JP6399107B2 - 無線通信端末、車両、プログラム、情報処理方法 - Google Patents

無線通信端末、車両、プログラム、情報処理方法 Download PDF

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Description

本発明は、移動可能な無線通信端末に関する。
近年、無線通信技術の発達に伴い、あらゆる場面で移動可能な無線通信端末が利用されている。これら無線通信端末は、互いに継続的なネットワーク接続が不可能な移動環境においても、信頼性の高いデータ転送が必要とされることがある。そのようなネットワーク制御方式として、遅延耐性ネットワーク(DTN(Delay/Disruption−Tolerant Network))が知られている。DTNは、転送するデータを各通信端末で蓄積しながら、他の通信端末にデータを中継伝送していく方式である。
DTNにおける1つのデータ転送方式として、例えば特許文献1に開示されている、エピデミックルーティング(Epidemic Routing)がある。エピデミックルーティングは、通信端末が他の端末と無線通信にて接続されたときに、互いのデータの保有情報に基づいて、差分のデータを補完しながら、データを伝播させていくデータ転送方式である。
ここで、エピデミックルーティングのデータ転送方式の具体例を、図1を参照して説明する。図1(A)では、エピデミックルーティングのPull型のデータ転送方式を示している。
まず、無線通信端末A,Bが、相互に近距離無線通信の範囲に位置することにより接続されると、自端末が記憶しているデータであるコンテンツのリスト(保有情報)であるサマリーベクター(Summary Vector)を含むメッセージ(以下、「SVM」(Summary Vector Message))を交換する(ステップS1)。これにより、各端末A及びBは、自端末は保有していないが相手端末が保有しているデータを把握することができる。すると、図1(A)の例では、端末Bは、SVMに基づいて、端末Aは保有しているが自端末Bは保有していないデータを、端末Aにリクエストする(ステップS2)。このリクエストに応じて、端末Aは、自端末Aが保有しているデータであるコンテンツを端末Bに送信する(ステップS3)。これにより、端末Bは、端末Aが保有しているデータを保有することができ、当該端末Aと相互にデータの同期をとることができる。
また、図1(B)では、エピデミックルーティングのPush型のデータ転送方式を示している。まず、端末A及びBが、相互に近距離無線通信の範囲に位置することにより接続されると、上述同様にSVMを交換する(ステップS11)。このとき、端末Aは保有しているが端末Bは保有していないデータが存在することとする。すると、端末Aは、SVMに基づいて、端末Bは保有していないデータを当該端末Bに送信する(ステップS12)。つまり、このPush型では、上述したPull型とは異なり、端末Bからリクエストがなくても、端末Aが端末Bにデータを送信する。これにより、端末Bは、端末Aが保有しているデータを保有することができ、当該端末Aと相互にデータの同期をとることができる。
そして、上述したエピデミックルーティングは、無線通信端末が自由に移動しうる環境下では、無線ネットワークの設定としてアドホックモードで用いることが望ましい。アドホックモードでは、無線通信端末は、アクセスポイントが存在しなくても近距離無線通信を用いてピアツーピア型のリンクを構成可能であり、かつ、アソシエーション確立が不要であって、セッション確立が高速であるためである。
このように、アドホックモードにてエピデミックルーティングを用いることにより、移動している無線通信端末間で、データを蓄積しながら近距離無線通信にて中継伝送することができ、遠くはなれた端末にもデータを伝送可能となる。例えば、図2に示すように、移動しうる携帯電話端末A1−A6といった無線通信端末が存在する状況においても、当該図2の矢印に示すように、近距離無線通信にて近隣の他の無線通信端末にデータを伝送していくことできる。これにより、例えば、近距離無線通信では直接通信することが不可能な端末A1と端末A6であっても、他の端末A2−A4を中継伝送して、いずれはデータを同期させることが可能となる。
国際公開第2014/061314号
しかしながら、上述したようなアドホックモードにてエピデミックルーティングを用いたデータ伝送方式においては、以下のような問題が生じる。まず、無線通信端末が電源オフの場合には、データを中継伝送できず、遠方の端末までデータを伝送させることができない。このため、無線通信端末の電源を常にオンにしておく必要がある。また、無線通信端末は移動しているため、常に他の端末と近距離無線通信可能であるかを調べ、SVMの交換を監視する必要がある。このことからも、無線通信端末を常時起動させておく必要がある。
一方で、無線通信端末の電源を常時オンにしておくと、電力消費量の増加と言う問題が生じる。これにより、特に、無線通信端末においては、容量の限られたバッテリーの持続時間が減少してしまう。
そして、エピデミックルーティングを用いたデータ伝送方式に限らず、無線通信端末において近距離無線通信の範囲内の他の端末に対してデータを伝送して伝播させる場合には、上述した問題は生じうる。
このため、本発明の目的は、上述した課題である、電力消費量の増加、という問題を解決することができる、無線通信端末を提供することにある。
本発明の一形態である無線通信端末は、
