JP6396580B2 - 生検針および光音響計測装置 - Google Patents

生検針および光音響計測装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6396580B2
JP6396580B2 JP2017509374A JP2017509374A JP6396580B2 JP 6396580 B2 JP6396580 B2 JP 6396580B2 JP 2017509374 A JP2017509374 A JP 2017509374A JP 2017509374 A JP2017509374 A JP 2017509374A JP 6396580 B2 JP6396580 B2 JP 6396580B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
needle
light guide
guide member
inner needle
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017509374A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2016158073A1 (ja
Inventor
村越 大
大 村越
覚 入澤
覚 入澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Publication of JPWO2016158073A1 publication Critical patent/JPWO2016158073A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6396580B2 publication Critical patent/JP6396580B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/34Trocars; Puncturing needles
    • A61B17/3403Needle locating or guiding means
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B10/00Other methods or instruments for diagnosis, e.g. instruments for taking a cell sample, for biopsy, for vaccination diagnosis; Sex determination; Ovulation-period determination; Throat striking implements
    • A61B10/02Instruments for taking cell samples or for biopsy
    • A61B10/0233Pointed or sharp biopsy instruments
    • A61B10/0266Pointed or sharp biopsy instruments means for severing sample
    • A61B10/0275Pointed or sharp biopsy instruments means for severing sample with sample notch, e.g. on the side of inner stylet
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B10/00Other methods or instruments for diagnosis, e.g. instruments for taking a cell sample, for biopsy, for vaccination diagnosis; Sex determination; Ovulation-period determination; Throat striking implements
    • A61B10/02Instruments for taking cell samples or for biopsy
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B5/00Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons
    • A61B5/0093Detecting, measuring or recording by applying one single type of energy and measuring its conversion into another type of energy
    • A61B5/0095Detecting, measuring or recording by applying one single type of energy and measuring its conversion into another type of energy by applying light and detecting acoustic waves, i.e. photoacoustic measurements
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/34Trocars; Puncturing needles
    • A61B17/3403Needle locating or guiding means
    • A61B2017/3413Needle locating or guiding means guided by ultrasound
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B5/00Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons
    • A61B5/68Arrangements of detecting, measuring or recording means, e.g. sensors, in relation to patient
    • A61B5/6846Arrangements of detecting, measuring or recording means, e.g. sensors, in relation to patient specially adapted to be brought in contact with an internal body part, i.e. invasive
    • A61B5/6847Arrangements of detecting, measuring or recording means, e.g. sensors, in relation to patient specially adapted to be brought in contact with an internal body part, i.e. invasive mounted on an invasive device
    • A61B5/6848Needles
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B8/00Diagnosis using ultrasonic, sonic or infrasonic waves
    • A61B8/44Constructional features of the ultrasonic, sonic or infrasonic diagnostic device
    • A61B8/4416Constructional features of the ultrasonic, sonic or infrasonic diagnostic device related to combined acquisition of different diagnostic modalities, e.g. combination of ultrasound and X-ray acquisitions

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)

