JP6421345B2 - 無線通信システム、無線通信装置および無線通信方法 - Google Patents

無線通信システム、無線通信装置および無線通信方法 Download PDF

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本発明は、無線通信システム、無線通信装置および無線通信方法に関する。
従来の無線通信方式、たとえば、3GPP(3rd Generation Partnership Project)で標準化が行なわれた無線通信システムであるLTE(Long Term Evolution)リリース8(Rel-8)は、最大20MHzの帯域を利用して通信を行うことが可能である。
また、LTEの発展版であるLTE−A(Long Term Evolution-Advanced)では、LTEとの後方互換性を確保しつつ、更なる高速伝送を実現するため、LTEでサポートされる帯域幅を基本単位としたコンポーネントキャリア(CC:Component Carrier)を複数束ねて同時に用いるキャリアアグリゲーション(CA:Career Aggregation)技術が採用され、最大で5CC(100MHz幅)を用いて100MHz幅の広帯域伝送が実現可能である。
このようなLTEやLTE−Aのみならず、地上波デジタル放送などでも使用されるOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)通信方式を用いる通信システムでは、畳込み符号化やターボ符号化等の誤り訂正符号化を行い、周波数ダイバーシティ利得により信頼性を確保している。ここで、独立した2つのOFDM無線通信システムが存在する場合に、相互のチャネル間干渉を回避するために隣接チャネルの間にガードバンドを設ける技術についての報告がある(特許文献1を参照)。
ところで、近年、 スマートフォン等の高機能な携帯端末の普及に伴って、移動通信トラフィックの需要が急激に増大している。このような移動通信トラフィックの需要増に対応するためには、 新たな無線通信方式による周波数利用効率の改善に加え、今まで使用されていなかった新たな周波数帯域の開拓が必要となる。
例えば、周波数利用効率の向上手段の1つとして、空間的・時間的に空いている周波数帯の有効利用が挙げられる。
一般に移動通信に適した比較的低い周波数帯(例えば3GHz以下)では、新たに高速無線伝送を収容可能な連続した帯域幅を確保するのが非常に困難である。
一方、既存の各通信システムの帯域間に、狭帯域ではあるが空き周波数帯域が離散的に存在している。時間的・地理的に利用状況が変動はするものの、これらの多くの小さな空き周波数帯域を柔軟に束ねて使用すれば、高速無線伝送を実現しうる帯域幅を確保できる可能性がある。
そのためには既存通信システムとは異なり、伝送帯域の分割および複数の周波数帯域での伝送に柔軟に対応可能な通信技術が必要である。このような通信技術の1つとして、非特許文献1には、広帯域離散OFDM通信方式についての開示がある。
広帯域離散OFDM通信方式は、互いに直交する複数の比較的狭帯域なキャリア(サブキャリア) に情報を多重し伝送するOFDMをベースとしており、送受信機において、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform:高速フーリエ逆変換)/FFT(Fast Fourier Transform:高速フーリエ変換)を用いてディジタル信号処理で伝送帯域の分割を行い,上記のように離散的に存在する空き周波数帯域にサブキャリアを配置し、それらのサブキャリアを束ねて伝送することで、上記の複数の離散的な空き周波数帯を用いた信号伝送を比較的容易に行うことができる特徴を有する。
図17は、このような離散OFDM(non-continuous OFDM:以下、NC−OFDM)の基本概念を示す図である。
離散OFDMでは、他の既存通信システムの信号と干渉しないようにサブキャリアを配置することによって、既存システムに影響を与えずに通信を行うことが可能となる。その結果、特定の周波数帯にまとまった帯域幅が確保できない状況下でも、離散的な空き周波数を束ねて使用することで所要伝送帯域幅の広い無線通信システムを収容することができる。
特開2012−169699号明細書
高草木 恵二、長谷川晃朗、柴田達雄著、「広帯域離散OFDM技術の研究」、信学技報, vol. 113, no. 57, SR2013-16, pp. 83-89, 2013年5月
図18は、非特許文献1に開示された無線通信システム10000の構成の例を示す機能ブロック図である。
図18を参照して、無線通信システム10000においては、送受信の対象とする周波数帯域が極めて広いため、送信側も受信側も、それぞれの周波数に対応して高周波ユニットを配置する。図1においては、例として、4系統を配置した構成を示している。ただし,対応する周波数帯域を一括してカバーする広帯域高周波デバイスを用いる構成であっても良い。
無線通信システム10000の送信側では、通信路の品質に応じた伝送により周波数利用効率を高めるために、チャネルエンコーダ10110が設けられている。チャネルエンコーダ10110は、それぞれ、Turbo符号等の伝送路誤り訂正符号化、およびインターリーブ等の処理を実行する。このチャネルエンコーダは、対象とする空き周波数帯の通信品質に応じた適応変調等の処理を実施する。
チャネルエンコーダ10110の処理後の信号は、変調部10112に与えられる。変調部10112は、サブキャリアマッパ10120と変調器11124とを含む。
無線通信システム10000においては、直交するサブキャリアへの信号マッピングおよびデマッピングを行うために、IFFT/FFT処理を利用する。所定の帯域をカバーする高周波ユニットひとつにIFFT/FFTポイント数を割り当てることで、IFFT/FFTポイントそれぞれが所定の帯域幅のサブキャリアに相当する。なお,複数のRFユニットに跨るサブキャリアの分割を一括したIFFT/FFT処理を用いて行う構成であっても良い。
サブキャリアマッパ10120は、送信側(たとえば、基地局装置)で、高周波ユニットのサブキャリアのうち送信するサブキャリアに対応するIFFTポイントに変調データを配置する。
変調器11124は、サブキャリアマッパ120によりサブキャリアマッピングされた送信信号に対して、所定のディジタル変調処理を実行する。たとえば、QPSK、16QAM、64QAMなどを使用することが可能である。
その後、高周波ユニットごとに、IFFT部10130−1〜10130−4が、IFFT処理を実行し、D/A変換器10132‐1〜10132−4で、それぞれ、ディジタル信号からアナログ信号に変換される。
D/A変換器10132‐1〜10132−4の出力は、IF発振器10133からのIF信号とミキサ10134−1〜10134−4と混合され、さらに、各周波数帯に対応する局部発振器10140−1〜10140−4の出力と、ミキサ10136−1〜10136−4によって周波数変換される。
機能ブロック10142は、FDDを実装する場合は、FDDデュープレクサとしての機能を実行し、TDDを実装する場合は、TDDスイッチとしての機能を実行する機能ブロックである。
ブロック10142からの信号は、アンテナ10150から送出される。
一方、受信側では、アンテナ10200で受信した信号は、機能ブロック10202により、FDDデュープレクサまたはTDDスイッチとしての機能が実行された後、各周波数帯に対応する局部発振器10204−1〜10204−4の出力と、ミキサ10210−1〜10210−4によって周波数変換される。
さらに、ミキサ10210−1〜10210−4の出力は、IF発振器10211からのIF信号とミキサ10212−1〜10212−4によって周波数変換され、A/D変換器10214−1〜10214−4でアナログデジタル変換(A/D変換)されて、FFT部10220−1〜10220−4において、IFFT処理の逆処理であるFFT処理が実行される。
