JP6422719B2 - 換気装置付き建具 - Google Patents

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本発明は、開閉可能な窓や嵌め殺し窓等の各種の建具の縦框や縦枠等に換気装置を取り付けた換気装置付き建具に関する。
従来、換気装置付き窓として、窓枠の下框に換気装置を取り付けたものが知られている。例えば特許文献1に記載された換気装置付き窓では、嵌め殺し窓の下枠の屋外側に通気用の連通孔を設け、下枠の屋内側から窓の下框に向けて屋内側に形成した凹溝部に換気ユニットの通気口を上向きに設けている。換気ユニットは連通孔と凹溝部を通して屋外と屋内が連通しており、断面略L字状に形成されていた。
そして、換気ユニットに設けた操作つまみの操作によって作動板を上下方向に回動させて通気口を開閉させることで、屋内外を連通する通気路によって換気と連通を遮断する非換気とを切り替えるようになっている。
また、特許文献2に記載された換気装置においても、障子のガラス面の下枠部分における屋外側から屋内側にかけて略L字状の換気装置を設置している。この換気装置でも、屋外側の横向きの通気口と屋内側の上向きの通気口との間の通気路を開閉して換気を行うようにしている。
特許第3933598号公報 国際公開第2013/125025号
ところで、これら特許文献1及び2に記載の換気装置は、見込み方向の厚みが大きく占有スペースが大きいという欠点があった。そのため、リフォームで既存の窓に換気装置を取り付けると大幅な枠の変更が必要になり、枠の形状や寸法を大幅に変更することは施工の手間が大きくコストが増大するという欠点があった。
また、これらの換気装置は、窓の四角形状の枠体の下枠に沿って換気装置を設置するため、一般に縦枠より長さ寸法が短く換気装置の面積を大きくできず、効率的な換気ができないという欠点があった。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであって、建具の枠や框の変更を最小限にすると共に占有スペースを枠や框の見込み方向の幅と同程度に設定できるようにした換気装置付き建具を提供することを目的とする。
本発明による換気装置付き建具は、上枠、下枠及び左右の縦枠を四角形枠状に形成してなる枠体と、枠体内に納められていて上框、下框及び左右の縦框を備えて内部にガラス等の面体を取り付けた障子と、縦枠または縦框に設けていて屋内外を通気可能な通気孔を有する内カバー及び外カバーを対向して配設した換気装置とを備え、換気装置は、内カバー及び外カバーの間に設けられていて前記内カバー及び外カバーの通気孔に対向する位置に通気用の開口を有する隔壁と、隔壁の開口を開閉可能な作動部材と、内カバーに設けられていて作動部材を開閉操作する操作部とを備えていて、縦枠または縦框と換気装置と障子の面体とを見付け方向に配列し、前記作動部材の内カバー側の表面の周縁部には前記隔壁の開口を気密に覆うシール部材が取り付けられ、前記シール部材の下辺部は前記隔壁の開口の下側であって前記作動部材の下端部より上側に設けられ、前記操作部は前記シール部材よりも内側の屋内側に面する部分のみで前記作動部材に連結されていることを特徴とする。
本発明に係る換気装置付き建具によれば、縦框または縦枠と一体または別体に換気装置を設けたため、下枠や下框等に換気装置を取り付けた場合と比較して換気のスペースを大きく設定できて換気の効率が良い。しかも、縦枠または縦框と換気装置と障子の面体とを見付け方向に任意に配列したため、見込み方向の厚みが小さくなり省スペースで低コストで換気装置を設置できる。
しかも、換気と非換気を切り替える作動部材によって内カバー及び外カバーの間の隔壁の開口を開閉するため、作動部材の内カバー側の表面に設ける開口のシール部材等が雨水等で濡れることがない。また、内カバーから隔壁が離間しているため、操作部を内カバーから突出しないように設置することが可能であり、この場合には屋内側からの見栄えがよい上に外障子の縦框に換気装置を設けても内外障子の入れ違いの際に干渉することがない。
