JP6425833B2 - 画像処理装置及び方法並びにプログラム及び記録媒体 - Google Patents

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Description

本発明は、画像処理装置及び方法に関する。本発明は特に、撮像画像の合成によりダイナミックレンジの広い合成画像を得る画像処理装置及び方法に関する。本発明はまた、画像処理装置又は方法における処理をコンピュータに実行させるためのプログラム、及び該プログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体に関する。
画像のダイナミックレンジを拡大する手法として、露光時間の異なる2枚の画像を合成する方法がある。例えば特許文献1では、大きい露光量の撮像による第1の画像信号と小さい露光量による第2の画像信号とを合成する撮像装置が開示されている。
特開2004−254151号公報(第5−8頁、第1−3図)
上記の従来の画像処理装置は、小さい露光量の画像信号と大きい露光量の画像信号の露光量比率が既知であることを前提としていた。しかしダイナミックレンジ拡大処理を行う撮像システムにおいて、必ずしもカメラモジュールと画像処理装置が一体化しているとは限らない。
カメラモジュールが独立しており、カメラモジュールからの出力画像データを用いてダイナミックレンジ拡大を行うような構成では、大きい露光量の画像及び小さい露光量の画像の取得のための露光条件は、カメラモジュール部で撮影画像の明るさを参照して独自に制御するか、画像処理装置でカメラモジュールから出力された撮影画像の明るさをモニタして、露光条件を制御する信号をカメラモジュールに送信することで制御を行う必要がある。
前者の場合、画像処理装置は撮影時の正確なカメラの露光量比率を得ることができない。後者の場合、画像処理装置から出力する制御信号がカメラモジュールの撮影画像に反映されるタイミングが明確でないため、各フレームにおけるカメラモジュールからの出力画像について正確な露光量比率を得ることができない。
またカメラモジュールが独立している構成では、カメラモジュールからの出力画像にガンマ補正、コントラスト補正等の非線形な階調変換処理が適用されていることが多い。このような場合も露光量比率を求めることができない。
上記のようにカメラモジュールと画像処理装置が独立した撮像システムでは、露光量比率の値を参照することを前提とする従来の画像処理装置のダイナミックレンジ拡大処理方法を適用することができないという問題があった。
また、合成比率が画素毎に異なる値に設定されるために、隣接する画素間で階調値が逆転し、これにより疑似輪郭が発生するおそれがあった。
本発明の画像処理装置は、
被写体が同一で露光条件が異なる長露光画像と短露光画像を合成して合成画像を生成する画像処理装置であって、
前記長露光画像と前記短露光画像の、互いに同じ位置の画素の輝度値を加算して輝度加算値を生成する輝度値加算処理部と、
前記長露光画像の各画素の輝度値から前記長露光画像のヒストグラムを生成し、前記露光画像の各画素の輝度値から前記短露光画像のヒストグラムを生成するヒストグラム生成処理部と、
前記長露光画像のヒストグラム及び前記短露光画像のヒストグラムに基づき、前記輝度加算値と合成比率の関係を規定する合成比率テーブルを生成する合成比率テーブル生成処理部と、
前記輝度値加算処理部で生成された前記輝度加算値と前記合成比率テーブル生成処理部で生成された前記合成比率テーブルとを参照し、前記長露光画像の合成比率と前記短露光画像の合成比率を求める合成比率生成処理部と、
前記合成比率生成処理部で求められた前記長露光画像の合成比率と前記短露光画像の合成比率に基づき、前記長露光画像と前記短露光画像の、同じ位置の画素の画素値を加重加算する画素値合成処理部とを備え、
前記合成比率テーブル生成処理部は、
前記長露光画像のヒストグラム及び前記短露光画像のヒストグラムに基づいて、前記輝度加算値が取り得る値の範囲内の第1の閾値及び第2の閾値を決定し、
前記長露光画像の合成比率が、
前記輝度加算値が前記第1の閾値以下の範囲では、合成比率上限値に固定され、
前記輝度加算値が前記第2の閾値以上の範囲では、合成比率下限値に固定され、
前記輝度加算値が前記第1の閾値以上で前記第2の閾値以下の範囲では、前記輝度加算値の増加に伴って前記合成比率上限値から前記合成比率下限値まで徐々に減少するものとなるように、かつ、
前記輝度加算値が前記第1の閾値以上で前記第2の閾値以下の範囲において、前記合成比率の変化の傾きが制限値を超えないように、前記合成比率上限値または前記合成比率下限値を補正して前記合成比率テーブルを生成する
ことを特徴とする。
本発明によれば、短露光画像と長露光画像の撮影時の露光量比率の情報が得られない場合でも、階調値の逆転、及びこれに伴う疑似輪郭の発生を抑えて適切にダイナミックレンジ拡大画像を生成することが可能である。
本発明の実施の形態1の画像処理装置をカメラとともに示すブロック構成図である。 (a)及び(b)は、ヒストグラム生成処理部で生成されるヒストグラムの例を示す図である。 (a)及び(b)は、ヒストグラム生成処理部で生成される累積ヒストグラムの例を示す図である。 合成比率テーブルで表される合成比率曲線の例を示す図である。 実施の形態1における合成比率テーブル生成処理部が合成比率テーブルを生成する処理の手順を示すフローチャートである。 図5のステップST11の処理の詳細を示すフローチャートである。 実施の形態1における合成比率テーブルの補正方法の一例を示す図である。 実施の形態1における合成比率テーブルの補正方法の他の例を示す図である。 本発明の実施の形態2における合成比率テーブル生成処理部が合成比率テーブルを生成する処理の手順を示すフローチャートである。 (a)及び(b)は、輝度値の差の最大値及び変化量比率の最大値を推定する方法を示す図である。 図9のステップST16の処理の詳細を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態3における合成比率テーブル生成処理部が合成比率テーブルを生成する処理の手順を示すフローチャートである。 (a)及び(b)は、実施の形態3における合成比率テーブルの補正方法の例を示す図である。 本発明の実施の形態4における合成比率テーブル生成処理部が合成比率テーブルを生成する処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態5の画像処理装置をカメラとともに示すブロック構成図である。 実施の形態5において、図9のステップST16で行われる処理の詳細を示すフローチャートである。 実施の形態1〜5の画像処理装置の各部の機能を実現するコンピュータの構成を示すブロック図である。
実施の形態1.
図1に本発明の実施の形態1の画像処理装置20をカメラ10とともに示す。
本実施の形態による画像処理装置は長露光画像と短露光画像とを合成してダイナミックレンジ拡大画像を生成する。
長露光画像及び短露光画像、並びにダイナミックレンジ拡大画像の画像形式としてはYCbCr4:4:4形式、もしくはYCbCr4:2:2形式を想定している。
また、輝度成分Y、色差成分Cb、及び色差成分Crの各々は、8bitの値で表されるものとする。この8bitの値は、十進法の0から255までの値を表す。
カメラ10はフレーム毎に撮影時の露光条件を切り替え、長露光画像の画像データと短露光画像の画像データとを交互に出力する。
カメラ10から出力された画像データは画像処理装置20で合成され、合成の結果得られる画像データがダイナミックレンジ拡大画像の画像データとして出力される。
画像処理装置20は、カメラI/F(インターフェース)21、ヒストグラム生成処理部22、合成比率テーブル生成処理部23、フレームバッファ24、輝度値加算処理部25、合成比率生成処理部26、及び画素値合成処理部27を備える。
カメラI/F21はカメラ10から出力される画像データPを受け取り、デジタル画像データPとしてヒストグラム生成処理部22及びフレームバッファ24に供給する。
ヒストグラム生成処理部22は、入力される画像データで表される各画素の輝度値に基づいて、フレーム毎に輝度値のヒストグラムDを生成する。生成されたヒストグラムDはヒストグラム生成処理部22内のメモリ22aに1フレーム期間バッファリングされ、直近2フレームのヒストグラムDが出力される。
2フレームのヒストグラムDの例を図2(a)及び(b)に示す。図2(a)及び(b)において、横軸は輝度値を表し、縦軸は各輝度値を有する画素の出現度数を表す。
ヒストグラム生成処理部22はさらに、図2(a)及び(b)に示されるヒストグラムにおいて、輝度値毎の出現度数を低輝度値から各輝度値まで累積して累積度数(積算画素数)Aを求める。そのようにして求められた累積度数Aを表す曲線を図3(a)及び(b)に示す。図3(a)及び(b)に示される曲線は累積ヒストグラムを表すものである。
なお、以下では、累積ヒストグラムが生成されるものとして説明を行うが、累積ヒストグラムは必ずしも生成しなくても良く、必要が生じる度に、図2(a)及び(b)に示されるヒストグラムから各輝度値までの累積度数を求めるようにしても良い。
合成比率テーブル生成処理部23は直近2フレームの画像についてのヒストグラムを比較して、どちらが長露光画像のヒストグラムで、どちらが短露光画像のヒストグラムであるかを判定し、判定の結果、即ちどちらが長露光画像でどちらが短露光画像であるかを示す情報DLSを出力するとともに、長露光画像のヒストグラムで表される輝度値分布と短露光画像のヒストグラムで表される輝度値分布に基づいて合成比率テーブルDを生成する。
合成比率テーブルDは長露光画像の輝度値Iと短露光画像の輝度値Iを加算することで得られる値(輝度加算値)ISUMと、長露光画像の画素値Pと短露光画像の画素値Pとの合成に用いられる合成比率α及びβの少なくとも一方との対応関係を規定する合成比率曲線を表す数値の組であり、合成比率テーブル生成処理部23内のメモリ23aに記憶される。合成比率テーブルDとして合成比率α及びβの一方のみの値が記憶される場合には合成比率α及びβの他方は、演算により求められる。この演算はα+β=1と言う関係に基づくものである。以下では、合成比率テーブルDとして合成比率βの値のみが記憶されているものとして説明する。
フレームバッファ24はカメラI/F21から出力されたデジタル画像データPをバッファリングする。
フレームバッファ24は、少なくとも直近2フレームの画像データを保持し、画素値合成処理部27及び輝度値加算処理部25が長露光画像及び短露光画像の画像データを1画素ずつ処理できるよう、2フレーム分の画像データを並行して同時に1画素ずつ出力する。
輝度値加算処理部25は、フレームバッファ24から読み出された、直近2フレームの画像の同じ位置の画素の輝度値を加算して輝度加算値ISUMとして出力する。
直近2フレームの画像のうちの一方は、長露光画像であり、他方は短露光画像である。従って、輝度加算値ISUMは、長露光画像の輝度値と短露光画像の同じ位置の画素の輝度値の和である。
画素の位置を(x,y)で表し、長露光画像の位置(x,y)の画素の輝度値をI(x,y)、短露光画像の位置(x,y)の画素の輝度値をI(x,y)で表すと、同じ位置の画素についての輝度加算値ISUM(x,y)は下記の式(1)で表される。
SUM(x,y)=I(x,y)+I(x,y) …式(1)
なお、各値が特定の位置の画素についての値であることを明記するために、「(x,y)」を付すが、混乱が生じない場合には「(x,y)」を省略する。以下で現れる他の符号についても同様である。
