JP6421528B2 - 表示制御プログラム、表示制御方法及び情報処理装置 - Google Patents

表示制御プログラム、表示制御方法及び情報処理装置 Download PDF

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Description

本発明は表示制御プログラム、表示制御方法及び情報処理装置に関する。
近年、センサを用いて把握された現実の空間を示す情報に対して、現実の空間に存在しない付加情報を追加してユーザに提示する拡張現実(AR:Augmented Reality)と呼ばれる技術が注目されている。AR技術は、センサとしての撮像装置と、撮像装置を用いて撮像された撮像画像を表示する表示装置とを備えた端末装置上に実装されることがある。AR技術の一例として、撮像画像の中に写ったオブジェクトに対応する付加情報をデータベースから検索し、検索した付加情報と撮像画像とを重ねて表示装置に表示させるものがある。これにより、現実の空間と現実の空間に存在しない仮想的なオブジェクトとを合成した仮想的な空間を、表示装置を通じてユーザに体験させることができる。
なお、紙媒体書類と電子媒体書類とを関連付けて活用する混合メディアリアリティ(MMR:Mixed Media Reality)システムが提案されている。このMMRシステムは、カメラを用いて紙媒体書類を撮像すると、紙媒体書類が写った撮像画像の特徴量を算出し、特徴量を用いてデータベースから紙媒体書類に対応する電子媒体書類を検索する。
国際公開第2007/023994号
ところで、紙の帳票を使用した業務では、業務担当者は帳票に印字された印字データの他に、帳票に印字されていない付加情報を参照したいことがある。例えば、ある人物の氏名が帳票に印字されているとき、その人物のプロファイルを確認したいことがある。また、ある数値が帳票に印字されているとき、その数値に関連するグラフを見たいことがある。そこで、AR技術を用いて、付加情報を容易に確認できるようにする方法が考えられる。すなわち、業務担当者の端末装置において帳票を撮像すると、帳票に印字されていない付加情報を撮像画像と重ねて表示装置に表示するシステムが考えられる。
しかし、帳票に対してAR技術を適用した場合、撮像画像の中で付加情報を重畳する位置が問題となる。帳票を使用した業務では、AR技術を用いて表示される付加情報と合わせて、帳票に印字された印字データ自体も確認したいことがある。そのため、帳票の印字データの上に重ねて付加情報が表示されてしまうと、印字データの確認が容易でなくなり、帳票を使用した業務の利便性が低下する可能性がある。一方、帳票の中の何れの領域が印字データによって埋められているかは、帳票によって異なる可能性がある。
1つの側面では、本発明は、付加情報を重畳したときの画像上での帳票の視認性を改善できる表示制御プログラム、表示制御方法及び情報処理装置を提供することを目的とする。
1つの態様では、コンピュータに以下の処理を実行させる表示制御プログラムが提供される。記憶手段に記憶された帳票データに基づいて、帳票を撮像した撮像画像の中で、帳票データを用いて印字された帳票上の印字データの領域を検出する。表示装置に表示された撮像画像上の、検出した印字データの領域外に、帳票に対応する付加情報を撮像画像と重畳させて表示装置に表示させる。
また、1つの態様では、コンピュータが実行する表示制御方法が提供される。
また、1つの態様では、制御部を有する情報処理装置が提供される。
1つの側面では、付加情報を重畳したときの画像上での帳票の視認性を改善できる。
第1の実施の形態の情報処理システムの例を示す図である。 第2の実施の形態の情報処理システムの例を示す図である。 第2の実施の形態の端末装置のハードウェアの例を示す図である。 第2の実施の形態の帳票管理サーバのハードウェアの例を示す図である。 第2の実施の形態の端末装置の機能の例を示すブロック図である。 第2の実施の形態のARサーバの機能の例を示すブロック図である。 第2の実施の形態のARデータベースの例を示す図である。 第2の実施の形態の帳票管理サーバの機能の例を示すブロック図である。 第2の実施の形態の帳票データベースの例を示す図である。 第2の実施の形態の帳票の例を示す図である。 第2の実施の形態のデータ部領域の例を示す図である。 第2の実施の形態の付加情報の表示の例を示す図である。 第2の実施の形態の付加情報の表示可能領域の例を示す図である。 第2の実施の形態の付加情報の登録の処理フローを示すシーケンス図である。 第2の実施の形態の付加情報の表示の処理フローを示すシーケンス図である。
以下、本実施の形態を図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、第1の実施の形態の情報処理システムの例を示す図である。
第1の実施の形態の情報処理システムは、AR技術を用いて帳票の撮像画像と帳票に印字されていない付加情報とを重ねて表示し、帳票を使用した業務を支援する。第1の実施の形態で取り扱う帳票には、事務処理に用いられる各種の帳面や帳簿、伝票類が含まれ得る。付加情報には、帳票に印字された氏名に対応する人物プロファイルや、帳票に印字された数値データを可視化したグラフなど、帳票に印字された印字データを補足するための業務上有用な補足情報が含まれ得る。第1の実施の形態の情報処理システムは、情報処理装置1、撮像装置2、表示装置3及び記憶手段4を有する。
情報処理装置1は、後述するように付加情報の表示を制御する。情報処理装置1は、ユーザの操作する端末装置でもよいし、端末装置と通信を行うサーバ装置でもよい。前者はクライアント装置やクライアントコンピュータと呼ばれることもあり、後者はサーバコンピュータと呼ばれることもある。撮像装置2は、ユーザのもつ帳票を撮像する。撮像装置2は、例えば、デジタルスチルカメラ又はデジタルビデオカメラである。表示装置3は、撮像装置2を用いて撮像された撮像画像を表示する。表示装置3は、例えば、液晶ディスプレイである。記憶手段4は、帳票の内容を示す帳票データ4aを記憶する。記憶手段4は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)などの不揮発性の記憶装置である。
