以下、図面を参照しながら実施形態を説明する。
[第1の実施形態]
(撮像プロトコル管理システムの全体構成)
図1に、第1の実施形態における撮像プロトコル管理システムの全体構成を示す。第1の実施形態における撮像プロトコル管理システム10は、撮像プロトコル管理サーバ20と、操作端末40と、複数の医用画像診断装置501〜50N(Nは、2以上の整数)と、複数の外部サーバ601〜60M(Mは、2以上の整数)とを備える。撮像プロトコル管理サーバ20は、指定された検索キーに基づいて外部サーバ601〜60Mを検索し、これらのいずれかに記憶された撮像プロトコル又は撮像プロトコルに対応するエビデンス情報を取得する。そして、撮像プロトコル管理サーバ20は、医用画像診断装置501〜50Nのいずれかに撮像プロトコル及びそのエビデンス情報の少なくとも一方を送信する。ここで、撮像プロトコルは、医用画像診断装置を特定する情報や医用画像診断装置において画像を撮像する際の種々の撮像パラメータなどの撮像条件を含む情報である。エビデンス情報は、対応する撮像プロトコルを医用画像診断装置に適用した結果を含む情報である。
なお、図1において、撮像プロトコル管理システム10は、複数の医用画像診断装置を有するが、撮像プロトコル管理システム10は、単一の医用画像診断装置を有していてもよい。同様に、撮像プロトコル管理システム10は、複数の外部サーバを有するが、撮像プロトコル管理システム10は、単一の外部サーバを有していてもよい。
撮像プロトコル管理サーバ20には、操作端末40、及び複数の医用画像診断装置501〜50Nが接続され、撮像プロトコル管理サーバ20、操作端末40、及び複数の医用画像診断装置501〜50Nは、医療機関5内に設けられる。撮像プロトコル管理サーバ20には、ネットワークNW1を介して外部サーバ601〜60Mが接続される。ネットワークNW1は、WAN(Wide Area Network)やLAN(Local Area Network)やインターネットなどの公知のネットワークであり、その種類に限定されるものではない。
操作端末40は、トラックボールやジョイステックや各種ボタンを有するメインコンソールやキーボードやマウスなどの入力手段と、表示手段とを備える。操作端末40は、ユーザによる操作を受けて、この操作内容に対応した操作情報を、撮像プロトコル管理サーバ20に出力する。これにより、撮像プロトコル管理サーバ20は、操作端末40を介してユーザにより指定された各種情報を受け付けることができる。
医用画像診断装置501〜50Nのそれぞれは、撮像プロトコル管理サーバ20から取得された撮像プロトコルが記憶される記憶手段を有し、記憶手段に記憶された撮像プロトコルの適用が可能に構成された医用画像機器である。このような医用画像診断装置501〜50Nは、例えばX線CT(Computed Tomography)装置やMRI(Magnetic Resonance Imaging)装置、超音波診断装置などの医用画像機器である。なお、医用画像診断装置501〜50Nは、医師や技師などのユーザによって利用されるパーソナルコンピュータや情報携帯端末などのユーザ端末を少なくとも1つ含んでもよい。
外部サーバ601〜60Mのそれぞれは、撮像プロトコル及び撮像プロトコルのエビデンス情報の少なくとも一方が記憶された記憶手段を有し、記憶手段に記憶された撮像プロトコル又はエビデンス情報へのアクセスが可能に構成される。このような外部サーバ601〜60Mは、例えば、学会サーバ、他病院サーバ、ベンダサーバなどを含む。学会サーバは、学会が保有する撮像プロトコル及びエビデンス情報の少なくとも一方が蓄積されたサーバである。他病院サーバは、他病院が保有する撮像プロトコル及びエビデンス情報の少なくとも一方が蓄積されたサーバである。ベンダサーバは、医用画像診断装置のベンダが保有する撮像プロトコル及びエビデンス情報の少なくとも一方が蓄積されたサーバである。
なお、外部サーバ601〜60Mは、いわゆるサーバ機能を有するものに限らず、外部記憶装置や、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disk)などの情報記憶媒体であってもよい。即ち、外部サーバ601〜60Mの少なくとも1つは、撮像プロトコル及び撮像プロトコルのエビデンス情報の少なくとも一方が記憶された外部装置又は外部処理装置であってもよい。
また、外部サーバ601〜60Mの少なくとも1つは、医用画像診断装置であってもよい。更に、外部サーバ601〜60Mのいずれかが医用画像診断装置501〜50Mのいずれかであってもよい。即ち、外部サーバ601〜60Mの少なくとも1つは、撮像プロトコル及びエビデンス情報の少なくとも一方が記憶された医用画像診断装置であってもよい。
撮像プロトコル管理サーバ20は、操作端末40を介してユーザにより指定された特徴情報を検索キーとして外部サーバ601〜60Mを検索し、外部サーバ601〜60Mのいずれかから検索キーに関連付けられた撮像プロトコルを取得する。また、撮像プロトコル管理サーバ20は、外部サーバ601〜60Mを検索し、外部サーバ601〜60Mのいずれかから撮像プロトコルのエビデンス情報を取得する。撮像プロトコル管理サーバ20では、取得された撮像プロトコルと、これに対応するエビデンス情報と、特徴情報とが、関連付けられて内部の記憶手段に記憶される。
(撮像プロトコル管理サーバ)
図2に、図1の撮像プロトコル管理サーバ20の構成例のブロック図を示す。図2は、撮像プロトコル管理サーバ20の他に、操作端末40、及びネットワークNW1を図示し、図1と同様の部分には同一符号を付している。
撮像プロトコル管理サーバ20は、登録部21と、撮像プロトコル取得部22と、エビデンス情報取得部23と、管理制御部24と、記憶部25と、閲覧制御部26と、採用処理部27と、送信処理部28と、接続機器管理部29とを備える。送信処理部28は、送信部30と、廃止命令処理部31とを備える。
登録部21には、操作端末40を介してユーザにより指定された特徴情報が登録される。この特徴情報は、ユーザが必要とする撮像プロトコルの特徴を表す特徴情報であり、例えば医用画像診断装置の名称、部位名、疾病名、低被曝や高精細といった効果などの検索キーとなるものである。
撮像プロトコル取得部22は、登録部21において登録された特徴情報を検索キーとして外部サーバ601〜60Mを検索することにより、外部サーバ601〜60Mのいずれかから、検索キーに関連する撮像プロトコルを取得する。外部サーバ601〜60Mは、撮像プロトコル管理サーバ20において予め撮像プロトコルの検索対象として登録されたサーバである。