Description

本発明は、被検体に向けて光を出射させ、その光を受けて被検体内で発生した光音響波を検出する光音響計測装置に関するものである。
また本発明は、上述のような光音響計測装置において用いられる生検針に関するものである。
近年、光音響効果を利用した非侵襲の計測法が注目されている。この計測法は、ある適宜の波長(例えば、可視光、近赤外光または中間赤外光の波長帯域)を有するパルス光を被検体に照射し、被検体内の吸収物質がこのパルス光のエネルギーを吸収した結果生じる弾性波である光音響波を検出して、その吸収物質の濃度を定量的に計測するものである。被検体内の吸収物質とは、例えば血液中に含まれるグルコースやヘモグロビンなどである。また、このような光音響波を検出しその検出信号に基づいて光音響画像を生成する技術は、光音響イメージング(PAI:Photo Acoustic Imaging)あるいは光音響トモグラフィー(PAT:Photo Acoustic Tomography)と呼ばれている。
また、従来、生体である被検体に各種穿刺針を穿刺して、手術や試料採取、さらには薬液注入等の処置をすることがなされている。そのような穿刺針の一種として、例えば特許文献1および2に示されているように、中空管状の外針と、この外針の中空管内に管軸方向に相対移動可能にして配された内針とを備えた生検針が知られている。この生検針は、内針周面から内方に切り込んだ凹部状の試料採取部を内針に有し、内針および外針を被検体内に穿刺した後、上記相対移動がなされることにより生体組織を切り取って、試料採取部に保持するように構成されている。
そのような穿刺針を使って各種処置を行う場合は、安全な穿刺と適切な組織採取のために、穿刺針の先端位置を確認可能としておくことが望まれる。特許文献3には、上述した光音響イメージングを適用して穿刺針の先端位置を確認可能とした技術が開示されている。この技術は、穿刺針の先端近傍まで達する状態にして穿刺針内に導光部材を配設し、この導光部材の先端を覆う光吸収体を配置し、導光部材を伝搬させた光を導光部材先端から光吸収体に入射させるようにしたものである。そこで、この穿刺針によって各種処置を行う際、上記光を光吸収体に入射させて光吸収体から光音響波を発生させ、その光音響波を検出して光吸収体の光音響画像を表示させることにより、導光部材の先端、つまりは穿刺針の先端を確認可能となる。
他方、特許文献4には、穿刺針(針状アプリケータ)の試料採取部内に有る試料の光音響画像を取得するために、穿刺針の後端と試料採取部との間において穿刺針内部に光ファイバを挿通し、試料採取部内に露出したその光ファイバの先端から試料に光を照射させるようにした考案が示されている。
特開平8−38477号公報 特開平11−33029号公報 国際公開2014/109148号公報 実公平7−54855号公報
試料採取部を有する生検針を被検体に穿刺する場合に、光音響波イメージングや光音響トモグラフィー等を用いて生検針の位置を正確に把握することが求められる。
この点、特許文献4には、導光部材を試料採取部まで配設する技術が開示されている。しかし、通常、生検針は外針で試料採取部が覆われた状態で被検体に挿入されるため、生検針の位置を正確に把握することができない。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、光音響波イメージングや光音響トモグラフィー等を用いて生検針の位置を正確に把握することが可能な生検針を提供することを目的とする。
また本発明は、そのような生検針を備えた光音響計測装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る生検針は、
中空管状の外針と、
外針に対して管軸方向に相対移動が可能であり、かつ、外針の中空部内に配される内針と、
内針の周面に設けられた凹部状の試料採取部と、
内針の少なくとも試料採取部よりも内針の先端側と後端側のそれぞれに設けられた外溝であって、内針の周面に開口して上記管軸方向に延びている外溝と、
外溝内に配され、かつ、内針の後端側から内針の先端近傍まで配される第1の導光部材と、
第1の導光部材の先端から出射した光を吸収し、光音響波を発する第1の光吸収体と、
外溝内に充填され、第1の導光部材の少なくとも一部を固定する充填材と、
を有することを特徴とするものである。
上記構成を有する本発明の一態様に係る生検針においては、
試料採取部よりも内針の先端側に設けられた外溝内に配された充填材が、第1の光吸収体を兼ねていることが望ましい。
また、本発明の一態様に係る生検針においては、
第1の導光部材が、この第1の導光部材の少なくとも一部を覆う固定部材により、試料採取部の底面に固定されていることが望ましい。
また、本発明の一態様に係る生検針においては、外溝の底面と試料採取部の底面とが、互いに同じ高さ位置にあることが望ましい。なお、この「高さ位置」とは、試料採取部の底面が鉛直方向上側を向くように生検針を配置した状態における鉛直方向上、下の位置をいうものとする。
あるいは、上記試料採取部の底面は、外溝の底面よりも高い位置にあってもよい。なお、この「高い位置」も、さらには下で述べる「低い位置」も、上に定義を述べた「高さ位置」に則った位置を言うものである。
さらに、試料採取部の底面は、外溝の底面よりも低い位置にあってもよい。
上述のように、試料採取部の底面が外溝の底面よりも高い位置にある場合、あるいは試料採取部の底面が外溝の底面よりも低い位置にある場合、試料採取部の底面の内針先端側の端部および内針後端側の端部の少なくとも一方は、高さが連続的に変化する傾斜面を有していることが望ましい。
また、本発明の一態様に係る生検針においては、
さらに、試料採取部の底面に、この試料採取部よりも内針先端側の外溝および試料採取部よりも内針後端側の外溝に連通する底面溝が設けられ、この底面溝内に第1の導光部材が配されていることが望ましい。
そのように底面溝内に第1の導光部材が配される場合、第1の導光部材は、この第1の導光部材の少なくとも一部を覆う固定部材によって底面溝内に固定されていることが望ましい。
また、本発明の一態様に係る生検針においては、
試料採取部よりも内針の後端側に設けられている外溝内に配され、かつ、先端が試料採取部内に位置する第2の導光部材と、
第2の導光部材の先端から出射した光を吸収し、光音響波を発する第2の光吸収体と、がさらに設けられることが望ましい。
そして、そのような第2の導光部材は、第2の導光部材の少なくとも一部を覆う固定部材により、試料採取部の底面に固定されていることが望ましい。
さらに、上記第2の導光部材の少なくとも一部を覆う固定部材は、第2の光吸収体を兼ねていることが望ましい。
また、本発明の一態様に係る生検針においては、外溝が、試料採取部に開口しない位置に設けられていてもよい。
他方、本発明の一態様に係る光音響計測装置は、以上説明した本発明による生検針を備えたことを特徴とするものである。
本発明の一態様に係る生検針は、少なくとも試料採取部よりも内針の先端側と後端側のそれぞれに設けられた外溝であって、内針の周面に開口して外針の管軸方向に延びている外溝と、この外溝内に配され、かつ、内針の後端側から内針の先端近傍まで配される第1の導光部材と、第1の導光部材の先端から出射した光を吸収し、光音響波を発する第1の光吸収体と、外溝内に充填され、第1の導光部材の少なくとも一部を固定する充填材とを有しているので、光音響波イメージングや光音響トモグラフィー等を用いて生検針の位置を正確に把握可能となる。
本発明の一実施形態による光音響計測装置の全体構成を示す概略図 本発明の第1実施形態による生検針の使用時の3つの状態を示す概略図 本発明の第1実施形態による生検針を示す側断面図 上記第1実施形態の生検針を、図3中のA−A線、B−B線、C−C線に沿った断面で切断して示す断面図 本発明の第2実施形態による生検針を示す側断面図 本発明の第3実施形態による生検針を示す側断面図 上記第3実施形態の生検針を、図6中のA−A線、B−B線、C−C線に沿った断面で切断して示す断面図 本発明の第4実施形態による生検針を示す側断面図 上記第4実施形態の生検針を、図8中のA−A線、B−B線、C−C線に沿った断面で切断して示す断面図 本発明の第5実施形態による生検針を示す側断面図 上記第5実施形態の生検針を、図10中のA−A線、B−B線、C−C線に沿った断面で切断して示す断面図 外溝の形状の別の例を示す概略図 外溝の形状のさらに別の例を示す概略図 外溝の形状のさらに別の例を示す概略図 外溝の形状のさらに別の例を示す概略図 本発明の第6実施形態による生検針を示す側断面図 上記第6実施形態の生検針を、図16中のA−A線、B−B線、C−C線に沿った断面で切断して示す断面図 試料採取部の底面溝の形状の別の例を示す概略図 試料採取部の底面溝のさらに別の例を示す概略図 本発明の第7実施形態による生検針を示す側断面図 本発明の第8実施形態による生検針を示す側断面図 本発明の第9実施形態による生検針を示す側断面図 上記第9実施形態の生検針を、図22中のA−A線、B−B線、C−C線に沿った断面で切断して示す断面図 本発明の第10実施形態による生検針を示す側断面図 本発明の別の実施形態による光音響計測装置の全体構成を示す概略図 本発明のさらに別の実施形態による光音響計測装置の全体構成を示す概略図
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳しく説明する。
まず、本発明の一つの実施形態である光音響計測装置について説明する。図1は本実施形態の光音響計測装置10の全体構成を示す概略図である。なお図1において、後述するプローブ11および生検針15の形状は概略的に示してある。
本実施形態の光音響計測装置10は、一例として、光音響信号に基づいて光音響画像を生成する機能を有するものであり、図1に概略的に示すように、プローブ(超音波探触子)11、超音波ユニット12、レーザユニット13、表示部14および生検針15等を備えている。以下、それらの構成要素について順次説明する。
プローブ11は、例えば生体である被検体Mに向けて測定光および超音波を照射する機能と、被検体M内を伝搬する音響波Uを検出する機能とを有する。すなわちプローブ11は、被検体Mに対する超音波の照射(送信)、および被検体Mで反射して戻って来た反射超音波(反射音響波)の検出(受信)を行うことができる。さらにプローブ11は、被検体M内で発生した光音響波も検出可能である。本明細書において「音響波」とは、超音波および光音響波を含む用語である。ここで、「超音波」とはプローブにより送信された弾性波およびその反射波を意味し、「光音響波」とは吸収体19が測定光を吸収することにより発する弾性波を意味する。なお被検体M内の吸収体19としては、例えば血管、金属部材等が挙げられる。
