JP6425176B2 - 美容機器および美容機器セット - Google Patents

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Description

本発明は、炭酸ガスを利用して人の肌を美しく保つための美容機器および美容機器セットに関する。
従来から、下記の特許文献1に開示されているように、少なくとも炭酸ガスが溶解した液体、たとえば、炭酸水を顔などの肌に接触させることにより、肌に炭酸ガスを吸収させる美容機器の開発が進められている。具体的には、この美容機器によれば、肌と肌に装着された凹状容器との間の密閉空間に炭酸ガスが溶解した水を供給する。それにより、容器内の炭酸水が肌に接触した状態が維持される。その結果、肌の表面から肌内の血管内へ炭酸ガスが吸収される。それにより、血管内では、炭酸ガスの濃度がある程度まで高くなると、ヘモグロビンが酸素を放出する。その結果、血行が促進されることにより、美肌効果が得られる。
特開2008−132295号公報
上記した特許文献1に開示された美容機器によれば、炭酸水が顔に装着された凹状容器へ供給されるときに、炭酸水中の炭酸ガスの一部が凹状容器から外部空間へ放出されてしまう。また、炭酸水中の炭酸ガスの濃度は、前述の凹状容器内において経時的に低下してしまう。したがって、上記した従来の美容機器においては、使用者の肌に接触する炭酸水中の炭酸ガスの濃度を高めることが困難である。一般的には、使用者の肌に接触する炭酸ガスを含む液体中の炭酸ガスの濃度を高めることが困難である。
本発明は、このような従来技術の有する課題に鑑みてなされたものである。そして、本
発明の目的は、肌に接触する炭酸ガスを含む液体中の炭酸ガスの濃度を向上させることが
できる美容機器および美容機器セットを提供することである。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様に係る美容機器は、少なくとも炭酸ガスを貯留するガス貯留部から供給される少なくとも前記炭酸ガスを導くガス流路と、前記ガス流路によって導かれた少なくとも前記炭酸ガスを外部へ吐出する多孔性のガス吐出部と、を備え、前記ガス吐出部の外周が空間に面している
本発明の第2の態様に係る美容機器は、少なくとも炭酸ガスを貯留するガス貯留部から供給される少なくとも前記炭酸ガスを導くガス流路と、前記ガス流路によって導かれた少なくとも前記炭酸ガスを外部へ吐出する多孔性のガス吐出部と、前記ガス吐出部が他の物体に接触していることを検出する接触センサと、前記ガス流路に設けられ、前記炭酸ガスが前記ガス吐出部から吐出されない状態と前記炭酸ガスが前記ガス吐出部から吐出される状態とに変化する切替部と、前記接触センサが前記ガス吐出部が前記他の物体に接触していることを検出した場合に、前記炭酸ガスが前記ガス吐出部から吐出されない状態から前記炭酸ガスが前記ガス吐出部から吐出される状態へ前記切替部の状態を変化させる制御部と、を備えている
本発明の第3の態様に係る美容機器は、少なくとも炭酸ガスを貯留するガス貯留部から供給される少なくとも前記炭酸ガスを導くガス流路と、前記ガス流路によって導かれた少なくとも前記炭酸ガスを外部へ吐出する多孔性のガス吐出部と、前記ガス吐出部を含むヘッド部と、前記ヘッド部と一体的に設けられ、使用者によって握られるように構成されたグリップ部と、を備えている。
本発明の第の態様の美容機器セットは、前述の美容機器と、使用者の肌に装着させる
ように構成された吸液材と、を備えている。
本発明の美容機器によれば、肌に接触する炭酸ガスを含む液体中の炭酸ガスの濃度を向上させることができる。本発明の美容機器セットによれば、美容機器とその美容機器に適した吸液材とを組合せることができる
本発明の実施の形態1の美容機器の全体構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1の美容機器の本体機器の内部構成を示す分解斜視図である。 本発明の実施の形態1の美容機器のパターの正面図である。 本発明の実施の形態1の美容機器のパターの縦断面図であって、図3のIV−IV線に沿って切った断面図である。 本発明の実施の形態1の美容機器の使用方法を説明するための模式図である。 本発明の実施の形態2の美容機器のパターの正面図である。 本発明の実施の形態2の美容機器のパターの縦断面図であって、図6のVII−VII線に沿って切った断面図である。
以下、図面を参照しながら、実施の形態の美容機器、美容機器セット、および美容方法を説明する。
(実施の形態1)
図1に示されるように、本実施の形態の美容機器70は、機器本体1、ケーブル3、およびパター4を備えている。機器本体1の上面には操作ボタン2が設けられている。操作ボタン2は、スタート/ストップボタン2a、温度切替ボタン2b、イオン切替ボタン2c、および炭酸ガス切替ボタン2dを含んでいる。ケーブル3は、機器本体1とパター4とのそれぞれに接続されている。パター4は、ヘッド部40とグリップ部41とを備えている。ヘッド部40は、後述される吸液材の一例としての吸水材、一般的にパックと呼ばれる吸水シートが使用者の肌とヘッド部40との間に介在する状態で、使用者の肌に向かって押し当てられる。グリップ部41は、使用者の片手で握ることができるような大きさおよび形状を有している。ヘッド部40は、炭酸ガスを吐出するガス吐出部43とガス吐出部43を取り囲む枠部42とを含んでいる。