エビデンス情報取得部23は、所望の撮像プロトコルに対応した検索キーを用いて、外部サーバ601〜60Mを検索することにより、所望の撮像プロトコルに対応するエビデンス情報を取得する。具体的には、エビデンス情報取得部23は、撮像プロトコル取得部22によって取得された撮像プロトコルに対応した検索キーを用いて外部サーバ601〜60Mを検索することにより、外部サーバ601〜60Mのいずれかから、この検索キーに関連するエビデンス情報を取得する。この検索キーとしては、撮像プロトコル取得部22によって取得された撮像プロトコルの識別子や撮像プロトコル名などがある。撮像プロトコルの識別子や撮像プロトコル名は、撮像プロトコル取得部22によって取得された撮像プロトコルから抽出されたものであってもよいし、操作端末40を介してユーザにより指定されたものであってもよい。また、例えば、エビデンス情報取得部23は、操作端末40を介してユーザにより指定された任意の文字列(例えば、「低被曝」)などを検索キーとして、検索対象の外部サーバに対して検索を行ってもよい。このようなエビデンス情報取得部23によって取得されるエビデンス情報としては、エビデンス情報が記載される文書の電子データ、エビデンス情報が記載されるURL(Uniform Resource Locator)情報、ガイドライン名などがある。外部サーバ601〜60Mは、撮像プロトコル管理サーバ20において予めエビデンス情報の検索対象として登録されたサーバである。なお、撮像プロトコルとこの撮像プロトコルのエビデンス情報の取得先の外部サーバのそれぞれは、同一の外部サーバであってもよいし、互いに異なる外部サーバであってもよい。
管理制御部24は、記憶部25に対し、撮像プロトコル情報の管理制御を行う。具体的には、管理制御部24は、撮像プロトコル取得部22によって取得された撮像プロトコルと、エビデンス情報取得部23によって取得されたエビデンス情報と、登録部21において登録された特徴情報とを関連付けて、撮像プロトコル情報として記憶部25に格納する制御を行う。また、管理制御部24は、撮像プロトコル情報単位で、この撮像プロトコル情報を記憶部25から読み出す制御を行う。
図3に、第1の実施形態における撮像プロトコル情報の説明図を示す。撮像プロトコル情報は、特徴情報と、特徴情報に基づいて検索され取得された撮像プロトコルと、この撮像プロトコルのエビデンス情報とを含んで構成される。
管理制御部24は、例えば図3に示すように撮像プロトコル情報に識別番号(ID)を付与し、撮像プロトコル情報単位で、撮像プロトコル名(PNAME)や撮像プロトコル情報の追加や削除などを行う。なお、エビデンス情報取得部23によってエビデンス情報が取得されなかったとき、エビデンス情報は「取得不可」を示す情報となり、管理制御部24は、撮像プロトコル情報単位で管理することに変わりはない。
特徴情報、この特徴情報に関連付けられた撮像プロトコル、及びこの撮像プロトコルのエビデンス情報の少なくとも1つが更新される場合、管理制御部24は、更新前の撮像プロトコル情報を新たな撮像プロトコル情報に更新する。即ち、管理制御部24は、当該撮像プロトコル情報を削除し、削除した当該撮像プロトコル情報を、新たな特徴情報、新たな特徴情報に関連付けられた撮像プロトコル、及びこの撮像プロトコルのエビデンス情報を含む新たな撮像プロトコル情報に更新する。
図2に示す閲覧制御部26は、操作端末40を介したユーザの操作を受けて、管理制御部24を制御して記憶部25から撮像プロトコル情報を読み出し、リスト表示画像を操作端末40の表示手段に表示させる。リスト表示画像は、撮像プロトコルやエビデンス情報のそれぞれの一覧やその詳細を表す画像である。
採用処理部27は、操作端末40を介したユーザの操作を受けて、撮像プロトコル情報単位で、撮像プロトコルの採用又は不採用を指定する採用情報を生成する。例えば、閲覧制御部26により表示手段に表示される所望のリスト表示画像を見ながら、ユーザは、操作端末40を介して撮像プロトコル情報単位で撮像プロトコルの採用又は不採用を指示する。採用処理部27は、このユーザからの指示に対応した採用情報を、撮像プロトコル情報単位で生成する。採用情報は、管理制御部24に通知される。
また、採用処理部27は、操作端末40を介したユーザの操作を受けて、撮像プロトコル情報単位で、撮像プロトコルの廃止か否かを指定する廃止情報を生成する。例えば、閲覧制御部26により表示手段に表示される所望のリスト表示画像で確認しながら、ユーザは、操作端末40を介して撮像プロトコル情報単位で撮像プロトコルの廃止を指示する。採用処理部27は、このユーザからの指示に対応した廃止情報を、撮像プロトコル情報単位で生成する。廃止情報は、管理制御部24に通知される。
送信処理部28は、管理制御部24からの指示により、接続機器管理部29において送信先に指定された医用画像診断装置に対し、撮像プロトコル情報や撮像プロトコルの廃止命令の送信を行う。
接続機器管理部29は、撮像プロトコル管理サーバ20に接続される複数の医用画像診断装置のうち送信先となる医用画像診断装置を指定するための管理情報を管理する。従って、送信処理部28は、この管理情報を参照することにより、予め指定された医用画像診断装置に対して撮像プロトコル情報の送信などを行うことができる。
送信部30は、管理制御部24からの指示を受けて、接続機器管理部29によって管理される管理情報に従って、採用処理部27において採用が指定された撮像プロトコルを含む撮像プロトコル情報を、送信先に指定された医用画像診断装置に対して送信(配信)する。なお、送信部30は、撮像プロトコル情報として、撮像プロトコルとこれに対応するエビデンス情報のみを送信先に送信するようにしてもよい。
廃止命令処理部31は、管理制御部24からの指示を受けて、接続機器管理部29によって管理される管理情報に従って、採用処理部27において廃止が指定された撮像プロトコルの廃止命令を、送信先に指定された医用画像診断装置に対して送信する。このとき、廃止命令処理部31は、過去に採用が指定された撮像プロトコルの送信先に限定して、この撮像プロトコルの廃止命令を送信するようにしてもよい。
登録部21は、登録手段に相当する。撮像プロトコル取得部22は、撮像プロトコル取得手段に相当する。エビデンス情報取得部23は、エビデンス情報取得手段に相当する。記憶部25は、記憶手段に相当する。送信部30は、送信手段に相当する。
(医用画像診断装置)
図4に、図1の医用画像診断装置501の構成の要部を示す。図4は、図1の医用画像診断装置501の構成要部を表し、医用画像機器としての機能ブロックの図示を省略する。なお、他の医用画像診断装置502〜50Nのそれぞれもまた、図4と同様の構成を有している。
医用画像診断装置501は、通信処理部511と、管理部521と、記憶部531とを備える。
通信処理部511は、撮像プロトコル管理サーバ20に接続され、送受信される信号のインターフェース処理を行う。
管理部521は、通信処理部511において受信された撮像プロトコル情報を、記憶部531に格納する制御を行い、自装置で管理する撮像プロトコル情報群に追加する制御を行う。また、通信処理部511において撮像プロトコル情報の廃止命令を受信したとき、管理部521は、記憶部531に記憶される撮像プロトコル情報のうち該当する撮像プロトコル情報を削除する制御を行う。
記憶部531は、医用画像診断装置501において管理される撮像プロトコル情報を記憶する。医用画像診断装置501は、ユーザからの指示に従って、記憶部531から所望の撮像プロトコル情報の読み出しが可能に構成される。
