JP6408132B2 - インジケータ回路を含むバッテリーパック - Google Patents

Description

本発明は、インジケータ回路を含むバッテリーパックに関する。

無線周波数識別（ＲＦＩＤ：Radio Frequency Identification）及び他の近距離無線通信（ＮＦＣ）プロトコルを含む無線通信は、セキュリティ、在庫管理、アクセス・コントロールなどの分野において、人気が増大している。ＲＦＩＤまたはＮＦＣのプロトコルを含んでいるスマートフォンの数は、ＲＦＩＤ回路及びＮＦＣ回路のような受動又は能動トランスポンダの様々な分野と共に、増大している。そのような通信回路は、変調するアンテナと結合されてもよいし、また、いくつかの実施例では、スマートフォンのようなリーダによって読むことができる無線通信信号を発信してもよい。

電気化学セル、すなわちバッテリーは、電気エネルギー源として一般に使用される。電気化学セルは、典型的にはアノードと呼ぶ陰極と、典型的にはカソードを呼ぶ陽極とを、含んでいる。アノードは、酸化することができる活物質を含んでいる。カソードは、還元することができる活物質を含んでいる。アノード活物質はカソード活物質を還元することができる。セパレーターが、アノードとカソードの間に配置されている。電解質も電気化学セル内に含まれている。前述の構成部品は、一般的に、１つの缶に配置される。バッテリーパックは、ケース内に少なくとも１つの電気化学セルを含んでいてもよい。バッテリーパックは、一部分において、少なくとも１つの電気化学セル及び他のバッテリーパック構成部品に利用可能なケースの内容積を制限する、外部の寸法を指定してもよい。

バッテリーテスターは、残りの電池性能のような、バッテリー、或いはバッテリーパックの特性を、決定するために使用されてもよい。バッテリーに置かれる典型的なタイプのバッテリーテスターの例示的なタイプは、サーモクロミックタイプのテスターとして知られている。サーモクロミックのバッテリーテスターにおいては、消費者が手動で１つ或いは２つのボタンスイッチを押し下げることによって、回路が完成するかもしれない。一旦回路が完成すれば、消費者はサーモクロミックのテスターに電気的にバッテリーを接続する。サーモクロミックのテスターは、銀の抵抗器を、例えば電気抵抗がその長さに沿って変わるように可変幅を有している平面の銀のレイヤを、含んでいるかもしれない。電流が銀の抵抗器を流れるにしたがって、消費された電力は熱を生成し、銀の抵抗器上に置かれたサーモクロミックのインク表示器のカラーを変更する。バッテリーの相対的な容量を示すために、サーモクロミックのインク表示器はゲージとして配置されていてもよい。しかしながら、消費者が不便にバッテリーを保持することが、及び／又は、バッテリーテスターを使用して、バッテリーをテストするためにデバイスからバッテリーを取り外すことが、典型的に必要である。

従って、消費者とバッテリーパックの間のマニュアル・インタラクションを必要としないインジケータ回路を含むバッテリーパックの必要性が存在する。さらに、インジケータ回路を含むバッテリーパックは、先進的な処理能力と通信能力を含んでいてもよい。少なくとも１つの電気化学セル及び他のバッテリーパック構成部品に利用可能なケースの内容積を、有害に縮小しないインジケータ回路を含むバッテリーパックの必要性も存在する。

本発明は、バッテリーパックに関する。バッテリーパックは、少なくとも１つの電気化学セルと、ケースと、プレートと、インジケータ回路と、バッテリー対内容積の比率を、含んでいる。ケースは、少なくとも１つの開放端を含んでいる。プレートは少なくとも１つの開放端の上方に置かれる。プレートは、ターミナルプレート、ベースプレート、又は、その任意の組み合わせを含んでいる。インジケータ回路は、集積回路とアンテナを含んでいる。インジケータ回路は、プレートに取り付けられる。バッテリー対内容積の比率は、約０．５２より大きい。

別の実施形態では、本発明はバッテリーパックに関する。バッテリーパックは、少なくとも１つの電気化学セルと、ケースと、プレートと、インジケータ回路と、バッテリー対内容積の比率を含んでいる。ケースは、開放端と、閉鎖端と、それらの間のサイドウォールを含んでいる。プレートは、１つの開放端の上方に置かれる。プレートは、ターミナルプレートである。インジケータ回路は、集積回路とアンテナを含んでいる。インジケータ回路は、ケースの閉鎖端に取り付けられる。バッテリー対内容積の比率は、約０．５２より大きい。

明細書は、本発明を形成すると見なされる主題を、特に指摘し、且つ、明確に要求するクレームで締めくくっているが、添付図面と共に得られた以下の記述から、本発明は一層よく理解されるであろう。
図１は、ここに示され開示された実施形態の１つ以上のインジケータ回路を含むバッテリーパックの実施形態の長さに沿った断面図である。 図２は、ここに示され開示された実施形態の１つ以上のインジケータ回路を含むバッテリーパックの実施形態の長さに沿った断面図である。 図３は、ここに示され開示された実施形態の１つ以上のインジケータ回路を含むバッテリーパックの実施形態の長さに沿った断面図である。 図４は、ここに示され開示された実施形態の１つ以上のインジケータ回路を含むバッテリーパックの実施形態の長さに沿った断面図である。 図５は、ここに示され開示された実施形態の１つ以上のインジケータ回路を含むバッテリーパックの実施形態の長さに沿った断面図である。 図６は、ここに示され開示された実施形態の１つ以上のインジケータ回路を含むバッテリーパックの実施形態の長さに沿った断面図である。 図７は、ここに示され開示された実施形態の１つ以上のインジケータ回路を含むバッテリーパックの実施形態における、使用のためのターミナルプレートの図である。 図８は、ここに示され開示された実施形態の１つ以上のインジケータ回路を含むバッテリーパックの実施形態における、使用のためのベースプレートの図である。 図９は、ここに示され開示された実施形態の１つ以上のインジケータ回路を含むバッテリーパックの実施形態の幅に沿った断面図であり、電気化学セルで占められた容積を表わしている。 図１０は、バッテリーパックの内容積を定義する図９のインジケータ回路を含むバッテリーパックの幅に沿った断面図である。 図１１は、ここに示され開示された実施形態の１つ以上のインジケータ回路を含むバッテリーパックの実施形態の幅に沿った断面図であり、電気化学セルで占められた容積を表わしている。 図１２は、バッテリーパックの内容積を定義する図１１のインジケータ回路を含むバッテリーパックの幅に沿った断面図である。