FFT部10220−1〜10220−4からのサブキャリアごとに分離された信号は、復調部10240に与えられる。
復調部10240は、復調器12402とサブキャリアデマッパ10230とを含む。
復調器12402は、変調器11124の処理の逆処理である復調処理を実行する。
復調器12402からの信号に対して、サブキャリアデマッパ10230は、サブキャリアマッパ10120の逆処理により、対応するFFTポイントのデータを抜き出す。さらに、チャネルデコーダ10250は、デインターリーブ処理や誤り訂正復号処理を実行する。
アップリンク側の構成も、基本的には、ダウンリンク側の構成と同様であるが、図18では、図示を簡略化している。
フィードバックチャネル変調エンコーダ10280は、適応変調などの制御を行うために、受信側(たとえば、移動局装置)の受信状況を基地局側にフィードバックする制御信号を変調し、フィードバックチャネル復調デコーダ10180は、このようなフィードバック制御信号を復調する。
図19は、OFDM通信システムにおいて、自システムと他システムの周波数の占有状態を説明するための図である。
図19(a)に示すように、自システムの信号は、有効帯域幅内に存在するメインローブ信号に加え、有効帯域幅の外側に漏洩するサイドローブ信号も存在する。
周波数軸上に自システムの信号を配置するとき、他システムへ干渉を及ぼすことは許されない。他システムの許容干渉量を順守する必要があり、その許容干渉量以下にサイドローブの電力を抑圧する必要がある。サイドローブ電力を許容干渉量以下に落とすことができない周波数帯域幅が残る場合、その帯域幅に相当する余裕帯域(ガードバンド)を設け、その分だけメインローブの帯域幅を削減することが必須となる。これにより、有効帯域幅が減少し周波数帯域の利用効率が低下する。
これを防ぐためには、図19(b)に示すように、自システムのサイドローブ電力を抑圧し、必要ガードバンド幅を削減することが必要となる。
サイドローブ電力抑圧のためには、従来より、時間軸上での窓関数(Time Windowing)が使用されている。
図20は、OFDM信号における時間軸上での窓関数の原理を示す図である。
OFDM信号の時間波形は、OFDMシンボル周期でひと区切りとなり、ひとつのOFDMシンボルは、シンボル信号本体およびガードインターバルに相当するサイクリックプレフィックス(CP :Cyclic Prefix)より構成される。
窓関数を適用しない場合、シンボル境界においては信号波形が急峻に不連続になり、このままでは周波数軸上でサイドローブの広い信号となってしまう。
そこで、シンボル境界付近において、信号の変化を滑らかにする変換を行う。具体的には、シンボル境界付近における前後のシンボルの信号に滑らかな形状の窓関数を乗算した後、合成して結合する。このような窓関数の乗算により、サイドローブを抑圧することが可能となる。
なお、窓関数としては、たとえば、ブラックマン・ハリス窓関数、ハニング窓関数などを、用いることができる。
図21は、OFDM信号における窓関数の使用例を示す図である。
図21(a)に示すように、OFDM信号の時間波形は、OFDMシンボル周期でひと区切りとなり、ひとつのOFDMシンボルは、シンボル信号本体およびCP期間より構成される。窓関数を乗算する時間範囲をここでは窓区間と称し、窓区間は自由な長さで設定することが可能である。
図21(b)のようにCP区間内に限定して窓区間を設定することも、また、図21(c)のようにCP区間およびシンボル信号区間内にわたって窓区間を設定することも可能である。
図22は、OFDM信号に窓関数を適用したときのサイドローブ抑圧効果の例を示す図である。
図22においては、窓区間の長さを変化させており、窓区間長は、受信AD変換器のサンプル周期を1ポイント(point)としてポイント数で表している。窓区間長を、128ポイントから4096ポイントへと長くするほどサイドローブ抑圧効果が高まる。
しかしながら、広い区間長の窓関数を導入することは、信号波形に大きな歪みを与えることにつながり、受信復調品質の劣化を招く。また、無線伝搬路が多重伝搬路(マルチパス)である場合には、その影響がさらに大きくなる、という問題がある。
このため、窓関数によるサイドローブ抑圧と受信復調品質の確保は、トレードオフとなる。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであって、その目的は、他システムの空き周波数帯を利用するOFDM伝送において、受信復調品質の確保しつつ、サイドローブ抑圧して周波数帯域を有効利用することが可能な無線通信装置を提供することである。
この発明の1つの局面に従うと、他の無線システムで使用していない空き周波数帯域に複数のサブキャリアを配置して伝送する直交周波数分割多重伝送により通信する無線通信装置であって、空き周波数帯域に近接する周波数帯を使用する他の無線システムの無線通信状況を測定して解析した結果に基づいて許容干渉量を取得する干渉量情報取得部と、取得された許容干渉量に応じて、窓関数パラメータを設定する窓関数パラメータ設定部と、送信する情報に対して、伝送路符号化および変調処理を実行する符号化変調部と、空き周波数帯域に配置される複数のサブキャリアについて、符号化変調部の出力に対して、サブキャリアごとに逆フーリエ変換を実行する直交周波数分割多重変調部とを備え、直交周波数分割多重変調部は、複数のサブキャリアのうち、他の無線システムの使用する周波数帯域に近接する側において、許容干渉量に応じて設定された個数の第1のサブキャリア群について、逆フーリエ変換とガードインターバルの付加とを実行して、窓関数パラメータに応じて窓関数乗算処理を行う第1の多重変調手段と、複数のサブキャリアのうち、第1のサブキャリア群を除く第2のサブキャリア群について、逆フーリエ変換とガードインターバルの付加とを実行して、窓関数パラメータに応じて窓関数乗算処理を行う第2の多重変調手段とを含み、 第1の多重変調手段は、第1のサブキャリア群のうち、高周波側の許容干渉量に応じて設定された個数の高周波域サブキャリア群について、逆フーリエ変換とガードインターバルの付加と、窓関数パラメータに応じた窓関数乗算処理を行う高周波域変調部と、第1のサブキャリア群のうち、低周波側の許容干渉量に応じて設定された個数の低周波域サブキャリア群について、逆フーリエ変換とガードインターバルの付加と、窓関数パラメータに応じた窓関数乗算処理を行う低周波域変調部とを含み、取得された許容干渉量に応じて、高周波域サブキャリア群のサブキャリアの個数と、低周波域サブキャリア群のサブキャリアの個数とを独立に設定するマッピング設定部と、マッピング設定部の設定に応じて、高周波域変調部と低周波域変調部に割り当てるサブキャリアを変更するマッピング手段と、直交周波数分割多重変調部からの出力信号を高周波信号として送信するための送信部とをさらに備え、窓関数パラメータ設定部は、第1の多重変調手段による第1の窓区間長が、第2の多重変調手段による第2の窓区間長より長くなるように、窓関数パラメータを設定する。
好ましくは、 窓関数パラメータ設定部は、 高周波側の許容干渉量と 低周波側の許容干渉量にそれぞれ応じて、 高周波域変調部と 低周波域変調部とについて、独立に 窓関数パラメータを設定する。
好ましくは、 他の無線システムの信号を受信して復調する復調手段をさらに備え、
干渉量情報取得部は、 復調手段からの情報を解析して、 許容干渉量を取得する。
好ましくは、 無線通信装置は、中央局から送られた情報を、移動局に対して無線送信する基地局であり、 移動局は、 他の無線システムの信号を受信して復調する復調手段を備えており、 干渉量情報取得部は、 移動局から送信された情報に基づいて、 許容干渉量を取得する。
好ましくは、 取得された許容干渉量に応じて、符号化および変調条件を特定する変調パラメータを設定する変調パラメータ設定部と、 符号化変調部は、 変調パラメータに応じて、 第1のサブキャリア群に対応する符号化処理および変調処理を実行する第1の符号化変調手段と、 変調パラメータに応じて、 第2のサブキャリア群に対応する符号化処理および変調処理を実行する第2の符号化変調手段とを含み、 変調パラメータ設定部は、 第1の符号化変調手段による第1のスループットが、 第2の符号化変調手段による第2のスループットよりも低くなるように、 変調パラメータを設定する。