また、換気装置の見付け方向の一端部に面体を装着する保持部を設けてもよい。
換気装置の見付け方向の一端部に保持部を設けたことで、既存の障子の縦框に隣接してまたは一体に換気装置を取り付ける際、ガラス体等の面体を交換するだけで換気装置を設置できるため、既存の建具のリフォームで換気装置を設置することが容易である。
また、換気装置は、障子の縦框とは別体に取り付けてもよい。
換気装置を障子の縦框と別体に設けた場合、リフォームで換気装置を取り付ける際、框体に納めるガラス体等の面体の寸法を異なるものに交換すればよく、換気装置の取り付けが容易で低コストで設置できる。
本発明による換気装置付き建具によれば、建具の縦框または縦枠と一体または別体に換気装置を設けたため、下枠や下框等に換気装置を取り付けた場合と比較して換気のスペースを大きく設定できて換気の効率が良い。しかも、換気装置を縦枠または縦框やガラス等の面体と共に見付け方向に配列させたので見込み方向の厚みが薄くてスペースが小さくて済む。しかも、換気を行う換気装置の内カバーと外カバーを対向配置させたために、内カバー及び外カバーの通気孔を通した屋内と屋外との間の気体の流れが建具の見付け方向に略直交してスムーズで効率的な換気を行える。
また、換気と非換気を切り替える作動部材によって内カバー及び外カバーの間の隔壁の開口を開閉するため、隔壁に設ける開口のシール部材等が雨水等で濡れることがない。
本発明の実施形態による換気装置付き引き違い窓を屋内側から見た正面図である。 図1に示す引き違い障子の内障子と換気装置と縦框を示す水平断面図である。 図1に示す換気装置の非換気状態を示すものであり、(a)は換気装置の屋内方向から見た正面図、(b)は同図(a)のA−A線縦断面図である。 図1に示す換気装置の換気状態を示すものであり、(a)は換気装置の屋内方向から見た正面図、(b)は同図(a)のB−B線縦断面図である。 換気装置の内カバーの下部を外した状態の内面図である。 換気装置を屋外方向から見た正面図である。 図6に示す換気装置の外カバーを外した状態の内面図である。 (a)は隔壁に対して作動板を開閉作動させる際における、作動ガイド部に対する作動板の第一当接部及び第二当接部の移動位置を示す説明図、(b)は同図(a)に示す作動ガイド部のE方向から見た図である。 (a)は換気装置の非換気状態を示す図3(b)におけるC−C線断面図、(b)は換気装置の換気状態を示す図4(b)におけるD−D線断面図である。
以下、本発明の実施形態による換気装置付き建具としての引き違い窓について図1乃至図8を参照しながら説明する。
図1は本発明の実施形態による引き違い窓1を示すものである。建物の躯体の開口部内に枠体3が固定され、枠体3内に引き違い障子として内障子4と外障子5が互いに屋内外方向にずれた位置で開閉可能に納められている。枠体3は上枠6と下枠7と左右の縦枠8で四角形枠状に形成されている。
また、内障子4は上框10と下框11と左右の縦框12からなる框体内に面体として例えばガラス体13が嵌め込まれている。同様に外障子5も上框14、下框15、左右の縦框16の框体内に面体としてガラス体17が嵌め込まれている。しかも、内障子4の戸当たり側の縦框12の内側には換気装置18が縦方向に固定されている。そのため、内障子4のガラス体13は外障子5のガラス体17よりも横方向の寸法が短く設定されている。
図1及び図2において、換気装置18は内障子4のガラス体13と戸当たり側の縦框12との間に配設され、これらの部材と縦枠8とが見付け方向に配列されている。なお、見付け方向とは正面から見える幅方向をいい、見込み方向とは正面に対する奥行方向をいう。そのため、換気装置18のガラス体13側の側面にはガラス体13を固定するグレージングチャンネル19がガラス体13の保持部として配設され、このグレージングチャンネル19は換気装置18の側面の断面略コの字状の枠部18aに固定されている。