ここで、撮像装置2及び表示装置3は、ユーザの操作する端末装置に含まれていてもよい。情報処理装置1は、撮像装置2及び表示装置3と一体に形成されていてもよい。すなわち、情報処理装置1が端末装置であってもよい。また、情報処理装置1は、撮像装置2や表示装置3と分離しており、ネットワークを介して通信するようにしてもよい。すなわち、情報処理装置1が端末装置と通信するサーバ装置であってもよい。記憶手段4は、情報処理装置1に含まれていてもよいし、他の情報処理装置に含まれていてもよい。後者の場合、情報処理装置1は、ネットワークを介して他の情報処理装置と通信する。
情報処理装置1は、制御部1aを有する。制御部1aは、CPU(Central Processing Unit)やDSP(Digital Signal Processor)などのプロセッサを含んでもよい。また、制御部1aは、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などの特定用途の電子回路を含んでもよい。プロセッサは、例えば、情報処理装置1が備えるRAM(Random Access Memory)やHDDなどの記憶装置に記憶された表示制御プログラムを実行する。なお、複数のプロセッサの集合(マルチプロセッサ)を単に「プロセッサ」と呼ぶこともある。
制御部1aは、帳票を撮像した撮像画像5の中から印字データ5aが存在する領域を検出する。印字データ5aは、電子データである帳票データ4aに基づいて印字されたものである。帳票に設けられた複数のフィールドのうち、一部のフィールドのみが文字列の印字された印字済フィールドであり、他のフィールドが文字列の印字されていない空のフィールドであることがある。その場合、印字済フィールドは印字データ5aの領域に包含され、空のフィールドは印字データ5aの領域から除外されることが好ましい。
印字データ5aの領域を検出するにあたり、制御部1aは、記憶手段4に記憶された帳票データ4aを参照する。例えば、記憶手段4に、複数のフィールドが設けられた帳票のレイアウトを示すレイアウト情報が記憶されているとする。制御部1aは、例えば、レイアウト情報が示すフィールドに帳票データ4aの内容を順次割り当てていくことで、帳票の印字済フィールドと空のフィールドとを推定することができる。その結果、撮像画像5の中の印字データ5aの領域をその他の領域と区別して推定することができる。
そして、制御部1aは、表示装置3に表示された撮像画像5と重畳させて、撮像画像5に写った帳票に対応する付加情報6を表示装置3に表示させる。付加情報6は、例えば、記憶手段4又は他の記憶装置に、帳票を識別する識別情報と対応付けて記憶される。撮像画像5に写った帳票は、帳票に印字されたARマーカによって識別されるようにしてもよい。ARマーカは、所定の画像パターンをもつ2次元コードであってもよい。例えば、撮像画像5の中からARマーカを抽出し、ARマーカの特徴に対応する識別情報を特定し、識別情報と対応付けられた付加情報を取得する。情報処理装置1と端末装置とが分離している場合、ARマーカの抽出や分析は、端末装置で行ってもよいし制御部1aで行ってもよい。帳票に対応する付加情報6は、例えば、制御部1aが取得する。
ここで、制御部1aは、付加情報6を表示する位置を制御する。情報処理装置1と端末装置とが分離している場合、制御部1aは、付加情報6の表示位置を端末装置に指示する。付加情報6を表示する位置は、上記で検出した印字データ5aの領域の外とする。例えば、制御部1aは、撮像画像5の領域のうち印字データ5aが存在しない重畳可能領域を算出し、重畳可能領域の中から付加情報6を配置できる位置を算出する。制御部1aは、重畳可能領域の大きさに合わせて付加情報6の表示サイズを変更してもよい。
第1の実施の形態の情報処理システムによれば、帳票の作成に用いられた帳票データ4aを参照して、帳票を撮像した撮像画像5の中から印字データ5aの領域が検出される。そして、帳票に対応する付加情報6が、印字データ5aの領域の外に表示される。これにより、付加情報6によって帳票の印字データ5aが隠されてしまうのを抑制し、ユーザが印字データ5aと付加情報6の両方を同時に確認することが容易となる。すなわち、付加情報6を重畳表示したときの撮像画像5上での帳票の視認性を改善できる。
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態の情報処理システムは、AR技術を用いて帳票の撮像画像と帳票に印字されていない付加情報とを重ねて表示し、帳票を使用した業務を支援する。
第2の実施の形態で取り扱う帳票には、事務処理に用いられる各種の帳面や帳簿、伝票類が含まれ得る。付加情報には、帳票に印字された氏名に対応する人物プロファイルや、帳票に印字された数値データを可視化したグラフなど、帳票に印字された印字データを補足するための業務上有用な補足情報が含まれ得る。
(システムについて)
図2は、第2の実施の形態の情報処理システムの例を示す図である。
第2の実施の形態の情報処理システムは、端末装置100、帳票管理サーバ300、帳票登録端末400、ARサーバ200を含む。
端末装置100は、無線通信によりARサーバ200と通信できる。端末装置100は、例えば、スマートフォン、携帯電話、タブレット端末などのコンピュータである。端末装置100は、内蔵又は外部接続したカメラによる撮像機能を有する。
ARサーバ200、帳票管理サーバ300は、サーバ装置である。帳票登録端末400は、例えば、パーソナルコンピュータやタブレット端末などのコンピュータである。
ARサーバ200は、ネットワークNWを介して帳票管理サーバ300と通信できる。帳票管理サーバ300は、ネットワークNWを介してARサーバ200及び帳票登録端末400と通信できる。ネットワークNWは、有線又は無線の通信網である。
ARサーバ200、帳票管理サーバ300、帳票登録端末400の少なくとも2つを1つのコンピュータに統合してもよい。
端末装置100は、帳票を撮像し、撮像画像を画面上に表示する。このとき、端末装置100は、撮像画像からARマーカを検出し、検出したARマーカに対応する付加情報をARサーバ200から取得する。
