JP6399585B2 - サーモエレメント - Google Patents

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Description

本発明は、例えば自動車用排熱回収装置において排気ガスの流路を切り換える開閉バルブ部を駆動するサーモアクチュエータとして用いて好適なサーモエレメントに関する。
従来から、被検出体の温度変化により熱膨張、収縮する熱膨張体(体積膨張体)を内蔵し、該熱膨張体の体積変化により、ガイド部内でピストンロッドを進退動作可能に構成してなるサーモエレメントが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この種のサーモエレメントでは、熱膨張体としてパラフィンワックスが一般に用いられ、所定の温度範囲域での熱膨張、収縮によるピストンロッドの動きをアクチュエータ変位として取り出すようになっている。
特開平11−315720号公報
ところで、上述したようなサーモエレメントにおいて、体積膨張体としてパラフィンワックスを用いた場合、以下のような問題を生じる。
すなわち、パラフィンワックスの膨張領域は−10度〜130度である。しかし、所望の温度域(特に高温度範囲をカバーしたものや氷点下でのもの等)のパラフィンワックスを採用しようとすると非常に高価である。さらに、このようなパラフィンワックスに、低温域で膨張し高温域でも膨張させるなど、二つの特性を持たせることは困難である。
また、パラフィンワックスは感温して膨張するまでに、ある程度の時間を要するため、低温においてサーモアクチュエータとして急激に作動させたいとなると対応できない、という問題もある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、温度域の異なる複数の体積膨張体を弾性隔膜を介して封入し、巧みに組み合わせることにより、低温/高温など、異なる温度域で作動させることが可能なサーモエレメントを得ることを目的とする。
このような目的に応えるために本発明(請求項1記載の発明)に係るサーモエレメントは、周囲温度変化により体積膨張、体積収縮する体積膨張体をエレメント本体内に封入し、該体積膨張体の体積変化により前記エレメント本体から外方に突設したガイド体内で進退動作するピストンロッドを有するサーモエレメントであって、前記エレメント本体内に前記体積膨張体を封入する封入室を設け、この封入室を、弾性隔膜により前記ピストンロッドの進退動作方向に沿って直列する複数室に区画し、これら複数室に、膨張温度域が異なる複数種類の体積膨張体を封入し、前記ピストンロッドに対し複数の異なる温度域においてのリフト特性をもって変位伝達可能に構成するとともに、前記複数種類の体積膨張体として、第1の所定温度(例えば−10℃)以下で体積膨張可能で、かつ前記第1の所定温度よりも高温である第3の所定温度(例えば40℃)以上で再度膨張収縮可能な第1の媒体と、前記第1の所定温度よりも高温である第2の所定温度(例えば70℃)以上で体積膨張可能な第2の媒体との二つの媒体を用いたことを特徴とする。
ここで、前記第2の所定温度と第3の所定温度とは、同温度であっても、いずれが高温又は低温であってもよい。
本発明(請求項2記載の発明)に係るサーモエレメントは、請求項1において、前記第1の媒体として水を主成分とした媒体を、前記第2の媒体としてパラフィンワックスを用いたことを特徴とする。
本発明(請求項3記載の発明)に係るサーモエレメントは、周囲温度変化により体積膨張、体積収縮する体積膨張体をエレメント本体内に封入し、該体積膨張体の体積変化により前記エレメント本体から外方に突設したガイド体内で進退動作するピストンロッドを有するサーモエレメントであって、前記エレメント本体内に前記体積膨張体を封入する封入室を設け、この封入室を、弾性隔膜により前記ピストンロッドの進退動作方向に沿って直列する複数室に区画し、これら複数室に、膨張温度域が異なる複数種類の体積膨張体を封入し、前記ピストンロッドに対し複数の異なる温度域においてのリフト特性をもって変位伝達可能に構成してなり、前記複数種類の体積膨張体として、第1の所定温度以下で体積膨張可能な第1の媒体と、前記第1の所定温度よりも高温である第2の所定温度以上で体積膨張可能な第2の媒体との二つの媒体を用いるとともに、前記第1の媒体として水を主成分とした媒体を、前記第2の媒体としてパラフィンワックスを用いたことを特徴とする。