(外部サーバ)
図2に示す外部サーバ601〜60Mのそれぞれは、撮像プロトコル及びエビデンス情報が記憶された記憶手段を有し、記憶手段に記憶された情報が、ネットワークNW1を介して撮像プロトコル管理サーバ20によりアクセス可能に構成される。このため、外部サーバ601〜60Mの機能は、公知のサーバによって実現することができるため、図示及び説明を省略する。
(第1の実施形態の動作例)
次に、撮像プロトコル管理サーバ20の動作例について説明した後に、撮像プロトコル管理システム10の動作例について説明する。
撮像プロトコル管理サーバ20の機能は、コンピューターにより実現される。具体的には、撮像プロトコル管理サーバ20は、処理装置と記憶装置とを含んで構成される。記憶装置には、撮像プロトコル管理サーバ20を構成する各部の機能を実現するためのプログラムが記憶され、処理装置が記憶装置から上記プログラムを読み出し、プログラムに対応した処理を実行することで、撮像プロトコル管理サーバ20の各部の機能を実現する。このような処理装置として、例えば中央演算処理装置(Central Processing Unit:CPU)、グラフィックス演算処理装置(Graphics Processing Unit:GPU)、及び特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)の少なくとも1つが用いられる。また、記憶装置として、例えば読み出し専用メモリ(Read Only Memory:ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:RAM)、及びハードディスク装置(Hard Disc Drive:HDD)の少なくとも1つが用いられる。
なお、医用画像診断装置もまた、その機能は、コンピューターにより実現される。具体的には、医用画像診断装置は、処理装置と記憶装置とを含んで構成される。記憶装置には、医用画像診断装置を構成する各部の機能を実現するためのプログラムが記憶され、処理装置が記憶装置から上記プログラムを読み出し、読み出したプログラムに対応した処理を実行することで、医用画像診断装置の各部の機能を実現する。
図5に、撮像プロトコル管理サーバ20の処理例のフロー図を示す。撮像プロトコル管理サーバ20が備える記憶装置は図5に示す各ステップに対応したプログラムを記憶し、撮像プロトコル管理サーバ20が備える処理装置が、この記憶装置から各ステップに対応したプログラムを読み出して実行する。
まず、撮像プロトコル管理サーバ20は、操作端末40を介してユーザにより指定される特徴情報の受け付けが完了するまで待機する(ステップS1:N)。ステップS1にて、特徴情報の受け付けが完了したとき(ステップS1:Y)、撮像プロトコル管理サーバ20は、ユーザにより指定された特徴情報を登録部21に登録する(ステップS2)。
次に、撮像プロトコル取得部22は、ステップS2にて登録された特徴情報を検索キーとして、予め登録された外部サーバを検索し、特徴情報に関連する撮像プロトコルを取得する(ステップS3)。
続いて、エビデンス情報取得部23は、ステップS3にて取得された撮像プロトコルに対応した検索キーを用いて、予め登録された外部サーバを検索し、撮像プロトコルのエビデンス情報を取得する(ステップS4)。なお、ステップS3に先立って、エビデンス情報の検索キーの取得が可能な場合、ステップS4の後にステップS3を実行するようにしてもよい。
その後、管理制御部24は、ステップS3にて取得された撮像プロトコルと、ステップS4にて取得されたエビデンス情報と、ステップS2にて登録された特徴情報とを、関連付けて記憶部25に格納する(ステップS5)。
そして、採用処理部27は、操作端末40を介したユーザからの指示に基づいて、撮像プロトコル情報毎に採用情報又は廃止情報を生成する(ステップS6)。
管理制御部24は、ステップS5にて新たに追加される撮像プロトコル情報毎に採用か不採用かを判別する(ステップS7)。ステップS7では、処理対象の撮像プロトコル情報に「送信済み」及び「廃止済み」の情報が付与されていないことを条件に、管理制御部24は、ステップS6において生成された採用情報に基づいて、採用か不採用かを判別する。
処理対象の撮像プロトコルの採用が指定されたと判別されたとき(ステップS7:Y)、送信部30は、この撮像プロトコルを含む撮像プロトコル情報を、接続機器管理部29において管理される送信先に対して送信する(ステップS8)。
ステップS8に続いて、管理制御部24は、ステップS8において送信された撮像プロトコル情報に「送信済み」の情報を付与する(ステップS9)。
ステップS7にて、処理対象の撮像プロトコルの採用が指定されたと判別されなかったとき(ステップS7:N)、管理制御部24は、ステップS5にて新たに追加される撮像プロトコルの廃止が指定されたか否か判別する(ステップS10)。ステップS10では、処理対象の撮像プロトコル情報に「送信済み」が付与され、且つ、「廃止済み」の情報が付与されていないことを条件に、管理制御部24は、廃止情報に基づいて、廃止か否かを判別する。
処理対象の撮像プロトコルの廃止が指定されたと判別されたとき(ステップS10:Y)、廃止命令処理部31は、この撮像プロトコルの廃止命令を、接続機器管理部29において管理される送信先に対して送信する(ステップS11)。
ステップS11に続いて、管理制御部24は、廃止命令の対象となった撮像プロトコルを含む撮像プロトコル情報に「廃止済み」の情報を付与する(ステップS12)。
ステップS9又はステップS12に続いて、あるいは、処理対象の撮像プロトコルの廃止が指定されたと判別されなかったとき(ステップS10:N)、撮像プロトコル管理サーバ20は、次の撮像プロトコルがあるとき(ステップS13:Y)、ステップS7に移行して次の撮像プロトコルに対して処理を継続する。
ステップS13にて、次の撮像プロトコルがないとき(ステップS13:N)、撮像プロトコル管理サーバ20は、ステップS1に移行して処理を継続する(リターン)。
なお、ステップS8において、撮像プロトコル情報に付与される「送信済み」の情報の有無に基づいて、撮像プロトコル情報の送信が重複して行われないようにしてもよい。同様に、ステップS11において、撮像プロトコル情報に付与される「廃止済み」の情報の有無に基づいて、撮像プロトコルの廃止命令の送信が重複して行われないようにしてもよい。
次に、撮像プロトコル管理システム10の動作例について説明する。以下では、説明の便宜上、撮像プロトコル管理サーバ20と医用画像診断装置501との間で行われる動作例について説明するが、撮像プロトコル管理サーバ20と他の医用画像診断装置との間の動作についても同様である。
図6に、第1の実施形態における撮像プロトコル管理システム10の第1の動作例のシーケンス図を示す。図6は、撮像プロトコル管理サーバ20が、医用画像診断装置501に撮像プロトコル情報を送信する場合の動作例を表している。
