JP6414561B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の制御装置に関する。
従来、下記特許文献1に見られるように、内燃機関のクランク軸の回転角度位置を検出するクランク角センサの出力信号に基づいて、内燃機関の燃焼制御を行う制御装置が知られている。詳しくは、この制御装置は、クランク角センサの出力信号に基づいてクランク軸の回転速度の変動値を算出し、算出した変動値が安定度目標値に近づくように空燃比制御を行う。この制御装置において回転速度の変動値が用いられているのは、回転速度の変動値が内燃機関の燃焼室内の燃焼状態と相関があるためである。
特許第3538874号公報
クランク軸の回転速度の変動値は、燃焼室に供給される吸入空気量のばらつき等、燃焼室内の燃焼状態と相関の低い要因の影響を受けやすい。このため、回転速度の変動値では、燃焼室内の燃焼状態を精度よく推定することはできない。
本発明は、燃焼室内の燃焼状態の推定精度を向上できる内燃機関の制御装置を提供することを主たる目的とする。
以下、上記課題を解決するための手段、及びその作用効果について記載する。
本発明は、内燃機関(10)の出力軸(14)の所定角度ごとに回転信号を出力する回転検出器(40)を備えるシステムに適用され、前記回転検出器の出力信号に基づいて、前記出力軸の回転速度を算出する速度算出部(31)と、前記速度算出部により算出した前記回転速度を入力として、ローパスフィルタ処理により、前記出力軸の回転位置に対する前記回転速度の変化を示す波形データを取得する波形取得部(31)と、前記波形データに基づいて、前記出力軸の回転位置に対する回転加速度を算出する加速度算出部(31)と、前記加速度算出部により算出した前記回転加速度に基づいて、前記内燃機関の燃焼室(10a)内の燃焼状態を推定する推定部(31)と、を備える。
内燃機関が燃焼により回転駆動される際には、出力軸に、各気筒での燃焼により生じる燃焼トルクが付与されるとともに、各気筒において圧縮行程や膨張行程での燃焼室内の容積変化により生じる慣性トルクが付与される。また、回転検出器の出力信号によれば、燃焼トルクと慣性トルクとを合算した合成トルクに対応するものとして回転速度が検出される。この場合、内燃機関の燃焼状態を高精度に把握するには、出力軸に付与される合成トルクのうち燃焼トルクだけを抽出することが望ましい。
この点、上記発明によれば、出力軸の回転位置に対する回転速度の変化を示す波形データに基づいて、出力軸の回転位置に対する回転加速度が算出される。回転加速度は、燃焼で発生した燃焼トルクにより上昇した後、下降に転じ、内燃機関の熱発生挙動を反映したものとなる。このため回転加速度は、内燃機関の燃焼状態を適正に示す指標となる。したがって、加速度算出部により算出された回転加速度に基づいて、燃焼室内の燃焼状態を推定することにより、燃焼状態の推定精度を向上させることができる。
エンジンシステムの全体構成図。 回転角センサの構成を示す図。 周方向に展開した磁気リングの一部を示す図。 磁気リングにおいて磁束が最大値となる回転位置を示す図。 ECUが行う処理のブロック図。 パルス出力部の信号処理を示すタイムチャート。 回転加速度が最大となる回転位置の一例を示す図。 燃焼重心及び着火遅れ期間を示す図。 質量燃焼割合、トルク、回転速度及び回転加速度の推移を示すタイムチャート。 回転角センサの検出分解能に対する回転加速度が最大となる回転位置の検出精度を示す図。
以下、本発明に係る制御装置を具体化した一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1に示すように、エンジンシステムは、火花点火式のエンジン10を備えている。本実施形態では、エンジン10として、複数の気筒を有するものを用いている。エンジン10の吸気通路20には、吸入される空気量を検出するエアフローメータ21と、スロットルバルブ22とが設けられている。スロットルバルブ22の開度は、DCモータ等のアクチュエータにより調節される。
吸気通路20においてスロットルバルブ22の下流側には、サージタンク23を介してエンジン10の各気筒の燃焼室10aが接続されている。燃焼室10aは、エンジン10のシリンダブロック及びピストン11にて区画されている。エンジン10には、燃焼室10a内に先端部が突出した燃料噴射弁12が設けられている。燃料噴射弁12は、通電操作されることにより、燃焼室10a内に燃料を直接噴射供給する。エンジン10には、点火プラグ13が設けられている。点火プラグ13は、中心電極及び接地電極の間に放電火花を発生させる。この放電火花により、燃焼室10a内において燃料及び空気を含む混合気が着火される。なお図1では、1つの気筒のみを示している。
エンジン10の各気筒の吸気ポート,排気ポートは、吸気バルブ24,排気バルブ25により開閉される。ここでは、吸気バルブ24の開弁によって吸気や、後述するEGRガスが燃焼室10aに導入される。吸気等が導入された状態で燃料噴射弁12から燃焼室10a内に燃料が噴射され、点火プラグ13に放電火花が発生すると、混合気の燃焼によってエネルギが発生する。このエネルギは、ピストン11を介して、エンジン10のクランク軸14の回転エネルギとして取り出される。燃焼に供されたガスは、排気バルブ25の開弁によって、排気通路26に排気として排出される。
