JP6406126B2 - 燃料噴射制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の複数の気筒にそれぞれ対応する燃料噴射弁の燃料の噴射を制御する燃料噴射制御装置に関する。
この種の燃料噴射制御装置としては、特許文献1に記載の装置がある。特許文献1に記載の装置は第1コモンラインと第2コモンラインとを有している。第1コモンライン及び第2コモンラインには第1電源供給スイッチ及び第2電源供給スイッチがそれぞれ設けられている。
第1コモンラインは、第1気筒の燃料噴射弁の一端部及び第4気筒の燃料噴射弁の一端部に電気的に接続されている。第1気筒の燃料噴射弁の他端部は、第1気筒選択スイッチを介してグランドに電気的に接続されている。第4気筒の燃料噴射弁の他端部は、第4気筒選択スイッチを介してグランドに電気的に接続されている。
第2コモンラインは、第2気筒の燃料噴射弁の一端部及び第3気筒の燃料噴射弁の一端部に電気的に接続されている。第2気筒の燃料噴射弁の他端部は、第2気筒選択スイッチを介してグランドに電気的に接続されている。第3気筒の燃料噴射弁の他端部は、第3気筒選択スイッチを介してグランドに電気的に接続されている。
特許文献1に記載の燃料噴射制御装置では、例えば第1電源供給スイッチがオンされると、第1気筒及び第4気筒のそれぞれの燃料噴射弁の一端部に電源電圧が印加される。この状態で第1気筒選択スイッチ及び第4気筒選択スイッチのいずれか一方を燃料噴射制御装置がオンすることにより、第1気筒の燃料噴射弁及び第4気筒の燃料噴射弁のいずれか一方を駆動させる。この燃料噴射制御装置は、第2気筒及び第3気筒のそれぞれの燃料噴射弁の駆動についても同様に制御する。
特開2014−145338号公報
ところで、特許文献1に記載の燃料噴射制御装置のような構成の場合、共通のコモンラインに接続されている2つの燃料噴射弁で同時に燃料噴射を実行できないという制約が存在する。換言すれば、共通のコモンラインに接続されている2つの燃料噴射弁のそれぞれの燃料噴射時期を重複(オーバーラップ)させることができないという制約が存在する。例えば、特許文献1に記載の燃料噴射制御装置では、第1気筒及び第4気筒のそれぞれの燃料噴射弁の燃料噴射時期をオーバーラップさせることができない。また、第2気筒及び第3気筒のそれぞれの燃料噴射弁の燃料噴射時期をオーバーラップさせることもできない。
一方、車両の製造時に作業者が燃料噴射制御装置と各気筒の燃料噴射弁との間を配線を介して接続する際、それらの結線を間違える、いわゆるワイヤリングミスが発生する可能性がある。例えば、第1コモンラインを、第4気筒の燃料噴射弁の一端部ではなく、第2気筒の燃料噴射弁の一端部に接続したとする。このような結線異常が発生すると、燃料噴射制御装置が第4気筒の燃料噴射弁から燃料を噴射する制御を行った場合、実際には第2気筒の燃料噴射弁から燃料が噴射されることになる。このような状況では、第1気筒の燃料噴射時期と第2気筒の燃料噴射時期とがオーバーラップする懸念があり、内燃機関が損傷する可能性がある。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、結線異常を検出することのできる燃料噴射制御装置を提供することにある。
上記課題を解決する燃料噴射制御装置(10)は、内燃機関(20)の複数の気筒(#1〜#4)にそれぞれ対応する燃料噴射弁(INJ1〜INJ4)の燃料の噴射を制御する。燃料噴射制御装置は、燃料噴射弁のそれぞれの一端部に電気的に接続される共通端子(COM1〜COM4)と、燃料噴射弁のそれぞれの他端部に電気的に接続される接地用端子(T1〜T4)と、複数の気筒のそれぞれの筒内圧を検出する筒内圧センサ(52a〜52d)と、を備える。共通端子のそれぞれは、別の共通端子と給電経路が共通化されている。接地用端子のそれぞれは、個別のスイッチング素子(121〜124)を介してグランドに接続されている。共通端子及び接地用端子をまとめて外部端子(130)とするとき、燃料噴射制御装置は、起動時に、車両のスタータ(30)を起動させた状態で複数の気筒のうちの一つの気筒に対応する所定の燃料噴射弁のみから燃料を噴射した際の複数の気筒のそれぞれの筒内圧に基づいて、所定の燃料噴射弁に対応する気筒と外部端子との組み合わせを特定するとともに、その特定結果を記憶装置(14)に記憶させる。燃料噴射制御装置は、全ての気筒と外部端子との組み合わせを特定した後、外部端子と複数の気筒との組み合わせが不適切な場合には、結線異常を検出する。
