以下、遊技機の一種であるパチンコ遊技機(以下、「パチンコ機」という)の一実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。図1はパチンコ機10を正面側から見た斜視図、図2及び図3はパチンコ機10の主要な構成を展開して示す斜視図である。なお、図2では便宜上パチンコ機10の遊技領域PE内の構成を省略している。
図1に示すように、パチンコ機10は、当該パチンコ機10の外殻を形成する外枠11と、この外枠11に取り付けられた遊技機主部12とを有している。
外枠11は板材を四辺に連結し構成されるものであって矩形枠状をなしている。外枠11を島設備に取り付け固定することにより、パチンコ機10が遊技ホールに設置される。なお、パチンコ機10において外枠11は必須の構成ではなく、遊技場の島設備に外枠11が備え付けられた構成としてもよい。
遊技機主部12は、外枠11によって開閉可能な状態で支持されている。具体的には、外枠11における上枠部と左枠部との連結部分に上側支持用金具17が固定されており、さらに外枠11における下枠部と左枠部との連結部分に下側支持用金具18が設けられている。これら上側支持用金具17及び下側支持用金具18により支持機構が構成され、当該支持機構により外枠11に対して遊技機主部12がパチンコ機10の正面視で左側を回動基端側、右側を回動先端側としてパチンコ機10の前方へ回動可能とされている(図2及び図3参照)。
図2に示すように、遊技機主部12は、ベース体としての内枠13と、その内枠13の前方に配置される前扉枠14と、内枠13の後方に配置される裏パックユニット15とを備えている。なお、遊技機主部12のうち内枠13が外枠11に対して回動可能に支持されている。詳細には、正面視で左側を回動基端側とし右側を回動先端側として内枠13が前方へ回動可能とされている。
内枠13には、前扉枠14が回動可能に支持されており、正面視で左側を回動基端側とし右側を回動先端側として前方へ回動可能とされている。また、内枠13には、裏パックユニット15が回動可能に支持されており、正面視で左側を回動基端側とし右側を回動先端側として後方へ回動可能とされている(図3参照)。
<前扉枠14>
次に、前扉枠14について説明する。図2に示すように、前扉枠14は、外形が外枠11とほぼ同一形状をなす合成樹脂製の枠体20を主体に構成されており、内枠13における前面のほぼ全域を覆っている。枠体20の中央部分には後述する遊技領域PEのほぼ全域を前方から視認することができるようにした略楕円状の窓部21が形成されており、その窓部21はガラスユニット22によって同前扉枠14の背面側から塞がれている。
ガラスユニット22は、透明性を有する複数のガラスパネル23と、それらガラスパネル23を保持するガラスホルダとを備えている。ガラスホルダには、ガラスパネル23の保持領域を前後に仕切る仕切り部が形成されており、両ガラスパネル23は仕切り部を挟んで前後に相対向している。つまり、両ガラスパネル23の間に所定の隙間を確保することにより、ガラスパネル23同士の干渉を回避しつつ、それらガラスパネル23によって遊技領域PEをパチンコ機10の正面側から2重に覆った状態となっている。
なお、必ずしも両ガラスパネル23をガラスホルダを用いてユニット化する必要は無く、各ガラスパネル23を枠体20に対して個々に取り付ける構成としてもよい。更には、ガラスパネルの枚数は任意であり、1枚としてもよいし、3枚以上としてもよい。但し、安全性及び防犯性向上の観点から、複数のガラスパネルを採用し、それら各ガラスパネルを所定の隙間を挟んで前後に対向させることが好ましい。因みに、ガラスパネルに代えて透明性を有する合成樹脂性のパネル部材を採用することも可能である。
図1に示すように、ガラスユニット22(詳しくは窓部21)の周囲には、各種ランプ等の発光手段が設けられている。例えば、窓部21の周縁に沿ってLED等の発光手段を内蔵した環状電飾部26が設けられている。環状電飾部26では、大当たり時や所定のリーチ時等における遊技状態の変化に応じて点灯や点滅が行われる。また、環状電飾部26の中央であってパチンコ機10の最上部には所定のエラー時に点灯するエラー表示ランプ部27が設けられ、さらにその左右側方には賞球払出中に点灯する賞球ランプ部28が設けられている。また、左右の賞球ランプ部28に近接した位置には、遊技状態に応じた効果音などが出力されるスピーカ部29が設けられている。
前扉枠14(枠体20)における窓部21の下方には、手前側へ膨出した上側膨出部31と下側膨出部32とが上下に並設されている。上側膨出部31内側には上方に開口した上皿33が設けられており、下側膨出部32内側には同じく上方に開口した下皿34が設けられている。上皿33は、後述する払出装置より払い出された遊技球を一旦貯留し、一列に整列させながら後述する遊技球発射機構側へ導くための機能を有する。また、下皿34は、上皿33内にて余剰となった遊技球を貯留する機能を有する。
下側膨出部32の右方には、手前側へ突出するようにして遊技球発射ハンドル41が設けられている。遊技球発射ハンドル41が操作されることにより、後述する遊技球発射機構から遊技球が発射される。
前扉枠14の背面には、図2に示すように、通路形成ユニット45が取り付けられている。通路形成ユニット45は、合成樹脂により成形されており、上皿33に通じる前扉側上皿通路と下皿34に通じる前扉側下皿通路とを有している。通路形成ユニット45において、その上側隅部には後方に突出し上方に開放された受口部が形成されており、当該受口部を仕切壁によって左右に仕切ることで前扉側上皿通路の入口部分と前扉側下皿通路の入口部分とが区画形成されている。前扉側上皿通路に入った遊技球は上皿33に導かれ、前扉側下皿通路に入った遊技球は下皿34に導かれることとなる。
前扉枠14の背面における回動基端側には、その上端部及び下端部に突起軸が設けられている。これら突起軸は内枠13に対する組付機構を構成する。また、前扉枠14の背面における回動先端側には、図2に示すように、後方に延びる鉤金具49が上下方向に複数並設されている。これら鉤金具49は内枠13に対する施錠機構を構成する。
<内枠13>
次に、図2及び図3に基づき内枠13について詳細に説明する。内枠13は、外形が外枠11と同様に略矩形状をなす樹脂ベース50を主体に構成されている。樹脂ベース50の高さ寸法は、外枠11の高さ寸法よりも若干小さく設定されている。また、樹脂ベース50は外枠11の上側枠部に寄せて配置され、外枠11の下側枠部と樹脂ベース50との間には若干の隙間が形成されている。外枠11にはこの隙間を塞ぐようにして幕板が装着されている。幕板は、樹脂ベース50(詳しくはその下端部)の下方に配置されており、内枠13が外枠11に対して閉じられた状態では樹脂ベース50が幕板の上に載ることとなる。
樹脂ベース50の前面における回動基端側には、その上端部及び下端部に支持金具51,52が取り付けられている。支持金具51,52には軸孔が形成されており、それら軸孔に前扉枠14の突起軸が挿入されることにより、内枠13に対して前扉枠14が回動可能に支持されている。
樹脂ベース50の前面における回動先端側には、前扉枠14の背面に設けられた鉤金具49を挿入するための挿入孔がそれぞれ設けられている。本パチンコ機10では、図3に示すように、内枠13や前扉枠14を施錠状態とするための施錠装置55が内枠13の背面側に隠れて配置される構成となっている。したがって、鉤金具49が挿入孔を介して施錠装置55(詳しくは前扉用鉤受け部材)に係止されることによって、前扉枠14が内枠13に対して開放不能に施錠される。また、施錠装置55は、内枠13の後方へ延びる内枠用鉤部材57を有している。これら内枠用鉤部材57が外枠11の鉤受け部材19に引っ掛かることにより遊技機主部12が外枠11に対して閉じた状態で施錠される。
樹脂ベース50の右下隅部には、施錠装置55の解錠操作を行うためのシリンダ錠58が設置されている。シリンダ錠58は施錠装置55に一体化されており、シリンダ錠58の鍵穴に差し込んだキーを右に回すと内枠13に対する前扉枠14の施錠が解除され、シリンダ錠58の鍵穴に差し込んだキーを左に回すと外枠11に対する内枠13の施錠が解除されるように施錠装置55が構成されている。
樹脂ベース50の中央部には略楕円形状の窓孔54が形成され、樹脂ベース50に装着された遊技盤60によって同窓孔54が後方から塞がれている。遊技盤60は、木製の合板と同合板における前側の板面を覆うシート材とを有してなり、その前面が上記窓孔54を通じて樹脂ベース50の正面側に露出している。この露出している部位、すなわち遊技盤60の前面には、遊技球が流下する遊技領域PEが形成されている。なお、遊技盤60は木製に限定されるものではなく、合成樹脂製とすることも可能である。
以下、図4に基づき遊技盤60(特に遊技領域PEに配された各種構成)について説明する。図4は遊技盤60の正面図である。
<遊技盤60>
遊技盤60には、自身の厚さ方向(前後方向)に貫通する大小複数の開口部が形成されている。各開口部には一般入賞口61、作動入球部62,63、可変入球装置65、スルーゲート66、可変表示ユニット67等がそれぞれ配設されている。一般入賞口61、作動入球部62,63、可変入球装置65への入球が発生すると、それが遊技盤60の背面側に配設された検知センサにより検知され、その検知結果に基づいて所定数の賞球の払い出し等の特典が遊技者に付与される。
その他に、遊技盤60の最下部にはアウト口68が設けられており、各種入賞口等に入らなかった遊技球はアウト口68を通って遊技領域PEから排出される。ここで、入球とは、所定の開口部位を遊技球が通過することを意味し、同開口部位を通過した後に遊技球が遊技領域PEから排出される態様だけでなく、開口部位を通過した後に遊技領域PEから排出されない態様も含まれる。但し、以下の説明では、アウト口68への遊技球の入球と明確に区別するために、一般入賞口61、作動入球部62,63、可変入球装置65、スルーゲート66への入球を、入賞とも表現する。
また、遊技盤60には、遊技球の流下経路を適宜分散,調整等するために多数の遊技釘69が植設されているとともに、風車等の各種部材(役物)が配設されている。これら遊技釘69や風車等の各種構成によって、遊技球の流下経路が分化され、上述した一般入賞口61等への入賞が適度な確率で発生するように調整されている。
上記可変表示ユニット67は遊技盤60の中央に配されており、同可変表示ユニット67の周辺に上記作動入球部62,63等が配設されている。作動入球部62,63は、可変表示ユニット67の下方に上下に並べて配置されている。以下便宜上、上側の作動入球部を「上側作動入球部62」と称し、下側の作動入球部を「下側作動入球部63」と称する。
下側作動入球部(抽選契機入球部)63については特に、開閉式の入球補助装置(入球補助手段)又は開閉部材(開閉手段)としての電動役物71が設けられている。電動役物71は、左右一対の可動片71aと同可動片71aを駆動させるソレノイド式の駆動部71bとを有してなる。駆動部71bは後述する主制御装置に接続されており、主制御装置からの信号に基づいて、下側作動口63aへの入球を許容する開放状態(サポート状態又はガイド状態)と、当該下側作動口63aへの入球を不可とする閉鎖状態(非サポート状態又は非ガイド状態)とに切り替る構成となっている。なお、電動役物71については、第1状態と当該第1状態よりも入賞が発生しやすい第2状態とに切替可能であれば足り、必ずしも開放状態/閉鎖状態に切替可能である必要はない。
本パチンコ機10では、電動役物71によるサポートの態様が異なる複数種類のサポートモードが設定されている。詳細には、サポートモードには、遊技領域PEに対して同様の態様で遊技球の発射が継続されている状況で比較した場合に、電動役物71が単位時間当たりに開放状態となる頻度が相対的に高低となるように、低頻度サポートモード(又は低頻度ガイド状態)と高頻度サポートモード(又は高頻度ガイド状態)とが設定されている。
高頻度サポートモードでは、低頻度サポートモードよりも下側作動口63aへの入賞が発生する確率が高くなる。そして、下側作動口63aへの入賞が発生した場合には、所定個数の遊技球の払出が実行される。このため、高頻度サポートモードでは、遊技者は持ち球の消費(投資)を抑えながら遊技を行うことができる。
遊技領域PEにおいて可変表示ユニット67の右側となる領域及び左側となる領域には、上記スルーゲート66がそれぞれ配置されており、遊技球のスルーゲート66の通過をトリガとした抽選にて当選となった場合には、電動役物71が予め設定された時間に亘って開状態となる。
なお、上側作動入球部62への入球が発生した場合には3個の遊技球の払出が実行され、下側作動入球部63への入球が発生した場合には4個の遊技球の払出が実行されるが、遊技球の払出個数は上記のものに限定されることはない。但し、上側作動入球部62に対する下側作動入球部63の有利性を高める上では、上側作動入球部62にかかる払出個数よりも下側作動入球部63にかかる払出個数を多く設定することが好ましい。
可変入球装置(特別入球装置又は特別入球手段)65については、可変表示ユニット67の右方に配置されている。可変入球装置65は、遊技盤60の背面側へと通じる大入賞口65aと、当該大入賞口65aを開閉する開閉手段としての開閉機構とを備えている。当該開閉機構は、大入賞口65a用の開閉部材としての開閉扉65bを有してなる。
開閉扉65bは、遊技球の入球が可能又は容易となる開状態(補助状態又は受入状態)と、同入球が不可又は困難となる閉状態(非補助状態又は非受入状態)とに切替可能となっている。また、同開閉扉65bは遊技盤60の背面側に設けられた可変入球駆動部65c(詳しくはソレノイド)と連結されており、通常時においては開閉扉65bが閉状態のまま維持され、内部抽選において開閉実行モード(開閉実行状態)への移行に当選した場合に開状態に切り替えられるようになっている。
ここで、開閉実行モードとは、大当たり当選となった場合に移行することとなるモードである。当該開閉実行モードにおける可変入球装置65の開放態様としては、例えば所定時間(本実施の形態においては30sec)の経過又は所定個数(本実施の形態においては10個)の入賞を1ラウンドとして、複数ラウンド(本実施の形態においては16ラウンド)を上限とした開閉扉65bの開放が繰り返されるように設定されている。
ここで、各作動入球部62,63及び可変入球装置65の配置について補足説明する。上記可変表示ユニット67の左側(左ルート:一点鎖線参照)となる領域に向けて遊技球が発射された場合には、可変表示ユニット67の側方を通過した遊技球は遊技領域PEにおいて当該可変表示ユニット67の下側となる領域、すなわち上側作動入球部62及び下側作動入球部63が配置されている領域へと誘導されやすくなっている。この際、両作動入球部62,63を素通りした遊技球は、アウト口68を通じて遊技領域PE外に排出される。一方、上記可変入球装置65については可変表示ユニット67の左側となる領域を流下した遊技球が到達不可となる位置に配置されている。このため、可変表示ユニット67の左側となる領域へ向けて発射された遊技球の大入賞口65aへの入球が回避されている。
また、可変表示ユニット67の右側(右ルート:2点鎖線参照)となる領域に向けて遊技球が発射された場合には、可変表示ユニット67の側方を通過した遊技球は可変入球装置65へ向けて流下する。可変入球装置65には、遊技球を遊技領域PEにおいて可変表示ユニット67の下側となる領域(詳しくは下側作動入球部63)へ向けて誘導する誘導部65dが形成されており、可変入球装置65の大入賞口65aを素通りした遊技球は下側作動入球部63へ向けて流下することとなる。そして当該下側作動入球部63を素通りした遊技球は、アウト口68を通じて遊技領域PE外に排出される。
ここで、上側作動入球部62については、可変表示ユニット67の右側となる領域へ向けて発射された遊技球が到達不可となる位置に配置されている。このため、同遊技球は両可変入球装置65及び下側作動入球部63への入球が許容されている一方で、上側作動入球部62への入球が回避されている。
なお、本実施の形態においては、上述したように可変表示ユニット67の左右両側にスルーゲート66をそれぞれ配置しているため、遊技球を可変表示ユニット67の左右のどちらに向けて発射したとしても(遊技状況に応じて打ち分けを行ったとしても)下側作動入球部63の電動役物71によるサポート機能が担保される。
次に、可変表示ユニット67について説明する。可変表示ユニット67には、作動入球部62,63への入賞をトリガとして図柄を可変表示する図柄表示装置75が設けられている。また、可変表示ユニット67には、図柄表示装置75を囲むようにしてセンターフレーム76が配設されている。
図柄表示装置75は、液晶ディスプレイを備えた液晶表示装置として構成されており、後述する表示制御装置により表示画面75aにおける表示内容が制御される。図柄表示装置75の表示画面75aには、例えば上、中及び下に並べて図柄が表示され、これらの図柄が左右方向にスクロールされるようにして変動表示されるようになっている。そして、予め設定されている有効ライン上に所定の組合せの図柄が停止表示された場合には、特別遊技状態(以下、大当たりという)が発生することとなる。
作動入球部62,63は、可変表示ユニット67寄りとなる位置に配置されている。作動入球部62,63への入賞をトリガとして、大当たりが発生し得るため、遊技者は作動入球部62,63に入賞するか否かに注目するとともに、大当たりが発生するか否かを把握するため図柄表示装置75に注目するものと考えられる。作動入球部62,63を可変表示ユニット67寄りに設けたことは、遊技者が注目したい箇所を可変表示ユニット67周辺に集中させるための工夫である。
作動入球部62,63の側方(可変入球装置65の下方)には、主表示ユニット81が配されている。主表示ユニット81は、遊技領域PEの下部側の外縁に沿って配置されており、遊技盤60の前面からパチンコ機10前方に突出している。主表示ユニット81の前面は、遊技領域PEをパチンコ機10前方から視認可能とする上記ガラスユニット22(詳しくは後側のガラスパネル23)と対向しており、さらに後側のガラスパネル23との間の距離は遊技球1個分よりも狭くなっている。これにより、主表示ユニット81の前面の前方を遊技球が落下することが回避されている。
主表示ユニット81においてガラスユニット22と対向している部分には、所定の絵柄等が表示される主表示部Dが設けられている。主表示部Dは、上側作動入球部62(上側作動口62a)への入賞に基づいた抽選結果を表示する上側作動入球部用表示部DUと、下側作動入球部63(下側作動口63a)への入賞に基づいて行われた抽選結果を表示する下側作動入球部用表示部DLとを有してなる。
上側作動入球部用表示部DUでは、上側作動入球部62への入賞をトリガとして絵柄の変動表示が行われ、その変動表示の停止結果として、上側作動入球部62への入賞に基づいて行われた内部抽選の結果が明示される。上側作動入球部62への入賞に基づく内部抽選の結果が開閉実行モードへの移行に対応した当選結果であった場合には、上側作動入球部用表示部DUにて変動表示が停止され、停止結果として所定の絵柄が表示された後に、上記開閉実行モードへ移行される。
下側作動入球部用表示部DLでは、下側作動入球部63への入賞をトリガとして絵柄の変動表示が行われ、その変動表示の停止結果として、下側作動入球部63への入賞に基づいて行われた内部抽選の結果が明示される。下側作動入球部63への入賞に基づく内部抽選の結果が大当たり又は特別当たりに対応した当選結果であった場合には、下側作動入球部用表示部DLにて変動表示が停止され、停止結果として所定の絵柄が表示された後に、その結果に応じて上記開閉実行モードに移行される。
ここで、いずれかの作動入球部62,63への入賞に基づいて、対応する作動入球部用表示部DU,DLにて変動表示が開始され、所定の停止結果を表示し上記変動表示が停止されて予め設定された停止表示期間(確定表示期間)が経過するまでが遊技回の1回に相当する。但し、遊技回の1回は、上記の内容に限定されることはなく、例えば、単一の表示領域が設けられ、いずれの作動入球部62,63への入賞が発生したとしてもその単一の表示領域にて変動表示が行われる構成においては、当該単一の表示領域にて変動表示が開始され、所定の停止結果を表示した状態で上記停止表示(確定表示)が行われるまでを遊技回の1回とすることも可能である。
また、主表示ユニット81の主表示部Dには両作動入球部用表示部DU,DL以外に、スルーゲート66への入賞に基づいた抽選結果を表示するスルーゲート用表示部DSが併設されている。スルーゲート用表示部DSでは、スルーゲート66への入賞をトリガとして絵柄の変動表示が行われ、その変動表示の停止結果として、スルーゲート66への入賞に基づいて行われた内部抽選の結果が明示される。スルーゲート66への入賞に基づく内部抽選(サポート抽選)の結果が電役開放状態への移行に対応した当選結果であった場合には、スルーゲート用表示部DSにて所定の停止結果が表示されて変動表示が停止された後に、電役開放状態へ移行する。電役開放状態では、下側作動入球部63に設けられた上記電動役物71が所定の態様で開放される。
更に、本実施の形態においては遊技球がスルーゲート66を通過した回数は最大4回まで保留される構成が採用されているが、主表示ユニット81の主表示部Dにはその保留個数を表示する保留数用表示部DHが設けられている。
これら各表示部DU,DL,DS,DHについては、前扉枠14のガラスユニット22を通じてパチンコ機10前方から視認可能となっているとともに、これら各種表示部DU,DL,DS,DHの前方を遊技球が移動することが回避されることで視認性が担保されている。
再び図2を用いて内枠13の構成について説明すれば、樹脂ベース50において遊技盤60の搭載領域の下方には、上記遊技球発射ハンドル41の操作に基づいて遊技領域PEへ向けて遊技球を発射する遊技球発射機構110が設けられている。遊技球発射機構110は、所定の発射待機位置に配置された遊技球を打ち出すソレノイド111と、同ソレノイド111によって打ち出された遊技球の発射方向を規定する発射レール112と、上記発射待機位置に遊技球を供給する球送装置113と、それら各種構成111〜113が装着されているベースプレート114とを主要な構成として備えており、同ベースプレート114が樹脂ベース50に固定されることで樹脂ベース50に対して一体化されている。
発射レール112は、遊技盤60側に向けて上り傾斜となるように、斜めに傾いた状態でベースプレート114に固定されている。発射レール112の下流側の端部(すなわち下端部)寄りとなる位置には、球送装置113から供給された遊技球を上述した発射待機位置に留める球ストッパが配されている。球ストッパよりも更に下流側となる位置に、上記ソレノイド111が配置されている。
ソレノイド111は、後述する電源・発射制御装置に対して電気的に接続されている。その電源・発射制御装置からの電気的な信号の出力に基づいてソレノイド111の出力軸が伸縮方向に往復動することにより、発射待機位置に置かれた遊技球が遊技盤60側、詳しくは遊技盤60に装着された誘導レール100に向けて打ち出される。
