JP6412755B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
この遊技機では、音声発生手段(音出力手段)と、図柄表示手段(画像表示手段)と、を備えている。そして、図柄表示手段の有効ライン上に表示された図柄に対応する音声を音声発生手段から出力することによって、図柄表示手段に表示された図柄と音声発生手段から出力された音声とを関連させた演出を実行している。
すなわち、従来の遊技機では、図柄表示手段の有効ライン上に表示された図柄に対応する音声を音声発生手段から出力しているに過ぎず、演出が単調となり、演出の興趣が低下する恐れがある。
本発明の課題は、音出力手段により出力される音と画像表示手段により表示される画像とを関連させた演出を実行するにあたって、演出の興趣を向上することにある。
第一の発明に係る遊技機では、特定条件が成立した場合に、特定演出が実行される。特定演出では、複数回の個別演出が実行される。そして、各回の個別演出が実行される際に、特定楽曲を構成する楽句(フレーズ)のうち当該個別演出に対応する楽句が、音出力手段から出力されるとともに、音出力手段から出力される楽句に含まれる歌詞を示す画像が、画像表示手段において表示される。
これによって、第一の発明に係る遊技機では、各回の個別演出が実行される際に、当該個別演出に対応する楽句が出力されるとともに、当該楽句に含まれる歌詞が表示されることで、遊技者の聴覚を介した演出と遊技者の視覚を介した演出とに関連性を付与することができ、楽句の出力による演出と歌詞の表示による演出とが遊技者に対して与える印象を相互に強め合うことができる。
特に、第一の発明に係る遊技機では、各回の個別演出が実行される際に、特定楽曲を構成する楽句が出力されるとともに、特定楽曲を構成する歌詞の一部を示す画像が表示されることで、複数回の個別演出に関連性を付与することができ、複数回の個別演出が連続している印象を強めることができる。
したがって、第一の発明に係る遊技機では、音出力手段により出力される音と画像表示手段により表示される画像とを関連させた演出を実行するにあたって、演出の興趣を向上することが可能となる。
ここで、音出力手段としては、後述する音発生装置22が該当する。画像表示手段としては、後述する画像表示装置11が該当する。特定条件が成立した場合としては、後述する始動判定により第1変動パターンの内容として「擬似連続変動パターン」が決定された場合、又は、先読み予告演出実行条件を満たすと判定された場合が該当する。個別演出としては、後述する擬似変動表示、又は、個別演出が該当する。特定演出としては、後述する「擬似連続変動パターン」に基づく変動表示、又は、先読み予告演出が該当する。特定演出制御手段としては、後述する演出制御回路300(ステップS503,S610)が該当する。特定楽曲としては、後述する「楽曲A」又は「楽曲B」が該当する。楽句としては、後述する楽句a1〜a8又は楽句b1〜b8が該当する。歌詞を示す画像としては、後述する歌詞画像kが該当する。
本実施形態では、本発明に係る遊技機を、パチンコ機1に適用している。
まず、パチンコ機1の全体構成を説明する。
図1は、パチンコ機の全体構成を示す斜視図である。
図1に示すパチンコ機1は、矩形状の外枠2と、外枠2の前側に配設された内枠3と、内枠3の前側に配設された扉ユニット4と、を備えている。
内枠3は、矩形状に形成され、外枠2に対して開閉することが可能となるように配設されている。内枠3の内側には、遊技盤ユニット10(図2参照)が取り付けられている。
扉ユニット4は、略方形の扉状に形成され、外枠2に対して開閉することが可能となるように配設されている。これによって、扉ユニット4は、内枠3に取り付けられた遊技盤ユニット10(後述する遊技盤11)の正面側を開閉することが可能となっている。扉ユニット4は、略中央部に配設された透明板4aと、透明板4aの周囲に配設された装飾部4bと、透明板4aの下側に配設された受皿ユニット5と、受皿ユニット5の側方に配設された発射ハンドル6と、を備えている。
透明板4aは、樹脂、ガラス等の透明な材料により平板状に形成され、内枠3に取り付けられた遊技盤ユニット10(遊技盤11)の正面側に配設される。これによって、遊技者は、透明板4aを介して、遊技盤ユニット10(遊技盤11)を視認することが可能となっている。装飾部4bは、前方に向かって膨出する形状を有している。装飾部4bの上側の各角部には、その内部に音発生装置(スピーカ)22(図3参照)が配設された音抜部4cが設けられている。各音抜部4cには、音発生装置22が出力する演出音を通過させる複数の音抜孔が設けられている。また、装飾部4bには、複数のランプ21(図3参照)が配設されている。
演出ボタン5bは、略円柱状に形成され、受皿ユニット5から上方に向かって突出するように配設されている。演出ボタン5bは、遊技者による押下操作(下方に向かって押し込む操作)が可能となっている。受皿ユニット5の内部には、演出ボタン5bの押下操作を検出する第1操作検出スイッチ24(図3参照)が配設されている。第1操作検出スイッチ24は、演出ボタン5bが押下操作されるごとに、第1操作信号を演出制御回路300(図3参照)に対して出力する。
回転型セレクター5c(いわゆる「ジョグダイヤル」)は、略円筒状に形成され、演出ボタン5bの周囲を囲むように配設されている。回転型セレクター5cは、遊技者による回転操作(円筒軸を中心に回転させる操作)が可能となっている。受皿ユニット5の内部には、回転型セレクター5cの回転操作を検出する第2操作検出スイッチ25(図3参照)が配設されている。第2操作検出スイッチ25は、回転型セレクター5cが所定角度(例えば、60[°])回転操作されるごとに、第2操作信号を演出制御回路300に対して出力する。
ここで、プリペイドカートとしては、例えば、磁気記憶媒体、記憶IC内蔵媒体等が該当する。
発射ハンドル6は、遊技者による回転操作が可能となっている。そして、発射ハンドル6は、回転操作されたことに応じて、この回転操作量に応じた抵抗値を払出制御回路400(図3参照)に対して出力する。
次に、遊技盤ユニット10の構成を説明する。
図2は、遊技盤ユニットの正面を示し、特に説明に必要な部分を模式的に示した図である。
図2に示すように、遊技盤ユニット10は、平板状の遊技板10aと、遊技板10aの背面側に配設されたセット板(図示せず)と、セット板の背面側に配設された画像表示装置11と、を有している。
遊技板10aの正面には、発射ハンドル6が操作されることに応じて打ち出された遊技球が流下する遊技領域30が形成されている。また、遊技板10aの略中央部及びセット板の略中央部のそれぞれには、貫通孔が形成されている。そして、遊技者は、両貫通孔を介して、画像表示装置11の表示画面11aを視認することが可能となっている。
画像表示装置11は、例えば、液晶表示装置、CRT(Cathode Ray Tube)表示装置等の可変表示装置によって構成される。そして、画像表示装置11の表示画面11aには、演出図柄z1(図24参照)が表示される3つの演出図柄表示領域a1〜a3(図24参照)と、保留図柄h(図24参照)が表示される保留図柄表示領域b(図24参照)と、を構成することが可能となっている。
画像表示装置11の左方には、図柄表示装置12が設けられている。図柄表示装置12は、例えば、LED等によって構成される。そして、図柄表示装置12は、演出図柄z2(図示せず)を表示することが可能な演出図柄表示領域a4を有している。
演出図柄表示領域a4では、演出図柄z2の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。本実施形態では、演出図柄z2は、カラーバーから構成されている。
演出図柄z1,z2の変動表示とは、少なくとも演出図柄表示領域a4において、演出図柄z2の種類(カラーバーが示す色)が、順次、変更される表示をいう。本実施形態では、演出図柄z1,z2の変動表示とは、各演出図柄表示領域a1〜a3において、演出図柄z1が移動され、かつ、演出図柄表示領域a4において、演出図柄z2の種類が変更される表示をいう。
一方、演出図柄z1,z2の停止表示とは、各演出図柄表示領域a1〜a3の抽選結果表示位置において、一の種類の演出図柄z1が停止され、演出図柄表示領域a4において、一の種類の演出図柄z2が停止される(カラーバーが所定の色を示す)表示をいう。
そして、演出図柄表示領域a1〜a4では、4つの領域a1〜a4において停止表示された演出図柄z1,z2の組み合わせによって、特別図柄抽選(第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選)の結果が表示される。
保留図柄表示領域bには、後述する特図始動情報記憶領域(特図1始動情報記憶領域及び特図2始動情報記憶領域)に記憶されている特図始動情報(特図1始動情報及び特図2始動情報)に対応する保留図柄hが表示される。
画像表示装置11の下方には、第1始動口51が設けられている。第1始動口51は、上向きに開口した入球口(いわゆる「ヘソ」)であり、常時、遊技球の入球が可能となっている。第1始動口51内には、特図1始動球検知センサ101(図3参照)が配設されている。特図1始動球検知センサ101は、第1始動口51への遊技球の入球の検出に応じて、検出信号を主制御回路200に対して出力する。主制御回路200は、特図1始動球検知センサ101からの検出信号の入力に応じて、第1特別図柄抽選を実行する。
大入賞口開閉部材53aは、大入賞口ソレノイド65(図3参照)によって開閉される。大入賞口53は、通常時は、大入賞口開閉部材53aが閉止状態とされて、遊技球の入球が不可能となっているが、第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選に当選して、大当たり遊技状態が生起された場合に、大入賞口開閉部材53aが開放状態とされて、遊技球の入球が可能となる。大入賞口53内には、大入賞球検知センサ103(図3参照)が配設されている。大入賞球検知センサ103は、大入賞口53への遊技球の入球の検出に応じて、検出信号を主制御回路200に対して出力する。主制御回路200は、大入賞球検知センサ103からの検出信号の入力に応じて、遊技球払出装置440(図3参照)による賞球の払い出しに係る遊技球払出動作を実行する。
遊技領域30における大入賞口53の下方には、いずれの入球口にも入賞しなかった遊技球を回収するためのアウト口54が設けられている。なお、遊技領域30には、各入球口51,52,53やゲート41に遊技球を導くように複数の釘(図示せず)が配置されている。
状態表示装置63の下方には、普図表示装置60、特図1表示装置61及び特図2表示装置62が設けられている。各表示装置60,61,62は、7セグメントLED、ドットマトリクスLED等によって構成されている。
普図表示装置60は、数字や図柄等からなる普通図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。そして、普図表示装置60では、停止表示された普通図柄によって、普通図柄抽選の結果が表示される。ここで、普図表示装置60に停止表示された普通図柄が特定の図柄となった場合には、遊技者に有利な遊技状態である普図当たり遊技状態が生起される。
特図1表示装置61は、数字や図柄等からなる第1特別図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。そして、特図1表示装置61では、停止表示された第1特別図柄によって、第1特別図柄抽選の結果が表示される。特図2表示装置62は、数字や図柄等からなる第2特別図柄の変動表示及び停止表示を行うことが可能となっている。そして、特図2表示装置62では、停止表示された第2特別図柄によって、第2特別図柄抽選の結果が表示される。
ここで、特図表示装置61,62における特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)の表示と、演出図柄表示領域a1〜a4における演出図柄z1,z2の表示とは、変動表示が開始される時期、変動表示が終了して停止表示が行われる時期及び停止表示された図柄が示す抽選結果のそれぞれについて対応付けられている。
そして、特図1表示装置61に停止表示された第1特別図柄が特定の図柄となった場合又は特図2表示装置62において停止表示された第2特別図柄が特定の図柄となった場合には、遊技者に有利な遊技状態である大当たり遊技状態が生起される。
次に、パチンコ機1における制御系の構成を説明する。
図3は、パチンコ機の制御系の構成を示すブロック図である。
図3に示すように、パチンコ機1は、主制御回路200と、演出制御回路300と、払出制御回路400と、各制御回路200,300,400等に電源(電力)を供給する電源回路600と、を備えている。
各制御回路200,300,400は、CPU(Central Processing Unit)と、遊技の進行に係るプログラム及び遊技の進行に必要なデータを格納するROM(Read Only Memory)と、CPUがROMに格納されているプログラムに基づく処理を進行するために使用される一時記憶領域となるRAM(Random Access Memory)と、を備えるマイクロコンピュータである。主制御回路200、演出制御回路300及び払出制御回路400は、それぞれ別々の基板に実装されている。
入力ポート240は、各検知センサ・スイッチ101〜104から入力された検出信号及び払出制御回路400から入力された制御コマンドのそれぞれを、CPU210に対して出力する。第1出力ポート251は、各表示装置60〜63及び各ソレノイド64,65に対して制御信号を出力するとともに、パチンコ機1の賞球の払い出しに関する情報やエラー信号をホールコンピュータ(図示せず)に対して送信する。第2出力ポート252は、演出制御回路300に対して制御コマンドを送信する。第3出力ポート253は、払出制御回路400に対して制御コマンドを送信する。
送信用データレジスタは、後述する制御コマンド格納処理(ステップS33)に基づいて入力された制御コマンドを、FIFOバッファに対して出力する。
FIFOバッファは、複数のレジスタから構成され、複数の制御コマンドを記憶することが可能となっている。そして、FIFOバッファは、送信用データレジスタから入力された制御コマンドを記憶するとともに、記憶している制御コマンドを入力された順番で送信用シフトレジスタに対して出力する。
送信用シフトレジスタは、FIFOバッファから入力された制御コマンドについて、パラレル−シリアル変換を行い、シリアルデータとして、演出制御回路300に対して送信する。
RAM230には、主制御回路200における入出力データ、演算処理のためのデータ、遊技に関連する乱数カウンタ等の各種カウンタ、抽選結果や遊技状態を管理するフラグ等が一時的に記憶される。
特に、RAM230には、特図1始動球検知センサ101、特図2始動球検知センサ102及び普図始動球検知センサ104のそれぞれからの検出信号の入力を契機として取得される始動情報を記憶する領域が設けられている。ここで、始動情報とは、各検出信号の入力を契機として取得された各種乱数値等の情報をいう。
演出制御回路300は、CPU(図示せず)と、ROM(図示せず)と、RAM(図示せず)と、を備える。演出制御回路300のROMには、演出の進行に係るプログラム、演出の進行に必要なデータ等が格納されている。演出制御回路300のRAMには、主制御回路200から受信した制御コマンド、演算処理を行うためのデータ等が一時的に記憶される。
演出制御回路300のCPUは、主制御回路200から受信した制御コマンドに基づいて、実行する演出の内容を決定する。そして、決定した演出の内容に対応する演出プログラムにしたがって、表示制御データ、ランプ制御データ及び音制御データを読み出して、読み出した各制御データに基づく制御信号を、画像表示装置11、図柄表示装置12、ランプ21及び音発生装置22のそれぞれに対して出力する。
具体的には、払出制御回路400には、発射ボリューム及び遊技球発射装置423が接続されている。発射ボリュームは、発射ハンドル6が回転操作されると、この回転操作量に応じた信号を払出制御回路400に対して出力する。そして、払出制御回路400は、発射ボリュームから入力された信号に応じた強さで遊技球を遊技領域30に発射するように、遊技球発射装置423による遊技球の発射動作を制御する。
具体的には、払出制御回路400には、接続基板410が接続され、その接続基板410には、球貸ボタン7a、返却ボタン7b、度数表示装置7c及びCRユニット500のそれぞれが接続されている。
球貸ボタン7aは、押下操作されたことに応じて、球貸操作信号を、接続基板410を介してCRユニット500に対して送信する。そして、CRユニット500は、球貸操作信号を受信すると、挿入されているプリペイドカードに記録されている有価媒体の残存度数から所定数の貸球を払い出すために必要な度数を減算して、プリペイドカードにおける有価媒体の残存度数の記録を更新するとともに、所定数の遊技球の払い出しを指示する球貸指示信号を、接続基板410を介して払出制御回路400に送信する。さらに、払出制御回路400は、球貸指示信号を受信すると、所定数の遊技球を払い出すように、遊技球払出装置440による遊技球の払出動作を制御する。
CRユニット500は、プリペイドカートが挿入されたとき及びプリペイドカードにおける有価媒体の残存度数の記録を更新したときのそれぞれにおいて、有価媒体の残存度数を示す度数信号を、接続基板410を介して度数表示装置7cに送信する。そして、度数表示装置7cは、度数信号を受信すると、この度数信号が示す有価媒体の残存度数を表示する。
