JP6410633B2 - 磁気共鳴イメージング装置およびsar算出方法 - Google Patents

磁気共鳴イメージング装置およびsar算出方法 Download PDF

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本発明は、磁気共鳴イメージング(以下、「MRI」という)装置に関し、特に、SAR算出方法に関する。
MRI装置(Magnetic−Resonance−Imaging)は、被検体、特に人体の組織を構成する原子の原子核スピンにより発生するNMR信号(Nuclear−Magnetic−Resonance)を計測し、その頭部、腹部、四肢等の形態や機能を2次元的に或いは3次元的に画像化する装置である。
MRIの撮影において、NMR信号は、被検体を励起する高周波電磁波(Radio−Frequency:RF)パルスおよび傾斜磁場によって異なる位相エンコードが付与されるとともに、周波数エンコードされ、時系列データとして計測される。当該計測されたNMR信号は、2次元或いは3次元フーリエ変換されることにより画像に再構成される。
MRI装置においては、一般的に、被検体の単位重量あたりの熱吸収比すなわちSAR(Specific−Absorption−Ratio)により、被検体の温度上昇を管理している。
このSARは、例えば、非特許文献1および非特許文献2などに開示されているように、NEMA−MS8もしくはIEC60601に規定されるパルスエネルギー法により進行電力、反射電力を測定することで計算される。
一般的なMRI装置においては、図2に示すようにRFアンプと照射コイルの間にハイブリッド回路が配置されている。患者吸収電力(Pobj)は、式1に示すように、RFアンプから照射される進行電力(Pfwd)からRFアンプに反射される反射電力(Prfl)、ダミーロードに反射される(Pother)を差分し、さらに照射コイルで損失される電力(Pcoil)を差分することで求められる。Pcoilは無負荷時のPfwd−Prfl−Potherで求められ予め測定される値である。
また、非特許文献3にはコイルQ値によってSARを算出する式が示されており、無負荷時のQ値(Qunload)および有負荷時のQ値(Qload)から式2のように患者吸収電力(Pobj)を算出することができる。
Figure 0006410633
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一方、近年の高磁場MRIシステムでは照射不均一画像を補正するため、特許文献1および特許文献2のような送信チャンネルが多チャンネル化され、各CH間でゲイン差・位相差を制御した送信方法やSARモニタリング方法が提案されている。
特許文献2においては、局所SAR上昇を防ぐため各送信チャンネルの故障の対処に関する提案もなされている。
特表2009−501553号公報 特開2012−24306号公報
NEMA−Standards−Publication−MS−8−2008/Characterization−of−the−Specific−Absorption−Rate−for−Magnetic−Resonance−Imaging−Systems/National−Electrical−Manufacturers−Association/2008 MRの最近の進歩と安全性(改訂第三版)/日本磁気共鳴医学会安全性評価委員会/2008年2月29日 MRIの安全性/日本放射線技術学会雑誌/第59巻第12号/宮地利明/2003年12月
多チャンネルの送信システムでパルスエネルギー法を使ってSARを算出する場合は、例えば4チャンネルシステムの場合、各チャンネル(ch)の照射電力、反射電力の合算から患者吸収電力を算出する式3、或いは、チャンネルごとの患者吸収電力を算出してから全チャンネルを合計する式4のどちらかである。
Figure 0006410633
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またQ値による方法では照射コイルはチャンネルごとに固有のQ値を持つためチャンネルごとに患者吸収電力を算出する式5の通りとなる。
Figure 0006410633
しかしながら、多チャンネル送信システムの上記の式3乃至式5や特許文献1、特許文献2では全チャンネル同時に照射される。そのため、各チャンネルの照射電力は照射コイルのチャンネル間のカップリングによって他のチャンネルへ回り込み、他のチャンネル自身の反射電力と合成されるため、正確な反射電力の測定ができず、必ずしもSARの安全性が担保されていない。
そこで本発明の目的は、多チャンネルの高周波磁場送信系を備えた磁気共鳴イメージング装置において、精度の高いSAR算出が可能で、より安全性の高い磁気共鳴イメージング装置を提供することにある。
