JP6414719B2 - 対流性乾式格納容器フィルタベント系 - Google Patents

対流性乾式格納容器フィルタベント系 Download PDF

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Description

本願は、2014年7月14日に出願された米国仮特許出願第62/024,348号の基づく利益を主張し、当該出願は参照により本明細書に組み込まれる。
本開示は概して格納容器フィルタベント系に関し、より具体的には金属繊維フィルタおよび分子篩を有する乾式格納容器フィルタベント系に関する。
原子力発電所における設計基準事象を超えた、または重大事故といった思いもよらない仮定的な状況においては、原子炉格納容器建屋内の圧力が増大し得、潜在的な漏えいまたは格納容器の閉じ込め欠陥といったものすら生じさせ得る。格納容器フィルタベント系(FCVS)は、核分裂生成物を保持しつつ、過度の圧力の放出を可能にする。
FCVSは従来、湿式および乾式という大まかな2つのカテゴリで提供されてきた。湿式FCVSは放射能を捕捉する主な方法として水溶液を使用する。乾式FCVSでは、放射能の捕捉に水を必要としない。乾式FCVSは、湿式FCVSより、簡易な設計を有し、圧力降下が低い。しかしながら、乾式FCVSは従来から崩壊熱の制約および潜在的な詰まりという課題を有する。
原子炉格納容器のための乾式FCVSが提供される。上記乾式FCVSはハウジングと、上記格納容器のベント中に上記ハウジングを通過するガスから汚染物質のエアロゾルを除去するための上記ハウジング内の円形および/または細長いエアロゾルフィルタと、を備える。上記ハウジングは上記格納容器の上記ベント中にガスを上記エアロゾルフィルタ内に方向付けるために構成された少なくとも1つの入口部と、上記格納容器の上記ベント中に上記エアロゾルフィルタによってフィルタされたガスのための出口部とを含む。上記出口部を通るガスフローが閉鎖された場合に、対流性、放射性および熱伝導性の伝熱のうちの少なくとも1つが上記エアロゾルフィルタ内で捕捉されたエアロゾルの崩壊熱を除去するように、上記乾式格納容器フィルタベント系は配置および構成されてよい。
本発明の一態様により、格納容器の外部で使用される上記FCVSは入口部と出口部とを備えてよい。上記入口部は、入口パイプと対向する側に管板を備えた椀状構造に拡大する管またはパイプを含む。上記出口部は類似の設計を有する。上記管板は、より良好な熱除去を可能にするための内部煙突を有することができる。代替的に、複数の管板の代わりに複数のヘッダが使用されてよい。複数の管が上記複数の入口管板/ヘッダと、上記複数の出口管板/ヘッダとの間に延在する。これらの圧力管の各々はエアロゾルフィルタ、好ましくは金属繊維フィルタ(MFF)と、ヨウ素フィルタ、好ましくは分子篩(MS)と、を含んでよい。複数の圧力管は、圧力管の間のエアフローを可能にするように、離間された構成で配置される。これにより、放射性、熱伝導性および/または対流性の伝熱が、崩壊熱を除去し、MFFおよびMSが安全でない温度に達することを防止することを可能にする。さらに、上記フィルタの外側と上記圧力管の内側表面との間にエアギャップが設けられてよい。上記エアギャップは、上記フィルタに入るプロセスフローがサブクールされないことを保証するのに十分な大きさであると共に、最適な伝熱が実現されることを保証すべくサイズ設定される。上記エアギャップが上記MFFの直径の3分の1に等しいことに加え、本設計は、高温表面(熱を排出する)の面積が低温表面(熱を受ける)の面積より小さくなるように施されている。
本発明の別の態様により、格納容器の内部で使用される上記FCVSは、エアロゾルフィルタを通過するガスから汚染物質を除去するためのエアロゾルフィルタと、上記格納容器の上記ベント中に上記エアロゾルフィルタの下セクション内へガスを上向きに方向付けるための下入口部と、上記格納容器の上記ベント中に上記エアロゾルフィルタの上セクション内へガスを下向きに方向付けるための上入口部と、上記格納容器の上記ベント中に上記エアロゾルフィルタによってフィルタされたガスのための出口部と、を備えてよい。上記出口部を通るガスフローが閉鎖されている場合に煙突効果により、上記エアロゾルフィルタ内で捕捉されたエアロゾルの崩壊熱の強制的な対流冷却を可能にするように、ガスが上記下入口部から上向きに流入し、上記エアロゾルフィルタの下セクションと上セクションとを通過して、上記上入口部を通過して出るように、前記下入口部および前記上入口部は配置されている。
本発明は以下の添付図面を参照して以下に記載される。
本発明の一実施形態による、乾式FCVSの断面図を示す。
図1に示される圧力管の詳細図を示す。 図1に示される圧力管の詳細図を示す。 図1に示される圧力管の詳細図を示す。 図1に示される圧力管の詳細図を示す。
