JP6425547B2 - 分光測色装置及び画像形成装置 - Google Patents

分光測色装置及び画像形成装置

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Description

本発明は、画像形成装置に装備される分光測色装置に関するものである。
カラー画像を電子写真方式によって形成する画像形成装置において、トナーの混色等における不安定さや再現性の問題によって色調にずれが生じることがある。色調のずれは、電子写真方式によりカラー画像を形成する画像形成装置に限らず、インクジェット方式等によりカラー画像を形成する画像形成装置についても同様に発生する。
電子写真方式においては、特に使用環境や使用頻度により感光ドラムの感度やトナーの電荷容量、記録材への転写効率が各色毎に異なる。これにより混色比率が所定値から外れて色調に影響を与え易い。更に、印刷業界では、より高度な色調の再現を実現する必要がある。
このような問題を解決するために、画像形成装置に好適な小型の分光測色装置が提案されている。例えば、特許文献1では、カラー画像形成装置に好適な小型の分光測色装置が提案されている。
分光測色装置は、光源と、被検面上に配置された被検物を照明する照明光学系と、該被検物からの分光対象の光束を分光光学部材に導光する導光光学系を備える。更に、分光対象の光束を分光して分光強度分布を取得する分光光学部材と、分光光学部材で分光された光束を受光する受光素子とを備える。
特許文献1では、照明光学系の導光体と、導光光学系の導光素子とが別体で設けられている。近年では、部品点数削減によるコストダウンや組立工程の簡素化を目的として照明光学系と導光光学系とが一体化された導光体を用いる構成も提案されている。
特開2010−277070号公報
しかしながら、照明光学系と導光光学系とが一体化された導光体を用いる分光測色装置では、該導光体の被検面へ導光する機能を有さない面で内部反射した光束の一部が迷光として受光素子へ導光されてしまう場合があった。分光測色装置による被検面の測色は、受光素子が光電変換した信号に基づいて色調を算出して行う。このため受光素子への迷光はノイズとなり、分光測色装置の測色精度を低下させる。
本発明は前記課題を解決するものであり、その目的とするところは、照明光学系と導光光学系とが一体化された導光体の被検面へ導光する機能を有さない面における内部反射を抑制する。受光素子への迷光を低減することにより高精度な測色を可能とする分光測色装置を提供するものである。
前記目的を達成するための本発明に係る分光測色装置の代表的な構成は、光源と、前記光源からの光束を被検面上に導光する照明光学系と、前記被検面からの反射光を導光する導光光学系とが一体的に形成された導光体と、前記導光光学系から入射された光束を分光する分光光学部材と、前記分光光学部材により分光された光束を受光検知する受光素子と、前記導光体と、前記分光光学部材と、を収容する筐体と、を有する分光測色装置において、前記光源からの光束が入射する前記導光体の入射面と隣接する隣接面のうちの少なくとも一つの隣接面と前記筐体の一面と対向する位置に配置されており、前記少なくとも一つの隣接面と前記筐体の一面とは接着部材を介して着されていることを特徴とする。
上記構成によれば、照明光学系と導光光学系とが一体化された導光体の被検面へ導光する機能を有さない面における内部反射を抑制して受光素子への迷光を低減することにより高精度な測色を可能とする。
本発明に係る分光測色装置を搭載した画像形成装置の構成を示す断面説明図である。 本発明に係る分光測色装置の構成を示す分解斜視図である。 (a)は照明光学系と、導光光学系とが一体的に形成された導光体の構成を示す斜視図である。(b)は照明光学系と、導光光学系とが一体的に形成された導光体の構成を示す底面図である。 (a)は本発明に係る分光測色装置の構成を示す断面説明図である。(b)は照明光学系と、導光光学系とが一体的に形成された導光体の構成を示す断面説明図である。 迷光による測色精度低下の原理を説明する図である。 光源からの光束が入射する導光体の入射面と隣接する側面で内部反射した迷光の経路を説明する断面説明図である。 本発明に係る分光測色装置の第1実施形態の構成を示す断面説明図である。 (a)は光源からの光束が入射する導光体の入射面と隣接する側面で内部反射した迷光が発生する比較例の構成を示す部分断面図である。(b)は第1実施形態において光源からの光束が入射する導光体の入射面と隣接する側面に密着される中間部材を光束が透過して迷光の発生を低減する様子を示す部分断面図である。 第1実施形態と比較例とで迷光量を比較した実験結果を示す図である。 本発明に係る分光測色装置の第2実施形態において光源からの光束が入射する導光体の入射面と隣接する側面に密着される中間部材を光束が透過して迷光の発生を低減する様子を示す部分断面図である。 本発明に係る分光測色装置の第3実施形態において光源からの光束が入射する導光体の入射面と隣接する側面に密着される中間部材を光束が透過して迷光の発生を低減する様子を示す部分断面図である。