誘導レール100は、遊技領域PEを同遊技領域PEの外形が略円形状となるように区画形成している。また、誘導レール100は、遊技球の直径よりも若干大きな隙間を隔てて対峙するように配置された内レール101及び外レール102からなり、それら両レール101,102によって一条の誘導通路103が区画形成されている。誘導通路103は、発射レール112の先端側(斜め下方)に開放された入口部分と、遊技領域PEの上部に位置する出口部分とを有している。ソレノイド111の動作に基づいて発射された遊技球は、発射レール112→誘導レール100(入口部分→出口部分)の順に移動することにより遊技領域PEに導かれる。遊技球発射ハンドル41の操作量を調整することにより、遊技領域PEにおいて可変表示ユニット67の左側となる領域や同遊技領域PEにおいて可変表示ユニット67の右側となる領域への遊技球の打ち分けが可能となっている。
なお、遊技盤60において出口部分の先側、詳しくは内レール101の先端付近には、遊技領域PEに到達した遊技球の同誘導通路103内への逆戻りを防止する逆戻り防止部材106が取り付けられており、先んじて遊技領域PEに至った遊技球によって後続する遊技球の打ち出しが妨げられることを抑制している。
誘導レール100(図4参照)及び発射レール112は、同誘導レール100の入口部分と発射レール112の先端部分とが遊技盤60の下端縁を挟んで斜めに対峙するように配置されている。つまり、それら両レール100,112は、同誘導レール100の入口部分と発射レール112の先端部分とが遊技盤60の下端縁近傍にて左右にずれるようにして配置されている。これにより両レール100,112を遊技盤60の下端縁に近づけつつ、誘導レール100の入口部分と発射レール112との間には所定間隔の隙間を形成している。
このようにして形成された隙間よりも下側にはファール球通路46が配設されている。ファール球通路46は前扉枠14の通路形成ユニット45に一体成形されている。仮に遊技球発射機構110から発射された遊技球が遊技領域PEまで至らずファール球として誘導通路103内を逆戻りする場合には、それらファール球が上記隙間を介してファール球通路46内に入ることとなる。ファール球通路46は前扉側下皿通路に通じており、ファール球通路46に入った遊技球は図1に示した下皿34に排出される。これにより、ファール球と次に発射される遊技球との干渉が抑制される。
樹脂ベース50において発射レール112の左方(詳しくは前扉枠14を支持している側)には樹脂ベース50を前後方向に貫通する貫通孔が形成されており、この貫通孔に通路形成部材121が配設されている。通路形成部材121は、樹脂ベース50に対してネジ止めされており、本体側上皿通路と本体側下皿通路とを有している。それら本体側上皿通路及び本体側下皿通路の上流側は、後述する遊技球分配部に通じている。また、通路形成部材121の下方には前扉枠14に取り付けられた通路形成ユニット45の受口部が入り込んでおり、本体側上皿通路の下方には前扉側上皿通路が配置され、本体側下皿通路の下方には前扉側上皿通路が配置されている。
樹脂ベース50において通路形成部材121の下方には、本体側上皿通路及び本体側下皿通路を開閉する開閉部材124が取り付けられている。開閉部材124はその下端に設けられた支軸により前後方向に回動可能に支持されており、さらに本体側上皿通路及び本体側下皿通路を閉鎖する前方位置に付勢する付勢部材が設けられている。従って、前扉枠14を内枠13に対して開いた状態では開閉部材124が図示の如く起き上がり、本体側上皿通路及び本体側下皿通路を閉鎖する。これにより、本体側上皿通路又は本体側下皿通路に遊技球が貯留されている状態で前扉枠14を開放した場合、その貯留球がこぼれ落ちてしまうといった不都合が防止できる。これに対し、前扉枠14を閉じた状態では、前扉枠14の通路形成ユニット45に設けられた受口部により付勢力に抗して開閉部材124が押し開けられる。この状態では、本体側上皿通路と前扉側上皿通路とが連通し、さらに本体側下皿通路と前扉側下皿通路とが連通している。
次に、図3に基づき内枠13(樹脂ベース50及び遊技盤60)の背面構成について説明する。
樹脂ベース50の背面における回動基端側には、軸受け金具132が上下に並設されている。軸受け金具132には、上下に離間させて軸受け部が形成されており、これら軸受け部により内枠13に対して裏パックユニット15が回動可能に取り付けられている。
樹脂ベース50の背面には、係止金具135が複数設けられており、これら係止金具135によって上述したように樹脂ベース50に対して遊技盤60が取り付けられている。ここで、遊技盤60の背面の構成を説明する。
遊技盤60の中央に配置される可変表示ユニット67には、当該可変表示ユニット67を背後から覆うようにして表示制御装置が取り付けられている(図示は省略)。そして、表示制御装置の後方には当該表示制御装置に重なるようにして報知・演出制御装置ユニット142が搭載されている。報知・演出制御装置ユニット142は、報知・演出制御装置143と、取付台144とを具備する構成となっており、取付台144上に報知・演出制御装置143が装着されている。
報知・演出制御装置143は、後述する主制御装置からの指示に従い音声やランプ表示、及び表示制御装置の制御を司る報知・演出制御基板を具備しており、報知・演出制御基板が透明樹脂材料等よりなる基板ボックス145に収容されて構成されている。
遊技盤60の背面には、図3に示すように、可変表示ユニット67の下方に集合板150が設けられている。集合板150には、各種入賞口に入賞した遊技球を回収する遊技球回収機構や、各種入賞口等への遊技球の入球を検知する検知機構などが設けられている。
遊技球回収機構について説明すると、集合板150には、一般入賞口61等の各種入球部に対して個々に対応する回収通路が設けられている。これら回収通路は、それら入球部から遊技盤60の背面に沿って下っており、遊技球の落下経路を規定している。各回収通路は、同遊技盤60の下端付近にて合流しており、一般入賞口61等の入球部を通過した遊技球は何れも回収通路を介して遊技盤60の下部に集合することとなる。各回収通路の出口部分は、下方に開放されており、その先側(詳しくは遊技盤60の下方)には後述する排出通路が設けられている。回収通路により遊技盤60の下方に集合した遊技球は、排出通路へと導出される。なお、アウト口68も同様に回収通路を経由して排出通路に通じており、何れの入賞口にも入賞しなかった遊技球もアウト口68を介して排出通路へ導出される。
検知機構について説明すると、集合板150には、一般入賞口61等の各種入球部に対して個々に対応する検知センサが設けられている。これら各種検知センサは、上記一般入賞口61等の入球部に連なる各回収通路の途中位置に配置されており、同回収通路にて遊技球の落下経路が規定された状態にて遊技球の通過を検知する。より詳しくは、各検知センサは、各回収通路の途中位置に設けられた検知領域を遊技球が通過することで、一般入賞口61等の入球口への入球を検知するものであり、具体的には上記検知領域を遊技球が通過した場合に生じる磁場の変化を把握する磁気センサが採用されている。
また、回収通路の出口部分には、遊技領域PEから排出された遊技球を検知する検知センサが配設されている。この検知センサの検知領域を遊技球が通過することによって遊技領域PEから排出される遊技球が検知される構成となっている。
これら各種検知センサは、遊技盤60の背面側に設けられた主制御装置ユニット160(詳しくは主制御装置)に電気的に接続されており、それら検知センサにおける検知信号が同主制御装置に対して出力される構成となっている。以下、主制御装置ユニット160及びそれに付随する構成について説明する。
主制御装置ユニット160は、集合板150を後側から覆うようにして遊技盤60に搭載されており、合成樹脂製の取付台161と、同取付台161に搭載された主制御装置162とによって構成されている。主制御装置162は、遊技の主たる制御を司る機能(主制御回路)と、電源を監視する機能(停電監視回路)とを有する主制御基板を具備しており、当該主制御基板が透明樹脂材料等よりなる基板ボックス163に収容されて構成されている。
基板ボックス163は、略直方体形状のボックスベース(表ケース体)とこのボックスベースの開口部を覆うボックスカバー(裏ケース体)とを備えている。これらボックスベースとボックスカバーとは封印手段としての封印部によって開封不能に連結され、これにより基板ボックス163が封印されている。封印部は、基板ボックス163の長辺部に複数設けられ、そのうち少なくとも一つが用いられて封印処理が行われる。
封印部はボックスベースとボックスカバーとを開封不能に結合する構成であれば任意の構成が適用できるが、封印部を構成する長孔に係止爪を挿入することでボックスベースとボックスカバーとが開封不能に結合されるようになっている。封印部による封印処理は、その封印後の不正な開封を防止し、また万一不正開封が行われてもそのような事態を早期に且つ容易に発見可能とするものであって、一旦開封した後でも再度封印処理を行うこと自体は可能である。すなわち、複数の封印部のうち、少なくとも一つの長孔に係止爪を挿入することにより封印処理が行われる。そして、収容した主制御基板の不具合発生の際や主制御基板の検査の際など基板ボックス163を開封する場合には、係止爪が挿入された封印部と他の封印部との連結部分を切断する。これにより、基板ボックス163のボックスベースとボックスカバーとが分離され、内部の主制御基板を取り出すことができる。その後、再度封印処理する場合は他の封印部の長孔に係止爪を挿入する。基板ボックス163の開封を行った旨の履歴を当該基板ボックス163に残しておけば、基板ボックス163を見ることで不正な開封が行われた旨が容易に発見できる。
基板ボックス163の一方の短辺部には、その側方に突出するようにして複数の結合片が設けられている。これら結合片は、取付台161に形成された複数の被結合片と1対1で対応しており、結合片と被結合片とにより基板ボックス163と取付台161との間で封印処理が行われる。
<裏パックユニット15>
次に、図2及び図3に基づき裏パックユニット15について説明する。
図2に示すように、内枠13は裏パックユニット15によって後方から覆われている。裏パックユニット15は、裏パック201を備えており、当該裏パック201に対して、払出機構部202、排出通路盤及び制御装置集合ユニット204が取り付けられている。
裏パック201は透明性を有する合成樹脂により成形されており、図3に示すように払出機構部202などが取り付けられるベース部211と、パチンコ機10後方に突出し略直方体形状をなす保護カバー部212とを有する。保護カバー部212は左右側面及び上面が閉鎖され且つ下面のみが開放された形状をなし、少なくとも可変表示ユニット67を囲むのに十分な大きさを有する。
ベース部211には、その右上部に外部端子板213が設けられている。外部端子板213には各種の出力端子が設けられており、これらの出力端子を通じて遊技ホール側の管理制御装置に対して各種信号が出力される。また、ベース部211にはパチンコ機10後方からみて右端部に上下一対の掛止ピンが設けられており、掛止ピンを内枠13に設けられた軸受け金具132(詳しくは軸受け部)に挿通させることで、裏パックユニット15が内枠13に対して回動可能に支持されている。また、ベース部211における回動先端部には、内枠13に設けられた被締結孔に対して締結するための締結具が設けられており、当該締結具を被締結孔に嵌め込むことで内枠13に対して裏パックユニット15が固定されている。
ベース部211には、保護カバー部212を迂回するようにして払出機構部202が配設されている。払出機構部202には、裏パック201の最上部に配されているとともに上方に開口したタンク221が設けられており、遊技ホールの島設備から供給される遊技球がそのタンク221に逐次補給される。タンク221の下方には、下流側に向けて緩やかに傾斜するタンクレールが連結され、タンクレールの下流側には上下方向に延びるケースレールが連結されている。ケースレールの最下流部には払出装置222が設けられている。払出装置222より払い出された遊技球は、当該払出装置222の下流側に設けられた払出通路を通じて、裏パック201のベース部211に設けられた遊技球分配部に供給される。
遊技球分配部は、払出装置222より払い出された遊技球を上皿33、下皿34又は後述する排出通路の何れかに振り分けるための機能を有し、内側の開口部が上述した本体側上皿通路及び前扉側上皿通路を介して上皿33に通じ、外側の開口部が本体側下皿通路及び前扉側下皿通路を介して下皿34に通じるように形成されている。
図3に示すように、ベース部211の下端部には、当該下端部を前後に挟むようにして排出通路盤及び制御装置集合ユニット204が取り付けられている。排出通路盤203には、制御装置集合ユニット204と対向する面に後方に開放された排出通路が形成されており、当該排出通路の開放部は制御装置集合ユニット204によって塞がれている。排出通路は、遊技ホールの島設備等へ遊技球を排出するように形成されており、上述した回収通路等から排出通路に導出された遊技球は当該排出通路を通ることでパチンコ機10外部に排出される。
制御装置集合ユニット204は、横長形状をなす取付台を有し、同取付台に払出制御装置181と電源・発射制御装置191とが搭載されている。これら払出制御装置181と電源・発射制御装置191とは、払出制御装置181がパチンコ機10後方となるように前後に重ねて配置されている。
払出制御装置181においては基板ボックス内に払出装置222を制御する払出制御基板が収容されており、当該払出制御基板に設けられた状態復帰スイッチが基板ボックス外に突出している。例えば、払出装置222における球詰まり等、払出エラーの発生時において状態復帰スイッチが押されると、球詰まりの解消が図られるようになっている。
電源・発射制御装置191は、基板ボックス内に電源・発射制御基板が収容されており、当該基板により、各種制御装置等で要する所定の電源が生成されて出力され、さらに遊技者による遊技球発射ハンドル41の操作に伴う遊技球の打ち出しの制御が行われる。また、電源・発射制御装置191にはRAM消去スイッチが設けられている。本パチンコ機10は各種データの記憶保持機能を有しており、万一停電が発生した際でも停電時の状態を保持し、停電からの復帰の際には停電時の状態に復帰できるようになっている。したがって、例えば遊技ホールの営業終了の場合のように通常手順で電源を遮断すると遮断前の状態が記憶保持されるが、RAM消去スイッチを押しながら電源を投入すると、RAMデータが初期化されるようになっている。
<パチンコ機10の電気的構成>
次に、パチンコ機10の電気的構成について、図5のブロック図に基づいて説明する。
主制御装置162に設けられた主制御基板601には、MPU602が搭載されている。MPU602には、当該MPU602により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM603と、そのROM603内に記憶される制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM604と、割込回路、タイマ回路、データ入出力回路、乱数発生器としての各種カウンタ回路などが内蔵されている。
MPU602には、入力ポート及び出力ポートがそれぞれ設けられている。MPU602の入力側には、主制御装置162に設けられた停電監視基板605、払出制御装置181、各種検知センサなどが接続されている。この場合に、停電監視基板605には電源・発射制御装置191が接続されており、MPU602には停電監視基板605を介して電力が供給される。また、各種検知センサの一部として、一般入賞口61用の検知センサ151a、上側作動入球部62用の検知センサ151b、下側作動入球部63用の検知センサ151c、可変入球装置65用の検知センサ151d、スルーゲート66用の検知センサ151eが接続されており、主制御装置162のMPU602において各入球部への入賞判定(入球判定)が行われる。また、MPU602では、上側作動入球部62(上側作動口62a)及び下側作動入球部63(下側作動口63a)への入賞に基づいて大当たり発生抽選を実行するとともに、スルーゲート66への入賞に基づいてサポート発生抽選を実行する。また、遊技盤60の背面側に設けられた回収通路の最下流部分に設けられた検知センサ151fが接続されており、この検知センサ151fからの情報に基づいて遊技球から排出された遊技球の数を把握可能となっている。
MPU602の出力側には、停電監視基板605、払出制御装置181及び報知・演出制御装置143が接続されている。払出制御装置181には、例えば、上記入賞対応入球部への入賞判定結果に基づいて賞球コマンドが出力される。この場合、賞球コマンドの出力に際しては、ROM603のコマンド情報記憶エリア603aが参照される。そして、一般入賞口61への入賞を特定した場合には10個の遊技球の払出に対応した賞球コマンドが出力され、大入賞口65aへの入賞を特定した場合には15個の遊技球の払出に対応した賞球コマンドが出力され、上側作動口62aへの入賞を特定した場合には3個の遊技球の払出に対応した賞球コマンドが出力され、下側作動口63aへの入賞を特定した場合には4個の遊技球の払出に対応した賞球コマンドが出力される。
報知・演出制御装置143には、変動開始コマンド、種別コマンド、変動終了コマンド、オープニングコマンド及びエンディングコマンドなどの各種コマンドが出力される。この場合、これら各種コマンドの出力に際しては、ROM603のコマンド情報記憶エリア603aが参照される。これら各種コマンドの詳細については、後に説明する。
また、MPU602の出力側には、下側作動入球部63に付随した電動役物71を駆動させる駆動部71b、可変入球装置65の開閉扉65bを駆動させる可変入球駆動部65c、主表示ユニット81の保留数用表示部DHや各種入球部用表示部DU,DL,DS等が接続されている。主制御基板601には各種ドライバ回路が設けられており、当該ドライバ回路を通じてMPU602は各種駆動部等の駆動制御を実行する。
つまり、開閉実行モードにおいては大入賞口65aが開閉されるように、MPU602において可変入球装置65における可変入球駆動部65cの駆動制御が実行される。また、下側作動入球部63の電動役物71の開放状態当選(サポート当選)となった場合には、電動役物71が開閉されるように、MPU602において駆動部71bの駆動制御が実行される。また、各遊技回に際しては、MPU602において主表示ユニット81の主表示部Dにおける上側作動入球部用表示部DU又は下側作動入球部用表示部DLの表示制御が実行される。
さらには、MPU602の出力側には、外部端子板213が接続されている。外部端子板213には、状態移行に際して信号出力するための出力端子として、大当たり信号出力端子等が設けられている。MPU602は、遊技結果が大当たり結果となった場合には、遊技ホール側の管理制御装置に対して、大当たり信号出力端子を通じて大当たり信号を出力することができる。具体的には、通常時では、大当たり信号出力端子からLOWレベル信号が出力されており、大当たり結果となった場合にはHIレベル信号が出力される。なお、この信号の出力態様は逆でもよい。
停電監視基板605は、主制御基板601と電源・発射制御装置191とを中継し、また電源・発射制御装置191から出力される最大電圧である直流安定24ボルトの電圧を監視する。払出制御装置181は、主制御装置162から入力した賞球コマンドに基づいて、払出装置222により賞球や貸し球の払出制御を行うものである。
電源・発射制御装置191は、例えば、遊技場等における商用電源(外部電源)に接続されている。そして、その商用電源から供給される外部電力に基づいて主制御基板601や払出制御装置181等に対して各々に必要な動作電力を生成するとともに、その生成した動作電力を二重線矢印で示す経路を通じて供給する。また、電源・発射制御装置191は、遊技球発射機構110の発射制御を担うものであり、遊技球発射機構110は所定の発射条件が整っている場合に駆動される。
報知・演出制御装置143は、MPU612が搭載された表示制御基板611を有してなり、MPU612には各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM613、そのROM613内に記憶される制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM614が設けられている。報知・演出制御装置143は、主制御装置162から受信した各種コマンドに基づいて、図柄表示装置75における図柄の変動表示時間及び最終的に停止表示させる図柄の組み合わせの種類を決定するとともに、リーチ発生の有無及びリーチ演出の概要を決める。そして、前扉枠14に設けられたランプ部26〜28やスピーカ部29を駆動制御するとともに、表示制御装置620を制御する。
表示制御装置620はMPUが搭載された表示制御基板を有してなり、MPUには各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM、そのROM内に記憶される制御プログラムの実行に際して各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM、ビデオディスプレイプロセッサ(VDP)、画像データが格納されたキャラクタROM、キャラクタROMから読み出した画像データを一時的に記憶するビデオRAMなどが内蔵されている。MPUでは、報知・演出制御装置143から入力されたコマンドに基づいて、可変表示ユニット67(詳しくは図柄表示装置75)の表示制御を実行する。
ここで、図6及び図7を参照して図柄表示装置75の表示内容について説明する。図6は図柄表示装置75の表示画面75aにおいて表示される図柄を説明するための説明図、図7は図柄表示装置75の表示画面75aにおける表示内容を説明するための説明図である。
表示制御装置620のキャラクタROMには、「1」〜「9」の数字が付された9種類の主図柄のデータ(図6(a)〜(i)参照)と、数字が付されていない副図柄のデータ(図6(j)参照)とが記憶されている。
図7(a)に示すように、図柄表示装置75の表示画面75aには、上段・中段・下段の3つの図柄列Z1,Z2,Z3が設定されている。各図柄列Z1〜Z3は、主図柄と副図柄が所定の順序で配列されて構成されている。そして、表示画面75aでは、これら各図柄列Z1〜Z3の図柄が周期性をもって所定の向き(具体的には、右から左)にスクロールするように変動表示される。
上図柄列Z1には、「1」〜「9」の9種類の主図柄が数字の降順に配列されるとともに、各主図柄の間に副図柄が1つずつ配されている。下図柄列Z3には、「1」〜「9」の9種類の主図柄が数字の昇順に配列されるとともに、各主図柄の間に副図柄が1つずつ配されている。つまり、上図柄列Z1と下図柄列Z3は18個の図柄により構成されている。これに対し、中図柄列Z2には、数字の昇順に「1」〜「9」の9種類の主図柄が配列された上で「9」の主図柄と「1」の主図柄との間に「4」の主図柄が付加的に配列され、これら各主図柄の間に副図柄が1つずつ配されている。つまり、中図柄列Z2に限っては、10個の主図柄が配されて20個の図柄により構成されている。
また、図7(b)に示すように、表示画面75aは、図柄列毎に3個の図柄が停止表示されるようになっており、結果として3×3の計9個の図柄が停止表示されるようになっている。また、表示画面75aには、5つの有効ライン、すなわち左ラインL1、中ラインL2、右ラインL3、右下がりラインL4、右上がりラインL5が設定されている。そして、上図柄列Z1→下図柄列Z3→中図柄列Z2の順に変動表示が停止し、いずれかの有効ラインに所定の図柄の組み合わせ(例えば同一の数字が付された図柄の組み合わせ)が形成された状態で全図柄列Z1〜Z3の変動表示が終了すれば、大当たり結果の発生として大当たり動画が表示されるようになっている。