近距離無線通信の範囲内で他の無線通信端末と相互に近距離無線通信を行う近距離無線通信部と、
所定のデータを記憶するデータ記憶部と、
前記データ記憶部に記憶されたデータを他の無線通信端末と近距離無線通信により送受信することで、データの同期をとるデータ同期部と、
少なくとも前記データ同期部を含む起動対象構成を、他の無線通信端末に装備された前記起動対象構成の起動と同時期に起動してデータの同期をとるよう作動させる起動制御部と、を備えた、
という構成をとる。
また、本発明の他の形態であるプログラムは、
近距離無線通信の範囲内で他の無線通信端末と相互に近距離無線通信を行う近距離無線通信部と、所定のデータを記憶するデータ記憶部と、を備えた無線通信端末に装備された制御装置に、
前記データ記憶部に記憶されたデータを他の無線通信端末と近距離無線通信により送受信することで、データの同期をとるデータ同期部と、
少なくとも前記データ同期部を含む起動対象構成を、他の無線通信端末に装備された前記起動対象構成の起動と同時期に起動してデータの同期をとるよう作動させる起動制御部と、
を実現させる、
という構成をとる。
また、本発明の他の形態である情報処理方法は、
近距離無線通信の範囲内で他の無線通信端末と相互に近距離無線通信を行う近距離無線通信部と、所定のデータを記憶するデータ記憶部と、を備えた無線通信端末が、
前記データ記憶部に記憶されたデータを他の無線通信端末と近距離無線通信により送受信することで、データの同期をとると共に、
少なくとも前記データ同期部を含む起動対象構成を、他の無線通信端末に装備された前記起動対象構成の起動と同時期に起動してデータの同期をとるよう作動させる、
という構成をとる。
本発明は、以上のように構成されることにより、無線通信端末の消費電力量の低減を図ることができる。
エピデミックルーティングによるデータ伝送方式を説明するための図である。 エピデミックルーティングによるデータ伝送の様子を示す図である。 本発明の実施形態1における無線通信端末の構成を示す機能ブロック図である。 図3に開示した無線通信端末の動作を示すフローチャートである。 図3に開示した無線通信端末間における動作を示すシーケンス図である。 本発明の実施形態2における無線通信端末の構成を示す機能ブロック図である。 図6に開示した無線通信端末の動作を示すフローチャートである。 図6に開示した無線通信端末の動作を示すフローチャートである。 図6に開示した無線通信端末間における動作を示すシーケンス図である。 本発明の実施形態3における無線通信システムの構成を示す図である。 本発明の付記1における無線通信端末の構成を示す機能ブロック図である。
<実施形態1>
本発明の第1の実施形態を、図3乃至図5を参照して説明する。図3は、無線通信端末の構成を示すブロック図であり、図4乃至図5は、無線通信端末の動作を示す図である。
本実施形態における無線通信端末Aは、例えば、携帯電話端末といった移動可能な情報処理装置である。そして、他の無線通信端末も同様の構成をとっている。なお、本発明における無線通信端末Aは、携帯電話端末であることに限定されず、いかなる情報処理装置であってもよい。また、無線通信端末Aは、単体で利用される情報処理装置であってもよく、他の装置と連動したり、他の装置に組み込まれることで利用される情報処理装置であってもよい。
[構成]
図3に示すように、本実施形態における無線通信端末Aは、まず、近距離無線通信の範囲内で他の無線通信端末と相互に近距離無線通信を行う近距離無線通信部10を備えている。ここで、近距離無線通信部10によって実現される近距離無線通信は、携帯基地局と行う無線通信とは異なり、Wi−Fi(Wireless Fidelity)や、Bluetooth(登録商標)といった無線通信規格により、無線通信端末間で行う無線通信である。なお、近距離無線通信は、いかなる規格で行うものであってもよい。
また、無線通信端末Aは、CPU(Central Processing Unit)といった演算装置と、SSD(Solid State Drive)などの記憶装置を備えている。そして、無線通信端末Aは、図3に示すように、演算装置にプログラムが組み込まれることで構築された、データ生成部11、SVM送受信部13、データ送受信部14、同期完了検出部15、電源制御部16、時刻同期部17、を備えている。また、無線通信端末Aは、記憶装置に形成されたデータ記憶部12を備えている。
上記データ生成部11は、無線通信端末Aの状況に基づくデータや、当該端末Aに入力された情報に基づくデータを生成して、データ記憶部12に記憶する。例えば、データ生成部11で生成されるデータは、無線通信端末Aに装備されたGPS(Global Positioning System)で取得した位置情報に基づく移動履歴や、当該端末Aに接続された所定のセンサで測定されたデータ、さらには、当該端末Aが搭載された装置の稼働状況を表す情報である。そして、データ生成部11で生成されたデータは、所定の単位、例えば、生成された日単位で、一つのコンテンツデータとして区別されて、データ記憶部12に記憶される。
上記SVM送受信部13、データ送受信部14、同期完了検出部15は、恊働して、上述したエピデミックルーティングを用いて他の無線通信端末Bとデータ同期を行う、データ同期部として機能する。なお、データ同期部として機能するSVM送受信部13、データ送受信部14、同期完了検出部15は、後述するように、電源制御部16により起動状態が制御される。つまり、SVM送受信部13、データ送受信部14、同期完了検出部15は、電源制御部16による起動指令があったときに起動し、起動停止指令があったときにはスリープ状態(非起動状態)となる。