本発明の別の実施形態による、乾式FCVSの入口部の部分的な断面図を示す。
本発明の別の実施形態による、乾式FCVSを示す。 本発明の別の実施形態による、乾式FCVSを示す。 本発明の別の実施形態による、乾式FCVSを示す。
本発明の別の実施形態による、乾式FCVSを示す。 本発明の別の実施形態による、乾式FCVSを示す。
本発明の別の実施形態による、乾式FCVSの側面断面図を示す。 本発明の別の実施形態による、乾式FCVSの側面断面図を示す。
図6a中のA‐Aで切り出した断面図を示す。
本発明の実施形態による、複数のFCVSの配置を示す、原子炉格納容器の一例を示す。 本発明の実施形態による、複数のFCVSの配置を示す、原子炉格納容器の一例を示す。
本発明のいくつかの実施形態は、圧力管設計を有する乾式FCVSを対象とする。通常、乾式FCVSが回収された放射能に起因する温度上昇に到達すると、「崩壊熱」と呼ばれる熱を生成する。この崩壊熱はフィルタの表面温度を270℃以上に昇温させる可能性があり、これはCsOHの融点より高く、重大事故の中でエアロゾルが生成される。結果的に、溶解したエアロゾルがフィルタの表面を覆い、流れを遮断(フィルタケーキ溶解と呼ばれる)する可能性がある。さらに、通常の乾式FCVSが到達し得る温度は水素自動発火温度よりはるかに高い550℃もの高温であり、火災またはデトネーションをもたらし得る。
さらに、通常の乾式FCVS設計は、排出ガスフロー内に冷却パイプを配置する。これはガスをサブクールする可能性があり、ガスを湿らせ、フィルタおよび分子篩の効率を犠牲にする。
通常の乾式FCVSの別の懸念事項としては、フィルタを洗浄する方法が配備されていないことがある。故に、これらの既知のFCVSはエアロゾル負荷に対する制限を有する。
本発明の複数の実施形態は、これらの欠点のうちの1または複数を受けない改良された乾式FCVSを提供してよい。いくつかの実施形態において、FCVSは熱をより効率よく除去可能な圧力管設計を有する。さらに、圧力管設計の複数の実施形態は、フロー経路内で冷却しなくてよいので、フィルタ効率が犠牲にされない。さらに、パッシブ圧力脈動がMFFに追加可能であり、これによりMFFが詰まるのを防止し得、煤塵負荷が非常に高い場合に動作が溶融コンクリートコリウム相互作用に入るのを可能にし得る。別の実施形態において、FCVSは、FCVSがベントされていない場合、崩壊熱を対流的に除去するための煙突設計を含む。
図1は、本発明の一実施形態による、乾式FCVS 10の断面図を示す。FCVS 10は、入口部12と、出口部14と、複数の圧力管28とを有するハウジング11を含む。入口部12は、椀状マニホールド18に拡大する入口管またはパイプ16を有し、椀状マニホールド18は入口パイプ16と対向する側に管板20を保持する。出口部14は類似の設計を有し、椀状マニホールド24に拡大する出口管またはパイプ22を有し、椀状マニホールド24は出口パイプ22と対向する側に管板26を保持する。複数の圧力管28が入口管板20と出口管板26との間を延在し、それらは共に、入口管板20と出口管板26との間に軸方向に挟まれた円筒形状を画する。これらの圧力管28の各々は、円筒状MFF 30の形態である円形の細長いエアロゾルフィルタおよびMS 32の形態であるヨウ素フィルタを収容する。好ましい実施形態において、MFF 30は各圧力管28の入口側34に配置され、MS 32は各圧力管28の出口側36に配置される。複数の圧力管28は離間された構成で配置され、複数の圧力管28間のエアフローのための空間38および外気39を用いる対流性の伝熱を可能にする。当該離間された構成により、放射性および対流性の伝熱が崩壊熱50を除去し、MFF 30およびMS 32が安全でない温度に達することを防止するのを可能にする。
FCVS 10はまた、概略的に示されるエア源60を含み、エア源60は例えば出口パイプ22内に設けられた制御可能な弁62により、出口部14を通るガスフローが閉鎖された場合に、MFF 30からの崩壊熱を除去するための空気を供給するためのものである。エア源60は、MFF 30内で捕捉された放射性エアロゾルの崩壊熱を除去するための対流エアフローを複数の圧力管28を通して供給する。エア源60は冷却入口ポート64に接続されてよく、冷却入口ポート64はマニホールド18の入口部12に形成された制御可能な弁66によって開閉されてよい。出口部14はまた冷却出口ポート68を含んでよく、冷却出口ポート68はマニホールド24に設けられた制御可能な弁70によって開閉されてよい。パイプ22の出口が弁62によって閉じられている場合、ポート64、68はそれぞれ弁66、70によって開かれてよく、その結果、エア源60からの冷却用空気が入口部12に流入し、圧力管28を通り、冷却出口ポート68を介し、出口部14から出る。