この構成によれば、燃料噴射弁と燃料噴射制御装置との間の結線を作業者が間違えた場合には、外部端子と気筒との組み合わせが不適切となる。この場合、燃料噴射制御装置は、起動時に全ての気筒と外部端子との組み合わせを特定した際、それらの組み合わせが不適切であると判断する。よって、燃料噴射制御装置の結線異常を検出することができる。
なお、上記手段、及び特許請求の範囲に記載の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
本発明によれば、結線異常を検出することができる。
ディーゼルエンジンシステムの概略構成を示すブロック図である。 実施形態の燃料噴射制御装置の構成を示すブロック図である。 (A)〜(D)は、実施形態の燃料噴射制御装置について各気筒の燃料噴射時期を示すタイミングチャートである。 実施形態の燃料噴射制御装置により実行される処理の手順を示すフローチャートである。 実施形態の燃料噴射制御装置により実行される噴射気筒特定処理の手順を示すフローチャートである。 実施形態の燃料噴射制御装置について結線が正常な場合の気筒と外部端子との関係を示す図表である。 実施形態の燃料噴射制御装置について結線が異常な場合の気筒と外部端子との関係の一例を示す図表である。
以下、燃料噴射制御装置の一実施形態について説明する。はじめに、本実施形態の燃料噴射制御装置を有するディーゼルエンジンシステムの概要について説明する。
図1に示されるように、本実施形態のディーゼルエンジンシステム1は、ECU(Electronic Control Unit)10と、ディーゼルエンジン(以下、エンジンとする)20と、スタータ30と、警告装置40とを備えている。本実施形態では、ECU10が燃料噴射制御装置に相当する。
エンジン20は、図示しない4つの気筒#1〜#4と、燃料噴射弁INJ1〜INJ4とを有している。
燃料噴射弁INJ1〜INJ4は気筒#1〜#4に燃料をそれぞれ噴射する。燃料噴射弁INJ1〜INJ4は電磁式であり、ソレノイドをそれぞれ有している。燃料噴射弁INJ1〜INJ4のソレノイドに所定値以上の電流を流すことにより、燃料噴射弁INJ1〜INJ4が開弁動作する。燃料噴射弁INJ1〜INJ4は、同時に噴射対象となることがない2つの燃料噴射弁からなるグループに分けられている。本実施形態では、燃料噴射弁INJ1,INJ4がグループAに属し、燃料噴射弁INJ2,INJ3がグループBに属している。気筒#1〜#4への噴射順序は「#1→#3→#4→#2→#1→・・・」の順に設定されている。
エンジン20には、カム角センサ50、クランク角センサ51、及び筒内圧センサ52a〜52dが設けられている。カム角センサ50はカム角θcaを検出する。カム角θcaは、エンジン20のカムシャフトの回転角である。クランク角センサ51はクランク角θcrを検出する。クランク角θcrは、エンジン20のクランクシャフトの回転角である。筒内圧センサ52a〜52dは筒内圧P1〜P4をそれぞれ検出する。筒内圧P1〜P4は、気筒#1〜#4のそれぞれの内部圧力である。
スタータ30は、クランキングによりエンジン20のクランクシャフトに回転力を付与することにより、エンジン20を始動させる。
警告装置40は運転者に異常を報知する。警告装置40は、例えば車両のインストルメントパネルに設けられた警告灯からなる。
エンジン20は、吸入空気量センサ53と、水温センサ54と、アクセルセンサ55とを備えている。吸入空気量センサ53は吸入空気量GAを検出する。吸入空気量GAは、吸気通路を介してエンジン20に取り込まれる空気の流量である。水温センサ54は冷却水温TWを検出する。冷却水温TWは、エンジン20の冷却水の温度である。アクセルセンサ55はアクセル開度ACCPを検出する。アクセル開度ACCPは、車両のアクセルペダルの踏み込み量である。