本発明は、インジケータ回路を含むバッテリーパックに関する。バッテリーパックは、ケース内の少なくとも１つの電気化学セル、すなわちバッテリーを含んでいる。インジケータ回路は、無線通信信号を送ることができ、及び／又は、受け取ることができる。インジケータ回路は、集積回路（ＩＣ）及びアンテナを含んでいる。インジケータ回路は、少なくとも１つの電気化学セルに電気的に結合されてもよい。インジケータ回路は、無線でスマートフォンのようなリーダに、電圧または容量のような少なくとも１つの電気化学セルの特性を伝えてもよい。

電気化学セルは、電気化学的な還元−酸化（レドックス）反応により、電気化学セルの活物質内の化学エネルギーを変換することができるデバイスである。デービッド・リンデン（David Linden）、バッテリー、１．３（第４版、２０１１）のハンドブックを参照されたい。電気化学セルは、アノード、カソード及び電解質から成る。同文献を参照された。１つ以上の電気化学セルが、バッテリーと呼ばれてもよい。電気化学セル、すなわちバッテリーは、一次でもよいし、二次でもよい。一次電池は、放電を意図されており、例えば、一度だけ消耗され、そして、廃棄される。一次電池は、デービッド・リンデン、バッテリー（第４版、２０１１）のハンドブックに、例えば開示される。二次電池は、充電されることを意図されている。二次電池は、何度も放電され充電されてもよく、例えば５０回以上、１００回、それ以上である。二次電池は、デービッド・リンデン、バッテリー、（第４版、２０１１）のハンドブックで、例えば開示される。従って、バッテリーは、様々な電気化学の結合及び電解質の組み合わせを含んでいてもよい。バッテリーパック内に含まれる、水溶液系、非水溶液系、イオン液体系、及び、ソリッドステート系の一次電池及び二次電池の両方に、本発明が当てはまることが認識されるべきである。故に、前述した系の一次電池及び二次電池を含むバッテリーパックは、本願の範囲内であり、また、本発明はいずれの特別な実施形態に限定されない。

バッテリーパックは、サイズと寸法を変えて利用可能である。国際電気標準会議（ＩＥＣ）及び米国規格協会（ＡＮＳＩ）は、例えば、小売りの消費者に利用可能なバッテリー及びバッテリーパックに関する標準的なサイズ及び寸法を確立している。ＩＥＣは、９Ｖのアルカリ電池パックと一般に呼ばれるようなバッテリーパックに関して、例えば、標準的なサイズと寸法を設定している。９Ｖのバッテリーパックは、例えば、約４８．５ｍｍの最大高さ、約２６．５ｍｍの最大長さ、約１７．５ｍｍの最大幅を備えた、角柱状、又は、長方形の形状を有している。さらに、個々のバッテリー或いはデバイス・メーカーは、リチウム・イオン角柱バッテリーのような、小売りで一般に利用可能でないかもしれないバッテリーパックに関して、寸法を指定してもよい。このタイプの角柱バッテリーは、約５ｍｍ未満の高さ、約４２ｍｍ未満の長さ、約３４ｍｍ未満の幅を備えていても良い。個々のバッテリー又はデバイス・メーカーで示されるバッテリーパック・サイズ及び寸法と同様に、ＡＮＳＩ １６０４バッテリーパック、ＡＮＳＩ ７．２Ｈ５バッテリーパック、ＡＮＳＩ ７．２Ｋ５バッテリーパック、ＡＮＳＩ ８．４Ｈ５バッテリーパック、及び、ＡＮＳＩ ８．４Ｋ５バッテリーのような、ＩＥＣ又はＡＮＳＩによって設定された、様々なサイズ及び寸法のバッテリーパックに、本発明が適用されることが認識されるべきである。

ケースは、何らかの適切な形（例えば角柱形、長円形、完全なエッジを備えた多角形の形、他の適切な形）を有していてよい。ケースは、角柱形（例えば長方形か正方形の形のような、少なくとも２つの平行平板電極を含む形）があるかもしれない。ケースは、バッテリーパックに一般に使用される任意の従来型かもしれない。ケースは、任意の適切な材料で作られていてもよい。材料は、例えば、アルミニウム、アルミニウム合金、ステンレス鋼、ニッケルをめっきした（事前に或いは事後的にめっきされた）鋼などのような、柔軟な金属かもしれない。例えば、材料は、プラスチック、ポリマーなどのような非伝導性及び非磁性の材料かもしれない。ケースは、少なくとも１つの電気化学セル及びインジケータ回路を含めるために、十分な寸法及び内容積を有しているべきである。

ケースは、絞り加工のようなスタンピング工程によって形成されるかもしれない。ケースは、射出成形のような成型加工によって形成されるかもしれない。ケースは、例えば完全なケースを形成するために互いに組み合わされる２つの部分により形成されてもよく、そのようなケースはクラムシェル・ケースと呼ばれてもよい。ケースは少なくとも１つの開放端を含んでいてもよい。ケースが例えば絞り加工又は射出成形のいずれかによって形成される場合、ケース内に一体に形成される閉鎖端をケースが備えていてもよい。閉鎖端は、ケースの開放端に対向していてもよい。ケースは、第１の開放端及び第２の開放端を含んでいてもよい。ケースは、ケースの開放端から閉鎖端へ延びるサイドウォールを含んでいてもよい。ケースは、ケースの第１の開放端からケースの第２の開放端へ延びるサイドウォールを含んでいてもよい。サイドウォールは高さＨを有していてもよい。プレートは、少なくとも１つの開放端の上方に置かれてもよい。プレートは、ターミナルプレートまたはベースプレートでもよい。

ターミナルプレートは、バッテリーパックを閉じるために、ケースの少なくとも１つの開放端の上方に載置されてもよい。バッテリーパックがクラムシェル・ケースを含んでいるようないくつかの実施形態では、ターミナルプレートはケースの第１の開放端の上方に載置されてもよい。ターミナルプレートは、任意の適切な材料から作られてもよい。材料は、例えばアルミニウム、アルミニウム合金、ステンレス鋼、又は、ニッケルをめっきした（事前に或いは事後的にめっきされた）鋼などのような、柔軟な金属でもよい。例えば、材料は、プラスチック、ポリマーなどのような非伝導性及び非磁性の材料でもよい。ターミナルプレートは、絞り加工または射出成形のような任意の適切なプロセスによって形成されてもよい。ターミナルプレートは、正のバッテリーパック・ターミナル及び負のバッテリーパック・ターミナルを含んでいてもよい。正のバッテリーパック・ターミナル及び負のバッテリーパック・ターミナルは、伝導性のいかなる適切な材料から作られてもよい。材料は、ニッケル、ニッケルをめっきした鋼、ステンレス鋼、黄銅などのような金属でもよい。正のバッテリーパック・ターミナル及び負のバッテリーパック・ターミナルは、ニッケル、金、黄銅、或いは、正のバッテリーパック・ターミナル及び負のバッテリーパック・ターミナルと、正のバッテリーパック・ターミナル及び負のバッテリーパック・ターミナルがデバイスと電気的に導通するデバイス内の電気コンタクトとの間に、低い電気的接触抵抗をもたらす別の適切な材料で、任意にめっきされてもよい。

