JP6408288B2 - 自動二輪車の可動式バックレストを備えたシート装置 - Google Patents

自動二輪車の可動式バックレストを備えたシート装置 Download PDF

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Description

本発明は、車体上のシート本体に設けられる可動式バックレストを備えた自動二輪車のシート装置に関する。
従来、自動二輪車のシート装置において、運転者の着座する前部シートの後方に他の乗員の着座する後部シートが一段高く形成され、それらのシートの境界段部に、運転者の凭れ掛かるバックレストを設け、このバックレストを前後方向に移動調節可能として運転者の着座位置を変更できるようにしたものが知られている(後記特許文献1参照)。
特許第3812295号公報
ところが、かかる可動式バックレストを備えたシート装置では、シート本体上をバックレストが前後方向に移動するため、シート本体とバックレストとの間隙に流入した雨水などの水が、シート本体の、表皮材と基材の間からクッション材に含浸する懸念があるが、前記特許文献1のものでは、その懸念に対する対策がなされていないという問題がある。
そこで、本発明は、簡単な構成により、前記問題を解決できるようにした、新規な自動二輪車の可動式バックレストを備えたシート装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る本発明は、車体上に搭載されるシート本体に、バックレストを移動可能に設けた、自動二輪車の可動式バックレストを備えたシート装置において、
前記シート本体に、そのシートボトムと表皮材とに跨がって開口する開口部を設け、その開口部に前記バックレストに連結される取付フレームを貫通させ、該取付フレームの作動によりバックレストをシート本体に対して移動可能とし、
前記シート本体に防水ガイドフレームを設け、この防水ガイドフレームに、前記開口部内を表皮材の表面からシートボトムの裏面とに跨がって延びるガイド部を設けたことを第1の特徴としている。
上記目的を達成するために、請求項2に係る本発明は、前記第1の特徴に加えて、前記防水ガイドフレームには支持面が形成され、この支持面は、前記シート本体の外面に対面して、その表皮材を支持することを第2の特徴としている。
上記目的を達成するために、請求項3に係る本発明は、前記第1または2の特徴に加えて、前記防水ガイドフレームのガイド部は筒状に形成されていることを第3の特徴としている。
上記目的を達成するために、請求項4に係る本発明は、前記第の特徴に加えて、前記防水ガイドフレームのガイド部は複数よりなり、それらのガイド部は、前記支持面により連結されていることを第4の特徴としている。
上記目的を達成するために、請求項5に係る本発明は、前記第2または4の特徴に加えて、前記防水ガイドフレームのガイド部は2つよりなり、前記支持面は2つのガイド部間の間隔よりも幅広に形成されていることを第5の特徴としている。
上記目的を達成するために、請求項6に係る本発明は、前記第1、2、3、4または5の特徴に加えて、前記開口部に設けられる前記ガイド部の、シート本体側の端部には、シート本体のシートボトムの裏面に係合する係合部が一体に形成されていることを第6の特徴としている。
上記目的を達成するために、請求項7に係る本発明は、前記第6の特徴に加えて、前記ガイド部は筒状に形成され、その下部を避けた位置に前記係合部が設けられ、その係合部は、爪片とその両側のスリットを有していることを第7の特徴としている。
上記目的を達成するために、請求項8に係る本発明は、前記第1ないし第7の特徴の何れかに加えて、前記ガイド部よりも外側に、前記バックレストのロック機構のロックプレートに操作部材を設け、この操作部材の操作端末をシート本体の端末を超えて外部に延出させたことを第8の特徴としている。
上記目的を達成するために、請求項9に係る本発明は、前記第8の特徴に加えて、前記シート本体の端末と、車体を覆うカウリングとの間に操作空間を形成し、その操作空間に、前記操作部材の操作端末を臨ませたことを第9の特徴としている。
上記目的を達成するために、請求項10に係る本発明は、前記第8または9の特徴に加えて、前記ロック機構のロックブラケットに、合成樹脂製のガイド筒を設け、このガイド筒に、前記バックレストに連なる取付フレームを摺動自在に挿通したことを第10の特徴としている。
