JP6415400B2 - 着用物品 - Google Patents

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Description

本発明は、おむつ等の使い捨て着用物品に関する。
従来、縦方向及びそれに交差する横方向と、肌対向面及び非肌対向面とを有し、前ウエスト域と、後ウエスト域と、前後ウエスト域の間に位置するクロッチ域と、ウエスト開口及び一対のレッグ開口とを含む使い捨て着用物品は公知である。例えば、特許文献1には、後ウエスト域が、肌対向面側に位置する内層シートと、非肌対向面側に位置する外層シートと、内外層シート間に位置して外部から視認可能なグラフィックを有するグラフィックシートとを備える着用物品が開示されている。
特開2004−254861号公報
特許文献1に開示された着用物品では、内層シートの全面にホットメルト接着剤を塗布しているため、該ホットメルト接着剤の硬化によって外層シートの非肌対向面側の触感が低下するおそれがあった。
本発明は、従来の着用物品の改良であって、グラフィックが見え難くなることを抑えることができるとともに、非肌対向面側の触感が低下することを抑えることができる着用物品の提供を課題にしている。
本発明は、縦方向及びそれに交差する横方向と、肌対向面及び非肌対向面とを有し、前後ウエスト域の一方である第1ウエスト域と、前記前後ウエスト域の他方である第2ウエスト域と、前記第1及び第2ウエスト域間に位置するクロッチ域と、ウエスト開口及び一対のレッグ開口とを含む使い捨て着用物品を前提とする。
本発明に係る着用物品の特徴は、前記第1及び第2ウエスト域のうちの少なくとも前記第1ウエスト域は、前記非肌対向面側に位置する外層シートと、前記肌対向面側に位置して前記横方向へ伸縮可能な弾性層と、前記外層シートの前記肌対向面側において、前記第1ウエスト域の中央部に位置して外部から視認可能なグラフィックを有するグラフィックシートとを有し、前記外層シートは、前記縦方向へ連続的又は断続的に延びる複数条の接合部と、前記接合部間に位置する非接合部とを有し、前記接合部において前記弾性層に接合されており、前記接合部は、前記グラフィックシートの存在域において、他の領域に比して密に配置され、前記弾性層は、内層シートと、前記接合部において前記外層シートに接合される中間シートとを有し、前記外層シートと前記中間シートとは、熱溶着性を有する繊維不織布から形成されており、前記接合部において互いに溶着され、前記グラフィックシートは、前記内層シートと前記中間シートとの間に位置し、前記内層シートと前記中間シートとの間にはウエスト弾性体が位置することである。
単位面積当たりにおいて、グラフィックシートと重なる接合部の面積が、グラフィックシートと重ならない接合部の面積よりも大きいため、グラフィックシートが存在する部分では、外層シートと弾性層との接合面積を広くすることができる。これにより、グラフィックをより見やすくすることができる。
グラフィックシートと重なる接合部の離隔寸法が、グラフィックシートと重ならない接合部の離隔寸法よりも小さいため、グラフィックシートが存在する部分では、外層シートと弾性層との接合面積を広くすることができる。これにより、グラフィックをより見やすくすることができる。
グラフィックシートと重なる接合部のパターン形状と、グラフィックシートと重ならない接合部のパターン形状とが異なるため、グラフィックシートが存在する部分と、グラフィックシートが存在しない部分との間で接合部のパターン形状が異なることによって、グラフィックを目立たせることができる。
グラフィックシートは中間シートと外層シートとの間に位置するため、グラフィックシートの非肌対向面側には、外層シートのみが存在するため、グラフィックをより見えやすくすることができる。
外層シートの単位面積当たりの質量が5〜18g/mであるため、全光線透過率(JIS−K7105)を高くすることができ、これによって、グラフィックの外部からの視認性を向上することができる。