次に換気装置18について、図3から図8によって説明する。
換気装置18は略直方体のボックス形状の筐体18bを有しており、図3及び図4において、その屋内側の面に内カバー21、屋外側の面に外カバー22が対向して配設されている。内カバー21の中央部には例えば換気用の通気孔21aが上下方向に多数配列され、通気孔21aの上部には凹陥部21bが形成され、凹陥部21bの底面に長孔21cが形成されている。
この長孔21cからスライドスイッチ23が操作部として屋内側に突出配置され、スライドスイッチ23は長孔21cの範囲内で上下方向にスライド可能に配設されている。スライドスイッチ23は例えば図3に示す下方位置では、換気装置18は閉鎖された非換気状態であり、図4に示す上方位置では開放された換気状態に切り替えられる。
図6に示す外カバー22には同様に通気孔22aが上下方向に多数配列され、外カバー22の下端部には通気孔22a等から吹き込んだ雨水等の水を排水するための排水穴24が形成されている。
また、図3(b)及び図4(b)に示す換気装置18の筐体18b内において、内カバー21と外カバー22から互いに離間した中間部には上下方向に延びる隔壁26が略平行に固定され、隔壁26には通気用の開口26aが形成されている。図5に示す例では、隔壁26の開口26aは上下方向に分割されて複数個形成されている。内カバー21及び外カバー22の各通気孔21a、22aと隔壁26の開口26aとで屋内外を連通する換気用の通気路を構成する。なお、隔壁26と内カバー21との間、隔壁26と外カバー22との間にそれぞれ内側中空空間27,外側中空空間28を有している。
そして、隔壁26と内カバー21に設けた凹陥部21bとの間にはスライドスイッチ23の略平坦な裾野部23aが挟まれて、スライドスイッチ23を上下方向にスライド可能に保持している。更にスライドスイッチ23の裏側には筒状凹部23bが形成されており、この筒状凹部23bは隔壁26の開口26aを貫通して外カバー22側に突出している。また、スライドスイッチ23の頭部は内カバー21と面一または内カバー21から内側に引っ込んでおり、突出していない。
また、隔壁26と外カバー22の間には、屋内外方向及び上下方向に進退可能な作動部材として作動板30が長板状に配設されており、更に隔壁26の外カバー22側には作動板30の進退移動をガイドする作動ガイド部36が固定されている。
作動板30は図9(a)及び図9(b)に示すように水平断面で略台形状に形成され、図3に示すように隔壁26に当接して開口26aを閉鎖した非換気位置と、隔壁26から離間して開口26aを通して屋内外を通気させる換気位置とを選択的にとるように構成されている。作動板30の内カバー21側の表面にはその周縁部にシール部材としてパッキン32が固定され、作動板30がパッキン32を介して隔壁26に当接した非換気位置で、パッキン32が隔壁26の開口26aを全て気密に覆うようになっている。操作部23は、パッキン32が設けられた周縁部よりも内周側で作動板30にガイドピン34を介してねじ等で連結されている。また、パッキン32はスポンジやゴム等、弾性を有する気密性部材であればよい。
また、図3及び図4において、作動板30の内カバー21側の上部にはガイドピン34がねじ等で固定されており、該ガイドピン34は隔壁26の開口26aを貫通してスライドスイッチ23の筒状凹部23b内で進退可能とされている。そのため、スライドスイッチ23が非換気位置にある場合には、図3に示すように作動板30が隔壁26に当接して開口26aを閉鎖し、ガイドピン34の先端がスライドスイッチ23の筒状凹部23b内に深く進入している。また、スライドスイッチ23が換気位置にある場合には、図4に示すように作動板30が隔壁26から離間して開口26aを開放させ、ガイドピン34の先端がスライドスイッチ23の筒状凹部23b内に浅く挿入されている。
