JP6424578B2 - 情報コード読取装置 - Google Patents

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本発明は、情報コード読取装置に関するものである。
従来から提供されている情報コード読取装置は、ケースの一端側に読取口が形成され、読取口側とは反対側の領域を把持領域として用いる構成が一般的となっている。特許文献1には、このような情報コード読取装置に関する例がいくつか開示されており、例えば、図1には、いわゆる首折れ型のバーコードスキャナが例示されている。
引用文献1の図1で例示されるバーコードスキャナは、首折れ型のタッチ式(接触式)コードスキャナとなっている。このコードスキャナ1は、図6等で開示されるように握り部(トリガスイッチ4より後方側)内の収容空間と、ヘッド部(トリガスイッチ4より前方側)内の収容空間とが連通しており、収容空間内には握り部側からヘッド部側に延びる構成で回路基板15が収容されている。そして、この回路基板15には、撮像センサ11などが実装されている。
特許第4047452号公報
ところで、引用文献1の図1のようなタッチ式の読取装置、或いはこれに類する装置では、情報コードが付された読取対象物を読取口付近に接触或いは近接させて読み取ることが想定されるため、このような装置近傍位置に配置された情報コードが視野範囲に収まるように撮像部やその他の関連部品を構成しておく必要がある。そのためには、撮像部を読取口からある程度離して配置しなければならず、このような事情から、引用文献1の図6のような構成(即ち、グリップ部内に撮像部を配置する構成)が採用されていた。
このように、撮像部をグリップ部内に配置する構成では、撮像部のサイズや関連部品の配置がグリップ部の構成に大きな影響を及ぼすため、引用文献1の図1のようにグリップ部が幅広の構成とならざるを得なかった。しかしながら、このような幅広のグリップ部では、本願の図13、図14で示すようなつかみ持ち、或いは本願の図15で示すような被せ持ちを強いることになり、このような持ち方が、安定性の低下や操作性の低下を招いていた。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、所定構造の首折れ型の情報コード読取装置において、把持時の安定性を高めることができ、且つ読取口を様々な方向に向ける際に操作を良好に行いやすい構成を提供することを目的とする。
第1の発明は、読取対象物に情報コードとして付された一次元コードを撮像可能な撮像部と、前記撮像部を収容するケースと、を備えた情報コード読取装置であって、
前記ケースは、
前記情報コードからの光を当該ケースの内部に導入可能な読取口が先端部に形成されたヘッド部と、
前記ヘッド部に連結されて所定の延出方向に延びるグリップ部と、
を備え、
前記ヘッド部内の収容空間と、前記グリップ部内の収容空間とが連通して構成され、前記グリップ部側から前記ヘッド部側に延びる構成で、少なくとも前記撮像部を実装する回路基板が配置されており、
前記ヘッド部の前記読取口は、前記延出方向と交差する所定の横方向に広がる開口部として構成されており、
前記ヘッド部は、前記横方向及び前記延出方向と直交する方向を上下方向とした場合、前記先端部側となるにつれて前記上下方向の厚さが小さくなる先細り形状として形成され、
前記撮像部は、前記ヘッド部の前記先端部側を前記読取対象物に接触又は近接させた状態で前記読取口を介して前記一次元コードを撮像可能に、前記横方向に延びるラインセンサとして構成され、
前記グリップ部には、前記延出方向と直交する断面の外縁形状が円形状又は楕円形状のいずれかの形状となる領域が続く把持対象部が設けられ、
前記把持対象部は、前記上下方向の厚さが前記ヘッド部の前記先端部側の厚さよりも大きくなるように形成され
前記回路基板は、前記グリップ部内の収容空間と前記ヘッド部内の収容空間とに跨る構成で配置されており、
前記撮像部は、前記ヘッド部内に配置されていることを特徴とする。
第2の発明は、読取対象物に情報コードとして付された一次元コードを撮像可能な撮像部と、前記撮像部を収容するケースと、を備えた情報コード読取装置であって、
前記ケースは、
前記情報コードからの光を当該ケースの内部に導入可能な読取口が先端部に形成されたヘッド部と、
前記ヘッド部に連結されて所定の延出方向に延びるグリップ部と、
を備え、
前記ヘッド部内の収容空間と、前記グリップ部内の収容空間とが連通して構成され、前記グリップ部側から前記ヘッド部側に延びる構成で、少なくとも前記撮像部を実装する回路基板が配置されており、
前記ヘッド部の前記読取口は、前記延出方向と交差する所定の横方向に広がる開口部として構成されており、
前記ヘッド部は、前記横方向及び前記延出方向と直交する方向を上下方向とした場合、前記先端部側となるにつれて前記上下方向の厚さが小さくなる先細り形状として形成され、
前記撮像部は、前記ヘッド部の前記先端部側を前記読取対象物に接触又は近接させた状態で前記読取口を介して前記一次元コードを撮像可能に、前記横方向に延びるラインセンサとして構成され、
前記グリップ部には、前記延出方向と直交する断面の外縁形状が、前記横方向の長さと縦方向の長さとが同一となる断面外縁形状又は前記横方向の長さが縦方向の長さよりも小さくなる断面外縁形状のいずれかの形状となり、且つ当該いずれかの形状が前記延出方向に続く把持対象部が設けられ、
前記把持対象部は、前記上下方向の厚さが前記ヘッド部の前記先端部側の厚さよりも大きくなるように形成され
前記回路基板は、前記グリップ部内の収容空間と前記ヘッド部内の収容空間とに跨る構成で配置されており、
前記撮像部は、前記ヘッド部内に配置されていることを特徴とする。
請求項1の発明は、ヘッド部内の収容空間と、グリップ部内の収容空間とが連通して構成され、グリップ部側からヘッド部側に延びる構成で、少なくとも撮像部を実装する回路基板が配置されるような特定構造の首折れ型装置において、グリップ部を安定的に握りやすく且つグリップ部を握った状態で様々な向きに操作しやすい構成を実現できる。特に、把持対象部は、断面が円形状又は楕円形状となる領域が続く構成となっているため、掌をあまり横に広げすぎずにグリップ部をしっかりと持ちやすくなる。また、掌を横に広げすぎたまま操作しなくても済むため、手首の可動域を広げやすくなり、様々な向きに操作しやすくなる。