合成比率生成処理部26は、合成比率テーブル生成処理部23から出力された合成比率テーブルDを参照し、輝度値加算処理部25から出力された輝度加算値ISUMに対応する合成比率α及びβを求める。合成比率テーブルDとして合成比率βの値のみが記憶されている場合には、合成比率テーブル生成処理部23から合成比率βの値を得て、合成比率生成処理部26内で、
α=1−β
の演算を行って、合成比率αの値を得る。
画素値合成処理部27は、合成比率テーブル生成処理部23から出力された、直近2フレームの画像のうちどちらが長露光画像でどちらが短露光画像であるかを示す情報DLSと、フレームバッファ24から読み出された長露光画像の画素値P(x,y)及び短露光画像の画素値P(x,y)と、合成比率生成処理部26から出力された合成比率α及びβの値とに基づき、長露光画像の画素値P(x,y)と短露光画像の画素値P(x,y)とを合成比率α及びβに従って加重加算することで、出力画素値P(x,y)を生成する。α+β=1であるので、この加重加算は加重平均を求める処理であるとも言える。
このようにして生成される出力画素値P(x,y)は、ダイナミックレンジ拡大画像の画素値を構成するものである。
画素値P(x,y)、P(x,y)、及びP(x,y)の各々には、輝度値及び色差値が含まれ、合成は輝度値及び色差値の各々について行われる。
即ち、長露光画像の画素値P(x,y)には、輝度値I(x,y)並びに色差値Cb(x,y)及びCr(x,y)が含まれ、短露光画像の画素値P(x,y)には、輝度値I(x,y)並びに色差値CbS(x,y)及びCr(x,y)が含まれ、出力画素値P(x,y)には、輝度値I(x,y)並びに色差値Cb(x,y)及びCr(x,y)が含まれる。
画素値合成処理部27は、輝度値I(x,y)と輝度値I(x,y)とを合成して輝度値I(x,y)を生成するとともに、色差値CbL(x,y)と色差値CbS(x,y)とを合成して色差値Cb(x,y)を生成し、色差値Cr(x,y)と色差値Cr(x,y)とを合成して色差値Cr(x,y)を生成する。
同じ画素についての合成には同じ合成比率が用いられる。
この合成は下記の式(2a)、(2b)及び(2c)で表される。
(x,y)=α×I(x,y)+β×I(x,y) …式(2a)
Cb(x,y)=α×Cb(x,y)+β×Cb(x,y)
…式(2b)
Cr(x,y)=α×Cr(x,y)+β×Cr(x,y)
…式(2c)
以下、合成比率テーブル生成処理部23における合成比率テーブルDの生成方法について説明する。
合成比率テーブルとしては、図4に示すように、輝度加算値ISUMが第1の閾値(変化範囲下限値)T以下の範囲では、合成比率βが上限値(合成比率上限値)に固定され、輝度加算値ISUMが第2の閾値(変化範囲上限値)T以上の範囲では、合成比率βが下限値(合成比率下限値)に固定され、輝度加算値ISUMが第1の閾値T以上で第2の閾値T以下の範囲(第1の閾値Tから第2の閾値Tまでの範囲)では、輝度加算値ISUMの増加に従って、合成比率上限値から合成比率下限値に徐々に減少するものが生成される。第1の閾値Tから第2の閾値Tまでの範囲を「合成比率が変化する範囲」とも言う。
輝度加算値ISUMが第1の閾値Tから第2の閾値Tまでの範囲における合成比率βの変化は、実線C11で示すように直線的であっても良く、破線C12で示すように曲線に沿うものであっても良い。即ち、輝度加算値ISUMの増加に対する合成比率の変化の割合、即ち合成比率テーブルで表される曲線(合成比率曲線)の傾きは、一定の値であっても良く、変化する値であっても良い。
本実施の形態1では、輝度加算値ISUMが第1の閾値Tから第2の閾値Tまでの範囲において合成比率が実線C11で例示するように直線的に変化する場合について説明する。
合成比率βの上限値(合成比率上限値)は通常図4に示すように1(合成比率の最大値)に設定されるが、1よりも小さい値に設定されることもある。同様に、合成比率βの下限値(合成比率下限値)は通常図4に示すように0(合成比率の最小値)に設定されるが、0よりも大きい値に設定されることもある。
本実施の形態1では、合成比率βの合成比率上限値が1となり、合成比率下限値が0となるように合成比率テーブルを生成し、生成された合成比率テーブルで表される合成比率曲線の傾きが制限値SMAXよりも大きい場合には、合成比率テーブルを補正して、合成比率曲線の傾きが制限値SMAX以下となるようにする。この補正の際、合成比率上限値または合成比率下限値が補正される。
第1の閾値T及び第2の閾値Tは、フレーム毎の画像の特徴、例えば輝度分布に基づいて定められる。第1の閾値Tから第2の閾値Tまでの範囲における合成比率曲線については、その傾き(合成比率の変化の傾き)Sに対して制限値が設定される。
以下では、最初に第1の閾値T及び第2の閾値Tの設定の仕方を説明し、その後で傾きSに対する制限値SMAXについて説明する。
図5は、合成比率テーブル生成処理部23が合成比率テーブルDを生成する処理を示している。図5の処理は、ヒストグラム生成処理部22から直近2フレームの画像についてのヒストグラムが供給される毎に行われる。
図5において、ステップST11では、第1の閾値T及び第2の閾値Tを決定する。図6は、ステップST11の処理の詳細を示す。
図6を参照し、合成比率テーブル生成処理部23では、ステップST21で、直近2フレームのヒストグラムDから、各フレームの輝度平均値Iav0及びIav1を算出し、算出した輝度平均値Iav0及びIav1の大小関係に基づいて、上記の2フレームの画像のうちのどちらが長露光画像でどちらが短露光画像であるかを判断する。
例えば画像の輝度値の範囲を0〜255とし、直近フレームの輝度値Ipを有する画素の数をH[Ip]、その一つ前のフレームの輝度値Ipを有する画素の数をH[Ip]とすると、直近フレームの輝度平均値Iav0、及びその一つ前のフレームの輝度平均値Iav1は、下記の式(3a)及び(3b)で表される演算を行うことで算出することができる。
Figure 0006425833
av0≧Iav1の場合は直近フレームを長露光画像と判断し、その一つ前のフレームを短露光画像と判断し、それ以外の場合、即ちIav0<Iav1の場合は直近フレームを短露光画像、その一つ前のフレームを長露光画像と判断する。
図2(a)及び(b)の例では、図2(a)に示される曲線が長露光画像のヒストグラムHであり、図2(b)に示される曲線が短露光画像のヒストグラムHであると判断される。この場合、図3(a)に示される曲線が長露光画像の累積ヒストグラムDであり、図3(b)に示される曲線が短露光画像の累積ヒストグラムDであることになる。
ステップST21の次にステップST22〜ST24の処理とステップST25〜ST27の処理を並行して行う。
ステップST22では、図3(a)に示される長露光画像の累積ヒストグラムDにおいて、予め定められた上側設定値Qaに対応する累積度数(積算画素数)Aaを対応累積度数として求める。この対応累積度数Aaは、図2(a)に示される長露光画像のヒストグラムHにおいて、各輝度値Ipを有する画素の数(出現度数)H[Ip]を、輝度値の低い側から上側設定値Qaまで積算することで得られる累積度数である。この積算は下記の式(4)で表される。
Figure 0006425833
次に、ステップST23で、図3(b)に示される短露光画像の累積ヒストグラムDにおいて、対応累積度数Aaに対応する輝度値Qbを対応輝度値として求める。この対応輝度値Qbは、図2(b)に示される短露光画像のヒストグラムHにおいて、各輝度値を有する画素の数を、輝度値Ipの低い側から順次積算し、累積度数が対応累積度数Aaに達したときの輝度値である。
次に、ステップST24で、上記の上側設定値Qaと上記の対応輝度値Qbとの和(Qa+Qb)を、合成比率テーブルDの上記の第2の閾値Tとして設定する。
上側設定値Qaは長露光画像において、注目画素が白飛び画素か否かの判断をするための閾値である。画像データにおける輝度値が0〜255で表されるとすると、上側設定値Qaは、画像の輝度値が取り得る値の最大値(飽和レベル)である255に近い値、例えば240もしくは250といった値とするのが望ましい。
ステップST22〜ST24の処理と並行してステップST25〜ST27の処理を行う。
ステップST25では、図3(b)に示される短露光画像の累積ヒストグラムDにおいて、予め定められた下側設定値Qcに対応する累積度数(積算画素数)Acを対応累積度数として求める。この対応累積度数Acは、図2(b)に示される短露光画像のヒストグラムHにおいて、各輝度値Ipを有する画素の数H[Ip]を、輝度値の低い側から下側設定値Qcまで積算することで得られる累積度数である。この積算は下記の式(5)で表される。
Figure 0006425833
次に、ステップST26で、図3(a)に示される長露光画像の累積ヒストグラムDにおいて、対応累積度数Acに対応する輝度値Qdを対応輝度値として求める。この対応輝度値Qdは、図2(a)に示される長露光画像のヒストグラムHにおいて、各輝度値Ipを有する画素の数を、輝度値の低い側から順次積算し、累積度数が対応累積度数Acに達したときの輝度値である。
次に、ステップST27で、上記の下側設定値Qcと上記の対応輝度値Qdとの和(Qc+Qd)を、合成比率テーブルDの上記の第1の閾値Tとして設定する。
下側設定値Qcは上側設定値Qaよりも小さい。
下側設定値Qcは短露光画像において、注目画素が黒つぶれ画素か否かの判断をするための閾値である。画像データにおける輝度値が0〜255で表されるとすると、下側設定値Qcは画像の輝度値が取り得る値の最小値である0に近い値、例えば、5もしくは10といった値とするのが望ましい。
図5に戻り、ステップST11の次に、ステップST12に進む。ステップST12では、合成比率テーブルを暫定的に生成する。
即ち、輝度加算値ISUMが第1の閾値Tから第2の閾値Tまでの範囲、輝度加算値ISUMが第1の閾値Tよりも小さい範囲、及び輝度加算値ISUMが第2の閾値Tよりも大きい範囲のそれぞれにおける合成比率βの値を暫定的に決定する。
決定された暫定的な合成比率テーブルは、メモリ23aに保存される。
ステップST24で求めた第2の閾値Tは、長露光画像において、注目画素が白飛び画素か否かの判断をするための閾値である、上側設定値Qaに対応する値である。従って、輝度加算値ISUMが該値T以上である画素位置において長露光画像に白飛びが発生していると見ることができる。そこで、輝度加算値ISUMが第2の閾値T以上では、合成比率βを0とする。
同様に、ステップST27で求めた第1の閾値Tは、短露光画像において、注目画素が黒つぶれ画素か否かの判断をするための閾値である、下側設定値Qcに対応する値である。従って、輝度加算値ISUMが該値T以下である画素位置において短露光画像に黒つぶれが発生していると見ることができる。そこで、輝度加算値ISUMが第1の閾値T以下では、合成比率βを1とする。
輝度加算値ISUMが第1の閾値Tから第2の閾値Tまでの範囲では、合成比率βの値を、1から0に直線的に減少するように定める。即ち、輝度加算値ISUMが第1の閾値Tから第2の閾値Tまでの範囲では、輝度加算値ISUMの変化に対する合成比率βの変化の比、即ち、合成比率曲線の傾きSは一定である。
ステップST12の次にステップST13に進む。ステップST13では、第1の閾値Tから第2の閾値Tまでの範囲における合成比率曲線の傾きSを求める。
図4に示す合成比率曲線C11おいて、輝度加算値ISUMが第1の閾値Tから第2の閾値Tまでの範囲での傾きの絶対値をSとする。