本発明(請求項4記載の発明)に係るサーモエレメントは、請求項1又は請求項2において、膨張温度域が異なる二種類の体積膨張体を封入するように弾性隔膜を介して二室に区画される封入室を有するエレメント本体と、前記エレメント本体から外方に突設されたガイド体と、前記ガイド体内で進退動作可能に保持されるピストンロッドとを備え、前記エレメント本体は、前記封入室の一室を形成する有底筒状を呈する本体ケースと、この本体ケースの開口端側に設けられ前記封入室の他室を形成する連結用ガイド筒とからなり、この連結用ガイド筒の端部を、前記本体ケース、前記ガイド体に加締め付けることにより、これらの本体ケース、連結用ガイド筒、ガイド体を一連に連結して一体化したことを特徴とする。
本発明(請求項5記載の発明)に係るサーモエレメントは、周囲温度変化により体積膨張、体積収縮する体積膨張体をエレメント本体内に封入し、該体積膨張体の体積変化により前記エレメント本体から外方に突設したガイド体内で進退動作するピストンロッドを有するサーモエレメントであって、前記エレメント本体内に前記体積膨張体を封入する封入室を設け、この封入室を、弾性隔膜により前記ピストンロッドの進退動作方向に沿って直列する複数室に区画し、これら複数室に、膨張温度域が異なる複数種類の体積膨張体を封入し、前記ピストンロッドに対し複数の異なる温度域においてのリフト特性をもって変位伝達可能に構成してなり、前記エレメント本体は、膨張温度域が異なる二種類の体積膨張体を封入するように弾性隔膜を介して二室に区画される封入室の一室を形成する有底筒状を呈する本体ケースと、この本体ケースの開口端側に設けられ前記封入室の他室を形成する連結用ガイド筒とからなり、この連結用ガイド筒の端部を、前記本体ケース、前記ガイド体に加締め付けることにより、これらの本体ケース、連結用ガイド筒、ガイド体を一連に連結して一体化したことを特徴とする。
本発明(請求項6記載の発明)に係るサーモエレメントは、周囲温度変化により体積膨張、体積収縮する体積膨張体をエレメント本体内に封入し、該体積膨張体の体積変化により前記エレメント本体から外方に突設したガイド体内で進退動作するピストンロッドを有するサーモエレメントであって、前記エレメント本体内に前記体積膨張体を封入する封入室を設け、この封入室を、弾性隔膜により前記ピストンロッドの進退動作方向に沿って直列する複数室に区画し、これら複数室に、膨張温度域が異なる複数種類の体積膨張体を封入し、前記ピストンロッドに対し複数の異なる温度域においてのリフト特性をもって変位伝達可能に構成してなり、前記複数種類の体積膨張体として、第1の所定温度以下で体積膨張可能な第1の媒体と、前記第1の所定温度よりも高温である第2の所定温度以上で体積膨張可能な第2の媒体との二つの媒体を用いるとともに、前記エレメント本体は、前記第1及び第2の媒体を封入するように弾性隔膜を介して二室に区画される封入室の一室を形成する有底筒状を呈する本体ケースと、この本体ケースの開口端側に設けられ前記封入室の他室を形成する連結用ガイド筒とからなり、この連結用ガイド筒の端部を、前記本体ケース、前記ガイド体に加締め付けることにより、これらの本体ケース、連結用ガイド筒、ガイド体を一連に連結して一体化したことを特徴とする。
以上説明したように本発明に係るサーモエレメントによれば、体積膨張体にワックスだけでなく、水の膨張特性も使用することで、ワックスが膨張しない氷点下であっても作動させることができるように構成したので、以下に列挙する種々優れた効果を奏する。
1、低温/高温など、異なる温度域で作動させることができる。
2、体積膨張体に水を主成分とした媒体を用いることで、凍結温度域では急激に体積膨張するため、急激に作動させることができる。
3、サーモエレメントの反ピストンロッド側から、パラフィンワックス、水を主成分とする媒体、半流動体の順に封入することにより、パラフィンワックスが固体の状態でも作動させることできる。
4、水を主成分とする媒体を用い、水がもつ40〜70℃近辺(第2の所定温度以上)で再度体積膨張するという特性により、その体積膨張分、パラフィンワックス等の量を減らすことができ、コストダウンを図ることができる。
5、連結用ガイド筒を用い、その両端部を本体ケース、ガイド体に加締め付けるという簡単な構成により、少ない部品点数で確実なシールが可能となり、信頼性のある加締めによる結合であるため、コンパクトなサーモエレメントを得ることができる。