返却ボタン7bは、押下操作されたことに応じて、返却操作信号を、接続基板410を介してCRユニット500に対して送信する。そして、CRユニット500は、返却操作信号を受信すると、有価媒体の残存度数が残っているプリペイドカードを返却(排出)する。
次に、パチンコ機1で実行される各種抽選について説明する。
パチンコ機1では、遊技球による始動ゲート41の通過を契機として、普通図柄抽選が実行される。そして、普通図柄抽選に当選した場合に、普図当たり遊技状態が生起される。普図当たり遊技状態では、始動口開閉部材52aが閉止状態から開放状態に変位(開放)されて、第2始動口52への遊技球の入球が可能な状態となる。
普通図柄抽選に当選した場合には、普図表示装置60において、普通図柄を「普図当たり図柄」で停止表示させるように制御する。一方、普通図柄抽選に落選した場合には、普図表示装置60において、普通図柄を「はずれ図柄」で停止表示させるように制御する。
また、パチンコ機1では、第1始動口51への遊技球の入球を契機として、第1特別図柄抽選が実行され、第2始動口52への遊技球の入球を契機として、第2特別図柄抽選が実行される。そして、第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選に当選した場合に、大当たり遊技状態が生起される。大当たり遊技状態では、大入賞口開閉部材53aが閉止状態から開放状態に変位されるラウンド遊技が実行されて、大入賞口53への遊技球の入球が可能な状態となる。
「大当たり1」に当選した場合には、表示装置61,62において、特別図柄を「大当たり1図柄」で停止表示させるように制御する。この際、演出図柄表示領域a1〜a4において、演出図柄z1,z2を「大当たり1図柄」で停止表示させるように制御する。演出図柄表示領域a1〜a4において停止表示される「大当たり1図柄」は、例えば、演出図柄表示領域a1〜a3に停止表示された演出図柄z1が、「2、2、2」等、同一の偶数の数字を示す演出図柄z1で揃うとともに、演出図柄表示領域a4に停止表示された演出図柄z2が青色を示す態様とする。
「大当たり2」に当選した場合には、表示装置61,62において、特別図柄を「大当たり2図柄」で停止表示させるように制御する。この際、演出図柄表示領域a1〜a4において、演出図柄z1,z2を「大当たり2図柄」で停止表示させるように制御する。演出図柄表示領域a1〜a4において停止表示される「大当たり2図柄」は、例えば、演出図柄表示領域a1〜a3に停止表示された演出図柄z1が、「1、1、1」等、同一の奇数の数字を示す演出図柄で揃うとともに、演出図柄表示領域a4に停止表示された演出図柄z2が緑色を示す態様とする。
「大当たり3」に当選した場合には、表示装置61,62において、特別図柄を「大当たり3図柄」で停止表示させるように制御する。この際、演出図柄表示領域a1〜a4において、演出図柄z1,z2を「大当たり3図柄」で停止表示させるように制御する。演出図柄表示領域a1〜a4において停止表示される「大当たり3図柄」は、例えば、演出図柄表示領域a1〜a3に停止表示された演出図柄z1が、「1、1、1」等、同一の奇数の数字を示す演出図柄で揃うとともに、演出図柄表示領域a4に停止表示された演出図柄z2が赤色を示す態様とする。
一方、特別図柄抽選に落選した場合(「はずれ」の場合)には、表示装置61,62において特別図柄を「はずれ図柄」で停止表示させるように制御する。この際、演出図柄表示領域a1〜a4において、演出図柄z1,z2を「はずれ図柄」で停止表示させるように制御する。演出図柄表示領域a1〜a4において停止表示される「はずれ図柄」は、例えば、演出図柄表示領域a1〜a3に停止表示された演出図柄z1を、「1、6、9」等、少なくとも一の領域に停止表示された演出図柄z1が示す数字が、他の領域に停止表示された演出図柄z1が示す数字と異なる組み合わせとなるとともに、演出図柄表示領域a4に停止表示された演出図柄z1が白色を示す態様とする。
ここで、パチンコ機1では、特別図柄抽選(第1特別図柄抽選及び第2特別図柄抽選)の当選確率に係る遊技状態として、「特図低確率状態」及び「特図高確率状態」を有している。「特図低確率状態」では、特別図柄抽選の当選確率が、第1の確率(以下、「低確率」とする)(例えば、1/390)に設定される。一方、「特図高確率状態」では、特別図柄抽選の当選確率が、第1の確率より高い第2の確率(以下、「高確率」とする)(例えば、1/39)に設定される。なお、主制御回路200は、第1特別図柄抽選の当選確率と第2特別図柄抽選の当選確率とが同期するように、各抽選の当選確率を設定する。
「大当たり1」に当選した場合には、該大当たり遊技状態が終了した後から次の大当たり遊技状態が生起される前までの期間において、「特図低確率状態」が生起される。
一方、「大当たり2」又は「大当たり3」に当選した場合には、該大当たり遊技状態が終了した後から次の大当たり遊技状態が生起される前までの期間において、「特図高確率状態」が生起される(又は、大当たり遊技状態の終了に応じて「特図高確率状態」が開始され、開始された「特図高確率状態」が、該「特図高確率状態」の開始後、大当たり遊技状態が生起されることなく、所定回数(例えば、70[回])の特別図柄の報知表示(変動表示及び停止表示)が実行されたことに応じて終了される構成としても構わない)。
そして、「大当たり1」〜「大当たり3」に当選した場合には、該大当たり遊技状態の終了後において、時短制御が実行される。具体的には、時短制御は、大当たり遊技状態の終了に応じて開始され、該時短制御の開始後、大当たり遊技状態が生起されることなく、所定回数(本実施形態では、70[回])の特別図柄の報知表示(変動表示及び停止表示)が実行されたことに応じて終了される。
次に、主制御回路200から演出制御回路300に対して送信される制御コマンド、及び、主制御回路200と払出制御回路400との間で送受信される制御コマンドについて説明する。
図4は、主制御回路から演出制御回路に対して送信される制御コマンドを説明する図である。
主制御回路200と演出制御回路300とは、シリアル通信用のハーネスを介して互いに接続されている。ここで、主制御回路200と演出制御回路300との間における通信は、主制御回路200から演出制御回路300への一方向のみで行われ、演出制御回路300から主制御回路200への通信は行われない。
主制御回路200から演出制御回路300に対して送信される各制御コマンドは、制御コマンドの種類を示す1バイトの先行データと、制御コマンドの内容を示す1バイトの後続データと、から構成されている。
そして、主制御回路200は、シリアル通信によって、先行データ及び後続データから構成される制御コマンドを演出制御回路300に対して送信する。演出制御回路300では、主制御回路200から制御コマンドを受信すると、シリアル通信受信割込みが発生し、この割込み処理によって、制御コマンドのデータをRAMの所定領域に記憶する。
図柄種別指定コマンドは、特別図柄(演出図柄)の停止図柄(特別図柄抽選の抽選結果)を指定するコマンドである。図柄種別指定コマンドは、停止図柄として、「はずれ図柄」又は「大当たりp図柄」(「大当たり1図柄」〜「大当たり3図柄」のうちいずれか)を指定する。図柄種別指定コマンドは、特別図柄の変動開始時に送信される。本実施形態では、図柄種別指定コマンドは、第1特別図柄抽選及び第2特別図柄抽選のそれぞれに対応するものが設定されている。
第1変動パターン指定コマンド及び第2変動パターン指定コマンドは、それぞれ、特別図柄(演出図柄)の変動表示の変動パターン(変動パターン番号)を指定するコマンドである。本実施形態では、第1変動パターン指定コマンド及び第2変動パターン指定コマンドは、それぞれ、変動パターン番号を指定することによって、当該変動パターン番号に対応付けられている変動時間(変動パターンの内容)を指定する。
第1変動パターン指定コマンド及び第2変動パターン指定コマンドは、それぞれ、特別図柄の変動開始時に送信される。本実施形態では、第1変動パターン指定コマンド及び第2変動パターン指定コマンドは、それぞれ、第1特別図柄抽選及び第2特別図柄抽選のそれぞれに対応するものが設定されている。
本実施形態では、第1変動パターンとして、互いに異なる内容の報知演出(後述する擬似変動表示等)が対応付けられた、m(複数)種類の変動パターン(変動時間)が設定されている。そして、第1変動パターン指定コマンドは、m種類の第1変動パターンのうち一のものを指定する。
本実施形態では、第1変動パターンの種別として、「通常変動パターン」及び「擬似連続変動パターン」が設定されている。
「通常変動パターン」とは、「擬似連続変動パターン」とは異なり、演出図柄z1,z2の変動表示中に、大当たり遊技状態が生起されることを期待させる表示が行われない第1変動パターンの種別をいう。
「擬似連続変動パターン」とは、演出図柄z1,z2の変動表示中に、2回以上の「擬似変動表示」が行われる第1変動パターンの種別をいう。
「擬似変動表示」とは、演出図柄表示領域a4における演出図柄z2の変動表示が継続されつつ、演出図柄表示領域a1〜a3のうち少なくとも1の領域において、演出図柄z1の通常変動表示が行われた後に、演出図柄z1の仮停止表示が行われる表示をいう。
「仮停止表示」とは、抽選結果表示位置において、一の種類の演出図柄z1が揺動(又は回転)される表示(抽選結果表示位置に表示されている演出図柄z1が変更されずに、該演出図柄z1が所定の動きで表示)をいう。
「通常変動表示」とは、抽選結果表示位置に表示される演出図柄z1が、順次、変更される(入れ替わる)表示をいう。なお、「抽選結果表示位置」とは、演出図柄z1が停止表示される位置をいう。
本実施形態では、「擬似連続変動パターン」として、2回の擬似変動表示が行われる「擬似連続変動1」、3回の擬似変動表示が行われる「擬似連続変動2」及び4回の擬似変動表示が行われる「擬似連続変動3」が設定されている。
そして、各第1変動パターンの期待値は、期待値が高いものから順に、「擬似連続変動3」、「擬似連続変動2」、「擬似連続変動1」、「通常変動パターン」(期待値高→期待値低)となるように設定されている。
「期待値」とは、当該「変動パターン」が選択された場合に、大当たり遊技状態が生起される可能性の度合いをいう。
本実施形態では、第2変動パターンとして、互いに異なる内容の報知演出(後述するリーチ表示等)が対応付けられた、n(複数)種類の変動パターン(変動時間)が設定されている。そして、第2変動パターン指定コマンドは、n種類の第2変動パターンのうち一のものを指定する。
本実施形態では、第2変動パターンの種別として、「通常変動パターン」及び「リーチ変動パターン」が設定されている。
「通常変動パターン」とは、「リーチ変動パターン」とは異なり、演出図柄z1,z2の変動表示中に、大当たり遊技状態が生起されることを期待させる表示が行われない第2変動パターンの種別をいう。
「リーチ変動パターン」とは、演出図柄z1,z2の変動表示中に、リーチ表示が行われる第2変動パターンの種別をいう。
「リーチ表示」とは、演出図柄z1,z2がリーチ状態を形成する表示をいう。「リーチ状態」とは、演出図柄表示領域a4における演出図柄z2の変動表示が継続されつつ、演出図柄表示領域a1〜a3のうち2以上の領域において演出図柄z1の仮停止表示が行われ、かつ、2以上の領域において仮停止表示されている演出図柄z1が、「大当たり図柄」に含まれる組み合わせとなる状態(例えば、2以上の演出図柄表示領域a1〜a3において互いに同一の数字を示す「数字図柄」が仮停止表示されている状態)をいう。
本実施形態では、「リーチ変動パターン」として、「ノーマルリーチ」、「スーパーリーチ」及び「スペシャルリーチ」が設定されている。
そして、各第2変動パターンの期待値は、期待値が高いものから順に、「スペシャルリーチ」、「スーパーリーチ」、「ノーマルリーチ」、「通常変動パターン」(期待値高→期待値低)となるように設定されている。
「期待値」とは、当該「変動パターン」が選択された場合に、大当たり遊技状態が生起される可能性の度合いをいう。
状態指定コマンドは、遊技状態を指定するコマンドである。状態指定コマンドは、時短制御の開始、時短制御の終了、特図高確率状態の設定及び特図低確率状態の設定のうち一のものを指定する。状態指定コマンドは、各制御の開始時又は終了時、各遊技状態の設定時に送信される。
第1先読み指定コマンドは、特別図柄(演出図柄)の停止図柄(特別図柄抽選の抽選結果)を指定するコマンドである。第1先読み指定コマンドは、特別図柄の停止図柄として、「はずれ図柄」又は「大当たりp図柄」(「大当たり1図柄」〜「大当たり3図柄」のうちいずれか)を指定する。第1先読み指定コマンドは、始動情報記憶時に送信される。本実施形態では、第1先読み指定コマンドは、第1特別図柄抽選及び第2特別図柄抽選のそれぞれに対応するものが設定されている。
第2先読み指定コマンドは、第1変動パターン(変動パターン番号)を指定するコマンドである。具体的には、第2先読み指定コマンドは、第1変動パターンが不定であること(「変動パターン不定」)又はm種類の第1変動パターンのうち一のもの(「変動パターンm」)を指定する。第2先読み指定コマンドは、始動情報記憶時に送信される。本実施形態では、第2先読み指定コマンドは、第1特別図柄抽選及び第2特別図柄抽選のそれぞれに対応するものが設定されている。
第3先読み指定コマンドは、第2変動パターン(変動パターン番号)を指定するコマンドである。具体的には、第3先読み指定コマンドは、第2変動パターンが不定であること(「変動パターン不定」)又はn種類の第2変動パターンのうち一のもの(「変動パターンn」)を指定する。第3先読み指定コマンドは、始動情報記憶時に送信される。本実施形態では、第3先読み指定コマンドは、第1特別図柄抽選及び第2特別図柄抽選のそれぞれに対応するものが設定されている。
「特図1保留数」とは、特図1表示装置61における第1特別図柄の報知表示(変動表示及び停止表示)が保留されている数をいう。また、「特図2保留数」とは、特図2表示装置62における第2特別図柄の報知表示(変動表示及び停止表示)が保留されている数をいう。
保留数減少指定コマンドは、特図保留数(特図1保留数又は特図2保留数)が「1」減少したことを指示するコマンドである。保留数減少指定コマンドは、特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)の変動開始時に送信される。
本実施形態では、保留数増加指定コマンド及び保留数減少指定コマンドのそれぞれは、第1特別図柄抽選及び第2特別図柄抽選のそれぞれに対応するものが設定されている。
ラウンド開始指定コマンドは、ラウンド遊技の開始を指定するコマンドである。ラウンド開始指定コマンドは、ラウンド遊技の開始時に送信される。
ラウンド終了指定コマンドは、ラウンド遊技の終了を指定するコマンドである。ラウンド終了指定コマンドは、ラウンド遊技の終了時に送信される。
エンディング指定コマンドは、エンディング期間の開始を指定するコマンドである。エンディング指定コマンドは、エンディング期間の開始時に送信される。
そして、主制御回路200は、シリアル通信によって、制御コマンドを払出制御回路400に対して送信する。払出制御回路400では、主制御回路200から制御コマンドを受信すると、シリアル通信受信割込みが発生し、この割込み処理によって、制御コマンドのデータをRAMの所定領域に記憶する。また、払出制御回路400は、シリアル通信によって、制御コマンドを主制御回路200に対して送信する。主制御回路200では、払出制御回路400から制御コマンドを受信すると、シリアル通信受信割込みが発生し、この割込み処理によって、制御コマンドのデータをRAM230の所定領域に記憶する。
パチンコ機1では、主制御回路200から払出制御回路400に対して送信される制御コマンドとして、賞球数指定コマンド等が設定されている。賞球数指定コマンドは、払い出しを行う賞球数を指定するコマンドである。本実施形態では、賞球数指定コマンドは、n個(n=1〜15)の賞球の払い出しを指定する。賞球数指定コマンドは、遊技球払出制御回路400による賞球の払い出しに係る遊技球払出動作の実行時に送信される。
また、パチンコ機1では、払出制御回路400から主制御回路200に対して送信される制御コマンドとして、払出中エラーの発生・解除、満タンエラーの発生・解除、球詰まりエラーの発生・解除等のそれぞれを指定するコマンドが設定されている。各制御コマンドは、各種エラーの発生・解除の検出時に送信される。
次に、主制御回路200で実行される処理を説明する。
まず、主制御回路200に構成されているハードウェアの機能について説明する。
パチンコ機1に電源が投入されると、ハード乱数発生回路270は、周波数発生回路260から1クロックが入力されるごと(本実施形態では、0.083[μs]ごと)に、ループカウンタの値を所定の範囲内(例えば、0〜65535の範囲内)において1ずつ更新するハード乱数更新処理を実行する。そして、ハード乱数更新処理によって、普通図柄抽選の当たり乱数、第1特別図柄抽選の大当たり乱数及び第2特別図柄抽選の大当たり乱数のそれぞれが更新される。なお、ハード乱数更新処理は、ハード乱数発生回路270(ハードウェア)の機能として実行され、後述するCPU210がソフトウェアに基づいて実行する処理とは独立して実行される。
また、パチンコ機1に電源が投入されると、第2出力ポート252の送信用シフトレジスタは、FIFOバッファに記憶されている制御コマンドを演出制御回路300に対して送信する制御コマンド送信処理を開始する。なお、制御コマンド送信処理は、第2出力ポート252(ハードウェア)の機能として実行され、後述するCPU210がソフトウェアに基づいて実行する処理とは独立して実行される。
