JP6427380B2 - ヒートポンプシステム - Google Patents
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Description
(システム構成;図1)
図1に示すように、本実施例の給湯暖房システム2は、ヒートポンプ空調装置4と、給湯床暖房装置6と、制御装置8と、を備えている。
次いで、給湯暖房システム2の動作について説明する。給湯暖房システム2は、給湯運転、蓄熱単独運転、暖房単独運転、及び、蓄熱暖房同時運転(即ち、第1の蓄熱暖房同時運転、第2の蓄熱暖房同時運転、第3の蓄熱暖房同時運転)を実行可能である。
ユーザによって台所や浴室のカランが開かれた場合や、浴槽への湯張りを行う場合に、給湯暖房システム2は給湯運転を開始する。浴槽への湯張りは、例えばユーザがリモコンの湯張り開始スイッチを押すことで開始することもあるし、ユーザがリモコンに設定した湯張り完了時刻に基づく湯張り開始時刻が到来することで開始することもある。給湯運転は、後述する蓄熱単独運転、暖房単独運転、蓄熱暖房同時運転と並行して行うことも可能である。給湯運転では、給湯暖房システム2は、タンク62内の温水を、温水供給管66を介して温水利用箇所に供給する。
ユーザから暖房が指示されておらず、かつ、タンク62への蓄熱要求が発生した場合に、給湯暖房システム2は蓄熱単独運転を行う。蓄熱要求は、例えば給湯運転を行った結果、タンク62内の蓄熱量が少なくなった場合に発生する。具体的に言うと、蓄熱要求は、タンクサーミスタ63が検出する温度が、所定の蓄熱開始温度より低くなった場合に発生する。蓄熱単独運転では、タンク62内の水を所定の蓄熱終了温度まで沸かし上げて、タンク62に蓄熱する。図2に示すように、蓄熱単独運転では、制御装置8は、流量調整弁14を、ポートaに供給された冷媒の全流量がポートcに供給され、ポートbに供給されないように調整する(即ち、ポートaとポートcが連通し、ポートaとポートbが連通しない)。また、制御装置8は、第1ファン22を駆動するとともに、圧縮機12を駆動する。さらに、制御装置8は、流量調整弁52を、ポートdに供給された熱媒の全流量がポートe(即ち、タンク62側)に供給され、ポートf(即ち、暖房端末56側)には熱媒が供給されないように調整する(即ち、ポートdとポートeが連通し、ポートdとポートfが連通しない)。さらに、制御装置8は、ポンプ54を駆動する。
ユーザから暖房が指示されており、タンク62への蓄熱要求が発生していない場合に、給湯暖房システム2は暖房単独運転を行う。図3に示すように、暖房単独運転では、制御装置8は、流量調整弁14を、ポートaに供給された冷媒の一部がポートbに供給され、他の一部がポートcに供給されるように開度を調整する(即ち、ポートaとポートb、ポートaとポートcがそれぞれ連通する)。この際、制御装置8は、ポートbに供給される冷媒の流量と、ポートcに供給される冷媒の流量とがほぼ等しくなるように、流量調整弁14の開度を調整する(即ちb=c)。また、制御装置8は、第1ファン22及び第2ファン28を駆動するとともに、圧縮機12を駆動する。さらに、制御装置8は、流量調整弁52を、ポートdに供給された熱媒の全流量がポートf(即ち、暖房端末56側)に供給され、ポートe(即ち、タンク62側)には熱媒が供給されないように調整する(即ち、ポートdとポートfが連通し、ポートdとポートeが連通しない)。さらに、制御装置8は、ポンプ54を駆動する。
ユーザから暖房が指示されており、かつ、タンク62への蓄熱要求が発生した場合に、給湯暖房システム2は蓄熱暖房同時運転を行う。本実施例では、給湯暖房システム2は、室内温度が暖房設定温度Ts以上であるか否かに応じて、異なる内容の蓄熱暖房同時運転を行うことができる。以下、三つの蓄熱暖房同時運転(第1の蓄熱暖房同時運転、第2の蓄熱暖房同時運転、第3の蓄熱暖房同時運転)の内容について説明する。