そのため、スライドスイッチ23を上下動させることで、筒状凹部23b内を進退するガイドピン34を介して作動板30を隔壁26に対して当接位置と斜め上方に離間した位置とに移動させることになる。
次に作動板30の開閉作動構造は上述した特許文献2に記載されたものと略同一構造であり、その概略の構成を図7から図9により説明する。
図7及び図8に示すように、隔壁26の外カバー22側の面において開口26aの左右両側には一対の作動ガイド部36が配設され、基板37によって隔壁26にねじ等で固定されている。本実施形態では一対の作動ガイド部36が上下に間隔を開けて二組配設されている(図7参照)。
この二組の作動ガイド部36は、図7に示すように、作動板30の両側で上下方向に間隔を開けて配設されている。各作動ガイド部36は同一構成であり、図8に示す1つの作動ガイド部36で代表して説明する。
基板37に設けられた作動ガイド部36は、傾斜部38aとその両端部で上下に設けた平坦部38b、38cとが滑らかに湾曲して略S字状に形成された非換気用の第一カムガイド38と、傾斜部39aとその両端部で上下に設けた平坦部39b、39cが滑らかに湾曲して略S字状に形成された換気用の第二カムガイド39とが上下方向と左右方向にずれて一体形成されている。そして、第一及び第二カムガイド38,39には各カムガイド38,39の曲面に沿って外側に第一ばね部材40、第二ばね部材41が湾曲して装着されている。
一方、図7に示すように、作動板30の両側部には、第一カムガイド38の表面の第一ばね部材40に沿って摺動可能な第一当接部42と第二カムガイド39の表面の第二ばね部材41に沿って摺動可能な第二当接部43とが設けられている。しかも、第一及び第二当接部42、43は各組の一対の作動ガイド部36に対向する位置にそれぞれ設けられている。なお、図7において、第一当接部42は作動ガイド部36の裏面側(隔壁26側)に位置している。
そして、作動板30の閉鎖位置である非換気状態では、スライドスイッチ23が下方位置(閉塞位置)にあるため、作動板30の第一当接部42は第一カムガイド38の第一ばね部材40でガイドされて摺動し、下側の平坦部38cにおいて第一ばね部材40で内カバー21側に押され、作動板30をパッキン32を介して隔壁26に押圧させる。また、第二当接部43は第二カムガイド39の下側の平坦部39c上において第二ばね部材41に当接または離間して位置している。
なお、第一当接部42が第一ばね部材40の曲面に押圧しながら上側の平坦部38bから下側の平坦部38cに摺動する場合、第二当接部43は第二ばね部材41の曲面に単に当接または離間して上側の平坦部39bから下側の平坦部39cに摺動する。
また、作動板30の開放位置である換気状態では、スライドスイッチ23が上方位置(開放位置)にあるため、作動板30の第二当接部43は第二カムガイド39の第二ばね部材41でガイドされて摺動し、上側の平坦部39bにおいて第二ばね部材41で外カバー22側に押され、作動板30を隔壁26から離間させる。また、第一当接部42は第一カムガイド38の上側の平坦部38bに位置して第一ばね部材40を押圧する。これによって、作動板30を隔壁26から離間した位置に安定して保持する。
なお、第二当接部43が第二ばね部材41の曲面に押圧しながら下側の平坦部39cから上側の平坦部39bに摺動する場合、第一当接部42は第一ばね部材40の曲面に単に当接または離間して下側の平坦部38cから上側の平坦部38bに摺動する。
本実施形態による換気装置18を備えた引き違い窓1は上述の構成を備えており、次にその作用を説明する。図1に示す引き違い窓1の戸当たり側の縦框12に隣接して設けた換気装置18は、図3及び図9(a)に示すように、隔壁26の開口26aを作動板30でパッキン32を介して気密に閉鎖させた非換気状態にあるものとする。