排気通路26に排出された排気の一部は、EGR通路27を介して吸気通路20に還流される。詳しくは、排気通路26は、EGR通路27を介してサージタンク23に接続されている。EGR通路27には、EGRバルブ28が設けられている。EGRバルブ28の開度は、DCモータ等のアクチュエータにより調節される。EGRバルブ28の開度に応じて、排気通路26に排出された排気の一部が、図示しないEGRクーラによって冷却された後にEGRガスとしてサージタンク23に供給される。なお本実施形態において、EGR通路27及びEGRバルブ28が外部EGR装置を構成する。
排気通路26においてEGR通路27との接続部よりも下流側には、排気を検出対象として混合気の空燃比を検出する空燃比センサ29が設けられている。排気通路26において空燃比センサ29の下流側には、排気中のCO,HC,NOx等を浄化するための三元触媒等の触媒30が設けられている。
エンジンシステムを制御対象とする電子制御装置であるECU31は、周知のCPU、ROM、RAM等を含むマイクロコンピュータを主体として構成されている。ECU31には、エアフローメータ21、空燃比センサ29、及びエンジン10の冷却水温を検出する水温センサ32の検出信号が入力される。ECU31には、さらに、クランク軸14の回転位置を検出するための回転角センサ40を構成する磁気検出部41の出力信号が入力される。
続いて、図2〜図4を用いて、回転角センサ40について説明する。
図示されるように、回転角センサ40は、磁気検出部41と、磁気リング42とを備えている。磁気リング42は、円環状のリング部43と、磁極部50とを有している。リング部43は、クランク軸14と一体となって回転するようにクランク軸14に設けられている。詳しくは、リング部43は、その回転中心軸線L1がクランク軸14の回転中心軸線と一致するようにクランク軸14に設けられている。クランク軸14が1回転すると、リング部43も1回転する。
リング部43の外周面には、磁極部50が形成されている。磁極部50は、複数のS極部51と、S極部51と同数のN極部52とを有している。本実施形態において、S極部51及びN極部52のそれぞれの数は29個である。なお本実施形態において、S極部51が第1磁性部に相当し、N極部52が第2磁性部に相当する。
S極部51とN極部52とは、リング部43の周方向において、円環状をなすように交互に並んで配置されている。本実施形態において、S極部51の周方向における幅と、N極部52の周方向における幅とが等しく設定されている。具体的には、S極部51及びN極部52の周方向における幅が6°に設定されている。
磁極部50は、S極部51及びN極部52のそれぞれよりも磁力の低い1つの弱着磁部53を有している。弱着磁部53は、複数のS極部51のうち1つと、複数のN極部52のうち1つとの間に配置されている。弱着磁部53は、クランク軸14の基準となる回転位置を定めるために設けられている。基準となる回転位置が定められることにより、クランク軸14の回転位置(CA)を把握することができる。本実施形態において、弱着磁部53の周方向における幅は、S極部51及びN極部52の周方向における幅よりも長く設定されており、具体的には12°に設定されている。
複数のS極部51のうち、弱着磁部53の周方向における第1側面53aと隣接するS極部51を右方磁性部51と称すこととする。複数のS極部51のうち、右方磁性部51の磁力は、他のS極部51の磁力よりも低い。また、複数のN極部52のうち、弱着磁部53の周方向における第2側面53bと隣接するN極部52を左方磁性部52と称すこととする。複数のN極部52のうち、左方磁性部52の磁力は、他のN極部52の磁力よりも低い。
弱着磁部53は、右方磁性部51と隣接する右着磁部54と、左方磁性部52と隣接する左着磁部55とを有している。右着磁部54はS極に着磁され、左着磁部55はN極に着磁されている。右着磁部54は、その磁力が右方磁性部51の磁力よりも低く、左着磁部55は、その磁力が左方磁性部52の磁力よりも低くなっている。右着磁部54及び左着磁部55のそれぞれは、周方向における幅が互いに等しく設定されており、具体的には6°に設定されている。
右方磁性部51は、周方向において、右着磁部54と隣接する右異極部51a、及び右異極部51aと隣接する右本体部51bを有している。右異極部51aはN極に着磁され、右本体部51bはS極に着磁されている。図2〜図4には、右異極部51aをハッチングにて示している。
右異極部51a及び右本体部51bのそれぞれの単位面積あたりの磁力は等しい。また、右異極部51aの周方向における幅は、右本体部51bの周方向における幅よりも小さく設定されている。このため、右本体部51bの磁力は、右異極部51aの磁力よりも大きく、右方磁性部51の磁力は総じてS極となっている。そして右方磁性部51の磁力は、複数のS極部51のうち、右着磁部54の磁力よりも大きく、他のS極部51の磁力よりも小さくなっている。これにより、右方磁性部51と右着磁部54とによって同一極性の磁界が形成されることを抑制できる。その結果、図4に示すように、右方磁性部51により形成される磁界のうち右方磁性部51の外周面の法線方向成分が最大となる位置が、右方磁性部51の周方向における中心からずれることを抑制できる。
左方磁性部52は、周方向において、左着磁部55と隣接する左異極部52a、及び左異極部52aと隣接する左本体部52bを有している。左異極部52aはS極に着磁され、左本体部52bはN極に着磁されている。図2〜図4には、左異極部52aをハッチングにて示している。