図5は、主制御回路が実行するメインループ処理を示すフローチャートである。図6は、主制御回路が実行するシリアル通信受信割込み処理を示すフローチャートである。図7は、主制御回路が実行するタイマ割込み処理を示すフローチャートである。
主制御回路200は、パチンコ機1に電源が投入されると、メインルーチンとして、所定の初期化処理を実行した後に、メインループ処理を繰り返し実行する。また、主制御回路200は、所定の割込み発生要因の成立に応じて、割込み処理として、シリアル通信受信割込み処理、タイマ割込み処理等を実行する。
シリアル通信受信割込み処理の割込み発生要因は、払出制御回路400からの制御コマンドの受信となっている。タイマ割込み処理の割込み発生要因は、割込み要求信号の受信となっている。ここで、割込み要求信号は、所定割込み周期(本実施形態では、4.0[ms]周期)で発生する。
CPU210は、初期化処理が終了すると、図5に示すメインループ処理を開始する。メインループ処理が開始されると、ステップS30に移行する。
ステップS30では、割込み禁止処理を実行し、ステップS31に移行する。割込み禁止処理では、他の処理の割込みを禁止する割込み禁止状態を設定する。これにより、割込み禁止状態が設定されている期間中には、シリアル通信受信割込み処理、タイマ割込み処理等の割込みが禁止される。
ステップS31では、初期値乱数更新処理を実行し、ステップS32に移行する。初期値乱数更新処理では、初期値乱数を発生させるためのループカウンタの値を更新する。初期値乱数とは、プログラム上で発生する乱数であるソフト乱数(大当たり図柄乱数、変動パターン乱数等)の初期値及び終了値を更新(変更)するための乱数である。
すなわち、ソフト乱数を発生させるループカウンタは、予め設定された初期値から終了値までの範囲内において更新される。そして、ループカウンタの初期値及び終了値は、ループカウンタの乱数値が終了値に達するごとに変更される。この際、ループカウンタに設定される初期値及び終了値は、初期値乱数に基づいて決定される。
ステップS33では、制御コマンド格納処理を実行し、ステップS34に移行する。制御コマンド格納処理では、RAM230のポート出力要求バッファに記憶されている制御コマンドを、第2出力ポート252の送信用データレジスタに対して出力する。
これによって、送信用データレジスタに入力された制御コマンドは、FIFOバッファに記憶(格納)される。そして、FIFOバッファに記憶された制御コマンドは、送信用シフトレジスタによって、所定の順番で、演出制御回路300に対して送信される。
ステップS34では、割込み許可処理を実行し、ステップS35に移行する。割込み許可処理では、割込み禁止状態を解除する。これにより、ステップS34の割込み許可処理終了後からステップS30の割込み禁止処理が開始される前までの期間が割込み許可期間となり、当該割込み許可期間中において、シリアル通信受信割込み処理、タイマ割込み処理等の割込みが許可される。
ステップS35では、その他乱数更新処理を実行し、ステップS30に移行する。その他乱数更新処理では、ソフト乱数のうち大当たり図柄乱数を除いたもの(変動パターン乱数等)の更新を行う。
CPU210は、払出制御回路400から制御コマンドを受信すると、メインループ処理の割込み許可期間中又はタイマ割込み処理の割込み許可期間中において、図6に示すシリアル通信受信割込み処理を開始する。シリアル通信受信割込み処理が開始されると、ステップS100に移行する。
ステップS100では、レジスタ退避処理を実行し、ステップS101に移行する。レジスタ退避処理では、メインループ処理又はタイマ割込み処理の実行中に使用していたレジスタの値をRAM230の退避領域に退避させる。
ステップS101では、入力ポート240の受信バッファにデータ(制御コマンド)が存在するか否かを判定し、受信バッファにデータが存在すると判定した場合(Yes)には、ステップS102に移行し、受信バッファにデータが存在しないと判定した場合(No)には、ステップS103に移行する。
ステップS102では、受信データ格納処理を実行し、ステップS103に移行する。受信データ格納処理では、受信バッファに存在するデータ(制御コマンド)をRAM230の所定領域に格納する。
ステップS103では、レジスタ復帰処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。レジスタ復帰処理では、ステップS100で退避しておいたレジスタの値を復帰させる。そして、レジスタ復帰処理の終了後、メインループ処理又はタイマ割込み処理(スタックポインタで指示されるプログラムアドレス)に復帰する。
周波数発生回路260は、所定割込み周期(本実施形態では、4.0[ms])ごとに、割込み要求信号を発生させる。そして、CPU210は、割込み要求信号の発生に応じて、メインループ処理の割込み許可期間中において、図7に示すタイマ割込み処理を開始する。タイマ割込み処理が開始されると、ステップS200に移行する。
ステップS200では、レジスタ退避処理を実行し、ステップS201に移行する。レジスタ退避処理では、メインループ処理の実行中に使用していた全てのレジスタの値をRAM230の退避領域に退避させ、割込みを許可する。
ステップS201では、初期値乱数更新処理を実行し、ステップS202に移行する。ステップS201の初期値乱数更新処理は、ステップS31の初期値乱数更新処理と同一の処理となっている。
ステップS203では、スイッチチェック処理を実行し、ステップS204に移行する。スイッチチェック処理では、入力ポート240における各検知センサ101〜104からの検出信号の入力の有無をチェックする。そして、いずれかの検知センサ101〜104からの検出信号の入力を検出した場合には、該検出を示す情報をRAM230の所定領域に記憶する。
ステップS204では、特別図柄抽選に係る各種乱数を記憶する特図乱数記憶処理を実行し、ステップS205に移行する。特図乱数記憶処理については、後述する。
ステップS205では、特別図柄抽選の抽選結果を報知する特図変動処理を実行し、ステップS206に移行する。特図変動処理については、後述する。
ステップS206では、大当たり遊技状態を制御する大当たり遊技処理を実行し、ステップS207に移行する。大当たり遊技処理については、後述する。
普図乱数記憶処理では、普通図柄抽選の普図当たり乱数等を対応のループカウンタから取得して、取得した乱数(乱数値)を、普図始動情報として、RAM230の普図始動情報記憶領域に記憶する。
ステップS208では、普通図柄抽選の抽選結果を報知する普図変動処理を実行し、ステップS209に移行する。普図変動処理では、普図始動情報記憶領域において普図始動情報が記憶されているか否かを判定し、普図始動情報が記憶されていると判定した場合には、普図当たり判定処理及び普図報知表示開始処理を実行する。
普図当たり判定処理では、普図始動情報記憶領域に記憶されている普図始動情報に含まれる普図当たり乱数の値が当たり値と一致しているか否かを判定し、普図当たり乱数の値が当たり値と一致していると判定した場合には、停止図柄として「普図当たり図柄」を設定し、普図当たり乱数の値が当たり値と一致していないと判定した場合には、停止図柄として「はずれ図柄」を設定する。
普図報知表示開始処理では、普通図柄の変動時間を設定して、普図表示装置60において、普通図柄の変動表示を開始する。そして、普通図柄の変動表示が開始されてから設定された変動時間が経過した場合には、普図表示装置60において、普通図柄の表示が終了されて、普図当たり判定処理で設定された停止図柄による普通図柄の停止表示が行われる。
普図当たり遊技状態では、始動口開閉部材52aが閉止状態から開放状態に変位(開放)されて、第2始動口52への遊技球の入球が可能となる。始動口開閉部材52aは、開放状態とされてから所定の開放時間が経過したこと及び第2始動口52への遊技球の入球数が所定数に達したことのうち一方が達成された場合に、閉鎖状態とされる。
ステップS210では、賞球の払い出し動作を実行する賞球払出処理を実行し、ステップS211に移行する。賞球払出処理では、ステップS203の処理結果に基づいて、各検知センサ101〜103からの検出信号の入力の有無を判定する。そして、各検知センサ101〜103からの検出信号の入力があった場合には、賞球数指定コマンドを払出制御回路400に対して送信する。
本実施形態では、特図1始動球検知センサ101から検出信号の入力があった場合には、3[球]の賞球数を指定する賞球数指定コマンド、特図2始動球検知センサ102から検出信号の入力があった場合には、1[球]の賞球数を指定する賞球数指定コマンド、大入賞球検知センサ103から検出信号の入力があった場合には、5[球]の賞球数を指定する賞球数指定コマンドを払出制御回路400に対して送信する。
例えば、払出制御回路400から払出中エラーの発生、満タンエラーの発生又は球詰まりエラーの発生を指定する制御コマンドを受信した場合には、受信した制御コマンドが指定するエラーの発生を判定する。そして、当該エラーの発生の報知を指定する制御コマンドをRAM230のポート出力要求バッファに記憶する。
また、払出制御回路400から払出中エラーの解除、満タンエラーの解除又は球詰まりエラーの解除を指定する制御コマンドを受信した場合には、受信した制御コマンドが指定するエラーの解除を判定する。そして、当該エラーの発生の報知の停止を指定する制御コマンドをRAM230のポート出力要求バッファに記憶する。
ステップS212では、ポート出力処理を実行し、ステップS213に移行する。ポート出力処理では、各種制御信号が、普図表示装置60、特図1表示装置61、特図2表示装置62、状態表示装置63、始動口ソレノイド64、大入賞口ソレノイド65等に対して出力される。
ステップS213では、レジスタ復帰処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。レジスタ復帰処理では、ステップS200で退避しておいたレジスタの値を復帰させる。そして、レジスタ復帰処理の終了後、メインループ処理(スタックポインタで指示されるプログラムアドレス)に復帰する。
図8は、特図乱数記憶処理を示すフローチャートである。図9は、当選時乱数区分抽選テーブル、当選時第1変動パターン抽選テーブル及び当選時第2変動パターン抽選テーブルを示す図である。図10は、落選時乱数区分抽選テーブル、落選時第1変動パターン抽選テーブル及び落選時第2変動パターン抽選テーブルを示す図である。
特図乱数記憶処理は、ステップS204において実行されると、図8に示すように、まず、ステップS240に移行する。
ステップS240では、ステップS203の処理結果に基づいて、特図1始動球検知センサ101からの検出信号の入力を検出したか否かを判定し、入力を検出したと判定した場合(Yes)には、ステップS241に移行し、入力を検出しないと判定した場合(No)には、ステップS244に移行する。
ステップS241では、特図1保留数が上限数に達しているか否かを判定し、上限数に達していないと判定した場合(No)には、ステップS242に移行し、上限数に達していると判定した場合(Yes)には、ステップS244に移行する。
ここで、特図1保留数とは、特図1表示装置61における第1特別図柄の報知表示(変動表示及び停止表示)が保留されている数をいう。本実施形態では、特図1保留数の上限数は、「4」に設定されている。
ステップS242では、特図1乱数記憶処理を実行し、ステップS243に移行する。特図1乱数記憶処理では、第1特別図柄抽選の大当たり乱数、大当り図柄乱数、変動パターン乱数等を対応のループカウンタから取得して、取得した各種乱数(乱数値)を、特図1始動情報として、RAM230の特図1始動情報記憶領域に記憶する。
また、特図1乱数記憶処理では、保留数増加指定コマンドを、ポート出力要求バッファに格納する。
すなわち、先読み判定処理では、まず、第1特別図柄抽選の抽選結果を判定する。具体的には、対象特図1始動情報に含まれる大当たり乱数の値が当たり値と一致しているか否かを判定(事前大当たり判定)する。
ここで、ROM220には、大当たり乱数と当たり値との対応が登録された特別図柄抽選テーブルが格納されている。また、特別図柄抽選テーブルとして、特図低確率状態に対応する特別図柄抽選テーブルと、特図高確率状態に対応する特別図柄抽選テーブルと、が格納されている。特図低確率状態に対応する特別図柄抽選テーブルでは、当選確率が第1の確率(例えば、1/390)となるように、当たり値が登録されている。一方、特図高確率状態に対応する特別図柄抽選テーブルでは、当選確率が第1の確率より高い第2の確率(例えば、1/39)となるように、当たり値が登録されている。
そして、先読み判定処理では、現在設定されている遊技状態に対応する特別図柄抽選テーブルを読み出して、事前大当たり判定を行う。これにより、第1特別図柄抽選の抽選結果(当選又は落選)が判定される。なお、現在設定されている遊技状態は、RAM230の所定領域において特図低確率状態フラグ及び特図低確率状態フラグのうちいずれのフラグが記憶されているかに基づいて判定する。
ここで、ROM220には、大当たり図柄乱数と停止図柄(大当たり図柄)との対応が登録された大当たり図柄抽選テーブルが格納されている。また、大当たり図柄抽選テーブルとして、第1特別図柄抽選に対応する大当たり図柄抽選テーブルと、第2特別図柄抽選に対応する大当たり図柄抽選テーブルと、が格納されている。第1特別図柄抽選に対応する大当たり図柄抽選テーブルと第2特別図柄抽選に対応する大当たり図柄抽選テーブルとでは、各大当たり図柄が選択される確率が異なっている。
そして、先読み判定処理では、第1特別図柄抽選に対応する大当たり図柄抽選テーブルを用いて、大当たり図柄(「大当たり1図柄」〜「大当たり3図柄」のうちいずれか)を判定する。
また、先読み判定処理では、判定した停止図柄(「はずれ図柄」又は「大当たりp図柄」)を指定する第1先読み指定コマンドを、ポート出力要求バッファに格納する。
ここで、ROM220には、変動パターン乱数と変動パターン乱数の区分との対応が登録された乱数区分抽選テーブルが格納されている。また、乱数区分抽選テーブルとして、事前大当たり判定(大当たり判定)の結果(当選及び落選)のそれぞれに対応する乱数区分抽選テーブルが格納されている。
図9(a)に示すように、特別図柄抽選に当選した場合に対応する当選時乱数区分抽選テーブルには、変動パターンの区分として、「固定値」のみが登録されている。一方、図10(a)に示すように、特別図柄抽選に落選した場合に対応する落選時乱数区分抽選テーブルには、変動パターン乱数の区分として、「不定値」及び「固定値」が登録されている。
「不定値」とは、始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)の記憶(取得)時には、変動パターン(変動時間)が決定されず、当該始動情報に係る特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)の変動表示の開始時(ステップS255の実行時)において、当該変動表示の開始時の保留数(特図1保留数又は特図2保留数)等に基づいて、変動パターンが決定される変動パターン乱数の区分となっている。
「固定値」とは、特別図柄の変動表示の開始時における保留数等に関わらず、始動情報の記憶時(ステップS243の実行時)において、変動パターンの内容が決定される変動パターン乱数の区分となっている。
本実施形態では、変動パターン乱数の値は、0〜1999の範囲内で更新される。そして、当選時乱数区分抽選テーブルでは、0〜1999の全ての変動パターン乱数の値が「固定値」に設定されている。一方、落選時乱数区分抽選テーブルでは、0〜1700の範囲の変動パターン乱数の値が「不定値」に設定され、1701〜1999の範囲の変動パターン乱数の値が「固定値」に設定されている。
また、落選時第1変動パターン抽選テーブルとして、変動パターン乱数の区分が不定値である場合に対応する落選時不定値用第1変動パターン抽選テーブルと、変動パターン乱数の区分が固定値である場合に対応する落選時固定値用第1変動パターン抽選テーブルと、が格納されている。
図9(b)に示すように、当選時第1変動パターン抽選テーブルには、第1変動パターンの内容として、「通常変動パターン」及び「擬似連続変動パターン」が登録されている。
一方、図10(b)に示すように、落選時不定値用第1変動パターン抽選テーブルには、第1変動パターンの内容として、「通常変動パターン」のみが登録されている(「擬似連続変動パターン」が登録されていない)。ここで、図10(b)に示す、変動パターン乱数の値が0〜1700の範囲に対応する部分が、落選時不定値用第1変動パターン抽選テーブルとなっている。
一方、図10(b)に示すように、落選時固定値用第1変動パターン抽選テーブルには、第1変動パターンの内容として、「通常変動パターン」及び「擬似連続変動パターン」が登録されている。ここで、図10(b)に示す、変動パターン乱数の値が1701〜1999の範囲に対応する部分が、落選時固定値用第1変動パターン抽選テーブルとなっている。
そして、時短制御の実行中に対応する落選時不定値用第1変動パターン抽選テーブルでは、時短制御の停止中に対応する落選時不定値用第1変動パターン抽選テーブルと比較して、短い変動時間(例えば、0.5[s])に係る第1変動パターンの内容が登録されている。また、保留数が多いほど短い変動時間に係る第1変動パターンの内容が決定されるように、各保留数に対応する落選時不定値用第1変動パターン抽選テーブルの内容が設定されている。