プローブ11は、音響波検出素子である振動子アレイ20と、この振動子アレイ20を間に置いて、該振動子アレイ20の両側に各々1つずつ配設された合計2つの光出射部40と、振動子アレイ20および2つの光出射部40を内部に収容した筐体41とを備えている。
本実施形態において振動子アレイ20は、超音波送信素子としても機能する。振動子アレイ20は配線20aを介して、送信制御回路33内の超音波送信用回路および、受信回路21内の音響波受信用回路と接続される。またプローブ11には、後述するレーザユニット13から発せられた測定光であるレーザ光Lを、光出射部40まで導光させる光ファイバ42が接続されている。
上記振動子アレイ20は、例えば一次元または二次元に配列された複数の超音波振動子から構成されている。この超音波振動子は、例えば圧電セラミクス、またはポリフッ化ビニリデン(PVDF)のような高分子フィルムから構成された圧電素子である。超音波振動子は、受信した音響波Uを電気信号に変換する機能を有している。振動子アレイ20が出力する上記電気信号は、後述する受信回路21に入力される。プローブ11は一般に、セクタ走査対応のもの、リニア走査対応のもの、コンベックス走査対応のもの等が用意され、それらの中から適宜のものが撮像部位に応じて選択使用される。なお、振動子アレイ20は音響レンズを含んでもよい。
上記超音波振動子は、超音波を送信する機能も有する。すなわち、この超音波振動子に交番電圧が印加されると、超音波振動子は交番電圧の周波数に対応した周波数の超音波を発生させる。なお、超音波の送信と受信は互いに分離させてもよい。つまり、例えばプローブ11とは異なる位置から超音波の送信を行い、その送信された超音波に対する反射超音波をプローブ11で受信するようにしてもよい。
光出射部40は、光ファイバ42によって導光されたレーザ光Lを被検体Mに照射する部分である。本実施形態では2つの光出射部40が、振動子アレイ20を間に置いて、振動子アレイ20の例えばエレベーション方向(複数の超音波振動子が一次元に配列された場合、その配列方向に直角で検出面に平行な方向)の両側に配置されている。
レーザユニット13は、例えばQスイッチアレキサンドライトレーザ等のフラッシュランプ励起Qスイッチ固体レーザを有し、被検体Mに照射する測定光としてのレーザ光Lを発する。レーザユニット13は、例えば超音波ユニット12の制御部34からのトリガ信号を受けてレーザ光Lを出力するように構成されている。レーザユニット13は、1〜100nsec(ナノ秒)のパルス幅を有するパルスレーザ光Lを出力するものであることが好ましい。
レーザ光Lの波長は、計測の対象となる被検体M内の吸収体19の光吸収特性に応じて適宜選択される。例えば計測対象が生体内のヘモグロビンである場合、つまり血管を撮像する場合、一般的にその波長は、近赤外波長域に属する波長であることが好ましい。近赤外波長域とはおよそ700〜850nmの波長域を意味する。しかし、レーザ光Lの波長は当然これに限られるものではない。またレーザ光Lは、単波長のものでもよいし、例えば750nmおよび800nm等の複数波長を含むものでもよい。レーザ光Lが複数の波長を含む場合、これらの波長の光は、同時に被検体Mに照射されてもよいし、交互に切り替えられながら照射されてもよい。
なおレーザユニット13は、上に述べたアレキサンドライトレーザの他、同様に近赤外波長域のレーザ光を出力可能なYAG−SHG(Second harmonic generation:第二次高調波発生)−OPO(Optical Parametric Oscillation:光パラメトリック発振)レーザや、Ti−Sapphire(チタン−サファイア)レーザ等を用いて構成することもできる。
光ファイバ42は、レーザユニット13から出射されたレーザ光Lを、2つの光出射部40まで導く。光ファイバ42は特に限定されず、石英ファイバ等の公知のものを使用することができる。例えば1本の太い光ファイバが用いられてもよいし、あるいは複数の光ファイバが束ねられてなるバンドルファイバが用いられてもよい。一例としてバンドルファイバが用いられる場合、1つにまとめられたファイバ部分の光入射端面から上記レーザ光Lが入射するようにバンドルファイバが配置され、そしてバンドルファイバの2つに分岐されたファイバ部分の光出射端面にそれぞれ光出射部40が結合される。
超音波ユニット12は、受信回路21、受信メモリ22、データ分離手段23、光音響画像生成部24、超音波画像生成部29、表示制御部30、送信制御回路33および制御部34を有する。
制御部34は、光音響計測装置10の各部を制御するものであり、本実施形態では図示外のトリガ制御回路を備える。このトリガ制御回路は、例えば光音響画像を取得する場合には、レーザユニット13に光トリガ信号を送る。これによりレーザユニット13のQスイッチ固体レーザにおいて励起源のフラッシュランプが点灯し、レーザロッドの励起が開始される。このレーザロッドの励起状態が維持されている間、レーザユニット13はレーザ光Lを出力可能な状態となる。
制御部34は、その後トリガ制御回路からレーザユニット13へQスイッチトリガ信号を送信する。つまり制御部34は、このQスイッチトリガ信号によって、レーザユニット13からのレーザ光Lの出力タイミングを制御する。また制御部34は、Qスイッチトリガ信号の送信と同期して、サンプリングトリガ信号を受信回路21に送信する。このサンプリングトリガ信号は、受信回路21のAD変換器(Analog to Digital convertor)における光音響信号のサンプリングの開始タイミングを規定する。このように、サンプリングトリガ信号を使用することにより、レーザ光Lの出力と同期して光音響信号をサンプリングすることが可能となる。
制御部34は、超音波画像を取得する場合は、送信制御回路33に超音波送信を指示する超音波送信トリガ信号を送信する。送信制御回路33は、超音波送信トリガ信号を受けると、プローブ11から超音波を送信させる。制御部34は、超音波送信のタイミングに合わせて受信回路21にサンプリングトリガ信号を送信し、反射超音波信号のサンプリングを開始させる。
受信回路21は、プローブ11が出力する検出信号を受信し、受信した検出信号を受信メモリ22に格納する。受信回路21は典型的には、低ノイズアンプ、可変ゲインアンプ、ローパスフィルタ、およびAD変換器を含んで構成される。プローブ11の検出信号は、低ノイズアンプで増幅された後に、可変ゲインアンプで深度に応じたゲイン調整がなされ、ローパスフィルタで高周波成分がカットされた後にAD変換器でデジタル信号に変換され、受信メモリ22に格納される。受信回路21は、例えば1つのIC(Integrated Circuit)で構成される。
本実施形態においてプローブ11は、光音響波の検出信号と反射超音波の検出信号とを出力する。そこで受信メモリ22には、デジタル化された光音響波および反射超音波の検出信号(サンプリングデータ)が格納される。データ分離手段23は、受信メモリ22から光音響波検出信号のサンプリングデータ(光音響データ)を読み出して、光音響画像生成部24に送信する。またデータ分離手段23は、受信メモリ22から反射超音波検出信号のサンプリングデータ(反射超音波データ)を読み出して、超音波画像生成部29に送信する。
光音響画像生成部24は、受信メモリ22に格納された上記光音響データを、プローブ11の振動子アレイ20の位置に応じた遅延時間で互いに加算して1ライン分のデータを再構成し、各ラインの光音響データに基づいて断層画像(光音響画像)のデータを生成する。なお、この光音響画像生成部24は、遅延加算法に代えて、CBP法(Circular Back Projection)により再構成を行うものでもよい。あるいは光音響画像生成部24は、ハフ変換法またはフーリエ変換法を用いて再構成を行うものでもよい。光音響画像生成部24は、上記のようにして生成された光音響画像のデータを表示制御部30に出力する。
超音波画像生成部29は、受信メモリ22に格納された反射超音波データに対して、基本的に上記光音響データに対するのと同様の処理を施して、断層画像(超音波画像)のデータを生成する。超音波画像生成部29は、そのようにして生成された超音波画像のデータを表示制御部30に出力する。
表示制御部30は、上記光音響画像のデータに基づいて光音響画像を、また上記超音波画像のデータに基づいて超音波画像を、それぞれ表示部14に表示させる。これら2つの画像は別々に、あるいは合成されて合成画像として表示部14に表示される。後者の場合、表示制御部30は、例えば光音響画像と超音波画像とを重畳させて画像合成を行う。このように、光音響画像に加えて超音波画像を生成、表示させれば、光音響画像では画像化することができない部分を超音波画像において観察可能となる。それにより、超音波画像で描出される骨や神経などの組織をランドマークとして、光音響画像が示す例えば血管や穿刺針等がどの位置に存在しているのかが、光音響画像を単独で観察する場合に比べて、より分かりやすくなる。
なお、超音波画像と光音響画像の取得を交互に行うようにすることで、光音響画像と超音波画像の取得タイミングによる画像位置ずれを低減することができる。
また、プローブ11を被検体Mに対して前述したエレベーション方向に走査して複数の光音響画像あるいは超音波画像を得られるようにすることで、3次元画像を構築することができる。なお上記走査は、術者がプローブ11を手操作で動かすことによってなされてもよいし、あるいは自動走査機構を用いてなされてもよい。
また、本実施形態の光音響計測装置10においては、穿刺針の一種である生検針15が設けられている。生検針15は、被検体M内に穿刺されて、被検体Mの内部の生体組織(生体試料)を採取するためのものである。この生検針15は、光ファイバ等の導光部材16を介してレーザユニット13に接続されている。なお生検針15は、導光部材16の一部を含んで構成される。
次に、本発明の生検針の実施形態について説明する。
<生検針の第1の実施形態>
最初に、上記光音響計測装置10に適用された、本発明の第1の実施形態による生検針15について説明する。まず図2を参照して、生検針15の基本構造について説明する。生検針15は、術者によって把持される把持部(ハンドル)55に保持された中空管状の外針50と、この外針50に対して管軸方向に相対移動可能にして、外針50の中空部内に(つまり中空管内に)配された内針60とを有している。この生検針15には、光ファイバ等からなる導光部材16が接続されている。なお図2では、生検針15内における導光部材16の配置状態については図示を省略してある。
