JP6395341B2 - ヒータ一体型フィルタ、及び回転機械システム - Google Patents

ヒータ一体型フィルタ、及び回転機械システム Download PDF

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Description

本発明は、回転機械のガスシール装置に用いるシールガスを生成するヒータ一体型フィルタ、及び、ヒータ一体型フィルタを備える回転機械システムに関する。
流体としてプロセスガスを圧縮する遠心圧縮機等の回転機械には、機内のプロセスガスの外部への漏洩を抑制するため、ガスシール装置が設けられることがある。
このガスシール装置は、例えば特許文献1に開示されている。
具体的には、ガスシール装置は、回転軸の軸端部に設けられ、回転環と静止環とを備えている。回転環は、回転軸の外周部に回転軸と一体に設けられ、静止環は、ケーシングに固定され、回転環に対して回転軸の軸方向において対向するよう設けられている。静止環は、バネによって回転環に押し付けられている。これにより、回転機械が停止している状態では静止環と回転環とが突き当たって隙間が無い状態となっている。また、回転環における静止環に対向する表面には螺旋状の溝が形成されているので、回転機械が作動して回転軸が回転すると、螺旋状の溝にシールガスが導入される。そしてこのガスの圧力により、静止環がコイルバネの付勢力に抗して回転軸の軸方向に沿って押圧され、回転環と静止環との間に微少な隙間が形成される。この隙間によって回転環と静止環との接触による摩耗が抑制されつつ、隙間からのシールガスの漏れ量が最小限に抑制されつつ、回転機械の機内にプロセスガスが封止される。
ところで、このようなガスシール装置に導入されるシールガスは、圧縮機からのプロセスガスの一部を用いて生成される場合がある。この場合、プロセスガスをフィルタを通過させ、プロセスガス中の異物を取り除くことでシールガスとする。さらに、プロセスガスの組成によっては液化し易いことがあるため、フィルタを通過したガスをヒータによって露点温度以上に昇温する場合がある。
特許第3979091号公報
近年、フィルタを通過したガスをヒータによって昇温する必要があるケースが増加している。しかしながら、このようなヒータを含むユニットは、既存のガスシール装置に追設することで設置されるため、設置スペースの制約がある場合、追設は困難である。さらに、ヒータのユニットを追設する方法では、さらなる省スペース化は難しいのが現状である。
本発明は、省スペース化が可能なヒータ一体型フィルタ、及びこれを備える回転機械システムを提供する。
本発明の第一の態様に係るヒータ一体型フィルタは、回転機械の流体の一部又は外部流体を取り込み、前記回転機械内に前記流体の封止を行うためのシールガスを生成するヒータ一体型フィルタであって、前記回転機械から前記流体の一部又は前記外部流体を取り込む吸込口、及び前記流体又は外部流体を吐き出す吐出口が形成されたケーシングと、前記ケーシングの内部に設けられ、前記吸込口からの前記流体又は前記外部流体を通過させるフィルタ本体と、前記ケーシングの内部で前記フィルタ本体と前記吐出口との間に設けられたヒータと、を備えている。
このようなヒータ一体型フィルタによれば、ケーシング内に取り込まれた流体(又は外部流体)を、フィルタ本体を通過させることで流体中の異物を除去した後に、ヒータによって昇温する。このため、流体が露点温度以上の温度に保たれた状態として、吐出口から吐き出すことができる。従って、吐出口から吐出された流体を回転機械内に前記流体の封止を行うためのシールガスとして用いることができる。
ここでシールガスを生成する際には、フィルタ本体、及びヒータをケーシング内に一体として収容するヒータ一体型フィルタを用いる。このため、フィルタ本体とヒータとを設置するスペースをそれぞれ別途で設ける必要がなくなる。
