JP6412518B2 - 樹脂成形工場の操業支援システム、そのためのコンピュータプログラム、プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体、及び樹脂成形工場の操業支援方法 - Google Patents

樹脂成形工場の操業支援システム、そのためのコンピュータプログラム、プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体、及び樹脂成形工場の操業支援方法 Download PDF

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Description

本発明は、複数の射出成形機を使用して樹脂成形品を生産する樹脂成形工場の操業を支援するシステムに関する。また、樹脂成形工場の操業支援システムのためのコンピュータプログラム、そのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体、及び樹脂成形工場の操業支援方法に関する。
射出成形機において成形品を生産するためには、射出成形機内各部の温度を設定温度に維持する必要がある。例えば、射出成形機においては、金型、シリンダ部等の温度管理が必要である。そのため、射出成形機の稼働時には、射出成形機内各部を予熱して生産開始に備えている。その結果、複数の射出成形機を備える工場では、複数の射出成形機の予熱が操業開始時に一斉に行われ、生産開始を待つ状況が生じている。射出成形機の温度管理は、電気ヒータによって通常行われており、そのための電力使用量は成形機全体の電力使用量の中でも多くを占めている。
このような状況から、樹脂成形工場における電力の使用状況を解析すると、工場操業開始初期の樹脂成形品の生産開始前に多くの電力を使用し、生産開始後の電力使用量は生産開始前に比べて減少している。そして、操業初期の電力の殆どは、射出成形機各部の予熱電力として使用されている。即ち、樹脂成形工場において成形機の稼働開始時には、複数の成形機の予熱が一斉に行われ、工場におけるピーク電力を形成する。工場の電気設備は、そのピーク電力に合わせて導入する必要があり、樹脂成形品の生産時の電力使用量に比べてピーク電力が高い場合、生産時に必要な電気設備に対して過剰な設備を導入することになる。また、電気料金もピーク電力に合わせて契約する必要があり、ピーク電力が高くなるほど電気料金も高くなる。
従来から射出成形機の省エネルギに関する提案が種々行われている。例えば、下記非特許文献1には、射出成形機内各部の放熱を抑制して省エネルギ化を図ることが提案されている。
「射出・押出成形工場の省エネ・省資源ハンドブック 2010Ver.1」(2010年6月株式会社松井製作所発行)
工場のピーク電力の抑制には、電気設備の容量を抑制でき、電気料金を抑制できるメリットがあるにも係わらず、その対策が検討されていなかった。
このような問題に鑑み本発明の課題は、複数の射出成形機の予熱のタイミングを相互にずらすことにより、複数の射出成形機を備える樹脂成形工場におけるピーク電力を抑制する方向に誘導することにある。
第1発明は、予熱を必要とする射出成形機を複数備える樹脂成形工場の操業支援システムである。そして、生産予定の製品の種類、数量、納期に基づいて、複数の射出成形機を使用して当該製品を生産するための操業計画を作成する計画作成手段と、該計画作成手段による操業計画に基づいて、作業者に対して複数の射出成形機を使用して前記製品を生産するための作業を指示する作業指示手段とを備える。前記計画作成手段の操業計画には、各射出成形機の予熱を行うための予熱計画が含まれている。また、前記計画作成手段は、前記予熱計画において、複数の射出成形機のうち、一つの射出成形機の予熱実施タイミングを、他の射出成形機の予熱実施タイミングに対して、早くするか遅くするシフト処理を行うシフト手段を備える。
第1発明において、射出成形機としては、押出成形機、中空成形機等が含まれる。また、同じ種類の成形機でも、駆動機構の種類により、若しくは金型の予熱の有無等により各種タイプの成形機が含まれる。樹脂成形工場にて使用される射出成形機は、単一種類、単一タイプの成形機としてもよいし、複数種類、タイプの成形機が組み合わされてもよい。
第1発明によれば、複数の射出成形機を使用して予定の製品を生産する際の射出成形機の予熱が複数の射出成形機間で互いに時間をずらして計画される。そして、その計画に基づいて作業者への作業指示が行われる。そのため、作業者が指示された内容に基づいて作業を行うことにより、各射出成形機の予熱は一斉に行われず、互いに時間をずらして行われる。それにより樹脂成形工場の操業開始時におけるピーク電力を抑制することができる。
第2発明は、上記第1発明において、前記計画作成手段は、前記操業計画における複数の射出成形機の単位時間当り合計電力使用量から算出される平均電力が、予め設定した最大電力より大きいか否かを判定する第1判定手段を備える。また、前記第1判定手段により前記平均電力が前記最大電力より大きいと判定されたとき、前記操業計画において予熱実施タイミングを早くするか遅くする変更が可能な射出成形機があるか否かを判定する第2判定手段を備える。そして、前記シフト手段は、前記第2判定手段にて前記変更が可能な射出成形機があると判定されたとき、前記予熱計画において前記変更が可能な射出成形機の予熱実施タイミングを早くするか遅くする。
第2発明において、射出成形機は、一つの射出成形機と他の射出成形機とを合わせて2台としてもよいし、3台以上としてもよい。また、第1判定手段における最大電力は、電力会社と契約した契約電力とすることができる。一方、その最大電力は、電力会社との契約とは関係なく、任意に設定した値とすることもできる。
第2発明によれば、予熱による電力を、第1判定手段の最大電力より低く抑えることができる。また、第2判定手段において、予熱実施タイミングを早くしたり遅くしたりする変更が操業計画の中で可能か否かを判定している。そのため、可能な範囲内で予熱実施タイミングの変更を行ってピーク電力を抑制することができる。
第3発明は、上記第2発明において、前記シフト手段において、予熱実施タイミングを早くするか遅くする射出成形機は、前記変更が可能な射出成形機の中で予熱電力が最大の射出成形機とされている。
第3発明によれば、予熱実施タイミングが変更されるとき、予熱に必要な電力の大きい射出成形機が対象とされる。そのため、その変更によるピーク電力の抑制を効果的に行うことができる。一方、複数の射出成形機が同時に生産を開始する場合、予熱が完了した射出成形機は、他の射出成形機の予熱が完了するまで待機することになる。このときの待機電力は、予熱電力が大きい射出成形機ほど大きくなる。第3発明では、予熱実施タイミングを遅らせるとき、予熱に必要な電力の大きい射出成形機が対象とされる。そのため、待機電力を抑制することができる。