上記SVM送受信部13は、電源制御部16にて起動されると、データ記憶部12に記憶されているデータのリストであるサマリーベクター(Summary Vector)を含むメッセージ(以下、「SVM」(Summary Vector Message))を、近距離無線通信部10を介して近距離無線通信の範囲に送信する。また、近距離無線通信の範囲に位置する他の無線通信端末Bから送信されたSVMを受信する。つまり、近距離無線通信の範囲に位置する他の無線通信端末Bと相互に近距離無線通信を行い、SVMの交換を行う。そして、SVM送受信部13は、交換したSVMやSVM送受信状況を、データ送受信部14や同期完了検出部15に通知する。
なお、SVM送受信部13は、その後もあらゆるタイミングで、近距離無線通信の範囲内の他の無線通信端末と、SVMの交換を行う。例えば、データ送受信部14でデータの送受信が行われたときや、データ記憶部12内のデータが更新されたとき、さらには、起動状態である間は一定の間隔で、他の無線通信端末Bと近距離無線通信にてSVMの交換を行う。
上記データ送受信部14は、上述したSVM送受信部13にて行われたSVMの交換結果に基づいて、つまり、自端末AのSVMと他の端末BからのSVMとを比較して、データ記憶部12に記憶されているデータの送受信を行うか否かを判断する。例えば、自端末Aが保有していないデータを他の端末Bに要求して、これに応じて他の端末Bから送信されたデータを受信してデータ記憶部12に記憶する。あるいは、他の端末Bからの要求に応じて、自端末Aがデータ記憶部12に記憶しているデータを送信したり、要求の有無にかかわらず自端末Aが保有しているが他の端末Bが保有していないデータを当該端末Bに送信する。このようにして、近距離無線通信の範囲に位置する他の端末Bとデータの同期をとる。
上記同期完了検出部15は、上述したSVM送受信部13によるSVMの交換結果に基づいて、近距離無線通信の範囲に位置する他の端末Bとのデータ同期が完了したことを検出して、電源制御部16に通知する。具体的には、自端末AのSVMと他の端末BからのSVMとを比較して、自端末Aと他の端末Bとの保有データが一致している場合に、データ同期が完了したことを検出する。また、同期完了検出部15は、SVM送受信部13によるSVMの送受信状況、特に、SVMを送信したことも、電源制御部16に通知する。
続いて、電源制御部16と時刻同期部17について説明する。まず、時刻同期部17は、無線通信端末Aの内部時刻を管理しており、当該内部時刻を例えばGPSを用いて設定する。これにより、無線通信端末Aの内部時刻が、他の端末Bに設定された内部時刻と同期される。なお、各端末の時刻の同期は、他の方法を用いて行ってもよい。
上記電源制御部16は、上述したデータ同期部として機能する少なくともSVM送受信部13、データ送受信部14を含む予め設定された起動対象構成の起動状態を制御する起動制御部として機能する。本実施形態では、起動対象構成は、電源制御部16の除く他の構成を含むこととする。
具体的に、電源制御部16は、時刻同期部17で管理されている内部時刻に基づいて、予め設定された時間が経過すると、起動対象構成をスリープ状態から起動状態となるよう起動する。つまり、電源制御部16は、周期的に起動対象構成を起動させる。なお、スリープ状態とは、起動状態よりも省電力で作動している状態であったり、あるいは、起動対象構成に対して電源が供給されていない状態を言う。
これにより、同一時刻に設定されている全ての無線通信端末A及びBは、同一のタイミングで起動することとなる。そして、その後、上述したように、近距離無線通信可能な端末A及びB同士が、相互に近距離無線通信を行い、SVMを交換してデータの同期をとる。ここで、上述した時刻同期部17は必ずしも装備されている必要はなく、無線通信端末A及びBで時刻が多少ずれていてもよい。その場合であっても、電源制御部16により起動対象構成が起動されることで、無線通信端末A及びBは同時期に起動される。なお、無線通信端末A及びBでは、データの同期処理が実行されている時間内を同時期として起動対象構成が起動されればよい。つまり、同時期とは、無線通信端末Aの起動期間と無線通信端末Bの起動期間が重なっており、重なっている期間が同期にかかる時間以上であることも含む。さらに言えば、同時期とは、無線通信端末Aの起動タイミングと無線通信端末Bの起動タイミングが異なること、及び無線通信端末Aのスリープ状態(非起動状態)への移行タイミングと無線通信端末Bのスリープ状態への移行タイミングが異なることも含み、無線通信端末A及びBの起動期間が重なってさえいればよい。
また、電源制御部16は、近距離無線通信の範囲内に位置する他の端末とのデータ同期が完了すると、SVM送受信部13やデータ送受信部14を含む起動対象構成を、スリープ状態(非起動状態)とする。このとき、電源制御部16は、自端末AのSVMと他の端末Bから受信したSVMとが一致したことで、両端末A及びBに記憶されているデータが同期されたことを確認して、スリープ状態とする。ここで、電源制御部16が起動する起動対象構成とは、データの同期をとり当該同期が完了した確認する処理を実行する構成であることとする。
