JP6403020B2 - タッチダウン軸受、及び回転機械 - Google Patents

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Description

本発明は、タッチダウン時に回転部材を回転可能に支持するタッチダウン軸受、及びタッチダウン軸受を含む回転機械に関する。
従来、回転する回転部材(例えば、回転軸)を含む回転機械は、磁気軸受とともに、タッチダウン軸受を有する。タッチダウン軸受は、回転部材に対して非接触状態で、回転部材の外周に設けられている。タッチダウン軸受は、通常、回転部材の両端部に配置されている。
タッチダウン軸受は、磁気軸受が正常な時には、回転部材と接触しないが、何らかのトラブルで磁気軸受が制御不能になった時(言い換えれば、磁気軸受以外の部材に回転部材が接触する時(以下、「タッチダウン時」という))には、回転部材と接触して、軸受として機能する。これにより、磁気軸受及び回転部材を焼き付け等の損傷から保護することが可能となる。
タッチダウン軸受は、一般的に、リング状とされ、回転する複数のボールの一部が収容される第1の凹部を含む内輪と、リング状とされ、回転する複数のボールの一部が収容される第2の凹部を含む外輪と、内輪と外輪との間に配置された複数のボールと、内輪と外輪との間に配置され、複数のボールを回転可能に保持する保持器と、を有する。
外輪は、内輪の外側に、内輪から離間した状態で配置されている。外輪は、第1の凹部と第2の凹部とが対向するように、内輪と対向するように配置されている。
ところで、上記構成とされたタッチダウン軸受の場合、通常時において、磁気軸受より発する磁気の影響により、回転部材と接触していないタッチダウン軸受が空回りする現象(言い換えれば、複数のボールが回転する現象)が発生する恐れがあった。このような現象が発生すると、磁気軸受のトラブルが発生する前の段階で、複数のボールが摩耗して、タッチダウン軸受の寿命が短くなってしまうという問題があった。
このような問題を解決することを目的とする従来技術として、特許文献1に開示されたタッチダウン軸受がある。
特許文献1には、内輪及び外輪よりなる回転輪、及びボール(転動体)を、比透磁率が1.4以下の材料で形成することが開示されている。
特開2002−221226号公報
ところで、冷凍機で使用する回転機械(例えば、圧縮機)では、大気圧以上、時には1MPa程度の高圧の雰囲気で回転軸が回転している。
本発明者らは、冷凍機で使用する回転機械において、高速で回転する回転軸とタッチダウン軸受との間に形成された隙間に存在するガスの粘性の影響により、タッチダウン軸受の内輪が回転(空転)し、磁気軸受のトラブルが発生する前の段階で、複数のボールが摩耗して、タッチダウン軸受の寿命が短くなってしまうという知見を得た。
なお、上記ガスの粘性は、ガスの密度及び/または温度が高くなるにつれて大きくなる。
特許文献1に開示されたタッチダウン軸受は、通常時(この場合、真空状態)において、磁気の影響によるタッチダウン軸受の回転を抑制することは可能である。
しかしながら、高速で回転する回転軸とタッチダウン軸受との間に形成された隙間に存在するガスの粘性の影響によるタッチダウン軸受の回転を抑制することは困難であった。
このため、タッチダウン時以外のときに複数のボールが摩耗して、複数のボールが摩耗して、タッチダウン軸受の寿命が短くなってしまうという問題があった。
そこで、本発明は、タッチダウン時以外のときに複数のボールが摩耗して、寿命が短くなることを抑制可能なタッチダウン軸受、及び回転機械を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明によれば、複数のボールと、複数の磁気軸受により回転可能に支持される回転部材から離間した状態で、該回転部材の外周面を囲むように設けられており、外周部に前記複数のボールを回転可能な状態で該複数のボールの一部を収容する第1の凹部を有する内輪と、前記内輪の外径よりも内径が大きくなるように構成されており、内周部に前記複数のボールを回転可能な状態で該複数のボールの一部を収容する第2の凹部を有する外輪と、を有するベアリングと、前記第1及び第2の凹部間に形成された空間内において、タッチダウン時に前記ボールが回転可能な状態で、前記第1の凹部を区画する前記内輪と、前記第2の凹部を区画する前記外輪と、で前記ボールを挟むように、前記外輪に対する前記内輪の位置を前記回転部材の軸方向にずらす、位置調整部材と、を含むことを特徴とするタッチダウン軸受が提供される。
また、請求項2に係る発明によれば、前記位置調整部材は、前記回転部材の延在方向に配置された前記内輪の一方の側と接触するリング状部材を含み、前記位置調整部材は、該位置調整部材の中心軸が前記回転部材の中心軸と一致するように配置されており、前記リング状部材の内径は、前記内輪の内径以上の大きさであり、前記リング状部材の外径は、前記外輪の内径よりも小さいことを特徴とする請求項1記載のタッチダウン軸受が提供される。
また、請求項3に係る発明によれば、前記位置調整部材は、前記リング状部材に設けられ、前記内輪側に突出する突出部を含み、前記内輪は、前記位置調整部材が配置される側に、前記突出部が挿入される突出部挿入部を含むことを特徴とする請求項2記載のタッチダウン軸受が提供される。
また、請求項4に係る発明によれば、前記位置調整部材は、前記リング状部材に設けられ、前記内輪の外面に係合される係合部を含むことを特徴とする請求項2記載のタッチダウン軸受が提供される。
また、請求項5に係る発明によれば、前記ベアリングを2つ有しており、前記リング状部材は、前記内輪の一方の面に当接される第1の面と、該面の反対側に配置された第2の面と、を含んでおり、前記位置調整部材は、一方の前記ベアリングを構成する内輪と、他方の前記ベアリングを構成する内輪と、の間に配置することを特徴とする請求項2ないし4のうち、いずれか1項記載のタッチダウン軸受が提供される。
また、請求項6に係る発明によれば、前記一方のベアリングを構成する前記内輪に設けられ、前記位置調整部材の一方の端部が挿入される第1の端部挿入部と、前記他方のベアリングを構成する前記内輪に設けられ、前記位置調整部材の他方の端部が挿入される第2の端部挿入部と、を有することを特徴とする請求項5記載のタッチダウン軸受が提供される。
