JP6400332B2 - 遊技機用制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、パチンコ機、スロットマシーン等の遊技機に設置される制御装置に関するものである。
従来、パチンコ機やスロットマシン等の遊技機には、所謂「大当たり抽選」等の遊技に係る制御を実行する制御装置が内蔵されている。そのような制御装置の中には、制御基板を収容する収容ケースの上カバー(カバー部材)と下カバー(ベース部材)とをワンウェイタイプのネジ等により一体化するとともに、工具を用いて当該ワンウェイタイプのネジによる螺着部分を切断しなければ収容ケースを開放できないように構成し、制御基板に対する不正行為(たとえば、改造されたROMへの差し替え等)の防止機能を高めたものが知られている。
また、特許文献1の如く、合成樹脂製の封緘ベルトを、組み付けた上カバーおよび下カバーの外周に捲回させ、ニッパ等の工具を利用してその封緘ベルトを切断しなければ、上カバーと下カバーとを開放できないように構成した制御装置も知られている。当該封緘ベルトは、一旦、帯状部の先端をハウジング内に挿入させると、ハウジング内から引き抜くことができないように構成されている。また、そのような封緘ベルトとしては、特許文献2の如く、帯状部の先端の鋸歯状の爪部をハウジング内部の鋸歯状の爪部と係合させる所謂ラチェット機構を備えたものが知られている。
特開2004−290356号公報 特開平2−32967号公報
しかしながら、特許文献2の如き封緘ベルトは、ハウジングの帯状部の挿入口から針金等が挿入されると、帯状部の先端の爪部とハウジング内の爪部との係合が解除されてしまう虞れがある。それゆえ、上カバーと下カバーとを組み付けた制御装置をそのような封緘ベルトで捲回しても、上カバーと下カバーとを無理矢理に開放する不正行為を効果的に抑制することは困難であった。
本発明の目的は、上記従来の遊技機用の制御装置が有する問題点を解消し、上カバーと下カバーとが無理矢理にこじ開けられて制御素子が取り替え、改造される不正行為を効果的に防止することが可能な防犯性能の高い遊技機用制御装置を提供することにある。
本発明は、制御素子を設置した基板が、上カバーと下カバーとによって覆われているとともに、矢尻状の抜け止め突起を形成した帯状部と、その帯状部を挿通させるための貫通孔を有しており、かつ、帯状部の抜け止め突起と係合する係合体を前記挿通孔内に設けたハウジングとを有する封緘ベルトが、上カバーと下カバーとを分離させないように、上カバーおよび下カバーを捲回した状態で帯状部の抜け止め突起をハウジング内の係合体と係合させた遊技機用制御装置であって、前記封緘ベルトが、前記帯状部を前記貫通孔と直交するように前記ハウジングの側面に突設し、かつ、ハウジングの貫通孔を貫通させた帯状部の出口側となる面に、貫通孔と直交して帯状部の突出方向と反対方向へ突出するように当着板を設けたものであり、前記封緘ベルトの帯状部が、表面に露出しない状態で上カバーおよび下カバーの一部に捲回されており、前記封緘ベルトのハウジングが、上カバーあるいは下カバーに形成された凹部内に入り込み、前記当着板が、前記凹部と隣接するように設けられた当着凹部に嵌め込まれた状態になっていることを特徴とするものである。
請求項1に記載された制御装置は、封緘ベルトの帯状部が表面に露出しない状態で上カバーおよび下カバーの一部に捲回されているため、工具等を利用しても封緘ベルトの帯状部を切断することが困難であるので、痕跡を残さないように制御素子に対して不正行為を働くことが難しく、良好な防犯性を発揮することができる。
また、請求項1に記載された制御装置は、封緘ベルトのハウジングが、上カバーあるいは下カバーに形成された凹部内に入り込んだ状態になっているので、工具等を利用しても封緘ベルトの帯状部の抜け止め突起とハウジング内の係合体との係合を解除させて上カバーと下カバーとをこじ開けることが困難であるので、痕跡を残さないように制御素子に対して不正行為を働くことがきわめて難しく、非常に優れた防犯性を発揮することができる。