本実施例では、第1の蓄熱暖房同時運転は、給湯暖房システム2が蓄熱暖房同時運転を実行すべき場合において、室内温度サーミスタ42が検出する室内温度が暖房設定温度Tsより低い場合に実行される運転である。室内温度が暖房設定温度Tsより低い場合には、室内温度が暖房設定温度Ts以上である場合に比べ、要求される暖房能力が高い。図4に示すように、第1の蓄熱暖房同時運転では、制御装置8は、流量調整弁14を、ポートaに供給された冷媒の一部がポートbに供給され、他の一部がポートcに供給されるように開度を調整する(即ち、ポートaとポートb、ポートaとポートcがそれぞれ連通する)。この際、制御装置8は、ポートbに供給される冷媒の流量と、ポートcに供給される冷媒の流量とがほぼ等しくなるように、流量調整弁14の開度を調整する。また、制御装置8は、第1ファン22及び第2ファン28を駆動するとともに、圧縮機12を駆動する。さらに、制御装置8は、流量調整弁52を、ポートdに供給された熱媒の一部がポートeに供給され、他の一部がポートfに供給されるように開度を調整する(即ち、ポートdとポートe、ポートdとポートfがそれぞれ連通する)。この際、制御装置8は、ポートeに供給される熱媒の流量と、ポートfに供給される熱媒の流量とがほぼ等しくなるように、流量調整弁52の開度を調整する。さらに、制御装置8は、ポンプ54を駆動する。
本実施例では、第2の蓄熱暖房同時運転は、給湯暖房システム2が蓄熱暖房同時運転を実行すべき場合において、室内温度サーミスタ42が検出する室内温度が暖房設定温度Ts以上である場合に実行される運転である。室内温度が暖房設定温度Ts以上である場合には、室内温度が暖房設定温度Tsより低い場合に比べ、要求される暖房能力が低い。図5に示すように、第2の蓄熱暖房同時運転では、制御装置8は、流量調整弁14を、ポートaに供給された冷媒の一部がポートbに供給され、他の一部がポートcに供給されるように開度を調整する(即ち、ポートaとポートb、ポートaとポートcがそれぞれ連通する)。第2の蓄熱暖房同時運転でも、制御装置8は、ポートbに供給される冷媒の流量と、ポートcに供給される冷媒の流量とがほぼ等しくなるように、流量調整弁14の開度を調整する。また、制御装置8は、第1ファン22及び第2ファン28を駆動するとともに、圧縮機12を駆動する。さらに、制御装置8は、流量調整弁52を、ポートdに供給された熱媒の全流量がポートe(即ち、タンク62側)に供給され、ポートf(即ち、暖房端末56側)には熱媒が供給されないように調整する(即ち、ポートdとポートeが連通し、ポートdとポートfが連通しない)。さらに、制御装置8は、ポンプ54を駆動する。
第3の蓄熱暖房同時運転は、後述する本実施例の変形例で、給湯暖房システム2が蓄熱暖房同時運転を実行すべき場合において、室内温度サーミスタ42が検出する室内温度が暖房設定温度Ts以上である場合に実行される運転である。図6に示すように、第3の蓄熱暖房同時運転では、流量調整弁14を、ポートaに供給された冷媒の全流量がポートcに供給され、ポートbには冷媒が供給されないように調整する(即ち、ポートaとポートcが連通し、ポートaとポートbが連通しない)。また、制御装置8は、第1ファン22を駆動するとともに、圧縮機12を駆動する(第2ファン28は駆動しない)。さらに、制御装置8は、流量調整弁52を、ポートdに供給された熱媒の一部がポートeに供給され、他の一部がポートfに供給されるように開度を調整する(即ち、ポートdとポートe、ポートdとポートfがそれぞれ連通する)。この際、制御装置8は、ポートeに供給される熱媒の流量と、ポートfに供給される熱媒の流量とがほぼ等しくなるように、流量調整弁52の開度を調整する。さらに、制御装置8は、ポンプ54を駆動する。
ユーザによって暖房が指示された際に、図3〜図6を用いて説明した暖房単独運転及び各蓄熱暖房同時運転のうちのいずれが実行されるのかは、制御装置8が実行する蓄熱暖房制御処理(図7参照)によって決められる。以下、本実施例において、制御装置8が実行する蓄熱暖房制御処理の内容について説明する。