図により本発明に係る分光測色装置を備えた画像形成装置の一実施形態を具体的に説明する。
先ず、図1〜図9を用いて本発明に係る分光測色装置を備えた画像形成装置の第1実施形態の構成について説明する。
<画像形成装置>
先ず、図1を用いて本発明に係る分光測色装置400を備えたカラー画像形成装置(以下、単に「画像形成装置」という)3の構成について説明する。図1は本実施形態の画像形成装置3の構成を示す断面説明図である。図1において、定着手段となる定着装置12と、排出ローラ13との間には分光測色装置400が設けられている。1C,1M,1Y,1BKは等間隔に配置された像担持体となる感光ドラムである。尚、以下、説明の都合上、感光ドラム1C,1M,1Y,1BKを代表して単に感光ドラム1を用いて説明する場合もある。他の画像形成プロセス手段についても同様である。
<画像形成手段>
次に記録材となるシートPにトナー像(画像)を形成する画像形成手段の構成について説明する。帯電手段となる帯電ローラ2C,2M,2Y,2BKによって各感光ドラム1の表面が一様に帯電される。像露光手段となる走査光学装置300から画像情報に応じて光変調された各色に対応するレーザ光LC,LM,LY,LBKが出射され、一様に帯電された感光ドラム1の表面上に照射される。これにより各々対応する感光ドラム1の表面上に潜像が形成される。
各感光ドラム1の表面上に形成された潜像に対して現像手段となる現像装置4C,4M,4Y,4BKによってシアンC、マゼンタM、イエローY、ブラックBKの各色の現像剤(トナー)が供給される。これによりシアンC、マゼンタM、イエローY、ブラックBKの各色のトナー像(画像)として可視像化される。
一方、記録材となるシートPは、給送トレイ7の図示しない昇降可能な中板上に積載されており、給送ローラ8と、図示しない分離手段との協働によって一枚ずつ順に給送される。その後、レジストローラ9によって各感光ドラム1の表面上へのトナー像の書き出しタイミングと同期をとって搬送ベルト10の外周面上に送り出される。
搬送ベルト10は、駆動ローラ11と、テンションローラ15とにより張架されている。駆動ローラ11は、回転ムラが小さい図示しない駆動モータから回転駆動力が伝達されて搬送ベルト10の搬送回転を精度良く行う。
各感光ドラム1の表面上に形成されたシアンC、マゼンタM、イエローY、ブラックBKの各色のトナー像は以下の通りシートPの表面上に転写される。シートPは、図示しない吸着手段により搬送ベルト10の外周面上に吸着されて精度良く搬送される。搬送されるシートPに対して転写手段となる転写ローラ5C,5M,5Y,5BKの作用により各感光ドラム1の表面上に形成されたトナー像が順にシートPの表面上に静電転写される。これによりシートPの表面上にカラー画像が形成される。
シートPの表面上に各色のトナー像を転写した後、各感光ドラム1の表面上に残留している残留トナーは、クリーニング手段となるクリーナ6C,6M,6Y,6BKによって除去される。その後、次のカラー画像を形成するために、再度、各帯電ローラ2によって各感光ドラム1の表面が一様に帯電される。
シートPの表面上に形成されたカラー画像は、定着手段となる定着装置12によって加熱及び加圧により定着された後、分光測色装置400によりシートPの表面上(記録材上)に形成されたカラー画像を被検面として測色される。その後、排出ローラ13によって画像形成装置3本体の外に設けられた排出トレイ16上に排出される。
<分光測色装置>
図1に示すように、分光測色装置400は、定着装置12の直後の搬送パス上に設けられている。そして、シートPの表面に形成された被検面となるカラーパッチ画像210が定着された画像面に対して分光測色装置400から照明光が照射される。
分光測色装置400は、定着装置12から排出されるシートPの表面上に定着されたカラーパッチ画像210毎の色度を検知する。定着装置12によりトナー画像が定着された後のシートPの表面上のカラーパッチ画像210を測色しているのは、シートPの種類や定着条件等の違いによる色度変化を考慮した上でカラーマッチングを行うためである。
分光測色装置400により測色した検出結果は、図示しない制御手段となるプリンタコントローラに転送する。プリンタコントローラは、定着装置12から排出されたシートPの表面上に定着されたカラーパッチ画像210の色再現性が適切になされているか否かを判断する。