パチンコ機の背面を示す説明図である。 制御装置を示す説明図(正面図)である。 制御装置の鉛直断面を示す説明図である(aはA−A線断面を示したものであり、bはB−B線断面を示したものであり、cはC−C線断面を示したものであり、dはcにおける鎖線部分を拡大して示したものである)。 制御装置を分解して示す説明図(斜視図)である。 分解した内ケースおよびメイン制御基板を拡大して示す説明図(斜視図)である。 ベース部材を示す説明図(斜視図)である。 かしめカバー部材を示す説明図である(aは上方から見た斜視図であり、bは下方から見た斜視図である)。 内ケースおよび外ケースのネジ止め態様を示す説明図(斜視図)である(メイン制御基板の記載は省略されている)。 ベース部材へ内ケースを組み付けた状態を示す説明図である(aは正面図であり、bは斜視図である)。 封緘バンドの正面を示す説明図である。 封緘バンドの左側面を一部裁断して示す説明図である(斜線部分は、左右幅方向における中央の鉛直断面を示したものである)。 制御装置の鉛直断面(図2におけるB−B線断面)を示す説明図である(aは封緘ベルトの未装着の状態を示したものであり、bは封緘ベルトを装着した状態を示したものである)。
以下、本発明に係る制御装置の一実施形態(パチンコ機へ設置した一実施形態)について、図面に基づいて詳細に説明する。
(1)制御装置の構造
図1は、制御装置を設置したパチンコ機の裏面を示したものである。パチンコ機101の裏側に付設された機枠102の中央よりやや下側には、パチンコ機101の遊技内容を制御ずるための制御装置120が取り付けられており、当該制御装置120の外側は、透明な合成樹脂製の裏カバー130で覆われた状態になっている。また、後述するように、制御装置120の外周(かしめカバー部材142およびベース部材141の外周)は、ラチェット機構を備えた封緘ベルト1(図1等においては図示せず)によって締着(封緘)された状態になっている。
図2、図3は、それぞれ、制御装置120の正面、鉛直断面を示したものであり、図4は、制御装置120を分解した状態を示したものである。なお、制御装置120は、正面をパチンコ機101の後方に向けた状態で、機枠103に装着された機構板に設置されており、以下の説明における“左右上下”は、特に断り書きがない限り、制御装置120の正面側(後述するかしめカバー部材142側)から見た場合の“左右上下”を言うものとする。制御装置120は、メイン制御基板121、メイン制御基板121を収容可能な裏側ケース部材131および表側ケース部材132からなる内ケース122、当該内ケース122を収容可能なベース部材141およびカバー部材142からなる外ケース123、シール切断部材112等によって構成されている。なお、制御装置120においては、表側ケース部材132およびかしめカバー部材142(キャップ111,111を含む)が上カバーとして機能し、裏側ケース部材131およびベース部材141が下カバーとして機能する。
メイン制御基板121は、パチンコ機101の遊技内容に係る制御を実行するものであり、表面には、ROM110,CPUやRAM(図示せず)等の種々の制御素子が設置されている。また、メイン制御基板121の表面下部には、メイン制御基板121を他の電子部材と接続するためのコネクタ125,125が設けられている。さらに、メイン制御基板121の左右側縁部には、内ケース122内にネジ止めするためのネジ孔121a,121a・・が設けられている。そして、当該メイン制御基板121は、表面を外側へ向けてコネクタ125,125を下方に位置させた状態で、内ケース122内に収容され固定されている。
図5は、内ケース122およびメイン制御基板121を示したものであり、内ケース122は、メイン制御基板121の裏面を覆う裏側ケース部材131と、メイン制御基板121の表面を覆う表側ケース部材132とを組み付けてなるもので、両ケース部材131,132を組み付けることで形成される内部空間にメイン制御基板121を収容可能となっている。裏側ケース部材131は、ポリカーボネート樹脂により成形されており、外力が加わっても割れにくいようになっている。また、表側ケース部材132は、AS樹脂により成形されており、内ケース122を強引にこじ開けようとした場合等にドライバー等の先端によって表面に傷がつき易く、不正行為の痕跡が残り易いようになっている。