なお、上記のように各図柄列の変動表示が停止されることに鑑みれば、上図柄列Z1を第1図柄列(又は第1絵柄列)、下図柄列Z3を第2図柄列(又は第2絵柄列)、中図柄列Z2を第3図柄列(又は第3絵柄列)と称することも可能である。
因みに、図柄表示装置75における図柄の変動表示の態様は上記のものに限定されることはなく任意であり、図柄列の数、図柄列における図柄の変動表示の方向、各図柄列の図柄数などは適宜変更可能である。例えば、複数の図柄列を横並びとなるように設定し、図柄列における図柄の変動表示の方向を縦方向に設定してもよい。
表示画面75aにおいて、上図柄列の変動表示領域、中図柄の変動表示領域、下図柄の変動表示領域を有してなる変動表示領域MEの下方となる部分には、保留表示領域NEが設定されている。当該保留表示領域NEには、遊技球が作動口62a,63aに入賞した場合(作動入球部62,63に入球した場合)の最大保留個数と同一の数の単位保留表示領域Da1〜Da8が左右方向に並ぶようにして区画された保留数表示領域Daが設けられている。
具体的には、遊技球が上側作動入球部62に入球した場合の最大保留個数は4個であり、下側作動入球部63に入球した場合の最大保留個数は4個である。詳細については後述するが、本実施の形態では上側作動入球部62及び下側作動入球部63への入賞順に合計で8個の保留情報が記憶される構成となっている。これに対応させて保留数表示領域Daには、第1単位保留表示領域Da1、第2単位保留表示領域Da2、第3単位保留表示領域Da3、第4単位保留表示領域Da4、第5単位保留表示領域Da5、第6単位保留表示領域Da6、第7単位保留表示領域Da7、第8単位保留表示領域Da8が設定されている。
例えば、遊技球が作動口62a,63aに入賞した場合の保留個数(総保留数)が1個の場合には、第1単位保留表示領域Da1のみにて所定の保留表示用画像MPが表示され、遊技球が作動口62a,63aに入賞した場合の保留個数が4個の場合には、第1単位保留表示領域Da1〜第4単位保留表示領域Da4にて所定の保留表示用画像MPが表示される構成となっている。なお、図6(b)では保留個数が3個である場合について例示している。
また、保留表示領域NEには、保留数表示領域Da(詳しくは第1単位保留表示領域Da1)と横並びとなるようにして、実行される(実行中の)遊技回に対応した保留表示用画像MPが表示される実行対象表示領域Dbが設けられている。
遊技回が終了して次の遊技回に移行する場合には、保留数表示領域Da(第1単位保留表示領域Da1)に表示されている保留表示用画像MPが実行対象表示領域Dbに移り、保留数表示領域Daに表示されている保留表示用画像MPを下位側にシフトすることとなる。
<各種カウンタについて>
次に、図8を参照して上述の如く構成されたパチンコ機10の動作について説明する。図8は当否抽選などに用いられる各種カウンタの内容を説明するための説明図である。
MPU602は遊技に際し各種カウンタ情報を用いて、大当たり発生抽選、主表示部Dの表示の設定(すなわち各種発光部DU,DL,DS,DHにおける発光態様の設定)、図柄表示装置75の図柄表示の設定などを行うこととしており、具体的には、大当たり発生の抽選に使用する大当たり乱数カウンタC1と、大当たり種別を判定する際に使用する大当たり種別カウンタC2と、図柄表示装置75にて外れ変動を実行する際のリーチ抽選に使用するリーチ乱数カウンタC3と、大当たり乱数カウンタC1の初期値設定に使用する乱数初期値カウンタCINIと、主表示ユニット81の作動入球部用表示部DL,DUび図柄表示装置75における変動表示時間を決定する変動種別カウンタCSとを用いることとしている。さらに、下側作動入球部63の電動役物71を電役開放状態とするか否かの抽選に使用する電動役物開放カウンタC4を用いることとしている。
各カウンタC1〜C4,CINI,CSは、その更新の都度前回値に1が加算され、最大値に達した後0に戻るループカウンタとなっている。各カウンタは短時間間隔で更新され、その更新値がRAM604の所定領域に設定された抽選カウンタ用バッファ604aに適宜格納される。RAM604には、上側作動入球部用保留エリアRaと、下側作動入球部用保留エリアRbと、実行エリアAEと、総保留数記憶領域とよりなる保留球格納エリア604bが設けられている。そして、この保留球格納エリア604bに、上側作動入球部62又は下側作動入球部63への遊技球の入賞履歴に合わせて、大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3の各値が時系列的に格納されるようになっている。
各カウンタについて詳しくは、大当たり乱数カウンタC1は、例えば0〜599の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり599)に達した後0に戻る構成となっている。特に大当たり乱数カウンタC1が1周した場合、その時点の乱数初期値カウンタCINIの値が当該大当たり乱数カウンタC1の初期値として読み込まれる。なお、乱数初期値カウンタCINIは、大当たり乱数カウンタC1と同様のループカウンタである(値=0〜599)。大当たり乱数カウンタC1は定期的に更新され、遊技球が上側作動入球部62又は下側作動入球部63に入賞したタイミングでRAM604の保留球格納エリア604bに格納される。より詳しくは、上側作動入球部62に遊技球が入賞したタイミングでRAM604の上側作動入球部用保留エリアRaに格納され、下側作動入球部63に遊技球が入賞したタイミングでRAM604の下側作動入球部用保留エリアRbに格納される。
大当たり当選となる乱数の値は、ROM603における当否情報群記憶手段としての当否テーブル記憶エリア603bに当否テーブル(当否情報群)として記憶されている。ここで、当否テーブルの内容について説明する。当否テーブルとしては低確率モード用の当否テーブル(低確率用当否情報群)と、高確率モード用の当否テーブル(高確率用当否情報群)とが設定されている。つまり、本パチンコ機10は、当否抽選手段における抽選モードとして、低確率モード(低確率状態)と高確率モード(高確率状態)とが設定されている。
上記抽選に際して低確率モード用の当否テーブルが参照されることとなる遊技状態下では、大当たり当選となる乱数の値(すなわち、当選情報)は「7」及び「307」の2個である。つまり「0〜599」の大当たり乱数カウンタC1の値のうち「7」及び「307」が大当たり結果に対応している。一方、上記抽選に際して高確率モード用の当否テーブルが参照されることとなる遊技状態下では、大当たり当選となる乱数の値(すなわち、当選情報)は「7」,「36」・・・「572」、「598」の21個である。つまり「0〜599」の大当たり乱数カウンタC1の値のうち「7」,「36」・・・「572」、「598」が大当たり結果に対応している。なお、低確率モードよりも高確率モードの方の当選確率が高くなるのであれば、上記当選となる乱数の数及び値は任意である。なお、各抽選モードにおいて、大当たり当選となる乱数の値以外は、外れとなる。
ここで、本実施の形態では、複数の大当たり結果が設定されている。これら複数の大当たり結果は、(1)開閉実行モード終了後の当否抽選手段における抽選モード、(2)開閉実行モード終了後の下側作動入球部63の電動役物71におけるサポートモード、という2つの条件に差違が設定されている。これにより、大別して3つの大当たりが設定されている。
大当たり種別カウンタC2は定期的に更新され、具体的には0〜29の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり29)に達した後0に戻る構成となっている。上側作動入球部62(上側作動口62a)又は下側作動入球部63(下側作動口63a)に遊技球が入賞したタイミングでRAM604の保留球格納エリア604bに格納される。より詳しくは、上側作動入球部62(上側作動口62a)に遊技球が入賞したタイミングでRAM604の上側作動入球部用保留エリアRaに格納され、下側作動入球部63(下側作動口63a)に遊技球が入賞したタイミングでRAM604の下側作動入球部用保留エリアRbに格納される。
<遊技結果の振り分け>
大当たり種別カウンタC2に対する遊技結果の振分先(すなわち、当否抽選及び振分抽選による抽選結果)は、ROM603における振分情報群記憶手段としての振分テーブル記憶エリア603cに振分テーブル(振分情報群)として記憶されている。ここで、振分テーブルの内容について説明する。振分テーブルとしては、上側作動入球部用の振分テーブル(第1振分情報群)と、下側作動入球部用の振分テーブル(第2振分情報群)とが設定されている。
上側作動入球部用の振分テーブルでは、遊技結果の振分先として16R確変大当たり結果A、16R確変大当たり結果B、16R通常大当たり結果が設定されている。
16R確変大当たり結果Aとなった場合には、開閉実行モード中に可変入球装置65が16回開放される。そして、開閉実行モードの終了後に、当否抽選モードが高確率モードとなるとともにサポートモードが高頻度サポートモードに移行する。
16R確変大当たり結果Bとなった場合には、開閉実行モード中に可変入球装置65が16回開放される。そして、開閉実行モードの終了後に、当否抽選モードが高確率モードとなるとともにサポートモードが低頻度サポートモードに移行する。
16R通常大当たり結果となった場合には、開閉実行モード中に可変入球装置65が16回開放される。そして、開閉実行モードの終了後に、当否抽選モードが低確率モードとなるとともにサポートモードが高頻度サポートモードに移行する。
上側作動入球部用の振分テーブルでは、「0〜29」の大当たり種別カウンタC2の値のうち、「0〜9」が16R確変大当たり結果Aに対応しており、「10〜19」が16R確変大当たり結果Bに対応しており、「20〜29」が16R通常大当たり結果に対応している。
これに対して、下側作動入球部用の振分テーブルでは、遊技結果の振分先として16R確変大当たり結果A及び16R通常大当たり結果が設定されている。
上側作動入球部用の振分テーブルでは、「0〜29」の大当たり種別カウンタC2の値のうち、「0〜19」が16R確変大当たり結果Aに対応しており、「20〜29」が16R通常大当たり結果に対応している。
なお、上述した主表示部Dの作動入球部用表示部DU,DLにおいては、当否抽選の結果が明示される。当該作動入球部用表示部DU,DLにおいては上述した大当たりの種別に関しても区別して表示されるが、各作動入球部用表示部DU,DLにおいては同作動入球部用表示部DU,DLを構成している多数のLEDを個々に点灯/消灯させることにより、各大当たりに対応する絵柄が多様になっている。これにより、当該作動入球部用表示部DU,DLを目視で確認することにより、大当たりの種別を識別することが困難となっている。これにより、大当たり結果が16R確変大当たり結果A,B又は16R通常大当たり結果となった場合には、遊技者に対する有利度を隠蔽し、大当たり結果に対する期待感を好適に持続させることが可能となっている。
ここで、電動役物71によるサポートパターンについて補足説明する。
下側作動入球部63の電動役物71におけるサポートモードとしては、遊技領域PEに対して同様の態様で遊技球の発射が継続されている状況で比較した場合に、下側作動入球部63の電動役物71が単位時間当たりに開放状態となる頻度が相対的に高低となるように、低頻度サポートモード(低頻度サポート状態又は低頻度ガイド状態)と高頻度サポートモード(高頻度サポート状態又は高頻度ガイド状態)とが設定されている。
低頻度サポートモードと高頻度サポートモードとでは、電動役物開放カウンタC4を用いた電動役物開放抽選(サポート抽選)における電役開放状態当選(サポート当選)となる確率が異なっている。具体的には、高頻度サポートモードにおいては低頻度サポートモードよりもサポート抽選に当選する確率が高くなるように設定されている。より詳しくは、本実施の形態においては、高頻度サポートモード中にスルーゲート66への入賞が発生した場合にサポート抽選に当選する確率は100%となっており、低頻度サポートモード中にスルーゲート66への入賞が発生した場合にサポート抽選に当選する確率は20%となっている。
また、高頻度サポートモード及び低頻度サポートモードにおいては、サポート抽選に当選した場合に電動役物71が開放状態となる回数が同じ(詳しくは3回)となるように設定されている一方、1回当たりの開放時間に差が設定されている。具体的には、高頻度サポートモードにおいては1回の開放時間が3secとなるように設定されているのに対して低頻度サポートモードにおいては1回の開放時間が0.2secとなるように設定されている。
本パチンコ機10では、遊技球発射ハンドル41が遊技者により操作されている状況では、所定の周期(0.6sec)に1個の遊技球が遊技領域に向けて発射されるように遊技球発射機構110が駆動制御される。これに対して、低頻度サポートモードでは、上記のとおり1回の電動役物71の開放時間は0.2secとなっている。つまり、低頻度サポートモードでは、遊技球の発射周期よりも1回の下側作動口63aの開放時間が短くなっている。したがって、低頻度サポートモード対応の遊技状態では実質的に下側作動口63aへの入賞が発生しにくくなっている。
更には、高頻度サポートモードでは1回のサポート抽選が行われてから次のサポート抽選が行われる上で最低限確保される確保時間が2secであるのに対して、低頻度サポートモードでは同確保時間が12secとなるよう差が設定されている。
上記のように高頻度サポートモードでは、低頻度サポートモードよりも下側作動入球部63の下側作動口63aへの入賞が発生する確率が高くなる。換言すれば、低頻度サポートモードでは、下側作動入球部63(下側作動口63a)よりも上側作動入球部62(上側作動口62a)への入賞が発生する確率が高くなるが、高頻度サポートモードでは、上側作動入球部62(上側作動口62a)よりも下側作動入球部63(下側作動口63a)への入賞が発生する確率が高くなる。そして、下側作動入球部63(下側作動口63a)への入賞が発生した場合には、所定個数の遊技球の払出が実行されるため、高頻度サポートモードでは、遊技者は持ち球をあまり減らさないようにしながら遊技を行うことができる。
なお、高頻度サポートモードを低頻度サポートモードよりも単位時間当たりに電役開放状態となる頻度を高くする上での構成は、上記のものに限定されることはなく、例えばサポート抽選に当選した場合の開放回数に差を設定してもよい。さらには、開放回数、開放時間及び当選確率のうち、いずれか1条件又は任意の組み合わせの条件を相違させることで、高頻度サポートモードと低頻度サポートモードとの設定を行う構成としてもよい。
再び図8を参照し、リーチ乱数カウンタC3は、例えば0〜238の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり238)に達した後0に戻る構成となっている。リーチ乱数カウンタC3は定期的に更新され、遊技球が上側作動入球部62(上側作動口62a)又は下側作動入球部63(下側作動口63a)に入賞したタイミングでRAM604の保留球格納エリア604bに格納される。より詳しくは、上側作動入球部62(上側作動口62a)に遊技球が入賞したタイミングでRAM604の上側作動入球部用保留エリアRaに格納され、下側作動入球部63(下側作動口63a)に遊技球が入賞したタイミングでRAM604の下側作動入球部用保留エリアRbに格納される。そして、ROM603のリーチ用テーブル記憶エリアに記憶されたリーチ用テーブルに基づいてリーチを発生させるか否かを決定することとしている。
但し、開閉実行モードに移行する遊技回(当否抽選に当選となる遊技回)においては、MPU602では、リーチ乱数カウンタC3の値に関係なくリーチ発生の決定を行う。なお、リーチ表示の発生に対応したリーチ乱数カウンタC3の数は、各遊技状態において同一となっているが、遊技状態に応じて各々個別に設定されるものであってもよい。例えば、サポートモードが高頻度サポートモードである場合の方が、低頻度サポートモードよりも、リーチ表示の発生に対応したリーチ乱数カウンタC3の数が多く設定された構成としてもよい。
ここで、リーチ表示(リーチ状態)とは、図柄(絵柄)の変動表示(又は可変表示)を行うことが可能な図柄表示装置75を備え、遊技結果が開閉実行モード対応の遊技結果となった遊技回では変動表示後の停止表示結果が特別表示結果となり得る遊技機において、図柄表示装置75における図柄(絵柄)の変動表示(又は可変表示)が開始されてから停止表示結果が導出表示される前段階で、前記特別表示結果となり易い変動表示状態であると遊技者に思わせるための表示状態をいう。
換言すれば、図柄表示装置75の表示画面75aに表示される複数の図柄列のうち一部の図柄列について図柄を停止表示させることで、開閉実行モードの発生に対応した図柄の組み合わせが成立する可能性があるリーチ図柄の組み合わせを表示し、その状態で残りの図柄列において図柄の変動表示を行う表示状態のことである。
より具体的には、図柄の変動表示を終了させる前段階として、図柄表示装置75の表示画面75a内の予め設定された有効ライン上に、開閉実行モードの発生に対応した図柄の組み合わせが成立する可能性のあるリーチ図柄の組み合わせを停止表示させることによりリーチラインを形成させ、当該リーチラインが形成されている状況下において最終停止図柄列により図柄の変動表示を行うことである。
表示画面75aにおける表示内容について更に詳しく説明すると、最初に右図柄列において図柄の変動表示が終了され、さらに左図柄列において図柄の変動表示が終了された状態において、いずれかの有効ラインに当たり図柄の組み合わせを構成する数字が付された主図柄が停止表示されることでリーチラインが形成され、当該リーチラインが形成されている状況化において中図柄列にて図柄の変動表示が行われることでリーチ表示となる。そして、大当たり発生時には、リーチラインを形成している主図柄とともに当たり図柄の組み合わせを構成する数字が付された主図柄がリーチライン上に停止表示されるようにして中図柄列における図柄の変動表示が終了される。
また、リーチ表示には、上記のようにリーチ図柄の組み合わせを表示した状態で、残りの図柄列において図柄の変動表示を行うとともに、その背景画面において所定のキャラクタなどを動画として表示することによりリーチ演出を行うものや、リーチ図柄の組み合わせを縮小表示させる又は非表示とした上で、表示画面の略全体において所定のキャラクタなどを動画として表示することによりリーチ演出を行うものが含まれる。また、リーチ表示が行われている場合又はリーチ表示の前に所定のキャラクタといった所定画像を用いた予告表示を行うか否かの決定を、リーチ乱数カウンタC3やその他のカウンタを用いて行うようにしてもよい。
変動種別カウンタCSは、例えば0〜198の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり198)に達した後0に戻る構成となっている。変動種別カウンタCSは、主表示ユニット81(主表示部D)の上側作動入球部用表示部DU及び下側作動入球部用表示部DLにおける変動表示時間と、図柄表示装置75における図柄の変動表示時間とをMPU602において決定する上で用いられる。変動種別カウンタCSは、後述する通常処理が1回実行される毎に1回更新され、当該通常処理内の残余時間内でも繰り返し更新される。そして、上側作動入球部用表示部DU及び下側作動入球部用表示部DLにおける変動表示の開始時及び図柄表示装置75による図柄の変動開始時における変動パターン決定に際して変動種別カウンタCSのバッファ値が取得される。
電動役物開放カウンタC4は、例えば、0〜250の範囲内で順に1ずつ加算され、最大値(つまり250)に達した後0に戻る構成となっている。電動役物開放カウンタC4は定期的に更新され、スルーゲート66に遊技球が入賞したタイミングでRAM604の電役保留エリア604cに格納される。そして、所定のタイミングにおいて、その格納された電動役物開放カウンタC4の値によって下側作動入球部63の電動役物71を開放状態に制御するか否かの抽選が行われる。
既に説明したように、MPU602では、少なくとも変動種別カウンタCSのバッファ値を用いて、上側作動入球部用表示部DU及び下側作動入球部用表示部DLにおける変動表示時間が決定されるが、その決定に際してはROM603の変動表示時間テーブル記憶エリアが用いられる。また、MPU602では、実行エリアAEに格納されている大当たり乱数カウンタC1の値及び大当たり種別カウンタC2の値を用いて、上側作動入球部用表示部DU及び下側作動入球部用表示部DLにおける停止結果が決定されるが、その決定に際してはROM603の停止結果テーブル記憶エリアが用いられる。
<主制御装置162にて実行される各種処理について>
次に、主制御装置162内のMPU602にて各遊技回での遊技を進行させる上で実行されるタイマ割込み処理及び通常処理を説明する。なお、MPU602では、上記タイマ割込み処理及び通常処理の他に、電源投入に伴い起動されるメイン処理やNMI端子(ノンマスカブル端子)への停電信号の入力により起動されるNMI割込み処理が実行されるが、これらの処理については説明を省略する。
<タイマ割込み処理>
先ず、タイマ割込み処理について、図9のフローチャートを参照しながら説明する。本処理は主制御装置162のMPU602により定期的に(例えば2msec周期で)起動される。
先ず、ステップS101では各種スイッチや上記各種検知センサ151a〜151f等の読み込み処理を実行する。すなわち、主制御装置162に接続されている各種スイッチや各種検知センサ151a〜151f等の状態を読み込むとともに、当該スイッチの状態を判定して検知情報(例えば入賞検知情報)を保存する。
その後、ステップS102では、乱数初期値カウンタCINIの更新を実行する。具体的には、乱数初期値カウンタCINIを1インクリメントするとともに、そのカウンタ値が最大値に達した際0にクリアする。そして、乱数初期値カウンタCINIの更新値を、RAM604の該当するバッファ領域に格納する。
続くステップS103では、大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2、リーチ乱数カウンタC3及び電動役物開放カウンタC4の更新を実行する。具体的には、大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2、リーチ乱数カウンタC3及び電動役物開放カウンタC4をそれぞれ1インクリメントすると共に、それらのカウンタ値が最大値に達した際それぞれ0にクリアする。そして、各カウンタC1〜C4の更新値を、RAM604の該当するバッファ領域に格納する。その後、ステップS104にてスルーゲート66への入賞に伴うスルー用の入賞処理を実行し、さらにステップS105にて作動入球部62,63(作動口62a,63a)への入賞に伴う作動口用の入賞処理を実行した後に本タイマ割込み処理を終了する。
