JP6409466B2 - 車両用シート - Google Patents

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Description

本発明は、シートクッションを支持するシートパンに乗員の生体情報を検出するセンサが取り付けられた車両用シートに関する。
従来、車両の車室内に座席として装備される車両用シート(以下、単に「シート」という)には、これに着座している乗員の生体情報を検出する種々のセンサが取り付けられ、その検出結果が車両制御に利用されている。例えば、座席のシートクッション(座部分)に内蔵された着座センサで乗員の有無を検出し、その検出結果をシートベルトの張力制御に利用する技術が知られている。また、着座センサの検出結果を用いて、車両衝突時に展開されるエアバッグの位置や展開速度を制御する技術も存在する。上記の着座センサとしては、シートクッションに作用する圧力を検出する圧力センサや、乗員の体温を検出する温度センサ等が用いられる。このように、車両のさまざまな制御において、乗員の生体情報が利用されつつある。
近年では、単に乗員の有無を検出するだけでなく、乗員の生体的なコンディション(バイタルサイン)を検出するバイタルセンサを用いて、車両の各種制御を実施することが検討されている。バイタルセンサの具体例としては、乗員に向かって照射された音波,電波の反射波から、脈動や呼吸に伴って発生する体表面変位を検出する心拍センサ(ドップラーセンサ)が挙げられる。心拍センサは、乗員の胸部に近接した位置(例えば、座席の背もたれ部分であるシートバック)に内蔵される(例えば、特許文献1,2)。
心拍センサで検出された呼吸や脈動,心拍に関する情報は、車両の走行中における乗員の体調に応じた車室内の空調環境制御など車室内制御に活用することが可能である。また、これらの情報は、例えば車両事故の発生時に医療機関や交通管制センター,警察当局等といった第三者機関に無線通信で提供可能である。このように、車両に搭載されるバイタルセンサは、通常走行時における乗員の健康管理や、事故発生時における乗員の迅速な救急救命活動の一助になると期待されている。
特開2013-153783号公報 特許第5454593号公報
しかしながら、車両の旋回時や衝突時には、乗員の上体部がシートバックに対して変位しやすい。そのため、上記のようにバイタルセンサがシートバックに取り付けられている場合、乗員の上体部がバイタルセンサの検知範囲外へと移動して、情報の検出精度が低下する可能性がある。
このような課題に対し、バイタルセンサをシートクッションの下部に取り付けることが検討されている。つまり、乗員の腰部をバイタルセンサの検査対象とし、シートクッションの下方から直上方に向かう方向にセンサの検出範囲を設定するというものである。乗員の腰部は、上体部と比べて、車両の旋回時や衝突時における変位量が少ない。したがって、上述のような検出精度の低下を抑制できると考えられる。
一方、シートクッションの下方にバイタルセンサを取り付けたとしても、シートクッション自体の変形により、センサの検出精度が低下する可能性は残る。例えば、車両の側面衝突時に車両幅方向の外力がシートクッションに作用し、バイタルセンサの取付位置が左右方向にずれる可能性がある。このようなバイタルセンサの位置ずれは、検出精度の低下につながる虞がある。
本件の目的の一つは、上記のような課題に鑑み創案されたものであり、バイタルセンサの検出精度の低下を抑制することができるようにした、車両用シートを提供することである。なお、この目的に限らず、後述する発明を実施するための形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本件の他の目的として位置づけることができる。
(1)ここで開示する車両用シートは、シートクッションを支持するシートパンと、前記シートパンの左右両端部を車体に固定するシートフレームと、を具備する。前記シートパンは、前記シートクッションの下面に沿った面状に形成され、乗員の生体情報を検出するセンサが取り付けられる取付面部と、前記取付面部よりも左右方向外側で前後方向に延設され、先端部が上方又は下方に向いた断面V字形状を有する変形部と、を備え、前記変形部が、左右方向外側に向かって下り傾斜した第一傾斜面部と、前記第一傾斜面部の左右方向外側の端辺から左右方向外側に向かって上り傾斜し、前記第一傾斜面部とともに断面V字形状を形成する第二傾斜面部と、前記第二傾斜面部の左右方向外側の端辺から左右方向外側に向かって水平面状に延設されるとともに前記取付面部よりも高い位置に配置され、前記シートフレームの上端辺と結合される結合面部と、を有する。
ここでは、前記車両用シートに着座している乗員を基準にして、前後方向及び左右方向を定める。また、前記シートパンの中心に向かう側を内側とし、この逆側を外側とする。前記変形部の断面V字形状は、前記変形部を左右方向に延びる鉛直面で切断した場合の断面形状である。なお、前記変形部は、前記取付面部よりも左右方向外側のうち、少なくとも想定される荷重の入力側に設けられることが好ましい。
)前記変形部が、前記シートパンの前端から後端まで延設されることが好ましい。
)前記変形部が、前記取付面部の左右両端辺に沿って一対配置されることが好ましい。
)前記シートパンが、前記変形部の前記先端部及び左右方向内側の端辺に沿って形成される折れ部のうち少なくとも一方に穿孔された複数の孔部を備えることが好ましい。
)前記取付面部が、前記センサの取付位置を中心として平面視で十字状に配置されて前記取付面部を補強する補強部を有することが好ましい。
)前記センサの取付位置が、前記シートパンの左右方向中心部に設定されることが好ましい。
