JP6424497B2 - プレーナトランス、電源ユニット、及びプレーナトランスの製造方法 - Google Patents

プレーナトランス、電源ユニット、及びプレーナトランスの製造方法 Download PDF

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Description

本願開示は、プレーナトランス、電源ユニット、及びプレーナトランスの製造方法に関する。
情報機器の電源ユニットやACアダプタに用いられるスイッチング電源回路においては、従来の巻線トランスの代わりにプレーナトランスが使用され始めている。プレーナトランスにおいては、多層プリント基板の異なる層に1次巻線の平面コイルパターン及び2次巻線の平面コイルパターンが形成される。プレーナトランスは、構造的に従来の巻線トランスよりも低背化が可能であり、プリント基板の工程を利用して容易に製造可能であるという利点がある。またプレーナトランスは更に、巻線トランスに比較して体積に対する表面積の比が大きく放熱特性に優れており、寄生キャパシタンスの影響を容易に予測して設計可能である、等の利点がある。
フライバック電源方式のトランスの場合、トランスに必要なインダクタンス値は、スイッチング周波数が高くなるほど小さくなる。このようにトランスに必要なインダクタンス値が小さくてよい場合、トランスの巻線を少なくして、低コスト化及び小型化を実現することができる。しかしながら、各コイル単体の寄生容量やコイル間の寄生容量がスイッチングのたびに充放電を繰り返すので、スイッチング周波数が高い場合には、電力損失が大きくなるという問題がある。またこれら寄生容量にスイッチング電流が流入することにより発生するノイズの影響が無視できなくなる、という問題がある。
プレーナトランスの1次巻線と2次巻線との間の寄生容量に起因する電力損失やノイズを低減するためには、1次巻線層と2次巻線層との間に導電体からなるシールド層を設ければよい。しかしながら、このようにシールド層を設けた場合には、シールド層の導電体を流れる渦電流により、渦電流損失が発生するという問題がある。
渦電流の発生を抑制するために、シールドにスリット(切れ目)を設けて渦電流の電流経路を遮断する技術がある(例えば特許文献1参照)。しかしスリットの設置個所や大きさについては、従来技術において特に明確な指針が与えられておらず、渦電流を効果的に抑制することができない。またシールドパターンを1次巻線と2次巻線との何れか細い側のパターンと同一の形状とすることにより、渦電流の発生を低減する技術がある(例えば特許文献2参照)。しかしながらこのような形状のシールドを用いた場合、シールドのインピーダンスが大きくなってしまい、接地点から離れたシールド上の箇所での電位変動が生じやすくなり、シールド効果が劣化してしまう。
実開平1−93715号公報 特開平6−290968号公報
以上を鑑みると、シールド効果を保ちながら渦電流を効果的に低減したシールド構造を有するプレーナトランスが望まれる。
プレーナトランスは、各層間に絶縁層が設けられた多層配線基板の第1層に配置された1次巻線と、前記多層配線基板の第3層に配置された2次巻線と、前記第1層と前記第3層との間の第2層に配置された導体からなるシールドと、前記多層配線基板を貫通する孔の位置に配置され、少なくとも1つのギャップを有するコアとを含み、前記多層配線基板の厚さ方向において前記ギャップは前記シールドと同一の位置に設けられており、前記ギャップからの漏れ磁束による磁界強度に応じた所定の距離内にある前記シールドの全領域において、前記ギャップから前記所定の距離離れた前記シールド上の位置まで、前記ギャップに近い側の前記シールドのエッジから伸びる前記所定の距離内に限定された長さを有するスリットが複数個形成されている。
少なくとも1つの実施例によれば、シールド効果を保ちながら渦電流を効果的に低減したシールド構造を有するプレーナトランスを提供できる。