また、本発明の別の目的は、多チャンネルの高周波磁場送信系を備えた磁気共鳴イメージング装置において、照射コイルやRFアンプの故障を事前に検知することでより安全性の高い磁気共鳴イメージング装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、多チャンネルの高周波磁場送信系を備えた磁気共鳴イメージング装置のSAR算出方法において、より精度の高いSAR算出方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、被検体に静磁場および傾斜磁場を与える磁場発生系と、前記被検体の生体組織を構成する原子核に核磁気共鳴を起こさせるための高周波磁場を照射する少なくとも2チャンネル以上の多チャンネル送信系と、当該核磁気共鳴により放出される核磁気共鳴信号を検出する受信系と、前記受信系で検出された核磁気共鳴信号を用いて画像再構成演算をおこなう信号処理系と、装置全体の動作を制御する中央処理装置と、を備えた磁気共鳴イメージング装置であって、前記磁気共鳴イメージング装置は、前記被検体の計測前に、予め1チャンネルずつ高周波磁場照射を行うことによりチャンネル毎の照射電力値と反射電力値を測定し、前記被検体の計測時に、前記被検体に対する照射電力値および予め測定したチャンネル毎の照射電力値と反射電力値に基づき前記被検体の吸収電力値および反射電力値を算出することを特徴とする。
また、本発明は、被検体に静磁場および傾斜磁場を与える磁場発生系と、前記被検体の生体組織を構成する原子核に核磁気共鳴を起こさせるための高周波磁場を照射する少なくとも2チャンネル以上の多チャンネル送信系と、当該核磁気共鳴により放出される核磁気共鳴信号を検出する受信系と、前記受信系で検出された核磁気共鳴信号を用いて画像再構成演算をおこなう信号処理系と、装置全体の動作を制御する中央処理装置と、を備えた磁気共鳴イメージング装置の被検体の単位重量あたりの熱吸収比を算出するSAR算出方法であって、前記被検体の計測前に、予め1チャンネルずつ高周波磁場照射を行うことによりチャンネル毎の照射電力値と反射電力値を測定し、前記被検体の計測時に、前記被検体に対する照射電力値および予め測定したチャンネル毎の照射電力値と反射電力値に基づき前記被検体の単位重量あたりの熱吸収比(SAR)を算出することを特徴とする。
本発明によれば、多チャンネルの高周波磁場送信系を備えた磁気共鳴イメージング装置において、精度の高いSAR算出が可能で、より安全性の高い磁気共鳴イメージング装置を実現することができる。
また、本発明によれば、多チャンネルの高周波磁場送信系を備えた磁気共鳴イメージング装置において、照射コイルやRFアンプの故障を事前に検知することでより安全性の高い磁気共鳴イメージング装置を実現することができる。
また、本発明によれば、多チャンネルの高周波磁場送信系を備えた磁気共鳴イメージング装置のSAR算出方法において、より精度の高いSAR算出方法を提供することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の一実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置の全体概要を示す図である。 一般的な磁気共鳴イメージング装置の照射システム構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置の多チャンネル照射システム構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置の動作を示すシーケンスチャートである。 本発明の一実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置の多チャンネル照射システム構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置の動作を示すゲイン差・位相差演算ブロック図である。 本発明の一実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置の詳細な動作を示すゲイン差・位相差演算ブロック図である。 本発明の一実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置における周波数と電力の関係を示す図である。 本発明の一実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置の動作を示すフローチャートである。
以下、図面を用いて本発明の実施例を説明する。なお、各図面において、同一の構成については同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