特に、本実施形態における電源制御部16は、データ同期を確認した後に、さらに、自端末AからSVMを近距離無線通信の範囲内の他の端末に対して送信した後に、自端末Aの起動対象構成をスリープ状態にする。このようにすることで、近距離無線通信範囲内の他の端末がデータ同期の確認をできなくなることを抑制することができる。なお、近距離無線通信の範囲内の他の端末とのデータ同期が完了したことを確認した後に、予め設定された複数回だけSVMを送信した後に、スリープ状態にしてもよい。このように、SVMを複数回送信することで、他の無線通信端末がより確実にデータ同期の確認を行うことができる。
[動作]
次に、上述した無線通信端末A及びBの動作を、図4乃至図5を参照して説明する。図4は、無線通信端末A及びB単体の動作を示すフローチャートである。図5は、無線通信端末間の動作を示すシーケンス図である。
この例では、図5に示すように、無線通信端末Aは、自端末に搭載されているデータ記憶部12にデータX,Y及びZを記憶していることとし、無線通信端末Bは、自端末に搭載されているデータ記憶部12にデータX及びYを記憶していることとする。また、無線通信端末A及びBは、共に時刻が同期されており、同一の周期つまり同一の時刻で、SVM送受信部13やデータ送受信部14を含む起動対象構成が起動するよう設定されていることとする。
上述した状況において、予め設定された時刻つまり周期が到来すると(図4のステップS21:Yes)、無線通信端末Aと無線通信端末Bとが、スリープ状態から同時に起動する(図4のステップS22,図5のステップS31,S32)。このとき、両端末A及びBにおいて起動する構成は、データの同期をとり当該同期が完了した確認する処理を実行する少なくともSVM送受信部13やデータ送受信部14を含む起動対象構成である。但し、起動対象構成は他の構成を含んでいてもよい。
その後、起動した無線通信端末A及びBは、相互に近距離無線通信の範囲に位置することで、相互に近距離無線通信を行う。そして、相互に近距離無線通信にて通信可能となった無線通信端末A及びBは、相互にSVMの交換を行う(図4のステップS23)。例えば、図5のステップS33及びS34に示すように、各端末A及びBがそれぞれ近距離無線通信の範囲に送出したSVMをお互いに受信し、自端末が保有していないデータを他方に要求する。図5の例では、無線通信端末Aに対して、無線通信端末BがデータZを要求する(ステップS35)。これに応じて、無線通信端末Aは、自端末Aが保有しているデータZを他の無線通信端末Bに送信することで(図5のステップS36)、無線通信端末Bは受信したデータZを自端末Bのデータ記憶部12に記憶する(図5のステップS37)。これにより、無線通信端末Bにも、無線通信端末Aと同様にデータX,Y,Zが記憶されたこととなり、無線通信端末A及びB間でデータの同期がとれたこととなる(図4のステップS24)。
上述したように、交換したSVMに基づいてデータの送受信を行った各無線通信端末A及びBは、再度、SVMの交換を行う(図5のステップS38及びS39)。各無線通信端末A及びBは、SVM交換によりデータの同期が完了したことを確認すると、少なくともSVM送受信部13やデータ送受信部14を含む起動対象構成をスリープ状態(非起動状態)とする。このとき、各無線通信端末A及びBは、データの同期を確認後、さらに自端末からSVMを近距離無線通信の範囲に送信してから、起動対象構成をスリープ状態とする。図5の例では、まず、無線通信端末Aは、ステップS38のSVM受信でデータ同期を確認しているが、その後、無線通信端末AがさらにSVMを送信した後に(ステップS39)、スリープ状態となる(ステップS40)。また、無線通信端末Bは、ステップS38,S39のSVMの送受信でデータ同期を確認しているが、その後、無先通信端末BがさらにSVMを送信した後に(ステップS41)、スリープ状態となる(ステップS42)。
その後、無線通信端末は、再度、設定された周期が経過すると、自動的に起動対象構成が起動して、上述したデータ同期を繰り返す。つまり、エピデミックルーティングにより無線通信端末がさらに別の無線通信端末と近距離無線通信を行ってデータ同期を行うことで、図2に示すように、無線通信端末間でデータを中継伝送することができ、近距離無線通信の範囲外に位置する遠く離れた端末にもデータを伝送可能となる。
以上のように、本発明における無線通信装置や無線通信方法では、移動体である無線通信端末A及びBは、周期的に同一のタイミングで起動してデータの同期をとっている。このため、常時、起動している必要はなく、バッテリーの減少を抑制して省電力化を図ることができる。また、無線通信端末A及びBが常に電源オフとなっていることを抑制でき、遠方の端末までデータを伝送することができる。
さらに、無線通信端末A及びBは、データの同期が完了すると、再度、起動していた起動対象構成を、スリープ状態(非起動状態)とする。このようにデータ同期処理のときだけ起動しているため、更なる省電力化を図ることができる。
なお、上記では、2台の無線通信端末A及びB同士でデータ同期を行う場合を例示したが、3台以上の無線通信端末で同時にデータ同期を行ってもよい。この場合には、同時に起動した相互に近距離無線通信可能な全ての無線通信端末間で、SVMの交換及びデータ伝送を行ってデータ同期を行い、全ての無線通信端末が保有するデータが一致した後に、スリープ状態となる。
<実施形態2>
次に、本発明の第2の実施形態を、図6乃至図9を参照して説明する。図6は、無線通信端末の構成を示すブロック図であり、図7乃至図9は、無線通信端末の動作を示す図である。
[構成]