ガス吐出部43と枠部42との間には、ガス吐出部43の外周に沿って延びる枠状の凹部432が設けられている。そのため、ガス吐出部43と枠部42との間に幅4.5mm×高さ2.7mm程度の枠状の空間が形成されている。ただし、凹部432は、枠状でなくてもよい。これによれば、ガス吐出部43の外周が空間に面している。
スタート/ストップボタン2aは、そのON/OFFの状態に基づいて、肌検知機能をスタートさせるため、かつ、美容機器70の使用中にその肌検知機能を停止させるためのボタンである。温度切替ボタン2bは、そのON/OFFの状態に基づいて、前述の枠部42を発熱させるか否かを切り替えるため、かつ、枠部42の温度の高低を切替えるためのボタンである。温度切替ボタン2bが低温(たとえば、約43℃)または高温(たとえば、約47℃)に設定されていると、枠部42内の部材に電流が流れる。その結果、枠部42の温度が高くなる。枠部42の高温が使用者の肌に伝達されると、使用者の肌の中で血行が促進される。そのため、美容効果が高められる。イオン切替ボタン2cは、そのON/OFFの状態に基づいて、ヘッド部40の枠部42(第1の導電性部)から使用者の体内を経由してグリップ部41の背面パネル44(第2の導電性部)まで流れる電流の大きさを切替えるためのボタンである。炭酸ガス切替ボタン2dは、そのON/OFFの状態に基づいて、ガス吐出部43から炭酸ガスが吐出されるか否かを切り替えるためのボタンである。これらのボタンの操作によって生じる機能については、後に詳細に説明される。
ケーブル3は、柔軟性のあるチューブで形成されており、機器本体1の内部からパター4の内部まで炭酸ガスを導くためのものである。また、ケーブル3は、その内部に、機器本体1の内部からパター4の内部まで延び、電気回路の一部を構成するリード線(図示せず)を有している。
パター4は、ヘッド部40の正面に枠部42を有している。枠部42は、金属によって構成されているため、第1の導電性部として機能する。パター4は、グリップ部41の背面において露出している背面パネル44を有している。背面パネル44は、金属パネルであるため、第2の導電性部として機能する。第1の導電性部(枠部42)と第2の導電性部(背面パネル44)とは、ケーブル3内において延びるリード線(図示せず)に電気的に接続されている。
図2に示されるように、機器本体1は、その内部に炭酸ガスが貯留されたガス貯留部5を備えている。本実施の形態においては、ガス貯留部5は、炭酸ガスのみを貯留しているが、炭酸ガスと他の気体との混合気体を貯留していてもよい。ガス貯留部5の上端には、圧力調整部6が設けられている。本実施の形態においては、圧力調整部6は、レギュレータと呼ばれる減圧弁である。
ガス貯留部5内に貯留された高圧の炭酸ガスは、圧力調整部6によって一定の圧力に調整された状態で、圧力調整部6から吐出される。圧力調整部6を通過した炭酸ガスは、チューブ7を経由して切替部8へ送られる。切替部8は、電磁弁を含んでおり、炭酸ガスを通過させる状態と、炭酸ガスを通過させない状態とに変化する。
切替部8を通過した炭酸ガスは、チューブ9を経由して流量調整部10に至る。本実施の形態においては、流量調整部10は、オリフィスと呼ばれる開口部によって構成されている。この開口部を通過する単位時間あたりの炭酸ガスの流量は一定値である。流量調整部10を通過した一定流量の炭酸ガスは、ケーブル3内を流れる。
前述の圧力調整部6、チューブ7、切替部8、チューブ9、流量調整部10、およびケーブル3によって、ガス貯留部5から供給される炭酸ガスをガス吐出部43まで導くためのガス流路30が構成されている。ただし、ガス流路30の構成は、前述の構成に限定されず、ガス貯留部5から供給される炭酸ガスをガス吐出部43まで導くことができるのであれば、いかなる構成であってもよい。
機器本体1内には、制御部20が設けられている。機器本体1の下面には、電源引込用プラグ11が電源に電気的に接続され得るように設けられている。電源引込用プラグ11は、制御部20に電気的に接続されている。そのため、電源用引込用プラグ11から供給される電力は、制御部20を経由して、切替部8に供給される。切替部8は、電源引込用プラグ11から制御部20を経由して供給される電力を利用して、その内部に設けられた電磁弁の開動作または閉動作を実行する。また、電源引込用プラグ11から制御部20を経由して供給された電力は、制御部20に加えて、ケーブル3内のリード線を経由して枠部42と背面パネル44に供給される。電源引込用プラグ11、制御部20、ケーブル3内のリード線、枠部42、および背面パネル44は、電気回路の一部を構成する。
電源引込用プラグ11から、制御部20およびケーブル3内のリード線(図示せず)を経由して、第1の導電性部としての枠部42まで、電気が流れる。また、第2の導電性部としての背面パネル44から、ケーブル3内に設けられているリード線(図示せず)を経由して、制御部20まで、電気が流れる。