電源ユニットの回路構成の一例を示す図である。 プレーナトランスの構造の一例を示す斜視図である。 プレーナトランスの各構成要素の構造の一例を示す斜視図である。 図3に示される多層配線基板の一部分の断面を示す図である。 コアと多層配線基板との配置関係の一例を示す図である。 シールドに形成されるスリットの一例を示す図である。 図6に示すスリットを拡大して示す図である。 シールドに形成されるスリットの別の一例を示す図である。 図8に示すスリットを拡大して示す図である。 シールドに形成されるスリットの更に別の一例を示す図である。 図10に示すスリットを拡大して示す図である。 シールドに形成されるスリットを模式的に示す図である。 スリットの実際のサイズの一例を示す図である。 コアのギャップとスリットとの位置関係の一例を示す図である。 コアのギャップとスリットとの位置関係の別の一例を示す図である。 プレーナトランスの構造の別の一例を示す図である。 図2及び図3に示すプレーナトランスの電磁界解析の結果の一例を示す図である。 シールドの渦電流損失とインピーダンスとの関係を示す図である。 図18に示すシールドの渦電流損失と巻線型のシールドの渦電流損失とを比較して示す図である。 図18に示すシールドのインダクタンスと巻線型のシールドのインダクタンスとを比較して示す図である。 電源ユニットを用いる情報機器の構成の一例を示す図である。
以下に、本発明の実施例を添付の図面を用いて詳細に説明する。なお以下の図において、同一又は対応する構成要素は同一又は対応する番号で参照し、その説明は適宜省略する。
図1は、電源ユニットの回路構成の一例を示す図である。図1に示す電源ユニットは、交流電源を直流電源に変換するためのフライバック方式のスイッチング電源回路である。電源ユニットは、整流回路10、制御回路11、スイッチ回路12、プレーナトランス13、容量素子14、及びダイオード素子15を含む。プレーナトランス13は、1次巻線13−1及び2次巻線13−2を含む。
プレーナトランス13は、整流回路10に1次側が接続される。スイッチ回路12は、プレーナトランス13の1次側に設けられる。より具体的には、整流回路10が交流電源電圧VINを整流することにより整流後の電圧を生成し、この整流後の電圧がプレーナトランス13の1次巻線13−1に印可される。この1次巻線13−1には、スイッチ回路12が直列に接続されており、スイッチ回路12の導通及び非導通を制御することにより、整流後の電圧が1次巻線13−1に印可されるか否かを制御する。制御回路11は、スイッチ回路12のスイッチング動作を制御する。
制御回路11がスイッチ回路12を導通させると、1次巻線13−1に整流後の電圧が印可され、1次巻線13−1の電流Iが増加していく。このとき、2次巻線13−2には電流Iと逆方向に電流が流れる方向に起電力が発生するが、ダイオード素子15が設けられているために逆方向の電流は流れない。1次巻線13−1の電流Iが十分に大きくなり1次巻線13−1に十分にエネルギーが蓄積された後、制御回路11はスイッチ回路12を遮断する(非導通状態にする)。スイッチ回路12の遮断により1次巻線13−1を流れる電流Iは瞬時にゼロになり、それによる磁束変化を打ち消すように2次巻線13−2に電流Iが流れる。この電流Iは一部が出力電流IOUTとして負荷回路に供給されるとともに、一部が容量素子14に供給されて容量素子14を充電する。このようにして、スイッチ回路12の導通状態時にプレーナトランス13にエネルギーが蓄積され、スイッチ回路12の遮断状態時にプレーナトランス13の蓄積エネルギーが出力側に放出される。容量素子14は電圧波形を平滑化して、略一定の出力電圧を保持する役目を有する。
図2は、プレーナトランス13の構造の一例を示す斜視図である。プレーナトランス13は、多層配線基板21とコア20とを含む。コア20は、多層配線基板21を貫通する孔の位置に配置される。多層配線基板21は各層間に絶縁層が設けられた複数の層を含み、1次巻線22及び2次巻線23がそれぞれ別の層に配置されている。
