図である。 図1のバルブ用アクチュエータをバルブに搭載した状態を示す正面図である。 図1の斜視図である。 機械加工前のハウジングの素形材を示す正面図である。 図1の中央横断面図である。 スプリングリターン動作が反対向きのアクチュエータの中央横断面図である。 図1のA−A断面図である。 複作動式シリンダ部を装着した状態を示す中央横断面図である。 本発明のバルブ用アクチュエータの他の実施形態を示す正面図である。
以下に、本発明におけるバルブ用アクチュエータの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1においては、本発明のバルブ用アクチュエータの実施形態の正面図、図3においては斜視図を示している。本発明におけるバルブ用アクチュエータはハウジング1を有し、このハウジング1には回転機構部2が内蔵され、かつ、その側部には、後述する図8の複作動式シリンダ部3、又は図1のスプリングリターン式(単作動式)シリンダ部4が取付けられる。このように、アクチュエータのハウジング1(回転機構部2)と各シリンダ部3、4とは独立して設けられる。先ず、ハウジング1の側部にスプリングリターン式シリンダ部4を取付けた場合を説明する。
図2、図3において、ハウジング1の素形材は鋳物成形よりなり、鋳鉄を材料として成形され、この素形材に対して穴あけ加工やねじ穴加工、表面切削加工等の機械加工が施される。図4において、ハウジング1の素形材を成形する際には、このハウジング1の下部にボールバルブやバタフライバルブ等のバルブ12が接続可能なフランジ部13が一体に成形され、ハウジング1の上部には、構成部品搭載用のフランジ部分が形成される。さらに、各フランジ部13の両翼には、リミットスイッチやポジショナなどの構成部品10が搭載接続可能なフランジ部11、11が一体に形成される。双方のフランジ部1、13は、複作動式シリンダ部3、又はスプリングリターン式シリンダ部4の何れかのシリンダ部がハウジング1に取付けられる場合であっても、これらシリンダ部3、4の外径よりも外側に位置するように形成される。
前述の素形材への機械加工により、少なくとも、双方のフランジ部13、13並びにフランジ部11、11の加工面が形成される。
この場合、図4に示した機械加工前のハウジング1の素形材において、ハウジング1の上部は、機械加工により二点鎖線よりも上方側が除去され、これによって上部フランジ部13、すなわち後述する弁開度表示板24の載置面13a、並びに構成部品10の載置面11aが形成される。本実施形態においては、載置面13aと載置面11aとが同一平面に形成される。
ハウジング1の下部は、機械加工により二点鎖線よりも下方側が除去され、これによってバルブ搭載面13b、嵌合凸部21、フランジ面11bが形成される。本実施形態においては、バルブ搭載面13bとフランジ面11bとが同一平面に形成される。
図7に示すように、ハウジング1には上下のフランジ部13、13に貫通してシャフト挿入孔14が図示しない穿孔機などにより機械加工で形成される。シャフト挿入孔14は、図において、ハウジング1の上部側が小径孔14a、下部側がこの小径孔14aよりも大径の大径孔14bに設けられる。
図1、図2において、上下部のフランジ部11、13の基部には、何れも凹状に設けられた凹状部15、15が形成され、この凹状部15には、シリンダ部3又はシリンダ部4とハウジング1との接続部16、本実施形態においては、シリンダ部3の端部フランジ16aや、シリンダ部4の端部フランジ(図示せず)が収容される収容部17が設けられる。上下フランジ部11、13は略対称形状に設けられ、凹状部15も上下で略対称形状に形成される。これにより、ハウジング1を上下反対にした場合にも、凹状部15にはシリンダ部4(シリンダ部3)を取付け可能になっている。
図3に示すように、上部のフランジ部11には、リミットスイッチやポジショナを内蔵したスイッチボックス等の構成部品10に対応する位置にねじ穴加工によりねじ穴20が施され、それぞれのねじ穴20に対して、前記の構成部品10が搭載可能に設けられる。本実施形態の場合、フランジ部11の端部側に主に構成部品10が接続されるねじ穴が設けられる。構成部品10用のねじ穴20を国際規格に準じて形成した場合、国際規格に合致しつつリミットスイッチやポジショナなどの構成部品10を直接搭載することが可能になる。