ECU10は、各センサ50,51,52a〜52d,53〜55のそれぞれの出力を取り込むことにより、カム角θca、クランク角θcr、筒内圧P1〜P4、吸入空気量GA、冷却水温TW、及びアクセル開度ACCPを検出する。ECU10は、これらの情報に基づいて、燃料噴射弁INJ1〜INJ4のそれぞれの燃料噴射量及び噴射時期を制御する。
詳しくは、ECU10は、ドライバ回路11と、ドライバIC12と、マイクロコンピュータ13と、記憶装置14とを備えている。以下、マイクロコンピュータを「マイコン」と略記する。
図2に示されるように、ドライバ回路11は、第1給電スイッチ100と、第2給電スイッチ110と、気筒選択スイッチ120と、外部端子130とを備えている。
外部端子130は、燃料噴射弁INJ1〜INJ4に電力を供給するための端子である。外部端子130は、共通端子COM1〜COM4と、接地用端子T1〜T4とからなる。
共通端子COM1〜COM4は、燃料噴射弁INJ1〜INJ4のソレノイドL1〜L4のそれぞれの一端部に電気的に接続されている。接地用端子T1〜T4には、燃料噴射弁INJ1〜INJ4のソレノイドL1〜L4のそれぞれの他端部に電気的に接続されている。
第1給電スイッチ100はFET(電解効果型トランジスタ)101,102からなる。FET101のソース端子には、昇圧電源から供給される昇圧電圧VPが印加されている。昇圧電圧VPは、図示しない昇圧回路により車両のバッテリ電圧VBを昇圧した電圧である。FET101のドレイン端子は抵抗R10を介して共通端子COM1,COM4に接続されている。すなわち、FET101がオン状態になると、昇圧電圧VPが共通端子COM1,COM4に印加される。FET102のソース端子にも昇圧電圧VPが印加されている。FET102のドレイン端子は抵抗R20を介して共通端子COM2,COM3に接続されている。すなわち、FET102がオン状態になると、昇圧電圧VPが共通端子COM2,COM3に印加される。
第2給電スイッチ110はFET111,112からなる。FET111のソース端子には、バッテリ電圧VBが印加されている。FET111のドレイン端子はダイオードD10及び抵抗R10を介して共通端子COM1,COM4に接続されている。すなわち、FET111がオン状態になると、バッテリ電圧VBが共通端子COM1,COM4に印加される。FET112のソース端子にもバッテリ電圧VBが印加されている。FET112のドレイン端子はダイオードD11及び抵抗R20を介して共通端子COM2,COM3に接続されている。すなわち、FET112がオン状態になると、バッテリ電圧VBが共通端子COM2,COM3に印加される。
共通端子COM1,COM4は抵抗R10及び抵抗R11を介してグランドに接続されている。また、共通端子COM1,COM4は還流ダイオードD20を介してグランドに接続されている。共通端子COM2,COM3は抵抗R20及び抵抗R21を介してグランドに接続されている。また、共通端子COM2,COM3は還流ダイオードD21を介してグランドに接続されている。
このように、共通端子COM1,COM4のそれぞれは、給電経路が共通化されている。また、共通端子COM2,COM3のそれぞれも、給電経路が共通化されている。
気筒選択スイッチ120はFET121〜124からなる。FET121〜124のそれぞれのソース端子は接地用端子T1〜T4にそれぞれ接続されている。また、FET121〜124のそれぞれのソース端子は、還流ダイオードD31〜34を介して昇圧電源に接続されている。FET121,124のそれぞれのドレイン端子は抵抗R30を介してグランドに接続されている。FET122,123のそれぞれのドレイン端子は抵抗R31を介してグランドに接続されている。すなわち、接地用端子T1〜T4のそれぞれは個別のFET121〜124を介してグランドに接続されている。このような構成により、例えば共通端子COM1に昇圧電圧VP及びバッテリ電圧VBのいずれかが印加されている場合、FET121がオン状態になることによりソレノイドL1に電流が流れ、燃料噴射弁INJ1が駆動する。他の燃料噴射弁INJ2〜4についても同様である。