図3は、プレーナトランス13の各構成要素の構造の一例を示す斜視図である。図3(a)はコア20を示す。コア20は、フェライト等の磁性材料で形成され、中脚20−1と、中脚20−1を真中に挟んで対向する位置に設けられた一対の側脚20−2及び20−3とを含む。コア20は更に、中脚20−1並びに側脚20−2及び20−3の上部を連結する上面部20−4と、中脚20−1並びに側脚20−2及び20−3の下部を連結する底面部20−5を含む。コア20は、断面構造がE字状である一対のE型コアを、互いの3本の脚が向き合うように組み合わせることにより形成してよい。コア20の中脚20−1にはギャップ20aが形成されている。
図3(b)乃至(f)は、各層間に絶縁層が設けられた多層配線基板21の各層を示す図である。図3(b)には、多層配線基板21の第1層に配置される1次巻線22が示される。1次巻線22はスパイラルコイルであり、その中央部にはコア20の中脚20−1が配置される開口部22aが設けられる。図3(c)には、1次巻線22が形成された絶縁層30が示される。2次巻線23は、絶縁層30の上面側に設けられてよい。絶縁層30の中央部には、コア20の中脚20−1が配置される開口部30aが設けられる。
図3(d)には、多層配線基板21の第3層に配置される2次巻線23が示される。2次巻線23はスパイラルコイルであり、その中央部にはコア20の中脚20−1が配置される開口部23aが設けられる。図3(e)には、2次巻線23が形成された絶縁層31が示される。2次巻線23は、絶縁層31の下面側に設けられてよい。絶縁層31の中央部には、コア20の中脚20−1が配置される開口部31aが設けられる。
図3(f)には、多層配線基板21の第1層と第3層との間の第2層に配置される導体からなるシールド32が示される。シールド32の中央部には、コア20の中脚20−1が配置される開口部32aが設けられ、この開口部32aを画定するシールド32の内側エッジの全周に亘り複数のスリット35が形成されている。またシールド32は更に、内周側エッジから外周側エッジまで伸びる間隙部33を有する。図3(c)、(e)、及び(f)に示される構造が積層されることにより、中央部に貫通孔が設けられた多層配線基板21が形成される。
図4は、図3に示される多層配線基板21の一部分の断面を示す図である。図4に示すのは、コア20の中脚20−1と例えば側脚20−2との間に位置する部分の多層配線基板21の部分に相当する。図4に示されるように、各層間に絶縁層30及び31が設けられた多層配線基板21は、第1層に配置された1次巻線22と、第3層に配置された2次巻線23と、第1層と前記第3層との間の第2層に配置された導体からなるシールド32とを含む。
図5は、コア20と多層配線基板21との配置関係の一例を示す図である。図5の左側にはコア20の全体と多層配線基板21とを側面から見た図が示される。図5の右側にはコア20の中脚20−1に設けられたギャップ20aの近傍を拡大した図が示される。図5に示される例では、中脚20−1に設けられたギャップ20aと同一の垂直方向位置にシールド32が設けられている。またシールド32の上方に1次巻線22が配置され、シールド32の下方に2次巻線23が配置されている。
ギャップ20aは、磁気飽和を防止し且つインダクタンス値を一定化することにより、トランスの特性を安定化するように機能する。しかしながら、ギャップ20aを設けることは特性安定化のために役立つが、ギャップ20aからは磁界が漏れ出てしまい、その漏れ磁界によりシールド32上に渦電流が発生してしまうという問題がある。そこで渦電流の発生を抑制するために、前述のようにスリット35が形成される。具体的には、ギャップ20aから所定の距離内にあるシールド32の全領域において、ギャップ20aから上記所定の距離離れたシールド32上の位置まで、ギャップ20aに近い側のシールド32のエッジから伸びるスリットが複数個形成される。スリットを形成することにより、渦電流の流れる経路が遮断され、渦電流が抑制される。
ここで、上記の所定の距離とは、その距離内においてギャップ20aからの漏れ磁束による磁界強度が無視できないほどの大きさであるような距離である。また更に、上記の所定の距離とは、当該所定の距離内においては磁界強度が距離に応じて急激に低下していくが、その距離以上に離れでもそれほど急激に磁界強度が低下していかないような距離であってよい。