本実施形態における無線通信端末Aは、データ同期を行うための構成、つまり、少なくともSVM送受信部13やデータ送受信部14を含む起動対象構成を起動する方法が、上述した実施形態1とは異なる。このため、本実施形態における無線通信端末Aは、実施形態1のものとほぼ同様の構成を有するものの、電源制御部16の機能が異なり、かつ、図6に示すように、新たにデータ管理部18と起動メッセージ送受信部19を備えている。このデータ管理部18及びメッセージ送受信部19は、無線通信端末Aに装備された演算装置にプログラムが組み込まれることで実現されている。
上記データ管理部18は、データ記憶部12に記憶されるデータの変化を管理する。具体的には、データ生成部11にてデータ記憶部12に記憶されるデータが生成されたことを検出して、データ記憶部12内のデータに変化が生じたことを電源制御部16に通知する。
上記電源制御部16は、データ管理部18からデータ記憶部12内のデータに変化が生じたことの通知を受けると、少なくともSVM送受信部13やデータ送受信部14を含む起動対象構成を起動する。このとき、電源制御部16は、自端末Aの起動対象構成だけでなく、近距離無線通信の範囲に位置する他の無線通信端末Bの起動対象構成もほぼ同一のタイミングつまり同時期に起動するよう制御する。具体的に、電源制御部16は、起動メッセージ送受信部19を介して、起動を指示する信号であるWakeupメッセージを近距離無線通信範囲内の他の無線通信端末Bに送信する。このとき、Wakeupメッセージは、ブロードキャストで送信するが、いかなる方法で送信してもよい。
一方で、起動メッセージ送受信部19は、常に他の無線通信端末BからWakeupメッセージを受信可能なよう構成されている。起動メッセージ送受信部19は、他の端末BからWakeupメッセージを受信すると、電源制御部16に通知し、当該電源制御部16は自端末Aの起動対象構成を起動させる。
このように、本実施形態では、ある無線通信端末に記憶されたデータの変化を契機に、近距離無線通信の範囲内に位置する全ての無線通信端末を起動して、データの同期を取るよう作動させている。なお、かかる構成を実現するためには、データの送信側となる無線通信端末では、データの変化の検出とWakeupメッセージの検出が必要となるため、電源制御部16、データ管理部18、起動メッセージ送受信部19は、常に起動した状態であり、これらの構成は起動対象構成に含まれないこととする。但し、受信側の無線通信端末では、データ管理部18は常に起動している必要はなく、当該データ管理部18は起動対象構成に含まれてもよい。
[動作]
次に、上述した無線通信端末A及びBの動作を、図7乃至図9を参照して説明する。図7は、無線通信端末A単体の動作を示すフローチャートであり、図8は、無線通信端末B単体の動作を示すフローチャートである。図9は、無線通信端末間の動作を示すシーケンス図である。
この例では、図9に示すように、まず始めは、無線通信端末A及びBが同一のデータX及びYを記憶しており、その後、無線通信端末Aが、新たにデータZを保有した場合を説明する。
スリープ状態である無線通信端末Aが、新たにデータZを保有して、記憶しているデータに変化が生じると(図7のステップS51:Yes、図9のステップS71)、自端末Aの少なくともSVM送受信部13やデータ送受信部14を含む起動対象構成を起動する(図7のステップS52、図9のステップS72)。そして、無線通信端末Aは、Wakeupメッセージを近距離無線通信範囲内の他の無線通信端末Bに送信する(図7のステップS53、図9のステップS73)。なお、無線通信端末Aは、データに変化が生じたときに、まずWakeupメッセージ送信してから、起動対象構成を起動してもよい。
そして、無線通信端末Aの近距離無線通信の範囲内に位置するスリープ状態である無線通信端末Bは、Wakeupメッセージを受信すると(図8のステップS61:Yes)、自端末Bの少なくともSVM送受信部13やデータ送受信部14を含む起動対象構成を起動する(図8のステップS62、図9のステップS74)。これにより、ほぼ同一のタイミングつまり同時期に無線通信端末A及びBが起動したこととなる。
その後は、起動した無線通信端末A及びB間で、上述同様にSVMの交換が行われ、データ同期が行われる(図7のステップS54及びS55、図8のステップS63及びS64、図9のステップS75−S79)。そして、無線通信端末A,B間でのデータ同期完了後は、上述同様にスリープ状態となる(図7のステップS56、図8のステップS65、図9のステップS80−S84)。
以上のように、本発明における無線通信装置や無線通信方法では、移動体である無線通信端末A及びBは、保有しているデータの変化を契機に、同時期に起動してデータの同期をとっている。このため、常時、起動している必要はなく、バッテリーの減少を抑制して省電力化を図ることができる。また、無線通信端末A及びBが常に電源オフとなっていることを抑制でき、遠方の端末まで適切にデータを伝送することができる。
さらに、無線通信端末A及びBは、データの同期が完了すると、再度、起動していた起動対象構成を、スリープ状態(非起動状態)とする。このため、データ同期処理のときだけ起動しているため、効率よく更なる省電力を図ることができる。
<実施形態3>
次に、本発明の第3の実施形態を、図10を参照して説明する。図10は、本実施形態における無線通信端末の構成及び動作を示す図である。
本実施形態における無線通信端末A1−A6は、それぞれ上述した実施形態で説明したものと同一の構成を備えている。そして、各無線通信端末A1−A6は、それぞれ車両C1−C6に搭載されている。なお、各無線通信端末A1−A6と各車両C1−C6は、それぞれ同一の構成を有していることとするが、異なる構成であってもよい。
