JP6410009B2 - シート折処理方法 - Google Patents

シート折処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6410009B2
JP6410009B2 JP2013264601A JP2013264601A JP6410009B2 JP 6410009 B2 JP6410009 B2 JP 6410009B2 JP 2013264601 A JP2013264601 A JP 2013264601A JP 2013264601 A JP2013264601 A JP 2013264601A JP 6410009 B2 JP6410009 B2 JP 6410009B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
folding
sheet
sheet bundle
pair
folding processing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013264601A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015120275A (ja
Inventor
英次 深沢
英次 深沢
久 長田
久 長田
章 武井
章 武井
窪田 一太朗
一太朗 窪田
拓磨 小林
拓磨 小林
功 近藤
功 近藤
斉藤 隆
隆 斉藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Finetech Nisca Inc
Original Assignee
Canon Finetech Nisca Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Finetech Nisca Inc filed Critical Canon Finetech Nisca Inc
Priority to JP2013264601A priority Critical patent/JP6410009B2/ja
Publication of JP2015120275A publication Critical patent/JP2015120275A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6410009B2 publication Critical patent/JP6410009B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2301/00Handling processes for sheets or webs
    • B65H2301/50Auxiliary process performed during handling process
    • B65H2301/51Modifying a characteristic of handled material
    • B65H2301/512Changing form of handled material
    • B65H2301/5123Compressing, i.e. diminishing thickness
    • B65H2301/51232Compressing, i.e. diminishing thickness for flattening
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2701/00Handled material; Storage means
    • B65H2701/10Handled articles or webs
    • B65H2701/13Parts concerned of the handled material
    • B65H2701/132Side portions
    • B65H2701/1321Side portions of folded article or web
    • B65H2701/13212Fold, spine portion of folded article

Landscapes

  • Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)