また、端末装置100は、画面上の撮像画像の表示位置を示す表示情報をARサーバ200へ送信し、付加情報の表示位置を示す位置情報を取得する。端末装置100は、取得した付加情報を、取得した位置情報に従って撮像画像上に重畳して表示する。
ARサーバ200は、端末装置100からARマーカの情報を受信した場合に、受信したARマーカの情報に対応する付加情報を端末装置100へ送信する。
また、ARサーバ200は、端末装置100から撮像画像の表示位置を示す表示情報を受信した場合に、受信した表示情報に基づいて付加情報の表示位置を計算し、付加情報の表示位置を示す位置情報を端末装置100へ送信する。
帳票管理サーバ300は、帳票の帳票様式(枠線、帳票項目、ARマーカの位置及び種類、付加情報の生成方法など)を示すオーバレイ情報を管理する。また、帳票管理サーバ300は、帳票の帳票項目毎に記入された帳票データをオーバレイ情報と対応付けて管理する。帳票管理サーバ300は、帳票データが記入されている帳票項目を含む帳票上の領域(データ部領域)を特定し、データ部領域の情報をARサーバ200へ提供する。データ部領域の情報は、付加情報の表示位置を決める際に利用される。
帳票登録端末400は、帳票様式の設計や帳票データの記入を行うユーザが操作するコンピュータである。帳票登録端末400は、帳票管理サーバ300による管理対象として、設計された帳票様式を示すオーバレイ情報、及び記入された帳票データを帳票管理サーバ300に登録させる。
(ARマーカについて)
ARマーカは正方形であり、内部の白領域及び白領域を囲う黒枠を有し、白領域の幅と黒枠の幅との比が2:1乃至14:3になるように定められる。ARマーカの検出は黒枠で行われる。ARマーカの判別は白領域内の画像パターンから抽出される特徴量に基づいて行われる。
特徴量の抽出は、ARマーカから抽出した白領域を所定の分割数(例えば、16分割(4×4)、256分割(16×16)など)で分割し、分割領域の各々を数値化することで行われる。つまり、各分割領域に対応する数値の集合がARマーカの特徴量となる。
撮像画像からのARマーカの特徴量の抽出は、撮像画像をグレースケール化し、二値化し、白黒反転した上で、上記白領域(反転しているため、実際には黒背景の領域)を上記分割数で分割し、各分割領域の特徴を数値化することで行われる。但し、撮像画像がカラー画像でない場合にはグレースケール化が省略される。
(ハードウェアについて)
図3は、第2の実施の形態の端末装置のハードウェアの例を示す図である。
端末装置100は、通信部101、CPU102、RAM103、不揮発性メモリ104、ディスプレイ105、キーパッド106、音声信号処理部107、スピーカ107a、マイクロホン107b、カメラ108及びバス109を有する。
通信部101、CPU102、RAM103、不揮発性メモリ104、ディスプレイ105、キーパッド106、音声信号処理部107及びカメラ108は、バス109に接続されている。スピーカ107a及びマイクロホン107bは、音声信号処理部107に接続されている。
通信部101は、無線LAN(Local Area Network)や携帯電話網の通信方式に従って無線通信を行う無線インタフェースである。
無線LANの通信方式の場合、通信部101は、CPU102からの指示に応じてアクセスポイントをスキャンし、スキャン結果をCPU102に報告する。また、通信部101は、CPU102から指示されたアクセスポイントに接続する手続きを行う。これにより、当該アクセスポイントを介したデータ通信が可能となる。携帯電話網の通信方式の場合、通信部101は、CPU102からの指示に応じて基地局に接続し、基地局を介したデータ通信が可能となる。
CPU102は、プログラムの命令を実行するプロセッサである。CPU102は、不揮発性メモリ104に記憶されたプログラムやデータの少なくとも一部をRAM103にロードし、プログラムに応じた処理を行う。なお、CPU102は複数のプロセッサコアを備えてもよく、端末装置100は複数のプロセッサを備えてもよく、以下で説明する処理を複数のプロセッサ又はプロセッサコアを用いて並列に実行してもよい。また、複数のプロセッサの集合(マルチプロセッサ)を「プロセッサ」と呼んでもよい。
RAM103は、CPU102が実行するプログラムやプログラムから参照されるデータを一時的に記憶する揮発性の半導体メモリである。なお、端末装置100は、RAM以外の種類のメモリを備えてもよく、複数個のメモリを備えてもよい。
不揮発性メモリ104は、OSやミドルウェアやアプリケーションソフトウェアなどのソフトウェアのプログラム、及び、データを記憶する不揮発性の記憶装置である。プログラムには、通信部101による無線通信を制御する通信制御プログラムが含まれる。不揮発性メモリ104として、例えば、フラッシュメモリを用いることができる。ただし、端末装置100は、HDDなど他の種類の記憶装置を備えてもよく、複数の不揮発性の記憶装置を備えてもよい。
ディスプレイ105は、CPU102からの指示に応じて、Webページや静止画像・動画像などのコンテンツ、及び、操作画面を表示する。ディスプレイ105としては、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)や有機EL(OEL:Organic Electro-Luminescence)ディスプレイなど、様々な種類のディスプレイを使用できる。
キーパッド106は、ユーザからの入力を受け付ける入力装置である。キーパッド106は、1又は2以上のキーを備え、ユーザによって押下されたキーを示す入力信号をCPU102に出力する。なお、端末装置100は、キーパッド106に代えて又はキーパッド106と共に、タッチパネルなどの他の入力装置を有してもよい。例えば、タッチパネルは、ディスプレイ105に重ねて設置される。タッチパネルは、ディスプレイ105に対するタッチ操作を検出し、タッチ位置をCPU102に通知する。
音声信号処理部107は、CPU102からの指示に応じて音声信号を処理する。音声信号処理部107は、デジタルの音声データを取得し、アナログの音声信号に変換してスピーカ107aに出力する。また、音声信号処理部107は、マイクロホン107bからアナログの音声信号を取得し、デジタルの音声データに変換する。