操作端末40を介したユーザの操作により撮像プロトコルの特徴情報が登録される(SQ1)と、撮像プロトコル管理サーバ20は、登録された特徴情報を検索キーとして外部サーバを検索し、撮像プロトコルを取得する(SQ2)。続いて、撮像プロトコル管理サーバ20は、外部サーバを検索し、撮像プロトコルのエビデンス情報を取得すると(SQ3)、撮像プロトコル情報として記憶部25に格納し(SQ4)、これ以降、撮像プロトコル情報単位で管理する。
採用情報により撮像プロトコル情報単位で採用又は不採用が指定されると(SQ5)、撮像プロトコル管理サーバ20は、採用が指定された撮像プロトコルを含む撮像プロトコル情報を、予め登録された医用画像診断装置に対して送信する(SQ6)。なお、撮像プロトコルが取得されるたびに、ユーザが、撮像プロトコルの採用又は不採用の指定を行うようにしてもよいし、所望するタイミングで、ユーザが、複数の撮像プロトコルのそれぞれの採用又は不採用の指定を行うようにしてもよい。
撮像プロトコル管理サーバ20によって送信された撮像プロトコル情報は、医療機関5内のネットワークを介して医用画像診断装置501に送信される(SQ7)。この撮像プロトコル情報を受信した医用画像診断装置501は、自身が記憶する他の撮像プロトコル情報に追加して管理する(SQ8)。
撮像プロトコル管理サーバ20は、採用が指定された撮像プロトコル情報に「送信済み」の情報を付与して、これを記憶部25に格納する(SQ9)。このとき、医用画像診断装置501との間で予め決められた通信処理に従って医用画像診断装置501において撮像プロトコル情報が正常に受信されたことを検知してから、撮像プロトコル管理サーバ20は、撮像プロトコル情報に「送信済み」の情報を付与するようにしてもよい。
図7に、第1の実施形態における撮像プロトコル管理システム10の第2の動作例のシーケンス図を示す。図7は、撮像プロトコル管理サーバ20が、医用画像診断装置501に撮像プロトコルの廃止を指示する場合の動作例を表している。図7において、図6と同様の部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
SQ1〜SQ4に続いて、廃止情報により撮像プロトコル情報単位で廃止が指定されると(SQ5)、撮像プロトコル管理サーバ20は、廃止が指定された撮像プロトコルについて、予め登録された医用画像診断装置に対して廃止命令を送信する(SQ10)。なお、撮像プロトコルが取得されるたびに、ユーザが、撮像プロトコルの廃止か否かの指定を行うようにしてもよいし、所望するタイミングで、ユーザが、複数の撮像プロトコルのそれぞれの採用か否かの指定を行うようにしてもよい。
撮像プロトコル管理サーバ20によって送信された廃止命令は、医療機関5内のネットワークを介して医用画像診断装置501に送信される(SQ11)。この廃止命令を受信した医用画像診断装置501は、自身が記憶する該当の撮像プロトコルを削除する(SQ12)。
撮像プロトコル管理サーバ20は、廃止が指定された撮像プロトコルを含む撮像プロトコル情報に「廃止済み」の情報を付与して、これを記憶部25に格納する(SQ13)。
以上説明したように、第1の実施形態では、撮像プロトコル管理サーバ20が、指定された特徴情報を検索キーとして外部サーバを検索し、特徴情報に関連付けられた撮像プロトコルを取得する。更に、撮像プロトコル管理サーバ20は、撮像プロトコルのエビデンス情報についても同様に外部サーバを検索して取得し、撮像プロトコルとエビデンス情報とを特徴情報に関連付けて、撮像プロトコル情報単位で、これらを管理する。
撮像プロトコル管理サーバ20によって記憶される撮像プロトコルは、操作端末40を介してユーザにより採用又は不採用が指定される。撮像プロトコル管理サーバ20は、採用が指定された撮像プロトコルを含む撮像プロトコル情報を、医用画像診断装置501〜50Nのいずれかに送信する。送信された撮像プロトコル情報を受けた医用画像診断装置は、装置内で管理する撮像プロトコル情報群に、送信された撮像プロトコル情報を追加する。また、撮像プロトコル管理サーバ20は、廃止が指定された撮像プロトコルの廃止命令を、医用画像診断装置501〜50Nのいずれかに送信する。廃止命令を受けた医用画像診断装置は、装置内で管理する撮像プロトコル情報群から、廃止命令に対応した撮像プロトコル情報を削除する。
これにより、分散して配置される撮像プロトコル及び撮像プロトコルのエビデンス情報を効率的に取得することができ、撮像プロトコルの採用を決定するまでの工程を大幅に簡素化することができる。
また、1つの撮像プロトコルを複数の医用画像診断装置に適用する場合や複数種類の撮像プロトコルを1台の医用画像診断装置に適用する場合に、撮像プロトコル管理システム10は、所望の撮像プロトコルを効率的に1又は複数台の医用画像診断装置に適用することができる。
更に、撮像プロトコル管理システム10を構成する医用画像診断装置は、撮像プロトコル及び撮像プロトコルのエビデンス情報を効率的に取得することができる。
[第2の実施形態]
第2の実施形態では、送信先の医用画像診断装置の機種に応じて撮像プロトコルの変換処理を行い、変換処理後の撮像プロトコルを含む撮像プロトコル情報を送信する。
第2の実施形態における撮像プロトコル管理システムが第1の実施形態における撮像プロトコル管理システム10と異なる主な点は、撮像プロトコル管理サーバの構成である。
(撮像プロトコル管理サーバ)
図8に、第2の実施形態における撮像プロトコル管理サーバの構成例のブロック図を示す。図8において、図2と同様の部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
第2の実施形態における撮像プロトコル管理サーバ20aが図2に示す撮像プロトコル管理サーバ20と異なる主な点は、接続機器管理部29aが有する管理情報が変更され、変換手段としての機種別変換部70aが追加された点である。第2の実施形態では、送信処理部28aは、機種別変換部70aにより変換された撮像プロトコルを含む撮像プロトコル情報を医用画像診断装置に送信する。
接続機器管理部29aは、撮像プロトコル情報の送信先を指定する情報に加えて、送信先のそれぞれの機種情報、機種のバージョン情報、オプション構成情報などを含む管理情報を有する。ここで、オプション構成情報は、医用画像診断装置の基本構成に対するオプションの付加情報である。
機種別変換部70aは、接続機器管理部29aが有する管理情報を参照して、送信対象の撮像プロトコル情報を構成する撮像プロトコルの変換処理を行う。即ち、機種別変換部70aは、管理情報を参照することにより得られる送信先の医用画像診断装置の機種に応じて、撮像プロトコルの変換処理を行う。撮像プロトコルの変換処理は、例えば撮像プロトコルを構成するパラメータ値の変更、パラメータの追加、パラメータの削除のいずれかを含む。
送信処理部28aは、送信部30aと、廃止命令処理部31とを備える。撮像プロトコル情報を送信する際、送信処理部28aは、接続機器管理部29aが有する管理情報を参照し、機種別変換部70aによる変換処理後の撮像プロトコルを含む撮像プロトコル情報を、指定された医用画像診断装置に送信する。