FCVS 10は、出口部14を通るガスフローが閉鎖される場合に、対流性、放射性および熱伝導性の伝熱が複数のMFF30内で捕捉されたエアロゾルの崩壊熱を除去するように配置および構成される。対流性の伝熱は、複数の圧力管28の外部表面および周囲空気により生じ、放射性の伝熱は複数のMFF 30と複数の圧力管28との間で生じ、熱伝導性の伝熱は、複数のMFF 30から複数の圧力管28へ崩壊熱を伝導することによって生じる。放射性の伝熱については、従来の系とは対照的に、複数の圧力管28の各々の圧力管28の内部表面によって形成される低温の表面積は、複数の圧力管28の各々のMFF 30の外部表面によって形成される高温の表面積より大きく、その結果、崩壊熱はMFF 30から複数の圧力管28へ放射する。換言すれば、FCVS 10の設計は、伝熱のために、高温表面に対する低温表面の表面積の比は1より大きいように施されている。FCVS 110、210、310の他の圧力管の実施形態は同様に設計されてよい。
図2aから図2dは、図1に示される圧力管28の詳細図を示す。図2aは、図1に示される複数の圧力管28のうちの1つの拡大断面図を示し、当該圧力管28を通るガスフローを示している。図2bは図2aと同一の断面に沿った圧力管28の図を示している。図2cは図2bのA‐Aに沿って切断した圧力管28の断面図を示している。図2dは圧力管28の入口側34の斜視図を示している。複数のエアギャップ40がMFF 30の外部表面42と、圧力管28の内部表面44との間に設けられてよい。複数のエアギャップ40は複数のスペーサ43間で周囲を区切られ、スペーサ43はMFF 30の外部表面42と圧力管28の内部表面44との間を放射状に延び、スペーサ43は、MFF 30に入るプロセスフローがサブクールされないことを保証できないほど大きすぎることなく、追加の熱伝導性の伝熱が実現されることを保証すべくサイズ設定される。複数のスペーサ43は、複数のMMF 30から複数の圧力管28へ崩壊熱を伝導することによる熱伝導性の伝熱のために、金属で形成されてよい。図2a中に概略的に示される通り、汚染された入口ガス46は圧力管28の入口側34に入り、複数のエアギャップ40に入り、エアロゾルフィルタのためのMFF 30内へと放射状に通過してよい。MFF 30を出たエアロゾルフィルタされたガスはその後、MFF 30とMS 32とを分離する障壁46内の穴45を通過した後、ヨウ素フィルタのためのMS 32に入る。エアロゾルフィルタされ、ヨウ素フィルタされた出口ガス48はその後、MS 32および圧力管28の出口側36を出て、マニホールド24内に入り、他の管48から出てくるエアロゾルフィルタされ、ヨウ素フィルタされた出口ガスと合流する。次に、エアロゾルフィルタされ、ヨウ素フィルタされた出口ガス48は出口パイプ22を出て、原子炉格納容器の外部に放出される。図2aに概略的に図示される通り、崩壊熱50は対流性の伝熱のために、間隔38および外気39へと放出される。
MFF 30は、さもなければ格納容器建屋の外部でベントされることになるであろう核分裂生成物を捕捉する。MFF 30はステンレス鋼焼結金属繊維で形成されてよい。好ましい一実施形態において、コストを低減し、容易に設置および除去できるようにMFF 30は市販のカートリッジである。例えば、Porvair Filtration GroupのSINTERFLO焼結ステンレス鋼フィルタカートリッジが使用されてよい。カートリッジタイプのフィルタの代替材料も利用されてよい。
MS 32はヨウ素を吸収する媒体で充填されたカートリッジであってよい。例えば、媒体は銀で被覆されたゼオライトであってよい。銀はベントガス内に存在するヨウ素と反応して、ヨウ素を捕捉し、ヨウ素が格納容器建屋の外部に排出されるのを防止する。市販の篩媒体を使用すると、フィルタリングハードウェアの低コスト化を可能にする。ヨウ素捕捉がエンドユーザにより必要とされない場合、分子篩部分は除去されてよい。
それぞれの圧力管28内の各々にMFF 30/MS 32の複数のセットを使用することにより、個々のMFF 30/32セットは、圧力管28で区切られたその独自の圧力境界を有し、当該独自の圧力境界は外気にさらされる。このようにして、崩壊熱に対処するために、伝熱は従来の乾式FCVS設計のように、圧力容器の内部(表面積の割合が低い)を通過する必要がない。複数の圧力管28はそれぞれ、必要な熱を排出するのに十分な表面積を有する。いくつかの比較的より小さい管を提供することにより、複数の圧力管28は有利に薄型であり、さらに、より厚みのある同じような圧力容器と同一の圧力を処理できる。複数の圧力管28は、プラント構成に基づき、かつ、所望の伝熱に対応すべく、サイズ設定可能である。圧力管28の好ましい内径サイズは約2インチ(5.08センチメートル)から約10インチ(25.4センチメートル)であり、4インチ(10.16センチメートル)の公称内径がより好ましい。圧力管28の壁の厚みは、直径と圧力の関数である。4インチ(10.16センチメートル)の公称内径の場合、1/16インチ(0.15875センチメートル)が好ましい公称の壁の厚みであろう。