スピーカ107aは、音声信号処理部107から音声信号としての電気信号を取得し、物理振動に変換して音を再生する。例えば、ユーザが通話を行っているとき、通話相手の声や背景雑音が再生される。マイクロホン107bは、音の物理振動を電気信号に変換し、音声信号としての電気信号を音声信号処理部107に出力する。例えば、ユーザが通話を行っているとき、ユーザの声や背景雑音がマイクロホン107bから入力される。
カメラ108は、光学系、撮像素子、ADC(Analog-to-Digital Converter)、及び信号処理回路などを有する。光学系は、レンズや絞り機構などを含む導光部である。撮像素子は、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの光電変換素子である。
ADCは、撮像素子から出力される電気信号をデジタル信号に変換する回路である。信号処理回路は、ADCから出力されたデジタル信号に対して画質の調整や符号化などの信号処理を施して画像データを生成する回路である。信号処理回路により生成された画像データは、不揮発性メモリ104に書き込まれる。
図4は、第2の実施の形態の帳票管理サーバのハードウェアの例を示す図である。
ARサーバ200は、CPU201、RAM202、HDD203、画像信号処理部204、入力信号処理部205、媒体リーダ206及び通信インタフェース207を有する。上記のユニットは、それぞれバス208に接続されている。
CPU201は、プログラムの命令を実行する演算回路を含むプロセッサである。CPU201は、HDD203に記憶されたプログラムやデータの少なくとも一部をRAM202にロードし、プログラムを実行する。なお、CPU201は複数のプロセッサコアを備えてもよく、ARサーバ200は複数のプロセッサを備えてもよく、以下で説明する処理を複数のプロセッサ又はプロセッサコアを用いて並列に実行してもよい。また、複数のプロセッサの集合(マルチプロセッサ)を「プロセッサ」と呼んでもよい。
RAM202は、CPU201が実行するプログラムやCPU201が演算に用いるデータを一時的に記憶する揮発性の半導体メモリである。なお、ARサーバ200は、RAM以外の種類のメモリを備えてもよく、複数個のメモリを備えてもよい。
HDD203は、OS(Operating System)やミドルウェアやアプリケーションソフトウェアなどのソフトウェアのプログラム、及び、データを記憶する不揮発性の記憶装置である。なお、ARサーバ200は、フラッシュメモリやSSD(Solid State Drive)などの他の種類の記憶装置を備えてもよく、複数の不揮発性の記憶装置を備えてもよい。
画像信号処理部204は、CPU201からの命令に従って、ARサーバ200に接続されたディスプレイ51に画像を出力する。ディスプレイ51としては、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD)、プラズマディスプレイ(PDP:Plasma Display Panel)、有機EL(OEL)ディスプレイなどを用いることができる。
入力信号処理部205は、ARサーバ200に接続された入力デバイス52から入力信号を取得し、CPU201に出力する。入力デバイス52としては、マウスやタッチパネルやタッチパッドやトラックボールなどのポインティングデバイス、キーボード、リモートコントローラ、ボタンスイッチなどを用いることができる。また、ARサーバ200に、複数の種類の入力デバイスが接続されていてもよい。
媒体リーダ206は、記録媒体53に記録されたプログラムやデータを読み取る読み取り装置である。記録媒体53として、例えば、フレキシブルディスク(FD:Flexible Disk)やHDDなどの磁気ディスク、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)などの光ディスク、光磁気ディスク(MO:Magneto-Optical disk)、半導体メモリなどを使用できる。媒体リーダ206は、例えば、記録媒体53から読み取ったプログラムやデータをRAM202又はHDD203に格納する。
通信インタフェース207は、スイッチなどの通信装置とケーブルで接続される有線通信インタフェースでもよいし、基地局又はアクセスポイントと無線リンクで接続される無線通信インタフェースでもよい。
例えば、通信インタフェース207は、ネットワークNWに接続され、ネットワークNWを介して他のコンピュータ(例えば、帳票管理サーバ300)と通信を行う。また、通信インタフェース207は、無線通信網を介して他のコンピュータ(例えば、端末装置100)と通信を行う。
なお、ARサーバ200は、媒体リーダ206を備えていなくてもよく、ユーザが操作する端末装置(例えば、帳票登録端末400)から制御可能である場合には画像信号処理部204や入力信号処理部205を備えていなくてもよい。また、ディスプレイ51や入力デバイス52が、ARサーバ200の筐体と一体に形成されていてもよい。帳票管理サーバ300及び帳票登録端末400も、ARサーバ200と同様のハードウェア構成によって実現することができる。
(端末装置の機能について)
図5は、第2の実施の形態の端末装置の機能の例を示すブロック図である。
端末装置100は、撮像部111、マーカ検出部112、付加情報取得部113、表示制御部114を有する。
撮像部111の機能は、カメラ108により実現できる。マーカ検出部112、表示制御部114の機能は、CPU102により実現できる。付加情報取得部113の機能は、CPU102及び通信部101の機能により実現できる。
撮像部111は、帳票を撮像し、撮像画像をマーカ検出部112及び表示制御部114へ入力する。
マーカ検出部112は、撮像画像からARマーカを検出する。また、マーカ検出部112は、検出したARマーカの特徴量を抽出し、付加情報取得部113へ入力する。このとき、マーカ検出部112は、ARマーカの白領域を所定の分割数(例えば、256分割)で分割し、各分割領域の特徴(黒画素数など)を数値化して特徴量を計算する。