(第2の実施形態の動作例)
図9に、撮像プロトコル管理サーバ20aの処理例のフロー図を示す。撮像プロトコル管理サーバ20aが備える記憶装置は図9に示す各ステップに対応したプログラムを記憶し、撮像プロトコル管理サーバ20aが備える処理装置が、この記憶装置から各ステップに対応したプログラムを読み出して実行する。
ステップS21〜ステップS27のそれぞれは、図5のステップS1〜ステップS7と同様であるため、説明を省略する。
ステップS27にて、今回の処理対象の撮像プロトコルの採用が指定されたと判別されたとき(ステップS27:Y)、送信部30aは、接続機器管理部29aにおいて管理される管理情報に基づいて、送信先の医用画像診断装置の機種に応じた撮像プロトコルの変換処理が必要か否かを判別する(ステップS28)。
変換処理が必要と判別されたとき(ステップS28:Y)、機種別変換部70aは、送信先の医用画像診断装置の機種に応じた撮像プロトコルの変換処理を行う(ステップS29)。
送信部30aは、ステップS29における変換処理後の撮像プロトコルを含む撮像プロトコル情報を、管理情報を参照することにより得られる送信先に対して送信する(ステップS30)。また、ステップS28にて変換処理が必要と判別されなかったとき(ステップS28:N)、送信部30aは、変換処理を行うことなく、元の撮像プロトコル情報を、管理情報を参照することにより得られる送信先に対して送信する(ステップS30)。
ステップS30に続いて、管理制御部24は、採用処理部27により採用が指定された撮像プロトコルを含む撮像プロトコル情報に「送信済み」の情報を付与する(ステップS31)。
ステップS27にて、処理対象の撮像プロトコルの採用が指定されたと判別されなかったとき(ステップS27:N)、管理制御部24は、ステップS10と同様に、新たに追加される撮像プロトコルの廃止が指定されたか否か判別する(ステップS32)。
処理対象の撮像プロトコルの廃止が指定されたと判別されたとき(ステップS32:Y)、廃止命令処理部31は、この撮像プロトコルの廃止命令を、管理情報を参照することにより得られる送信先に対して送信する(ステップS33)。
ステップS33に続いて、管理制御部24は、採用処理部27により廃止が指定された撮像プロトコルを含む撮像プロトコル情報に「廃止済み」の情報を付与する(ステップS34)。
ステップS31又はステップS34に続いて、あるいは、処理対象の撮像プロトコルの廃止が指定されたと判別されなかったとき(ステップS32:N)、撮像プロトコル管理サーバ20aは、次の撮像プロトコルがあるとき(ステップS35:Y)、ステップS27に移行して次の撮像プロトコルに対して処理を継続する。
ステップS35にて、次の撮像プロトコルがないとき(ステップS35:N)、撮像プロトコル管理サーバ20aは、ステップS21に移行して処理を継続する(リターン)。
図10に、第2の実施形態における撮像プロトコル管理システムの動作例のシーケンス図を示す。図10は、撮像プロトコル管理サーバ20aが、医用画像診断装置501に撮像プロトコル情報を送信する場合の動作例を表している。
図10のSQ21〜SQ25のそれぞれは、図6のSQ1〜SQ5と同様であるため、説明を省略する。
採用情報により撮像プロトコル情報単位で採用又は不採用が指定されると(SQ25)、撮像プロトコル管理サーバ20aは、接続機器管理部29aが有する管理情報に基づいて、採用が指定された撮像プロトコルの変換が必要か否かを判別する。ここで、変換が必要と判別されたものとすると、機種別変換部70aは、送信対象の撮像プロトコル情報を構成する撮像プロトコルを、送信先の医用画像診断装置の機種に応じて変換する(SQ26)。
送信部30aは、機種別変換部70aにより変換された撮像プロトコルを含む撮像プロトコル情報を、予め登録された医用画像診断装置に対して送信する(SQ27)。
撮像プロトコル管理サーバ20aによって送信された撮像プロトコル情報は、医療機関5内のネットワークを介して医用画像診断装置501に送信される(SQ28)。この撮像プロトコル情報を受信した医用画像診断装置501は、自身が記憶する他の撮像プロトコル情報に追加して管理する(SQ29)。
撮像プロトコル管理サーバ20aは、採用が指定された撮像プロトコルを含む撮像プロトコル情報に「送信済み」の情報を付与して、これを記憶部25に格納する(SQ30)。
なお、撮像プロトコル管理サーバ20aは、廃止が指定された撮像プロトコルについては機種別変換を行うことなく、撮像プロトコル情報に代えて、所定の医用画像診断装置に廃止命令を送信する。これを受信した医用画像診断装置は、廃止命令により指定された撮像プロトコルを含む撮像プロトコル情報を、自身が記憶する撮像プロトコル情報から削除する。
以上説明したように、第2の実施形態では、第1の実施形態の効果に加えて、機種やバージョンが異なる複数の医用画像診断装置に対しても一斉に撮像プロトコル情報を送信することができ、各医用画像診断装置に応じた撮像プロトコルの適用が可能となる。
[第3の実施形態]
第3の実施形態では、医用画像診断装置のユーザにより、撮像プロトコルの採用又は不採用や撮像プロトコルの廃止か否かが指定される。
第3の実施形態における撮像プロトコル管理システムが第1の実施形態における撮像プロトコル管理システム10と異なる主な点は、撮像プロトコル管理サーバ及び医用画像診断装置の構成である。
(撮像プロトコル管理サーバ)
図11に、第3の実施形態における撮像プロトコル管理サーバの構成例のブロック図を示す。図11において、図2と同様の部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。
第3の実施形態における撮像プロトコル管理サーバ20bが図2に示す撮像プロトコル管理サーバ20と異なる主な点は、新着情報送信部80bが追加され、採用処理部27bが医用画像診断装置からの採用通知や廃止通知を受ける点である。
新着情報送信部80bは、新着情報生成部81bを備える。新着情報送信部80bは、記憶部25に新たに格納される撮像プロトコルの新着情報を医用画像診断装置に送信する。
具体的には、管理制御部24bは、新たな撮像プロトコル情報が記憶部25に格納されたか否かを監視する。管理制御部24bにより記憶部25に新たな撮像プロトコル情報が格納されたことが検出されたとき、新着情報生成部81bは、記憶部25に新たに格納される撮像プロトコルの新着情報として、この撮像プロトコルのサマリー情報を生成する。ここで、サマリー情報は、当該撮像プロトコル情報を構成する特徴情報を含み、必要に応じて撮影部位や新着時刻などを更に含んでもよい。
新着情報送信部80bは、接続機器管理部29に管理されている管理情報に基づいて、新着情報生成部81bによって生成された新着情報を、新着情報の生成元となった撮像プロトコル情報の送信先に送信する。
新着情報生成部81bは、新着情報生成手段に相当する。新着情報送信部80bは、新着情報送信手段に相当する。
(医用画像診断装置)