Sの値は下記の式(6)で表される演算を行うことで求められる。
Figure 0006425833
ステップST13の次に、ステップST14に進む。ステップST14では、ステップST13で求めた傾きSを、予め定められた制限値SMAXと比較する。制限値SMAXの定め方については後述する。
ステップST14で傾きSが制限値SMAX以下の場合には処理を終了し、ステップST12で暫定的に決定された合成比率テーブルがそのまま最終的な、確定した合成比率テーブルとしてメモリ23a内に保持される。
ステップST14で、傾きSが制限値SMAXよりも大きい場合は、ステップST15に進む。ステップST15では、傾きSが制限値SMAX以下となるように合成比率テーブルの補正を行う。
図7は、合成比率テーブルの補正の方法の一例を示したものである。補正前の合成比率テーブルで表される合成比率曲線を符号C13で表し、補正後の合成比率テーブルで表される合成比率曲線を符号C14で表す。
この補正においては、輝度加算値ISUMが第2の閾値T以上であるときの合成比率β(=βT2)、即ち、合成比率下限値は0のままとされ、輝度加算値ISUMが第1の閾値T以下であるときの合成比率β、即ち、合成比率上限値が、より小さい値に補正され、輝度加算値ISUMが第1の閾値Tから第2の閾値Tまでの範囲での合成比率曲線の傾きSが、予め定められた制限値SMAXに等しくなるようにされる。
そのためにまず、輝度加算値ISUMが第1の閾値Tに等しいときの合成比率β(=βT1)が補正される。輝度加算値ISUMが第1の閾値Tに等しいときの合成比率βT1の補正後の値を符号βT1cで表す。このような補正後の値βT1cは下記の式(7)で表される演算を行うことで求められる。
βT1c=SMAX×(T−T) …式(7)
輝度加算値ISUMが第1の閾値Tから第2の閾値Tまでの範囲における合成比率βは、輝度加算値ISUMが第1の閾値Tに等しいときの補正後の合成比率βT1c(補正後の合成比率上限値)から、輝度加算値ISUMが第2の閾値Tに等しいときの合成比率βT2(=0)まで直線的に減少する値となるように補正される。
輝度加算値ISUMが第1の閾値Tよりも小さい範囲における合成比率βは、輝度加算値ISUMが第1の閾値Tに等しいときの補正後の合成比率βT1c(補正後の合成比率上限値)に等しい値に補正される。
図8は、合成比率テーブルの補正の方法の他の例を示したものである。補正前の合成比率テーブルで表される合成比率曲線を符号C13で表し、補正後の合成比率テーブルで表される合成比率曲線を符号C15で表す。
この補正においては、輝度加算値ISUMが第1の閾値T以下であるときの合成比率β(=βT1)、即ち、合成比率上限値は1のままとされ、輝度加算値ISUMが第2の閾値T以上であるときの合成比率β、即ち、合成比率下限値が、より大きい値に補正され、輝度加算値ISUMが第1の閾値Tから第2の閾値Tまでの範囲での合成比率曲線の傾きSが、予め定められた制限値SMAXに等しくなるようにされる。
そのためにまず、輝度加算値ISUMが第2の閾値Tに等しいときの合成比率β(=βT2)が補正される。輝度加算値ISUMが第2の閾値Tに等しいときの合成比率βT2の補正後の値を符号βT2cで表す。このような補正後の値βT2cは下記の式(8)で表される演算を行うことで求められる。
βT2c=1−SMAX×(T−T) …式(8)
輝度加算値ISUMが第1の閾値Tから第2の閾値Tまでの範囲における合成比率βは、輝度加算値ISUMが第1の閾値Tに等しいときの合成比率βT1(=1)から、輝度加算値ISUMが第2の閾値Tに等しいときの補正後の合成比率βT2c(補正後の合成比率下限値)まで直線的に減少する値となるように補正される。
輝度加算値ISUMが第2の閾値Tよりも大きい範囲における合成比率βは、輝度加算値ISUMが第2の閾値Tに等しいときの補正後の合成比率βT2c(補正後の合成比率下限値)に等しい値に補正される。
以上のように補正された合成比率β(ISUM)の値を定義する補正後の合成比率テーブルがメモリ23aに、補正前の合成比率テーブルの代わりに保存される。
以上のように、合成比率テーブルDの生成に当たり、本発明では、合成比率テーブルDで表される合成比率曲線の傾き(合成比率の変化の傾き)が予め定められた制限値SMAXを超えないようにされる。
以下に傾きSに対し制限を加える理由及び制限値SMAXの定め方について説明する。
短露光画像と長露光画像を合成する処理では、合成比率α及びβの変化の傾きSが大きくなることにより、合成前の画像と合成画像とで、輝度の大小関係が局所的に、即ち隣接する画素間で逆転する可能性がある。以下では、上記の逆転が起きる条件、及び逆転を防ぐための制限値SMAXの定め方について説明する。
まず画像合成を行う際の輝度値の変化量(即ち、隣接画素間での差分)と合成画像における階調値の逆転との関係について説明する。
ある位置(x,y)を注目位置とし、当該位置の画素(注目画素)についての短露光画像の輝度値をIで表し、同じ位置の画素についての長露光画像の輝度値をIで表す。また、上記の注目位置(x,y)に隣接する位置、例えば、水平方向右側で隣接する位置(x+1,y)の画素(隣接画素)についての短露光画像の輝度値をI’で表し、同じ隣接位置(x+1,y)の画素についての長露光画像の輝度値をI’で表す。
さらに、上記の注目位置(x,y)の画素についての輝度加算値をISUMで表し、上記の隣接位置(x+1,y)の画素(隣接画素)についての輝度加算値をISUM’で表す。そして注目位置の画素についての輝度加算値ISUMに対する隣接画素についての輝度加算値ISUM’の差分(ISUM’−ISUM)を、上記の注目位置(x,y)についての輝度加算値ISUMの変化量ISUMdとして求める。
また、短露光画像において、上記の注目位置(x,y)の画素についての輝度値Iに対する、隣接位置の画素についての輝度値I’の差分(I’−I)を、注目位置における短露光画像の輝度値Iの変化量ISdと定義する。
同様に、長露光画像において、上記の注目位置(x,y)の画素についての輝度値Iに対する、隣接位置の画素についての輝度値I’の差分(I’−I)を、注目位置における長露光画像の輝度値Iの変化量ILdと定義する。
そして、注目位置の画素についての短露光画像の輝度値Iの変化量ISdに対する、同じ位置の画素についての長露光画像の輝度値Iの変化量ILdの比(変化量比率)をKで表す。変化量比率Kは、短露光画像の露光量に対する長露光画像の露光量の比(露光量比)に略比例し、その最小値は1である。
さらに、輝度加算値ISUMに対応する合成比率テーブルDの長露光画像の合成比率をβとし、合成比率βに対応する短露光画像の合成比率をα(α=1−β)とし、合成比率曲線の傾きをSとする。
このとき、注目位置における短露光画像の輝度値I及び長露光画像の輝度値Iと隣接画素についての短露光画像の輝度値I’及び長露光画像の輝度値I’との間には下記の式(9a)及び(9b)で表される関係がある。
’=I+ISUMd×(1/(1+K)) …式(9a)
’=I+ISUMd×(K/(1+K)) …式(9b)
また、注目画素についての合成比率α及びβと、隣接画素についての合成比率α’及びβ’との間には、それぞれ下記の式(10a)及び(10b)で表される関係がある。
α’=α+S×ISUMd …式(10a)
β’=β−S×ISUMd …式(10b)
式(10a)及び(10b)でISUMdは上記のように輝度加算値ISUMの変化量、Sは合成比率テーブルで表される合成比率曲線の傾きである。
注目画素についての合成後の輝度値をIで表し、隣接画素についての合成後の輝度値をI’で表すと、IとI’と、I、I、I’、I’との間には、下記の式(11a)及び(11b)で表される関係がある。
Figure 0006425833
式(11a)及び(11b)から、下記の式(12)が得られる。
Figure 0006425833
輝度加算値の変化量ISUMd(=ISUM’−ISUM)に対する(I’−I)の変化量の比が、ISUMd=0近傍で正となっていれば、合成前の輝度値I及びIの変化の向き(増加方向か減少方向か)と合成後の輝度値Iの変化の向きが同じであることとなり、互いに隣接する画素間で階調値の逆転は発生しない。
よって、上記の式(12)をISUMdについて微分し、微分結果として得られた関数においてISUMd=0としたときの値が正となることが階調値の逆転を発生させないための条件となる。従って、階調値の逆転を発生させない条件式は下記の式(13)で表される。
Figure 0006425833
式(13)は以下のようにして導かれる。
式(12)で表される(I’−I)をISUMdについて微分すると下記の式(14)のごとくとなる。
Figure 0006425833
式(14)の右辺の第3項はISUMd=0において0である。従って、式(14)の右辺が0以上である条件は上記の式(13)のごとくとなる。
式(13)を変形すると下記の式(15)が得られる。
Figure 0006425833
式(15)は、合成比率曲線の傾きSが満たすべき条件を示している。即ち、互いに隣接する画素間で階調値の逆転を発生させないために、合成比率曲線の傾きSは上記の式(15)を満たす必要がある。
式(15)は、傾きSが満たすべき条件が、輝度値の差(I−I)、変化量比率K、並びに合成比率α及びβに依存することを示す。実施の形態1では、制限値SMAXを、画像の特徴、例えば輝度分布に関わらず、また合成比率α及びβの値に関わらず一定としている。そこで、式(15)の右辺が、(I−I)、K、α及びβの値の組合せに応じて最小となる条件を見つけ、当該最小値を、傾きSに対する制限値と定めることとする。
以下では輝度値の差(I−I)をIで表す。
本実施の形態1では、上記のように、第1の閾値Tから第2の閾値Tまでの範囲では、輝度加算値ISUMの増加に伴って合成比率β(ISUM)が直線的に減少する合成比率曲線を用いることとしている。言い換えれば、合成比率β(ISUM)に対して制限値SMAXは固定されている。また、フレーム毎の画像の特徴、例えば輝度分布に関わらず制限値SMAXを一定としている。
実施の形態1では、画像処理装置を含む撮像システムの仕様或いは使用環境から輝度値の差I=(I−I)の最大値IDMAXとK(変化量比率)の最大値KMAXとを推定し、推定された最大値IDMAX及びKMAXを用いて、制限値SMAXを決定し、決定された制限値SMAXをメモリ23aに記憶しておく。制限値SMAXを決定するのに用いられる演算は下記の式(16)で表される。
Figure 0006425833
以下では、輝度値の差Iの最大値IDMAXが32であり、変化量比率Kの最大値KMAXが4であると推定される場合を例に取って説明する。
これらの数値を式(16)に代入すると、
MAX=1/(5×32) …式(17)
となる。
以下、上記の式(16)で制限値SMAXが決定される理由を説明する。
合成比率α及びβの値は、α+β=1を満たし、0から1の範囲で変化するものである。従って、式(15)の右辺の(α+β×K)/(1+K)は、α=1、β=0であり、かつKが最大のときに最小となり、また式(15)の右辺は、(I−I)=Iが大きいほど小さくなることが分かる。
そこでまず、式(15)の右辺の(I−I)及びKを推定された最大値IDMAX及びKMAXで置き換え、さらにα=1、β=0とすることで、下記の式(18)を得る。
Figure 0006425833
上記の式(18)を満たすように、傾きSを定めれば、α、βが如何なる値であっても、階調値の逆転が起きないこととなる。このことから、制限値SMAXを上記の式(16)のように定めれば良いことが分かる。