バルブ12が搭載接続される下部フランジ部13には、環状の嵌合凸部21が切削加工により突出形成され、この嵌合凸部21が図2に示したバルブ12搭載接続用のブラケット22の嵌合穴部23に嵌合可能に設けられる。これらの嵌合凸部16と嵌合穴部18との嵌合により、ブラケット22を介してバルブ12とアクチュエータとが調芯状態で接続される。また、下部フランジ部13には、ブラケット22を固定するためのボルト22aに対応するねじ穴13aが施される。
一方、図1〜図3に示すように、上部フランジ部13、すなわち構成部品10の搭載側には、弁開度指示板24がねじ25を介してねじ穴(図示せず)に取付けられ、この弁開度指示板24と、シャフト32上部に装着されたインジケータ26とにより、バルブ12の弁開度を表示可能になっている。
図示しないが、上下のフランジ部11、11は、必要に応じてフランジ部13よりも一段低い段差部に形成されていてもよく、この場合には、特に下部フランジ部11がブラケット22に干渉することなく、下部フランジ部13の底面とブラケット22の上面とを密着させることができる。
図5、図6において、ハウジング1の側部には、ネジ穴からなるストッパボルト挿入孔27が2ヶ所に貫通して形成される。ストッパボルト挿入孔27は、シャフト32の装着方向に応じてハウジング1側部に形成された4つの座部28のうち、上部側座部28a或は下部側座部28bの2つに穿孔され、図7に示した本実施形態のようにシャフト32の小径軸32aをハウジング1の上方側、大径軸32bを下方側とした場合には、下部側座部28bに形成される。一方、シャフト32の小径軸32aをハウジング1の下方側、大径軸32bを上方側とした場合、上部側座部28aにストッパボルト挿入穴27が形成される。
ハウジング1内に設けられる回転機構部2は、ピストンロッド30、このピストンロッド30に固定された係止ピン31、シャフト32、スコッチヨーク33、ストッパボルト34を有している。
ピストンロッド30は、ハウジング1に対して往復動可能に取付けられ、このピストンロッド30の所定位置に往復動方向と直交する向きに係止ピン31が突出して装着されている。なお、本実施形態において、ピストンロッド30が後述するスプリング35の弾性力に抗する向きに作動する場合を往動、スプリング35の弾性力の向きに作動する場合を復動とする。
シャフト32の小径軸32aは、シャフト挿入孔14の小径孔14aに挿入されて構成部品10搭載側のフランジ部11から上面側に突出され、大径軸32bは、大径孔14bに挿入されてバルブ12接続側のフランジ部13より下面側に突出される。これらの間には段部32cが形成されており、シャフト32は、シャフト挿入孔14に対して所定の取付け方向でピストンロッド30と直交方向に回動可能に取付けられる。大径軸32bには、バルブ12の回転軸が接続可能に設けられる。シャフト32の外周には、キー36を介してスコッチヨーク33が一体に取付けられ、シャフト32と一体に回転可能に設けられる。
スコッチヨーク33には凹状の係合部33aが形成され、この係合部33aが係止ピン31に係合される。これら係止ピン31と係合部33aとの係合により、ピストンロッド30の往復動によりスコッチヨーク33が係止ピン31に押されるように回転し、この回転によりスコッチヨーク33と一体のシャフト32が回転する。これにより、ピストンロッド30の往復動作がスコッチヨーク33を介してシャフト32の回転動作に変換される。
ストッパボルト34は、ストッパボルト挿入孔27に螺合により取付けられ、このストッパボルト34に回転したスコッチヨーク33の側部が当接することで、スコッチヨーク33の回転範囲が規制される。ストッパボルト34は、螺入量の調節によりスコッチヨーク33当接側の突出長さを調節可能に設けられ、この突出長さの微調整によりスコッチヨーク33の回転動作範囲を細かく設定し、バルブ12の回転角度を設定可能になる。この場合、図7に示すように、ストッパボルト34は、下部側に形成した2ヶ所のストッパボルト挿入孔27に装着されることで、高さ方向において動力伝達側であるピストンロッド30と被動力伝達側である大径軸32bとの中間位置に配設され、このストッパボルト34により、スコッチヨーク33が当接したときに安定した位置規制がおこなわれる。