請求項2の発明は、ヘッド部内の収容空間と、グリップ部内の収容空間とが連通して構成され、グリップ部側からヘッド部側に延びる構成で、少なくとも撮像部を実装する回路基板が配置されるような特定構造の首折れ型装置において、グリップ部を安定的に握りやすく且つグリップ部を握った状態で様々な向きに操作しやすい構成を実現できる。特に、把持対象部は、延出方向(グリップ部が延びる方向)と直交する断面の外縁形状が「横方向の長さと縦方向の長さとが同一となる断面外縁形状」又は「横方向の長さが縦方向の長さよりも小さくなる断面外縁形状」のいずれかの形状となり、この「いずれかの形状」が延出方向に続く構成となっているため、この領域では、掌をあまり横に広げすぎずにグリップ部をしっかりと持ちやすくなる。また、掌を横に広げすぎたまま操作しなくても済むため、手首の可動域を広げやすくなり、様々な向きに操作しやすくなる。
請求項1,2の発明では、前記回路基板は、前記グリップ部内の収容空間と前記ヘッド部内の収容空間とに跨る構成で配置されており、前記撮像部は、前記ヘッド部内に配置されている。
この構成によれば、グリップ部を構成する上で、撮像部の大きさや配置による影響を極力小さくすることができ、グリップ部をより望ましい形状(握りの安定性及び操作性を高めやすい形状)に構成しやすくなる。
請求項の発明では、前記撮像部は、前記横方向に延びるラインセンサからなり、前記ラインセンサは、前記横方向及び前記延出方向と直交する方向を上下方向とした場合、前記ヘッド部内の収容空間において前記グリップ部の上下方向中心位置よりも上位置に設けられている。
撮像部として横方向に延びるラインセンサを採用する場合、グリップ部内に収容してしまうとグリップ部が横広にならざるを得ないが、ヘッド部内に配置すれば、グリップ部が横長のラインセンサの影響を受けにくくなり、グリップ部をより望ましい形状(握りの安定性及び操作性を高めやすい形状)に構成しやすくなる。更に、ラインセンサを、グリップ部の上下方向中心位置よりも上位置に設けるようにしておけば、読取口からラインセンサまでの距離を確保しやすくなり、読取口近傍において視野範囲を広く確保しやすくなる。
請求項の発明では、前記把持対象部は、少なくとも前記グリップ部における前記延出方向の中心位置よりも前記ヘッド部寄りの範囲にわたって設けられている。
このようにヘッド部寄りの位置が特徴的な構成となっていれば、グリップ部においてヘッド部に近い基端部側の領域が安定的に握りやすくなり、少なくともこの位置を持ったときに操作しやすくなる。
請求項の発明では、前記グリップ部における前記延出方向の全領域において、当該グリップ部の前記横方向の幅が、前記読取口の前記横方向の幅よりも小さくなっている。
このようにグリップ部の全体の幅を相対的に小さくすることで、グリップ部全体が持ちやすくなる。
請求項の発明では、前記グリップ部は、前記延出方向における当該グリップ部の中央部よりも前記ヘッド部寄りの位置に、前記中央部よりも前記横方向の幅が狭い絞り部が設けられている。
この構成によれば、ヘッド部に近い位置に幅をより小さく絞った部分を設けることができるため、この部分の把持の安定性をより高めることができる。しかも、両側部において大きな窪みを設けることができるため、装置の側部が壁に近接して配置されるような場合でも、窪みの部分では壁との接触を回避することができ、このような場合での取りやすさをも高めることができる。
請求項の発明では、前記把持対象部の厚さが、前記ヘッド部の先端部の厚さよりも大きくなっている。
このように把持対象部を厚みのある構成とすることで、握りやすさをより高めることができる。
請求項の発明では、前記ヘッド部が延びる所定方向と、前記グリップ部が延びる前記延出方向とのなす角度が直角又は鈍角である。
このような角度関係とすれば、読取口を様々な場所に向ける操作がより行いやすくなる。
請求項の発明では、前記グリップ部の長さが、前記ヘッド部の長さよりも大きくなっている。
このような長さ関係とすれば、握りやすさをより高めることができる。
請求項10の発明では、少なくとも前記グリップ部における前記ヘッド部寄りの位置に、トリガボタンが設けられている。
このようにトリガボタンが設けられた構成においてグリップ部に特徴的な把持対象部が構成されていれば、握り易さや操作性の向上に加え、トリガボタンの押し易さも向上する。
請求項11の発明では、前記グリップ部における前記ヘッド部とは反対側の先端部寄りに柔軟部材が配置されており、当該情報コード読取装置が所定平面上に載置された場合に、前記ヘッド部の先端部と前記柔軟部材とが前記所定平面に接触するように配置される。
このように柔軟部材が配置されていれば、グリップ部の端部を衝撃などから効果的に保護することができ、且つ、装置を平坦部に置くような場合には、装置をより安定的に載置しておくことができる。
請求項12の発明では、前記グリップ部は、ケーブルの一部を収容する収容部を備えると共に前記収容部の一方側が開口してなる本体部と、前記本体部における前記収容部の開口を開閉する開閉部材と、を備え、前記開閉部材が前記収容部の開口を閉塞している閉塞状態のときに、前記ケーブルが前記本体部と前記開閉部材との間に挟まれて保持され、前記開閉部材が前記収容部の開口を閉塞していない開放状態のときに、前記本体部及び前記開閉部材による前記ケーブルの挟み込みが解除される構成である。
このようにすることで、ケーブルを安定的にグリップ部に固定しておくことができる。更に、ケーブルを保持する部分の一部が開閉部材として構成されているため、ケーブルの着脱が行いやすくなり、ケーブルを保持する部分(開閉部材)に破損等が生じても、一部部品の交換で済ませやすくなる。