ドライバIC12は、マイコン13から送信される噴射信号Sd1〜Sd4に基づいて第1給電スイッチ100,第2給電スイッチ110、及び気筒選択スイッチ120をオン/オフさせることにより燃料噴射弁INJ1〜INJ4を駆動させる。
詳しくは、マイコン13は、各センサ50,51,52a〜52d,53〜55により検出されるカム角θca、クランク角θcr、筒内圧P1〜P4、吸入空気量GA、冷却水温TW、及びアクセル開度ACCPに基づいて燃料噴射弁INJ1〜INJ4の燃料噴射量及び燃料噴射開始時期を設定する。ここで、マイコン13は、燃料噴射量に基づいて各燃料噴射弁INJ1〜INJ4の燃料噴射期間、すなわち各燃料噴射弁INJ1〜INJ4の開弁時間を設定する。また、マイコン13は、図3(A)〜(D)に示されるように、各気筒#1〜#4におけるBTDCθ1°CAからATDCθ3°CAまでの期間を噴射可能期間に設定し、ATDCθ3°CAからBTDCθ1°CAまでの期間を噴射不可能期間に設定している。なお、「BTDC(Before Top Dead Center)」は上死点前を示す。「ATDC(After Top Dead Center)」は上死点後を示す。「CA」はクランク角を示す。図3(A),(C)に示されるように、マイコン13は、グループAに属する燃料噴射弁INJ1,INJ4のそれぞれの噴射期間が重複しないように、それらの燃料噴射開始時期を設定する。また、図3(B),(D)に示されるように、マイコン13は、グループBに属する燃料噴射弁INJ2,INJ3のそれぞれの噴射期間が重複しないように、それらの噴射開始時期を設定する。マイコン13は、設定された燃料噴射開始時期及び燃料噴射期間に応じた噴射信号Sd1〜Sd4を生成し、当該噴射信号Sd1〜Sd4をドライバIC12に出力する。
ドライバIC12は、抵抗R10の端子間電圧及び抵抗R30の端子間電圧に基づいて、ソレノイドL1に流れる電流、及びソレノイドL4に流れる電流を検出する。また、ドライバIC12は、抵抗R11の端子間電圧及び抵抗R31の端子間電圧に基づいて、ソレノイドL2に流れる電流、及びソレノイドL3に流れる電流を検出する。ドライバIC12は、噴射信号Sd1〜Sd4に基づいて第1給電スイッチ100、第2給電スイッチ110、及び気筒選択スイッチ120をオン/オフさせることにより、燃料噴射弁INJ1〜INJ4を駆動させる。
例えば、マイコン13は、第1気筒#1の燃料噴射開始時期になると、噴射信号Sd1をドライバIC12に送信する。ドライバIC12は、噴射信号Sd1を受信すると、まず、FET101をオンさせるとともに、FET121をオンさせる。これにより、昇圧電圧VPがソレノイドL1に印加され、燃料噴射弁INJ1が開弁し、燃料噴射が開始される。その後、ドライバIC12は、燃料噴射弁INJ1が開弁した時点から所定時間が経過すると、FET101をオフさせるとともに、FET111のオン及びオフを周期的に行う。ドライバIC12は、FET111のオン及びオフを周期的に行うことにより、燃料噴射弁INJ1のソレノイドL1に流れる電流を所定の範囲内に維持する。これにより燃料噴射弁INJ1が開弁状態に維持される。その後、燃料噴射弁INJ1が開弁した時点から所定時間が経過すると、マイコン13は噴射信号Sd1の送信を停止する。ドライバIC12は、マイコン13からの噴射信号Sd1の送信が停止されると、FET111及びFET121をオフさせる。これにより、燃料噴射弁INJ1が閉弁し、燃料噴射弁INJ1からの燃料噴射が停止される。ドライバIC12は、燃料噴射弁INJ2〜INJ4のそれぞれの駆動についても同様に制御する。