開示の車両用シートによれば、シートパンが取付面部よりも左右方向外側に変形部を備えるため、シートパンに左右方向の荷重が入力された場合、変形部が左右方向に圧縮変形することで荷重を吸収することができる。これによって、センサが取り付けられる取付面部の潰れ変形や傾斜変形を抑制することができるため、センサ位置の移動を抑制することができる。したがって、センサの検出精度の低下を抑制することができる。
一実施形態に係る車両用シートを、シートクッション及びシートバックとフレームとに分解して示す斜視図である。 図1の車両用シートの要部の鉛直断面図であり、(a)は変形前の状態を示し、(b)は変形後の状態を示す。 第一変形例に係るシートパンの展開平面図である。 第二変形例に係る車両用シートの要部の鉛直断面図であり、(a)は変形前の状態を示し、(b)は変形後の状態を示す。 第三変形例に係る車両用シートの要部の鉛直断面図であり、(a)は変形前の状態を示し、(b)は変形後の状態を示す。 第四変形例に係る車両用シートの要部の鉛直断面図であり、(a)は変形前の状態を示し、(b)は変形後の状態を示す。
図面を参照して、実施形態としての車両用シートについて説明する。なお、以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができるとともに、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせることが可能である。
本実施形態に係る車両用シートは、車両の車室内に座席として装備される。この車両用シートのシートパンには乗員の生体情報を検出するセンサが取り付けられ、このセンサで検出された情報が車両の各種制御に利用される。以下、車両用シートの全体構成と、センサが取り付けられるシートパンの要部構成とを順に詳述する。
なお、以下の説明では、車両の進行方向を前方とし、この逆方向を後方とし、車両の前方を向いた状態を基準にして左右を定める。また、重力の方向を下方とし、その逆方向を上方とする。
[1.装置構成]
[1−1.全体構成]
図1に示す車両用シート(以下、単に「シート」という)10は、水平な姿勢の車両に対して前向きに装備され、ここでは車室内の車両前方に向かって右前部に設けられた運転席として使用されるものとする。すなわち、このシート10に着座している乗員を基準としたシート(シートパン)前後方向及びシート(シートパン)左右方向は、それぞれ車両の前後方向及び左右方向(車両幅方向)と一致し、このシート10の左側(車両幅方向内側)には図示しない助手席が設けられ、このシート10の右側(車両幅方向外側)には図示しないサイドドアが設けられる。
まず、シート10の基本的な構成について説明する。
シート10には、シートクッション21,シートバック22,フレーム23が設けられる。シートクッション21は、着座した乗員の腰部及び臀部から太股にかけての範囲を支持する部位(座部分)である。一方、シートバック22は乗員の背面や頭部を支持する部位(背もたれ部分)である。これらのシートクッション21及びシートバック22は、適度な柔軟性及び反発性を有する素材で構成される。例えば、軟質ポリウレタンやポリエステル綿等で形成されたクッションフォームの表面に、布,本革,合成樹脂等のカバーを被覆したものとされる。
シートクッション21の全体形状は左右方向及び前後方向に広がった形状とされ、乗員の臀部及び太股の下方においてほぼ水平に配置される。また、シートバック22の全体形状は左右方向及び上下方向に広がった形状とされ、乗員の背面に沿って立設した姿勢となるように配置される。
フレーム23は、シートクッション21及びシートバック22を車体に対して支持するための骨格をなす構造部材であり、シートクッション21の下方及びシートバック22の内部に配置される。このフレーム23には、シートクッション支持部24,シートバック支持部25,シートレール部26が設けられる。
シートクッション支持部24は、シートクッション21を下方から支える部分であり、シートレール部26を介して、車体に対して前後方向に移動可能に設けられる。また、シートバック支持部25は、シートバック22を支える部分であり、その下端部がシートクッション支持部24に対して傾動自在に支持される。これにより、シートクッション21に対するシートバック22の傾動角が調節可能とされる。
シートクッション支持部24には、シートパン18と、左右一対の第一フレーム部材11,11とが設けられる。シートパン18は、シートクッション21を支持する面状の部材であり、例えば板金をプレス加工して形成される。なお、シートクッション21は、図示しないスプリング部材を介してシートパン18に固定され、あるいはシートパン18の上に直接的に載置される。シートパン18の具体的な構造については後述する。
シートパン18には、シート10に着座している乗員の生体情報を検出するセンサ30が取り付けられる。ここではセンサ30として、乗員の呼吸や脈動,心拍に関する情報を検出する心拍センサが適用されている。センサ30は、例えば電磁波を水平方向に対する所定の照射角度で上方(着座している乗員)に向けて照射し、この反射波を受信して検波することで乗員の脈動や呼吸に伴って発生する体表面変位を検出するものである。
第一フレーム部材11(シートフレーム)は、シートパン18の左右両端辺に固定されてシートレール部26に支持される部位である。この第一フレーム部材11は、前後方向に延びる鉛直面の下端からシート10の内側に向かってフランジを延出させた形状であり、例えば板金をL字状(アングル形状)に屈曲して形成される。第一フレーム部材11の上端辺は、シートパン18における左右両端辺のそれぞれに固定される。一方、第一フレーム部材11の下端辺は、シートレール部26に前後方向にスライド可能に支持される。また、第一フレーム部材11の後端部には、シートバック支持部25が取り付けられる。