美容機器70の使用時には、枠部42が使用者の顔に吸水材を介して押し当てられており、使用者の手が背面パネル44に接触するようにグリップ部41を使用者が握っている。この場合、吸水材内の水および使用者の顔および手を経由して背面パネル44と枠部42との間で電流が流れる。この電流がケーブル3内のリード線(図示せず)を経由して制御部20に流れ込む。制御部20は、この電流が流れているとき、切替部8内の電磁弁を開くことにより、ガス貯留部5からケーブル3へ炭酸ガスが流れるようにする。一方、使用者が枠部42を自身の顔に装着された吸水材から離れさせると、使用者および吸水材内の水を経由した枠部42(第1の導電性部)と背面パネル44(第2の導電性部)との間の電流の流れが停止する。そのため、制御部20は、切替部8内の電磁弁を閉じることにより、ガス貯留部5からケーブル3へ炭酸ガスが流れないようにする。
また、制御部20は、前述のスタート/ストップボタン2a、温度切替ボタン2b、イオン切替ボタン2c、および炭酸ガス切替ボタン2dのそれぞれに電気的に接続されている。前述のスタート/ストップボタン2a、温度切替ボタン2b、イオン切替ボタン2c、および炭酸ガス切替ボタン2dのそれぞれの操作に基づくON/OFF信号が制御部20に送信される。制御部20は、スタート/ストップボタン2a、温度切替ボタン2b、イオン切替ボタン2c、および炭酸ガス切替ボタン2dのそれぞれから送信されてきたON/OFF信号に基づいて、各部の制御を行う。
具体的には、スタート/ストップボタン2aがONのとき、切替部8の状態が変化可能になる一方、スタート/ストップボタン2aがOFFのとき、切替部8の状態を変化させることはできない。美容機器70の使用時には、枠部42が使用者の顔にそれらの間に吸水材が介在する状態で押し当てられており、使用者の手が背面パネル44に接触するようにグリップ部41を使用者が握っている。この場合においても、スタート/ストップボタン2aがONでなければ、炭酸ガスはケーブル3内を流れてガス吐出部43まで到達しない。
温度切替ボタン2bがONのとき、電源引込用プラグ11から枠部42内に設けられた発熱体まで電流が流れるため、枠部42が高温になる。その結果、枠部42の温度効果によって使用者の肌内での血行を促進させることにより、美容効果を高めることができる。一方、温度切替ボタン2bがOFFのとき、制御部20から枠部42内に設けられた発熱体まで電流は流れないため、枠部42は高温にならない。
イオン切替ボタン2cがONのとき、枠部42と背面パネル44との間に炭酸ガスの肌への浸透を促進する程度の大きな電流が流れる状態になる。そのため、イオン切替ボタン2cがONのときに、枠部42と背面パネル44とが使用者を媒介として電気的に接続されると、枠部42と背面パネル44との間で、電流が使用者および吸水材を経由して流れることによって、炭酸ガスの気泡が肌へ衝突する量が多くなる。その結果、吸水材内に溶解した炭酸ガスが経皮に吸収される量が大きくなる。したがって、使用者の肌内の血管への炭酸ガスの進入量が多くなり、血行の促進効果が高くなる。一方、イオン切替ボタン2cがOFFのとき、枠部42と背面パネル44との間に炭酸ガスの肌への浸透を促進する程度の大きな電流が流れない状態になる。したがって、この状態では、一人の使用者が枠部42と背面パネル44との双方に触れていても、使用者および吸水材を媒介として枠部42と背面パネル44との間で炭酸ガスの肌への浸透を促進する程度の大きな電流が流れることはない。ただし、イオン切替ボタン2cがOFFのときも、スタート/ストップボタン2aがONされていれば、肌検知機能として利用される微小電流は、使用者および吸水材を媒介として枠部42と背面パネル44との間で流れている。
炭酸ガス切替ボタン2dがONのとき、流量調整部10の開口の大きさを大きくする。それにより、ガス吐出部43から吐出される単位時間あたりの炭酸ガスの流量は大きくなる。その結果、単位時間あたりの使用者の肌内の血管への炭酸ガスの進入量は大きくなるめ、血行促進による美容効果が高められる。一方、炭酸ガス切替ボタン2dがOFFのとき、流量調整部10の開口の大きさを小さくする。それにより、ガス吐出部43から吐出される単位時間あたりの炭酸ガスの流量は小さくなる。その結果、単位時間あたりの使用者の肌内の血管への炭酸ガスの進入量は小さくなるため、血行促進による美容効果が低下する。ただし、流量調整部10の開口の大きさは変化しなくてもよい。つまり、炭酸ガス切替ボタン2dがONのとき、一定流量の炭酸ガスが流れる一方で、炭酸ガス切替ボタン2dがOFFのとき、炭酸ガスが全く流れなくてもよい。
図3および図4に示されるように、ケーブル3は、グリップ部41の下端からグリップ部41の内部を通過し、ヘッド部40の内部まで延びている。ヘッド部40内では、ケーブル3は、ガス吐出部43に連通している。そのため、ケーブル3内を流れる一定流量の炭酸ガスは、ガス吐出部43を通過する。本実施の形態においては、ガス吐出部43は、多孔性材料によって構成されている。したがって、ガス吐出部43を通過した炭酸ガスは、ガス吐出部43から分割された状態で、使用者の肌に装着された吸水材50に向かって吐出される。