FCVS 10はHVACタイプのエンクロージャを使用する他の乾式系よりも、高い圧力操業を可能にしてよい。通常のHVAC FCVSは正方形のケーシングを使用し、圧力を大気圧に低下させるオリフィス板を系の前に有し、水蒸気/空気の混合物は体積が膨張するので、より大きなフィルタ面積を要求する。圧力管FCVS 10の小さな直径の圧力管28は薄型にでき、さらに、複数の圧力管28にわたり拡散する圧力を処理可能にできる。さらに、水素燃焼圧力スパイクの場合に、FCVS 10は当該圧力スパイクを容易に処理可能であるのに対し、HVACタイプのエンクロージャは失敗する可能性がある。
各圧力管28内の一体のMFF 30およびMS 32は、他の乾式FCVS設計の1つはMFF用で、もう1つはMS用といった2つの別個の容器/エンクロージャの必要性をなくす。
FCVS 10の圧力管設計は、マルチユニット発電所の高崩壊熱負荷を含むパッシブな崩壊熱除去を可能にする。崩壊熱は、捕捉されたエアロゾルおよびヨウ素の放射性崩壊によるものである。各MFF 30はそれぞれの圧力管28に近接しており、圧力管28は周囲環境と間接的に連通し、その結果、伝熱のための経路は短い。既知の乾式FCVSの圧力容器設計では、熱は圧力容器表面まで到達する必要があり、表面積が限定されている。既知のHVACタイプの設計では、要求されるエンクロージャは比較的小さな有効表面積を持つ大型である一方、複数の冷却管がプロセスフロー内に配置され、当該冷却管はフローをサブクールする可能性がある。
故に、FCVS 10は水または化学物質を追加する必要がなく、完全にパッシブである。MFF 10の表面積の増加および脈圧技術の潜在的な使用によって、詰まりの可能性が大きく低減される。崩壊熱除去能力は、温度を水素の自己発火温度未満、およびまたハイドロスコピックエアロゾルの融点未満に保持する。エアギャップおよび形状は、正常動作中、熱損失が性能に影響を与えないことを保証すべく設計されているが、アイドルベント期間中、崩壊熱から蓄積された熱は、より高い温度に起因する放射熱と、停滞した管(すなわち、アイドル期間中に使用されていない複数の圧力管)内に生成される自然対流セルと、スペーサ43による熱伝導性の除去との組み合わせにより、放出可能である。
比較的小サイズの圧力管28は、定位置でのMFF 30およびMS 32の洗浄の可能性を実現する。複数の圧力管28をバックパージするための窒素ボトル系を0.5秒未満の脈圧で追加して、フィルタを逆洗浄可能である。
図3は、本発明の別の実施形態による、乾式FCVS 110の入口部112の部分的な断面図を示す。FCVS 110は管板20の下流側のFCVS 10と同一の態様で構成されてよい。入口部112は、脈圧逆洗プロセスからエアロゾルを回収するための水だめ114を含み、脈圧逆洗プロセスは、各圧力管28の出口側内へガスを脈動させることで生じる。
図4a〜図4cは、本発明の別の実施形態による、乾式FCVS 210を示す。図4aはFCVS 210の断面図を示し、図4bはFCVS 210の斜視図を示し、図4cはFCVS 210の斜視図を切り取ったものを示す。FCVS 210は、FCVS 210が内部管ネスト冷却用に設計されている点を除き、FCVS 10と同一の態様で形成されている。より具体的には、FCVS 210は、入口部212と、出口部214と、複数の圧力管28とを有するハウジング211を含む。入口部212は、環状マニホールド218に拡大する入口管またはパイプ216を有し、環状マニホールド218は入口パイプ216と対向する側に環状管板220を保持する。入口冷却管219が入口部212に埋め込まれており、マニホールド218および管板220を貫通する。出口部214は類似の設計を有し、環状マニホールド224に拡大する出口管またはパイプ222を有し、環状マニホールド224は出口パイプ222と対向する側に環状管板226を保持する。内部煙突を形成する出口冷却管227が出口部214に埋め込まれ、マニホールド224および管板226を貫通する。外気39が入口冷却管219内に入り、FCVS 210内に形成された内部空隙240にFCVS 210の重心軸CAに沿って、入る。また外気フロー242が、重心CAに向かい放射状に入り、崩壊熱を対流除去する。その後、冷却用空気が出口冷却管227から出る。
