JP6417463B1 - 照合電極、照合電極ユニット、金属腐食報知装置及び金属腐食報知システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】金属腐食報知システム1は、コンクリート90中に埋設された金属91の腐食状態を報知するもので、コンクリート90の外部に設置され、照合電極2を備える照合電極ユニット3と、該照合電極2に電気的に接続された金属腐食報知装置4とを備える。照合電極ユニット3はさらに、照合電極2の周囲に該照合電極2と接触するように配されたセメント成形体32と、これらを収容する外装体33とを備える。金属腐食報知装置4は、金属91と照合電極2との電位差を測定する測定部と、該電位差の測定値と所定の腐食判定値とに基づいて金属91の腐食状態を判定する判定部と、該判定部の判定結果を報知する報知部42とを備える。
【選択図】図1
Description
例えば前記実施形態では、金属腐食報知装置4における報知部42は、金属91の腐食状態を視覚的に報知可能な表示部として、互いに色の異なる3種類のLEDランプを備えていたが、該ランプは2種類でもよく、あるいは4種類以上でもよい。報知部42が備える2種類のランプとしては、例えば、金属91が非腐食状態であることを示すランプと、金属91が腐食状態であることを示すランプとの2種類を例示できる。また前記表示部は、前記実施形態の如き色の異なる複数種のランプに限定されず、要は、該表示部を目視することによって金属91の腐食状態を把握し得るものであればよく、例えば、斯かる腐食状態に関する文字情報を表示する画面でもよい。
また前記実施形態では、照合電極ユニット3が備える照合電極2は、電極21と、該電極21の周囲に該電極21と接触するように配されたセメント成形体22と、該電極21及び該セメント成形体22を一体的に収容する収容体23とを備えていたが、本発明の照合電極ユニットが備える照合電極の形態はこれに限定されず、公知の照合電極を本発明の趣旨を逸脱しない範囲で採用することができる。
図1及び図2に示す照合電極ユニット3と同様の構成の照合電極ユニット、即ち、コンクリート中に埋設された金属の電位の測定に使用され、該コンクリートの外部に設置される非埋設型照合電極ユニットを作製した。図4中の符号85は、実施例1の照合電極ユニットが備える照合電極であり、照合電極2と同様の構成を有し、電極21、セメント成形体22及び収容体23を備える。電極21として、導電性金属の表面を貴金属層で被覆してなる線状の貴金属被覆電極を用い、該導電性金属としてチタン、該貴金属層として酸化イリジウムを用い、該貴金属層の厚みを0.427μmとした。セメント成形体22として、下記方法により作製したものを用いた。収容体23の素材としてポリエチレン樹脂を用いた。また、実施例1の照合電極ユニットは、照合電極85に加えて、セメント成形体32及び外装体33を備える。セメント成形体32としては、セメント成形体22と同じものを用い、外装体33の素材としては、収容体23のそれと同じものを用いた。
プレミックスモルタル材料(セメント、細骨材及び混和剤の既調合材料)100質量部に水18質量部を加えて混練し、セメント組成物を得た。このセメント組成物を所定時間養生させて硬化させ、目的とするセメント成形体を得た。使用した材料の詳細は下記の通り。
・プレミックスモルタル材料:エルガードモルタルRM、住友大阪セメント(株)、単位容積質量2.13
・水:埼玉県上尾市産水道水
埋設型照合電極を作製した。図4中の符号86は、比較例1の埋設型照合電極である。電極86は、塩化イリジウム酸をn−ブタノールに溶かして調製した溶液を、チタン線(直径1.0mm、長さ50mm)に刷毛で塗りつけ、そのチタン線を焼成することで作製した。酸化イリジウムの層の厚みは0.445μmであった。そして図4に示すように、電極86の長手方向一端を、図1及び図2に示すスリーブ25と同様のスリーブによって導線82と接続した。また、電極86を設置するための孔(直径10mm、深さ70mm)をコンクリート試験体80に削孔し、この孔内に電極86を挿入して治具で固定し、セメント成形体22,32の形成に使用したのと同じセメント組成物を充填した。このセメント組成物を所定時間養生させて硬化させた。