また、請求項7に係る発明によれば、前記リング状部材は、該リング状部材の周方向に配置された複数の貫通穴を有しており、前記貫通穴に挿入された状態で、前記リング状部材から両端部が突出するピンと、前記一方のベアリングを構成する前記内輪に複数設けられ、前記ピンの一方の端部が挿入される第1のピン挿入穴と、前記他方のベアリングを構成する前記内輪に複数設けられ、前記ピンの他方の端部が挿入される第2のピン挿入穴と、を有することを特徴とする請求項5記載のタッチダウン軸受が提供される。
また、請求項8に係る発明によれば、前記2つのベアリングを構成する2つの内輪の対向する部分にそれぞれ内設された磁石を設け、前記2つの内輪に内設された磁石は、同じ磁極が対向するように配置されていることを特徴とする請求項5記載のタッチダウン軸受が提供される。
また、請求項9に係る発明によれば、請求項1ないし8のうち、いずれか1項記載のタッチダウン軸受と、所定の方向に延在する前記回転部材と、前記回転部材を回転可能に支持する前記複数の磁気軸受と、前記外輪の位置を規制する外輪位置規制部材と、を含むことを特徴とする回転機械が提供される。
本発明によれば、タッチダウン時以外のときに複数のボールが摩耗して、タッチダウン軸受の寿命が短くなることを抑制できる。
本発明の第1の実施の形態に係る回転機械の概略構成を示す断面図である。 図1に示す領域Aで囲まれた部分を拡大した断面図である。 本発明の第1の実施の形態の変形例に係るタッチダウン軸受の断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るタッチダウン軸受の断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係るタッチダウン軸受の断面図である。 本発明の第4の実施の形態に係るタッチダウン軸受の断面図である。 本発明の第5の実施の形態に係るタッチダウン軸受の断面図である。 本発明の第6の実施の形態に係るタッチダウン軸受の断面図である。 図8に示すタッチダウン軸受のうち、領域Bで囲まれた部分を拡大した断面図である。 本発明の第7の実施の形態に係るタッチダウン軸受の断面図である。
以下、図面を参照して本発明を適用した実施の形態について詳細に説明する。なお、以下の説明で用いる図面は、本発明の実施の形態の構成を説明するためのものであり、図示される各部の大きさや厚さや寸法等は、実際のタッチダウン軸受及び回転機械の寸法関係とは異なる場合がある。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る回転機械の概略構成を示す断面図である。図1において、X方向は主軸13が延在する所定の方向(延在方向)、Y方向はX方向に対して直交する方向をそれぞれ示している。なお、図1では、回転機械1の一例として、圧縮機を図示する。
図1を参照するに、第1の実施の形態の回転機械1は、高速モータ2と、循環ガス圧縮部3と、一対のタッチダウン軸受5と、外輪位置規制部材6と、ボルト7と、を有する。
高速モータ2は、主軸13と、回転子14と、固定子16と、磁気軸受18,19と、モータケーシング22と、外側冷却流路23と、内側冷却流路24と、冷却ブッシュ25と、を有する。
主軸13は、X方向に延在しており、磁気軸受18,19により回転可能に支持されている。主軸13は、一部がモータケーシング22内に収容されている。
主軸13は、モータケーシング22の一端から突出する一方の端部13Aと、モータケーシング22の他端から突出する他方の端部13Bと、を有する。端部13A,13Bには、後述するインペラ31が設けられている。
これにより、主軸13は、高速モータ2の回転主軸になるとともに、循環ガス圧縮部3の主軸としての機能を有する。
主軸13は、軸方向(延在方向)の長さがモータケーシング22の軸方向長さよりも長くなるように構成されている。これにより、主軸13の両端部13A,13Bは、モータケーシング22の端から突出している。
上記構成とされた主軸13の材料は、例えば、磁性を有する鉄系材料を用いるとよい。また、主軸13の材料は、モータケーシング22の材料と熱膨張係数がほぼ等しいことが好ましい。
回転子14は、主軸13の外周部のうち、中央部分に固定されている。
固定子16は、回転子14の外周を包囲するように設けられている。固定子16には、界磁コイルが取り付けられている。固定子16は、界磁コイルによる磁界を主軸13に伝えることによって主軸13を回転させる。
磁気軸受18は、端部13A側に位置する主軸13の外周部と、端部13B側に位置する主軸13の外周部に設けられている。磁気軸受18は、主軸13から離間した位置に配置されている。磁気軸受18は、主軸13の径方向の荷重を受けるラジアル軸受として機能する。
磁気軸受19は、磁気軸受18と固定子16との間に位置する主軸13の外周部に設けられている。磁気軸受19は、主軸13から離間した位置に配置されている。磁気軸受19は、主軸13の一部であるスラスト板19Aの位置を調整する機能を有する。
磁気軸受19は、主軸13の軸方向の荷重を受けるスラスト(アキシャル)軸受として機能する。
モータケーシング22は、両端に配置されたフランジ部22A,22Bと、貫通部22C,22Dと、を有する筒状部材である。
モータケーシング22は、その内部に、主軸13の一部、回転子14、固定子16、磁気軸受18,19、及び冷却ブッシュ25を収容している。
貫通部22Cは、冷却液の供給口と接続されている。貫通部22Dは、外側冷却流路23と接続されている。貫通部22Dは、外側冷却流路23を介して、冷却水の排出口と接続されている。
モータケーシング22は、冷却ブッシュ25を介して、その内側に固定子16を保持している。モータケーシング22の材料としては、例えば、鉄や鉄系のステンレス鋼を用いることができる。
外側冷却流路23は、冷却液が流れる溝部23Aと、キャップ部材23Bと、を有する。溝部23Aは、モータケーシング22の外周面のうち、フランジ部22A側からフランジ22B側に向かう方向に設けられている。溝部23Aの形状は、例えば、螺旋形状とされている。
キャップ部材23Bは、内部が中空とされた筒状の部材である。キャップ部材23Bは、モータケーシング22の外周面に、溝部23Aの形成領域を覆うように設けられている。キャップ部材23Bの内周面は、モータケーシング22の外周面と密接された状態で、接合されている。
内側冷却流路24は、モータケーシング22に設けられた貫通部22C,22Dと連通されている。内側冷却流路24は、貫通部22Dを介して、外側冷却流路23と連通されている。
これにより、冷却液は、貫通孔22C,22Dを経て、モータケーシン22の外側から内側冷却流路24に供給される。また、内側冷却流路24を通過後の冷却液は、貫通孔22Dを介して、外側冷却流路23に供給される。