図4bおよび図4cでは省略されているが、図4aに図示される通り、FCVS 210はまたFCVS 10と同様に、概略的に示されるエア源260を含み、エア源260は、例えば出口パイプ222内に設けられる制御可能な弁262により出口部214を通るガスフローが閉鎖される場合、MFF 30からの崩壊熱を除去するための空気を供給するためのものである。エア源260は、MFF 30内で捕捉された放射性エアロゾルの崩壊熱を除去するための対流エアフローを複数の圧力管28を通して供給する。エア源260は冷却入口ポート264に接続されてよく、冷却入口ポート264はマニホールド218の入口部212に形成された制御可能な弁266によって開閉されてよい。出口部214はまた、冷却出口ポート268を含んでよく、冷却出口ポート268はマニホールド224に設けられた制御可能な弁270によって開閉されてよい。出口パイプ222の出口が弁262によって閉じられている場合、ポート264、268はそれぞれ弁266、270によって開かれてよく、その結果、エア源260からの冷却用空気が入口部212に流入し、複数の圧力管28を通り、冷却出口ポート268を介し、出口部214から出る。
図5aおよび図5bは本発明の別の実施形態による、乾式FCVS 310を示す。図5aは、乾式FCVS 310の入口部312の部分的な断面図を示し、図5bはFCVS 310の斜視図を示す。複数の圧力管28は図5aに図示の通り横方向に配置されてよく、または図5bに図示の通り縦方向に配置されてよい。FCVS 10とは対照的に、FCVS 310は入口部312に管板20の代わりに入口ヘッダ320を、出口部314に管板26の代わりに出口ヘッダ326を含む。ヘッダ320、326はそれぞれ入口パイプ316、出口パイプ322に接続されており、ヘッダ320、326は円筒形状である。ヘッダ320、326の実質的な全長に沿って、複数の圧力管28が各ヘッダ320、326の一側方から延在する。ヘッダ320、326は方向350の長手方向に延在し、方向350は複数の圧力管28がその長手方向に延在する方向352に対し垂直である。複数のヘッダがFCVS 10、FCVS 110、FCVS 210における複数の管板の代わりに使用されてもよく、そのような実施形態において複数の圧力管は、縦方向の代わりに横方向に配置されてもよい。FCVS 10、FCVS 210と同様、好ましい実施形態においてFCVS 310は複数の冷却ポート、複数の弁およびエア源で追加的に構成され、これらは、出口部314を通るガスフローが閉鎖される場合にMFF 30からの崩壊熱を除去するための複数の圧力管28を通る対流エアフローを供給するためのものである。
例えば図7a、7bに関し後述される通り、FCVS 10、110、210、310は格納容器建屋の外部で、または格納容器の内部空間内で使用するために構成される。FCVS 10、110、210、310は、1つはフィルタ用および1つは篩用の2つの重い圧力容器を必要とし得る他の(湿式または乾式)圧力容器設計より、軽い構造を可能にしてよい。FCVS 10、110、210、310はまた、必要なフローを得るためのより多くのチャネルを追加すること、並びに/または複数の管板および/またはヘッダごとに複数の圧力管28から構成されるいくつかのグループを形成することによって、より簡単なモジュール化を可能にしてよい。
図6aおよび図6bは本発明の別の実施形態による、乾式FCVS 410の断面図を示す。図6cは図6a中のA‐Aラインで切断した断面図を示す。FCVS 10、110、210、310の圧力管設計を利用する代わりに、FCVS 410は崩壊熱を対流伝達するための煙突設計を有し、格納容器420の内部で使用するために構成されている。FCVS 410は二重入口ハウジング411を有し、二重入口ハウジング411はこの実施形態において金属で形成され、2つの入口部412、413および1つの出口部414を有する。下入口部412は、マニホールド418に拡大する入口管またはパイプ416を含み、上入口部413はマニホールド419に拡大する入口管またはパイプ417を含む。入口部412は出口部414の下方に縦方向に配置される。出口部414は横方向に配置された出口管またはパイプ422を含み、出口管またはパイプ422は出口マニホールド424からのエアロゾルフィルタガスおよびヨウ素フィルタガスを受け、格納容器420からガスを排出するためのものである。複数の円形の細長いエアロゾルフィルタが、その長手方向に横に延在する円筒状MFF 430の形態でハウジング411内に、入口412と入口413との縦方向の間に、すなわち、下入口部412の上方および上入口部413の下方に配置されている。MS 432の形態のヨウ素フィルタもまた、ハウジング411内にMFF 430と出口部414との横方向の間に配置されている。図6a〜図6cに示される例示的な実施形態において、図6cに図示の通り、FCVS 410は、複数のMFF 430が間隔435の距離をもって互いに配置されるように、5列、5行の正方形の構成に離間されて配置された25個のMFF 430を含む。他の実施形態においては、異なる数のMFF 430が使用されてよく、複数のMFF 430は異なる形状に配置されてよい。