ターミナルプレートがケースの少なくとも１つの開放端内に位置する場合、ケースのサイドウォールの一部はターミナルプレートを過ぎて伸びてもよい。閉じたバッテリーパックのケースを密閉するために、位置させたターミナルプレートを過ぎて伸びるケースのサイドウォールの部分は、ターミナルプレート上で圧着させることができる。或いは、ターミナルプレートは、例えばクラムシェル・ケースの二等分内に置かれてもよい。クラムシェル・ケースの二等分はバッテリーパックを閉じるために溶接されてもよく、例えば超音波で溶接されてもよい。

バッテリーパックが、クラムシェル・ケースを含んでいるかのようないくつかの実施形態では、ベースプレートが使用されてもよい。ベースプレートは、バッテリーパックを形成するケースの第２の開放端を閉じるために、ケースの第２の開放端の上方に載置されてもよい。ベースプレートは任意の適切な材料から作られてもよい。材料は、例えばアルミニウム、アルミニウム合金、ステンレス鋼、ニッケルをめっきした（事前に或いは事後的にめっきされた）鋼などのような、柔軟な金属でもよい。材料は、例えば、プラスチック、ポリマーなどのような非伝導性及び非磁性の材料からでもよい。ベースプレートは、絞り加工または射出成形のような任意の適切なプロセスによって形成されてもよい。

ベースプレートは、ケースの第２の開放端の上方に載置されてもよい。ベースプレートがケースの第２の開放端内に据え付けられる場合、ケースのサイドウォールの一部はベースプレートを過ぎて伸びてもよい。閉じたバッテリーパックのケースを密閉するために、据え付けられたベースプレートを過ぎて伸びるケースのサイドウォールの部分は、ベースプレートの上方で圧着させることができる。或いは、ベースプレートは、例えばクラムシェル・ケースの二等分内に置かれてもよい。クラムシェル・ケースの二等分はバッテリーパックを閉じるために溶接されてもよく、例えば超音波で溶接されてもよい。

インジケータ回路は、集積回路（ＩＣ）及びアンテナを含んでいてもよい。ＩＣは、トランジスター、抵抗器、ダイオード、誘導子及び／又は半導体ウェーハ又はチップのような単一の基板或いは金属に構築されたコンデンサーの回路、ポリマー或いはセラミック基板を含んでいてもよく、与えられた機能を行なうためにその中で個別の構成部品は相互に連結される。ＩＣは通信回路、機能を行なうために電気的に互いに結合されたＡ−Ｄ変換器（ＡＤＣ）、或いは任意の数の機能を含んでもよい。ＩＣは、ＩＣがその機能を行なうために、システムグランドに電気的に接続されてもよい。ＩＣは、制限されるものではないが、指示回路、電源回路、ＲＦＩＤ回路又はブロック、或いはＮＦＣ回路又は、ブロックのような通信回路、入出力回路又はポート、また同種のものを含む回路を含んでいてもよい。ＩＣは物理的に、例えば、並んで通信回路及びＡＤＣを同じ場所を共用するか、或いは物理的に、それらをともに集積化してもよい。ＩＣは、さらに機能のパフォーマンスを包含するために、特に製造される特定用途向けＩＣ（ＡＳＩＣ）、或いは必要とされる機能の何らかの数も含むかもしれない。機能は、例えば、バッテリーパックまたはバッテリーパック内の少なくとも１つの電気化学セルの指定された条件を決定し、かつその情報を機能情報の形式でリーダに伝えてもよい。機能は、例えば、バッテリーパックまたはバッテリーパック内の少なくとも１つの電気化学セルの特定の条件の通知を電気的に通信してもよい。機能は、例えば、バッテリーパック、或いは可聴の、可視の、振動感覚の指示を含んでいるかもしれないバッテリーパック内の少なくとも１つの電気化学セルの指定された条件の指示を提供してもよい。振動感覚は、振動を感じる能力であり、また、振動感覚の指示は振動の感覚を提供する機械的または電気機械的な手段である。

ＩＣは任意の適切な形状でもよい。ＩＣは、長さ、幅及び高さを有する長方形又は四角形状であってもよい。ＩＣは、能動、半能動、バッテリー支援された受動、又は、受動でもよい。ＩＣの長さは、約３ｍｍ未満でもよく、例えば、約１．０ｍｍから約２．０ｍｍの間であってもよい。ＩＣの幅は、約３ｍｍ未満でもよく、例えば、約０．５ｍｍから約２ｍｍの間であってもよい。ＩＣの高さは、約１．０ｍｍ未満であってもよく、例えば、約０．０２ｍｍから約０．１０ｍｍの間であってもよい。

通信回路は、無線周波数識別（ＲＦＩＤ）回路のような任意の適切な通信回路でもよく、そして、例えばＩＳＯ／ＩＥＣ １４４４３（非接触式カード：proximity cards）、１５６９３（近接カード：vicinity cards）、１５９６１、１５９６２、１５９６３及び１８０００通信規格に含まれているような近距離無線通信（ＮＦＣ）回路でもよく、例えば、ＩＥＥＥ ８０２．１５．１通信規格、 Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ Ｌｏｗ Ｅｎｅｒｇｙ、又は、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ Ｓｍａｒｔ、に含まれているようなＢｌｕｅｔｏｏｔｈ回路、例えば、ＩＥＥＥ ８０２．１５．６通信規格に含まれているような回路、例えば、ＩＥＥＥ ８０２．１１通信規格に含まれているようなＷｉ−Ｆｉ回路、例えば、ＩＥＥＥ ８０２通信規格に含まれているようなＺｉｇｂｅｅ回路、及び、任意の適切な固定無線通信回路であってもよい。通信回路は、低周波（約１２５ｋＨｚから約１３４．２ｋＨｚ、及び約１４０ｋＨｚから約１４８．５ｋＨｚまで）、高周波（ＨＦ）（１３．５６ＭＨｚ）、極超短波（ＵＨＦ）（８６０−９５６ＭＨｚ）、或いはマイクロ波周波数（２．４−５．８ＧＨｚ）のような、何らかの適切な周波数帯を利用してもよい。さらに、他の通信回路は、可聴の又は不可聴の、或いは可視光線のような帯域を使用してもよい。

