JP6418070B2 - 測定装置、半導体装置の測定方法 - Google Patents

測定装置、半導体装置の測定方法 Download PDF

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本発明は、例えばIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)などの半導体装置の電気的特性を測定する測定装置と、半導体装置の測定方法に関する。
特許文献1には、複数の伸縮可能なプローブ(導電性接触子)を備えた測定装置が開示されている。この測定装置で半導体装置の電気的特性を測定する際には、あるプローブを半導体装置の端子に接触させつつ、別のプローブはガイドプレートで縮ませることで半導体装置の端子に接触させない。より具体的に言えば、ガイドプレートの開口径を小さくすることで測定に使用しないプローブをガイドプレートに接触させ、これを縮ませる。
特開2012−145454号公報
しかしながら、上記特許文献の測定装置では、ガイドプレートとプローブを接触させるために、プローブの短手方向に突出部を設けなければならない。このように特殊な形状を有する測定装置を用いることはコスト高の原因となる。
しかも、プローブの短手方向に突出部を設けることにより、プローブ同士を接近させることができないので、高密度でプローブを設けることができない。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、基板にプローブが固定された周知の測定装置をそのまま用いることができ、かつ様々な電極配置の半導体装置の電気的特性を測定できる測定装置、及び半導体装置の測定方法を提供することを目的とする。
本願の発明に係る測定装置は、基板と、該基板に固定され、長手方向に伸縮可能な第1プローブと、該基板に固定され、長手方向に伸縮可能な第2プローブと、該第1プローブの先端にあたり該第1プローブに力が及ぼされていない状態に比べて該第1プローブを縮ませ、該第2プローブを通す開口部を有するマスクと、を備え、該マスクは該基板に固定されたことを特徴とする。
本願の発明に係る半導体装置の測定方法は、ステージに、上面電極を有する半導体装置をのせる工程と、基板と、該基板に固定され、該ステージの方向に伸縮可能な第1プローブと、該基板に固定され、該ステージの方向に伸縮可能な第2プローブと、該第1プローブの先端にあたり該第1プローブに力が及ぼされていない状態に比べて該第1プローブを縮ませ、該第2プローブを通す開口部を有する、該基板に固定されたマスクと、を有する測定治具を、該上面電極に近づけ、該第2プローブを該上面電極に接触させる接触工程と、該第2プローブに電流を流して該半導体装置の電気的特性を測定する工程と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、少なくとも1つのプローブをマスクで使用できない状態にすることで、基板にプローブが固定された周知の測定装置をそのまま用いることができ、かつ様々なパッド配置の半導体装置の電気的特性を測定できる。
実施の形態1に係る測定装置を示す構成図である。 長手方向に伸縮する第1プローブの正面図である。 マスクの断面図である。 マスクの底面図である。 ステージの上にのせた半導体装置等を示す図である。 電極とプローブの接触状態を示す図である。 接触工程を終えた後の測定治具等を示す図である。 実施の形態2に係る測定装置と半導体装置を示す一部断面図である。 実施の形態3に係る測定装置と半導体装置を示す一部断面図である。 実施の形態4に係る測定装置と半導体装置を示す一部断面図である。 実施の形態5に係る測定装置と半導体装置を示す図である。 接触工程後の測定装置と半導体装置を示す図である。 実施の形態6に係る測定装置と半導体装置を示す図である。 接触工程後の測定装置と半導体装置を示す図である。 実施の形態7に係る半導体装置の測定方法を示す図である。