本発明の1つ以上の実施の態様に係る着用物品では、外層シートは、縦方向へ連続的又は断続的に延びる複数条の接合部と、接合部間に位置する非接合部とを有し、接合部において弾性層に接合されているため、非接合部の面積を広くすることによって非肌対向面側の触感を向上することができる。しかも、接合部は、グラフィックシートの存在域において、他の領域に比して密に配置されるため、外層シートとグラフィックシートとを接近させる面積を広くしてグラフィックが見え難くなることを抑えることができる。
図面は、本発明の特定の実施の形態を示し、発明の不可欠な構成ばかりでなく、選択的及び好ましい実施の形態を含む。
本発明の第1実施形態に係る使い捨て着用物品であるおむつを正面から視た斜視図。 非肌対向面側から視た、各弾性体の最大伸長時(弾性材料の収縮作用によるギャザーがなくなる程度)まで縦方向及び横方向に伸展したおむつの一部破断展開平面図。 後ウエストパネルの分解斜視図。 (a)図1のIV(b)線に沿う断面図、(b)図2のIV(a)線に沿う断面図。 本発明の変形例におけるおむつの図3と同様の分解斜視図。
下記の実施の形態は、図1〜図5に示す使い捨て着用物品に関し、発明の不可欠な構成ばかりではなく、選択的及び好ましい構成を含む。
図1〜図2を参照すると、本発明の使い捨てのパンツ型着用物品の一例として示す使い捨てのおむつ10は、肌対向面及びそれに対向する非肌対向面と、ウエスト周り方向へ延びる環状の弾性ウエストパネル11と、弾性ウエストパネル11と接合される吸収性パネル12と、前ウエスト域(第1又は第2ウエスト域)13と、後ウエスト域(第1又は第2ウエスト域)14と、前後ウエスト域13,14間に位置するクロッチ域15とを含む。おむつ10は、縦軸Pに関して対称に形成されており、弾性ウエストパネル11は、前ウエスト域13を形成する前ウエストパネル16と、後ウエスト域14を形成する後ウエストパネル17とから構成される。
前後ウエストパネル16,17は、それぞれ、横方向Xへ延びる内端縁16a,17aと、縦方向Yにおいて内端縁16a,17aと離隔対向して横方向Xへ延びる外端縁16b,17bと、内外端縁16a,16b,17a,17b間において縦方向Yへ延びる両側縁16c,16d,17c,17dとによって画定された横長矩形状を有する。なお、前後ウエストパネルの内外端縁16a,16b,17a,17bと両側縁16c,16d,17c,17dとは、それぞれ、前後ウエスト域13,14の内外端縁と両側縁とに対応する。
前ウエストパネル16の両側縁部(前ウエスト域13の両側縁部)のそれぞれと後ウエストパネル17の両側縁部(後ウエスト域14の両側縁部)とは、互いに重ね合わされて、縦方向Yへ断続的に位置するサイドシーム23によって連結され、ウエスト開口24及び一対のレッグ開口25とが画成される。サイドシーム23は、公知の接合手段、例えば、熱溶着加工、超音波溶着加工等の各種の熱溶着手段によってなされる。
図3を参照すると、後ウエスト域14は、説明の便宜上、縦方向Yにおいて、レッグ開口25側に位置する内端部14Aと、ウエスト開口24側に位置する外端部14Bと、内外端部14A,14B間に位置する中間部14Cとを有する。内外端部14A、14Bは、後ウエスト域14の縦方向Yの寸法(側縁部における長さ寸法)の約10〜30%の大きさを有し、中間部14Cは、後ウエスト域14の縦方向Yの寸法の約40〜80%の大きさを有する。なお、図3では、説明の便宜のため、後ウエスト域14のみを示しているが、前ウエスト域13も同様であり、以下の後ウエスト域14の説明に関して前ウエスト域13も同様である場合には、「前後ウエスト域13,14」と記して重複する説明を省略する。