第4発明は、上記第1発明において、前記計画作成手段は、前記操業計画における複数の射出成形機の単位時間当り合計電力使用量から算出される平均電力が、予め設定した最大電力より大きいか否かを判定する第1判定手段を備える。また、前記第1判定手段により前記平均電力が前記最大電力より大きいと判定されたとき、前記操業計画において予熱実施タイミングを遅くする変更が可能な射出成形機があるか否かを判定する第3判定手段を備える。更に、前記第1判定手段により前記平均電力が前記最大電力より大きいと判定され、且つ前記第3判定手段にて前記変更が可能な射出成形機がないと判定されたとき、前記操業計画において予熱実施タイミングを早くする変更が可能な射出成形機があるか否かを判定する第4判定手段を備える。そして、前記シフト手段は、前記第3判定手段にて前記変更が可能な射出成形機があると判定されたとき、前記予熱計画において前記変更が可能な射出成形機の中で予熱電力が最大の射出成形機の予熱実施タイミングを遅くし、前記第4判定手段にて前記変更が可能な射出成形機があると判定されたとき、前記予熱計画において前記変更が可能な射出成形機の中で予熱電力が最大の射出成形機の予熱実施タイミングを早くする。
第4発明によれば、予熱実施タイミングを、遅くすることが可能なときは遅くし、遅くすることはできないが早くすることが可能なときは早くする。そのため、業務の繁閑に応じて残業等の時間調整で操業計画の変更が可能な職場において、ピーク電力の抑制を行う対応を実施することができる。また、予熱実施タイミングを遅くすることができない場合に、操業開始時刻を早める等で操業計画の変更が可能な職場において、ピーク電力の抑制を行う対応を実施することができる。
第5発明は、上記第1ないし第4発明のいずれかにおいて、前記各射出成形機のうちの少なくとも一つは、射出成形機内に予熱が必要な部位を複数有し、各予熱部位の予熱は、時間をずらして行われている。
第5発明において、射出成形機内で予熱が必要な箇所としては、例えば、射出成形機における金型、バンドヒータ、油圧ポンプがある。
第5発明によれば、各射出成形機同士間で予熱実施タイミングがずらされるのみならず、各射出成形機における複数の予熱箇所同士間でも予熱実施タイミングがずらされる。そのため、ピーク電力の抑制をより効果的に行うことができる。
第6発明は、上記第1ないし第5発明のいずれかにおいて、前記計画作成手段の計画に基づき使用される電力量と、予定された製品を実際に生産した際に使用された射出成形機の電力量とを比較可能に表示する表示手段を備える。
第6発明によれば、計画に基づく電力量と実際に使用された電力量とが比較可能とされる。そのため、計画に対する実際行われた作業の違いを作業者が容易に認識することができる。それにより行われた作業の問題点の改善につなげることができ、使用電力量を抑制することができる。
第7発明は、予熱を必要とする射出成形機を複数備える樹脂成形工場の操業支援システム用コンピュータプログラムにおいて、生産予定の製品の種類、数量、納期に基づいて、複数の射出成形機を使用して当該製品を生産するための操業計画を作成する計画作成手段、並びに該計画作成手段による操業計画に基づいて作業者に対して複数の射出成形機を使用して前記製品を生産するための作業を指示する作業指示手段としてコンピュータを機能させるためのプログラムである。そして、前記計画作成手段には、各射出成形機の予熱を行う予熱計画が含まれている。しかも、前記計画作成手段は、前記予熱計画において、複数の射出成形機のうち、一つの射出成形機の予熱実施タイミングを、他の射出成形機の予熱実施タイミングに対して、早くするか遅くするシフト処理を行うシフト手段を備える。
第7発明によれば、第1発明と同様の作用効果を達成することができる。
第8発明は、予熱を必要とする射出成形機を複数備える樹脂成形工場の操業支援システム用コンピュータプログラムにおいて、生産予定の製品の種類、数量、納期に基づいて、複数の射出成形機を使用して当該製品を生産するための操業計画を作成する計画作成手段、並びに該計画作成手段による操業計画に基づいて作業者に対して複数の射出成形機を使用して前記製品を生産するための作業を指示する作業指示手段としてコンピュータを機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。そして、前記計画作成手段には、各射出成形機の予熱を行う予熱計画が含まれている。しかも、前記計画作成手段は、前記予熱計画において、複数の射出成形機のうち、一つの射出成形機の予熱実施タイミングを、他の射出成形機の予熱実施タイミングに対して、早くするか遅くするシフト処理を行うシフト手段を備える。
第8発明によれば、第1発明と同様の作用効果を達成することができる。
第9発明は、予熱を必要とする射出成形機を複数備える樹脂成形工場の操業支援方法である。そして、生産予定の製品の種類、数量、納期に基づいて、複数の射出成形機を使用して当該製品を生産するための操業計画を作成する計画作成手順を備える。また、該計画作成手順による操業計画に基づいて作業者に対して複数の射出成形機を使用して前記製品を生産するための作業を指示する作業指示手順を備える。そして、前記計画作成手順には、各射出成形機の予熱を行う予熱計画の作成が含まれている。しかも、前記計画作成手順は、前記予熱計画において、複数の射出成形機のうち、一つの射出成形機の予熱実施タイミングを、他の射出成形機の予熱実施タイミングに対して、早くするか遅くするシフト処理を行うシフト手順を備える。
第9発明によれば、第1発明と同様の作用効果を達成することができる。
本発明の一実施形態を示す機能ブロック図である。 上記実施形態のシステム構成図である。 上記実施形態に使用される射出成形機の説明図である。 上記実施形態のコンピュータプログラムの操業計画作成内容を示すフローチャートであり、その第1部分を示す。 図4と同様のフローチャートであり、その第2部分を示す。 図4と同様のフローチャートであり、その第3部分を示す。 図4と同様のフローチャートであり、その第4部分を示す。 図4と同様のフローチャートであり、その第5部分を示す。 図5、6のフローチャートにおけるステップS24の詳細を示すフローチャートである。 図5、6のフローチャートにおけるステップS18、ステップS40の詳細を示すフローチャートである。 上記実施形態のコンピュータプログラムの画面表示内容を示すフローチャートである。 上記実施形態の計画作成時に使用する画面表示例を示す図である。 上記実施形態に使用される射出成形機の使用電力量変化のグラフである。 上記実施形態における複数の射出成形機の合計予熱電力量変化のグラフである。 上記実施形態において作成された操業計画の画面表示例を示す図である。 上記実施形態における作業指示の画面表示例を示す図である。 上記実施形態における計画と実績の使用電力対比の画面表示例を示す図である。 上記実施形態における作業の進捗に合わせた使用電力実績の画面表示例を示す図である。 上記実施形態における計画に対する実績の電力ロス等を表す画面表示例を示す図である。 図8のフローチャートの変形例を示すフローチャートである。
