JP6430063B1 - 電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

電力変換装置(1)は、スイッチング素子(S1)とスイッチング素子(S2)との直列体が複数組並列接続されて電力変換する電力変換回路(2)と、スイッチング素子(S2)のオン動作中に充電されスイッチング素子(S1)駆動用の電源を供給するブートストラップコンデンサ(5)と、電流検出器(14)と、制御部(10)とを備える。制御部(10)は、ブートストラップコンデンサ(5)の初期充電において、スイッチング素子(S2)を設定オン時間(t1)で初回オン動作させ、オン時間算出部(11)により、電流検出器(14)の所定のタイミングTAによる検出電流値に基づいて2回目以降のオン動作の連続オン時間(t2)を算出する。そして、ブートストラップコンデンサ(5)の充電完了までスイッチング素子(S2)を連続オン時間(t2)にて間欠的に繰り返しオン動作させる。

Description

この発明は、複数のスイッチング素子を備えた電力変換装置に関し、特にスイッチング素子の駆動電源にチャージポンプ方式を用いた電力変換装置に関するものである。
スイッチング素子の駆動電源にチャージポンプ方式を用いた従来の電力変換装置では、正アーム側のスイッチング素子に電源電圧を供給するブートストラップコンデンサを有し、起動時に負アーム側のスイッチング素子をオンすることで正アーム側のスイッチング素子の駆動電源を生成する。そして、チャージポンプ動作中に、各アームの電流値が所定の第1閾値以上になった場合、電流値が増加しないようチャージポンプ動作を停止し、電流値が第1閾値より小さい第2閾値以下になった場合、再度チャージポンプ動作を開始する(例えば、特許文献1参照)。
また、別例による従来の電力変換装置では、ブートストラップコンデンサの初期充電時に、オン時間t、周期Tのオンオフ信号を一定時間出力して第2のスイッチング素子をオンオフ駆動させる。オン時間tは、少なくとも、第2のスイッチング素子のオン動作時に流れる電流の電流情報に基づいて過電流を判定し、オフ駆動させるに要する時間に略等しくする(例えば、特許文献2参照)。
特開2008−043025号公報 特開2012−196065号公報
上記特許文献1記載の電力変換装置では、チャージポンプ動作中に各アームの電流を監視して過電流レベルと比較し、過電流保護動作を行う。このため、継続的なアーム電流の検出が必要で電流検出の手法が限定的であった。
また、上記特許文献2記載の電力変換装置では、過電流保護に要する時間に基づいて決定したオン時間にて間欠的にチャージポンプ動作させる。このため、過電流が流れるとそれを検知して確実に過電流保護動作を実行できる。しかしながら、この場合も、チャージポンプ動作中のアーム電流を継続的に検出して過電流を検知しており、同様に電流検出の手法が限定的であった。
この発明は、上記のような問題点を解消するために成されたものであって、継続的な電流検出を要することなく過電流保護を確実に実現でき、速やかにブートストラップコンデンサの初期充電が可能な電力変換装置を提供することを目的とする。
この発明に係る電力変換装置は、直流母線間に、正アームの第1スイッチング素子と負アームの第2スイッチング素子との直列体が複数組並列接続され、直流電力と複数相の交流電力との間で電力変換する電力変換回路と、上記各第1、第2スイッチング素子をそれぞれ駆動する第1、第2駆動回路と、上記第2スイッチング素子のオン動作中に上記第2駆動回路用の直流電源から充電され上記第1駆動回路に電源供給するブートストラップコンデンサと、上記電力変換回路内に流れる電流を検出する電流検出器と、上記各第1、第2スイッチング素子を駆動制御する制御信号を生成して上記第1、第2駆動回路に出力する制御部とを備える。上記制御部は、上記電流検出器からの検出電流値を用いて上記第2スイッチング素子の連続オン時間を算出するオン時間算出部を備え、上記ブートストラップコンデンサの初期充電において、上記第2スイッチング素子を設定オン時間で初回オン動作させ、2回目以降は上記設定オン時間より長い上記連続オン時間で充電完了まで間欠的に繰り返しオン動作させる。そして、上記オン時間算出部が用いる上記検出電流値は、上記第2スイッチング素子の上記初回オン動作により流れる電流を上記電流検出器が所定のタイミングで検出したものであり、上記オン時間算出部は、上記検出電流値に基づいて、上記電力変換回路内に流れる電流が過電流レベルを超えないように、上記連続オン時間を算出する。
