JP6421514B2 - 活線挿抜可能な電子機器 - Google Patents

活線挿抜可能な電子機器 Download PDF

Info

Publication number
JP6421514B2
JP6421514B2 JP2014192729A JP2014192729A JP6421514B2 JP 6421514 B2 JP6421514 B2 JP 6421514B2 JP 2014192729 A JP2014192729 A JP 2014192729A JP 2014192729 A JP2014192729 A JP 2014192729A JP 6421514 B2 JP6421514 B2 JP 6421514B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
power supply
circuit
supply voltage
electronic circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014192729A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016062565A (ja
Inventor
田中 康祐
康祐 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to JP2014192729A priority Critical patent/JP6421514B2/ja
Publication of JP2016062565A publication Critical patent/JP2016062565A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6421514B2 publication Critical patent/JP6421514B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Continuous-Control Power Sources That Use Transistors (AREA)

Description

本発明は活線挿抜可能な電子機器に関する。
従来、ホスト装置に活線挿抜(ホットスワップ)可能な電子機器(例えば特許文献1に示す活線挿抜可能な光トランシーバ)が知られている。このような電子機器をホスト装置に活線挿入すると、活線挿入した瞬間にホスト装置から電子機器に大電流(突入電流)が流れ、ホスト装置あるいは電子機器にダメージを与えるおそれがある。そのため、活線挿抜可能な電子機器には、活線挿入後に電流を少しずつ増加させ突入電流の発生を抑制する電圧制御ICが設けられる。電圧制御ICによって、電子機器の回路に供給される電圧がゆるやかに上昇させられることで、ホスト装置から電子装置に流入する電流はゆるやかに増加させられる。
特許4893404号公報
上述したような電子機器は、複数の電源系統で動作する複数の電子回路が相互に電気配線によって接続されて構成されている。複数の電源系統(複数の電源電圧)を生成すべく、当該電子機器には電圧を変換する電圧レギュレータ(電圧変換回路)が設けられている。当該電子機器では、ホスト装置に活線挿入された際に電源電圧が電圧制御ICに入力され、当該電圧制御ICから出力された電圧が電圧レギュレータに入力されて、電圧レギュレータにより、入力された電圧が各電子回路を動作させる電圧に変換される。
ここで、例えば電圧レギュレータに入力される前の電圧(変換前の電圧)により動作する電子回路(変換前回路)と、電圧レギュレータにて変換された後の電圧(変換後の電圧)により動作する電子回路(変換後回路)とを比較すると、変換後回路のほうが、より小さい電圧で動作する。電圧制御ICから出力される電圧が徐々に高くされることにより、変換前の電圧だけでなく変換後の電圧も徐々に高くなるところ、変換前回路に入力される電圧が変換前回路の動作電圧に達するよりも早く、変換後回路に入力される電圧が変換後回路の動作電圧に達してしまう場合が考えられる。この場合には、変換後回路が変換前回路に先行して動作することとなる。当該電子機器では、最初に変換前回路が動作し、変換前回路と変換後回路との接続状態が確立された後に変換後回路が動作することによって正常な運転が担保されている場合があるところ、変換前回路との接続状態が不安定な状態で変換後回路が動作(誤動作)することにより、電子機器が正常に運転できないおそれがある。