格納容器420の正常ベント中のFCVS 410を通るガスフローが図6aに示されている。格納容器420のベント中、2つの汚染された入口ガスストリーム434、436がFCVS 410に同時に入り、複数のMFF 430およびMS 432を流れた後、格納容器420の外部のFCVS 410を出てよい。第1の入口ガスストリーム434は下入口部412へ上向きに流入し、第2の入口ガスストリーム436は上入口部413へ下向きに流入する。格納容器420の外部の外気440と比べて格納容器420の内部の外気438のより高い温度および圧力が、入口ガスストリーム434、436をFCVS 410に流入させ、FCVS 410の出口部414において格納容器420の外部にある外気440へ出るようにさせる。下入口部412は、格納容器420のベント中に、汚染されたガスストリーム434を複数のMFF 430の下セクション442内へ上向きに方向付けるために配置されており、上入口部413は、格納容器420のベント中に、汚染されたガスストリーム436を複数のMFF 430の上セクション444内へ下向きに方向付けるために配置されている。ガスストリーム434は入口パイプ416からマニホールド418へ上向きに流入し、複数のMFF 430のうちの最下部または底面446を通るのに対し、ガスストリーム436は入口パイプ417からマニホールド419へ下向きに流入し、複数のMFF 430のうちの最上部または上面448を通る。
複数のMFF 430に入る汚染されたガスは、複数のMFF 430の円筒状外部表面450を通過する。フィルタ450は汚染されたガスストリームからエアロゾル粒子を除去し、エアロゾルフィルタされたガス454のフローのためのフィルタ450内のチャネル452を画する。その後、エアロゾルフィルタされたガス454は複数のチャネル452の長手方向に流れ、複数のチャネル452から直接隣接するMS 432へと横方向に出る。MS 432に隣接する複数のMFF 430の長手方向の複数の端部433で、複数のMFF 430は管板431内に埋め込まれており、管板431はMS 432に入るエアフローをエアロゾルフィルタされたガス454に限定する。MS 432を横方向に流れるエアロゾルフィルタされたガスはヨウ素フィルタされた後、マニホールド424および出口パイプ422を横方向に流れ、格納容器420の外部の外気440と合流する。
図6bは、FCVS 410がベントしていない場合、すなわち、出口部414を通るガスフローが閉鎖されている場合のFCVS 410を通るガスフローを示している。FCVS 410がベントしていない場合、外気438と外気440との間の圧力差は存在せず、ガスは入口部413からハウジング411内に下向きに吸い込まれない。しかしながら、入口部412と入口部413との間の温度差に起因し、ガスストリーム434は入口部412に入り、複数のMFF 430間の複数の間隔435を通過し、入口部413を出る。ガスストリーム434は、下セクション442から複数のMFF 430間を上向きに入り、上セクション444から出る。より具体的には、ガスストリーム434は入口パイプ416内へ上向きに入り、マニホールド418を通り、複数のMFF 430のうちの底面446を通過した後、MFF 430間の複数の間隔435を通り、上面448を過ぎて、マニホールド419へ入り、出口パイプ417から出る。出口部414を通るガスフローが閉鎖されている場合に、MFF 430で捕捉されたエアロゾルの崩壊熱の強制的な対流冷却を可能にするように、ガスが下入口部412から上向きに流入し、複数のMFF 430の下セクション442および上セクション444を過ぎて、上入口部413から出るように、下入口部412および上入口部413は適切に配置されている。
FCVS 410は、出口部14を通るガスフローが閉鎖される場合に、対流性および放射性の伝熱が複数のMFF 430内で捕捉されたエアロゾルの崩壊熱を除去するように配置および構成される。対流性の伝熱は複数のMFF 430の外部表面によって生じ、空気は煙突効果によりハウジング411を上向きに通過し、放射性の伝熱は複数のMFF 30とハウジング411との間で生じる。
FCVS 410は、二重入口ハウジング411内の1または複数のMFF 430およびMS 432を使用することによって、重大事故の場合の格納容器420の過圧状態に対処する。二重入口ハウジング411はベント中、2つの入口経路を可能にするが、非ベント中は二重入口の煙突効果により崩壊熱を除去するための自然の対流性の伝熱経路を形成する。二重入口ハウジング411は、一方の入口が他方の入口よりも高い位置にある状態で煙突効果を生じさせ、その結果、非ベント期間中、格納容器の大気が、対流性の伝熱により崩壊熱を実際に冷却させ、大きな熱負荷に対処可能な有意な能力をもって、あらゆるタイプの原子炉設計に対応できる。FCVS 410の対流設計は水または化学物質の追加を必要とせず、パッシブな崩壊熱除去を可能にする。FCVS 410は、マルチユニットCANDU並びにBWRおよびPWRの原子力発電所における高崩壊熱負荷の除去を処理してよい。