図12に、第3の実施形態における医用画像診断装置の構成の要部を示す。図12は、撮像プロトコル管理システムを構成する複数の医用画像診断装置501b〜50Nbのうち医用画像診断装置501bの構成要部を表し、医用画像機器としての機能ブロックの図示を省略する。図12において、図4と同様の部分には同一符号を付し、適宜説明を省略する。なお、他の医用画像診断装置502b〜50Nbのそれぞれもまた、図12と同様の構成を有している。
医用画像診断装置501bは、通信処理部511bと、管理部521bと、記憶部531bと、新着情報通知部901bと、詳細閲覧部911bと、採用処理部921bとを備える。
新着情報通知部901bは、新着情報通知手段として、通信処理部511bにおいて受信された新着情報の到来を、医用画像診断装置501bのユーザ又はユーザ端末に通知する。このとき、新着情報通知部901bは、医用画像診断装置501bにおいて予め登録された検査情報の少なくとも一部の項目が新着情報の少なくとも一部の項目と一致するとき(例えば、部位が同じ)、医用画像診断装置501bのユーザ(又はユーザ端末)に通知する。この新着情報の到来は、医用画像診断装置501bが内蔵する表示手段や医用画像診断装置501bに接続される表示手段によりその内容を表示させたり、表示ランプを点灯させたり、音声や音楽等の音を出力させたりすることで実現することが望ましい。
詳細閲覧部911bは、新着情報の内容を表示手段に表示させる。詳細閲覧部911bは、例えばユーザからの指示により、新着情報に対応した撮像プロトコルやエビデンス情報の詳細を撮像プロトコル管理サーバ20bから取り寄せて表示手段に表示させるようにしてもよい。
採用処理部921bは、医用画像診断装置501bのユーザからの指示により、新着情報に対応した撮像プロトコルの採用情報を生成する。採用処理部921bにより生成された撮像プロトコルの採用情報に対応した採用通知は、通信処理部511bを介して、撮像プロトコル管理サーバ20bに送信される。
採用処理部921bは、医用画像診断装置501bのユーザからの指示により、新着情報に対応した撮像プロトコルの廃止情報を生成する。採用処理部921bにより生成された撮像プロトコルの廃止情報に対応した廃止通知は、通信処理部511bを介して、撮像プロトコル管理サーバ20bに送信される。
(第3の実施形態の動作例)
図13に、撮像プロトコル管理サーバ20bの処理例のフロー図を示す。撮像プロトコル管理サーバ20bが備える記憶装置は図13に示す各ステップに対応したプログラムを記憶し、撮像プロトコル管理サーバ20bが備える処理装置が、この記憶装置から各ステップに対応したプログラムを読み出して実行する。
ステップS41〜ステップS44のそれぞれは、図5のステップS1〜ステップS4と同様であるため、説明を省略する。
撮像プロトコルの特徴情報を受け付けた後、第1の実施形態と同様の処理の流れで、管理制御部24bは、撮像プロトコル情報を記憶部25に格納する(ステップS45)。
記憶部25に新たに撮像プロトコルが格納されると、新着情報生成部81bは、この撮像プロトコルの新着情報を生成する(ステップS46)。
続いて、新着情報送信部80bは、ステップS46において生成された新着情報を、予め決められた医用画像診断装置に送信する(ステップS47)。
新着情報の送信先の医用画像診断装置では、ユーザによる内容の確認などを経て、撮像プロトコルの採用又は不採用が決定される。採用処理部27bは、この医用画像診断装置から採用通知を受けると(ステップS48:Y)、その旨を管理制御部24bに通知する。そして、管理制御部24bは、送信処理部28bに撮像プロトコル情報の送信を指示し、送信部30は、採用通知により採用が指定された撮像プロトコルを含む撮像プロトコル情報を、採用通知を送信した医用画像診断装置に対して送信する(ステップS49)。
ステップS49に続いて、管理制御部24bは、採用処理部27bにより採用が指定された撮像プロコトルを含む撮像プロトコル情報に「送信済み」の情報を付与する(ステップS50)。
一方、ステップS48にて、この医用画像診断装置から採用通知がなかったとき(ステップS48:N)、採用処理部27bは、医用画像診断装置から廃止命令を受けたか否かを判別する(ステップS51)。
医用画像診断装置から廃止命令を受けたと判別されたとき(ステップS51:Y)、採用処理部27bは、その旨を管理制御部24bに通知する。そして、管理制御部24bは、廃止命令により廃止が指定された撮像プロトコルを含む撮像プロトコル情報に「廃止済み」の情報を付与する(ステップS52)。
ステップS50又はステップS52に続いて、又はステップS51にて医用画像診断装置から廃止命令を受けたと判別されなかったとき(ステップS51:N)、撮像プロトコル管理サーバ20bは、次の撮像プロトコルがあるとき(ステップS53:Y)、ステップS48に移行して、次の撮像プロトコルに対して処理を継続する。
ステップS53にて、次の撮像プロトコルがないとき(ステップS53:N)、撮像プロトコル管理サーバ20bは、ステップS41に移行して処理を継続する(リターン)。
図14に、第3の実施形態における医用画像診断装置501bの処理例のフロー図を示す。医用画像診断装置501bが備える記憶装置は図14に示す各ステップに対応したプログラムを記憶し、医用画像診断装置501bが備える処理装置が、この記憶装置から各ステップに対応したプログラムを読み出して実行する。
まず、通信処理部511bは、撮像プロトコル管理サーバ20bからの新着情報の受信を監視する(ステップS61:N)。
通信処理部511bにおいて新着情報の受信が検出されたとき(ステップS61:Y)、新着情報通知部901bは、新着情報の少なくとも一部の項目と検査情報の少なくとも一部の項目とが一致するか否かを判別する(ステップS62)。
新着情報の少なくとも一部の項目と検査情報の少なくとも一部の項目とが一致すると判別されたとき(ステップS62:Y)、新着情報通知部901bは、新着情報の到来を、医用画像診断装置501bのユーザ(又はユーザ端末)に通知する(ステップS63)。
続いて、採用処理部921bは、ユーザからの指示に対応した採用情報に基づいて、新着情報に対応した撮像プロトコルの採用が指定されたか否かを判別する(ステップS64)。ステップS64は、ステップS7と同様に、処理対象の撮像プロトコル情報に「送信済み」及び「廃止済み」の情報が付与されていないことを条件に、処理が行われる。
採用が指定されたと判別されたとき(ステップS64:Y)、採用処理部921bは、通信処理部511bを介して、撮像プロトコル管理サーバ20bに対して採用通知を送信する(ステップS65)。
次に、管理部521bは、ステップS65において送信された採用通知に対応して撮像プロトコル管理サーバ20bから送信される撮像プロトコル情報が受信されるまで待機する(ステップS66:N)。
撮像プロトコル管理サーバ20bからの撮像プロトコル情報が受信されたとき(ステップS66:Y)、管理部521bは、受信された撮像プロトコル情報を記憶部531に格納し、自装置が管理する撮像プロトコル情報群に追加する(ステップS67)。