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、電子回路の誤動作を抑制することができる電子機器を提供することを目的とする。
本発明に係る電子機器は、その一側面として、ホスト装置に活線挿抜可能な電子機器であって、活線挿入によってホスト装置から電源電圧の供給を受けると共に、電源電圧の経時的な増加率を緩和させた第1の電源電圧を出力する電圧制御回路と、第1の電源電圧の供給を受けて動作する第1の電子回路と、第1の電源電圧の供給を受けて、第1の電源電圧よりも小さい第2の電源電圧を生成する電圧変換回路と、第2の電源電圧の供給を受けて動作する第2の電子回路と、制御端子に入力された制御信号に応じて、2つの電流端子の間のインピーダンスを変化させる電圧上昇抑制回路と、を備え、電圧上昇抑制回路の一方の電流端子は電圧変換回路に電気的に接続され、電圧上昇抑制回路の他方の電流端子は接地電位線に電気的に接続され、電圧上昇抑制回路の制御端子は電圧制御回路に電気的に接続され、電圧制御回路は、第1の電源電圧が第1の電子回路の最小動作可能電圧よりも小さい場合に、制御信号によって第2の電源電圧を第2の電子回路の最小動作可能電圧よりも小さい値にし、第1の電源電圧が第1の電子回路の最小動作可能電圧に等しいか大きい場合に、制御信号によって第2の電源電圧を第2の電子回路の最小動作可能電圧よりも大きい値にする。
本発明によれば、電子回路の誤動作を抑制することができる電子機器を提供することができる。
本実施形態に係る光トランシーバの構成を示すブロック図である。 比較例に係る光トランシーバの構成を示すブロック図である。 比較例に係る光トランシーバの構成を示すブロック図である。 変形例に係る光トランシーバの構成を示すブロック図である。
[本願発明の実施形態の説明]
最初に本願発明の実施形態の内容を列記して説明する。
本発明に係る電子機器は、その一側面として、ホスト装置に活線挿抜可能な電子機器であって、活線挿入によってホスト装置から電源電圧の供給を受けると共に、電源電圧の経時的な増加率を緩和させた第1の電源電圧を出力する電圧制御回路と、第1の電源電圧の供給を受けて動作する第1の電子回路と、第1の電源電圧の供給を受けて、第1の電源電圧よりも小さい第2の電源電圧を生成する電圧変換回路と、第2の電源電圧の供給を受けて動作する第2の電子回路と、制御端子に入力された制御信号に応じて、2つの電流端子の間のインピーダンスを変化させる電圧上昇抑制回路と、を備え、電圧上昇抑制回路の一方の電流端子は電圧変換回路に電気的に接続され、電圧上昇抑制回路の他方の電流端子は接地電位線に電気的に接続され、電圧上昇抑制回路の制御端子は電圧制御回路に電気的に接続され、電圧制御回路は、第1の電源電圧が第1の電子回路の最小動作可能電圧よりも小さい場合に、制御信号によって第2の電源電圧を第2の電子回路の最小動作可能電圧よりも小さい値にし、第1の電源電圧が第1の電子回路の最小動作可能電圧に等しいか大きい場合に、制御信号によって第2の電源電圧を第2の電子回路の最小動作可能電圧よりも大きい値にする。
この電子機器では、電圧上昇抑制回路の一方の電流端子が、電圧変換回路に電気的に接続されるとともに、他方の電流端子が接地電位線に電気的に接続されている。そして、第1の電源電圧が第1の電子回路の最小動作可能電圧よりも小さい場合には、第2の電源電圧が第2の電子回路の最小動作可能電圧よりも小さくされ、大きい場合には、第2の電源電圧が第2の電子回路の最小動作可能電圧よりも大きくされる。そのため、第2の電源電圧は、第1の電源電圧が第1の電子回路の動作電圧よりも大きくなってはじめて(すなわち、第1の電子回路が動作してはじめて)、第2の電子回路の最小動作可能電圧よりも大きい値となり得る。これにより、第1の電子回路が動作するよりも前に第2の電子回路が誤動作する事態を回避することができる。以上より、本発明によれば、電子回路の誤動作を抑制することができる。
また、本発明に係る電子機器では、電圧上昇抑制回路が、トランジスタを備え、トランジスタの一方の電流端子が、電圧上昇抑制回路の一方の電流端子であり、トランジスタの他方の電流端子が、電圧上昇抑制回路の他方の電流端子であり、トランジスタの制御端子が、電圧上昇抑制回路の制御端子であってもよい。このようなトランジスタを用いることで、トランジスタをオン状態とすることによって第2の電源電圧の値を第2の電子回路の最小動作可能電圧よりも小さくすることができる。また、トランジスタをオフ状態とすることにより、トランジスタの影響を受けずに、第2の電源電圧の値を第1の電源電圧に応じた値とすることができる。つまり、トランジスタを用いることによって、電子回路の誤動作抑制を容易且つ確実に行うことができる。