好ましくは、変調パラメータ設定部が設定する 変調パラメータは、変調の多値度に対する設定である。
好ましくは、変調パラメータ設定部が設定する 変調パラメータは、誤り訂正の強度に対する設定である。
好ましくは、 高周波域サブキャリア群は、複数の第1の部分サブキャリア群に分割され、 低周波域サブキャリア群は、複数の第2の部分サブキャリア群に分割され、 高周波域変調部は、 複数の第1の部分サブキャリア群について、より高周波側になるとともに、 窓区間長が長くなるように窓関数乗算処理を行い、 低周波域変調部は、 複数の第2の部分サブキャリア群について、より低周波側になるとともに、 窓区間長が長くなるように窓関数乗算処理を行う。
この発明によれば、他システムの空き周波数帯を利用するOFDM伝送において、受信復調品質の確保しつつ、サイドローブ抑圧して周波数帯域を有効利用することができる。
実施の形態1で自システムのOFDM送信信号の占有帯域幅を削減できる効果が発生する概念を説明するための図である。 実施の形態1の無線通信システムを説明する機能ブロック図である。 Lf/Hf変調部130.1およびMf変調部130.2の構成を説明するための機能ブロック図である。 実施の形態2の無線通信システムを説明する機能ブロック図である。 Hf変調部130.1、Mf変調部130.2およびLf変調部130.3の構成を説明するための機能ブロック図である。 実施の形態3で自システムのOFDM送信信号の占有帯域幅を削減できる効果が発生する概念を説明するための図である。 実施の形態3の無線通信システムを説明する機能ブロック図である。 実施の形態4で自システムのOFDM送信信号の占有帯域幅を削減できる効果が発生する概念を説明するための図である。 実施の形態4の無線通信システムを説明する機能ブロック図である。 実施の形態5の無線通信システムを説明する機能ブロック図である。 実施の形態6の無線通信システムを説明する機能ブロック図である。 実施の形態7の無線通信システムを説明する機能ブロック図である。 実施の形態8で自システムのOFDM送信信号の占有帯域幅を削減できる効果が発生する概念を説明するための図である。 実施の形態8の無線通信システムを説明する機能ブロック図である。 実施の形態9で自システムのOFDM送信信号の占有帯域幅を削減できる効果が発生する概念を説明するための図である。 実施の形態9の無線通信システムを説明する機能ブロック図である。 離散OFDMの基本概念を示す図である。 無線通信システム10000の構成の例を示す機能ブロック図である。 OFDM通信システムにおいて、自システムと他システムの周波数の占有状態を説明するための図である。 OFDM信号における時間軸上での窓関数の原理を示す図である。 OFDM信号における窓関数の使用例を示す図である。 OFDM信号に窓関数を適用したときのサイドローブ抑圧効果の例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態の無線通信システムおよび無線通信装置の構成を説明する。なお、以下の実施の形態において、同じ符号を付した構成要素および処理工程は、同一または相当するものであり、必要でない場合は、その説明は繰り返さない。
また、本発明は、一般には、他システムの使用しない空き周波数帯域に、他システムの使用周波数帯に近接するようにサブキャリアを配置して、OFDM伝送を行う無線通信システムに適用することが可能である。
ただし、以下では、一例として、図18で説明した無線通信システム10000のように、広帯域NC−OFDM伝送のためのシステムに、本発明を適用する場合を例として説明する。
そこで、以下に説明するように、本発明の実施の形態の送受信システムの構成は、図18で説明した無線通信システム10000の構成と基本部分では共通し、窓関数を乗算する処理の構成および窓関数の乗算に関連する構成において異なる。
また、以下では、自システムのOFDM信号を、既存システムの使用周波数帯に挟まれた空き周波数領域の1つにおいて伝送する場合を例として説明する。ただし、図18において説明したとおり、広帯域離散OFDM伝送においては、既存システムの互いに分離した複数の空き周波数領域で、自システムのOFDM信号を伝送するものである。その場合は、以下で説明するような構成と処理を、各空き周波数領域において実行すればよい。
(実施の形態1)
(本実施の形態のサブキャリア配置の概要)
図1は、実施の形態1で自システムのOFDM送信信号の占有帯域幅を削減できる効果が発生する概念を説明するための図である。
本実施の形態においては、既存システムの空き周波数領域の1つにおいて、ある帯域幅を自システムのOFDM信号で占有するとき、図1(a)に示すように、他システム信号と近接する両端部分の所定数のサブキャリアについては、窓区間長を中央部分に比べて長い値Leに設定することにより、サイドローブを抑圧する。以下では、両端部分のサブキャリアは、高周波数域Hfおよび低周波数域Lfを含む。
一方、両端部分の所定数のサブキャリアを除く中央部分のサブキャリアよりなる中央周波数域Mfでは、他システム信号から遠いため、窓区間長Lmを両端の窓区間長Leよりも短くすることで、受信品質劣化を抑制する。
この結果、図1(c)のように、高周波数域Hfおよび低周波数域Lf、中央周波数域Mfを合成した複数のサブキャリアからなる信号では、窓関数によるサイドローブ抑圧と、受信復調品質の確保の両立を図ることが可能となる。
図2は、実施の形態1の無線通信システムを説明する機能ブロック図である。
図2に示すように、実施の形態1の無線通信システムは、中央局1000と、中央局から、有線または無線通信により伝送される送信トラフィックデータを、送信するための送信装置(以下、基地局装置)2000と、基地局装置2000からの信号を受信する受信装置(以下、移動局装置)3000とを含む。
中央局1000は、送信トラフィックデータを送信するための送信トラフィックデータ送出部1002を備える。
基地局装置2000は、中央局1000からの送信トラフィックデータを受信するための送信トラフィックデータバッファ100と、チャネルエンコーダ110とを含む。チャネルエンコーダ110は、送信データに対してCRC符号化や、Turbo符号等の伝送路誤り訂正符号化を実行し、インターリーブ処理を実行する。
チャネルエンコーダ110の処理後の信号は、シンボル変調器124に与えられ、シンボル変調器124は、コンスタレーションへの変調(マッピング)を行う。変調後の信号は、直列並列変換部125によりパラレルデータに変換され、高周波数域/低周波数域変調部(以下、Lf/Hf変調部)130.1および中央周波数域変調部(以下、Mf変調部)130.2に与えられる。
Lf/Hf変調部130.1は、高周波数域/低周波数域のサブキャリアに対して、逆フーリエ変換およびガードインターバルの付加を行うIFFT・CP付加処理部1302.1と、ガードインターバル付加後の信号に窓関数を乗算する窓関数乗算部1306.1とを含む。同様に、Mf変調部130.2は、中央周波数域のサブキャリアに対して、逆フーリエ変換およびガードインターバルの付加を行うIFFT・CP付加処理部1302.2と、ガードインターバル付加後の信号に窓関数を乗算する窓関数乗算部1306.2とを含む。
基地局装置2000は、さらに、近接他システムの周波数の使用状況および近接他システム信号の許容干渉量の情報を取得する近接他システム信号許容干渉量取得部1400と、取得された近接他システム信号の許容干渉量の情報に基づいて、窓関数のパラメータを設定する窓関数パラメータ設定部1402とを含む。