外側冷却流路23を通過後の冷却液は、キャップ部材23Bに設けられた貫通孔(図示せず)を介して、冷却液の排出口からモータケーシング22の外側へと排出される。
なお、上記冷却液としては、例えば、水、エチレングリコールやプロピレングリコールなどの不凍液、油等を例示できる。さらに、冷却液に替えて、冷却流体として気体、例えば、窒素、ヘリウム、ネオン等を用いてもよい。
冷却ブッシュ25は、内側冷却流路24を有している。冷却ブッシュ25の軸方向の長さは、特に限定されないが、冷却の観点から、固定子16の長さと等しい長さもしくはやや長くすることが好ましい。
循環ガス圧縮部3は、高速モータ2の両端に配置されている。循環ガス圧縮部3の内部には、ヘリウムやネオン等の循環ガス(冷媒ガス)が封入されている。
循環ガス圧縮部3は、インペラ31と、インデューサ32と、ケーシング34と、を有する。
インペラ31は、主軸13の端部13A,13Bに設けられている。インペラ31は端部13A,13Bに固定されている。
インデューサ32は、ケーシング34に固定されており、インペラ31を囲むように配置されている。2つの循環ガス圧縮部3のうち、一方を、膨張部からの動力を圧縮動力の一部に用いる循環ガス膨張部として用いてもよい。
ケーシング34は、モータケーシング22のフランジ部22Aでボルト等によって結合されている。これにより、インデューサ32は、ケーシング34を介して、モータケーシング22と結合されている。
ケーシング34は、インペラ31の前面31aと対向する固定壁32aを有する。ケーシング34は、インペラ31及びインデューサ32を収納し、インデューサ32を保持している。
インペラ31の前面31aとインデューサ32の固定壁32aとの間には、シュラウドクリアランスと呼ばれる隙間が設けられている。
なお、インペラ31が主軸13に固定されるとともに、インデューサ32がモータケーシング22に対して間接的に固定されているため、高速モータ2を駆動した際、主軸13とモータケーシング22との軸方向の伸び量に変化が生じると、シュラウドクリアランスの値も変化する。
図2は、図1に示す領域Aで囲まれた部分を拡大した断面図である。図2では、図1に示す主軸13の図示を省略する。また、図2では、タッチダウン軸受5の周囲に配置された外輪位置規制部材6の一部のみ図示する。図2において、図1に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
図1及び図2を参照するに、タッチダウン軸受5は、主軸13の外周部のうち、フランジ部22Aと対向する部分と、フランジ部22Bと対向する部分と、にそれぞれ設けられている。
タッチダウン軸受5は、第1のベアリング41と、第2のベアリング42と、位置調整部材44と、を有する。
第1のベアリング41は、内輪46と、外輪48と、複数のボール51(ベアリングボール)と、を有する。
内輪46は、主軸13を内通させるための貫通部46Aを含んだリング状の部材である。内輪46は、主軸13の延在方向に配置された2つの面46a,46bを有する。面46bは、面46aの反対側に配置されている。
貫通部46Aの直径は、主軸13の外径よりも大きくなるように構成されている。内輪46は、その中心軸が主軸13の中心軸Cと一致するように、主軸13の外周面を囲むように配置されている。内輪46は、主軸13の周方向において、主軸13から離間している。内輪46と主軸13との間には、隙間が形成されている。
これにより、磁気軸受18,19が正常な状態で、主軸13を回転可能に支持しているとき(言い換えれば、タッチダウン以外のとき)には、内輪46は、主軸13と接触しない構成とされている。
内輪46は、第1の凹部46Bを有する。第1の凹部46Bは、内輪46の外周部に設けられている。第1の凹部46Bは、複数のボール51の一部を収容するリング状の凹部である。
なお、図2では、第1の凹部46Bの断面形状の一例として、円の一部を切断した形状を例に挙げて説明したが、第1の凹部46Bの断面形状は、図2に示す形状に限定されない。
外輪48は、内径が内輪46の外径よりも大きいリング状の部材である。外輪48は、その中心軸が主軸13の中心軸Cと一致するように、内輪46の外側に配置されている。
外輪48は、内輪46の周方向において、内輪46から離間している。外輪48と内輪46との間には、複数のボール51を配置させるための空間が形成されている。なお、該空間に、保持器(図示せず)が設置されることもある。
外輪48は、面48a,48bと、第2の凹部48Aを有する。面48aは、第1及び第2のベアリング41,42を構成する2つの外輪48が対向する面である。2つの外輪48の面48aの間には、隙間が形成されている。つまり、2つの外輪48の面48aは、接触していない。
面48bは、面48aの反対側に位置する面である。面48bは、後述する第1の部材55または第2の部材56と接触している。
第2の凹部48Aは、外輪48の内周部に設けられている。第2の凹部48Aは、複数のボール51の一部を収容するリング状の凹部である。
なお、図2では、第2の凹部48Aの断面形状の一例として、円の一部を切断した形状を例に挙げて説明したが、第2の凹部48Aの断面形状は、図2に示す形状に限定されない。
複数のボール51は、内輪46と外輪48との間に配置されている。
第2のベアリング42は、第1のベアリング41と同様な構成とされている。第2のベアリング42は、第1のベアリング41よりも磁気軸受18側に配置されている。
位置調整部材44は、リング状とされた部材(リング状部材)である。位置調整部材44は、その中心軸が主軸13の中心軸Cと一致するように、第1のベアリング41を構成する内輪46と、第2のベアリング42を構成する内輪46と、の間に設けられている。
位置調整部材44は、主軸13の延在方向に配置された第1及び第2の面44a,44bを有する。
第1の面44aは、第1のベアリング41を構成する内輪46の面46aと接触している。第2の面44bは、第2のベアリング42を構成する内輪46の面46aと接触している。
位置調整部材44の内径は、内輪46の内径以上の大きさとされている。これにより、内輪46内に配置され、磁気軸受18,19により回転可能な状態で支持される主軸13と位置調整部材44との接触を抑制することができる。
また、位置調整部材44の外径は、外輪48の内径よりも小さくなるように構成されている。これにより、内輪46のみをX方向にずらして、複数のボール51の遊動を抑制することができる。