ここで、本実施形態では、「擬似連続変動3」は、当選時第1変動パターン抽選テーブルにのみ登録されている(落選時固定値用第1変動パターン抽選テーブルには登録されていない)。一方、「擬似連続変動1」及び「擬似連続変動2」は、それぞれ、当選時第1変動パターン抽選テーブル及び落選時固定値用第1変動パターン抽選テーブルのそれぞれに登録されている。
これによって、「擬似連続変動3」は、特別図柄抽選の結果が当選である場合にのみ選択され得る。一方、「擬似連続変動1」及び「擬似連続変動2」は、それぞれ、特別図柄抽選の結果に関わらず選択され得る。
また、落選時第2変動パターン抽選テーブルとして、変動パターン乱数の区分が不定値である場合に対応する落選時不定値用第2変動パターン抽選テーブルと、変動パターン乱数の区分が固定値である場合に対応する落選時固定値用第2変動パターン抽選テーブルと、が格納されている。
図9(c)に示すように、当選時第2変動パターン抽選テーブルには、第2変動パターンの内容として、「リーチ変動パターン」のみが登録されている(「通常変動パターン」が登録されていない)。
一方、図10(c)に示すように、落選時不定値用第2変動パターン抽選テーブルには、第2変動パターンの内容として、「通常変動パターン」のみが登録されている(「リーチ変動パターン」が登録されていない)。ここで、図10(c)に示す、変動パターン乱数の値が0〜1700の範囲に対応する部分が、落選時不定値用第2変動パターン抽選テーブルとなっている。
一方、図10(c)に示すように、落選時固定値用第2変動パターン抽選テーブルには、第2変動パターンの内容として、「リーチ変動パターン」のみが登録されている(「通常変動パターン」が登録されていない)。ここで、図10(c)に示す、変動パターン乱数の値が1701〜1999の範囲に対応する部分が、落選時固定値用第2変動パターン抽選テーブルとなっている。
そして、時短制御の実行中に対応する落選時不定値用第2変動パターン抽選テーブルでは、時短制御の停止中に対応する落選時不定値用第2変動パターン抽選テーブルと比較して、短い変動時間(例えば、0.5[s])に係る第2変動パターンの内容が登録されている。また、保留数が多いほど短い変動時間に係る第2変動パターンが決定されるように、各保留数に対応する落選時不定値用第2変動パターン抽選テーブルの内容が設定されている。
次に、当選時第1変動パターン抽選テーブルを読み出して、第1変動パターンの内容(「通常変動パターン」又は「擬似連続変動パターン」)を判定する。また、当選時第2変動パターン抽選テーブルを読み出して、第2変動パターンの内容(「リーチ変動パターン」)を判定する。さらに、判定した第1変動パターンの内容(「変動パターンm」)を指定する第2先読み指定コマンド及び判定した第2変動パターンの内容(「変動パターンn」)を指定する第3先読み指定コマンドを、ポート出力要求バッファに格納する。
そして、変動パターン乱数の区分が「不定値」であると判定した場合には、「変動パターン不定」を指定する第2先読み指定コマンド及び「変動パターン不定」を指定する第3先読み指定コマンドを、ポート出力要求バッファに格納する。
一方、変動パターン乱数の区分が「固定値」であると判定した場合には、落選時固定値用第1変動パターン抽選テーブルを読み出して、第1変動パターンの内容(「通常変動パターン」又は「擬似連続変動パターン」)を判定する。また、落選時固定値用第2変動パターン抽選テーブルを読み出して、第2変動パターンの内容(「リーチ変動パターン」)を判定する。さらに、判定した第1変動パターンの内容(「変動パターンm」)を指定する第2先読み指定コマンド及び判定した第2変動パターンの内容(「変動パターンn」)を指定する第3先読み指定コマンドを、ポート出力要求バッファに格納する。
一方、変動パターン乱数の区分が「固定値」と判定された場合には、具体的な一の変動パターン(第1変動パターン及び第2変動パターン)の内容が判定されて、判定された変動パターンの内容を指示する第2先読み指定コマンド及び第3先読み指定コマンドが演出制御回路300に対して送信される。
ステップS245では、特図2保留数が上限数に達しているか否かを判定し、上限数に達していないと判定した場合(No)には、ステップS246に移行し、上限数に達していると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して次の処理(S205)に移行する。
ここで、特図2保留数とは、特図2表示装置62における第2特別図柄の報知表示(変動表示及び停止表示)が保留されている数をいう。本実施形態では、特図2保留数の上限数は、「4」に設定されている。
ステップS246では、特図2乱数記憶処理を実行し、ステップS247に移行する。特図2乱数記憶処理では、第2特別図柄抽選の大当たり乱数、大当り図柄乱数、変動パターン乱数等を対応のループカウンタから取得して、取得した各種乱数(乱数値)を、特図2始動情報(遊技状態)として、RAM230の特図2始動情報記憶領域に記憶する。
また、特図2乱数記憶処理では、保留数増加指定コマンドを、ポート出力要求バッファに格納する。
ステップS247では、先読み判定処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(S205)に移行する。先読み判定処理では、ステップS246で特図2始動情報記憶領域に記憶した特図2始動情報に基づいて、各種抽選結果を事前判定する。
ステップS247の先読み判定処理は、ステップS243の先読み判定処理と同様の処理となっているため、説明を省略する。
図11は、特図変動処理を示すフローチャートである。
特図変動処理は、ステップS205において実行されると、図11に示すように、まず、ステップS250に移行する。
ステップS250では、大当たり遊技状態の生起中であるか否かを判定し、大当たり遊技状態の生起中でないと判定した場合(No)には、ステップS251に移行し、大当たり遊技状態の生起中であると判定した場合(Yes)には、一連の処理を終了して次の処理(S206)に移行する。
ステップS251では、特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)の報知表示中であるか否かを判定し、特別図柄の報知表示中でないと判定した場合(No)には、ステップS252に移行し、特別図柄の報知表示中であると判定した場合(Yes)には、ステップS257に移行する。ここで、特別図柄の報知表示中とは、特別図柄の変動表示又は停止表示が行われている期間中をいう。
ステップS253では、大当たり判定処理を実行し、ステップS254に移行する。大当たり判定処理では、RAM230の始動情報記憶領域(特図1始動情報記憶領域又は特図2始動情報記憶領域)に記憶されている始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)に含まれる大当たり乱数を読み出して、この大当たり乱数の値が大当たり値と一致しているか否かを判定(大当たり判定)する。そして、大当たり乱数の値が大当たり値と一致している場合には、「大当たり」と判定し、大当たり乱数の値が大当たり値と一致していない場合には、「はずれ」と判定する。
この際、本実施形態では、始動情報記憶領域(特図1始動情報記憶領域及び特図2始動情報記憶領域)に記憶されている始動情報(特図1始動情報及び特図2始動情報)は、特図1始動情報及び特図2始動情報を通じて、先に取得(記憶)された始動情報から順に、大当たり判定が実行される。なお、特図2始動情報記憶領域において特図2始動情報が記憶されている場合には、特図1始動情報に対して優先して、該特図2始動情報に基づく大当たり判定を実行する構成としても構わない。以下、ステップS253において大当たり判定が実行された始動情報を、「判定始動情報」とする。
大当たり判定は、ステップS243,S247の処理における判定(事前大当たり判定)と同様に行う。具体的には、判定始動情報に含まれる大当たり乱数と、現在設定されている遊技状態に対応する特別図柄抽選テーブルとに基づいて、大当たり判定を行う。これにより、特別図柄抽選の抽選結果(当選又は落選)が判定される。
ここで、現在設定されている遊技状態は、RAM230の所定領域において特図低確率状態フラグ及び特図低確率状態フラグのうちいずれのフラグが記憶されているかに基づいて判定する。
停止図柄の判定は、ステップS243,S247の処理における判定と同様に行う。具体的には、大当たり判定で特別図柄抽選に当選したと判定した場合には、判定始動情報に含まれる大当たり図柄乱数と、判定始動情報に係る抽選の種類(第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選)に対応する大当たり図柄抽選テーブルとに基づいて、大当たり図柄の種類(「大当たり1図柄」〜「大当たり3図柄」のうちいずれか)を判定する。
一方、大当たり判定で特別図柄抽選に落選したと判定した場合には、停止図柄として、「はずれ図柄」が判定される。
そして、停止図柄設定処理では、停止図柄させる特別図柄の態様として、決定した停止図柄を設定する。また、決定した停止図柄に対応する図柄種別指定コマンド(「大当たりp図柄」又は「はずれ図柄指定」)を、ポート出力要求バッファに格納する。
変動時間設定処理では、まず、判定始動情報に含まれる変動パターン乱数に基づいて、変動パターン乱数の区分を判定する。変動パターン乱数の区分の判定は、ステップS243,S247の処理における判定と同様に行う。
具体的には、判定始動情報に含まれる変動パターン乱数と、大当たり判定の結果に対応する乱数区分決定テーブル(当選時乱数区分決定テーブル又は落選時乱数区分決定テーブル)とに基づいて、変動パターン乱数の区分(「固定値」又は「不定値」)を判定する。
次に、判定始動情報に含まれる変動パターン乱数に基づいて、第1変動パターンの内容(変動パターン番号)及び第2変動パターンの内容(変動パターン番号)のそれぞれを判定する(変動パターン判定)。
具体的には、大当たり判定の結果が当選である場合には、判定始動情報に含まれる変動パターン乱数と、当選時第1変動パターン決定テーブル(図9(b)参照)とに基づいて、第1変動パターンの内容を判定する。本実施形態では、大当たり判定の結果が当選である場合には、第1変動パターンの内容として、「通常変動パターン」又は「擬似連続変動パターン」が決定される。
また、大当たり判定の結果が当選である場合には、判定始動情報に含まれる変動パターン乱数と、当選時第2変動パターン決定テーブル(図9(c)参照)とに基づいて、第2変動パターンの内容を判定する。本実施形態では、大当たり判定の結果が当選である場合には、第2変動パターンの内容として、「リーチ変動パターン」が決定される。
この際、変動パターンの区分が「不定値」と判定された場合には、現在の時短制御の実行状況、保留数(特図1保留数又は特図2保留数)等の組み合わせに対応する落選時不定値用第1変動パターン決定テーブルに基づいて、第1変動パターンの内容を判定する。
本実施形態では、変動パターン乱数の区分が「固定値」である場合には、第1変動パターンの内容として、「通常変動パターン」又は「擬似連続変動パターン」が決定される。一方、変動パターン乱数の区分が「不定値」である場合にも、第1変動パターンの内容として、「通常変動パターン」が決定される。
また、大当たり判定の結果が落選である場合には、判定始動情報に含まれる変動パターン乱数と、判定した変動パターン乱数の区分に対応する落選時第2変動パターン決定テーブル(落選時不定値用第2変動パターン決定テーブル又は落選時固定値用第2変動パターン決定テーブル)(図10(c)参照)とに基づいて、第2変動パターンの内容を判定する。
この際、変動パターンの区分が「不定値」と判定された場合には、現在の時短制御の実行状況、保留数(特図1保留数又は特図2保留数)等の組み合わせに対応する落選時不定値用第2変動パターン決定テーブルに基づいて、第1変動パターンの内容を判定する。
本実施形態では、変動パターン乱数の区分が「固定値」である場合には、第2変動パターンの内容として、「リーチ変動パターン」が決定される。一方、変動パターン乱数の区分が「不定値」である場合には、第2変動パターンの内容として、「通常変動パターン」が決定される。
また、変動時間設定処理では、判定した第1変動パターンの内容を指定する第1変動パターン指定コマンド(変動パターンm指定)及び判定した第2変動パターンの内容を指定する第2変動パターン指定コマンド(変動パターンn指定)を、ポート出力要求バッファに格納する。
さらに、特図保留数(特図1保留数又は特図2保留数)を1減算し、保留数減少指定コマンドを、ポート出力要求バッファに格納する。
そして、特図1表示装置61又は特図2表示装置62において、特別図柄(第1特別図柄又は第2特別図柄)の変動表示を開始するとともに、設定した特図変動時間タイマによる変動時間の計測を開始する。
また、RAM230の始動情報記憶領域に記憶されている判定始動情報を消去して、当該判定始動情報を、RAM230の変動中始動情報記憶領域に記憶する。
ステップS257では、特図変動時間タイマに基づいて、ステップS256で設定した特別図柄の変動時間が経過したか否かを判定し、設定した特別図柄の変動時間が経過したと判定した場合(Yes)には、ステップS258に移行し、設定した特別図柄の変動時間が経過していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(S206)に移行する。
また、報知表示終了処理では、停止指定コマンドを、ポート出力要求バッファに格納する。
ステップS259では、ステップS258で停止表示された停止図柄が「大当たり図柄」(「大当たり1図柄」〜「大当たり3図柄」のうちいずれか)であるか否かを判定し、大当たり図柄であると判定した場合(Yes)には、ステップS260に移行し、大当たり図柄でないと判定した場合(No)には、ステップS261に移行する。
次に、生起させる大当たり遊技状態の種別に対応する大当たり遊技状態フラグ及びオープニング期間中フラグを、RAM230の所定領域に設定する。また、所定のオープニング時間を、オープニング期間タイマに設定して、オープニング期間タイマによる設定したオープニング時間の計測を開始する。さらに、オープニング指定コマンドを、ポート出力要求バッファに格納する。
また、現在、時短制御を実行中である場合には、時短制御を停止して、RAM230の所定領域に記載されている時短制御フラグを消去するとともに、時短カウンタの値をリセットする。そして、時短制御の終了を指定する状態指定コマンドを、ポート出力要求バッファに格納する。
ステップS261では、時短制御を実行中であるか否かを判定し、時短制御を実行中であると判定した場合(Yes)には、ステップS262に移行し、時短制御を実行中でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(S206)に移行する。
ステップS262では、時短制御を終了するか否かを判定し、時短制御を終了すると判定した場合(Yes)には、ステップS263に移行し、時短制御を終了しないと判定した場合(No)には、ステップS264に移行する。
本実施形態では、時短回数カウンタの値が「0」となっている場合には、時短制御を終了すると判定し、時短回数カウンタの値が「1」以上の場合には、時短制御を終了しないと判定する。
ステップS263では、時短制御停止処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(S206)に移行する。時短制御停止処理では、時短制御を停止して、時短回数カウンタの値をリセットする。そして、時短制御の終了を指定する状態指定コマンドを、ポート出力要求バッファに格納する。
ステップS264では、時短回数カウンタ更新処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(S206)に移行する。時短回数カウンタ更新処理では、時短回数カウンタに設定されている値から「1」を減算した値を、新たに時短回数カウンタに設定する。
図12は、大当たり遊技処理を示すフローチャートである。
大当たり遊技処理は、ステップS206において実行されると、図12に示すように、まず、ステップS270に移行する。
ステップS270では、大当たり遊技状態の生起中であるか否かを判定し、大当たり遊技状態の生起中であると判定した場合(Yes)には、ステップS271に移行し、大当たり遊技状態の生起中でないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(S207)に移行する。
ここで、大当たり遊技状態の生起中であるか否かは、RAM230の所定領域において大当たり遊技状態フラグが設定されているか否かに基づいて判定する。
ステップS271では、オープニング期間中であるか否かを判定し、オープニング期間中であると判定した場合(Yes)には、ステップS272に移行し、オープニング期間中でないと判定した場合(No)には、ステップS274に移行する。
ここで、オープニング期間中であるか否かは、RAM230の所定領域においてオープニング期間中フラグが設定されているか否かに基づいて判定する。
ステップS272では、オープニング期間を終了するか否かを判定し、オープニング期間を終了すると判定した場合(Yes)には、ステップS273に移行し、オープニング期間を終了しないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(S207)に移行する。
ここで、オープニング期間タイマに設定されたオープニング時間が経過した場合に、オープニング期間を終了すると判定する。