この発明に係る電力変換装置によれば、電流検出器は、第2スイッチング素子の初回オン動作により流れる電流を所定のタイミングで検出すれば良く、継続的な電流検出を必要としない。また、電流検出器からの検出電流値を用いて第2スイッチング素子の連続オン時間を算出するオン時間算出部を備えたため、過電流保護を確実に実現でき、速やかにブートストラップコンデンサの初期充電を行うことができる。
この発明の実施の形態1による電力変換装置の構成を示す図である。 この発明の実施の形態1による電力変換装置の構成を、ハードウェアで示した図である。 この発明の実施の形態1によるブートストラップコンデンサの初期充電時の第2スイッチング素子のスイッチングと各部の電流とを示す図である。 この発明の実施の形態1によるブートストラップコンデンサの初期充電時の電流経路を示す図である。 この発明の実施の形態1によるブートストラップコンデンサの初期充電時の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2による電力変換装置の構成を示す図である。 この発明の実施の形態2によるブートストラップコンデンサの初期充電時の第2スイッチング素子のスイッチングと各部の電流とを示す図である。 この発明の実施の形態2によるブートストラップコンデンサの初期充電時の電流経路を示す図である。 この発明の実施の形態2によるブートストラップコンデンサの初期充電時の電流経路を示す図である。 この発明の実施の形態3によるブートストラップコンデンサの初期充電時の第2スイッチング素子のスイッチングを示す図である。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1による電力変換装置を図に基づいて以下に説明する。図1は、この発明の実施の形態1による電力変換装置の構成図である。
図1に示すように、電力変換装置1は、直流電源20と交流回路である回転電機30との間に接続され、直流電力と複数相、この場合3相の交流電力との間で電力変換を行うもので、主回路である電力変換回路2と電力変換回路2を制御する制御部10とを備える。電力変換回路2は、直流母線P、N間に、正アームの第1スイッチング素子S1と負アームの第2スイッチング素子S2との直列体が3組並列接続され、各直列体の接続点が各相交流出力端となる。各第1、第2スイッチング素子S1、S2は、ダイオードが逆並列接続されたIGBT(Insulated gate bipolar transistor)あるいはMOSFET(Metal oxide semiconductor field effect transistor)等の自己消弧型半導体スイッチング素子が用いられる。
なお、正アームの第1スイッチング素子S1と負アームの第2スイッチング素子S2との直列体をn組並列接続することで、n相のブリッジ回路を構成することができる。
また、電力変換装置1は、各第1、第2スイッチング素子S1、S2をそれぞれ駆動する第1、第2駆動回路3、4と、第2スイッチング素子S2のオン動作中に第2駆動回路4用の直流電源15から充電され第1駆動回路3に電源供給するブートストラップコンデンサ5と、ブートストラップコンデンサ5に接続されるダイオード6とを備える。ブートストラップコンデンサ5は、耐震性の大きい小型のセラミックコンデンサが用いられる。また、各第2スイッチング素子S2の第2駆動回路4用の直流電源15は電力変換装置1の外部に備えられる電源でも良い。
さらに、電力変換装置1は、各相の負アームに流れる電流を検出する電流検出器14を備える。電流検出器14にはシャント抵抗が用いられ、この場合、各相の負アームにそれぞれ設けられる。なお、電流検出器14は、例えば3相の内、2相のみに設けてもよく、その場合、3相電流の和がゼロであることを用いて、残り1相の電流値を演算して用いる。また、電流検出器14は、各相の負アームではなく、各相の交流出力端からの交流出力線に設けても良い。
制御部10は、電流検出器14にて検出された検出電流値を格納する格納部11と、その検出電流値を用いて、後述する連続オン時間t2を算出するオン時間算出部12と、各第1、第2スイッチング素子S1、S2を駆動制御する制御信号G1、G2を生成する信号生成部13とを備える。制御部10は、制御信号G1、G2を各第1、第2駆動回路3、4に出力して各第1、第2スイッチング素子S1、S2を駆動制御する。
制御部10は、電力変換回路2の各第1、第2スイッチング素子S1、S2を駆動制御して回転電機30に供給する、あるいは回転電機30から回生させる電力を制御する。また、制御部10は、電力変換装置1の起動時に、第2スイッチング素子S2を駆動制御してブートストラップコンデンサ5を初期充電して、第1駆動回路3の電源を生成する。