アンテナは、単一のアンテナ又は多数のアンテナを定義する少なくとも１つのアンテナ・トレースを含んでいてもよい。アンテナは、シングルエンドアンテナ、ダイポールアンテナ、ループアンテナ或いは他の適切なタイプのアンテナであってもよい。ループアンテナは、例えば、少なくとも１つのアンテナ・トレースの１つ以上の巻回或いは巻線を含んでいてもよい。少なくとも１つのアンテナ・トレースは、第１のアンテナ・ターミナル及び第１のアンテナ・ターミナルを含んでいるかもしれない。第１のアンテナ・ターミナル及び第２のアンテナ・ターミナルは、例えば集積回路（ＩＣ）への、はんだ、伝導性の接着剤、超音波溶接、サーモソニックボンディング、熱圧着法或いは圧着のジョイント接続を、提供してもよい。第１のアンテナ・ターミナル及び第２のアンテナ・ターミナルは、ＩＣに電気的に結合してもよい。

アンテナは、通信回路の所望の読み取り領域を達成するのに必要な、任意の回数のループを含んでいてもよい。対応するＩＣ入力容量及びアンテナ・インダクタンスは、いくつのループ及び／又は１つのループ当たり何回の巻回が使用されるかを決定し、通信回路及びリーダ共振周波数に合致する同調性領域有するＬＣ（インダクタンスとキャパシタンス）タンク回路を供給する。

少なくとも１つのアンテナ・トレース、第１のアンテナ・ターミナル及び第２のアンテナ・ターミナルは、銅、アルミニウム、銀、金或いは他の導電性金属から作られてもよい。他の例示は、グラファイトのような、伝導性重合体、伝導性の接着剤及び伝導性の炭素を含んでいる。少なくとも１つのアンテナ・トレース、第１のアンテナ・ターミナル及び第２のアンテナ・ターミナルは、プリントされてもよいし、描かれてもよい。アンテナの少なくとも１つのアンテナ・トレースは、対象となる表面上に材料を適用するために、スクリーン、グラビア或いはインクジェット印刷の使用を通じて、アンテナを定義するマシンによってプリントされてもよい。プリントは、ＲＦスパッタリング技術、対象となる表面上の材料を定義するインパクトまたは圧力の技術、金属フォイル・マスク技術、エッチング技術、対象となる表面に適用される材料を活性化する熱・光による活性化技術、によって完結してもよい。

少なくとも１つのアンテナ・トレース、第１のアンテナ・ターミナル及び第２のアンテナ・ターミナルは、金属箔（foil）から作られてもよい。少なくとも１つのアンテナ・トレース、第１のアンテナ・ターミナル及び第２のアンテナ・ターミナルは、絶縁された又は露出された、予め形成されたワイヤーでもよい。予め形成されたワイヤーが露出している場合、それは、非伝導性シート、非導電性テープ、非伝導性フレキシブル基板或いは非伝導性シュリンクラップによってカバーされていてもよい。

少なくとも１つの電気化学セルは、正端子と負端子を備えてもよい。ＩＣは、正端子及びバッテリーの負端子に、直列、並列或いはその組み合わせで、電気的に結合されてもよい。例えば、リードのような導電トレースは、バッテリーの負端子をＩＣに接続してもよい。同様に、リードのような導電トレースは、バッテリーの正端子をＩＣに接続してもよい。導電トレースは、電気的に伝導性の伝導性重合体のようなあらゆる適切な材料から形成することができ、例えば、伝導性の接着剤、グラファイトのような伝導性の炭素、アルミニウム、ニッケル、銀、銅、金及び錫のような導電性金属から形成することができる。導電トレースは、バッテリー上に直接印刷されてもよく、バッテリーに取り付けられた薄い金属線でもよく、バッテリーに付けられた薄い絶縁電線でもよく、或いは、バッテリーの正端子からＩＣまで、及びバッテリーの負端子からＩＣまで、電気的導通を供給する、他の適切な形式であってもよい。導電トレースは、バッテリーの金属缶から電気的に分離されるかもしれない。例えば、導くトレースは、ＩＣからバッテリーの負端子まで及ぶかもしれないし、それがバッテリーの負端子に電気的に結合されるまで、バッテリーから電気的に分離され続けるかもしれない。同様に、導くトレースは、ＩＣからバッテリーの正端子まで及ぶかもしれないし、それがバッテリーの正端子に電気的に結合されるまで、バッテリーから電気的に絶縁されてもよい。導電トレースは、バッテリーの正端子及び負端子に結合されてもよく、例えば、銀のエポキシ樹脂のような伝導性の接着剤によって、超音波溶接によって、抵抗溶接によって、レーザ溶接、或いは機械的圧力によって、結合されてもよい。

インジケータ回路のＩＣは、バッテリーパック内の少なくとも１つの電気化学セルに関して、種々の機能を行ってもよい。ＩＣは、次のものに関する機能情報を提供してもよい。少なくとも１つの電気化学セル或いはバッテリーパックの電力出力。少なくとも１つの電気化学セル或いはバッテリーパックが、有効寿命の終了に近づいた場合、少なくとも１つの電気化学セル或いはバッテリーパックの放電レート。少なくとも１つの電気化学セル或いはバッテリーパックのチャージの状態。ＩＣはさらに、過剰放電保護、過剰充電保護、残り容量決定、電圧決定、サイクル寿命決定、パワーマネージメントを、提供してもよい。パワーマネージメント機能は、バッテリーパック識別、バッテリーパック健康状態、バッテリーパック保護、セルバランス、燃料測定、充電制御、電圧コンバージョン、負荷レギュレーション、バッテリーパック・オン／オフ電力供給、電力設定調節、再充電の許可又は禁止、バッテリーパック・バイパス、温度監視、充電率調節を含んでいてもよい。ＩＣは、スマートフォンのようなリーダの使用を通じて、例えば消費者にバッテリーパックに関する情報を提供するためのインジケータ回路を含む例えばバッテリーパックにおいて、使用されてもよい。ＩＣも、ＲＦＩＤ回路等価物のようなユニークな識別子を備えて構成されてもよく、それは、ナンバー／シンボルのユニークなシーケンス、或いは、例えば、バッテリーパックの製造日付、ロット番号、シリアルナンバー及び別の識別可能な情報のような情報のいずれかを示していてもよい。

例えば、バッテリーパック内の少なくとも１つの電気化学セルの缶が、或いは、バッテリーパックのケースが、金属である場合には、インジケータ回路を含むバッテリーパックは、さらに磁気分流器を含んでいてもよい。磁気分流器は、特定の周波数の高い透磁率、及び低い電気伝導率を備えた任意の材料でもよい。例えば、磁気分流器は、薄い、柔軟な、フェライト材料であってもよく、体心立方結晶構造を有する鉄又は鉄の合金であってもよい。例えば、ニッケルのような高い透磁率、或いはコバルト及びそれらの対応する合金を提供する他の材料が、磁気分流器として使用されてもよい。磁気分流器の他の材料は、実質的に電気的に伝導性でない酸化物も含んでいる。磁気分流器は、例えば、厚さ、約３０マイクロメーターから約３００マイクロメーターであってもよい。

