JP6429555B2 - レースカーテン生地 - Google Patents

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本発明はレースカーテン生地に関するものであり、詳しくは大気中の浮遊微粒子の室内への侵入を阻止するレースカーテン生地に関するものである。
従来カーテン生地として、遮光性や断熱性、或いは花粉等の微粒子の付着を防止する目的の生地が提案されている。
しかし、近年は花粉よりも更に微粒子の黄砂やPM2.5等の大気中の浮遊物への対応が望まれている。
例えば、特開2004−243006号公報では、片面に太陽光を反射する性能を有する微粒子を含有する遮光性樹脂層が形成され、反対面にはウレタン発泡樹脂等による断熱性発泡樹脂層が形成されている遮光性・断熱性カーテン用布帛が開示されている。
また、特開2006−193849号公報では、単繊維表面に、無機微粒子を含有するポリアルキレンオキサイドセグメントを主体とする主鎖の両末端または一方の末端あるいは主鎖の側鎖として少なくとも2 個以上のアクリルおよび/ またはメタクリル基を有する重合性単量体を重合せしめてなる凹凸表面を有する被膜が形成され、花粉付着防止性の機能も有する繊維構造物が開示されている。
特開2004−243006号公報 特開2006−193849号公報
そこで、本発明はダニや花粉に加えて大気中の有害ガスや細かな粒子を、物理的な吸着と化学的な吸着作用によって、室内へ侵入するのを阻止するレースカーテン生地を提供せんとするものである。
本発明に係るレースカーテン生地の請求項1の発明は、生地の一面側が縮れ加工を施したポリエステル長繊維で形成されると共に、吸着剤が塗布されており、前記生地の中間層が遮熱作用を有するハイマルチ糸で形成されたことを特徴とするものである。
請求項2のレースカーテン生地の発明は、請求項1の発明において、縮れ加工を施したポリエステル長繊維に換えて、ポリエステルスパン糸又は綿糸或いは異収縮混繊糸で形成されたことを特徴とするものである。
請求項3のレースカーテン生地の発明は、請求項1又は2の発明において、生地の他面側がブライト糸で形成されたことを特徴とするものである。
請求項1のレースカーテン生地の発明は、生地の一面側に縮れ加工を施したポリエステル長繊維は縮れによって幅が広がり網目間を埋め各フィラメント間も毛羽立った状態となるため、室外から微粒子の侵入を阻止して捕集する効果を発揮する。
そして、捕集した微粒子は家庭での洗濯で簡単に除去でき、繊維の構造自体がフィルターの機能を果たすため繰り返して効果を発揮するのである。
また、ポリエステルは化学繊維の中でも充分な供給が可能であり、物性は非常に強く、しわになりにくく、吸湿性が少なく、熱可塑性があり、酸やアルカリに強く、耐光性、耐久性にも優れてカーテンの素材に適したものである。
さらに、生地の一面側に吸着剤が塗布してあるため、ダニ・花粉アレルゲン粒子に加えて、PM2.5に含まれるより微細な二酸化硫黄や二酸化窒素も吸着して室内への侵入を阻止する相乗的効果を発揮するのである。
そして、遮熱作用を有するハイマルチ糸で生地の中間層を形成したため、カーテン生地素材として好ましい本来の遮熱効果と共に、繊維間の隙間が少なく、補完的に微粒子の捕集効果を期待できるものである。
請求項2の発明において、ポリエステルスパン糸又は綿糸或いは異収縮混繊糸は、繊維自体が縮れているか、又は、一本の繊維の中に細かなカットされた糸を紡績している糸を用いても、縮れ加工を施したポリエステル長繊維と構造的に同一視できから、同等の効果を得られるものである。
請求項のレースカーテン生地の発明は、請求項1又は2の発明の効果に加えて、生地の他面側にブライト糸を使用し、レースカーテンであっても外から中が見えにくい構造としたため、窓を開けた状態においても使用をし易くする効果を得られるものとなる。
本発明のレースカーテン生地の構造図である。 本発明のレースカーテン生地の一実施の形態を示し、構成する糸の分解図である。 図2の一面側から見た経糸を省略した正面図である。 図2の一面側からの構成を示す経糸を省略した斜視図である。 図2の一面側からの構成を示す斜視図である。 図2の他面側からの構成を示す斜視図である。