シートバック支持部25には、左右一対の第二フレーム部材12,12,パイプ部材14,第三フレーム部材13,丸棒15が設けられる。これらの部材のうち、第二フレーム部材12,第三フレーム部材13,パイプ部材14は、シートバック22の輪郭形状に対応する枠形状をなすように互いに接合され、シートバック22の骨格構造を形成する。また、丸棒15は、この骨格構造をシートクッション支持部24に対して回動可能とするための回転軸となる部材である。
第二フレーム部材12は、シートバック22の側部に沿ってここではほぼ上下方向に延在する部位である。この第二フレーム部材12は、例えば第一フレーム部材11の鉛直面と平行な面に沿って延設された板金で形成される。第二フレーム部材12の下端部は、第一フレーム部材11の後端部に対して丸棒15を介してピン接合される。
パイプ部材14及び第三フレーム部材13は、シートバック22を支持するようにそれぞれが左右一対の第二フレーム部材12,12の間に配設される。パイプ部材14は、コの字状に屈曲形成された補強部材であり、長手方向の両端部のそれぞれが左右の第二フレーム部材12の上端部に結合され、長手方向の中間部が左右方向に沿って水平に配置される。第三フレーム部材13は、左右方向に延びる鉛直面状の板金で形成され、左右両端部のそれぞれが左右の第二フレーム部材12の下部における後方寄りの位置に結合されている。
丸棒15は、軸心が左右方向に沿って延び、左右両端部のそれぞれが左右の第一フレーム部材11と第二フレーム部材12との両方を貫通して配置される。シートバック支持部25は、この丸棒15を回動軸にして、シートクッション支持部24に対して回動(傾倒)可能に配置される。シート10には、このシートバック支持部25の傾倒角度をロックする図示しないロック機構が設けられる。
シートレール部26は、車体に固定された軌条であり、シートクッション支持部24の左右両端辺の下方において、車両前後方向に延設される。このシートレール部26には、左右一対のレール部材16,16と、脚部材17とが設けられる。レール部材16は、第一フレーム部材11を前後方向にスライド可能に支持するものであり、前後方向に延びて互いに平行に配置される。また、レール部材16には、第一フレーム部材11の前後方向位置をロックする図示しないロック機構が付設される。一方、脚部材17は、レール部材16を車室フロアに取り付けるためのものであり、各レール部材16の前後両端部にそれぞれ設けられる。脚部材17の上端部はレール部材16に固定され、脚部材17の下端部は図示しない車体のフロアパネルに固定される。
[1−2.要部構成]
次に、シート10の特徴的な構成について説明する。シートクッション支持部24のシートパン18は、特徴的な形状に形成されている。以下、図1及び図2(a)を参照して、シートパン18の構成について詳述する。なお、図2(a),(b)は、シートパン18及び第一フレーム部材11を、センサ30を通り左右方向に延びる鉛直面で切断した図である。ここでは、断面のハッチング表示を省略し、シート10に着座している乗員の腰部Hを仮想線(二点鎖線)で示している。以下の説明では、シートパン18の中心(図2中の中心線O)に向かう側を内側といい、この逆側を外側という。
図1に示すように、シートパン18は、左右方向中心部に設けられた取付面部1と、取付面部1よりも左右方向外側で前後方向に延設された変形部2とを有する。本実施形態では、シートパン18が左右対称な形状に形成されており、変形部2が取付面部1の左右両側のそれぞれに設けられている。
取付面部1は、シートパン18においてセンサ30が取り付けられる部位である。取付面部1は、シートクッション21の下面に沿った面状に形成され、例えば水平面状に形成される。また、取付面部1の輪郭形状は平面視(上面視)でほぼ矩形状をなし、左右両端辺が何れも前後方向に沿って設けられる。取付面部1の後部であって、シートパン18の左右方向中心部(ここでは取付面部1の左右方向中心部でもある)の上面には、センサ30が取り付けられる取付位置1aが設定される。取付位置1aは、ここではシートパン18の前後方向中心よりも後方に配置される。
変形部2は、シート左右方向に圧縮することによってシート左右方向の荷重を吸収するように形成された部位である。例えば、シートクッション支持部24に左右方向の側突荷重が作用した場合に、衝撃を吸収しつつ取付面部1が変形しないようにするための部位である。本実施形態の変形部2は、取付面部1の左右両端辺に沿って一対配置される。また、変形部2は、車両前後方向におけるシートパン18の全長に亘って設けられる。すなわち、変形部2の前端はシートパン18の前端に達しており、かつ、変形部2の後端もシートパン18の後端まで達している。
変形部2は、取付面部1に対して傾斜して配置された第一傾斜面部3及び第二傾斜面部4と、取付面部1の表面に対してほぼ平行に設けられる結合面部7とを有する。本実施形態では、左右の変形部2が何れも対称な形状に形成されているため、以下、左側の変形部2に着目して説明し、右側の変形部2については説明を省略する。つまり、以下の説明で、変形部2に関して「右側」という場合は、左右の変形部2のそれぞれについてシートパン18における「左右方向内側」を指し、「左側」という場合は、左右の変形部2のそれぞれについてシートパン18における「左右方向外側」を指す。
図2(a)に示すように、変形部2の第一傾斜面部3は、取付面部1の左側の端辺から左側に向かって下り傾斜した平面状に形成される。第一傾斜面部3の左側の端辺は、第一フレーム部材11の下縁部よりも上方に位置する。また、第一傾斜面部3の左側の端辺の延在方向は、前後方向である。