具体的には、ラウンド遊技開始処理では、まず、RAM230の所定領域に設定されている大当たり遊技状態フラグに基づいて、現在の大当たり遊技状態の種別(「大当たり1」〜「大当たり3」のうちいずれか)を確認する。
次に、確認した大当たり遊技状態の種別に対応するラウンド遊技回数(7[回]又は16[回])を、ラウンド遊技カウンタに設定する。さらに、確認した大当たり遊技状態の種別に対応する最長開放時間(30.0[s])を、ラウンド遊技タイマに設定する。
そして、大入賞口開閉部材53aの開放を開始して、設定したラウンド遊技タイマによる大入賞口開閉部材53aの開放時間の計測を開始するとともに、大入賞口入球数カウンタによる大入賞口53への遊技球の入球数のカウントを開始する。
また、RAM230の所定領域に設定されているオープニング期間中フラグを解除するとともに、ラウンド遊技中フラグを、RAM230の所定領域に設定する。さらに、ラウンド開始指定コマンドを、ポート出力要求バッファに格納する。
ここで、インターバル期間中であるか否かは、RAM230の所定領域においてインターバル期間中フラグが設定されているか否かに基づいて判定する。
ステップS275では、インターバル期間を終了するか否かを判定し、インターバル期間を終了すると判定した場合(Yes)には、ステップS276に移行し、インターバル期間を終了しないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(S207)に移行する。
ここで、インターバル期間タイマに設定されたインターバル時間が経過した場合に、インターバル期間を終了すると判定する。
具体的には、ラウンド遊技開始処理では、まず、RAM230の所定領域に設定されている大当たり遊技状態フラグに基づいて、現在の大当たり遊技状態の種類(「大当たり1」〜「大当たり3」のうちいずれか)を確認する。
次に、確認した大当たり遊技状態の種類に対応する最長開放時間(30.0[s])を、ラウンド遊技タイマに設定する。
そして、大入賞口開閉部材53aの開放を開始して、設定したラウンド遊技タイマによる大入賞口開閉部材53aの開放時間の計測を開始するとともに、大入賞口入球数カウンタによる大入賞口53への遊技球の入球数のカウントを開始する。
また、RAM230の所定領域に設定されているインターバル期間中フラグを解除(消去)するとともに、ラウンド遊技中フラグを、RAM230の所定領域に設定する。さらに、ラウンド開始指定コマンドを、ポート出力要求バッファに格納する。
ここで、ラウンド期間中であるか否かは、RAM230の所定領域においてラウンド遊技中フラグが設定されているか否かに基づいて判定する。
ステップS278では、ラウンド遊技終了条件を満たすか否かを判定し、ラウンド遊技終了条件を満たすと判定した場合(Yes)には、ステップS279に移行し、ラウンド遊技終了条件を満たさないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(S207)に移行する。
ここで、ラウンド遊技タイマに設定された最長開放時間が経過したこと、及び、大入賞口入球数カウンタによりカウントされた大入賞口53への遊技球の入球数が所定入賞上限数(本実施形態では、10[球])に達したこと、のうち一方が達成された場合に、ラウンド遊技終了条件を満たすと判定する。
また、ラウンド遊技カウンタに設定されている値から「1」を減算した値を、新たにラウンド遊技カウンタに設定するとともに、RAM230の所定領域に設定されているラウンド遊技中フラグを解除する。さらに、ラウンド終了指定コマンドを、ポート出力要求バッファに格納する。
ステップS280では、最終回のラウンド遊技が終了したか否かを判定し、最終回のラウンド遊技が終了していないと判定した場合(No)には、ステップS281に移行し、最終回のラウンド遊技が終了したと判定した場合(Yes)には、ステップS282に移行する。
ここで、ラウンド遊技カウンタに設定されている値が「1」以上である場合には、最終回のラウンド遊技が終了していないと判定し、ラウンド遊技カウンタに設定されている値が「0」である場合には、最終回のラウンド遊技が終了したと判定する。
ステップS282では、エンディング期間開始処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(S207)に移行する。エンディング期間開始処理では、エンディング期間中フラグを、RAM230の所定領域に設定する。また、所定のエンディング時間を、エンディング期間タイマに設定して、エンディング期間タイマによる設定したエンディング時間の計測を開始する。さらに、エンディング指定コマンドを、ポート出力要求バッファに格納する。
ここで、エンディング期間タイマに設定されたエンディング時間が経過した場合に、エンディング期間を終了すると判定する。
ステップS284では、大当たり遊技状態終了処理を実行し、ステップS285に移行する。大当たり遊技状態終了処理では、RAM230の所定領域に設定されている大当たり遊技状態フラグを解除する。
また、終了に係る大当たり遊技状態の種別が「大当たり2」又は「大当たり3」である場合には、特図高確率状態フラグをRAM230の所定領域に設定するとともに、特図高確率状態の設定を指定する状態指定コマンドを、ポート出力要求バッファに格納する。
一方、終了に係る大当たり遊技状態の種別が「大当たり1」である場合には、特図低確率状態フラグをRAM230の所定領域に設定するとともに、特図低確率状態の設定を指定する状態指定コマンドを、ポート出力要求バッファに格納する。
本実施形態では、全ての種別に係る大当たり遊技状態の終了に応じて、時短制御を開始する。したがって、ステップS285では、必ず、時短制御を開始すると判定される。
ステップS286では、時短制御開始処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(S207)に移行する。時短制御実行処理では、時短制御フラグをRAM230の所定領域に設定して、時短制御を開始する。また、所定回数(本実施形態では、70[回])を、時短カウンタに設定する。さらに、時短制御の開始を指定する状態指定コマンドを、ポート出力要求バッファに格納する。
次に、演出制御回路300のCPU310がROM320に記憶されているプログラム(ソフトウェア)に基づいて実行する演出制御処理について説明する。
図13は、演出制御回路が実行するメインループ処理を示すフローチャートである。図14は、演出制御回路が実行するシリアル通信受信割込み処理を示すフローチャートである。図15は、演出制御回路が実行するタイマ割込み処理を示すフローチャートである。
演出制御回路300は、パチンコ機1に電源が投入されると、メインルーチンとして、所定の初期化処理を実行した後に、メインループ処理を繰り返し実行する。また、演出制御回路300は、所定の割込み発生要因の成立に応じて、割込み処理として、リアル通信受信割込み処理、タイマ割込み処理等を実行する。
シリアル通信受信割込み処理の割込み発生要因は、主制御回路200からの制御コマンドの受信となっている。タイマ割込み処理の割込み発生要因は、割込み要求信号の受信となっている。ここで、割込み要求信号は、所定割込み周期(本実施形態では、4.0[ms]周期)で発生する。
演出制御回路300のCPUは、パチンコ機1に対して電源が投入されると、初期化処理を実行した後に、図13に示すメインループ処理を開始する。メインループ処理が開始されると、ステップS50に移行する。
ステップS50では、割込み禁止処理を実行し、ステップS51に移行する。割込み禁止処理では、他の処理の割込みを禁止する割込み禁止状態を設定する。これにより、割込み禁止状態が設定されている期間中には、シリアル通信受信割込み処理、タイマ割込み処理等の割込みが禁止される。
ステップS51では、制御コマンド解析処理を実行し、ステップS52に移行する。制御コマンド解析処理では、主制御回路200から受信した制御コマンドの解析を行う。
ステップS53では、演出用乱数更新処理を実行し、ステップS50に移行する。演出用乱数更新処理では、演出内容の抽選に用いる各種乱数を発生させるためのループカウンタの値を更新する。
演出制御回路300のCPUは、主制御回路200から制御コマンドを受信すると、メインループ処理の割込み許可期間中又はタイマ割込み処理の割込み許可期間中において、図14に示すシリアル通信受信割込み処理を開始する。シリアル通信受信割込み処理が開始されると、ステップS400に移行する。
ステップS400では、レジスタ退避処理を実行し、ステップS401に移行する。レジスタ退避処理では、メインループ処理又はタイマ割込み処理の実行中に使用していたレジスタの値をRAMの退避領域に退避させる。
ステップS401では、入力ポート(図示せず)の受信バッファ(図示せず)に制御コマンド(データ)が記憶されているか否かを判定し、受信バッファに制御コマンドが記憶されていると判定した場合(Yes)には、ステップS402に移行し、受信バッファに制御コマンドが記憶されていないと判定した場合(No)には、ステップS403に移行する。
ステップS402では、受信データ格納処理を実行し、ステップS403に移行する。受信データ格納処理では、受信バッファに記憶されている制御コマンドをRAMのコマンドバッファ領域に記憶する。
ステップS403では、レジスタ復帰処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。レジスタ復帰処理では、ステップS400で退避しておいたレジスタの値を復帰させる。そして、レジスタ復帰処理の終了後、メインループ処理又はタイマ割込み処理(スタックポインタで指示されるプログラムアドレス)に復帰する。
演出制御回路300の周波数発生回路(図示せず)は、所定割込み周期(本実施形態では、4.0[ms])ごとに、割込み要求信号を発生させる。そして、演出制御回路300のCPUは、割込み要求信号の発生に応じて、メインループ処理の割込み許可期間中において、図15に示すタイマ割込み処理を開始する。タイマ割込み処理が開始されると、ステップS500に移行する。
ステップS500では、レジスタ退避処理を実行し、ステップS501に移行する。レジスタ退避処理では、メインループ処理の実行中に使用していた全てのレジスタの値をRAMの退避領域に退避させ、割込みを許可する。
ステップS501では、演出フラグ設定処理を実行し、ステップS502に移行する。演出フラグ設定処理では、状態指定コマンドを受信したか否かを判定し、状態指定コマンドを受信したと判定した場合には、各種演出フラグの設定を行う。なお、状態指令コマンドを受信したか否かは、状態指定コマンドがRAM320のコマンドバッファ領域に保存されているか否かに基づいて判定する。
具体的には、特図高確率状態を指定する状態指定コマンドを受信した場合には、確変演出フラグを、RAMの所定領域に設定する。一方、特図低確率状態を指定する状態指定コマンドを受信した場合には、RAMの所定領域に設定されている確変演出フラグを解除する。
また、時短制御の開始を指定する状態指定コマンドを受信した場合には、時短演出フラグを、RAMの所定領域に設定する。一方、時短制御の終了を指定する状態指定コマンドを受信した場合には、RAMの所定領域に設定されている時短演出フラグを解除する。
ステップS503では、変動時演出管理処理を実行し、ステップS504に移行する。変動時演出管理処理については、後述する。
ステップS504では、大当たり演出管理処理を実行し、ステップS505に移行する。大当たり演出管理処理については、後述する。
ステップS505では、レジスタ復帰処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。レジスタ復帰処理では、ステップS500で退避しておいたレジスタの値を復帰させる。そして、レジスタ復帰処理の終了後、メインループ処理(スタックポインタで指示されるプログラムアドレス)に復帰する。
図16は、入賞時演出管理処理を示すフローチャートである。図17は、歌詞画像の一例を示す図である。図18は、大当たり演出において出力される楽曲の構成を示す図である。図19は、先読み予告演出の一例を示す図である。
入賞時演出管理処理は、ステップS502において実行されると、図16に示すように、まず、ステップS600に移行する。
ステップS600では、保留数増加指定コマンドを受信したか否かを判定し、保留数増加指定コマンドを受信したと判定した場合(Yes)には、ステップS601に移行し、保留数増加指定コマンドを受信していないと判定した場合(No)には、ステップS602に移行する。保留数増加指定コマンドを受信したか否かは、保留数増加指定コマンドがRAMのコマンドバッファ領域に保存されているか否かに基づいて判定する。
ステップS601では、保留数増加表示処理を実行し、ステップS602に移行する。保留数増加表示処理では、画像表示装置11の表示画面11aに設定された保留図柄表示領域bにおいて、新たに取得された始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)に対応する保留図柄hの表示を開始する。
ステップS603では、保留数減少表示処理を実行し、ステップS604に移行する。保留数減少表示処理では、保留図柄表示領域bにおいて、特別図柄の報知表示が開始された始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)に対応する保留図柄hの表示を終了する。
ステップS604では、先読み指定コマンド(第1先読み指定コマンド、第2先読み指定コマンド及び第3先読み指定コマンド)を受信したか否かを判定し、全ての先読み指定コマンドを受信したと判定した場合(Yes)には、ステップS605に移行し、少なくとも一の先読み指定コマンドを受信していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(S503)に移行する。先読み指定コマンドを受信したか否かは、先読み指定コマンドがRAMのコマンドバッファ領域に保存されているか否かに基づいて判定する。
演出制御回路300のRAMの所定領域には、保留情報を記憶することが可能な保留情報記憶領域が設定されている。保留情報記憶領域には、所定数(本実施形態では、8つ)を限度として、保留情報を記憶することが可能となっている。
そして、先読み情報解析処理では、第1先読み指定コマンドが指定する停止図柄の種類(「はずれ図柄」又は「大当たりp図柄」)と、第2先読み指定コマンドが指定する第1変動パターンの内容(「変動パターン不定」又は「変動パターンm」)と、第3先読み指定コマンドが指定する第2変動パターンの内容(「変動パターン不定」又は「変動パターンn」)と、を解析して、指定されている停止図柄の種類、第1変動パターンの内容及び第2変動パターンの内容を、保留情報として、RAMの保留情報記憶領域に記憶する。
これによって、保留情報記憶領域には、主制御回路200のRAM230の始動情報記憶領域に記憶されている各始動情報に対応する保留情報が記憶される。
以下、ステップS605で保留情報記憶領域に記憶された保留情報を、「対象保留情報」とする。
ステップS607では、先読み予告演出実行条件を満たすか否かを判定し、先読み予告演出実行条件を満たすと判定した場合(Yes)には、ステップS608に移行し、先読み予告演出実行条件を満たさないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(S503)に移行する。
ここで、「先読み予告演出実行条件」とは、先読み予告演出の開始を許可するための条件となっている。「先読み予告演出」とは、対象保留情報の内容(特別図柄抽選の結果、第1変動パターンの内容、第2変動パターンの内容)を示唆する演出をいう。本実施形態に係る先読み予告演出は、特に、対象保留情報が示す第2変動パターンの内容を示唆する演出となっている。
そして、本実施形態では、(a)特図低確率状態の生起中であること、(b)時短制御が実行されていないこと、(c)保留情報記憶領域において、対象保留情報より先に演出図柄z1,z2の報知表示が実行される保留情報(以下、「先行保留情報」とする)が記憶されていること、及び、(d)第2変動パターンの内容として「リーチ変動パターン」を示す先行保留情報が存在しないこと、の全てを満たす場合に、先読み予告演出実行条件を満たすと判定される。
演出制御回路300のROMには、先読み予告演出抽選乱数と先読み予告演出抽選の当たり値との対応が登録された先読み予告演出抽選テーブルが格納されている。また、先読み予告演出抽選テーブルとして、対象保留情報が示す第2変動パターンの内容が「リーチ変動パターン」である場合に対応する第1先読み予告演出抽選テーブルと、対象保留情報が示す第2変動パターンの内容が「通常変動パターン」(「変動パターン不定」)である場合に対応する第2先読み予告演出抽選テーブルと、が格納されている。
第1先読み予告演出抽選テーブルでは、第2先読み予告演出抽選と比較して当選確率が高くなるように、先読み予告演出抽選の当たり値が設定されている。
そして、先読み予告演出抽選処理では、まず、所定の乱数カウンタから先読み予告演出抽選乱数を取得する。また、対象保留情報が示す第2変動パターンの内容を確認して、この確認結果に対応する先読み予告演出抽選テーブルを読み出す。そして、取得した先読み予告演出抽選乱数及び先読み予告演出抽選テーブルに基づいて、先読み予告演出を実行するか否かを判定する。