前後ウエスト域13,14は、それぞれ、横方向Xにおいて、中央に位置する中央部Cと、中央部Cに隣接して位置する両側部Sとを有する。前後ウエスト域13,14の内端部14A側には、平面視において、中央部Cと吸収性コア52とが重なっている一方、両側部Sには吸収性コア52が重なっていない。
また、前後ウエスト域13,14は、それぞれ、非肌対向面側に位置する非伸縮性の外層シート30と、肌対向面側に位置する弾性層31とを有する。弾性層31は、非肌対向面側に位置する中間シート32と、肌対向面側に位置する透湿性の内層シート33と、中間シート32と内層シート33との間に位置するグラフィックシート34と、中間シート32と内層シート33との間に介在された、複数条のストランド状又はストリング状のウエスト弾性体36とを有する。ウエスト弾性体36は、それぞれ、前後ウエスト域13,14を形成する中間シート32と内層シート33との間に配置されて、横方向Xへ伸長された状態で収縮可能に取り付けられている。前後ウエスト域13,14の外端部14Bは、ウエスト弾性体36が配置されることによって横方向Xへ伸縮可能な弾性域39aを横方向Xの全領域に有する。一方、前後ウエスト域13,14の内端部14A及び中間部14Cは、それぞれ、ウエスト弾性体36が配置されることによって横方向Xへ伸縮可能な弾性域39aを両側部Sに有する。
本実施形態の前後ウエスト域13,14においては、例えば、外層シート30と中間シート32とに熱溶着性のものを用い、両シート30,32を熱溶着することで接合し、内層シート33とグラフィックシート34及び中間シート32と内層シート33とは、両シート32,33の間に介在されたウエスト弾性体36の全周に塗布されたホットメルト接着剤によって互いに接合されている。なお、両シート33,34及び両シート32,33は、一方の内面全体にドット状やスパイラル状等の各種公知のパターンで塗布されたホットメルト接着剤を介して互いに接合されていてもよいが、このように、ウエスト弾性体36の全周に塗布されたホットメルト接着剤によってのみ接合されることによって、弾性層31が比較的に柔軟になって肌触りが良好となる。
前後ウエスト域13,14において、外層シート30と中間シート32とは、非弾性伸縮性であって、熱可塑合成繊維を含む各種公知の繊維不織布、又はそれとプラスチックフィルムとをラミネートした複合シートから形成することができる。また、内層シート33は、非弾性伸縮性であって、かつ、透湿性(好ましくは、通気性)を有する各種公知の繊維不織布から形成することができる。熱可塑性合成繊維としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等の合成繊維や合成繊維の混合物、又はこれら合成樹脂を2種類以上用いた複合繊維等を用いることができる。また、繊維不織布としては、スパンボンド繊維不織布、SMS繊維不織布、エアスルー繊維不織布等の各種公知の繊維不織布を用いることができる。グラフィックシート34は、略矩形状であり、その材料として熱可塑性合成樹脂性のフィルムや繊維不織布、又はペーパーを用いることができる。グラフィックシート34の非肌対向面側には、その横方向Xの中央にグラフィック35が印刷され、このグラフィック35が光透過性の両シート30,32を介して外部(非肌対向面)側から視認可能である。また、グラフィックシート34のグラフィック35の周辺には、グラフィック35が印刷されていない非グラフィック領域35aが位置している。
グラフィックシート34の非肌対向面側に位置する外層シート30及び中間シート32は、繊維不織布から形成されているが、両シート30,32の単位面積当たりの質量は、可及的に小さいことが好ましい。両シート30,32の単位面積当たりの質量が、例えば約5〜18g/mであれば、両シート30,32の厚さを肉薄にすることができ、これによって、両シート30,32のそれぞれの全光線透過率を約70〜90%にすることができる。