表側ケース部材132は、略中央に外方へ膨出する膨出部を有し、後方側(メイン制御基板121と対峙した側)を開口させた箱状体であって、膨出部の中央上方には、メイン制御基板121の表面に設置されたROMを視認するための視認窓109が設けられている。また、表側ケース部材132の下部には、メイン制御基板121のコネクタ125,125を露出させるためのコネクタ窓133,133・・が開設されている。各コネクタ窓133,133・・の形状(外周の形状)は、各コネクタ125,125の形状と略同じに形成されている。また、表側ケース部材132の下部の左右両端には、係止凹部134,134が設けられている。さらに、表側ケース部材132の上部の左右両端には、ベース部材141へネジ止めするためのネジ孔を穿設した固定片135,135が突設されている。加えて、表側ケース部材132の上端縁には、一対の鍔片136,136が上方へ突設されており、表側ケース部材132の左右側縁には、一対の押止片137,137が外方へ突出するように設けられている。加えて、表側ケース部材132の内面には、裏側ケース部材131およびメイン制御基板121をネジ止めするためのネジ受け部(図示せず)が設けられている。
また、裏側ケース部材131は、表側ケース部材132の開口と略同じ大きさに形成された板状体であり、表側ケース部材132の開口内へ嵌め込むようにして組み付けることができるようになっている。当該裏側ケース部材131の四隅には、表側ケース部材132と一体化するためのネジ孔138,138・・が穿設されている。また、裏側ケース部材131の下縁には、後方へ突出する凸条部139が設けられており、表側ケース部材1132と一体化した後でコネクタ窓133,133・・周縁からの工具等の差し込み、メイン制御基板121に設置された各種素子への干渉を防止可能となっている。
一方、図4等の如く、外ケース123は、前方に開口を有するポリカーボネート樹脂製のベース部材141と、当該ベース部材141の開口を覆うように組み付けられるアクリル樹脂製のかしめカバー部材142とからなるもので、両部材141,142を組み付けることで形成される内部空間に内ケース122を収容可能となっている。また、図6は、ベース部材141を示したものであり、ベース部材141は、前板の上下左右縁に沿って上機能部145、側機能部146,146、および下壁部147をそれぞれ後方へ立設してなるもので、当該上機能部145、左右の両側機能部146,146、および下壁部147に囲まれた空間141a内に内ケース122を収容することができるようになっている。上機能部145には、一対のビス収納部148,148が凹設されており、各ビス収納部148,148には、ベース部材141とかしめカバー部材142とを組み付けるための予備の不正防止用ビス144が収納可能となっている。
また、上機能部145の中央および左右両端部には、上面に開口した嵌入凹部145a,145a・・が設けられており、かしめカバー部材142に設けられた嵌入突起152cを嵌入可能となっている(図3(a),(b)参照)。一方、各側機能部146には、4つの支持リブにより円筒部を支持してなる2つのビス受け部149,149が上下方向に連設されている。各ビス受け部149,149の円筒部は、固着前の不正防止用ビス144を挿通可能な径とされており、該円筒部の後方は、前板(被覆部)によって被覆状態とされている。また、ビス受け部149,149の下方には、下側のビス受け部149と下壁部147とを連結するように補強部150が設けられており、当該補強部150の左右方向内側には、内ケース122を組み付けた際に係止凹部134に係止する係止片143,143が一体的に形成されている。