本発明に係るサーモエレメントの一実施形態を示す要部断面図である。 本発明に係るサーモエレメントによる2段リフトによるエレメント特性を説明するためのグラフとエレメントの状態変化図である。 本発明に係るサーモエレメントの別の実施形態を示す要部断面図である。
サーモエレメントのエレメント本体内に体積膨張体を封入する封入室を設け、この封入室を、弾性隔膜によりピストンロッドの進退動作方向に沿って直列する複数室に区画し、これら複数室に、膨張温度域が異なる複数種類の体積膨張体を封入することにより、ピストンロッドに対し複数の異なる温度域においてのリフト特性をもって変位伝達可能に構成する。
図1は本発明に係るサーモエレメントの一実施例を示す要部断面図、図2は図1のサーモエレメントの作動状態を説明するための特性グラフと状態変化図である。
これらの図において、全体を符号10で示すものはサーモエレメントであり、周囲温度変化により体積膨張、体積収縮する体積膨張体をエレメント本体12内に封入し、該体積膨張体の体積変化によりエレメント本体12から外方に突設したガイド体14内で進退動作するピストンロッド16を有している。
これを詳述すると、このサーモエレメント10のエレメント本体12には、図1に示すように、膨張温度域が異なる二種類の体積膨張体22,24を封入するようにダイアフラム等の弾性隔膜32,34を介して二室に区画される封入室20が形成される。このエレメント本体12は、前記封入室20の一室20Aを形成する有底筒状を呈する本体ケース30と、この本体ケース30の開口端側に設けられ前記封入室20の他室20Bを形成する連結用ガイド筒40とから構成されている。
前記連結用ガイド筒40は、図1に示すように、一方の端部を前記本体ケース20の開口端部分に嵌装し、かつその先端を全周にわたって加締め付けることにより、本体ケース20と連結用ガイド筒40とを一体的に連結固定するように構成されている。なお、図中42は本体ケース20側の加締め部である。
一方、前記連結用ガイド筒40の他方の端部には、前記ガイド体14の基端鍔部を嵌挿し、全周を加締め付けることにより得られる加締め部44により、連結用ガイド筒40に対してガイド体14を一体的に連結固定するように構成されている。
したがって、前記サーモエレメント10は、エレメント本体12を構成する本体ケース20及び連結用ガイド筒40と、前記ガイド体14とを組立状態とし、上述したように連結用ガイド筒40の両方の端部を加締め付けることにより、全体を連結して一体化することができる。
ここで、この実施形態では、上述した複数種類の体積膨張体として、第1の所定温度以下で体積膨張し、前記第1の所定温度から温度上昇するに従って体積収縮可能な第1の媒体24と、第1の所定温度よりも高温である所定温度以上で体積膨張可能な第2の媒体22との二つの媒体を用いるようにしている。換言すると、この実施形態では、低温状態(例えば−10℃以下)になるに従って体積膨張可能でかつ低温側から温度上昇するに従って体積収縮可能な第1の媒体である水を主成分とした媒体24と、高温状態(70℃以上)になるに従って体積膨張可能な第2の媒体であるパラフィンワックス22との二つの媒体を用いるようにしている。
さらに、第1の媒体として説明した水を主成分とする媒体24は、第1の所定温度以下で体積膨張し、第1の所定温度から温度上昇するに従って体積収縮可能であり、さらに第2の所定温度以上(例えば40℃以上;40〜70℃)で再度膨張収縮可能となるようになっている。このような再度の膨張収縮域は、例えば図2の(3)で示す範囲から明らかな通りである。
さらに、これらの体積膨張体のうち、最も高温側で体積膨張する体積膨張体(第2の媒体22)を封入室20の反ピストンロッド16側の端室20Aに、最も低温側で体積膨張する体積膨張体(第1の媒体24)を封入室20のピストンロッド16側の端室20Bに体積膨張する温度が低い順に封入するようにしている。
また、図1において、符号50は上述した体積膨張体22,24をそれぞれ封入した室20A,20Bを画成する弾性隔膜32,34に連続して前記ピストンロッド16との間でガイド体14の基端部分に形成される空室内には、前記体積膨張体22,24の膨張、収縮による体積変化を、ピストンロッド16に伝達できるように半流動体を封入している。この半流動体としては、非圧縮性流体であれば適宜の流体を用いることができる。
なお、図中52はフッ素樹脂等による樹脂板、54はラバーピストンである。