上記の通り、第1実施例では、制御装置8は、図7のS14において、第2の蓄熱暖房同時運転を実行する。本変形例では、S14で第2の蓄熱暖房同時運転を実行する際に、制御装置8は、流量調整弁52の開度を、ポートdに供給される熱媒の一部がポートe(タンク62側)に供給され、他の一部がポートf(暖房端末56側)に供給されるように調整する。この際、制御装置8は、流量調整弁52の開度を、ポートe(タンク62側)に供給される熱媒の流量が、ポートf(暖房端末56側)に供給される熱媒の流量よりも大きくなるように調整する(即ち、e>f)。この場合、暖房端末56にも、熱媒が一部供給される。ただし、S14の第2の蓄熱暖房同時運転で暖房端末56に供給される熱媒の流量は、S16の第1の蓄熱暖房同時運転で暖房端末56に供給される熱媒の流量よりも小さい。そのため、この場合も、S16の第1の蓄熱同時運転に比べて、システム全体の暖房能力は低くなる。ただし、熱媒熱交換器16における冷媒との熱交換で加熱された高温の熱媒の多くがタンク62を通過することになるため、第1の蓄熱暖房同時運転に比べて、蓄熱能力は高くなる。従って、この変形例1による場合も、第1実施例と同様の効果を発揮し得る。
制御装置8は、図7のS14において、第3の蓄熱暖房同時運転(図6参照)を実行してもよい。上記の通り、第3の蓄熱暖房同時運転では、室内空気熱交換器26に冷媒が供給されないため、室内空気熱交換器26による暖房は行われない。そのため、第1の蓄熱暖房同時運転に比べて、システム全体の暖房能力は低くなる。しかしながら、この場合も、圧縮機12で加圧されて高温高圧となった気相状態の冷媒の全量が熱媒熱交換器16を通過することになるため、第1の蓄熱暖房同時運転に比べて、熱媒循環路50を通過する熱媒の加熱量が増える。その結果、第1の蓄熱暖房同時運転に比べて、蓄熱能力が高くなる。即ち、第3の蓄熱暖房同時運転でも、第1の蓄熱暖房同時運転に比べてシステム全体の暖房能力を低くし、蓄熱能力を高くすることができる。第1実施例と同様に、圧縮機12の能力を適切に蓄熱と暖房に割り当てることができる。
上記の通り、上記変形例2では、制御装置8は、図7のS14において、第3の蓄熱暖房同時運転を実行する。本変形例では、S14で第3の蓄熱暖房同時運転を実行する際に、制御装置8は、流量調整弁14の開度を、ポートaに供給された冷媒の一部がポートc(熱媒熱交換器16側)に供給され、他の一部がポートb(室内空気熱交換器26側)に供給されるように調整する。この際、制御装置8は、流量調整弁14の開度を、ポートc(熱媒熱交換器16側)に供給される冷媒の流量が、ポートb(室内空気熱交換器26側)に供給される冷媒の流量よりも大きくなるように調整する(即ち、c>b)。この場合、室内空気熱交換器26にも、圧縮機12で加圧された高温高圧の冷媒が一部供給される。ただし、S14の第3の蓄熱暖房同時運転で室内空気熱交換器26に供給される冷媒の流量は、S16の第1の蓄熱暖房同時運転で室内空気熱交換器26に供給される冷媒の流量よりも小さい。そのため、この場合も、S16の第1の蓄熱同時運転に比べて、システム全体の暖房能力は低くなる。ただし、圧縮機12で加圧されて高温高圧となった冷媒の多くが熱媒熱交換器16を通過することになるため、第1の蓄熱暖房同時運転に比べて、蓄熱能力は高くなる。従って、この変形例3による場合も、上記変形例2と同様の効果を発揮し得る。
第1実施例と異なる点を中心に説明する。本実施例の給湯暖房システム2の構成は、第1実施例の給湯暖房システム2と共通する(図1参照)。ただし、本実施例では、室内空気熱交換器26による暖房(即ち空気暖房)よりも、暖房端末56による暖房(即ち床暖房)の方が、暖房効率が悪い(即ち、単位時間当たりの室内への放熱量が少ない)。このような前提が存在する状況で、図8に示すように、蓄熱暖房同時運転を行うべき場合(図8のS30でYES)に、暖房効率が比較的悪い暖房端末56による暖房を行わない蓄熱暖房同時運転(即ち、第2の蓄熱暖房同時運転)を行う。
ユーザによって暖房が指示されると、制御装置8は、図8の蓄熱暖房制御処理を開始する。蓄熱暖房制御処理が開始されると、S30では、制御装置8は、タンク温度が、所定の蓄熱開始温度より低いか否かを判断する。S30の判断は、図7のS10と同様の判断であるため、詳しい説明は省略する。