さらに、空間141aの上部位置には、内ケース122を収容状態でネジ止めするためのネジ止め部151,151が設けられている。加えて、片側のネジ止め部151の外側には、制御装置120を機枠103の後面側に設置する際に使用する取付部材180が設置されている。なお、ビス収納部148内には、不正防止用ビス144の軸部を挟持する一対の挟持リブ148aが設けられており、穴を空けて予備の不正防止用ビス144を取り出すといった不正行為を防止可能としている。また、各補強部150の前方と前板との間には空間が形成されており、後述するかしめカバー部材142の嵌合突起153dを嵌合可能になっている。
一方、図7は、かしめカバー部材142を示したものであり、かしめカバー部材142は、前板の上縁および左右縁に沿って、後方へ突出する上機能部152、および側機能部153,153をコ字状に連設してなるもので、ベース部材141の空間141aの前方を覆うように組み付け可能となっている。上機能部152は、ベース部材141の上機能部145の上面を被覆する上壁152aと、上壁152aおよび前板と一体的に形成された押さえリブ152bおよび嵌入突起152cとからなる。押さえリブ152bは、かしめカバー部材142の組み付け時に、空間141aに収容された内ケース122の鍔片136に当接して内ケース122の表側ケース部材132を押さえる機能を果たすとともに、かしめカバー部材142上部の補強をも担っている。また、嵌入突起152cは、かしめカバー部材142をベース部材141に組み付ける際に、嵌入凹部145aへ上方から嵌入して、ベース部材141とかしめカバー部材142とをより強固に一体化可能としている。
また、かしめカバー部材142の各側機能部153,153は、不正防止用ビス144を挿通可能な六角形状の挿通孔を有するビス挿通部153a,153aと、収容状態にある内ケース122を押止する押止リブ153bと、格子状に形成された補強リブ153cとからなる。ビス挿通部153aは、ネジ保持部として機能するものであり、ベース部材141のビス受け部149に対応して上下に2つ連設されている。各ビス挿通部153aは、ニッパ等により切断可能な切断リブ154,154・・を介して後板等と連結されており、切断リブ154,154・・(図2参照)を切断することによって、かしめカバー部材142の本体から切り離すことができる。また、押止リブ153bは、ビス挿通部153aや補強リブ153c等よりも後方へ突出しており、ベース部材141への組み付け時に、収容状態にある内ケース122の押止片137に当接し、上記押さえリブ152b同様、内ケース122の表側ケース部材132を押止する機能を果たす。さらに、補強リブ153cは、前板等と一体的に形成されており、ベース部材141への組み付け時に、空間141aに収容された表側ケース部材132の表面や固定片135に当接して表側ケース部材132を押さえる機能を果たす(図3(a)参照)とともに、かしめカバー部材142側部の補強をも担っている。また、各側機能部153の下端部は、後板よりも下方へ突出しており、組み付け時に係止片143の前方を覆うようになっている。加えて、各側機能部153,153の下端部には、ベース部材141への組み付け時に補強部150の前方に嵌合する嵌合突起153dが設けられている。
(3)制御装置の組み付け方法
以下、上記の如く構成された内ケース122および外ケース123の組み立てについて、図8、図9に基づいて説明する。まず、内ケース122の組み付けに際しては、裏側ケース部材131を、その前方にメイン制御基板121を介在させた状態で、後方からネジ124、124・・により表側ケース部材132へネジ止めする。その際に、メイン制御基板121も、同ネジ124,124・・により、内ケース122内部において表側ケース部材132へネジ止めされる。そのように組み付けられると、裏側ケース部材131が、表側ケース部材132の開口内へ嵌め込まれた状態となり、強引にこじ開けようとしてもメイン制御基板121の表面(素子設置面)が露出しにくいようになっている。