Description

本発明は、画像形成されたシート束を中央から折り合わせて製本仕上げするシート折処理方法に係わり、折り合わせる折り処理部を整形する折り処理方法の改良に関する。
一般にこの種の方法は画像形成装置に内蔵あるいは連設され、画像形成されたシートを部揃え集積してその中央部を綴じ処理したのちに折り合わせて製本仕上げする装置として知られている。そしてその折り処理方法はシート束を、中央を折り目に折り合わせて折り処理するサドル折り処理が広く採用されている。
このサドル折り機構は一対のローラ間にシート束を折りブレードで挿入してローラの回転で下流側に繰り出して折処理するため簡単な構造で小型に構成できる特徴がある。これと共に、サドル折り処理したシート束は、その背部が山状に折り成形され、小口端が不揃いとなることが知られている。このためサドル折り製本方法は、マガジンなど採用される分野が限られる欠点がある。そこでサドル折りしたシート束の背部を整形して、フラットな背表紙部と小口部揃えすることが提案されるに至っている。
例えば特許文献1には、画像形成装置から送られたシートを集積部に集積して綴じ処理した後に、その中央部を折りローラと折りブレードで折り処理(サドル折り処理)して下流側に送り出すユニットと、その下流側に配置され折り処理されたシート束の背部をフラットに成形するユニットが提案されている。このユニットには、サドル折りされたシート束の肩部を加圧した状態で背部を一対のプレス部材で加圧成形する機構が内蔵されている。
また特許文献2には、サドル折り処理したシート束を、その背部を一端から他端に走行するローラと、肩部を両側から挟圧した状態で走行する一対のローラで三方向から加圧しながらサドル折りした山部を成形する機構が開示されている。
更に特許文献3には、肩部を折り処理する一対のプレス部材の間にシート束を折りブレードで挿入して折り処理したのちに、その状態で背部を一端から他端に走行するローラでフラットに整形する装置が開示されている。
特開2012−081625号公報 米国特許第2066620号公報 特許第5059997号公報
上述のように集積したシート束を中央から折り合わせ(サドル折り処理という)て製本仕上する装置はすでに知られ、この場合に背部が山状に形成され、小口端が不揃いとなることも知られている。そこで従来は、一旦サドル折り処理したシート束を、その後工程として背部をフラットにするプレス加工を施している。
特許文献1は、サドル折り処理ユニットの下流側にプレス成型ユニットを配置して山状に折り合わせた背部をフラットに成形している。また特許文献2は、サドル折りしたシート束を背部の加圧ローラと、肩部の加圧ローラを一端から他端に走行させて文献1と同様に山状に折り合わせた背部をフラットに整形している。
また、特許文献3は、背部を折り処理する一対のプレス部材の間に、シート束を折りブレードで挿入して折り処理し、その状態で背部を一端から他端に走行するローラでフラットに成形している。
従って従来の特許文献1及び特許文献2の装置のように、一旦サドル折りしたシート束を、その背部に形成された山折り部をローラなどの二次加工でフラットに整形する場合には、形成されている山折り部をフラットに成形するため加圧力が大きく、プレス機構が大型となることと、山折りした折り目を完全にフラットに整形できない問題がある。
また従来の特許文献3の装置は、間隔を有するプレス部材の間にシート束を折りブレードで挿入するため、その為の駆動力が大きく、シート束の表面(例えば表紙面)を汚損する或いは破損する恐れがある。
本発明は、シート束を折り処理する際に、その背部をフラットで、小口端を揃えて折り合わせることができ、折り処理に要する機械的負荷が小さく駆動機構が簡単で小型に構成することが可能なシート折処理方法の提供をその課題としている。
本発明は上記課題を解決するため、シート中央部を折り合わせる際に、折り合わせる背部規制面と両肩部を規制するプレス面の3方向の規制面と入り口空間で形成される折り処理エリアを折り処理した後のシート束厚さより広い空間で形成し、この折り処理エリアに送り込んだシート束を3方向の規制面に倣うループ形状に成形したのちに、折り合わせ基端部を挟圧した状態で両肩部をプレス折りすることを特徴としている。
本発明は、集積部のシート束を折り合わせるシート折処理方法であって、折り処理が施されるシート束の背部を規制する背部規制面と当該折り処理が施されるシート束の両肩部を規制してプレス折りする一対の肩部規制面を備えた折り処理エリアに集積部にセットされた折り処理されていないフラット形状のシート束を送る第1のステップと、前記折り処理エリア内に送られた前記シート束を前記背部規制面前記一対の肩部規制面に係合させて略U字形状に倣わせる第2のステップと、前記第2のステップで前記背部規制面と前記一対の肩部規制面に係合した前記略U字形状のシート束の基部を挟圧して保持する第3のステップと、前記第3のステップで前記基部が保持されたシート束の前記背部を前記背部規制面により規制しながら、前記基部が保持されたシート束の前記両肩部を前記一対の肩部規制面によりプレス折りする第4のステップと、前記部規制面を開放して前記プレス折りされたシート束を前記折り処理エリアから送出する第5のステップとで構成される。
そして上記折り処理エリアは、シート束の折り合わせる背部を規制する背部規制面と、折り合わせる両肩部をプレス折りする一対の肩部規制面と、折り処理された状態のシート束厚さより広い入り口空間と、入り口空間に配置されシート束を挟圧して保持する手段と、で構成する。
本発明は、シート束を背部規制面と肩部規制面の3方向の規制面に折り合わせた状態のシート束より広幅の入り口空間から送入して折り部をループ形状に倣わせた後に折り処理基端部を挟圧した状態で肩部をプレス折りするものであるから以下の効果を奏する。
フラット形状のシート束を集積部からシートの折目位置をループ状に湾曲させて背部と両肩部との三方向の規制面に倣わせて、両肩部をプレス折りするものであるから、従来のサドル折り処理した後にその肩部をプレス成形する折り処理方法に比べてシート束の背部と両肩部はフラットな形状で折り合わせられる。従って製本品位に優れ、折り処理機構も簡単である特徴がある。
また、従来の両肩部のプレス板と、背部の規制面との折り空間にシート束を板状折りブレードで圧入して背折りする機構に比べ、シート束の厚さの大少にかかわらず正確な折り処理面とシート表面の棄損を招くことがない。
更に、本発明は集積部の下流側に折りロール対を配置し、この折りロール対のみで折処理するモードを選択できるように構成することによって折りロール対によるサドル折り処理と、両肩部をプレス折りするフラット折り処理を実行することができ、その為の折り機構を簡素化することが可能である。
本発明に係わるシート折り処理機構(装置及び方法)を内蔵した後処理装置と画像形成装置から成る画像形成システムの全体構成を示す。 図1の画像形成システムにおける後処理装置の全体構成の説明図。 図2の後処理装置における折り処理部の折り処理機構の一実施形態(第1実施形態)の説明図。 第1実施形態における折り処理動作状態の説明図であり、(a)はシートを集積部に集積した状態を、(b)は集積したシートを第1折り処理部に挿入する状態を、(c)はシートを第1折り処理部から第2折り処理部に挿入した状態を、(d)は第2折り処理部に挿入したシートを折り処理部置三方向規制面に位置決めした状態をそれぞれ示す。 第1実施形態における折り処理動作の説明図であり、(a)は第2折り処理部に位置決めしたシート束の姿勢を保持するために折り処理基端部を挟圧保持した状態を、(b)はシート束の両肩部をプレス折りする状態を、(c)は折り処理したシート束を排紙方向に搬出する状態を、(d)は折り処理されたシート束の側面図。 第1実施形態におけるシート束の折り処理のプロセスを概念的に示す説明図。 図3の折り処理機構と異なる実施形態(第2実施形態)を示す説明図であり、(a)は折り処理機構の全体構造を、(b)はシートを折処理するために折り処理基端部をロール対でニップ保持した状態を、(c)はロール対でニップ保持したシートの折り形状を規制するガイドプレートの挟圧作用を示す。 図7に示す第2実施形態におけるシートの折り処理状態図。 第1実施形態とは異なる(第3実施形態)シート束の折り処理プロセスを示す説明図。 シート束の背部をフラットに形成するためのプレス機構の一例を示す説明図。 第1の折り処理モードにおける折り処理動作の手順を示すフローチャート。 第2の折り処理モードにおける折り処理動作の手順を示すフローチャート。 本発明に係わる折り処理機構による折り処理方法を示す概念説明図。