また、本発明の第二の態様に係るヒータ一体型フィルタでは、上記第一の態様における前記フィルタ本体は、軸線を中心とした円筒状をなし、前記吸込口は、前記フィルタ本体における前記軸線の方向の一方側で、前記フィルタ本体の内部に向かって開口し、前記ヒータは前記フィルタ本体を外周側から覆うように設けられていてもよい。
円筒状のフィルタ本体を設け、フィルタ本体をヒータで覆うことで、フィルタ本体の内部に流体(又は外部流体)が供給され、この流体がフィルタ本体の内部からフィルタ本体の径方向の外側に向かって通過する。その後、この流体がフィルタ本体の外周側に配置されたヒータによって昇温される。そして昇温された流体がシールガスとなって吐出口からケーシング外に吐出される。
このようにフィルタ本体をヒータによって覆うことで、フィルタ本体を通過した流体をヒータにしっかりと接触させ、吐出された流体の減温による液化を抑制することができる。よって、ヒータ一体型フィルタから吐出された流体をシールガスとして用いることで、回転機械でのシール効果を十分に発揮させることができる。
また、本発明の第三の態様に係るヒータ一体型フィルタでは、上記第二の態様における前記ヒータは、前記フィルタ本体の周方向の一方に向かって、前記軸線の一方から他方に向かうように捩れる螺旋線状をなして、前記フィルタ本体を外周側から覆うように設けられていてもよい。
このように、線状のヒータをフィルタ本体の外周側に螺旋状に配置することで、容易にヒータを設置することができ、フィルタ本体を通過した流体(又は外部流体)をしっかりと昇温することができる。よって、流体の凝縮を抑制する効果を高めることができ、ヒータ一体型フィルタから吐出された流体をシールガスとして用いることで、回転機械でのシール効果を十分に発揮させることができる。
また、本発明の第四の態様に係るヒータ一体型フィルタでは、上記第二の態様における前記ヒータは、前記軸線を中心とした円筒状をなしていてもよい。
このように円筒状のヒータを用いることで、フィルタ本体の外周面の広い範囲を覆うことができる。従って、フィルタ本体を通過した流体(又は外部流体)とヒータとの接触面積を増大することができ、ヒータによって、流体をしっかりと昇温することが可能となり、流体の凝縮の抑制効果を高めることができる。
また、本発明の第五の態様に係るヒータ一体型フィルタでは、上記第一から第四のいずれかの態様におけるヒータ一体型フィルタが、前記ケーシングの内部で、前記フィルタ本体と前記ヒータとの間で前記フィルタ本体との間に隙間を空けて配置されて、該フィルタ本体から前記ヒータへの前記流体又は前記外部流体の流れを遮る仕切部材をさらに備えていてもよい。
このような仕切部材を設けることで、フィルタ本体を通過した流体(又は外部流体)がヒータ及び吐出口に直接向かうことなく、仕切部材によって流体の流れが一旦遮られる。この際、フィルタ本体を通過した流体が、仕切部材の表面に沿って広がるように流通した後にヒータに向かうことになる。
このため、フィルタ本体を通過した流体をケーシング内でより広い範囲に行き渡らせることができ、フィルタ本体を通過した流体を、ヒータのより広い範囲に接触させることができる。よって、ヒータと流体との接触面積を増大させることができ、流体の昇温効果を高めることが可能となり、流体の凝縮の抑制効果を高めることができる。
また、本発明の第六の態様に係るヒータ一体型フィルタは、上記第五の態様における前記仕切部材の内側となると前記フィルタ本体側に設けられた内側ヒータをさらに備えていてもよい。
このように内側ヒータ、及び、ヒータによって、二段階でフィルタ本体を通過した流体(又は外部流体)を昇温することができる。このため、流体に必要な昇温量が増大する場合にも、ヒータのサイズを大きくする必要がなくなる。また、仕切部材の表面に沿って流体が流通する際の流体の減温の影響を低減でき、流体の昇温効果を向上することができる。
また、本発明の第七の態様に係るヒータ一体型フィルタでは、上記第一から第六のいずれかの態様におけるヒータ一体型フィルタが、前記フィルタ本体に供給される前記流体又は前記外部流体から液分を除去する液分分離部をさらに備えていてもよい。