近接他システムの周波数の使用状況および近接他システム信号の許容干渉量の情報を取得する方法としては、中央局から情報が提供されてもよいし、基地局自身が近接他システムの信号を受信して解析してもよいし、あるいは、移動局から情報が提供されてもよい。このような情報の取得方法については、後ほど、より詳しく説明する。
また、「窓関数のパラメータ」としては、たとえば、ここでは、両端部分で中央部分とで設定される窓区間長に関する情報などである。これらの情報は、特に限定されてないが、たとえば、近接他システム信号の許容干渉量に対するテーブルとして格納されており、これを参照する構成としてもよい。ここで、高周波数域Hfおよび低周波数域Lfの両端部に含まれる「サブキャリアの所定数」については、固定の数に設定してもよいし、あるいは、全体のサブキャリア数の一定割合の数に設定することとしてもよい。
Lf/Hf変調部130.1の出力およびMf変調部130.2からのサブキャリア信号は、合成部131により図1(c)のように合成される。
合成部131からの信号に対して、D/A変換器132は、ディジタル信号からアナログ信号への変換を実行し、周波数変換部(RF部)135は、D/A変換器132の出力を高周波信号へ変換して、送信信号がアンテナ150から移動局3000に向けて送出される。
図3は、図2に示したLf/Hf変調部130.1およびMf変調部130.2の構成を説明するための機能ブロック図である。
図3を参照して、シンボル変調器124からの信号は、直列並列変換部125によりパラレルデータに変換され、中央周波数域のサブキャリアに対応する信号は、Mf変調部130.2のIFFT処理の対応する周波数域の入力ノードへ与えられる。Mf変調部130.2のIFFT処理の高周波数域/低周波数域に対応する周波数域の入力ノードには、ゼロ入力が与えられる。
一方、直列並列変換部125からの高周波数域および低周波数域のサブキャリアに対応する信号は、Lf/Hf変調部130.1のIFFT処理の対応する周波数域の入力ノードへ与えられる。Lf/Hf変調部130.1のIFFT処理の中央周波数域に対応する周波数域の入力ノードには、ゼロ入力が与えられる。
Lf/Hf変調部130.1およびMf変調部130.2からの出力は、合成部131にて合成される。
以上のような構成により、他システム信号と近接する両端部分のサブキャリアのみ窓区間長を長くする一方、他システム信号から遠い中央部分のサブキャリアは窓区間長を短くすることになる。
このため、帯域外漏洩電力を抑圧でき、中央部分のサブキャリアの受信品質の劣化は小さく、信号帯域全体としての平均受信品質の劣化も最小限に抑えることができる。
したがって、以上のような構成により、離散OFDMにおいて、受信復調品質の確保しつつ、サイドローブ抑圧して周波数帯域を有効利用することができる。
(実施の形態2)
実施の形態1においては、OFDM伝送の複数のサブキャリアにおいて、高周波数域Hfおよび低周波数域Lfにおいて、IFFT処理、ガードインターバルの付加および窓関数の乗算処理を行うのは、共通なLf/Hf変調部130.1で実行する構成であった。
実施の形態2では、高周波数域Hfおよび低周波数域Lfにおいて、IFFT処理、ガードインターバルの付加および窓関数の乗算処理を独立に実行する構成について説明する。
図4は、実施の形態2の無線通信システムを説明する機能ブロック図である。
図2の実施の形態1と異なる点は、以下のとおりである。
まず、第1に、高周波数域Hfおよび低周波数域Lfに対応するIFFT処理のための構成が、Hf変調部130.1とLf変調部130.3に分割される構成となっていることである。
これに対応して、Hf変調部130.1は、高周波数域のサブキャリアに対して、逆フーリエ変換およびガードインターバルの付加を行うIFFT・CP付加処理部1302.1と、ガードインターバル付加後の信号に窓関数を乗算する窓関数乗算部1306.1とを含み、Lf変調部130.3は、低周波数域のサブキャリアに対して、逆フーリエ変換およびガードインターバルの付加を行うIFFT・CP付加処理部1302.3と、ガードインターバル付加後の信号に窓関数を乗算する窓関数乗算部1306.3とを含む構成となっている。
Hf変調部130.1の出力、Mf変調部130.2の出力およびLf変調部130.3の出力は、合成部131で合成され、D/A変換部132に与えられる。
また、第2に、窓関数パラメータ設定部1402は、高周波数域Hf、中央周波数域Mfおよび低周波数域Lfの各々に対して、独立に「窓関数のパラメータ」を設定し、Hf変調部130.1、Mf変調部130.2およびLf変調部130.3の窓関数乗算部1306.1〜1306.3にそれぞれ出力する。
ここで、他システム信号と近接する高周波数域または低周波数域の所定数のサブキャリアについては、中央部分の窓区間長Lmに比べて、窓区間長をそれぞれ、より長い値Le(低周波数域および高周波数域)に設定することにより、サイドローブを抑圧する。
その他の構成は、図2に示した実施の形態1と同様であるので、説明は繰り返さない。
図5は、図4に示したHf変調部130.1、Mf変調部130.2およびLf変調部130.3の構成を説明するための機能ブロック図である。
図5を参照して、シンボル変調器124からの信号は、直列並列変換部125によりパラレルデータに変換され、中央周波数域のサブキャリアに対応する信号は、Mf変調部130.2のIFFT処理の対応する周波数域の入力ノードへ与えられる。Mf変調部130.2のIFFT処理の高周波数域/低周波数域に対応する周波数域の入力ノードには、ゼロ入力が与えられる。
一方、直列並列変換部125からの高周波数域のサブキャリアに対応する信号は、Hf変調部130.1のIFFT処理の対応する周波数域の入力ノードへ与えられる。Hf変調部130.1のIFFT処理の中央周波数域および低周波数域に対応する周波数域の入力ノードには、ゼロ入力が与えられる。また、直列並列変換部125からの低周波数域のサブキャリアに対応する信号は、Lf変調部130.3のIFFT処理の対応する周波数域の入力ノードへ与えられる。Lf変調部130.3のIFFT処理の中央周波数域および高周波数域に対応する周波数域の入力ノードには、ゼロ入力が与えられる。
Hf変調部130.1、Mf変調部130.2およびLf変調部130.3からの出力は、合成部131にて合成される。
以上のような構成によって、実施の形態1と同様に、他システム信号と近接する両端部分のサブキャリアのみ窓区間長を長くする一方、他システム信号から遠い中央部分のサブキャリアは窓区間長を短くすることになる。
このため、帯域外漏洩電力を抑圧でき、中央部分のサブキャリアの受信品質の劣化は小さく、信号帯域全体としての平均受信品質の劣化も最小限に抑えることができる。
したがって、以上のような構成により、離散OFDMにおいて、受信復調品質の確保しつつ、サイドローブ抑圧して周波数帯域を有効利用することができる。
(実施の形態3)
実施の形態2においては、OFDM伝送の複数のサブキャリアにおいて、高周波数域Hfおよび低周波数域Lfにおいて、窓区間を中央周波数域Mfよりも長く設定するサブキャリアの個数は、高周波数域Hfおよび低周波数域Lfで共通であり、高周波数域Hfおよび低周波数域Lfで窓区間の長さLeは共通であるものとした。
実施の形態3では、高周波数域Hfおよび低周波数域Lfにおいて、窓区間を中央周波数域Mfよりも長く設定するサブキャリアについて、窓区間長を、高周波数域Hfおよび低周波数域Lfで独立に設定できる構成について説明する。
図6は、実施の形態3で自システムのOFDM送信信号の占有帯域幅を削減できる効果が発生する概念を説明するための図である。
本実施の形態においては、既存システムの空き周波数領域の1つにおいて、ある帯域幅を自システムのOFDM信号で占有するとき、図6(a)に示すように、他システム信号と近接する低周波数域Lfの所定数のサブキャリアについては、窓区間長を中央部分に比べて長い値Le1に設定し、高周波数域Hfの所定数のサブキャリアについては、窓区間長を中央部分に比べて長い値Le2に設定するすることにより、サイドローブを抑圧する。