磁気分流器は、ケース及び少なくとも１つの電気化学セルの金属缶などのバッテリーパック内の金属構成部品から、インジケータ回路のアンテナを保護してもよい。磁気分流器は、例えば、アンテナと少なくとも１つの電気化学セルの間に載置されてもよい。磁気分流器は、例えば、アンテナ及び／又は集積回路の表面に添付されたフィルムであってもよい。磁気分流器は、アンテナ及び／又は集積回路の表面に描かれるかもしれないし、覆うかもしれない。磁気分流器は、ケースの内表面に添付されたフィルムであってもよい。磁気分流器は、ケースの内表面に描かれるかもしれないし、覆うかもしれない。

ＩＣは、ターミナルプレート、ベースプレート或いはケースに、添付されるか、或いは、内側に一体化されてもよい。ＩＣは、プリント回路基板（ＰＣＢ）に、取り付けられるか、或いは、内側に一体化されてもよい。ＩＣは、接着または溶接によって、ターミナルプレート、ベースプレート、ケース或いはＰＣＢに添付することができる。適切な接着は、接着剤、エポキシ樹脂、及び例えば熱伝導性で、電気的に絶縁性の他の適切な接着剤を含んでいる。適切な溶接方法は、加圧接合、超音波溶接及びその組み合わせ、或いは、他の受け入れ可能な溶接処理を含んでいる。ＩＣは、ターミナルプレート、ベースプレート、ケース或いはＰＣＢに添付される前に、或いは添付された後に、エポキシ樹脂のような保護剤の中にカプセル化されてもよい。

ＰＣＢは、ターミナルプレート、ベースプレート或いはケースに、取り付けられてもよいし、或いは、内側に一体化されてもよい。配線パターンまたは回路が形成され得るＰＣＢは、複数の安全装置、電力端子、外部接続端子などを含んでいてもよく、それは、通信、アンテナ、また熱的なヒートシンクなどの機能的な特徴を提供する。ＰＣＢは１つ以上のレイヤを含んでいてもよく、それぞは、それ自身の配線パターンを有しており、そのようなＰＣＢはマルチレイヤＰＣＢと呼ばれる。配線パターンは導電トレース或いは導体箔トレースを備えていてもよい。マルチレイヤＰＣＢは、それらの配線パターンの間の電気的導通を提供するために、レイヤ間のビアを備えてもよい。安全装置の例では、保護モジュール、正の温度係数（ＰＴＣ）のサーミスターなどを含んでいてもよい。保護モジュールは、例えば、スイッチ素子、制御回路ユニット、抵抗器、コンデンサー、ヒューズなどを含んでいてもよい。電力端子と外部接続端子の例では、ＰＣＢコンタクトパッドを含んでいてもよい。

ＰＣＢは、少なくとも１つの電気化学セルと電気的に結合されてもよい。ＰＣＢは、直列、並列或いはその任意の組み合わせで、少なくとも１つの電気化学セルに電気的に結合されてもよい。例えば、トレースまたはフレキシブル回路の導通は、ＰＣＢへの少なくとも１つの電気化学セルの負端子、及びＰＣＢへの少なくとも１つの電気化学セルの正端子を、接続してもよい。導電トレースは、電気的に伝導性のアルミニウム、ニッケル、銀、銅、金及び錫のような、伝導性ポリマー、伝導性の接着剤、グラファイトのような伝導性の炭素及び導電性金属のようなあらゆる適切な材料から形成することができる。導電トレースは、少なくとも１つの電気化学セル上に直接印刷されてもよく、少なくとも１つの電気化学セルに添付された薄い金属線でもよく、少なくとも１つの電気化学セルへ付けられた薄い絶縁配線でもよく、或いは、少なくとも１つの電気化学セルの１つのターミナル及びＰＣＢへの少なくとも１つの電気化学セルの他のターミナルからＰＣＢに電気的導通を供給する、他の適切な形式であってもよい。

バッテリーパックは、絶縁体も含んでいてもよい。絶縁体は、例えば、インジケータ回路と少なくとも１つの電気化学セルの間に、載置されてもよい。例えば、少なくとも１つの電気化学セルがインジケータ回路と接触するのを防ぐために、絶縁体は適切な材料から、及び任意の適切な形で、作られてもよい。絶縁体は、プラスチック、紙、陶器、ファイバーボード、それらの合成、及び、その任意の組み合わせのような、任意の適切な絶縁性材料で作られてもよい。

バッテリーパック内の少なくとも１つの電気化学セルは、容積を有していてもよい。バッテリーパック内の少なくとも１つの電気化学セルは、全容積を占めてもよい。バッテリーパックは、内容積を有していてもよい。バッテリーパックの内容積は、例えば、ケースの開放端の上方に載置されるターミナルプレート、ケースのサイドウォール、ケースの閉鎖端によって制限される空間として定義されてもよい。また、バッテリーパックの内容積は、例えば、ケースの第１の開放端の上方に載置されるターミナルプレート、ケースの第２の開放端の上方に載置されるベースプレート、ケースのサイドウォールによって制限される空間として定義されてもよい。また、バッテリーパックの内容積に対する少なくとも１つの電気化学セルによって占められる全容積の比率は、バッテリーパックのバッテリー対内容積の比率と呼ばれてもよい。少なくとも１つの電気化学セルで占められた容積、少なくとも１つの電気化学セルによって占められた全容積、バッテリーパックの内容積、バッテリー対内容積の比率は、バッテリーパックのデザインによって固定されるであろうし、例えば、計算機援用設計（ＣＡＤ）プログラムを使用して、バッテリーパック・デザイナーによって計算されるかもしれない。

バッテリーパック内の少なくとも１つの電気化学セルの全容積は、少なくとも約１１．２ｃｍ^３であってもよい。バッテリーパック内の少なくとも１つの電気化学セルの全容積は、例えば、約１１．２ｃｍ^３から約２１．０ｃｍ^３まで、あるかもしれない。バッテリーパックの内容積は、約２１．５ｃｍ未満の^３かもしれない。バッテリーパックの内容積は、例えば、約１１．４ｃｍ^３から約２１．０ｃｍ^３まで、あるかもしれない。バッテリー対内容積の比率は、約０．５２より大きくてもよい。バッテリー対内容積の比率は、例えば、約０．５２より大きく約０．９８未満であってもよい。