また、本発明に係る電子機器では、電圧上昇抑制回路が、抵抗をさらに備え、トランジスタの一方の電流端子と、電圧変換回路とが、抵抗を介して電気的に接続されていてもよい。これにより、トランジスタの電流端子間のインピーダンスが過度に小さくなりドレイン電流が過大となることを防止することができる。なお、トランジスタの他方の電流端子と、接地電位線とが、抵抗を介して電気的に接続されていてもよい。
[本願発明の実施形態の詳細]
本発明の実施形態に係る電子機器の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
図1は、本実施形態に係る光トランシーバの構成を示すブロック図である。光トランシーバ1(電子機器)は、例えば1300nm帯の4つの波長を使用して2芯双方向で光信号を送受信する100ギガビット光トランシーバであり、ホスト装置50に対して活線挿抜可能なモジュールである。このような光トランシーバの外形、端子配置、電気的特性、及び光学的特性に関する規格は、例えば、MSA(Multi-Source Agreement)規格のQSFP(Quad SmallForm Factor Pluggable)やCFP(100G Form-factor Pluggable)によって規定されている。なお、本実施形態では光トランシーバ1は100ギガビット光トランシーバとして説明するが、光トランシーバ1は40ギガビット光トランシーバ等であってもよい。
光トランシーバ1は、端子部11と、電圧制御回路12と、電子回路13(第1の電子回路)と、電子回路14(第2の電子回路)と、電圧レギュレータ15と、電圧上昇抑制回路16と、CDR(Clock Data Recovery)18,21と、レーザダイオードドライバ(LDD:LaserDiode Drivers)19と、発光素子(LD:Laser Diode)20と、TIA(Trans-Impedance Amplifier)22と、受光素子(PD:PhotoDiode)23と、を備えて構成されている。
端子部11は、光トランシーバ1がホスト装置50に活線挿入された際にホスト装置50の端子部51と電気的に接続される端子群である。端子部11は、電源端子32と、制御信号端子33〜35と、送信端子36と、受信端子37と、グランド端子38と、を有している。電源端子32は、ホスト装置50の端子部51に含まれた電源端子52に電気的に接続される。電源端子32には、ホスト装置50より3.3V電源が供給される。制御信号端子33〜35は、ホスト装置50の制御信号端子53〜55に電気的に接続される。制御信号端子33〜35には、電子回路13を制御する制御信号がホスト装置50より入力される。なお、制御信号の向きは一方向には限定されず、電子回路13からホスト装置50に制御信号が入力される場合を含んでもよい。送信端子36は、ホスト装置50の送信端子56に電気的に接続される。送信端子36には、ホスト装置50から送信される送信データ信号が入力される。受信端子37は、ホスト装置50の受信端子57に電気的に接続される。受信端子37には、ホスト装置50に送信される受信データ信号が入力される。グランド端子38は、ホスト装置50のグランド端子58に電気的に接続される。グランド端子38は、接地電位線GNDに電気的に接続されている。
ここで、送信端子36に入力された送信データ信号は、CDR18によってクロックデータリカバリが行われた後にLDD19を介してLD20に入力され、LD20によって光信号として出力される。LDD19は、LD20の出力光を変調するための駆動信号を出力する。LDD19は、互いに発振波長の異なる4つのLD20を並列に駆動する4つの駆動回路を内蔵した4ch Driver ICであり、各駆動回路はそれぞれ異なるLD20に接続されている。
また、受信端子37に入力される受信データ信号は、4つのPD23それぞれによって出力された4つの電気信号(電流信号)がTIA22においてインピーダンス変換されるとともに増幅されて電圧信号とされ、CDR21においてクロックデータリカバリが行われた信号である。