付加情報取得部113は、ARサーバ200へARマーカの特徴量を送信し、ARサーバ200からARマーカに対応する付加情報を取得する。
また、付加情報取得部113は、表示制御部114から、撮像画像をディスプレイ105に表示する場合の画面上の撮像画像の表示位置を示す表示情報を取得する。そして、付加情報取得部113は、取得した表示情報をARサーバ200へ送信し、付加情報を表示する位置を示す位置情報をARサーバ200から取得する。
付加情報取得部113は、取得した付加情報及びその付加情報に対応する位置情報を表示制御部114へ入力する。表示制御部114は、付加情報取得部113から入力された位置情報に従い撮像画像に付加情報を重畳してディスプレイ105に表示する。
(ARサーバの機能について)
図6は、第2の実施の形態のARサーバの機能の例を示すブロック図である。
ARサーバ200は、記憶部211、付加情報管理部212、表示可能領域設定部213、付加情報調整部214を有する。
記憶部211の機能は、RAM202及びHDD203により実現できる。付加情報管理部212、表示可能領域設定部213、付加情報調整部214の機能は、CPU201及び通信インタフェース207などにより実現できる。
記憶部211は、ARデータベース(DB)211aを有する。
図7は、第2の実施の形態のARデータベースの例を示す図である。
ARデータベース211aは、マーカ識別情報、付加情報、標準サイズ、帳票IDが登録されるデータベースである。
マーカ識別情報は、ARマーカを識別する識別番号と、ARマーカの特徴量とを含む。図7の例において、ARデータベース211aには、識別番号AR01のARマーカの特徴量010010、及び識別番号AR02のARマーカの特徴量011011が登録されている。
付加情報は、端末装置100のディスプレイ105に表示される帳票の撮像画像に重畳表示される画像データである。図7の例において、ARデータベース211aには、画像データP−AR01、P−AR02が登録されている。
標準サイズは、付加情報として登録された画像のサイズを示す情報である。図7の例において、ARデータベース211aには、画像データP−AR01の標準サイズとして300×400(ピクセル)、画像データP−AR02の標準サイズとして100×100(ピクセル)が登録されている。
帳票IDは、各帳票を識別する識別情報である。ARデータベース211aでは、帳票IDにより、帳票毎にマーカ識別情報、付加情報、標準サイズが対応付けられる。図7の例において、ARデータベース211aには、帳票IDがHYO01、HYO02のレコードが登録されている。
再び図6を参照する。
付加情報管理部212は、帳票管理サーバ300から、マーカ識別情報、付加情報、標準サイズ、帳票IDを取得する。そして、付加情報管理部212は、取得したマーカ識別情報、付加情報、標準サイズ、帳票IDをARデータベース211aに登録する。
表示可能領域設定部213は、端末装置100のディスプレイ105に付加情報を表示することが可能な表示可能領域を計算する。このとき、表示可能領域設定部213は、帳票上で帳票データが記入されているデータ部領域の情報を帳票管理サーバ300から取得し、端末装置100のディスプレイ105の領域のうち、取得したデータ部領域外の領域を表示可能領域に設定する。
付加情報調整部214は、表示可能領域設定部213が設定した表示可能領域に含まれる範囲内で付加情報の画像サイズを縮小する。例えば、付加情報調整部214は、表示可能領域よりも標準サイズが大きい付加情報を、表示可能領域に収まるように縮小する。
また、付加情報調整部214は、表示可能領域の中で付加情報が表示される位置を決定し、調整後の付加情報と共に表示位置の情報を端末装置100へ送信する。このとき、付加情報調整部214は、例えば、付加情報が相互に重ならない条件下で、ARマーカとの距離が最小となるように付加情報の表示位置を決定してもよい。
(帳票管理サーバの機能について)
図8は、第2の実施の形態の帳票管理サーバの機能の例を示すブロック図である。
帳票管理サーバ300は、記憶部311、帳票管理部312、付加情報登録部313、及びデータ部領域設定部314を有する。
記憶部311の機能は、RAM202、HDD203又は他のメモリなどにより実現できる。帳票管理部312、付加情報登録部313、データ部領域設定部314の機能は、CPU201及び通信インタフェース207などにより実現できる。
記憶部311は、帳票データベース(DB)311aを有する。
図9は、第2の実施の形態の帳票データベースの例を示す図である。
帳票データベース311aは、帳票IDと、帳票様式と、帳票データとが登録されるデータベースである。
帳票IDは、各帳票を識別するための識別情報である。図9の例において、帳票データベース311aには、帳票IDがそれぞれHYO01、HYO02の2つのレコードが登録されている。
帳票様式は、帳票上の枠線、帳票項目、ARマーカの位置及び種類、付加情報の生成方法などである。図9の例において、帳票データベース311aには、帳票様式を示すオーバレイ情報AAAが登録されている。
帳票データは、帳票の帳票項目に記入されたデータである。図9の例において、帳票データベース311aには、帳票IDがHYO01の帳票上の帳票データを含むデータファイルU01.dat、及び帳票IDがHYO02の帳票上の帳票データを含むデータファイルU02.datが登録されている。
再び図8を参照する。
帳票管理部312は、帳票登録端末400から帳票様式を示すオーバレイ情報及び帳票データを取得し、取得したオーバレイ情報及び帳票データを帳票データベース311aに登録する。帳票管理部312は、帳票管理サーバ300に直接又はネットワークNWを介して接続されたプリンタ70を用い、帳票様式に従って帳票データを含む帳票を印刷する。このとき、帳票管理部312は、帳票にARマーカを印刷する。
付加情報登録部313は、オーバレイ情報に含まれる付加情報の生成方法に従い、帳票データから付加情報を生成する。例えば、付加情報登録部313は、月別売上高を示す帳票データの数値からグラフを生成し、グラフの画像データを付加情報とする。付加情報登録部313は、帳票データベース311aに登録された帳票の帳票ID、その帳票に付されたARマーカ、及び付加情報をARサーバ200に送信して登録させる。