図1は、第1実施形態に係る情報コード読取装置を概略的に例示する斜視図である。 図2は、図1の情報コード読み取り装置を図1とは異なる方向から見た斜視図である。 図3は、図1の情報コード読取装置の断面を概略的に示す断面概略図である。 図4は、図1の情報コード読取装置の電気的構成を例示するブロック図である。 図5は、図1の情報コード読取装置の平面図である。 図6は、図1の情報コード読取装置の側面図である。 図7は、図1の情報コード読取装置の底面図である。 図8は、図1の情報コード読取装置の正面図である。 図9(A)は、図1の情報コード読取装置の背面図であり、図9(B)は、図6のA−A断面を概略的に示す断面概略図である。 図10(A)は、図6のB−B断面を概略的に示す断面概略図であり、図10(B)は、図6のC−C断面を概略的に示す断面概略図である。 図11(A)は、図6のD−D断面を概略的に示す断面概略図であり、図11(B)は、図6のE−E断面を概略的に示す断面概略図である。 図12は、図1等で示す情報コード読取装置のグリップ部の領域と、その領域を握ったときの使用者の手との関係を説明する説明図である。 図13は、従来の首折れ型読取装置の掴み持ちの様子を説明する説明図である。 図14(A)は、掴み持ちを側方から見た様子を示す説明図であり、図14(B)は、その首折れ型読取装置のグリップ部の領域と、握ったときの使用者の手との関係を説明する説明図である。 図15は、従来の首折れ型読取装置の被せ持ちの様子を説明する説明図である。 図16は、従来の首折れ型読取装置を操作する様子を説明する説明図である。 図17は、第2実施形態に係る情報コード読取装置を概略的に例示する斜視図である。 図18は、図17の情報コード読取装置の側面図である。 図19は、図17の情報コード読取装置の底面図である。 図20は、他の実施形態に係る情報コード読取装置の一部を概略的に例示する斜視図である。
[第1実施形態]
以下、本発明を具現化した第1実施形態について、図面を参照して説明する。
(情報コード読取装置の概要)
まず、図1〜図4等を参照し、情報コード読取装置1の概要について説明する。図1、図2等で示す情報コード読取装置(以下、単に読取装置ともいう)1は、情報コードを撮像可能な撮像部23がケース3の内部に収容されると共に、ケース3の一端部にケーブル9が連結された構成となっている。ケース3は、ABS樹脂等の合成樹脂材料により形成される上側ケース3aおよび下側ケース3bが組み付けられて構成され、全体として折れ曲がり形状となっており、情報コードからの光を当該ケース3の内部に導入可能な読取口4が形成されたヘッド部5と、ヘッド部5に連結されて所定の延出方向に延びるグリップ部6とを備えている。
なお、本明細書では、グリップ部6が延びる方向(延出方向)を前後方向としている。また、前後方向と直交する方向であって且つ読取口4の開口が延びる方向と平行な方向を横方向(左右方向)としている。更に、前後方向及び横方向と直交する方向を縦方向(上下方向)としている。なお、図3、図5、図6等では、前後方向をX軸方向とし、上下方向をY軸方向とし、横方向(左右方向)をZ軸方向として示している。
情報コード読取装置1は、例えば、バーコードなどの情報コードを読み取る機能を有しており、ヘッド部5の先端部を読取対象物に接触させた状態での読み取り(いわゆるタッチ読み)や、ヘッド部5の先端部を読取対象物に近接させた状態での読み取り(いわゆる近接読み)などを行うことができるように構成されている。
図4等で示すように、情報コード読取装置1は、主に、照明光源21、撮像部23、フィルタ25、結像レンズ27等の光学系と、メモリ35、制御回路40、操作部42、LED43、発音部44等のマイクロコンピュータ(以下「マイコン」という)系とを備えている。そして、これらの一部又は全部が、図3で示す回路基板20に実装されている。
光学系は、照明光源21、撮像部23、フィルタ25、結像レンズ27等から構成されている。照明光源21は、照明光Lfを発光可能な光源として機能するもので、例えば、赤色のLEDとこのLEDの出射側に設けられる拡散レンズ、集光レンズ等とから構成されている。本構成では、撮像部23を挟んだ両側に照明光源21が設けられており、ケースに形成された読取口4(図3等)を介して読取対象物Rに向けて照明光Lfを照射可能に構成されている。この読取対象物Rとしては、例えば、紙、樹脂材料、金属材料等の様々な対象が考えられ、このような読取対象物Rに情報コードCが印刷、ダイレクトマーキングなどによって形成されている。なお、情報コードCとしては、例えば、バーコード等の一次元コードを好適に用いることができる。
撮像部23は、読取対象物Rや情報コードCに照射されて反射した反射光Lrを受光可能な受光センサによって構成されている。この撮像部23は、例えばラインセンサとして構成されており、C−MOSやCCD等の固体撮像素子からなる受光素子を横方向に直線状に並べて配列した構成となっている。この撮像部23は、結像レンズ27を介して入射する入射光を受光面23aで受光し得るように、図3で示す回路基板20に実装されている。
フィルタ25は、反射光Lrの波長相当以下の光の通過を許容し、当該波長相当を超える光の通過を遮断し得る光学的なローパスフィルタであり、ケース3に形成された読取口4と結像レンズ27との間に設けられている。これにより、反射光Lrの波長相当を超える不要な光が撮像部23に入射することを抑制している。また、結像レンズ27は、読取口4を介して入射する光を集光するように機能するものであり、撮像部23の視野範囲内に情報コードCが配置された場合には、撮像部23の受光面23aにこの情報コードCのコード画像を結像するように構成されている。
マイコン系は、増幅回路31、A/D変換回路33、メモリ35、アドレス発生回路36、同期信号発生回路38、制御回路40、操作部42、LED43、発音部44、通信インタフェース48等から構成されている。このマイコン系は、マイコン(情報処理装置)として機能し得る制御回路40及びメモリ35を中心として構成され、前述した光学系によって撮像された情報コードCの画像信号をハードウェア的およびソフトウェア的に信号処理し得るものである。