実施例1の照合電極85(照合電極ユニット)及び比較例1の照合電極86を用い、コンクリート中に埋設された鋼材の電位を測定した。具体的には図4に示すように、直方体のコンクリート試験体80(長さ300mm、幅200mm、厚さ120mm)を作製し、コンクリート試験体80の上面から厚さ方向に40mm離間した位置に、直径13mmの鋼材(鉄筋)81を埋設し、実施例1の照合電極85及び比較例1の照合電極86を所定位置に設置した。実施例1の照合電極85は、コンクリート試験体80中に埋設せずにその上面に設置した。比較例1の照合電極86は、コンクリート試験体80の上面から下面側に向かう縦穴に、実施例1で用いたセメント成形体と共に埋設した。また、対照例として、図4に示すように、鋼材81の近傍に二酸化マンガン照合電極87を鋼材81と平行に延びるように設置した。二酸化マンガン照合電極87は筒状をなし、長さ120mm、直径18mmであった。そして、照合電極85,86,87それぞれから延出する導線82を、コンクリート試験体80の外部に設置した図示しない計測機器(高抵抗電圧計)のプラス端子に接続すると共に、鋼材81から延出する導線83を該計測機器のマイナス端子に接続した。こうして照合電極が設置されたコンクリート試験体80を、雨水が当たる屋外環境と、雨水が当たらない屋内環境とに設置し、それぞれの環境について各照合電極を用いて鋼材81の電位を一定期間継続的に測定した。
2 照合電極
21 電極
22 セメント成形体
23 収容体
23a 開口部
3 照合電極ユニット
32 セメント成形体
33 外装体
33a 開口部
4 金属腐食報知装置
40 函体
40W 窓部
41 制御部
42 報知部
42A〜42C LEDランプ(表示部)
43 電源部
430 ソーラーパネル
431 蓄電池
44 測定端子
45 導線
5 導線
90 コンクリート
91 金属
Claims (6)
- コンクリート中に埋設された金属の電位の測定に使用され、該コンクリートの外部に設置される照合電極であって、
電極と、該電極の周囲に該電極と接触するように配されたセメント成形体と、該電極及び該セメント成形体を収容する収容体とを備え、且つ該収容体に開口部が設けられ、該開口部にて該セメント成形体が露出しており、
前記開口部から露出した前記セメント成形体に含まれる電解液を介して、前記電極と前記コンクリート中の前記金属とを電気的に接続する機能を有する照合電極。 - コンクリート中に埋設された金属の電位の測定に使用され、該コンクリートの外部に設置される照合電極ユニットであって、
照合電極と、該照合電極の周囲に該照合電極と接触するように配されたセメント成形体と、該照合電極及び該セメント成形体を収容し、前記コンクリートの外面に設置される外装体とを備え、且つ該外装体における前記コンクリートの外面と対向する部分に開口部が設けられ、該開口部にて前記セメント成形体が露出しており、
前記開口部から露出した前記セメント成形体に含まれる電解液を介して、前記照合電極と前記コンクリート中の前記金属とを電気的に接続する機能を有する照合電極ユニット。 - コンクリート中に埋設された金属の腐食状態を報知する金属腐食報知装置であって、
前記金属と別途設置された照合電極との電位差を測定する測定部と、該電位差の測定値と所定の腐食判定値とに基づいて該金属の腐食状態を判定する判定部と、該判定部の判定結果を報知する報知部と、前記コンクリートの表面に固定され、該測定部、該判定部及び該報知部を収容する函体とを備える金属腐食報知装置。 - 前記腐食判定値が、前記金属の腐食状態の進行度に対応して複数定められているとともに、前記報知部が、互いに色の異なる複数種のランプを備えており、
前記複数の腐食判定値と前記複数種のランプとが1対1で対応している請求項3に記載の金属腐食報知装置。 - コンクリート中に埋設された金属の腐食状態を報知する金属腐食報知システムであって、
前記コンクリートの外部に設置される照合電極と、該照合電極に電気的に接続された金属腐食報知装置とを備え、
前記金属腐食報知装置が、前記金属と前記照合電極との電位差を測定する測定部と、該電位差の測定値と所定の腐食判定値とに基づいて該金属の腐食状態を判定する判定部と、該判定部の判定結果を報知する報知部とを備え、
前記照合電極が、電極と、該電極の周囲に該電極と接触するように配されたセメント成形体と、該電極及び該セメント成形体を収容する収容体とを備え、且つ該収容体に開口部が設けられ、該開口部にて該セメント成形体が露出しており、
前記開口部から露出したセメント成形体に含まれる電解液を介して、前記電極と前記コンクリート中の前記金属とを電気的に接続する機能を有する金属腐食報知システム。 - 前記報知部が、前記金属の腐食状態を視覚的に報知可能な表示部を備える請求項5に記載の金属腐食報知システム。
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