一方、両端部分の所定数のサブキャリアを除く中央部分のサブキャリアよりなる中央周波数域Mfでは、他システム信号から遠いため、窓区間長Lmを両端の窓区間長Le1およびLe2よりも短くすることで、受信品質劣化を抑制する。
ここでは、一例として、Le1>Le2>Lmであるものとして説明する。すなわち、高周波数域Hfが近接する他の既存システムに比べて、低周波数域Lfで近接する他の既存システムの方が、許容できる干渉量が小さいため、低周波数域Lfでより干渉を抑制できるように、窓区間長を長く設定している状態に相当する。
この結果、図6(c)のように、高周波数域Hfおよび低周波数域Lf、中央周波数域Mfを合成した複数のサブキャリアからなる信号では、窓関数によるサイドローブ抑圧と、受信復調品質の確保の両立を図ることが可能となる。
図7は、実施の形態3の無線通信システムを説明する機能ブロック図である。
図4で説明した実施の形態2と異なる点は、以下のとおりである。
まず、第1に、窓関数パラメータ設定部1402は、高周波数域Hf、中央周波数域Mfおよび低周波数域Lfの各々に対して、独立に「窓関数のパラメータ」(窓区間長)を設定し、Hf変調部130.1、Mf変調部130.2およびLf変調部130.3の窓関数乗算部1306.1〜1306.3にそれぞれ出力する。
第2に、近接他システム信号許容干渉量取得部1400は、高周波数域Hf、中央周波数域Mfおよび低周波数域Lfの各々に対して、近接他システム信号の許容干渉量の情報を取得する。
その他の構成は、図4に示した実施の形態2と同様であるので、説明は繰り返さない。
以上のような構成により、許容干渉量が、周波数下側と上側で異なる場合でも、他システム信号と近接する両端部分のサブキャリアのみ窓区間長を長くするにあたり、取得した許容干渉量に応じた必要な窓区間長に設定する。
すなわち、許容干渉量が小さい周波数域については、窓区間長を大きく設定し、許容干渉量が大きな周波数域については、窓区間長をより小さい値に設定する。上述のとおり、設定窓区間長は、低周波数側と高周波数側で異ならせることも可能である。そして、他システム信号から遠い中央部分のサブキャリアは窓区間長は、もっとも短くする。このような各種設定も、近接他システム信号の許容干渉量に対するテーブルとして格納されており、これを参照する構成としてもよい。
以上のような構成により、帯域外漏洩電力を抑圧でき、中央部分のサブキャリアの受信品質の劣化は小さく、信号帯域全体としての平均受信品質の劣化も最小限に抑えることができる。さらに、両端部分のサブキャリアの品質を必要以上に劣化させることを避けることができる。
したがって、以上のような構成により、離散OFDMにおいて、受信復調品質の確保しつつ、サイドローブ抑圧して周波数帯域を有効利用することができる。
(実施の形態4)
実施の形態3においては、OFDM伝送の複数のサブキャリアにおいて、高周波数域Hfおよび低周波数域Lfにおいて、窓区間を中央周波数域Mfよりも長く設定するサブキャリアの個数は、高周波数域Hfおよび低周波数域Lfで共通であり、高周波数域Hfおよび低周波数域Lfで窓区間の長さLeは独立に設定できる構成について説明した。
実施の形態4では、高周波数域Hfおよび低周波数域Lfにおいて、窓区間を中央周波数域Mfよりも長く設定するサブキャリアについて、高周波数域Hfおよび低周波数域Lfにおいて、窓区間を中央周波数域Mfよりも長く設定するサブキャリアの個数を独立に設定できる構成について説明する。
図8は、実施の形態4で自システムのOFDM送信信号の占有帯域幅を削減できる効果が発生する概念を説明するための図である。
本実施の形態においては、既存システムの空き周波数領域の1つにおいて、ある帯域幅を自システムのOFDM信号で占有するとき、図8(a)に示すように、他システム信号と近接する低周波数域LfのNc1個のサブキャリアについては、窓区間長を中央部分に比べて長い値Leに設定し、高周波数域HfのNc2個のサブキャリアについても、窓区間長を中央部分に比べて長い値Leに設定するすることにより、サイドローブを抑圧する。
一方、両端部分の所定数のサブキャリアを除く中央部分のサブキャリアよりなる中央周波数域Mfでは、他システム信号から遠いため、窓区間長Lmを両端の窓区間長Leよりも短くすることで、受信品質劣化を抑制する。
ここでは、一例として、Nc1>Nc2であるものとして説明する。すなわち、高周波数域Hfが近接する他の既存システムに比べて、低周波数域Lfで近接する他の既存システムの方が、許容できる干渉量が小さいため、低周波数域Lfでより干渉を抑制できるように、窓区間長を長くするサブキャリア数を多く設定している状態に相当する。
この結果、図8(c)のように、高周波数域Hfおよび低周波数域Lf、中央周波数域Mfを合成した複数のサブキャリアからなる信号では、窓関数によるサイドローブ抑圧と、受信復調品質の確保の両立を図ることが可能となる。
図9は、実施の形態4の無線通信システムを説明する機能ブロック図である。
図7で説明した実施の形態3と異なる点は、以下のとおりである。
まず、第1に、直列並列変換部125からのパラレル出力は、マッピングスイッチ127により、設定された個数ずつ、Hf変調部130.1、Mf変調部130.2およびLf変調部130.3に振り分けられる構成となっていることである。
また、第2に、サブキャリアマッピング設定部1404が設けられる構成となっている点である。近接他システム信号許容干渉量取得部1400からの情報に基づいて、サブキャリアマッピング設定部1404は、マッピングスイッチ127により、パラレル化された信号について、高周波数域Hf、中央周波数域Mfおよび低周波数域Lfに振り分ける個数を設定する。
第3に、窓関数パラメータ設定部1402は、高周波数域Hf、中央周波数域Mfおよび低周波数域Lfの各々に対して、「窓関数のパラメータ」(窓区間長)を設定し、Hf変調部130.1、Mf変調部130.2およびLf変調部130.3の窓関数乗算部1306.1〜1306.3にそれぞれ出力する。ここでは、高周波数域Hfと低周波数域Lfとでは、窓区間長Leは共通であるものとする。
ここでも、近接他システム信号許容干渉量取得部1400は、高周波数域Hf、中央周波数域Mfおよび低周波数域Lfの各々に対して、近接他システム信号の許容干渉量の情報を取得する。
その他の構成は、図7に示した実施の形態3と同様であるので、説明は繰り返さない。
以上のような構成により、許容干渉量が、周波数下側と上側で異なる場合でも、他システム信号と近接し窓区間長を中央周波数域よりも長くする両端部分のサブキャリアの個数を独立に、取得した許容干渉量に応じた必要な個数に設定する。
すなわち、許容干渉量が小さい周波数域については、窓区間長を長くするサブキャリア数をより大きく設定し、許容干渉量が大きな周波数域については、窓区間長を長くするサブキャリア数をより小さい値に設定する。上述のとおり、設定されるサブキャリア数は、低周波数側と高周波数側で異ならせることも可能である。そして、他システム信号から遠い中央部分のサブキャリアは窓区間長は、もっとも短くする。このような各種設定も、近接他システム信号の許容干渉量に対するテーブルとして格納されており、これを参照する構成としてもよい。
以上のような構成により、帯域外漏洩電力を抑圧でき、中央部分のサブキャリアの受信品質の劣化は小さく、信号帯域全体としての平均受信品質の劣化も最小限に抑えることができる。さらに、窓区間長を大きくしたために品質劣化が起きるサブキャリアを、必要以上に多くすることを避けることができる。
したがって、以上のような構成により、離散OFDMにおいて、受信復調品質の確保しつつ、サイドローブ抑圧して周波数帯域を有効利用することができる。
なお、実施の形態4の構成と、実施の形態3の構成を組み合わせて、高周波数域Hfおよび低周波数域Lfにおいて、窓区間を中央周波数域Mfよりも長く設定するサブキャリアの個数を独立に設定するとともに、窓区間長についても、高周波数域Hfおよび低周波数域Lfで独立に設定する構成としてもよい。
(実施の形態5)
実施の形態5では、近接他システム信号許容干渉量取得部1400が、近接他システム信号の許容干渉量の情報を取得する構成について説明する。