図1に本実施例における磁気共鳴イメージング装置(MRI装置)の全体概要を示す。図1においてMRI装置は大別して、静磁場発生系2、傾斜磁場発生系3、送信系4、受信系5、信号処理系6、シーケンサ7、中央処理装置8(以下、CPUと略称する:Central−Processsing−Unit)などから構成されている。
静磁場発生系2は、被検体1の周りに所定の方向の均一な静磁場を発生させる。静磁場発生系2の内部には、送信系4の高周波コイル(以下、照射コイルという)14、傾斜磁場発生系3の傾斜磁場コイル9、受信系5の高周波コイル(以下、受信コイルという)15などが配置されている。
傾斜磁場発生系3は、シーケンサ7の制御のもとに傾斜磁場電源10より電流の供給を受けて、それを傾斜磁場コイル9に付与して被検体1の周りに傾斜磁場を発生させる。
送信系4は、高周波発振器11、変調器12、増幅器13、照射コイル14などを備え、シーケンサ7の司令により、高周波発振器11からの基準高周波パルスを変調器12で振幅変調し、この振幅変調された高周波パルスを増幅器13により増幅して照射コイル14に供給することにより、所定のパルス状の電磁波を被検体1に照射するようになっている。
受信系5は受信コイル15、増幅器16、直交位相検波器17、アナログ/ディジタル変換器(以下、ADCという)18などを備え、被検体1からの核磁気共鳴(以下、NMRという)信号を受信コイル15が検出すると、そのNMR信号を増幅器16、直交位相検波器17、ADC18を介してディジタル量に変換すると共に、シーケンサ7からの指令によるタイミングでADC18によってサンプリングされた収集データに変換して、CPU8に送るようになっている。
信号処理系6は、光ディスク20a、磁気ディスク20bなどを含む外部記憶装置20、CRTや液晶モニタなどのディスプレイ21、キーボード22などを備え、受信系5の受信コイル15からのデータがCPU8に入力されると、CPU8が信号処理、画像再構成などの処理を実行し、その結果である被検体1の所望の断層面の画像をディスプレイ21に表示すると共に、外部記憶装置20の磁気ディスク20bなどに記憶する。
CPU8は、予め定められたプログラムに従って、シーケンサ7、送信系4、受信系5、信号処理系6を制御するようになっている。シーケンサ7はCPU8からの制御指令に基づいて動作し、被検体1の断層面の画像のデータ収集に必要な種々の命令を送信系4、傾斜磁場発生系3、受信系5に送る。
このようなMRI装置において撮像をおこなう場合は、受信コイル15を被検者1の関心領域を中心にして装着する。その後、被検者1は撮像用の寝台19に横たわった状態で関心領域が静磁場発生系2の中心に来るように送り込まれる。
MRI装置の内部に送り込まれた被検者1に対し、任意のシーケンスに従って傾斜磁場発生系3、送信系4から電磁波を照射し、受信系5で信号を受信してCPU8、信号処理系6によって得られた信号を画像化する。
ここで、SARすなわち被検者1の単位重量あたりの熱吸収比は、増幅器13の後段に配置された方向性結合器23で検出される進行電力、反射電力をSAR測定器24で測定することにより求めることができる。
図3に本実施例における磁気共鳴イメージング装置の多チャンネル照射システム構成を示す。なお、本実施例においては、図3に示すように、4チャンネル照射システムを例に説明するが、4チャンネルの照射システムを有する磁気共鳴イメージング装置に限定されるものではなく、少なくとも2チャンネル以上の照射システムを有する磁気共鳴イメージング装置であれば、同様の作用効果を有する。
図3に示すように、4チャンネル照射システムでは各チャンネルから照射される照射電力Pfwd1,Pfwd2,Pfwd3,Pfwd4に対して各チャンネルに反射される反射電力Prfl1,Prfl2,Prfl3,Prfl4が観測されるが、実際には他のチャンネルへ回り込む成分が存在する。例えば、チャンネル1(ch1)の場合、Pfwd1が他のチャンネルへ反射電力Pfwd12、Pfwd13、Pfwd14として回り込む。
これらを回避するために、1チャンネルずつ照射するシーケンスチャートを図4に示し、そのフローチャートを図5に示す。また、各ステップにおける計算式を式6から式30に示す。
図4および図5より、被検者の測定前のプリスキャン中に1チャンネルのみ照射し、その時の照射電力(Pfwd1_cal)、自身に反射される反射電力(Prfl1_cal)、他のチャンネルへ反射されるPrfl2_cal,Prfl3_cal,Prfl4_calを測定してSパラメータすなわちS11_ratio,S12_ratio,S13_ratio,S14_ratioを求める。