上述したようにエレメント本体12内にピストンロッド16の進退動作方向に沿って直列して弾性隔膜32,34により区画形成したパラフィンワックス22、水を主成分とする媒体22によれば、2段に重ねられた体積膨張体22,24の温度影響による膨張、収縮により、ピストンロッド16に対して、図2に示すようなリフト特性をもった作動変位を付与するようになっている。
すなわち、図2において(1)で示す「−10℃以下(−20〜−10℃)」では、パラフィンワックス22は固化しており、また水24は凍結膨張し、その結果、弾性隔膜34が上向きに膨らみ、その変位がピストンロッド16に上方への所定の飛び出し量を与えるようになっている。
また、図2中、(2)で示す「−10〜40℃」では、パラフィンワックス22は固体状態、水24は液体状態であり、その状態を維持する。この状態では、状態図から明らかなように、弾性隔膜32,34は共に変化せず、ピストンロッド16は非作動状態となっている。
図2中、(3)で示す「40〜70℃」では、パラフィンワックス22は固体状態、水24は再び液体膨張状態にあり、この水の液体膨張に伴う上方への膨らみによる変位量にしたがってピストンロッド16に上方に飛び出す所要のリフト量を与える。
図2中、(4)で示す「70〜80℃」、(5)で示す80℃以上では、パラフィンワックス22は固体から液体膨張状態に変化し、水24も液体膨張状態にあり、これにより弾性隔膜32,34は共に上方に膨らむ。そして、それぞれの合成リフト量に伴ってピストンロッド16に対し所要の飛び出し量を与える。
したがって、本発明によるサーモエレメント10によれば、体積膨張体にワックス22だけでなく、水(水を主成分とする媒体)24の膨張特性も使用することで、ワックス22が膨張しない氷点下であっても作動させることができ、低温/高温など、異なる温度域で作動させることが可能となる。
また、体積膨張体に水を主成分とした媒体24を用いることで、凍結温度域では急激に体積膨張するため、急激に作動させることができる。
さらに、サーモエレメント10の反ピストンロッド16側から、パラフィンワックス22、水を主成分とする媒体24、半流動体50の順に封入することにより、パラフィンワックス22が固体の状態でも、サーモエレメント10を作動可能な状態とすることできる。
なお、所定温度以下で体積膨張する異常液体としては、水以外にもガリウム等があり、これらを利用してもよい。ここで、異常液体とは、固体の状態より液体の状態の方が密度が大きい物質のこと、あるいは言い方を変えると、同質量で比較すると固体より液体の方が体積が小さくなる物質のことを言う。
また、上述した構造では、連結用ガイド筒40を用い、その両端部を本体ケース30、ガイド体14側に加締め付けるという簡単な構成により、全体を組み立てることができるものであり、少ない部品点数で確実なシールが可能となり、さらに信頼性のある加締めによる結合であるため、コンパクトなサーモエレメント10を得ることができる。
ここで、上述したサーモエレメント10の組立てにあたって、各弾性隔膜32,34や体積膨張体22,24(パラフィンワックス、水を主成分とする媒体等)の封入は、以下のようにすればよい。
例えば弾性隔膜34を利用し、ガイド体14内にピストンロッド16等の部品や半流動体50を封入する。一方、パラフィンワックス22をエレメント本体12を構成する本体ケース30内に封入し、弾性隔膜32を介在させた状態で、本体ケース30に、連結用ガイド筒40を加締め付ける。次いで、前記連結用ガイド筒40内に水を主成分とする媒体24を封入し、その状態で前記ガイド体14と連結用ガイド筒40とを加締める。これにより、サーモエレメント10を構成する各部材(30,40,14等)が一連に連結固定された状態で一体化される。
勿論、このような組立手順としては、これに限定されるものではなく、適宜の変形例が考えられる。
なお、本発明は上述した実施形態で説明した構造には限定されず、サーモエレメント10を構成する各部の形状、構造等を適宜変形、変更し得ることはいうまでもない。
すなわち、上述した実施形態では、連結用ガイド筒40を用い、エレメント本体12を構成する本体ケース30と、ガイド体14とを一体化して連結固定した構造を用いた場合を説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば、図3に示すような構造を採用してもよい。