上述した状況における無線通信端末A1に装備された各構成は、特に以下の機能を有する。まず、データ生成部11は、車両C1の状況を表すデータを収集あるいは生成して、データ記憶部12に記憶する。例えば、データ生成部11で生成されるデータは、車両C1に装備されたGPSで取得した位置情報に基づく移動履歴や、車両C1のエンジンの使用状況(回転数など)、走行距離などの情報である。
また、無線通信端末A1の電源制御部16は、車両C1の状態に関わらず作動するよう構成されている。例えば、車両C1のエンジンが停止している場合であっても、上記実施形態1,2で説明したように、一定周期、あるいは、データ発生を契機に、起動対象構成を起動する。
上述したように、本発明における無線通信端末A1を車両C1に搭載することで、車両C1が動き回っていたり、停止状態であっても、他の端末と同時期に起動してデータを伝送することができる。これにより、移動している車両に搭載された無線通信端末間で、データを蓄積しながら近距離無線通信にて中継伝送することができ、近距離無線通信の範囲外に位置する遠く離れた車両の端末にもデータを伝送可能となる。例えば、図10の矢印に示すように、近距離無線通信では直接通信することが不可能な車両C1と車両C6であっても、他の車両C2−C4に搭載された無線通信端末A2−A4を介して、いずれはデータが伝播されることにより同じデータを保有することが可能となる。
<付記>
上記実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうる。以下、本発明における無線通信装置(図11参照)、プログラム、情報処理方法の構成の概略を説明する。但し、本発明は、以下の構成に限定されない。
(付記1)
近距離無線通信の範囲内で他の無線通信端末と相互に近距離無線通信を行う近距離無線通信部と、
所定のデータを記憶するデータ記憶部と、
前記データ記憶部に記憶されたデータを他の無線通信端末と近距離無線通信により送受信することで、データの同期をとるデータ同期部と、
少なくとも前記データ同期部を含む起動対象構成を、他の無線通信端末に装備された前記起動対象構成の起動と同時期に起動してデータの同期をとるよう作動させる起動制御部と、を備えた、
無線通信端末。
上記構成の発明によると、まず、無線通信端末は、近距離無線通信の範囲に他の無線通信端末が位置することとなると、当該他の無線通信端末と近距離無線通信を行う。そして、無線通信端末は、近距離無線通信にて他の無線通信端末とデータの送受信を行い、相互に記憶しているデータの同期をとる。そして、データを同期した他の無線通信端末も、近距離無線通信によりさらに別の無線通信端末とデータ同期をとることで、遠方に位置する無線通信端末に対してもデータを伝播させることができる。ここで、無線通信端末は、データの同期をとる際に作動する少なくともデータ同期部を含む起動対象構成を、他の無線通信端末の起動対象構成と同時期に起動して、データの同期をとる。
これにより、無線通信端末は、他の無線通信端末と同時期に起動してデータの同期をとることができる。このため、常時、起動している必要はなく、バッテリーの減少を抑制して省電力化を図ることができる。また、自端末や他の端末が常に電源オフとなっていることを抑制でき、遠方の端末まで適切にデータを伝送することができるため、データ伝送効率の向上を図ることができる。
(付記2)
付記1に記載の無線通信端末であって、
前記起動制御部は、予め設定された周期で前記起動対象構成を起動する、
無線通信端末。
(付記3)
付記2に記載の無線通信端末であって、
前記起動制御部は、他の無線通信端末と時刻の同期を行うと共に、当該同期された時刻に基づいて予め設定された周期で前記起動対象構成を起動する、
無線通信端末。
上記構成の発明によると、無線通信端末は、他の無線通信端末と周期的に起動してデータの同期をとる。これにより、無線通信端末の省電力化を図りつつ、適切にデータを伝送することができる。
(付記4)
付記1乃至3のいずれかに記載の無線通信端末であって、
前記起動制御部は、前記データ記憶部に記憶されたデータの変化に応じて、自端末に装備された前記起動対象構成を、他の無線通信端末に装備された前記起動対象構成の起動と同時期に起動する、
無線通信端末。
(付記5)
付記4に記載の無線通信端末であって、
前記起動制御部は、前記データ記憶部に記憶されたデータに変化が生じると、自端末の前記起動対象構成を起動すると共に、前記無線通信部を介して他の無線通信端末の前記起動対象構成を起動する信号を発信する、
無線通信端末。
上記構成の発明によると、無線通信端末は、記憶されたデータの変化が生じたタイミングで、他の無線通信端末と起動してデータの同期をとる。これにより、無線通信端末は、データの同期が必要なタイミングで起動されるため、より省電力化を図りつつ、効率よくデータを伝送することができる。
(付記6)
付記1乃至5のいずれかに記載の無線通信端末であって、
前記起動制御部は、前記データ同期部にて、近距離無線通信の範囲内の他の無線通信端末と前記データ同期部によるデータの同期が完了すると、前記起動対象構成を非起動状態とする、
無線通信端末。
(付記7)
付記6に記載の無線通信端末であって、
前記起動制御部は、前記データ同期部にて、近距離無線通信の範囲内の他の無線通信端末から当該他の無線通信端末が記憶しているデータのリストを受信してデータの同期を確認し、その後、近距離無線通信の範囲内の他の無線通信端末に対して自端末に記憶されているデータのリストを送信してから、前記起動対象構成を非起動状態とする、