ＡＮＳＩの１６０４ ９Ｖの一次アルカリ電池パックは、例えば、約１７．８ｃｍ^３の内容積があるバッテリーパックを含んでいるかもしれない。９Ｖの一次電池パックは６つの円筒状の一次電気化学セルも含んでいるかもしれない。個々の円筒状の一次電気化学セルは、約１．９ｃｍ^３の容積があるかもしれない。６つの円筒状の一次電気化学セルの全容積は、約１１．４ｃｍ^３（６個の電気化学セル×１．９ｃｍ^３／電気化学セル）かもしれない。ＡＮＳＩの１６０４ ９Ｖの一次アルカリ電池パックのバッテリー対内容積の比率は、約０．６４（１１．４ｃｍ^３／１７．８ｃｍ^３）であるかもしれない。

ＡＮＳＩの１６０４ ９Ｖの一次アルカリ電池パックは、例えば、約１７．５ｃｍ^３の内容積があるバッテリーパックを含んでいるかもしれない。ＡＮＳＩ １６０４ ９Ｖの一次電池は、６つの角柱状の一次電気化学セルを含んでいるかもしれない。個々の角柱状の一次電気化学セルは、約２．６ｃｍ^３の容積があるかもしれない。６つの角柱状の一次電気化学セルの全容積は、約１５．６ｃｍ^３（６個の電気化学セル×２．６ｃｍ^３／電気化学セル）かもしれない。９Ｖの一次アルカリ電池パックのバッテリー対内容積の比率は、約０．８９（１５．６ｃｍ^３／１７．５ｃｍ^３）かもしれない。

リーダは、インジケータ回路を読むことができる任意のデバイスでもよい。リーダの特定の例は、スマートフォン、タブレット、ＮＦＣアダプターを備えたパーソナルコンピュータ（ＰＣ）、専用のＲＦＩＤインジケータ回路リーダ、専用のＮＦＣインジケータ回路リーダ、携帯型のコンピューティング・デバイス、或いは、コンピューティング・デバイスに電気的に結合されたワンド・アンテナを、含んでいる。リーダは、ＩＣへの問い合わせ信号の送信により、或いは「起床」信号の送信により、ＩＣを覚醒させるために使用されてもよい。問い合わせ信号は、例えば、ＩＣの中の回路にエネルギーを与えて、かつその機能情報を送信するためにＩＣに出力を供給すべく使用される所定周波数のＲＦパルスであってもよい。「起床」信号は、例えば、ＲＦパルスでもよいが、ＩＣは、ＩＣに電力を供給し、かつその機能情報を送信するために、別のソースからの電力を使用するかもしれない。ＩＣは、定期的に信号を送るかもしれないし、或いはリーダによって読まれるかもしれない機能情報の変化に基づいて信号を送るかもしれない。リーダは、機能情報を視覚的に表す表示器を含んでもよいし、或いは、機能情報を聴覚的に表すこのできる音響デバイスを含んでもよい。リーダは、機能情報を表す前に、機能情報を解釈し及び又は修正するためのアルゴリズムを含んでいてもよい。

図１を参照して、典型的なバッテリーパック１１０が示される。バッテリーパック１１０は、ケース１１２、ターミナルプレート１１４、正のバッテリーパック・ターミナル１１６、負のバッテリーパック・ターミナル１１８、絶縁体１２０、インジケータ回路１２６、及び、少なくとも１つの電気化学セル１２８を含んでいる。インジケータ回路１２６は、アンテナ１２２、集積回路（ＩＣ）１２４、及び、通信回路１６０を含んでいる。ケース１１２は、閉鎖端１４０、開放端１４２、及び、その間のサイドウォール１４４を含んでいる。サイドウォール１４４は、高さＨを有している。ターミナルプレート１１４は、ケース１１２の開放端１４２上方に載置される。インジケータ回路１２６は、ケース１１２のターミナルプレート１１４に取り付けられる。インジケータ回路１２６は、少なくとも１つの電気化学セル１２８と電気的に通信する。少なくとも１つの電気化学セル１２８は、正のバッテリーパック・ターミナル１１６及び負のバッテリーパック・ターミナル１１８と電気的に通信する。

図２を参照して、典型的なバッテリーパック２１０が示される。バッテリーパック２１０は、ケース２１２、ターミナルプレート２１４、正のバッテリーパック・ターミナル２１６、負のバッテリーパック・ターミナル２１８、絶縁体２２０、インジケータ回路２２６、及び、少なくとも１つの電気化学セル２２８を含んでいる。インジケータ回路２２６は、アンテナ２２２、集積回路（ＩＣ）２２４、及び、通信回路２６０を含んでいる。ケース２１２は、閉鎖端２４０、開放端２４２、及び、その間のサイドウォール２４４を含んでいる。サイドウォール２４４は高さＨを有している。ターミナルプレート２１４は、ケース２１２の開放端２４２上方に載置される。インジケータ回路２２６は、ケース２１２の閉鎖端２４０に取り付けられる。インジケータ回路２２６は、少なくとも１つの電気化学セル２２８と電気的に通信する。少なくとも１つの電気化学セル２２８は、正のバッテリーパック・ターミナル２１６及び負のバッテリーパック・ターミナル２１８と電気的に通信する。

図３を参照して、典型的なバッテリーパック３１０が示される。バッテリーパック３１０は、ケース３１２、ターミナルプレート３１４、ベースプレート３３０、正のバッテリーパック・ターミナル３１６、負のバッテリーパック・ターミナル３１８、絶縁体３２０、インジケータ回路３２６、及び、少なくとも１つの電気化学セル３２８を含んでいる。インジケータ回路３２６は、アンテナ３２２、集積回路（ＩＣ）３２４、及び、通信回路３６０を含んでいる。ケース３１２は、第１の開放端３４６、第２の開放端３４８、及び、その間のサイドウォール３４４を含んでいる。サイドウォール３４４は、高さＨを有している。ターミナルプレート３１４は、ケース３１２の第１の開放端３４６の上方に載置される。ベースプレート３３０はケース３１２の第２の開放端３４８の上方に載置される。インジケータ回路３２６は、ターミナルプレート３１４に取り付けられる。インジケータ回路３２６は、少なくとも１つの電気化学セル３２８と電気的に通信する。少なくとも１つの電気化学セル３２８は、正のバッテリーパック・ターミナル３１６及び負のバッテリーパック・ターミナル３１８と電気的に通信する。