ステップS609では、ステップS608で実行された先読み予告演出抽選に当選したか否かを判定し、先読み予告演出抽選に当選したと判定した場合(Yes)には、ステップS610に移行し、先読み予告演出抽選に落選したと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(S503)に移行する。
ここで、先読み予告演出の内容について説明する。
先読み予告演出は、複数回の個別演出から構成される。本実施形態では、先読み予告演出は、先行保留情報及び対象保留情報のそれぞれに対応する個別演出から構成される。
例えば、保留情報記憶領域において4つの保留情報(3つの先行保留情報及び対象保留情報)が記憶されている場合には、先読み予告演出は、4回の個別演出(各先行保留情報に対応する個別演出及び対象保留情報に対応する個別演出)から構成される。
そして、各回の個別演出は、当該個別演出に対応する保留情報に係る報知表示中に実行される。本実施形態では、各回の個別演出は、当該個別演出に対応する保留情報に係る報知表示のうち第1期間中(第1変動パターンに基づく報知表示中)に実行される。各回の個別演出は、当該個別演出に対応する保留情報に係る報知表示の開始から所定時間が経過したことに応じて開始される。
図17に示すように、歌詞画像kは、ハート形のフレーム内に、出力中の楽句に対応する歌詞(文字)が表示されて構成されている。
一の先読み予告演出では、一の楽曲に含まれる楽句が出力される。具体的には、一の先読み予告演出に含まれる各回の個別演出では、一の楽曲に含まれる楽句が出力される。また、一の先読み予告演出に含まれる複数回の個別演出では、互いに異なる楽句が出力される。本実施形態では、一の先読み予告演出では、複数回の個別演出により、一の楽曲を構成する楽句のうち連続する複数の楽句が、先の楽句から順に、順次、出力される。これによって、一の先読み予告演出では、複数回の個別演出により、一の楽曲(本実施形態では、一の楽曲の所定部分)が断続的に出力される。
ここで、本実施形態では、後述する大当たり演出において出力され得る楽曲として、互いに異なる内容(旋律、歌詞等)の「楽曲A」及び「楽曲B」が設定されている。
図18に示すように、「楽曲A」及び「楽曲B」は、それぞれ、「Aメロ部分」、「Bメロ部分」及び「サビ部分」から構成されている。また、各楽曲の「サビ部分」は、複数(本実施形態では、8つ)の楽句(フレーズ)から構成されている。
「楽曲A」の「サビ部分」は、「楽句a1」〜「楽句a8」から構成されている。一方、「楽曲B」の「サビ部分」は、「楽句b1」〜「楽句b8」から構成されている。
また、各楽句(「楽句a1」〜「楽句a8」及び「楽句b1」〜「楽句b8」のそれぞれ)は、歌詞を含んで構成されている。
一方、「先読み予告演出B」では、当該先読み予告演出に含まれる各回の個別演出において、「楽曲B」の「サビ部分」を構成する楽句(「楽句b1」〜「楽句b8」のうちいずれか)が出力される。この際、「先読み予告演出B」では、複数回の個別演出により、「楽曲B」の「サビ部分」を構成する楽句が、「楽句b1」から順に、順次、出力される。
例えば、図19(a)に示すように、保留情報記憶領域において2つの保留情報(1つの先行保留情報及び対象保留情報)が記憶されている場合には、先読み予告演出は、先行保留情報に係る報知表示(先行報知表示)中に実行される個別演出(個別演出1)と、対象保留情報に係る報知表示(当該報知表示)中に実行される個別演出(個別演出2)とから構成される。
そして、当該先読み予告演出の種別が「先読み予告演出A」である場合には、個別演出1では、「楽句a1」が出力されるとともに、「楽句a1」に含まれる歌詞を表示する歌詞画像kが表示され、個別演出2では、「楽句a2」が出力されるとともに、「楽句a2」に含まれる歌詞を表示する歌詞画像kが表示される。
一方、当該先読み予告演出の種別が「先読み予告演出B」である場合には、個別演出1では、「楽句b1」が出力されるとともに、「楽句b1」に含まれる歌詞を表示する歌詞画像kが表示され、個別演出2では、「楽句b2」が出力されるとともに、「楽句b2」に含まれる歌詞を表示する歌詞画像kが表示される。
また、図19(b)に示すように、保留情報記憶領域において4つの保留情報(3つの先行保留情報及び対象保留情報)が記憶されている場合には、先読み予告演出は、1つ目の先行保留情報に係る報知表示(先行報知表示1)中に実行される個別演出(個別演出1)と、2つ目の先行保留情報に係る報知表示(先行報知表示2)中に実行される個別演出(個別演出2)と、3つ目の先行保留情報に係る報知表示(先行報知表示3)中に実行される個別演出(個別演出3)と、対象保留情報に係る報知表示(当該報知表示)中に実行される個別演出(個別演出4)とから構成される。
そして、当該先読み予告演出の種別が「先読み予告演出A」である場合には、個別演出1では、「楽句a1」が出力されるとともに、「楽句a1」に含まれる歌詞を表示する歌詞画像kが表示され、個別演出2では、「楽句a2」が出力されるとともに、「楽句a2」に含まれる歌詞を表示する歌詞画像kが表示され、個別演出3では、「楽句a3」が出力されるとともに、「楽句a3」に含まれる歌詞を表示する歌詞画像kが表示され、個別演出4では、「楽句a4」が出力されるとともに、「楽句a4」に含まれる歌詞を表示する歌詞画像kが表示される。
一方、当該先読み予告演出の種別が「先読み予告演出B」である場合には、個別演出1では、「楽句b1」が出力されるとともに、「楽句b1」に含まれる歌詞を表示する歌詞画像kが表示され、個別演出2では、「楽句b2」が出力されるとともに、「楽句b2」に含まれる歌詞を表示する歌詞画像kが表示され、個別演出3では、「楽句b3」が出力されるとともに、「楽句b3」に含まれる歌詞を表示する歌詞画像kが表示され、個別演出4では、「楽句b4」が出力されるとともに、「楽句b4」に含まれる歌詞を表示する歌詞画像kが表示される。
また、本実施形態では、「先読み予告演出B」で出力される「楽曲B」の「サビ部分」と、大当たり演出で出力される「楽曲B」の「サビ部分」とは、同一の構成(同一の音楽)となっている。しかしながら、「先読み予告演出B」で出力される「楽曲B」の「サビ部分」と、大当たり演出で出力される「楽曲B」の「サビ部分」とでは、少なくとも歌詞が共通していれば、旋律(メロディー)、和音(ハーモニー)、拍子(リズム)、音階、テンポ、音量、音色及び調(キー)のうち少なくとも一のものが異なっていても構わない。
また、演出制御回路300のROMには、「楽句b1」〜「楽句b8」のそれぞれに係る音制御データと、「楽句b1」〜「楽句b8」のそれぞれに対応する歌詞画像kに係る表示制御データと、が格納されている。
そして、各楽句(楽句a1〜a8及び楽句b1〜b8のそれぞれ)に対応する歌詞画像kには、当該楽句に含まれる歌詞が含まれている。
ここで、本実施系形態では、演出制御回路300のROMには、各楽曲(「楽曲A」及び「楽曲B」のそれぞれ)に係る音制御データ(1曲分の音楽データ)と、各楽句(「楽句a1」〜「楽句a8」及び「楽句b1」〜「楽句b8」のそれぞれ)に係る音制御データ(各楽句の音楽データ)とが、個別に記憶されている。そして、大当たり演出を実行する際には、1曲分の音楽データが使用され、先読み予告演出(又は、後述する擬似変動表示)を実行する際には、各楽句の音楽データが使用される。
しかしながら、大当たり演出と先読み予告演出(及び、擬似変動表示)とで、音制御データを共用しても構わない。具体的には、演出制御回路300のROMに、各楽曲(「楽曲A」及び「楽曲B」のそれぞれ)に係る音制御データ(1曲分の音楽データ)のみを記憶する。そして、大当たり演出を実行する際には、1曲分の音楽データの全体を使用し、先読み予告演出(又は、擬似変動表示)を実行する際には、1曲分の音楽データのうち必要な部分(各回の個別演出(又は、各回の擬似変動表示)で出力する楽句の部分)を使用する構成としても構わない。
先読み予告演出設定処理では、保留情報記憶領域に記憶されている各保留情報(各先行保留情報及び対象保留情報)に対応させて、個別演出に係る演出データを設定する。
演出制御回路300のROMには、先読み予告演出内容抽選乱数と先読み予告演出の演出内容(演出番号)との対応が登録された先読み予告演出内容抽選テーブルが格納されている。また、先読み予告演出内容抽選テーブルとして、保留情報記憶領域において記憶されている保留情報の数(以下、「保留情報記憶数」とする)と、対象保留情報が示す第2変動パターンの内容(「通常変動パターン」及び「リーチ変動パターン」のそれぞれ)と、の組み合わせのそれぞれに対応する先読み予告演出内容抽選テーブルが格納されている。
各保留情報記憶数(本実施形態では、「1」〜「8」のそれぞれ)に対応する先読み予告演出内容抽選テーブルには、当該保留情報記憶数と同一の回数の個別演出が実行される先読み予告演出の演出内容が登録されている。例えば、保留情報記憶数が「4」である場合に対応する先読み予告演出内容抽選テーブルには、4回の個別演出が実行される先読み予告演出の演出内容が登録されている。
また、「リーチ変動パターン」に対応する先読み予告演出内容抽選テーブルでは、「通常変動パターン」に対応する先読み予告演出内容抽選テーブルと比較して、「先読み予告演出B」に係る演出内容に当選する確率が高く設定されている。なお、本実施形態では、対象保留情報が示す第2変動パターンの内容が「変動パターン不定」である場合には、対象保留情報に係る第2変動パターンの内容は「通常変動パターン」となる。
さらに、決定した先読み予告演出の演出内容に対応する演出プログラムを読み出して、読み出した演出プログラムにしたがって、保留情報記憶領域に記憶されている各保留情報に対応させて、個別演出に係る演出データ(シナリオデータ)を設定する。
ここで、各個別演出に係る演出データには、当該個別演出を開始するタイミングを示す情報、当該個別演出を終了するタイミングを示す情報、音発生装置22から出力する音を制御するための情報(出力する音を指定する情報、音の出力を開始するタイミングを示す情報等)、画像表示装置11の表示を制御するための情報(表示する画像を指定する情報、画像の表示を開始するタイミングを示す情報)等が含まれている。
図20は、変動時演出管理処理を示すフローチャートである。図21は、擬似連続変動1の一例を示す図である。図22は、擬似連続変動2の一例を示す図である。
ここで、図21及び図22では、演出図柄表示領域a1において表示される演出図柄z1を「第2図柄」として示し、演出図柄表示領域a2において表示される演出図柄z1を「第3図柄」として示し、演出図柄表示領域a3において表示される演出図柄z1を「第1図柄」として示し、演出図柄表示領域a4において表示される演出図柄z2を「第4図柄」として示している。また、図21及び図22では、音発生装置22から出力される演出音を「演出音」として示し、画像表示装置11の表示画面11aにおいて表示される歌詞画像kを「歌詞画像」として示している。
変動時演出管理処理は、ステップS503において実行されると、図20に示すように、まず、ステップS700に移行する。
ステップS700では、所定の制御コマンドを受信したか否かを判定し、所定の制御コマンドを受信したと判定した場合(Yes)には、ステップS701に移行し、所定の制御コマンドを受信していないと判定した場合(No)には、ステップS706に移行する。ここで、所定の制御コマンドとは、図柄種別指定コマンド、第1変動パターン指定コマンド及び第2変動パターン指定コマンドをいう。
所定の制御コマンドを受信したか否かは、図柄種別指定コマンド、第1変動パターン指定コマンド及び第2変動パターン指定コマンドがRAMのコマンドバッファ領域に保存されているか否かに基づいて判定する。
具体的には、停止図柄決定処理では、図柄種別指定コマンドが指定する停止図柄(「はずれ図柄」又は「大当たりp図柄」)に基づいて、演出図柄z1,z2に係る停止図柄の具体的な態様(組み合わせ)を決定する。
演出制御回路300のROMには、停止図柄抽選乱数と停止図柄の具体的な態様との対応が登録された停止図柄抽選テーブルが格納されている。また、停止図柄抽選テーブルとして、図柄種別指定コマンドにより指定され得る停止図柄(「はずれ図柄」及び「大当たりp図柄」)のそれぞれに対応する停止図柄抽選テーブルを有している。
「はずれ図柄」に対応する停止図柄抽選テーブルには、停止図柄の具体的な態様として、複数種類の「はずれ図柄」が登録されている。本実施形態では、各種類の「はずれ図柄」は、3つの演出図柄表示領域a1〜a3のうち少なくとも一の領域に停止表示される「数字図柄」が示す数字が、他の領域に停止表示される「数字図柄」が示す数字と異なる組み合わせとなるとともに、演出図柄表示領域a4に停止表示される演出図柄z2が白色を示す態様となっている。
「大当たり2図柄」に対応する停止図柄抽選テーブルには、停止図柄の具体的な態様として、複数種類の「大当たり2図柄」が登録されている。本実施形態では、各種類の「大当たり2図柄」は、演出図柄表示領域a1〜a3に停止表示される演出図柄z1が、「1、1、1」等、同一の奇数の数字を示す演出図柄で揃うとともに、演出図柄表示領域a4に停止表示される演出図柄z2が緑色を示す態様となっている。
「大当たり3図柄」に対応する停止図柄抽選テーブルには、停止図柄の具体的な態様として、複数種類の「大当たり3図柄」が登録されている。本実施形態では、各種類の「大当たり3図柄」は、演出図柄表示領域a1〜a3に停止表示される演出図柄z1が、「1、1、1」等、同一の奇数の数字を示す演出図柄で揃うとともに、演出図柄表示領域a4に停止表示される演出図柄z2が赤色を示す態様となっている。
さらに、決定した停止図柄の態様に係る画像データ(以下、「停止図柄データ」)を読み出して、読み出した画像データを、停止表示させる演出図柄z1,z2に係るデータとして設定する。
変動演出決定処理では、第1変動パターン指定コマンドが指定する第1変動パターンの内容に基づいて、第1変動パターンの具体的な内容を決定する。また、第2変動パターン指定コマンドが指定する第2変動パターンの内容に基づいて、第2変動パターンの具体的な内容を決定する。
演出制御回路300のROMには、第1変動パターン抽選乱数と第1変動パターンの具体的な内容との対応が登録された第1変動パターン抽選テーブルが格納されている。
また、第1変動パターン抽選テーブルとして、特別図柄抽選の結果と、第1変動パターン指定コマンドにより指定され得る第1変動パターンの内容(変動時間)と、の組み合わせのそれぞれに対応する第1変動パターン抽選テーブルが格納されている。
そして、各第1変動パターン抽選テーブルには、当該第1変動パターン抽選テーブルに対応する第1変動パターンの内容(変動時間)に係る第1変動パターンの具体的な内容が登録されている。
上述したように、「擬似連続変動パターン」とは、演出図柄z1,z2の変動表示中に、2回以上の「擬似変動表示」が行われる第1変動パターンの種別をいう。
そして、「擬似連続変動パターン」として、2回の擬似変動表示(「擬似変動表示1」及び「擬似変動表示2」)が行われる「擬似連続変動1」(図21参照)と、3回の擬似変動表示(「擬似変動表示1」、「擬似変動表示2」及び「擬似変動表示3」)が行われる「擬似連続変動2」(図22参照)と、4回の擬似変動表示(「擬似変動表示1」、「擬似変動表示2」、「擬似変動表示3」及び「擬似変動表示4」)が行われる「擬似連続変動3」(図示せず)と、が設定されている。
図21及び図22に示すように、各回の擬似変動表示では、まず、演出図柄表示領域a1〜a3のそれぞれにおいて、演出図柄z1(第1図柄〜第3図柄)の通常変動表示が行われるとともに、演出図柄表示領域a4において、演出図柄z2(第4図柄)の変動表示が行われる(以下、「第1変動表示状態」とする)。
次に、演出図柄表示領域a1において、演出図柄z1(第2図柄)が仮停止表示される(以下、「第2変動表示状態」とする)。
さらに、演出図柄表示領域a3において、演出図柄z1(第1図柄)が仮停止表示される(以下、「第3変動表示状態」とする)。ここで、第3変動表示状態では、演出図柄表示装置a1において仮停止表示されている演出図柄z1(第2図柄)の種類と、演出図柄表示装置a3において仮停止表示されている演出図柄z1(第1図柄)の種類とが同一となり、リーチ状態が形成される。
ここで、「擬似連楽曲1」〜「擬似連楽曲3」では、調(キー)及びテンポのみが異なり、他の要素は共通している。具体的には、各楽曲の調(キー)は、高いものから順に、「擬似連楽曲3」、「擬似連楽曲2」、「擬似連楽曲1」(高→低)となるように構成されている。また、各楽曲のテンポは、速いものから順に、「擬似連楽曲3」、「擬似連楽曲2」、「擬似連楽曲1」(速→遅)となるように構成されている。
具体的には、図21及び図22に示すように、各回の擬似変動表示では、第3変動表示状態が形成されたことに応じて、当該擬似変動表示に対応する楽句の出力が開始されるとともに、当該楽句に含まれる歌詞を示す歌詞画像kの表示が開始される。この際、歌詞画像kが、画像表示装置11の表示画面11aの上端部から出現し、下方(抽選結果表示位置)に向かって徐々に移動する表示(図21及び図22に示す「出現」)が行われる。
そして、当該擬似変動表示が最終回の擬似変動表示でない場合には、歌詞画像kが表示画面11aの略中心部(抽選結果表示位置)において停止表示(図21及び図22に示す「停止」)されるとともに、所定の「確定音」が音発生装置22から出力される。この際、歌詞画像kの停止表示は、所定時間(本実施形態では、0.5[c])行われる。そして、当該歌詞画像kの停止表示の終了に応じて、当該擬似変動表示が終了され、その後、次の回の擬似変動表示が開始される。