なお、一例として、基地局2000の構成は、実施の形態4の構成と同様であるものとする。
図10は、実施の形態5の無線通信システムを説明する機能ブロック図である。
図10に示されるように、近接他システム信号許容干渉量取得部1400は、中央局1000の各無線システム情報データベース1004から、高周波数域Hf、中央周波数域Mfおよび低周波数域Lfの各々に対して、近接他システム信号の許容干渉量の情報を取得する。
各無線システム情報データベース1004は、基地局装置2000が設置される領域での既存システムの使用周波数領域、既存システムの許容干渉量などの情報が格納されており、たとえば、近接他システム信号許容干渉量取得部1400からの照会に応じて、必要な情報が読みだされ、近接他システム信号許容干渉量取得部1400に送信される。
このような構成により、中央局に設けられた網羅的なデータベースに基づく精度の高い近接システムの許容干渉量を知ることができる。
それ以外の構成は、実施の形態4と同様であるので、説明は省略する。なお、同様の構成は、実施の形態1〜3にも適用することが可能である。
(実施の形態6)
実施の形態6では、近接他システム信号許容干渉量取得部1400が、近接他システム信号の許容干渉量の情報を取得する他の構成について説明する。
なお、ここでも、一例として、基地局2000の構成は、実施の形態4の構成と同様であるものとする。
図11は、実施の形態6の無線通信システムを説明する機能ブロック図である。
図11に示されるように、基地局装置2000は、実施の形態4の基地局装置の構成に加えて、受信アンテナ149と、受信アンテナ149で受信された信号を周波数変換する周波数変換部(RF部)1408と、周波数変換部1408からの信号を復調する他システム信号復調部1410とを含む。
近接他システム信号許容干渉量取得部1400は、他システム信号復調部1410からの他システムの信号情報を解析して、高周波数域Hf、中央周波数域Mfおよび低周波数域Lfの各々に対して、近接他システム信号の許容干渉量の情報を取得する。
たとえば、特に限定されないが、近接他システム信号許容干渉量取得部1400は、近接システムの種別、周波数、電力等を解析し、近接システムの許容干渉量を計算する。なお、近接他システム信号許容干渉量取得部1400は、既存システムの使用周波数領域、既存システムの許容干渉量などの情報をテーブルとして格納しており、他システムの信号情報に基づいて、近接する既存システムの許容干渉量を取得する構成とすることもできる。
このような構成により、自システム運用エリアの中心である送信地点において近接システムの状況を測定するため、精度の高い近接システムの許容干渉量を知ることができる。
それ以外の構成は、実施の形態4と同様であるので、説明は省略する。なお、同様の構成は、実施の形態1〜3にも適用することが可能である。
(実施の形態7)
実施の形態7では、近接他システム信号許容干渉量取得部1400が、近接他システム信号の許容干渉量の情報を取得するさらに他の構成について説明する。
なお、ここでも、一例として、基地局2000の構成は、実施の形態4の構成と同様であるものとする。
図12は、実施の形態7の無線通信システムを説明する機能ブロック図である。
図12に示されるように、移動局装置3000は、受信アンテナ200と、受信アンテナからの信号を周波数変換する周波数変換部(RF部)206と、周波数変換部206からの信号に対して、自システムについての復調処理および復号処理を実行して受信トラフィックデータを出力する自システム信号復調・復号部3100と、周波数変換部206からの信号に対して、他システムについての復調処理を実行して他システム信号情報を出力する他システム信号復調部3210とを含む。
他システム信号復調部3210からの信号は、制御情報符号化・変調部3220により変調されて、周波数変換部(RF部)207により高周波信号に変換されて、送信アンテナ201からフィードバック情報として、基地局装置2000に送信される。
基地局装置2000は、実施の形態4の基地局装置の構成に加えて、受信アンテナ149と、受信アンテナ149で受信された信号を周波数変換する周波数変換部(RF部)1408と、周波数変換部1408からの信号を復調する制御信号復調・復号部1412とを含む。
近接他システム信号許容干渉量取得部1400は、制御信号復調・復号部1412からの他システムの信号情報を解析して、高周波数域Hf、中央周波数域Mfおよび低周波数域Lfの各々に対して、近接他システム信号の許容干渉量の情報を取得する。
ここでも、たとえば、特に限定されないが、近接他システム信号許容干渉量取得部1400は、フィードバック情報から、近接システムの種別、周波数、電力等を解析し、近接システムの許容干渉量を計算する。なお、近接他システム信号許容干渉量取得部1400は、既存システムの使用周波数領域、既存システムの許容干渉量などの情報をテーブルとして格納しており、他システムの信号情報に基づいて、近接する既存システムの許容干渉量を取得する構成とすることもできる。
それ以外の構成は、実施の形態4と同様であるので、説明は省略する。なお、同様の構成は、実施の形態1〜3にも適用することが可能である。
このような構成により、自システム運用エリア内に散在する多くの地点において近接システムの状況を測定するため、精度の高い近接システムの許容干渉量を知ることができる。
(実施の形態8)
図9で説明した実施の形態4では、高周波数域Hfおよび低周波数域Lfにおいて、窓区間を中央周波数域Mfよりも長く設定するサブキャリアについて、高周波数域Hfおよび低周波数域Lfにおいて、窓区間を中央周波数域Mfよりも長く設定するサブキャリアの個数を独立に設定できる構成について説明した。
実施の形態8では、高周波数域Hfおよび低周波数域Lfにおいて、窓区間を中央周波数域Mfよりも長く設定するサブキャリアについて、MCS(Modulation and Coding Scheme)を、中央周波数域Mfに対して、高周波数域Hfおよび低周波数域Lfで独立に設定できる構成について説明する。
なお、実施の形態4と同様に、高周波数域Hfおよび低周波数域Lfにおいて、窓区間を中央周波数域Mfよりも長く設定するサブキャリアの個数を独立に設定できる構成とすることも可能であるので、以下では、このような構成であるものとして説明する。
図13は、実施の形態8で自システムのOFDM送信信号の占有帯域幅を削減できる効果が発生する概念を説明するための図である。
本実施の形態においては、既存システムの空き周波数領域の1つにおいて、ある帯域幅を自システムのOFDM信号で占有するとき、図13(a)に示すように、他システム信号と近接する低周波数域Lfの所定数のサブキャリアについては、窓区間長を中央部分に比べて長い値Leに設定するとともに、MCSを低い値に設定する。さらに、高周波数域Hfの所定数のサブキャリアについても、窓区間長を中央部分に比べて長い値Leに設定するするとともに、MCSを低い値に設定することにより、サイドローブを抑圧するとともに、復調時の誤り耐性が強くなるように設定する。
ここで、MCSの尺度としては、例えば、変調時の多値数(サブキャリア変調で使用される、BPSK、QPSK、16QAM、64QAM等)や誤り訂正の方式の誤り訂正の強度(符号化率)を用いることができる。
一方、両端部分の所定数のサブキャリアを除く中央部分のサブキャリアよりなる中央周波数域Mfでは、他システム信号から遠いため、窓区間長Lmを両端の窓区間長Leよりも短くするとともに、MCSを高い値に設定することで、受信品質劣化を抑制しつつ、スループットを高く得られるように維持する。
すなわち、他システム信号と近接する両端部分のサブキャリアのみ、窓区間長を長くし、かつ、MCSを低く設定し、他システム信号から遠い中央部分のサブキャリアは窓区間長を短くし、かつMCSを高く設定する。