ステップS104のスルー用の入賞処理では、ステップS101にて保存した検知情報に基づいて遊技球がスルーゲート66に入賞したか否かを判定する。遊技球がスルーゲート66に入賞したと判定した場合には、役物保留記憶数が上限値(本実施の形態では4)未満であるか否かを判定する。
遊技球がスルーゲート66に入賞し、且つ役物保留記憶数<4であることを条件に役物保留記憶数を1インクリメントする。そして、上記ステップS103にて更新した電動役物開放カウンタC4の値をRAM604の電役保留エリア604cの空き記憶エリアのうち最初のエリアに格納する。そして、保留記憶数と対応する保留数用表示部DHを点灯させた後、本入賞処理を終了する。
一方、スルーゲート66に遊技球が入賞したと判定されなかった場合又は役物保留記憶数の値が上限値以上と判定された場合には電動役物開放カウンタC4の値を格納することなく、本入賞処理を終了する。
ステップS105の作動口用の入賞処理では、先ず遊技球が上側作動入球部62(上側作動口62a)に入賞(始動入賞)したか否かを上側作動入球部62用の検知センサ151bの検知状態、詳しくはステップS101にて保存した検知情報により判定する。遊技球が上側作動口62aに入賞したと判定した場合には、払出制御装置181に遊技球を3個払い出させるための賞球コマンドをセットする。
その後、上側作動口62aに遊技球が入賞したことを遊技ホール側の管理制御装置に対して信号出力すべく外部信号設定処理を行い、上側作動入球部用保留エリアRaの保留数記憶領域に格納された値を読み出して当該上側作動入球部用保留エリアRaに保留記憶されている始動保留記憶数をセットする(以下、上側作動入球部用保留記憶数ともいう)。
このように変更となった始動保留記憶数に対応させて表示画面75aの保留表示領域NE(詳しくは保留数表示領域Da)の表示態様を変更すべく保留コマンドをセットする。表示制御装置620ではこの保留コマンドを受信したことに基づいて、保留数表示領域Da(対応する単位保留表示領域)に新たに保留表示用画像MPを追加する処理を行う。例えば、今回の入賞によって保留数が「2」→「3」に加算された場合には、3つ目の単位保留表示領域Da3に保留表示用画像MPが追加表示されることとなる。
その後、大当たり乱数カウンタC1、大当たり種別カウンタC2及びリーチ乱数カウンタC3の各値を格納する情報取得処理を行い、本入賞処理を終了する。
遊技球が上側作動入球部62に入賞していないと判定した場合には、遊技球が下側作動入球部63(下側作動口63a)に入賞(始動入賞)したか否かを下側作動入球部63(下側作動口63a)用の検知センサ151cの検知状態、詳しくはステップS101にて保存した検知情報により判定する。遊技球が下側作動口63aに入賞したと判定した場合には、払出制御装置181に遊技球を4個払い出させるための賞球コマンドをセットする。
その後、下側作動口63aに遊技球が入賞したことを遊技ホール側の管理制御装置に対して信号出力すべく外部信号設定処理を行い、下側作動入球部用保留エリアRbの保留数記憶領域に格納された値を読み出して当該下側作動入球部用保留エリアRbに保留記憶されている始動保留記憶数をセットする(以下、下側作動入球部用保留記憶数ともいう)。
このように変更となった始動保留記憶数に対応させて表示画面75aの保留表示領域NE(詳しくは保留数表示領域Da)の表示態様を変更すべく保留コマンドをセットする。表示制御装置620ではこの保留コマンドを受信したことに基づいて、保留数表示領域Da(対応する単位保留表示領域)に新たに保留表示用画像MPを追加する処理を行う。例えば、今回の入賞によって保留数が「2」→「3」に加算された場合には、3つ目の単位保留表示領域Da3に保留表示用画像MPが追加表示されることとなる。なお、保留表示用画像MPについては上側作動入球部62に対応するものと下側作動入球部63に対応するものとで色分けがなされている。これにより、遊技者は保留表示用画像MPを目視で確認することでその保留が何れの作動入球部62,63に対応しているかを把握することが可能となっている。
一方、上側作動口62a及び下側作動口63aのいずれにも遊技球が入賞しなかった場合には、そのまま本入賞処理を終了する。なお、本作動口用の入賞処理にてセットした賞球コマンドは、後述する通常処理の外部出力処理(ステップS201)にて払出制御装置181に対して送信される。
<通常処理>
次に、通常処理の流れを図10のフローチャートを参照しながら説明する。通常処理は電源投入に伴い起動されるメイン処理が実行された後に開始される処理であり、同通常処理では遊技の主要な処理が実行される。その概要として、ステップS201〜S207の処理が4msec周期の定期処理として実行され、その残余時間でステップS210,S211のカウンタ更新処理が実行される構成となっている。
通常処理において、ステップS201では、タイマ割込み処理又は前回の通常処理で設定したコマンド等の出力データをサブ側の各制御装置に送信する。具体的には、賞球コマンドの有無を判定し、賞球コマンドが設定されていればそれを払出制御装置181に送信する。また、変動開始コマンド、種別コマンド、変動終了コマンド等の遊技回用の演出に対応したコマンドや開閉実行モード用の演出に対応したコマンドといった演出用のコマンドが設定されている場合にはそれを報知・演出制御装置143に送信する。また、RAM604の外部出力バッファに設定されている情報に応じて、外部端子板213に対する出力設定を行う。
続くステップS202では、変動種別カウンタCSの更新を実行する。具体的には、変動種別カウンタCSを1加算すると共に、カウンタ値が最大値に達した際にはカウンタ値を0にクリアする。そして、変動種別カウンタCSの更新値を、RAM604の該当するバッファ領域に格納する。
続くステップS203では、各遊技回の遊技を進行させるための遊技回制御処理を実行する。この遊技回制御処理では、大当たり等の当否判定及び大当たり種別の振分判定を行うとともに、図柄表示装置75による図柄の変動表示の設定、主表示ユニット81(主表示部D)における作動入球部用表示部DU,DLなどの表示制御などを行う。遊技回制御処理の詳細は後述する。
その後、ステップS204では、遊技状態を移行させるための遊技状態移行処理を実行する。詳細は後述するが、この遊技状態移行処理により、遊技状態が開閉実行モード、高確率モード、高頻度サポートモードなどに移行する。
ステップS205では、下側作動入球部63に設けられた電動役物71を駆動制御するための電役サポート用処理を実行する。この電役サポート用処理では、RAM604の電役保留エリア604cに格納されている電動役物開放カウンタC4から取得した数値情報を用いて電動役物71を開放状態とするか否かの電役開放抽選(サポート抽選)を行うとともに、電役開放状態当選となった場合には電動役物71の開閉処理を実行する。また、電役開放抽選の抽選結果を教示するように、主表示ユニット81(主表示部D)におけるスルーゲート用表示部DSの表示制御を行う。
ここで、既に説明したとおり、電動役物71によるサポートの態様として、低頻度サポートモード,中頻度サポートモード,高頻度サポートモードが設定されており、遊技状態移行処理にていずれかのサポートモードへの移行が行われる。この場合、RAM604の各種フラグ格納エリア604eに高頻度サポートフラグがセットされている場合は高頻度サポートモードとなり、中頻度サポートフラグがセットされている場合には中頻度サポートモードとなり、それら各フラグがセットされていない場合には低頻度サポートモードとなる。かかる電役サポート処理についての詳細は後述する。
続くステップS206では、遊技球発射制御処理を実行する。遊技球発射制御処理では、遊技球発射ハンドル41に対して発射操作が行われていることに基づき電源・発射制御装置191から出力される発射許可信号を入力していることを条件として、所定の発射期間(例えば、0.6sec)に1回、遊技球発射機構110のソレノイド111を励磁する。これにより、遊技球が遊技領域に向けて打ち出される。
ステップS206の処理を実行した後は、ステップS207にて入球確率報知用処理を実行する。この入球確率報知用処理によって、作動入球部62,63への入球がどの程度の確率で発生しているかの報知がなされる。当該入球確率報知用処理についての詳細は後述する。
続くステップS208では、RAM604に停電フラグがセットされているか否かを判定する。停電フラグは、停電監視基板605において停電の発生が確認され当該停電監視基板605からMPU602のNMI端子に停電信号が入力されることによりセットされ、次回のメイン処理にて消去されるフラグである。
停電フラグがセットされていない場合は、繰り返し実行される複数の処理の最後の処理が終了したこととなるので、ステップS209にて次の通常処理の実行タイミングに至ったか否か、すなわち前回の通常処理の開始から所定時間(本実施形態では4msec)が経過したか否かを判定する。そして、次の通常処理の実行タイミングに至るまでの残余時間内において、乱数初期値カウンタCINI及び変動種別カウンタCSの更新を繰り返し実行する。つまり、ステップS210では、乱数初期値カウンタCINIの更新を実行するとともに、ステップS211では、変動種別カウンタCSの更新を実行する。
ここで、ステップS201〜S207の各処理の実行時間は遊技の状態に応じて変化するため、次の通常処理の実行タイミングに至るまでの残余時間は一定でなく変動する。故に、かかる残余時間を使用して乱数初期値カウンタCINIの更新を繰り返し実行することにより、乱数初期値カウンタCINI(すなわち、大当たり乱数カウンタC1の初期値)をランダムに更新することができ、同様に変動種別カウンタCSについてもランダムに更新することができる。
一方、ステップS208にて、停電フラグがセットされていると判定した場合は、電源遮断が発生したことになるので、ステップS212以降の電断時処理を実行する。つまり、ステップS212では、タイマ割込み処理の発生を禁止し、その後、ステップS2123にてRAM判定値を算出、保存し、ステップS214にてRAM604のアクセスを禁止した後に、電源が完全に遮断して処理が実行できなくなるまで無限ループを継続する。
<遊技回制御処理>
次に、ステップS203の遊技回制御処理を図11及び図12のフローチャートを参照して説明する。
図11に示すように、遊技回制御処理では、先ずステップS301にて、開閉実行モード中であるか否かを判定する。具体的には、RAM604のその他フラグ格納エリア604eにおける開閉実行モードフラグ格納エリア(開閉実行状態情報記憶手段)に開閉実行モードフラグ(開閉実行状態情報)が格納(記憶)されているか否かを判定する。当該開閉実行モードフラグは、後述する遊技状態移行処理にて遊技状態を開閉実行モードに移行させる場合に格納され、同じく遊技状態移行処理にて開閉実行モードを終了させる場合に消去される。
開閉実行モード中である場合には、ステップS302以降の処理、すなわちステップS303〜ステップS305の遊技回開始用処理及びステップS306〜ステップS309の遊技回進行用処理のいずれも実行することなく、本遊技回制御処理を終了する。つまり、開閉実行モード中である場合には、作動入球部62,63(作動口62a,63a)への入賞が発生しているか否かに関係なく、遊技回が開始されることはない。
開閉実行モード中でない場合には、ステップS302にて、主表示ユニット81の上側作動入球部用表示部DU及び下側作動入球部用表示部DLのうちいずれか一方が変動表示中であるか否か、すなわち1遊技回分の遊技の実行中であるか否かを判定する。より具体的には、変動表示〜停止表示(確定表示)が終了しているか否かを判定する。なお、この判定は、RAM604のその他フラグ格納エリア604eにおける変動表示中フラグ格納エリア(変動表示中情報記憶手段)に変動表示中フラグ(変動表示中情報)が格納(記憶)されているか否かを判定することにより行う。変動表示中フラグは、上側作動入球部用表示部DU及び下側作動入球部用表示部DLのいずれか一方について変動表示を開始させる場合に格納され、その変動表示が終了する場合(より詳しくは停止表示(確定表示)が終了する場合)に消去される。
作動入球部用表示部DU,DLが変動表示中でない場合には、ステップS303〜ステップS305の遊技回開始用処理に進む。遊技回開始用処理では、先ずステップS303にて、保留球格納エリア604bの総保留数記憶領域を参照し、保留記憶されている保留情報の数である共通保留記憶数CRNが「0」か否かを判定する。共通保留記憶数CRNが「0」である場合とは、上側作動入球部62(上側作動口62a)及び下側作動入球部63(下側作動口63a)のいずれについても始動保留記憶数が「0」であることを意味する。したがって、そのまま遊技回制御処理を終了する。
一方、共通保留数CRNが「0」でない場合には、ステップS304にて上側作動入球部用保留エリアRa又は下側作動入球部用保留エリアRbに記憶されているデータに基づいて変動表示用に設定するためのデータ設定処理を実行する。
データ設定処理では、先ず上側作動入球部用保留エリアRa及び下側作動入球部用保留エリアRbに記憶された保留情報のうち最も古いものがどちらの保留エリアRa,Rbに格納されているかを判定する。そして、上述した最も古い保留情報が格納されている保留エリアを対象として、以下の処理を実行する。なお、以下の説明においては、先ず上側作動入球部用保留エリアRaが対象となった場合について説明し、その後、下側作動入球部用保留エリアRbが対象となった場合について説明する。
先ず上側作動入球部用保留エリアRaの始動保留球数RaN及び共通保留数CRNを1ディクリメントし、当該上側作動入球部用保留エリアRaの第1エリアに格納されたデータを実行エリアAEに移動する。
その後、上側作動入球部用保留エリアRaの各エリアに格納されたデータ(すなわち、保留情報)をシフトさせる処理を実行する。このデータシフト処理は、第1エリア〜第4エリアに格納されているデータを下位エリア側に順にシフトさせる処理であって、第1エリアのデータをクリアするとともに、第2エリア→第1エリア、第3エリア→第2エリア、第4エリア→第3エリアといった具合に各エリア内のデータがシフトされる。
続いて、保留エリアのデータのシフトが行われたことを表示制御装置620に認識させるための情報であるシフト時コマンドを設定する。その後、本データ設定処理を終了する。このようにして設定されたシフト時コマンドは、通常処理(図10)におけるステップS201にて、表示制御装置620に送信される。表示制御装置620では、シフト時コマンドを受信することで、保留数表示領域Daにおける表示を保留個数の減少に対応させて変更するための処理を実行する。
一方、下側作動入球部用保留エリアRbが対象となった場合についても同様に、先ず下側作動入球部用保留エリアRbの始動保留球数RbN及び共通保留数CRNを1ディクリメントし、当該下側作動入球部用保留エリアRbの第1エリアに格納されたデータを実行エリアAEに移動する。
その後、下側作動入球部用保留エリアRbの各エリアに格納されたデータ(すなわち、保留情報)をシフトさせる処理を実行する。このデータシフト処理は、第1エリア〜第4エリアに格納されているデータを下位エリア側に順にシフトさせる処理であって、第1エリアのデータをクリアするとともに、第2エリア→第1エリア、第3エリア→第2エリア、第4エリア→第3エリアといった具合に各エリア内のデータがシフトされる。
続いて、保留エリアのデータのシフトが行われたことを表示制御装置620に認識させるための情報であるシフト時コマンドを設定する。その後、本データ設定処理を終了する。このようにして設定されたシフト時コマンドは、通常処理(図10)におけるステップS201にて、表示制御装置620に送信される。表示制御装置620では、シフト時コマンドを受信することで、保留数表示領域Daにおける表示を、保留個数の減少に対応させて変更するための処理を実行する。
以上詳述したデータ設定処理を行った後は、ステップS305に進み、主表示ユニット81(詳しくは主表示部Dの作動入球部用表示部DU,DL)における変動表示及び図柄表示装置75における変動表示を開始させるための変動開始処理を実行した後に、本遊技回制御処理を終了する。
ここで、図12のフローチャートを参照し、ステップS305の変動開始処理について説明する。
<変動開始処理>
変動開始処理においては先ず、ステップS401にて当否判定処理を実行する。当否判定処理では、先ず当否抽選モードが高確率モードであるか否かを判定する。具体的には、RAM604の各種フラグ格納エリア604eに高確率モードフラグが格納されているか否かによって判定する。高確率モードフラグは、開閉実行モード終了時に当該開閉実行モードの契機となった大当たり結果が確変大当たり結果である場合に各種フラグ格納エリア604eに格納され、開閉実行モードの契機となった大当たり結果が通常大当たり結果である場合に消去されるフラグである。
高確率モードであると判定した場合には当否テーブル記憶エリア603bに記憶されているテーブルのうち高確率モード用の当否テーブルを参照して、実行エリアAEに格納された情報のうち当否判定用の情報、すなわち大当たり乱数カウンタC1にかかる数値情報が高確率用の大当たり数値情報と一致しているか否かを判定する。また、低確率モードであると判定した場合には当否テーブル記憶エリア603bに記憶されているテーブルのうち低確率モード用の当否テーブルを参照して、実行エリアAEに格納されている大当たり乱数カウンタC1にかかる数値情報が低確率用の大当たり数値情報と一致しているか否かを判定する。
続くステップS402では、ステップS401における当否判定処理の結果が大当たり当選結果であるか否かを判定する。大当たり当選結果である場合には、ステップS403にて振分判定処理を実行する。
振分判定処理では、実行エリアAEに格納された情報のうち振分判定用の情報、すなわち大当たり種別カウンタC2にかかる数値情報を把握するとともに、今回の数値情報が上側作動入球部62への入球に基づくものであるかそれとも下側作動入球部への入球に基づくものであるかを判定する。
大当たり種別カウンタC2にかかる数値情報が上側作動入球部62への入球に基づいた数値情報である場合には、振分テーブル記憶エリア603cに記憶されている振分テーブルのうち上側作動入球部用の振分テーブルを参照して、上記把握した大当たり種別カウンタC2にかかる数値情報がいずれの大当たり結果に対応しているのかを特定する。具体的には、16R確変大当たり結果A、16R確変大当たり結果B及び16R通常大当たり結果のうちいずれの大当たり結果に対応しているのかを特定する。
大当たり種別カウンタC2にかかる数値情報が下側作動入球部63への入球に基づいた数値情報である場合には、振分テーブル記憶エリア603cに記憶されている振分テーブルのうち下側作動入球部用の振分テーブルを参照して、上記把握した大当たり種別カウンタC2にかかる数値情報がいずれの大当たり結果に対応しているのかを特定する。具体的には、16R確変大当たり結果A及び16R通常大当たり結果のうちいずれの大当たり結果に対応しているのかを特定する。
ステップS403の振分判定処理を実行した後はステップS404に進む。ステップS404では、大当たり結果用の停止結果設定処理を実行する。具体的には、今回の抽選結果にかかる遊技回において主表示ユニット81の主表示部D(詳しくは上側作動入球部用表示部DU)に最終的に停止表示させる絵柄の態様の情報を、ROM603に予め記憶されている大当たり結果用の停止結果テーブルから特定し、その特定した情報をRAM604に記憶する。この大当たり結果用の停止結果テーブルには、上側作動入球部用表示部DUに停止表示される絵柄の態様の種類が、大当たり結果の種類毎に相違させて設定されており、ステップS404では、ステップS403にて特定した大当たり結果の種類に応じた絵柄の態様の情報をRAM604に記憶する。
なお、停止表示される絵柄の種類の情報は、大当たり種別カウンタC2の値に応じて定められる。この場合、各遊技結果に1対1で対応させて絵柄の態様が設定されていてもよく、各遊技結果に対して複数種類の絵柄の態様が設定されていてもよい。
ステップS402にて否定判定をした場合、すなわち抽選の結果が外れ結果である場合には、ステップS405に進む。ステップS405では、外れ結果用の停止結果設定処理を実行する。具体的には、今回の抽選結果にかかる遊技回において主表示ユニット81の主表示部D(詳しくは上側作動入球部用表示部DU又は下側作動入球部用表示部DL)に最終的に停止表示させる絵柄の態様の情報を、ROM603に予め記憶されている外れ結果用の停止結果テーブルから特定し、その特定した情報をRAM604に記憶する。この外れ結果用の停止結果テーブルには、主表示部Dに停止表示される絵柄の態様の種類が複数設定されており、ステップS406では、外れ結果の種類(例えば完全外れやリーチ外れ等)に応じた絵柄の態様の情報をRAM604に記憶する。
ステップS404又はステップS405の停止結果設定処理を実行した後は、ステップS406に進み変動表示時間の設定処理を行う。変動表示時間の設定処理においては先ず、図柄表示装置75にてリーチ表示が発生するか否かを判定する。具体的には、今回の遊技結果が大当たり結果である場合、大当たり結果でもない場合であっても実行エリアAEに格納されているリーチ乱数カウンタC3の値がリーチ発生に対応した値である場合には、リーチ表示の発生と判定をする。なお、リーチ乱数カウンタC3の値を用いたリーチ発生の有無の特定に際しては、ROM603のリーチ判定用テーブル記憶エリアに記憶されているリーチ判定用テーブルを参照する。
当たりリーチ表示に対応している場合には、ROM603の変動表示時間テーブル記憶エリアに記憶されている第1リーチ発生用変動表示時間テーブルを参照して、今回の変動種別カウンタCSの値に対応した変動表示時間情報を取得する。そして、その変動表示時間情報をRAM604の各種カウンタエリア604dに設けられた変動表示時間カウンタエリア(変動表示時間計測手段)にセットし、変動表示時間の設定処理を終了する。
外れリーチ表示に対応している場合には、ROM603の変動表示時間テーブル記憶エリアに記憶されている第2リーチ発生用変動表示時間テーブルを参照して、今回の変動種別カウンタCSの値に対応した変動表示時間情報を取得する。そして、続くステップS706にて、その変動表示時間情報をRAM604の各種カウンタエリア604dに設けられた変動表示時間カウンタエリア(変動表示時間計測手段)にセットし、変動表示時間の設定処理を終了する。
完全外れに対応している場合には、ROM603の変動表示時間テーブル記憶エリアに記憶されているリーチ非発生用変動表示時間テーブルを参照して、今回の変動種別カウンタCSの値に対応した変動表示時間情報を取得する。そして、続くステップS708にて、その変動表示時間情報をRAM604の各種カウンタエリア604dに設けられた変動表示時間カウンタエリア(変動表示時間計測手段)にセットし、変動表示時間の設定処理を終了する。
なお、リーチ非発生時における変動表示時間情報は、共通保留数CRNの数が多いほど変動表示時間が短くなるように設定されている。但し、これに限定されることはなく、例えば、共通保留数CRNの数に依存しない構成としてもよく、共通保留数CRNの数が少ないほど変動表示時間が短くなるように設定されていてもよい。また、第2始動保留記憶数RbNが「0」である場合には、第1始動保留記憶数RaNの数が多いほど変動表示時間が短くなり、第2始動保留記憶数RbNが「1」以上である場合には、第2始動保留記憶数RbNの数が多いほど変動表示時間が短くなるように設定されていてもよい。また、第2始動保留記憶数RbNが「0」である場合には、第1始動保留記憶数RaNの数が多いほど変動表示時間が短くなり、第2始動保留記憶数RbNが「1」以上である場合には、第2始動保留記憶数RbNの数が多いほど変動表示時間が長くなる又は各保留記憶数RaN,RbNに依存することなく一定となるように設定されていてもよい。