データ部領域設定部314は、ARサーバ200からデータ部領域の問い合わせを受けたとき、帳票データベース311aに登録されているオーバレイ情報及び帳票データに基づき、帳票データが記入されている帳票上のデータ部領域を特定する。そして、データ部領域設定部314は、特定したデータ部領域の情報をARサーバ200へ送信する。
(表示可能領域の設定方法などについて)
図10は、第2の実施の形態の帳票の例を示す図である。
請求書T10は帳票の一例である。
請求書T10は、帳票項目T11、T12、T13、T14、T15を含む。帳票項目T11、T12、T14、T15には、それぞれ矩形枠の左上端にARマーカM1、M2、M4、M5が付されている。ARマーカを付す位置は、帳票登録端末400を利用してユーザが任意に設定できる。帳票項目T11、T12、T13、T14、T15内に記入されている文字や数字は帳票データの一例である。
帳票項目T11は、請求先の情報(住所、名称など)を含む項目である。帳票項目T12は、請求元の情報(住所、名称、電話番号など)を含む項目である。帳票項目T13は、請求額(総額)の情報を含む項目である。帳票項目T14は、請求明細(発注日の日付、商品名、数量、単価、金額など)の情報を含む項目である。帳票項目T15は、月別の合計請求額(1月合計、2月合計など)の情報を含む項目である。
例えば、帳票項目T11に含まれる住所の情報から地図データを付加情報として生成することができる。また、帳票項目T11に含まれる名称の情報から個人のプロフィールデータを付加情報として生成することができる。帳票項目T12についても同様である。
地図データやプロフィールデータは、帳票管理サーバ300の記憶部311に予め登録されていてもよいし、付加情報登録部313がWebから検索して取得してもよい。
帳票項目T14に含まれる日付と数値から棒グラフや円グラフなどのグラフを付加情報として生成することができる。帳票項目T15についても同様である。
どの帳票項目について、どのような付加情報を重畳表示するかは、帳票の設計時に帳票登録端末400を利用してユーザが任意に設定でき、オーバレイ情報として帳票データベース311aに登録される。また、図10の例では帳票項目T11、T12、T13、T14、T15に帳票データが記入されているが、帳票データベース311aに登録されている帳票データを参照すれば、帳票データが記入されている帳票項目の特定ができる。
また、帳票項目が複数のフィールド(例えば、金額を記入する枠)を含む場合、帳票データから空のフィールドの特定ができる。図10の例において、帳票項目T14のうち、備考欄には何も記入されていない。そのため、帳票管理サーバ300のデータ部領域設定部314により帳票項目T14の備考欄は空のフィールドとして特定される。
図10の例では帳票項目T11、T12、T13、T14、T15に帳票データが記入されているため、帳票管理サーバ300のデータ部領域設定部314により、図11に示すようなデータ部領域T20が特定される。このとき、データ部領域設定部314は、空のフィールドを含まないようにデータ部領域T20を特定する。
図11は、第2の実施の形態のデータ部領域の例を示す図である。
データ部領域T20の情報が得られると、ARサーバ200の表示可能領域設定部213は、図12に示すように表示可能領域T30を設定できる。図12は、第2の実施の形態の付加情報の表示の例を示す図である。つまり、表示可能領域設定部213は、端末装置100のディスプレイ105の画面内で、請求書T10の表示位置からデータ部領域T20が占める範囲を割り出し、その範囲外に表示可能領域T30を設定する。
表示可能領域T30が設定されると、ARサーバ200の付加情報調整部214は、付加情報A11、A12が表示可能領域T30に収まるようにサイズを調整する。また、付加情報調整部214は、付加情報A11、A12が互いに重ならず、それぞれ対応するARマーカからの距離が短く(例えば、最小)なるように付加情報A11、A12の位置を決定する。
付加情報A11、A12の位置が決定されると、端末装置100の表示制御部114は、図12に示すように、決定された位置に付加情報A11、A12を重畳表示する。これにより、付加情報A11、A12によって帳票データが隠されてしまうのを抑制し、ユーザが帳票データの内容と付加情報A11、A12とを同時に確認することが容易となる。すなわち、付加情報を重畳表示したときの撮像画像上での帳票の視認性を改善できる。
図13は、第2の実施の形態の付加情報の表示可能領域の例を示す図である。
上記のように、帳票データが記入されている帳票項目を含むようにデータ部領域が設定され、データ部領域外に付加情報の表示可能領域が設定される。また、帳票項目に複数のフィールドを含み、そのフィールドに記入される帳票データの数(例えば、表の記入済み行数)が可変の帳票の場合、空欄になっているフィールドに重なるように表示可能領域を設定することができる。
図13(A)に示すように、表示可能領域は、帳票に印字がされている帳票項目のフィールドを避けるように設定される。フィールドに印字がされているかは、帳票データベース311aに登録されている帳票データを参照すれば判定することができる。一方、図13(B)に示すように、フィールドに帳票データが印字されていない空欄のフィールドには、表示可能領域が設定され得る。このように、印字がない空欄のフィールドに重なるように表示可能領域を設定することにより、付加情報の表示のために帳票上の領域を有効に利用できるようになり、付加情報をより多く又は大きく表示できるため、視認性の向上に寄与する。
(付加情報の登録について)
図14は、第2の実施の形態の付加情報の登録の処理フローを示すシーケンス図である。
(S101)帳票登録端末400を操作するユーザは、帳票様式の設計又は予め用意された帳票様式の中から利用する帳票様式を選択する。
帳票様式を設計する場合、ユーザは、帳票様式の設計用プログラムを利用し、帳票の枠線のレイアウト、帳票データを記入するフィールドの設定、帳票項目の設定、フィールドと帳票項目との対応付けなどを行う。