定着装置12から排出されたシートPの表面上に定着された単色、或いは、混色のカラーパッチ画像210が、プリントコントローラが指示した色度において色差が所定範囲内の場合がある。その場合には、プリントコントローラは、カラーキャリブレーション(色味調整)を終了する。
一方、定着装置12から排出されたシートPの表面上に定着されたカラーパッチ画像210が、プリントコントローラが指示した色度において色差が所定範囲外の場合がある。その場合には、プリンタコントローラは、分光測色装置400により測色した色差情報に基づいて所定の色差以内に収まるまでカラーキャリブレーションを実施する。
画像形成装置3毎の差、シートPの種類、使用環境や使用頻度等によってシートPの表面上に形成されるカラー画像に色度差が生じる場合がある。このような場合でも画像形成装置3に分光測色装置400を搭載することにより、あらゆる条件の違いに対応して絶対色度に補正することができる。このため確実に安定した色度を再現することで、より高度なカラーキャリブレーションが実現可能になる。
図2は本実施形態の分光測色装置400の構成を示す分解斜視図である。図2に示すように、分光測色装置400は、黒色で樹脂製の遮光部材からなる筐体401を有する。筐体401内には、導光体403が収容されている。導光体403には、図4(a)に示す光源202からの光束となる照射光202aをシートPの表面上に定着されたカラーパッチ画像210(被検面上)に導光する照明光学系が設けられる。更に、該カラーパッチ画像210からの反射光14を導光する導光光学系とが一体的に形成されている。更に、筐体401内には、該導光体403の導光光学系から入射された光束となる被検出光束17を分光する分光光学部材206が収容されている。
分光光学部材206により分光された光束となる被検出光束17を受光検知する受光素子207と、光源202とは、遮光部材からなる電気基板411上に実装されている。筐体401には、図示しないネジ孔が設けられた固定部401a,401bが設けられている。電気基板411に設けられた貫通穴411a,411bに固定部材となるビス415,416を挿入して筐体401の固定部401a,401bに設けられたネジ孔に螺合締結することで電気基板411が筐体401に固定される。
図2に示すように、光源202は電気基板411の裏面411cから突出して設けられている。これにより弾性部材により構成される電気基板411は弾性変形して撓んだ状態で筐体401の側面401cに固定されている。これにより図4(a)に示すように、光源202の発光面202bが導光体403の入射面403aに対して所定の圧力で圧接されている。一方、筐体401の側面401cには貫通穴からなる開口窓401dが設けられ、外側には凹部401fが設けられている。
電気基板411の裏面411cから突出して設けられている受光素子207は、筐体401の側面401cの外側に設けられた凹部401f内に収容され、該受光素子207の受光面207aは、開口窓401dに対向して配置される。ビス415,416は、受光素子207の近傍で電気基板411を筐体401の側面401cに固定している。これにより電気基板411の撓みはビス415の固定により抑制されて受光素子207の受光面207aの位置決めが行なわれる。
樹脂製の筐体401には、スリット405aが形成されたスリット部405が一体成型されている。筐体401の開口側には、遮光部材からなるカバー409が組み付けられる。カバー409の一部には、貫通穴からなる開口窓409aが形成されており、該開口窓409aには、ポリエチレンテレフタレート(PET;Polyethylene Terephthalate)製で透明のカバーシート408が設けられている。
遮光部材からなるカバー409の開口窓409aに設けた透明のカバーシート408により導光体403から図4(a),(b)に示すシートPの表面上に形成されたカラーパッチ画像210への照射光202aの光路を確保する。更に、該照射光202aがカラーパッチ画像210に反射して導光体403のアナモフィック面403fへ導光される反射光14の光路を確保する。カバー409の開口窓409aに設けた透明のカバーシート408により塵埃や紙紛等が筐体401内に侵入しない。
光源202は、一般に表面実装タイプ(Top View type)と呼ばれるLED(Light Emitting Diode;発光ダイオード)で構成されている。光源202の発光面202bから図4(a)に示す面法線Q方向を光軸として放射状に照射光202aを出射する。光源202のLEDは、発光面202bの面法線Q方向の光量が最大となり、面法線Qからの傾きが大きくなるに従って光量も徐々に減少していく配光角度特性を有する。
<導光体>