一方、当該擬似変動表示が最終回の擬似変動表示である場合には、歌詞画像kが表示画面11aの略中心部(抽選結果表示位置)において停止表示されることなく、歌詞画像kが表示画面11aの下端部から消失される表示(図21及び図22に示す「消失」)が行われるとともに、所定の「消失音」が音発生装置22から出力される。これによって、当該擬似変動表示が終了され、その後、第2変動パターンに基づく変動表示(本実施形態では、「リーチ変動パターン」に基づく変動表示)が開始される。
以上によって、第3変動表示状態が形成されている期間中には、歌詞画像kが抽選結果表示位置に停止表示されるか否かによって、次回の擬似変動表示が存在するか否かを煽る構成となっている。
「擬似連続変動a」に基づく変動表示では、当該変動表示に含まれる各回の擬似変動表示において、「楽曲A」の「サビ部分」を構成する楽句(「楽句a1」〜「楽句a4」のうちいずれか)が出力される。この際、「擬似連続変動a」に基づく変動表示では、複数回の擬似変動表示により、「楽曲A」の「サビ部分」を構成する楽句が、「楽句a1」から順に、順次、出力される。
一方、「擬似連続変動b」に基づく変動表示では、当該変動表示に含まれる各回の擬似変動表示において、「楽曲B」の「サビ部分」を構成する楽句(「楽句b1」〜「楽句b4」のうちいずれか)が出力される。この際、「擬似連続変動b」に基づく変動表示では、複数回の擬似変動表示により、「楽曲B」の「サビ部分」を構成する楽句が、「楽句b1」から順に、順次、出力される。
そして、「擬似連続変動a」である場合には、「擬似変動表示1」では、「楽句a1」が出力されるとともに、「楽句a1」に含まれる歌詞を表示する歌詞画像kが表示され、「擬似変動表示2」では、「楽句a2」が出力されるとともに、「楽句a2」に含まれる歌詞を表示する歌詞画像kが表示される。
一方、「擬似連続変動b」である場合には、「擬似変動表示1」では、「楽句b1」が出力されるとともに、「楽句b1」に含まれる歌詞を表示する歌詞画像kが表示され、「擬似変動表示2」では、「楽句b2」が出力されるとともに、「楽句b2」に含まれる歌詞を表示する歌詞画像kが表示される。
また、図22に示すように、「擬似連続変動2」に基づく変動表示では、3回の擬似変動表示(「擬似変動表示1」、「擬似変動表示2」及び「擬似変動表示3」)が実行される。
そして、「擬似連続変動a」である場合には、「擬似変動表示1」では、「楽句a1」が出力されるとともに、「楽句a1」に含まれる歌詞を表示する歌詞画像kが表示され、「擬似変動表示2」では、「楽句a2」が出力されるとともに、「楽句a2」に含まれる歌詞を表示する歌詞画像kが表示され、「擬似変動表示3」では、「楽句a3」が出力されるとともに、「楽句a3」に含まれる歌詞を表示する歌詞画像kが表示される。
一方、「擬似連続変動b」である場合には、「擬似変動表示1」では、「楽句b1」が出力されるとともに、「楽句b1」に含まれる歌詞を表示する歌詞画像kが表示され、「擬似変動表示2」では、「楽句b2」が出力されるとともに、「楽句b2」に含まれる歌詞を表示する歌詞画像kが表示され、「擬似変動表示3」では、「楽句b3」が出力されるとともに、「楽句b3」に含まれる歌詞を表示する歌詞画像kが表示される。
そして、特別図柄抽選の結果が当選である場合に対応する第1変動パターン抽選テーブルには、特別図柄抽選の結果が落選である場合に対応する第1変動パターン抽選テーブルと比較して、「擬似連続変動b」が選択される確率が高く設定されている。
また、第2変動パターン抽選テーブルとして、第2変動パターン指定コマンドにより指定され得る第2変動パターンの内容(変動時間)のそれぞれに対応する第2変動パターン抽選テーブルが格納されている。
そして、各第2変動パターン抽選テーブルには、当該第2変動パターン抽選テーブルに対応する第2変動パターンの内容(変動時間)に係る第2変動パターンの具体的な内容が登録されている。
「予告演出」とは、演出図柄z1,z2の変動表示中に実行される演出であって、当該変動表示に係る特別図柄抽選の結果(「当選」又は「落選」)を示唆(予告)する演出となっている。本実施形態では、予告演出は、演出図柄z1,z2の変動表示のうち第2期間中(第2変動パターンに基づく変動表示中)に実行される。
演出制御回路300のROMには、予告演出抽選乱数と予告演出抽選の当たり値との対応が登録された予告演出抽選テーブルが格納されている。また、予告演出抽選テーブルとして、図柄種別指定コマンドが指定する停止図柄が「大当たりp図柄」である場合に対応する第1予告演出抽選テーブルと、図柄種別指定コマンドが指定する停止図柄が「はずれ図柄」である場合に対応する第2予告演出抽選テーブルと、が格納されている。そして、第1予告演出抽選テーブルでは、第2予告演出抽選と比較して当選確率が高くなるように、予告演出抽選の当たり値が設定されている。
また、演出制御回路300のROMには、予告演出抽選乱数と予告演出の内容との対応が登録された予告演出内容抽選テーブルが格納されている。また、予告演出内容抽選テーブルとして、第2変動パターン指定コマンドにより指定され得る第2変動パターンの内容(変動時間)のそれぞれに対応する予告演出内容抽選テーブルが格納されている。
さらに、予告演出を実行することが決定された場合には、第2変動パターン指定コマンドが指定する第2変動パターンの内容に対応する予告演出内容抽選テーブルを読み出す。そして、既に取得している予告演出抽選乱数及び予告演出内容抽選テーブルに基づいて、予告演出の内容を決定する。
具体的には、変動演出データ設定処理では、ステップS702で決定された第1変動パターンの具体的な内容に対応する演出プログラムにしたがって、第1期間の変動表示に係る演出データ(シナリオデータ)を読み出すとともに、ステップS702で決定された第2変動パターンの具体的な内容に対応する演出プログラムにしたがって、第2期間の変動表示に係る演出データ(シナリオデータ)を読み出す。
また、ステップS703で予告演出を実行することが決定された場合には、決定された予告演出の内容に対応する演出プログラムにしたがって、予告演出の演出データ(シナリオデータ)を読み出す。
さらに、保留情報記憶領域に記憶されている保留情報のうち変動表示の開始に係る保留情報について、当該保留情報に対応させて個別演出(先読み予告演出)に係る演出データ(シナリオデータ)が設定されているか否かを確認する。
そして、第1期間の変動表示に係る演出データ及び第2期間の変動表示に係る演出データを合わせて、変動演出データを編集して、編集した変動演出データを演出図柄z1,z2の変動表示に係る演出データとして設定する。
この際、ステップS703で予告演出を実行することが決定された場合には、予告演出の演出データが、変動演出データに合成される。また、変動表示の開始に係る保留情報に対応させて個別演出に係る演出データが設定されている場合には、当該個別演出に係る演出データが、変動演出データに合成される。
そして、編集された変動演出データを、実行する演出図柄z1,z2の変動表示に係る演出データとして設定する。
ここで、各演出に係る演出データには、音発生装置22から出力する音を制御するための情報(出力する音を指定する情報、音の出力を開始するタイミングを示す情報等)、画像表示装置11の表示を制御するための情報(表示する画像を指定する情報、画像の表示を開始するタイミングを示す情報)等が含まれている。
ステップS706では、停止指定コマンドを受信したか否かを判定し、停止指定コマンドを受信したと判定した場合(Yes)には、ステップS707に移行し、停止指定コマンドを受信していないと判定した場合(No)には、一連の処理を終了して次の処理(S504)に移行する。
停止指定コマンドを受信したか否かは、停止指定コマンドがRAMのコマンドバッファ領域に保存されているか否かに基づいて判定する。
ステップS707では、停止表示開始処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(S504)に移行する。停止表示開始処理では、演出図柄表示領域a1〜a4において、演出図柄z1,z2の変動表示を終了して、ステップS701で設定した停止図柄データに基づく演出図柄z1,z2の停止表示を開始する。ここで、演出図柄z1,z2の停止表示は、その開始から所定時間が経過したことに応じて終了され、これにより、演出図柄z1,z2の報知表示が終了する。
また、停止表示開始処理では、変動時間タイマによる変動時間の計測を終了して、変動時間タイマをリセットする。
図23は、大当たり演出管理処理を示すフローチャートである。
大当たり演出管理処理は、ステップS504において実行されると、図23に示すように、まず、ステップS800に移行する。
ステップS800では、オープニング指定コマンドを受信したか否かを判定し、オープニング指定コマンドを受信したと判定した場合(Yes)には、ステップS801に移行し、オープニング指定コマンドを受信していないと判定した場合(No)には、ステップS802に移行する。
オープニング指定コマンドを受信したか否かは、オープニング指定コマンドがRAMのコマンドバッファ領域に保存されているか否かに基づいて判定する。
ステップS801では、大当たり演出開始処理を実行し、ステップS802に移行する。大当たり演出開始処理では、大当たり演出を開始する。
具体的には、大当たり演出開始処理では、まず、大当たり演出の内容を決定する。
「大当たり演出」とは、大当たり遊技状態の生起中において実行される演出であって、大当たり遊技状態の種別(ラウンド遊技の回数)を示唆する演出となっている。
「大当たり演出1」では、所定の演出画像が、画像表示装置11の表示画面11aにおいて表示されるとともに、「楽曲A」が、音発生装置22から出力される。ここで、「大当たり演出1」では、「楽曲A」(1曲分の音楽データ)が繰り返し出力される。
一方、「大当たり演出2」では、所定の演出画像が、画像表示装置11の表示画面11aにおいて表示されるとともに、「楽曲B」が、音発生装置22から出力される。ここで、「大当たり演出2」では、「楽曲B」(1曲分の音楽データ)が繰り返し出力される。
演出制御回路300のROMには、大当たり演出抽選乱数と大当たり演出の内容(演出番号)との対応が登録された大当たり演出内容抽選テーブルが格納されている。また、大当たり演出内容抽選テーブルとして、オープニング指定コマンドにより指定され得る大当たり遊技状態の種別(「大当たり1」〜「大当たり3」)のそれぞれに対応する大当たり演出内容抽選テーブルが格納されている。
そして、「大当たり3」に対応する大当たり演出内容抽選テーブルには、「大当たり1」又は「大当たり2」に対応する大当たり演出内容抽選テーブルと比較して、「大当たり演出2」が選択される確率が高く設定されている。
大当たり演出開始処理では、次に、決定した大当たり演出の内容に対応する演出プログラムにしたがって、大当たり演出に係る演出データ(シナリオデータ)を読み出して、読み出した演出データを、実行する大当たり演出に係る演出データとして設定する。そして、設定した演出データに基づく大当たり演出を開始する。
ここで、各大当たり演出に係る演出データには、音発生装置22から出力する音を制御するための情報(出力する音を指定する情報、音の出力を開始するタイミングを示す情報等)、画像表示装置11の表示を制御するための情報(表示する画像を指定する情報、画像の表示を開始するタイミングを示す情報)等が含まれている。
エンディング指定コマンドを受信したか否かは、エンディング指定コマンドがRAMのコマンドバッファ領域に保存されているか否かに基づいて判定する。
ステップS803では、エンディング演出開始処理を実行し、一連の処理を終了して次の処理(S505)に移行する。エンディング演出開始処理では、大当たり演出を終了して、エンディング演出を開始する。
「エンディング演出」とは、エンディング期間中において実行される演出となっている。
エンディング演出では、所定の演出画像が、画像表示装置11の表示画面11aにおいて表示されるとともに、所定の効果音が、音発生装置22から出力される。
エンディング演出開始処理では、エンディング演出に対応する演出プログラムにしたがって、エンディング演出に係る演出データ(シナリオデータ)を読み出して、読み出した演出データを、実行するエンディング演出に係る演出データとして設定する。そして、設定した演出データに基づくエンディング演出を開始する。
ここで、エンディング演出に係る演出データには、音発生装置22から出力する音を制御するための情報(出力する音を指定する情報、音の出力を開始するタイミングを示す情報等)、画像表示装置11の表示を制御するための情報(表示する画像を指定する情報、画像の表示を開始するタイミングを示す情報)等が含まれている。
次に、パチンコ機1の動作を説明する。
図24は、演出図柄の通常変動表示の一例を示す図である。
主制御回路200では、始動口(第1始動口51又は第2始動口52)への遊技球の入球があると、大当たり乱数、大当たり図柄乱数、変動パターン乱数等の各種乱数が取得されて、取得した各種乱数が、始動情報(特図1始動情報又は特図2始動情報)として、RAM230の始動情報記憶領域(特図1始動情報記憶領域又は特図2始動情報記憶領域)に記憶される。ここで、各始動情報記憶領域には、最大4つまで始動情報が記憶される。
図24に示すように、始動情報が取得されると、保留図柄表示領域bにおいて、当該始動情報に対応する保留図柄hが表示される。
主制御回路200では、始動情報記憶領域に記憶されている始動情報について、所定の順序で、大当たり遊技状態を生起させるか否かを判定する大当たり判定(ステップS253)と、当該大当たり判定の結果を報知する報知表示に係る変動パターン(第1変動パターン及び第2変動パターン)を判定する変動パターン判定(ステップS255)と、を含む始動判定が実行される。
そして、始動判定が実行されると、表示装置61,62において、変動パターン判定により決定された変動パターン(変動時間)に基づいて、特別図柄の変動表示が行われた後に、大当たり判定の結果(特別図柄抽選の結果)に応じた態様による特別図柄の停止表示が行われる。
始動判定が実行されると、演出制御回路300では、変動パターン判定により決定された変動パターンに基づいて、演出図柄z1,z2の変動表示に係る変動パターンの具体的な内容(第1変動パターンの具体的な内容及び第2変動パターンの具体的な内容)が決定される。
そして、図24に示すように、特別図柄の報知表示に同期して、演出図柄表示領域a1〜a4において、決定された変動パターンの具体的な内容に基づいて、演出図柄z1,z2の変動表示が行われた後に、演出図柄z1,z2の停止表示が行われる。
「擬似連続変動パターン」に基づく変動表示では、2回以上の「擬似変動表示」が行われる。具体的には、「擬似連続変動1」に基づく変動表示では、2回の擬似変動表示(「擬似変動表示1」及び「擬似変動表示2」)が行われ、「擬似連続変動2」に基づく変動表示では、3回の擬似変動表示(「擬似変動表示1」、「擬似変動表示2」及び「擬似変動表示3」)が行われ、「擬似連続変動3」に基づく変動表示では、4回の擬似変動表示(「擬似変動表示1」、「擬似変動表示2」、「擬似変動表示3」及び「擬似変動表示4」)が行われる。
図21及び図22に示すように、各回の擬似変動表示では、まず、演出図柄表示領域a1〜a3のそれぞれにおいて、演出図柄z1(第1図柄〜第3図柄)の通常変動表示が行われるとともに、演出図柄表示領域a4において、演出図柄z2(第4図柄)の変動表示が行われ、第1変動表示状態が形成される。
次に、演出図柄表示領域a1において、演出図柄z1(第2図柄)が仮停止表示されて、第2変動表示状態が形成される。
さらに、演出図柄表示領域a3において、演出図柄z1(第1図柄)が仮停止表示されて、第3変動表示状態が形成される。第3変動表示状態では、演出図柄表示装置a1において仮停止表示されている演出図柄z1(第2図柄)の種類と、演出図柄表示装置a3において仮停止表示されている演出図柄z1(第1図柄)の種類とが同一となり、リーチ状態が形成される。
また、各回の擬似変動表示では、第3変動表示状態が形成されている期間中に、所定の楽曲を構成する楽句(フレーズ)が、音発生装置22から出力されるとともに、当該楽句が出力されている期間中において、当該楽句に含まれる歌詞を示す歌詞画像k(図17参照)が、画像表示装置11の表示画面11aに表示される。
具体的には、図21及び図22に示すように、各回の擬似変動表示では、第3変動表示状態が形成されたことに応じて、当該擬似変動表示に対応する楽句の出力が開始されるとともに、当該楽句に含まれる歌詞を示す歌詞画像kの表示が開始される。この際、歌詞画像kが、画像表示装置11の表示画面11aの上端部から出現し、下方(抽選結果表示位置)に向かって徐々に移動する表示が行われる。
そして、当該擬似変動表示が最終回の擬似変動表示でない場合には、歌詞画像kが表示画面11aの略中心部(抽選結果表示位置)において停止表示されるとともに、所定の「確定音」が音発生装置22から出力される。この際、歌詞画像kの停止表示は、所定時間(本実施形態では、0.5[c])行われる。そして、当該歌詞画像kの停止表示の終了に応じて、当該擬似変動表示が終了され、その後、次の回の擬似変動表示が開始される。
一方、当該擬似変動表示が最終回の擬似変動表示である場合には、歌詞画像kが表示画面11aの略中心部(抽選結果表示位置)において停止表示されることなく、歌詞画像kが表示画面11aの下端部から消失される表示が行われるとともに、所定の「消失音」が音発生装置22から出力される。これによって、当該擬似変動表示が終了され、その後、第2変動パターンに基づく変動表示(本実施形態では、「リーチ変動パターン」に基づく変動表示)が開始される。
以上によって、第3変動表示状態が形成されている期間中には、歌詞画像kが抽選結果表示位置に停止表示されるか否かによって、次回の擬似変動表示が存在するか否かを煽る構成となっている。