図1は、本発明の一実施形態を示す。この実施形態は、予熱を必要とする射出成形機40を複数備える樹脂成形工場の操業支援システムである。計画作成手段10は、生産予定の製品の種類、数量、納期に基づいて、複数の射出成形機40を使用して当該製品を生産するための操業計画を作成する。なお、この操業計画には、各射出成形機40の予熱を行うための予熱計画が含まれている。計画作成手段10は、第1判定手段11、第2判定手段12、及びシフト手段13を備えている。第1判定手段11は、上記操業計画における複数の射出成形機40の単位時間(30分間)当り合計電力使用量から算出される平均電力が、予め設定した最大電力より大きいか否かを判定する。また、第2判定手段12は、第1判定手段11により平均電力が最大電力より大きいと判定されたとき、操業計画における予熱実施タイミングを早くするか遅くする変更が可能な射出成形機40があるか否か判定する。シフト手段13は、第2判定手段12にて予熱実施タイミングの変更が可能な射出成形機40があると判定されたとき、予熱計画において予熱実施タイミングの変更が可能な射出成形機40の中で予熱電力が最大の射出成形機40の予熱実施タイミングを早くするか遅くするシフト処理を行う。即ち、複数の射出成形機40のうち、一つの射出成形機40の予熱実施タイミングを、他の射出成形機40の予熱実施タイミングに対して早くするか遅くする。また、作業指示手段20は、計画作成手段10による操業計画に基づいて作業者に対して複数の射出成形機40を使用して上記製品を生産するための作業を指示する。
また、この操業支援システムは、表示手段30を備え、この表示手段30は、計画作成手段10の計画に基づき各射出成形機40で使用される電力量と、予定された製品を実際に生産した際に使用された射出成形機40の使用電力量とを比較可能に表示する。そのため、表示手段30には、複数の射出成形機40から使用電力量のデータが供給されている。
係る操業支援システムによれば、複数の射出成形機40を使用して予定の製品を生産する際、複数の射出成形機40の単位時間当り合計使用電力量から算出される平均電力が、最大電力より大きいとき、射出成形機40の予熱が各射出成形機40間で互いに時間をずらして計画される。そして、その計画に基づいて表示手段30により作業者への作業指示が行われる。そのため、作業者が指示された内容に基づいて作業を行うことにより、各射出成形機40の予熱は一斉に行われず、互いに時間をずらして行われる。それにより樹脂成形工場の操業開始時におけるピーク電力を抑制することができる。
第1判定手段11の最大電力を電力会社と契約した契約電力としたとき、予熱による電力を契約した契約電力より低く抑えることができる。また、第2判定手段12において、予熱実施タイミングを早くしたり遅くしたりする変更が操業計画の中で可能か否か判定している。そのため、可能な範囲内で予熱実施タイミングの変更を行ってピーク電力を抑制することができる。
また、表示手段30では、計画に基づく電力量と実際に使用された電力量とが比較可能とされる。そのため、計画に対する実際行われた作業の違いを作業者が容易に認識することができる。それにより行われた作業の問題点の改善につなげることができ、使用電力量を抑制することができる。
図1において、仮想線は上記実施形態の変形例を示している。変形例にて追加された第3判定手段14及び第4判定手段15は、上記実施形態における第2判定手段12に代えて設けられる。第3判定手段14は、第1判定手段11により合計電力使用量から算出される平均電力が最大電力より大きいと判定されたとき、操業計画における予熱実施タイミングを遅くする変更が可能な射出成形機40があるか否か判定する。第4判定手段15は、第1判定手段11により合計電力使用量から算出される平均電力が最大電力より大きいと判定され、且つ第3判定手段14にて予熱実施タイミングの変更が可能な射出成形機40がないと判定されたとき、操業計画において予熱実施タイミングを早くする変更が可能な射出成形機40があるか否か判定する。また、変形例におけるシフト手段13は、第3判定手段14にて予熱実施タイミングの変更が可能な射出成形機40があると判定されたとき、予熱計画において予熱実施タイミングの変更が可能な射出成形機40の中で予熱電力が最大の射出成形機40の予熱実施タイミングを遅くする。一方、第4判定手段15にて予熱実施タイミングの変更が可能な射出成形機40があると判定されたとき、予熱計画において予熱実施タイミングの変更が可能な射出成形機40の中で予熱電力が最大の射出成形機40の予熱実施タイミングを早くする。
係る変形例によれば、予熱実施タイミングを、遅くすることが可能なときは遅くし、遅くすることはできないが早くすることが可能なときは早くする。そのため、業務の繁閑に応じて残業等の時間調整で操業計画の変更が可能な職場において、ピーク電力の抑制を行う対応を実施することができる。また、予熱実施タイミングを遅くすることができない場合に、操業開始時刻を早める等で操業計画の変更が可能な職場において、ピーク電力の抑制を行う対応を実施することができる。
図2は、上記実施形態をパーソナルコンピュータ50を使用して実施した場合のシステム構成を示している。この場合、射出成形機40は、射出成形機A、Bにより構成されている。そして、射出成形機A、Bの各部の使用電力量等が計測機器61により計測され、コンピュータ50に取り込まれている。
図3は、一つの射出成形機を模式的に示している。図3の射出成形機は、公知のものであり、ホッパ45から供給された樹脂が、射出ユニット46の動力を受けたスクリュー43によりシリンダ42から押出されて、金型41において樹脂製品を成形する。シリンダ42の周りにはバンドヒータ44が設けられ、シリンダ42を必要な温度まで加熱している。この加熱において、必要な温度まで最初に昇温されるのが予熱である。同様に、必要に応じて金型41、射出ユニット46である油圧ポンプにもヒータを設け、加熱が行われる。このように、図3の射出成形機は、予熱が必要な部位を複数備えている。また、必要に応じて材料乾燥機47によりホッパ45に供給される樹脂の乾燥も行われる。なお、射出ユニット46がモータにより構成される場合は、モータの予熱は不要である。
図2において、計測機器61は、各射出成形機A、Bの電力回路62A、62Bからヒータ、材料乾燥機及び全体(射出成形機A、Bで使用される電力の全体)の使用電力量を計測してコンピュータ50に取り込んでいる。ここで、射出成形機Aは、金型の予熱が行われる金型予熱有のタイプであり、射出成形機Bは、金型の予熱が行われない金型予熱無のタイプである。そのため、電力回路62Aには金型ヒータを含んでおり、電力回路62Bには金型ヒータを含んでいない。
また、計測機器61は、各射出成形機A、Bの信号回路63A、63Bからショット数及び自動運転の状態を表す情報をコンピュータ50に取り込んでいる。ここで、ショット数は、図3において金型41に樹脂が注入される回数であり、自動運転の状態は、自動運転で生産が行われている状態を示す信号である。