電圧制御回路12は、電源端子32に電気的に接続されており、光トランシーバ1がホスト装置50に活線挿入された際に、電源端子32と電源端子52とが機械的に接触するとほぼ同時にホスト装置50に電気的に接続される。電圧制御回路12は、ホスト装置50に電気的に接続されると、瞬間的(数ミリ秒〜数十ミリ秒)に、ホスト装置50内部の3.3V電源から電源電圧3.3Vを印加される。電圧制御回路12は、瞬間的に印加された電源電圧3.3Vを光トランシーバ1内部の電子回路13や電圧レギュレータ15等にそのまま供給するのではなく、電源端子32を介して印加された電源電圧の経時的な増加率を緩和して供給する機能を有している。従って、電圧制御回路12は、電源端子32から3.3V電源の供給を受け、電子回路13等を動作させる電源電圧VCC33(第1の電源電圧)を出力する。電圧制御回路12は、電源端子32から3.3V電源の供給が開始されると、時間の経過とともに徐々に電源電圧VCC33の値が高くなるように、電源電圧VCC33を出力する。電圧制御回路12としては、活線挿入した瞬間にホスト装置に大電流(ラッシュ電流)が流れることを抑制するために設けられるホットスワップ制御回路等を用いることができる。電圧制御回路12は、電子回路13及び電圧レギュレータ15に、電源電圧VCC33を出力する。電圧制御回路12は、電源電圧VCC33の値が電子回路13の動作可能電圧(例えば3.0V)よりも高くなった後において、電子回路13及び電圧上昇抑制回路16に対してP_OK信号を出力する(詳細は後述)。
電子回路13は、電圧制御回路12から出力される電源電圧VCC33の供給を受けて動作する回路であり、光トランシーバ1内の各構成部品(電子回路14、CDR18,21、LDD19、LD20、及びTIA22)を制御する回路である。電子回路13は、光トランシーバ1がホスト装置50に活線挿入された際に、電子回路13により制御される構成部品(電子回路14等)よりも先に動作を開始する。具体的には、電子回路13は、電圧制御回路12よりP_OK信号が出力された後(電源電圧VCC33の値が電子回路13の動作電圧よりも高くなった後)に動作を開始する。電子回路13は、制御信号端子33〜35及び配線24を介してホスト装置50より入力された制御信号に基づき、電子回路13自体の各種設定や、光トランシーバ1内の各構成部品に対する制御信号の送信を行う。各構成部品に対する制御信号とは、例えば、電子回路13と各構成部品との接続状態を確立するための信号等である。なお、電子回路13内には、制御信号端子33〜35に高い電圧が印加された場合に内部の素子を保護するための保護ダイオードD1等が内蔵されている。電子回路13は、具体的には、マイクロコンピュータ、CPLD(Complex Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、および通信用ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等である。
電圧レギュレータ15は、電源電圧VCC33の供給を受けて、電源電圧VCC33よりも小さい電源電圧VCC12(第2の電源電圧)を生成する電圧レギュレータ(電圧変換回路)である。電源電圧VCC12の値は、電圧レギュレータ15に入力される電源電圧VCC33の値に応じて、時間の経過とともに高くなる。電圧レギュレータ15としては、例えばLDO(Low Drop Out)レギュレータが用いられるがこれに限定されず、電圧変換を行い電源電圧VCC33から電源電圧VCC12(例えば1.2V)を生成することができる電圧レギュレータであれば、各種のリニアレギュレータ、スイッチングレギュレータを用いてもよい。電圧レギュレータ15は、電子回路14に電源電圧VCC12を出力する。電圧レギュレータ15の電源電圧VCC33に関する動作可能電圧は、電子回路13の動作可能電圧よりも小さい場合がある。例えば、電子回路13の最小動作可能電圧が2.5〜3.0Vで、電圧レギュレータ15の最小動作可能電圧が1.5〜2.5Vとなる場合がある。
電子回路14は、電源電圧VCC12の供給を受けて動作する回路である。電子回路14の動作電圧(例えば1.2V)は、電子回路13の動作電圧(例えば3.3V)よりも低い値に設定されている。電子回路14は、配線25を介して電子回路13より入力された制御信号によって制御される。なお、電子回路14内には、高い電圧が印加された場合に内部の素子を保護するための保護ダイオードD2等が内蔵されている。
ここで、電源電圧VCC12の値は、電圧上昇抑制回路16、及び、上述した電圧制御回路12から出力されるP_OK信号によって、電源電圧VCC33の値が電子回路13の最小動作可能電圧以上になるまでは電子回路14の動作可能電圧よりも小さい値になるように制御されている。以下、電源電圧VCC12の値の制御に係る機能について説明する。