このような液分分離部によって、流体(又は外部流体)から予め液分を取り除いた状態で、流体がフィルタ本体へ流入する。このため、液分を含んだ流体がヒータに向かって流入することがなくなる。この結果、ヒータにて流体中の液分を昇温する必要が無くなり、ヒータで必要な電力等のエネルギーを抑制することができる。このため、ヒータ一体型フィルタの動力低減につながる。さらに、流体中の液分を取り除くことで、フィルタ本体の孔を塞いでしまうことを抑制でき、フィルタ本体での粒子捕集能力を十分に発揮させることができる。またフィルタ本体を流体が通過する際の圧力損失を低減することが可能となる。
また、本発明の第八の態様に係る回転機械システムは、流体が流通する回転機械と、前記回転機械からの前記流体の一部又は外部流体を取り込んでシールガスを生成する上記第一から第七のいずれの態様におけるヒータ一体型フィルタと、前記回転機械に設けられ、前記シールガスによって前記回転機械での前記流体の封止を行うガスシール装置と、を備えている。
このような回転機械システムによれば、シールガスを生成する際に、フィルタ本体、及び、ヒータをケーシング内に一体として収容するヒータ一体型フィルタを用いる。このため、フィルタ本体とヒータとを設置するスペースをそれぞれ別途で設ける必要がなくなる。
上記のヒータ一体型フィルタ、及び回転機械システムによれば、ケーシング内にフィルタ本体及びヒータを一体に収容することで、省スペース化が可能となる。
本発明の第一実施形態における圧縮機システムを示す概略全体構成図である。 本発明の第一実施形態における圧縮機システムにおけるヒータ一体型フィルタを示す縦断面図である。 本発明の第一実施形態における圧縮機システムにおけるヒータ一体型フィルタを示す横断面図であって、図2のA−A断面を示す。 本発明の第一実施形態における圧縮機システムにおけるヒータ一体型フィルタを分解して示す図である。 本発明の第二実施形態における圧縮機システムにおけるヒータ一体型フィルタを示す縦断面図である。 本発明の第二実施形態における圧縮機システムにおけるヒータ一体型フィルタを示す横断面図であって、図5のB−B断面を示す。 本発明の第三実施形態における圧縮機システムにおけるヒータ一体型フィルタを示す縦断面図である。 本発明の第四実施形態における圧縮機システムにおけるヒータ一体型フィルタを示す縦断面図である。
〔第一実施形態〕
以下、本発明の実施形態に係る圧縮機システム(回転機械システム)1について説明する。
図1に示すように、圧縮機システム1は、プロセスガス(流体)PGを圧縮する圧縮機(回転機械)2と、圧縮機2を駆動する駆動源3と、プロセスガスPGの一部からシールガスSGを生成するヒータ一体型フィルタ10と、圧縮機2に設けられてヒータ一体型フィルタ10からシールガスSGが供給されるガスシール装置4とを備えている。
圧縮機2は、例えば遠心圧縮機であって、圧縮機ケーシング5と、圧縮機ケーシング5によって覆われるとともに圧縮機ケーシング5から突出するように設けられて圧縮機ケーシング5に対して相対回転する回転軸6と、回転軸6と一体に回転して圧縮機ケーシング5内でプロセスガスPGを圧縮するインペラ等の圧縮部7とを備えている。
また、圧縮機ケーシング5には、回転軸6の軸線Oの方向の一端側からプロセスガスPGが吸い込まれ、他端側から圧縮されたプロセスガスPGが吐出される。
駆動源3は、例えば電動モータや蒸気タービン等であって、回転軸6を回転させる回転動力を与える。
ガスシール装置4は、圧縮機ケーシング5における回転軸6の軸線Oの方向の両軸端に備えられており、回転軸6を外周から覆うように圧縮機ケーシング5に取り付けられている。ガスシール装置4は、ヒータ一体型フィルタ10で生成されたシールガスSGによって圧縮機ケーシング5と回転軸6との隙間からのプロセスガスPGの漏洩を抑制するシール機能を有している。
次に、図2及び図3を参照して、ヒータ一体型フィルタ10について説明する。