コンピュータ50のメモリを使用したデータベースには、計画作成手段10において操業計画を作成する際に必要となる各射出成形機A、Bの消費電力データ等が予め決定されて格納されている。例えば、射出成形機A(金型予熱有タイプ)に関しては表1のようにデータ格納されている。
ここで、各作業内容に対応する電力量は、単位作業時間当りの電力量によって決められており、各作業に要する時間により電力量が決定される。表1において、ナンバー1、2、4、8は各ヒータによる予熱(以下、昇温ともいう)作業であり、ナンバー3はバンドヒータ44の予熱後、予熱の効果がシリンダ42等の内部まで到達するのを待つ(起動防止)期間である。ナンバー5は簡単な準備作業であり、ナンバー6は製品を生産する作業である。ナンバー7は金型の交換作業であり、ナンバー9は「材料替え」と「試作・検査」作業である。
図13は、射出成形機Aにおける使用電力量変化の例を示す。この使用電力量の変化は、表1に示した各作業に対応して示している。従来、射出成形機A内各部の予熱は、生産開始前に一斉に行われていたが、ここでは、時間をずらして行っている。即ち、ナンバー6の生産の前には、ナンバー1、2、4の順に時間をずらして予熱を行っている。このように時間をずらして予熱を行うことにより、従来のように各部の予熱を一斉に行う場合に比べてピーク電力を抑えることができる。
表2は、射出成形機B(金型予熱無タイプ)のデータ格納の様子を示している。この場合は、表1の場合に比べて「金型ヒータ昇温」がないことと、「金型交換」が「材料替え」と併せて行われていることが相違している。
表3、表4は、射出ユニット46が油圧ポンプではなく、モータによって構成されている場合のデータ格納の様子を示している。そのため、表3、表4では、表1の場合に比べて「油圧ポンプ昇温」が設定されていない。なお、表3は、金型予熱有タイプの射出成形機の場合であり、表4は、金型予熱無タイプの射出成形機の場合である。
図2では、コンピュータ50に2台の射出成形機A、Bのみが接続されているが、LANケーブルを介して追加の射出成形機を接続することができる。
図4〜10は、計画作成手段10において操業計画を作成する際のコンピュータ50のプログラム内容を示す。このプログラムが起動すると、図4のステップS2にて、図12の計画作成の表がコンピュータ50の画面に表示される。操作者は、その表を使って製品分類及び製品名の選択、数量及び納期(期限)を入力する。入力の完了を受け、ステップS4では、入力された製品を生産可能な成形機毎に分類、仕分けする。このとき、過去に計画され、生産が終了していない製品についても併せて分類、仕分けされる。
次のステップS6では、過去の計画に基づいて実際に行われた作業が「生産」で終了したか否かが判定される。ここでの作業とは、上記表1で示された作業内容であり、「生産」以外には「段取り」、「金型交換」等がある。過去の計画に基づく作業が「生産」で終了していた場合は、ステップS6は肯定判断され、ステップS12において、過去の計画で生産され、残された数量の製品を最初に生産するように計画する。また、その製品の生産の後に、今回計画した製品を納期の順に生産する計画とする。過去の計画に基づく作業が「生産」以外で終了していた場合は、ステップS6は否定判断され、ステップS8にて、今回計画した製品を納期の順に生産する計画とする。次のステップS10では、フラグF1がセットされ、それによりステップS8の処理が行われたことが記憶される。
次にステップS14では、上述のステップS4における分類の結果、金型予熱無のタイプの成形機が使用されることになったか否かが判定される。金型予熱無のタイプの成形機が使用される場合は、ステップS14が肯定判断され、図5の処理に進む。また、金型予熱無のタイプの成形機が使用されない場合は、ステップS14が否定判断され、図5の処理はスキップされ、図6の処理に進む。
図5のステップS16では、過去の計画に基づく作業の最後が「試作・検査」であったか、又は過去の計画の最後に生産された製品が、今回の計画の最初に生産される製品と同じかが判定される。それらのいずれにも該当せず、ステップS16が否定判断される場合は、ステップS34に進んで、過去の計画の最後に、必要に応じて「材料替え」及び「金型交換」を追加する。過去の計画に基づく作業の最後が「試作・検査」であった場合、又は過去の計画にて生産された製品が、今回の計画にて生産される製品と同じであった場合、ステップS16が肯定判断される。この場合、直ちに生産を開始して良い状態であるので、ステップS18にて、生産開始前に予熱等を完了するように、上記表2のナンバー1の作業から始まる計画とする。
ステップS18の詳細を図10の実線部分のステップS183〜ステップS186に示す。ステップS183では、バンドヒータ44の予熱(昇温)を行う。次のステップS184では、バンドヒータ44の予熱(昇温)が完了したか否かが判定され、予熱(昇温)が完了するまで予熱(昇温)を継続する。バンドヒータ44の予熱(昇温)が完了して、ステップS184が肯定判断されると、ステップS185では、射出ユニット46の油圧ポンプの予熱(昇温)を行う。次のステップS186では、油圧ポンプの予熱(昇温)が完了したか否かが判定され、予熱(昇温)が完了するまで予熱(昇温)を継続する。
次のステップS20では、開始される生産が、予め設定された操業終了時刻までに予定数量の生産が完了するか否かが判定される。操業終了時刻までに予定数量の生産が完了しない場合、ステップS20が否定判断され、係る生産計画は、次直の計画に引き継がれる。ここで、直とは、勤務のことをいい、次直とは、今の直の次の直であり、前直とは、今の直の前の直である。
操業終了時刻までに予定数量の生産が完了される場合、ステップS20が肯定判断され、ステップS22において、次の製品の生産が予定されているか否かが判定される。次の製品の生産が予定されており、ステップS22が肯定判断される場合は、ステップS24以降の処理に進むが、次の製品の生産が予定されておらず、ステップS22が否定判断される場合は、ステップS24以降の処理はスキップされ、図6の処理に進む。
ステップS24では、次の製品の生産のために必要な場合は、「材料替え」、「金型交換」が行われる。ステップS24の詳細は、図9に示されている。まず、ステップS242において、次に生産する製品の材料が異なるか否かが判定される。材料が異なる場合、ステップS242は肯定判断され、ステップS244にて、前の製品の生産完了後に「材料替え」を行う計画とする。材料が同じ場合は、ステップS242は否定判断され、ステップS244はスキップされる。次に、ステップS246では、次に生産する製品の金型が異なるか否かが判定される。金型が異なる場合、ステップS246は肯定判断され、ステップS248にて、前の製品の生産完了、又は上記「材料替え」後に「金型交換」を行う計画とする。金型が同じ場合は、ステップS246は否定判断され、ステップS248はスキップされる。