左異極部52a及び左本体部52bのそれぞれの単位面積あたりの磁力は等しい。また、左異極部52aの周方向における幅は、左本体部52bの周方向における幅よりも小さく設定されている。このため、左本体部52bの磁力は、左異極部52aの磁力よりも大きく、左方磁性部52の磁力は総じてN極となっている。そして左方磁性部52の磁力は、複数のN極部52のうち、左着磁部55の磁力よりも大きく、他のN極部52の磁力よりも小さくなっている。これにより、左方磁性部52と左着磁部55とによって同一極性の磁界が形成されることを抑制できる。その結果、図4に示すように、左方磁性部52により形成される磁界のうち左方磁性部52の外周面の法線方向成分が最大となる位置が、左方磁性部52の周方向における中心からずれることを抑制できる。
磁気検出部41は、第1変換部41aと、第2変換部41bとを有している。本実施形態において、第1,第2変換部41a,41bは、ホール素子により構成されている。第1,第2変換部41a,41bは、リング部43の径方向において磁極部50と所定のエアギャップを介して対向配置されている。本実施形態において、第1,第2変換部41a,41bは、リング部43の径方向に沿う磁束、すなわち磁極部50の形成面の法線方向に沿う磁束を検出するものの、リング部43の周方向及び中心軸線L1方向に沿う磁束は検出しない。
クランク軸14が回転すると、磁気リング42も一体となって回転する。これにより、第1,第2変換部41a,41bを貫く磁束が周期的に変化する。詳しくは、第1,第2変換部41a,41bを貫く径方向に沿う磁束である法線磁束の変動周期は、12°となる。本実施形態では、第1変換部41aを貫く法線磁束と第2変換部41bを貫く法線磁束との位相が90°ずれるように第1,第2変換部41a,41bが配置されている。ただし、法線磁束は、第1,第2変換部41a,41bが弱着磁部53と対向している場合、周期的に変化しなくなる。これにより、クランク軸14の回転位置の基準を定めることができる。
第1変換部41aは、周期的に変化する磁束を電気信号に変換して第1回転信号Sg1としてECU31に出力する。第2変換部41bは、周期的に変化する磁束を電気信号に変換して第2回転信号Sg2としてECU31に出力する。本実施形態において、第1回転信号Sg1と第2回転信号Sg2とは互いに周期が等しい。また本実施形態では、第1回転信号Sg1と第2回転信号Sg2とは振幅が同一であり、それぞれ正弦波状の波形である。
ECU31は、上述した各種センサの検出値に基づいて、エンジン10の燃焼制御処理を行う。この処理には、燃料噴射弁12の燃料噴射制御処理、点火プラグ13の点火制御処理、及びEGRバルブ28の駆動制御処理が含まれる。ECU31は、さらに、燃焼制御に用いる各気筒の燃焼室10a内の燃焼状態を推定する処理を行う。以下、図5を用いて、これら処理について説明する。
ECU31は、燃焼室10a内の燃焼状態を推定する状態推定部60を備えている。状態推定部60において、パルス出力部61は、第1回転信号Sg1及び第2回転信号Sg2に基づいて、パルス信号SgPを出力する。本実施形態において、パルス出力部61の処理は、特開2015−38465号公報に記載された手法を用いて行われる。以下、図6を用いて、パルス出力部61の処理について説明する。ここで、図6(a),(b)はパルス出力部61に入力される第1,第2回転信号Sg1,Sg2の推移を示し、図6(c)はパルス出力部61から出力されるパルス信号SgPの推移を示す。なお図6では、第1回転信号Sg1がピーク値とボトム値との中間値からピーク値に向かい、第2回転信号Sg2がピーク値から中間値に向かう期間を第1期間T1とし、第1回転信号Sg1がピーク値から中間値に向かい、第2回転信号Sg2が中間値からボトム値に向かう期間を第2期間T2とする。また、第1回転信号Sg1が中間値からボトム値に向かい、第2回転信号Sg2がボトム値から中間値に向かう期間を第3期間T3とし、第1回転信号Sg1がボトム値から中間値に向かい、第2回転信号Sg2が中間値からピーク値に向かう期間を第4期間T4とする。
第1期間T1の開始時において、第1検出閾値Vthd1が第1閾値Vth1に設定され、第2検出閾値Vthd2が第2閾値Vth2(<Vth1)に設定されている。第1期間T1の開始時において、第1回転信号Sg1が第1検出閾値Vthd1を上回ると、パルス信号SgPが出力される。また、第1回転信号Sg1が第1検出閾値Vthd1を上回ると、第1検出閾値Vthd1が第1閾値Vth1から第2閾値Vth2に切り替えられるとともに、第2検出閾値Vthd2が第2閾値Vth2から第1閾値Vth1に切り替えられる。
第2期間T2の開始時において、第2回転信号Sg2が第2検出閾値Vthd2を下回ると、パルス信号SgPが出力される。また、第2回転信号Sg2が第2検出閾値Vthd2を下回ると、第2検出閾値Vthd2が第1閾値Vth1から第3閾値Vth3(>Vth1)に切り替えられるとともに、第1検出閾値Vthd1が第2閾値Vth2から第1閾値Vth1に切り替えられる。
第3期間T3の開始時において、第1回転信号Sg1が第1検出閾値Vthd1を下回ると、パルス信号SgPが出力される。また、第1回転信号Sg1が第1検出閾値Vthd1を下回ると、第1検出閾値Vthd1が第1閾値Vth1から第3閾値Vth3に切り替えられるとともに、第2検出閾値Vthd2が第3閾値Vth3から第1閾値Vth1に切り替えられる。
第4期間T4の開始時において、第2回転信号Sg2が第2検出閾値Vthd2を上回ると、パルス信号SgPが出力される。また、第2回転信号Sg2が第2検出閾値Vthd2を上回ると、第2検出閾値Vthd2が第1閾値Vth1から第2閾値Vth2に切り替えられるとともに、第1検出閾値Vthd1が第3閾値Vth3から第1閾値Vth1に切り替えられる。その後、第1期間T1における上述した処理が行われる。