光学系の撮像部23から出力される画像信号(アナログ信号)は、増幅回路31に入力されることで所定ゲインで増幅された後、A/D変換回路33に入力され、アナログ信号からディジタル信号に変換される。そして、ディジタル化された画像信号、つまり画像データ(画像情報)は、メモリ35に入力され、当該メモリ35の画像データ蓄積領域に蓄積される。なお、同期信号発生回路38は、撮像部23およびアドレス発生回路36に対する同期信号を発生可能に構成されており、またアドレス発生回路36は、この同期信号発生回路38から供給される同期信号に基づいて、メモリ35に格納される画像データの格納アドレスを発生可能に構成されている。
メモリ35は、半導体メモリ装置等によって構成されており、例えばRAM(DRAM、SRAM等)やROM(EPROM、EEPROM等)などがこれに相当する。このメモリ35のうちのRAMには、前述した画像データ蓄積領域のほかに、制御回路40が算術演算や論理演算等の各処理時に利用する作業領域や読取条件テーブルも確保可能に構成されている。またROMには、読取処理等を実行可能な所定プログラムやその他、照明光源21、撮像部23等の各ハードウェアを制御可能なシステムプログラム等が予め格納されている。
制御回路40は、情報コード読取装置1を全体的に制御可能なマイコンで、CPU、システムバス、入出力インタフェース等からなるものであり、情報処理機能を有している。この制御回路40には、内蔵された入出力インタフェースを介して種々の入出力装置(周辺装置)が接続されており、図4の例では、操作部42、LED43、発音部44、通信インタフェース48等が接続されている。また、通信インタフェース48には、情報コード読取装置1の上位システムに相当するホストコンピュータHSTなどを接続できるようになっている。図1等で示す例では、情報コード読取装置1と外部装置(ホストコンピュータHSTなど)とがケーブル9を介して接続されるようになっており、ケーブル9によって、電力やデータが伝送されるようになっている。
(ヘッド部及びグリップ部等の詳細構成)
次に、ヘッド部5、グリップ部6等の詳細な構成について説明する。
図1、図2等で示すように、情報コード読取装置1の外殻をなすケース3は、情報コードからの光を当該ケース3の内部に導入可能な読取口4(図3等)が形成されたヘッド部5と、ヘッド部5に連結されて所定の延出方向(前後方向)に延びるグリップ部6とを備えている。そして、図3のように、ヘッド部5内の収容空間と、グリップ部6内の収容空間とが連通した構成となっており、グリップ部6側からヘッド部5側に延びる構成で、撮像部23などを実装する回路基板20が配置されている。
回路基板20は、図3のようにグリップ部6内の収容空間とヘッド部5内の収容空間とに跨る構成で配置されており、グリップ部6の延出方向(前後方向)に対して所定角度で傾いた配置構造となっている。この回路基板20は、具体的には、一方の板面が上方側且つ後方側に斜めに向いており、他方の板面が下方側且つ前方側に斜めに向いており、前方側となるにつれて上方位置となるように傾いている。そして、回路基板20の前端部寄りの位置には、上述した撮像部23(ラインセンサ)が横長に配置されている。この撮像部23(ラインセンサ)は、ヘッド部5内において横方向(左右方向であり、図5等で示すZ軸方向)に延びた構成且つ受光面23aが読取口4側を向いた構成(即ち、下方側且つ前方側を向いた構成)で配置されている。そして、撮像部23(ラインセンサ)は、ヘッド部5内の収容空間においてグリップ部6の上下方向中心位置(図3で示す一点鎖線L1の位置)よりも上位置に設けられている。
図1、図2、図3、図6等で示すように、ヘッド部5は、グリップ部6の前端部に連続的に連結され、このグリップ部6の前端部から前方側且つ下方側に斜めに延びている。そして、ヘッド部5は、図6のように側面視したときの外形形状が、先端部側となるにつれて厚さが小さくなる先細り形状となっている。なお、本構成では、図6のように側面視したときのケース3の下面外縁と直交する方向を厚さ方向と定義する。このように延びるヘッド部5の先端部には、図3、図7のように、横方向に広い開口部として構成された読取口4が設けられている。図3のように、ヘッド部5は、内部に収容空間が構成される中空の筒状構造となっており、ヘッド部5内の空間は、グリップ部6との境界位置P1を基点として、前側且つ下側に斜めに延びるように構成されている。このように構成される収容空間の前端位置付近に読取口4が形成されている。
図5、図7、図8等で示すように、ヘッド部5は、先端側となるにつれて横方向(Z軸方向)の幅が広くなる先広がり形状となっており、先端部付近には、幅が最も広い部分(最大幅部)が設けられている。ヘッド部5は、この最大幅部からグリップ部6側に近づくにつれて徐々に幅が狭くなっている。なお、図5では、最大幅部の幅をW1で示しており、最大幅部の位置から位置P1に至るまで、幅が増加せずに連続的に減少する構成となっている。
図3、図5、図6、図7で示すように、グリップ部6は、ヘッド部5の上端部付近且つ後端部付近から後方側に直線状に延びている。このグリップ部6も、内部に収容空間が構成される中空の筒状構造となっており、グリップ部6内の収容空間には、上述した回路基板20の大部分が配置されている。
本構成では、図5のように、最大幅部を基点として後方側となるにつれてヘッド部5の幅が次第に狭くなっており、図5のように平面視したときのヘッド部5の外形の幅が最大幅部の幅W1の1/2となる位置P1をヘッド部5とグリップ部6との境界として定義する。二点鎖線P1は、ヘッド部5とグリップ部6との境界となる仮想平面(ZY平面と平行な面)の位置を概念的に示しており、図3、図5、図6では、このような位置P1をそれぞれ二点鎖線にて概念的に示している。更に、グリップ部6の前後方向中心位置を二点鎖線P2で概念的に示している。この二点鎖線P2は、前後方向において、位置P1とグリップ部6の後端部6cとの間の前後方向の領域を二等分する中心位置であり、二点鎖線P2は、このような中心位置となる仮想平面(ZY平面と平行な面)を概念的に示している。そして、図6のように、グリップ部6における位置P1での上下方向中心位置(位置P1における上端部M1と下端部M2との間の上下方向中心位置M3)と、位置P2での上下方向中心位置(位置P2における上端部N1と下端部N2との間の上下方向中心位置N3)を通る線がL1であり、このL1の方向を延出方向(前後方向)としている。