本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明のレースカーテン生地の構造図であり、生地の一面側を縮れ加工を施したポリエステル長繊維1で形成し、吸着剤を塗布して成り、遮熱作用を有するハイマルチ糸2で生地の中間層を形成し、生地の他面側をブライト糸3で形成したものである。
また、生地の一面側には吸着剤を塗布する。
図2は、構成する糸の分解図である。
生地の一面側を縮れ加工を施したポリエステル長繊維1は緯方向に挿入し、マルチフィラメントで縮れ加工を施したため、膨出した状態となって繊維自体がフィルター作用を奏するものとなる。
吸着材は、ダニや花粉に加えて、大気中の例えばPM2.5に含まれるより細かな粒子をも補足できる機能を有することが好ましく、バインダーや分散液を介して塗りつけ、吹き付け或いは浸漬等の適宜方法で、一面側に層を成す縮れ加工を施したポリエステル長繊維1へ塗布するものである。
ポリエステルは化学繊維の中でも充分な供給を得られる原料として問題がない。また、物性は非常に強く、しわになりにくく、吸湿性が少なく、熱可塑性があり、酸やアルカリに強く、耐光性、耐久性にも優れている等、カーテンの素材に適している。
縮れ加工を施したポリエステル長繊維1の他には、構造的に同一視でき、同等のフィルター作用を奏する繊維として、ポリエステルスパン糸又は綿糸或いは異収縮混繊糸が例示できる。
これ等の繊維は、繊維自体が縮れているか、又は、一本の繊維の中に細かなカットされた糸を紡績しているから構造的に同一視できるものである。
ハイマルチ糸2は経方向に中間層を成して挿入し、例えばポリエステル167T144やポリエステル330T288のマルチ構造とし、フィラメント間の隙間を小さくし、またフィラメントに公知の金属酸化物を封入することで、赤外線の反射効率を高めると共に、大気の通過を遮る作用を奏するものを用いる。
ブライト糸3は、経糸4の鎖編みをベースにもう1セットの挿入糸として生地の他面側に横方向へ連結させてハーフ地を形成している。
ブライト糸3は、光沢性のある公知のナイロン糸等を使用することができる。
図3は一面側から見た経糸を省略した正面図であり、図4は一面側からの構成を示す経糸を省略した斜視図、図5は一面側からの構成を示す斜視図、図6は他面側からの構成を示す斜視図である。
次に、本発明の具体的実施例について説明するが、本発明はこれら実施例のものに特に限定されるものではない。
縮れ加工を施したポリエステル長繊維をエフコット(帝人フロンティア株式会社製:登録商標)、167T144のハイマルチ糸(帝人フロンティア株式会社製)、吸着剤(抗アレルゲン剤:株式会社明成商会製)、ブライト糸及び経糸(ポリエステル糸)を用いて編成した。
表1はアレルゲン消失試験、及び表2はガス吸着試験の結果であり、吸着剤を塗布したことにより、ダニや花粉に加えて大気中の有害ガスを、化学的な吸着作用によって、室内へ侵入するのを阻止したものである。
また、表3は微粒子捕集効率の試験結果であり、実施例は一面側に縮れ加工を施したポリエステル長繊維を41本/インチで挿入したもの、比較例はポリエステル長繊維を41本/インチで挿入したものであり、大気中の細かな粒子を物理的作用によって、捕集効率を高め室内へ侵入するのを阻止したものである。
以上の通り、本発明はダニや花粉に加えて大気中の有害ガスや細かな粒子を、物理的な吸着作用と化学的な吸着作用によって、室内へ侵入するのを阻止するレースカーテン生地を得られるものである。
1 縮れ加工を施したポリエステル長繊維
2 ハイマルチ糸
3 ブライト糸
4 経糸

Claims (3)

  1. 生地の一面側が縮れ加工を施したポリエステル長繊維で形成されると共に、吸着剤が塗布されており、前記生地の中間層が遮熱作用を有するハイマルチ糸で形成されたことを特徴とするレースカーテン生地。
  2. 縮れ加工を施したポリエステル長繊維に換えて、ポリエステルスパン糸又は綿糸或いは異収縮混繊糸で形成されたことを特徴とする請求項1に記載のレースカーテン生地。
  3. 生地の他面側がブライト糸で形成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載のレースカーテン生地。
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