図5において、ハウジング1に取付けられるスプリングリターン式シリンダ部4は、シリンダケース40、ロッドガイド41、ピストン42を有し、スプリング35が装着される。シリンダケース40は円筒状に形成され、内部に連通して連通口43が設けられている。一方の連通口43は、吸排気口として用いられて外部からの圧縮エアをシリンダ部4内部に吸排気可能に設けられ、他方の連通口43には、取付部44を介して水浸入防止部材45が取付けられる。
ロッドガイド41は、シリンダケース40の開口部とハウジングの開口部との間で挟持され、その中央には貫通穴46が形成される。貫通穴46は、ピストンロッド30の外径よりもわずかに大径に形成され、この貫通穴46にピストンロッド30が貫通された状態でロッドガイド41側がハウジング1に取付けられる。ロッドガイド41を介してシリンダ部4がハウジング1に装着されることで、ピストンロッド30がロッドガイド41の貫通穴46で調芯ガイドされながら、シリンダ部4を往復動可能になる。
ピストン42は、ピストンロッド30の端部に設けられた雄ねじ30aとナット47との締結によりピストンロッド30に固着され、ピストン42外周には、シリンダケース40内周側とのシール用Oリング48が装着されている。
スプリング35は、ロッドガイド41とピストン42との間に弾発状態で配置され、これらスプリング35によってピストン42が復動方向に付勢される。これによって、前述の連通口43から圧縮エアが吸排気されるとピストン42がシリンダケース40内を往動し、一方、スプリング35の弾発力が加わって復動し、このピストン42とともにピストンロッド30が動作することで、回転機構部2を介してシャフト32の回転動作に変換される。
水浸入防止部材45は、略筒状に形成され、シリンダ部4内部と外気とを連通可能に取付けられる。水浸入防止部材45の内部には、図示しない大径部が連通側から拡径するように形成され、この大径部は、ピストン42の動作によって連通口43から空気がシリンダ部4内に吸い込まれたときに、この吸気時の流速を低減可能に設けられる。これによって、アクチュエータが屋外に設置された場合などにおいて、水浸入防止部材45の開口側付近に雨水等が付着した場合にも、吸気時の流速が抑えられることでシリンダ部4内部への水の浸入が防がれる。
なお、前述したシャフト挿入孔14、ねじ穴20、嵌合穴部23、ストッパボルト挿入孔27等は、ハウジング1が鋳物成形により形成された後の素形材に、ハウジング1の取付け向きに応じて各種機械加工を施して設けられる。
また、図示しないが、シャフト32の上端面には、国際規格に基づいて構成部品10連結用の幅4mm程度の溝が必要に応じて設けられる。この溝は、必要最小限の幅に設けられることが好ましく、この場合、この溝をバルブ12の流れ方向を示す溝として誤認するおそれがなくなり、これにより、前述した弁開度指示板24、並びにインジケータ26を目視しやすくなってバルブ12の開閉状態を判断しやすくなる。
前記したハウジング1にシリンダ部4を取付けてアクチュエータを組立てる場合、図7において、先ず、係止ピン31に係合部33aを係合してピストンロッド30と接続しながら、スコッチヨーク33をハウジング1内に収容する。このとき、キー36をスコッチヨーク33のシャフト32取付部位に装入しながらハウジング1に内装する。
次に、小径軸32bを上方側、大径軸32aを下方側としてシャフト32をハウジング下方側のシャフト挿入孔14から挿入することで、段部32cがスコッチヨーク33の軸装端面側に係止し、このスコッチヨーク33、及びハウジング1に対するシャフト32の位置が定まる。この状態でシャフト32の上部に固着用のC型止め輪49を装着し、シャフト32の上下方向の位置を固定する。このとき、キー36をシャフト32とスコッチヨーク33との間に取付けることで、これらの接続が完了する。
その際、上述したスプリングリターン式アクチュエータの開閉方向には、図5又は図6に示すように、大別するとバルブ12を上から視認したときにステムを時計方向に回転したときに閉止するものと、反時計方向に回転したときに閉止するものとの2種類がある。そのため、スプリングリターン型アクチュエータとしては、空気圧を大気に放出したときに時計回りに回転するものと、反時計回りに回転するものとの2種類が必要になる。