スリット35が長くなると、シールド32のインピーダンスが増加して、シールド効果が低下してしまう。上記のような条件にあてはまる所定の距離内にスリット35の形成箇所及び長さを限定することにより、無用に長いスリット35を形成することを避けることができる。即ち、シールド効果を保ちながら渦電流を効果的に低減したシールド構造を実現することができる。
図6は、シールド32に形成されるスリット35の一例を示す図である。図6に示す例では、シールド32の開口部を画定する4つの内周エッジ32−1乃至32−4の全てにおいて、スリット35が形成されている。即ち、シールド32の開口部に配置されるコア20の中脚20−1のギャップ20aから、所定の距離内にあるシールド32の全領域において、スリット35が形成されている。なおここで全領域においてスリット35が形成されるとの表現は、渦電流を十分に抑制することができるように対象領域の殆どの部分においてスリット35が形成されているとの趣旨である。従って、対象領域の隅から隅まで、寸分の隙間もなくスリット35が形成されることを要求するものではない。例えば隣接するスリット35間の間隔が不均一であってもよいし、対象領域のうちの僅かな一部(例えば図6において4個の縦横のエッジ32−1乃至32−4の間にある斜めのエッジ部分)においてスリット35が設けられていなくともよい。
図7は、図6に示すスリット35を拡大して示す図である。シールド32の複数のスリット35は、シールド32のエッジに対して所定の角度(図7の例では90度)を有する一定方向に複数の切欠き40を設けることにより形成される。この際、ギャップから所定の距離内にあるシールド32の全領域において、ギャップから上記所定の距離離れたシールド32上の位置まで、ギャップに近い側のシールド32のエッジから伸びるスリットが複数個形成される。例えばギャップからシールド32のエッジが0.3mm離れており、ギャップから0.8mmの距離内には無視できないほどの強い漏れ磁界が存在するとする。このとき、ギャップから0.8mm内にあるシールド32の全領域がスリット35形成の対象となる。具体的には、ギャップから0.8mm離れたシールド32上の位置(即ちエッジから0.5mmの位置)まで、ギャップに近い側のシールド32のエッジから伸びるスリット(長さ0.5mm)が複数個形成される。図7の例では、スリット35の幅(切欠き40の幅)は0.1mmであり、隣接するスリット間の間隔(隣接する切欠き40間の間隔)も0.1mmである。
図8は、シールド32に形成されるスリットの別の一例を示す図である。図8に示す例では、シールド32の開口部を画定する4つの内周エッジの全てにおいて、スリット35Aが形成されている。スリット35Aは、その方向が図6に示すスリット35と異なる。
図9は、図8に示すスリット35Aを拡大して示す図である。シールド32の複数のスリット35Aは、シールド32のエッジに対して所定の角度(図9の例では45度)を有する一定方向に複数の切欠き41を設けることにより形成される。例えばギャップからシールド32のエッジが0.3mm離れており、ギャップから約0.87mmの距離内には無視できないほどの強い漏れ磁界が存在するとする。このとき、ギャップから0.87mm内にあるシールド32の全領域がスリット35A形成の対象となる。具体的には、ギャップから0.87mm離れたシールド32上の位置(エッジから0.57mmの位置)まで、ギャップに近い側のシールド32のエッジから伸びるスリット(45度斜め方向であれば0.57×√2≒0.8mmの長さ)が複数個形成される。図9の例では、スリット35Aの幅(切欠き41の幅)は0.1mmである。
図10は、シールド32に形成されるスリットの更に別の一例を示す図である。図10に示す例では、シールド32の開口部を画定する4つの内周エッジの全てにおいて、スリット35Bが形成されている。スリット35Bは、図6に示すスリット35及び図8に示すスリット35Aと異なり、異なる方向に延びる複数のスリットが交差する構成となっている。