本発明の実施の形態に係る測定装置と、半導体装置の測定方法について図面を参照して説明する。同じ又は対応する構成要素には同じ符号を付し、説明の繰り返しを省略する場合がある。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る測定装置を示す構成図である。この測定装置は例えばセラミックを材料とする基板10を備えている。基板10には、長手方向(Z方向)に伸縮可能な第1プローブ14と、長手方向(Z方向)に伸縮可能な第2プローブ16、18が固定されている。図1では5本の第1プローブ14と、1本の第2プローブ16と、1本の第2プローブ18が示されている。第1プローブ14と第2プローブ16、18は、長手方向に伸縮可能であれば特に限定されないが、例えば周知のスプリング式プローブである。
図2は、長手方向に伸縮する第1プローブ14の正面図である。第1プローブ14は基体部14aを備えている。基体部14aの上端は基板10に接続される。基体部14aには、内部にスプリング等のバネ部材が組み込まれて伸縮が可能となっている伸縮部14cがつながっている。伸縮部14cには、半導体装置の上面電極30aに接触する先端部14dが接続されている。先端部14dの上面電極30aに対向する部分は丸みを帯びた形状となっており、この丸みを帯びた部分が機械的かつ電気的に上面電極30aに接触する。基体部14aの上部分には、先端部14dと電気的に接続され、外部への出力端となる接続部14bが接続されている。
第1プローブ14の材料は、導電性材料であれば特に限定されないが、例えば銅、タングステン、又はレニウムタングステンである。先端部14dには、例えば金、パラジウム、タンタル、又はプラチナ等を被覆して、導電性及び耐久性を向上させてもよい。
図2Aには、第1プローブ14と上面電極30aが離れた初期状態が示されている。図2Bは、第1プローブ14を矢印方向(Z負方向)に移動させて、先端部14dを上面電極30aに接触させたことを示す図である。図2Cは、図2Bの状態から第1プローブ14をさらに下降させることで、伸縮部14cのばねが縮み伸縮部14cが基体部14a内に押し込まれた状態を示す。図2Cの状態では、先端部14dが上面電極30aに対して適度な力で押圧されることで、第1プローブ14と上面電極30aが確実に接触する。なお、第2プローブ16、18についても、第1プローブ14と同じ構成となっている。
図1の説明に戻る。基板10にはマスク12が固定されている。マスク12は第1プローブ14を覆うものであるが、第1プローブ14が見えるようにマスク12の断面を示す。マスク12は基板10に対して任意の方法で取り外し可能な状態で固定される。例えば、基板10に設けた溝にマスク12を嵌め込むことで、マスク12を基板10に固定する。あるいは、マスク12を基板10にねじ止めしてもよい。マスク12を設ける目的の1つは、予め定められたプローブを縮ませ、測定に利用できない状態にすることである。図1には、マスク12が第1プローブ14の先端にあたり第1プローブ14に力が及ぼされていない状態に比べて第1プローブ14を縮ませていることが示されている。マスク12には開口部12aが設けられている。第2プローブ16、18はこの開口部12aを通りマスク12の外に伸びている。
基板10の上面に接続部20が設けられている。接続部20は、例えば基板10の上に設けられた金属板により、第1プローブ14及び第2プローブ16、18に電気的に接続されている。接続部20は、信号線22を介して測定部24に接続されている。したがって、第1プローブ14及び第2プローブ16、18と、測定部24は電気的に接続されている。
半導体装置をのせるためにステージ32が設けられている。ステージ32は、半導体装置に接触しそれを固定するものであれば特に限定されないが、半導体装置単体(チップ)あるいは複数の半導体装置が形成されたウエハを真空吸着又は静電吸着させるチャックステージである。チャックステージはメンテナンス性に優れるため従来から広く用いられている。半導体装置の下面電極と接触するステージ32の表面は、ステージの側面に設けた接続部34に電気的に接続されている。そして、接続部34は信号線36を介して測定部24と電気的に接続されている。ステージ32は、測定時の下側電極として機能するように、例えば銅又はアルミなどの金属材料で作成される。なお、ステージ32の表面に、例えば金、アルミ、又はニッケル等の被覆を施し、ステージの導電性及び耐久性を向上させてもよい。
半導体装置の測定時には、半導体装置の上面電極に接触したプローブ、接続部20、信号線22、測定部24、信号線36、接続部34、及び半導体装置の下面電極に接触したステージ32で構成される経路に電流を流す。各プローブに加わる電流密度が略一致するように、接続部20から接続部34の電流経路長が、どのプローブを介しても略一致する位置に各接続部を設けるのがよい。具体的には、各プローブのX座標が、接続部20のX座標と接続部34のX座標の間の値となるようにすることが好ましい。