上記の通り、第2実施例では、制御装置8は、図8のS32において、第2の蓄熱暖房同時運転を実行する。本変形例では、S32で第2の蓄熱暖房同時運転を実行する際に、制御装置8は、流量調整弁52の開度を、ポートdに供給される熱媒の一部がポートe(タンク62側)に供給され、他の一部がポートf(暖房端末56側)に供給されるように調整する。この際、制御装置8は、流量調整弁52の開度を、ポートe(タンク62側)に供給される熱媒の流量が、ポートf(暖房端末56側)に供給される熱媒の流量よりも大きくなるように調整する(即ち、e>f)。この場合も、暖房単独運転を行う場合に比べると、暖房端末56の暖房能力を減少させることができる。また、熱媒熱交換器16における冷媒との熱交換で加熱された高温の熱媒の多くがタンク62を通過することになるため、圧縮機12の能力の多くを蓄熱に割り当てることができる。従って、この変形例1による場合も、第2実施例と同様の効果を発揮し得る。
上記の第2実施例の場合とは反対に、暖房端末56による暖房(即ち床暖房)よりも、室内空気熱交換器26による暖房(即ち空気暖房)の方が、暖房効率が悪いという前提が存在する状況では、制御装置8は、図8のS32において、第3の蓄熱暖房同時運転(図6参照)を実行してもよい。この場合、暖房効率が悪い室内空気熱交換器26による暖房は行われない。そのため、蓄熱暖房同時運転を実行すべき場合に、圧縮機12の能力を、暖房により少なく割り当て、蓄熱により多く割り当てることができる。また、暖房効率が比較的良い暖房端末56による暖房の暖房能力は抑制させないため、室内の利用者の暖房要求を満たすことができる。この変形例2による場合も、第2実施例と同様の効果を発揮し得る。
上記の通り、上記変形例2では、図8のS32において、暖房効率の悪い室内空気熱交換器26による暖房を行わない第3の蓄熱暖房同時運転を実行する。本変形例では、S32で第3の蓄熱暖房同時運転を実行する際に、制御装置8は、流量調整弁14の開度を、ポートaに供給された冷媒の一部がポートc(熱媒熱交換器16側)に供給され、他の一部がポートb(室内空気熱交換器26側)に供給されるように調整する。この際、制御装置8は、流量調整弁14の開度を、ポートc(熱媒熱交換器16側)に供給される冷媒の流量が、ポートb(室内空気熱交換器26側)に供給される冷媒の流量よりも大きくなるように調整する(即ち、c>b)。この場合も、暖房単独運転を行う場合に比べると、室内空気熱交換器26の暖房能力を減少させることができる。また、圧縮機12で加圧されて高温高圧となった冷媒の多くが熱媒熱交換器16を通過することになるため、蓄熱能力は高くなる。従って、この変形例3による場合も、上記変形例2と同様の効果を発揮し得る。
第2実施例と異なる点を中心に説明する。本実施例の給湯暖房システム2の構成も、第1及び第2実施例の給湯暖房システム2と共通する(図1参照)。上記の通り、本実施例の給湯暖房システム2では、室内において、室内空気熱交換器26が、暖房端末56(いわゆる床暖房用の端末)よりも高い位置に設けられている。本実施例では、蓄熱暖房同時運転を行うべき場合(図8のS30でYES)に、より高い位置に設けられている室内空気熱交換器26による暖房を行わない蓄熱暖房同時運転(即ち、第3の蓄熱暖房同時運転)を実行する。
本実施例において制御装置8が実行する蓄熱暖房制御処理は、第2実施例の蓄熱暖房制御処理(図8参照)と基本的に共通する。ただし、本実施例では、S32において、制御装置8は、より高い位置に設けられている室内空気熱交換器26による暖房を行わない第3の蓄熱暖房同時運転を実行する点が第2実施例とは異なる。
上記の通り、第3実施例では、図8のS32において、より高い位置に設けられている室内空気熱交換器26による暖房運転を実行しない第3の蓄熱暖房同時運転を実行する。本変形例では、S32で第3の蓄熱暖房同時運転を実行する際に、制御装置8は、流量調整弁14の開度を、ポートaに供給された冷媒の一部がポートc(熱媒熱交換器16側)に供給され、他の一部がポートb(室内空気熱交換器26側)に供給されるように調整する。この際、制御装置8は、流量調整弁14の開度を、ポートc(熱媒熱交換器16側)に供給される冷媒の流量が、ポートb(室内空気熱交換器26側)に供給される冷媒の流量よりも大きくなるように調整する(即ち、c>b)。この場合も、暖房単独運転を行う場合に比べると、室内空気熱交換器26の暖房能力を減少させることができる。また、蓄熱能力は高くなる。従って、この変形例3による場合も、第2実施例と同様の効果を発揮し得る。