このように構成されるグリップ部6には、延出方向(X軸方向として示す前後方向)と直交する断面(即ち、YZ平面と平行な断面)の外縁形状が円形状又は楕円形状のいずれかの形状となる領域が続く把持対象部7が設けられている。把持対象部7は、少なくともグリップ部6における延出方向の中心位置よりもヘッド部5寄りの範囲にわたって設けられていることが望ましく、図6等で示す例では、グリップ部6の全領域が把持対象部7として機能している。そして、グリップ部6のどの位置で切断した断面でも、外縁形状が円形状又は楕円形状のいずれかの形状となっている。例えば、図9(B)で示すA−A断面では、グリップ部6の外縁形状が円形状となっており、図10(A)(B)で示すB−B断面、及びC−C断面では、グリップ部6の外縁形状が縦長の楕円形状となっている。また、図11(A)(B)で示すD−D断面、及びE−E断面でも、グリップ部6の外縁形状が縦長の楕円形状となっている。
この把持対象部7は、延出方向(X軸方向として示す前後方向)と直交する断面(即ち、上下方向及び左右方向と平行な断面)の外縁形状が、「横方向の長さと縦方向の長さとが同一となる断面外縁形状」又は「横方向の長さが縦方向の長さよりも小さくなる断面外縁形状」のいずれかの形状となり、この「いずれかの形状」が延出方向の所定範囲にわたって続く構成となっている。例えば、図9(B)のように、把持対象部7における境界P1寄りのA−A断面の断面外縁形状は、横方向の長さLz1と縦方向の長さLy1とがほぼ同一又は縦方向が僅かに長い断面外縁形状となっており、このA−A断面よりも後方のB−B断面の断面外縁形状は、横方向の長さLz2よりも縦方向の長さLy2の方が大きい縦長の断面外縁形状となっている。また、このB−B断面よりも後方のC−C断面の断面外縁形状は、横方向の長さLz3よりも縦方向の長さLy3の方が大きい縦長の断面外縁形状となっており、このC−C断面よりも後方のD−D断面の断面外縁形状は、横方向の長さLz4よりも縦方向の長さLy4の方が大きい縦長の断面外研形状となっており、このD−D断面よりも後方のE−E断面の断面外縁形状は、横方向の長さLz5よりも縦方向の長さLy5の方が大きい縦長の断面外縁形状となっている。また、A−A断面、B−B断面、C−C断面、D−D断面、E−E断面以外の位置においても、断面外縁形状は、「横方向の長さと縦方向の長さとが同一となる断面外縁形状」又は「横方向の長さが縦方向の長さよりも小さくなる断面外縁形状」のいずれかの形状となっている。
また、図5のように、グリップ部6には、延出方向(前後方向)における当該グリップ部6の中央部(即ち、位置P2の部分)よりもヘッド部5寄りの位置に、この中央部よりも横方向の幅が狭い絞り部7aが設けられている。本構成では、グリップ部6の前端位置P1から後方側となるにつれて徐々に幅が狭くなっており、このような漸減領域の後方に絞り部7aが設けられている。漸減領域では、後方となるにつれて徐々に幅が狭くなるが、絞り部7aの位置に達すると前後方向一定領域においてそれ以上の幅の減少が無くなるようになっている。そして、絞り部7aの更に後方には、後方となるにつれて徐々に幅が大きくなる漸増領域が設けられており、このような漸増領域の後方に膨出部7bが設けられている。漸増領域では、後方となるにつれて徐々に幅が大きくなるが、膨出部7bの位置に達すると前後方向一定領域においてそれ以上の幅の増加が無くなるようになっている。そして、膨出部7bの更に後方には、後方となるにつれて徐々に幅が狭くなる漸減領域が設けられている。なお、図5では、絞り部7aの幅をW2で示し、膨出部7bの幅をW3で示している。
本構成では、グリップ部6における延出方向(前後方向)の全領域において、当該グリップ部6の横方向の幅が、読取口4の横方向の幅よりも小さくなっている。より具体的には、グリップ部6における延出方向(前後方向)の全領域において、当該グリップ部6の横方向の幅が、読取口4の横方向の幅の50%以下となっている。
また、把持対象部7の前後方向の過半領域或いは全領域において、厚さ(即ち、グリップ部6の厚さ)が、ヘッド部5の先端部の厚さよりも大きくなっている。少なくともヘッド部5の先端部側の過半領域において、ヘッド部5の厚さが把持対象部7の厚さ(即ち、グリップ部6の厚さ)よりも小さくなっている。
また、ヘッド部5が延びる所定方向と、グリップ部6が延びる延出方向(前後方向)とのなす角度が直角又は鈍角となっている。なお、ヘッド部5が延びる所定方向は、図6のように側面視したときにヘッド部5の先端部の下面が延びる方向としてもよく、図6のように側面視したときにヘッド部5の先端部の上面が延びる方向としてもよい。本構成では、図6のように側面視したときにヘッド部5の先端部の下面が延びる方向と、グリップ部6が延びる延出方向(前後方向)とのなす角度が直角又は鈍角(例えば、90°〜135°の範囲内)となっており、図6のように側面視したときにヘッド部5の先端部の上面が延びる方向と、グリップ部6が延びる延出方向(前後方向)とのなす角度についても直角又は鈍角(例えば、90°〜135°の範囲内)となっている。
グリップ部6の長さが、ヘッド部5の長さよりも大きくなっている。より具体的には、ヘッド部5の長さとグリップ部6の長さの比率が、例えば、2:3程度となっていると良い。また、グリップ部6の長さは、手の幅(例えば、一般成人男性又は一般成人女性の手の幅の平均値)よりも長いことが望ましい。