図11は、図10に示すスリット35Bを拡大して示す図である。シールド32の複数のスリット35Bは、シールド32のエッジに対して所定の第1の角度(この例では45度)を有する第1の一定方向に設けられる複数の第1のスリット42を含む。シールド32の複数のスリット35Bは更に、エッジに対して所定の第2の角度(この例では135度)を有する第2の一定方向に設けられる複数の第2のスリット43を含む。これら複数の第1のスリット42と複数の第2のスリット43とは互いに交差することにより、網目形状を形成する。例えばギャップからシールド32のエッジが0.3mm離れており、ギャップから約0.87mmの距離内には無視できないほどの強い漏れ磁界が存在するとする。このとき、ギャップから0.87mm内にあるシールド32の全領域がスリット35B形成の対象となる。具体的には、ギャップから0.87mm離れたシールド32上の位置(即ちエッジから0.57mmの位置)まで、ギャップに近い側のシールド32のエッジから伸びるスリット(0.57×√2≒0.8mmの長さ)が複数個形成される。図11の例では、スリット35Bの幅(切欠き42及び43の幅)は0.1mmである。
図12は、シールド32に形成されるスリットを模式的に示す図である。図12に示す例では、シールド32の開口部を画定する4つの内周エッジの全てにおいて、スリット35Cが形成されている。スリット35Cは、図6に示すスリット35と同様の構成であるが、内周エッジに形成されたスリットの配置を明確に示すために、スリット35Cの大きさをシールド32に比較して拡大して図示してある。
図13は、スリット35Cの実際のサイズの一例を示す図である。シールド32の複数のスリット35Cは、シールド32のエッジに対して所定の角度(図13の例では90度)を有する一定方向に複数の切欠き40を設けることにより形成される。この際、ギャップから所定の距離内にあるシールド32の全領域において、ギャップから上記所定の距離離れたシールド32上の位置まで、ギャップに近い側のシールド32のエッジから伸びるスリットが複数個形成される。例えばギャップからシールド32のエッジが0.3mm離れており、ギャップから1.8mmの距離内には無視できないほどの強い漏れ磁界が存在するとする。このとき、ギャップから1.8mm内にあるシールド32の全領域がスリット35C形成の対象となる。具体的には、ギャップから1.8mm離れたシールド32上の位置(即ちエッジから1.5mmの位置)まで、ギャップに近い側のシールド32のエッジから伸びるスリット(長さ1.5mm)が複数個形成される。図12の例では、スリット35の幅(切欠き40の幅)は0.3mmであり、隣接するスリット間の間隔(隣接する切欠き40間の間隔)も0.3mmである。
図14は、コア20のギャップ20aとスリット35との位置関係の一例を示す図である。図14(a)に示すようにコア20の中脚にのみギャップ20aが設けられている場合、図14(b)に示すように中脚が配置される開口部の周囲のエッジ全体にスリット35が設けられてよい。
図15は、コア20のギャップ20aとスリット35との位置関係の別の一例を示す図である。図15(a)に示す例では、コア20の中脚にギャップ20aが設けられるとともに、コア20の両方の側脚にギャップ20bが設けられている。この場合、図15(b)に示すように、中脚が配置される開口部の周囲のエッジ全体にスリット35が設けられるとともに、側脚のギャップ20bに近接する外周エッジ全体にスリット35Dが設けられてよい。即ち、ギャップ20bから所定の距離内にあるシールド32の全領域において、ギャップから上記所定の距離離れたシールド32上の位置まで、ギャップに近い側のシールド32のエッジ32−5及び32−6から伸びるスリット35Dが複数個形成される。なおスリット35Dの延びる方向は、エッジ32−5及び32−6に対して90度の方向でもよいし、90度以外の角度の方向であってもよい。
図16は、プレーナトランス13の構造の別の一例を示す図である。図16(a)に示すプレーナトランス13は、多層配線基板51とコア20とを含む。コア20は、多層配線基板51を貫通する孔の位置に配置される。多層配線基板51は各層間に絶縁層が設けられた複数の層を含み、1次巻線22等の巻線がそれぞれ別の層に配置されている。