ステップS406にて変動表示時間の設定処理を実行した後は、ステップS407に進み変動開始コマンド及び種別コマンドを設定する。変動開始コマンドには、変動表示時間の情報が含まれる。ここで、上記のとおりリーチ非発生用変動表示時間テーブルを参照して取得される変動表示時間は、リーチ発生用変動表示時間テーブルを参照して取得される変動表示時間と異なっているため、変動開始コマンドにリーチ発生の有無の情報が含まれていなかったとしても、サブ側の制御装置である報知・演出制御装置143では変動表示時間の情報からリーチ発生の有無を特定することが可能である。この点、変動開始コマンドには、リーチ発生の有無を示す情報が含まれているとも言える。なお、変動開始コマンドにリーチ発生の有無を直接示す情報が含まれていてもよい。
種別コマンドには、遊技結果の情報が含まれる。つまり、種別コマンドには、遊技結果の情報として、16R確変大当たり結果Aの情報、16R確変大当たり結果Bの情報、16R通常大当たり結果の情報、外れ結果の情報の何れかが含まれる。
ステップS407にて設定された変動開始コマンド及び種別コマンドは、通常処理(図10)における外部出力処理(ステップS201)にて、報知・演出制御装置143に送信される。報知・演出制御装置143では、受信した変動開始コマンド及び種別コマンドに基づいて、その遊技回における演出の内容を決定し、その決定した演出の内容が実行されるように各種機器を制御する。この演出の内容としては、図柄表示装置75での図柄の変動表示態様が含まれており、この決定された図柄の変動表示態様は報知・演出制御装置143から表示制御装置620に表示内容コマンドとして出力される。表示制御装置620では、報知・演出制御装置143から受信した表示内容コマンドに基づいて、各遊技回に対応した図柄の変動表示が行われるように図柄表示装置75を表示制御する。
ステップS407の処理を実行した後はステップS408に進み、主表示部Dの上側作動入球部用表示部DU及び下側作動入球部用表示部DLの何れかにおいて絵柄の変動表示を開始させる。その後、本変動開始処理を終了する。
遊技回制御処理(図11)の説明に戻り、遊技回中(主表示部Dにおける上側作動入球部用表示部DU及び下側作動入球部用表示部DLの何れかが変動表示中又は確定表示中)である場合には、ステップS306〜ステップS309の遊技回進行用処理を実行する。遊技回進行用処理では、先ずステップS306にて、今回の遊技回の変動表示時間が経過したか否かを判定する。具体的には、RAM604の各種カウンタエリア604dに設けられた表示継続期間カウンタ(変動表示時間情報)の値が「0」となったか否かを判定する。当該変動表示時間情報の値は、上述したように、変動表示時間の設定処理においてセットされる。また、このセットされた変動表示時間情報の値は、タイマ割込み処理(図9)が起動される度に、1ディクリメントされる。
変動表示時間が経過していない場合には、ステップS310にて変動表示用処理を実行する。変動表示用処理では、主表示部Dの上側作動入球部用表示部DU又は下側作動入球部用表示部DLにおける表示態様を変更する。具体的には、変動表示用処理では、今回の遊技回に係る作動入球部用表示部が有するLEDが所定の周期で点灯及び消灯されていくように、また発光色が変化するように当該作動入球部用表示部DU,DLを表示制御(各表示用LEDの発光制御)する。その後、本遊技回制御処理を終了する。
表示継続時間が経過している場合には、ステップS308にて変動終了処理を実行する。変動終了処理では、現状実行されている遊技回を開始させる場合に実行された変動開始処理(図12)のステップS404及びS407のいずれかの処理においてRAM604に記憶した情報を特定し、その情報に対応した絵柄の態様が主表示部Dの作動入球部用表示部DU,DLにて表示されるように主表示ユニット81を表示制御する。
続くステップS309にて変動終了コマンドを設定した後に、本遊技回制御処理を終了する。ステップS309にて設定された変動終了コマンドは、通常処理(図10)におけるステップS201にて、報知・演出制御装置143に送信される。報知・演出制御装置143では、変動終了コマンドを受信することに基づいて、その遊技回における演出を終了させるための処理を実行する。また、当該変動終了コマンドは、報知・演出制御装置143を経由して表示制御装置620に送信され、表示制御装置620では当該変動終了コマンドを受信することにより、その遊技回における最終停止図柄の組み合わせを図柄表示装置75の表示画面75aに確定表示(最終停止表示)させる。なお、変動終了コマンドが送信されずに、報知・演出制御装置143や表示制御装置620にて独自に遊技回用の演出を終了させる構成としてもよい。
<遊技状態移行処理>
次に、ステップS204の遊技状態移行処理を図13〜図14のフローチャートを参照して説明する。
遊技状態移行処理においては先ず、ステップS501にて開閉実行モード中であるか否かを判定する。開閉実行モード中でない場合にはステップS502に進み、遊技回(1の遊技回の上側作動入球部用表示部DU又は下側作動入球部用表示部DLにおける絵柄の変動表示(詳しくは確定表示))が終了したタイミングか否かを判定する。遊技回が終了したタイミングでない場合には、そのまま本遊技状態移行処理を終了する。
遊技回が終了している場合には、より詳しくは変動表示が終了してから予め設定された停止表示期間(確定表示期間)が経過している場合には、ステップS503に進み、今回の遊技回の遊技結果(上記当否抽選の結果)が開閉実行モードへの移行に対応したものであるか否かを判定する。具体的には、RAM604に、16R確変大当たり結果A対応フラグ、16R確変大当たり結果B対応フラグ、16R通常大当たり結果対応フラグの何れかが格納されているか否かを判定する。上記各フラグのいずれもが格納されていない場合には、そのまま本遊技状態移行処理を終了する。
上記各フラグのいずれかが格納されている場合には、ステップS504にて開閉実行モードの開始処理を実行する。当該開始処理では、先ず開閉実行モードのオープニング用に可変入球装置65の大入賞口65aの開放を開始することなく当該可変入球装置65を待機させるためのオープニング用待機時間(開始用待機期間)を設定する。具体的には、RAM604の各種カウンタエリア604dに設けられた待機時間用カウンタエリアに、ROM603に予め記憶されているオープニング用の待機時間情報をセットする。
続くステップS505では、RAM604の各種カウンタエリア604dに設けられた開放数カウンタOCに「16」をセットする。開放数カウンタOCは、可変入球装置65(大入賞口65a)が開放された回数をカウントするためのカウンタである。
ステップS505の処理を実行した後はステップS506に進み、オープニングコマンドの設定処理を行う。この設定されたオープニングコマンドは、通常処理(図10)におけるステップS201にて、報知・演出制御装置143及び表示制御装置620に送信される。報知・演出制御装置143では、受信したオープニングコマンドに基づいて、開閉実行モードに対応した演出の内容を決定し、その決定した演出の内容が実行されるように各種機器を制御する。この演出の内容としては、図柄表示装置75における表示態様が含まれており、この決定された表示態様は報知・演出制御装置143から表示制御装置620に表示内容コマンドとして出力される。表示制御装置620では、主制御装置162から受信したオープニングコマンドや報知・演出制御装置143から受信した表示内容コマンドに基づいて、今回の開閉実行モードに対応した表示、例えば大当たりに対応する表示内容としてのキャラクタ等の動画表示、背景画像等の切り替えがなされるように図柄表示装置75の表示制御を実行する。
ステップS506のオープニングコマンド設定処理を実行した後はステップS507にて外部信号設定処理を実行し、本遊技状態移行処理を終了する。ステップS507の外部信号設定処理では、RAM604に、上記各種大当たり対応フラグのいずれかが格納されているか否かを判定し、いずれかのフラグが格納されている場合には、遊技ホール側の管理制御装置(ホールコンピュータHC)に大当たりが発生した旨を示す信号が出力され、当該管理制御装置においてパチンコ機10にて開閉実行モードへ移行したことを把握することができる。
ステップS501の説明に戻り、開閉実行モード中でない場合には当該ステップS508にて肯定判定をし、ステップS508に進む。ステップS508では、オープニング用の待機時間が経過したか否かを判定する。オープニング用の待機時間が経過していない場合には、そのまま本遊技状態移行処理を終了する。オープニング用の待機時間が経過している場合には、ステップS509にて大入賞口開閉処理を実行する。ここで、大入賞口開閉処理について、図14のフローチャートを参照しながら説明する。
<大入賞口開閉処理>
大入賞口開閉処理においては先ず、ステップS601にて可変入球装置65(大入賞口65a)が開放中であるか否かを判定する。具体的には、可変入球装置65の可変入球装置用駆動部65c(以下、可変入球駆動部65cという)の駆動状態に基づいてかかる判定を行う。大入賞口65aが開放中でない場合には、ステップS602にて開放数カウンタOCの値が「0」か否かを判定する。ステップS602にて肯定判定をした場合には、そのまま本大入賞口開閉処理を終了する。
ステップS602にて否定判定をした場合にはステップS603に進む。ステップS603では開放タイマカウンタTCの値が「0」か否かを判定する。開放タイマカウンタTCは、大入賞口65aの開放期間又はインターバル期間を把握する際に参照されるカウンタであり、タイマ割込み処理(図9参照)が実行される度にその値が「1」づつ減算される。ステップS603にて否定判定をした場合には、本大入賞口開閉処理を終了する。
開放数カウンタOCの値が「0」ではなく且つ開放タイマカウンタTCの値が「0」である場合には、ステップS604に進み、可変入球装置65(大入賞口65a)の開放処理を実行する。具体的には、大入賞口65aを開放すべく可変入球駆動部65cを駆動状態とする。
その後、可変入球装置65(大入賞口65a)対応の閉鎖条件の設定処理(開放時用設定処理)として、ステップS605及びステップS606の処理を実行する。具体的には、ステップS605にて開放タイマカウンタTCに「15000」(30secに相当)をセットし、続くステップS606にて入賞カウンタPCに「10」をセットする。
ステップS606の処理を実行した後は、ステップS607にて可変入球装置65(大入賞口65a)が開放されたことを示す開放コマンド設定して、本大入賞口開閉処理を終了する。この設定された開放コマンドは、通常処理(図10参照)におけるステップS201にて、報知・演出制御装置143に送信される。報知・演出制御装置143では、上記受信した開放コマンドに基づいて、開放に対応した演出の内容を決定し、その決定した演出の内容が実行されるように各種機器を制御する。
ステップS601の説明に戻り、当該ステップS601にて可変入球装置65(大入賞口65a)が開放中であると判定した場合にはステップS608に進み、開放タイマカウンタTCの値が「0」か否かを判定する。開放タイマカウンタTCの値が「0」でない場合にはステップS609に進み、大入賞口65aに遊技球が入賞したか否かを可変入球装置65に配設された検知センサからの検知信号に基づいて判定する。
入賞が発生している場合には、ステップS610にて入賞コマンドの出力処理を実行する。当該入賞コマンドは、報知・演出制御装置143に出力され、当該入賞コマンドにより例えば図柄表示装置75の表示画面75aにて実行される開閉実行モード中の演出が変化する構成となっている。
ステップS610にてコマンドの出力処理を実行した後は、ステップS611に進む。ステップS611では入賞カウンタPCの値を1ディクリメントし、続くステップS612にて入賞カウンタPCの値が「0」か否かを判定し、「0」でない場合にはそのまま本大入賞口開閉処理を終了する。
ステップS612にて肯定判定をした場合、すなわち入賞カウンタPCの値が「0」である場合、又はステップS608にて肯定判定をした場合(すなわち開放タイマカウンタTCの値が「0」であると判定した場合)には、大入賞口閉鎖条件が成立したことを意味する。この場合にはステップS613にて可変入球装置65(大入賞口65a)を閉鎖すべく可変入球駆動部65cを非駆動状態とする。
続くステップS614では開放数カウンタOCの更新処理を実行する。具体的には、開放数カウンタOCの値が「0」でない場合には同開放数カウンタOCを1ディクリメントするとともに開放数カウンタOCの値が「0」である場合には同開放数カウンタOCの値を「0」のまま維持する。
その後、ステップS615では更新された開放数カウンタOCの値が「0」であるか否かを判定する。ステップS615にて否定判定をした場合にはステップS616に進み、開放タイマカウンタTCに「1000」(2.0secに相当)をセットする。
ステップS616の処理を実行した後は、ステップS617にて閉鎖コマンドを設定し、本大入賞口開閉処理を終了する。この設定された閉鎖コマンドは、通常処理(図10)におけるステップS201にて、報知・演出制御装置143に送信される。報知・演出制御装置143では、受信した閉鎖コマンドに基づいて当該閉鎖コマンドに対応した演出の内容を決定し、その決定した演出の内容が実行されるように各種機器を制御する。
ステップS615の説明に戻り、当該ステップS615にて、開放数カウンタOCの値が「0」であると判定した場合には、ステップS618に進む。ステップS618では、エンディングの開始処理を実行する。当該開始処理では、開閉実行モードのエンディング用に次の遊技回を開始することなく待機するためのエンディング用待機時間を設定する。具体的には、RAM604の各種カウンタエリア604dに設けられた待機時間用カウンタエリアに、ROM603に予め記憶されているエンディング用の待機時間情報をセットする。
その後、ステップS619にて、エンディングコマンドを設定した後に、本大入賞口開閉処理を終了する。この設定されたエンディングコマンドは、通常処理(図10)におけるステップS201にて、報知・演出制御装置143に送信される。
遊技状態移行処理(図13)の説明に戻り、ステップS509にて大入賞口開閉処理を実行した後に、ステップS510にて開放数カウンタOCの値が「0」か否かを判定し、ステップS511にてエンディング用の待機時間が経過したか否かを判定する。開放数カウンタOCの値が「0」でない場合又はエンディング用の待機時間が経過していない場合には、そのまま本遊技状態移行処理を終了する。
一方、開放数カウンタOCの値が「0」であり、且つエンディング用の待機時間が経過している場合には、ステップS512にて、開閉実行モード終了時の移行処理を実行した後、本遊技状態移行処理を終了する。開閉実行モード終了時の移行処理においては、先ず今回の開閉実行モードへの移行契機となった大当たり結果に種別を特定し、その種類に応じた処理を実行する。
16R確変大当たり結果Aである場合には、RAM604の各種フラグ格納エリア604eに高確率モードフラグ及び高頻度サポートモードフラグを格納する。これにより、以降は通常大当たり結果となるまで高確率モード且つ高頻度サポートモード対応の高確遊技状態となる。
16R確変大当たり結果Bである場合には、RAM604の各種フラグ格納エリア604eに高確率モードフラグを格納する。これにより、以降は通常大当たり結果となるまで高確率モードが継続されることとなる。
16R通常大当たり結果である場合にはRAM604の各種フラグ格納エリア604eに高頻度サポートモードフラグを格納し、各種カウンタエリア604dに設けられた遊技回数カウンタGCに「100」をセットする。遊技回数カウンタGCは遊技回が行われるごとに1ずつ減算される。以降は、遊技回数カウンタGCが「0」になるまで高頻度サポートモードに維持される。
このように、遊技を有利に進めるには作動入球部62,63への入球に基づく抽選にて大当たり結果となる必要がある。つまり、作動入球部62,63への入球頻度を高めることができれば遊技者は遊技を有利に進めることが可能となり、作動入球部62,63への入球頻度が低くなれば必然的に大当たり結果となる機会が減って遊技を有利に進めることが困難になる。
パチンコ機10においては作動入球部62,63への入球確率が所定の範囲に収まるように設計されており、遊技者及び遊技ホールの一方にとって過度に有利になったり不利になったりするような偏りの発生が抑えられている。しかしながら、例えば製造誤差が大きくなったり、輸送時の衝撃等の影響が遊技領域PEに配設された遊技釘69等の遊技部品に及んだりすることで、意図せずして上記偏りが大きくなる可能性を否定できない。また、パチンコ機10が遊技ホールに設置された後は、清掃等のメンテナンス作業を行われる場合があり、作業者が遊技領域PEにアクセスした際に遊技釘69等が変形することで入球確率が変化する可能性についても否定できない。
そもそも、遊技機メーカにおいては入球確率が予め設定された範囲に収まるように設計されており、上述した事情等によって入球確率が大きく変化した場合には遊技ホール及び遊技者の一方にとって過度に不利な状態となり得る。このような偏りが大きくなることは、遊技機の設置や利用を促進する上で妨げとなるため好ましくない。
本実施の形態においては、このような不都合の発生を抑える工夫がなされていることを特徴の1つとしている。具体的には、入球確率の振れ幅に応じて入球確率に係る報知を行うことを特徴の1つとしている。以下、図15のフローチャートを参照して、主制御装置162のMPU602にて通常処理の一環として実行されるステップS207の入球確率報知用処理について説明する。
<入球確率報知用処理>
図15に示すように、入球確率報知用処理においては先ずステップS701にてRAM604の各種フラグ格納エリア604eに監視フラグが格納されているか否かを判定する。この監視フラグについては、入球監視を行う状況下となっている場合に格納され、入球監視を行わない状況下となっている場合に消去されるフラグである。ステップS701にて否定判定をした場合には、ステップS702にて監視開始用処理を実行した後に、本入球確率報知用処理を終了する。
<監視開始用処理>
図16のフローチャートに示すように、監視開始用処理においては先ず、ステップS801にて開閉実行モード中であるか否かを判定する。開閉実行モード中である場合には、そのまま本開始用処理を終了する。つまり、本実施の形態においては開閉実行モード中は監視処理が開始されることが回避されている。
ステップS801にて否定判定をした場合にはステップS802に進む。ステップS802では遊技が行われているか否かを判定する。遊技が行われている場合には、遊技領域PEへ発射された遊技球が上記回収通路を通じて排出されることとなる。つまり、遊技球の排出の有無に基づいて遊技が行われているか否かを把握することができる。そこで、ステップS802の処理では、検知センサ151fからの検知情報に基づいて遊技球の排出が発生したか否かを判定する。
ステップS801にて否定判定し且つステップS802にて肯定判定をした場合にはステップS803に進む。ステップS803では高頻度サポートモード中であるか否かを判定する。ステップS803にて否定判定をした場合には、ステップS804に進み、RAM604の各種カウンタエリア604dに設けられた排出数カウンタOC1,OC2の更新処理を行う。具体的には、排出数カウンタOC1,OC2を各々1ずつ加算する。これら排出数カウンタOC1,OC2は低頻度サポートモード中の遊技球の排出数(遊技領域PEに発射された遊技球の数)をカウントするカウント手段である。
ステップS803にて肯定判定をした場合にはステップS805に進み、RAM604の各種カウンタエリア604dに設けられた排出数カウンタOC3,OC4の更新処理を行う。具体的には、排出数カウンタOC3,OC4を各々1ずつ加算する。これら排出数カウンタOC3,OC4は低頻度サポートモード中の遊技球の排出数(遊技領域PEに発射された遊技球の数)をカウントするカウント手段である。
ステップS804又はステップS805の更新処理を実行した後はステップS806に進み、RAM604の各種フラグ格納エリア604eに上記監視フラグをセットして、本監視開始用処理を終了する。
再び図15を参照し、ステップS701にて肯定判定をした場合、すなわちRAM604の各種フラグ格納エリア604eに監視フラグが格納されている場合には、ステップS703に進む。ステップS703では開閉実行モード中であるか否かを判定する。ステップS703にて否定判定をした場合にはステップS704に進む。ステップS704では高頻度サポートモード中であるか否かを判定する。ステップS704にて否定判定をした場合にはステップS705に進み、低頻度サポートモード対応処理を実行する。ここで、図17のフローチャートを参照して低頻度サポートモード対応処理について説明する。
<低頻度サポートモード対応処理>
低頻度サポートモード対応処理では、先ずステップS901にて、検知センサ151fからの検知情報に基づき遊技領域PEから遊技球が排出されたか否かを判定する。ステップS901にて肯定判定をした場合にはステップS902に進み排出数カウンタOC1,OC2の更新処理を実行する。具体的には排出数カウンタOC1,OC2を1ずつ加算する。排出数カウンタOC1,OC2は遊技領域PEへ発射された(流入又は到達した)遊技球の数を把握するためのカウンタである。
ステップS902の更新処理を実行した後、又はステップS901にて否定判定をした場合には、ステップS903に進む。ステップS903では、検知センサ151b及び検知センサ151cからの検知情報に基づいて作動入球部62,63への入球が発生したか否かを判定する。ステップS803にて肯定判定をした場合にはステップS904に進みRAM604の各種カウンタエリア604dに設けられた入球数カウンタPC1,PC2の更新処理を実行する。具体的には入球数カウンタPC1,PC2を1ずつ加算する。これら入球数カウンタPC1,PC2は作動入球部62,63へ入球した遊技球の数を把握するためのカウンタである。
ステップS904の更新処理を実行した後、又はステップS903にて否定判定をした場合には、ステップS905に進む。ステップS905では、特殊報知を開始するタイミングであるか否かを判定する。本実施の形態においては、上述した入球確率の報知として、比較的短いスパンで比較的少ない情報(サンプル)に基づいて報知を行う通常報知と、比較的長いスパンで比較的多い情報(サンプル)に基づいて報知を行う特殊報知とが設けられている。通常報知と特殊報知とを比較した場合には、後者の方がばらつき少なくなって精度が高くなりやすい。以上の理由から、2種の報知が重複し得る場合には通常報知よりも特殊報知のほうが優先されるように構成されている。
ステップS905にて否定判定をした場合、すなわち特殊報知の開始タイミングではないと判定した場合には、通常報知用の各種処理(ステップS906〜ステップS910)を実行する。なお、特殊報知の開始条件については後述する。