外針50は例えば金属からなるもので、その先端51は斜めにカットされている。一方、内針60は例えば金属製の概略円柱状部材からなるもので、その先端61も斜めにカットされている。外針50と内針60とは、例えば各先端のカットの向きが互いに180°異なる状態に組み合わされている。なお、外針50の先端51および内針60の先端61は、導光部材16が接続される側と反対側の、被検体Mに穿刺される側の端部である。内針60には、その先端から後端側に所定の距離をあけた位置に、試料採取部62が設けられている。所定の距離は、生検針の用途・規格等に応じて適宜設定される。この試料採取部62は、内針60の周面60aから内方に切り込んだ凹部状の部分である。
把持部55内には、外針50と内針60の各後端部、つまり針基が装着される側の端部が収容されている。また把持部55内には、外針50および内針60を前進、後退させるためのスライド機構(図示せず)が設けられている。このスライド機構としては、単に外針50および内針60を前進、後退させるためのガイド機構のみを備えた手動方式のものや、バネの力で押し出すことにより外針50および内針60に穿通力を与える自動方式のものが適宜選択して適用可能である。さらに、内針60は手動で押し出し、外針50はバネの力で押し出すようにした半自動方式のものが適用されてもよい。また、バネ力の代わりに、圧縮気体や電磁力によって外針50や内針60に穿通力を与えるスライド機構も適用可能である。
なお、前述した特許文献2には、上述のように作動するスライド機構の例も記載されている。
以下、この生検針15による生体試料の採取操作について説明する。まず図2の(a)に示すように、例えば外針50の先端51と内針60の先端61とが概略揃った状態にして外針50および内針60が、生体である被検体M(図1参照)の内部に穿刺される。このとき外針50および内針60は、それらの先端51、61が被検体Mの試料採取部位のやや手前に位置するように刺し込まれる。以上の穿刺操作は、術者が生検針15の把持部55を把持して行われる。
次に図2の(b)に示すように内針60が上記スライド機構によって先端側に移動(前進動)され、試料採取部62が試料採取部位の中に送られる。次いで図2の(c)に示すように、先端51が試料採取部62を越える位置まで外針50が前進動される。この外針50の前進動も、上記スライド機構によってなされる。そこで、外針先端51によって生体試料が切り取られ、切り取られた試料が外針50内において試料採取部62に保持される。その後、外針50および内針60が被検体Mから抜去され、外針50を把持部51側に後退させて、試料採取部62に保持されている試料が取り出される。
次に図3および図4を参照して、本実施形態の生検針15のさらに詳細な構成について説明する。図3は生検針15の内針60を、試料採取部62の底面62aに垂直で内針60の中心軸を含む面で切断して示す側断面図である。同図において外針50は省略してある。また図4の(a)、(b)、(c)はそれぞれ、図3中のA−A線、B−B線、C−C線に沿った断面を矢印方向から見て示す断面図である。なお図4の(c)に破線で示す部分60aは、後述する凹部状の試料採取部62が形成される前の内針60の周面を示している。
内針60の試料採取部62よりも内針先端側および内針後端側にはそれぞれ、内針周面60aに開口して内針の軸方向(長手方向)に延びる外溝63が設けられている。これらの外溝63は各々、凹部状の試料採取部62に開口している。本実施形態において、外溝63の断面形状は概略四角形とされている。これらの外溝63は、その底面63aが、試料採取部62の平坦な底面62aと同じ高さ位置にある状態に設けられている。なお、この「高さ位置」とは、試料採取部62の底面62aが鉛直方向上側を向くように生検針15を配置した状態における鉛直方向上、下の位置をいうものとする。試料採取部62の底面62aは、この高さ位置が最も低い所にある試料採取部62内の面であり、また外溝63の底面63aは同じくこの高さ位置が最も低い所にある外溝63内の面である。
本実施形態において外溝63は、試料採取部62よりも内針先端側および内針後端側だけに設けられていて、内針60の軸方向(長手方向)の位置について見ると、試料採取部62と揃った位置には設けられていない。つまり外溝63は、試料採取部62が設けられている部分の内針60の周面には設けられていない。この点は、後述する第2〜8実施形態においても同様である。
上記2つの外溝63内には、底面63a上に位置する状態にして、光ファイバ等からなる導光部材16(第1の導光部材)が配置されている。この導光部材16は、試料採取部62内ではこの試料採取部62の底面62a上に位置している。導光部材16は、先端16aが内針60の先端近傍に位置するように配置されている。導光部材16には、後述するように後端側(図3中の右端側)から光が入射される。導光部材16はこの光を導光させて、先端16aから出射させる。なお、導光部材16が光ファイバからなるものである場合、先端16aは光ファイバのコアの先端を含んでおり、上記光はこのコアの先端から出射する。
ここで、上記の「先端16aが内針60の先端近傍に位置する」とは、生検針15が被検体Mの内部に穿刺された状態下で、導光部材先端16aから出射した光を吸収した光吸収体(これについては後述する)から発せられた光音響波が、内針60の先端61から外に伝搬して図1のプローブ11によって検出され得るようになる位置に、この先端16aが存在していることを言うものとする。
一例として、内針60の試料採取部62が形成されていない部分の外径が0.9〜1.2mm程度で、導光部材16の外径が0.1〜0.2mm程度の場合、外溝63の幅つまり図4中の左右方向寸法は0.3〜0.5mm程度、外溝63の深さつまり図4中の上下方向寸法は0.5〜0.7mm程度とされる。
なお導光部材16は、レーザユニット13から把持部55までの間での取り回しがしやすい、折れ難いといった点から、導光性を損なわない範囲で、より細い方が好ましい。一方生検針は、JIS T 3228「生体組織採取用生検針」によって規定されている。このうち内針の肉厚については、“A.1.2 組織診用の検体採取空間部をもつ内針の厚さ(肉厚)”で剛性を担保するように記載されているが、特に数値規定は無く、上記内針60の外径も一つの例である。
試料採取部62よりも内針後端側の外溝63、および内針先端側の外溝63にはそれぞれ、例えば合成樹脂からなる充填材65、66が充填されている。これらの充填材65、66は、外溝63内に導光部材16が配設された後、溶融状態でこの外溝63内に充填され、その後に固化したものである。各外溝63内に配された導光部材16は、溝の全長に亘って充填材65、66により覆われて、外溝底面63a上に接着固定されている。なお本実施形態において、特に内針60の先端側の充填材66は、後述するようにして導光部材16の先端16aから出射する光を吸収する材料、例えば黒色顔料が混合されたエポキシ樹脂、フッ素樹脂、またはポリウレタン樹脂等の合成樹脂から構成されている。
また試料採取部62の中には、この試料採取部62の全長に亘って導光部材16を覆う固定部材70が配されている。固定部材70は例えば合成樹脂からなるものであり、試料採取部62の底面62a上に導光部材16を配設した後、その上から溶融状態で供給され、その後に固化したものである。導光部材16はこの固定部材70によって、試料採取部62の底面62a上に接着固定されている。
なお、試料採取部62よりも内針後端側の外溝63において、充填材65は必ずしも溝の全長に亘って設ける必要はなく、外溝63の全長内の一部(特に溝の、外針管軸方向の端部)のみに設けて、その部分だけで導光部材16を固定するようにしてもよい。これは、試料採取部62よりも内針先端側の外溝63における充填材66に関しても同様である。ただし、光吸収性を有するこの充填材66は、導光部材16の先端16aを覆う位置には必ず存在するように配置される。さらに固定部材70も、試料採取部62の全長内の一部のみに設けて、その部分だけで導光部材16を固定するようにしてもよい。
充填材65と充填材66とは、一般に共通の材料から構成されるが、互いに異なる材料から構成されても構わない。また、充填材65および充填材66の少なくとも一方と固定部材70とが、共通の材料から構成されてもよい。
以上述べたように、内針60の周面60aに開口した外溝63の中に導光部材16を敷設し、その後充填材65、66を外溝63内に充填するのであれば、導光部材16を予め定められた位置に容易に、しかも精度良く敷設可能となる。
それとは異なって、例えば内針60の中心軸近辺にこの中心軸に沿った細い内孔を穿設し、その内孔の中に通して導光部材16を敷設する場合は、極めて精細な作業が必要となるので、導光部材16を予め定められた位置に精度良く敷設することが困難になる。また、一般に内針60は外径が1mm程度と非常に細いので、上述のような内孔を所望の位置に精度良く穿設すること自体、極めて困難である。特に本実施形態のように、途中で凹部状の試料採取部62に交差する形で(つまり試料採取部62よりも内針先端側および内針後端側にそれぞれ)導光部材16を敷設する場合は、作業が複雑化して、孔の穿設および導光部材16の敷設がより一層困難となる。
先に図2を参照して説明したように、生検針15を被検体Mの内部に穿刺して生体試料を採取する際、導光部材16には、図1に示したレーザユニット13から発せられた光が後端側(図3の右端側)から入射される。なお本例において、この光はプローブ11から発せられる光と同じレーザ光Lである。この光は導光部材16内を伝搬して、導光部材16の先端16aから出射し、充填材66に吸収される。光を吸収した充填材66の部分、つまり導光部材16の先端16aに近い部分からは、光音響波が発せられる。上述の通り本実施形態では、充填材66が光吸収体(第1の光吸収体)を構成している。
上記のようにして生体試料を採取する際には、図1に示したプローブ11からもレーザ光Lが発せられ、それにより、先に述べた通りにして被検体Mの光音響画像が表示部14に表示される。このとき、導光部材16の先端16aに近い充填材66の部分から、上述した通り光音響波が発せられ、この光音響波がプローブ11によって検出されるので、この充填材66の部分の光音響画像も併せて表示部14に表示される。こうして導光部材16の先端16aに近い充填材66の部分の光音響画像が表示されれば、術者はこの表示を参照して、導光部材16の先端16aつまりは内針60の先端がどこに位置しているかを確認することができるため、生体試料を採取する際に、安全な穿刺と適切な組織採取が可能になる。