本発明の第1の特徴によれば、シート本体に設けた防水ガイドフレームのガイド部により、バックレストに連なる取付フレームが貫通する開口部から浸入した雨水などの水が、シート本体の、表皮材とシートボトムとの間からクッション材へ含浸するのを極力抑制することができ、その水をガイド部材を通してシート本体の裏面側に排水することができる。
本発明の第2の特徴によれば、防水ガイドフレームの支持面により表皮材を支持するので、表皮材の移動や浮き上がりを抑え、表皮材とシートボトムとを密着させ、それらの間に隙間が生じることがない。
本発明の第3の特徴によれば、防水ガイドフレームのガイド部は筒状であるので、このガイド部は、シート本体の表皮材とシートボトムを貫通して、それらの隙間からの浸水を抑制し、シート本体が車体からの振動を受けても、水をシートボトムの裏面側にスムーズに案内して排水することができる。
本発明の第4の特徴によれば、防水ガイドフレームのガイド部は支持面により連結されているので、シート本体の表皮材を、ガイド部材を連結した支持面で抑えることができ、表皮材を広範囲にわたり安定して支持することができる。
本発明の第5の特徴によれば、防水ガイドフレームの支持面は2つのガイド部間の間隔よりも幅広に形成されているので、表皮材を一層広範囲にわたり安定して支持することができる。
本発明の第6の特徴によれば、ガイド部のシート本体側の端部には、シート本体のシートボトムの裏面に係合する係合部が一体に形成されるので、ガイド部はネジなどの他の固定手段に依存することなく、ガイド部をシート本体に固定することができる。
本発明の第7の特徴によれば、ガイド部は筒状に形成され、その下部を避けた位置に係合部が設けられ、その係合部は、爪片とその両側のスリットを有しているので、係合部のシート本体への組付性を向上させることができ、係合部の隙間からの浸水を確実に抑制することができる。
本発明の第8の特徴によれば、ガイド部よりも外側に、バックレストのロック機構のロックプレートの操作部材を設け、この操作部材の操作端末をシート本体の端末を超えて外部に延出させたので、シート本体を持ち上げることなく、操作部材を牽引することでロック機構のロックを解除することができる。
本発明の第9の特徴によれば、シート本体の端末と、車体を覆うカウリングとの間に操作空間を形成し、その操作空間に前記操作部材の操作端末を臨ませたので、その操作空間に操作部材を収納することができる。
本発明の第10の特徴によれば、前記ロック機構のロックブラケットに、合成樹脂製のガイド筒を設け、このガイド筒に、前記バックレストに連なる取付フレームを摺動自在に挿通したので、バックレストの位置調整の操作性がよく、バックレストとロック機構間のガタツキを抑制することができる。
本発明にかかる可動式バックレストを備えたシート装置を有するスクータ型自動二輪車の側面図。 図1の2矢視図。 図2の3−3線に沿う拡大断面図。 図3の4−4線に沿う拡大断面図。 図3の5−5線に沿う拡大断面図。 図3の6−6線に沿う拡大断面図。 図3の7−7線に沿う断面図。 図3の8矢視図。 図8の9−9線に沿う拡大断面図。 図3の10−10線に沿う拡大部分図。 バックレストの背面斜視図。 図4の12−12線に沿う防水ガイドフレームの拡大斜視図。 バックレストのロック機構の分解斜視図。 図13の14矢視拡大図。 ロック装置のロック解除時の図7と同じ断面図。 本発明の変形例を示す図8と同じ断面図。 本発明の変形例を示す図3と同じ断面図。
本発明可動式バックレストを備えたシート装置を、スクータ型自動二輪車に実施した場合の実施形態について説明する。
以下の説明において、座席シートの設置されるスクータ型自動二輪車の前後を「前後」、その左右を「左右」、その上下を「上下」という。
つぎに、図1〜15を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1に示すように、スクータ型自動二輪車の車体後部には、タンデム式シート本体Sが搭載されている。このシート本体Sは、運転者の着座する前部シートSfと、この前部シートSfよりも一段高く形成されて他の乗車員が着座する後部シートSrとを備え、前部シートSfと後部シートSr間の段差凹部に、運転者の凭れかかるバックレストBが設けられる。このバックレストBは、シート本体Sに対して可動式、すなわち手動により前後方向に移動調整できるように構成されると共にこれを暖房するためのヒータHが組み込まれる。
図4〜6に示すように、前部シートSfと後部シートSrとよりなるタンデム式シート本体Sは、通常のように、硬質のシートボトム(基材)1の上部にクッション材2を配置し、そのクッション材2の外側を表皮材3により被覆して構成され、表皮材3はシートボトム1に固定されている。