また、グリップ部6は、ケーブル9の一部を収容する収容部6dを備えると共に収容部6dの一方側が開口してなる本体部6aと、本体部6aにおける収容部6dの開口を開閉する開閉部材6bとを備えている。なお、本体部6aは、上側ケース3aと下側ケース3bの一部によって構成されており、開閉部材6bは、下側ケース3bにおける本体部6a以外の残余部分によって構成されている。そして、図3のように、開閉部材6bが収容部6dの開口を閉塞している閉塞状態のときに、ケーブル9が本体部6aと開閉部材6bとの間に挟まれて保持され、開閉部材6bが収容部の開口を閉塞していない開放状態のとき(即ち、開閉部材6bが本体部6aから取り外されたとき)には、本体部6a及び開閉部材6bによるケーブル9の挟み込みが解除される構成となっている。なお、図11(A)(B)で示すように、開閉部材6bは、本体部6a(グリップ部6における開閉部材6b以外の部分)に対し、自身に設けられた一対の係合爪を係合させることで取り付けられるようになっており、この係合爪の係合を解除することで、開閉部材6bを本体部6aから取り外すことができるようになっている。
(本構成の効果の例)
本構成では、ヘッド部5内の収容空間と、グリップ部6内の収容空間とが連通して構成され、グリップ部6側からヘッド部5側に延びる構成で、少なくとも撮像部23を実装する回路基板20が配置されるような特定構造の首折れ型装置となっている。そして、このような構造において、グリップ部6を安定的に握りやすく且つグリップ部6を握った状態で様々な向きに操作しやすい構成となっている。特に、把持対象部7は、断面が円形状又は楕円形状となる領域が続く構成となっており、更に、延出方向(グリップ部6が延びる方向)と直交する断面の外縁形状が、「横方向の長さと縦方向の長さとが同一となるような断面形状」又は「横方向の長さが縦方向の長さよりも小さくなるような断面形状」のいずれかの形状となり、且つこのような断面形状が延出方向に続く構成となっている。このように横幅が抑えられた構成となっているため、図12で示す使用者の手H1のように、掌をあまり横に広げすぎずにグリップ部6(把持対象部7)をしっかりと持ちやすくなる。
例えば、図13、図14で示すような従来型の首折れ型読取装置100では、グリップ部107が横に広いため、しっかりと握りにくく、図13、図14のような簡易な掴み持ち(指F1,F2でグリップ部107を挟み込むような持ち方)で対応してしまうことが多かったが、このような持ち方では、装置が不安定であり、滑ったりして落ちやすいといった問題があった。本構成では、このような持ち方を強制しなくても済み、より安定した持ち方での操作が可能となる。
また、図13〜図15で示すような従来型の首折れ型読取装置100では、しっかりと持つ場合、図15のように掌をある程度広げた状態での被せ持ちで対応しなければならず、この場合、手首の可動域が限定されやすかった。例えば、図16のように、手を広げた被せ持ちで横向きの読み取りを行った後、矢印のように手を返して下向きや上向きに回転させようとしても、この握り方では、手首をそれほど回転しにくいため、読取口を上側や下側に向けるために無理な姿勢を取らざるをえなかった。本構成では、掌を横に広げすぎたまま操作しなくても済むため、手首の可動域を広げやすくなり、様々な向きに操作しやすくなる。
また、回路基板20は、グリップ部6内の収容空間とヘッド部5内の収容空間とに跨る構成で配置されており、撮像部23は、ヘッド部5内に配置されている。この構成によれば、グリップ部6を構成する上で、撮像部23の大きさや配置による影響を極力小さくすることができ、グリップ部6をより望ましい形状(握りの安定性及び操作性を高めやすい形状)に構成しやすくなる。
また、撮像部23は、横方向に延びるラインセンサからなり、このラインセンサは、横方向及び延出方向と直交する方向を上下方向とした場合、ヘッド部5内の収容空間においてグリップ部6の上下方向中心位置よりも上位置に設けられている。撮像部23として横方向に延びるラインセンサを採用する場合、グリップ部6内に収容してしまうとグリップ部6が横広にならざるを得ないが、ヘッド部5内に配置すれば、グリップ部6が横長のラインセンサの影響を受けにくくなり、グリップ部6をより望ましい形状(握りの安定性及び操作性を高めやすい形状)に構成しやすくなる。更に、ラインセンサを、グリップ部6の上下方向中心位置よりも上位置に設けるようにしておけば、読取口4からラインセンサまでの距離を確保しやすくなり、読取口4近傍において視野範囲を広く確保しやすくなる。
また、把持対象部7は、少なくともグリップ部6における延出方向の中心位置よりもヘッド部5寄りの範囲にわたって設けられている。このようにヘッド部5寄りの位置が特徴的な構成となっていれば、グリップ部6においてヘッド部5に近い基端部側の領域が安定的に握りやすくなり、少なくともこの位置を持ったときに操作しやすくなる。
また、グリップ部6における延出方向の全領域において、当該グリップ部6の横方向の幅が、読取口4の横方向の幅よりも小さくなっている。このようにグリップ部6の全体の幅を相対的に小さくすることで、グリップ部6全体が持ちやすくなる。より具体的には、例えば、グリップ部6において最も幅の狭い部分の幅が、読取口4の横方向の幅の50%以下であることが望ましい。
また、グリップ部6は、延出方向における当該グリップ部6の中央部よりもヘッド部5寄りの位置に、中央部よりも横方向の幅が狭い絞り部7aが設けられている。この構成によれば、ヘッド部5に近い位置に幅をより小さく絞った部分を設けることができるため、この部分の把持の安定性をより高めることができる。しかも、両側部において大きな窪みを設けることができるため、装置の側部が壁に近接して配置されるような場合でも、窪みの部分では壁との接触を回避することができ、このような場合での取りやすさをも高めることができる。
また、把持対象部7の厚さが、ヘッド部5の先端部の厚さよりも大きくなっている。このように把持対象部7を厚みのある構成とすることで、握りやすさをより高めることができる。
また、ヘッド部5が延びる所定方向と、グリップ部6が延びる延出方向とのなす角度が直角又は鈍角となっている。このような角度関係とすれば、読取口4を様々な場所に向ける操作がより行いやすくなる。より具体的には、ヘッド部5が延びる所定方向と、グリップ部6が延びる延出方向とのなす角度は、例えば90°〜135°の範囲内であることが望ましい。