採用が指定されたと判別されなかったとき(ステップS64:N)、採用処理部921bは、ユーザからの指示に対応した廃止情報に基づいて、新着情報に対応した撮像プロトコルの廃止が指定されたか否かを判別する(ステップS68)。ステップS68は、ステップS10と同様に、処理対象の撮像プロトコル情報に「送信済み」が付与され、且つ、「廃止済み」の情報が付与されていないことを条件に、処理が行われる。
廃止が指定されたと判別されたとき(ステップS68:Y)、採用処理部921bは、通信処理部511bを介して、撮像プロトコル管理サーバ20bに対して廃止命令を送信する(ステップS69)。
ステップS67、ステップS69、廃止が指定されたと判別されなかったとき(ステップS68:N)、又は新着情報と検査情報とに一致する項目があると判別されなかったとき(ステップS62:N)、医用画像診断装置501bは、ステップS61に移行して処理を継続する(リターン)。
図15に、第3の実施形態における撮像プロトコル管理システムの動作例のシーケンス図を示す。図15は、撮像プロトコル管理サーバ20bが、医用画像診断装置501bに撮像プロトコル情報を送信する場合の動作例を表している。
図15のSQ31〜SQ34のそれぞれは、図6のSQ1〜SQ4と同様であるため、説明を省略する。
撮像プロトコル管理サーバ20bが外部サーバを検索して取得した撮像プロトコルを含む撮像プロトコル情報を記憶部25に格納すると(SQ34)、新着情報生成部81bは、撮像プロトコルの新着情報を生成する(SQ35)。そして、新着情報送信部80bは、生成された新着情報を、予め決められた医用画像診断装置501bに送信する(SQ36)。
この新着情報は、医用画像診断装置501bに送信される(SQ37)。これを受信した医用画像診断装置501bは、この新着情報と予め設定された検査情報とを比較することで、新着情報に対応した撮像プロトコル情報が自装置に適したものであるか否かを判断することができる(SQ38)。新着情報及び検査情報に一致する項目があるとき、新着情報通知部901bは、新着情報の到来を、医用画像診断装置501bのユーザ(又はユーザ端末)に通知する(SQ39)。
医用画像診断装置501bでは、例えばユーザからの指示により、詳細閲覧部911bが、受信された新着情報の詳細を表示手段に表示させる制御を行い、ユーザに新着情報の内容を確認させる(SQ40)。ユーザは、この新着情報に対応した撮像プロトコルを採用するか否かを検討し、その結果を、操作手段等を介して採用又は不採用を指定する。採用処理部27bは、ユーザからの指示を受けて、採用情報を生成する(SQ41)。採用情報により採用が指定されると、採用処理部921bは、撮像プロトコル管理サーバ20bに採用通知を送信する(SQ42)。
医用画像診断装置501bから採用通知を受けた撮像プロトコル管理サーバ20bは、送信部30において、該当する撮像プロトコル情報を、医用画像診断装置501bに対して送信する(SQ43)。
撮像プロトコル管理サーバ20bによって送信された撮像プロトコル情報は、医療機関5内のネットワークを介して医用画像診断装置501bに送信される(SQ44)。医用画像診断装置501bでは、管理部521bが、受信された撮像プロトコル情報を記憶部531に格納し、自装置が管理する撮像プロトコル情報群に追加する(SQ45)。
一方、撮像プロトコル管理サーバ20bでは、管理制御部24bが、SQ43にて送信された撮像プロトコル情報に「送信済み」の情報を付与する(SQ46)。
以上説明したように、第3の実施形態では、撮像プロトコル管理サーバ20bは、撮像プロトコルが新たに取得されたと判断したとき、まず撮像プロトコルに関する新着情報を生成し、新着情報を医用画像診断装置に送信する。これを受けた医用画像診断装置は、そのユーザが新着情報の内容を確認して撮像プロトコルの採用を指定することにより、その採用通知を撮像プロトコル管理サーバ20bに送信する。採用通知を受けた撮像プロトコル管理サーバ20bは、新着情報に対応した撮像プロトコル情報を、採用通知を送信した医用画像診断装置に対して改めて送信する。従って、第3の実施形態においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
[第4の実施形態]
第4の実施形態では、撮像プロトコル管理サーバは、医用画像診断装置からの問い合わせを待って、撮像プロトコル管理サーバ側において採用が指定された撮像プロトコル情報を、医用画像診断装置に送信する。
第4の実施形態における撮像プロトコル管理サーバは、第1の実施形態における撮像プロトコル管理サーバと同様の構成を有する。第4の実施形態における撮像プロトコル管理サーバが第1の実施形態における撮像プロトコル管理サーバ20と異なる主な点は、採用が指定された撮像プロトコル情報に「送信可」の情報を付与し、医用画像診断装置からの問い合わせを受けて「送信可」の情報が付与された撮像プロトコル情報を医用画像診断装置に送信する点である。以下では、説明の便宜上、図2に示す撮像プロトコル管理サーバ20の機能ブロック名を用いて、第4の実施形態について説明する。
(第4の実施形態の動作例)
図16に、第4の実施形態における撮像プロトコル管理サーバの処理例のフロー図を示す。撮像プロトコル管理サーバが備える記憶装置は図16に示す各ステップに対応したプログラムを記憶し、撮像プロトコル管理サーバが備える処理装置が、この記憶装置から各ステップに対応したプログラムを読み出して実行する。
ステップS71〜ステップS75のそれぞれは、図5のステップS1〜ステップS5と同様であるため、説明を省略する。
記憶部に撮像プロトコル情報が格納されると、採用処理部は、操作端末を介したユーザからの指示に基づいて、撮像プロトコル情報毎に採用情報又は廃止情報を生成する(ステップS76)。このとき、採用が指定された撮像プロトコルを含む撮像プロトコル情報に「送信可」の情報が付与される。
続いて、管理制御部は、廃止情報に基づいて、記憶部に新たに追加される撮像プロトコルの廃止か否かを判別する(ステップS77)。ステップS77は、処理対象の撮像プロトコル情報に「廃止済み」の情報が付与されていないことを条件に、処理が行われる。
処理対象の撮像プロトコルの廃止が指定されたと判別されたとき(ステップS77:Y)、廃止命令処理部は、この撮像プロトコルの廃止命令を、接続機器管理部において管理される送信先に対して送信する(ステップS78)。
ステップS78に続いて、管理制御部は、廃止が指定された撮像プロトコルを含む撮像プロトコル情報に「廃止済み」の情報を付与する(ステップS79)。
ステップS79、又は処理対象の撮像プロトコルの廃止が指定されたと判別されなかったとき(ステップS77:N)、撮像プロトコル管理サーバは、ステップS71に移行して処理を継続する(リターン)。
第4の実施形態における撮像プロトコル管理サーバは、図16に示す処理を行う一方で、次のような処理により医用画像診断装置からの問い合わせを監視する。