図5のステップS26では、「材料替え」又は「金型交換」完了後、操業終了時刻までに「試作・検査」を行うことが可能か否か判定される。「試作・検査」を行うことができない場合は、ステップS26は否定判断されて、ステップS36にて、次直の操業開始時に「試作・検査」を実施することとし、その前にバンドヒータ44及び射出ユニット46の油圧ポンプの予熱(昇温)を完了するように次直の計画をする。「試作・検査」を行うことができる場合は、ステップS26が肯定判断され、ステップS28にて、「材料替え」又は「金型交換」完了後、「試作・検査」を行う計画とする。
次のステップS30では、「試作・検査」完了後、予め設定された「最短生産時間」以上の時間が、操業終了時刻までに残るか否かが判定される。「最短生産時間」以上の時間がない場合は、ステップS30が否定判断されて、生産の計画は、次直の計画に引き継がれる。「最短生産時間」以上の時間がある場合は、ステップS30が肯定判断されて、ステップS32にて、「試作・検査」完了後、生産を行う計画とされる。その後、ステップS20以降の処理が繰り返され、ステップS22にて次の製品の生産予定がなくなるまで、この間の処理が繰り返される。次の製品の生産予定がなくなると、ステップS22は否定判断されて、図6の処理に進む。
図6のステップS37では、上述のステップS4における分類の結果、金型予熱有タイプの成形機が使用されることになったか否かが判定される。金型予熱有タイプの成形機が使用される場合は、ステップS37は肯定判断され、ステップS38において、過去の計画の最後に生産された製品が、今回の計画の最初に生産される製品と同じか否かが判定される。一方、金型予熱有タイプの成形機が使用されない場合は、ステップS37は否定判断され、ステップS38以降の処理はスキップされる。
ステップS38が否定判断される場合、即ち、過去の計画の最後に生産された製品が、今回の計画の最初に生産される製品と違う場合は、ステップS52に進んで、過去の計画の最後に、必要に応じて「材料替え」及び「金型交換」を追加する。ステップS38が肯定判断される場合、即ち、過去の計画の最後に生産された製品が、今回の計画の最初に生産される製品と同じ場合は、ステップS40に進んで、生産開始前に予熱等を完了するように、上記表1のナンバー1の作業から始まる計画とする。
ステップS40の詳細を図10の実線及び仮想線部分のステップS181〜ステップS186に示す。ステップS181では、金型41の予熱(昇温)を行う。次のステップS182では、金型41の予熱(昇温)が完了したか否かが判定され、予熱(昇温)が完了するまで予熱(昇温)を継続する。金型41の予熱(昇温)が完了して、ステップS182が肯定判断されると、上述したとおりステップS183〜ステップS186の処理により、バンドヒータ44及び油圧ポンプの予熱(昇温)を行う。
次のステップS42では、開始される生産が、予め入力された操業終了時刻までに予定数量の生産が完了するか否かが判定される。操業終了時刻までに予定数量の生産が完了せず、ステップS42が否定判断される場合は、係る生産計画は、次直の計画に引き継がれる。ステップS42が肯定判断される場合、即ち、操業終了時刻までに予定数量の生産が完了する場合は、ステップS44において、次の製品の生産が予定されているか否かが判定される。次の製品の生産が予定されている場合は、ステップS44が肯定判断され、図5と同様のステップS24以降の処理に進む。ステップS24では、次の製品の生産のために必要な場合は、「材料替え」、「金型交換」が行われる。しかし、次の製品の生産が予定されておらず、ステップS44が否定判断される場合は、ステップS24以降の処理はスキップされ、図7の処理に進む。
ステップS46では、「材料替え」又は「金型交換」完了(いずれか遅い方)後、表1のナンバー8、9にある「金型ヒータ昇温」及び「試作・検査」を実施し、更に、予め設定された「最短生産時間」以上の時間が、操業終了時刻までに残るか否かが判定される。「最短生産時間」以上の時間が残らない場合は、ステップS46が否定判断されて、生産の計画は、次直の計画に引き継がれる。そして、ステップS54にて、次直の操業開始時に「試作・検査」を実施することとし、その前に金型41、バンドヒータ44及び射出ユニット46の油圧ポンプの各昇温を完了するように計画する。更に、「試作・検査」完了後は、生産開始の計画とする。
ステップS46が肯定判断される場合、即ち、「最短生産時間」以上の時間が残る場合は、ステップS48にて「材料替え」又は「金型交換」完了後、「金型ヒータ昇温」及び「試作・検査」を実施する。このとき、「金型ヒータ昇温」は、「材料替え」と同時刻に行うように計画する。次のステップS50では、「金型ヒータ昇温」及び「試作・検査」の完了後、生産開始の計画とする。その後、ステップS42以降の処理が繰り返され、ステップS44にて次の製品の生産予定がなくなるまで継続される。次の製品の生産予定がなくなると、ステップS44は否定判断されて、図7の処理に進む。
図7のステップS56では、後述のフラグF2がセットされているか否かが判定される。最初はフラグF2がセットされていないため、ステップS56は否定判断され、ステップS58にて、納期までに生産完了しない製品があるか否か判定される。納期までに生産完了しない製品がある場合は、ステップS58は肯定判断されて、ステップS60にて、納期までに生産完了しない製品の生産初日から当該製品の生産完了までの日に残業を追加する。残業追加の仕方は、最短の残業時間を製品の生産初日から生産完了まで順次追加し、それでも納期までに生産完了しない場合は、当該製品の前に生産が計画されている製品に対して、同様に残業を追加する。従って、ステップS60にて最短の残業時間の追加が行われる都度、上述のステップS14の処理に戻り、図5、6の処理を繰り返し実行する。そして、ステップS60における残業追加の処理が終了すると、この処理の終了を記憶するフラグF2がセットされる。
フラグF2がセットされた後は、ステップS56は肯定判断され、ステップS61にて、フラグF2がリセットされて、ステップS62に進む。また、納期までに生産完了しない製品がない場合は、ステップS58は否定判断されて、ステップS62に進む。ステップS62では、複数の成形機で生産計画された製品があるか否かが判定される。複数の成形機で生産計画された製品がある場合は、ステップS62は肯定判断されて、ステップS66にて、後述のフラグF3がセットされているか否かが判定される。最初はフラグF3がセットされていないため、ステップS66は否定判断され、ステップS68にて、その生産計画で納期遅れがあるか否かが判定される。納期遅れがある場合は、ステップS68は肯定判断され、ステップS72にて、その生産計画から納期遅れの計画を除外する。ステップS72では、複数の生産計画の全てに納期遅れがある場合、納期遅れの最も少ない計画で生産するものとする。ステップS72の処理が実行されると、そのことを記憶するフラグF3がセットされる。そして、上述のステップS14の処理に戻り、図5、6の処理を再度実行する。フラグF3がセットされた後は、ステップS66は肯定判断され、ステップS70にて、フラグF3がリセットされて、ステップS76に進む。また、ステップS68が否定判断される場合、即ち、生産計画で納期遅れがない場合も、ステップS76に進む。