次に、上記の如く組み立てた内ケース122をベース部材141に組み付ける。当該組み付けに際しては、今回の組み立てにおいては使用しない予備の不正防止用ビス144,144をベース部材141のビス収納部148へ収納した後、空間141a内へ内ケース122を嵌め込み、ネジ155,155により固定片135をネジ止め部151にネジ止めして組み付ける。その際に、内ケース122の鍔片136,136がビス収納部148の開口を覆った状態となり、内ケース122の下部では、係止凹部134に係止片143が係止した状態となる。また、内ケース122の前面は、ベース部材141の内面に当接した状態となる。
しかる後、固有のIDを記憶したICタグを有する識別シール156を、内ケース122の鍔片136の前面とベース部材141の上機能部145の上面とに跨るように貼着する。このとき、ICタグ(すなわち、IDを記憶したチップおよび外部端末との間で無線通信を行うためのアンテナ部を含むもの)をベース部材141の上面側に位置させるように識別シール156を貼着し、かしめカバー部材142を介して外部端末を近接させた場合にIDを読み取り可能とする。また、識別シール156の鍔片136側の表面には、IDとは異なる別の識別番号が記載されており、目視で識別番号の確認を可能としている。さらに、同表面には、シールの剥離に使用するような溶液等が付着すると化学反応によって変色する反応部(残痕部)が設けられおり、識別シール56の不正剥離を防止している。
上記の如くベース部材141に内ケース122を組み付け、識別シール156を貼着した後には、ベース部材141とかしめカバー部材142とを不正防止用ビス144,144を用いて一体化する。このとき、かしめカバー部材142は、ベース部材141の上方から下方へスライドさせ、各嵌入突起152cを嵌入凹部145a内へ嵌入させるとともに、嵌合突起153d,153dを補強部150の前方へ嵌合させる。そして、左右のビス挿通部153a,153aのうちそれぞれ下側のビス挿通部153a,153aへ不正防止用ビス144を前方(かしめカバー部材142側)から挿入し、不正防止用ビス144の先端をベース部材141のビス受け部149に係止および食い込ませることにより、ベース部材141とかしめカバー部材142とを一体化することによって、外ケース123の組み付けを完了する。
上記の如く組み付けられた状態においては、メイン制御基板121が、内ケース122および外ケース123により二重に覆われ、コネクタ125,125・・のみがコネクタ窓133,133・・から露出した状態となる。また、かしめカバー部材142の押さえリブ152bや押止リブ153b,153b、補強リブ153c,153c・・等が、表側ケース部材132の鍔片136、押止片137,137、固定片135や表面に当接しており、かしめカバー部材142を取り外さない限り、内ケース122を開放したり、固定片135をネジ止めしているネジ155を取り外したり、ビス収納部148から予備の不正防止用ビス144を取り出したり、識別シール156を剥離したりできないようになる。また、かしめカバー部材142の上壁152aにより上機能部145の上面も被覆され、識別シール156のICタグを有する側の面に容易に触れることができないようになる。
上記の如く組み付けられた制御装置120は、取付部材180,180等(図4参照)によって、機枠103の後面側に取り付けられる。そして、メイン制御基板121の検査(たとえば、ROMのチェック)等のため、再び開放する際には、不正防止用ビス144により固着状態にあるビス挿通部153aの周縁の切断リブ154,154・・をニッパ等によって切断する。そのように切断すると、ビス挿通部153aとかしめカバー部材142とが切り離され、ビス挿通部153aをベース部材141側へ残したまま、かしめカバー部材142をベース部材141から取り外すことが可能となる。そのため、上記した組み付け手順とは逆の順序でネジ155,155を取り外すとともに識別シール156を剥離して、内ケース122をベース部材141から取り出し、ネジ124,124・・を外すことにより、メイン制御基板121の検査を行うことが可能となる。さらに、再び組み付ける際には、上記した手順と略同様の手順により、当初ビス収納部148へ収納していた予備の不正防止用ビス144,144を、当初使用しなかった上側のビス挿通部153a,153aへ挿入し、それらの不正防止用ビス144の先端をベース部材141のビス受け部149に係止および食い込ませれば良い。