図16(b)には、図16(a)に示すプレーナトランス13の側面断面図が示される。各層間に絶縁層が設けられた多層配線基板51の第1層(最上層)には1次巻線22が配置され、最上層から3番目の第3層には2次巻線23が配置され、第1層と第3層との間の第2層にはシールド32が配置されている。また同様に、多層配線基板51の最上層から5番目の第5層には1次巻線22が配置され、第3層と第5層との間の第4層にはシールド32が配置されている。このようにして、多層配線基板51の各層には、1次巻線22と2次巻線23とが一層おきに交互に配置され、1次巻線22が配置される層と2次巻線23が配置される層との間には、シールド32が配置される。
例えば第2層に配置されるシールド32と例えば第4層に配置されるシールド32とでは、コア20のギャップ20aからの距離が異なる。従って、これらのシールド32に設けるスリットの長さは互いに異なってもよい。また漏れ磁束のうち渦電流の原因となるシールド32に垂直な方向の磁界の大きさは、第2層に配置されるシールド32と第4層に配置されるシールド32とでは、ギャップ20aから同一の距離離れた位置であっても互いに異なる。従って、スリット形成の対象領域としてギャップ20aから所定の距離内にあるシールド32の全領域を考える場合、当該所定の距離の長さは、第2層に配置されるシールド32と第4層に配置されるシールド32とで互いに異なってよい。
図17は、図2及び図3に示すプレーナトランス13の電磁界解析の結果の一例を示す図である。図17の上側にはプレーナトランス13の側面断面図が示され、図17の下側にはプレーナトランス13の側面断面の各点における磁界強度を示すグラフが示される。点線L1及びL2は、コア20の中脚の側面位置を示し、点線L3及びL4は、シールド32の内周エッジの位置を示す。点線L5乃至L7は、1次巻線22及び2次巻線23のスパイラルの各周の外側位置を示し、点線L8は、シールド32の外周エッジの位置を示す。ギャップ20aはシールド32と同一の垂直位置に設けられている。
電磁界解析により得られた磁界強度を示すグラフには、基板垂直方向の磁界成分の強度が、基板及びシールドの各点についてプロットされている。ギャップ20aからの水平距離が近い位置(ギャップ20aからの距離が約2mm以下の領域)においては、磁界強度は非常に強くなっている。ギャップ20aからの水平距離が遠くなると磁界強度は小さくなるが、1次巻線22及び2次巻線23の各周の巻線間の間隙において磁束が通りやすいため、1次巻線22及び2次巻線23のコイルパターンに応じて磁界の強度が周期的に強くなっている。ギャップ20aからの水平距離が6mm程度の遠い距離(点線L8の位置)においても、ギャップ20aからの水平距離が2mm程度の距離(点線L5の位置)における磁界強度と、略同程度の磁界強度となっている。
コア20の中脚のギャップ20aからの距離が2mm以下の領域では、漏れ磁束による磁界強度が1000[A/m]程度以上の大きな値となっている。またこの2mm以下の領域では磁界強度が距離に応じて急激に低下しているのに対して、ギャップ20aからそれ以上の距離(即ち2mm以上)離れても、磁界強度はそれほど急激には低下しない。従って、シールド32のインピーダンスを無用に増大させずにシールド効果を保ちながら、渦電流を効果的に低減するためには、ギャップ20aからの距離が2mm以下の領域にスリットを形成すればよい。
図18は、シールドの渦電流損失とインピーダンスとの関係を示す図である。図18において、横軸はシールド32に前述のように形成されるスリットの長さを示し、縦軸はシールドに渦電流が発生することによる渦電流損失及びシールドのインピーダンス実部を示す。なお図示される特性は、図2及び図3に示すプレーナトランス13に対して求めたものである。1次側電流は正弦波波形の最大値が8Aであり、1次巻線22は一層4巻、2次巻線23は一層2巻である。またシールド32は一層の銅板である。