図3(a)は導光体403の構成を示す斜視図である。図3(b)は導光体403の構成を示す底面図である。図3(a),(b)に示す導光体403は、アクリル樹脂により形成された光学素子である。図3(a),(b)に示すように、導光体403は、光源202からの光束となる照射光202aが入射する導光体403の入射面403aを有する。更に、該入射面403aから入射された照射光202aを被検面となるシートPの表面上に形成されたカラーパッチ画像210に向けて反射する反射面403bを有する。更に、入射面403aと隣接する隣設面のうちの少なくとも一面となる側面403e等を有している。
図2に示す分光光学部材206は、凹面反射型の回折格子であり、射出成形によって制作された樹脂製の光学素子にアルミニウム等の反射膜と、SiO等の増反射膜とを蒸着することにとって作製されている。受光素子207は、分光方向に複数のSi(シリコン)フォトダイオード等の光電変換素子をアレイ状(整列)に並べたものである。以下、個々の光電変換素子を画素という。
<測色方法>
次に図4(a),(b)を用いて分光測色装置400を用いた測色方法について説明する。図4(a),(b)に示すように、光源202の発光面202bから出射した照射光202aは以下の通り進行する。弾性変形して筐体401の側面401cに固定された電気基板411の復元力により光源202の発光面202bと圧接している導光体403の入射面403aを透過する。そして、反射面403bによって照射光202aを図4(a)の上側に全反射させて被検面であるシートPの表面上に形成されたカラーパッチ画像210へ照射される。
カラーパッチ画像210からの反射光14は散乱光となる。その一部は導光体403の分光方向と平行な方向に集光作用を有するアナモフィック面403fに入射する。そして、図4(b)に示す反射面403gにより被検面であるシートPの表面上に形成されたカラーパッチ画像210に対して平行な方向に反射する。そして、図2に示すスリット部405のスリット405aを通過して略線像に結像した被検出光束17となる。
スリット部405のスリット405aを通過した被検出光束17は、分光光学部材206によって分光された後、受光素子207上に波長毎にスリット像が結像される。アレイ状に並べられた受光素子207の各画素上に分光されたスリット像が集光され、各々の画素によって検出された信号に、光源202の分光特性や受光素子207の分光感度特性等を補正して信号処理し、被検出光束17の色調を算出する。
図5に示すように、被検出光束17以外の外乱光となる迷光19が受光素子207へ入射するとノイズとなる。このため測色精度は悪化してしまう。本実施形態の分光測色装置400は、遮光部材からなる電気基板411上に実装された受光素子207を筐体401の側面401cに設けた凹部401f内に収容し、更に、受光素子207の受光面207aを開口窓401d内に収容した状態で固定する。これにより外部からの迷光19を受光し難い構成としている。
図6は光源202からの照射光202a(光束)が入射する導光体403の入射面403aと隣接する側面403eで内部反射した迷光19の経路を説明する断面説明図である。図6に示すように、分光測色装置400の遮光部材からなる筐体401の内部で発生する迷光19も存在する。
光源202から放射状に出射した照射光202aの一部は、導光体403の入射面403aと隣接する側面403eで全反射する。そして、該導光体403の内部を通ってスリット部405のスリット405aを通過し、分光光学部材206によって分光された後、受光素子207へ入射してしまう場合がある。
本実施形態では、図6に示す分光測色装置400の内部に由来する迷光19を低減させて分光測色装置400の測色精度を向上させるものである。以下、本実施形態の技術的特徴について説明する。図7は本実施形態における分光測色装置400の断面説明図である。
図7に示すように、本実施形態の分光測色装置400は以下の通りである。導光体403の入射面403aと隣接する隣接面のうちの少なくとも一面となる側面403eと、該側面403eと対向する対向面となる第二部材であって黒色の筐体401の側面401eとの間に図8(a)に示す空間18が形成されている。該空間18内に中間部材となる樹脂製の紫外線硬化型接着剤(以下、単に「接着剤」という)450を満たしてある。接着剤450は、図示しない紫外線照射装置によって硬化させてある。
本実施形態では、光源202からの照射光202a(光束)が入射する導光体403の入射面403aと隣接する隣接面のうちの少なくとも一面となる側面403eと対向する位置に対向面となる側面401eが配置される。側面401eは第二部材となる筐体401に設けられている。そして、導光体403の側面403eと、筐体401の側面401eとは、中間部材となる樹脂製の接着剤450を介して密着されている。
<迷光低減原理>