このとき、ガス吐出部43から吸水材50内に向かって気泡として吐出された炭酸ガスの一部が使用者の肌内の血管へ浸透する。一方、ガス吐出部43から吸水材50内に向かって気泡として吐出された炭酸ガスの他の一部は、吸水材50からガス吐出部43の周囲に設けられた枠状の凹部432内の空間へ放出される。凹部432内では、発泡が生じる。この発泡によって、使用者は、心地よい感覚を得ることができる。なお、凹部432は、ガス吐出部43が吸水材50に接触しているときに、ガス吐出部43の外周が空間(たとえば、凹部432内の空間)に面しているものであれば、いかなるものであってもよい。つまり、ガス吐出部43の周囲に発泡を生じさせることができる空間が形成されるのであれば、凹部432は、いかなるものであってもよい。凹部432は、連続的な1つの凹部であってもよく、また、複数の断続的な凹部の組合せであってもよい。凹部432の幅、深さ、および形状は、いずれも均一でなくてもよい。
本実施の形態においては、凹部432は枠状の溝であるが、凹部432は、溝でなくともよい。凹部432は、線状に延びていない、いわゆる穴をも含むものである。この場合には、凹部432は、枠部42とガス吐出部43との間に、ガス吐出部43の外周に沿って、複数の穴が枠状に並べられているものであることが好ましい。これによれば、複数の穴が実質的に枠状の溝と同様の機能を果たす。
また、ガス吐出部43の外周が空間に面しているのであれば、枠部42が設けられていなくてもよい。この場合、ガス吐出部43の周囲へ炭酸ガスが流れてしまう効果を得ることはできないが、ガス吐出部43の外周に沿った空間での発泡により使用者の肌に快適感を与える効果を得ることはできる。
図5に示されるように、本実施の形態の美容機器セットは、上記した美容機器70に加えて、使用者100の肌に装着させるように構成された吸液材の一例としての吸水材50を備えている。この美容機器セットを用いた美容方法においては、まず、水を吸収した吸水材50を肌に付着させる。次に、吸水材50に炭酸ガスを吐出することが可能なガス吐出部43を接触させる。その後、ガス吐出部43から炭酸ガスを吐出させながら、吸水材50の表面に沿ってガス吐出部43を矢印で示される方向に移動させる。
上記したように、本実施の形態の美容機器70は、炭酸ガスを貯留するガス貯留部5から供給される炭酸ガスを導くガス流路30と、ガス流路30によって導かれた炭酸ガスを外部へ吐出する多孔性のガス吐出部43と、を備えている。そのため、ガス流路30を流れる流体としての炭酸ガスは、多孔性のガス吐出部43によって分割された状態で吐出される。その結果、炭酸ガスは、美容機器70の使用者100の肌に密着した吸水材50に吸収された水の中へ多数の気泡として吐出される。
一般に、同一の体積の炭酸ガス同士を比較すると、炭酸ガスの多数の気泡の表面積は、一連の流体として流れる炭酸ガスの表面積よりも大きい。そのため、多数の気泡からなる炭酸ガスは、吸水材50に吸収された水に溶解し易い。したがって、上記の構成によれば、吸水材50に吸収された水における炭酸ガスの濃度を高めることができる。その結果、炭酸ガスが肌から血管へ吸収される量は多くなる。したがって、血管内でのヘモグロビンの酸素放出量が多くなる。それにより、血行の促進効果が高まる。その結果、炭酸ガスによる美肌効果を高めることができる。
また、ガス吐出部43から吸水材50内へ炭酸ガスが吐出されると、多数の気泡が使用者100の肌へ衝突する。そのため、使用者100の肌に心地よい感覚を生じさせることができる。
上記した多孔性のガス吐出部43は、上記した美肌効果を高める観点および肌に心地よい感覚を生じさせる観点から、金属焼結体であることが好ましい。多孔性のガス吐出部43は、特にステンレス焼結体(SMC社製)であってもよい。しかしながら、多孔性のガス吐出部43は、樹脂焼結体、セラミックス、活性炭、ゼオライト、または発泡ウレタン等の他の多孔性部材によって構成されていてもよい。要するに、多孔性のガス吐出部43は、炭酸ガスを肌に付着した吸水材50に吸収された水の中に多数の気泡として吐出することができる材料であれば、いかなるもので構成されていてもよい。
また、多孔性のガス吐出部43の平均孔径が1×10-6m〜5×10-6mであることが好ましい。しかしながら、吸水材50に吸収された水の中で美肌効果を高めることができる多数の気泡を生成できるのであれば、多孔性のガス吐出部43の平均孔径は、上記の孔径に限定されない。
本実施の形態においては、ガス貯留部5は、ガス流路30の一方端から取り外したり、ガス流路30の一方端に取り付けられたりするものである。つまり、炭酸ガスは、取り換え式のカートリッジまたはボンベ等に封入されている。これによれば、ガス貯留部5を同一のガス貯留部と交換するだけで、ガス貯留部5以外の部分を使用し続けることができる。
本実施の形態においては、ガス吐出部43は、一方向に沿って炭酸ガスを吐出するように構成されている。枠部42は、炭酸ガスが一方向から逸れた方向に流れることを抑制するように、ガス吐出部43を取り囲んでいる。そのため、枠部42は炭酸ガスが無駄に空間に放出されてしまうことを抑制する。その結果、炭酸ガスによる美肌効果を高めることができる。特に、使用者100の肌に付着した吸水材50に枠部42を接触させると、ガス吐出部43は、枠部42と吸水材50とによって内包される。この場合、炭酸ガスが外部空間に放出されることがより確実に抑制される。そのため、吸水材50に吸収された水に炭酸ガスを効率的に溶解させることができる。