特性曲線61は、トランスを駆動するスイッチング周波数(例えば図1の電源ユニットの場合にはスイッチ回路12の駆動周波数)が100MHzの場合に、スリットの長さに応じて変化するシールドのインピーダンス実部を示す。同様に、特性曲線62及び63は、トランスを駆動するスイッチング周波数がそれぞれ10MHz及び1MHzの場合に、スリットの長さに応じて変化するシールドのインピーダンス実部を示す。また特性曲線64は、スリットの長さに応じて変化する渦電流損を示す。スリット長が増大するほど、インピーダンスは大きくなる。またスリット長が増大するほど、渦電流は少なくなり、渦電流損は小さくなる。
図18から分かるように、スリット長が1mm以下の領域では、スリット長の増大に伴い比較的急激に渦電流が減少する一方で、スリット長が1mm以上の領域では、スリット長の増大に伴い比較的緩やかに渦電流が減少する。またスリット長が1mm以下の領域では、スリット長の増大に伴い比較的急激にインピーダンスが増大する一方で、スリット長が1mm以上の領域では、スリット長の増大に伴い比較的緩やかにインピーダンスが増大する。従って、スリット長が1mm以下となるように設定すれば、十分なシールド効果を保ちながら渦電流損を効果的に低減することができる。なおギャップ20aとシールド32との距離を無視することにより、スリット長が1mm以下との条件は、ギャップ20aからの距離が1mm以下の条件に近似的に置き換えることができる。
図19は、図18に示すシールドの渦電流損失と巻線型のシールドの渦電流損失とを比較して示す図である。図19において、横軸はシールド32に形成されるスリットの長さを示し、縦軸はシールドに渦電流が発生することによる渦電流損失を示す。特性曲線71は、図18に示す特性曲線61と同一の特性曲線である。また特性曲線72は、特許文献2に記載される巻線型シールドの場合の渦電流損失を示す。巻線型シールドの場合、横軸に示すスリットの長さは無関係であり、渦電流損失は一定値となる。
図20は、図18に示すシールドのインダクタンスと巻線型のシールドのインダクタンスとを比較して示す図である。図20において、横軸はシールド32に形成されるスリットの長さを示し、縦軸はシールドのインピーダンス実部を示す。特性曲線85乃至87は、図18に示す特性曲線61乃至63と同一の特性曲線である。また特性曲線88は、トランスを駆動するスイッチング周波数が0.1MHzの場合に、スリットの長さに応じて変化するシールドのインピーダンス実部を示す。更に、特性曲線81乃至84は、トランスを駆動するスイッチング周波数がそれぞれ100MHz、10MHz、1MHz、0.1MHzの場合における、特許文献2に記載される巻線型シールドのインピーダンス実部を示す。巻線型シールドの場合、横軸に示すスリットの長さは無関係であり、インピーダンス実部は一定値となる。
図19に示されるように、図3に示すシールド32の場合、スリット無しのときの渦電流損失1Wに対して、1.0mmの長さのスリットを形成したときの渦電流損失は、半分の0.5Wとなる。一方巻線型シールドの場合には、渦電流損失は0.02Wであり実質的に殆どゼロである。またインピーダンスについては、図20に示されるように例えば1MHzの場合、スリット無しのときと1.0mmの長さのスリットを形成したときとで、インピーダンスには殆ど違いはなく約0.004Ωである。また1MHzの場合、巻線型シールドのインピーダンスは0.09Ωである。
即ち、1.0mmのスリット形成により、渦電流損に関しては、巻線の値である略ゼロと最悪の値1.0との間の中間の値を実現できる一方で、インピーダンスに関しては、巻線の値0.09と最善の値0.004との間において殆ど最善に近い値を実現できる。このように、本願開示のスリットを形成することにより、シールドとしての機能については十分なシールド効果を保持しつつ、渦電流損についても適度の低減効果をもたらすことができる。
図21は、電源ユニットを用いる情報機器の構成の一例を示す図である。図21に示す情報機器は、電源ユニット100と情報処理装置101とを含む。情報処理装置101は、メモリ111、HDD(ハードディスクドライブ)112、及びCPU113を含む。電源ユニット100は、図1に示す電源ユニット100であってよく、商用交流電源105からの交流電圧を配線コード100−1を介して受け取り、交流電圧を直流電圧に変換し、直流電圧を配線コード100−2を介して情報処理装置101に供給する。情報処理装置101は、供給された直流電圧を電源電圧として動作する。