また、前記バックレストBは、前記シートボトム1の段差部に対向するバックレストボトム5にクッション材6を配置し、そのクッション材6の外側を表皮材7により被覆して構成され、表皮材7はバックレストボトム5に固定されている。
バックレストBは、運転者の腰を覆うべく、凹状の前面を有して枕状に形成されており、その下面が前部シートSfの後部上面に前後方向に移動可能に着座され、またその上面が後部シートSrの前部上面と連続するようにされている。
図4〜6、図11に示すように、バックレストBのバックレストボトム5の背面には、左右方向に長い板状の支持フレーム10が複数のボルト・ナット11により固定されている。この支持フレーム10の左右には、バックレストBの取付フレームとしての2本のパイプフレーム12,12の前端が溶接14されている。2本のパイプフレーム12,12は、互いに平行であって、シート本体Sのシートボトム1と表皮材3とに開口した開口部1a,1aを貫通し、後述のロック機構Rに、前後方向に移動可能に貫通支持され、後述するように、バックレストBは、ロック機構Rのロック作動により固定され、またロック解除により手動で前後方向に移動調整可能とされている。
図4〜6に示すように、バックレストBの背面と対面する後部シートSrの前面には、防水ガイドフレームGが設けられる。この防水ガイドフレームGは、シート本体Sの表皮材3を挟んで後部シートSrの前面に重ね合わされ、その表皮材3を支持するようにされる。
図12に示すように、前記防水ガイドフレームGは、左右方向に長い長方形に形成されており、その後面(後部シートSrとの対向面)の左右端部には、前記左右一対のパイプフレーム12,12の貫通する短円筒状のガイド部15,15が対称的に一体に形成されている。これらのガイド部15,15は、シートボトム1側に向けて突出しており、その左右には、爪片15aとその両側のスリット15bとがそれぞれ形成されている。そして、図4に示すように、一対のガイド部15,15は、シートボトム1と表皮材3とに開口した開口部1a,1a内に挿入されて、シート本体Sの表皮材3およびシートボトム1に跨がって延びており、前記左右の爪片15aが開口部1aの周縁に係合され、ガイド部15,15は、シートボトム1の開口部1a,1aにそれぞれ固定される。
また、図5、12に示すように、防水ガイドフレームGには、前記一対のガイド部15,15の間において、それらよりも下方に位置して一つの短円筒状のハーネスガイド部16が開口されている。このハーネスガイド部16は、後述のハーネスガイド筒42を案内すべく形成され、前記ガイド部15と同じくその左右には爪片16aとその両側のスリット16bとがそれぞれ形成されている。ハーネスガイド部16は、シートボトム1に開口した開口部1b内に挿入されて、シート本体Sの表皮材3およびシートボトム1に跨がって延びており、前記左右の爪片16aが開口部1bの周縁に係合され、ハーネスガイド部16は、開口部1bに固定される(図7参照)。
そして、防水ガイドフレームGの、一対のガイド部15,15およびハーネスガイド部16は、バックレストBとシート本体Sに流入した雨水などの水が、表皮材3とシートボトム1との隙間に浸入してクッション材2に含浸するのを抑制することができる。
矩形状に形成される防水ガイドフレームGは、前記ガイド部15,15およびハーネスガイド部16を囲む広い平坦な支持面17を有し、この支持面17は、シート本体Sの表皮材3を支持して、その浮き上がりを防止し、シートボトム1との間に隙間が生じることがない。
つぎに、図4〜7、図13〜15を参照してバックレストBをシート本体Sに対して前後方向に複数段に位置調整してロックするロック機構Rの構造について説明する。
このロック機構Rは、シートボトム1の下面に一体に懸吊支持されており、ロックブラケット20と、このロックブラケット20内に左右方向に摺動可能に設けられるロックプレート21と、前記ロックブラケット20を覆うロックカバー22とを備えている。ロックブラケット20は、横断面門型に形成されてシートボトムの下部を左右方向に延長されており、その左右部の前後壁に開口した挿入孔20a,20bにガイド筒24,24が、それぞれ挿入、固定されている。
図14に示すように、各ガイド筒24は、合成樹脂製であって、成形し易いようにその軸線方向に沿って2つ割りに形成されており、その外周面に、前記挿入孔20a,20bにそれぞれ係合する係合片24a,24bが一体に突設されている。一対のガイド筒24,24内には、バックレストBに連結される、前記2本のパイプフレーム12、12がそれぞれ摺動自在に貫通される。