このような制御部10は、図2に示すように、プロセッサ100と記憶装置101とのハードウェアにより構成されて、格納部11、オン時間算出部12および信号生成部13が実現できる。例えば、記憶装置101には、制御用のプログラムの他、演算により得られたデータ、検出電流値、3相の指令電圧ベクトル等の各種データが保存格納されている。プロセッサ100は、所望の演算に必要なプログラムやデータを記憶装置101から抽出して演算を行う。
記憶装置101は、ランダムアクセスメモリ等の揮発性記憶装置と、フラッシュメモリ等の不揮発性の補助記憶装置とを備える。また、不揮発性の補助記憶装置として、フラッシュメモリの代わりにハードディスク等の補助記憶装置を用いても良い。
次に、電力変換装置1の起動時に行う、第1駆動回路3の電源生成、即ち、ブートストラップコンデンサ5の初期充電について説明する。なお、第2駆動回路4は直流電源15を駆動電源とする。
第1駆動回路3に電源供給するブートストラップコンデンサ5は、第2スイッチング素子S2がオン状態の時に、直流電源15からダイオード6を介して充電される。この時、回転電機30に残留電圧があれば、各相の負アームには、充電電流が流れるだけでなく、回転電機30の残留電圧により回転電機30を介した電流が流れる。回転電機30の残留電圧により流れる電流は、ブートストラップコンデンサ5の充電電流に比べて大きく、第2スイッチング素子S2のオン状態の継続時間が長くなると、負アームに流れる電流が過電流となる懸念がある。このため、第2スイッチング素子S2は、充電開始から充電完了までオン状態を維持するのではなく、間欠的に繰り返しオン動作される。なお、過電流レベルは、第1、第2スイッチング素子S1、S2の特性により決められる。
図3は、ブートストラップコンデンサ5の初期充電時の第2スイッチング素子S2のスイッチングと各相(A相、B相、C相)の負アームに流れる電流Ia、Ib、Icの大きさ(絶対値)を示す図である。第2スイッチング素子S2のスイッチングは、制御信号G2がHのとき第2スイッチング素子S2がオンし、制御信号G2がLのとき第2スイッチング素子S2がオフする。Ixは過電流レベルを示す。
なお、制御信号G1はLを継続し第1スイッチング素子S1はオフ状態を継続する。
図4は、ブートストラップコンデンサ5の初期充電時に、回転電機30の残留電圧により流れる電流経路を示す図である。図5は、ブートストラップコンデンサ5の初期充電時の動作を示すフローチャートである。
制御部10は、ブートストラップコンデンサ5の初期充電動作を開始すると、まず、第2スイッチング素子S2を、予め設定されたオン時間t1(以下、設定オン時間t1と称す)で初回オン動作させる(ステップST1)。
設定オン時間t1は、回転電機30の残留電圧がある場合にも各相の負アームに流れる電流Ia、Ib、Icが確実に過電流レベルIxに至らないような十分に短い時間、例えば500μsあるいは500μs未満に設定される。また設定オン時間t1、は電力変換装置1で一意に設定しても良いし、接続する回転電機30に応じて設定しても良い。
ステップST1での第2スイッチング素子S2の初回オン動作中に、電流検出器14は、所定のタイミングTAで負アームに流れる電流Ia、Ib、Icを検出する。電流Ia、Ib、IcのタイミングTAでの検出電流値は、格納部11に入力される。タイミングTAは、初回オン動作の終了直前、例えば、第2スイッチング素子S2をオンからオフに切り替える10μs前である。
そして、オン時間算出部12は、タイミングTAでの各相の検出電流値の絶対値が最大である値α(以下、検出電流値αと称す)を取得する(ステップST2)。
この場合、図3に示すように、設定オン時間t1での初回オン動作中に負アームに流れる電流Ia、Ib、Icの絶対値はB相が最大であり、検出電流値αはタイミングTAでの電流Ibの絶対値となる。この時、回転電機30の残留電圧により図4に示す経路で電流が流れ、Ibの大きさは、Ia+Icの大きさと同等である。なお、負アームに流れる電流の大きさが最大となる相は、位相によって順次入れ替わる。また、回転電機30の残留電圧がある場合は、負アームに流れる電流は、残留電圧による電流が支配的である。
次に、オン時間算出部12は、検出電流値αが過電流レベルIx以下か否かを判定する(ステップST3)。
ステップST3において、検出電流値αが過電流レベルIxを超えると、制御部10は、ブートストラップコンデンサ5への充電動作を中止し(ステップST4)、初期充電動作を終了する。