また、ユーザは、帳票項目毎にARマーカを付与するかどうか、どのようなARマーカを付与するか(ARマーカのデザイン)、及びARマーカに割り当てるマーカ識別番号と付加情報の生成方法を定義する。ここでユーザが定義した内容も帳票様式に含まれる。帳票登録端末400は、設計された帳票様式の情報(オーバレイ情報)を保持する。
帳票様式が予め用意されている場合、その帳票様式の情報は、帳票登録端末400が保持していてもよいし、帳票管理サーバ300が保持していてもよい。帳票管理サーバ300が帳票様式の情報を保持している場合、帳票登録端末400は、帳票管理サーバ300から帳票様式の情報を取得し、取得した情報が示す帳票様式を選択可能な状態でユーザに提示する。帳票登録端末400は、選択された帳票様式の情報(オーバレイ情報)を保持する。
(S102)帳票登録端末400は、S101で設計又は選択された帳票様式に従い画面(例えば、ディスプレイ51の画面)上に帳票を表示する。このとき、帳票登録端末400は、帳票に含まれる帳票項目に対しユーザが帳票データを記入可能な状態にする。ユーザは、帳票項目に帳票データを記入する。
また、ユーザは、個々に帳票を識別する帳票IDを帳票に付与する。但し、帳票データが記入された帳票毎に帳票登録端末400が帳票IDを自動的に付与してもよい。帳票登録端末400は、帳票様式、帳票データ、帳票IDを対応付けて保持する。このとき、帳票登録端末400は、どの帳票データがどの帳票項目のフィールドに記入されたかを示す情報を帳票データのデータファイルに含めて保持する。
(S103)帳票登録端末400は、帳票を登録するように帳票管理サーバ300へ要求する。このとき、帳票登録端末400は、帳票の情報(帳票様式)、帳票データ、帳票IDを帳票管理サーバ300へ送信し、該帳票の情報を登録するように要求する。帳票管理サーバ300に含まれる帳票の情報にはオーバレイ情報も含まれる。
(S104)帳票の登録要求を受けた帳票管理サーバ300の帳票管理部312は、帳票登録端末400から受信した帳票の情報を帳票データベース311a(例えば、図9を参照)に登録する。
(S105)帳票管理部312は、S104で帳票データベース311aに登録した帳票様式に従い、プリンタ70を利用して帳票データを記入した帳票を印刷する。このとき、帳票様式で定義されているARマーカも帳票上に印刷される。
(S106)帳票管理サーバ300の付加情報登録部313は、帳票様式でARマーカ毎に定義された付加情報の生成方法に従い、ARマーカが付与される帳票項目に記入された帳票データを用いて付加情報を生成する。
例えば、「月別合計金額」の帳票項目にARマーカが付され、そのARマーカに割り当てられた付加情報の生成が「棒グラフの生成」である場合、付加情報登録部313は、該当する帳票項目の帳票データ(金額)から棒グラフを生成する(図12のA11参照)。
(S107)付加情報登録部313は、S106で生成した付加情報の登録をARサーバ200へ要求する。このとき、付加情報登録部313は、S106で生成した付加情報、その付加情報に対応するARマーカのマーカ識別番号及び画像データ、そのARマーカが付された帳票に対応する帳票IDをARサーバ200へ送信する。
(S108)付加情報の登録要求を受けたARサーバ200の付加情報管理部212は、帳票管理サーバ300から受信した付加情報をARデータベース211aに登録する。このとき、付加情報管理部212は、付加情報と共に受信した帳票ID及びマーカ識別番号を対応付けてARデータベース211aに登録する。
また、付加情報管理部212は、ARマーカの画像データから特徴量を計算する。付加情報管理部212は、ARマーカから白領域を抽出し、白領域を所定の分割数(256分割など)で分割し、分割領域の各々を数値化してARマーカの特徴量を計算する。そして、付加情報管理部212は、マーカ識別情報として、上記のマーカ識別番号と共に、計算した特徴量をARデータベース211aへ登録する。
(付加情報の表示について)
図15は、第2の実施の形態の付加情報の表示の処理フローを示すシーケンス図である。
(S111)端末装置100の撮像部111は、帳票を撮像し、撮像画像を出力する。撮像部111が撮像する帳票は、帳票管理サーバ300の帳票管理部312により印刷されたものである。
(S112)端末装置100のマーカ検出部112は、S111で撮像部111が出力した撮像画像からARマーカを検出する。このとき、マーカ検出部112は、撮像画像からARマーカの黒枠に基づいてARマーカの検出を行う。ARマーカが検出された場合(検出成功)、処理はS113へ進む。一方、ARマーカが検出されなかった場合(検出失敗)、図15に示した一連の処理は終了する。
(S113)マーカ検出部112は、撮像画像から検出したARマーカの白領域に含まれる画像パターンからARマーカの特徴量を計算する。
撮像画像がカラー画像である場合、マーカ検出部112は、撮像画像をグレースケール化し、二値化し、白黒反転した上で、ARマーカの白領域(反転しているため、実際には黒背景の領域)を所定の分割数で分割し、各分割領域の特徴を数値化する。これらの処理により得られた各分割領域に対応する数値の集合がARマーカの特徴量となる。
上記所定の分割数は、ARサーバ200のARデータベース211aに登録されている特徴量の計算時に用いた分割数と同じである。なお、撮像画像がカラー画像でない場合にはグレースケール化の処理が省略され得る。
(S114)端末装置100の付加情報取得部113は、S113で計算したARマーカの特徴量をARサーバ200へ送信し、ARマーカに対応する付加情報を要求する。
(S115)付加情報の要求を受けたARサーバ200の表示可能領域設定部213は、ARデータベース211aに登録されたARマーカの特徴量のうち、端末装置100から受信したARマーカの特徴量に最も近い特徴量を抽出する。
例えば、特徴量がビット列で表現されている場合、付加情報取得部113は、ビット列同士の距離(例えば、ハミング距離)が最も短くなる特徴量を抽出する。
また、表示可能領域設定部213は、抽出した特徴量に対応する帳票IDをARデータベース211aから抽出する。