また、グリップ部6の長さが、ヘッド部5の長さよりも大きくなっている。このような長さ関係とすれば、握りやすさをより高めることができる。より具体的には、ヘッド部の長さとグリップ部の長さの比率が、例えば、2:3程度となっていると良い。また、グリップ部6の長さは、手の幅よりも長いことが望ましい。
また、グリップ部6は、ケーブル9の一部を収容する収容部を備えると共に収容部の一方側が開口してなる本体部6aと、本体部6aにおける収容部の開口を開閉する開閉部材6bと、を備え、開閉部材6bが収容部の開口を閉塞している閉塞状態のときに、ケーブル9が本体部6aと開閉部材6bとの間に挟まれて保持され、開閉部材6bが収容部の開口を閉塞していない開放状態のときに、本体部6a及び開閉部材6bによるケーブル9の挟み込みが解除される構成となっている。このようにすることで、ケーブル9を安定的にグリップ部6に固定しておくことができる。更に、ケーブル9を保持する部分の一部が開閉部材6bとして構成されているため、ケーブル9の着脱が行いやすくなり、ケーブル9を保持する部分(開閉部材6b)に破損等が生じても、一部部品の交換で済ませやすくなる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。
第2実施形態の読取装置200は、トリガボタン203が設けられた点、及びケース3の一部を、トリガボタン203を配置するための切欠き構造とした点のみが第1実施形態の読取装置1と異なり、それ以外は第1実施形態の読取装置1と同様の構成となっている。
図17〜図19で示す読取装置200は、少なくともグリップ部6におけるヘッド部5寄りの位置に、押しボタン式のトリガボタン203が設けられている。具体的には、ケース3の下面から下方側に突出する構成、且つグリップ部6とヘッド部5との境界に跨る構成で、上述した絞り部7aが設けられた位置に、上方側に押圧可能な構成でトリガボタン203が設けられている。このトリガボタン203は、読み取りの開始を指示するための押しボタンとなっており、本構成では、例えばトリガボタン203が押された場合に、情報コードCの撮像が行われ、情報コードCの読み取りが行われるようになっている。
この構成では、トリガボタン203以外の構成は、第1実施形態の特徴を全て備えており、このようにトリガボタン203が設けられた構成においてグリップ部6に特徴的な把持対象部7が構成されていれば、握り易さや操作性の向上に加え、トリガボタン203の押し易さも向上する。
[他の実施形態]
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
なお、上述したいずれの実施形態の構成も、図20のような構成を付加することができる。図20の構成は、柔軟部材8bを設けた点が第1実施形態と異なっており、それ以外は第1実施形態と同一の構成となっている。この構成では、グリップ部6におけるヘッド部5とは反対側の先端部寄りに、例えばゴム材料等からなる柔軟部材8bが配置されており、当該情報コード読取装置1が所定平面上に載置された場合には、ヘッド部5の先端部と柔軟部材8bとが所定平面に接触するように配置されるようになっている。このように柔軟部材8bが配置されていれば、グリップ部6の端部を衝撃などから効果的に保護することができ、且つ、装置を平坦部に置くような場合には、装置をより安定的に載置しておくことができる。なお、上述したいずれの実施形態の構成でも、ヘッド部5の先端部には、柔軟材料(例えば、ゴム材料)からなる保護部材8aが配置されており、情報コード読取装置1が所定平面上に載置された場合には、ヘッド部5の先端側に設けられた保護部材8aと柔軟部材8bとが所定平面に接触するように配置される。また、図20では、第1実施形態と同一の構成に柔軟部材8bを設けた例を具体的に示したが、第2実施形態と同一の構成に柔軟部材8bを同様に設けてもよい。
上述した説明では、撮像部23として横長のラインセンサを例示したが、撮像部23は、横長のエリアセンサなどとして構成されていてもよい。
上述した説明では、情報コードCとして一次元バーコードを例示したが、スタック型のバーコードや、QRコード(登録商標)、データマトリックスコード、マキシコードなどの公知の情報コードであってもよい。
上述した説明では、ヘッド部5において、幅が最大幅部の幅W1の1/2となる位置P1をヘッド部5とグリップ部6との境界としたが、前後方向と直交する断面外形が横長から縦長に変化する位置を、ヘッド部5とグリップ部6の境界としてもよい。また、上述した説明では延出方向を規定する方法の一例を示しているが、グリップ部6が延びる方向を規定する方法であれば、他の方法を用いて延出方向を規定してもよい。例えば、情報コード読取装置1の前後方向全範囲のうちの後方側の半分の領域が延びる方向をグリップ部6の延出方向として規定してもよい。
1…情報コード読取装置
3…ケース
4…読取口
5…ヘッド部
6…グリップ部
6a…本体部
6b…開閉部材
7…把持対象部
7a…絞り部
8b…柔軟部材
9…ケーブル
20…回路基板
23…撮像部
203…トリガボタン

Claims (12)

  1. 読取対象物に情報コードとして付された一次元コードを撮像可能な撮像部と、前記撮像部を収容するケースと、を備えた情報コード読取装置であって、
    前記ケースは、
    前記情報コードからの光を当該ケースの内部に導入可能な読取口が先端部に形成されたヘッド部と、
    前記ヘッド部に連結されて所定の延出方向に延びるグリップ部と、
    を備え、
    前記ヘッド部内の収容空間と、前記グリップ部内の収容空間とが連通して構成され、前記グリップ部側から前記ヘッド部側に延びる構成で、少なくとも前記撮像部を実装する回路基板が配置されており、
    前記ヘッド部の前記読取口は、前記延出方向と交差する所定の横方向に広がる開口部として構成されており、
    前記ヘッド部は、前記横方向及び前記延出方向と直交する方向を上下方向とした場合、前記先端部側となるにつれて前記上下方向の厚さが小さくなる先細り形状として形成され、