ステップS76では、後述のフラグF4がセットされているか否かが判定される。最初はフラグF4がセットされていないため、ステップS76は否定判断され、ステップS78にて、納期遅れを考慮した結果、残された生産計画の中で、使用電力量の最も少なくなる成形機の計画を残す。ステップS78の処理が実行されると、そのことを記憶するフラグF4がセットされる。そして、上述のステップS14の処理に戻り、図5、6の処理を再度実行する。フラグF4がセットされた後は、ステップS76は肯定判断され、ステップS82にて、フラグF4がリセットされて、ステップS64に進む。また、ステップS62が否定判断される場合、即ち、複数の成形機で生産計画された製品がない場合も、ステップS64に進む。
ステップS64では、全ての製品が納期までに生産完了するか否かが判定される。全ての製品が納期までに生産完了しない場合は、ステップS64は否定判断され、ステップS86にて、フラグF1がセットされているか否かが判定される。フラグF1は、図4のステップS8の処理、即ち生産を納期順に行う処理が実行されたことを記憶するものであり、その処理が実行されていた場合は、ステップS86は肯定判断され、ステップS88にて、納期遅れの計画を赤色表示する。図15は操業計画の画面表示例を示すが、ここで製品「A−001」の10月8日の生産分が納期遅れとすると、Rで示すイメージが赤色表示される。この表示に基づき、生産計画の担当者は、残業を設定するなどして納期遅れを解消するように再度計画を作り直すことができる。このステップS88の処理が実行された後は、ステップS90にてフラグF1がリセットされる。
図4のステップS8の処理が実行されていない場合は、フラグF1はセットされていないため、ステップS86が否定判断され、図4のステップS8以降の処理が再度実行される。
一方、ステップS64が肯定判断される場合、即ち、全ての製品が納期までに生産完了する場合は、ステップS84に進む。ステップS84では、複数直にまたがり生産を行う製品で、その製品の最終直の生産時間が最短生産時間以下の場合、その製品を生産する最初の直から順に残業を追加する。これは、最終直に数ショットだけの生産となるような計画とならないようにするためである。これらの処理が終了すると、図8の処理に進む。
図8のステップS92では、30分平均の全成形機の合計電力が予め設定したデマンド上限を下回っているか否かが判定される。デマンド上限は、本実施形態における第1判定手段11の最大電力に相当する。合計電力がデマンド上限を下回っていれば、ステップS92は肯定判断されて、操業計画作成ルーチンの処理を終了する。一方、合計電力がデマンド上限を上回っている場合は、ステップS92は否定判断され、ステップS94に進む。ステップS94では、残業を追加可能な成形機は有るかが判定される。残業を追加可能な成形機が有る場合は、ステップS94は肯定判断され、ステップS96にて、デマンド上限を超えている時間帯に最大電力の成形機の予熱開始時刻を1分ずつ遅らせる処理を行う。ここで、遅らせる時間の最大値は、その日の残業可能時間(予め設定される)とし、最大まで遅らせてもデマンド上限より大きい場合は、遅らせた中で最も最大電力の小さくなる時刻として、それが複数ある場合は、遅らせる時間の最も少ない時刻とする。その後、遅らせた成形機を除外して、次に使用電力の大きい成形機を同様に遅らせる。ステップS96で予熱開始時刻が遅らされる都度、上述のステップS14以降の処理が再実行される。図14は、ある成形機の予熱開始時刻が遅らされることにより、各成形機を合わせた使用電力のピーク値が、そのような処理を行わない場合に比べて抑制されることを示している。
ステップS94が否定判断される場合、即ち、残業を追加可能な成形機がない場合は、ステップS98において、前直の操業終了時刻から予熱開始時刻までの時間が1分以上となる成形機があるか否かが判定される。1分以上の成形機がある場合は、ステップS98は肯定判断され、ステップS100において、デマンド上限を超えている時間帯に最大電力の成形機の予熱開始時刻を1分ずつ早める処理を行う。予熱開始時刻を早める結果、生産開始時刻までの待機時間は、早めた時間だけ長くなることになる。ここで、早める時間の最大値は、前直の操業終了時刻とし、最大まで早めてもデマンド上限より大きい場合は、早めた中で最大電力の小さくなる時刻として、それが複数ある場合は、早める時間の最も少ない時刻とする。その後、予熱開始時刻を早めた成形機を除外して、次に使用電力の大きい成形機の予熱開始時刻を早める処理を同様に行う。このとき、ステップS96の処理により予熱開始時刻が遅くされていた場合は、一旦初期状態に戻してから早める処理が行われる。ステップS100で予熱開始時刻が早められる都度、上述のステップS14以降の処理が再実行される。
ステップS98が否定判断される場合、即ち、前直の操業終了時刻から予熱開始時刻までの時間が1分以上となる成形機がない場合は、ステップS99において、合計電力が最小の計画を採用して操業計画の作成処理を終了する。このとき、コンピュータ50の画面に「デマンド上限を超えています」の表示を行う。
図8の処理において、一部の処理の順序を変更した変形例を図20に示す。図20の変形例では、図8に比べて、ステップS94及びステップS96を組合せた処理と、ステップS98及びステップS100を組合せた処理とが入れ換えられている。その結果、図80の処理では、ステップS94の判定が先に行われ、ステップS94が否定判断されたときにステップS98の判定が行われるのに対し、図20の処理では、ステップS98の判定が先に行われ、ステップS98が否定判断されたときにステップS94の判定が行われる。従って、変形例によれば、予熱開始タイミングを早めることが可能な射出成形機40があれば、予熱開始タイミングを早めることが行われる。それでも合計電力がデマンド上限を上回っている場合は、予熱開始タイミングを遅らせる処理が行われる。
図11は、表示手段30において表示を行う際のコンピュータ50のプログラム内容を示す。このプログラムが起動すると、ステップS101において、操作者によって計画表示の指示が行われたか否かが判定される。計画表示の指示が行われると、ステップS101は肯定判断され、ステップS102において、図4〜10のプログラムにより作成された操業計画をコンピュータ50の画面に表示する。このときの表示例を図15に示す。この場合、各成形機(「熱可塑1」等で示す)でどの製品(「A−001」等で示す)がいつ生産されるかがグラフ表示されている。このグラフ表示では、「生産」の前に行われる「予熱」等の作業も「生産」の時間と区別して示されている。また、各「生産」、「予熱」等に対応させて使用電力もグラフ表示されている。操作者によって計画表示の指示が行われないと、ステップS101は否定判断されて、ステップS102の処理はスキップされる。