ステップST3において、検出電流値αが過電流レベルIx以下であると、オン時間算出部12は、検出電流値αと過電流レベルIxとの差分を算出し(ステップST5)、2回目以降に第2スイッチング素子S2を繰り返しオン動作させるための、設定オン時間t1より長い連続オン時間t2を算出して決定する(ステップST6)。
連続オン時間t2は、検出電流値αおよびその対応オン時間と過電流レベルIxとに基づいて、時間と電流との比例関係を用いて算出できる。検出電流値αに対応するオン時間は、初回オン動作開始から電流検出のタイミングTAまでのオン時間(<t1)である。この場合、検出電流値αと過電流レベルIxとの差分からオン状態の延長可能時間を算出し、算出された延長可能時間をタイミングTAまでのオン時間に加算することで、連続オン時間t2が算出される。連続オン時間t2は、負アームに流れる電流が過電流レベルIxとならない最大のオン時間となるのが望ましいが、誤差を考慮して若干短く決定する。
なお、タイミングTAまでのオン時間t3と設定オン時間t1との差が無視できるレベルであれば、検出電流値αに対応するオン時間として設定オン時間t1を用いて連続オン時間t2を算出しても良い。
次いで、制御部10は、ブートストラップコンデンサ5の充電完了まで、第2スイッチング素子S2を連続オン時間t2にてオンオフさせる、即ち、連続オン時間t2で間欠的に繰り返しオン動作させる(ステップST7)。
ブートストラップコンデンサ5の充電完了は、ブートストラップコンデンサ5の電圧が直流電源15の電圧と略等しくなる状態である。また、ブートストラップコンデンサ5の初期充電開始から完了までの、第2スイッチング素子S2のオン時間の総和(総充電時間)は、ブートストラップコンデンサ5の容量と直流電源15とにより一意に決定される。このため、第2スイッチング素子S2のオン時間の合計が、決定された上記総充電時間に到達すると、第2スイッチング素子S2の2回目以降のオン動作を終了して、初期充電動作を終了する。
以上のように、制御部10は、第2スイッチング素子S2を、設定オン時間t1を用いて初回オン動作させ、算出された連続オン時間t2を用いて2回目以降に繰り返しオン動作させて、ブートストラップコンデンサ5を初期充電する。その際、信号生成部13は、設定オン時間t1、連続オン時間t2でHとなる制御信号G2を第2駆動回路4に出力し、第2スイッチング素子S2が駆動される。
なお、第2スイッチング素子S2のオン動作は間欠的に行われ、オン動作の間にオフ状態となる期間は、連続オン時間t2と同程度以上が望ましい。このオフ状態となる期間は、必要に応じて短縮可能であるが、その場合、過電流防止のために、例えば、電流が減衰するのに要する期間を算出してオフ状態期間とする。
制御部10は、ブートストラップコンデンサ5の初期充電動作が終了すると、通常動作により電力変換回路2を制御する。即ち、制御部10は、外部から与えられる回転電機30の速度指令を用いて電力変換回路2の指令電圧を演算して制御信号G1、G2を生成する。制御信号G1、G2は、それぞれ第1、第2駆動回路3、4に入力される。第1駆動回路3は、ブートストラップコンデンサ5から電源供給されて制御信号G1に基づいて第1スイッチング素子S1を駆動する。第2駆動回路4は、直流電源15から電源供給されて制御信号G2に基づいて第2スイッチング素子S2を駆動する。
この実施の形態では、ブートストラップコンデンサ5を初期充電する際、第2スイッチング素子S2の初回オン動作中の所定のタイミングTAでのみ、各相の負アームに流れる電流を検出する。このため、継続的な電流検出を必要としない。また、オン時間算出部12が、第2スイッチング素子S2の2回目以降のオン動作の連続オン時間t2を、タイミングTAでの検出電流値αを用いて算出する。このため、負アームに流れる電流が過電流レベルIxを超えないような連続オン時間t2が、不要に短くなる事がなく、適切に算出できる。これにより、過電流保護を確実に実現でき、しかも、2回目以降のオン動作の繰り返し回数を低減できて、速やかにブートストラップコンデンサの初期充電を行うことができる。
また、各相の負アームに流れる電流Ia、Ib、Icは、タイミングTAでそれぞれ検出されて検出電流値が格納部11に入力される。そして、オン時間算出部12は、タイミングTAでの各相の検出電流値の絶対値が最大である値(検出電流値α)を取得して、連続オン時間t2を算出する。このため、連続オン時間t2を信頼性良く容易に算出できる。
実施の形態2.