基板10はアーム40により任意の方向へ移動可能になっている。ここでは、一つのアーム40で基板10を保持する構成としたが、これに限るものではなく、複数のアームで基板10を安定的に保持してもよい。なお、基板10を移動するのではなく、半導体装置をのせたステージ32を移動させてもよい。
測定部24は、アームを任意の方向に移動させるとともに、測定時には予め定められた測定項目のデータを取得するために半導体装置に電流を流したり、電圧を印加したりする。測定部24は、例えば、プログラムが保存されたメモリと、そのプログラムを実行するプロセッサを備える。
図3は、マスク12等の断面図である。マスク12は、基板10に固定(接続)されるために設けられた接続部12Aと、接続部12Aにつながり、縮んだ状態における第1プローブ14の先端に接する接触部12Bを備えている。接続部12Aの材料はPPS樹脂などの絶縁体でもよいし、アルミニウム又はステンレスなどの金属でもよい。接触部12Bは、金属部12Cと、金属部12Cの上面に設けられた第1絶縁部12Dと、金属部12Cの下面に設けられた第2絶縁部12Eを備えている。
第1プローブ14の先端は第1絶縁部12Dに接触している。これにより、第1プローブ14と金属部12Cを絶縁することができる。第1絶縁部12Dを例えばポリイミドなどの絶縁性があり、ある程度柔らかい材料にすることで、第1プローブ14が第1絶縁部12Dに接触してダメージを受けることを防止できる。
第2絶縁部12Eは、マスク12のステージに対向する面(下面)に形成されている。第2絶縁部12Eは、測定対象となる半導体装置に近接又は接触する部分である。そのため、第2絶縁部12Eについても、絶縁性を有するとともにある程度の柔らかさを有する材料とすることが好ましい。第2絶縁部12Eの材料は例えばポリイミドである。
図4は、マスク12の底面図である。開口部12aは平面視で四角形である。開口部12aの面積を半導体装置の上面電極の面積以下とし、開口部12aの直下に上面電極だけがあるようにすることが好ましい。これにより、確実に上面電極とプローブを接触させることができる。
上述の測定装置を用いた半導体装置の測定方法について説明する。まず、測定の準備作業として、プローブの平行度を揃える。そして、測定部24に登録された測定メニュー(プログラム)を参照して、これから測定しようとする半導体装置の上面電極の配置の情報を取得する。この情報をディスプレイなどに表示し、作業者はその表示を参照して半導体装置の上面電極の配置にあわせたマスク12を基板10に固定する。
その後、ステージに半導体装置をのせる。図5は、ステージ32の上にのせた半導体装置30等を示す図である。半導体装置30は、上面電極30a、30bと下面電極30cを有している。半導体装置30は、縦方向、つまり面外方向に大きな電流を流す縦型構造のIGBTである。そしてこの場合、上面電極30aはゲート電極であり、上面電極30bはエミッタ電極であり、下面電極30cはコレクタ電極である。下面電極30cはステージ32に接触している。なお、測定対象は、IGBT以外の縦型構造の半導体装置でもよいし、半導体装置の一面(上面)において入出力を行う横型構造の半導体装置でもよい。
図5に示されるように、ステージ32は、開口部12aからマスク12の外に伸びる第2プローブ16、18と対向する位置にある。そして、第1プローブ14と第2プローブ16、18は、ステージ32の方向に伸縮するように基板10に固定されている。開口部12aを通してステージ32の方向に伸びている第2プローブ16、18は伸縮可能な状態である。他方、第1プローブ14はマスク12によって縮んだ状態を維持している。
次いで、接触工程へと処理を進める。接触工程では、測定治具(プローブ及びそれと一体となっている構造物のことをいう、以下同じ)を、上面電極30a、30bに近づけ、第2プローブ16,18を上面電極30a、30bに接触させる。図6には、上面電極30a、30bに第2プローブ16、18が接触し、下面電極30cにステージ32が接触した状態が示されている。半導体装置30に大電流を流す場合は、上面電極30bに複数の第2プローブを接触させることが望ましい。