図7に示すように、各パイプフレーム12の中間部分の外側面には、複数(6つ)の円弧状の嵌合スリット13…が、その軸方向に間隔をあけて形成されている。各嵌合スリット13…は、コ字状に形成され、その両角部を面取り13aしてある。各ガイド筒24の前部外周には、前記複数の嵌合スリット13…の一つに選択的に一致する通口24c(図14参考)が開口されている。
ロックブラケット20に左右方向に摺動可能に設けられるロックプレート21は板状に形成されており、その両端部に開口した長孔21aが連結ピン23をもってロックブラケット20の両端部にピン連結されている。そして、ロックプレート21は、長孔21aの長さ範囲でロックブラケット20に対して左右方向に摺動可能である。ロックプレート21の左右にはパイプフレーム12,12の複数の嵌合スリット13…の一つに、ガイド筒24の通口24cを通って選択的に嵌入し得る嵌合孔21b,21bが開口されている。
図7,15に示すように、ロックプレート21とロックブラケット20との間には、コイルバネよりなるロックバネ26が張架されており、このロックバネ26は、ロックプレート21をロック方向(図7,15矢印a方向)に付勢して、その嵌合孔21bを、前記通口24cを通して複数の嵌合スリット13…の一つに選択的に嵌入し、2本のパイプフレーム12,12、すなわちバックレストBをロックすることができる。
図3,7,15に示すように、ロックプレート21の一端(左端)に設けたロックレバー21dには、そのロックプレート21をロック解除方向(矢印b方向)に牽引し得る、操作部材としての、可撓帯よりなるストラップ30の一端が結着されている。このストラップ30は、シートボトム1の側部内面に設けた押え片31およびガイド片32に案内されて該シートボトム1の側部内面に沿うように外方に延長され、そのループ状の操作端末30aは、シート本体Sの端末と、自動二輪車の車体を覆うカウリングCとの間に形成される操作空間33に臨んでいる。
図10に示すように、ロックレバー21dには、凹部21eが形成され、この凹部21eにストラップ30が収納されて、このストラップ30の位置ずれを抑止するようにされている。
なお、前記操作部材30は、ワイヤ、紐条であってもよい。
そして、操作者が操作空間33を通してストラップ30を外方に牽引すれば、ロックプレー21は、図15に示すように、ロックバネ26の付勢力に抗してロック解除方向(図15、b方向)に移動され、嵌合孔21bは、パイプフレーム12の嵌合スリット13から外れて、バックレストBは前後方向に移動調整が可能になる。そして、ストラップ30の牽引力を解除すれば、ロックプレート21は、図7に示すように、ロックバネ26の付勢力でロック方向(図7、a方向)移動してロック位置に戻され、バックレストBは固定される。
図13に示すように、ロックカバー22は、横断面凹状に形成され、ロックブラケット20を、その下側から包覆し、その上縁に複数の係止片22b…が突設され、これらの係止片22b…は、シートボトム1に係止されて、ロック機構Rをシートボトム1に懸吊支持する(図4参照)。
図17には、ロックプレート21をロック解除方向に牽引する操作手段の変形例が示される。この変形例によれば、ロックプレート21の一端(左端)のロックレバー21dに対向してシートボトム1には、操作口1cが開口される。操作者は、この操作口1cを通してロックレバー21dを牽引することにより、ロックプレート21をロック解除方向に移動させることができる。
バックレストBには、これを暖房するヒータHが組み付けられている。
図4〜6に示すように、バックレストBの表皮材7の前部背面と、クッション材6の前面との間には柔軟なスラブ材40を挟んで板状のヒータHが組み込まれている。このヒータHは、自動二輪車の電源Baからの電力により作動するようにされており、そのヒータHの下部に、その電源Baに連なるハーネス41の一端が接続されている。