この状態で作動板30は、図8に示すように、第一当接部42が作動ガイド部36の第一カムガイド38の下方の平坦部38cで第一ばね部材40で押圧され、パッキン32を介して隔壁26に圧接され、気密状態を保持する。このとき、第二当接部43も作動ガイド部36の第二カムガイド39の下方の平坦部39cで第二ばね部材41に当接または近接している。
この状態から、屋内外の換気を行う場合、換気装置18の内カバー21に設けたスライドスイッチ23を長孔21c内で図3及び図9(a)に示す下方位置から上方位置にスライドして切り替える。すると、スライドスイッチ23の上方移動に連動してガイドピン34を介して作動板30が上方及び外カバー22側(図3,4で左側)に押動させられる。作動板30の上方及び左方(斜め上方)移動によって第一及び第二当接部42、43も斜め上方に移動するため、第一当接部42は第一ばね部材40の押圧を外れ、第一及び第二当接部42、43は作動ガイド部36の第一カムガイド38及び第二カムガイド39にガイドされて摺動するため、作動板30は隔壁26から離間する。
そして、第一当接部42は第一カムガイド38の上方の平坦部38bで第一ばね部材40を押圧して停止すると共に、第二当接部43は第二カムガイド39の上方の平坦部39bで第二ばね部材41に押圧されて隔壁26から離間する方向に付勢される。これによって、作動板30は、図4及び図9(b)に示すように、隔壁26から離間した位置に保持され、しかも作動板30は外カバー22からも離間した位置に保持される。このとき、作動板30のガイドピン34はスライドスイッチ23の筒状凹部23bから一部が外れて浅く挿入された位置にある。
この状態で、換気装置18の内カバー21の通気孔21a、隔壁26の開口26a、外カバー22の通気孔22aからなる通気路が連通状態となり、屋外と屋内との間で通気して換気が行われる。
また、換気状態から非換気状態に戻すために、図4及び図9(b)に示す位置から、スライドスイッチ23を下方位置に操作すると、筒状凹部23bで押されたガイドピン34を介して作動板30が下方及び右方(斜め下方)に移動する。すると、図8において、第二当接部43が上方の平坦部39bの第二ばね部材41を外れ、第一当接部42も上方の平坦部38bの第一ばね部材40を外れて第二カムガイド39、第一カムガイド38に沿って下方の平坦部39c、38cに至る。こうして、図8に示すように、平坦部38cの第一ばね部材40の付勢力によって第一当接部42を押圧し、作動板30を隔壁26に押圧して開口26aを閉鎖して非換気状態に保持する(図3及び図9(a)参照)。
また、換気装置18の外カバー22の下端部に排水穴24を設けており、外カバー22の通気孔22a等から吹き込む雨水等を排水できる。その際、雨水が筐体18b内の外カバー22と隔壁26の間の外側中空空間28に溜まったとしてもその溜まり得る水量の水面より上側に通気用の開口26aを設置したため、雨水が屋内側に漏れ出ることを防止できる。
また、換気装置18において、隔壁26によって、内カバー21及び隔壁26の間の内側中空空間27と外カバー22及び隔壁26の間の外側中空空間28を設けたために、内カバー21及び外カバー22に設けた平行なスリット状の通気孔21a、22aとの関係で、流入する空気の流れがそれぞれ整流化される。また、冬季には隔壁26の屋内側の面に結露が生じる可能性があるが、内カバー21によって隠し、内カバー21に結露が生じにくい。しかも、内側中空空間27は隔壁26の温度より室温に近い(高い)のでゴールドドラフトが生じにくい。
上述のように本実施形態による換気装置18を備えた引き違い窓1によれば、換気装置18を内障子4の戸当たり側の縦框12に隣接して縦方向に設けたから、換気のための通気孔21a、22aのスペースを上下枠6、7や上下框10、11に設置した場合よりも大きく設定でき、換気の効率が向上する。
しかも、新規の引き違い窓1だけでなく、既設の引き違い窓1の内障子4や外障子5の縦框12,16の内側に換気装置18を設置でき、その際、ガラス体13をサイズに合わせて框体に交換収納すればよいので、リフォーム等による換気装置18の取り付けを低コストで簡単に行える。