(4)本発明の特徴部分の説明
<封緘ベルトの構成>
図10、図11は、封緘ベルトを示したものであり、封緘ベルト1は、ナイロン、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン等の合成樹脂によって一体的に形成されており、一定幅で薄肉な長尺状の帯状体2と、当該帯状体2の先端部分を挿入させた状態で保持可能なハウジングとして機能する係着部4とを有している。
また、帯状体2の先端部の表裏には、それぞれ、一定幅の三角柱状で複数の爪3a,3a・・が、先端から基端にかけて連続するように形成されている。それらの爪3a,3a・・は、先端側が傾斜状になっているとともに、基端側が帯状体2の表面に対して略直交した状態になっている。そのため、長手方向に沿った断面が略鋸刃状(矢尻状)になっている。
一方、係着部4は、略直方体状に形成されており、長手方向が帯状体2の長手方向に対して直交した状態になっている。また、係着部4の上下左右の略中央には、帯状体2を挿通させるための貫通孔4aが、係着部4の長手方向に沿って設けられている。貫通孔4aの片側の端縁は、帯状体2を挿入させるための挿入口4bとなっており、貫通孔4aの反対側の端縁は、帯状体2を導出させるための導出口4cとなっている。加えて、係着部4の導出口4cの下側には、平板状の当着板4dが、係着部4の導出口4c側の表面と面一になって下方に突出するように設けられている。
また、貫通孔4aの挿入口4b側の部分は、導出口4c側の部分に比べて上下幅が狭くなっており、その幅狭な上下の内壁(幅狭部分)の奥側の端縁から、一対の係止片4e,4eが、先端部を内部へ突出させるように片持ち状に設けられている。それらの一対の係止片4e,4eは、基端から先端にかけて次第に相互の間隔が狭くなるように形成されている。また、それらの一対の係止片4e,4eの外面と、貫通孔4aの内壁(幅広な部分)との間には、それぞれ、一定幅の間隙が形成されており、係止片4e,4eの先端部分の外向きの弾性変形を許容するようになっている。
かかる封緘ベルト1においては、帯状体2を環状に丸めた状態で、帯状体2の先端部分を係着部4の挿入口4bに矢印方向から挿入すると、帯状体2の先端部の爪3a,3a・・が、2つの係止片4e,4eを拡開しつつ通過し、係止片4e,4eの間を通過した途端に、係止片4e,4eが弾性力で幅狭な状態に復元する。したがって、帯状体2の表裏において、一対の爪3a,3aが係止片4e,4eの先端面と係合するため、帯状体2の先端部を係着部4の内部から引き抜くことができなくなる。
<制御装置の封緘ベルト装着部の構成>
一方、制御装置120には、上記した封緘ベルト1を装着するための凹部が設けられている。すなわち、図1および図12(a)の如く、制御装置120のかしめカバー部材142には、封緘ベルト1の係着部4を嵌め込むための第一凹部115が形成されている。また、その第一凹部115の下側には、封緘ベルト1の当着板4dを当着させるための当着凹部116が形成されている。さらに、第一凹部115の奥の底板117には、封緘ベルト1の帯状部3を挿通させるための挿通孔105a,105bが穿設されている。一方、ベース部材141の上端際(かしめカバー部材142の底板117と当着する部分)にも、それぞれ、封緘ベルト1の帯状部3を挿通させるための挿通孔106a,106bが穿設されている。また、ベース部材141の上端際には、奥行きに比べて間口が非常に狭い空洞部113が形成されている。