位置調整部材44は、各ベアリング(第1のベアリング41及び第2のベアリング42)を構成する外輪48に対する内輪46の位置を主軸13の軸方向(X方向)にずらすことで、第2の凹部48Aに対する第1の凹部46Bの位置をX方向(逆方向)にずらして、第1の凹部46Bを区画する部分の内輪46と、第2の凹部48Aを区画する部分の外輪48と、でボール51を挟み込んで、ボール51の位置を規制するとともに、タッチダウンが発生した際(一定以上のトルクがタッチダウン軸受5に印加された際)に複数のボール51を回転可能な状態にするための部材である。
X方向における位置調整部材44の厚さは、第1及び第2のベアリング41,42の構成(例えば、形状や大きさ等)に応じて、適宜設定することができる。
X方向における位置調整部材44の厚さを厚くすると、X方向における2つの内輪46の移動量が大きくなる。また、X方向における位置調整部材44の厚さを薄くすると、X方向における2つの内輪46の移動量が小さくなる。
このような構成とされた位置調整部材44を有することで、高速で回転する主軸13とタッチダウン軸受5との間に形成された隙間に存在するガスの粘性の影響により、タッチダウン軸受5の内輪46が回転(空転)し、タッチダウン以外のとき(磁気軸受18,19が正常な状態で、回転する主軸13を支持しているとき)に、複数のボール51が摩耗することを抑制可能となる。
これにより、高速で回転する主軸13とタッチダウン軸受5との間に形成された隙間に存在するガスの粘性の影響によるタッチダウン軸受5の短命化を抑制できる。
上記位置調整部材44としては、例えば、金属製のシムを用いることができる。位置調整部材44の材料(金属材料)としては、例えば、ステンレス鋼、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、銅合金、ニッケル、ニッケル合金、チタニウム、チタニウム合金、鉄等を用いることができる。
外輪位置規制部材6は、第1の部材55と、第2の部材56と、を有する。第1の部材55は、リング状とされた部材であり、第1及び第2のベアリング41,42の外側に配置されている。
第1の部材55は、第1のベアリング41の外周部の一部と、第2のベアリング42の外周部と、を収容する収容部55Aを有する。収容部55Aは、リング状の切欠き部である。第1のベアリング41の外周部のうち、収容部55Aに収容されていない部分は、第1の部材55から突出している。
第2の部材56は、リング状とされた部材であり、第1のベアリング41の外側に設けられている。第2の部材56は、第1の部材55との間に隙間を介在させた状態(第1の部材55と接触しない状態)で、第1の部材55と端部13A,13Bとの間に設けられている。
第2の部材56は、第1の部材55から突出した第1のベアリング41を収容する収容部56Aを有する。収容部56Aは、座繰り状に加工されたリング状の部分である。
上記構成とされた外輪位置規制部材6は、第1及び第2のベアリング41,42を構成する外輪48のX方向の位置、及びY方向の位置を規制している。
ボルト7は、第1の部材55に第2の部材56を固定するためのものであり、複数設けられている。
ここで、回転機械1へのタッチダウン軸受5の組み立て方法について説明する。
初めに、回転機械1の第1の部材55の収容部55A(嵌合部)に、タッチダウン軸受5を嵌合取付けする。具体的には、第1の部材55の収容部55Aに、第2のベアリング42をはめ込み、次いで、位置調整部材44を介して、第1のベアリング41をはめ込む。
この時、第1及び第2のベアリング41,42は、第1の部材55の収容部55Aにはめ込まれることで、中心が取れた状態(言い換えれば、中心軸が主軸13の中心軸Cと一致した状態)となる。
この段階では、位置調整部材44は、第1及び第2のベアリング41,42に対してずれた位置にある場合がある。このような場合には、第1及び第2のベアリング41,42の内輪46の内側に位置調整部材44がはみ出さないように、位置調整部材44を押し込む。
次いで、位置調整部材44のはみ出しがないことを確認し、その後、第2の部材56(第1のベアリング41の外輪48を押さえる部材)を、タッチダウン軸受5に取り付ける。この時、内輪46と外輪48とによりボール51が挟まれた状態を、最適な状態にするために、取付け時のトルク管理を行う。
具体的には、内輪46と外輪48との間にボール51が挟まれ、誘導しないことの確認時において、第1及び第2のベアリング41,42の内輪46に測定治具(例えば、内輪固定治具とトルクレンチ)を取付けて、内輪が回転しないときのトルクと、内輪46が回転する時のトルクと、を測定し、所定の条件を満たしているか否かの確認を行い、該所定の条件を満たす厚さとされた位置調整部材44を用いる。
上記確認事項としては、下記2点を例示できる。1点目として、例えば、測定したトルクが第1の所定トルク(例えば、1.0N・m以下)で内輪46が回転しないことを確認する。2点目として、例えば、第2の所定トルク(例えば、2.0N・m)以上で内輪46が回転することを確認する。
このような条件を満たすことで、第1及び第2のベアリング41,42は、磁気軸受18,19の主軸13を支持する機能が低下或いは離脱された際に、主軸13を回転可能に支持することができる。
なお、タッチダウン時には、第1及び第2のベアリング41,42に、上記第2の所定トルク(例えば、2.0N・m)よりも大きなトルクが印加されるため、第1及び第2のベアリング41,42が回転する。
第1及び第2のベアリング41,42が回転するときのトルクが所望の値よりも小さい場合には、厚さの厚い位置調整部材44に交換し、タッチダウン軸受5の再組立てを行った後に、トルクの再測定を行い、上記2点の条件を満たしているか否かの確認を行う。
一方、第1及び第2のベアリング41,42が回転するときのトルクが所望の値よりも大きい場合には、厚さの薄い位置調整部材44に交換し、タッチダウン軸受5の再組立てを行った後に、トルクの再測定を行い、上記2点の条件を満たしているか否かの確認を行う。位置調整部材44の交換は、上記2点の条件を満たすまで行う。
第1の実施の形態のタッチダウン軸受5によれば、磁気軸受18,19の機能が停止した際、第1及び第2の凹部46B,48A間に形成された空間内において、ボール51が回転可能な状態で、第1の凹部46Bを区画する内輪46と、第2の凹部48Aを区画する外輪48と、で複数のボール51を挟むように、外輪48に対する内輪46の位置を主軸13の軸方向(X方向)にずらす、位置調整部材44を有することで、高速で回転する主軸13とタッチダウン軸受5との間に形成された隙間に存在するガスの粘性の影響により、タッチダウン軸受5の内輪46が回転(空転)し、磁気軸受18,19のトラブルが発生する前の段階(磁気軸受18,19が正常な状態で、回転する主軸13を支持している段階)で、複数のボール51が摩耗することを抑制可能となる。