図４を参照して、典型的なバッテリーパック４１０が示される。バッテリーパック４１０は、ケース４１２、ターミナルプレート４１４、ベースプレート４３０、正のバッテリーパック・ターミナル４１６、負のバッテリーパック・ターミナル４１８、絶縁体４２０、インジケータ回路４２６、及び、少なくとも１つの電気化学セル４２８を含んでいる。インジケータ回路４２６は、アンテナ４２２、集積回路（ＩＣ）４２４、及び、通信回路４６０を含んでいる。ケース４１２は、第１の開放端４４６、第２の開放端４４８、及び、その間のサイドウォール４４４を含んでいる。サイドウォール４４４は、高さＨを有している。ターミナルプレート４１４は、ケース４１２の第１の開放端４４６上方に載置される。ベースプレート４３０は、ケース４１２の第２の開放端４４８上方に載置される。インジケータ回路４２６は、ベースプレート４３０に取り付けられる。インジケータ回路４２６は、少なくとも１つの電気化学セル４２８と電気的に通信する。少なくとも１つの電気化学セル４２８は、正のバッテリーパック・ターミナル４１６及び負のバッテリーパック・ターミナル４１８と電気的に通信する。

図５を参照して、典型的なバッテリーパック５１０が示される。バッテリーパック５１０は、ケース５１２、ターミナルプレート５１４、正のバッテリーパック・ターミナル５１６、負のバッテリーパック・ターミナル５１８、絶縁体５２０、磁気分流器５５０、インジケータ回路５２６、及び、少なくとも１つの電気化学セル５２８を含んでいる。インジケータ回路５２６は、アンテナ５２２及び集積回路（ＩＣ）５２４を含んでいる。ケース５１２は、閉鎖端５４０、開放端５４２、及び、その間のサイドウォール５４４を含んでいる。サイドウォール５４４は、高さＨを有している。ターミナルプレート５１４は、ケース５１２の開放端５４２上方に載置される。集積回路５２４は、ターミナルプレート５１４に取り付けられる。アンテナ５２２は、ケース５１２に一体化されている。磁気分流器５５０は、少なくとも１つの電気化学セル５２８とアンテナ５２２の間のケース５１２のサイドウォールに、取り付けられる。インジケータ回路５２６は、少なくとも１つの電気化学セル５２８と電気的に通信する。少なくとも１つの電気化学セル５２８は、正のバッテリーパック・ターミナル５１６及び負のバッテリーパック・ターミナル５１８と電気的に通信する。

図６を参照して、典型的なバッテリーパック６１０が示される。バッテリーパック６１０は、ケース６１２、ターミナルプレート６１４、正のバッテリーパック・ターミナル６１６、負のバッテリーパック・ターミナル６１８、絶縁体６２０、ベースプレート６３０、磁気分流器６５０、インジケータ回路６２６、及び、少なくとも１つの電気化学セル６２８を含んでいる。インジケータ回路６２６は、アンテナ６２２及び集積回路（ＩＣ）６２４を含んでいる。ケース６１２は、第１の開放端６４６、第２の開放端６４８、及び、その間のサイドウォール６４４を含んでいる。サイドウォール６４４は、高さＨを有している。ターミナルプレート６１４は、ケース６１２の第１の開放端６４６上方に載置される。ベースプレート６３０は、ケース６１２の第２の開放端６４８上方に載置される。集積回路６２４は、ベースプレート６３０に取り付けられる。アンテナ６２２は、ケース６１２に一体化されている。磁気分流器６５０は、少なくとも１つの電気化学セル６２８とアンテナ６２２の間のケース６１２のサイドウォール６４４に、取り付けられる。インジケータ回路６２６は、少なくとも１つの電気化学セル６２８と電気的に通信する。少なくとも１つの電気化学セル６２８は、正のバッテリーパック・ターミナル６１６及び負のバッテリーパック・ターミナル６１８と電気的に通信する。

図７を参照して、典型的なターミナルプレート７１４が示される。ターミナルプレート７１４は、正のバッテリーパック・ターミナル７１６、負のバッテリーパック・ターミナル７１８、及び、インジケータ回路７２６を含んでいる。インジケータ回路７２６は、アンテナ７２２、集積回路（ＩＣ）７２４、及び、通信回路７６０を含んでいる。インジケータ回路７２６は、正のバッテリーパック・ターミナル７１６及び負のバッテリーパック・ターミナル７１８と電気的に通信する。ターミナルプレート７１４がバッテリーパック内で使用される場合、正のバッテリーパック・ターミナル７１６及び負のバッテリーパック・ターミナル７１８は、少なくとも１つの電気化学セルと電気的に導通状態に置かれてもよい。

図８を参照して、典型的なベースプレート８３０が示される。ベースプレート８３０は、インジケータ回路８２６を含んでいる。インジケータ回路８２６は、アンテナ８２２、集積回路（ＩＣ）８２４、及び、通信回路８６０を含んでいる。ベースプレート８３０がバッテリーパック内で使用される場合、インジケータ回路８２６は、正のバッテリーパック・ターミナル及び負のバッテリーパック・ターミナルと電気的に通信状態に置かれてもよい。

図９を参照して、バッテリーパック９１０内の少なくとも１つの電気化学セルで占められているかもしれない典型的な容積が示される。バッテリーパック９１０は、ケース９１２、及び、少なくとも１つの電気化学セル９２８を含んでいる。少なくとも１つの電気化学セル９２８は、ケース９１２内の容積を占めており、容積はドットエリアによって表わされる。少なくとも１つの電気化学セル９２８によって占められる全容積は、全バッテリー容積と呼ばれるかもしれない。図９の中のバッテリーパック９１０の断面図は、例えば、バッテリーパック９１０内にある合計６つの電気化学セルのうちの３つの電気化学セルを示す。さらに、図９内の少なくとも１つの電気化学セル９２８は、円筒状セルとして示される。図９内の表現は例示的なものであり、バッテリーパック９１２内の少なくとも１つの電気化学セルの数、形或いはサイズについては、本発明を全く制限しないと認識されるべきである。

図１０を参照して、図９のバッテリーパック９１０内の典型的な内容積が示される。バッテリーパック９１０は、ケース９１２及びターミナルプレート９１４を含んでいる。ケース９１２は、閉鎖端９４０、開放端９４２、及び、その間のサイドウォール９４４を含んでいる。サイドウォール９４４は、高さＨを有している。ターミナルプレート９１４は、ケース９１２の開放端９４２上方に載置される。バッテリーパックの内容積は、ケース９１２の開放端９４２上方に載置されるターミナルプレート９１４、ケース９１２のサイドウォール９４４、及び、ケース９１２の閉鎖端９４０によって、制限される空間として定義される。内容積は、ドットエリアによって表わされる。さらに、図１０内のバッテリーパック９１０は、角柱状の、より具体的には、長方形の、バッテリーパックとして示されている。図１０内の表現は例示的なものであり、バッテリーパック９１０の形或いはサイズについては、本発明を全く制限しないと認識されるべきである。