両シート30,32の全光線透過率は公知の全光線透過率測定装置を用いて測定することができ、例えば日本電色工業株式会社製の交照測光式色差計Z−300Aを用いてJIS−K7105に準拠して測定することができる。両シート30,32の後記接合ライン41における全光線透過率は、例えば約85〜99%である。
前後ウエスト域13,14において、ウエスト弾性体36は、例えば、太さが約300〜500dtex、伸長倍率が1.5〜3.5倍のストリング状又はストランド状の弾性材料を用いることができる。また、ウエスト弾性体36の太さや伸長倍率は、それらが配置された弾性域39aの所定の弾性力に応じて適宜変更することができる。前後ウエスト域13,14の中央部Cにおける中間部14C及び内端部14Aであって吸収性パネル12内に位置する吸収性コア52の存在域に、ウエスト弾性体36の収縮力が実質的に発現されていない又はウエスト弾性体36が存在していない、非弾性域39bを配置してある。該中央部Cにおける中間部14C及び内端部14Aには吸収性コア52が配置されるが、該中間部14C及び内端部14Aを非弾性域39bとすることによって、吸収性コア52にウエスト弾性体36の収縮力が直接作用してその吸収性が低減するような皺が形成されるのを抑制することができる。非弾性域39bを形成するには、例えば、ウエスト弾性体36を横方向Xへ伸長した状態としつつ、中央部Cにおいて、ウエスト弾性体36を両シート32,33に対して非接合とする一方、両側部Sにおいて、ウエスト弾性体36を少なくとも一方のシート32,33に対して接合し、ウエスト弾性体36の非接合部分を切断・切除することによって、ウエスト弾性体36を横方向Xの外側へ収縮(スナップバック)させる。このように非弾性域39bを形成することによって、両シート32,33のいずれにもホットメルト接着剤で固定されていないフリーかつ収縮性を喪失しているウエスト弾性体36の内端部36aが、グラフィックシート34の両側縁34Sに位置することとなる。一方、前後ウエスト域13,14における外端部14B、並びに両側部Sにおける内端部14A及び中間部14Cには、ウエスト弾性体36の収縮力が作用する弾性域39aが形成される。
前後ウエスト域13,14において、外層シート30は、縦方向Yへ連続的又は断続的に延び、かつ、横方向Xにおいて互いに離隔する複数条の接合ライン(接合部)41を介して弾性層31における中間シート32に接合されている。接合ライン41は、前後ウエスト域13,14の中央部Cにおいて外層シート30と弾性層31とを互いに接合する中央接合ライン41aと、両側部Sにおいて外層シート30と弾性層31とを接合する両側接合ライン41bとを有する。接合ライン41a,41bは、熱溶着加工、超音波加工等の熱溶着手段によって外層シート30と中間シート32とを接合する溶着ラインであって、図示例では、縦方向Yへ連続して直状に延びるストライプ状であるが、複数のドット状の溶着部を縦方向Yへ並べて形成された断続的なものであってもよい。図4に示すように、中央接合ライン41aの離隔寸法R1が、両側接合ライン41bの離隔寸法R2よりも小さい。換言すれば、中央部Cに位置する中央接合ライン41aが、両側部Sに位置する両側接合ライン41bに比して密に配置されている。このため、単位面積当たりにおいて、中央部Cにおける中央接合ライン41aの面積は、両側部Sにおける両側接合ライン41bの面積よりも広い。
図2及び3を参照すると、前後ウエスト域13,14において、接合ライン41a,41bは、縦方向Yの内端縁16a,17aから外端縁16b,17bにわたって連続して縦方向Yへ延びている。また、図3及び4に示すように、中央接合ライン41aの縦方向Yの長さ寸法L1と、両側接合ライン41bの縦方向Yの長さ寸法L2はほぼ同一であり、横方向Xの長さ寸法W1,W2もほぼ同一であって、縦方向Yの長さ寸法L1,L2は約50〜200mm、横方向Xの長さ寸法W1,W2は約0.5〜5.0mmである。また、ウエスト弾性体36の最大伸長時(ウエスト弾性体36の収縮作用によるギャザーがなくなる程度)まで横方向Xに前後ウエスト域13,14を伸展させた状態(図4(a)に示す状態)では、横方向Xにおいて互いに隣り合う中央接合ライン41a間の離隔寸法(ピッチ)R1は約0.5〜5.0mm、横方向Xにおいて互いに隣り合う両側接合ライン41b間の離隔寸法(ピッチ)R2は約5.0〜15.0mmである。ここで、「中央接合ライン41aの離隔寸法R1及び両側接合ライン41bの離隔寸法R2」は、横方向Xにおいて互いに隣り合う接合ライン41a,41bの互いに対向する側縁間の離隔寸法を意味する。