これにより、高速で回転する主軸13とタッチダウン軸受5との間に形成された隙間に存在するガスの粘性の影響によるタッチダウン軸受5の短命化を抑制できる。
また、上記タッチダウン軸受5を備えた第1の実施形態の回転機械1は、上述したタッチダウン軸受5と同様な効果を得ることができる。
なお、図1では、回転機械1の一例として、圧縮機を例に挙げて説明したが、上記タッチダウン軸受5は、例えば、圧縮機以外の回転機械1である膨張タービンや液送ポンプ等にも適用可能であり、このような回転機械1にタッチダウン軸受5を適用した場合も、第1の実施の形態の回転機械1及びタッチダウン軸受5と同様な効果を得ることができる。
さらに、第1の実施の形態では、第1のベアリング41、第2のベアリング42、及び位置調整部材44によりタッチダウン軸受5を構成した場合を例に挙げて説明したが、第1のベアリング41と、位置調整部材44と、でタッチダウン軸受を構成してもよい。この場合、第1の実施の形態のタッチダウン軸受5と同様な効果を得ることができる。
なお、接着剤を利用して、第1及び第2のベアリング41,42に位置調整部材44を接着することも考えられるが、この場合、接着層の厚さをミクロンレベルで管理する必要があるが、このようなレベルで管理することは、非常に困難である。
また、接着層が熱を受けると、接着層が変質したり焼けたりするため、外輪48の押さえ荷重の値が変化するため、好ましくない。
また、位置調整部材44を使用しないで、外輪48を第1及び第2のベアリング41,42をガタ分以上削ることで調整することも考えられるが、全ての第1及び第2のベアリング41,42のガタを測定し、全ての外輪48を加工することは、非常に煩雑であり、現実的ではない。
なお、ここでの「ガタ」とは、ベアリングを製作寸法に起因するもの、及びベアリングを構成するための目的の寸法に対して、ベアリングを製造する際に生じる機械製作的な寸法公差のことをいう。
図3は、本発明の第1の実施の形態の変形例に係るタッチダウン軸受の断面図である。図3において、図2に示す第1の実施の形態のタッチダウン軸受5と同一構成部分には、同一符号を付す。
図3を参照するに、第1の実施の形態の変形例のタッチダウン軸受60は、第1の実施の形態のタッチダウン軸受5を構成する位置調整部材44に替えて、位置調整部材61を設けたこと以外は、タッチダウン軸受5と同様な効果を得ることができる。
位置調整部材61は、リング状部材であり、その中心軸が中心軸C(図1に示す主軸13の中心軸)と一致するように、第1のベアリング41と第2のベアリング42との間に配置されている。
位置調整部材61は、Y方向の厚さが位置調整部材44よりも薄く、かつ外径が位置調整部材44よりも小さいこと以外は、位置調整部材44と同様に構成されている。位置調整部材61の外径は、内輪46の外径以下の大きさとされている。
このような構成とされた位置調整部材61を備えた第1の実施の形態の変形例に係るタッチダウン軸受60は、第1の実施の形態のタッチダウン軸受5と同様な効果を得ることができる。
(第2の実施の形態)
図4は、本発明の第2の実施の形態に係るタッチダウン軸受の断面図である。図4において、図2に示す第1の実施の形態のタッチダウン軸受5と同一構成部分には、同一符号を付す。
図4を参照するに、第2の実施の形態のタッチダウン軸受65は、第1の実施の形態のタッチダウン軸受5を構成する位置調整部材44に替えて、位置調整部材66を設けるとともに、第1のベアリング1を構成する内輪46に突出部挿入部46Cを設けたこと以外は、タッチダウン軸受5と同様な構成とされている。
位置調整部材66は、第1のベアリング41と第2のベアリング42との間に配置されている。位置調整部材66は、リング状部材68と、突出部69と、を有する。
リング状部材68は、第1の実施の形態で説明した位置調整部材44と同様な部材である。リング状部材68は、第1の面68aと、第2の面68bと、を有する。第1の面68aは、第1のベアリング41を構成する内輪46の面46aに当接されている。第2の面68bは、第2のベアリング42を構成する内輪46の面46aに当接されている。
突出部69は、リング状部材68の第1の面68aから第1のベアリング41の内輪46に向かう方向(X方向)に突出するように、リング状部材68に設けられている。突出部69は、内輪46の内周部側に配置されている。
突出部69は、例えば、位置調整部材66の周方向に連続して突出するリング状の突出部でもよいし、位置調整部材66の周方向に配置され、かつ不連続とされた複数の突出部でもよい。
突出部69の突出量としては、例えば、0.1〜0.2mmの範囲内で適宜選択することができる。突出部69のY方向の厚さは、例えば、0.5〜1.0mmの範囲内で適宜選択することができる。
突出部挿入部46Cは、第1のベアリング41を構成する内輪46のうち、突出部69と対向する部分(具体的には、図4に示す内輪46の内壁の角部)を座繰るに設けられている。
突出部挿入部46Cは、突出部69を収容している。突出部挿入部46Cの形状は、突出部69の形状に応じて、適宜選択することができる。
第2の実施の形態のタッチダウン軸受65によれば、突出部挿入部46Cを含む内輪46と、突出部69を含む位置調整部材66と、を有することで、第1のベアリング41に対する位置調整部材66の位置ずれを抑制できるとともに、図1に示す回転機械1に対して、タッチダウン軸受65を容易に装着することができる。
また、第2の実施の形態のタッチダウン軸受65は、第1の実施の形態のタッチダウン軸受5と同様な効果を得ることができる。
なお、第2の実施の形態では、突出部69及び突出部挿入部46Cを内輪46の内側に設けた場合を例に挙げて説明したが、突出部69及び突出部挿入部46Cは、内輪46の外側に設けてもよいし、内輪46の内面と外面との間に設けてもよい。
内輪46の内面と外面との間に突出部挿入部46Cを設ける場合、突出部挿入部46Cは、切欠き部ではなく、凹部となる。
また、第2の実施の形態では、第1のベアリング41を構成する内輪46に突出部挿入部46Cを設けた場合を例に挙げて説明したが、第2のベアリング42を構成する内輪46に、突出部挿入部46Cを設けてもよい。
さらに、2つの内輪のそれぞれに対して、突出部挿入部46Cを設けるとともに、位置調整部材66の第2の面68bにも突出部69を設けてもよい。