<生検針の第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態による生検針について、図5を参照して説明する。なおこの図5において、先に説明した図3中のものと同等の要素には同番号を付してあり、それらについての説明は、特に必要の無い限り省略する(以下、同様)。
図5は、本発明の第2の実施形態による生検針を構成する内針60を、図3と同様にして示す断面図である。なお、この図5中のA−A線、B−B線、C−C線に沿った断面の形状は、図4の(a)、(b)、(c)の断面形状とそれぞれ同じである。
図5に示す内針60は、図3に示した内針60と比べると、導光部材16の先端16aを覆う状態にして光吸収体64(第1の光吸収体)が設けられている点で異なっている。光吸収体64としては、黒色顔料を混合させたエポキシ樹脂、フッ素樹脂、またはポリウレタン樹脂等の合成樹脂からなるもの、あるいは光吸収性を有する金属または金属酸化物の膜を含むもの等が適用可能である。
この図5の内針60も、図2に示すように外針50と組み合わされて生検針15を構成する。そして、その生検針15を用いて生体試料を採取する際、導光部材16には後端側(図5の右端側)から光が入射される。この光は導光部材16内を伝搬して、導光部材16の先端16aから出射し、光吸収体64に吸収される。光を吸収した光吸収体64からは、光音響波が発せられ、この光音響波が図1のプローブ11によって検出される。
そこでこの場合も、導光部材16の先端16aに近い所に位置する光吸収体64の光音響画像が、図1の表示部14に表示される。術者はこの表示を参照して、導光部材16の先端16aつまりは内針60の先端がどこに位置しているかを確認することができる。
<生検針の第3の実施形態>
次に、本発明の第3の実施形態による生検針について、図6および図7を参照して説明する。図6は、本発明の第3の実施形態による生検針を構成する内針60を、図3と同様にして示す断面図である。また、この図6中のA−A線、B−B線、C−C線に沿った内針60の断面の形状を、それぞれ図7の(a)、(b)、(c)に示す。
図6に示す内針60は、図3に示した内針60と比べると、試料採取部62の底面62aが、外溝63の底面63aよりも高い位置にある点で基本的に異なっている。また本実施形態では、図5に示したものと同様の光吸収体64が設けられている。この図6の内針60も、図2に示すように外針50と組み合わされて生検針15を構成する。そして、その生検針15を用いて生体試料を採取する際には、導光部材16に後端側(図6の右端側)から光が入射される。それにより、上に説明したのと同様にして、導光部材16の先端16aに近い光吸収体64の部分の光音響画像が表示部14に表示される。なおこの場合も、光吸収性の有る充填材66を適用して、光吸収体64を省くようにしてもよい。
本実施形態においては、第1の実施形態のように試料採取部62の底面62aを外溝63の底面63aと同じ高さとする場合と比べて、試料採取部62が設けられている部分の内針60をより肉厚にすることができる。そこで、生検針15を被検体Mの内部に穿刺する際に、内針60が折損することが起き難くなる。
<生検針の第4の実施形態>
次に、本発明の第4の実施形態による生検針について、図8および図9を参照して説明する。図8は、本発明の第4の実施形態による生検針を構成する内針60を、図3と同様にして示す断面図である。また、この図8中のA−A線、B−B線、C−C線に沿った内針60の断面の形状を、それぞれ図9の(a)、(b)、(c)に示す。
図8に示す内針60は、図3に示した内針60と比べると、試料採取部62の底面62aが、外溝63の底面63aよりも低い位置にある点で基本的に異なっている。また本実施形態では、図5に示したものと同様の光吸収体64が設けられている。この図8の内針60も、図2に示すように外針50と組み合わされて生検針15を構成する。そして、その生検針15を用いて生体試料を採取する際には、導光部材16に後端側(図8の右端側)から光が入射される。それにより、上に説明したのと同様にして、導光部材16の先端16aに近い光吸収体64の部分の光音響画像が表示部14に表示される。なおこの場合も、光吸収性の有る充填材66を適用して、光吸収体64を省くようにしてもよい。
本実施形態においては、第1の実施形態のように試料採取部62の底面62aを外溝63の底面63aと同じ高さとする場合と比べて、試料採取部62が設けられている部分の内針60をより薄肉にすることができる。そこで試料採取部62に、より大きな体積の試料を採取可能となる。
<生検針の第5の実施形態>
次に、本発明の第5の実施形態による生検針について、図10および図11を参照して説明する。図10は、本発明の第5の実施形態による生検針を構成する内針60を、図3と同様にして示す断面図である。また、この図10中のA−A線、B−B線、C−C線に沿った内針60の断面の形状を、それぞれ図11の(a)、(b)、(c)に示す。
図10に示す内針60は、図3に示した内針60と比べると、試料採取部62の底面62aが外溝63の底面63aよりも低い位置にある点で基本的に異なっている。この点は、図8に示した内針60と同様であるが、本実施形態においては図8の構成と異なって、試料採取部62の底面62aの内針先端側、後端側の各端部69が、高さが連続的に変化する傾斜面となって外溝63の底面63aに連なっている。また本実施形態では、図5に示したものと同様の光吸収体64が設けられている。
この図10の内針60も、図2に示すように外針50と組み合わされて生検針15を構成する。そして、その生検針15を用いて生体試料を採取する際には、導光部材16に後端側(図10の右端側)から光が入射される。それにより、上に説明したのと同様にして、導光部材16の先端16aに近い光吸収体64の部分の光音響画像が表示部14に表示される。なおこの場合も、光吸収性の有る充填材66を適用して、光吸収体64を省くようにしてもよい。
本実施形態においては、第1の実施形態のように試料採取部62の底面62aを外溝63の底面63aと同じ高さとする場合と比べて、試料採取部62が設けられている部分の内針60をより薄肉にすることができる。そこで、試料採取部62により大きな体積の試料を採取可能となる。
また本実施形態においては、試料採取部62の底面62aの端部69が前述したような傾斜面とされている。そこで、この底面62aおよび外溝63の底面63aの上に沿う状態で導光部材16を配設する場合、上記底面62aと底面63aとの間で導光部材16が急激に曲がることを回避して、より滑らかに導光部材16を配設可能となる。そうであれば、この図10の内針60を適用して構成された生検針15により生体試料を採取する際に、導光部材16に大きな剪断力が作用して導光部材16が折損することを防止可能となる。
上記端部69の、それ以外の部分の底面62aに対する角度は、一例として10〜30°とされる。この角度は、勿論その値に限られるものではなく、導光部材16の曲げやすさ等に応じて適宜定められ得るものである。また、この端部69は、湾曲しつつ傾斜するような面とされてもよい。
ここで、内針60に設けられる外溝の断面形状は、以上述べた外溝63における概略四角形に限らず、その他の形状とされても構わない。すなわち、例えば図12に示す外溝163のように概略三角形の断面形状、図13に示す外溝263のように長円の一部をなす断面形状、図14に示す外溝363のように楕円または正円の弧で画成された断面形状、さらには図15に示す外溝463のように、楕円または正円で画成された領域がそれよりも狭い開口部を介して内針周面60aに開口した断面形状等とされてもよい。
<生検針の第6の実施形態>
次に、本発明の第6の実施形態による生検針について、図16および図17を参照して説明する。図16は、本発明の第6の実施形態による生検針を構成する内針60を、図3と同様にして示す断面図である。また、この図16中のA−A線、B−B線、C−C線に沿った内針60の断面の形状を、それぞれ図17の(a)、(b)、(c)に示す。
図16に示す内針60は、図3に示した内針60と比べると、試料採取部62の底面62aに、試料採取部62よりも内針先端側、後端側の各外溝63に連通する底面溝67が設けられ、この底面溝67内に導光部材16が配設されている点で基本的に異なっている。底面溝67の断面形状は、概略四角形とされている。なお底面溝67の底面67aは、外溝63の底面63aと同じ高さとされている。また本実施形態では、図5に示したものと同様の光吸収体64が設けられている。
そして導光部材16は、底面溝67内の導光部材16を全長に亘って覆う固定部材70によって、底面溝67内に固定されている。固定部材70は、図17の(b)に示すように、平坦な上面が、試料採取部62の底面62aと高さが揃う状態に配設されている。なお固定部材70は、底面溝67内の導光部材16を全長に亘らず、一部だけで固定するように配設されてもよい。
上記内針60は、試料採取部62の底面62aの上に導光部材16が突出していないものとなっている。そこで、この内針60を適用して構成された生検針15により生体試料を採取する際に、導光部材16が折損し難くなっている。
ここで、試料採取部62の底面62aに設けられる底面溝の断面形状は、以上述べた底面溝67における概略四角形に限らず、その他の形状とされてもよい。すなわち、例えば図18に示す底面溝167のように概略三角形の断面形状、さらには図19に示す底面溝267のように半円形の断面形状等とされてもよい。またこの場合も、光吸収性の有る充填材66を適用して、光吸収体64を省くようにしてもよい。
<生検針の第7の実施形態>
次に、本発明の第7の実施形態による生検針について、図20を参照して説明する。図20は、本発明の第7の実施形態による生検針を構成する内針60を、図3と同様にして示す断面図である。本実施形態の内針60は、図3に示した内針60と比べると、先端が試料採取部62の底面62a上に有る状態にして、さらに別の導光部材16A(第2の導光部材)が設けられている点で異なっている。
上記別の導光部材16Aは、試料採取部62より内針後端側の外溝63内において、充填材65によって外溝底面63a上に固定されている。上記外溝63内において2本の導光部材16、16Aは、全長に亘って充填材65により固定されている。ただし、2本の導光部材16、16Aは上記内孔63内で、一部分のみが充填材65により固定されてもよい。