以上のように、実施の形態1によれば、短露光画像と長露光画像の合成比率テーブルDで定義される合成比率曲線の傾きSに対し制限値SMAXを設け、傾きSが制限値SMAXを超える合成比率テーブルDが生成された場合(ステップST14でNOの場合)には、傾きSを小さくする補正(ステップST15)を行うこととしている。そのため、短露光画像と長露光画像の撮影時の露光量比率の情報が得られない場合でも、階調値の逆転の発生を抑えてダイナミックレンジ拡大合成画像を生成することが可能である。
また、合成比率テーブルDは、輝度加算値ISUMを入力値とし、出力値である合成比率の値が途中で不連続とならないように定められるため、入力画像での輝度値のなだらかな変化に対し、合成画像で輝度値が不連続に変化することによる階調段差の発生を抑えることができる。
さらに、合成比率テーブルDとして、第1の閾値Tから第2の閾値Tまでの範囲において合成比率曲線の傾きSが一定であり、傾きSの制限値SMAXが第1の閾値Tから第2の閾値Tまでの範囲の全体にわたり一定であるものが用いられる。従って、合成比率βを単純な式で算出できる。また、制限値SMAXが予め定められており、合成比率βの値に関わらず固定されている。そのため、処理に必要な演算量を抑えることができる。
さらにまた、フレーム毎の画像の特徴、例えば輝度分布に関わらず制限値SMAXを一定にしている。そのため、フレーム毎に(ヒストグラム生成処理部22から2フレームの画像についてのヒストグラムが供給される毎に)制限値SMAXを算出する必要がなく、処理に必要な演算量を抑えることができる。
実施の形態2.
実施の形態1では、制限値SMAXについてフレーム毎の算出を行わないこととしているが、実施の形態2では、制限値SMAXをフレーム毎の画像の特徴、例えば輝度分布に基づいて定める。
実施の形態2における合成比率テーブル生成処理部23の処理の手順は、図9に示す如くである。
図9は、図5と概して同じであるが、ステップST16及びST17が付加されている。
ステップST16では、画像の特徴、即ち短露光画像及び長露光画像の特徴、例えば輝度分布に基づいて輝度値の差の最大値IDMAX及び変化量比率の最大値KMAXの推定を行う。
ステップST17では、ステップST16で推定された最大値IDMAX及びKMAXを用いて制限値SMAXを決定する。
ステップST16における最大値IDMAX及びKMAXの推定の方法を図10(a)及び(b)及び図11を参照して説明する。図11は、ステップST16の詳細を示す。
まず、ステップST31で、画像に含まれる画素の総数をAmとし、0からAmの範囲内で、第1の指定累積度数A1及び第2の指定累積度数A1及びA2の組合せを定める。第2の指定累積度数A2は第1の指定累積度数A1よりも大きな値に定められる。例えば、第1の指定累積度数A1と第2の指定累積度数A2の差は、全画素数Amの1〜5%程度の値とする。
第1及び第2の指定累積度数A1及びA2の組合せは、全画素数の0%付近から、100%付近までの範囲内で順次選択される。例えば、第1の指定累積度数A1と第2の指定累積度数A2の差を固定値とし、第1の指定累積度数A1の値を全画素数の0%に近い値、例えば、5%から初めて、1%ずつ順に大きくし、第2の指定累積度数A2が全画素数の100%に近い値、例えば95%に達するまで増加する。そして各々の場合について、即ち、第1及び第2の指定累積度数A1及びA2の各組合せについて、後述のステップST32a〜ST34の処理を行う。
ステップST31の次に、ステップST32a〜ST32dの処理を並行して行う。
ステップST32aでは、図10(b)に示すように、短露光画像の累積ヒストグラムDにおける第1の指定累積度数A1に対応する輝度値、即ち短露光画像のA1番目の画素の輝度値、即ち、短露光画像のヒストグラムHにおいて、各輝度値を有する画素の数H[Ip]を、輝度値の低い側から順次積算し、累積度数が第1の指定累積度数A1に達したときの輝度値を、短露光画像における第1の対応輝度値ISA1として検出する。
ステップST32bでは、図10(a)に示すように、長露光画像の累積ヒストグラムDにおける上記第1の指定累積度数A1に対応する輝度値、即ち長露光画像のA1番目の画素の輝度値、即ち、長露光画像のヒストグラムHにおいて、各輝度値を有する画素の数H[Ip]を、輝度値の低い側から順次積算し、累積度数が第1の指定累積度数A1に達したときの輝度値を、長露光画像における第1の対応輝度値ILA1として検出する。
ステップST32cでは、図10(b)に示すように、短露光画像の累積ヒストグラムDにおける第2の指定累積度数A2に対応する輝度値、即ち短露光画像のA2番目の画素の輝度値、即ち、短露光画像のヒストグラムHにおいて、各輝度値を有する画素の数H[Ip]を、輝度値の低い側から順次積算し、累積度数が第2の指定累積度数A2に達したときの輝度値を、短露光画像における第2の対応輝度値ISA2として検出する。
ステップST32dでは、図10(a)に示すように、長露光画像の累積ヒストグラムDにおける上記第2の指定累積度数A2に対応する輝度値、即ち長露光画像のA2番目の画素の輝度値、即ち、長露光画像のヒストグラムHにおいて、各輝度値を有する画素の数H[Ip]を、輝度値の低い側から順次積算し、累積度数が第2の指定累積度数A2に達したときの輝度値を、長露光画像における第2の対応輝度値ILA2として検出する。
ステップST32a〜ST32dの処理が終わったら、ステップST33及びST34の処理を並行して行う。
なお、ステップST33の処理は、ステップST32a〜ST32dのすべてが終わらなくても、ステップST32a及びST32dの処理が終わったら、直ちに行うこととしても良い。
ステップST33では、ステップST32dで求めた長露光画像における第2の対応輝度値ILA2と、ステップST32aで求めた短露光画像における第1の対応輝度値ISA1との差、即ち
LSD=(ILA2−ISA1) …式(19a)
で表される差ILSDを輝度値差分(対応輝度値間の差分)として求める。
ステップST34では、短露光画像における第2の対応輝度値ISA2と第1の対応輝度値ISA1との差(ISA2−ISA1)に対する長露光画像における第2の対応輝度値ILA2と第1の対応輝度値ILA1との差(ILA2−ILA1)の比、即ち、
RATIO=(ILA2−ILA1)/(ISA2−ISA1) …式(19b)
で表される比IRATIOを差分比率として求める。
ステップST33及びST34の処理が終わったら、ステップST35に進む。
ステップST35では、予定されている第1及び第2の指定累積度数A1及びA2の組合せのすべてについてステップST31〜ST34の処理が終わったかどうかの判定、即ちほかに指定すべき指定累積度数A1及びA2の組合せがあるかどうかの判定が行われる。
ほかに指定すべき累積度数A1、A2があれば(YES)、ステップST31に戻る。その場合、ステップST31で、予定されている第1及び第2の指定累積度数A1及びA2の組合せのうちの次のものが選択され、選択された指定累積度数A1及びA2の組合せを用いて、ステップST32a〜ST34の処理が繰り返される。
ステップST35でNOであれば、即ち、ほかに選択すべき指定累積度数A1及びA2の組合せがなければ、即ち、すべての指定累積度数A1及びA2の組合せについて、ステップST32a〜ST34の処理が行われたら、ステップST36及びST37の処理を並行して行う。
ステップST36では、ステップST31〜ST35を繰り返すことで、それぞれの第1及び第2の指定累積度数A1及びA2の組合せについて求められた、複数の上記の輝度値差分(対応輝度値間の差分)ILSDのうちの最大値ILSDmを求め、この最大値ILSDmを、輝度値の差(同一位置の画素についての長露光画像と短露光画像の輝度値の差)I(=(I−I))の推定された最大値IDMAXとして保存する。
ステップST37では、ステップST31〜ST35を繰り返すことで、それぞれの第1及び第2の指定累積度数A1及びA2の組合せについて求められた、複数の上記の比IRATIOのうちの最大値IRATIOmを求め、この最大値IRATIOmを、変化量比率Kの推定された最大値KMAXとして保存する。
ステップST33における差分ILSDの決定に際し、第1の指定累積度数A1と第2の指定累積度数A2を同じ値にせず、互いに異なる値としているのは、短露光画像及び長露光画像の撮影タイミングのずれによる撮影条件の差異、被写体の動き等によるヒストグラムの形状変化の影響を考慮し、算出結果にマージンを持たせるためである。
ステップST36及びST37が終わると、ステップST16の処理が終わる。
ステップST16の次にステップST17の処理が行われる。
ステップST17では、推定された最大値IDMAX及びKMAXを用いて、上記の式(16)で表される演算を行って、制限値SMAXを求める。
ステップST13及びST17が終わるとステップST14に進む。
ステップST14において、実施の形態1では、予め定められた制限値SMAXを用いて傾きSとの比較を行ったが、実施の形態2ではステップST17で求められた制限値SMAXを用いて傾きSとの比較を行う。
それ以外の点で、ステップST14の処理は実施の形態1で説明したのと同じである。また、ステップST15の処理は、実施の形態1で説明したのと同様である。
実施の形態2では、実施の形態1と同様に、合成比率テーブルDとして、第1の閾値Tから第2の閾値Tまでの範囲において、合成比率曲線の傾きSが一定であり、傾きSの制限値SMAXが第1の閾値Tから第2の閾値Tまでの範囲の全体にわたり一定であるものが用いられている。従って、合成比率βを単純な式で算出できる。そのため、処理に必要な演算量を抑えることができる。
実施の形態1では、制限値SMAXが予め定められており、フレーム毎の画像の特徴に関わらず一定であるのに対し、実施の形態2では、制限値SMAXがフレーム毎の画像の特徴、例えば輝度分布に応じて決定される。従って、フレーム毎の画像の特徴、例えば輝度分布に応じて制限値SMAXを算出することができる。そのため、式(15)を満たす範囲で傾きSとして、より大きな値を設定し易くなる。そのため、合成比率テーブルDの生成に当たり、傾きSが制限値SMAXよりも大きくなるのを避けることが容易となり、合成画像のダイナミックレンジの拡大比率をより大きくすることが可能となる。
なお、上記の実施の形態1及び2では、ステップST12における合成比率テーブルの暫定的生成に当たり、輝度加算値ISUMが第1の閾値Tから第2の閾値Tまでの範囲の合成比率βの値のみならず、輝度加算値ISUMが第1の閾値Tよりも小さい範囲及び輝度加算値ISUMが第2の閾値Tよりも大きい範囲の合成比率βの値をも暫定的に決定している。
しかしながら、この点は必須ではなく、ステップST12では、輝度加算値ISUMが第1の閾値Tよりも小さい範囲及び輝度加算値ISUMが第2の閾値Tよりも大きい範囲の合成比率βの値を決定せず、輝度加算値ISUMが第1の閾値Tから第2の閾値Tまでの範囲の合成比率βの値のみを暫定的に定め、ステップST14でYESとの判定がなされたときに、輝度加算値ISUMが第1の閾値Tよりも小さい範囲及び輝度加算値ISUMが第2の閾値Tよりも大きい範囲の合成比率βの値を決定し、ステップST12で暫定的に決定された輝度加算値ISUMが第1の閾値Tから第2の閾値Tまでの範囲の合成比率βの値と組み合わせることで、合成比率テーブルを完成させることとしても良い。
実施の形態3.