次に、この発明の実施の形態2による電力変換装置を説明する。図6は、この発明の実施の形態2による電力変換装置1の構成図である。
この実施の形態2では、シャント抵抗による電流検出器16が直流母線Nに設けられる。この場合、電流検出器16は直流母線Nに流れる電流Idcを検出するが、直流母線Pに設けられて直流母線Pに流れる電流を検出するものでも良い。
制御部10は、格納部11aとオン時間算出部12aと信号生成部13とを備える。この実施の形態では、格納部11aは電流Idcの検出電流値のみを格納し、オン時間算出部12aは、電流Idcの検出電流値の絶対値を用いて連続オン時間t2を算出する。
その他の構成は、上記実施の形態1と同様である。
次に、電力変換装置1の起動時に行う、第1駆動回路3の電源生成、即ち、ブートストラップコンデンサ5の初期充電について説明する。
図7は、ブートストラップコンデンサ5の初期充電時の第2スイッチング素子S2のスイッチングと、各相(A相、B相、C相)の負アームに流れる電流Ia、Ib、Icの大きさ(絶対値)と、直流母線Nに流れる電流Idcの大きさ(絶対値)とを示す図である。図8、図9は、ブートストラップコンデンサ5の初期充電時の回転電機30の残留電圧により流れる電流経路を示す図である。特に、図8は、第2スイッチング素子S2がオン状態の場合、図9は、第2スイッチング素子S2がオン状態からオフ状態に切り替わった直後の状態を示す。
上述したように、回転電機30の残留電圧がある場合は、負アームに流れる電流は、残留電圧による電流が支配的である。
制御部10は、ブートストラップコンデンサ5の初期充電動作を開始すると、上記実施の形態1と同様に、第2スイッチング素子S2を、設定オン時間t1で初回オン動作させる。この時、回転電機30の残留電圧により図8に示す経路で電流が流れ、Ibの大きさは、Ia+Icの大きさと同等であり、直流母線Nには電流が流れない。
設定オン時間t1の初回オン動作が終了して第2スイッチング素子S2がオフ状態に切り替わると、回転電機30を介して流れる電流は、第1、第2スイッチング素子S1、S2の逆並列ダイオードを通り、図9に示す電流経路で流れる。
電流検出器16は、設定オン時間t1の初回オン動作が終了して第2スイッチング素子S2がオフ状態に切り替わった直後のタイミングTBで、直流母線Nに流れる電流Idcを検出する。電流IdcのタイミングTBでの検出電流値は、格納部11aに入力される。タイミングTBは、初回オン動作の終了直後、例えば、第2スイッチング素子S2をオンからオフに切り替えた10μs後である。
なお、第2スイッチング素子S2がオフ状態になると電流は減衰するため、オフ状態になった後、できるだけ早く電流検出を行うことが望ましい。
この場合、設定オン時間t1での初回オン動作中に負アームに流れる電流Ia、Ib、Icの絶対値はB相が最大であるが、その時、直流母線Nには電流が流れない。そして、初回オン動作終了により、B相の負アームに流れる電流Ibは直流母線Nを流れ、電流Idcとして検出される。このように、検出される電流Idcは、第2スイッチング素子S2の初回オン動作によってオン動作終了直後に流れる電流である。この場合、A相、C相では電流が正アーム側を流れる。
このため、初回オン動作終了直後の電流Idcを検出することにより、初回オン動作終了直前の負アームに流れる電流で、絶対値が最大である相の電流を検出できる。
そして、オン時間算出部12aは、タイミングTBでの電流Idcの絶対値β(以下、検出電流値βと称す)を取得する。