また、第2の実施の形態では、第1のベアリング41、第2のベアリング42、及び位置調整部材66によりタッチダウン軸受65を構成した場合を例に挙げて説明したが、第1のベアリング41と、位置調整部材65と、でタッチダウン軸受を構成してもよい。この場合、第1の実施の形態のタッチダウン軸受5と同様な効果を得ることができる。
なお、位置調整部材66や第1のベアリング41の加工性を考慮すると、大型のベアリングを用いる際に有効である。
(第3の実施の形態)
図5は、本発明の第3の実施の形態に係るタッチダウン軸受の断面図である。図5において、図2及び図4に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
図5を参照するに、第3の実施の形態のタッチダウン軸受70は、第1の実施の形態のタッチダウン軸受5を構成する位置調整部材44に替えて、位置調整部材71を設けたこと以外は、タッチダウン軸受5と同様な構成とされている。
位置調整部材66は、第2の実施の形態で説明したリング状部材68と、複数の係合部72と、を有する。
複数の係合部72は、リング状部材68の第1の面68aのうち、外周部分に位置する部分から内輪46の外周側面に係合可能なように突出している。複数の係合部72は、リング状部材68の周方向に所定の間隔で配置されている。複数の係合部72は、リング状部材68と一体に構成されている。
第3の実施の形態のタッチダウン軸受70によれば、上記構成とされた複数の係合部72を有することで、第1のベアリング41に対する位置調整部材71の位置ずれを抑制できるとともに、図1に示す回転機械1に対して、タッチダウン軸受70を容易に装着することができる。
また、第3の実施の形態のタッチダウン軸受70は、第1の実施の形態のタッチダウン軸受5と同様な効果を得ることができる。
なお、第3の実施の形態では、第1のベアリング41の内輪46の外周面に当接される係合部72を設けた場合を例に挙げて説明したが、係合部72は、第2のベアリング42の内輪46の外周面に当接されるようにしてもよい。
また、リング状部材68の第1及び第2の面68aにそれぞれ係合部72を設けてもよい。
さらに、係合部72は、先に説明した突出部69、及び突出部挿入部46Cと組み合わせてもよい。
また、第3の実施の形態では、第1のベアリング41、第2のベアリング42、及び位置調整部材71によりタッチダウン軸受70を構成した場合を例に挙げて説明したが、第1のベアリング41と、位置調整部材71と、でタッチダウン軸受を構成してもよい。この場合、第1の実施の形態のタッチダウン軸受5と同様な効果を得ることができる。
なお、図5では、X方向におけるリング状部材68の厚さが、Y方向における係合部72の厚さよりもかなり厚く、図示されているが、この2つの厚さが略等しい場合には、板状の部材をプレス加工することで、折り曲げられていない状態の係合部72と、リング状部材68と、を一括形成し、その後、リング状部材68に対する角度が直角となるように、係合部72を折り曲げることで、位置調整部材71を製造してもよい。
(第4の実施の形態)
図6は、本発明の第4の実施の形態に係るタッチダウン軸受の断面図である。図6において、図2に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
図6を参照するに、第4の実施の形態のタッチダウン軸受75は、第1の実施の形態のタッチダウン軸受5を構成する位置調整部材44に替えて、位置調整部材76を設けるとともに、第1のベアリング41の内輪46に第1の端部挿入部46Dを設け、第2のベアリング41の内輪46に第2の端部挿入部46Eを設けたこと以外は、タッチダウン軸受5と同様に構成されている。
位置調整部材76は、リング状の部材であり、Y方向の厚さが内輪46のY方向の厚さよりも薄くなるように構成されている。
第1及び第2の端部挿入部46D,46Eは、リング状の凹部である。位置調整部材76の一方の端部76Aは、第1の端部挿入部46Dに挿入されている。位置調整部材76の他方の端部76Bは、第2の端部挿入部46Eに挿入されている。
これにより、第1及び第2のベアリング41,42を構成する内輪46に対して、位置調整部材76の位置が規制されている。
第4の実施の形態のタッチダウン軸受75によれば、リング状とされた位置調整部材76と、第1のベアリング41の内輪46に設けられ、位置調整部材76の一方の端部76Aが挿入される第1の端部挿入部46Dと、第2のベアリング41の内輪46に設けられ、位置調整部材76の他方の端部76Bが挿入される第2の端部挿入部46Eと、を有することで、第1及び第2のベアリング41,42に対する位置調整部材76の位置ずれを抑制できるとともに、図1に示す回転機械1に対して、タッチダウン軸受75を容易に装着することができる。
また、第4の実施の形態のタッチダウン軸受75は、第1の実施の形態のタッチダウン軸受5と同様な効果を得ることができる。
(第5の実施の形態)
図7は、本発明の第5の実施の形態に係るタッチダウン軸受の断面図である。図7において、図2に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
図7を参照するに、第5の実施の形態のタッチダウン軸受85は、第1の実施の形態のタッチダウン軸受5を構成する位置調整部材44に替えて、位置調整部材86を設けるとともに、さらに、複数のピン88と、第1のベアリング41の内輪46に設けられた複数の第1のピン挿入穴46Fと、第2のベアリング42の内輪46に設けられた複数の第2のピン挿入穴46Gと、を有すること以外は、タッチダウン軸受5と同様に構成されている。
位置調整部材86は、リング状の部材であり、X方向に貫通する複数の貫通穴86Aを有する。複数の貫通穴86Aは、位置調整部材86の周方向に配置されている。複数の貫通穴86Aの内径は、ピン88を挿入可能な大きさとされている。
複数のピン88は、貫通穴86Aに挿入された状態で、位置調整部材86からX方向に両端部が突出している。
複数の第1のピン挿入穴46Fは、第1のベアリング41の内輪46の周方向に配置されている。第1のピン挿入穴46Fには、ピン88の一方の端部が挿入されている。
複数の第2のピン挿入穴46Gは、第2のベアリング42の内輪46の周方向に配置されている。第2のピン挿入穴46Gには、ピン88の他方の端部が挿入されている。