電圧上昇抑制回路16は、2つの電流端子と1つの制御端子とを備える。電流端子のうちの一方は電源電圧VCC12に接続され、電流端子のうちの他方は接地電位線GNDに接続される。制御端子に与えられた電圧(制御信号)に応じて2つの電源端子間のインピーダンスが変わり、それよって、一方の電流端子(VCC12側)から他方の電流端子(GND側)に流れる電流の値が制御される。電源電圧VCC12は電圧レギュレータ15から供給されるが、例えば、VCC12を所定の電圧に維持した状態で電圧レギュレータ15が供給できる電流値(供給可能電流)よりも大きな負荷電流を電圧上昇抑制回路16が流すことで電源電圧VCC12の上昇を抑制することができる。電圧上昇抑制回路16は、例えば、制御端子に所定の大きい電圧値が入力された時には電源端子間のインピーダンスが数MΩ以上となり、制御端子に所定の小さい電圧が入力された時には電源端子間のインピーダンスが数Ωとなるような回路である。
さらに具体的な構成例について述べると、電圧上昇抑制回路16は、MOSFET(Metal-Oxide-SemiconductorField-Effect Transistor)17(トランジスタ)と、抵抗26とによって構成することができる。MOSFET17は、電圧制御回路12に電気的に接続された電界効果トランジスタである。MOSFET17としてはn型のMOSFETを用いることができる。MOSFET17は、2つの電流端子と1つの制御端子とを有している。MOSFET17の一方の電流端子であるドレインDRが、上述した電圧上昇抑制回路16の一方の電流端子である。また、MOSFET17の他方の電流端子であるソースSCが、上述した電圧上昇抑制回路16の他方の電流端子である。また、MOSFET17の制御端子であるゲートGTが、上述した電圧上昇抑制回路16の制御端子である。ドレインDRには、電源電圧VCC12が抵抗26を介して電気的に接続されている。すなわち、MOSFET17のドレインDRと、電圧レギュレータ15とが、抵抗26を介して電気的に接続される。ソースSCには、接地電位線GNDが電気的に接続され、ゲートGTには、電圧制御回路12が電気的に接続されている。すなわち、電源電圧VCC12が出力される点と接地電位線GNDとの間に、抵抗26及びMOSFET17が直列に接続されている。
電圧制御回路12は、電源電圧VCC33の値に応じて電圧上昇抑制回路16の制御端子(MOSFET17のゲートGT)に対して異なる信号を出力する。すなわち、電圧制御回路12は、電源電圧VCC33が電子回路13の最小動作可能電圧よりも小さい場合(高くなる前)においては、電圧上昇抑制回路16の制御端子(MOSFET17のゲートGT)にMOSFET17をオン状態とする信号(ゲートGTの電圧を高くする信号)を出力する。この場合、MOSFET17がオンするので、ドレインDRからソースSC(接地電位線GND)に向かってドレイン電流(負荷電流)Idrが流れ、負荷電流を電圧レギュレータ15の供給可能電流よりも大きくすることで電源電圧VCC12の値を接地電位に近づけることができる(電源電圧VCC12の上昇が抑制される)。電源電圧VCC12が電子回路14の最小動作可能電圧(例えば1.0V)よりも小さい値になっていれば、電子回路14が動作することはない。なお、抵抗26は、ドレインDRーソースSC間のインピーダンスが小さくなりすぎてドレイン電流Idrが過大となることを防止できる。実際には、抵抗26にドレイン電流Idrが流れることによって電源電圧VCC12の値は、抵抗26の抵抗値をRとして、ほぼR×Idr(V)となり、その値が電子回路14の動作に必要な電源電圧の値よりも低ければ、電子回路の誤動作が防止される。
一方、電源電圧VCC33が電子回路13の最小動作可能電圧に等しいか大きくなった後においては、電圧制御回路12は、電圧上昇抑制回路16をハイインピーダンス状態(MOSFET17をオフ状態)とする信号(ゲートGTの電圧を低くする信号)であるP_OK信号を電圧上昇抑制回路16の制御端子(MOSFET17のゲートGT)に対して出力する。この場合、MOSFET17がオフ状態になるので、ドレイン電流Idrは流れず、電源電圧VCC12の値は電圧レギュレータ15から供給された電圧値となる。そのため、電源電圧VCC12の値は電子回路14の動作電圧に達し、電子回路14は動作を開始する。
次に、図2及び図3に示す比較例と対比しながら、本実施形態に係る光トランシーバ1の作用・効果を説明する。図2及び図3は、比較例に係る光トランシーバの構成を示すブロック図である。