上述した構成によれば、パルス出力部61は、第1回転信号Sg1が第1検出閾値Vthd1をクロスするタイミング、及び第2回転信号Sg2が第2検出閾値Vthd2をクロスするタイミングでパルス信号SgPが出力される。このため本実施形態では、クランク軸14が3°回転するたびに、パルス信号SgPが出力される。このため、回転角センサ40の回転位置の検出分解能は3°となる。
先の図5の説明に戻り、角速度算出部62は、パルス出力部61から出力されたパルス信号SgPに基づいて、クランク軸14の回転角速度ωrを算出する。詳しくは、角速度算出部62は、パルス信号SgPが出力される時間間隔を算出し、算出した時間間隔の逆数に所定の係数を乗算することにより、回転角速度ωrを算出する。
フィルタ処理部63は、角速度算出部62により算出された回転角速度ωrを入力として、エンジン10の燃焼トルクの変動成分を回転角速度ωrから抽出して出力する。本実施形態において、フィルタ処理部63は、バンドパスフィルタにより構成されている。バンドパスフィルタの通過帯域の下限を規定する下限遮断周波数FLは、回転角速度ωrから、エンジン10の慣性トルクによる変動成分を除去できるように設定されている。慣性トルクの変動角速度は、クランク軸14の回転角速度に応じたものとなるため、下限遮断周波数FLは、クランク軸14の回転角速度に応じて可変設定されればよい。なお、下限遮断周波数FLを設定する際に用いる回転角速度は、例えば、角速度算出部62により算出された回転角速度ωrをなました値を用いればよい。また、バンドパスフィルタの通過帯域の上限を規定する上限遮断周波数FHは、回転角速度ωrに含まれる高周波ノイズを除去できるように設定される。高周波ノイズには、例えば、エアコン用コンプレッサ等の車載補機の駆動開始時に生じるノイズが含まれる。ちなみに本実施形態において、フィルタ処理部63が波形取得部に相当する。
角加速度算出部64は、フィルタ処理部63により算出された回転角速度ωfの時間微分値として、クランク軸14の回転角加速度accを算出する。
最大位置算出部65は、角加速度算出部64から出力された回転角加速度accに基づいて、図7に示すように、エンジン10の膨張行程前半において回転角加速度accが最大値となる回転位置である最大回転位置tmaxを算出する。
先の図5の説明に戻り、ECU31は、燃焼制御部70を備えている。燃焼制御部70において、目標値設定部71は、エンジン10の運転状態に基づいて、点火プラグ13の目標点火時期tst、燃料噴射弁12の目標噴射量Qt、及び目標EGR率Etを設定する。本実施形態において、EGR率は、燃焼室10aに導入される吸入空気量及びEGRガス量の合計量に対するEGRガス量の占める割合として定義されている。目標点火時期tstは、例えば、エンジン10の運転状態毎に定められる最適点火時期(MBT)に設定される。なお、目標噴射量Qtの設定には、空燃比センサ29の検出値も用いられる。
目標状態設定部72は、フィルタ処理部63により算出された回転角速度ωf、エアフローメータ21により検出された吸入空気量G、及び水温センサ32により検出された冷却水温THWに基づいて、燃焼重心の目標値である目標燃焼重心tgtと、着火遅れ期間の目標値である目標着火遅れ期間tdtとを設定する。本実施形態において、燃焼重心は、図8に示すように、燃焼開始後における質量燃焼割合(MFB)の中心位置(50%)に対するクランク軸14の回転位置t3として定義されている。
また、着火遅れ期間は、図8に示すように、点火プラグ13の点火火花を発生させる回転位置t1から、燃料噴射弁12の噴射燃料に着火する回転位置t2までの期間として定義されている。本実施形態では、上記回転位置t2が、質量燃焼割合の最大値100%に対して質量燃焼割合が10%に到達した回転位置として定義されている。
先の図5の説明に戻り、第1制御部73は、実際の燃焼重心を目標燃焼重心tgtに制御すべく、最大位置算出部65により算出された最大回転位置tmaxに基づいて目標点火時期tstを補正する。ここで目標点火時期tstの補正に最大回転位置tmaxを用いるのは、最大回転位置tmaxと実際の燃焼重心との間に相関があるためである。詳しくは、燃焼重心が進角すると、最大回転位置tmaxも進角し、燃焼重心が遅角すると、最大回転位置tmaxも遅角する。
特に最大回転位置tmaxは、燃焼の開始から終了までの熱発生挙動を反映した燃焼トルクに対応するものとなっているため、燃焼重心と高い相関がある。図10に、質量燃焼割合、燃焼トルク、慣性トルク、これらトルクを合成した合成トルク、クランク軸14の回転角速度,回転角加速度の推移の一例を示す。図10に示す例では、圧縮上死点から30度付近の回転位置が最大回転位置tmaxとなっている。また図10に示す例では、燃焼トルクが最大値となる回転位置と最大回転位置tmaxとが一致している。
先の図5の説明に戻り、第1制御部73は、まず、目標燃焼重心tgtから最大回転位置tmaxを減算することにより、重心位置差Δtgを算出する。第1制御部73は、算出した重心位置差Δtgが第1所定値α(≦0)よりも大きいと判定した場合、点火時期を遅らせるべく、目標点火時期tstを遅角補正する。本実施形態では、図9に示すように、質量燃焼割合が50%となる回転位置である燃焼重心よりも、最大回転位置tmaxが遅角側に出現する。このため、第1所定値αは、負の値に設定されている。一方、第1制御部73は、算出した重心位置差Δtgが第1所定値αよりも小さいと判定した場合、点火時期を進ませるべく、目標点火時期tstを進角補正する。
なお、実際の燃焼重心が最大回転位置tmaxと一致する場合、例えば、第1所定値αが0に設定されてもよい。