これを詳述すると、この実施形態では、エレメント本体12を構成する有底円筒状の本体ケース60の開口端部分を円筒状連結部62とし、その内部に筒状ガイド70を嵌挿し、さらにガイド体14の基端鍔部を嵌挿することにより、本体ケース60内に弾性隔膜32,34による室20B等を形成するようにしている。そして、本体ケース60の開口端縁部分を加締め部64として加締め付けることにより、サーモエレメント10を構成するエレメント本体12の本体ケース60、筒状ガイド70と、ガイド体14とを一体的に連結固定することができる。
このような構造によるサーモエレメント10においても、エレメント本体12内の室20A,20Bに、前述した実施形態のように、パラフィンワックス22、水を主成分とする媒体24を封入することにより、ピストンロッド16に対し複数の異なる温度域においてのリフト特性をもって動作させることができるものである。
ここで、上述した構造では、本体ケース60内にパラフィンワックス22を入れ、ダイアフラム等の弾性隔膜32をセットし、これを挟んで筒状ガイド70を圧入する。さらに、この筒状ガイド70内に水を主成分とする媒体24を入れ、さらにダイアフラム等の弾性隔膜34をセットし、ガイド体14の基端鍔部を本体ケース60開口端の円筒状連結部62内に入れ、加締め部64により、全体を一体化することで、組み立てることができる。勿論、ガイド体14内には、ピストンロッド16や樹脂板52、ラバーピストン54、さらに半流動体50を予め組み込んでおくとよい。
また、上述した実施形態では、エレメント本体12の封入室20において、最も高温側で体積膨張する体積膨張体(第2の媒体22)を封入室20の反ピストンロッド16側の端室20Aに、最も低温側で体積膨張する体積膨張体(第1の媒体24)を封入室20のピストンロッド16側の端室20Bに体積膨張する温度が低い順に封入するようにした場合を説明したが、本発明はこれに限定されず、各体積膨張体22,24等の組み合わせ等を考慮し、逆の順番で配列してもよいことは言うまでもない。
さらに、前述したサーモエレメント10において、複数の体積膨張体に対し、各々異なる温度を感温させるように構成することも考えられ、これにより、サーモエレメントとしての設計上での自由度や、多用途化を図ることができる。例えば、第1の媒体には外気温を感温させ、第2の媒体には、冷却水を感温させることも可能で、これにより排熱回収装置などでの使用も可能となる。
また、このようなサーモエレメント10をアクチュエータとして適用する機器、装置としても、前述したような自動車用排熱回収装置の開閉バルブを駆動するサーモアクチュエータには限定されず、様々な分野における機器、装置において、周囲環境温度に従って作動するサーモエレメントであれば、どのようなものにでも適用可能である。
10 サーモエレメント
12 エレメント本体
14 ガイド体
16 ピストンロッド
20 封入室
20A,20B 室
22 体積膨張体(第2の媒体;パラフィンワックス)
24 体積膨張体(第1の媒体;水を主成分とした媒体)
32,34 弾性隔膜(ダイヤフラム)
30 本体ケース
40 連結用ガイド筒
42,44 加締め部
60 本体ケース
62 円筒状連結部
64 加締め部
70 筒状ガイド

Claims (6)

  1. 周囲温度変化により体積膨張、体積収縮する体積膨張体をエレメント本体内に封入し、該体積膨張体の体積変化により前記エレメント本体から外方に突設したガイド体内で進退動作するピストンロッドを有するサーモエレメントであって、
    前記エレメント本体内に前記体積膨張体を封入する封入室を設け、
    この封入室を、弾性隔膜により前記ピストンロッドの進退動作方向に沿って直列する複数室に区画し、
    これら複数室に、膨張温度域が異なる複数種類の体積膨張体を封入し、
    前記ピストンロッドに対し複数の異なる温度域においてのリフト特性をもって変位伝達可能に構成するとともに、
    前記複数種類の体積膨張体として、第1の所定温度以下で体積膨張可能で、かつ前記第1の所定温度よりも高温である第3の所定温度以上で再度膨張収縮可能な第1の媒体と、前記第1の所定温度よりも高温である第2の所定温度以上で体積膨張可能な第2の媒体との二つの媒体を用いたことを特徴とするサーモエレメント。
  2. 請求項1記載のサーモエレメントにおいて、
    前記第1の媒体として水を主成分とした媒体を、前記第2の媒体としてパラフィンワックスを用いたことを特徴とするサーモエレメント。