図1及び図4を参照すると、外層シート30は、接合ライン41間に位置する畝部(非接合部)45を有する。畝部45は、中央部Cであって中央接合ライン41a間に位置する中央畝部45aと、両側部Sであって両側接合ライン41b間に位置する両側畝部45bとを有する。外層シート30は、図4(b)に示すように、横方向Xへ伸縮する弾性層31に対して、縦方向Yへ延び、かつ、横方向Xにおいて離隔する複数条の接合ライン41において接合され、接合ライン41間において弾性層31の横方向Xの寸法が外層シート30の横方向Xの寸法よりも小さくなることによって、接合ライン41間に位置する畝部45が厚さ方向Zの外側へ凸曲した形状を有する。外層シート30は、自然状態において横方向Xにおいて畝部45と接合ライン41の位置する溝部44とが交互に位置し、畝部45と溝部44とが横方向Xへ連なることによって横方向Xへ起伏を繰り返した形状を有する。本発明において、自然状態とは、外部からおむつ10に力が加えられていない状態をいう。
図4(a)を参照すると、中央畝部45aと、両側畝部45bとを比較すると、中央接合ライン41aの離隔寸法R1が、両側接合ライン41bの離隔寸法R2よりも小さいため、両畝部45a,45bの関係は、中央畝部45aにおける凸曲部が弾性層31に近接する一方、両側畝部45bにおける凸曲部が弾性層31から離隔する。換言すると、中央畝部45aにおける厚さ方向Zの寸法Z1よりも、両側畝部45bの厚さ方向Zの寸法Z2が大きい。
弾性層31において、中間シート32と内層シート33とは、ウエスト弾性体36の全周に塗布されたホットメルト接着剤を介して互いに接合される。両シート32,33には、ウエスト弾性体36の収縮によって横方向Xに起伏を繰り返す複数の比較的に小さなギャザー48,49が形成される。外層シート30の畝部45と中間シート32とは、厚さ方向Zにおいて互いに離隔しており、それらの間には縦方向Yへ延びる管状又は筒状の空間部50が形成される。
弾性層31は、ウエスト弾性体36と内層シート33のみから構成されて中間シート32を有していなくてもよい。ただし、ウエスト弾性体36が外層シート30と中間シート32との複数のシート30,32によって被覆されていることによって、外部からその外形が明瞭に把握されることはない。また、両側部Sにおいて、外層シート30の畝部45が弾性層31から離隔して厚さ方向Zの外側へ凸曲することから、外部(非肌対向面側)からおむつ10に向かう光がおむつ10の外面において散乱して、ウエスト弾性体36の視認性がより低下し、それによって、外層シートと内層シートとの全領域をホットメルト接着剤で接合した特許文献1に開示されたおむつではウエスト弾性体が明瞭に視認されるところ、本実施形態のおむつ10では、下着のような外観を有し、着用者に対して柔軟かつ肌触りの良好な印象を与えることができる。しかも、中央部Cにおいて、外層シート30の中央畝部45aが弾性層31から近接して厚さ方向Zの外側へ凸曲することから、外部からおむつ10に向かう光がおむつの外面において散乱するのを抑え、グラフィック35の視認性が低下するのを抑えることができる。
また、ウエスト弾性体36の内端部36aは、両シート30,32に加えて、グラフィックシート34によっても被覆されていることによって、内端部36aの視認性がより低下するとともに、非肌対向面側における肌触りを良好なものにすることができる。