図17に、第4の実施形態における撮像プロトコル管理サーバによる問い合わせ監視処理例のフロー図を示す。撮像プロトコル管理サーバが備える記憶装置は図17に示す各ステップに対応したプログラムを記憶し、撮像プロトコル管理サーバが備える処理装置が、この記憶装置から各ステップに対応したプログラムを読み出して実行する。
撮像プロトコル管理サーバは、医用画像診断装置からの問い合わせの有無を監視する(ステップS80:N)。
医用画像診断装置からの問い合わせがあったとき(ステップS80:Y)、撮像プロトコル管理サーバは、問い合わせがあった医用画像診断装置に対して、「送信可」の情報が付与された撮像プロトコル情報を送信する(ステップS81)。そして、撮像プロトコル管理サーバは、ステップS81において送信された撮像プロトコル情報に「送信済み」の情報を付与する(ステップS82)。
ステップS82、又は医用画像診断装置からの問い合わせがなかったとき(ステップS80:N)、撮像プロトコル管理サーバは、ステップS80に移行して処理を継続する(リターン)。
図18に、第4の実施形態における撮像プロトコル管理システムの動作例のシーケンス図を示す。
図18のSQ51〜SQ54のそれぞれは、図6のSQ1〜SQ4と同様であるため、詳細な説明を省略する。
SQ51〜SQ54に続いて、採用情報により撮像プロトコル情報単位で採用が指定されると、撮像プロトコル管理サーバは、指定された撮像プロトコル情報に「送信可」の情報を付与する(SQ55)。撮像プロトコル管理サーバは、医用画像診断装置からの問い合わせを待って、問い合わせ(SQ56)があったとき、「送信可」の情報が付与された撮像プロトコル情報を、問い合わせを行った医用画像診断装置に対して送信する(SQ57)。
撮像プロトコル管理サーバによって送信された撮像プロトコル情報は、医療機関内のネットワークを介して送信される(SQ58)。この撮像プロトコル情報を受信した医用画像診断装置は、自身が記憶する他の撮像プロトコル情報に追加して管理する(SQ59)。
撮像プロトコル管理サーバは、採用が指定された撮像プロトコル情報に「送信済み」の情報を付与して、これを記憶部に記憶する(SQ60)。
以上説明したように、第4の実施形態によれば、取得された撮像プロトコル情報をすぐに医用画像診断装置に送信することがなく、医用画像診断装置が所望したときにこれを送信することができるので、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる上に、処理負荷の軽減を図ることができる。
[第5の実施形態]
第5の実施形態では、撮像プロトコルに対応するエビデンス情報を一度取得した後、エビデンス情報の再検索を行うことで、エビデンス情報の追加取得を行うことができる。
第5の実施形態における撮像プロトコル管理サーバは、第1の実施形態における撮像プロトコル管理サーバと同様の構成を有する。第5の実施形態における撮像プロトコル管理サーバが第1の実施形態における撮像プロトコル管理サーバ20と異なる主な点は、エビデンス情報取得手段が繰り返し(具体的には、定期的に)外部サーバ601〜60Mを検索して新規のエビデンス情報を取得し、記憶部に、新規のエビデンス情報が追加された新たな撮像プロトコル情報を格納する点である。以下では、説明の便宜上、図2に示す撮像プロトコル管理サーバ20の機能ブロック名を用いて、第5の実施形態について説明する。
(第5の実施形態の動作例)
第5の実施形態における撮像プロトコル管理サーバは、図5に示す処理に加えて、次の処理を行う。
図19に、第5の実施形態における撮像プロトコル管理サーバの処理例のフロー図を示す。撮像プロトコル管理サーバが備える記憶装置は図19に示す各ステップに対応したプログラムを記憶し、撮像プロトコル管理サーバが備える処理装置が、この記憶装置から各ステップに対応したプログラムを読み出して実行する。
撮像プロトコル管理サーバは、採用された撮像プロトコルの有無を判別する(ステップS91:N)。採用された撮像プロトコルがあるとき(ステップS91:Y)、撮像プロトコル管理サーバは、再検索タイミングが到来するまで待機する(ステップS92:N)。再検索タイミングが到来したとき(ステップS92:Y)、撮像プロトコル管理サーバは、外部サーバに対し、既に取得された撮像プロトコルに対応する新たなエビデンス情報を再検索する(ステップS93)。
再検索の結果、エビデンス情報があったとき、撮像プロトコル管理サーバは、既に記憶部に記憶された撮像プロトコル情報を参照して、当該エビデンス情報に対応する撮像プロトコルを特定すると共に、再検索により得られたエビデンス情報が新規か否かを判別する(ステップS94)。その結果、新規のエビデンス情報があったと判別されたとき(ステップS94:Y)、撮像プロトコル管理サーバは、既に記憶された撮像プロトコル情報に新規のエビデンス情報を追加して新たな撮像プロトコル情報として記憶部に追加登録する(ステップS95)。
その後、撮像プロトコル管理サーバは、ステップS95において追加された新たな撮像プロトコル情報を、接続機器管理部において管理される送信先に対して送信する(ステップS96)。このとき、新たな撮像プロトコル情報は、新規のエビデンス情報が追加される前のエビデンス情報を含む撮像プロトコル情報の送信先にのみ送信される。
ステップS96に続いて、撮像プロトコル管理サーバは、ステップS96において送信された撮像プロトコル情報に「送信済み」の情報を付与する(ステップS97)。
ステップS97、又は新規のエビデンス情報がなかったとき(ステップS94:N)、撮像プロトコル管理サーバは、ステップS91に移行して処理を継続する(リターン)。
図20に、第5の実施形態における撮像プロトコル管理システムの動作例のシーケンス図を示す。
撮像プロトコル管理サーバは、エビデンス情報の再検索を行い(SQ61)、新規のエビデンス情報が取得されたとき、既に記憶された撮像プロトコル情報に新規のエビデンス情報を追加して新たな撮像プロトコル情報として記憶部に追加登録する(SQ62)。
その後、撮像プロトコル管理サーバは、追加登録された新たな撮像プロトコル情報を、医用画像診断装置に対して送信する(SQ63)。
撮像プロトコル情報は、医療機関内のネットワークを介して医用画像診断装置に送信される(SQ64)。この撮像プロトコル情報を受信した医用画像診断装置は、自身が記憶する他の撮像プロトコル情報に追加して管理する(SQ65)。
撮像プロトコル管理サーバは、送信された撮像プロトコル情報に「送信済み」の情報を付与して、これを記憶部に記憶する(SQ66)。
以上説明したように、第5の実施形態によれば、第1の実施形態の効果に加えて、手間をかけることなく追加されるエビデンス情報により、ユーザにとって撮像プロトコルの有効性を判断する際の検討材料を増やすことができるようになる。従って、撮像プロトコルの採用又は不採用の判断結果の信頼性のより一層の向上に寄与することが可能となる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、書き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。