図5に示すように、バックレストボトム5の下部の左右方向の中間部には、ハーネス41の挿通されるハーネスガイド筒42が一体に設けられている。このハーネスガイド筒42は、後方に向かって先細りの円筒状に形成されており、前記防水ガイドフレームGのハーネスガイド部16を貫通して、バックレストボトム5の後方に延長されている。そして、このハーネスガイド筒42は、前記ロック機構Rのロックカバー22の下面に形成した凹部22a内に受容されている(図8参照)。図9に示すように、ハーネスガイド筒42の後端部(自由端部)の下部には、Y字形状のハーネス保持部43が一体に形成される。このハーネス保持部43に、ハーネスガイド筒42より延出されるハーネス41がタイラップなどの固定具44により固縛保持される。ハーネスガイド筒42の後端より延出されるハーネス41は、図8に示すように、左右方向にS字状に湾曲され、その湾曲前端部41aがシートボトム1の下面に、適宜の固定具45により固縛される。ハーネス41は、前記湾曲前端部41aよりシートボトム1の後方へ延出されてジョイント46を介して電源Baに接続される。
このように配置されるハーネス41はハーネスガイド筒42の後端から固定具45までの形状が安定して、バックレストBが移動してもハーネスに作用する負荷を抑制できる。
図16には、ハーナネスガイド筒42より延出されるハーネス41の固定手段の変形例が示される。
この変形例によれば、ハーナネスガイド筒42より延出されるハーネス41は、ハーネスガイド筒42から左右方向にS字状に湾曲されて、その直線状の中間部41bを、ロック機構Rのロックカバー22の下面に他の固定具47により固縛され、そこから前方に延出される湾曲前端部41aをシートボトム1の下面に固定具45により固縛する。
この変形例の場合もハーネスガイド筒42の後端から固定具45までのハーネス41の形状が安定して、バックレストBが移動してもハーネス41に作用する負荷を抑制できる。
以上のように、本発明の実施形態によれば、シート本体Sに設けた防水ガイドフレームGのガイド部15により、バックレストBに連なるパイプフレーム12が貫通する開口部1aから浸入した雨水などの水が、シート本体Sの、表皮材3とシートボトム1との間からクッション材2へ含浸するのを極力抑制することができ、その水をガイド部材15を通してシート本体Sに裏面側に排水することができる。
防水ガイドフレームGの支持面17により表皮材3を支持するので、表皮材3の移動や浮き上がりを抑え、表皮材3とシートボトム1とを密着させ、それらの間に隙間が生じることがない。
防水ガイドフレームGのガイド部15は筒状であるので、このガイド部15は、シート本体Sの表皮材3とシートボトム1を貫通して、それらの隙間からの浸水を抑制し、シート本体Sが車体からの振動を受けても、水をシートボトム1の裏面側にスムーズに案内して排水することができる。
防水ガイドフレームGのガイド部15は支持面17により連結されているので、シート本体Sの表皮材3をガイド部材15を連結した支持面17で抑えることができ、表皮材3を広範囲にわたり安定して支持することができる。
防水ガイドフレームGの支持面17は2つのガイド部15,15間の間隔よりも幅広に形成されているので、表皮材3を一層広範囲にわたり安定して支持することができる。
ガイド部15のシート本体S側の端部には、シート本体Sのシートボトム1の裏面に係合する係合部15a,15bが一体に形成されるので、ガイド部15は、ネジなどの他の固定手段に依存することなく、ガイド部15をシート本体Sに固定することができる。
ガイド部15は筒状に形成され、その下部を避けた位置に係合部15a,15bが設けられ、その係合部15a,15bは、爪片15aとその両側のスリット15bを有しているので、係合部15a,15bのシート本体Sへの組付性を向上させることができ、係合部15a,15bの隙間からの浸水を確実に抑制することができる。
前記ガイド部15よりも外側に、バックレストBのロック機構Rのロックプレート21の操作部材30を設け、この操作部材30の操作端末30aをシート本体Sの端末を超えて外部に延出させたので、シート本体Sを持ち上げることなく、操作部材30を牽引することでロック機構Rのロックを解除することができる。
シート本体Sの端末と、車体を覆うカウリングCとの間に操作空間33を形成し、その操作空間33に前記操作部材30の操作端末30aを臨ませたので、その操作空間33に操作部材30を収納することができる。
前記ロック機構Rのロックブラケット20に、合成樹脂製のガイド筒24を設け、このガイド筒24に、前記バックレストBに連なる取付フレーム12を摺動自在に挿通したので、バックレストBの位置調整の操作性がよく、バックレストBとロック機構R間のガタツキを抑制することができる。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。
たとえば、前記実施態様では、本発明シート装置をスクータ型自動二輪車に実施した場合を説明したが、これを他の型式の自動二輪車にも実施できることは勿論である。また、バックレストのロック機構Rは、前記実施形態のものに代えて、従来公知のものを用いてもよい。