無線通信端末。
上記構成の発明によると、無線通信端末は、近距離無線通信の範囲内の他の無線通信端末とデータの同期が完了すると、データ同期部などの起動対象構成を非起動状態とする。これにより、同期後のバッテリーの消費を低減することができ、省電力化を図ることができる。
また、無線通信端末は、他の無線通信端末からデータのリストを受信してデータの同期を確認し、さらに他の無線通信端末に対して自端末のデータのリストを送信した後に、非起動状態となる。これにより、他の無線通信端末も自端末とのデータの同期を確実に確認でき、その後に非起動状態となることができ、省電力化を図ることができる。
(付記8)
付記1乃至5のいずれかに記載の無線通信端末であって、
前記データ同期部は、前記起動制御部により起動されたときに、近距離無線通信の範囲内の他の無線通信端末と相互に近距離無線通信して、自端末の前記データ記憶部に記憶されているデータと他の無線通信端末の前記データ記憶部に記憶されているデータとを比較すると共に、当該データを送受信してデータの同期をとる、
無線通信端末。
(付記9)
付記8に記載の無線通信端末であって、
前記データ同期部は、前記起動制御部により起動されたときに、近距離無線通信の範囲内の他の無線通信端末と相互に近距離無線通信して、自端末の前記データ記憶部に記憶されているデータのリストを他の無線通信端末に送信し、及び/または、他の無線通信端末から当該他の無線通信端末の前記データ記憶部に記憶されているデータのリストを受信して、前記リストに基づいてデータを送受信してデータの同期をとる、
無線通信端末。
(付記10)
付記1乃至9のいずれかに記載の無線通信端末であって、
前記データ同期部は、エピデミックルーティングによりデータの同期をとる、
無線通信端末。
上記構成の発明によると、無線通信端末は、データ同期部などの起動対象構成が起動されたときに、例えば、エピデミックルーティングといった方法により、他の無線通信端末と記憶しているデータのリストを送受信してデータの同期をとる。これにより、省電力化を図りつつ、効率よくデータ伝送を行うことができる。
(付記11)
付記1乃至10のいずれかに記載の無線通信端末であって、
前記起動対象構成は、他の無線通信端末とデータの同期をとり、当該同期を確認する処理を実行する構成を含む、
無線通信端末。
(付記12)
付記1乃至11のいずれかに記載の無線通信端末であって、
当該無線通信端末は車両に搭載されており、
前記起動制御部は、前記車両の状態に関わらず作動する、
無線通信端末。
(付記13)
付記1乃至11のいずれかに記載の無線通信端末を搭載した車両。
上記構成の発明によると、上述した無線通信端末を車両に搭載することで、車両が動き回っていたり、停止状態であっても、他の端末と同時期に起動してデータを伝送することができる。これにより、複数車両のデータを、省電力で効率よく収集することができる。
(付記14)
近距離無線通信の範囲内で他の無線通信端末と相互に近距離無線通信を行う近距離無線通信部と、所定のデータを記憶するデータ記憶部と、を備えた無線通信端末に装備された制御装置に、
前記データ記憶部に記憶されたデータを他の無線通信端末と近距離無線通信により送受信することで、データの同期をとるデータ同期部と、
少なくとも前記データ同期部を含む起動対象構成を、他の無線通信端末に装備された前記起動対象構成の起動と同時期に起動してデータの同期をとるよう作動させる起動制御部と、
を実現させるためのプログラム。
(付記15)
付記14に記載のプログラムであって、
前記起動制御部は、予め設定された周期で前記起動対象構成を起動する、
プログラム。
(付記16)
付記14又は15に記載のプログラムであって、
前記起動制御部は、前記データ記憶部に記憶されたデータの変化に応じて、自端末に装備された前記起動対象構成を、他の無線通信端末に装備された前記起動対象構成の起動と同時期に起動する、
プログラム。
(付記17)
付記14乃至16のいずれかに記載のプログラムであって、
前記起動制御部は、前記データ同期部にて、近距離無線通信の範囲内の他の無線通信端末と前記データ同期部によるデータの同期が完了すると、前記起動対象構成を非起動状態とする、
プログラム。
(付記18)
近距離無線通信の範囲内で他の無線通信端末と相互に近距離無線通信を行う近距離無線通信部と、所定のデータを記憶するデータ記憶部と、を備えた無線通信端末が、
前記データ記憶部に記憶されたデータを他の無線通信端末と近距離無線通信により送受信することで、データの同期をとると共に、
少なくとも前記データ同期部を含む起動対象構成を、他の無線通信端末に装備された前記起動対象構成の起動と同時期に起動してデータの同期をとるよう作動させる、
情報処理方法。
(付記19)
付記18に記載の情報処理方法であって、
前記起動対象構成を、予め設定された周期で起動してデータの同期をとるよう作動させる、
情報処理方法。
(付記20)
付記18又は19に記載の情報処理方法であって、
前記データ記憶部に記憶されたデータの変化に応じて、自端末に装備された前記起動対象構成を、他の無線通信端末に装備された前記起動対象構成の起動と同時期に起動する、
情報処理方法。
(付記21)
付記18乃至20のいずれかに記載の情報処理方法であって、
自端末と近距離無線通信の範囲内の他の無線通信端末とのデータの同期が完了すると、前記起動対象構成を非起動状態とする、
情報処理方法。