ところで、このようなディーゼルエンジンシステム1では、車両の製造時に作業者がECU10と燃料噴射弁INJ1〜INJ4との間の結線を間違えると、2つの気筒における燃料噴射時間がオーバーラップする可能性がある。例えば作業者が燃料噴射弁INJ2を共通端子COM4及び接地用端子T4に電気的に接続し、燃料噴射弁INJ4を共通端子COM2及び接地用端子T2に電気的に接続したとする。この場合、図3における燃料噴射弁INJ2の燃料噴射可能時期と燃料噴射弁INJ4の燃料噴射可能時期とが入れ替わる。したがって、第1気筒#1の燃料噴射可能時期と第4気筒#4の燃料噴射可能時期とが重複する。また、第2気筒#2の燃料噴射可能時期、及び第3気筒#3の燃料噴射可能時期も重複する。このような状況では、例えば第1気筒#1の燃料噴射時期と第4気筒#4の燃料噴射時期とが実際に重複すると、エンジン20が損傷するおそれがある。
そこで、本実施形態のマイコン13では、起動時に、気筒#1〜#4と外部端子130との組み合わせを特定する。そして、マイコン13は、気筒#1〜#4と外部端子130との組み合わせが不適切な場合には、警告装置40により運転者に異常を報知する。以下、その詳細を説明する。
本実施形態のECU10は、車両のイグニッションスイッチのオン操作に基づいて起動した際、図4に示される処理を実行する。図4に示されるように、マイコン13は、まず、ステップS1の処理として、気筒#1〜#4と外部端子130との組み合わせが全て決定しているか否かを判断する。例えば車両製造後に始めて車両を始動させた場合には、それらの組み合わせが決定していない。そのため、マイコン13は、ステップS1の処理で否定判断し、ステップS2の処理として、図5に示される噴射気筒特定処理を実行する。
図5に示されるように、噴射気筒特定処理において、マイコン13は、まず、ステップS20の処理として、燃料噴射弁INJ1〜INJ4からの燃料噴射を禁止するとともに、スタータ30を起動させる。スタータ30の起動により、エンジン20のクランクシャフトが回転する。次に、マイコン13は、ステップS21の処理として、燃料噴射弁INJ1〜INJ4のうち、外部端子130との組み合わせが特定されていない所定の燃料噴射弁から微小量の燃料噴射を複数回行うように噴射信号Sd1〜Sd4によりドライバIC12に指示する。所定の燃料噴射弁は、燃料噴射弁INJ1〜INJ4のうちのいずれか一つの燃料噴射弁である。また、マイコン13は、ステップS21に続くステップS22の処理として、筒内圧P1〜P4に基づいて、所定の燃料噴射弁に対応する噴射気筒と外部端子130との組み合わせを1気筒分決定する。
具体的には、マイコン13は、噴射信号Sd1〜Sd4のうちのいずれか一つをドライバIC12に送信することによりドライバIC12に燃料噴射を指示する。マイコン13は、例えば噴射信号Sd1により燃料噴射をドライバIC12に指示した場合には、共通端子COM1及び接地用端子T1に接続された燃料噴射弁から燃料が噴射されたと判断する。また、マイコン13は、燃料噴射が行われた際に筒内圧センサ52a〜52dにより検出される筒内圧P1〜P4の変化を監視する。マイコン13は、筒内圧P1〜P4のうち、筒内圧が所定値以上変化した気筒を噴射気筒であると判断する。このようにして、マイコン13は、燃料噴射の行われた燃料噴射弁に対応する外部端子130と噴射気筒との関係を1気筒分特定する。
マイコン13は、ステップS22に続くステップS23の処理として、燃料噴射の行われた気筒と外部端子130との組み合わせの特定結果を記憶装置14に記憶させる。記憶装置14は、EEPROM等の不揮発性メモリである。マイコン13は、ステップS23に続くステップS24の処理として、燃料噴射弁INJ1〜INJ4からの燃料噴射を許可するとともに、スタータ30を停止させる。マイコン13は、このようにして噴射気筒特定処理を終えると、図4に示されるステップS1の処理に戻る。
図4に示されるように、マイコン13は、気筒#1〜#4と外部端子130との組み合わせが全て決定していない場合には、ステップS1の処理で否定判断し、ステップS2の処理を繰り返し行う。これにより、マイコン13は、気筒#1〜#4と外部端子130との組み合わせを全て決定する。次に、マイコン13は、ステップS3の処理として、気筒#1〜#4の噴射順序を考慮した場合、給電経路が共通化された2つの共通端子の出力が2気筒連続する組み合わせが存在するか否かを判断する。