[画像形成システム]
以下、図示の好適な実施の形態に従って本発明を詳述する。本発明は図1に示すように画像形成装置Aで画像形成されたシートを後処理装置Bで束状に集積して折り処理する折り処理機構及び折り処理方法に係わる。図1には折り処理機構Cを内蔵した後処理装置Bと画像形成装置Aから構成する画像形成システムを示している。以下、画像形成装置A、後処理装置B、折り処理機構C、折り処理方法の順に説明する。
[画像形成装置]
図1に示す画像形成システムにおける画像形成装置Aを説明する。図示の画像形成装置Aは静電式印刷機構を示し、画像形成ユニットA1とスキャナユニットA2とフィーダユニットA3で構成されている。装置ハウジング1には、給紙部2と画像形成部3と排紙部4とデータ処理部5が内蔵されている。
給紙部2は、画像形成する複数サイズのシートを収納するカセット機構2a〜2cで構成され、本体制御部(不図示)から指定されたサイズのシートを給紙経路6に繰り出す。このため装置ハウジング1には複数のカセット2a〜2cが着脱可能に配置され、各カセットには内部のシートを1枚ずつ分離する分離機構と、シートを繰り出す給紙機構が内蔵されている。
給紙経路6には、複数のカセット2a〜2cから供給されるシートを下流側に給送する搬送ローラ7と、経路端部には各シートを先端揃えするレジストローラ対8が設けられている。尚上述の給紙経路6には、手差しトレイ2dが連結してあり、分離給送が困難な厚紙シート、コーティングシート、フィルムシートなどの特殊シートを供給可能に構成する。
画像形成部3は、静電印刷機構を一例として示し、感光体9(ドラム、ベルト)と、この感光体に光学ビームを発光する発光器10と、現像器11(ディベロッパー)と、クリーナ(不図示)が回転する感光体の周囲に配置されている。図示のものはモノクロ印刷機構を示し、感光体9に発光器10で光学的に潜像を形成し、この潜像に現像器11でトナーインクを付着する。そして感光体9に画像形成するタイミングに合わせて給紙経路6からシートを画像形成部3に送り転写チャージャ12でシート上に画像を転写し、排紙経路14に配置されている定着ユニット(ローラ)13で定着する。排紙経路14には排紙ローラ15と、排紙口16が配置され、後述する後処理装置Bにシートを搬送する。
上述のスキャナユニットA2は、画像原稿を載置するプラテン17と、プラテンに沿って往復動するキャリッジ18と、キャリッジに搭載された光源と、プラテン上の原稿からの反射光を光電変換手段19に案内する縮小光学系20で構成されている。図示21は第2プラテン(走行プラテン)であり、フィーダユニットA3から送られたシートを上述のキャリッジ18と縮小光学系20で画像読み取りする。光電変換手段19は光電変換した画像データを電気的に画像形成部3に転送する。
フィーダユニットA3は給紙トレイ22と、給紙トレイから送り出したシートを走行プラテン21に案内する給紙経路23と、画像読取された原稿を収納する排紙トレイ24で構成されている。
画像形成装置Aは、上述の機構に限らず、オフセット印刷機構、インクジェット印刷機構、インクリボン転写印刷機構(熱転写リボン印刷、昇華型リボン印刷など)の印刷機構が採用可能である。
[後処理装置]
後処理装置Bは画像形成装置Aの排紙口16から搬出されたシートを後処理する装置として画像形成装置Aの排紙エリアに内蔵されるインナーフィニッシャ構造と、画像形成装置Aの排紙16口に連設されるアウターフィニッシャ構造の何れかで構成される。
(1)画像形成されたシートを積載収容する機能(後述のプリントアウトモード)と、
(2)画像形成されたシートを部揃え集積して綴じ処理する機能(後述のステープルモード)と、
(3)画像形成されたシートを部揃えして綴じ処理した後に折り処理して製本仕上げする機能(後述の第1の折り処理モードと第2の折り処理モード)とを備える。
図2には、後処理装置Bの詳細構成を示す。後処理装置Bは画像形成装置Aの排紙口16に連なる搬入口26と、この搬入口から搬入したシートを後処理した後に収納部(後述の第1スタックトレイ30、第2スタックトレイ40)に収納する。図示の装置はシート搬入経路28(搬送経路)に送られたシートを、処理トレイ29に集積して綴じ処理したのちに第1スタックトレイ30に収納する綴じ処理部B1と、集積ガイド41に集積して折り処理を施したのちに第2スタックトレイ40に収納する折り処理部B2に移送する。
シート搬入経路28には経路切換手段31が配置され、搬入口26から送られたシートを綴じ処理部B1と折り処理部B2に振り分け搬送する。図1のシステムでは画像形成装置Aで設定された後処理モードに応じて綴じ処理部B1と折り処理部B2にシートを分ける。
[綴じ処理部の構成]
上記「綴じ処理部B1」(図2参照)は、シート搬入経路28(以下「搬送経路」と云う)の経路出口(排紙口)32に配置され、順次送られたシートを部揃え集積して綴じ処理したのちに第1スタックトレイ30に収納する。このため排紙口32の下流側には、処理トレイ29と、ステープルユニット33(端綴じステープルユニット)と、図示しない整合手段が配置されている。整合手段はトレイ上に搬入されたシートを所定の綴じ位置に位置決めするシート後端位置決め手段とシートサイド位置決め手段で構成されている。また処理トレイ29の下流側には、綴じ処理されたシート束を集積する第1スタックトレイ30が配置されている。
なお、図示の装置は、排紙口34から送られたシートを、その後端部を処理トレイ29が、先端部をスタックトレイ30が支持(ブリッジ支持)するように処理トレイ29とスタックトレイ30(積載最上シート面)は、ほぼ同一平面上に配置されている。
[折り処理部の構成]
折り処理部B2(図2参照)は、搬送経路28から分岐したスイッチバック経路34の下流側に配置されている。図示の搬送経路28は水平方向の直線経路で構成され、この経路から搬送方向を反転して鉛直方向にシートを案内するスイッチバック経路34が配置されている。このスイッチバック経路の経路出口34aの下流側に折り処理部B2が配置されている。
上記折り処理部B2は、シートを集積する集積ガイド部材41(集積部)と、集積されたシートを中央部で綴じ処理する綴じ処理手段(中綴じステープルユニット)35と、綴じ処理された(または綴じ処理されない)シート(束)を中央部で折り合わせる折り処理機構Cと、折り処理されたシート束を収納するスタックトレイ61(シート収納部)で構成されている。
上記折り処理機構Cは、第1の折り処理部C1と、第2の折り処理部C2で構成されている。集積部41からシート収納部(第2スッタクトレイ)40にシートを搬送する経路(図3における折り処理経路36)の上流側に第1の折り処理部C1が、距離を隔てて下流側に第2の折り処理部C2が配置されている。以下集積部、第1の折り処理部C1、第2の折り処理部C2の順に説明する。
「集積部」
図2にその全体構成を、図3にその一実施形態の詳細構造を示す。図2に示すように集積部はスイッチバック経路34の経路出口34aの下流側に配置された集積ガイド部材41と、先端規制部材37と後端搬送手段42で構成されている。
集積ガイド部材41はシートを積層状に支持するガイドプレート(トレイ部材であっても良い)で構成されている。図示のガイドプレートはシートが自重で落下する程度に傾斜した支持面41aを有している。この支持面41aの先端部でシート先端を支持する先端規制部材37(ストッパ部材)が配置されている。図示の先端規制部材37は図3に示すように支持面41aに沿ってシート進入方向(図示上下方向)前後に位置移動可能に支持され、シフト手段38で位置移動する。
上記シフト手段38による先端規制部材37の位置移動は、(1)シートサイズに応じてシートの綴じ位置、折目位置などを所定位置に位置決めすること、(2)シートを後述する折り処理エリアArに送り込むためのフィーダ手段を兼ねるためである。
このため先端規制部材37は、装置フレーム27に位置移動可能に、ガイド(構造は不図示)され、シフト手段38が、ラック38Rと、このラックに噛合するピニオン38Pと、シフトモータM1で構成されている。このピニオン38Pと、シフトモータM1は装置フレームに固定され、ラック38Rは先端規制部材37に一体形成されている。また先端規制部材37にはホームポジションを検出するポジションセンサSe1が配置されている。