上記の第3実施例の場合とは反対に、暖房端末56が、室内において、室内空気熱交換器26よりも高い位置に設けられていてもよい。この場合には、制御装置8は、図8のS32において、第2の蓄熱暖房同時運転(図5参照)を実行してもよい。この場合、より高い位置に設けられている暖房端末56による暖房は行われない。そのため、蓄熱暖房同時運転を実行する場合に、暖房単独運転を実行する場合に比べて、圧縮機12の能力を、暖房により少なく割り当て、蓄熱により多く割り当てることができる。また、より低い位置に設けられている室内空気熱交換器26による暖房の暖房能力は抑制させないため、室内の利用者の暖房要求を満たすことができる。即ち、この変形例2による場合も、第3実施例と同様の効果を発揮し得る。
上記の通り、上記変形例2では、図8のS32において、より高い位置に設けられている暖房端末56による暖房を行わない第2の蓄熱暖房同時運転を実行する。本変形例では、S32で第2の蓄熱暖房同時運転を実行する際に、制御装置8は、流量調整弁52の開度を、ポートdに供給される熱媒の一部がポートe(タンク62側)に供給され、他の一部がポートf(暖房端末56側)に供給されるように調整する。この際、制御装置8は、流量調整弁52の開度を、ポートe(タンク62側)に供給される熱媒の流量が、ポートf(暖房端末56側)に供給される熱媒の流量よりも大きくなるように調整する(即ち、e>f)。この場合も、暖房単独運転を行う場合に比べると、暖房端末56の暖房能力を減少させることができる。また、熱媒熱交換器16における冷媒との熱交換で加熱された高温の熱媒の多くがタンク62を通過することになるため、圧縮機12の能力の多くを蓄熱に割り当てることができる。従って、この変形例3による場合も、第2実施例と同様の効果を発揮し得る。
4:ヒートポンプ空調装置
6:給湯床暖房装置
8:制御装置
12:圧縮機
14:流量調整弁
16:熱媒熱交換器
18:第1膨張弁
20:室外空気熱交換器
22:第1ファン
26:室内空気熱交換器
28:第2ファン
30:第2膨張弁
32:冷媒循環路
40:外気温サーミスタ
42:室内温度サーミスタ
50:熱媒循環路
52:流量調整弁
54:ポンプ
56:暖房端末
62:タンク
63:タンクサーミスタ
66:温水供給管
68:水導入管
Claims (5)
- 冷媒を加圧する圧縮機、熱媒との熱交換によって冷媒を凝縮させる熱媒熱交換器、冷媒を減圧させる減圧機構、冷媒を蒸発させる蒸発器、及び、室内空気との熱交換によって冷媒を凝縮させることで、冷媒の熱によって室内を暖房する室内空気熱交換器を備える1個のヒートポンプと、
熱媒の熱を利用して室内を暖房する暖房端末と、
熱を蓄える蓄熱槽と、
蓄熱槽内に蓄えられた熱を利用して温水を温水利用箇所に供給する供給手段と、
室内の温度を検出する検出手段と、
を備えており、
熱媒を熱媒熱交換器と暖房端末との間で循環させる第1暖房と、冷媒を圧縮機、室内空気熱交換器、減圧機構、蒸発器の順に循環させる第2暖房と、熱媒を熱媒熱交換器と蓄熱槽との間で循環させる蓄熱とを同時に行う蓄熱暖房同時運転を実行可能であり、
蓄熱暖房同時運転の実行中であって検出手段によって検出される温度が特定温度以上である第1の場合には、蓄熱暖房同時運転の実行中であって検出手段によって検出される温度が特定温度より低い第2の場合に比べて、第1暖房と第2暖房のうちの一方の暖房能力を低下させる、
ヒートポンプシステム。 - 第1の場合に、第2の場合に比べて、暖房端末への熱媒流量を減少させ、蓄熱槽への熱媒流量を増加させることによって、前記第1暖房の暖房能力を低下させる、