例えば燃料噴射弁INJ1〜INJ4とECU10との間の結線が正常であれば、気筒#1〜#4と外部端子130との組み合わせが図6に示されるようになる。このとき、気筒#1〜#4の噴射順序を考慮した場合、給電経路が共通化された2つの共通端子COM1,COM4の出力が連続することがない。また、給電経路が共通化された2つの共通端子COM2,COM3の出力も連続することがない。そのため、マイコン13は、ステップS3の処理で否定判断する。この場合、マイコン13は、気筒#1〜#4と外部端子130との組み合わせが適切であると判定して、一連の処理を終了する。
これに対し、例えば作業者が燃料噴射弁INJ3及びECU10の結線と、燃料噴射弁INJ4及びECU10の結線とを間違えた場合、気筒#1〜#4と外部端子130との組み合わせが図7に示されるようになる。このとき、気筒#1〜#4の噴射順序を考慮した場合、給電経路が共通化された2つの共通端子COM1,COM4の出力が連続する。また、給電経路が共通化された2つの共通端子COM2,COM3の出力も連続する。そのため、マイコン13は、ステップS3の処理で肯定判断する。この場合、マイコン13は、気筒#1〜#4と外部端子130との組み合わせが不適切であると判定し、ECU10と燃料噴射弁INJ1〜INJ4との間の結線異常を検出する。このとき、マイコン13は、続くステップS4の処理として、警告装置40により、運転者に異常を報知する。また、マイコン13は、ステップS4に続くステップS5の処理として、燃料噴射弁INJ1〜INJ4からの燃料噴射を停止することにより、エンジン20の損傷を回避する。
一方、ECU10の二度目以降の起動時には、全ての気筒#1〜#4と外部端子130との組み合わせを示す情報が記憶装置14に既に記憶されている。そのため、マイコン13は、ステップS1の処理で肯定判断する。すなわち、ECU10の2度目以降の起動時には、マイコン13が噴射気筒特定処理を行わないため、車両の始動性への影響を小さくすることができる。
また、気筒#1〜#4と外部端子130との組み合わせを示す情報の一部又は全部が何らかの異常により記憶装置14から消えた場合、マイコン13は、ステップS1の処理で否定判断する。すなわち、マイコン13は、全ての気筒#1〜#4と外部端子130との組み合わせを再度特定するとともに、特定された組み合わせの情報を記憶装置14に再度記憶させるため、信頼性を高めることができる。
ところで、ECUと燃料噴射弁との間の結線異常を検出する方法としては、例えばエンジンの始動後に2つの燃料噴射弁の燃料噴射時期のオーバーラップを検出することをもって結線異常を検出するという方法も考えられる。しかしながら、この方法を用いた場合、エンジンの始動後でなければ結線異常を検出できないため、エンジンが損傷する可能性がある。
この点、本実施形態のECU10によれば、イグニッションスイッチがオン操作された時点で、ECU10と燃料噴射弁INJ1〜INJ4との間の結線異常を検出することができる。すなわち、エンジン20の始動前に結線異常を検出することができる。したがって、より的確にエンジン20の損傷を回避することができる。
なお、上記実施形態は、以下の形態にて実施することもできる。
・マイコン13は、筒内圧P1〜P4に加え、カム角θcaやクランク角θcrに基づいて気筒#1〜#4と外部端子130との組み合わせを特定してもよい。これにより、気筒#1〜#4と外部端子130との組み合わせを、より高い精度で特定することが可能となる。この場合、カム角θca及びクランク角θcrが、エンジン20の回転状態を示す情報となる。また、カム角センサ50及びクランク角センサ51が、エンジン20の回転状態を検出する回転センサとなる。
・マイコン13は、図4のステップS3の処理で肯定判断した場合、すなわち気筒#1〜#4と外部端子130との組み合わせが不適切であると判定した場合、噴射時期が連続する2つの気筒のそれぞれの噴射時期が重複することを条件に、燃料噴射弁INJ1〜INJ4からの燃料噴射を停止してもよい。
・第1給電スイッチ100、第2給電スイッチ110、及び気筒選択スイッチ120としては、FETに限らず、バイポーラトランジスタ等の任意のスイッチング素子を用いてもよい。