図4に示されるように、ガス吐出部43が吸水材50を介して肌に押し当てられたときに、肌に付着した吸水材50がガス吐出部43とともに枠部42に接触する。美容機器70の使用時に、肌に付着した吸水材50が枠部42に接触することができるのであれば、ガス吐出部43の正面と枠部42の正面との位置関係は、いかなるものであってもよい。つまり、ガス吐出部43の正面と枠部42の正面とが同一平面内にある構成、ガス吐出部43の正面が枠部42の正面よりも突出している構成、および、枠部42の正面がガス吐出部43の正面よりも突出している構成のいずれが採用されてもよい。
本実施の形態においては、美容機器70は、接触センサ45を備えている。接触センサ45は、ガス吐出部43が他の物体(たとえば、吸水材50)に接触していることを検出する。切替部8は、炭酸ガスがガス吐出部43から吐出されない状態と炭酸ガスがガス吐出部43から吐出される状態とに変化する。制御部20は、接触センサ45がガス吐出部43が他の物体に接触していることを検出した場合に、炭酸ガスがガス吐出部43から吐出されない状態から炭酸ガスがガス吐出部43から吐出される状態へ切替部8の状態を変化させる。つまり、切替部8内の電磁弁が閉じられた状態から開かれた状態に切り替えられる。そのため、ガス吐出部43が他の物体に接触していない状態で、ガス吐出部43から空間へ炭酸ガスが無駄に放出されてしまうことが抑制される。
接触センサ45は、第1の導電性部としての枠部42と、第2の導電性部としての背面パネル44とを含んでいる。制御部20は、第1の導電性部(枠部42)と第2の導電性部(背面パネル44)との間で使用者100の体を経由して流れる電流を検出したときに、ガス吐出部43が使用者100の肌に付着した吸水材50に接触していると判定する。それにより、制御部20は、切替部8を炭酸ガスがガス吐出部43から吐出される状態に変化させる。
なお、接触センサ45は、枠部42に設けられ、ガス吐出部43が使用者100の肌に装着された吸水材50に接触していることを検出することができるのでれば、枠部42の正面に設けられた押しボタン式のセンサ等のいかなるものであってもよい。たとえば、押しボタン式のセンサの場合、吸水材50が間に介在する状態で使用者100の肌によって押しボタンが押し下げられたときに、制御部20まで電流が流れる。それにより、制御部20がガス吐出部43が使用者100の肌に装着された吸水材50に接触していることを検出する。
上記したように、美容機器70は、ガス貯留部5から供給された炭酸ガスの圧力を調整する圧力調整部6を備えている。また、美容機器70は、ガス流路30に設けられ、圧力調整部6を通過した一定圧力の炭酸ガスの流量を調整する流量調整部10を備えている。そのため、ガス吐出部43から吐出される炭酸ガスの流量を一定値に調整することができる。
本実施の形態の美容機器70においては、使用者100が吸水材50の表面に沿って美容機器70を移動させる。そのため、ガス吐出部43の一部分が吸水材50に接触し、ガス吐出部43の前述の一部分以外の他の部分が吸水材50に接触していない場合がある。ガス吐出部43の吸水材50への接触の状態は、使用者100が美容機器70を移動させているとき、常に変化する。したがって、美容機器70の使用時には、ガス吐出部43から吐出される炭酸ガスに対する抵抗が常に変化する。そのため、ガス吐出部43から吐出される炭酸ガスの圧力が一定値に維持されていると、ガス吐出部43が吸水材50に接触している面積の大きさに応じて、ガス吐出部43から吐出される炭酸ガスの流量に大きな変動が生じる。しかしながら、本実施の形態の美容機器70によれば、ガス吐出部43から吐出される炭酸ガスの流量が流量調整部10によって一定値に維持される。そのため、炭酸ガスの吸水材50への注入量の変動を抑制することができる。
流量調整部10は、不変の面積を有する開口であってもよいが、使用者の操作によって開口面積を変化させることが可能な可変部、たとえば、レンズの絞り機構のようなものであってもよい。ただし、流量調整部10の開口面積は、多孔性のガス吐出部43の多数の連通孔の流路の断面積の合計値よりも小さい。流量調整部10の開口の断面積がガス流路の中で一番小さくなければ、ガス吐出部43から吐出される炭酸ガスの流量を一定値に調整することができないからである。
また、上記したように、美容機器70は、ガス吐出部43を含むヘッド部40と、ヘッド部40と一体的に設けられ、使用者100の手101によって握られるように構成されたグリップ部41と、を備えている。そのため、使用者100は、その手101でグリップ部41を握って移動させることにより、ガス吐出部43を使用者100に対して相対的に移動させることができる。このような構造は、使用者100の顔全体の肌内の血行を促進させたいときには、便利である。