上記のように、実施の形態1及び2では、合成比率テーブルとして、図4に実線C11で例示するように、第1の閾値Tから第2の閾値Tまでの範囲における合成比率の値が直線的に変化するものを用いている。これに対し、実施の形態3では、合成比率テーブルとして、図4に破線C12で例示するように、第1の閾値Tから第2の閾値Tまでの範囲における合成比率の値が曲線に沿って、単調に変化し、合成比率の変化の傾きSも単調に変化するものが用いられる。例えば、合成比率テーブルDとして、長露光画像の合成比率β(ISUM)を輝度加算値ISUMの関数として下記の式(20)で定義されるものが用いられる。
Figure 0006425833
式(20)で、eは自然対数の底を示し、x^yはxのy乗を示す。
a、c及びdは定数であり、定数a及びdは負の値である。
上記の式(20)は、指数関数を表すものであり、従って、式(20)で定義される合成比率βは、指数関数で表される曲線に沿って変化するものである。
図4に実線C11で示される合成比率曲線は、第1の閾値Tから第2の閾値Tまでの範囲において傾きSが一定であるが、図4に破線C12で示される合成比率曲線は、第1の閾値Tから第2の閾値Tまでの範囲において、傾きSが次第に減少している。実施の形態1では、制限値SMAXを、合成比率βの値に関わらず一定としているが、実施の形態3では、制限値SMAXを合成比率βの値に応じて変化させる。
実施の形態3では、実施の形態1と同様に、画像処理装置が組み込まれる撮像システムの仕様或いは使用環境から輝度値の差の最大値IDMAXと変化量比率の最大値KMAXとを推定し、推定された最大値IDMAX及びKMAXを用いて制限値SMAXを決定する。具体的には、制限値SMAXとして、β=1のときの制限値SMAX1とβ=0のときの制限値SMAX2とを決定し、決定された制限値SMAX1及びSMAX2をメモリ23aに記憶しておく。
制限値SMAX1を決定するのに用いられる演算は下記の式(21a)で表され、制限値SMAX2を決定するのに用いられる演算は下記の式(21b)で表される。
Figure 0006425833
以下では、実施の形態1と同じく、輝度値の差の最大値IDMAXが32であり、変化量比率の最大値KMAXが4であると推定される場合を例に取って説明する。
これらの数値を式(21a)及び(21b)に代入すると、
MAX1=1/(2×32) …式(22a)
MAX2=1/(5×32) …式(22b)
となる。
以下、上記の式(21a)及び(21b)で、制限値SMAX1及びSMAX2が決定される理由を説明する。
最初に、式(21a)について説明する。
上記のように、合成比率α及びβの値は、α+β=1を満たし、0から1の範囲で変化するものである。従って、式(15)の右辺の(α+β×K)/(1+K)は、β=1(従って、α=0)である場合、Kが小さいほど、小さくなり、(I−I)=Iが大きいほど小さくなることが分かる。
そこでまず、式(15)の右辺の(I−I)を推定された最大値IDMAXで置き換え、Kを最小値である1で置き換え、さらにα=0、β=1とすることで、下記の式(23)を得る。
Figure 0006425833
β=1のときに、上記の式(23)を満たすように、傾きSを定めれば、β=1のときに、階調値の逆転が起きないこととなる。従って、式(23)の右辺の値をβ=1のときの制限値SMAX1とすれば良いことになる。このことから、制限値SMAX1を上記の式(21a)のように定めれば良いことが分かる。
次に、式(21b)について説明する。
上記のように、合成比率α及びβの値は、α+β=1を満たし、0から1の範囲で変化するものである。従って、式(15)の右辺の(α+β×K)/(1+K)は、β=0(従って、α=1)である場合、Kが大きいほど、小さくなり、(I−I)=Iが大きいほど小さくなることが分かる。
そこでまず、式(15)の右辺の(I−I)及びKを推定された最大値IDMAX及びKMAXで置き換え、さらにα=1、β=0とすることで、下記の式(24)を得る。
Figure 0006425833
β=0のときに、上記の式(24)を満たすように、傾きSを定めれば、β=0のときに、階調値の逆転が起きないこととなる。従って、式(24)の右辺の値をβ=0のときの制限値SMAX2とすれば良いことになる。このことから、制限値SMAX2を上記の式(21b)のように定めれば良いことが分かる。
以上のように式(21a)及び(21b)で表される演算を行うことにより制限値SMAX1及びSMAX2を求める処理が予め行われ、求められた制限値SMAX1及びSMAX2がメモリ23aに記憶されている。
次に、実施の形態3における合成比率テーブルの生成の処理の手順を、図12を参照して説明する。
図12でステップST11における処理は、実施の形態1に関し、図5及び図6を参照して説明したのと同じである。
ステップST11の次にステップST41に進む。
ステップST41では、式(20)の定数a、c及びdを暫定的に決定する。
即ち、ISUM=Tにおいて、β(ISUM)=1でかつS≦SMAX1を満たし、β(ISUM)=0でかつS<SMAX2を満たすように、定数a、c及びdを暫定的に決定する。
そして、このようにして定数a、c及びdが決定された式(20)が、ISUM=Tにおいてβ(ISUM)≦0を満たすか否かの判定を行う。
この判定を行うことで、ISUM=Tにおいて、β(ISUM)=1でかつS≦SMAX1を満たし、ISUM=Tにおいてβ(ISUM)=0でかつS<SMAX2を満たす合成比率テーブルへの補正が可能か否かを判定することができる。
以下、これらの点について説明する。
式(20)をISUMで微分すると、下記の式(25)が得られる。
Figure 0006425833
式(25)で、β’(ISUM)はβ(ISUM)の導関数を表す。
式(20)と式(25)とを組合せて整理すると、下記の式(26)が得られる。
Figure 0006425833
式(26)は、β’(ISUM)をβ(ISUM)の関数として表わしたものである。
式(26)におけるβ’(ISUM)は合成比率テーブルDにおいて輝度加算値ISUMに対応するβ(ISUM)の変化の傾きSを示す値である。即ち、下記の式(27)の関係がある。
β’(ISUM)=S …式(27)
従って、式(26)を、
Figure 0006425833
と書き換えることができる。
よって、β=1のときに傾きSが満たすべき条件を示す式(23)と、式(28)とから
Figure 0006425833
が得られる。
式(29)において、IDMAX=32であれば、
a×1−a×d≦1/(2×32) …式(30)
また、β=0のときに傾きSが満たすべき条件を示す式(24)と、式(28)とから
Figure 0006425833
が得られる。
式(31)において、IDMAX=32、KMAX=4であれば、
a×0−a×d≦1/(5×32) …式(32)
これらの式(29)及び(31)又は式(30)及び(32)を、式(20)における定数a及びdが満たすべき条件を表すものとして用いることができる。
また、式(20)において、ISUM=Tのときのβ(ISUM)の値を1と規定することで、定数c及びdが満たすべき更なる条件を求める。
即ち、式(20)において、ISUM=T、β(ISUM)=1と置き、
1=c+d …式(33)
を得る。この式を、定数c及びdが満たすべき、さらなる条件を表すものとして用いることができる。即ち、定数dが求まれば、式(33)により、定数cを求めることができる。
式(29)及び(31)、又は式(30)及び(32)において左辺と右辺が等しい場合と、式(33)との組合せにより定数a、c及びdの組合せを求める。即ち、式(29)及び(31)、又は式(30)及び(32)の左辺と右辺とが等しい場合を連立方程式として解き、定数a及びdを求める。そして、求めた定数dを式(33)に代入することで、定数cを求める。
そしてこのようにして求められた定数a、c及びdの値を式(20)に代入する。
ステップST41の次にステップST42に進む。
ステップST42では、ステップST41で定数a、c及びdが暫定的に定められた式(20)が、ISUM=Tにおいてβ(ISUM)≦0を満たすか否かの判定を行う。ISUM=Tにおけるβ(ISUM)をβ(T)と表すと、ステップST42における判定は、β(T)≦0を満たすか否かの判定と書き換えることができる。
SUM=Tにおいてβ(ISUM)≦0を満たす場合には、式(29)、(31)及び(33)を満たし、なおかつISUM=Tにおいてβ(ISUM)=0とする定数a、c及びdの組合せを算出することが可能なので、条件を満たす定数a、c及びdを求める。