  3. 周囲温度変化により体積膨張、体積収縮する体積膨張体をエレメント本体内に封入し、該体積膨張体の体積変化により前記エレメント本体から外方に突設したガイド体内で進退動作するピストンロッドを有するサーモエレメントであって、
    前記エレメント本体内に前記体積膨張体を封入する封入室を設け、
    この封入室を、弾性隔膜により前記ピストンロッドの進退動作方向に沿って直列する複数室に区画し、
    これら複数室に、膨張温度域が異なる複数種類の体積膨張体を封入し、
    前記ピストンロッドに対し複数の異なる温度域においてのリフト特性をもって変位伝達可能に構成してなり、
    前記複数種類の体積膨張体として、第1の所定温度以下で体積膨張可能な第1の媒体と、前記第1の所定温度よりも高温である第2の所定温度以上で体積膨張可能な第2の媒体との二つの媒体を用いるとともに、
    前記第1の媒体として水を主成分とした媒体を、前記第2の媒体としてパラフィンワックスを用いたことを特徴とするサーモエレメント。
  4. 請求項1又は請求項2記載のサーモエレメントにおいて、
    膨張温度域が異なる二種類の体積膨張体を封入するように弾性隔膜を介して二室に区画される封入室を有するエレメント本体と、
    前記エレメント本体から外方に突設されたガイド体と、
    前記ガイド体内で進退動作可能に保持されるピストンロッドとを備え、
    前記エレメント本体は、前記封入室の一室を形成する有底筒状を呈する本体ケースと、この本体ケースの開口端側に設けられ前記封入室の他室を形成する連結用ガイド筒とからなり、この連結用ガイド筒の端部を、前記本体ケース、前記ガイド体に加締め付けることにより、これらの本体ケース、連結用ガイド筒、ガイド体を一連に連結して一体化したことを特徴とするサーモエレメント。
  5. 周囲温度変化により体積膨張、体積収縮する体積膨張体をエレメント本体内に封入し、該体積膨張体の体積変化により前記エレメント本体から外方に突設したガイド体内で進退動作するピストンロッドを有するサーモエレメントであって、
    前記エレメント本体内に前記体積膨張体を封入する封入室を設け、
    この封入室を、弾性隔膜により前記ピストンロッドの進退動作方向に沿って直列する複数室に区画し、
    これら複数室に、膨張温度域が異なる複数種類の体積膨張体を封入し、
    前記ピストンロッドに対し複数の異なる温度域においてのリフト特性をもって変位伝達可能に構成してなり、
    前記エレメント本体は、膨張温度域が異なる二種類の体積膨張体を封入するように弾性隔膜を介して二室に区画される封入室の一室を形成する有底筒状を呈する本体ケースと、この本体ケースの開口端側に設けられ前記封入室の他室を形成する連結用ガイド筒とからなり、この連結用ガイド筒の端部を、前記本体ケース、前記ガイド体に加締め付けることにより、これらの本体ケース、連結用ガイド筒、ガイド体を一連に連結して一体化したことを特徴とするサーモエレメント。
  6. 周囲温度変化により体積膨張、体積収縮する体積膨張体をエレメント本体内に封入し、該体積膨張体の体積変化により前記エレメント本体から外方に突設したガイド体内で進退動作するピストンロッドを有するサーモエレメントであって、
    前記エレメント本体内に前記体積膨張体を封入する封入室を設け、
    この封入室を、弾性隔膜により前記ピストンロッドの進退動作方向に沿って直列する複数室に区画し、
    これら複数室に、膨張温度域が異なる複数種類の体積膨張体を封入し、
    前記ピストンロッドに対し複数の異なる温度域においてのリフト特性をもって変位伝達可能に構成してなり、
    前記複数種類の体積膨張体として、第1の所定温度以下で体積膨張可能な第1の媒体と、前記第1の所定温度よりも高温である第2の所定温度以上で体積膨張可能な第2の媒体との二つの媒体を用いるとともに、
    前記エレメント本体は、前記第1及び第2の媒体を封入するように弾性隔膜を介して二室に区画される封入室の一室を形成する有底筒状を呈する本体ケースと、この本体ケースの開口端側に設けられ前記封入室の他室を形成する連結用ガイド筒とからなり、この連結用ガイド筒の端部を、前記本体ケース、前記ガイド体に加締め付けることにより、これらの本体ケース、連結用ガイド筒、ガイド体を一連に連結して一体化したことを特徴とするサーモエレメント。
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