以上の構成で、集積ガイド部材41に排紙口(経路出口)34aから進入したシートは、その自重で支持面41aに沿って落下し先端が先端規制部材37で係止され、順次排紙口34から送られた後続シートがその上に積層状に堆積して集積される。そしてシフト手段38の作動でシート束は、その中央部を中綴じステープラユニット35の綴じ位置に位置決めする。また綴じ処理されたシート束の中央(折目位置)を後述する折り処理エリアArの進入口43に位置決めする。これと共に折り処理エリアArに位置決めされたシート束の折り部をエリア内に送り込むようにシート先端部を繰り出すように先端規制部材37を位置規制する。
また、集積部41にはガイド部材上のシート束の後端部を、シート束の折り部を折り処理エリアArに送り込むようにシート後端を送り出す手段42(搬送手段;ローラ、ベルト、搬送爪など)が配置されている。図3にはシート中央の折り位置を挟んで、先端側に先端規制部材37が位置移動可能に、後端側にローラ対42が回転可能に配置され、両手段はシートを同一量ずつ同一速度で送り出すように対向配置されている。
上記集積部41と交差する方向(図2のものは直交方向)に折り処理経路36が配置され、この経路には、集積部41に連なる折り処理エリアArが形成され、集積部41から送られたシートを折処理する。折り処理エリアArには上流側に第1の折り処理部C1が、下流側に第2の折り処理部C2が配置されている。
[第1の折処理部の構成]
図3に従って「第1の折り処理部」について説明する。同処理部にはシート(シート束;以下同様)を折処理する折りロール対44(第1ロール44a、第2ロール44b)と、折りブレード45が配置されている。上記折りロール対44は、折り方向(シートを処理エリア側に巻き込む方向)に回転可能に装置フレーム27に軸支され、図示しない駆動手段から第1ロール44aと第2ロール44bそれぞれに駆動伝達されている。
上記折りロール対44は互いに圧接(破線)した状態と、離間(実線)した状態に位置移動可能に装置フレームに取り付けられ、図示しない作動手段(モータ、ソレノイドなど)で圧接位置と退避位置の間で位置移動する。この折りロール対44には圧接スプリングが配置され、シートを所定圧力でニップするように構成されている。そして後述する第1の折り処理モードでは圧接した状態でシートの折り処理が実行され、第2の折り処理モードでは離間した状態でシートの折り処理が実行される。
上記折りロール対44と集積ガイド部材41を介して対向する位置(反対側)に折りブレード45が配設されている。折りブレード45は集積シートの折目位置を折りロール対44の間に挿入する。このため、折りブレード45は集積シートから退避した待機位置とロール間に進入した作動位置との間で往復動する板状部材で構成され、ブレード作動手段46で往復動するように構成されている。図示のブレード作動手段46は、折りブレード45に一体形成したラック46Rと、装置フレームに軸支したピニオン46Pと、このピニオンを回転駆動するシフトモータM2で構成している。
上記折りブレード45は装置フレームに長ストローク(Bs1)と短ストローク(Bs2)で往復動するようにスライド可能に支持されている。上記ブレード作動手段46は後述する第1の折り処理モードのときには長ストローク(Bs1)で待機位置から作動位置に移動し、第2の折り処理モードのときには短ストローク(Bs2)で待機位置から作動位置に移動する。この長ストロークBs1はシートを集積部41から圧接する折りロール対44の間に挿入する位置に設定され、短ストロークBs2は集積部41から離間した折りロール対44の方向にシートを偏向する位置に設定(Bs1>Bs2)されている。
[第1の折り処理部における折り処理動作]
上記第1の折り処理部C1の構成において、制御手段(制御CPUなど;不図示)は第1の折り処理モードの実行時には、折りロール対44を圧接した状態で折り処理方向に回転させ、集積ガイド部材上のシートの折り目位置s3(シート中央)を折りブレード45でロール間に挿入する。するとシートは中央部s3から折り合わされて下流側の排紙ローラ50に案内される。この動作でシート束は中央から折り曲げられ先端部s1と後端部s2が折り合わされ小口部を形成する。この折り処理動作はサドル折り処理として知られているので詳細な説明を省く。
[第2の折り処理部の構成]
図3に従って「第2の折り処理部C2」について説明する。第2の折り処理部C2は、折処理するシートの折り曲げ部(折合せ部)の背部を突き当て規制する背部規制面αと、両肩部を規制する面β1、β2(以下プレス面という)と、入口空間γ(離間状態の折りロール対間隔)で構成されている。
上記背部規制面α は、突き当てプレート部材47(第1実施形態)、走行ローラ部材55(図7及び図10の実施形態)などで構成される。上記プレス面β1、β2は、ローラ部材(第1実施形態)、ブロック部材(図示しない実施形態)などで構成され、以下肩部プレス部材48で総称する。そして入口空間γは、最大束厚さ(th)のシートを折曲げた厚さ(2×th)より広い空間で構成され、肩部規制面(プレス面)β1,β2の間隔j1も最大束厚さのシートを折り曲げた厚さより広い間隔で形成されている。その意味は図6に従って後述する。
上記肩部プレス部材48は、互いに同一量ずつ接近及び離間する可動機構で構成されるか、その一方が他方に接近するように固定機構と可動機構で構成される。図3に示す装置は、背部規制面αをプレート部材47で、左右プレス面β1,β2をローラ部材(肩部プレス部材)48で構成する場合を示している。
[第2の折り処理部における折り処理動作]
図4及び図5に従って第2の折り処理部C2における折り処理動作(後述の第2折り処理モード)を説明する。
図4(a)はシートを集積ガイド部材41上に集積した状態を示す。シートはスイッチバック経路34の排紙口34aから集積ガイド部材上に搬入され、束状に部揃え集積される。このとき先端規制部材37はシート先端を支持する位置にシートサイズに応じて位置決めされている。同図(b)はシートを折り処理エリアAr内に案内する状態を示す。折りロール対44a、44bは離間した位置に設定され、入口空間(γ;>シート束厚さ)が形成されている。この入口空間γに折りブレード45は短ストロークBs2で待機位置から作動位置に移動する。するとシートは中央の折り目位置s3を先頭に先端搬送手段(先端規制部材37)と後端搬送手段42で折り処理エリア内に送り込まれる。
同図(c)はシートを、後端搬送手段42と先端搬送手段37で折り処理エリアAr内に送り込む動作状態を示す。前記折りブレード45は集積部41のシートを折り処理エリアArに偏向(湾曲変形)させると作動位置から待機位置に復帰する。これと同時に先端搬送手段37と後端搬送手段42とは同一量ずつ同一速度でシートを繰り出す。するとシートは折目位置s3が背部規制面αに突き当たるまでエリア内を進入する。このときの左右の肩部プレス面β1、β2はシートの湾曲を許容するように広い間隔j1で対向している。
同図(d)はシートを折り処理エリア内で三方向を規制面α、β1、β2に倣わせる(位置決めする)状態を示す。先端搬送手段37と後端搬送手段42で送り出されたシートは湾曲した中央部s3が背部規制面αに突き当てられ、次いで肩部規制面(プレス面)β1、β2に突き当てられ、シート三方向が規制面に沿うように倣う(位置決めされる)。
図5(a)はシートの折り部Sqを挟圧支持する状態を示す。先端s1と後端s2をそれぞれ繰り出されたシートは折り処理エリアAr内で三方向を規制面(α,β1,β2)に沿うように湾曲されている。このシートの折り部基部Suを折りロール対44を圧接させて挟持する。
図5(b)はシートの肩部Sy1,Sy2をプレス整形する状態を示す。折り部Sqを規制面(α,β1,β2)に倣わせ基部Suを挟圧支持されたシートの肩部を一対のプレス部材48で加圧整形する。同図の装置はシートの肩部Sy1、Sy2を幅方向に移動可能な一対のローラを一端から他端に走行させてプレスする。これによってシートの背部Sy1、Sy2はフラットに形成され、同図(d)の状態に小口端Szも揃えられる。
図5(c)はシートを搬出する状態を示す。図示しない作動手段で背部規制面αを有する背部規制部材(突き当てプレート部材)47を折り処理経路36から退避させる。そして折りロール対44を図示矢印方向に回転させる。すると折り処理されたシート束は第2の折り処理部C2から下流側に搬出される。
次に図6に従って、シートの折り処理するプロセスを説明すると、集積部41から折り処理エリアArに送り込まれたシートは次の(1)〜(4)の順に折り処理が施される。