図2に示す比較例に係る光トランシーバ100は、本実施形態に係る光トランシーバ1同様、端子部11、電圧制御回路12、電子回路13、電子回路14、及び電圧レギュレータ15等の構成を含んで構成されているが、光トランシーバ1に含まれている電圧上昇抑制回路16(MOSFET17及び抵抗26)に対応する構成が含まれていない。ここで、電圧制御回路12により電源電圧VCC33の値が徐々に高くされると、当該電源電圧VCC33に基づいて電圧レギュレータ15により生成される電源電圧VCC12の値も徐々に高くなるところ、上述したように、各構成を制御する電子回路13の動作電圧よりも、電子回路14の動作電圧は低い値に設定されているので、電源電圧VCC33が電子回路13の動作電圧に達するよりも早く、電源電圧VCC12が電子回路14の動作電圧に達してしまう場合(電子回路14が電子回路13に先行して動作を開始する場合)が考えられる。電子回路14は電子回路13から入力される制御信号によって制御されるところ、電子回路14が誤動作し電子回路13よりも先行して動作することによって、光トランシーバ100の動作が不安定な状態となるおそれがある。また、光トランシーバ100をホスト装置50に活線挿入した際に、制御信号端子53の電圧が電源電圧3.3Vとほぼ同じとなっていた場合に、電圧制御回路12が所定の経時的な増加率にて大きくしていくのに比べて、制御信号端子53の電圧が保護ダイオードD1を介して電源電圧VCC33の値をより早く大きくするおそれがある。
そのような誤動作を回避すべく、図3に示す比較例に係る光トランシーバ200のように、P_OK信号の出力によって接続状態が制御されるアナログスイッチSWを設けて、全系統の電源電圧が正常になるまで電子回路につながる制御信号端子33を切り離すことが考えられる。しかしながら、この方法では、電流が流れ込む可能性のある制御信号全てにアナログスイッチSWを挿入する必要があり、必要な部品数が増加するので、昨今の光トランシーバ小型化・省電力化の観点から、実現が困難である。
この点、本実施形態に係る光トランシーバ1では、単一の電圧上昇抑制回路16のみが設けられている。電圧上昇抑制回路16は、例えばMOSFET17と抵抗26のみで構成することができる。すなわち、MOSFET17のドレインDRが、電源電圧VCC12に抵抗26を介して電気的に接続されるとともに、ソースSCが接地電位線GNDに電気的に接続されている。そのため、MOSFET17のゲートGTに適当な電圧を入力することによって、電源電圧VCC12の値を接地電位に近づけて電子回路14の最小動作可能電圧よりも小さくできる。ここで、電源電圧VCC33が電子回路13の動作電圧よりも高くなる前においては、電圧制御回路12から出力される信号によりMOSFET17がオン状態とされるので、電源電圧VCC12の値は電子回路14の最小動作可能電圧よりも小さくされている。一方で、電源電圧VCC33が電子回路13の動作電圧よりも高くなった後においては、電圧制御回路12から出力されるP_OK信号によりMOSFET17がオフ状態とされるので、電源電圧VCC12の値はMOSFET17の影響を受けずに電源電圧VCC33に応じて電圧レギュレータ15が生成した値となる。このように、電源電圧VCC12は、電源電圧VCC33が電子回路13の動作電圧よりも高くなってはじめて(すなわち、電子回路13が動作してはじめて)、電子回路14の最小動作可能電圧よりも大きい値となり得るので、電子回路13が動作するよりも前に電子回路14が誤動作する事態を回避することができる。以上より、本発明によれば、電子回路14の誤動作を抑制することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されない。例えば、トランジスタの例としてMOSFET17を説明したがこれに限定されず、その他の電界効果トランジスタであってもよいし、バイポーラトランジスタであってもよい。また、抵抗の配置は、電源電圧VCC12とMOSFET17のドレインDRとの間に限定されない。すなわち、図4に示す光トランシーバ1Aの電圧上昇抑制回路16Aのように、抵抗26AがMOSFET17のソースSCと接地電位線GNDとの間に接続されていてもよい。つまり、MOSFET17の他方の電流端子であるソースSCと、接地電位線GNDとが、抵抗26Aを介して電気的に接続されていてもよい。また、MOSFET17のゲートGTと電圧制御回路12との間にソースフォロワ回路あるいはエミッタフォロワ回路等の電圧シフト回路が挿入されていてもよく、ゲートGTに印加される電圧が所定の値を超えないように制限する電圧クランプ回路がゲートGTに接続されいてもよい。また、電子機器として光トランシーバ1を例示したがこれに限定されず、例えばホスト装置と光通信以外の方法で通信する電子機器であってもよい。
1,1A…光トランシーバ、12…電圧制御回路、13,14…電子回路、15…電圧レギュレータ(電圧変換回路)、16,16A…電圧上昇抑制回路、17…MOSFET、26,26A…抵抗、32…電源端子、50…ホスト装置、DR…ドレイン、GT…ゲート、SC…ソース、VCC12,VCC33…電圧電源。