「擬似連続変動a」に基づく変動表示では、当該変動表示に含まれる各回の擬似変動表示において、「楽曲A」の「サビ部分」を構成する楽句(「楽句a1」〜「楽句a4」のうちいずれか)が出力される。この際、「擬似連続変動a」に基づく変動表示では、複数回の擬似変動表示により、「楽曲A」の「サビ部分」を構成する楽句が、「楽句a1」から順に、順次、出力される。
一方、「擬似連続変動b」に基づく変動表示では、当該変動表示に含まれる各回の擬似変動表示において、「楽曲B」の「サビ部分」を構成する楽句(「楽句b1」〜「楽句b4」のうちいずれか)が出力される。この際、「擬似連続変動b」に基づく変動表示では、複数回の擬似変動表示により、「楽曲B」の「サビ部分」を構成する楽句が、「楽句b1」から順に、順次、出力される。
そして、「擬似連続変動a」である場合には、「擬似変動表示1」では、「楽句a1」が出力されるとともに、「楽句a1」に含まれる歌詞を表示する歌詞画像kが表示され、「擬似変動表示2」では、「楽句a2」が出力されるとともに、「楽句a2」に含まれる歌詞を表示する歌詞画像kが表示される。
一方、「擬似連続変動b」である場合には、「擬似変動表示1」では、「楽句b1」が出力されるとともに、「楽句b1」に含まれる歌詞を表示する歌詞画像kが表示され、「擬似変動表示2」では、「楽句b2」が出力されるとともに、「楽句b2」に含まれる歌詞を表示する歌詞画像kが表示される。
また、図22に示すように、「擬似連続変動2」に基づく変動表示では、3回の擬似変動表示(「擬似変動表示1」、「擬似変動表示2」及び「擬似変動表示3」)が実行される。
そして、「擬似連続変動a」である場合には、「擬似変動表示1」では、「楽句a1」が出力されるとともに、「楽句a1」に含まれる歌詞を表示する歌詞画像kが表示され、「擬似変動表示2」では、「楽句a2」が出力されるとともに、「楽句a2」に含まれる歌詞を表示する歌詞画像kが表示され、「擬似変動表示3」では、「楽句a3」が出力されるとともに、「楽句a3」に含まれる歌詞を表示する歌詞画像kが表示される。
一方、「擬似連続変動b」である場合には、「擬似変動表示1」では、「楽句b1」が出力されるとともに、「楽句b1」に含まれる歌詞を表示する歌詞画像kが表示され、「擬似変動表示2」では、「楽句b2」が出力されるとともに、「楽句b2」に含まれる歌詞を表示する歌詞画像kが表示され、「擬似変動表示3」では、「楽句b3」が出力されるとともに、「楽句b3」に含まれる歌詞を表示する歌詞画像kが表示される。
そして、大当たり遊技状態では、大入賞口開閉部材53aが閉止状態から開放状態に変位されるラウンド遊技が実行されて、大入賞口53への遊技球の入球が可能となる。
さらに、大当たり遊技状態の生起中には、大当たり演出(「大当たり演出1」又は「大当たり演出2」)が実行される。
「大当たり演出1」では、所定の演出画像が、画像表示装置11の表示画面11aにおいて表示されるとともに、「楽曲A」が、音発生装置22から出力される。一方、「大当たり演出2」では、所定の演出画像が、画像表示装置11の表示画面11aにおいて表示されるとともに、「楽曲B」が、音発生装置22から出力される。
そして、事前判定が実行されると、演出制御回路300では、当該事前判定の結果が、保留情報として、保留情報記憶領域において記憶されるとともに、先読み予告演出実行条件を満たすか否かが判定(ステップS607)される。
そして、先読み予告演出実行条件を満たすと判定された場合には、先読み予告演出抽選(ステップS608)が実行され、先読み予告演出抽選に当選した場合には、保留情報記憶領域に記憶されている各保留情報(先行保留情報及び対象保留情報)に係る報知表示中に、先読み予告演出が実行される。
各回の個別演出では、所定の楽曲を構成する楽句(フレーズ)が、音発生装置22から出力されるとともに、当該楽句が出力されている期間中において、当該楽句に含まれる歌詞を示す歌詞画像k(図17参照)が、画像表示装置11の表示画面11aに表示される。
本実施形態では、先読み予告演出の種別として、「先読み予告演出A」及び「先読み予告演出B」が設定されている。
「先読み予告演出A」では、当該先読み予告演出に含まれる各回の個別演出において、「楽曲A」の「サビ部分」を構成する楽句(「楽句a1」〜「楽句a8」のうちいずれか)が出力される。この際、「先読み予告演出A」では、複数回の個別演出により、「楽曲A」の「サビ部分」を構成する楽句が、「楽句a1」から順に、順次、出力される。
一方、「先読み予告演出B」では、当該先読み予告演出に含まれる各回の個別演出において、「楽曲B」の「サビ部分」を構成する楽句(「楽句b1」〜「楽句b8」のうちいずれか)が出力される。この際、「先読み予告演出B」では、複数回の個別演出により、「楽曲B」の「サビ部分」を構成する楽句が、「楽句b1」から順に、順次、出力される。
例えば、図19(a)に示すように、保留情報記憶領域において2つの保留情報(1つの先行保留情報及び対象保留情報)が記憶されている場合には、先読み予告演出は、先行保留情報に係る報知表示中に実行される個別演出(個別演出1)と、対象保留情報に係る報知表示中に実行される個別演出(個別演出2)とから構成される。
そして、当該先読み予告演出の種別が「先読み予告演出A」である場合には、個別演出1では、「楽句a1」が出力されるとともに、「楽句a1」に含まれる歌詞を表示する歌詞画像kが表示され、個別演出2では、「楽句a2」が出力されるとともに、「楽句a2」に含まれる歌詞を表示する歌詞画像kが表示される。
一方、当該先読み予告演出の種別が「先読み予告演出B」である場合には、個別演出1では、「楽句b1」が出力されるとともに、「楽句b1」に含まれる歌詞を表示する歌詞画像kが表示され、個別演出2では、「楽句b2」が出力されるとともに、「楽句b2」に含まれる歌詞を表示する歌詞画像kが表示される。
また、図19(b)に示すように、保留情報記憶領域において4つの保留情報(3つの先行保留情報及び対象保留情報)が記憶されている場合には、先読み予告演出は、1つ目の先行保留情報に係る報知表示(先行報知表示1)中に実行される個別演出(個別演出1)と、2つ目の先行保留情報に係る報知表示(先行報知表示2)中に実行される個別演出(個別演出2)と、3つ目の先行保留情報に係る報知表示(先行報知表示3)中に実行される個別演出(個別演出3)と、対象保留情報に係る報知表示中に実行される個別演出(個別演出4)とから構成される。
そして、当該先読み予告演出の種別が「先読み予告演出A」である場合には、個別演出1では、「楽句a1」が出力されるとともに、「楽句a1」に含まれる歌詞を表示する歌詞画像kが表示され、個別演出2では、「楽句a2」が出力されるとともに、「楽句a2」に含まれる歌詞を表示する歌詞画像kが表示され、個別演出3では、「楽句a3」が出力されるとともに、「楽句a3」に含まれる歌詞を表示する歌詞画像kが表示され、個別演出4では、「楽句a4」が出力されるとともに、「楽句a4」に含まれる歌詞を表示する歌詞画像kが表示される。
一方、当該先読み予告演出の種別が「先読み予告演出B」である場合には、個別演出1では、「楽句b1」が出力されるとともに、「楽句b1」に含まれる歌詞を表示する歌詞画像kが表示され、個別演出2では、「楽句b2」が出力されるとともに、「楽句b2」に含まれる歌詞を表示する歌詞画像kが表示され、個別演出3では、「楽句b3」が出力されるとともに、「楽句b3」に含まれる歌詞を表示する歌詞画像kが表示され、個別演出4では、「楽句b4」が出力されるとともに、「楽句b4」に含まれる歌詞を表示する歌詞画像kが表示される。
次に、パチンコ機1の作用について説明する。
パチンコ機1では、始動判定により第1変動パターンの内容として「擬似連続変動パターン」が決定された場合に、「擬似連続変動パターン」に基づく変動表示が実行される。「擬似連続変動パターン」に基づく変動表示では、複数回の擬似変動表示が実行される。そして、各回の擬似変動表示が実行される際に、「楽曲A」又は「楽曲B」を構成する楽句(フレーズ)のうち当該擬似変動表示に対応する楽句が、音発生装置22から出力されるとともに、音発生装置22から出力される楽句に含まれる歌詞を示す歌詞画像kが、画像表示装置11において表示される。
また、パチンコ機1では、先読み予告演出実行条件を満たすと判定された場合に、先読み予告演出が実行される。先読み予告演出では、複数回の個別演出が実行される。そして、各回の個別演出が実行される際に、「楽曲A」又は「楽曲B」を構成する楽句(フレーズ)のうち当該個別演出に対応する楽句が、音発生装置22から出力されるとともに、音発生装置22から出力される楽句に含まれる歌詞を示す歌詞画像kが、画像表示装置11において表示される。
これによって、パチンコ機1では、各回の擬似変動表示(又は、個別演出)が実行される際に、当該擬似変動表示(又は、当該個別演出)に対応する楽句が出力されるとともに、当該楽句に含まれる歌詞が表示されることで、遊技者の聴覚を介した演出と遊技者の視覚を介した演出とに関連性を付与することができ、楽句の出力による演出と歌詞の表示による演出とが遊技者に対して与える印象を相互に強め合うことができる。
特に、各回の擬似変動表示(又は、各回の個別演出)が実行される際に、「楽曲A」又は「楽曲B」を構成する楽句が出力されるとともに、出力される楽曲を構成する歌詞の一部を示す歌詞画像kが表示されることで、複数回の擬似変動表示(又は、個別演出)に関連性を付与することができ、複数回の擬似変動表示(又は、個別演出)が連続している印象を強めることができる。
したがって、パチンコ機1によれば、音発生装置22により出力される音と画像表示装置11により表示される画像とを関連させた演出を実行するにあたって、演出の興趣を向上することが可能となる。
また、パチンコ機1では、特別図柄抽選に当選した場合に、大当たり演出が実行される。大当たり演出では、「楽曲A」又は「楽曲B」が音発生装置22から出力される。
これによって、予め、遊技者が「楽曲A」又は「楽曲B」を聴くことで、その後、「擬似連続変動パターン」に基づく変動表示(又は、先読み予告演出)が実行された際に、複数回の擬似変動表示(又は、個別演出)によって出力された複数の楽句の関連性、及び、複数回の擬似変動表示(又は、個別演出)によって表示された複数の歌詞の関連性を、より確実に遊技者に認識させることが可能となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態では、種々の変更を行うことが可能である。
図25は、変形例に係る擬似連続変動1を示す図である。図26は、変形例に係る擬似連続変動2を示す図である。
例えば、上記実施形態に係る「擬似連続変動パターン」に基づく変動表示では、「楽曲A」又は「楽曲B」の一部が断続的に出力される。すなわち、図21及び図22に示すように、「楽曲A」又は「楽曲B」を構成する楽句(楽句a1〜楽句a4又は楽句b1〜楽句b4)が、擬似連楽曲(「擬似連楽曲1」、「擬似連楽曲2」又は「擬似連楽曲3」)を介して、断続的に出力される。
しかしながら、「擬似連続変動パターン」に基づく変動表示では、「楽曲A」又は「楽曲B」の一部が、連続して出力される構成としても構わない。
例えば、図25に示すように、「擬似連続変動1」(「擬似連続変動a」である場合)に基づく変動表示において、当該変動表示の開始(擬似変動表示1の開始)に応じて、「楽曲A」の「Aメロ部分」の出力を開始する。そして、擬似変動表示1において、第3状態が形成されたことに応じて、「Aメロ部分」のうち出力中の部分に含まれる歌詞を表示する歌詞画像kの表示を開始する。
また、擬似変動表示2の開始に応じて、「楽曲A」の「Bメロ部分」の出力を開始する。そして、擬似変動表示2において、第3状態が形成されたことに応じて、「Bメロ部分」のうち出力中の部分に含まれる歌詞を表示する歌詞画像kの表示を開始する。
そして、擬似変動表示2の終了(歌詞画像kが消失したこと)に応じて、「楽曲A」の出力を停止する。
これによって、当該変動表示中において、「楽曲A」のうち、「Aメロ部分」から「Bメロ部分」までが連続して出力される。
また、擬似変動表示2の開始に応じて、「楽曲A」の「Bメロ部分」の出力を開始する。そして、擬似変動表示2において、第3状態が形成されたことに応じて、「Bメロ部分」のうち出力中の部分に含まれる歌詞を表示する歌詞画像kの表示を開始する。
さらに、擬似変動表示3の開始に応じて、「楽曲A」の「サビ部分」の出力を開始する。そして、擬似変動表示3において、第3状態が形成されたことに応じて、「サビ部分」のうち出力中の部分に含まれる歌詞を表示する歌詞画像kの表示を開始する。
そして、擬似変動表示3の終了(歌詞画像kが消失したこと)に応じて、「楽曲A」の出力を停止する。
これによって、当該変動表示において、「楽曲A」のうち、「Aメロ部分」から「サビ部分」までが連続して出力される。
しかしながら、客待ち演出において、「楽曲A」又は「楽曲B」が音発生装置22から出力される構成としても構わない。
具体的には、主制御回路200は、遊技停止状態が所定時間継続した場合に、客待ち状態を開始し、客待ち状態の開始を指定する制御コマンドを、演出制御回路300に対して送信する。
「遊技停止状態」とは、遊技が実行されておらず、かつ、保留されている遊技が存在しない状態をいう。「遊技が実行されておらず」とは、特別図柄の報知表示が実行されておらず、かつ、普通図柄の報知表示が実行されておらず、かつ、大当たり遊技状態が生起されていないことをいう。「保留されている遊技が存在しない」とは、特別図柄の報知表示が保留されておらず(特図1保留数及び特図2保留図のそれぞれが「0」であり)、かつ、普通図柄の報知表示が保留されていない(普図保留数が「0」である)ことをいう。
そして、演出制御回路300は、客待ち遊技状態の開始を指定する制御コマンドを受信した場合に、客待ち演出の内容を決定して、決定した内容の客待ち演出を開始する。
特に、客待ち演出の内容として、「客待ち演出1」及び「客待ち演出2」を設定し、「客待ち演出1」において、「楽曲A」が音発生装置22から出力され、「客待ち演出2」において、「楽曲B」が音発生装置22から出力される構成とする。
これによって、客待ち演出の内容として、「客待ち演出1」が決定された場合には、当該客待ち演出において、「楽曲A」が音発生装置22から出力され、「客待ち演出2」が決定された場合には、当該客待ち演出において、「楽曲B」が音発生装置22から出力される。
さらに、主制御回路200は、客待ち状態中に、始動口51,52への遊技球の入球、及び、遊技球による始動ゲート41の通過のうち一方が検出した場合に、客待ち状態を終了し、客待ち状態の終了を指定する制御コマンドを、演出制御回路300に対して送信する。
そして、演出制御回路300は、客待ち遊技状態の終了を指定する制御コマンドを受信した場合に、実行している客待ち演出を終了する。
具体的には、「スーパーリーチ」(第2変動パターン)の具体的な内容として、「スーパーリーチ1」及び「スーパーリーチ2」を設定し、「スーパーリーチ1」に基づく変動表示中において、「楽曲A」が音発生装置22から出力され、「スーパーリーチ2」に基づく変動表示中において、「楽曲B」が音発生装置22から出力される構成とする。
これによって、ステップS702において、第2変動パターンの具体的な内容として、「スーパーリーチ1」が決定された場合には、当該「スーパーリーチ1」に基づく変動表示中において、「楽曲A」が音発生装置22から出力され、「スーパーリーチ2」が決定された場合には、当該「スーパーリーチ2」に基づく変動表示中において、「楽曲B」が音発生装置22から出力される。
10 遊技盤ユニット
10a 遊技板
11 画像表示装置
11a 表示画面
12 図柄表示装置
22 音発生装置
30 遊技領域
200 主制御回路
210 CPU
220 ROM
230 RAM
300 演出制御回路
a1〜a4 演出図柄表示領域
b 保留図柄表示領域
h 保留図柄
k 歌詞画像
z1,z2 演出図柄
Claims (3)
- 音を出力することが可能な音出力手段と、
画像を表示することが可能な画像表示手段と、
特定条件が成立した場合に、複数回の個別演出を含む特定演出を実行する演出制御手段と、を備え、
前記演出制御手段は、各回の個別演出を実行する際に、所定画像が出現するタイミングで、特定楽曲を構成する楽句のうち、当該個別演出に対応する楽句の出力と、当該楽句に含まれる歌詞の表示と、を開始し、当該所定画像が消失するタイミングで、当該楽句の出力と、当該歌詞の表示と、を終了し、
各回の個別演出では、前記所定画像が所定位置に停止された場合、次回の個別演出が実行され、前記所定画像が所定位置に停止されない場合、次回の個別演出が実行されないことを特徴とする遊技機。 - 音を出力することが可能な音出力手段と、
画像を表示することが可能な画像表示手段と、
特定条件が成立した場合に、複数回の個別演出を含む特定演出を実行する演出制御手段と、を備え、
前記演出制御手段は、各回の個別演出を実行する際に、特定楽曲を構成する楽句のうち、当該個別演出に対応する楽句を出力するとともに、当該楽句に含まれる歌詞を含む所定画像を表示し、
各回の個別演出では、前記所定画像に含まれる歌詞が所定位置に停止された場合、次回の個別演出が実行され、前記所定画像に含まれる歌詞が所定位置に停止されない場合、次回の個別演出が実行されないことを特徴とする遊技機。 - 一の当否抽選に基づく一の変動において、前記特定演出を実行することを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
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