(1)同図点線で示すように後端部s2と先端部s1を同一量ずつ同一速度で送り込まれたシートは折り目位置s3(シートセンタ)が背部規制面αに突き当てられた状態で放物線状に湾曲変形する。
(2)次にシートは同図一点鎖線の状態に両肩部Sy1、Sy2が規制面(プレス面)β1,β2に沿うように湾曲変形する。このとき背表紙に相当する折り代部分が形成される。
(3)次いで折りロール対44a、44bが圧接されると、同図二点鎖線で状態にシートは基部Suを規制(挟圧保持)される。
(4)そして左右両肩部Sy1、Sy2を肩部プレス部材48でプレスされるとシートは同図実線の状態に背部がフラットに形成される。
次に図7に示す実施形態(第2実施形態)について説明する。先に説明した第1実施形態(図3)では、折り処理エリアAr内に背部規制面αを形成する部材を突き当てプレート部材47で構成する場合を示した。この突き当てプレート部材(背部記載部材)47に代えてローラ部材55(以下「背部プレスローラ」と云う)で背部規制面αを形成することも可能である。
その実施形態について説明する。折り処理エリアArには、集積部41から送られたシートの幅方向に位置移動可能に背部プレスローラ55が配置されている。このローラは図示しないが回転軸を支持するブラケット部材が装置フレームのガイドレールに沿ってシート幅方向に位置移動可能に構成する。
そして制御手段(不図示)は、シートを集積部41から背部プレスローラ55の表面(背部規制面α)に突き当てる。このとき背部プレスローラ55はシートセンタ(ホームポジション)に停止した状態にさせておく。そしてシートが図6で説明した一点鎖線の状態[1]から二点鎖線[2]の状態に折りローラ対44a、44bを圧接させて図7(b)の状態のシート形状に形成する。次いで背部プレスローラ55と肩部ローラ51を回転させながらシートの一端から他端に走行させるように構成する。
この実施形態では、シート折り部Sqの基部Suを折りロール対44a、44bで挟圧したのちに、この折りロール対と背部規制面αとの間に可動ガイド部材54を配置し、この可動ガイド部材でシート束を押圧するように構成する。可動ガイド部材54の構成と、シフト機構は図示しないが、ガイド部材54はシートを案内するプレート部材で、装置フレームにスライド可能に支持し、ソレノイド、モータなどの駆動手段に連結する。そして可動ガイド部材54は折り処理エリアAr内のシートを押圧する作動位置(図7(c)の状態)と、シートから退避した待機位置(図7(b)の状態)との間で位置移動可能に構成する。
そこで後述する折り処理制御手段は、シートを背部規制面αを形成するローラ部材(背部プレスローラ)55に突き当てた後に、シート基部Suを折りロール対44を圧接させて挟持する。更に制御手段は可動ガイド部材54を互いに圧接する位置に移動して湾曲変形したシートを図7(b)の状態から同図(c)の状態に変更する。この状態で背部プレスローラ55と、肩部ローラ51でシートの幅方向に一端から他端に走らせる。
上述の第2の実施形態におけるシートの折り処理状態を図8に示す。シート中央をホームポジションに背部規制面αを有する背部プレスローラ55と、肩部規制面(プレス面)β1,β2を有する肩部ローラ51を図示のように(三者)一体にシート束の折り部Sqを一端から他端に走行させる。これによってシートの折り部Sqをフラットに成形することができる。
次に図9に示す実施形態(第3実施形態)について説明する。この実施形態は、集積部41と第1の折り処理部C1は同一の構成であり、その説明を省略する。第2の折り処理部C2は、背部規制面αを有する背部規制部材53を位置移動可能に構成する。その他の構成は前述の第1実施形態と同様に構成する。そして図示点線[1]で示す放物線形状にシートを集積部41から送る。このとき背部規制部材53は図示点線の位置で静止させ、折り処理エリアArは第1実施形態と同一の状態に置かれる。
次に制御手段は離間した折りロール対44(図示実線)にピンチローラ59を圧接させる。つまり第1ロール44aにピンチローラ59aを、第2ロール44bにピンチローラ59bを圧接させてシート(束)をフォールドする。この状態で背部規制部材53を点線位置から実線位置に移動する。この動作でシートは一点鎖線[2]の状態に変位し、背部規制面αとプレス面β1,β2に三方向を規制される。そこで先の実施形態と同様に肩部プレス部材48でシート折り部Sqを一端から他端に向かって加圧しながら走行させる。
従って第3実施形態にあっては、集積部41にシートの先端部s1と後端部s2それぞれにシートを繰り出す搬送ローラなどの送り機構を設ける必要がなく、背部規制部材53をシート送り方向前後に位置移動するシフト機構57がシート繰り出し機構と同一の作用を果たすこととなる。シフト機構57は例えば図示のように背部規制部材53を装置フレーム(不図示)に位置移動可能にガイドレールに取付け、この規制部材に一体的に形成したラック57Rと、このラックに噛合するピニオン57PとシフトモータM3で構成すれば良い。
以上集積部41にシート先端を送り出す先端搬送手段37と、シート後端を送り出す後端搬送手段42を配置する(第1実施形態)と、背部規制部材53をシート送り方向に前後動させる形態(第3実施形態)について説明したが、これらの形態以外に前述の折りロール44a、44bに圧接する従動ローラ52a、52b(図8に示す)を配置する。そして折りロール44a、44bを図示矢印方向に回転させて従動ローラ52a、52bとの間でニップしたシート束を折り処理エリア内に送り出す機構を採用することも可能である。この場合には集積部41にシート先端と後端を送り出す搬送手段を配置する必要が無い(機構の簡略化が可能)。
次に図11に従って「第1の折り処理モード」について説明する。このモードでは集積部41から送られたシートを第1の折り処理部C1で折り処理したのち、第2の折り処理部C2を通過させて下流側の排紙ローラ50からスタックトレイ40に収納する。この折り処理モードではシート束はサドル折り処理される。
このモードの実行時には制御手段は、例えばモード実行時の初期動作で、第2の折り処理部C2の背部規制部材47と肩部規制部材48(プレス部材など)を、折り処理経路36から経路外部に退避させる。そして集積部にシートを集積する(St01)。上流側の画像形成装置Aで画像形成されたシートをシート搬入経路28からスイッチバック経路34を介して集積部41に集積する。
制御手段は、集積部41にシート集積が終了(画像形成部3のジョブエンド信号)したとき、集積部41に集積されたシートを綴じ処理部(中綴じステープルユニット35)に移送する。この移送動作は先端規制部材37とそのシフト手段38で行う。そしてこの位置でシートの中央を綴じ処理する。次いで制御手段は綴じ処理が終了した信号でシートを集積部41の折り処理エリアArに位置移動する。この移動は先端規制部材37でシート中央の折目位置が折りブレード45の作動軌跡と一致するように位置決めする。
そこで制御手段は折りロール対44を圧接した状態で折り処理方向に回転させる(St02)。このロール回転モータと同時に折りブレード45を待機位置から作動位置に移動する。この移動はブレード作動手段46で行う(St03)。この折りブレードの移動量は長ストロークBs1に設定してある。この動作で集積部41のシートは折りブレード45で互いに圧接する折りローラ44a、44b間に挿入される(St04)。
制御手段は、折りブレード45が設定されたストロークに相当する距離を移動したか否かを判断(St05)して、所定量移動したときに折りブレード45を処理エリアAr外部の待機位置に後退移動する(St06)。
上記折りブレード45の動作と同時に折りロール対44は折り処理方向に回転しシートに折り処理を施して下流側に送り出す。そこで制御手段は下流側の排紙ローラ50の位置に折り処理されたシートが到達したか否かをセンサからの信号で判断する(St07)。次いで制御手段は排紙ローラ50を回転させて折りシートをスタックトレイ40に向けて搬出する(St08)。これと前後して制御手段は折りロール対44の回転を停止する(St09)。
次に図12に従って第2の折り処理モードについて説明する。このモードの実行時には制御手段は、例えばモード実行時の初期動作で、第1の折り処理部C1の折りロール対44と折りブレード45を折り処理経路36から経路外部に退避させる。折りロール対44は互いに離間させ、折りブレード45は経路外部の待機位置に待機させる。そこで制御手段は集積部にシートを集積する(St10)。上流側の画像形成装置Aで画像形成されたシートをシート搬入経路28からスイッチバック経路34を介して集積部41に集積する。