ただし、美容機器70は、片手で持って移動させることができないように、パター4が機器本体1に固定されたものであってもよい。この場合、使用者100が炭酸ガスによる血行の促進を行いたい部分、たとえば吸水材50が付着した手や足を吸水材50が間に介在する状態でガス吐出部43に押し当てる。このように手や足をガス吐出部43に対して相対的に移動させることにより、炭酸ガスを吸収させる肌の部分を移動させることができる。ただし、第2の導電性部として機能する背面パネル44に相当する部材を別途設け、使用者がガス吐出部43に押し当てている部分以外の部分を第2の導電性部分に接触させることができるようにしておくことが望ましい。また、ガス吐出部43が押し付けられる者とパター4を移動させる者とが異なっていてもよい。つまり、本実施の形態の美容機器70は、使用者100の自らの美容のために用いられるだけでなく、美容院等で顧客の美容のために用いられてもよい。
また、上記したように、美容機器70は、ヘッド部40およびグリップ部41とは別体として設けられ、ガス貯留部5を保持する機器本体1を備えている。本実施の形態のガス貯留部5は、機器本体1に取り付けたり、機器本体1から取り外したりすることができる交換式のボンベである。そのため、炭酸ガスの補給を容易に行うことができる。
図4に示されるように、ヘッド部40は、ガス吐出部43が使用者100の肌に装着された吸水材50に接触しているときに、吸水材50に接触するように構成された第1の導電性部(たとえば、枠部42)を含んでいる。図5に示されるように、グリップ部41は、使用者100の手101に接触するように構成された第2の導電性部(たとえば、背面パネル44)を含んでいる。第1の導電性部(たとえば、枠部42)と第2の導電性部(たとえば、背面パネル44)とは、吸水材50および使用者100を経由して第1の導電性部と第2の導電性部との間で電流が流れるように、電気回路の一部を構成している。そのため、炭酸ガスの気泡の使用者100の肌へ衝突を吸水材50中の電流の流れを利用して促進することができる。
本実施の形態の美容機器セットは、上述のように、美容機器70に加えて、水を吸収した状態で、肌に装着されるように構成された吸水材50を備えている。吸水材50は、いかなる形状を有していてもよいが、いわゆるパックと呼ばれる、目、鼻、および口のそれぞれに適合した開口を有するシートマスク等であることが好ましい。吸水材50の材質は、コットン、ティッシュペーパ、ガーゼ、またはスポンジのように、水を吸収した状態で肌に付着させることができるものであれば、いかなるものであってもよい。
(実施の形態2)
実施の形態2の美容機器70を図6および図7を用いて説明する。以下、本実施の形態の美容機器70の構成と実施の形態1の美容機器70の構成とが同一である場合には、同一の参照符号が同一の構成に付されている。したがって、本実施の形態と実施の形態1との対比において、同一の参照符号が付された部分は、同一の機能を果たすものとする。本実施の形態においては、特に必要がなければ、実施の形態1の構成と同一の構成の説明は繰り返さない。
図6および図7に示されるように、本実施の形態の美容機器70は、実施の形態1の機器本体1を有していない。実施の形態1の機器本体1内に設けられていた圧力調整部6、チューブ7、切替部8、チューブ9、および流量調整部10は、グリップ部41の内部に設けられている。制御部20は、ヘッド部40の内部に設けられている。スタート/ストップボタン2a、温度切替ボタン2b、イオン切替ボタン2c、および炭酸ガス切替ボタン2dがヘッド部40の背面に設けられている。電源引込用プラグ11がグリップ部41の下端に設けられている。なお、グリップ部41内等に美容機器70の電源として機能する電池が搭載されていれば、電源引込用プラグ11は設けられていなくてもよい。
本実施の形態においては、美容機器70は、グリップ部41内に設けられたガス貯留部15を備えている。ガス貯留部15は、ガス流路30の一部としてのケーブル3に接続されている。ガス貯留部15内の炭酸ガスは、ケーブル3を経由してガス吐出部43に到達し、ガス吐出部43から外部へ吐出される。なお、図7においては、ガス貯留部15ならびにガス流路30を構成する圧力調整部6、チューブ7、切替部8、チューブ9、および流量調整部10は、模式的に描かれている。
本実施の形態の美容機器70によれば、パター4以外に別途本体機器を設ける必要がない。そのため、美容機器70の構成を簡略化することができる。なお、本実施の形態においては、ガス貯留部15は、小型のガスボンベからなり、グリップ部41内に交換可能に取り付けられていることが望ましい。
(実施の形態3)
本実施の形態の美容機器70は、上記の実施の形態1および2のそれぞれにおいて、吸水材50に吸収されている液体が、水ではなく、化粧水または美容促進効果を有する水溶液等の液体である。本実施の形態の美容機器70によれば、炭酸ガスによる美容促進効果および快適感付与効果だけでなく、液体による化粧の実行効果または美容促進効果も得ることができる。この場合、水を吸収する吸水材50の代わりに、前述の液体を吸収する吸液材が用いられる。ただし、吸水材が水以外の前述の液体を吸収できるのであれば、吸水材が吸液材として使用しされてもよい。
(実施の形態4)
本実施の形態の美容機器70においては、上記の実施の形態1〜3のそれぞれにおいて、ガス貯留部5またはガス貯留部15が、主成分としての炭酸ガスと副成分としての他の気体との混合ガスを貯留している。本実施の形態の美容機器70によっても、ガス吐出部43から吐出される混合ガス中に主成分として炭酸ガスが存在している。そのため、ガス吐出部43から使用者の肌内の血管へ炭酸ガスを浸透させることができる。その結果、炭酸ガスによる血行の促進効果を得ることができる。