前後ウエスト域13,14において、接合ライン41間の外層シート30と中間シート32とが非接合であるため、接合ライン41間には空間部50が形成される。前後ウエスト域13,14における空間部50において、安定的に空気の移動がなされるように、畝部45は、変形や蛇行せずに縦方向Yへほぼ直状に延びていることが好ましい。このように、畝部45が安定した形状を有するためには、外層シート30の質量(場合によっては、密度や比容積)、接合ライン41a,41bの横方向Xの寸法W1,W2、接合ライン41a,41b間の横方向Xの離隔寸法R1,R2、弾性層31の収縮量等を適宜調整することが好ましい。また、畝部45では、接合ライン41間において凸曲した一つのギャザーが形成されるのみであるから、複数のギャザーが形成される場合に比して、空間部50の形状が安定して空気が移動しやすくなる。また、畝部45に1つのギャザーのみが形成されることによって、おむつ10の外面(非肌対向面)に規則的なプリーツが形成されるので、外観の意匠性を向上させることができる。
図2及び図3を参照すると、吸収性パネル12は、前ウエスト域13に位置する前端部12Aと、後ウエスト域14に位置する後端部12Bと、前後端部12A,12B間において縦方向Yへ延び、クロッチ域15を画成する中間部12Cとを有する。吸収性パネル12は、肌対向面側に位置し、透液性を有する繊維不織布製の内面シート51と、曲状の両側縁を有する吸液性の吸収性コア52と、少なくとも吸収性コア52の底面全体(非肌対向面全体)を覆う不透液性の防漏シート53と、吸収性パネル12の非肌対向面全体を形成する不透液性の外面シート54とを有する。吸収性コア52は、フラッフ木材パルプと超吸収性ポリマー粒子等との混合物から形成された芯材と、芯材全体を包被するティッシュペーパ等の液吸収拡散性のコアカバーシート(図示せず)とを含む。また、吸収性パネル12は、両側縁部において縦方向Yへ延びる複数条のストランド状又はストリング状のレッグ弾性体55が配置されている。レッグ弾性体55が配置されることによって、クロッチ域15の両側縁部はレッグ弾性域が形成され、前後ウエスト域13,14の弾性域とレッグ弾性域とによって、レッグ開口25の縁部には、着用状態において着用者の大腿部を囲むように環状に延びる仮想の弾性帯が形成される。なお、図示していないが、排泄物の横漏れを防止するために、着用状態において着用者の身体へ向かって起立する一対の防漏壁を吸収性パネル12の両側部に配置してもよい。
本実施形態に係るおむつ10によれば、外層シート30は、縦方向Yへ連続的に延びる複数条の接合ライン41と、接合ライン41間に位置する畝部45とを有し、接合ライン41において弾性層31に接合されているため、前後ウエスト域13,14における非肌対向面側の肌触りを良好なものにすることができる。しかも、中央接合ライン41aは、グラフィックシート34が存在する中央部Cにおいて、グラフィックシート34が存在しない両側部Sよりも密に配置されているため、グラフィック35の視認性が低下するのを抑えることができる。
加えて、上記おむつ10によれば、外層シート30と中間シート32とを接合ライン41において互いに溶着するため、外層シート30と中間シート32とを一体にすることができる。これによって、グラフィック35を見やすくすることができる。
また、上記おむつ10によれば、単位面積当たりにおいて、中央部Cのグラフィックシート34と重なる中央接合ライン41aの面積が、両側部Sのグラフィックシート34と重ならない両側接合ライン41bの面積よりも大きいため、グラフィック35が存在する部分では、外層シート30と弾性層31との接合面積を広くすることができる。よって、グラフィック35をより見やすくすることができる。