Claims (4)

  1. ホスト装置に活線挿抜可能な電子機器であって、
    活線挿入によって前記ホスト装置から電源電圧の供給を受けると共に、前記電源電圧の経時的な増加率を緩和させた第1の電源電圧を出力する電圧制御回路と、
    前記第1の電源電圧の供給を受けて動作する第1の電子回路と、
    前記第1の電源電圧の供給を受けて、前記第1の電源電圧よりも小さい第2の電源電圧を生成する電圧変換回路と、
    前記電圧変換回路から電源配線を介して前記第2の電源電圧の供給を受けて動作する第2の電子回路と、
    制御端子に入力された制御信号に応じて、2つの電流端子の間のインピーダンスを変化させる電圧上昇抑制回路と、
    を備え、
    前記電圧上昇抑制回路の一方の前記電流端子は前記電源配線を介して前記電圧変換回路に電気的に接続され、
    前記電圧上昇抑制回路の他方の前記電流端子は接地電位線に電気的に接続され、
    前記電圧上昇抑制回路の前記制御端子は前記電圧制御回路に電気的に接続され、
    前記電圧制御回路は、
    前記第1の電源電圧が前記第1の電子回路の最小動作可能電圧よりも小さい場合に、前記制御信号によって前記第2の電源電圧を前記第2の電子回路の最小動作可能電圧よりも小さい値にし、
    前記第1の電源電圧が前記第1の電子回路の最小動作可能電圧に等しいか大きい場合に、前記制御信号によって前記第2の電源電圧を前記第2の電子回路の最小動作可能電圧よりも大きい値にする、
    電子機器。
  2. 前記電圧上昇抑制回路は、トランジスタを備え、
    前記トランジスタの一方の電流端子が、前記電圧上昇抑制回路の前記一方の電流端子であり、
    前記トランジスタの他方の電流端子が、前記電圧上昇抑制回路の前記他方の電流端子であり、
    前記トランジスタの制御端子が、前記電圧上昇抑制回路の前記制御端子である、
    請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記電圧上昇抑制回路は、抵抗をさらに備え、
    前記トランジスタの前記一方の電流端子と、前記電圧変換回路とが、前記抵抗を介して電気的に接続される、
    請求項2に記載の電子機器。
  4. 前記電圧上昇抑制回路は、抵抗をさらに備え、
    前記トランジスタの前記他方の電流端子と、前記接地電位線とが、前記抵抗を介して電気的に接続される、
    請求項2に記載の電子機器。
JP2014192729A 2014-09-22 2014-09-22 活線挿抜可能な電子機器 Active JP6421514B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014192729A JP6421514B2 (ja) 2014-09-22 2014-09-22 活線挿抜可能な電子機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014192729A JP6421514B2 (ja) 2014-09-22 2014-09-22 活線挿抜可能な電子機器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016062565A JP2016062565A (ja) 2016-04-25
JP6421514B2 true JP6421514B2 (ja) 2018-11-14