ヒータ一体型フィルタ10は、筒状をなすケーシング11と、ケーシング11内に収容されたフィルタ本体12(フィルタエレメント)と、ケーシング11内でフィルタ本体12を覆うヒータ13と、ケーシング11内でフィルタ本体12とヒータ13との間に配置されたバッフルプレート(仕切部材)17と、ケーシング11内の下部に配置されたミストセパレータ(液分分離部)18とを備えている。
ケーシング11は、軸線O1を中心とした有底円筒状をなしている。また上部には、ケーシング11の内部を開放可能となるように、軸線O1を中心とした円盤状をなす開閉蓋21が設けられている。
また、ケーシング11には軸線O1の方向の中途位置で、内部の空間を上下二つの空間(上部空間S1、及び下部空間S2)に仕切る円盤状の区画板22が設けられている。
本実施形態では、開閉蓋21は上部にのみ設けられているが、ケーシング11の下部も同様に、開閉蓋によって開放可能となっていてもよい。
具体的にケーシング11を形成する手法としては、本実施形態のように上部のみに開閉蓋21が設けられている場合、及び、上下に開閉蓋が設けられている場合には、円筒状ケーシング11の延在方向の中途位置に、ケーシング11の内面から軸線O1に向かって突出する突起(不図示)を形成する。この突起に区画板22を載置するようにして設ける。また上下に開閉蓋が設けられている場合には、区画板22を残すようにして上下から柱状部材をくり抜くようにして切削することで、区画板22をケーシング11と一体で形成することも可能である。
そして、ケーシング11には吸込口23が設けられている。吸込口23は、ケーシング11における区画板22が設けられた位置よりも下部に設けられた供給口部24と、区画板22から上方に延びる供給ノズル25とを有している。
供給口部24は、ケーシング11における区画板22が設けられた位置よりも下部で、ケーシング11の外周面から径方向外側に突出している。ケーシング11の外周面及び供給口部24には、ケーシング11の径方向に延びてケーシング11の内外を連通し、下部空間S2に向かって開口する第一供給流路28が形成されている。
供給ノズル25は管状をなし、開閉蓋21と接触しない位置まで、軸線O1と同軸上に上方に延びている。供給ノズル25及び区画板22には、上下に貫通して上部空間S1と下部空間S2とを連通する第二供給流路29が形成されている。
そして、図1に示すように、第一供給流路28には、圧縮機2の吐出側からのプロセスガスPGの一部が導入され、このプロセスガスPGが、第二供給流路29から上部空間S1に供給される。即ち、第一供給流路28と第二供給流路29とによってプロセスガスPGの吸込流路27が形成されている。
また、ケーシング11には吐出口31が設けられている。吐出口31は、ケーシング11の上部で外周面から径方向外側に突出するように設けられている。ケーシング11の外周面及び吐出口31には、ケーシング11の径方向に延びてケーシング11の内外を連通し、上部空間S1に向かって開口する吐出流路32が形成されている。本実施形態では、吐出口31及び吐出流路32は、ケーシング11の周方向に供給口部24及び第一供給流路28と略同じ位置に設けられている。
さらにケーシング11には、吐出口31と上下方向(軸線O1の方向)に略同じ位置であって、周方向に離間した位置で外周面から径方向外側に突出するように通気口34が設けられている。ケーシング11の外周面及び通気口34には、ケーシング11の径方向に延びてケーシング11の内外を連通し、上部空間S1に向かって開口する通気流路35が形成されている。
さらにケーシング11には、供給口部24が設けられた位置よりもさらに下部で、外周面から径方向外側に突出するようにドレン排出口38が設けられている。ケーシング11の外周面及びドレン排出口38には、ケーシング11の径方向に延びてケーシング11の内外を連通し、下部空間S2に向かって開口する排出流路39が形成されている。排出流路39からは、ケーシング11の下部に溜まったドレンD(後述するプロセスガスPGから除去された液分)がケーシング11の外部に排出可能になっている。