一方、第二傾斜面部4は、第一傾斜面部3の左側の端辺から左側に向かって上り傾斜した平面状に形成される。第二傾斜面部4は、第一傾斜面部3との間に左右方向の鉛直断面形状がV字形状に形成される溝をなすように、第一傾斜面部3に対して隣接配置される。第二傾斜面部4の左側の端辺は、取付面部1よりも上方に位置する。また、第二傾斜面部4の左側の端辺の延在方向は、前後方向である。
結合面部7は、第二傾斜面部4の左側の端辺から左側に向かって取付面部1と略平行に延設された水平面状に形成される。結合面部7は、取付面部1よりも高い位置に配置される。結合面部7は、下面側に固設されたL字型のブラケット11aを介して第一フレーム部材11と結合される。ここでは二つのブラケット11aが、各結合面部7に対してシートパン18の前後方向中心を挟んで配置されている。なお、結合面部7と第一フレーム部材11との結合方法はこれに限定されず、例えば、ブラケット11aを省略して、結合面部7と第一フレーム部材11とを直接溶接によって結合してもよい。
以下、第一傾斜面部3と第二傾斜面部4との境界部分(第一傾斜面部3と第二傾斜面部4とが隣接する部分)のことを折れ部5bと呼ぶ。同様に、第一傾斜面部3と取付面部1との境界部分を折れ部5aと呼び、第二傾斜面部4と結合面部7との境界部分を折れ部5cと呼ぶ。
折れ部5bは、谷折形状(下に凸)に屈曲した部位であり、センサ30の照射方向とは逆方向(下方)を向いている。これに対し折れ部5a,5cは、山折形状(上に凸)に屈曲した部位であり、上方を向いている。また、折れ部5aは、第一傾斜面部3の右側の端辺(ここでは変形部2の右側の端辺)に沿って形成され、折れ部5bは、第一傾斜面部3の左側の端辺(第一傾斜面部3と第二傾斜面部4とがなすV字の先端部)に沿って形成される。図2(a)中では、折れ部5bの右上に折れ部5aが設けられ、折れ部5bの左上に折れ部5cが設けられる。
なお、折れ部5bは、変形部2の圧縮時に第一フレーム部材11の下端よりも下方へ変位しないように、その高さ位置が設定される。また、折れ部5a,5b,5cは、第二傾斜面部4の幅(図2(a)に示す断面において折れ部5b,5cを結ぶ直線の長さ)寸法が、第一傾斜面部3の幅(図2(a)に示す断面において折れ部5a,5bを結ぶ直線の長さ)寸法よりも大きくなるような位置に配置される。すなわち、第二傾斜面部4の幅寸法は、第一傾斜面部3の幅寸法よりも大きく確保される。
上述のように変形部2には、何れも前後方向に延びる線に沿って屈曲した箇所である複数(ここでは三つ)の折れ部5a,5b,5cが形成される。変形部2は、これらの折れ部5a,5b,5cによって形成される山折と谷折とが、左右方向に交互に並ぶように配置されることで、左右方向の荷重を吸収するように形成される。
[2.作用]
次に、図2(b)を参照して、上記のシート10の作用を説明する。ここでは、シート10が装備された車両の右側の側面部が、例えば上下方向に延びる円柱状の物体と衝突(ポール衝突)し、シート10に対して右側から局所的な荷重が入力された場合を想定している。シート10には、図示しないサイドドアを介して、右側から左側に向かって水平方向の衝突荷重F(側突荷重)が入力されたものとする。
このような荷重が入力されると、右側の第一フレーム部材11とシートパン18の右端部との双方に、サイドドアからの衝突荷重Fが伝達される。これによって、右側の第一フレーム部材11とシートパン18の右端部とは、左側に押されて変位する。このとき、シートパン18の右側の変形部2は、第一傾斜面部3と第二傾斜面部4との間の角度(劣角)を狭めるようにして、左右方向に圧縮変形する。つまり、このとき右側の変形部2の三つの折れ部5a,5b,5cは、それぞれの折れ角度を狭めるようにして屈曲変形する。これによって、シートパン18の右端部に伝達された衝突荷重Fが吸収され、取付面部1の右側への変位や取付面部1自体の変形が抑制される。
また、衝突荷重Fが比較的大きい場合には、シートパン18の左側の変形部2が右側の変形部2と同様に左右方向に圧縮変形する。これによって衝突荷重Fがさらに吸収され、取付面部1の変形がさらに抑制される。また、この場合、左右の変形部2が何れも同様に圧縮変形することから、変形後のシートパン18が左右にほぼ対称な形状となる。つまり、取付面部1の傾きが抑制され、衝突荷重Fの入力前と同様の状態(例えば水平な状態)が維持される。
したがって、シート10では、左右の変形部2が何れも左右方向に圧縮変形することで衝突荷重Fが吸収され、取付面部1の変位及び傾きが抑制される。そのため、センサ30の変位及び照射角度の変化が抑制される。これにより、例えば車両の衝突後も、センサ30によって照射される電磁波がシート10に着座している乗員の腰部Hに当たりやすくなり、センサ30によって乗員の情報が精度よく検出される。
[3.効果]
上記のシート10では、シートパン18が取付面部1よりも左右方向外側に変形部2を備える。この変形部2は、先端部(折れ部5b)が下方に向いた断面V字形状を有する。そのため、例えば上述のようにシート10に対して左右方向に水平な衝突荷重Fが入力された場合、変形部2が折れ部5bの折れ角度を狭めるようにして左右方向に圧縮変形することによって、衝突荷重Fを吸収することができる。これにより、センサ30が取り付けられる取付面部1の左右方向の変位や、取付面部1自体の潰れ変形や傾斜変形を抑制することができるため、センサ30の変位(取付位置のずれ)を抑制することができる。したがって、センサ30の検出精度の低下を抑制することができる。