第1制御部73により補正された目標点火時期tstは、点火駆動回路80に入力される。点火駆動回路80は、補正された目標点火時期tstにおいて点火プラグ13に点火火花を発生させるように、点火プラグ13に対して点火信号Sgigtを出力する。
第2制御部74は、実際の着火遅れ期間を目標着火遅れ期間tdtに制御すべく、最大位置算出部65により算出された最大回転位置tmaxに基づいて、目標噴射量Qt及び目標EGR率Etを補正する。ここで目標噴射量Qt及び目標EGR率Etの補正に最大回転位置tmaxを用いるのは、最大回転位置tmaxと着火遅れ時間との間に相関があるためである。詳しくは、着火遅れ時間が短くなると、最大回転位置tmaxが進角し、着火遅れ時間が長くなると、最大回転位置tmaxが遅角する。
第2制御部74は、最大回転位置tmaxから目標点火時期tstを減算することにより、実遅れ期間tdrを算出し、目標着火遅れ期間tdtから実遅れ期間tdrを減算することにより、着火遅れ差Δtdを算出する。第2制御部74は、着火遅れ差Δtdが第2所定値β(<0)よりも大きいと判定した場合、実際の着火遅れ期間を長くすべく、目標噴射量Qtを減量補正して、かつ、目標EGR率Etを増量補正する。着火遅れ時間の終了タイミングよりも最大回転位置tmaxが遅角側に位置していることから、第2所定値βは負の値に設定されている。一方、第2制御部74は、着火遅れ差Δtdが第2所定値βよりも小さいと判定した場合、実際の着火遅れ期間を短くすべく、目標噴射量Qtを増量補正して、かつ、目標EGR率Etを減量補正する。
第2制御部74により補正された目標噴射量Qtは、噴射駆動回路81に入力される。噴射駆動回路81は、燃料噴射弁12からの燃料噴射量を補正された目標噴射量Qtとするように燃料噴射弁12に対して噴射指令信号Sginjを出力する。また、第2制御部74により補正された目標EGR率Etは、EGR駆動回路82に入力される。EGR駆動回路82は、実際のEGR率が目標EGR率Etとなるように、EGRバルブ28を駆動するアクチュエータに対して駆動指令信号Sgegrを出力する。
ちなみに本実施形態において、回転角センサ40の回転角度位置の検出分解能を3°としたのは、燃焼重心と相関のある最大回転位置tmaxを精度よく検出するためである。図10に、検出分解能を1°、3°、4°、10°に設定した場合の実際の燃焼重心に対する最大回転位置tmaxの検出結果を示す。実験等から、1°,3°にて実際の燃焼重心と最大回転位置tmaxとが比例関係になることが確認された。検出分解能が4°、10°の場合、燃焼重心に対する最大回転位置tmaxの比例関係がくずれる。このため、検出分解能を3°以下にする必要がある。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
クランク軸14の回転角速度ωrから燃焼トルクの変動成分の信号をフィルタ処理部63により抽出し、抽出した信号ωfに基づいて、クランク軸14の回転角加速度accを算出した。そして、各気筒について、膨張行程の前半において、算出した回転角加速度accが最大値となる回転角度位置を最大回転位置tmaxとして算出した。最大回転位置tmaxは、燃焼重心及び着火遅れ期間と高い相関があるため、最大回転位置tmaxによれば、実際の燃焼重心及び着火遅れ期間のそれぞれとその目標値とのずれを精度よく推定することができる。
また、回転角加速度accが最大値となる回転角度位置は、回転角加速度accの絶対値と比較して、燃焼状態に影響を及ぼす種々の要因によりばらつきにくい。このため、最大回転位置tmaxによれば、燃焼重心及び着火遅れ期間のそれぞれとその目標値とのずれの推定精度を向上できる。
さらに、最大回転位置tmaxは、燃焼の開始から終了までの燃焼期間における熱発生挙動を反映したものとなり、燃焼状態と高い相関を有する。このため、最大回転位置tmaxによれば、燃焼重心及び着火遅れ期間のそれぞれとその目標値とのずれの推定精度を向上できる。
回転角センサ40の回転信号Sg1,Sg2に基づいて、燃焼室10a内の燃焼状態を推定した。このため、エンジン10の各気筒に対して、燃焼室10a内の圧力を検出する筒内圧センサや、燃焼室10a内の火炎状態に応じて生じるイオン電流を検出するイオン電流センサ等を設けることなく、各気筒の燃焼状態を精度よく推定できる。
最大回転位置tmaxに基づいて、目標点火時期tst、目標噴射量Qt及び目標EGR率Etを補正した。このため、エンジン10の燃焼制御を適正に行うことができ、燃焼状態を良好に維持することができる。
(その他の実施形態)
なお、上記実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・上記実施形態では、燃焼状態を推定するパラメータとして、回転角加速度accが最大値となる回転位置である最大回転位置tmaxを用いたがこれに限らない。例えば、膨張行程前半において出現する回転角加速度accが極値(極大値又は極小値)となる回転位置を用いてもよい。
また、燃焼状態を推定するパラメータとしては、回転位置に限らず、例えば、膨張行程前半に出現する回転角加速度accの極大値及び極小値の差や、膨張行程前半に出現する回転角加速度accの極値間の時間間隔、膨張行程前半における回転角加速度accの変動周波数、回転角加速度accがその最大値に向かって上昇する場合における回転角加速度accの上昇速度であってもよい。