通常報知用の処理においては先ずステップS906にて入球数カウンタPC1が「20」になっているか否かを判定する。つまり、作動入球部62,63への入球数が20個に到達したか否かを判定する。本実施の形態における通常報知は入球数が20個に到達する都度実行される定期報知である。ステップS906にて否定判定をした場合には、そのまま本低頻度サポートモード対応処理を終了する。
ステップS905にて肯定判定をした場合にはステップS907に進む。ステップS907では第1種入球確率算出処理を実行する。具体的には排出数カウンタOC1と入球数カウンタPC1とに基づいて入球確率を算出する。ステップS907の算出処理を実行した後はステップS908に進む。ステップS908では低頻度用設定値比較処理を実行する。具体的にはROM603の各種数値情報記憶エリア603dに記憶されている低頻度用設定値と、ステップS907にて算出した確率との比較処理を行う。続くステップS909ではステップS908の比較結果に基づいて通常報知態様の決定処理を行う。
その後、ステップS910にて通常報知開始処理を行う。具体的には、低頻度サポートモード対応の通常報知用コマンドを設定する。ここで設定されたコマンドは、通常処理(図10)の外部出力処理にて報知・演出制御装置143に出力される。報知・演出制御装置143では当該コマンドに基づいて通常報知を行うための処理を実行する。
ステップS910の開始用処理を実行した後は、ステップS911にて入球数カウンタPC1を「0」クリアし、ステップS912にて排出数カウンタOC1を「0」クリアして本低頻度サポートモード対応処理を終了する。
ステップS905の説明に戻り、当該ステップS905にて肯定判定をした場合、すなわち特殊報知の開始タイミングである場合には、ステップS913に進む。ステップS913では特殊報知の実行条件が成立したか否かを判定する。ステップS913にて否定判定をした場合にはそのまま本低頻度サポートモード対応処理を終了する。
ここで、ステップS905及びステップS913の各判定処理について補足説明する。本実施の形態における主制御装置162にはリアルタイムクロック(RTC)がもうけられており、特殊報知については所定の時刻となった場合に実行される構成となっている。例えば、遊技機が起動していることを前提として、9時,10時,11時・・・23時等、1時間毎に特殊報知の開始タイミングとなるように構成されている。但し、既に説明したように通常報知と比較して特殊報知が実行の方が参照されるデータの数が多くなることで精度が高くなるように構成されている。そこで、ステップS913に示すように特殊報知おいては少なくとも入球数カウンタPC2の値が「20」よりも多いことが実行条件となるように設定されている。
特殊報知の開始タイミングとなり且つ特殊報知の実行条件が成立している場合には特殊報知用の処理(ステップS914〜ステップS917)を実行する。特殊報知用処理においては先ず、ステップS914にて第2種入球確率算出処理を実行する。具体的には排出数カウンタOC2と入球数カウンタPC2とに基づいて入球確率を算出する。ステップS914の算出処理を実行した後はステップS915に進む。ステップS915では低頻度用設定値比較処理を実行する。具体的にはROM603の各種数値情報記憶エリア603dに記憶されている低頻度用設定値と、ステップS914にて算出した確率との比較処理を行う。続くステップS916ではステップS915の比較結果に基づいて特殊報知態様の決定処理を行う。
その後、ステップS917にて特殊報知開始処理を行う。具体的には、低頻度サポートモード対応の特殊報知用コマンドを設定する。ここで設定されたコマンドは、通常処理(図10)の外部出力処理にて報知・演出制御装置143に出力される。報知・演出制御装置143では当該コマンドに基づいて特殊報知を行うための処理を実行する。
ステップS917の開始用処理を実行した後は、ステップS911にて入球数カウンタPC1を「0」クリアし、ステップS912にて排出数カウンタOC1を「0」クリアして本低頻度サポートモード対応処理を終了する。
ここで、図18を参照して通常報知及び特殊報知の態様について説明する。図18(a)は低頻度サポートモード中の通常報知の態様を示す概略図、図18(b)は低頻度サポートモード中の特殊報知の態様を示す概略図である。
本実施の形態に示すパチンコ機10においては、250個の遊技球を遊技領域PE(詳しくは左ルート)へ向けて発射した場合には、およそ20個の遊技球が作動入球部62,63へ入球するように構成されている。つまり、作動入球部62,63への入球確率は、20/250(中央値)となっている。ここで、ROM603の各種数値情報記憶エリア603dには、この中央値を基準に製造等の誤差を含めた範囲として下限値18/250(7.2/100)及び上限値22/250(8.8/100)が設定されている。
算出された実際の入球確率が下限値(7.2/100)よりも低い場合には、通常報知として表示画面75aの保留表示領域NEに青色のエフェクトが付与されることとなる。つまり、青色のエフェクトが表示されている場合には、少なくとも直近の入球確率が基準となる範囲(下限値)を下回っていることが示唆されることとなる。
算出された実際の入球確率が下限値(7.2/100)と上限値(8.8/100)との間に収まっている場合には、通常報知として表示画面75aの保留表示領域NEに緑色のエフェクトが付与されることとなる。つまり、緑色のエフェクトが表示されている場合には、少なくとも直近の入球確率は基準となる範囲内に収まっていることが示唆されることとなる。
算出された実際の入球確率が上限値(8.8/100)よりも高い場合には、通常報知として表示画面75aの保留表示領域NEに赤色のエフェクトが付与されることとなる。つまり、赤色のエフェクトが表示されている場合には、少なくとも直近の入球確率が基準となる範囲(上限値)を上回っていることが示唆されることとなる。
青色のエフェクトが赤色のエフェクトよりも多く発生した場合には遊技者にとって不利な状態である可能性が高く、赤色のエフェクトの発生が青色のエフェクトよりも多く発生した場合には遊技者にとって不利な状態である可能性が高くなる。つまり、都度表示されるエフェクトを確認することによって、有利不利の状態を把握することが可能となる。
図18(b)に示すように、特殊報知における報知態様及び参照される上限値及び下限値については通常報知の場合と基本的に共通となっており、表示画面75aにキャラクタ及びメッセージの表示が追加されている点で相違している。
算出された実際の入球確率が下限値(7.2/100)よりも低い場合には、表示画面75aの保留表示領域NEに青色のエフェクトが付与され、これに併せて当該保留表示領域NEに女の子を模したキャラクタが表示される。そして、このキャラクタのセリフを模して「ガンバレ」のメッセージが表示されることとなる。
算出された実際の入球確率が下限値(7.2/100)と上限値(8.8/100)との間に収まっている場合には、表示画面75aの保留表示領域NEに緑色のエフェクトが付与され、これに併せて上記キャラクタが表示される。そして、このキャラクタのセリフを模して「その調子」のメッセージが表示されることとなる。
算出された実際の入球確率が上限値(8.8/100)よりも高い場合には、表示画面75aの保留表示領域NEに赤色のエフェクトが付与され、これに併せて上記キャラクタが表示される。そして、このキャラクタを模して「絶好調」のメッセージが表示されることとなる。
以上詳述したように、キャラクタの有無によって通常報知と特殊報知とが一定の関係性を担保しながら差別化され、更にはそのセリフを参照することにより、有利不利のどちら側に偏っているかを把握することが可能となっている。
なお、本実施の形態においては、通常報知用の比較処理(ステップS908)にて参照される設定値と、特殊報知用の比較処理(ステップS915)にて参照される設定値とを統一する構成としたが、必ずしもこれに限定されるものではなく、通常報知用の比較処理にて参照される設定値と、特殊報知用の比較処理にて参照される設定値とを個別に設定することも可能である。特殊報知においては、入球確率を算出する際に参照するデータ(サンプル)の量が増えることで精度が高くなる点に着目すれば、例えば特殊報知に係る設定値を通常報知に係る設定値よりもシビアにすることも可能である。
再び図15のステップS704の説明に戻り、当該ステップS704にて肯定判定をした場合、すなわち高頻度サポートモード中であると判定した場合には、ステップS710の高頻度サポートモード対応処理を実行した後、本入球確率報知用処理を終了する。ここで、図19を参照して高頻度サポートモード対応処理について説明する。
<高頻度サポートモード対応処理>
高頻度サポートモード対応処理では、先ずステップS1001にて、検知センサ151fからの検知情報に基づき遊技領域PEから遊技球が排出されたか否かを判定する。ステップS1001にて肯定判定をした場合にはステップS1002に進み排出数カウンタOC3,OC4の更新処理を実行する。具体的には排出数カウンタOC3,OC4を1ずつ加算する。排出数カウンタOC3,OC4は遊技領域PEへ発射された(流入又は到達した)遊技球の数を把握するためのカウンタである。
ステップS1002の更新処理を実行した後、又はステップS1001にて否定判定をした場合には、ステップS1003に進む。ステップS1003では、検知センサ151b及び検知センサ151cからの検知情報に基づいて作動入球部62,63への入球が発生したか否かを判定する。ステップS803にて肯定判定をした場合にはステップS1004に進みRAM604の各種カウンタエリア604dに設けられた入球数カウンタPC3,PC4の更新処理を実行する。具体的には入球数カウンタPC3,PC4を1ずつ加算する。これら入球数カウンタPC3,PC4は作動入球部62,63へ入球した遊技球の数を把握するためのカウンタである。
ステップS1004の更新処理を実行した後、又はステップS1003にて否定判定をした場合には、ステップS1005に進む。ステップS1005では、特殊報知を開始するタイミングであるか否かを判定する。本実施の形態においては、上述した入球確率の報知として、比較的短いスパンで比較的少ない情報(サンプル)に基づいて報知を行う通常報知と、比較的長いスパンで比較的多い情報(サンプル)に基づいて報知を行う特殊報知とが設けられている。通常報知と特殊報知とを比較した場合には、後者の方がばらつき少なくなって精度が高くなりやすい。以上の理由から、2種の報知が重複し得る場合には、通常報知よりも特殊報知のほうが優先的に実行されるように構成されている。
ステップS1005にて否定判定をした場合、すなわち特殊報知の開始タイミングではないと判定した場合には、通常報知用の各種処理(ステップS1006〜ステップS1010)を実行する。なお、特殊報知の開始条件については後述する。
通常報知用の処理においては先ずステップS1006にて入球数カウンタPC3が「20」になっているか否かを判定する。つまり、作動入球部62,63への入球数が20個に到達したか否かを判定する。本実施の形態における通常報知は入球数が20個に到達する都度実行される定期報知である。ステップS1006にて否定判定をした場合には、そのまま本低頻度サポートモード対応処理を終了する。
ステップS1005にて肯定判定をした場合にはステップS1007に進む。ステップS1007では第3種入球確率算出処理を実行する。具体的には排出数カウンタOC3と入球数カウンタPC3とに基づいて入球確率を算出する。ステップS1007の算出処理を実行した後はステップS1008に進む。ステップS1008では低頻度用設定値比較処理を実行する。具体的にはROM603の各種数値情報記憶エリア603dに記憶されている高頻度用設定値と、ステップS1007にて算出した確率との比較処理を行う。続くステップS1009ではステップS1008の比較結果に基づいて通常報知態様の決定処理を行う。
その後、ステップS1010にて通常報知開始処理を行う。具体的には、低頻度サポートモード対応の通常報知用コマンドを設定する。ここで設定されたコマンドは、通常処理(図10)の外部出力処理にて報知・演出制御装置143に出力される。報知・演出制御装置143では当該コマンドに基づいて通常報知を行うための処理を実行する。
ステップS1010の開始用処理を実行した後は、ステップS1011にて入球数カウンタPC3を「0」クリアし、ステップS1012にて排出数カウンタOC3を「0」クリアして本低頻度サポートモード対応処理を終了する。
ステップS1005の説明に戻り、当該ステップS1005にて肯定判定をした場合、すなわち特殊報知の開始タイミングである場合には、ステップS1013に進む。ステップS1013では特殊報知の実行条件が成立したか否かを判定する。ステップS1013にて否定判定をした場合にはそのまま本低頻度サポートモード対応処理を終了する。
ここで、ステップS1005及びステップS1013の各判定処理について補足説明する。本実施の形態における主制御装置162にはリアルタイムクロック(RTC)がもうけられており、特殊報知については所定の時刻となった場合に実行される構成となっている。例えば、遊技機が起動していることを前提として、9時,10時,11時・・・23時等、1時間毎に特殊報知の開始タイミングとなるように構成されている。但し、既に説明したように通常報知と比較して特殊報知が実行の方が参照されるデータの数が多くなることで精度が高くなるように構成されている。そこで、ステップS1013に示すように特殊報知おいては少なくとも入球数カウンタPC4の値が「20」よりも多いことが実行条件となるように設定されている。
特殊報知の開始タイミングとなり且つ特殊報知の実行条件が成立している場合には特殊報知用の処理(ステップS1014〜ステップS1017)を実行する。特殊報知用処理においては先ず、ステップS1014にて第4種入球確率算出処理を実行する。具体的には排出数カウンタOC4と入球数カウンタPC4とに基づいて入球確率を算出する。ステップS1014の算出処理を実行した後はステップS1015に進む。ステップS1015では低頻度用設定値比較処理を実行する。具体的にはROM603の各種数値情報記憶エリア603dに記憶されている低頻度用設定値と、ステップS1014にて算出した確率との比較処理を行う。続くステップS1016ではステップS1015の比較結果に基づいて特殊報知態様の決定処理を行う。
その後、ステップS1017にて通常報知開始処理を行う。具体的には、低頻度サポートモード対応の特殊報知用コマンドを設定する。ここで設定されたコマンドは、通常処理(図10)の外部出力処理にて報知・演出制御装置143に出力される。報知・演出制御装置143では当該コマンドに基づいて特殊報知を行うための処理を実行する。
ステップS1017の開始用処理を実行した後は、ステップS1011にて入球数カウンタPC3を「0」クリアし、ステップS1012にて排出数カウンタOC3を「0」クリアして本低頻度サポートモード対応処理を終了する。
ここで、図20を参照して通常報知及び特殊報知の態様について説明する。図20(a)は高頻度サポートモード中の通常報知の態様を示す概略図、図20(b)は高頻度サポートモード中の特殊報知の態様を示す概略図である。
本実施の形態に示すパチンコ機10においては、250個の遊技球を遊技領域PE(詳しくは右ルート)へ向けて発射した場合には、およそ33個の遊技球が作動入球部62,63へ入球するように構成されている。つまり、作動入球部62,63への入球確率は、80/250(中央値)となっている。ここで、ROM603の各種数値情報記憶エリア603dには、この中央値を基準に製造等の誤差を含めた範囲として下限値75/250(30/100)及び上限値85/250(34/100)が設定されている。
算出された実際の入球確率が下限値(30/100)よりも低い場合には、通常報知として表示画面75aの保留表示領域NEに青色のエフェクトが付与されることとなる。つまり、青色のエフェクトが表示されている場合には、少なくとも直近の入球確率が基準となる範囲(下限値)を下回っていることが示唆されることとなる。
算出された実際の入球確率が下限値(30/100)と上限値(34/100)との間に収まっている場合には、通常報知として表示画面75aの保留表示領域NEに緑色のエフェクトが付与されることとなる。つまり、緑色のエフェクトが表示されている場合には、少なくとも直近の入球確率は基準となる範囲内に収まっていることが示唆されることとなる。
算出された実際の入球確率が上限値(34/100)よりも高い場合には、通常報知として表示画面75aの保留表示領域NEに赤色のエフェクトが付与されることとなる。つまり、赤色のエフェクトが表示されている場合には、少なくとも直近の入球確率が基準となる範囲(上限値)を上回っていることが示唆されることとなる。
青色のエフェクトが赤色のエフェクトよりも多く発生した場合には遊技者にとって不利な状態である可能性が高く、赤色のエフェクトの発生が青色のエフェクトよりも多く発生した場合には遊技者にとって不利な状態である可能性が高くなる。つまり、都度表示されるエフェクトを確認することによって、有利不利の状態を把握することが可能となる。
図20(b)に示すように、特殊報知における報知態様及び参照される上限値及び下限値については通常報知の場合と基本的に共通となっており、表示画面75aにキャラクタ及びメッセージの表示が追加されている点で相違している。
算出された実際の入球確率が下限値(30/100)よりも低い場合には、表示画面75aの保留表示領域NEに青色のエフェクトが付与され、これに併せて当該保留表示領域NEに女の子を模したキャラクタが表示される。そして、このキャラクタのセリフを模して「ガンバレ」のメッセージが表示されることとなる。
算出された実際の入球確率が下限値(30/100)と上限値(34/100)との間に収まっている場合には、表示画面75aの保留表示領域NEに緑色のエフェクトが付与され、これに併せて上記キャラクタが表示される。そして、このキャラクタのセリフを模して「その調子」のメッセージが表示されることとなる。
算出された実際の入球確率が上限値(34/100)よりも高い場合には、表示画面75aの保留表示領域NEに赤色のエフェクトが付与され、これに併せて上記キャラクタが表示される。そして、このキャラクタを模して「絶好調」のメッセージが表示されることとなる。
以上詳述したように、キャラクタの有無によって通常報知と特殊報知とが一定の関係性を担保しながら差別化され、更にはそのセリフを参照することにより、有利不利のどちら側に偏っているかを把握することが可能となっている。
なお、本実施の形態においては、通常報知用の比較処理(ステップS1008)にて参照される設定値と、特殊報知用の比較処理(ステップS1015)にて参照される設定値とを統一する構成としたが、必ずしもこれに限定されるものではなく、通常報知用の比較処理にて参照される設定値と、特殊報知用の比較処理にて参照される設定値とを個別に設定することも可能である。特殊報知においては、入球確率を算出する際に参照するデータ(サンプル)の量が増えることで精度が高くなる点に着目すれば、例えば特殊報知に係る設定値を通常報知に係る設定値よりもシビアにすることも可能である。
再び図15に示す入球確率報知用処理の説明に戻り、ステップS705の低頻度サポートモード対応処理を実行した後は、ステップS706に進む。ステップS706では所定期間(本実施の形態においては10分)に亘って遊技が行われていないかどうかを判定する。具体的には、検知センサ151fからの検知情報に基づいて、所定期間に亘って遊技領域PEからの遊技球の排出が行われていないかどうかを監視することにより、遊技が行われているかどうかを判定する。
ステップS706にて否定判定をした場合、すなわち遊技が行われている場合には、そのまま本報知用処理を終了する。一方、ステップS706にて肯定判定をした場合、すなわち所定期間に亘って遊技が行われていない場合には、ステップS707に進む。ステップS707ではRAM604の各種フラグ格納エリア604eに格納されている監視フラグを消去する。そして、続くステップS708にて入球数カウンタPC1〜PC4をクリアし、ステップS709にて排出数カウンタOC1〜OC4をクリアした後、本入球確率報知用処理を終了する。つまり、低頻度サポートモードとなっている状況下にて遊技が行われることなく所定期間が経過した場合には、入球確率用のサンプルデータが消去される構成となっている。
因みに、ステップS710の高頻度サポートモード対応処理を実行した後は、ステップS706〜ステップS709の各種処理が回避されることとなる。つまり、高頻度サポートモード中は、サンプルデータが保持される。故に、高頻度サポートモード中に離席等した場合には、例え遊技を中断したとしても上記サンプルデータが消去されることがない。
ステップS703の説明に戻り、当該ステップS703にて肯定判定をした場合、すなわち開閉実行モード中であると判定した場合には、ステップS711に進む。ステップS711にて監視規制処理を実行した後、本入球確率報知用処理を終了する。監視規制処理では、開閉実行モードとなっている間は、各種カウンタの値が更新されないように規制するとともに上記通常報知及び特殊報知が行われないように規制する処理を行う。
なお、本実施の形態においては、入球確率そのものを報知するのではない点に着目すれば、ステップS207に示した入球確率報知用処理を入球状況(入球状態)報知用処理と称することも可能である。
報知・演出制御装置143においては、主制御装置162から報知用コマンドを受信することにより、当該コマンドに応じて通常報知又は特殊報知を開始する。一方、それら開始した通常報知及び特殊報知の終了タイミングについては報知・演出制御装置143自身によって決定される構成となっている。ここで、報知・演出制御装置143のMPU612にて実行される報知用制御処理について説明する。
<報知用制御処理>
報知用制御処理においては先ず、ステップS1101にて特殊報知を実行している最中であるか否かを判定する。ステップS1101にて否定判定をした場合には、ステップS1102に進む。ステップS1102では通常報知を実行している最中であるか否かを判定する。なお、報知・演出制御装置143においては、通常報知を開始する際にRAM614の各種フラグ格納エリア614aに通常報知用フラグが格納され、特殊報知を開始する際にRAM614の各種フラグ格納エリア614aに特殊報知用フラグが格納されるように構成され、これら通常報知用フラグ及び特殊報知用フラグの何れかが格納されていることに基づいて通常報知/特殊報知を継続するように構成されている。ステップS1101及びステップS1102の各判定処理においては、各種フラグ格納エリア614aにおける通常報知用フラグ及び特殊報知用フラグの有無に基づいて上記各判定を行う。
ステップS1101及びステップS1102にて否定判定をした場合には、ステップS1103に進む。ステップS1103では主制御装置162から報知用コマンドを受信しているか否かを判定する。ステップS1103に否定判定をした場合にはそのまま本報知用制御処理を終了する。ステップS1103にて肯定判定をした場合にはステップS1104に進む。ステップS1104では報知開始用処理を実行した後、本報知用制御処理を終了する。