さらに、ケーシング11には、第一供給流路28の上方でケーシング11の外周面から径方向外側に突出するように上部ドレン排出口36が設けられている。ケーシング11の外周面及び上部ドレン排出口36には、ケーシング11の径方向に延びてケーシング11の内外を連通し、区画板22に隣接する位置で上部空間S1に向かって開口する上部排出流路37が形成されている。ここでプロセスガスPGの液分がドレンDとなってフィルタ本体12及び供給ノズル25の外面を伝って区画板22の上部に溜まることがある。上部排出流路37は、区画板22の上部に溜まったドレンDをケーシング11の外部に排出可能としている。
さらにケーシング11には、ドレン排出口38と上下方向に略同じ位置であって、周方向に離間した位置でケーシング11の外周面から径方向外側に突出するように下部ドレンレベル計測口41が設けられている。ケーシング11の外周面及び下部ドレンレベル計測口41には、ケーシング11の径方向に延びてケーシング11の内外を連通し、下部空間S2に向かって開口する下部計測流路42が形成されている。下部ドレンレベル計測口41によって、下部空間S2溜まったドレンDの量(水位)を計測可能となっている。
同様に、下部ドレン調整口41の上方であって、区画板22の下方には、ケーシング11の外周面から径方向外側に突出するように上部ドレンレベル計測口43が設けられている。ケーシング11の外周面及び上部ドレンレベル計測口43には、ケーシング11の径方向に延びてケーシング11の内外を連通し、下部空間S2に向かって開口する上部計測流路44が形成されている。上部ドレンレベル計測口43によっても、下部空間S2溜まったドレンDの量(水位)を計測可能となっている。
フィルタ本体12は、例えば炭化珪素繊維、アルミナ繊維、セラミック繊維等の耐熱性繊維や、ステンレス鋼によって形成されている。
そしてフィルタ本体12は、上部底部47、下部底部48及び円筒部49を有する有底円筒状をなしている。フィルタ本体12は、ケーシング11の軸線O1と同軸上に上部空間S1内に配置されている。
上部底部47は開閉蓋21の下面に設けられた取付ブラケット51を介して開閉蓋21に固定されている。
さらに、下部底部48には供給ノズル25が貫通しており、円筒部49における上下方向の中途位置まで供給ノズル25が延びていることで、供給ノズル25の第二供給流路29が、フィルタ本体12の内部に向かって開口している。
バッフルプレート17は円筒状をなし、ケーシング11の軸線O1と同軸上に上部空間S1内に配置されている。
また、バッフルプレート17は、ケーシング11の内周面とフィルタ本体12の外周面との間で、これらと接触しないように径方向に隙間をあけて、これらケーシング11とフィルタ本体12とで径方向に挟まれるように配置されている。
バッフルプレート17には、その上端部に一体に、取付ブラケット51を挿通させる挿通孔52aが形成されているとともに軸線O1を中心とした円盤状をなす取付フランジ52が設けられている。この取付フランジ52は、開閉蓋21の下面に対して不図示のボルト等で着脱可能に取り付けられている。
ヒータ13は、ケーシング11の内部でバッフルプレート17の外周面を覆うように、換言すると、フィルタ本体12を外周側から覆うように設けられている。本実施形態では、ヒータ13は、バッフルプレート17の外周面に巻き付けられるように固定されて、その中心軸が軸線O1と同軸上に配置されたコイルヒータである。より具体的には、ヒータ13は、フィルタ本体12における円筒部49の周方向の一方に向かって、フィルタ本体12の軸線O1の一方となる上方から他方となる下方に向かって捩れる螺旋線状をなしている。
ここでヒータ13は、バッフルプレート17の外周面に接触していてもよいし、バッフルプレート17の外周面に接触せずにバッフルプレート17の外周面と隙間を空けた状態で配置され、例えば開閉蓋21に固定されていてもよい。