・上記実施形態において、ECU31は、エンジン10の負荷が所定負荷よりも高いと判定した場合に最大回転位置tmaxに基づく燃焼状態の推定を許可し、エンジン10の負荷が所定負荷以下であると判定した場合に最大回転位置tmaxに基づく燃焼状態の推定を禁止してもよい。これは、エンジン10の負荷が低いと、燃焼トルクが小さくなって回転角加速度accの最大値が小さくなるため、最大回転位置tmaxの検出精度が低下するおそれがあるためである。
・上記実施形態において、弱着磁部53の周方向における幅が、S極部51及びN極部52の周方向における幅よりも小さく設定されていてもよい。
・上記実施形態において、S極部51、N極部52及び弱着磁部53の周方向における幅の合計が360°になることを条件として、S極部51及びN極部52のそれぞれの周方向における幅が6°以外の値に設定され、弱着磁部53の周方向における幅が12°以外の値に設定されていてもよい。例えば、S極部51及びN極部52のそれぞれの周方向における幅が3°に設定され、弱着磁部53の周方向における幅が6°に設定されていてもよい。この場合、回転角センサ40の検出分解能は、1.5°となる。
・上記実施形態において、リング部43の外周面ではなく、リング部43の内周面、又はリング部43の中心軸線L1方向における端面に磁極部を形成してもよい。
・上記実施形態において、磁気検出部を構成する第1,第2変換部としては、ホール素子に限らず、例えば、透過する磁束の方向に応じて抵抗値が変化する磁気抵抗素子により構成されるものであってもよい。
・上記実施形態において、入力軸がクランク軸14に接続された増速機と、増速機の出力軸が接続された回転体とをエンジン10に設けてもよい。この場合、回転体の回転速度がクランク軸14の回転速度よりも高くなる。このため、回転体が等角度分回転するごとにパルス信号を出力する回転角センサがエンジンシステムに備えられる場合、パルス信号に含まれるパルス数を増やすことができ、クランク軸14の回転位置の検出分解能を高めることができる。この場合、例えば、回転角センサとして、電磁ピックアップ式のものを用いてもよい。
・上記実施形態において、フィルタ処理部63をローパスフィルタにより構成してもよい。
・上記実施形態において、目標点火時期tst、目標噴射量Qt及び目標EGR率Etのうち、一部であってかつ少なくとも1つを補正対象としてもよい。また、補正対象となるパラメータとしては、目標点火時期tst、目標噴射量Qt及び目標EGR率Etに限らず、例えば、燃料噴射弁12の目標噴射時期であってもよい。
・内燃機関としては、燃焼室内に燃料が直接噴射供給される直噴式のものに限らず、吸気ポートに燃料が噴射供給されるポート噴射式のものであってもよい。また、内燃機関としては、火花点火式のものに限らず、ディーゼル機関等の圧縮着火式のものであってもよい。
・上記実施形態において、回転角加速度accに基づいて、燃焼室内の燃焼状態が異常であるか否かを推定してもよい。
10…エンジン、10a…燃焼室、14…クランク軸、31…ECU、40…回転角センサ。

Claims (14)

  1. 内燃機関(10)の出力軸(14)の所定角度ごとに回転信号を出力する回転検出器(40)を備えるシステムに適用され、
    前記回転検出器の出力信号に基づいて、前記出力軸の回転速度を算出する速度算出部(31)と、
    前記速度算出部により算出した前記回転速度を入力として、ローパスフィルタ処理により、前記出力軸の回転位置に対する前記回転速度の変化を示す波形データを取得する波形取得部(31)と、
    前記波形データに基づいて、前記出力軸の回転位置に対する回転加速度を算出する加速度算出部(31)と、
    前記加速度算出部により算出した前記回転加速度に基づいて、前記内燃機関の燃焼室(10a)内の燃焼状態を推定する推定部(31)と、を備え
    前記加速度算出部は、前記波形データに基づいて、前記出力軸の回転加速度が極値となる回転位置を算出し、
    前記推定部は、前記極値となる回転位置に基づいて、前記燃焼状態を推定する内燃機関の制御装置。
  2. 前記加速度算出部は、前記波形データに基づいて、前記内燃機関の膨張行程前半において前記出力軸の回転加速度が最大値となる回転位置を算出し、
    前記推定部は、前記最大値となる回転位置に基づいて、前記燃焼状態を推定する請求項に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記推定部により推定された前記燃焼状態に基づいて、前記内燃機関の燃焼制御を行う燃焼制御部(31)を備える請求項1又は2に記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記内燃機関には、前記燃焼室内において点火火花を発生させる点火プラグ(13)が備えられ、
    前記推定部は、前記燃焼状態として、前記回転加速度に基づいて、熱発生率波形の燃焼重心を推定し、
    前記燃焼制御部は、前記推定部により推定した燃焼重心が予め定めた目標位置に一致するように、前記点火プラグによる点火時期を制御する請求項に記載の内燃機関の制御装置。
  5. 内燃機関(10)の出力軸(14)の所定角度ごとに回転信号を出力する回転検出器(40)を備えるシステムに適用され、
    前記回転検出器の出力信号に基づいて、前記出力軸の回転速度を算出する速度算出部(31)と、
    前記速度算出部により算出した前記回転速度を入力として、ローパスフィルタ処理により、前記出力軸の回転位置に対する前記回転速度の変化を示す波形データを取得する波形取得部(31)と、
    前記波形データに基づいて、前記出力軸の回転位置に対する回転加速度を算出する加速度算出部(31)と、