この後、上記実施の形態1と同様に、オン時間算出部12は、検出電流値βが過電流レベルIx以下か否かを判定し、過電流レベルIxを超えると、制御部10は、ブートストラップコンデンサ5への充電動作を中止して、初期充電動作を終了する。
検出電流値βが過電流レベルIx以下であると、オン時間算出部12は、2回目以降に第2スイッチング素子S2を繰り返しオン動作させる連続オン時間t2を算出して決定する。この場合、検出電流値βに対応するオン時間を設定オン時間t1として、検出電流値βおよびその対応オン時間(設定オン時間t1)と過電流レベルIxとに基づいて、時間と電流との比例関係を用いて、上記実施の形態1と同様に連続オン時間t2を決定する。即ち、過電流レベルIxとならない最大のオン時間を算出し、誤差を考慮して連続オン時間t2を決定する。
そして、制御部10は、ブートストラップコンデンサ5の充電完了まで、第2スイッチング素子S2を、連続オン時間t2で間欠的に繰り返しオン動作させ、初期充電動作を終了する。
この実施の形態2では、ブートストラップコンデンサ5を初期充電する際、第2スイッチング素子S2の初回オン動作終了直後のタイミングTBでのみ、直流母線Nに流れる電流を検出する。このため、継続的な電流検出を必要としない。また、各相の負アームに流れる電流を検出する必要が無く、何れかの直流母線にのみ電流検出器16を設ければ良く、装置構成が簡略化できる。
また、オン時間算出部12が、第2スイッチング素子S2の2回目以降のオン動作の連続オン時間t2を、タイミングTBでの検出電流値βを用いて算出する。このため、上記実施の形態1と同様に、負アームに流れる電流が過電流レベルIxを超えないような連続オン時間t2が、不要に短くなる事がなく、適切に算出できる。これにより、過電流保護を確実に実現でき、しかも、2回目以降のオン動作の繰り返し回数を低減できて、速やかにブートストラップコンデンサの初期充電を行うことができる。
実施の形態3.
次に、この発明の実施の形態3による電力変換装置を説明する。図10は、この実施の形態3による、ブートストラップコンデンサ5の初期充電時の第2スイッチング素子S2のスイッチングを示す。
上記実施の形態1、2では、ブートストラップコンデンサ5の初期充電の際、制御信号G2は各相で共通で、各相の第2スイッチング素子S2は同時にオンオフするものであった。この実施の形態3では、各相で異なるスイッチングを行う。
図10に示すように、第2スイッチング素子S2は、設定オン時間t1で初回オン動作する際(領域X参照)、全ての相で同時にスイッチング動作する。そして、算出された連続オン時間t2にて2回目以降のオン動作をする際(領域Y参照)、各相毎にタイミングをずらせてスイッチング動作する。
各相の第2スイッチング素子S2が同時にオンオフを繰り返すと、第2スイッチング素子S2または近傍に配置された素子等の消耗が大きくなることがある。この実施の形態では、第2スイッチング素子S2の2回目以降のオン動作の際に、スイッチングのタイミングを相毎にずらすため、各相内の素子の消耗を低減することができる。なお、上記実施の形態1、2に比べて充電に要する時間が長くなるため、充電に要する時間よりも消耗低減を重視する場合に用いるのが望ましい。
なお、図10では、A相、B相、C相の順にスイッチングするものを示したが、相順は、これに限るものでは無い。
また、この実施の形態3による第2スイッチング素子S2のスイッチングは、上記実施の形態1、2の双方に同様に適用でき、同様の効果が得られる。
実施の形態4.