その後、測定治具をさらに半導体装置30に近づける。そうすると、第2プローブ16、18が縮まり、第2プローブ16、18が適度な力で上面電極30a、30bに押しつけられる。図7は、接触工程を終えた後の測定治具等を示す図である。接触工程を終えると、マスクが半導体装置の上面に接触する。具体的には、第2絶縁部12E(図3参照)が、半導体装置の上面電極30bに接触する。第2絶縁部12Eを半導体装置の上面電極以外部分に広く接触させてもよい。マスク12を半導体装置30に接触させることで、半導体装置30を固定する効果が期待できる。また、半導体装置30の上面で測定時に放電が起こることを防止できる。第2絶縁部12Eをある程度柔らかい材料とすれば、マスク12と半導体装置30が接触することによる半導体装置30の損傷を抑制できる。
次いで、第2プローブ16、18とステージ32の間に電流を流して半導体装置30の電気的特性を測定する。測定は予め定められた測定シーケンスに基づいて測定部24が実行する。このような測定に加えて、測定値が予め定められた規格値の範囲内にあるか否かを判定する評価を行ってもよい。測定が終了すると、測定部24はアーム40を駆使して基板10を上方向に移動させ、測定治具を半導体装置30から離す。
測定対象となる半導体装置が1枚だけであればこの段階で処理を終了する。しかし、測定対象となる半導体装置が複数であれば、未測定の半導体装置に対して測定を実施する。測定を終えた半導体装置の上面電極の配置と、次回測定対象となる半導体装置の上面電極の配置が異なる場合は、マスクの交換が必要となる。そのため、次の測定に進む前にマスクの交換が必要であるか否かを測定部24で判定し、マスク交換が必要であれば作業者に知らせることが望ましい。
本発明の実施の形態1に係る測定装置は、周知の測定装置にマスク12を固定するだけで製作できるので低コスト化に好適である。また、特許文献1のプローブと異なりプローブの短手方向に突出部を設ける必要が無いので、プローブを高密度に設けることができる。マスク12のうち、第1プローブ14と接触する部分を絶縁性を有する材料とすることで、第1プローブ14の絶縁性を確保できる。
平面視で、開口部12aを半導体装置30の上面電極30a、30bより小さくすることで、開口部12aの直下に上面電極だけがあるようにすることができる。これにより、開口部12aを貫く第2プローブを確実に上面電極に接触させることができる。開口部12aは平面視で円形となるように形成してもよい。マスクが金属で形成された場合は、マスクの角部に電界が集中し放電するおそれがあるが、開口部を円形とすることで放電を抑制できる。また、円形の開口部は機械加工で容易に形成できるのでマスクの製造コストを削減できる。
マスク12の材料については様々な変形が可能である。例えば、マスクの少なくとも一部をPPS樹脂などの樹脂で形成することができる。樹脂は絶縁性を有しているので測定時の放電を抑制でき、しかも成形加工が容易である。他方、マスクの少なくとも一部を金属で形成してもよい。マスクの少なくとも一部を金属とすることで、樹脂で形成した場合と比べて、十分な耐熱性及び剛性を確保することができる。第1プローブ14と半導体装置30の導通を防止できれば、マスクの材料は任意である。
図3の第1絶縁部12Dの構成及び材料については様々な変形が可能である。例えば、第1絶縁部12Dは、金属部12Cに貼り付けられた絶縁シートと、絶縁シートに貼り付けられた絶縁シートよりも柔らかい軟質シートと、を備えてもよい。絶縁シートは例えばPPS樹脂である。第1絶縁部としてこのような積層構造を採用することで、通電を防止できるとともに、プローブ先端を保護できる。また、第1絶縁部を、絶縁性を有するとともに、金属部12Cよりも柔らかい材料(例えばポリイミドなどの軟性材料)で形成することで、積層構造を設けることなく第1プローブの通電防止及びプローブ先端の保護ができる。
第2絶縁部12Eについても、金属部12Cに接する絶縁シートと、絶縁シートに接し絶縁シートよりも柔らかい軟質シートの積層構造にしたり、ポリイミドなどの軟性材料で形成したりすることで、放電と半導体装置へのダメージを抑制できる。これらの変形は以下の実施の形態に係る測定装置及び半導体装置の測定方法にも適宜応用できる。なお、以下の実施の形態については、実施の形態1との共通点が多いので、実施の形態1との相違点を中心に説明する。
実施の形態2.