即ち、ステップST42でYESの場合には、ISUM=Tにおいて、β(ISUM)=1を満たし、ISUM=Tにおいて、β(ISUM)=0を満たし、ISUM=TにおいてS≦SMAX1を満たし、ISUM=TにおいてS≦SMAX2を満たすように定数a、c及びdを定めることが可能であることを意味する。従って、第1の閾値Tから第2の閾値Tまでの範囲の全体において、傾きSを制限値以下にすることができる。その意味で、ISUM=Tにおいてβ(ISUM)≦0を満たすか否かの判定は、第1の閾値Tから第2の閾値Tまでの範囲の全体において、傾きSが制限値以下であるか否かの判定と等価であると言える。
SUM=Tにおいてβ(ISUM)=0の場合には、傾きSをさらに小さくすると、ISUM=Tにおいてβ(ISUM)>0になってしまう場合である。一方、ISUM=Tにおいてβ(ISUM)<0の場合には、傾きSをより小さくすることが可能である。そこで、この場合には、補正をして傾きSをより小さくする。
具体的には、ステップST42でYESの場合には、ステップST43に進む。
ステップST43では、ISUM=Tにおいて、β(ISUM)=0かβ(ISUM)<0かの判定を行う。
ステップST43で、β(ISUM)=0であれば、ステップST46に進む。ステップST43で、β(ISUM)<0であれば、ステップST44に進む。
ステップST44では、ISUM=Tにおけるβ(ISUM)、即ちβ(T)が0に等しくなるように定数aを補正する。
即ち、β(ISUM)<0の場合には、合成比率曲線は例えば図13(a)に符号C21で示す如くとなる。そこで、この曲線C21において、β(ISUM)=0となる輝度加算値ISUMをTとして求める。そして定数aを
Figure 0006425833
に補正する。このように補正することで、定数aが補正された式(20)で表される合成比率曲線(第1の閾値Tから第2の閾値Tまでの範囲)が、図13(a)に符号C22で示す如くとなり、β(T)=0となるようにする。
ステップST42で、NOの場合、即ち、ISUM=Tにおいてβ(ISUM)>0となる場合には、合成比率曲線は例えば図13(b)に符号C23で示す如くとなる。この場合のISUM=Tにおけるβ(ISUM)の値をβT2で表す。その場合、ステップST45に進む。ステップST45では、式(20)の定数dを
d’=d−βT2 …式(35)
により補正する。
このように補正することで、βT2を1から差し引いた値(1−βT2)を、輝度加算値ISUMが第1の閾値Tに等しいときの合成比率βT1の、補正後の値βT1cとする。
以上のようにして、補正後の値d’及びβT1cが求まったら、式(33)の代わりに、
c’+d’=βT1c …式(36)
を用いて、この式(36)を満たすc’を求める。
定数c及びdが補正された式(20)で表される合成比率曲線の第1の閾値Tから第2の閾値Tまでの範囲は、図13(b)に符号C24で示す如くとなる。
ステップST43でYESの場合、及びステップST44又はST45の処理の後に、ステップST46に進む。
ステップST46では、ステップST41、ステップST44又はST45で定められた定数a、c及びdを式(20)に代入し、ISUMとして第1の閾値Tから第2の閾値Tまでの範囲内の複数の異なる値を順次代入して、β(ISUM)の対応する値を求めることで、合成比率テーブルのうちの第1の閾値Tから第2の閾値Tまでの部分を生成する。
ステップST43でYESとなって、ステップST46に進んだ場合には、ステップST41で暫定的に決定された定数a、c及びdが用いられる。
ステップST44の処理を経てステップST46に進んだ場合には、ステップST44で補正された定数aと、ステップST41で暫定的に決定された定数c及びdとが用いられる。
ステップST45の処理を経てステップST46に進んだ場合には、ステップST45で補正された定数c及びdと、ステップST41で暫定的に決定された定数aとが用いられる。
合成比率テーブルDのうちの輝度加算値ISUMが第1の閾値Tよりも小さい範囲における合成比率β(ISUM)の値は、輝度加算値ISUMが第1の閾値Tに等しいときの合成比率β(ISUM)と同じ値とされる。合成比率テーブルDのうちの輝度加算値ISUMが第2の閾値Tよりも大きい範囲における合成比率β(ISUM)の値は、輝度加算値ISUMが第2の閾値Tに等しいときの合成比率β(ISUM)と同じ値とされる。
このようにして生成された合成比率テーブルはメモリ23aに記憶される。
ステップST46の次に処理を終了する。
以上、合成比率曲線が指数関数で表されるものであるとして説明したが、指数関数で表される曲線に近似する曲線、例えば折れ線近似する曲線であっても良い。
実施の形態3では、合成比率テーブルとして、第1の閾値Tから第2の閾値Tまでの範囲において合成比率が曲線に沿って変化し、傾きSの制限値SMAXが合成比率βの値に応じて変わるものが用いられる。
即ち、実施の形態3では、合成比率テーブルDで表される合成比率曲線は、第1の閾値Tから第2の閾値Tまでの範囲では、傾きSが一定ではなく変化する曲線で構成される。
このようにすると、制限値SMAXに対する制約を緩やかにすることができる。即ち、制限値SMAXを固定値とする場合に比べ演算量は増加するものの、式(15)を満たす範囲で、傾きSとして、より大きな値を設定し易くなる。そのため、合成比率テーブルDの生成に当たり、傾きSが制限値SMAXよりも大きくなるのを避けることが容易となり、合成画像のダイナミックレンジの拡大比率をより大きくすることが可能となる。
さらに、実施の形態3では、実施の形態1と同様に、フレーム毎の画像の特徴、例えば輝度分布に関わらず制限値SMAXを一定にするので、フレーム毎に(ヒストグラム生成処理部22から2フレームの画像についてのヒストグラムが供給される毎に)制限値SMAXを算出する必要がない。そのため、処理に必要な演算量を抑えることができる。
実施の形態4.
上記のように、実施の形態3では、制限値SMAXを合成比率βの値に応じて変化させる一方、制限値SMAXの算出を、フレーム毎には行わないこととしている。これに対し、実施の形態4では、実施の形態3と同様に、制限値SMAXを合成比率βの値に応じて変化させるとともに、実施の形態2と同様に、短露光画像及び長露光画像の特徴、例えば、輝度分布に基づき算出する。
実施の形態4における合成比率テーブル生成処理部23の処理の手順は、図14に示す如くである。
図14は、図12と概して同じであるが、ステップST16及びステップST47が付加されている。
ステップST16では実施の形態2で述べたのと同様に、画像の特徴、即ち、短露光画像及び長露光画像の特徴、例えば輝度分布に基づいて最大値IDMAX及びKMAXの推定を行う。
ステップST47では、ステップST16で推定された最大値IDMAX及びKMAXを用いて制限値SMAX1及びSMAX2の決定を行う。
その決定の方法は実施の形態3で説明したのと同様である。
ステップST41以降の処理は、実施の形態3と同じである。
実施の形態4では、実施の形態3と同様に、合成比率テーブルとして、第1の閾値Tから第2の閾値Tまでの範囲において合成比率βが曲線に沿って変化し、傾きSの制限値SMAXが合成比率βの値に応じて変わるものが用いられる。
即ち、実施の形態4では、実施の形態3と同様に、合成比率テーブルDで表される合成比率曲線は、第1の閾値Tから第2の閾値Tまでの範囲では、直線ではなく、傾きSが変化する曲線で構成される。
このようにすると、制限値SMAXに対する制約を緩やかにすることができる。即ち、制限値SMAXを固定値とする場合に比べ演算量は増加するものの、式(15)を満たす範囲で傾きSとして、より大きな値を設定し易くなる。そのため、合成比率テーブルDの生成に当たり、傾きSが制限値SMAXよりも大きくなるのを避けることが容易となり、合成画像のダイナミックレンジの拡大比率をより大きくすることが可能となる。
また、実施の形態3では、制限値SMAX(或いはSMAX1及びSMAX2)が予め定められており、フレーム毎の画像の特徴に関わらず一定であるのに対し、実施の形態4では、制限値SMAX(或いはSMAX1及びSMAX2)が画像の特徴、例えば輝度分布に応じて調整される。そのため、式(15)を満たす範囲で傾きSとして、より大きな値を設定し易くなる。そのため、合成比率テーブルDの生成に当たり、傾きSが制限値SMAX(或いはSMAX1及びSMAX2)よりも大きくなるのを避けることが容易となり、合成画像のダイナミックレンジの拡大比率をより大きくすることが可能となる。
実施の形態5.