・実施形態の構成は、ディーゼルエンジンの燃料噴射制御装置に限らず、ガソリンエンジン等の内燃機関の燃料噴射制御装置にも適用可能である。
・本発明は上記の具体例に限定されるものではない。すなわち、上記の具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、前述した各具体例が備える各要素及びその配置や条件等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、前述した実施形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
#1〜#4:気筒
INJ1〜INJ4:燃料噴射弁
COM1〜COM4:共通端子
T1〜T4:接地用端子
10:ECU(燃料噴射制御装置)
14:記憶装置
121〜124:FET(スイッチング素子)
130:外部端子
20:ディーゼルエンジン(内燃機関)
30:スタータ
50:カム角センサ(回転センサ)
51:クランク角センサ(回転センサ)
52a〜52d:筒内圧センサ

Claims (6)

  1. 内燃機関(20)の複数の気筒(#1〜#4)にそれぞれ対応する燃料噴射弁(INJ1〜INJ4)の燃料の噴射を制御する燃料噴射制御装置(10)であって、
    前記燃料噴射弁のそれぞれの一端部に電気的に接続される共通端子(COM1〜COM4)と、
    前記燃料噴射弁のそれぞれの他端部に電気的に接続される接地用端子(T1〜T4)と、
    前記複数の気筒のそれぞれの筒内圧を検出する筒内圧センサ(52a〜52d)と、を備え、
    前記共通端子のそれぞれは、別の共通端子と給電経路が共通化されており、
    前記接地用端子のそれぞれは、個別のスイッチング素子(121〜124)を介してグランドに接続され、
    前記共通端子及び前記接地用端子をまとめて外部端子(130)とするとき、
    起動時に、車両のスタータ(30)を起動させた状態で前記複数の気筒のうちの一つの気筒に対応する所定の燃料噴射弁のみから燃料を噴射した際の前記複数の気筒のそれぞれの筒内圧に基づいて、前記所定の燃料噴射弁に対応する気筒と前記外部端子との組み合わせを特定するとともに、その特定結果を記憶装置(14)に記憶させ、
    全ての気筒と前記外部端子との組み合わせを特定した後、前記外部端子と前記複数の気筒との組み合わせが不適切な場合には、結線異常を検出することを特徴とする燃料噴射制御装置。
  2. 請求項に記載の燃料噴射制御装置において、
    前記内燃機関の回転状態を検出する回転センサ(50,51)を更に備え、
    前記所定の燃料噴射弁から燃料が噴射された際の前記複数の気筒のそれぞれの筒内圧、及び前記内燃機関の回転状態に基づいて、前記所定の燃料噴射弁に対応する気筒と前記外部端子との組み合わせを特定することを特徴とする燃料噴射制御装置。
  3. 請求項1又は2に記載の燃料噴射制御装置において、
    全ての気筒と前記外部端子との組み合わせを特定した際、電源が共通化された一対の共通端子の出力が連続する場合、前記組み合わせが不適切であると判断することを特徴とする燃料噴射制御装置。
  4. 請求項に記載の燃料噴射制御装置において、
    前記組み合わせが不適切である場合、噴射時期が連続する2つの気筒のそれぞれの噴射時期が重複することを条件に、前記燃料噴射弁からの燃料の噴射を禁止することを特徴とする燃料噴射制御装置。
  5. 請求項1〜のいずれか一項に記載の燃料噴射制御装置において、
    二度目以降の起動時には、前記記憶装置に記憶されている情報に基づいて、全ての気筒と前記外部端子との組み合わせを特定することを特徴とする燃料噴射制御装置。
  6. 請求項に記載の燃料噴射制御装置において、
    前記二度目以降の起動時に、前記記憶装置に記憶された情報の一部又は全部が消えている場合には、全ての気筒と前記外部端子との組み合わせを再度特定するとともに、その特定結果を前記記憶装置に再度記憶することを特徴とする燃料噴射制御装置。
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