図8は、実施の形態2に係る測定装置と半導体装置を示す一部断面図である。基板10の下に複数の半導体装置30、31がある。基板10の下にある半導体装置の数は複数であれば特に限定されない。複数の半導体装置30、31を予め定められた場所に設置するために、ステージ32上に仕切り50をのせている。ステージ32のうち仕切り50から露出した場所に半導体装置30、31をのせる。接触工程では、第2プローブを複数の半導体装置30、31に接触させる。そして、複数の半導体装置30、31の測定を逐次的に行うことで効率的に測定を進めることができる。
このように、実施の形態2に係る測定治具は、複数の半導体装置に接触できるように横方向に長く形成する必要があるので、比較的大きいものとなる。他方、実施の形態1のように、基板10の下に1つの半導体装置30を設ける場合には、ステージ32と基板10のサイズを小さくできるので、測定装置の構成を簡素化できる。
実施の形態3.
図9は、実施の形態3に係る測定装置と半導体装置を示す一部断面図である。基板10の下には複数のステージ60、62がある。基板10の下にあるステージの数は複数であれば特に限定されない。ステージ間に仕切り52を設けることでステージを予め定められた場所に正確に配置できる。1つのステージには少なくとも1つの半導体装置がのせられている。具体的には、ステージ60には半導体装置30がのせられ、ステージ62には半導体装置31がのせられている。接触工程では、基板10に固定された複数の第2プローブを、複数のステージ60、62にのせられた半導体装置30、31に接触させる。
大きなステージに多数の半導体装置を真空吸着する場合、ステージの場所によって吸着圧が異なることで、複数の半導体装置に対する吸着圧を均一化できないことがある。しかしながら、実施の形態3のように複数のステージを備え、ステージ毎に半導体装置を吸着することにより半導体装置に対する吸着圧を均一化できる。また、損傷を受けたステージを個別に交換できるのでステージ交換に伴うコストの削減が期待できる。
実施の形態4.
図10は、実施の形態4に係る測定装置と半導体装置を示す一部断面図である。測定対象となる半導体装置は、複数の半導体装置29、30、33、35が形成されたウエハである。そして、接触工程では、第2プローブを複数の半導体装置29、30、33、35(ウエハの複数のチップ)の上面電極に接触させる。このように、1つの測定治具を、複数の半導体装置に接触させることで、測定を迅速化できる。
実施の形態5.
図11は、実施の形態5に係る測定装置と半導体装置30を示す図である。実施の形態5に係る測定装置は、半導体装置30の上面と下面を露出させつつ、半導体装置30を支持するトレイ100を備えている。トレイ100の上方には、第1基板11と、第1基板11に固定され、トレイ100の方向に伸縮可能な第1プローブ14、第2プローブ16、18がある。第1マスク13は、実施の形態1のマスク12と同じものであり、第1プローブ14の先端にあたり第1プローブ14に力が及ぼされていない状態に比べて第1プローブ14を縮ませ、第2プローブ16、18を通す開口部を有する。
トレイ100の下方には、第2基板102と、第2基板102に固定され、トレイ100の方向に伸縮可能な第3プローブ104a、104g、第4プローブ104b、104c、104d、104e、104fがある。第3プローブ104a、104gと第4プローブ104b、104c、104d、104e、104fは測定部24に電気的に接続されている。第1基板11と第2基板102は例えば測定部24からの指令で制御されるアームによって任意の位置に移動できる。
トレイ100に半導体装置30をのせてから接触工程に処理を進める。接触工程では、図11の矢印で示す方向に第1基板11と第2基板102を移動させ、第1基板11と第2基板102を半導体装置30に近づける。接触工程を終えると、図12に示すように、第2プローブ16、18が上面電極30a、30bに接触し、第4プローブ104b、104c、104d、104e、104fが下面電極30cに接触する。第3プローブ104a、104gは、トレイ100の下面に接触するため、半導体装置30に接触しない。
下面電極30cにステージを接触させる場合、下面電極30cとステージの間に異物が挟まり、この異物が半導体装置30にダメージを与えたり、測定精度を低下させたりする問題があった。しかし、本発明の実施の形態5のように、下面電極30cにプローブを接触させることで、異物による弊害を防止できる。
トレイ100の下方と上方の測定治具は、基板とプローブについては全く同じものである。どちらの測定治具も(マスクを除き)周知の構成であるので、低コスト化に好適である。
実施の形態6.