なお、前述の「主成分としての炭酸ガス」は、炭酸ガスと他の気体との合計量に対する炭酸ガスの量の割合が、炭酸ガスによる血行促進効果が得られる程度の割合であることを意味する。前述の「主成分」によって意味される混合ガスは、ガス吐出部43から吐出される混合ガス中の炭酸ガスの割合が空気中の炭酸ガスの割合よりも大きいもの全てを含む。つまり、主成分としての炭酸ガスは、意図的に空気中の炭酸ガスの割合よりも高い割合だけ混合ガス中に含まれている炭酸ガスのことを意味する。主成分としての炭酸ガスの混合ガスに対する割合は、典型的には、50%以上であればよいが、80%以上であることが好ましく、90%以上であることがさらに好ましい。ただし、混合ガス中の炭酸ガスの割合が50%を下回っても、炭酸ガスによる血行促進効果が得られるのでれば、炭酸ガスは主成分として混合ガス中に含まれているものとする。
また、他の気体は、ガス貯留部5,15内に含まれていてもよいが、ガス貯留部5,15とは別に設けられた他のガス貯留部に貯留されており、ガス流路30において炭酸ガスに混入されてもよい。美容効果が得られる程度だけ、炭酸ガスを主成分として含む混合ガスが、ガス吐出部43から使用者の肌に装着された吸液材に吐出されるのであれば、美容機器70の構成はいかなるものであってもよい。
以下、実施の形態の美容機器70、美容機器セット、および美容方法の特徴的構成およびそれにより得られる効果を説明する。
(1) 本実施の形態の美容機器70は、少なくとも炭酸ガスを貯留するガス貯留部5,15から供給される少なくとも炭酸ガスを導くガス流路30と、ガス流路30によって導かれた少なくとも炭酸ガスを外部へ吐出する多孔性のガス吐出部43と、を備えている。
上記の構成によれば、吸水材50に吸収された水における炭酸ガスの濃度を高めることができる。その結果、炭酸ガスが肌から血管へ吸収される量は多くなる。したがって、血管内でのヘモグロビンの酸素放出量が多くなる。そのため、血行の促進効果が高まる。その結果、炭酸ガスによる美肌効果を高めることができる。
(2) ガス吐出部43は、一方向に沿って炭酸ガスを吐出するように構成されていることが好ましい。また、美容機器70は、炭酸ガスが一方向から逸れた方向に流れることを抑制するように、ガス吐出部43を取り囲む枠部42をさらに備えていることが好ましい。この構成によれば、枠部42は炭酸ガスが無駄に空間に放出されてしまうことを抑制する。そのため、炭酸ガスの使用効率を高めることができる。
(3) ガス吐出部43の外周が空間(たとえば、凹部432内の空間)に面していることが好ましい。これによれば、ガス吐出部43から吸水材50内へ吐出された炭酸ガスがガス吐出部432の外周近傍の空間に放出される。そのとき、ガス吐出部43の外周近傍の空間で発泡が生じる。その発泡によって使用者の肌に快適感が生じる。
(4) 美容機器70は、接触センサ45、切替部8、および制御部20を備えていることが好ましい。この場合、接触センサ45は、ガス吐出部43が他の物体(たとえば、吸水材50)に接触していることを検出する。切替部8は、ガス流路30に設けられ、炭酸ガスがガス吐出部43から吐出されない状態と炭酸ガスがガス吐出部43から吐出される状態とに変化する。制御部20は、接触センサ45がガス吐出部43が他の物体に接触していることを検出した場合に、炭酸ガスがガス吐出部43から吐出されない状態から炭酸ガスがガス吐出部43から吐出される状態へ切替部8の状態を変化させる。この構成によれば、ガス吐出部43が他の物体に接触していない状態で、ガス吐出部43から空間へ炭酸ガスが放出されることが抑制される。したがって、炭酸ガスの使用効率を高めることができる。
(5) 美容機器70は、ガス流路30に設けられ、炭酸ガスの流量を調整する流量調整部10をさらに備えていることが好ましい。この構成によれば、ガス吐出部43の吸水材50への接触の状態がいかなるものであるのかにかかわらず、ガス吐出部43から吐出される炭酸ガスの流量の変動を抑制することができる。そのため、炭酸ガスの吸水材50への注入量を安定させることができる。
(6) 美容機器70は、ガス吐出部43を含むヘッド部40と、ヘッド部40と一体的に設けられ、使用者100によって握られるように構成されたグリップ部41と、を備えていてもよい。この構成によれば、使用者100は、その手101でグリップ部41を握って移動させることにより、ガス吐出部43を移動させることができる。
(7) ガス貯留部15は、グリップ部41内に設けられていてもよい。この構成によれば、ヘッド部40とグリップ部41以外に別途本体機器を設ける必要がない。
(8) 美容機器70は、ヘッド部40およびグリップ部41とは別体として設けられた機器本体1をさらに備えていてもよい。この場合、ガス貯留部5は、機器本体1に取り付けたり、機器本体1から取り外したりすることができる交換可能なボンベであってもよい。この構成によれば、炭酸ガスが貯留されたボンベの交換を容易に行うことができる。