さらに、上記おむつ10によれば、中央部Cのグラフィックシート34と重なる中央接合ライン41aの離隔寸法R1が、両側部Sのグラフィックシート34と重ならない両側接合ライン41bの離隔寸法R2よりも小さいため、グラフィック35が存在する部分では、外層シート30と弾性層31との接合面積を広くすることができる。よって、グラフィック35をより見やすくすることができる。
また、上記おむつ10によれば、中央部Cのグラフィックシート34と重なる中央接合ライン41aのパターン形状と、両側部Sのグラフィックシート34と重ならない接合ライン41のパターン形状とが異なるため、グラフィック35を目立たせることができる。
さらに、上記おむつ10によれば、グラフィックシート34は、内層シート33と中間シート32との間に位置し、内層シート33と中間シート32との間にはウエスト弾性体36が位置するため、ウエスト弾性体36を両シート32,33で覆い、おむつ10における外観の意匠性を向上させることができる。
また、上記おむつ10によれば、外層シート30の単位面積当たりの質量が5〜18g/mであるため、全光線透過率(JIS−K7105)を高くすることができ、これによって、グラフィック35の外部からの視認性を向上することができる。
さらに、上記おむつ10によれば、外層シート30と中間シート32とは、縦方向Yへ延びる複数条の接合ライン41で互いに接合されており、ウエスト開口24縁に位置する空間部50の外端開口から空気の進入、排出が可能であって、外端開口が封止されている場合に比して、おむつ10の通気性に優れる。
また、上記おむつ10によれば、ウエスト弾性体36の内端部36aの非肌対向面側を、外層シート30と、中間シート32と、グラフィックシート34とで覆うため、内端部36aの視認性を低下させることができるとともに、非肌対向面側の肌触りを良好なものにすることができる。
さらに、上記おむつ10によれば、中央部Cに非弾性域39bを画定し、グラフィック35が横方向Xへ収縮することを抑えることができるため、グラフィック35の見栄えを良好にすることができる。
<変形例>
図5は、この発明の変形例の一例のおむつ10の図3と同様の分解斜視図である。本変形例においては、グラフィックシート34が、外層シート30と中間シート32との間に位置している。また、外層シート30と中間シート32とグラフィックシート34は、熱融着性のシートであり、これらのシート30,32,34を熱融着することによって一体にしている。
このおむつ10によれば、グラフィックシート34の非肌対向面側には、外層シート30のみが存在するため、グラフィック35をより見えやすくすることができる。
おむつ10を構成する部材には、特に明記されていない限りにおいて、本明細書に記載されている材料のほかに、この種の分野において通常用いられている公知の材料を制限なく用いることができる。また、本明細書において使用されている「第1」及び「第2」等の用語は、同様の要素、位置等を単に区別するために用いてある。
なお、上記実施形態には、中央及び両側接合ライン41a,41bとして、直状であってかつ縦方向Yへ連続して延びるものを説明した。しかし、本発明は、それに限られず、中央及び両側接合ラインを、例えば、ドット状のものを縦方向へ並べて配置することによって断続的に縦方向Yへ延びるものとしてもよい。
また、図示していないが、外層シート30の縦方向Yの寸法を内層シート33及び中間シート32のそれよりも大きく形成し、両シート32,33の外端縁から縦方向Yの外側へ延出する部分を内側(肌対向面側)へ折り曲げて、内層シート33の肌対向面側に固定してもよい。さらに、後ウエストパネル17が前ウエストパネル16よりも外形寸法の大きな台形状であって、サイドシーム23からさらに縦方向Yの内側へ延びる臀部カバー部が形成されていてもよい。
さらに、上記おむつ10では、接合ライン41は、熱溶着加工や超音波溶着加工によって外層シート30と中間シート32とが溶着されているもので説明したが、ホットメルト接着剤等によって外層シート30と中間シート32とを接合してもよい。