次に図8を用いて本実施形態の分光測色装置400の構成により迷光19を低減させる原理について説明する。図8(a)は比較例の導光体403の側面403e付近の構成を示す拡大断面図である。図8(b)は本実施形態の導光体403の側面403e付近の構成を示す拡大断面図である。図8(a)に示す比較例では、導光体403の側面403eと、筐体401の側面401eとの間に、該側面403eの全面に亘って空間18が設けられている。これにより側面403eの全面に亘って空間18内の空気と接している。
ここで、導光体403の材料であるアクリルの光の屈折率nと、空間18内の空気の光の屈折率nとは、以下の数1式に示す通りである。
[数1]
=1.49
=1
このような構成においては、光の屈折率の差Δn1(=n−n)は、前記数1式を用いて以下の数2式に示す通りである。
[数2]
Δn1=0.49
前記数2式に示すように光の屈折率の差Δn1は、0.4よりも大きい。このため図8(a)に示す比較例のように、光源202から放射状に出射した照射光202aは、側面403eにおいて内面反射を起こし、迷光19の原因となる。
図8(a)に示す光源202の発光面202bの面法線Q方向からの傾きが小さい照射光202a1,202a2は、側面403eにおいて全反射を起こす。更に、LEDからなる光源202の配光角度特性により面法線Q方向からの傾きが小さい照射光202a1,202a2の光束強度が大きい。このため迷光19の主要因となる。
一方、図8(b)に示す本実施形態のように、導光体403の側面403eと、筐体401の側面401eとの間の空間18内に樹脂製の接着剤450を満たしている。この場合は、導光体403の材料であるアクリルの光の屈折率n(導光体の光の屈折率)を考慮する。更に、接着剤450の材料である樹脂の光の屈折率n(中間部材の光の屈折率)を考慮する。そして両者の光の屈折率の差Δn2(=n−n)は以下の数3式に示す通りである。
[数3]
Δn2≦0.40
前記数3式に示すように、光の屈折率の差Δn2は0.4以下である。図8(b)に示す本実施形態の分光測色装置400において、アクリル製の導光体403の光の屈折率nと、樹脂製の中間部材となる接着剤450の光の屈折率nとの差Δnは、Δn≦0.4である。
このため図8(b)に示す本実施形態のように、光源202から放射状に出射した照射光202aは、導光体403の入射面403aと隣接する隣接面のうちの少なくとも一面となる側面403eにおいて内面反射せず、樹脂製の接着剤450の内部へ透過する。樹脂製の接着剤450の内部を透過した照射光202aは、黒色の筐体401の側面401eに照射され、その大部分が吸収される。このため側面403eにおいて内面反射して導光体403内へ戻る迷光19を大幅に低減できる。
図9は、図8(a)に示す比較例と、図8(b)に示す本実施形態とで、迷光19の量を測定した実験データである。図8(b)に示す本実施形態では、図8(a)に示す比較例と比較して、迷光19の量が約70%低減していることが実験により確認された。
上記構成によれば、導光体403は照明光学系と導光光学系とが一体化されている。そして、該導光体403において、光源202から放射状に出射した照射光202aを被検面となるシートPの表面上に形成されたカラーパッチ画像210へ導光する機能を有さない面における内部反射を抑制する。これにより受光素子207への迷光19を低減する。これにより分光測色装置400による高精度な測色を可能とする。
次に、図10を用いて本発明に係る分光測色装置を備えた画像形成装置の第2実施形態の構成について説明する。尚、前記第1実施形態と同様に構成したものは同一の符号、或いは符号が異なっても同一の部材名を付して説明を省略する。
本実施形態では、図10に示すように、筐体401の側面401e(対向面)に微細な凹凸形状部401e1を設けたものである。このような構成では、側面401eが光源202から照射された照射光202aを吸収する効果に加えて、照射光202aを散乱させる効果もある。これにより迷光19の量を更に低減することが可能である。
本実施形態では、筐体401は、光の吸収効果が大きい黒色を用いている。他に黒色の筐体401に限定する必要はなく、側面401eにおける光の吸収と散乱効果により導光体403内へ戻る迷光19が必要量低減される構成であれば良い。
本実施形態では、導光体403の側面403eと、筐体401の側面401eとの間の空間18内に樹脂製の接着剤450を満たして導光体403の側面403eの略全面に樹脂製の接着剤450を密着させる構成である。他に、導光体403の側面403eの一部に樹脂製の接着剤450を密着させる構成でも良い。