Family

ID=55798057

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014192729A Active JP6421514B2 (ja) 2014-09-22 2014-09-22 活線挿抜可能な電子機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6421514B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54124238A (en) * 1978-03-20 1979-09-27 Hitachi Ltd Sequential circuit of power source
US6691239B1 (en) * 2000-11-13 2004-02-10 Intel Corporation Voltage sequencing circuit
JP2006191705A (ja) * 2004-12-28 2006-07-20 Sharp Corp 多出力電源装置
JP5293816B2 (ja) * 2009-06-17 2013-09-18 富士通オプティカルコンポーネンツ株式会社 回路モジュール

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016062565A (ja) 2016-04-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5493261B2 (ja) カメラ、交換レンズ、カメラシステム、及び、カメラシステムの電力供給方法
TW202131478A (zh) 用於電性過載及靜電放電保護的方法和裝置
TW201511466A (zh) 電流電壓轉換電路、光接收裝置及光傳輸系統
JP4983424B2 (ja) 光トランシーバ
CN105591538A (zh) 通用串行总线功率传输装置
JP6421514B2 (ja) 活線挿抜可能な電子機器
US11482351B2 (en) Pluggable network interface port with powering for remote device
CN111585552B (zh) 输出驱动器电路
CN102546028A (zh) 一种分立设计的10g突发发射机
CN108233957B (zh) 数据发送方法
US9627848B1 (en) Method and apparatus for driving a laser diode
JP6367984B2 (ja) ドライバ回路
TW201301704A (zh) 電源過壓保護電路
KR101431382B1 (ko) 유도성 부하를 갖는 직류 전원 공급단에서의 돌입 전류 제한 회로
US8036535B2 (en) Pluggable optical transceiver with command line pulled up to external power supply
WO2016121114A1 (ja) デジタル出力回路、プリント配線基板および工業機器
JP6665991B2 (ja) 光トランシーバ
US9030247B2 (en) High voltage tolerant input/output circuit
US20180041202A1 (en) Overload Protection Circuitry
JP4856609B2 (ja) 通信モジュール
US10601419B2 (en) Switch circuit applied to a power delivery integrated circuit
US20130201583A1 (en) Electronic device and method for protecting against damage by electrostatic discharge
CN109994924B (zh) 固态光源驱动装置和投影设备
CN110364522B (zh) 能保护低电压元件的电路架构
EP3314766A1 (en) Optocoupler driver circuit

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170828

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180427

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180508

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20180706

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180905

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180918

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181001

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6421514

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250