二重入口ハウジング411はまた格納容器420内部に設置することもでき、これにより放射能全体を格納容器420内部に保持する非圧力容器エンクロージャを可能にし、外部の建屋の必要性を一切なくす。代案的な実施形態においては、異なる高さで格納容器に2か所貫通した状態で、圧力容器設計を利用して、FCVS 410はまた格納容器420の外部に設置できる。
好ましい実施形態においては、例えばPorvair Filtration GroupのSINTERFLO焼結ステンレス鋼フィルタカートリッジ等の市販のカートリッジMFFおよび市販のMS媒体をFCVS 410内で使用すると、フィルタリングハードウェアのコスト低減が可能になる。
温度制約の中で煙突効果を設計することにより、FCVS 410の対流性の崩壊熱除去能力は、水素の自己発火温度未満、およびまたハイドロスコピックエアロゾルの融点未満に温度を維持できるようにする。伝熱は対流性なので、他の乾式FCVS技術の有効性を制限する放射伝熱放射率に関連するエアロゾルファウリングは、FCVS 410で問題とならない。
図7aおよび図7bは、FCVS 210とFCVS 310の配置を示す、原子炉格納容器500の一例を示す。これらの実施形態において、原子炉格納容器500は、格納容器500の内部504および格納容器500の外部506から封鎖された内部空間502を含む。図7aに示される実施形態において、内部空間502は4つのFCVS 210を含む。複数のFCVS 210の複数の入口508は格納容器の内部504に接続され、複数のFCVS 210の複数の出口510は格納容器の外部506に接続される。図7bに示される実施形態においては、入口512が格納容器の内部504に接続され、FCVS 310の出口514が格納容器500の外部506に接続された、1つのFCVS 310が内部空間502内に示されている。
上記明細書において、本発明は具体的な例示の実施形態および当該実施形態の例に関して記載されている。しかしながら、以下の特許請求の範囲に記載された本発明の広範な精神および範囲から逸脱することなく、様々な修正および変更を本発明に加え得ることは自明であろう。従って、明細書および添付図面は限定的な意味ではなく、例示的なものとしてみなされるべきである。

Claims (19)

  1. ハウジングと、
    格納容器のベント中に前記ハウジングを通過するガスから汚染物質のエアロゾルを除去するための前記ハウジング内の円形および細長のうちの少なくとも一方の複数のエアロゾルフィルタと、を備える原子炉格納容器のための乾式格納容器フィルタベント系であって、
    前記ハウジングは前記格納容器の前記ベント中にガスを前記複数のエアロゾルフィルタ内に方向付けるために構成された少なくとも1つの入口部と、前記格納容器の前記ベント中に前記複数のエアロゾルフィルタによってフィルタされたガスのための出口部とを含み、
    前記出口部を通るガスフローが閉鎖された場合に、対流性、放射性および熱伝導性の伝熱のうちの少なくとも1つが前記複数のエアロゾルフィルタ内で捕捉されたエアロゾルの崩壊熱を除去するように、前記乾式格納容器フィルタベント系は配置および構成され
    前記出口部を通るガスフローが閉鎖された場合に、前記少なくとも1つの入口部を通じてガスが流れて前記複数のエアロゾルフィルタ内で捕捉された前記エアロゾルの崩壊熱が除去されるように、前記少なくとも1つの入口部が前記複数のエアロゾルフィルタに対して配置される、
    乾式格納容器フィルタベント系。
  2. 前記少なくとも1つの入口部は入口パイプと入口管板とを含み、
    前記出口部は出口パイプと出口管板とを含み、
    前記乾式格納容器フィルタベント系は、前記入口管板と前記出口管板との間を延在する複数の管をさらに備え
    前記複数の管の各々は、前記複数の管に配置された前記系を通過するエアフロー内の汚染物質を捕捉するための前記複数のエアロゾルフィルタのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の乾式格納容器フィルタベント系。
  3. 前記複数の管の各々は、前記複数の管に配置された前記系を通過するエアフロー内の汚染物質を捕捉するための篩をさらに含む、請求項2に記載の乾式格納容器フィルタベント系。
  4. 前記複数の管は約10インチ(25.4センチメートル)から約2インチ(5.08センチメートル)の範囲内の公称直径を有する、請求項2に記載の乾式格納容器フィルタベント系。