この結果、図13(c)のように、高周波数域Hfおよび低周波数域Lf、中央周波数域Mfを合成した複数のサブキャリアからなる信号では、窓関数によるサイドローブ抑圧と、受信復調品質の確保の両立を図ることが可能となる。
図14は、実施の形態8の無線通信システムを説明する機能ブロック図である。
図9で説明した実施の形態4と異なる点は、以下のとおりである。
まず、第1に、送信トラフィックデータの符号化処理を行うブロックが、高周波数域Hf、中央周波数域Mf、低周波数域Lfについて独立したブロックとなっている点である。
すなわち、チャネルエンコーダ110.1は、高周波数域Hfの送信信号について、チャネル符号化(CRC符号化、伝送路誤り訂正符号化、インターリーブ処理)を実行し、チャネルエンコーダ110,1の出力に対してシンボル変調器124.1がシンボル変調した信号を、直並列変換部125.1がパラレル信号に変換して、マッピングスイッチ127に与える。
同様に、チャネルエンコーダ110.2および110.3は、それぞれ、中央周波数域Mfおよび低周波数域Lfの送信信号について、チャネル符号化(CRC符号化、伝送路誤り訂正符号化、インターリーブ処理)を実行し、チャネルエンコーダ110.2および110.3の出力に対して、それぞれ、シンボル変調器124.2および124.3がシンボル変調した信号を、直並列変換部125.2および125.3がそれぞれパラレル信号に変換して、マッピングスイッチ127に与える。
第2に、MCS設定部1406は、近接他システム信号許容干渉量取得部1400からの情報に基づき、近接他システムの許容干渉量に応じて、高周波数域Hf、中央周波数域Mf、低周波数域Lfに適用するMCSのレベルを設定する。MCS設定部1406は、設定されたMCSに基づいて、チャネルエンコーダ110.1〜110.3およびシンボル変調器124.1〜124.3の誤り訂正符号化方式や変調方式を設定する。
上述のとおり、近接他システムの許容干渉量が小さく、窓区間長を長く設定する場合は、スループットよりも復調時の誤り耐性を優先した設定とする。このような近接他システムの許容干渉量と、窓区間長や窓区間長を変更するサブキャリア数、MCSの設定などとの関係は、たとえば、予めテーブルとして格納されており、これ参照する構成とすることが可能である。
すなわち、基地局装置において、符号化部(チャネル符号化とシンボル変調から構成)を、低周波数域Lf用、中央周波数域Mf用、高周波数域Hf用にそれぞれ設け、それぞれのMCSを個別に設定することができるようにするとともに、低周波数域Lf、中央周波数域Mf、高周波数域Hfの各々のMCSは、近接他システム信号許容干渉量取得部より与えられる近接他システム信号許容干渉量に基づき、MCS設定部1406により決定する。
その他の構成は、図9に示した実施の形態4と同様であるので、説明は繰り返さない。
なお、高周波数域Hfおよび低周波数域Lfと、中央周波数域Mfとの間で、窓区間長および窓区間長を変更するサブキャリア数、MCSの設定を独立に設定できる構成とするだけでなく、さらに、これらを高周波数域Hfと低周波数域Lfとの間で、独立に設定できる構成としてもよい。
以上のような構成により、許容干渉量が、周波数下側と上側で異なる場合でも、他システム信号と近接する両端部分のサブキャリアのみ窓区間長を長くするにあたり、取得した許容干渉量に応じた必要な窓区間長に設定する。
さらに、受信品質が劣化する両端部分のサブキャリアは、MCSを低く設定することにより誤り耐性を強化できる。中央部分のサブキャリアの受信品質の劣化は小さいため、 MCSを高く設定することにより高スループットを期待する。これにより、信号帯域全体にわたって伝送ロスを最小化することができる。
以上のような構成により、帯域外漏洩電力を抑圧でき、中央部分のサブキャリアの受信品質の劣化は小さく、信号帯域全体としての平均受信品質の劣化も最小限に抑えることができる。
したがって、以上のような構成により、離散OFDMにおいて、受信復調品質の確保しつつ、サイドローブ抑圧して周波数帯域を有効利用することができる。
(実施の形態9)
図4で説明した実施の形態2では、高周波数域Hfおよび低周波数域Lfにおいて、IFFT処理、ガードインターバルの付加および窓関数の乗算処理を独立に実行する構成について説明した。
しかしながら、窓区間長の設定の変更を行うのは、高周波数域Hfおよび低周波数域Lfと、中央周波数域Mfとの2段階の構成に限られるものではない。
実施の形態9では、第1低周波域Lf1、第2低周波域Lf2、中央周波数域Mf、第2高周波域Hf2、第1高周波域Hf1の5周波数帯に分割する場合について説明する。
図15は、実施の形態9で自システムのOFDM送信信号の占有帯域幅を削減できる効果が発生する概念を説明するための図である。
本実施の形態においては、既存システムの空き周波数領域の1つにおいて、ある帯域幅を自システムのOFDM信号で占有するとき、図15(a)に示すように、他システム信号と近接する第1低周波域Lf1および第1高周波域Hf1の所定数のサブキャリアについては、窓区間長を中央部分に比べて長い値Le1に設定することにより、サイドローブを抑圧する。
さらに、図15(b)に示すように、第1低周波域Lf1および第1高周波域Hf1と近接する第2低周波域Lf2および第2高周波域Hf2の所定数のサブキャリアについては、窓区間長を中央部分に比べて長い値Le2(Le1>Le2)に設定することにより、サイドローブを抑圧する。
さらに、図15(c)に示すように、両端部分の所定数のサブキャリアを除く中央部分のサブキャリアよりなる中央周波数域Mfでは、他システム信号から遠いため、窓区間長Lmを両端の窓区間長Le2よりも短くする(Le1>Le2>Lm)ことで、受信品質劣化を抑制する。
この結果、図15(d)のように、高周波数域Hfおよび低周波数域Lf、中央周波数域Mfを合成した複数のサブキャリアからなる信号では、窓関数によるサイドローブ抑圧と、受信復調品質の確保の両立を図ることが可能となる。
図16は、実施の形態9の無線通信システムを説明する機能ブロック図である。
図4の実施の形態2と異なる点は、以下のとおりである。
まず、第1に、IFFT処理のための構成が、第1高周波域Hf1、第2高周波域Hf2、中央周波数域Mf、第2低周波域Lf2、第1低周波域Lfのそれぞれに対応して、Hf1変調部130.1、Hf2変調部130.2、Mf変調部130.3、Lf2変調部130.4、Lf1変調部130.5の5系統が設けられる構成となっていることである。
これに対応して、Hf1変調部130.1は、第1高周波数域Hf1のサブキャリアに対して、逆フーリエ変換およびガードインターバルの付加を行うIFFT・CP付加処理部1302.1と、ガードインターバル付加後の信号に窓関数を乗算する窓関数乗算部1306.1とを含む。Hf2変調部130.2は、第2高周波数域Hf2のサブキャリアに対して、逆フーリエ変換およびガードインターバルの付加を行うIFFT・CP付加処理部1302.2と、ガードインターバル付加後の信号に窓関数を乗算する窓関数乗算部1306.2とを含む。Mf変調部130.3は、中央周波数域Mfのサブキャリアに対して、逆フーリエ変換およびガードインターバルの付加を行うIFFT・CP付加処理部1302.3と、ガードインターバル付加後の信号に窓関数を乗算する窓関数乗算部1306.3とを含む。同様に、Lf2変調部130.4は、第2低周波数域Lf2のサブキャリアに対して、逆フーリエ変換およびガードインターバルの付加を行うIFFT・CP付加処理部1302.4と、ガードインターバル付加後の信号に窓関数を乗算する窓関数乗算部1306.4とを含む。さらに、Lf1変調部130.5は、第1低周波数域Lf1のサブキャリアに対して、逆フーリエ変換およびガードインターバルの付加を行うIFFT・CP付加処理部1302.5と、ガードインターバル付加後の信号に窓関数を乗算する窓関数乗算部1306.5とを含む。
Hf1変調部130.1の出力、Hf2変調部130.2の出力、Mf変調部130.3の出力、Lf2変調部130.4の出力およびLf1変調部130.5の出力は、合成部131で合成され、D/A変換部132に与えられる。