制御手段は、前述のモードと同様に集積部41に集積したシートを中綴じ手段35に移送し、シート中央部綴じ処理したのちに折り処理エリアArに位置決めする。次いで制御手段はシート折り部を折りロール間(入口空間γ)に案内する(St11)。この動作は折りブレード45を待機位置から作動位置に短ストロークBs2で移動する(St12)。すると集積部41のシート束は、折り処理エリア側に湾曲して偏向される。この動作の後に折りブレード45は待機位置に復帰する。
制御手段は、集積部41のシートを折り処理エリアAr内に送り込む(St13)。このシート送り込みは先端搬送手段37と後端搬送手段42を同時に、同一量を、同一速度で送り出す(前述の第1実施形態)。そして制御手段は、シート折り部Sqの三方向が背部規制面αと肩部規制面(プレス面)β1、β2に位置決めされるまでシートの送り込みを継続する(St14)。
次に制御手段は、シート送りこみを停止(St15)した後にシート折り部Sqの基部Suを挟持する(St16)。このシート折り部の基部の挟持は、折りロール対44を圧接するか(第1実施形態)、折りロール対44の圧接と同時に可動ガイド部材54を圧接(第3実施形態)する。
次に制御手段は、プレス部材をシート幅方向に移動する(St17)。このプレス折り動作は、シート肩部Sy1、Sy2を加圧変形させるプレス手段を加圧ロールで構成(第1、第2実施形態)する形態では、シートの一端から他端に加圧ロール対を走行させる。またプレス部材を、プレスブロックで構成する場合には一対のプレスブロックを圧接させる。
プレス動作が完了(St18)すると制御手段は背部規制部材47を経路から退避させる(St19)。そして制御手段は第1の折り処理部C1の折りロール対44a、44bを圧接位置に位置させた状態で排紙方向に回転させる。この折りロール対44の回転で下流側の第2の折り処理部C2で折り処理されたシートを排紙ローラ50に向けて搬出する(St20)。以上説明した実施形態に基づいて本発明の折り処理方法を説明する。本発明は、次の各ステップで構成される。各ステップのフローは図13に示す。
「ステップ1」
集積部41に集積したシートを折り処理エリアArに送り込む。集積部41には上流側の画像形成装置Aで画像形成されたシートをシート搬入経路28を介して集積部41に送るか、装置外部で束状に集積したシートを集積部にセットするかいずれかの方法が採られる。前述の集積部41は装置ハウジング27に鉛直方向に配置したガイド部材で構成している。このほかシートを載置する積載トレイを水平方向に配置しても良い。
上記集積部41には、交差する方向に折り処理経路36などの折り処理エリアArが配置されている。この処理エリアArに集積部41からシートを送り込む。前述の実施形態では、折りブレード45を短ストロークBs2で待機位置から作動位置に移動する。この折りブレード45の動作で集積部41に沿って集積されたシート束は交差する方向の折り処理エリアAr側に湾曲変形された形状で送り込まれる。
「ステップ2」
前記折り処理エリアAr内に送られたシート束を、折り合わせる背部Sxを規制する面αと、折り合わせる両肩部Sy1、Sy2を規制する面β1、β2との三方向の規制面に略U字形状に倣わせる。前述の実施形態では、折り処理エリアAr内に送り込まれたシートは、略放物線形状で空間内に進入する。
折り処理エリアArには、シート折り部Sqの背部Sxを規制する規制面αと、両肩部Sy1,Sy2を規制する規制面β1、β2が配置されている。シート束は背部規制面αに突き当てられた放物線形状から、両肩部Sy1,Sy2の規制面β1、β2に係合する略U字形状に形状変化する。このため先の実施形態では、集積部41に先端搬送手段37と後端搬送手段42が配置され、両搬送手段でシートを同一速度で、同一量送り出す。また、異なる実施形態では背部規制面αを有する背部規制部材47をシート折り方向と反対方向に位置移動させる。
「ステップ3」
前記ステップで三方向を規制面α、β1、β2に倣わせたシート束の折り部Sqの基部Suを、挟圧して保持する。前述の実施形態では、離間した状態の折りロール対44a,44bを圧接する位置に移動する。これによって折り処理エリアAr内に送られたシートはその折り部Sqの基部Suをニップされ拘束される。異なる実施形態では折り処理エリアArに配置した一対の可動ガイド54を離間した状態から圧接した状態にシフトする。
「ステップ4」
前記ステップで基部Suを保持されたシート束の肩部Sy1,Sy2と背部Sxをプレス折りする。前述の実施形態では折り処理した状態のシートの束厚さ(th×2)より広い間隔(j1)の肩部プレス面β1,β2でシート肩部Sy1,Sy2をプレス折りする。このとき背部Sxはプレート部材(背部規制面部材)47で規制されているのでシートは肩部Sy1,Sy2と背部Sxを加圧した状態で折り処理される。異なる実施形態として、このプレス折は背部Sxと両肩部Sy1,Sy2に配置した加圧ローラ部材をシートの一端から他端に走行させて折り処理する(図10の実施形態参照)。
「ステップ5」
前記処理エリアArの背部Sxを規制する規制面αを開放して折り処理したシート束を下流側に送出する。前述の実施形態では、第1の折り処理部C1の折りロール対44を圧接させた状態で排紙方向に回転させる。これによって下流側の第2の折り処理部C2で折り処理を施されたシートを第2スタックトレイ40に向けて搬出する。
前記ステップ2では、シート束の折り合わせ中央部を前記背部規制面αに突き当てた状態で、シート束の両端部s1,s2に同一量の搬送力を付与する手段か、シート束の両端部s1,s2を拘束した状態で前記背部規制面αをシート束を撓ませる方向に位置移動する手段か、いずれかシートを撓ませる手段でシート束の折り部Sqを前記三方向の規制面に倣わせる。
前述の実施形態では、集積部41に配置した先端搬送手段37と後端搬送手段42で、制御手段は両搬送手段37,42を、同時に同一速度で、同一量送り出している。また異なる実施形態では、折り処理エリア内に送り込んだシートを、折りロール対44とピンチローラ59a、59bでニップした状態で背部規制部材53をシート送りこみ方向と反対方向に後退移動させている。また更に異なる実施形態では折りロール対44a、44bに、従動ローラ52a、52bは圧接した状態でロール対を送りこみ方向に回転させている(図8参照)。
前記ステップ4において、「シート束の肩部をプレス折りする」際に、前述の第1実施形態では、背部規制部材47を静止したプレート部材で構成し、その規制面αにシートを突き当てた状態でシート束の肩部Sy1,Sy2に沿って一端から他端に走行する一対のプレスローラ48で折り処理している。また前述の第2実施形態では背部規制面αを有する背部プレスローラ55と肩部ローラ51で三方向のローラ対をシートの一端から他端に走行させて折り処理している。
なお前述の実施形態において折り処理エリアArを形成する入口空間(γ)と両肩部規制面β1、β2の間隔j1とは、折り処理するシート束の束厚さに応じて、間隔調整する。この場合の機構は、例えば折りロール対44を離間位置から圧接位置に移動する機構で、離間位置をシート束の束厚さに応じて複数の設定位置からそのひとつを選択して位置決めする。また処理エリアAr内に互いに間隔を隔てて対向する可動ガイドを設け、このガイド部材を折処理するシート束の束厚さに応じて可変する機構も簡単に採用することができる。
C 折り処理機構
C1 第1の折り処理部
C2 第2の折り処理部
Sx 背部
Sy1 肩部
Sy2 肩部
Su 基部
Sz 小口部
Sq 折り部
28 シート搬入経路(搬送経路)
34 スイッチバック経路
34a 経路出口(排紙口)
35 綴じ処理手段(中綴じステープルユニット)
36 折り処理経路
37 先端規制部材(先端搬送手段)
38 シフト手段
40 第2スタックトレイ
41 集積ガイド部材(集積部)
41a 支持面
42 後端搬送手段
44 折りロール対
44a 第1ロール
44b 第2ロール
45 折りブレード
46 ブレード作動手段
47 突き当てプレート部材(背部規制部材)(第1実施形態)
48 肩部プレス部材
50 排紙ローラ
51 肩部ローラ
53 背部規制部材(第3実施形態)
54 可動ガイド部材
55 ローラ部材(背部プレスローラ)
56 従動ローラ
57 シフト機構
α 背部規制面
β1 肩部規制面(プレス面)
β2 肩部規制面(プレス面)