次のステップS104では、操作者によって生産開始の指示が行われたか否かが判定される。生産開始の指示が行われると、ステップS104は肯定判断され、ステップS106において、コンピュータ50の画面に作業指示を表示する。このときの表示例を図16に示す。この場合、各日時に対応させて各成形機に対する作業内容が指示される。例えば、「熱可塑1」の成形機の4番目は、2015年11月10日8時50分に生産開始することが指示される。生産される製品は「A−001」であり、サイクルタイム30秒で、350ショットであることが判る。操作者によって生産開始の指示が行われないと、ステップS104は否定判断されて、ステップS106の処理はスキップされる。
ステップS106の作業指示に基づいて実際に作業が行われているとき、ステップS107において、操作者によって実績表示の指示が行われたか否かが判定される。実績表示の指示が行われると、ステップS107は肯定判断され、ステップS108において、作業の進捗に合わせて使用電力量の実績が表示される。このときの表示例を図18に示す。この場合、各成形機において30分毎に使用される電力量が表示されている。使用電力量は作業別に色分けして表示される。このときの作業区分は任意に選択可能とされている。操作者によって実績表示の指示が行われないと、ステップS107は否定判断されて、ステップS108の処理はスキップされる。
次のステップS109では、操作者によって分析結果1表示の指示が行われたか否かが判定される。分析結果1表示の指示が行われると、ステップS109は肯定判断され、ステップS110において、コンピュータ50の画面に分析結果1を表示する。このときの表示例を図17に示す。この場合、各成形機毎に破線で示す計画電力に対比して実線で示す実績の電力が表示されている。各電力は作業別に色分けして表示される。このときの作業区分は任意に選択可能とされている。また、計画と実績のショット数も表示されている。操作者によって分析結果1表示の指示が行われないと、ステップS109は否定判断されて、ステップS110の処理はスキップされる。
次のステップS111では、操作者によって分析結果2表示の指示が行われたか否かが判定される。分析結果2表示の指示が行われると、ステップS111は肯定判断され、ステップS112において、コンピュータ50の画面に分析結果2を表示する。このときの表示例を図19に示す。この場合、各成形機毎に計画電力と実績の電力との差が数値で各作業毎に区分けして表示されている。また、各作業毎に発生した電力ロスの原因が文章で表示される。更に、計画と実績を比較して、その成形機全体の電力量を表示している。更にまた、計画と実績を比較して、操業の進捗に合わせて各時間毎の電力量を表示している。操作者によって分析結果2表示の指示が行われないと、ステップS111は否定判断されて、ステップS112の処理はスキップされる。
以上のフローチャートで説明したコンピュータプログラムの処理内容と本発明の各手段及び各手順との対応は次のとおりである。
図4〜8の全ての処理は、本発明の計画作成手段及び計画作成手順に相当する。図11のステップS104及びステップS106の処理は、本発明の作業指示手段及び作業指示手順に相当する。図8のステップS96及びステップS100の処理は、本発明のシフト手段及びシフト手順に相当する。図8のステップS92の処理は、本発明の第1判定手段に相当する。図8のステップS94及びステップS98の処理は、本発明の第2判定手段に相当する。図8のステップS94の処理は、本発明の第3判定手段に相当する。図8のステップS98の処理は、本発明の第4判定手段に相当する。図11のステップS109〜ステップS112の処理は、本発明の表示手段に相当する。
以上、特定の実施形態について説明したが、本発明は、それらの外観、構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。
10 計画作成手段
11 第1判定手段
12 第2判定手段
13 シフト手段
14 第3判定手段
15 第4判定手段
20 作業指示手段
30 表示手段
40 射出成形機
41 金型
42 シリンダ
43 スクリュー
44 バンドヒータ
45 ホッパ
46 射出ユニット
47 材料乾燥機
50 コンピュータ

Claims (9)

  1. 予熱を必要とする射出成形機を複数備える樹脂成形工場の操業支援システムであって、
    生産予定の製品の種類、数量、納期に基づいて、複数の射出成形機を使用して当該製品を生産するための操業計画を作成する計画作成手段と、
    該計画作成手段による操業計画に基づいて、作業者に対して複数の射出成形機を使用して前記製品を生産するための作業を指示する作業指示手段とを備え、
    前記計画作成手段の操業計画には、各射出成形機の予熱を行うための予熱計画が含まれており、
    前記計画作成手段は、前記予熱計画において、複数の射出成形機のうち、一つの射出成形機の予熱実施タイミングを、他の射出成形機の予熱実施タイミングに対して、早くするか遅くするシフト処理を行うシフト手段を備え、該シフト手段は、複数の射出成形機の単位時間当たり合計使用電力量から算出される平均電力が予め設定した最大電力より大きいときで、しかも予熱実施タイミングを早くするか遅くする変更が可能な射出成形機があるとき、変更が可能な射出成形機の予熱実施タイミングを早くするか遅くする樹脂成形工場の操業支援システム。
  2. 予熱を必要とする射出成形機を複数備える樹脂成形工場の操業支援システムであって、
    生産予定の製品の種類、数量、納期に基づいて、複数の射出成形機を使用して当該製品を生産するための操業計画を作成する計画作成手段と、
    該計画作成手段による操業計画に基づいて、作業者に対して複数の射出成形機を使用して前記製品を生産するための作業を指示する作業指示手段とを備え、
    前記計画作成手段の操業計画には、各射出成形機の予熱を行うための予熱計画が含まれており、
    前記計画作成手段は、前記予熱計画において、複数の射出成形機のうち、一つの射出成形機の予熱実施タイミングを、他の射出成形機の予熱実施タイミングに対して、早くするか遅くするシフト処理を行うシフト手段を備え、
    前記計画作成手段は、
    前記操業計画における複数の射出成形機の単位時間当り合計電力使用量から算出される平均電力が、予め設定した最大電力より大きいか否かを判定する第1判定手段と、
    前記第1判定手段により前記平均電力が前記最大電力より大きいと判定されたとき、前記操業計画において予熱実施タイミングを早くするか遅くする変更が可能な射出成形機があるか否かを判定する第2判定手段とを備え、