ここで、主制御装置162から受信した報知用コマンドには、特殊報知及び通常報知を識別する情報が付与されている。ステップS1104の処理では、今回の報知用コマンドが何れの報知態様に対応しているかを特定して、その特定した報知態様に応じて特殊報知又は通常報知を開始する。具体的には、受信した報知用コマンドに応じて表示制御装置620に特殊報知開始用コマンド又は通常報知開始用コマンドを送信する。そして、今回開始した報知態様に対応する報知用フラグを各種フラグ格納エリア614aに格納する。このようにして開始された通常報知及び特殊報知については、後述する終了条件が成立するまで継続されることとなる。
ステップS1102の説明に戻り、通常報知を実行している最中であると判定した場合には、ステップS1105に進む。ステップS1105では新たに報知用コマンドを受信したか否かを判定する。ステップS1105にて肯定判定をした場合には、受信した報知用コマンドに応じて報知内容を更新するための処理を行う。
具体的には、今回受信した報知用コマンドが通常報知に対応している場合には、通常報知を更新する処理を行う。具体的には、表示制御装置620に、通常報知の更新に対応した報知更新用コマンドを送信する。これにより、表示画面75aに表示されているエフェクトについても更新されることとなる。この場合には、各種フラグ格納エリア614aに格納されている通常報知用フラグがそのまま維持されることとなる。
ここで、エフェクトが更新される場合には、エフェクト表示→フラッシュ表示→エフェクト表示となるように間にフラッシュ表示が介在する。これにより、更新が発生した旨を明示する構成となっている。なお、例えば先行する報知の態様と更新後の報知の態様とが一致する場合であっても、上記フラッシュの発生により、更新生じた旨が明示される。
一方、今回受信した報知用コマンドが特殊報知に対応している場合には、通常報知→特殊報知に切り替える処理を行う。具体的には、各種フラグ格納エリア614aに格納されている通常報知用フラグを消去し、新たに特殊報知用フラグを格納する。そして、表示制御装置620には、特殊報知への切り替えに対応した報知更新用コマンドを送信する。これにより、表示画面75aには上記キャラクタ及びメッセージが追加表示されることとなる。このように、特殊報知が実行される場合には通常報知よりも当該特殊報知が優先され、報知内容についても上書きされることとなる。
ステップS1105にて否定判定をした場合、すなわち通常報知を実行している最中に新たに報知用コマンドを受信していないと判定した場合には、ステップS1107に進む。ステップS1107では通常報知の終了条件が成立しているか否かを判定する。ステップS1107にて否定判定をした場合にはそのまま本報知用制御処理を終了する。一方、ステップS1107にて肯定判定をした場合にはステップS1108にて通常報知終了用処理を実行した後、本報知用制御処理を終了する。
通常報知終了用処理では、表示制御装置620に通常報知終了コマンドを送信し、各種フラグ格納エリア614aに格納されている通常報知用フラグを消去する。これにより、表示画面75aに表示されていたエフェクトが非表示となる。
本実施の形態においては、通常報知の終了条件が複数設定されており、それら終了条件の何れかに該当した場合には通常報知が終了されることとなる。ここで、図22の概略図を参照して、通常報知の終了条件について補足説明する。
通常報知の終了条件については、現在のサポートモードに応じて一部相違する構成となっている。そこで、先ず低頻度サポートモード中の終了条件について説明する。低頻度サポートモード中に通常報知が行われている状況下においては、通常報知が行われている遊技回に後続の保留情報が存在していない場合に、当該遊技回が終了することを条件として通常報知が終了することとなる。言い換えれば、後続の保留情報が担保されて遊技が続く場合には、通常報知も遊技回を跨いで継続されることとなる。ここで、開閉実行モードへの移行契機となる遊技回(大当たり結果に対応する遊技回)の終了タイミングとなった場合には、通常報知が強制的に終了されることとなる。つまり、通常報知が遊技回を跨いで継続している場合であっても大当たり結果となった場合には、該当遊技回の終了(確定表示期間の経過)を契機として、当該通常報知が終了されることとなる。
高頻度サポートモード中に通常報知が行われている状況下においては、通常報知が行われている遊技回に後続の保留情報が存在していない場合に、当該遊技回が終了することを条件として通常報知が終了することとなる。言い換えれば、後続の保留情報が担保されて遊技が続く場合には、通常報知も遊技回を跨いで継続されることとなる。ここで、開閉実行モードへの移行契機となる遊技回(大当たり結果に対応する遊技回)の終了タイミングとなった場合には、通常報知が強制的に終了されることとなる。つまり、通常報知が遊技回を跨いで継続している場合であっても大当たり結果となった場合には、該当遊技回の終了(確定表示期間の経過)を契機として、当該通常報知が終了されることとなる。また、高頻度サポートモードから低頻度サポートモードへ切り替わる場合には、その契機となる遊技回の終了タイミングにて通常報知が強制的に終了されることとなる。
なお、既に説明したように、通常報知中の特殊報知の割り込みが発生した場合には、サポートモードに関係なく当該通常報知が強制的に終了されることとなる。
図21に戻り、ステップS1101にて肯定判定をした場合、すなわち特殊報知を実行している最中であると判定した場合には、ステップS1109に進む。ステップS1109では特殊報知の終了条件が成立しているか否かを判定する。ステップS1109にて否定判定をした場合には、そのまま本報知用制御処理を終了する。一方、ステップS1109にて肯定判定をした場合には、ステップS1110にて特殊報知終了用処理を実行した後、本報知用制御処理を終了する。
特殊報知終了用処理では、表示制御装置620に特殊報知終了コマンドを送信し、各種フラグ格納エリア614aに格納されている特殊報知用フラグを消去する。これにより、表示画面75aに表示されていたエフェクト,キャラクタ、メッセージが非表示となる。
本実施の形態においては、特殊報知の終了条件が複数設定されており、それら終了条件の何れかに該当した場合には特殊報知が終了されることとなる。ここで、図22の概略図を参照して、特殊報知の終了条件について補足説明する。特殊報知の終了条件については、現在のサポートモードに応じて一部相違する構成となっている。そこで、両サポートモードにて共通となる終了条件について説明する。
上記通常報知とは異なり、特殊報知については報知期間が決定されており、その期間の経過を契機として特殊報知が終了される。この報知期間としては、特殊報知のインターバル(1時間)よりも短い期間(本実施の形態においては60sec)が設定されている。
例えば、当該報知期間が経過した時点で遊技回が実行されていない場合にはそのまま特殊報知が終了され、同報知期間が経過した時点で遊技回が実行されている場合にはその遊技回の終了タイミングにて特殊報知が終了することとなる。また、開閉実行モードへの移行契機となる遊技回(大当たり結果に対応する遊技回)の終了タイミングとなった場合には、特殊報知が強制的に終了されることとなる。つまり、特殊報知が遊技回を跨いで継続している場合であっても大当たり結果となった場合には、該当遊技回の終了(確定表示期間の経過)を契機として、当該特殊報知が終了されることとなる。
高頻度サポートモード中に特殊報知が行われている状況下においては、上記各種終了条件に加えて以下の条件が成立した場合にも、特殊報知が終了することとなる。すなわち、高頻度サポートモードから低頻度サポートモードへ切り替わる場合には、その契機となる遊技回の終了タイミングにて終了条件成立となり特殊報知が強制的に終了されることとなる。
以上詳述した実施の形態によれば、以下の優れた効果を奏する。
遊技機メーカにおいては、遊技球発射機構110により発射された遊技球の作動入球部62,63への入球確率が予め設定された範囲に収まるようにしてパチンコ機10が設計/製造されている(例えば遊技釘69等の遊技部品の位置や姿勢等が規定されている)。しかしながら、仮にこの入球確率が各種事情によって大きく変化した場合には、遊技ホール及び遊技者の一方にとって過度に不利な状態が生じ得る。このような偏りは、パチンコ機10の設置や利用を促進する上で妨げとなるため好ましくない。
本実施の形態に示すパチンコ機10においては、遊技進行に応じて入球発生度合い(状況)が報知される。遊技者やホール管理者に対して当該報知を行うことにより遊技者及び遊技ホールの一方に過度に有利/不利となるような偏りが生じているか否かを遊技者やホール管理者等が把握することができる。
ここで、例えば入球数や入球確率等の入球対応情報(カウント値や算出された確率)のみを報知する構成では、パチンコ機10の仕様等を熟知している者にとってはその報知内容に基づいて上記偏りの有無等を判断することが可能である。つまり、わざわざ入球対応情報を上述の如く設定された数値等と比較した結果を提示しなくても、偏りの有無等を判断する材料となり得る。しかしながら、遊技機の仕様等に関する知識の乏しい者にとっては単に入球数対応情報が報知されただけでは当該情報が判断材料にはなりにくい。故に、単に入球数対応情報を報知することでは上述した効果が上手く発揮されなくなる。この点、本実施の形態においては、入球数対応情報及び設定情報との比較に基づいて得られた情報(分析結果)を報知することにより、遊技機の仕様に照らし合わせて入球状況がどのようになっているかを示すことができる。これにより、上述した効果を好適に発揮させることができる。
遊技ホール等においては、閉店後や開店前等の営業時間外にメンテナンス作業の一環として、作動入球部62,63への入球に基づいて遊技機が正常に動作するか否かの動作確認(例えば遊技球の払い出しが行われるか否かや図柄表示装置75にて図柄の変動表示が行われる否かの動作確認)が行われる場合がある。この際、遊技球発射ハンドル41の発射操作を行うのではなく遊技球を手で持って直接作動入球部62,63へ流し込むようにして作業を行うことにより、作業効率の向上が期待できる。しかしながら、仮にこのような行為が行われた場合には、実質的に遊技球が発射されていない状況にてイレギュラーな入球が発生したことが、上記特別報知に反映されてしまう可能性が生じる。これでは、上記報知機能の信頼性が低下すると懸念される。
また、遊技を行う遊技者の技量によっても入球確率が変化し得るところ、遊技を開始する際に先の遊技者の遊技の結果が上記報知に反映された場合には、適切な情報の報知が行われずに、報知機能に関する信頼性が低下し得る。
このような信頼性の低下は、報知に係る機能が上手く活用されなくなる要因になるため好ましくない。そこで、本実施の形態に示したように所定の消去条件が成立した場合には、入球数対応情報を消去して報知を規制する構成とすることにより、適切な情報に基づく報知を促進し、上記信頼性に係る不都合の発生を好適に抑制することができる。特に、入球数対応情報が累積情報であるため、過去のイレギュラーな入球等を加味しない構成となることで実用上好ましい構成が実現される。
上述したようなメンテナンス時のイレギュラーな入球や、先の遊技者による遊技に基づく入球が報知に反映されることを抑制する上では、本実施の形態に示したような期間的制約を設けるとよい。メンテナンス→開店→遊技開始となる場合と、先の遊技者による遊技終了→後の遊技者による遊技開始となる場合との何れであっても、ある程度の期間に亘って遊技が行われない非遊技期間が発生し得る点に配慮すれば、上述した期間的な制約を設けることには、状況を的確に報知に反映できるという技術的意義が存在する。
上述したように、遊技領域PEに遊技部品を複数配設して遊技球の流下経路の多様化を実現している前提に配慮すれば、作動入球部62,63への入球確率等については、短期的にはばらつきが大きくなり、長期的にみるとばらつきが小さくなると想定される。但し、上述したタイプの遊技機においては、入球確率が高くなったり、低くなったりすること自体が興趣向上の一旦を担っているのも事実である。このような事情に配慮して、通常報知と特殊報知とを併用することにより、これらの報知自体を遊技のリズム(調子)は図るバロメータのように機能させることができ、単なる報知を超えた機能を発揮させることができる。
なお、本実施の形態においては、通常報知を行う際に参照される設定値(基準値)と特殊報知を行う際に参照される設定値(基準値)とを統一している。これには、記憶容量の無駄な増大を抑えたり比較結果としての報知の意味を分かりやすくしたりできるという技術的意義がある。
短期的な指標となる通常報知用の入球数カウンタPC1,PC3及び排出数カウンタOC1,OC3(「第1種対応情報」に相当)については通常報知が実行された際に消去され、長期的な指標となる入球数カウンタPC2,PC4及び排出数カウンタOC2,OC4(「第2種対応情報」に相当)については通常報知及び特殊報知の何れが実行された場合であっても消去されることなく保持される。このような構成とすることにより、上述した技術的思想を具現化し、通常報知及び特殊報知の存在価値を好適に担保することが可能となる。
短期的な指標となる通常報知と、長期的な指標となる特殊報知とが併用されることにより、ばらつきを伴いながら予測しつつ、集計された結果から良し悪しをより精度よく把握できる。このような機能を発揮する上では、本実施の形態に示したように、条件の成立頻度に高低の差を設定して特殊報知が実行される頻度を通常報知が頻度される頻度よりも低くすることにより実用上好ましい構成が実現される。
第2種対応情報としての入球数カウンタPC2,PC4及び排出数カウンタOC2,OC4の値については、遊技が継続されていることを条件に保持されることとなる。係る構成によれば、長く遊技を続ければ続けるほど精度の高い情報が得られる。このような精度の高い情報を得ようとする遊技者に対して遊技の継続を促すことができる。この結果、当該遊技機の稼働率の向上に寄与できる。
上述したように特殊報知が行われる場合には通常報知が行われる場合よりも高い精度が期待できる。ここで、定刻となった場合に特殊報知が行われる構成とすれば、ホール管理者はパチンコ機10の状態を把握するタイミングを見計らって確認を行うことができ、効率よく情報を収集できる。
また、定刻となった場合に特殊報知が行われる構成においては、遊技者に時刻を見計らいながら遊技を行うように促すことができる。当該時刻に向けて遊技を行うという戦略が生じることにより、遊技機の稼働率の向上に貢献できる。
既に説明したように通常報知よりも特殊報知の方が対象となるサンプルが多くなることで報知に係る精度が高くなる。そこで、通常報知よりも特殊報知を優先させることにより、上述した各種効果を好適に担保することができる。
開閉実行モードとなった場合に入球が許容される可変入球装置65については、必ずしも作動入球部62,63を狙って遊技球を発射した場合に効率よく入球するとは限らず、状況に応じて狙いを変えた場合には当該操作に応じて作動入球部62,63へ遊技球が入球する確率も変化すると想定される。そこで、開閉実行モードとなった場合には、入球数カウンタPC1〜PC4及び排出数カウンタOC1〜OC4の更新を規制することにより、例えば過度に遊技者に不利な情報が適切でない状況下にて報知されることを抑制することができる。これにより、通常報知や特殊報知に係る信頼性を好適に担保することができる。
電動役物71によるサポートモードとして高頻度サポートモードと低頻度サポートモードとが設定されている遊技機においては、各サポートモードにて入球確率が変化することとなる。そこで、低頻度サポートモードに対応する入球数カウンタPC1,PC2及び排出数カウンタOC1,OC2と、高頻度サポートモードに対応する入球数カウンタPC3,PC4及び排出数カウンタOC3,OC4とを併用して、各モード毎に個別に通常報知及び特殊報知を行う構成とすることにより、状況に応じて適切な情報が提示されることとなる。これにより、報知機能に係る信頼性等を好適に担保することができる。
通常報知及び特殊報知については、遊技者の注意の向きやすい図柄表示装置75(表示画面75a)にて実行される。これにより、通常報知や特殊報知が見逃されることを抑制している。特に、保留表示が行われる保留表示領域NEを対象として報知に係る表示を行うことにより、報知と入球との関連性を好適に示唆することができる。特に、特殊報知については通常報知に一部情報を追加する形で実行される。このように、通常報知の態様を踏襲する形で特殊報知を行うことにより、遊技者を困惑させることを抑制することができる。
(その他の実施の形態)
なお、上述した各実施の形態の記載内容に限定されず例えば次のように実施してもよい。ちなみに、以下の各構成を個別に上記各実施の形態に対して適用してもよく、一部又は全部を組み合わせて上記各実施の形態に対して適用してもよい。
(1)上記実施の形態では、図柄表示装置75(「絵柄表示手段」に相当)の表示画面75aにて、作動入球部62,63(「入球部」に相当)への入球確率に係る情報をエフェクト表示やキャラクタのセリフ等に置き換えて間接的に表示する構成としたが、入球確率に係る情報を数値によって直接的に表示する構成とすることも可能である。
但し、数値情報が表示される構成とした場合には、それが有利不利のどちらに偏っているかを把握する際に遊技機の仕様等の基本知識が必要となる。そこで、このような表示態様として判断を遊技者やホール管理者等に委ねる構成においては、上記数値情報に併せてその判断基準となる基準値を表示する構成とすることが好ましい。
(2)上記実施の形態では、「特別情報」を図柄表示装置75の表示画面75aに画像として出力する構成としたが、「特別情報」を報知する為の遊技機器(デバイス)については図柄表示装置75に限定されるものではない。例えば、パチンコ機10に既存となっているスピーカ部29を利用して、「特別情報」を当該スピーカ部29から音声として出力する構成とすることも可能である。
また、遊技演出等に使用される既存の構成に「報知手段」としての機能を付加するのではなく、「特別情報」を報知するための構成を別途設けてもよい。例えば、図柄表示用の表示画面75aとは別に入球確率に係る情報を表示する表示部を設けてもよい。
(3)上記実施の形態では、主制御装置162にリアルタイムクロック(RTC)を配設し、所定の時刻となった場合に特殊報知を行う構成としたが、特殊報知の実行条件については特殊報知の実行頻度が通常報知よりも低くなるように設定されていれば足り、当該実行条件を以下のように変更することも可能である。
例えば、通常報知が予め設定された回数に実行された場合に特殊報知の実行条件が成立する構成としてもよいし、排出された遊技球の数や作動入球部へ入球した遊技球の数が予め設定された数に達したことを条件として特殊報知を実行する構成としてもよい。
また、開閉実行モード(大当たり結果)への移行契機となる該当遊技回となったことに基づいて特殊報知を行う構成とすることも可能である。より精度の高い特殊報知が開閉実行モードへの移行に基づいて実行される場合、特殊報知を確認したい遊技者に対して開閉実行モードに移行するまで遊技を行うように促すことができ、遊技機の稼働率の向上に貢献できる。遊技機においては開閉実行モードに移行した旨が派手な演出等によって報知されることが多い。開閉実行モードへの移行に基づいて特殊報知が行われる構成とすればホール管理者が当該特殊報知を把握できるタイミングを明らかにすることができ、当該報知機能の利用促進に貢献できる。
なお、上記実施の形態においては、特殊報知の可否を判定する機能や特殊報知用の情報収集機能を主制御装置162に付与していることからRTCを主制御装置162に搭載したが、特殊報知の可否を判定する機能等を報知・演出制御装置143等の他の制御装置に付与する場合には、RTCを当該他の制御装置に搭載すればよい。
(4)上記実施の形態では、遊技領域PEから排出された遊技球の数と作動入球部62,63へ入球した遊技球の数とに基づいて入球確率を算出し、当該算出された入球確率とROM603の各種数値情報記憶エリア603dに記憶された数値情報(確率情報)とを比較する構成としたが、比較対象については必ずしも算出された入球確率である必要はなく、入球数そのものを比較対象とすることも可能である。具体的には、ROM603の各種数値情報記憶エリア603dに所定の排出数に応じた入球数に係る設定情報を記憶し、実際の排出数が当該所定数に達した際に実際の入球数と当該設定情報とを比較する構成とすることも可能である。つまり、排出された遊技球の数を比較用のトリガとすることも可能である。
なお、上記入球確率を算出する上では、排出数を基準とする構成ではなく、遊技球の発射数を基準とする構成としてもよい。但し、発射強度によっては、発射された遊技球が遊技領域PEに到達できない可能性がある。そこで、このような変形例を採用する場合には、発射強度(操作量)が遊技球の遊技領域PEへの到達が可能なレベルに達していることに基づいて発射数をカウントする構成とすることが好ましい。
(5)上記実施の形態では、所定の期間に亘って遊技が行われていないことを条件に入球確率算出用の各種カウンタを初期化する構成としたが、この初期化条件の具体的な内容については任意である。例えば、所定の期間に亘って遊技領域PEから遊技球が排出されなかった場合にカウンタを初期化する構成としてもよい。また、所定の期間に亘って作動入球部62,63への入球が発生していない場合にカウンタを初期化する構成としてもよい。
(6)上記実施の形態では、所定の期間に亘って遊技が行われていない場合に初期化される対象を通常報知用の各種カウンタ及び特殊報知用の各種カウンタの両方としたが、これに限定されるものではない。初期化される対象については一方のみであってもよい。
上記実施の形態においては、通常報知が短期スパンでの入球を監視対象としているのに対して、特殊報知は長期スパンでの入球を監視対象としており、前者よりも後者の方が信頼性(精度)が高くなる構成となっている。そこで、所定の期間に亘って遊技が行われている場合には通常報知用の各種カウンタをそのまま維持じ、特殊報知用の各種カウンタを初期化する構成とすることも可能である。
(7)通常報知及び特殊報知の終了条件については、図22に例示した各種条件に限定されるものではなく任意である。例えば、通常報知等が開始してから所定の報知期間が経過した場合に上記報知を終了する構成とすることも可能である。
(8)通常報知及び特殊報知を行う際の各種判定(入球確率判定用処理)等を行う機能を、主制御装置162から報知・演出制御装置143等の他の制御装置に移すことも可能である。但し、判定基準となる数値情報(ROM603の各種数値情報記憶エリア603dに記憶されている設定値)が書き換わってしまうと、報知機能に係る信頼性を担保することが困難となる。このような事情に鑑みれば、主制御装置162に示すように防犯対策が講じられて外部からのアクセスが困難な制御装置に報知機能を付与することが好ましい。
(9)上記実施の形態では、通常遊技状態となっている場合に作動入球部62,63への入球確率を把握→示唆する構成としたが、これに限定されるものではない。例えば、特別遊技状態となっている場合に可変入球装置65への入球確率を把握→示唆する構成とすることも可能である。
(10)上記実施の形態では、作動入球部62,63への入球の実測値と、ROM603の各種数値情報記憶エリア603dに記憶されている設定値とを比較する構成にて、設定値を複数設けることにより上記実測値がそれら設定値によって仕切られた複数の範囲のうち何れに属しているかを把握する構成としたが、比較対象となる設定値については必ずしも複数存在している必要はなく、1つであってもよい。