    前記加速度算出部により算出した前記回転加速度に基づいて、前記内燃機関の燃焼室(10a)内の燃焼状態を推定する推定部(31)と、
    前記推定部により推定された前記燃焼状態に基づいて、前記内燃機関の燃焼制御を行う燃焼制御部(31)と、を備え、
    前記内燃機関には、前記燃焼室内において点火火花を発生させる点火プラグ(13)が備えられ、
    前記推定部は、前記燃焼状態として、前記回転加速度に基づいて、熱発生率波形の燃焼重心を推定し、
    前記燃焼制御部は、前記推定部により推定した燃焼重心が予め定めた目標位置に一致するように、前記点火プラグによる点火時期を制御する内燃機関の制御装置。
  6. 前記内燃機関には、前記燃焼室内において点火火花を発生させる点火プラグ(13)と、前記燃焼室内に燃料を噴射供給する燃料噴射弁(12)とが備えられ、
    前記推定部は、前記燃焼状態として、前記回転加速度に基づいて、前記点火プラグの点火から燃料の着火までの期間である着火遅れ期間を推定し、
    前記燃焼制御部は、前記推定部により推定した着火遅れ期間が予め定めた目標期間に一致するように、前記燃料噴射弁の燃料噴射制御を行う請求項3〜5のいずれか1項に記載の内燃機関の制御装置。
  7. 内燃機関(10)の出力軸(14)の所定角度ごとに回転信号を出力する回転検出器(40)を備えるシステムに適用され、
    前記回転検出器の出力信号に基づいて、前記出力軸の回転速度を算出する速度算出部(31)と、
    前記速度算出部により算出した前記回転速度を入力として、ローパスフィルタ処理により、前記出力軸の回転位置に対する前記回転速度の変化を示す波形データを取得する波形取得部(31)と、
    前記波形データに基づいて、前記出力軸の回転位置に対する回転加速度を算出する加速度算出部(31)と、
    前記加速度算出部により算出した前記回転加速度に基づいて、前記内燃機関の燃焼室(10a)内の燃焼状態を推定する推定部(31)と、
    前記推定部により推定された前記燃焼状態に基づいて、前記内燃機関の燃焼制御を行う燃焼制御部(31)と、を備え、
    前記内燃機関には、前記燃焼室内において点火火花を発生させる点火プラグ(13)と、前記燃焼室内に燃料を噴射供給する燃料噴射弁(12)とが備えられ、
    前記推定部は、前記燃焼状態として、前記回転加速度に基づいて、前記点火プラグの点火から燃料の着火までの期間である着火遅れ期間を推定し、
    前記燃焼制御部は、前記推定部により推定した着火遅れ期間が予め定めた目標期間に一致するように、前記燃料噴射弁の燃料噴射制御を行う内燃機関の制御装置。
  8. 前記内燃機関には、前記燃焼室内において点火火花を発生させる点火プラグ(13)と、前記燃焼室内に燃料を噴射供給する燃料噴射弁(12)と、前記燃焼室から排気通路(26)へと排出される排気の一部をEGRガスとして吸気通路(20)に還流させる外部EGR装置(27,28)とが備えられ、
    前記推定部は、前記燃焼状態として、前記回転加速度に基づいて、前記点火プラグの点火から燃料の着火までの期間である着火遅れ期間を推定し、
    前記燃焼制御部は、前記推定部により推定した着火遅れ期間が予め定めた目標期間に一致するように、前記外部EGR装置による前記EGRガスの流量制御を行う請求項3〜7のいずれか1項に記載の内燃機関の制御装置。
  9. 内燃機関(10)の出力軸(14)の所定角度ごとに回転信号を出力する回転検出器(40)を備えるシステムに適用され、
    前記回転検出器の出力信号に基づいて、前記出力軸の回転速度を算出する速度算出部(31)と、
    前記速度算出部により算出した前記回転速度を入力として、ローパスフィルタ処理により、前記出力軸の回転位置に対する前記回転速度の変化を示す波形データを取得する波形取得部(31)と、
    前記波形データに基づいて、前記出力軸の回転位置に対する回転加速度を算出する加速度算出部(31)と、
    前記加速度算出部により算出した前記回転加速度に基づいて、前記内燃機関の燃焼室(10a)内の燃焼状態を推定する推定部(31)と、
    前記推定部により推定された前記燃焼状態に基づいて、前記内燃機関の燃焼制御を行う燃焼制御部(31)と、を備え、
    前記内燃機関には、前記燃焼室内において点火火花を発生させる点火プラグ(13)と、前記燃焼室内に燃料を噴射供給する燃料噴射弁(12)と、前記燃焼室から排気通路(26)へと排出される排気の一部をEGRガスとして吸気通路(20)に還流させる外部EGR装置(27,28)とが備えられ、
    前記推定部は、前記燃焼状態として、前記回転加速度に基づいて、前記点火プラグの点火から燃料の着火までの期間である着火遅れ期間を推定し、
    前記燃焼制御部は、前記推定部により推定した着火遅れ期間が予め定めた目標期間に一致するように、前記外部EGR装置による前記EGRガスの流量制御を行う内燃機関の制御装置。
  10. 前記回転検出器は、
    前記出力軸の回転に応じて回転する回転体(43)の外面に形成され、異なる極性で交互に着磁された磁極部(50)と、
    前記回転体の外面に対向して設けられる磁気検出部(41)と、を備える請求項1〜のいずれか1項に記載の内燃機関の制御装置。
  11. 前記磁極部は、複数の第1磁性部(51)、該第1磁性部とは極性の異なる複数の第2磁性部(52)、並びに前記第1磁性部及び前記第2磁性部のそれぞれよりも磁力の低い1つの弱着磁部(53)を有し、
    前記回転体の周方向において、前記第1磁性部と前記第2磁性部とが交互に配置されており、