試料採取部62の底面62a上には、上記別の導光部材16Aの先端16aを覆う状態にして、光吸収体64A(第2の光吸収体)が設けられている。光吸収体64Aとしては、黒色顔料を混合させたエポキシ樹脂、フッ素樹脂、またはポリウレタン樹脂等の合成樹脂からなるもの、あるいは光吸収性を有する金属または金属酸化物の膜を含むもの等が適用可能である。本実施形態でも、試料採取部62より内針先端側の外溝63に配された充填材66は、光吸収体として作用するものが用いられている。したがって本例では、充填材66とは別の光吸収体として、上記光吸収体64Aが設けられた形となっている。なお、上記光吸収体64Aを設ける代わりに、固定部材70を光吸収性の材料から構成して、それを光吸収体としてもよい。
この図20の内針60も、図2に示すように外針50と組み合わされて生検針15を構成する。そして、その生検針15を用いて生体試料を採取する際、2本の導光部材16、16Aには後端側(図20の右端側)から光が入射される。この光は各導光部材16、16A内を伝搬して、それぞれの先端16aから出射し、充填材66および光吸収体64Aに吸収される。光を吸収した充填材66および光吸収体64Aからは光音響波が発せられ、これらの光音響波が図1のプローブ11によって検出される。
そこでこの場合も、上記充填材66の光音響画像が図1の表示部14に表示される。術者はこの表示を参照して、導光部材16の先端16aつまりは内針60の先端がどこに位置しているかを確認することができる。
それに加えて、光吸収体64Aの光音響画像も図1の表示部14に表示される。充填材66で覆われた導光部材16の先端16aと、光吸収体64Aで覆われた導光部材16Aの先端16aとの間の距離、および内針60の先端61から試料採取部62までの距離は、それぞれ予め定められているので、術者は充填材66および光吸収体64Aの表示を参照して、試料採取部62の位置を正確に知ることができる。試料採取部62の位置を正確に知ることにより、目的の生体組織を採取する精度を高めることができる。
<生検針の第8の実施形態>
次に、本発明の第8の実施形態による生検針について、図21を参照して説明する。図21は、本発明の第8の実施形態による生検針を構成する内針60を、図3と同様にして示す断面図である。本実施形態の内針60は、図20に示した内針60と比べると、先端が試料採取部62の底面62a上に有る状態にして、さらに別の導光部材16A(第2の導光部材)が設けられている点で異なっている。つまり本例においては、導光部材16、16A、16Aと合計3本の導光部材が設けられている。
先端が試料採取部62の底面62a上に有る状態にして設けられた2本の導光部材16Aの各先端は、図20に示したものと同様の光吸収体64A(第2の光吸収体)によって覆われている。そこでこの図21の内針60を適用して構成された生検針15を用いる場合は、充填材66の光音響画像に加えて、2つの光吸収体64Aの光音響画像が図1の表示部14に表示される。術者はこれらの表示を参照して、内針60の先端の位置および試料採取部62の位置を正確に知ることができる。
本実施形態では特に、試料採取部62に光吸収体64Aを2つ設けて、それらの光音響画像が表示されるようにしたので、試料採取時の生検針15の延伸方向が光音響画像面に対して交差する方向になっていても、試料採取部62の位置を正確に知ることが可能である。こうして試料採取部62の位置を正確に知ることにより、目的の生体組織を採取する精度を高めることができる。
<生検針の第9の実施形態>
次に、本発明の第9の実施形態による生検針について、図22および図23を参照して説明する。図22は、本発明の第9の実施形態による生検針を構成する内針60を、図3と同様にして示す断面図である。また、この図22中のA−A線、B−B線、C−C線に沿った内針60の断面の形状を、それぞれ図23の(a)、(b)、(c)に示す。
図22に示す内針60は、図3に示した内針60と比べると、試料採取部62に開口しない位置に外溝80が形成されている点で基本的に異なるものである。より詳細に説明すると、内針60の周面方向において、外溝80が設けられている位置と、試料採取部62の位置とが重ならない。外溝80は少なくとも試料採取部62よりも前記内針の先端側と後端側とに設けられ、さらに、試料採取部62の設けられている内針60の周面にも設けられている。このため、外溝80に導光部材16を配置したときに、導光部材16の一部が試料採取部62内には入り込まなくなるので、試料採取部62に採取される目的の生体組織と導光部材16が干渉することを防ぐことができる。また、内針60を製造する場合に、試料採取部62と外溝80を別に設けることができる。以上の点は、後述する第10実施形態においても同様である。
導光部材16は上記外溝80内に配され、この外溝80内に充填された充填材85により、全長に亘って固定されている。ただし導光部材16は上記外溝80内で、一部分のみが充填材85により固定されてもよい。
導光部材16の先端は、光吸収体64によって覆われている。そこでこの図22の内針60を適用して構成された生検針15を用いる場合は、光吸収体64の光音響画像が図1の表示部14に表示される。術者はこの表示を参照して、内針60の先端の位置を正確に知ることができる。
<生検針の第10の実施形態>
次に、本発明の第10の実施形態による生検針について、図24を参照して説明する。図24は、本発明の第10の実施形態による生検針を構成する内針60を、図3と同様にして示す断面図である。なお、この図24中のA−A線、B−B線、C−C線に沿った断面の形状は、図23の(a)、(b)、(c)の断面形状とそれぞれ同じである。
この図24に示す内針60は、図22および図23に示した内針60と比べると、光吸収体64が省かれて、充填材85が光吸収性の材料から構成された点で異なるものである。この図24の内針60を適用して構成された生検針15を用いる場合は、導光部材先端16a近傍に有る充填材85の部分の光音響画像が図1の表示部14に表示される。そこでこの場合も、術者は上記表示を参照して、内針60の先端の位置を正確に知ることができる。
なお、図22や図24に示したように、試料採取部62に開口しない外溝80を設けると共に、試料採取部62に開口する外溝(例えば第1〜8の実施形態における外溝63)も設けて、それらの外溝双方に導光部材16を配設するようにしてもよい。
ここで、光音響計測装置の別の実施形態について説明する。図25に示す光音響計測装置110は、図1に示した光音響計測装置10と比べると、被検体Mの光音響画像を取得するためにプローブ11にレーザ光Lを送る比較的高出力のレーザユニット13の他に、もう1つのレーザユニット113が設けられている点で異なるものである。このレーザユニット113は、例えばLD(laser diode)やLED(light emitting diode)等の比較的低出力のレーザ光源が適用可能である。なぜならば、光ファイバを用いて穿刺針先端まで導光するため、組織での吸収散乱の影響を受ける体表からレーザ光Lを照射する場合に比べて、光の減衰が少ないためである。本例においてレーザユニット113の駆動は、レーザユニット13の駆動を制御する制御部34によって制御されるが、それに限らず、制御部34以外の別の制御部によって制御されてもよい。
上記レーザユニット113から発せられたレーザ光は、導光部材16を導光させて生検針15に送られる。なお、生検針15としては、先に説明した第1〜10実施形態のいずれの生検針が適用されてもよい。
このように、被検体M内の血管等を示す光音響画像の取得用と、生検針先端部を示す光音響画像の取得用に互いに別の光源、つまりレーザユニット13とレーザユニット113とを用いる場合は、それらの光源を互いに独立して駆動させることができる。したがってこの場合は、被検体Mの光音響画像および超音波画像と穿刺針の光音響画像を、別個に取得、表示可能となる。被検体Mの光音響画像と内針60の先端近傍部分とを併せて表示部14に表示させる場合、血管等の組織と、内針先端近傍部分とを互いに異なる色に分けて表示させることも可能である。血管等の組織と内針先端近傍部分とをより明確に区別して認識可能となるので、血管等の組織を避けて内針60による試料採取をより安全に行うことができる。
なお、図1のようにレーザユニット等の光源を1つだけ有する場合においても、その光源から発せられた光を2つの光路に分岐し、各光路にシャッタを設け、それらのシャッタの開閉により、プローブ11と生検針15のいずれかに選択的に光が送られるように構成した場合には、2つのシャッタの開閉状態を短時間内に切り替えて、前者の光音響画像に関する光音響波検出信号と、後者の光音響画像に関する光音響波検出信号とを交互に取得することが可能であるため、同様の効果を得ることができる。
次に、光音響計測装置のさらに異なる実施形態について説明する。図26に示す光音響計測装置210は、図25に示す光音響計測装置110と比べると、被検体Mの光音響画像を取得するための構成すなわち、レーザユニット13、光ファイバ42、および光出射部40が省かれている点が異なるものである。つまり本実施形態におけるプローブ11は、光照射機能を持たないものとなっている。
このような光音響計測装置210によれば、被検体Mの超音波画像と穿刺針の光音響画像が取得され、生検針15の先端近傍を示す光音響画像は、表示部14において被検体Mの超音波画像に重畳して表示される。
以上の構成を有する光音響計測装置210は、既存の超音波画像取得装置に対して、レーザユニット113および導光部材16、並びに光音響画像取得用のプログラムソフトウェアを追加するだけで構成できるので、生検針の先端確認という要求に低コストで対応可能となる。
10、110、210 光音響計測装置
11 プローブ
12 超音波ユニット
13、113 レーザユニット
14 表示部
15 生検針
16 導光部材(第1の導光部材)
16A 導光部材(第2の導光部材)
20 振動子アレイ
21 受信回路
22 受信メモリ
23 データ分離手段
24 光音響画像生成部
29 超音波画像生成部
30 表示制御部
33 送信制御回路
34 制御部
40 光出射部
42 光ファイバ
50 外針
51 外針の先端
60 内針
61 内針の先端
62 試料採取部
62a 試料採取部の底面
63、80、163、263、363、463 外溝
63a、80a 外溝の底面
64 光吸収体(第1の光吸収体)
64A 光吸収体(第2の光吸収体)
65、66、85 充填材
67 試料採取部の底面溝
70 固定部材
L レーザ光
M 被検体
U 音響波