(11)上記実施の形態では、パチンコ機10の電源をOFFとなることにより、通常報知/特殊報知用の各種カウンタの値が初期化(0クリア)される構成としたが、これに限定されるものではない。例えば、電源OFF時又は電源ON時にリセットスイッチが操作されることにより通常報知/特殊報知用の各種カウンタの値が初期化(0クリア)される構成とすることも可能である。
(12)上記実施の形態では、上側作動入球部62及び下側作動入球部63の両入球部を入球確率の監視対象としたが、これに限定されるものではない、監視対象を両作動入球部62,63の一方に限定することも可能である。
例えば、低頻度サポートモード中は入球の主体が上側作動入球部62となり下側作動入球部63への入球がほとんど発生しない点に配慮すれば、当該低頻度サポートモード中は監視対象を上側作動入球部62に限定するとよい。また、高頻度サポートモード中に右ルートへ向けて発射された遊技球は上側作動入球部62への入球が回避される点に配慮すれば、当該高頻度サポートモード中は監視対象を下側作動入球部63に限定することも可能である。
また、右ルートに向けて遊技球を発射した場合であっても上側作動入球部62への入球が許容される構成、又は高頻度サポートモードとなった場合で遊技球の発射先を右ルート/左ルートで変更する必要のない構成においては、低頻度サポートモード中の監視対象を上側作動入球部62とし、高頻度サポートモード中の監視態様についても上側作動入球部62とすることも可能である。
(13)上記実施の形態では、開閉実行モードへ移行した場合には、その前後で入球数等の数を引き継ぐ構成としたがこれに限定されるものではない。例えばも短期スパン用(通常報知)用の各種カウンタの値についてはリセットすることも可能である。
(14)上記実施の形態では、通常報知が開始された後は作動入球部62,63に係る保留情報がなくなって遊技回が終了したことに基づいて当該通常報知を終了する構成としたが、通常報知が開始された後は少なくとも遊技が行われている場合には作動入球部62,63の保留情報の有無に関係なく通常報知が継続する構成とすることも可能である。
(15)遊技ホールの営業形態等によっては、上述した通常報知及び特殊報知が行われない方が好ましい場合も存在し得る。そこで、所定の切替操作に基づいて通常報知及び特殊報知をON/OFFで切り替える構成とすることも可能である。
(16)上記実施の形態に示したようにリアルタイムクロックが搭載されている遊技機においては、所定の時刻となった場合に入球情報の蓄積を開始して、予め設定された条件が成立(例えば所定の期間の経過や所定数の入球の発生)した場合に、上記報知を行う構成とすることも可能である。このような構成においては、必ずしも通常報知及び特殊報知の両方を併用する必要はないが、先の時刻条件成立から次の時刻条件成立まで遊技が継続的に行われていることを条件としてそれまでの入球に係る情報を蓄積して次の報知に反映させる構成(特殊報知に相当する報知を行う構成)としてもよい。
(17)上記実施の形態とは異なる他のタイプのパチンコ機等、例えば特別装置の特定領域に遊技球が入ると電動役物が所定回数開放するパチンコ機や、特別装置の特定領域に遊技球が入ると権利が発生して大当たりとなるパチンコ機、他の役物を備えたパチンコ機、アレンジボール機、雀球等の遊技機にも本発明を適用できる。
<上記実施の形態から抽出される発明群について>
以下、上述した実施の形態から抽出される発明群の特徴について、必要に応じて効果等を示しつつ説明する。なお以下においては、理解の容易のため、上記実施の形態において対応する構成を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。
以下の特徴群は、「パチンコ機等の遊技機には、遊技領域に設けられた始動口等の入球部への入球を契機として、例えば特別遊技状態に移行させるか否かの抽選等の特典を遊技者に付与するものがある。この種の遊技機においては遊技領域に遊技釘や風車等の遊技部品を配設することにより、遊技球の流下経路の多様化が実現されているとともに入球部への入球が適度な確率で発生するように調整されている。また、遊技機においては、ホール管理者による遊技盤(遊技領域)へのアクセスが許容されており、清掃等のメンテナンス作業への配慮がなされている(例えば特許文献1参照)。」という背景技術について、「しかしながら、例えば上記メンテナンス作業を行う際に遊技部品が変形等した場合には、入球部への入球確率が変化する可能性がある。そもそも、遊技機メーカにおいては、入球確率が予め設定された範囲に収まるように製造されており、上述した事情等によって入球確率が大きく変化した場合には、遊技ホール及び遊技者の一方にとって過度に不利な状態となり得る。このような偏りが大きくなることは、遊技機の設置や利用を促進する上で妨げとなるため好ましくない。」という発明が解決しようとする課題をもってなされたものである。
特徴1.遊技領域(遊技領域PE)が形成された遊技盤(遊技盤60)を備え、当該遊技盤に遊技球の流下方向を変化させる遊技部品(遊技釘69や風車等)と遊技球が入球する入球部(作動入球部62,63等)とが設けられている遊技機であって、
前記入球部への入球数に対応する入球数対応情報を記憶する第1記憶手段(主制御装置162のRAM604)と、
前記入球部への入球に基づいて前記入球数対応情報を更新する更新手段(主制御装置162のMPU602)と、
前記入球部への入球数に係る情報であって遊技機の仕様に応じて設定された設定情報が予め記憶されている第2記憶手段(主制御装置162のROM603)と、
所定の報知条件が成立した場合に、前記入球数対応情報及び前記設定情報の対比に基づいて定められた特別情報を報知する特別報知手段(主制御装置162のMPU602)と
を備えていることを特徴とする遊技機。
遊技機メーカにおいては、遊技球発射手段(遊技球発射機構110)等により発射された遊技球の入球部への入球確率が予め設定された範囲に収まるように製造されている(例えば遊技部品の位置や姿勢等が規定されている)。しかしながら、仮にこの入球確率が各種事情によって大きく変化した場合には、遊技ホール及び遊技者の一方にとって過度に不利な状態が生じ得る。このような偏りは、遊技機の設置や利用を促進する上で妨げとなるため好ましくない。
本特徴に示す遊技機においては、遊技進行に応じて入球発生度合い(状況)が報知される。遊技者やホール管理者に対して当該報知を行うことにより遊技者及び遊技ホールの一方に過度に有利/不利となるような偏りが生じているか否かを遊技者やホール管理者等が把握することができる。
ここで、例えば入球数対応情報のみを報知する構成では、遊技機の仕様等を熟知している者にとってはその報知内容に基づいて上記偏りの有無等を判断することが可能である。つまり、わざわざ特別情報を用意→報知しなくても、偏りの有無等を判断する材料となり得る。しかしながら、遊技機の仕様等に関する知識の乏しい者にとっては単に入球数対応情報が報知されただけでは当該情報が判断材料にはなりにくい。故に、単に入球数対応情報を報知することでは上述した効果が上手く発揮されなくなる。この点、本特徴においては、入球数対応情報及び設定情報との対比に基づいて定められた特別情報を報知することにより、遊技機の仕様に照らし合わせて入球状況がどのようになっているかを示すことができる。これにより、上述した効果を好適に発揮させることができる。
特徴2.所定の消去条件が成立した場合に、前記第1記憶手段に記憶されている入球数対応情報を消去する消去手段(主制御装置162のMPU602においてクリア処理を実行する機能)と、
前記入球数対応情報が記憶されていない場合に、前記特別報知手段による特別報知を規制する規制手段(主制御装置162のMPU602において監視フラグを消去する機能)と
を備えていることを特徴とする特徴1に記載の遊技機。
遊技ホール等においては、閉店後や開店前等の営業時間外にメンテナンス作業の一環として、入球部への入球に基づいて遊技機が正常に動作するか否かの動作確認(例えば遊技球の払い出しが行われるか否かや絵柄表示装置にて絵柄の可変表示が行われる否かの動作確認)が行われる場合がある。この際、遊技球発射手段を使って遊技球を入球部へ導くのではなく、遊技球を手で掴んで直接入球部へ流し込むようにして作業を行うことにより、作業効率の向上が規定できる。しかしながら、仮にこのような構成が行われた場合には、実質的に遊技球が発射されていない状況にてイレギュラーな入球が発生したことが、上記特別報知に反映されてしまう可能性が生じる。これは特別情報に係る報知の信頼性を低下させる要因になるため好ましくない。
また、遊技を行う遊技者の技量によって入球率が変化し得るところ、遊技を開始する際に先の遊技者の遊技の結果として特別情報の報知が行われた場合には、適切な情報の報知が行われずに、特別情報に係る報知の信頼性が低下する。
このような信頼性の低下は、特別情報の報知に係る機能が上手く活用されなくなる要因になるため好ましくない。そこで、本特徴に示すように所定の消去条件が成立した場合には、入球数対応情報を消去して報知を規制する構成とすることにより、適切な情報に基づく報知を促進し、上記信頼性に係る不都合の発生を好適に抑制することができる。特に、入球数対応情報が累積情報である場合には、過去のイレギュラーな入球を加味しない構成となることで実用上好ましい構成が実現される。
特徴3.前記消去手段は、予め設定された期間に亘って遊技が行われていない場合に前記所定の消去条件が成立するように構成されていることを特徴とする特徴2に記載の遊技機。
特徴2に示したようなメンテナンス時のイレギュラーな入球や、先の遊技者による遊技に基づく入球が報知に反映されることを抑制する上では、本特徴に示すような期間的制約を設けるとよい。メンテナンス→開店→遊技開始となる場合と、先の遊技者による遊技終了→後の遊技者による遊技開始となる場合との何れであっても、ある程度の期間に亘って遊技が行われない非遊技期間が発生し得る点に配慮すれば、本特徴に示す構成とすることには状況を的確に報知に反映できるという技術的意義が存在する。
特徴4.前記第1記憶手段は前記入球数対応情報として、相対的に短い期間又は相対的に少ない数を限度として累積される第1種対応情報と、相対的に長い期間又は相対的に多い数を限度として累積される第2種対応情報とを記憶するように構成されており、
前記特別報知手段は、
前記所定の報知条件として第1条件が成立した場合に、前記第1種対応情報及び前記設定情報の対比に基づいて定められた第1特別情報を報知する第1報知手段と、
前記所定の報知条件として第2条件が成立した場合に、前記第2種対応情報及び前記設定情報の対比に基づいて定められた第2特別情報を報知する第2報知手段と
を有していることを特徴とする特徴1乃至特徴3のいずれか1つに記載の遊技機。
特徴1にて説明したように、遊技領域に遊技部品を複数配設して遊技球の流下経路の多様化を実現している前提に配慮すれば、入球部への入球確率等については、短期的にはばらつきが大きくなり、長期的にみるとばらつきが小さくなる。但し、上述したタイプの遊技機においては、入球確率が高くなったり、低くなったりすること自体が興趣向上の一旦を担っているのも事実である。このような事情に配慮して、第1種対応情報に基づく報知と、第2種対応情報に基づく報知とを併用することにより、これらの報知自体を遊技のリズム(調子)は図るバロメータのように機能させることができ、単なる報知を超えた機能を発揮させることができる。
なお、第1種対応情報と対比させる設定情報、及び第2種対応情報と対比させる設定情報については、個別に設定してもよいし共通としてもよい。因みに、対比の基準を統一することには、記憶容量の無駄な増大を抑えたり対比結果としての報知の意味を分かりやすくしたりできるという技術的意義がある。
特徴5.前記第1種対応情報は前記第1報知手段によって前記第1特別情報が報知されたことに基づいて消去されるように構成されているのに対して、前記第2種対応情報は前記第2報知手段によって前記第2特別情報が報知された場合及び前記第1種対応情報によって前記第1特別情報が報知された場合であっても保持されるように構成されていることを特徴とする特徴4に記載の遊技機。
短期的な指標となる第1特別報知用の第1種対応情報については第1特別情報の報知に基づいて消去され、長期的な指標となる第2特別報知用の第2種対応情報については第2特別情報に係る報知及び第1特別情報に係る報知の何れが実行された場合であっても消去されることなく保持される。このような構成とすることにより、特徴3に示した技術的思想を具現化し、各報知の存在価値を好適に担保することが可能となる。
なお、本特徴に示す構成を「前記第1種対応情報は前記第1報知手段によって前記第1特別情報が報知されたことに基づいて消去されるように構成されているのに対して、前記第2種対応情報は前記第2報知手段によって前記第2特別情報が報知された場合であっても保持されるように構成されていることを特徴とする特徴4に記載の遊技機。」とすることも可能である。
特徴6.前記第2条件が成立する頻度は、前記第1条件が成立する頻度よりも低くなるように設定されていることを特徴とする特徴4又は特徴5に記載の遊技機。
特徴4等に示した構成によれば、短期的な指標となる第1特別報知と、長期的な指標となる第2特別報知とが併用されることにより、ばらつきを伴いながら予測しつつ、集計された結果から良し悪しをより精度よく把握できる。このような機能を発揮する上では、本特徴に示すように、条件の成立頻度に高低の差を設定して第2特別報知が実行される頻度を第1特別報知が頻度される頻度よりも低くするとよい。
特徴7.前記第2記憶手段は、少なくとも遊技が継続されている場合には前記第2種対応情報を保持するように構成されていることを特徴とする特徴4乃至特徴6のいずれか1つに記載の遊技機。
特徴7に示す構成によれば、長く遊技を続ければ続けるほど精度の高い情報が得られる。このような精度の高い情報を得ようとする遊技者に対して遊技の継続を促すことができる。この結果、当該遊技機の稼働率の向上に寄与できる。
例えば、所定の期間に亘って遊技球の発射操作が行われない場合、所定の期間に亘って絵柄表示手段による絵柄の可変表示が行われない場合(所定の期間に亘って入球部への入球が発生しない場合)、所定の期間に亘って遊技領域から遊技球が排出されない場合に「遊技が継続」していると判別する構成とすればよい。
特徴8.前記第2条件は、予め設定された時刻により規定されていることを特徴とする特徴4乃至特徴7のいずれか1つに記載の遊技機。
特徴4等に示したように第2特別情報が報知される場合には、第1特別情報が報知される場合よりも高い精度が期待できる。そこで、本特徴に示すように定刻となった場合に第2特別情報が報知される構成とすれば、ホール管理者は遊技機の状態を把握するタイミングを見計らって確認を行うことができ、効率よく情報を収集できる。
また、定刻となった場合に第2特別情報が報知される構成においては、遊技者に時刻を見計らいながら遊技を行うように促すことができる。当該時刻に向けて遊技を行うという戦略が生じることにより、遊技機の稼働率の向上に貢献できる。
特徴9.前記第2条件は前記第1特別報知手段により前記第1特別情報が報知された回数によって規定されていることを特徴とする特徴4乃至特徴7のいずれか1つに記載の遊技機。
特徴4等に示した第2特別情報の報知が第1特別情報の報知に先駆けて実行される場合にはサンプルが十分ではない可能性が高くなる。十分な数のサンプル(情報)に基づいて精度の高い特別情報を遊技者等に報知するという本来の効果が上手く発揮されなくなる。そこで、本特徴に示すように第1特別情報が実行された回数によって(第1特別情報に係る報知後に)第2特別情報に係る報知が実行される構成とすることにより、第2特別情報の報知に係る精度が第1特別情報の報知に係る精度を下回ることを好適に抑制できる。
特徴10.前記入球部に遊技球が入球したことに基づいて、特別情報を取得する情報取得手段(主制御装置162のMPU602にて入賞処理を実行する機能)と、
前記情報取得手段の取得した特別情報を記憶する取得情報記憶手段(主制御装置162のMPU602におけるRAM604)と、
前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報が付与情報に対応しているか否かの付与判定を行う付与判定手段(主制御装置162のMPU602にて当否判定処理を実行する機能)と、
前記付与判定手段による付与判定の結果が判定対象の特別情報が前記付与情報に対応しているとする付与対応結果となり、当該付与対応結果に対応する絵柄が停止表示された後に、特別遊技状態に移行する特別遊技状態移行手段(主制御装置162のMPU602にて遊技状態移行処理を実行する機能)と
を備え、
前記特別遊技状態への移行を契機として、前記第2条件成立となるように構成されていることを特徴とする特徴4乃至特徴7のいずれか1つに記載の遊技機。
特徴10に示す構成によれば、より精度の高い第2特別情報の報知が特別遊技状態への移行に基づいて実行されることとなる。第2特別情報を得たい遊技者に対して特別遊技状態に移行するまで遊技を行うように促すことができ、当該遊技機の稼働率の向上に貢献できる。
また、遊技機においては特別遊技状態に移行した旨が派手な演出等によって報知されることが多い。特別遊技状態への移行に基づいて第2特別情報が報知される構成とすればホール管理者が当該第2特別情報を把握できるタイミングを明らかにすることができ、当該報知機能の利用促進に貢献できる。
なお、特徴8〜特徴9に示した各技術的思想については相互に組み合わせることも可能である。つまり、第2特別情報の報知の実行条件(第2条件)を複数種設定することも可能である。
特徴11.前記第2報知手段による前記第2特別情報の報知を、前記第1報知手段による前記第1特別情報の報知よりも優先させる優先手段を有していることを特徴とする特徴4乃至特徴10のいずれか1つに記載の遊技機。
既に説明したように第1特別情報よりも第2特別情報の方がサンプルが多くなることで報知に係る精度が高くなる。そこで、本特徴に示すように第1特別情報の報知よりも第2特別情報の報知を優先させることにより、特徴4等に示した各種効果を好適に担保することができる。
特徴12.前記第2報知手段によって前記第2特別情報が報知されている場合には、前記第1報知手段による前記第1特別情報の報知が規制されるように構成されていることを特徴とする特徴4乃至特徴11のいずれか1つに記載の遊技機。
既に説明したように第1特別情報よりも第2特別情報の方がサンプルが多くなることで報知に係る精度が高くなる。そこで、本特徴に示すように第2特別情報の報知中に第1特別情報に係る報知が割り込まないように第2特別情報の報知を優先させることにより、特徴4等に示した各種効果を好適に担保することができる。
特徴13.前記第1報知手段によって前記第1特別情報が報知されている状況下にて前記第2条件が成立した場合には、当該第1報知手段による報知に代えて前記第2報知手段による前記第2特別情報の報知が実行されるように構成されていることを特徴とする特徴4乃至特徴12のいずれか1つに記載の遊技機。
既に説明したように第1特別情報よりも第2特別情報の方がサンプルが多くなることで報知に係る精度が高くなる。そこで、本特徴に示すように第1特別情報の報知中に第2条件が成立した場合には、第1特別情報の報知に割り込んで第2特別情報の報知を行うことにより、特徴4等に示した各種効果を好適に担保することができる。
特徴14.前記入球部に遊技球が入球したことに基づいて、特別情報を取得する情報取得手段(主制御装置162のMPU602にて入賞処理を実行する機能)と、
前記情報取得手段の取得した特別情報を記憶する取得情報記憶手段(主制御装置162のMPU602におけるRAM604)と、
前記取得情報記憶手段に記憶されている特別情報が付与情報に対応しているか否かの付与判定を行う付与判定手段(主制御装置162のMPU602にて当否判定処理を実行する機能)と、
前記付与判定手段による付与判定の結果が判定対象の特別情報が前記付与情報に対応しているとする付与対応結果となった場合に、特別遊技状態に移行する特別遊技状態移行手段(主制御装置162のMPU602にて遊技状態移行処理を実行する機能)と、
前記特別遊技状態となった場合に、遊技球の入球が許容される可変入球部と、
前記特別遊技状態となった場合には、当該特別遊技状態が終了するまで前記更新手段による前記入球数対応情報の更新を規制する手段と
を備えていることを特徴とする特徴1乃至特徴13のいずれか1つに記載の遊技機。
特別遊技状態となった場合に入球が許容される可変入球部については、必ずしも入球部を狙って遊技球を発射した場合に効率よく入球するとは限らず、状況に応じて狙いを変えた場合には当該操作に応じて入球部へ遊技球が入球する確率も変化すると想定される。そこで、特別遊技状態となった場合には、入球数対応情報の更新を規制することにより、過度に遊技者に不利な情報が適切でない状況下にて報知されることを抑制することができる。これにより、特別情報の報知に係る信頼性を好適に担保することができる。
特徴15.前記入球部へ遊技球が入球可能な受入状態及び同受入状態よりも遊技球の入球が困難な非受入状態に切り替える切替手段(電動役物71)と、
前記切替手段を制御する切替制御手段(主制御装置162のMPU602にて電役サポート処理を実行する機能)と
を備え、
前記切替制御手段には、切替制御モードとして、第1切替モード(低頻度サポートモード)と同第1切替モードよりも前記受入状態への切替態様が遊技者に有利な第2切替モード(高頻度サポートモード)とが設定されており、
前記第1記憶手段は、前記第1切替モード中の前記入球部への入球数に対応する第1種入球数対応情報を記憶する手段と、前記第2切替モード中の前記入球部への入球数に対応する第2種入球数対応情報を記憶する手段とを有し、
前記第2記憶手段は、前記第1切替モードに対応する前記設定情報として第1種設定情報を記憶する手段と、前記第2切替モードに対応する前記設定情報として第2種設定情報を記憶する手段とを有し、
前記特別報知手段は、前記第1切替モード中に前記所定の報知条件が成立した場合に、前記第1種入球数対応情報及び前記第1種設定情報の対比に基づいて定められた特別情報を報知する手段と、前記第2切替モード中に前記所定の報知条件が成立した場合に、前記第2種入球数対応情報及び前記第2種設定情報の対比に基づいて定められた特別情報を報知する手段とを有していることを特徴とする特徴1乃至特徴14のいずれか1つに記載の遊技機。
特徴15に示す切替手段を有するタイプの遊技機においては、第1切替モード及び第2切替モードにて入球確率が変化することとなる。ここで、特徴1に例示した事象としては、第1切替モードにて大きく影響するものと、第2切替モードにて大きく影響するものとが存在する。そこで各モード毎に、個別に設定情報及び入球数対応情報を記憶してモードに応じた特別報知を行うことにより、実用上好ましい構成を実現できる。
以下に、以上の各特徴を適用し得る遊技機の基本構成を示す。
パチンコ遊技機:遊技者が操作する操作手段(遊技球発射ハンドル41)と、その操作手段の操作に基づいて遊技球を発射する遊技球発射手段(遊技球発射機構110)と、その発射された遊技球を所定の遊技領域(遊技領域PE)に導く球通路(誘導レール100)と、遊技領域内に配置された各遊技部品とを備え、それら各遊技部品のうち所定の通過部(一般入賞口61等)を遊技球が通過した場合に遊技者に特典を付与する遊技機。