また、上記のシート10では、変形部2が、左右方向外側に向かって下り傾斜した第一傾斜面部3と、この第一傾斜面部3の左右方向外側の端辺から左右方向外側に向かって上り傾斜した第二傾斜面部4とを有する。つまり、上記のシート10では、第一傾斜面部3と第二傾斜面部4とによって、先端部(折れ部5b)が下方に向いた断面V字形状が形成される。そのため、上述のようにシート10に対して衝突荷重Fが入力された場合、折れ部5bがセンサ30の照射方向とは逆方向(下方)へ変位するとともに、第一傾斜面部3と第二傾斜面部4とが接近するように変位し、衝突荷重Fを吸収することができる。これにより、取付面部1の左右方向の変位や取付面部1自体の変形を抑制することができるため、センサ30の変位を抑制することができ、センサ30の検出精度の低下を抑制することができる。
また、上記のシート10では、第一傾斜面部3と第二傾斜面部4とによって断面V字形状の先端部(折れ部5b)を下方に向けることができる。そのため、折れ部5bがシート10に着座した乗員に向かって突出することを防止でき、乗員に違和感を与える虞をなくすことができる。
また、上記のシート10では、シート前後方向におけるシートパン18の全長に亘って変形部2が形成される。これにより、シート左右方向の荷重に対してV字状の溝部分を適切に変形させることができ、取付面部1の変形抑制効果を高めることができる。
また、上記のシート10では、変形部2が取付面部1の左右両端辺に沿って一対配置されている。このため、例えば上述の衝突荷重Fが比較的大きい場合であっても、一対の変形部2が左右方向に圧縮変形することによって、取付面部1の左右両側で衝突荷重Fを吸収することができる。したがって、取付面部1の変形をより抑制することができる。
また、上記のシート10では、センサ30の取付位置1aがシートパン18の左右方向中心部に設定される。そのため、センサ30の検出範囲を乗員の腰部Hに向けて設定しやすくすることができ、センサ30の検出精度を向上させることができる。
また、上記のシート10では、左右の変形部2が互いに左右対称な形状に形成されている。そのため、シートパン18の変形に係る左右対称性を向上させることができ、取付面部1の傾きを抑制することができる。
また、上記のシート10では、センサ30の取付位置1aがシートパン18の前後方向中心よりも後方に設定される。このため、様々な体格の乗員に対して、その腰部Hの情報を検出しやすくすることができ、センサ30の検出精度を向上させることができる。
また、上記のシート10では、第一傾斜面部3の左右方向外側の端辺(すなわち折れ部5b)が、第一フレーム部材11の下縁部よりも上方に位置する。これにより、折れ部5bが車体のフロアパネルと干渉することを回避することができる。
[4.変形例]
上述した実施形態に関わらず、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。以下、図3〜図6を参照して、変形例に係る車両用シートについて説明する。以下の各変形例では、上記の実施形態で説明された要素に対応する要素や同一の要素に同一符号を付し、重複する説明は省略する。また、以下の説明においても上記実施形態と同様に、各シートパン28,38,48,58の中心(図3〜図6中の中心線O)に向かう側を内側といい、この逆側を外側という。
[4−1.第一変形例]
図3は、第一変形例に係るシートパン28が折り曲げられる前の展開平面図(上面図)である。本変形例に係るシートパン28は、上記実施形態に係るシート10のシートパン18に代えて用いられる。
図3に示すように、本変形例に係るシートパン28は、上記の実施形態に係るシートパン18に対して、ビード(補強部)1b及び孔部6を有する点が異なる。以下、シートパン28のビード1b及び孔部6について説明する。
まず、ビード1bについて説明する。ビード1bは、シートパン28の取付面部1を補強するものである。ビード1bは、センサ30の取付位置1aを中心として、平面視で十字状に配置され、取付位置1aを通るように設けられる。ここではビード1bは、シートパン28の中心線Oについて左右対称に配置されている。ビード1bは、例えば二枚の細長い板金を交差させて配置したものであり、取付面部1の背面(下面)に対して溶接固定される。ビード1bの四つの先端部は何れも、取付面部1の左右端辺の近傍に配置される。言い換えると、ビード1bは、取付面部1の左右方向のほぼ全長に亘って延在するように配置される。
上記のビード1bによって、取付面部1における取付位置1a及びこの周辺が補強される。これにより、例えば車両の衝突時にシートパン28に対して衝突荷重が入力された場合に、取付位置1aの周辺が変形したり取付位置1aが変位したりすることを抑制することができる。そのため、センサ30の変位を抑制することができ、センサ30の検出精度の低下を抑制することができる。
なお、ビード1bは、取付面部1における取付位置1aの周囲を補強するものであればよく、上記のような二枚の板金で形成されるものに限られない。ビード1bは、例えば取付面部1として機能する板金自体を、取付位置1aを中心として平面視で十字状に延びる線に沿って折り曲げることで形成されてもよい。また、四つの先端部がシートパン28の四隅に向かって延在するように、ビード1bを配置してもよい。この場合、シートパン28の全面がビード1bで補強されることになり、センサ30の変位抑制効果をより高めることができる。
次に、シートパン28の孔部6について説明する。シートパン28は、折れ部5a,5bのそれぞれに穿孔された複数(ここでは各折れ部5a,5bに五つ)の孔部6を備える。孔部6は、何れも等しい形状に形成され、各折れ部5a,5bにおいて互いに前後方向に等しい間隔をあけて配置されている。なお、第一傾斜面部3の左右方向内側の折れ部5aに形成される孔部6と、第一傾斜面部3の左右方向外側の折れ部5bに形成される孔部6とは、互いに前後方向に半ピッチだけずれた位置に配設されている。