なお、上述したプログラムは、記憶装置に記憶されていたり、コンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録されている。例えば、記録媒体は、フレキシブルディスク、光ディスク、光磁気ディスク、及び、半導体メモリ等の可搬性を有する媒体である。
以上、上記実施形態等を参照して本願発明を説明したが、本願発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明の範囲内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。
なお、本発明は、日本国にて2014年11月28日に特許出願された特願2014−241946の特許出願に基づく優先権主張の利益を享受するものであり、当該特許出願に記載された内容は、全て本明細書に含まれるものとする。
A,A1−A6,B 無線通信端末
C1−C6 車両
10 近距離無線通信部
11 データ生成部
12 データ記憶部
13 SVM送受信部
14 データ送受信部
15 同期完了検出部
16 電源制御部
17 時刻同期部
18 データ管理部
19 起動メッセージ送受信部
100 無線通信端末
101 近距離無線通信部
102 データ記憶部
103 データ同期部
104 起動制御部

Claims (8)

  1. 近距離無線通信の範囲内で他の無線通信端末と相互に近距離無線通信を行う近距離無線通信手段と、
    所定のデータを記憶するデータ記憶手段と、
    前記データ記憶手段に記憶されたデータを他の無線通信端末と近距離無線通信により送受信することで、データの同期をとるデータ同期手段と、
    少なくとも前記データ同期手段を含む起動対象構成を他の無線通信端末に装備された、データの同期を行う構成を含む他端末構成の起動と同時期に起動してデータの同期をとるよう作動させる起動制御手段と、
    を備え
    前記他の無線通信端末とデータの同期をとった後、当該他の無線通信端末が記憶しているデータのリストを、当該リストを送信する当該他の無線通信端末から受信してデータの同期が完了したことを確認し、その後、当該他の無線通信端末に対して、自端末に記憶されているデータのリストを送信したら、前記起動対象構成を非起動状態とする、
    無線通信端末。
  2. 前記起動制御手段は、予め設定された周期で前記起動対象構成を起動する、
    請求項1に記載の無線通信端末。
  3. 前記起動制御手段は、他の無線通信端末と時刻の同期を行うと共に、同期された時刻に
    基づいて予め設定された周期で前記起動対象構成を起動する、
    請求項2に記載の無線通信端末。
  4. 前記起動制御手段は、前記データ記憶手段に記憶されたデータ変化が生じると、自端末に装備された前記起動対象構成を起動し、さらに、前記他の無線通信端末の前記他端末構成の起動を指示する信号を当該他の無線通信端末に発信する、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の無線通信端末。
  5. 前記データ同期手段は、前記起動制御手段により起動されたときに、近距離無線通信の範囲内の他の無線通信端末と相互に近距離無線通信して、自端末の前記データ記憶手段に記憶されているデータと他の無線通信端末の前記データ記憶手段に記憶されているデータとを比較すると共に、当該データを送受信してデータの同期をとる、
    請求項1からのいずれか一項に記載の無線通信端末。
  6. 請求項1からのいずれか一項に記載の無線通信端末を搭載した車両。
  7. 近距離無線通信の範囲内で他の無線通信端末と相互に近距離無線通信を行う近距離無線通信手段と、所定のデータを記憶するデータ記憶手段と、前記データ記憶手段に記憶されたデータを他の無線通信端末と近距離無線通信により送受信することでデータの同期をとるデータ同期処理を行うデータ同期手段を含む起動対象構成と、を備えた無線通信端末に装備された制御装置に、
    前記起動対象構成を、他の無線通信端末に装備された、データの同期を行う構成を含む他端末構成の起動と同時期に起動してデータの同期をとるよう作動させる起動制御処理と、
    前記他の無線通信端末とのデータの同期が行われた後、当該他の無線通信端末が記憶しているデータのリストを、当該リストを送信する当該他の無線通信端末から受信してデータの同期が完了したことを確認し、その後、当該他の無線通信端末に対して、自端末に記憶されているデータのリストを送信したら、前記起動対象構成を非起動状態とする、処理と、
    を実行させるプログラム。
  8. 近距離無線通信の範囲内で他の無線通信端末と相互に近距離無線通信を行う近距離無線通信手段と、所定のデータを記憶するデータ記憶手段と、を備えた無線通信端末が、
    自端末に含まれる起動対象構成を、他の無線通信端末に装備された、データの同期を行う構成を含む他端末構成の起動と同時期に起動させ、
    前記起動対象構成に含まれるデータ同期手段により、前記データ記憶手段に記憶されたデータを他の無線通信端末と近距離無線通信により送受信することでデータの同期をとり、
    前記他の無線通信端末とデータの同期をとった後、当該他の無線通信端末が記憶しているデータのリストを、当該リストを送信する当該他の無線通信端末から受信してデータの同期が完了したことを確認し、その後、当該他の無線通信端末に対して、自端末に記憶されているデータのリストを送信したら、前記起動対象構成を非起動状態とする、
    情報処理方法。
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