この場合、ハウジング1を上下反対向きとした素形材に機械加工を施してシャフト挿入孔14やねじ穴20等を形成し、ハウジング1に対して構成部品10とバルブ12とを上下入れ替えた状態に装着することで、開閉方向の異なるバルブ12に対して対応可能となる。図5においては、ステム(シャフト14)が時計方向に回転して閉止する場合、図6においては、ステム(シャフト14)が反時計方向に回転して閉止する場合を示している。この場合、シャフト32の取付け方向に応じて前述した2ヶ所のストッパボルト34の取付け位置を変更する。
組立後のアクチュエータにおいて、ハウジング1下部のフランジ部11は、図2に示したバルブ12の接続後に、このバルブ12を保温するために設けられる保温材(図示せず)の位置規制用として用いることも可能であり、この場合、バルブ12の外周を保温材で覆う際に保温材の上限を示すために用いられる。
続いて、バルブ用アクチュエータに複作動式シリンダ部3を取付けた場合を説明する。
図8においては、回転機構部2が内蔵されたハウジング1の側部に、複作動式シリンダ部3が取付けられたバルブ用アクチュエータを示している。このアクチュエータは、複作動式となり、シリンダ部3に設けられた外部と連通した2つの連通口43が吸排気口となり、これら連通口43を通して内部のピストン42の両面側に空気圧が交互に供給されてこのピストン42が往復動する。このピストン42の往復動により、ピストンロッド30、係止ピン31を介してスコッチヨーク33が回転し、このスコッチヨーク33と一体のシャフト32が回転することで、空気圧による開動作及び閉動作の双方の動作がおこなわれる。
このアクチュエータでは、複作動用のロッドガイド51が用いられ、このロッドガイド51の貫通穴46の内周面、及び、ロッドガイド51とシリンダケース40との間には、Oリングであるシールリング50がそれぞれ装着され、このシールリング50によりシリンダ部3内部が密封されている。アクチュエータを設ける場合、複作動式用のロッドガイド51の外径よりも前述のスプリングリターン式用のロッドガイド41の外径を予め大きく形成しておくことで、スプリングリターン式用ロッドガイド41を複作動式用ロッドガイド51に挿入できなくなり、誤った組込みを防止可能になる。これによって、貫通穴46からの操作空気圧の漏れを確実に防止し、複作動式シリンダ部3による正確な複作動が得られる。
アクチュエータの作動形式を変える場合、複作動式アクチュエータの出力トルクは、同じ回転機構部2を有するハウジング1で、同容積のシリンダケース40を使用したスプリングリターン式の場合に比較して2倍程度であるため、これを解消しながら同じバルブ12を操作するためにシリンダ部の大きさを変えるようにすればよい。
すなわち、複作動式シリンダ部3のシリンダボア径φd1よりも、スプリングリターン式シリンダ部4のシリンダボア径φd2をダウンさせるように形成すれば、複作動シリンダ部3に取換えたときに出力トルクが略同一となるシリンダ部が得られる。具体的には、複作動式シリンダ部3がスプリングリターン式シリンダ部4の推力のおよそ2分の1となるように、各シリンダボア径φd1、φd2を設けるようにすれば、複作動式アクチュエータの出力トルクをスプリングリターン式アクチュエータの出力トルクとほぼ同等にできる。そのためには、スプリングリターン式アクチュエータのシリンダケースに対して、複作動式アクチュエータのシリンダケースの容積が2分の1になるようなシリンダボア径φd1、φd2とすればよい。
このように設けることで、スプリングリターン式に比較して、複作動式の場合には同じ出力トルクを得ながらシリンダ部3全体をコンパクト化でき、シリンダ部3のバルブ12搭載用フランジ部13、及び構成部品10用フランジ部11への干渉を防ぐことが可能になる。また、スプリングリターン式と複作動式の出力トルクをほぼ同等とすることで、共通のハウジングを用いることができる。
次いで、本発明のバルブ用アクチュエータの上記実施形態における作用を述べる。
本発明のバルブ用アクチュエータは、回転機構部2を内蔵したハウジング1を有し、このハウジング1の側部に、複作動式シリンダ部3、又はスプリングリターン式シリンダ部4を取付け可能であるため、ハウジング1と内部の回転機構部2を共通化しながら使用して部品数を削減でき、しかも、スプリングリターン式よりも複作動式のシリンダボア径をダウンさせて略同一出力とすることで、回転力を略同じに設定しながら同一のバルブ12に搭載できる。