ヒータ13は、上部空間S1の下部でケーシング11の内外を連通する貫通孔11bを通じてケーシング11の外部に延びる接続線部13aを有している。ヒータ13は接続線部13aによってケーシング11の外周面に取り付けられた電源装置14(接続端子箱、及び、電源)に接続されている。ヒータ13によって、プロセスガスPGは露点温度よりも20℃以上高い温度に昇温可能となっている。ここで、開閉蓋21を貫通するように接続線部13aを設けてもよい。この場合、電源装置14を開閉蓋21と一体に設けてもよい。
このようにしてヒータ13は、ケーシング11の内部でフィルタ本体12と吐出口31との間に設けられ、バッフルプレート17は、ヒータ13とフィルタ本体12との間に設けられている。
ミストセパレータ18は、例えば内部に螺旋状の流路が形成されたサイクロン式のものが採用される。このミストセパレータ18は、区画板22に隣接する位置で、かつ、吸込口23の第一供給流路28と第二供給流路29との間の位置で、下部空間S2内に設けられている。そしてミストセパレータ18は、供給口部24から流入するプロセスガスPGから液分を除去し、ケーシング11の下部のドレン部11aに、除去した液分(ドレンD)を貯留する。ドレン部11aに貯留された液分は、ドレン排出口38を通じて、ケーシング11の外部に排出される。
以上説明した本実施形態の圧縮機システム1によると、供給口部24から取り込まれた圧縮機2からのプロセスガスPGは、ミストセパレータ18を経由して供給ノズル25に流入し、供給ノズル25からフィルタ本体12の内部に流入する。
ミストセパレータ18では、プロセスガスPG内の液分が除去されて、プロセスガスPGがドライガスとなって供給ノズル25に流入する。除去された液分はケーシング11内で下方に落ち、ドレン部11aに貯留される。供給ノズル25から流出したプロセスガスPGは、フィルタ本体12の内部からフィルタ本体12を通過した後にバッフルプレート17に接触する。その後、プロセスガスPGはバッフルプレート17の内面(表面)に沿って広がるように、フィルタ本体12の円筒部49とバッフルプレート17との間の隙間を下方に向かって流通する。
その後、プロセスガスPGは区画板22によって反射され、バッフルプレート17とケーシング11との間の隙間を上方に向かって流通し、この間にヒータ13に接触することで昇温される。その後、吐出流路32(吐出口31)からケーシング11の外部にシールガスSGとなって吐出される。
このような手順を経ることで、プロセスガスPGがフィルタ本体12を通過し、まずプロセスガスPG中の異物が除去されて清浄化された後に、ヒータ13によって昇温される。このため、プロセスガスPGが露点温度以上の温度に保たれた状態で、シールガスSGとなって吐出口31から吐き出される。従って、シールガスSGをドライガスとしてガスシール装置4に供給し、圧縮機2でのプロセスガスPGの封止を行うことができ、圧縮機2の運転効率を向上することができる。
そしてシールガスSGを生成する際には、フィルタ本体12、及び、フィルタ本体12を覆うように設けられたヒータ13をケーシング11内に一体として収容するヒータ一体型フィルタ10を用いている。このため、フィルタ本体12とヒータ13とを設置するスペースをそれぞれ別途に設ける必要がなくなり、省スペース化が可能となる。
さらに、円筒状のフィルタ本体12を設け、フィルタ本体12をヒータ13で覆うことで、フィルタ本体12の内部から径方向の外側に向かって流通するプロセスガスPGをヒータ13にしっかりと接触させ、吐出されたプロセスガスPG(シールガスSG)の減温による液化を抑制することができる。このように、液化が抑制されたシールガスSGを用いることで、圧縮機2でのシール効果を十分に発揮させることができる。
特に本実施形態では、バッフルプレート17が設けられていることで、フィルタ本体12を通過したプロセスガスPGがヒータ13及び吐出口31に直接向かうことなく、バッフルプレート17によってプロセスガスPGの流れが一旦遮られる。従って、バッフルプレート17の内面に沿ってフィルタ本体12を通過したプロセスガスPGが、バッフルプレート17の内面に沿って広がるように流通した後に、ヒータ13に向かうことになる。