このように、シートパン28は、折れ部5a,5bに穿孔された複数の孔部6を備えるため、折れ部5a,5bを適切に折れる形状とすることができる。そのため、左右方向の荷重入力に対して変形部2が適切に圧縮することができ、取付面部1の変形をより確実に抑制することができる。また、上記の孔部6により、例えばシートパン28に対して入力された左右方向の荷重が比較的小さい場合にも、左右両方の変形部2が圧縮することで取付面部1の傾き抑制効果を高めることができる。したがって、センサ30の検出精度の低下を抑制することができる。
また、シートパン28では、第一傾斜面部3の左右両側の折れ部5a,5bのそれぞれに穿孔された孔部6が、互いに前後方向に半ピッチだけずれた位置に配設されている。そのため、両折れ部5a,5bの孔部6の間に肉部を確保することができ、シートパン28の剛性低下を抑制することができる。
[4−2.第二変形例]
図4は、第二変形例に係るシートパン38が適用された車両用シートの図2に対応する断面図である。本変形例に係る車両用シートは、シートパン38以外の要素は上記実施形態に係るシート10と共通である。
図4(a)に示すように、本変形例に係るシートパン38は、上記実施形態に係るシートパン18に対して、左右の第一傾斜面部3,3′が互いに異なる幅寸法L,L′に形成されている点が異なる。
シートパン38では、右側の第一傾斜面部3′の幅寸法L′が、左側の第一傾斜面部3の幅寸法Lよりも大きく形成されている(L′>L)。ここでいう幅寸法L,L′は、第一傾斜面部3,3′の左右両端辺の距離に相当する。すなわち、図4(a)に示す断面において、シートパン38の右側の折れ部5a,5bを結ぶ直線の長さが、右側の第一傾斜面部3′の幅寸法L′に相当し、シートパン38の左側の折れ部5a,5bを結ぶ直線の長さが、左側の第一傾斜面部3の幅寸法Lに相当する。
また、右側の第一傾斜面部3′の傾斜角度(水平面に対する角度)θ′は、左側の第一傾斜面部3の傾斜角度θよりも緩やかな(小さい)角度に設定されている(θ′<θ)。これにより取付面部1は、上記実施形態と同様に水平面状に設けられる。
図4(b)に示すように、このシートパン38に対して上記実施形態で説明した衝突荷重Fが入力され、左右の変形部2が何れも左右方向に圧縮変形した場合、右側の第一傾斜面部3′の左側の端辺(すなわち右側の折れ部5a)が、左側の第一傾斜面部3の右側の端辺(すなわち左側の折れ部5a)よりも上方に配置される。つまり、シートパン38の取付面部1の右側の端辺は、左側の端辺よりも上方に持ち上げられ、取付面部1が左側に向かって傾けられる。これに伴い、センサ30も左側に向かって傾けられ、電磁波の照射角度も左側に傾けられる。
したがって、シートパン38によれば、例えば上述のような衝突荷重Fに対して乗員が左側(衝突荷重Fの向かう側)に向かって変位するものと考えられるような場合には、乗員の変位方向に合わせて取付面部1を傾かせることができる。このため、センサ30によって照射される電磁波を乗員の腰部Hに当たりやすくすることができ、センサ30の検出精度の低下を抑制することができる。
[4−3.第三変形例]
図5は、第三変形例に係るシートパン48が適用された車両用シートの図2に対応する断面図である。本変形例に係る車両用シートは、シートパン48以外の要素は上記実施形態に係るシート10と共通である。
図5(a)に示すように、本変形例に係るシートパン48は、上記実施形態に係るシートパン18に対して、左右の変形部2が何れも第三傾斜面部8を有する点が異なる。
第三傾斜面部8は、第一傾斜面部3と取付面部1との間に設けられる。第三傾斜面部8は、取付面部1の左右両端辺のそれぞれから左右方向外側に向かって上り傾斜した平面状に形成される。第三傾斜面部8の左右方向内側の端辺は、第一フレーム部材11の下縁部よりも上方に位置する。また、第三傾斜面部8の左右方向外側の端辺は、第一フレーム部材11の上縁部よりも下方に位置する。また、第三傾斜面部8の左右方向外側の端辺は、前後方向に延在し、第一傾斜面部3の左右方向内側の端辺に接続される。
これによりシートパン48では、第三傾斜面部8と第一傾斜面部3との左右方向の鉛直断面形状が、互いに先端部を上方に向けたV字をなすように形成される。すなわち、この第三傾斜面部8と第一傾斜面部3とは、第一傾斜面部3と第二傾斜面部4とがなすV字と上下逆向きのV字をなす。第三傾斜面部8と第一傾斜面部3との境界部分(第三傾斜面部8と第一傾斜面部3とが隣接する部分)には、山折(上に凸)に屈曲した折れ部5aが形成される。この折れ部5aは、第三傾斜面部8と第一傾斜面部3とがなすV字の先端部に沿って形成され、上方を向いている。また、第三傾斜面部8と取付面部1との境界部分(第三傾斜面部8と取付面部1とが隣接する部分)には、谷折(下に凸)に屈曲した折れ部5dが形成される。
なお、折れ部5dは、変形部2の圧縮時に第一フレーム部材11の下端よりも下方へ変位しないように、その高さ位置が設定される。また、この折れ部5dは、第三傾斜面部8の幅(図5(a)に示す断面において隣接する折れ部5a,5dを結ぶ直線の長さ)寸法が、第二傾斜面部4の幅(図5(a)に示す断面において隣接する折れ部5b,5cを結ぶ直線の長さ)寸法よりも小さくなるような位置に配置される。つまり、本シートパン48においても、第二傾斜面部4の幅寸法は、他の傾斜面部3,8の幅寸法よりも大きく確保される。