1・・・・シートボトム(シート基材)
1a・・・開口部
3・・・・表皮材
12・・・・取付フレーム(パイプフレーム)
15・・・・ガイド部
15a・・・係合部(爪片)
15b・・・係合部(スリット)
17・・・・支持面
20・・・・ロックブラケット
21・・・・ロックプレート
22・・・・ロックカバー
24・・・・ガイド筒
30・・・・操作部材(ストラップ)
30a・・・操作端末
33・・・・操作空間
B・・・・バックレスト
C・・・・カウリング
G・・・・防水ガイド部材
R・・・・ロック装置
S・・・・シート本体

Claims (10)

  1. 車体上に搭載されるシート本体(S)に、バックレスト(B)を移動可能に設けた、自動二輪車の可動式バックレストを備えたシート装置において、
    前記シート本体(S)に、そのシートボトム(1)と表皮材(3)とに跨がって開口する開口部(1a)を設け、その開口部(1a)に前記バックレスト(B)に連結される取付フレーム(12)を貫通させ、該取付フレーム(12)の作動によりバックレスト(B)をシート本体(S)に対して移動可能とし、
    前記シート本体(S)に防水ガイドフレーム(G)を設け、この防水ガイドフレーム(G)に、前記開口部(1a)内を表皮材(3)の表面からシートボトム(1)の裏面とに跨がって延びるガイド部(15)を設けたことを特徴とする、自動二輪車の可動式バックレストを備えたシート装置。
  2. 前記防水ガイドフレーム(G)には支持面(17)が形成され、この支持面(17)は、前記シート本体(S)の外面に対面して、その表皮材(3)を支持することを特徴とする、前記請求項1に記載の自動二輪車の可動式バックレストを備えたシート装置。
  3. 前記防水ガイドフレーム(G)のガイド部(15)は筒状に形成されていることを特徴とする、前記請求項1または2に記載の自動二輪車の可動式バックレストを備えたシート装置。
  4. 前記防水ガイドフレーム(G)のガイド部(15)は複数よりなり、それらのガイド部(15)は、前記支持面(17)により連結されていることを特徴とする、前記請求項に記載の自動二輪車の可動式バックレストを備えたシート装置。
  5. 前記防水ガイドフレーム(G)のガイド部(15)は2つよりなり、前記支持面(17)は2つのガイド部(15)間の間隔よりも幅広に形成されていることを特徴とする、前記請求項2または4に記載の自動二輪車の可動式バックレストを備えたシート装置。
  6. 前記開口部(1a)に設けられる前記ガイド部(15)の、シート本体(S)側の端部には、シート本体(S)のシートボトム(1)の裏面に係合する係合部(15a,15b)が一体に形成されていることを特徴とする、前記請求項1、2、3、4または5に記載の自動二輪車の可動式バックレストを備えたシート装置。
  7. 前記ガイド部(15)は筒状に形成され、その下部を避けた位置に前記係合部(15a,15b)が設けられ、その係合部(15a,15b)は、爪片(15a)とその両側のスリット(15b)を有していることを特徴とする、前記請求項6に記載の自動二輪車の可動式バックレストを備えたシート装置。
  8. 前記ガイド部(15)よりも外側に、前記バックレスト(B)のロック機構(R)のロックプレート(21)に操作部材(30)を設け、この操作部材(30)の操作端末(30a)をシート本体(S)の端末を超えて外部に延出させたことを特徴とする、前記請求項1、2、3、4、5、6または7に記載の自動二輪車の可動式バックレストを備えたシート装置。
  9. 前記シート本体(S)の端末と、車体を覆うカウリング(C)との間に操作空間(33)を形成し、その操作空間(33)に、前記操作部材(30)の操作端末(30a)を臨ませたことを特徴とする、前記請求項8に記載の自動二輪車の可動式バックレストを備えたシート装置。
  10. 前記ロック機構(R)のロックブラケット(20)に、合成樹脂製のガイド筒(24)を設け、このガイド筒(24)に、前記バックレスト(B)に連なる取付フレーム(12)を摺動自在に挿通したことを特徴とする、前記請求項8または9に記載の自動二輪車の可動式バックレストを備えたシート装置。
JP2014159265A 2014-08-05 2014-08-05 自動二輪車の可動式バックレストを備えたシート装置 Active JP6408288B2 (ja)

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