以上、本発明を実施例に基づいて説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の範囲内で様々な変形が可能である。
10 整流回路
11 制御回路
12 スイッチ回路
13 プレーナトランス
14 容量素子
15 ダイオード素子
20 コア
21 多層配線基板
22 1次巻線
23 2次巻線

Claims (7)

  1. 各層間に絶縁層が設けられた多層配線基板の第1層に配置された1次巻線と、
    前記多層配線基板の第3層に配置された2次巻線と、
    前記第1層と前記第3層との間の第2層に配置された導体からなるシールドと、
    前記多層配線基板を貫通する孔の位置に配置され、少なくとも1つのギャップを有するコアと
    を含み、前記多層配線基板の厚さ方向において前記ギャップは前記シールドと同一の位置に設けられており、前記ギャップからの漏れ磁束による磁界強度に応じた所定の距離内にある前記シールドの全領域において、前記ギャップから前記所定の距離離れた前記シールド上の位置まで、前記ギャップに近い側の前記シールドのエッジから伸びる前記所定の距離内に限定された長さを有するスリットが複数個形成されているプレーナトランス。
  2. 前記複数のスリットは前記エッジに対して所定の角度を有する一定方向に設けられている請求項1記載のプレーナトランス。
  3. 前記複数のスリットは、
    前記エッジに対して所定の第1の角度を有する第1の一定方向に設けられる第1のスリットと、
    前記エッジに対して所定の第2の角度を有する第2の一定方向に設けられる第2のスリットと、
    を含み、前記第1のスリットと前記第2のスリットとは互いに交差する請求項1記載のプレーナトランス。
  4. 前記所定の距離は2mm以下である請求項1記載のプレーナトランス。
  5. 前記所定の距離は1mm以下である請求項1記載のプレーナトランス。
  6. 整流回路と、
    前記整流回路に1次側が接続されるプレーナトランスと、
    前記プレーナトランスの前記1次側に設けられたスイッチ回路と、
    前記スイッチ回路のスイッチング動作を制御する制御回路と
    を含み、前記プレーナトランスは、
    各層間に絶縁層が設けられた多層配線基板の第1層に配置された1次巻線と、
    前記多層配線基板の第3層に配置された2次巻線と、
    前記第1層と前記第3層との間の第2層に配置された導体からなるシールドと、
    前記多層配線基板を貫通する孔の位置に配置され、少なくとも1つのギャップを有するコアと
    を含み、前記多層配線基板の厚さ方向において前記ギャップは前記シールドと同一の位置に設けられており、前記ギャップからの漏れ磁束による磁界強度に応じた所定の距離内にある前記シールドの全領域において、前記ギャップから前記所定の距離離れた前記シールド上の位置まで、前記ギャップに近い側の前記シールドのエッジから伸びる前記所定の距離内に限定された長さを有するスリットが複数個形成されている
    ことを特徴とする電源ユニット。
  7. 各層間に絶縁層が設けられる多層配線基板の第1層に1次巻線を配置し、
    前記多層配線基板の第3層に2次巻線を配置し、
    前記第1層と前記第3層との間の第2層に導体からなるシールドを配置し、
    前記多層配線基板を貫通する孔の位置に、少なくとも1つのギャップを有するコアを配置する
    各段階を含み、前記多層配線基板の厚さ方向において前記ギャップは前記シールドと同一の位置に設けられており、前記シールドを配置する段階は、前記ギャップからの漏れ磁束による磁界強度に応じた所定の距離内にある前記シールドの全領域において、前記ギャップから前記所定の距離離れた前記シールド上の位置まで、前記ギャップに近い側の前記シールドのエッジから伸びる前記所定の距離内に限定された長さを有するスリットを複数個形成する段階を含むプレーナトランスの製造方法。
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