そして、制御装置120は、上記の如く、裏側ケース部材131および表側ケース部材132からなる内ケース122でメイン制御基板121を収容し、さらに、ベース部材141およびかしめカバー部材142からなる外ケース123で当該内ケース122を収容した状態で、封緘ベルト1によって封緘されている。
組み付けられた制御装置120を封緘ベルト1によって封緘する際には、図12(b)の如く、かしめカバー部材142の第一凹部115内の挿通孔105aおよびベース部材141の挿通孔106aを挿通させた封緘ベルト1の帯状部3の先端側を、かしめカバー部材142の後側でUターン状に折り返し、ベース部材141の挿通孔106bおよびかしめカバー部材142の挿通孔105bに挿通させた後に、係着部4の挿入口4b側に挿通させる。そのように、封緘ベルト1の帯状部3の先端側を係着部4に挿通させると、上記したラチェット機構によって、封緘ベルト1の帯状部3の先端側を係着部4から引き抜くことができなくなる。
そして、封緘ベルト1の係着部4に挿通させた帯状部3の先端側を引っ張ると、帯状部3が、第一凹部115および空洞部113の内部で、かしめカバー部材142、表側ケース部材132、裏側ケース部材131、およびベース部材141を弛みなく結合させた状態となる(図12(b)の如き状態となる)。そのように封緘ベルト1の帯状部3が、第一凹部115および空洞部113の内部で、かしめカバー部材142およびベース部材141を折返し状に貫通して、それらの部材の一部に弛みなく捲回された状態となると、封緘ベルト1の係着部4、当着板4dが、それぞれ、かしめカバー部材142の第一凹部115、当着凹部116に嵌め込まれた状態となる。
上記の如く封緘ベルト1によって封緘された制御装置120においては、上記した封緘ベルト1のラチェット機構によって、帯状部3を緩めることができないため、制御装置120を開放するためには、封緘ベルト1の帯状部3を切断しなければならない。
(5)制御装置の効果
制御装置120は、上記の如く、封緘ベルト1の帯状部3が表面に露出しない状態で上カバー(かしめカバー部材142)および下カバー(ベース部材141)の一部に捲回されているため、工具等を利用しても封緘ベルト1の帯状部3を切断することが困難であるので、痕跡を残さないようにメイン制御基板121(ROM110等)に対して不正行為を働くことが難しく、良好な防犯性を発揮することができる。
また、制御装置120は、封緘ベルト1のハウジングである係着部4が、上カバー(かしめカバー部材142)に形成された第一凹部115内に入り込んだ状態になっているので、工具等を利用しても封緘ベルト1の帯状部3の抜け止め突起(爪3a,3a・・)と係着部4内の係合体(係止片4e,4e)との係合を解除させて上カバー(かしめカバー部材142)と下カバー(ベース部材141)とをこじ開けることが困難であるので、痕跡を残さないようにメイン制御基板121(ROM110等)に対して不正行為を働くことがきわめて難しく、非常に優れた防犯性を発揮することができる。
さらに、制御装置120は、かしめカバー部材142の端縁に切断可能な複数のネジ保持部(ビス挿通部153a,153a)が設けられており、それらのネジ保持部の内の少なくとも1つが、ワンウェイタイプのネジによってベース部材141に螺着されているため、かしめカバー部材142の端縁のネジ保持部を切断しなければ、内ケース121と外ケース123とをこじ開けることが困難であるので、メイン制御基板121に対して不正行為を働くことがきわめて難しく、非常に高い防犯性を発揮することができる。
(6)制御装置の変更例
なお、本発明の制御装置は、上記実施形態の態様に何ら限定されるものではなく、封緘ベルト(挿通部、帯状部)、基板、上カバー(表側ケース部材、カバー部材)、下カバー(裏側ケース部材、ベース部材)等の形状、構造等の構成を本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で適宜変更することができる。