  5. 前記エアロゾルフィルタの部表面と前記複数の管の少なくとも1つの管の内部表面との間に間隙が形成され、伝熱のために高温表面に対する低温表面の表面積の比が1より大きくなるように、前記複数の管のうちの少なくとも1つにおける前記複数のエアロゾルフィルタは前記複数の管の前記少なくとも1つの管に対し離間された関係で配置される、請求項2に記載の乾式格納容器フィルタベント系。
  6. 前記複数のエアロゾルフィルタとガスフロー方向における前記出口部との間に配置されたヨウ素フィルタをさらに備える、請求項2に記載の乾式格納容器フィルタベント系。
  7. 前記乾式格納容器フィルタベント系は前記原子炉格納容器の外部または格納容器の内部空間に配置するために構成された一体構造である、請求項6に記載の乾式格納容器フィルタベント系。
  8. 前記少なくとも1つの入口部は入口パイプと入口ヘッダとを含み、
    前記出口部は出口パイプと出口ヘッダとを含み、
    前記乾式格納容器フィルタベント系は、前記入口ヘッダと前記出口ヘッダとの間を延在する複数の管をさらに備え
    前記複数の管の各々は、前記複数の管に配置された前記系を通過するエアフロー内の汚染物質を捕捉するための前記複数のエアロゾルフィルタのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の乾式格納容器フィルタベント系。
  9. 前記複数の管の各々は、前記複数の管に配置された前記系を通過するエアフロー内の汚染物質を捕捉するための篩をさらに含む、請求項8に記載の乾式格納容器フィルタベント系。
  10. 前記複数の管は約10インチ(25.4センチメートル)から約2インチ(5.08センチメートル)の範囲内の公称直径を有する、請求項8に記載の乾式格納容器フィルタベント系。
  11. 前記エアロゾルフィルタの部表面と前記複数の管の少なくとも1つの管の内部表面との間に間隙が形成され、伝熱のために高温表面に対する低温表面の表面積の比が1より大きくなるように、前記複数の管のうちの少なくとも1つにおける前記エアロゾルフィルタは前記複数の管の前記少なくとも1つの管に対し離間された関係で配置される、請求項8に記載の乾式格納容器フィルタベント系。
  12. 前記少なくとも1つの入口部は下入口部と上入口部とを含み
    前記下入口部は前記格納容器の前記ベント中に、前記複数のエアロゾルフィルタの下セクション内へ上向きにガスを方向付けるために配置されており、
    前記上入口部は前記格納容器の前記ベント中に、前記複数のエアロゾルフィルタの上セクション内へ下向きにガスを方向付けるために配置されており、
    前記出口部を通るガスフローが閉鎖されている場合に前記複数のエアロゾルフィルタで捕捉されたエアロゾルの前記崩壊熱の強制的な対流冷却を可能にするように、ガスが前記下入口部から上向きに流入し、前記エアロゾルフィルタの下セクションと上セクションとを通過して、前記上入口部を通過して出るように、前記下入口部および前記上入口部は配置されている、請求項1に記載の乾式格納容器フィルタベント系。
  13. 前記複数のエアロゾルフィルタはそれぞれ、前記エアロゾルフィルタ内に横方向に延在するチャネルを画する、請求項12に記載の乾式格納容器フィルタベント系。
  14. 前記格納容器のベント中に、複数のガスストリームが前記下入口部および前記上入口部の両方に入り、前記複数のエアロゾルフィルタへ流入して、複数の前記チャネルの中に入り、その後、前記出口部から横方向に出るように、前記複数のエアロゾルフィルタは前記下入口部および前記上入口部に対し構成されている、請求項13に記載の乾式格納容器フィルタベント系。
  15. 前記複数のエアロゾルフィルタと前記出口部との横方向の間にヨウ素フィルタをさらに備え、前記ガスは複数の前記チャネルに流入し、前記ヨウ素フィルタを通過した後、前記出口部から横方向に流出する、請求項14に記載の乾式格納容器フィルタベント系。
  16. 前記ヨウ素フィルタは分子篩である、請求項15に記載の乾式格納容器フィルタベント系。
  17. 前記乾式格納容器フィルタベント系は前記原子炉格納容器内に配置されるために構成された一体構造である、請求項15に記載の乾式格納容器フィルタベント系。
  18. 前記出口部を通るガスフローが閉鎖されている場合に、ガスストリームが前記下入口部に入り、前記複数のエアロゾルフィルタを通過し、前記上入口部から上向きに出るように、前記複数のエアロゾルフィルタは前記下入口部および前記上入口部に対し構成されている、請求項13に記載の乾式格納容器フィルタベント系。
  19. 前記エアロゾルフィルタは円形の金属繊維フィルタである、請求項1から18のいずれか一項に記載の乾式格納容器フィルタベント系。
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