Claims (14)

  1. 中空管状の外針と、
    前記外針に対して管軸方向に相対移動が可能であり、かつ、該外針の中空部内に配される内針と、
    前記内針の周面に設けられた凹部状の試料採取部と、
    前記内針の少なくとも前記試料採取部よりも前記内針の先端側と後端側のそれぞれに設けられた外溝であって、該内針の周面に開口して前記管軸方向に延びている外溝と、
    前記外溝内に配され、かつ、前記内針の後端側から前記内針の先端近傍まで配される第1の導光部材と、
    前記第1の導光部材の先端から出射した光を吸収し、光音響波を発する第1の光吸収体と、
    前記外溝内に充填され、前記第1の導光部材の少なくとも一部を固定する充填材と、
    を有する生検針。
  2. 前記試料採取部よりも前記内針の先端側に設けられた前記外溝内に配された前記充填材が、前記第1の光吸収体を兼ねている請求項1記載の生検針。
  3. 前記第1の導光部材が、該第1の導光部材の少なくとも一部を覆う固定部材により、前記試料採取部の底面に固定されている請求項1または2記載の生検針。
  4. 前記外溝の底面と前記試料採取部の底面とが、互いに同じ高さ位置にある請求項1から3いずれか1項記載の生検針。
  5. 前記試料採取部の底面が、前記外溝の底面よりも高い位置にある請求項1から3いずれか1項記載の生検針。
  6. 前記試料採取部の底面が、前記外溝の底面よりも低い位置にある請求項1から3いずれか1項記載の生検針。
  7. 前記試料採取部の底面の内針先端側の端部および内針後端側の端部の少なくとも一方が、高さが連続的に変化する傾斜面を有する請求項5または6記載の生検針。
  8. さらに、前記試料採取部の底面に、該試料採取部よりも内針先端側の外溝および該試料採取部よりも内針後端側の外溝に連通する底面溝が設けられ、該底面溝内に前記第1の導光部材が配されている請求項1記載の生検針。
  9. 前記第1の導光部材が、該第1の導光部材の少なくとも一部を覆う固定部材によって前記底面溝内に固定されている請求項8記載の生検針。
  10. 前記試料採取部よりも前記内針の後端側に設けられている前記外溝内に配され、かつ、先端が前記試料採取部内に位置する第2の導光部材と、
    前記第2の導光部材の先端から出射した光を吸収し、光音響波を発する第2の光吸収体と、
    をさらに有する請求項1から9いずれか1項記載の生検針。
  11. 前記第2の導光部材が、該第2の導光部材の少なくとも一部を覆う固定部材により、前記試料採取部の底面に固定されている請求項10記載の生検針。
  12. 前記固定部材が前記第2の光吸収体を兼ねている請求項11記載の生検針。
  13. 前記外溝が、前記試料採取部に開口しない位置に設けられている請求項1記載の生検針。
  14. 請求項1から13いずれか1項記載の生検針を備えた光音響計測装置。
JP2017509374A 2015-03-31 2016-02-19 生検針および光音響計測装置 Active JP6396580B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015072631 2015-03-31
JP2015072631 2015-03-31
PCT/JP2016/054913 WO2016158073A1 (ja) 2015-03-31 2016-02-19 生検針および光音響計測装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2016158073A1 JPWO2016158073A1 (ja) 2017-12-14
JP6396580B2 true JP6396580B2 (ja) 2018-09-26