Claims (10)

  1. 折り処理が施されるシート束の背部を規制する背部規制面と当該折り処理が施されるシート束の両肩部を規制してプレス折りする一対の肩部規制面を備えた折り処理エリアに、集積部にセットされた折り処理されていないフラット形状のシート束を送る第1のステップと、
    前記折り処理エリア内に送られた前記シート束を前記背部規制面と前記一対の肩部規制面に係合させて略U字形状に倣わせる第2のステップと、
    前記第2のステップで前記背部規制面と前記一対の肩部規制面に係合した前記略U字形状のシート束の基部を挟圧して保持する第3のステップと、
    前記第3のステップで前記基部保持されたシート束の前記背部を前記背部規制面により規制しながら、前記基部が保持されたシート束の前記両肩部を前記一対の肩部規制面によりプレス折りする第4のステップと、
    前記背部規制面を開放して前記プレス折りされたシート束を前記折り処理エリアから送出する第5のステップと、
    で構成されるシート折処理方法。
  2. 前記第2のステップでは、前記シート束の中央部を前記背部規制面に突き当てた状態で、前記シート束の両端部に同一量の搬送力を付与する手段もしくは前記シート束の両端部を拘束した状態で前記背部規制面を前記シート束を撓ませる方向に位置移動する手段により、前記シート束を前記背部規制面と前記一対の肩部規制面に係合させて略U字形状に倣わせる請求項1に記載のシート折り処理方法。
  3. 前記第3のステップでは、互いに圧接離間可能なローラ対で前記背部規制面と前記一対の肩部規制面に係合した略U字形状のシート束の基部を挟圧して保持する請求項1又は2に記載のシート折処理方法。
  4. 前記第4のステップでは、前記一対の肩部規制面を有し、前記シート束の前記両肩部に沿って一端から他端に走行する一対のローラ対で前記プレス折りる請求項1から3のいずれか1項に記載のシート折処理方法。
  5. 前記第4のステップでは、前記背部規制面を有する加圧ローラでシート束の背部を規制る請求項1から4のいずれか1項に記載のシート折処理方法。
  6. 前記第3のステップでは、前記折り処理エリアにシート束を送る進入口に配置されたローラ対でシート束を挟圧する請求項3に記載のシート折処理方法。
  7. 記集積部にセットされたシート束の厚さに応じて前記一対の肩部規制面の間隔を異ならせる請求項1から6のいずれか1項に記載のシート折処理方法。
  8. 前記第2のステップでは、前記シート束の中央部を前記背部規制面に突き当てた状態で、前記シート束の前記両端部に同一方向の搬送力を付与する請求項1から7のいずれか1項に記載のシート折処理方法。
  9. 前記第2のステップでは、前記背部規制面を前記シート束の基部側に位置移動させることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載のシート折処理方法。
  10. 前記第2のステップでは、圧接離間可能なローラ対により、前記シート束を前記背部規制面と前記一対の肩部規制面に係合させて略U字形状に倣わせる請求項3から7のいずれか1項に記載のシート折処理方法。
JP2013264601A 2013-12-20 2013-12-20 シート折処理方法 Active JP6410009B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013264601A JP6410009B2 (ja) 2013-12-20 2013-12-20 シート折処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013264601A JP6410009B2 (ja) 2013-12-20 2013-12-20 シート折処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015120275A JP2015120275A (ja) 2015-07-02
JP6410009B2 true JP6410009B2 (ja) 2018-10-24