同様に、チャンネル2からチャンネル4のみで照射した場合のSパラメータを式6から式21により算出する。
次に、被検者の測定時すなわち本スキャン中のPfwd1,Pfwd2,Pfwd3,Pfwd4およびプリキャン中のSパラメータから全チャンネル同時照射した場合の反射電力を式22から式25により算出する。
各チャンネルの患者吸収電力(Pobj1〜Pobj4)は式1に従い、さらに他のチャンネルへの回り込みを考慮して式26から式29で示され、全チャンネルの合計Pobjは式30となる。
1.プリスキャン中
(1)1チャンネル(1ch)のみ照射
Figure 0006410633
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(2)2チャンネル(2ch)のみ照射
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(3)3チャンネル(3ch)のみ照射
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(4)4チャンネル(4ch)のみ照射
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2.本計測中(被検者の測定時)
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同様に、
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以上説明したように、本実施例における磁気共鳴イメージング装置においては、プリスキャン中に1チャンネルずつ照射して測定される進行電力および反射電力からSパラメータを算出して、本スキャン中に測定される進行電力とプリスキャン中に算出したSパラメータから、本スキャン中の反射電力および患者吸収電力すなわちSARを算出する。
これにより、精度の高いSAR算出が可能となり、より安全性の高い磁気共鳴イメージング装置を実現することができる。
なお、図6に示すように、チャンネル毎に複数の照射コイルを設けた送信系4を備える磁気共鳴イメージング装置においても、本実施例の作用効果は同様である。
図6のように、例えば、ハイブリッド回路の後段に、位相を90℃異なるように2つの照射コイルを設けた場合、プリスキャン中に1チャンネルずつ照射して測定される進行電力および反射電力からSパラメータを算出し、本スキャン中に測定される進行電力とプリスキャン中に算出したSパラメータから、本スキャン中の反射電力および患者吸収電力すなわちSARを算出する。
図6のような送信系4の構成にすることで、1チャンネルあたりの照射電力を増やすことができ、他チャンネルの影響を考慮したSAR算出が可能となる。
図7および図8を用いて、実施例2における磁気共鳴イメージング装置について説明する。
4チャンネルシステムの場合、図7に示すように各チャンネルの照射電力をFWD1〜FWD4、反射電力をRFL1〜RFL4とすると、SAR測定器24は照射電力チャンネル間、反射電力チャンネル間のゲイン差、位相差および各チャンネルの進行電力、反射電力のゲイン差、位相差を測定する演算ブロックを備え、算出結果をシーケンサ7に通知する。
シーケンサ7は、ゲイン差・位相差が許容される範囲から外れた場合、アラーム信号を外部に出力し、撮影を停止もしくは均一なパラメータを再計算する。
図8に照射電力チャンネル間(FWD1〜FWD4)のゲイン差演算・位相差演算を例としてブロック図を示す。例えば、FWD1とFWD2の場合、位相差演算部ではロックインアンプの手法により測定信号(ch2)と参照信号(ch1)の周波数ミキシング結果X2および測定信号と位相を90°ずらした参照信号のミキシング結果Y2をそれぞれローパスフィルタ(LPF)で直流成分を抽出し、tan-1(Y2/X2)よりFWD1−FWD2間の位相差を求める。
同様に、FWD1−FWD3、FWD1−FWD4の位相差を求める。ゲイン差演算部では各FWDのパワー測定を行い、10log(ch2_power/ch1_power)の式よりFWD1を基準にゲイン差[db]を算出しシーケンサ7に送信する。
シーケンサ7ではB1マップで計算されたゲイン差、位相差とSAR測定器24から送信されたゲイン差、位相差を比較して許容範囲か判定を行う。判定から外れた場合は、アラーム信号を外部に出力し、撮影を停止するかB1マップの再計算を行う。
以上説明したように、本実施例における磁気共鳴イメージング装置においては、照射電力と反射電力のゲイン差、位相差を算出することにより、送信系4のRFアンプや照射コイルの故障を検出する。
これにより、より安全で信頼性の高い磁気共鳴イメージング装置を実現することができる。
図9および図10を用いて、実施例3における磁気共鳴イメージング装置について説明する。