たとえば、制御装置は、上記実施形態の如く、封緘ベルトのハウジングが、表面に露出しない状態で上カバーおよび下カバーを捲回したものに限定されず、封緘ベルトのハウジングが、上カバーあるいは下カバーの表面上に露出したものでも良い。一方、封緘ベルトは、上記実施形態の如く、ポリエチレンによって形成されたものに限定されず、ポリ塩化ビニル、ナイロン、ポリエステル、ポリプロピレン等のポリエチレン以外の合成樹脂によって形成されたものでも良いし、一部が合成樹脂以外の素材によって形成されたものでも良い。
加えて、上記実施形態においては制御装置がパチンコ機用のものである場合の一例について説明したが、本発明に係る制御装置は、スロットマシーンやテレビゲーム等のパチンコ機以外の遊技機用のものであっても良い。
なお、上記実施形態においては、本発明に係る制御装置の一例を示したにすぎず、特許請求の範囲、明細書、図面に記載されたすべての要素(たとえば、基板、上カバー(表側ケース部材、カバー部材、キャップ)、下カバー(裏側ケース部材、ベース部材)、不正防止用ビス等)は、個数を意識的に限定する明確な記載がない限り、物理的に単一であっても複数であっても構わないし、適宜配置の変更が行われても構わない。また、それらの要素につけられた名称(要素名)は、単に本件の記載のために便宜上付与したにすぎないものであり、それによって特別な意味が生じることを特に意識したものではない。したがって、要素名のみによって要素が何であるかが限定解釈されるものではない。たとえば、「〜装置」は、ハード単体でも、ソフトを含んだものであっても構わない。さらに、上記したすべての要素のうちの複数の要素を適宜一体的に構成するか、もしくは一つの要素を複数の要素に分けて構成するかは、いずれも当業者であれば容易に考えられる事項である。したがって、その程度の範囲内での構成上の差異を有する制御装置を、上記実施形態に記載がなされていないことを理由に採用することのみでは、本発明に係る権利を回避したことにはならない(すなわち、本発明に係る制御装置の技術的範囲から外れるものとしたことにはならない)。その他、各要素の構成や形状等における、上記実施形態から当業者であれば容易に考えられる自明な範囲の差異についても同様である。
本発明の制御装置は、上記の如く、趣向性の高いものであるので、パチンコ機、スロットマシーン等の遊技機用の制御装置として好適に用いることができる。
1・・封緘ベルト
3・・帯状部
3a・・爪(抜け止め突起)
4・・係着部(ハウジング)
4e,4e・・係止片(係合体)
101・・パチンコ機(遊技機)
110・・ROM
120・・制御装置
121・・メイン制御装置
131・・裏側ケース部材(下カバー)
132・・表側ケース部材(上カバー)
141・・ベース部材(下カバー)
142・・かしめカバー部材(上カバー)
144・・不正防止用ビス
153a・・ビス挿通部(ネジ保持部)

Claims (1)

  1. 制御素子を設置した基板が、上カバーと下カバーとによって覆われているとともに、
    矢尻状の抜け止め突起を形成した帯状部と、その帯状部を挿通させるための貫通孔を有しており、かつ、帯状部の抜け止め突起と係合する係合体を前記挿通孔内に設けたハウジングとを有する封緘ベルトが、上カバーと下カバーとを分離させないように、上カバーおよび下カバーを捲回した状態で帯状部の抜け止め突起をハウジング内の係合体と係合させた遊技機用制御装置であって、
    前記封緘ベルトが、前記帯状部を前記貫通孔と直交するように前記ハウジングの側面に突設し、かつ、ハウジングの貫通孔を貫通させた帯状部の出口側となる面に、貫通孔と直交して帯状部の突出方向と反対方向へ突出するように当着板を設けたものであり、
    前記封緘ベルトの帯状部が、表面に露出しない状態で上カバーおよび下カバーの一部に捲回されており、
    前記封緘ベルトのハウジングが、上カバーあるいは下カバーに形成された凹部内に入り込み、前記当着板が、前記凹部と隣接するように設けられた当着凹部に嵌め込まれた状態になっていることを特徴とする遊技機用制御装置。
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