図13は、実施の形態6に係る測定装置と半導体装置を示す図である。実施の形態6に係る測定装置は第1マスク13と、第2マスク122を備えている。第1マスク13は、第1プローブ14の先端にあたり第1プローブ14に力が及ぼされていない状態に比べて第1プローブ14を縮ませ、第2プローブ16、18を通す開口部を有する。第2マスク122は、第3プローブ124の先端にあたり第3プローブ124に力が及ぼされていない状態に比べて第3プローブ124を縮ませ、第4プローブ126、128を通す開口部を有する。
図14は、接触工程後の測定装置と半導体装置を示す図である。第2プローブ16、18の直下に第4プローブ126、128がある。具体的には、半導体装置のうち、第2プローブ16によって下方に押される部分は第4プローブ126によって上方に押され、第2プローブ18によって下方に押される部分は第4プローブ128によって上方に押される。したがって、半導体装置にかかる荷重が均等となり、半導体装置の割れを防止することができる。
第1基板11に固定されたすべてのプローブを利用する場合には第1マスク13を省略してもよい。第2基板120に固定されたすべてのプローブを利用する場合には第2マスク122を省略してもよい。
実施の形態7.
図15は、実施の形態7に係る半導体装置の測定方法を示す図である。この実施形態では、半導体装置30をステージ32にのせた後に、マスク130をステージ32に固定する。そして、接触工程では、第1プローブ14がマスク130に接触し長手方向に縮む。他方、第2プローブ16、18はマスク130の開口部を通り、上面電極30a、30bに接触する。
実施の形態1などで説明したようにマスク12を基板10に固定すると、マスク12を固定していない場合と比べて測定治具の外形が大きくなる。そのため、移動する測定治具が既存のパーツに衝突したり、アームで測定治具をつかみづらくなったりすることが考えられる。しかしながら、本発明の実施の形態7のように、マスク130をステージ32に固定することで、上記の弊害を回避できる。
ここまでに説明した各実施の形態に係る測定装置と半導体装置の測定方法の特徴を適宜組み合わせてもよい。
10 基板、 12 マスク、 12A 接続部、 12B 接触部、 12C 金属部、 12D 第1絶縁部、 12E 第2絶縁部、 12a 開口部、 13 第1マスク、 14 第1プローブ、 16,18 第2プローブ、 30 半導体装置、 30a,30b 上面電極、 30c 下面電極

Claims (19)

  1. 基板と、
    前記基板に固定され、長手方向に伸縮可能な第1プローブと、
    前記基板に固定され、長手方向に伸縮可能な第2プローブと、
    前記第1プローブの先端にあたり前記第1プローブに力が及ぼされていない状態に比べて前記第1プローブを縮ませ、前記第2プローブを通す開口部を有するマスクと、を備え
    前記マスクは前記基板に固定されたことを特徴とする測定装置。
  2. 前記第1プローブ及び前記第2プローブに電気的に接続された測定部を備えたことを特徴とする請求項1に記載の測定装置。
  3. 前記開口部から前記マスクの外に伸びる前記第2プローブと対向する位置にあるステージを備え、
    前記第1プローブと前記第2プローブは、前記ステージの方向に伸縮するように構成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の測定装置。
  4. 前記マスクは、金属部と、前記金属部に接する第1絶縁部を備え、
    前記第1プローブの先端は前記第1絶縁部に接触することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の測定装置。
  5. 前記第1絶縁部の材料はポリイミドであることを特徴とする請求項4に記載の測定装置。
  6. 基板と、
    前記基板に固定され、長手方向に伸縮可能な第1プローブと、
    前記基板に固定され、長手方向に伸縮可能な第2プローブと、