    前記回転体の周方向において、前記第1磁性部と前記第2磁性部とに挟まれて前記弱着磁部が配置されており、
    前記回転体の周方向において、前記第1磁性部の幅と前記第2磁性部の幅とが等しくされており、
    前記弱着磁部のうち、前記第1磁性部と隣接する領域が右着磁部(54)とされて、かつ、前記第2磁性部と隣接する領域が左着磁部(55)とされており、
    前記右着磁部は、その極性が前記第1磁性部の極性と同じであって、かつ、その磁力が前記第1磁性部の磁力よりも弱くなるように着磁されており、
    前記左着磁部は、その極性が前記第2磁性部の極性と同じであって、かつ、その磁力が前記第2磁性部の磁力よりも弱くなるように着磁されており、
    前記右着磁部と隣接する前記第1磁性部が右方磁性部(51)と定義されて、かつ、前記左着磁部と隣接する前記第2磁性部が左方磁性部(52)と定義されており、
    前記右方磁性部により形成される磁界のうち前記右方磁性部の形成面の法線方向成分が最大となる位置が、前記回転体の周方向における前記右方磁性部の中心からずれることが抑制されるように、前記右方磁性部のうち前記右着磁部側の一部が前記第2磁性部の極性と同じ極性に着磁されており、
    前記左方磁性部により形成される磁界のうち前記左方磁性部の形成面の法線方向成分が最大となる位置が、前記回転体の周方向における前記左方磁性部の中心からずれることが抑制されるように、前記左方磁性部のうち前記左着磁部の一部が前記第1磁性部の極性と同じ極性に着磁されている請求項10に記載の内燃機関の制御装置。
  12. 内燃機関(10)の出力軸(14)の所定角度ごとに回転信号を出力する回転検出器(40)を備えるシステムに適用され、
    前記回転検出器の出力信号に基づいて、前記出力軸の回転速度を算出する速度算出部(31)と、
    前記速度算出部により算出した前記回転速度を入力として、ローパスフィルタ処理により、前記出力軸の回転位置に対する前記回転速度の変化を示す波形データを取得する波形取得部(31)と、
    前記波形データに基づいて、前記出力軸の回転位置に対する回転加速度を算出する加速度算出部(31)と、
    前記加速度算出部により算出した前記回転加速度に基づいて、前記内燃機関の燃焼室(10a)内の燃焼状態を推定する推定部(31)と、を備え、
    前記回転検出器は、
    前記出力軸の回転に応じて回転する回転体(43)の外面に形成され、異なる極性で交互に着磁された磁極部(50)と、
    前記回転体の外面に対向して設けられる磁気検出部(41)と、を備え、
    前記磁極部は、複数の第1磁性部(51)、該第1磁性部とは極性の異なる複数の第2磁性部(52)、並びに前記第1磁性部及び前記第2磁性部のそれぞれよりも磁力の低い1つの弱着磁部(53)を有し、
    前記回転体の周方向において、前記第1磁性部と前記第2磁性部とが交互に配置されており、
    前記回転体の周方向において、前記第1磁性部と前記第2磁性部とに挟まれて前記弱着磁部が配置されており、
    前記回転体の周方向において、前記第1磁性部の幅と前記第2磁性部の幅とが等しくされており、
    前記弱着磁部のうち、前記第1磁性部と隣接する領域が右着磁部(54)とされて、かつ、前記第2磁性部と隣接する領域が左着磁部(55)とされており、
    前記右着磁部は、その極性が前記第1磁性部の極性と同じであって、かつ、その磁力が前記第1磁性部の磁力よりも弱くなるように着磁されており、
    前記左着磁部は、その極性が前記第2磁性部の極性と同じであって、かつ、その磁力が前記第2磁性部の磁力よりも弱くなるように着磁されており、
    前記右着磁部と隣接する前記第1磁性部が右方磁性部(51)と定義されて、かつ、前記左着磁部と隣接する前記第2磁性部が左方磁性部(52)と定義されており、
    前記右方磁性部により形成される磁界のうち前記右方磁性部の形成面の法線方向成分が最大となる位置が、前記回転体の周方向における前記右方磁性部の中心からずれることが抑制されるように、前記右方磁性部のうち前記右着磁部側の一部が前記第2磁性部の極性と同じ極性に着磁されており、
    前記左方磁性部により形成される磁界のうち前記左方磁性部の形成面の法線方向成分が最大となる位置が、前記回転体の周方向における前記左方磁性部の中心からずれることが抑制されるように、前記左方磁性部のうち前記左着磁部の一部が前記第1磁性部の極性と同じ極性に着磁されている内燃機関の制御装置。
  13. 前記回転検出器は、前記出力軸の回転位置の検出分解能が3°以下である請求項1〜12のいずれか1項に記載の内燃機関の制御装置。
  14. 内燃機関(10)の出力軸(14)の所定角度ごとに回転信号を出力する回転検出器(40)を備えるシステムに適用され、
    前記回転検出器の出力信号に基づいて、前記出力軸の回転速度を算出する速度算出部(31)と、
    前記速度算出部により算出した前記回転速度を入力として、ローパスフィルタ処理により、前記出力軸の回転位置に対する前記回転速度の変化を示す波形データを取得する波形取得部(31)と、
    前記波形データに基づいて、前記出力軸の回転位置に対する回転加速度を算出する加速度算出部(31)と、
    前記加速度算出部により算出した前記回転加速度に基づいて、前記内燃機関の燃焼室(10a)内の燃焼状態を推定する推定部(31)と、を備え、
    前記回転検出器は、前記出力軸の回転位置の検出分解能が3°以下である内燃機関の制御装置。
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