本実施形態では、筐体401の側面401eに設けた微細な凹凸形状部401e1により光源202から照射された照射光202aを吸収、散乱させて導光体403内へ戻る迷光19を低減している。他に、筐体401の側面401eとは別部材(第二部材)の表面(対向面)に微細な凹凸形状部を設けて配置しても良い。
本実施形態では、アクリル製の導光体403を用い、それに密着させる中間部材として樹脂製の接着剤450を用いている。他に、導光体403と、該中間部材との光の屈折率の差Δnが以下の数4式に示す範囲であれば同様の効果が得られる。他の構成は前記第1実施形態と同様に構成され、同様の効果を得ることが出来る。
[数4]
Δn≦0.40
次に、図11を用いて本発明に係る分光測色装置を備えた画像形成装置の第3実施形態の構成について説明する。尚、前記各実施形態と同様に構成したものは同一の符号、或いは符号が異なっても同一の部材名を付して説明を省略する。
本実施形態では、図11に示すように、導光体403の入射面403aと隣接する隣接面のうちの少なくとも一面となる側面403eに中間部材となる樹脂製の両面テープ480を介して遮光板470を貼着したものである。本実施形態の遮光板470は、光源202からの光束となる照射光202aが入射する導光体403の入射面403aと隣接する隣接面のうちの少なくとも一面となる側面403eと対向する位置に対向面470aが配置される第二部材として構成される。
他に第二部材としては、遮光板470の代わりに、ビニール製やゴム製の黒色テープを貼り付ける構成でも同様の効果が期待できる。尚、中間部材となる両面テープ480やビニール製やゴム製の黒色テープ等の素材の光の屈折率と、アクリル製の導光体403の光の屈折率との差Δnは、前記数4式の範囲に設定される。他の構成は、前記各実施形態と同様に構成され、同様の効果を得ることが出来る。
尚、前記各実施形態では、電子写真方式によりカラー画像を形成する画像形成装置に適用した場合の一例について説明したが、インクジェット方式等によりカラー画像を形成する画像形成装置についても同様に適用出来る。
202 …光源
202a …照射光(光束)
400 …分光測色装置
401 …筐体(第二部材)
401e …側面(対向面)
403 …導光体
403a …入射面
403e …側面(入射面403aと隣接する隣設面のうちの少なくとも一面)
450 …接着剤(中間部材)

Claims (9)

  1. 光源と、
    前記光源からの光束を被検面上に導光する照明光学系と、前記被検面からの反射光を導光する導光光学系とが一体的に形成された導光体と、
    前記導光光学系から入射された光束を分光する分光光学部材と、
    前記分光光学部材により分光された光束を受光検知する受光素子と、
    前記導光体と、前記分光光学部材と、を収容する筐体と、
    を有する分光測色装置において、
    前記光源からの光束が入射する前記導光体の入射面と隣接する隣接面のうちの少なくとも一つの隣接面と前記筐体の一面と対向する位置に配置されており
    前記少なくとも一つの隣接面と前記筐体の一面とは接着部材を介して着されていることを特徴とする分光測色装置。
  2. 前記接着部材は、樹脂製の接着剤であることを特徴とする請求項1に記載の分光測色装置。
  3. 前記導光体の光の屈折率と、前記接着部材の光の屈折率との差をΔnとしたとき、
    Δn≦0.4
    であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の分光測色装置。
  4. 前記筐体の一面は黒色であることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の分光測色装置。
  5. 前記筐体の一面に微細な凹凸形状部を設けたことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の分光測色装置。
  6. 前記筐体の一面は、遮光板により構成されることを特徴とする請求項1に記載の分光測色装置。
  7. 前記接着部材は、両面テープであることを特徴とする請求項に記載の分光測色装置。
  8. 請求項1〜のいずれか1項に記載の分光測色装置と、
    記録材に画像を形成する画像形成手段と
    記画像形成手段により形成された記録材上の画像を被検面として前記分光測色装置により測色した測色結果に基づき、画像形成条件を制御する制御手段と
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  9. 前記記録材上の画像とは、単色、或いは混色のカラーパッチであることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置
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