    前記第1プローブの先端にあたり前記第1プローブに力が及ぼされていない状態に比べて前記第1プローブを縮ませ、前記第2プローブを通す開口部を有するマスクと、を備え、
    前記マスクは、金属部と、前記金属部に接する第1絶縁部を備え、
    前記第1プローブの先端は前記第1絶縁部に接触し、
    前記第1絶縁部は、前記金属部に貼り付けられた絶縁シートと、前記絶縁シートに貼り付けられた前記絶縁シートよりも柔らかい軟質シートと、を備えたことを特徴とする測定装置。
  7. 前記第1絶縁部は、絶縁性を有するとともに、前記金属部よりも柔らかい材料で形成されたことを特徴とする請求項4に記載の測定装置。
  8. 前記マスクは、前記マスクの前記ステージに対向する面に形成された第2絶縁部を備えることを特徴とする請求項3に記載の測定装置。
  9. 前記第2絶縁部はポリイミドであることを特徴とする請求項8に記載の測定装置。
  10. 基板と、
    前記基板に固定され、長手方向に伸縮可能な第1プローブと、
    前記基板に固定され、長手方向に伸縮可能な第2プローブと、
    前記第1プローブの先端にあたり前記第1プローブに力が及ぼされていない状態に比べて前記第1プローブを縮ませ、前記第2プローブを通す開口部を有するマスクと、を備え、
    前記開口部から前記マスクの外に伸びる前記第2プローブと対向する位置にあるステージを備え、
    前記第1プローブと前記第2プローブは、前記ステージの方向に伸縮するように構成され、
    前記マスクは、前記マスクの前記ステージに対向する面に形成された第2絶縁部を備え、
    前記第2絶縁部は、絶縁シートと、前記絶縁シートよりも柔らかい軟質シートの積層構造となっていることを特徴とする測定装置。
  11. 前記ステージを複数備え、
    前記基板の直下に複数の前記ステージがあることを特徴とする請求項3に記載の測定装置。
  12. 前記マスクの少なくとも一部は金属で形成され、前記開口部は、平面視で円形であることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の測定装置。
  13. 前記マスクの少なくとも一部は樹脂で形成されたことを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の測定装置。
  14. ステージに、上面電極を有する半導体装置をのせる工程と、
    基板と、前記基板に固定され、前記ステージの方向に伸縮可能な第1プローブと、前記基板に固定され、前記ステージの方向に伸縮可能な第2プローブと、前記第1プローブの先端にあたり前記第1プローブに力が及ぼされていない状態に比べて前記第1プローブを縮ませ、前記第2プローブを通す開口部を有する、前記基板に固定されたマスクと、を有する測定治具を、前記上面電極に近づけ、前記第2プローブを前記上面電極に接触させる接触工程と、
    前記第2プローブに電流を流して前記半導体装置の電気的特性を測定する工程と、を備えたことを特徴とする半導体装置の測定方法。
  15. 平面視で、前記開口部は前記上面電極より小さいことを特徴とする請求項14に記載の半導体装置の測定方法。
  16. 前記基板の下には、1つの前記半導体装置があることを特徴とする請求項14に記載の半導体装置の測定方法。
  17. 前記基板の下には、前記半導体装置が複数あることを特徴とする請求項14に記載の半導体装置の測定方法。
  18. 前記基板の下には前記ステージが複数あり、
    前記基板には複数の前記第2プローブが固定され、
    前記接触工程では、複数の前記ステージにのせられた前記半導体装置に対して、前記第2プローブを接触させることを特徴とする請求項14に記載の半導体装置の測定方法。
  19. 前記半導体装置はウエハであり、
    前記基板には複数の前記第2プローブが固定され、
    前記接触工程では、前記ウエハの複数のチップの上面電極に対して、前記第2プローブを接触させることを特徴とする請求項14に記載の半導体装置の測定方法。
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