第5の実施の形態のタッチダウン軸受85によれば、リング状とされ、複数の貫通穴86Aを含む位置調整部材86と、貫通穴86Aに挿入された状態で、両端部が位置調整部材86から突出する複数のピン88と、第1のベアリング41の内輪46に設けられた複数の第1のピン挿入穴46Fと、第2のベアリング42の内輪46に設けられた複数の第2のピン挿入穴46Gと、を有することで、第1及び第2のベアリング41,42に対する位置調整部材86の位置ずれを抑制できるとともに、図1に示す回転機械1に対して、タッチダウン軸受85を容易に装着することができる。
また、第5の実施の形態のタッチダウン軸受85は、第1の実施の形態のタッチダウン軸受5と同様な効果を得ることができる。
なお、タッチダウン軸受85は、第1及び第2のベアリング41,42として、ガスの影響を受けやすい、大型のベアリングを用いる際に有効である。
(第6の実施の形態)
図8は、本発明の第6の実施の形態に係るタッチダウン軸受の断面図である。図8において、図2に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
図9は、図8に示すタッチダウン軸受のうち、領域Aで囲まれた部分を拡大した断面図である。図9において、図8に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
図8及び図9を参照するに、第6の実施の形態のタッチダウン軸受90は、第1の実施の形態のタッチダウン軸受5を構成する位置調整部材44に替えて、複数の第1及び第2の磁石91,92を有することと、2つの内輪46が接触して配置されていること以外は、タッチダウン軸受5と同様な構成とされている。
複数の第1の磁石91は、内輪46の面46b側に内設されている。複数の第1の磁石91は、内輪46の周方向に対して、所定の間隔で配置されている。複数の第1の磁石91は、第1のS極94及び第1のN極95を含む。
複数の第1の磁石92は、外輪48の面48b側に内設されている。複数の第1の磁石92は、第1のS極94と対向配置された第2のN極96、及び第1のN極95と対向配置された第2のS極97を含む。
第1の磁石91と第2の磁石92とが引き合う磁力は、タッチダウン時に第1及び第2のベアリング41,42が回転可能で、かつタッチダウン以外のときに第1及び第2のベアリング41,42が回転しない強さである。
なお、図8では、第1のベアリング41と、第2のベアリング42と、複数の第1及び第2の磁石91,92と、により、タッチダウン軸受90を構成した場合を例に挙げて図示したが、1つのベアリング(第1のベアリング41または第2のベアリング42)と、複数の第1及び第2の磁石91,92と、でタッチダウン軸受を構成してもよい。
つまり、図1、図8、及び図9を参照するに、第6の実施の形態のタッチダウン軸受90は、複数のボール51と、複数の磁気軸受18,19により回転可能に支持される主軸13(回転部材)から離間した状態で、主軸13の外周面を囲むように設けられており、外周部に複数のボール51を回転可能な状態で複数のボール51の一部を収容する第1の凹部46Bを有する内輪46と、内周部に複数のボール51を回転可能な状態で複数のボール51の一部を収容する第2の凹部48Aを含み、内輪46の外径よりも内径が大きくなるように構成され、内輪46の外側に対向配置された外輪48と、を有するベアリング(第1のベアリング41または第2のベアリング42)と、内輪46に内設され、第1のS極94及び第1のN極95を含む複数の第1の磁石91と、外輪48に内設され、第1のS極94と対向配置された第2のN極96、及び第1のN極95と対向配置された第2のS極97を含む複数の第2の磁石92と、を有し、第1の磁石91と第2の磁石92とが引き合う磁力が、タッチダウン時にベアリングが回転可能で、かつタッチダウン時以外のときにベアリングが回転しない強さであることを特徴とする。
なお、内輪46と外輪48との間に、複数のボール51を回転可能な状態で、保持する保持器(図示せず)を設置する構造でもよい。
第6の実施の形態のタッチダウン軸受90は、ベアリングを2つ(第1のベアリング41または第2のベアリング42)有しており、2つのベアリングを構成する2つの内輪46は、2つの内輪46の一方の面48aが接触するように配置されており、2つのベアリングを構成する2つの外輪48は、2つの外輪48の一方の面48aが接触し、かつ第1の凹部46Bと第2の凹部48Aとが対向するように配置されており、複数の第1の磁石91は、内輪46の他方の面46b側に配置されており、複数の第2の磁石92は、外輪48の他方の面48b側に配置されている。
第6の実施の形態のタッチダウン軸受90によれば、第1及び第2のベアリング41,42の内輪46の面46b側に内設され、第1のS極94及び第1のN極95を含む複数の第1の磁石91と、第1及び第2のベアリング41,42の外輪48の面48b側に内設され、第1のS極94と対向配置された第2のN極96、及び第1のN極95と対向配置された第2のS極97を含む複数の第2の磁石92と、を備え、第1の磁石91と第2の磁石92とが引き合う磁力を、タッチダウン時に第1及び第2のベアリング41,42が回転可能で、かつタッチダウン以外のときに第1及び第2のベアリング41,42が回転しない強さにすることで、第1の実施の形態のタッチダウン軸受5と同様な効果をえることができる。
なお、第1及び第2のベアリング41,42の一方のベアリングのみでタッチダウン軸受を構成する場合にも同様な効果を得ることができる。
(第7の実施の形態)
図10は、本発明の第7の実施の形態に係るタッチダウン軸受の断面図である。図10において、図6、図8、及び図9に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
図10を参照するに、第7の実施の形態のタッチダウン軸受100は、第4の実施の形態のタッチダウン軸受75を構成する位置調整部材76に替えて、位置規制部材として機能する複数の磁石101,102を有すること以外は、タッチダウン軸受75と同様な構成とされている。
磁石101は、2つの内輪46のうち、一方の内輪46の面46a側に内設されている。磁石101は、内輪46の周方向に対して、所定の間隔で複数配置されている。複数の磁石101は、第1のS極94及び第1のN極95を含む。
複数の磁石101は、面46a側に第1のS極94が位置するように配置されている。
磁石102は、2つの内輪46のうち、他方の内輪46の面46a側に内設されている。磁石102は、内輪46の周方向に対して、第1のS極94と対向するように、所定の間隔で複数配置されている。複数の磁石102は、第1のS極94及び第1のN極95を含む。
複数の磁石101は、面46a側に配置され、かつ第1のS極94と対向配置された第2のS極97と、第2のN極96と、を有する。