請求項1のヒートポンプシステム。 - 第1の場合に、第2の場合に比べて、室内空気熱交換器への冷媒流量を減少させ、熱媒熱交換器への冷媒流量を増加させることによって、前記第2暖房の暖房能力を低下させる、
請求項1のヒートポンプシステム。 - 冷媒を加圧する圧縮機、熱媒との熱交換によって冷媒を凝縮させる熱媒熱交換器、室内空気との熱交換によって冷媒を凝縮させることで冷媒の熱によって室内を暖房する室内空気熱交換器、冷媒を減圧させる減圧機構、及び、冷媒を蒸発させる蒸発器を備える1個のヒートポンプと、
熱媒の熱を利用して室内を暖房する暖房端末と、
熱を蓄える蓄熱槽と、
蓄熱槽内に蓄えられた熱を利用して温水を温水利用箇所に供給する供給手段と、
を備えており、
室内を暖房するとともに蓄熱槽内の熱量を増やす蓄熱を同時に行う蓄熱暖房同時運転と、を実行可能であり、
蓄熱暖房同時運転を実行する場合には、冷媒を圧縮機、熱媒熱交換器、減圧機構、蒸発器の順に循環させ、かつ、熱媒を熱媒熱交換器と暖房端末との間で循環させる第1暖房と、冷媒を圧縮機、室内空気熱交換器、減圧機構、蒸発器の順に循環させる第2暖房と、熱媒を熱媒熱交換器と蓄熱槽との間で循環させる蓄熱と、を同時に行うものであって、
(i)暖房端末による前記第1暖房の暖房効率が、室内空気熱交換器による前記第2暖房の暖房効率よりも悪い場合においては、暖房端末への熱媒流量を蓄熱槽への熱媒流量よりも少なくして、前記第1暖房の暖房能力を低下させ、
(ii)室内空気熱交換器による前記第2暖房の暖房効率が、暖房端末による前記第1暖房の暖房効率よりも悪い場合においては、室内空気熱交換器への冷媒流量を、熱媒熱交換器への冷媒流量よりも少なくして、前記第2暖房の暖房能力を低下させる、
ヒートポンプシステム。 - 冷媒を加圧する圧縮機、熱媒との熱交換によって冷媒を凝縮させる熱媒熱交換器、室内空気との熱交換によって冷媒を凝縮させることで冷媒の熱によって室内を暖房する室内空気熱交換器、冷媒を減圧させる減圧機構、及び、冷媒を蒸発させる蒸発器を備える1個のヒートポンプと、
熱媒の熱を利用して室内を暖房する暖房端末と、
熱を蓄える蓄熱槽と、
蓄熱槽内に蓄えられた熱を利用して温水を温水利用箇所に供給する供給手段と、
を備えており、
室内を暖房するとともに蓄熱槽内の熱量を増やす蓄熱を同時に行う蓄熱暖房同時運転と、を実行可能であり、
蓄熱暖房同時運転を実行する場合には、冷媒を圧縮機、熱媒熱交換器、減圧機構、蒸発器の順に循環させ、かつ、熱媒を熱媒熱交換器と暖房端末との間で循環させる第1暖房と、冷媒を圧縮機、室内空気熱交換器、減圧機構、蒸発器の順に循環させる第2暖房と、熱媒を熱媒熱交換器と蓄熱槽との間で循環させる蓄熱と、を同時に行うものであって、
(a)暖房端末が、室内において、室内空気熱交換器よりも高い位置に設けられている場合においては、暖房端末への熱媒流量を、蓄熱槽への熱媒流量よりも少なくして、前記第1暖房の暖房能力を低下させ、
(b)室内空気熱交換器が、室内において、暖房端末よりも高い位置に設けられている場合においては、室内空気熱交換器への冷媒流量を、熱媒熱交換器への冷媒流量よりも少なくして、前記第2暖房の暖房能力を低下させる、
ヒートポンプシステム。
Priority Applications (2)
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---|---|---|---|
JP2014208327A JP6427380B2 (ja) | 2014-10-09 | 2014-10-09 | ヒートポンプシステム |
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Applications Claiming Priority (1)
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JP2014208327A JP6427380B2 (ja) | 2014-10-09 | 2014-10-09 | ヒートポンプシステム |
Publications (2)
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