また、第2に、窓関数パラメータ設定部1402は、第1高周波域Hf1、第2高周波域Hf2、中央周波数域Mf、第2低周波域Lf2、第1低周波域Lfの各々に対して、独立に「窓関数のパラメータ」を設定し、Hf1変調部130.1、Hf2変調部130.2、Mf変調部130.3、Lf2変調部130.4およびLf1変調部130.5の窓関数乗算部1306.1〜1306.5にそれぞれ出力する。
ここで、他システム信号と近接する高周波数域または低周波数域の所定数のサブキャリアについては、中央部分の窓区間長Lmに比べて、窓区間長をそれぞれ、より長い値Le1およびLe2に設定することにより、サイドローブを抑圧する。
その他の構成は、図4に示した実施の形態1と同様であるので、説明は繰り返さない。
なお、第1高周波域Hf1、第2高周波域Hf2、中央周波数域Mf、第2低周波域Lf2、第1低周波域Lfの各々に対して、個別に独立に、窓区間長を設定してもよい。
このような構成により、窓区間長を長くするサブキャリアを極端に増やさずとも帯域外漏洩電力を抑圧することができる。また、自信号帯域幅が広く帯域外漏洩電力が大きくなる場合に効果がある。
なお、このように、窓区間長の設定の変更を行うのに、高周波数域Hfおよび低周波数域Lfと、中央周波数域Mfとの2段階以上の段階で、設定を行うことは、実施の形態3〜8の構成においても、可能である。
以上説明したように、各実施の形態の無線通信装置によれば、離散OFDMにおいて、受信復調品質の確保しつつ、サイドローブ抑圧して周波数帯域を有効利用することができる。
今回開示された実施の形態は、本発明を具体的に実施するための構成の例示であって、本発明の技術的範囲を制限するものではない。本発明の技術的範囲は、実施の形態の説明ではなく、特許請求の範囲によって示されるものであり、特許請求の範囲の文言上の範囲および均等の意味の範囲内での変更が含まれることが意図される。
100 送信トラフィックデータバッファ、110 チャネルエンコーダ、124 シンボル変調器、125 直列並列変換部、130.1〜130.5 変調部、、132 D/A変換器、135,206,207,1408 周波数変換部、149,150,200,201 アンテナ、1000 中央局、1302.1〜1302.5 IFFT・CP付加部、1306.1〜1306.5 窓関数乗算部、1400 近接他システム信号許容干渉量取得部、1402 窓関数パラメータ設定部、1404 サブキャリアマッピング設定部、1410 他システム信号復調部、1412 制御信号復調・復号部、2000 基地局装置、3000 移動局装置、3100 次システム信号復調・復号部、3210 他システム信号復調部、3220 制御情報符号化・変調部。

Claims (8)

  1. 他の無線システムで使用していない空き周波数帯域に複数のサブキャリアを配置して伝送する直交周波数分割多重伝送により通信する無線通信装置であって、
    前記空き周波数帯域に近接する周波数帯を使用する前記他の無線システムの無線通信状況を測定して解析した結果に基づいて許容干渉量を取得する干渉量情報取得部と、
    前記取得された許容干渉量に応じて、窓関数パラメータを設定する窓関数パラメータ設定部と、
    送信する情報に対して、伝送路符号化および変調処理を実行する符号化変調部と、
    前記空き周波数帯域に配置される複数のサブキャリアについて、前記符号化変調部の出力に対して、前記サブキャリアごとに逆フーリエ変換を実行する直交周波数分割多重変調部とを備え、
    前記直交周波数分割多重変調部は、
    前記複数のサブキャリアのうち、前記他の無線システムの使用する周波数帯域に近接する側において、前記許容干渉量に応じて設定された個数の第1のサブキャリア群について、前記逆フーリエ変換とガードインターバルの付加とを実行して、前記窓関数パラメータに応じて窓関数乗算処理を行う第1の多重変調手段と、
    前記複数のサブキャリアのうち、前記第1のサブキャリア群を除く第2のサブキャリア群について、前記逆フーリエ変換とガードインターバルの付加とを実行して、前記窓関数パラメータに応じて窓関数乗算処理を行う第2の多重変調手段とを含み、
    前記第1の多重変調手段は、
    前記第1のサブキャリア群のうち、高周波側の前記許容干渉量に応じて設定された個数の高周波域サブキャリア群について、前記逆フーリエ変換とガードインターバルの付加と、前記窓関数パラメータに応じた窓関数乗算処理を行う高周波域変調部と、
    前記第1のサブキャリア群のうち、低周波側の前記許容干渉量に応じて設定された個数の低周波域サブキャリア群について、前記逆フーリエ変換とガードインターバルの付加と、前記窓関数パラメータに応じた窓関数乗算処理を行う低周波域変調部とを含み、
    前記取得された許容干渉量に応じて、前記高周波域サブキャリア群のサブキャリアの個数と、前記低周波域サブキャリア群のサブキャリアの個数とを独立に設定するマッピング設定部と、
    前記マッピング設定部の設定に応じて、前記高周波域変調部と前記低周波域変調部に割り当てるサブキャリアを変更するマッピング手段と
    前記直交周波数分割多重変調部からの出力信号を高周波信号として送信するための送信部とをさらに備え、
    前記窓関数パラメータ設定部は、前記第1の多重変調手段による第1の窓区間長が、前記第2の多重変調手段による第2の窓区間長より長くなるように、前記窓関数パラメータを設定する、無線通信装置。
  2. 前記窓関数パラメータ設定部は、前記高周波側の許容干渉量と前記低周波側の許容干渉量にそれぞれ応じて、前記高周波域変調部と前記低周波域変調部とについて、独立に前記窓関数パラメータを設定する、請求項記載の無線通信装置。
  3. 前記他の無線システムの信号を受信して復調する復調手段をさらに備え、
    前記干渉量情報取得部は、前記復調手段からの情報を解析して、前記許容干渉量を取得する、請求項1または2に記載の無線通信装置。
  4. 前記無線通信装置は、中央局から送られた情報を、移動局に対して無線送信する基地局であり、前記移動局は、前記他の無線システムの信号を受信して復調する復調手段を備えており、
    前記干渉量情報取得部は、前記移動局から送信された情報に基づいて、前記許容干渉量を取得する、請求項1または2に記載の無線通信装置。
  5. 前記取得された許容干渉量に応じて、符号化および変調条件を特定する変調パラメータを設定する変調パラメータ設定部と、
    前記符号化変調部は、
    前記変調パラメータに応じて、前記第1のサブキャリア群に対応する符号化処理および変調処理を実行する第1の符号化変調手段と、
    前記変調パラメータに応じて、前記第2のサブキャリア群に対応する符号化処理および変調処理を実行する第2の符号化変調手段とを含み、
    前記変調パラメータ設定部は、前記第1の符号化変調手段による第1のスループットが、前記第2の符号化変調手段による第2のスループットよりも低くなるように、前記変調パラメータを設定する、請求項1〜記載の無線通信装置。
  6. 変調パラメータ設定部が設定する前記変調パラメータは、変調の多値度に対する設定である、請求項記載の無線通信装置。
  7. 変調パラメータ設定部が設定する前記変調パラメータは、誤り訂正の強度に対する設定である、請求項記載の無線通信装置。
  8. 前記高周波域サブキャリア群は、複数の第1の部分サブキャリア群に分割され、
    前記低周波域サブキャリア群は、複数の第2の部分サブキャリア群に分割され、
    前記高周波域変調部は、前記複数の第1の部分サブキャリア群について、より高周波側になるとともに、前記第1の窓区間長が長くなるように窓関数乗算処理を行い、
    前記低周波域変調部は、前記複数の第2の部分サブキャリア群について、より低周波側になるとともに、前記第1の窓区間長が長くなるように窓関数乗算処理を行う、請求項記載の無線通信装置。
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