図９及び図１０を参照して、バッテリーパック９１０は、少なくとも１つの電気化学セル９２８によって占められた全容積を、バッテリーパック９１０の内容積で割り算したのと等しい、バッテリー対内容積の比率を有するだろう。

図１１を参照して、バッテリーパック１１１０内の少なくとも１つの電気化学セルで占められているかもしれない典型的な容積が示される。バッテリーパック１１１０は、ケース１１１２及び少なくとも１つの電気化学セル１１２８を含んでいる。少なくとも１つの電気化学セル１１２８は、バッテリーパック１１１０内の容積を占める。容積はドットエリアによって表わされる。少なくとも１つの電気化学セル１１２８によって占められる全容積は、全バッテリー容積と呼ばれるかもしれない。バッテリーパック１１１０の断面図は、例えば、バッテリーパック１１１０内にある合計６つの電気化学セルのうちの３つの電気化学セルを示す。さらに、少なくとも１つの電気化学セル１１２８は、円筒状セルとして示される。図１１内の表現は例示的なものであり、バッテリーパック１１１０内の少なくとも１つの電気化学セルの数、形或いはサイズについては、本発明を全く制限しないと認識されるべきである。

図１２を参照して、図１１のバッテリーパック１１１０内の典型的な内容積が示される。バッテリーパック１１１０は、ケース１１１２、ターミナルプレート１１１４、及び、ベースプレート１１３０を含んでいる。ケース１１１２は、第１の開放端１１４６、第２の開放端１１４８、及び、それらの間のサイドウォール１１４４を含んでいる。サイドウォール１１４４は、高さＨを有している。ターミナルプレート１１１４は、ケース１１１２の第１の開放端１１４６上方に載置される。ベースプレート１１３０は、ケース１１１２の第２の開放端１１４８上方に載置される。バッテリーパックの内容積は、ケース１１１２の第１の開放端１１４６上方に載置されるターミナルプレート１１１４、ケース１１１２の第２の開放端１１４８上方に載置されるベースプレート１１３０、及び、ケース１１１２のサイドウォール１１４４によって制限される空間として定義される。内容積は、ドットエリアによって表わされる。さらに、図１２内のバッテリーパック１１１０は角柱状の、より具体的には、長方形の、バッテリーパックとして示されている。図１２内の表現は例示的なものであり、バッテリーパック１１１０の形或いはサイズについては、本発明を全く制限しないと認識されるべきである。

図１１及び１２を参照して、バッテリーパック１１１０は、少なくとも１つの電気化学セル１１２８によって占められた全容積を、バッテリーパック１１１０の内容積で割り算したのと等しい、バッテリー対内容積の比率を有するであろう。

ここに示された寸法と値は、列挙された正確な数値に厳密に限定されると理解されない。代わりに、別段の定めがない限り、そのような寸法はそれぞれ、その値の前後の、列挙された値及び機能的に等価な領域の両方を意味することを意図している。例えば、「４０ｍｍ」として示された寸法は、「約４０ｍｍ」を意味することを意図している。

明らかに除外され、或いは、他の方法で制限された場合を除き、ここに引用したすべての文献は、クロスで参照された若しくは関連付けられた特許若しくは出願、及び、本願の優先権若しくは利益を主張する特許出願若しくは特許を含め、参照によってその全体がここに組み入れられる。ここに開示した若しくはクレームした発明については、単独でも、そのような発明の他の参考文献、教示、示唆及び開示との組み合わせでも、先行技術として受け入れられない。さらに、参照により組み込まれた文献における同一文言の意味若しくは定義と抵触する本件書類の文言の意味若しくは定義の範囲は、本件書類において定義された文言の意味及び定義が支配される。

本発明の特別の実施形態が図示され開示されたが、本発明の精神及び範囲から外れることなしに、様々な他の変更及び変更を行なえることは、当業者にとって明白だろう。したがって、添付のクレームにおいて、この発明の範囲内であるような変更及び修正を包含することを意図している。

Claims (9)

1. バッテリーパックであって、
   少なくとも１つの電気化学セルと、
   ケースであって、第１の開放端、第２の開放端、およびその間のサイドウォールを備えるケースと、
   前記第１の開放端の上方に載置されたターミナルプレート、および前記第２の開放端の上方に載置されたベースプレートと、
   インジケータ回路であって、集積回路、及び、アンテナを備えるインジケータ回路と、 を備えており、
   前記集積回路は、前記ベースプレートに取り付けられ、
   前記バッテリーパックは、バッテリー対内容積の比率は、約０．５２より大きい、
   ことを特徴とする、バッテリーパック。
2. 磁気分流器をさらに備え、前記磁気分流器は、前記少なくとも１つの電気化学セルと、前記アンテナとの間にある、ことを特徴とする、請求項１に記載のバッテリーパック。
3. 前記インジケータ回路は、通信回路を備え、前記通信回路は、無線周波数識別回路、近距離無線通信（near field communication）回路、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ回路、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ Ｌｏｗ Ｅｎｅｒｇｙ回路、Ｗｉ−Ｆｉ回路、又は、Ｚｉｇｂｅｅ回路を備える、ことを特徴とする、請求項１又は請求項２に記載のバッテリーパック。
4. 前記ケースは、非導電材料、非金属材料、又は、これらの任意の組み合わせを備える、ことを特徴とする請求項１乃至請求項３のいずれかに記載のバッテリーパック。
5. 前記少なくとも１つの電気化学セルは、前記ターミナルプレート、及び、前記インジケータ回路と電気的に接続する、ことを特徴とする請求項１乃至請求項４のいずれかに記載のバッテリーパック。
6. 前記アンテナは、プリント回路基板に組み込まれる、ことを特徴とする請求項１乃至請求項５のいずれかに記載のバッテリーパック。
7. 前記アンテナは、前記ケースに組み込まれる、ことを特徴とする請求項１乃至請求項６のいずれかに記載のバッテリーパック。
8. 前記バッテリーパックは、ＡＮＳＩ １６０４バッテリー、ＡＮＳＩ ７．２Ｈ５バッテリー、ＡＮＳＩ ７．２Ｋ５バッテリー、ＡＮＳＩ ８．４Ｈ５バッテリー、及び、ＡＮＳＩ ８．４Ｋ５バッテリーから成るグループから選ばれる、ことを特徴とする請求項１乃至請求項７のいずれかに記載のバッテリーパック。
9. 前記バッテリー対内容積の比率は、約０．５２より大きく約０．９８未満である、ことを特徴とする請求項１乃至請求項８のいずれかに記載のバッテリーパック。

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