また、換気装置18を縦枠8または縦框12やガラス体13と共に見付け方向に配列させたので引き違い窓1の見込み方向の厚みが薄くてスペースが小さくて済む。しかも、換気装置18の内カバー21と外カバー22の通気孔21a、22aを対向配置させたため隔壁26の開口26aを通して通気路を形成でき、屋内と屋外との間の気体の流れが直線的でスムーズな換気ができる。
また、換気装置18の筐体18b内に通気用の開口26aを形成した隔壁26を設け、作動板30はこの隔壁26に当接または離間して非換気状態と換気状態を切り替えるようにしたため、作動板30とそのガイドピン34と連動するスライドスイッチ23の上面は内カバー21から突出しないですみ、外観上の見栄えがよい。
なお、本発明による換気装置18を備えた引き違い窓1は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜の変更や置換等が可能である。以下に、本発明の変形例について説明するが、上述した実施形態と同一または同様な部材、部品等には同一の符号を用いて説明を省略する。
例えば上述した実施形態では、換気装置18を内障子4の戸当たり側の縦框12に隣接して別体に設置したが、縦框12と一体に形成してもよく、或いは召し合わせ側の縦框12に隣接して別体または一体に形成してもよい。更に、換気装置18は外障子5の縦框16に隣接して別体または一体に設置してもよい。この場合、換気装置18のスライドスイッチ23が内カバー21から突出しないので、内障子4と外障子5を引き違いさせてもスライドスイッチ23と干渉することはない。
また、換気装置18は、内外障子4,5の縦框12、16に代えて縦枠8と一体にまたは隣接する位置に別体に設置してもよい。
また、上述した実施形態では引き違い窓1に換気装置18を設置した構成について説明したが、本発明は引き違い窓1に限らず、嵌め殺し窓や上げ下げ窓等の各種の窓や、ドアや扉等を含む各種の障子の縦框や縦枠等に一体または別体に換気装置18を設置してもよく、各種の建具に換気装置18を設置できる。
1 引き違い窓
3 枠体
4 内障子
5 外障子
12、16 縦框
13、17 ガラス体
18 換気装置
19 グレージングチャンネル
21 内カバー
21a、22a 通気孔
22 外カバー
23 スライドスイッチ
24 排水穴
26 隔壁
26a 開口
30 作動板
32 パッキン
36 作動ガイド部

Claims (3)

  1. 上枠、下枠及び左右の縦枠を四角形枠状に形成してなる枠体と、
    前記枠体内に納められていて上框、下框及び左右の縦框を備えて内部にガラス等の面体を取り付けた障子と、
    前記縦枠または縦框に設けられていて屋内外を通気可能な通気孔を有する内カバー及び外カバーを対向して配設した換気装置と、を備え、
    前記換気装置は、前記内カバー及び外カバーの間に設けられていて前記内カバー及び外カバーの通気孔に対向する位置に通気用の開口を有する隔壁と、前記隔壁の開口を開閉可能な作動部材と、前記内カバーに設けられていて前記作動部材を開閉操作する操作部とを備えていて、
    前記縦枠または縦框と前記換気装置と前記障子の面体とを見付け方向に配列し、
    前記作動部材の内カバー側の表面の周縁部には前記隔壁の開口を気密に覆うシール部材が取り付けられ、前記シール部材の下辺部は前記隔壁の開口の下部であって前記作動部材の下端部より上側に設けられ、前記操作部は前記シール部材よりも内側の屋内側に面する部分のみで前記作動部材に連結されていることを特徴とする換気装置付き建具。
  2. 前記換気装置の見付け方向の一端部に前記面体を装着する保持部を設けた請求項1に記載された換気装置付き建具。
  3. 前記換気装置は、前記障子の縦框とは別体に取り付けた請求項1または2に記載された換気装置付き建具。
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