これにより、2つの内輪46は、磁石101と磁石102とが離れ合う磁力により、中心軸Cの延在方向において、互いに離間した状態にある。
つまり、磁石101と磁石102とが離れ合う磁力により、外輪48に対する内輪46の位置が回転部材の軸方向にずれた状態となる。したがって、内輪46と外輪48との間に複数のボール51を挟み込むことが可能となる。
第7の実施の形態のタッチダウン軸受100によれば、設置する磁石101,102の数や、磁石101,102の磁力の強さを調整することで、第1及び第2のベアリング41,42が回転するトルクを調整することが可能となる。これにより、第1の実施の形態のタッチダウン軸受5と同様な効果を得ることができる。
なお、内輪46と外輪48との間に、複数のボール51を回転可能な状態で、保持する保持器(図示せず)を設置する構造でもよい。
以上、本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明はかかる特定の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
本発明は、タッチダウン時に主軸を回転可能に支持するタッチダウン軸受、及びタッチダウン軸受を備えた回転機械に適用可能である。
1…回転機械、2…高速モータ、3…循環ガス圧縮部、5,60,65,70,75,85,90,100…タッチダウン軸受、6…外輪位置規制部材、7…ボルト、13…主軸、13A,13B,76A,76B…端部、14…回転子、16…固定子、18,19…磁気軸受、19A…スラスト板、22…モータケーシング、22A,22B…フランジ部、22C,22D,46A…貫通部、23…外側冷却流路、23A…溝部、23B…キャップ部材、24…内側冷却流路、25…冷却ブッシュ、31…インペラ、31a…前面、32…インデューサ32、32a…固定壁、34…ケーシング、41…第1のベアリング、42…第2のベアリング、44,61,66,71,76,86…位置調整部材、44a,68a…第1の面、44b,68b…第2の面、46…内輪、46a,46b,48a,48b…面、46B…第1の凹部、46C…突出部挿入部、46D…第1の端部挿入部、46E…第2の端部挿入部、46F…第1のピン挿入穴、46G…第2のピン挿入穴、48…外輪、48A…第2の凹部、51…ボール55…第1の部材、55A,56A…収容部、56…第2の部材、68…リング状部材、69…突出部、72…係合部、76A,76B…端部、86A…貫通穴、88…ピン91…第1の磁石、92…第2の磁石、94…第1のS極、95…第1のN極、96…第2のN極、97…第2のS極、101,102…磁石、A,B…領域、C…中心軸

Claims (9)

  1. 複数のボールと、
    複数の磁気軸受により回転可能に支持される回転部材から離間した状態で、該回転部材の外周面を囲むように設けられており、外周部に前記複数のボールを回転可能な状態で該複数のボールの一部を収容する第1の凹部を有する内輪と、
    前記内輪の外径よりも内径が大きくなるように構成されており、内周部に前記複数のボールを回転可能な状態で該複数のボールの一部を収容する第2の凹部を有する外輪と、
    を有するベアリングと、
    前記第1及び第2の凹部間に形成された空間内において、タッチダウン時に前記ボールが回転可能な状態で、前記第1の凹部を区画する前記内輪と、前記第2の凹部を区画する前記外輪と、で前記ボールを挟むように、前記外輪に対する前記内輪の位置を前記回転部材の軸方向にずらす、位置調整部材と、
    を含むことを特徴とするタッチダウン軸受。
  2. 前記位置調整部材は、前記回転部材の延在方向に配置された前記内輪の一方の側と接触するリング状部材を含み、
    前記位置調整部材は、該位置調整部材の中心軸が前記回転部材の中心軸と一致するように配置されており、
    前記リング状部材の内径は、前記内輪の内径以上の大きさであり、
    前記リング状部材の外径は、前記外輪の内径よりも小さいことを特徴とする請求項1記載のタッチダウン軸受。
  3. 前記位置調整部材は、前記リング状部材に設けられ、前記内輪側に突出する突出部を含み、
    前記内輪は、前記位置調整部材が配置される側に、前記突出部が挿入される突出部挿入部を含むことを特徴とする請求項2記載のタッチダウン軸受。
  4. 前記位置調整部材は、前記リング状部材に設けられ、前記内輪の外面に係合される係合部を含むことを特徴とする請求項2記載のタッチダウン軸受。
  5. 前記ベアリングを2つ有しており、
    前記リング状部材は、前記内輪の一方の面に当接される第1の面と、該面の反対側に配置された第2の面と、を含んでおり、
    前記位置調整部材は、一方の前記ベアリングを構成する内輪と、他方の前記ベアリングを構成する内輪と、の間に配置することを特徴とする請求項2ないし4のうち、いずれか1項記載のタッチダウン軸受。
  6. 前記一方のベアリングを構成する前記内輪に設けられ、前記位置調整部材の一方の端部が挿入される第1の端部挿入部と、
    前記他方のベアリングを構成する前記内輪に設けられ、前記位置調整部材の他方の端部が挿入される第2の端部挿入部と、
    を有することを特徴とする請求項5記載のタッチダウン軸受。
  7. 前記リング状部材は、該リング状部材の周方向に配置された複数の貫通穴を有しており、
    前記貫通穴に挿入された状態で、前記リング状部材から両端部が突出するピンと、
    前記一方のベアリングを構成する前記内輪に複数設けられ、前記ピンの一方の端部が挿入される第1のピン挿入穴と、
    前記他方のベアリングを構成する前記内輪に複数設けられ、前記ピンの他方の端部が挿入される第2のピン挿入穴と、
    を有することを特徴とする請求項5記載のタッチダウン軸受。
  8. 前記2つのベアリングを構成する2つの内輪の対向する部分にそれぞれ内設された磁石を設け、
    前記2つの内輪に内設された磁石は、同じ磁極が対向するように配置されていることを特徴とする請求項5記載のタッチダウン軸受。
  9. 請求項1ないし8のうち、いずれか1項記載のタッチダウン軸受と、
    所定の方向に延在する前記回転部材と、
    前記回転部材を回転可能に支持する前記複数の磁気軸受と、
    前記外輪の位置を規制する外輪位置規制部材と、
    を含むことを特徴とする回転機械。
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