実施例3においては、実施例1で説明した磁気共鳴イメージング装置において、プリキャン中の周波数サーチ中に1チャンネルずつ照射して進行電力、反射電力の測定を実施する。ことで照射コイルのQ値を測定(推定)して照射コイルの故障、チューニングずれを検出する。
図9および図10に示すように、周波数サーチ中にPfwd-Prflが最も大きくなる値をP0、この時の周波数をf0とすると、P0から3db低いP0/2となる周波数が周波数帯域となる。
この時の周波数をf1,f2とするとQの式は共振回路の周波数特性の式より式31で算出することができる。
Figure 0006410633
実施例1で説明したように、無負荷時のQ値をQunload、有負荷時のQ値をQloadとすると、各チャンネル毎の患者吸収電力は式32から式35で算出され、合計の患者吸収電力は式36で算出される。なお、Qunloadは装置据付時に測定される値である。
Figure 0006410633
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Figure 0006410633
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以上説明したように、本実施例における磁気共鳴イメージング装置においては、照射コイルのQ値を算出することにより、送信系4のRFアンプや照射コイルの故障を検出する。
これにより、より安全で信頼性の高い磁気共鳴イメージング装置を実現することができる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1…被検体、2…静磁場発生系、3…傾斜磁場発生系、4…送信系、5…受信系、6…信号処理系、7…シーケンサ、8…CPU(中央処理装置)、9…傾斜磁場コイル、10…傾斜磁場電源、11…高周波発振器、12…変調器、13,16…増幅器、14…照射コイル、15…受信コイル、17…直交位相検波器、18…ADC、19…寝台、20…外部記憶装置、20a…光ディスク、20b…磁気ディスク、21…ディスプレイ、22…キーボード、23…方向性結合器、24…SAR測定器。

Claims (4)

  1. 被検体に静磁場および傾斜磁場を与える磁場発生系と、
    前記被検体の生体組織を構成する原子核に核磁気共鳴を起こさせるための高周波磁場を照射する少なくとも2チャンネル以上の多チャンネル送信系と、
    当該核磁気共鳴により放出される核磁気共鳴信号を検出する受信系と、
    前記受信系で検出された核磁気共鳴信号を用いて画像再構成演算をおこなう信号処理系と、
    装置全体の動作を制御する中央処理装置と、を備えた磁気共鳴イメージング装置であって、
    前記磁気共鳴イメージング装置は、前記被検体の計測前に、予め1チャンネルずつ高周波磁場照射を行うことによりチャンネル毎の照射電力値と反射電力値を測定し、
    前記被検体の計測時に、前記被検体に対する照射電力値および予め測定したチャンネル毎の照射電力値と反射電力値に基づき前記被検体の吸収電力値および反射電力値を算出することを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  2. 前記多チャンネル送信系は、1チャンネル毎に少なくとも2つ以上の照射コイルを備えることを特徴とする請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  3. 被検体に静磁場および傾斜磁場を与える磁場発生系と、
    前記被検体の生体組織を構成する原子核に核磁気共鳴を起こさせるための高周波磁場を照射する少なくとも2チャンネル以上の多チャンネル送信系と、
    当該核磁気共鳴により放出される核磁気共鳴信号を検出する受信系と、
    前記受信系で検出された核磁気共鳴信号を用いて画像再構成演算をおこなう信号処理系と、
    装置全体の動作を制御する中央処理装置と、を備えた磁気共鳴イメージング装置の被検体の単位重量あたりの熱吸収比を算出するSAR算出方法であって、
    前記被検体の計測前に、予め1チャンネルずつ高周波磁場照射を行うことによりチャンネル毎の照射電力値と反射電力値を測定し、
    前記被検体の計測時に、前記被検体に対する照射電力値および予め測定したチャンネル毎の照射電力値と反射電力値に基づき前記被検体の単位重量あたりの熱吸収比(SAR)を算出することを特徴とするSAR算出方法。
  4. 前記多チャンネル送信系は、1チャンネル毎に少なくとも2つ以上の照射コイルを備えることを特徴とする請求項に記載のSAR算出方法。
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