図15に実施の形態5における画像処理装置の構成を示す。図15の画像処理装置は図1の画像処理装置と概して同じであるが、図15では、輝度計測処理部28が追加されている。
輝度計測処理部28は、入力された各フレームの画像を、予め定められた複数の領域に分割し、領域毎に領域内に含まれる画素の輝度値の最大値及び最小値を輝度指標値として計測する。計測により得られた輝度指標値は輝度計測処理部28内で1フレーム期間バッファリングされ、直近2フレームの輝度指標値が出力される。
実施の形態5における合成比率テーブル生成処理部23の処理の手順は、図9に示す如くである。但し、ステップST16における最大値IDMAX及びKMAXの推定が実施の形態2とは異なり、輝度計測処理部28から出力された輝度指標値に基づいて行われる。
即ち、実施の形態5で用いられる合成比率テーブル生成処理部23は、長露光画像及び短露光画像を複数の領域(分割領域)に分割し、分割領域毎に、長露光画像と短露光画像の輝度値の最大値及び最小値を、輝度指標値として求め、すべての分割領域について求められた、複数の上記の輝度指標値に基づいて輝度値の差の最大値IDMAX及び変化量比率の最大値KMAXを推定する。
図16は、実施の形態5におけるステップST16の詳細を示す。
ステップST51では、長露光画像の複数の分割領域の一つを選択するとともに、短露光画像の複数の分割領域の一つを選択する。この際、長露光画像と短露光画像とで同じ位置の分割領域の一つを選択する。
分割領域は例えば矩形の領域であって、画像を1以上の垂直方向の直線及び1以上の水平方向の直線で区切ることで生成される領域である。
ステップST51の次にステップST52に進む。
ステップST52では、短露光画像の選択された分割領域内の最大値を領域内最大輝度値ISMXとして求め、輝度値I(x,y)の最小値を領域内最小輝度値ISMNとして求め、長露光画像の選択された分割領域内の輝度値I(x,y)の最大値を領域内最大輝度値ILMXとして求め、最小値を領域内最小輝度値ILMNとして求める。
ステップST52の次にステップST53及びST54を並行して行う。
ステップST53では、同じ位置の分割領域についての長露光画像の領域内最大輝度値ILMXと短露光画像の領域内最小輝度値ISMNとの差分IXND、即ち、
XND=ILMX−ISMN
で与えられる差分を、当該分割領域についての輝度値差分(領域内最大輝度値と領域内最小輝度値との差分)として求める。
ステップST54では、同じ位置の分割領域についての短露光画像の領域内最大輝度値ISMXと領域内最小輝度値ISMNの差(ISMX−ISMN)に対する、長露光画像の領域内最大輝度値ILMXと領域内最小輝度値ILMNの差(ILMX−ILMN)の比、即ち、
RTO=(ILMX−ILMN)/(ISMX−ISMN
で与えられる比を、当該分割領域についての差分比率として求める。
ステップST53及びST54の次にステップST55に進む。
ステップST55では、すべての分割領域についてステップST51〜ST54の処理が終わったか、即ち尚も選択すべき分割領域があるか否かの判定を行う。
ステップST55でYESであれば、即ち、選択すべき分割領域が残っていれば、ステップST51に戻る。その場合、ステップST51で次の分割領域が選択され、選択した分割領域についてステップST52〜ST54の処理が繰り返される。
ステップST55でNOであれば、即ち、ほかに選択すべき分割領域がなければ、即ち、すべての分割領域についてステップST52〜ST54の処理が行われたら、ステップST56及びST57の処理を並行して行う。
ステップST56では、ステップST51で選択されたすべての分割領域についてそれぞれ求められた、複数の輝度値差分(領域内最大輝度値と最小輝度値との差分)IXNDの最大値IXNDMXを求め、この最大値IXNDMXを、輝度値の差(同一位置の画素についての長露光画像と短露光画像の輝度値の差)I(=(I−I))の推定された最大値IDMAXとして保存する。
ステップST57では、ステップST51で選択されたすべての分割領域についてそれぞれ求められた、複数の差分比率IRTOの最大値IRTOMXを求め、この最大値IRTOMXを、変化量比率Kの推定された最大値KMAXとして保存する。
ステップST36及びST37が終わると、ステップST16の処理が終わる。
以上のように、ステップST16では、長露光画像及び短露光画像が複数の領域(分割領域)に分割され、分割領域毎に、長露光画像と短露光画像の輝度値の最大値及び最小値が輝度指標値として求められ、すべての分割領域について求められた、複数の上記の輝度指標値に基づいて輝度値の差の最大値IDMAX及び変化量比率の最大値KMAXが推定される。
ステップST16の次にステップST17の処理が行われる。
ステップST11〜ST13の処理、及びST17以降の処理は、実施の形態2と同様である。
以下、実施の形態2と比較したときの実施の形態5の利点を説明する。
実施の形態2では、長露光画像と短露光画像とで、累積ヒストグラムにおける累積度数が同じ画素(輝度値の低い側から数えたときの順序が同じ画素)は、画像中の同じ位置或いは互いに近い位置にある画素であるとの前提に立ち、累積度数に対応する輝度値ILA1、ILA2、ISA1及びISA2を求め、これらの差(ILA2−ISA1)、(ILA2−ILA1)、及び(ISA2−ISA1)を用いて、輝度値の差の最大値IDMAX及び変化量比率の最大値KMAXを推定し、これらの推定値を用いて制限値SMAXを算出している。
フレーム間での被写体の動きがあると、長露光画像及び短露光画像の各々において、輝度値の低い側から数えた画素の順位(当該輝度値に対応する累積度数)と、画素位置との関係にずれが生じ得る。このため、実施の形態2に記載した方法で制限値SMAXを決定する場合、長露光画像において、その累積ヒストグラムDから得られた、累積度数に対応する輝度値ILA1、ILA2を有する画素と、短露光画像において、その累積ヒストグラムDから得られた、累積度数に対応する輝度値ISA1、ISA2を有する画素の位置が、互いに大きく異なり、そのため、それらの差分(ILA2−ILA1)、(ILA2−ILA1)、及び(ISA2−ISA1)が、動きの影響で大きく異なるものとなり、制限値SMAXの算出精度が低下するおそれがある。
即ち、フレーム間で被写体の動きがない場合に、長露光画像と短露光画像とで同じ位置の画素の輝度値に違いがあっても、長露光画像内における画素相互間における輝度値の大小関係と、短露光画像内における画素相互間における輝度値の大小関係は殆ど同じである。そのため、長露光画像と短露光画像とで、それらの累積ヒストグラムにおいて同じ累積度数に対応する画素(輝度値の低い側から数えたときの順位が同じ画素)は、画面上で同一の位置又は近くの位置にある。
一方、フレーム間で被写体の動きがある場合、長露光画像と短露光画像とで、被写体の各部が占める面積の比率が変化し得る。すると、長露光画像と短露光画像とで、それらの累積ヒストグラムにおいて同じ累積度数に対応する画素(輝度値の低い側から数えたときの順位が同じ画素)は、同じ位置にあるとは限らず、長露光画像と短露光画像とで、累積ヒストグラムにおいて同じ累積度数に対応する画素(輝度値の低い側から数えたときの順位が同じ画素)の位置相互間にずれが生じる。言い換えると、累積ヒストグラムにおける累積度数(輝度値の低い側から数えたときの順位)と、画素位置との間にずれが生じる。
上記のように、実施の形態2では、累積ヒストグラムにおける累積度数が同じ画素が、画面上の同じ位置或いは互いに近い位置にあることを前提とするが、被写体に動きがあると、この前提が崩れる。その結果、制限値SMAXの算出精度が低下する。
これに対し、実施の形態5では、長露光画像及び短露光画像の各分割領域内の輝度値の最大値ILMX及びISMXと、最小値ILMN及びISMNとを求め、これらの差(ILMX−ISMN)、(ILMX−ILMN)、及び(ISMX−ISMN)を用いて、輝度値の差の最大値IDMAX及び変化量比率の最大値KMAXとを推定し、これらの推定値を用いて制限値SMAXを算出している。
同じ分割領域内の画素は、同一又は近くに位置する画素である。従って、動きがあっても最大値ILMX及びISMXと最小値ILMN及びISMNとの差(ILMX−ISMN)、(ILMX−ILMN)、及び(ISMX−ISMN)は、動きの影響を受けにくい。そのため、制限値SMAXの算出を高精度で行い得る。
以上実施の形態5を実施の形態2に対する変形として説明した、実施の形態4に対しても同様の変形を加えることができる。
上記の実施の形態1〜5では、ヒストグラムとして、各輝度値を有する画素の出現度数を表すものが生成される。しかし、本発明はこれに限定されない。例えば各々複数の輝度値から成る複数の階級の各々について該階級内の輝度値を有する画素の出現度数を表すヒストグラムが生成される場合にも本発明は適用可能である。各輝度値を有する画素の出現度数を表すヒストグラムは、各階級に属する輝度値の数が1である場合に相当する。
上記の実施の形態では、累積ヒストグラムとして、低輝度側からの累積度数を表すものが生成される。しかし、本発明はこれに限定されない。累積ヒストグラムとして、高輝度側からの累積度数を表すものを生成することとしても良い。
以上本発明を画像処理装置として説明したが、上記の画像処理装置で実施される画像処理方法もまた本発明の一部を成す。
以上実施の形態1〜5において、画像処理装置20の各部分(機能ブロックとして図示した部分)は、処理回路により実現される。処理回路は、専用のハードウェアであっても、メモリに格納されるプログラムを実行するCPUであっても良い。
例えば、図1又は図15の各部分の機能をそれぞれ別個の処理回路で実現してもよいし、複数の部分の機能をまとめて一つの処理回路で実現しても良い。
処理回路がCPUの場合、画像処理装置の各部分の機能は、ソフトウェア、ファームウェア、又はソフトウェアとファームウェアとの組合せにより実現される。ソフトウェア或いはファームウェアはプログラムとして記述され、メモリに格納される。処理回路は、メモリに記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、各部の機能を実現する。すなわち、画像処理装置は、処理回路により実行されるときに、図1又は図15に示される各部分の機能が、結果的に実行されることになるプログラムを格納するためのメモリを備える。また、これらのプログラムは、画像処理装置で実施される画像処理方法における処理の方法、或いはその手順をコンピュータに実行させるものであるともいえる。
なおまた、画像処理装置の各部分の機能のうち、一部を専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェア又はファームウェアで実現するようにしても良い。
このように、処理回路は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はこれらの組合せによって、上述の各機能を実現することができる。
図17に上記の処理回路を構成する単一のCPUを含むコンピュータ(符号50で示す)で画像処理装置のすべての機能を実現する場合の構成の一例を、カメラ10とともに示す。コンピュータ50とカメラ10とで撮像システムが構成されている。
図17に示されるコンピュータ50は、CPU51と、メモリ52と、入力インターフェース53と、出力インターフェース54とを備え、これらはバス55で接続されている。
入力インターフェース53には、カメラ10からの画像データPが入力される。
CPU51は、メモリ52に記憶されたプログラムに従って動作し、入力インターフェース53を介して入力された画像データに対して、実施の形態1〜5の画像処理装置の各部の処理を行って、処理の結果得られた合成画像の画素値を示す信号を出力インターフェース54から出力する。
CPU51による処理の内容は、実施の形態1〜5で説明したのと同様である。
画像処理装置で実施される画像処理方法、画像処理装置の各部分の処理、或いは画像処理方法における各処理をコンピュータに実行させるプログラム及び該プログラムを記録したコンピュータで読取り可能な記録媒体についても、画像処理装置について述べたのと同様の効果が得られる。
10 カメラ、 20 画像処理装置、 21 カメラI/F、 22 ヒストグラム生成処理部、 22a メモリ、 23 合成比率テーブル生成処理部、 23a メモリ、 24 フレームバッファ、 25 輝度値加算処理部、 26 合成比率生成処理部、 28 輝度計測処理部、 51 CPU、 52 メモリ、 53 入力インターフェース、 54 出力インターフェース。

Claims (16)

  1. 被写体が同一で露光条件が異なる長露光画像と短露光画像を合成して合成画像を生成する画像処理装置であって、