(9) ヘッド部40は、ガス吐出部43が使用者100の肌に装着された吸液材(たとえば、吸水材50)に接触しているときに、吸液材に接触するように構成された第1の導電性部(たとえば、枠部42)を含んでいてもよい。グリップ部41は、使用者100の手101に接触するように構成された第2の導電性部(たとえば、背面パネル44)を含んでいてもよい。第1の導電性部(たとえば、枠部42)と第2の導電性部(たとえば、背面パネル44)とは、吸液材および使用者100を経由して第1の導電性部と第2の導電性部との間で電流が流れるように、電気回路の一部を構成してもよい。
上記の構成によれば、吸液材(たとえば、吸水材50)内での電流の流れを利用して、ガス吐出部43から吸液材中の液体を経由した使用者100の肌への炭酸ガスの流れを促進させることができる。
(10) 美容機器セットは、美容機器70と、使用者100の肌に装着されるように構成された吸液材(たとえば、吸水材50)と、を備えている。
(11) 本実施の形態の美容方法においては、まず、液体を吸収した吸液材(たとえば、吸水材50)を肌に付着させるステップが実行される。次に、美容機器70のガス吐出部43を吸液材に接触させるステップが実行される。その後、ガス吐出部43から少なくとも炭酸ガスを吐出させながら、吸液材の表面に沿ってガス吐出部43を移動させるステップが実行される。この方法によれば、吸液材(たとえば、吸水材50)内の液体を経由して使用者100の肌内の血管に炭酸ガスを進入させることができる。
(12) 本実施の形態の美容方法においては、ガス吐出部43を移動させているときに、ガス吐出部43の周囲に設けられた導電性部(枠部42)から吸液材内の液体において肌に向かって電流を流すことが好ましい。この方法によれば、使用者100の肌内の血管に炭酸ガスを進入させる効果を一層向上させることができる。
1 機器本体
5,15 ガス貯留部
8 切替部
10 流量調整部
20 制御部
30 ガス流路
40 ヘッド部
41 グリップ部
42 枠部
43 ガス吐出部
45 接触センサ
50 吸水材(吸液材)
70 美容機器
100 使用者

Claims (9)

  1. 少なくとも炭酸ガスを貯留するガス貯留部から供給される少なくとも前記炭酸ガスを導くガス流路と、
    前記ガス流路によって導かれた少なくとも前記炭酸ガスを外部へ吐出する多孔性のガス吐出部と、を備え
    前記ガス吐出部の外周が空間に面している、美容機器。
  2. 少なくとも炭酸ガスを貯留するガス貯留部から供給される少なくとも前記炭酸ガスを導くガス流路と、
    前記ガス流路によって導かれた少なくとも前記炭酸ガスを外部へ吐出する多孔性のガス吐出部と、
    前記ガス吐出部が他の物体に接触していることを検出する接触センサと、
    前記ガス流路に設けられ、前記炭酸ガスが前記ガス吐出部から吐出されない状態と前記炭酸ガスが前記ガス吐出部から吐出される状態とに変化する切替部と、
    前記接触センサが前記ガス吐出部が前記他の物体に接触していることを検出した場合に、前記炭酸ガスが前記ガス吐出部から吐出されない状態から前記炭酸ガスが前記ガス吐出部から吐出される状態へ前記切替部の状態を変化させる制御部と、を備えた、美容機器。
  3. 少なくとも炭酸ガスを貯留するガス貯留部から供給される少なくとも前記炭酸ガスを導くガス流路と、
    前記ガス流路によって導かれた少なくとも前記炭酸ガスを外部へ吐出する多孔性のガス吐出部と、
    前記ガス吐出部を含むヘッド部と、
    前記ヘッド部と一体的に設けられ、使用者によって握られるように構成されたグリップ部と、を備えた、美容機器。
  4. 前記ガス貯留部は、前記グリップ部内に設けられた、請求項に記載の美容機器。
  5. 前記ヘッド部および前記グリップ部とは別体として設けられた機器本体をさらに備え、
    前記ガス貯留部は、前記機器本体に取り付けたり、前記機器本体から取り外したりすることができる交換可能なボンベである、請求項に記載の美容機器。
  6. 前記ヘッド部は、前記ガス吐出部が使用者の肌に装着された吸液材に接触しているときに、前記吸液材に接触するように構成された第1の導電性部を含み、
    前記グリップ部は、前記使用者の手に接触するように構成された第2の導電性部を含み、
    前記第1の導電性部と前記第2の導電性部とは、前記吸液材および前記使用者を経由して前記第1の導電性部と前記第2の導電性部との間で電流が流れるように、電気回路の一部を構成する、請求項3〜5のいずれかに記載の美容機器。
  7. 前記ガス吐出部は、一方向に沿って前記炭酸ガスを吐出するように構成され、
    前記炭酸ガスが前記一方向から逸れた方向に流れることを抑制するように、前記ガス吐出部を取り囲む枠部をさらに備えた、請求項1〜6のいずれかに記載の美容機器。
  8. 前記ガス流路に設けられ、前記炭酸ガスの流量を調整する流量調整部をさらに備えた、請求項1〜のいずれかに記載の美容機器。
  9. 請求項1〜のいずれかに記載の美容機器と、
    使用者の肌に装着されるように構成された吸液材と、を備えた、美容機器セット。
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