次に、この発明の実施の形態4による電力変換装置を説明する。
上記実施の形態1では、制御部10のオン時間算出部12は、電流検出値αに基づいて連続オン時間t2を算出した。この実施の形態4では、オン時間算出部12は、回転電機30の回転速度を用いて連続オン時間t2を算出する。オン時間算出部12での連続オン時間t2の算出以外の構成は、上記実施の形態1と同様である。
ブートストラップコンデンサ5の初期充電において、上記実施の形態1と同様に、第2スイッチング素子S2が設定オン時間t1で初回オン動作し、制御部10の格納部11に各相の検出電流値が格納される。オン時間算出部12は、タイミングTAでの各相の検出電流値の絶対値が最大である検出電流値αを取得し、過電流レベルIx以下であるか判定する。
そしてオン時間算出部12は、予め設定された回転電機30の電気的定数と検出電流値αとに基づいて、回転電機30の回転速度を演算して推定する。続いてオン時間算出部12は、回転電機30の回転速度に基づいて、第2スイッチング素子S2がオン状態の際、負アームに流れる電流が過電流レベルIxとならない最大のオン時間を算出して連続オン時間t2を決定する。
なお、回転電機30の回転速度は、回転電機30毎に作成されたテーブルを用いて求めても良い。また、連続オン時間t2も、回転電機30の電気的定数に基づいて作成されたモデル予測から算出しても良いし、回転電機30毎のテーブルを用いて求めても良い。
この実施の形態では、検出電流値αから回転電機30の回転速度を演算し、この回転速度に基づいて連続オン時間t2を算出するため、上記実施の形態1による効果が得られると共に、より精度の高い連続オン時間t2を算出することができる。
また、この実施の形態は、上記実施の形態1に適用するものを示したが、上記実施の形態2にも同様に適用でき、同様の効果が得られる。
またこの発明は、発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。

Claims (9)

  1. 直流母線間に、正アームの第1スイッチング素子と負アームの第2スイッチング素子との直列体が複数組並列接続され、直流電力と複数相の交流電力との間で電力変換する電力変換回路と、
    上記各第1、第2スイッチング素子をそれぞれ駆動する第1、第2駆動回路と、
    上記第2スイッチング素子のオン動作中に上記第2駆動回路用の直流電源から充電され上記第1駆動回路に電源供給するブートストラップコンデンサと、
    上記電力変換回路内に流れる電流を検出する電流検出器と、
    上記各第1、第2スイッチング素子を駆動制御する制御信号を生成して上記第1、第2駆動回路に出力する制御部とを備え、
    上記制御部は、
    上記電流検出器からの検出電流値を用いて上記第2スイッチング素子の連続オン時間を算出するオン時間算出部を備え、
    上記ブートストラップコンデンサの初期充電において、上記第2スイッチング素子を設定オン時間で初回オン動作させ、2回目以降は上記設定オン時間より長い上記連続オン時間で充電完了まで間欠的に繰り返しオン動作させ、
    上記オン時間算出部が用いる上記検出電流値は、上記第2スイッチング素子の上記初回オン動作により流れる電流を上記電流検出器が所定のタイミングで検出したものであり、上記オン時間算出部は、上記検出電流値に基づいて、上記電力変換回路内に流れる電流が過電流レベルを超えないように、上記連続オン時間を算出する、
    電力変換装置。
  2. 上記電流検出器は、上記直流母線に流れる電流を、上記初回オン動作終了直後の上記所定のタイミングで検出する、
    請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 上記電流検出器は、上記負アームに流れる電流を、上記初回オン動作中の上記所定のタイミングで検出する、
    請求項1に記載の電力変換装置。
  4. 上記電流検出器は、各相の上記負アームに流れる電流を検出し、
    上記オン時間算出部は、検出された各相電流値の最大値を上記検出電流値として用いて上記連続オン時間を算出する、
    請求項3に記載の電力変換装置。
  5. 上記オン時間算出部は、上記検出電流値およびその対応オン時間と上記過電流レベルとに基づいて、時間と電流との比例関係を用いて上記連続オン時間を算出する、
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  6. 上記電力変換装置の交流側に交流回路が接続され、
    上記初回オン動作の上記設定オン時間は、上記交流回路の残留電圧による電流が上記過電流レベルとならない短時間である、
    請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  7. 上記交流回路は回転電機であり、
    上記オン時間算出部は、上記検出電流値に基づいて上記回転電機の回転速度を推定し、該回転速度に基づいて上記連続オン時間を算出する、
    請求項6に記載の電力変換装置。
  8. 上記制御部は、上記電流検出器からの上記検出電流値が上記過電流レベルを超える時は、上記ブートストラップコンデンサの初期充電を終了する、
    請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  9. 上記制御部は、各相の上記第2スイッチング素子の上記初回オン動作を同じタイミングで行うと共に、各相の上記第2スイッチング素子の2回目以降のオン動作を、各相毎にタイミングをずらせて行う、
    請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の電力変換装置。
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