Family

ID=53532398

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013264601A Active JP6410009B2 (ja) 2013-12-20 2013-12-20 シート折処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6410009B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB201609403D0 (en) * 2016-05-27 2016-07-13 Watkiss Automation Ltd Booklet production

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6827679B2 (en) * 2003-04-30 2004-12-07 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Apparatus and method for creasing media to make booklets
JP4217654B2 (ja) * 2004-04-12 2009-02-04 キヤノン株式会社 シート背面折り部平坦処理装置及び該装置を備えた画像形成装置
JP5165478B2 (ja) * 2008-07-01 2013-03-21 ニスカ株式会社 シート折り装置とシート折り方法、並びにそのシート折り装置を搭載したシート処理装置及び画像形成システム
JP5493922B2 (ja) * 2009-06-01 2014-05-14 株式会社リコー 背面形成装置、用紙処理装置、及び画像形成装置
JP4787897B2 (ja) * 2009-09-14 2011-10-05 株式会社リコー 背面形成装置、及び画像形成システム
JP2012224424A (ja) * 2011-04-18 2012-11-15 Canon Inc シート処理装置
JP5768528B2 (ja) * 2011-06-24 2015-08-26 株式会社リコー 冊子搬送装置及び画像形成システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015120275A (ja) 2015-07-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5248785B2 (ja) 後処理装置及びこれを備えた画像形成システム
US7871065B2 (en) Sheet feeding device and post-processing apparatus and image forming system comprising the same
JP5825564B2 (ja) シート処理装置及び画像形成システム
JP4956257B2 (ja) シート折り装置及び後処理装置並びに画像形成システム
US9914280B2 (en) Binding device and image forming apparatus including the same
JP6360368B2 (ja) シート処理装置及びこれを備える画像形成装置並びにシート増し折り方法
JP2008184324A (ja) シート折り装置及びこれを備えた後処理装置並びに画像形成システム
JP4660506B2 (ja) シート後処理装置及びこれを備えた画像形成システム
JP2008213972A (ja) シート後処理装置及びこれを備えた画像形成システム
JP5063144B2 (ja) 紙葉束断裁装置
JP5391304B2 (ja) シート折り装置及びこれを備えた後処理装置並びに画像形成システム
US10221031B2 (en) Sheet stacking apparatus
JP5097425B2 (ja) シート折り装置及びこれを備えた後処理装置並びに画像形成システム
JP6410009B2 (ja) シート折処理方法
JP6410018B2 (ja) シート処理装置及びこれを備える画像形成装置
JP2011016650A (ja) シート後処理装置及びこれを備えた画像形成システム
JP4979463B2 (ja) シート折り装置及び後処理装置並びに画像形成システム
JP6293475B2 (ja) シート折り処理装置及びこれを用いた画像形成装置
JP5749903B2 (ja) シート折り装置
JP5271676B2 (ja) シート折り装置及びこれを用いた後処理装置並びに画像形成システム
JP2010260671A (ja) シート折り装置及びこれを備えた画像形成システム
JP4302020B2 (ja) シート処理装置及びシート処理装置における紙折り方法並びにこれを用いた画像形成装置
JP4942512B2 (ja) シート折り方法及び後処理装置並びに画像形成システム
JP6044878B2 (ja) シート処理装置及び画像形成システム
JP4135590B2 (ja) 後処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161214

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20170721

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20170721

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180118

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20180316

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180521

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180905

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180911

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6410009

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250