    前記撮像部は、前記ヘッド部の前記先端部側を前記読取対象物に接触又は近接させた状態で前記読取口を介して前記一次元コードを撮像可能に、前記横方向に延びるラインセンサとして構成され、
    前記グリップ部には、前記延出方向と直交する断面の外縁形状が円形状又は楕円形状のいずれかの形状となる領域が続く把持対象部が設けられ、
    前記把持対象部は、前記上下方向の厚さが前記ヘッド部の前記先端部側の厚さよりも大きくなるように形成され
    前記回路基板は、前記グリップ部内の収容空間と前記ヘッド部内の収容空間とに跨る構成で配置されており、
    前記撮像部は、前記ヘッド部内に配置されていることを特徴とする情報コード読取装置。
  2. 読取対象物に情報コードとして付された一次元コードを撮像可能な撮像部と、前記撮像部を収容するケースと、を備えた情報コード読取装置であって、
    前記ケースは、
    前記情報コードからの光を当該ケースの内部に導入可能な読取口が先端部に形成されたヘッド部と、
    前記ヘッド部に連結されて所定の延出方向に延びるグリップ部と、
    を備え、
    前記ヘッド部内の収容空間と、前記グリップ部内の収容空間とが連通して構成され、前記グリップ部側から前記ヘッド部側に延びる構成で、少なくとも前記撮像部を実装する回路基板が配置されており、
    前記ヘッド部の前記読取口は、前記延出方向と交差する所定の横方向に広がる開口部として構成されており、
    前記ヘッド部は、前記横方向及び前記延出方向と直交する方向を上下方向とした場合、前記先端部側となるにつれて前記上下方向の厚さが小さくなる先細り形状として形成され、
    前記撮像部は、前記ヘッド部の前記先端部側を前記読取対象物に接触又は近接させた状態で前記読取口を介して前記一次元コードを撮像可能に、前記横方向に延びるラインセンサとして構成され、
    前記グリップ部には、前記延出方向と直交する断面の外縁形状が、前記横方向の長さと縦方向の長さとが同一となる断面外縁形状又は前記横方向の長さが縦方向の長さよりも小さくなる断面外縁形状のいずれかの形状となり、且つ当該いずれかの形状が前記延出方向に続く把持対象部が設けられ、
    前記把持対象部は、前記上下方向の厚さが前記ヘッド部の前記先端部側の厚さよりも大きくなるように形成され
    前記回路基板は、前記グリップ部内の収容空間と前記ヘッド部内の収容空間とに跨る構成で配置されており、
    前記撮像部は、前記ヘッド部内に配置されていることを特徴とする情報コード読取装置。
  3. 前記ラインセンサは、前記ヘッド部内の収容空間において前記グリップ部の上下方向中心位置よりも上位置に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の情報コード読取装置。
  4. 前記把持対象部は、少なくとも前記グリップ部における前記延出方向の中心位置よりも前記ヘッド部寄りの範囲にわたって設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の情報コード読取装置。
  5. 前記グリップ部における前記延出方向の全領域において、当該グリップ部の前記横方向の幅が、前記読取口の前記横方向の幅よりも小さくなっていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の情報コード読取装置。
  6. 前記グリップ部は、前記延出方向における当該グリップ部の中央部よりも前記ヘッド部寄りの位置に、前記中央部よりも前記横方向の幅が狭い絞り部が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の情報コード読取装置。
  7. 前記把持対象部の厚さが、前記ヘッド部の先端部の厚さよりも大きくなっていることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の情報コード読取装置。
  8. 前記ヘッド部が延びる所定方向と、前記グリップ部が延びる前記延出方向とのなす角度が直角又は鈍角であることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の情報コード読取装置。
  9. 前記グリップ部の長さが、前記ヘッド部の長さよりも大きいことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の情報コード読取装置。
  10. 少なくとも前記グリップ部における前記ヘッド部寄りの位置に、トリガボタンが設けられていることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の情報コード読取装置。
  11. 前記グリップ部における前記ヘッド部とは反対側の先端部寄りに柔軟部材が配置されており、
    当該情報コード読取装置が所定平面上に載置された場合に、前記ヘッド部の先端部と前記柔軟部材とが前記所定平面に接触するように配置されることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の情報コード読取装置。
  12. 前記グリップ部は、ケーブルの一部を収容する収容部を備えると共に前記収容部の一方側が開口してなる本体部と、前記本体部における前記収容部の開口を開閉する開閉部材と、を備え、
    前記開閉部材が前記収容部の開口を閉塞している閉塞状態のときに、前記ケーブルが前記本体部と前記開閉部材との間に挟まれて保持され、前記開閉部材が前記収容部の開口を閉塞していない開放状態のときに、前記本体部及び前記開閉部材による前記ケーブルの挟み込みが解除される構成であることを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の情報コード読取装置。
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