ハウジング1の素形材を成形する際に、このハウジング1の上下部にフランジ部13、13を一体に設けていることで、任意のフランジ部13側を構成部品10用、或はバルブ12搭載用として使用できる。この場合、スプリングリターン式とする場合、ハウジング1の上下を反対に入れ替えることで時計回り、或は反時計回りのスプリングリターン動作の何れにも設定可能になる。
フランジ部13、13をシリンダ部3、4の外径よりも外側に位置させているため、何れのフランジ部13に対してもバルブ12を直接接続可能になり、或は、何れのフランジ部13にもブラケット22やヨークを介してバルブ12を接続することも可能であり、これらブラケット22やヨークの大きさや形状の制約も少ない。
一方のフランジ部13をバルブ搭載側としたときには、他方のフランジ部13を構成部品10搭載側とし、この他方側フランジ部13の両翼に設けられたフランジ部11に機械加工を施すことで、リミットスイッチやポジショナなどの構成部品10を直接搭載することが可能になる。
図9においては、本発明のバルブ用アクチュエータの他の実施形態を示している。なお、この実施形態において、上記実施形態と同一部分は同一符号によって表し、その説明を省略する。
この実施形態では、図6のアクチュエータのように、ステム(シャフト14)が反時計方向(時計方向と逆回転方向)に回転して閉止するタイプであって、しかも、ストッパボルト34と連通口43とが同一側面側に配置されたものである。この場合、図4のハウジングの素形材を上下反転させた上で、機械加工により各フランジ面等を形成するようにすればよい。ハウジングの素形材を上下反転させたときには、図9に示すように、図1の上部側座部28aが下部側に配置され、図1の下部側座部28bが上部側に配置された状態となる。
このようにしてストッパボルト34と連通口43との相互の配置位置を変更できることで、シャフト14が時計方向又は反時計方向に回転して閉止する何れの状態にハウジング1を設けた場合にも、周囲の配管状況等に応じて配置できるアクチュエータを設けることが可能になる。
1 ハウジング
2 回転機構部
3 複作動式シリンダ部
4 スプリングリターン式シリンダ部
10 構成部品
11、13 フランジ部
12 バルブ
15 凹状部
16 接続部
17 収容部
20 ねじ穴
30 ピストンロッド
35 スプリング
41 ロッドガイド
42 ピストン

Claims (6)

  1. 回転機構部を内蔵し、かつ、側部に複作動式シリンダ部又はスプリングリターン式シリンダ部を取付けるハウジングを有するバルブ用アクチュエータであって、前記ハウジングの素形材を成形する際に、このハウジングの上下部には、リミットスイッチやポジショナなどの構成部品を搭載接続する部品搭載用のフランジ部及びバルブを搭載接続するバルブ搭載用のフランジ部をそれぞれハウジングと一体に成形すると共に、双方のフランジ部は、前記シリンダ部の外径より外側に位置させたことを特徴とするバルブ用アクチュエータ。
  2. 双方のフランジ部の基部を凹状に形成して凹状部を形成し、この凹状部に前記シリンダ部とハウジングとの接続部を収容する収容部を設けた請求項1に記載のバルブ用アクチュエータ。
  3. 前記ハウジングの素形材は、鋳物成形であり、この素形材に機械加工を施すことにより、少なくとも前記双方のフランジ部の加工面を形成した請求項1又は2に記載のバルブ用アクチュエータ。
  4. 請求項1乃至3の何れか1項において、前記ハウジングの側部に取付けたスプリングリターン式シリンダ部のシリンダボア径を縮径させて、前記複作動式シリンダ部に取換えたときに略同一出力トルクのシリンダ部としたバルブ用アクチュエータ。
  5. 前記ハウジングの双方のフランジ部の対応位置に、前記構成部品又はバルブを搭載接続可能なねじ穴加工を施した請求項1乃至4の何れか1項に記載のバルブ用アクチュエータ。
  6. 前記スプリングリターン式シリンダ部は、スプリングをロッドガイドとピストンの間に配置してピストンロッドの端部を固着した請求項1乃至5の何れか1項に記載のバルブ用アクチュエータ。
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