上述のようにシートパン48の変形部2には、何れも前後方向に延びる線に沿って屈曲した箇所である四つの折れ部5a,5b,5c,5dが形成される。変形部2は、これらの折れ部5a,5b,5c,5dによって形成される山折と谷折とが、左右方向に交互に並ぶように配置されることで、左右方向の荷重をより吸収するように形成される。すなわち、四つの折れ部5a,5b,5c,5dにより、シートパン48では、上記のシートパン28,38に対して、左右方向の荷重に対する荷重吸収性が向上する。
図5(b)に示すように、シートパン48に対して上述の衝突荷重Fが入力されると、シートパン48の四つの折れ部5a,5b,5c,5dは、それぞれの折れ角度を狭めるようにして屈曲変形し、変形部2が左右方向に大きく圧縮変形する。これによって、衝突荷重Fをより吸収することができ、取付面部1の変位や変形をより抑制して、センサ30の検出精度の低下をより抑制することができる。
また、上記のシートパン48では、第三傾斜面部8の左右方向外側の端辺が、第一フレーム部材11の上縁部よりも下方に位置する。これにより、折れ部5aを乗員の腰部Hから離して配置することができ、乗員に違和感を与える虞をなくすことができる。
また、上記のシートパン48では、第三傾斜面部8の左右方向内側の端辺(すなわち折れ部5d)が、第一フレーム部材11の下縁部よりも上方に位置する。これにより、折れ部5dが車体のフロアパネルと干渉することを回避することができる。
[4−4.第四変形例]
図6は、第四変形例に係るシートパン58が適用された車両用シートの図2に対応する断面図である。本変形例に係る車両用シートは、シートパン58以外の要素は上記実施形態に係るシート10と共通である。
図6(a)に示すように、本変形例に係るシートパン58は、上記の第三変形例に係るシートパン48に対して、左側の変形部2を省略した点、及び右側の変形部2が第四傾斜面部9をさらに有する点が異なる。なお、このシートパン58では、取付面部1の左側の端辺は、左側に向かって上り傾斜した平面状の接続面部4′を介して結合面部7に接続される。
第四傾斜面部9は、第三傾斜面部8と取付面部1との間に設けられる。第四傾斜面部9は、ここでは取付面部1の右側の端辺から右側に向かって下り傾斜した平面状に形成される。第四傾斜面部9の右側の端辺は、第一フレーム部材11の下縁部よりも上方に位置する。また、第四傾斜面部9の右側の端辺は、前後方向に延在し、第三傾斜面部8の左側の端辺に接続される。
これによりシートパン58では、第三傾斜面部8と第四傾斜面部9との左右方向の鉛直断面形状が互いにV字状の溝をなすように形成される。すなわち、第三傾斜面部8と第四傾斜面部9とは、第一傾斜面部3と第二傾斜面部4とがなすV字と上下同じ向きであって、第三傾斜面部8と第一傾斜面部3とがなすV字と上下逆向きのV字をなす。第三傾斜面部8と第四傾斜面部9との境界部分(第三傾斜面部8と第四傾斜面部9とが隣接する部分)には、谷折(下に凸)に屈曲された折れ部5dが形成される。この折れ部5dは、第三傾斜面部8と第四傾斜面部9とがなすV字の先端部に沿って形成され、下方を向いている。また、第四傾斜面部9と取付面部1との境界部分(第四傾斜面部9と取付面部1とが隣接する部分)には、山折(上に凸)に屈曲した折れ部5eが形成される。
なお、この折れ部5eは、第四傾斜面部9の幅(図6(a)に示す断面において折れ部5d,5eを結ぶ直線の長さ)寸法が、第二傾斜面部4の幅(図6(a)に示す断面において折れ部5b,5cを結ぶ直線の長さ)寸法よりも小さくなるような位置に配置される。つまり、本シートパン58においても、第二傾斜面部4の幅寸法は、他の傾斜面部3,8,9の幅寸法よりも大きく確保される。
上述のようにシートパン58の変形部2では、何れも前後方向に延びる線に沿って屈曲した箇所である五つの折れ部5a,5b,5c,5d,5eが形成される。変形部2は、これらの折れ部5a,5b,5c,5d,5eによって形成される山折と谷折とが、左右方向に交互に並ぶように配置されることで、左右方向の荷重をより吸収するように形成される。すなわち、五つの折れ部5a,5b,5c,5d,5eによって、シートパン58の変形部2では、上記のシートパン28,38,48における変形部2に対して、左右方向の荷重に対する荷重吸収性が向上する。
図6(b)に示すように、シートパン58に対して上述の衝突荷重Fが入力されると、シートパン58の五つの折れ部5a,5b,5c,5d,5eは、それぞれの折れ角度を狭めるようにして屈曲変形し、変形部2が左右方向に圧縮変形する。これによって、衝突荷重Fが比較的大きい場合にも、右側の変形部2で衝突荷重Fを吸収することができ、取付面部1の変位や変形を抑制して、センサ30の検出精度の低下を抑制することができる。
[4−5.その他の変形例]
上述した実施形態及び各変形例に関わらず、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。上記実施形態及び上記変形例の各構成は、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせてもよい。
上記実施形態には、シート10が運転席に適用される場合を例示したが、シート10が適用される座席は運転席に限定されない。シート10は、車両に装備される他の座席(例えば助手席)に対しても同様に適用することができる。また、シート10は上記に示したような車両の前向きに設置されるものに限らず、例えば車両の横向き(車両幅方向を向いた状態)に設置されるものであってもよい。この場合も上記実施形態と同様に、シート10に着座する乗員を基準としたシート左右方向の荷重に対して、変形部2が圧縮変形することにより、その荷重を吸収することができる。したがって、センサ30の変位を抑制することができ、センサ30の検出精度の低下を抑制することができる。