Family

ID=57007057

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017509374A Active JP6396580B2 (ja) 2015-03-31 2016-02-19 生検針および光音響計測装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US10722263B2 (ja)
JP (1) JP6396580B2 (ja)
WO (1) WO2016158073A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
IL251684B (en) 2017-04-09 2019-01-31 Tel Hashomer Medical Res Infrastructure & Services Ltd Device and method for creating a canal in soft tissue

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0754855Y2 (ja) 1989-06-16 1995-12-18 アロカ株式会社 光音響センサ
JPH0838477A (ja) 1994-07-29 1996-02-13 Hitachi Medical Corp 針状超音波探触子
US6059734A (en) * 1995-01-06 2000-05-09 Yoon; Inbae Methods of collecting tissue at obstructed anatomical sites
JPH1133029A (ja) 1997-07-14 1999-02-09 Olympus Optical Co Ltd 超音波診断装置用穿刺システム
US7068867B2 (en) * 2003-01-02 2006-06-27 Glucon Medical Ltd Ultrasonic position indicator
JP5349839B2 (ja) * 2007-06-22 2013-11-20 キヤノン株式会社 生体情報イメージング装置
US9039728B2 (en) * 2007-08-31 2015-05-26 BiO2 Medical, Inc. IVC filter catheter with imaging modality
US20130096422A1 (en) * 2010-02-15 2013-04-18 The University Of Texas At Austin Interventional photoacoustic imaging system
WO2014017205A1 (ja) * 2012-07-26 2014-01-30 オリンパスメディカルシステムズ株式会社 処置具挿入補助具
JP5819387B2 (ja) * 2013-01-09 2015-11-24 富士フイルム株式会社 光音響画像生成装置及び挿入物
GB201307551D0 (en) * 2013-04-26 2013-06-12 Ucl Business Plc A method and apparatus for determining the location of a medical instrument with respect to ultrasound imaging and a medical instrument
JP6041832B2 (ja) 2013-08-02 2016-12-14 富士フイルム株式会社 光音響画像生成装置及びその作動方法

Also Published As

Publication number Publication date
US10722263B2 (en) 2020-07-28
WO2016158073A1 (ja) 2016-10-06
US20180014850A1 (en) 2018-01-18
JPWO2016158073A1 (ja) 2017-12-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6408136B2 (ja) 生検針および光音響計測装置
JP6482695B2 (ja) 光音響画像生成装置及び挿入物
JP6374099B2 (ja) 穿刺装置および光音響計測装置
CN107252304B (zh) 光声图像生成装置及插入物
JP4619803B2 (ja) 蛍光断層画像取得装置
JP6041832B2 (ja) 光音響画像生成装置及びその作動方法
JP5702313B2 (ja) 光音響分析用プローブユニットおよび光音響分析装置
JP5952327B2 (ja) 光音響計測装置及び穿刺針
JP2006204430A (ja) 断層画像取得装置
JP6396580B2 (ja) 生検針および光音響計測装置
JP2012249739A (ja) 光音響撮像装置およびその作動方法
WO2013080539A1 (ja) 光音響画像生成装置および光音響画像生成方法
JP2016187484A (ja) 注液針および光音響計測装置
JP2014161428A (ja) 光音響計測装置および光音響計測方法
US11766178B2 (en) Insert, photoacoustic measurement device comprising insert, and method for manufacturing insert
JP6129694B2 (ja) 光音響計測用プローブおよびそれを備えた光音響計測装置
WO2019044212A1 (ja) 光音響画像生成装置および画像取得方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170907

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180807

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180829

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6396580

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250