    前記シフト手段は、前記第2判定手段にて前記変更が可能な射出成形機があると判定されたとき、前記予熱計画において前記変更が可能な射出成形機の予熱実施タイミングを早くするか遅くする樹脂成形工場の操業支援システム。
  3. 請求項2において、
    前記シフト手段において、予熱実施タイミングを早くするか遅くする射出成形機は、前記変更が可能な射出成形機の中で予熱電力が最大の射出成形機とされている樹脂成形工場の操業支援システム。
  4. 予熱を必要とする射出成形機を複数備える樹脂成形工場の操業支援システムであって、
    生産予定の製品の種類、数量、納期に基づいて、複数の射出成形機を使用して当該製品を生産するための操業計画を作成する計画作成手段と、
    該計画作成手段による操業計画に基づいて、作業者に対して複数の射出成形機を使用して前記製品を生産するための作業を指示する作業指示手段とを備え、
    前記計画作成手段の操業計画には、各射出成形機の予熱を行うための予熱計画が含まれており、
    前記計画作成手段は、前記予熱計画において、複数の射出成形機のうち、一つの射出成形機の予熱実施タイミングを、他の射出成形機の予熱実施タイミングに対して、早くするか遅くするシフト処理を行うシフト手段を備え、
    前記計画作成手段は、
    前記操業計画における複数の射出成形機の単位時間当り合計電力使用量から算出される平均電力が、予め設定した最大電力より大きいか否かを判定する第1判定手段と、
    前記第1判定手段により前記平均電力が前記最大電力より大きいと判定されたとき、前記操業計画において予熱実施タイミングを遅くする変更が可能な射出成形機があるか否かを判定する第3判定手段と、
    前記第1判定手段により前記平均電力が前記最大電力より大きいと判定され、且つ前記第3判定手段にて前記変更が可能な射出成形機がないと判定されたとき、前記操業計画において予熱実施タイミングを早くする変更が可能な射出成形機があるか否かを判定する第4判定手段とを備え、
    前記シフト手段は、前記第3判定手段にて前記変更が可能な射出成形機があると判定されたとき、前記予熱計画において前記変更が可能な射出成形機の中で予熱電力が最大の射出成形機の予熱実施タイミングを遅くし、前記第4判定手段にて前記変更が可能な射出成形機があると判定されたとき、前記予熱計画において前記変更が可能な射出成形機の中で予熱電力が最大の射出成形機の予熱実施タイミングを早くする樹脂成形工場の操業支援システム。
  5. 請求項1〜4のいずれかにおいて、
    前記各射出成形機のうちの少なくとも一つは、射出成形機内に予熱が必要な部位を複数有し、
    各予熱部位の予熱は、時間をずらして行われている樹脂成形工場の操業支援システム。
  6. 請求項1〜5のいずれかにおいて、
    前記計画作成手段の計画に基づき使用される電力量と、予定された製品を実際に生産した際に使用された射出成形機の電力量とを比較可能に表示する表示手段を備える樹脂成形工場の操業支援システム。
  7. 予熱を必要とする射出成形機を複数備える樹脂成形工場の操業支援システム用コンピュータプログラムにおいて、
    生産予定の製品の種類、数量、納期に基づいて、複数の射出成形機を使用して当該製品を生産するための操業計画を作成する計画作成手段、
    該計画作成手段による操業計画に基づいて作業者に対して複数の射出成形機を使用して前記製品を生産するための作業を指示する作業指示手段としてコンピュータを機能させるためのプログラムであり、
    前記計画作成手段には、各射出成形機の予熱を行う予熱計画が含まれており、
    前記計画作成手段は、前記予熱計画において、複数の射出成形機のうち、一つの射出成形機の予熱実施タイミングを、他の射出成形機の予熱実施タイミングに対して、早くするか遅くするシフト処理を行うシフト手段を備え、該シフト手段は、複数の射出成形機の単位時間当たり合計使用電力量から算出される平均電力が予め設定した最大電力より大きいときで、しかも予熱実施タイミングを早くするか遅くする変更が可能な射出成形機があるとき、変更が可能な射出成形機の予熱実施タイミングを早くするか遅くする樹脂成形工場の操業支援システム用コンピュータプログラム。
  8. 予熱を必要とする射出成形機を複数備える樹脂成形工場の操業支援システム用コンピュータプログラムにおいて、
    生産予定の製品の種類、数量、納期に基づいて、複数の射出成形機を使用して当該製品を生産するための操業計画を作成する計画作成手段、
    該計画作成手段による操業計画に基づいて作業者に対して複数の射出成形機を使用して前記製品を生産するための作業を指示する作業指示手段としてコンピュータを機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、
    前記計画作成手段には、各射出成形機の予熱を行う予熱計画が含まれており、
    前記計画作成手段は、前記予熱計画において、複数の射出成形機のうち、一つの射出成形機の予熱実施タイミングを、他の射出成形機の予熱実施タイミングに対して、早くするか遅くするシフト処理を行うシフト手段を備え、該シフト手段は、複数の射出成形機の単位時間当たり合計使用電力量から算出される平均電力が予め設定した最大電力より大きいときで、しかも予熱実施タイミングを早くするか遅くする変更が可能な射出成形機があるとき、変更が可能な射出成形機の予熱実施タイミングを早くするか遅くする樹脂成形工場の操業支援システム用コンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  9. 予熱を必要とする射出成形機を複数備える樹脂成形工場の操業支援方法であって、
    生産予定の製品の種類、数量、納期に基づいて、複数の射出成形機を使用して当該製品を生産するための操業計画を作成する計画作成手順と、
    該計画作成手順による操業計画に基づいて作業者に対して複数の射出成形機を使用して前記製品を生産するための作業を指示する作業指示手順とを備え、
    前記計画作成手順には、各射出成形機の予熱を行う予熱計画の作成が含まれており、
    前記計画作成手順は、前記予熱計画において、複数の射出成形機のうち、一つの射出成形機の予熱実施タイミングを、他の射出成形機の予熱実施タイミングに対して、早くするか遅くするシフト処理を行うシフト手順を備え、該シフト手順は、複数の射出成形機の単位時間当たり合計使用電力量から算出される平均電力が予め設定した最大電力より大きいときで、しかも予熱実施タイミングを早くするか遅くする変更が可能な射出成形機があるとき、変更が可能な射出成形機の予熱実施タイミングを早くするか遅くする樹脂成形工場の操業支援方法。
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