また、上記実施形態及び各変形例にはセンサ30として心拍センサを例示したが、センサ30は少なくとも乗員の生体情報を検出するものであればよく、例えば乗員の有無を検出する着座センサであってもよい。また、センサ30は上記のように乗員に向かって照射された電磁波の反射波を検波するものに限らず、例えばシートクッション21に作用する圧力を検出する圧力センサや、乗員の体温を検出する温度センサであってもよい。
また、上記第一変形例に示したシートパン28の孔部6の形状,配置,個数は、シートパン28の折れ部5a,5bに求められる折れやすさに応じて変更可能である。例えば、シートパン28の折れ部5a,5bをより折れやすく形成したい場合には、孔部6の形状(孔径)を大きく形成したり、孔部6の個数を増加させたりしてもよい。また、上記第一変形例では、二つの折れ部5a,5bのそれぞれに孔部6が形成される場合を説明したが、これらの折れ部5a,5bのうち、何れか一方に孔部6を穿孔してもよい。さらに、シートパン28の左右に一対設けられる折れ部5a,5bのうち、何れか一方に孔部6を穿孔してもよい。また、第一傾斜面部3の左右両端辺に沿って形成される折れ部5a,5bに限らず、他の折れ部5c〜5eに対しても同様に孔部6を穿孔することができる。
なお、上記に示した谷折の折れ部5b,5dは、フロアパネルとの間に変位代が確保されるように、第一フレーム部材11の下縁部よりも十分上方に配置されることが好ましい。このような折れ部5b,5dの配置によって、変形部2が圧縮変形して折れ部5b,5dが下方へ変位した場合にも、折れ部5b,5dがフロアパネルと干渉することを回避することができ、変形部2の圧縮変形を円滑に進行させることができる。
同様に、上記に示した山折の折れ部5aは、乗員の腰部Hとの間に変位代が確保されるように、第一フレーム部材11の上縁部よりも十分下方に配置されることが好ましい。このような折れ部5aの配置によって、変形部2が圧縮変形して折れ部5aが上方へ変位した場合にも、乗員に違和感を与える虞をなくすことができる。
また、上記実施形態及び各変形例には、変形部2が第一傾斜面部3と第二傾斜面部4とを有するものを例示したが、変形部2は、少なくとも先端部が上方又は下方に向いた断面V字形状を有するものであればよく、第一傾斜面部3及び第二傾斜面部4は必須のものではない。すなわち、変形部2は、シート左右方向の荷重が入力された場合に、先端部の折れ角度を狭めるようにして左右方向に圧縮変形するような断面V字形状を有するものであればよい。
また、上記実施形態では、変形部2の断面V字形状の先端部(折れ部5b)が下方に向いている例を示したが、変形部2の断面V字形状の先端部は、上方に向いていてもよい。この場合も、変形部2が断面V字形状の先端部の折れ角度を狭めるようにして左右方向に圧縮変形することによって、衝突荷重Fを吸収することができる。そのため、上記実施形態と同様に、センサ30の検出精度の低下を抑制することができる。
また、上記実施形態では、シート10に作用する荷重が局所的な衝突荷重Fである場合を想定して説明したが、シート10によれば、局所的な衝突荷重Fが作用する場合に限らず、シートパン18を変形させうる程度に大きい左右方向の荷重が入力された場合に、上記と同様の作用,効果を得ることができる。
1 取付面部
1a 取付位置
1b ビード(補強部)
2 変形部
3,3′ 第一傾斜面部
4 第二傾斜面部
5b 折れ部(先端部)
6 孔部
10 シート(車両用シート)
11 第一フレーム部材(シートフレーム)
18,28,38,48,58 シートパン
30 センサ

Claims (6)

  1. シートクッションを支持するシートパンと、前記シートパンの左右両端部を車体に固定するシートフレームと、を具備した車両用シートにおいて、
    前記シートパンが、
    前記シートクッションの下面に沿った面状に形成され、乗員の生体情報を検出するセンサが取り付けられる取付面部と、
    前記取付面部よりも左右方向外側で前後方向に延設され、先端部が上方又は下方に向いた断面V字形状を有する変形部と、を備え
    前記変形部が、左右方向外側に向かって下り傾斜した第一傾斜面部と、前記第一傾斜面部の左右方向外側の端辺から左右方向外側に向かって上り傾斜し、前記第一傾斜面部とともに断面V字形状を形成する第二傾斜面部と、前記第二傾斜面部の左右方向外側の端辺から左右方向外側に向かって水平面状に延設されるとともに前記取付面部よりも高い位置に配置され、前記シートフレームの上端辺と結合される結合面部と、を有す
    ことを特徴とする、車両用シート
  2. 前記変形部が、前記シートパンの前端から後端まで延設される
    ことを特徴とする、請求項1記載の車両用シート。
  3. 前記変形部が、前記取付面部の左右両端辺に沿って一対配置される
    ことを特徴とする、請求項1又は2記載の車両用シート。
  4. 前記シートパンが、前記変形部の前記先端部及び左右方向内側の端辺に沿って形成される折れ部のうち少なくとも一方に穿孔された複数の孔部を備える
    ことを特徴とする、請求項1〜の何れか1項に記載の車両用シート。
  5. 前記取付面部が、前記センサの取付位置を中心として平面視で十字状に配置されて前記取付面部を補強する補強部を有する
    ことを特徴とする、請求項1〜の何れか1項に記載の車両用シート。
  6. 前記センサの取付位置が、前記シートパンの左右方向中心部に設定される
    ことを特徴とする、請求項1〜の何れか1項に記載の車両用シート。
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