    前記長露光画像と前記短露光画像の、互いに同じ位置の画素の輝度値を加算して輝度加算値を生成する輝度値加算処理部と、
    前記長露光画像の各画素の輝度値から前記長露光画像のヒストグラムを生成し、前記露光画像の各画素の輝度値から前記短露光画像のヒストグラムを生成するヒストグラム生成処理部と、
    前記長露光画像のヒストグラム及び前記短露光画像のヒストグラムに基づき、前記輝度加算値と合成比率の関係を規定する合成比率テーブルを生成する合成比率テーブル生成処理部と、
    前記輝度値加算処理部で生成された前記輝度加算値と前記合成比率テーブル生成処理部で生成された前記合成比率テーブルとを参照し、前記長露光画像の合成比率と前記短露光画像の合成比率を求める合成比率生成処理部と、
    前記合成比率生成処理部で求められた前記長露光画像の合成比率と前記短露光画像の合成比率に基づき、前記長露光画像と前記短露光画像の、同じ位置の画素の画素値を加重加算する画素値合成処理部とを備え、
    前記合成比率テーブル生成処理部は、
    前記長露光画像のヒストグラム及び前記短露光画像のヒストグラムに基づいて、前記輝度加算値が取り得る値の範囲内の第1の閾値及び第2の閾値を決定し、
    前記長露光画像の合成比率が、
    前記輝度加算値が前記第1の閾値以下の範囲では、合成比率上限値に固定され、
    前記輝度加算値が前記第2の閾値以上の範囲では、合成比率下限値に固定され、
    前記輝度加算値が前記第1の閾値以上で前記第2の閾値以下の範囲では、前記輝度加算値の増加に伴って前記合成比率上限値から前記合成比率下限値まで徐々に減少するものとなるように、かつ、
    前記輝度加算値が前記第1の閾値以上で前記第2の閾値以下の範囲において、前記合成比率の変化の傾きが制限値を超えないように、前記合成比率上限値または前記合成比率下限値を補正して前記合成比率テーブルを生成する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記合成比率テーブル生成処理部は、相前後して入力される2つのフレームの画像の各々について平均輝度値を求め、前記2つのフレームの画像のうち、平均輝度値が高い方を長露光画像であり、平均輝度値が低い方を短露光画像であると判断する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記合成比率テーブル生成処理部は、
    前記短露光画像のヒストグラムにおいて各輝度値を有する画素の数を下側設定値まで積算することで得られる累積度数を第1の対応累積度数として求め、
    前記長露光画像のヒストグラムにおいて、各輝度値を有する画素の数を順次積算し、累積度数が前記第1の対応累積度数に達したときの輝度値を第1の対応輝度値として求め、
    前記下側設定値と前記第1の対応輝度値との和を、前記第1の閾値として設定し、
    前記長露光画像のヒストグラムにおいて各輝度値を有する画素の数を、前記下側設定値よりも大きい上側設定値まで積算することで得られる累積度数を第2の対応累積度数として求め、
    前記短露光画像のヒストグラムにおいて、各輝度値を有する画素の数を順次積算し、累積度数が前記第2の対応累積度数に達したときの輝度値を第2の対応輝度値として求め、
    前記上側設定値と前記第2の対応輝度値との和を、前記第2の閾値として設定する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 前記制限値が、
    前記短露光画像と前記長露光画像における同じ位置の画素の輝度値の差の最大値と、
    前記短露光画像における前記輝度値の局所的変化量に対する前記長露光画像における前記輝度値の局所的変化量の比である、前記輝度値の変化量比率の最大値と
    に基づいて定められるものである
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記局所的変化量が互いに隣接する画素間の差であることを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記輝度値の差の最大値及び前記変化量比率の最大値として、前記画像処理装置を含む撮像システムの仕様又は使用環境に基づいて推定された値が用いられることを特徴とする請求項4又は5に記載の画像処理装置。
  7. 前記合成比率テーブル生成処理部は、
    前記長露光画像及び前記短露光画像の各々の全画素数の範囲内で、複数の第1の指定累積度数及び第2の指定累積度数の組合せを定め、
    前記複数の第1の指定累積度数及び第2の指定累積度数の組合せの各々について、
    前記短露光画像のヒストグラムにおいて、各輝度値を有する画素の数を、順次積算し、累積度数が前記第1の指定累積度数に達したときの輝度値を、前記短露光画像における第1の対応輝度値として検出し、
    前記長露光画像のヒストグラムにおいて、各輝度値を有する画素の数を、順次積算し、累積度数が前記第1の指定累積度数に達したときの輝度値を、前記長露光画像における第1の対応輝度値として検出し、
    前記短露光画像のヒストグラムにおいて、各輝度値を有する画素の数を、順次積算し、累積度数が前記第2の指定累積度数に達したときの輝度値を、前記短露光画像における第2の対応輝度値として検出し、
    前記長露光画像のヒストグラムにおいて、各輝度値を有する画素の数を、順次積算し、累積度数が前記第2の指定累積度数に達したときの輝度値を、前記長露光画像における第2の輝度値として検出し、
    前記長露光画像における前記第2の対応輝度値と、前記短露光画像における前記第1の対応輝度値との差を、前記第1の指定累積度数及び前記第2の指定累積度数の組合せについての輝度値差分として求め、
    前記短露光画像における前記第2の対応輝度値と前記第1の対応輝度値との差に対する前記長露光画像における前記第2の対応輝度値と前記第1の対応輝度値との差の比を、前記第1の指定累積度数及び前記第2の指定累積度数の組合せについての差分比率として求め、
    前記複数の前記第1の指定累積度数及び前記第2の指定累積度数の組合せについて求められた前記輝度値差分のうちの最大値を、前記輝度値の差の最大値として用い、
    前記複数の前記第1の指定累積度数及び前記第2の指定累積度数の組合せについて求められた前記差分比率のうちの最大値を、前記変化量比率の最大値として用いる
    ことを特徴とする請求項4又は5に記載の画像処理装置。
  8. 前記長露光画像及び前記短露光画像の各々を複数の分割領域に分割し、
    前記分割領域の各々について、
    前記短露光画像の輝度値の最小値を領域内最小輝度値として求め、最大値を領域内最大輝度値として求め、
    前記長露光画像の輝度値の最小値を領域内最小輝度値として求め、最大値を領域内最大輝度値として求め、
    同じ位置の前記分割領域についての前記長露光画像の前記領域内最大輝度値と前記短露光画像の前記領域内最小輝度値との差分を、輝度値差分として求め、
    前記複数の分割領域について求められた前記輝度値差分の最大値を、前記輝度値の差の最大値として用い、
    同じ位置の前記分割領域についての前記短露光画像の前記領域内最大輝度値と前記領域内最小輝度値の差に対する、前記長露光画像の前記領域内最大輝度値と前記領域内最小輝度値の差の比を、差分比率として求め、
    複数の前記分割領域について求められた前記差分比率の最大値を、前記変化量比率の最大値として用いる
    ことを特徴とする請求項4又は5に記載の画像処理装置。
  9. 前記合成比率テーブル生成処理部は、前記輝度加算値が前記第1の閾値以上で前記第2の閾値以下の範囲において、前記合成比率の変化の傾きが前記制限値を超えないようにするために、前記長露光画像の前記合成比率上限値を補正することを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  10. 前記合成比率テーブル生成処理部は、前記輝度加算値が前記第1の閾値以上で前記第2の閾値以下の範囲において、前記合成比率の変化の傾きが前記制限値を超えないようにするために、前記長露光画像の前記合成比率下限値を補正することを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  11. 前記制限値として、
    前記輝度加算値が前記第1の閾値であるときの前記合成比率の変化の傾きを制限する第1の制限値と、
    前記輝度加算値が前記第2の閾値であるときの前記合成比率の変化の傾きを制限する第2の制限値とが定められ、
    前記合成比率テーブル生成処理部は、
    前記合成比率の変化の傾きが、
    前記輝度加算値が前記第1の閾値であるときに前記第1の制限値を超えず、
    前記輝度加算値が前記第2の閾値であるときに前記第2の制限値を超えないように、
    前記合成比率の値を定める
    ことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  12. 前記合成比率テーブル生成処理部は、
    前記第1の閾値から前記第2の閾値までの範囲において、前記長露光画像の合成比率の変化の傾きが、前記輝度加算値の増加にともなって次第に減少するように前記合成比率テーブルを生成することを特徴とする請求項11に記載の画像処理装置。
  13. 前記第1の閾値から前記第2の閾値までの範囲における前記長露光画像の前記合成比率の値が、前記輝度加算値に対して、
    Figure 0006425833
    (但し、eは自然対数の底を示し、x^yはxのy乗を示し、ISUMは輝度加算値を表し、Tは、前記第1の閾値を表し、a、c、dは定数を表す)
    で表される関係を有し、
    前記合成比率テーブル生成処理部は、前記短露光画像と前記長露光画像における同じ位置の画素の輝度値の差の最大値と、前記短露光画像における前記輝度値の局所的変化量に対する前記長露光画像における前記輝度値の局所的変化量の比である、前記輝度値の変化量比率の最大値と、前記第1の閾値に基づいて、前記定数a、c及びdの値を定める
    ことを特徴とする請求項11又は12に記載の画像処理装置。
  14. 被写体が同一で露光条件が異なる長露光画像と短露光画像を合成して合成画像を生成する画像処理方法であって、
    前記長露光画像と前記短露光画像の、互いに同じ位置の画素の輝度値を加算して輝度加算値を生成する輝度値加算処理ステップと、
    前記長露光画像の各画素の輝度値から前記長露光画像のヒストグラムを生成し、前記露光画像の各画素の輝度値から前記短露光画像のヒストグラムを生成するヒストグラム生成処理ステップと、
    前記長露光画像のヒストグラム及び前記短露光画像のヒストグラムに基づき、前記輝度加算値と合成比率の関係を規定する合成比率テーブルを生成する合成比率テーブル生成処理ステップと、
    前記輝度値加算処理ステップで生成された前記輝度加算値と前記合成比率テーブル生成処理ステップで生成された前記合成比率テーブルとを参照し、前記長露光画像の合成比率と前記短露光画像の合成比率を求める合成比率生成処理ステップと、
    前記合成比率生成処理ステップで求められた前記長露光画像の合成比率と前記短露光画像の合成比率に基づき、前記長露光画像と前記短露光画像の、同じ位置の画素の画素値を加重加算する画素値合成処理ステップとを備え、
    前記合成比率テーブル生成処理ステップは、
    前記長露光画像のヒストグラム及び前記短露光画像のヒストグラムに基づいて、前記輝度加算値が取り得る値の範囲内の第1の閾値及び第2の閾値を決定し、
    前記長露光画像の合成比率が、
    前記輝度加算値が前記第1の閾値以下の範囲では、合成比率上限値に固定され、
    前記輝度加算値が前記第2の閾値以上の範囲では、合成比率下限値に固定され、
    前記輝度加算値が前記第1の閾値以上で前記第2の閾値以下の範囲では、前記輝度加算値の増加に伴って前記合成比率上限値から前記合成比率下限値まで徐々に減少するものとなるように、かつ、
    前記輝度加算値が前記第1の閾値以上で前記第2の閾値以下の範囲において、前記合成比率の変化の傾きが制限値を超えないように、前記合成比率上限値または前記合成比率下限値を補正して前記合成比率テーブルを生成する
    ことを特徴とする画像処理方法。
  15. 請求項14に記載の画像処理方法の各ステップの処理をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  16. 請求項15に記載のプログラムを記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体。
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