また、外層シート30及び中間シート32の少なくとも一方に、酸化チタンを含まないものを使用してもよい。これらのシート30,32を使用すれば、グラフィック35の外部からの視認性を向上することができる。
さらに、上記おむつ10では、接合ライン41a,41bの縦方向Yの長さ寸法L1,L2及び横方向Xの長さ寸法W1,W2がそれぞれ同一のものを説明したが、それぞれの長さ寸法L1とL2とが異なってもよいし、長さ寸法W1とW2とが異なってもよい。L1とL2およびW1とW2の少なくとも一方が異なれば、中央部Cの中央接合ライン41aのパターン形状と、両側部Sの両側接合ライン41bのパターン形状とが異なるため、グラフィック35を目立たせることができる。
13 前ウエスト域
14 後ウエスト域
15 クロッチ域
24 ウエスト開口
25 レッグ開口
30 外層シート
31 弾性層
32 内層シート
33 中間シート
34 グラフィックシート
35 グラフィック
36 ウエスト弾性体
41 接合ライン(接合部)
41a 中央接合ライン
41b 両側接合ライン
45 畝部(非接合部)
45a 中央畝部(非接合部)
45b 両側畝部(非接合部)
L1 中央接合ラインの縦方向の長さ寸法
L2 両側接合ラインの縦方向の長さ寸法
W1 中央接合ラインの横方向の長さ寸法
W2 両側接合ラインの横方向の長さ寸法
R1 中央接合ラインの離隔寸法
R2 両側接合ラインの離隔寸法
C 中央部
X 横方向
Y 縦方向

Claims (6)

  1. 縦方向及びそれに交差する横方向と、肌対向面及び非肌対向面とを有し、前後ウエスト域の一方である第1ウエスト域と、前記前後ウエスト域の他方である第2ウエスト域と、前記第1及び第2ウエスト域間に位置するクロッチ域と、ウエスト開口及び一対のレッグ開口とを含む使い捨て着用物品において、
    前記第1及び第2ウエスト域のうちの少なくとも前記第1ウエスト域は、前記非肌対向面側に位置する外層シートと、前記肌対向面側に位置して前記横方向へ伸縮可能な弾性層と、前記外層シートの前記肌対向面側において、前記第1ウエスト域の中央部に位置して外部から視認可能なグラフィックを有するグラフィックシートとを有し、
    前記外層シートは、前記縦方向へ連続的又は断続的に延びる複数条の接合部と、前記接合部間に位置する非接合部とを有し、前記接合部において前記弾性層に接合されており、
    前記接合部は、前記グラフィックシートの存在域において、他の領域に比して密に配置され
    前記弾性層は、内層シートと、前記接合部において前記外層シートに接合される中間シートとを有し、
    前記外層シートと前記中間シートとは、熱溶着性を有する繊維不織布から形成されており、前記接合部において互いに溶着され、
    前記グラフィックシートは、前記内層シートと前記中間シートとの間に位置し、前記内層シートと前記中間シートとの間にはウエスト弾性体が位置することを特徴とする前記着用物品。
  2. 単位面積当たりにおいて、前記グラフィックシートと重なる前記接合部の面積が、前記グラフィックシートと重ならない前記接合部の面積よりも大きい請求項に記載の着用物品。
  3. 前記グラフィックシートと重なる前記接合部の離隔寸法が、前記グラフィックシートと重ならない前記接合部の離隔寸法よりも小さい請求項1又は2に記載の着用物品。
  4. 前記グラフィックシートと重なる前記接合部のパターン形状と、前記グラフィックシートと重ならない前記接合部のパターン形状とが異なる請求項1〜のいずれかに記載の着用物品。
  5. 前記グラフィックシートは、前記中間シートと前記外層シートとの間に位置する請求項1〜4のいずれかに記載の着用物品。
  6. 前記外層シートの単位面積当たりの質量が5〜18g/mである請求項1〜のいずれかに記載の着用物品。
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