(S116)表示可能領域設定部213は、帳票のうち、帳票データが記入されている帳票項目のフィールドを全て含むデータ部領域の情報(データ部領域情報)を帳票管理サーバ300に要求する。このとき、表示可能領域設定部213は、S115で特定した帳票IDを帳票管理サーバ300へ送信する。
(S117)データ部領域情報の要求を受けた帳票管理サーバ300のデータ部領域設定部314は、ARサーバ200から受信した帳票IDに対応する帳票様式及び帳票データを帳票データベース311aから抽出する。
データ部領域設定部314は、帳票データベース311aから抽出した帳票様式及び帳票データに基づき帳票データが記入されている帳票項目のフィールドを特定する。そして、データ部領域設定部314は、特定したフィールドを全て含むようにデータ部領域を設定する。
(S118)データ部領域設定部314は、S117で設定したデータ部領域の情報をARサーバ200へ送信する。
(S119)データ部領域情報を受信したARサーバ200の表示可能領域設定部213は、撮像画像が表示された場合における端末装置100の表示画面内でデータ部領域外の領域を計算し、計算した領域を表示可能領域とする(図12のT30参照)。
(S120)ARサーバ200の付加情報調整部214は、付加情報が表示可能領域に収まるように付加情報の画像サイズを調整する。
例えば、付加情報調整部214は、ARデータベース211aに登録された標準サイズを参照し、表示可能領域より大きな付加情報の画像サイズを縮小する。
複数の付加情報がある場合、付加情報調整部214は、付加情報の画像が互いに重ならず、全てに付加情報が表示可能領域に収まるように各付加情報の画像サイズを縮小する。
表示可能領域に比べて標準サイズが小さい場合、付加情報調整部214は、表示可能領域に収まる範囲で付加情報を拡大してもよい。
また、付加情報調整部214は、調整後の各付加情報について表示可能領域における表示位置を設定する。
(S121)付加情報調整部214は、S120で調整後の付加情報及び各付加情報の表示位置(付加情報等)を端末装置100へ送信する。
(S122)付加情報等を受信した端末装置100の付加情報取得部113は、付加情報等を表示制御部114へ入力する。表示制御部114は、撮像画像をディスプレイ105に表示する。また、表示制御部114は、S120で設定された付加情報の表示位置に基づき撮像画像に付加情報を重畳して表示する。
(変形例)
図15の例では、ARマーカから帳票IDが特定されているが、端末装置100にユーザが帳票IDを手入力し、端末装置100からARサーバ200へと送信されるシステムに変形することもできる。さらに、ユーザの手入力に代えて、端末装置100が撮像画像から帳票IDを自動認識するシステムに変形してもよい。例えば、帳票IDが印刷される場所が予め設定されていれば、その場所に記載された文字や数字のデータを、OCR(Optical Character Recognition)技術により撮像画像から読み取ることができる。
以上、第2の実施の形態について説明した。
第2の実施の形態に係る技術によれば、帳票の作成に用いられた帳票データを参照して、帳票を撮像した撮像画像の中から表示可能領域が検出される。そして、帳票に対応する付加情報が、表示可能領域の外に表示される。これにより、付加情報によって帳票データの印刷内容が隠されてしまうのを抑制し、ユーザが印刷内容と付加情報の両方を同時に確認することが容易となる。すなわち、付加情報を重畳表示したときの撮像画像上での帳票の視認性を改善できる。
1 情報処理装置
1a 制御部
2 撮像装置
3 表示装置
4 記憶手段
4a 帳票データ
5 撮像画像
5a 印字データ
6 付加情報

Claims (5)

  1. コンピュータに、
    記憶手段に記憶された帳票データに基づいて、帳票を撮像した撮像画像の中で、前記帳票データを用いて印字された前記帳票上の印字データの領域を検出し、
    表示装置に表示された前記撮像画像上の、検出した前記印字データの領域外に、前記帳票に対応する付加情報を前記撮像画像と重畳させて前記表示装置に表示させる、
    処理を実行させ
    前記印字データの領域外に、前記帳票に設けられた複数のフィールドのうち前記印字データを含まない空のフィールドを含む、
    表示制御プログラム。
  2. 前記記憶手段には、前記複数のフィールドの位置を示すレイアウト情報が記憶され、
    前記帳票データと前記レイアウト情報とに基づいて、前記複数のフィールドが、前記印字データを含む印字済フィールドと前記空のフィールドとに区分される、
    請求項記載の表示制御プログラム。
  3. 前記コンピュータに、
    前記印字データの領域の外である前記撮像画像上の他の領域の大きさに基づいて、前記付加情報の表示サイズを決定する、
    処理を実行させる請求項1または2記載の表示制御プログラム。
  4. コンピュータが実行する表示制御方法であって、
    記憶手段に記憶された帳票データに基づいて、帳票を撮像した撮像画像の中で、前記帳票データを用いて印字された前記帳票上の印字データの領域を検出し、
    表示装置に表示された前記撮像画像上の、検出した前記印字データの領域外に、前記帳票に対応する付加情報を前記撮像画像と重畳させて前記表示装置に表示させ、
    前記印字データの領域外に、前記帳票に設けられた複数のフィールドのうち前記印字データを含まない空のフィールドを含む、
    表示制御方法。
  5. 記憶手段に記憶された帳票データに基づいて、帳票を撮像した撮像画像の中で、前記帳票データを用いて印字された前記帳票上の印字データの領域を検出し、表示装置に表示された前記撮像画像上の、検出した前記印字データの領域外に、前記帳票に対応する付加情報を前記撮像画像と重畳させて前記表示装置に表示させる制御部、
    を有し、
    前記印字データの領域外に、前記帳票に設けられた複数のフィールドのうち前記印字データを含まない空のフィールドを含む、
    情報処理装置。
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