このため、ヒータ13の広い範囲にわたって、即ち、上下方向の広い範囲にわたって、プロセスガスPGを行き渡らせることができ、ヒータ13とプロセスガスPGとの接触面積を増大させることで、プロセスガスPGの昇温効果を高めることができる。即ち、プロセスガスPGがヒータ13との間でしっかりと熱交換を行った後に、吐出口31から吐出されるようにできる。
また、ヒータ13はコイルヒータであるため、バッフルプレート17に巻き付けるようにして容易にヒータ13を設置することができる。または、開閉蓋21にヒータ13を固定することで容易にヒータ13を設置することができる。
また、ミストセパレータ18が設けられていることで、フィルタ本体12の内部へプロセスガスPGが流入する前にプロセスガスPGから予め液分を取り除くことができる。このため、液分を含んだプロセスガスPGがヒータ13に向かって流入することがなくなる。この結果、ヒータ13でプロセスガスPG中の液分を昇温する必要が無くなり、ヒータ13に必要な電力等のエネルギーを抑制することができる。このため、ヒータ一体型フィルタ10の動力低減につながる。
さらに、プロセスガスPG中の液分を取り除くことで、液分がフィルタ本体12の孔を塞いでしまうことを抑制でき、フィルタ本体12での粒子捕集能力を十分に発揮させることができる。またフィルタ本体12をプロセスガスPGが通過する際の圧力損失を低減することが可能となる。
さらに、フィルタ本体12は取付ブラケット51によって開閉蓋21に固定されており、バッフルプレート17(及びヒータ13)は、取付フランジ52によって開閉蓋21に着脱可能に取り付けられている。従って、図4に示すように、取付フランジ52を開閉蓋21から取り外すとともに、開閉蓋21をケーシング11から取り外すのみで、開閉蓋21とともにフィルタ本体12のみをケーシング11から抜き出すことができる。よって、容易にフィルタ本体12を交換することができる。
また、図4に示すように、開閉蓋21とともにフィルタ本体12のみをケーシング11から抜き出した後には、取付フランジ52とともにバッフルプレート17及びヒータ13をケーシング11から容易に抜き出すことができる。
また、ヒータ13がフィルタ本体12と同軸上に設けられていることで、ヒータ13とフィルタ本体12との間の隙間を、周方向にわたって均一にすることができる。よって、フィルタ本体12を通過したプロセスガスPGが、ヒータ13との間の隙間を均一に流通することになり、プロセスガスPGとヒータ13との間での熱交換を効率的に行うことができる。
ここで本実施形態では、バッフルプレート17は必ずしも設けられていなくともよい。即ち、ケーシング11の内部に、フィルタ本体12と、フィルタ本体12を覆うように設けられたヒータ13とが収容されていてもよい。
〔第二実施形態〕
次に、図5及び図6を参照して、本発明の第二実施形態について説明する。
第一実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付して詳細説明を省略する。
本実施形態の圧縮機システム61では、ヒータ一体型フィルタ62におけるヒータ63の形状が第一実施形態とは異なっている。
ヒータ63は、円筒状をなしており、その中心軸が軸線O1と同軸上に位置するように、バッフルプレート17の外周面に接触して設けられている。
ヒータ63は、図示は省略するが、バッフルプレート17に取り付けられる前の状態では周方向の一部で隙間が形成されていることで、中心軸に直交する断面がC字状をなしている。
そしてヒータ63には、この隙間を挟んで一方側と他方側とに、中心軸に沿って延びる取付板部63a、63bが形成されている。ヒータ63は、バッフルプレート17の外周側からバッフルプレート17を覆った状態で、この取付板部63a、63b同士の間にわたってヒータ63の接線方向にボルト65が挿通され、締結されることでバッフルプレート17に固定される。
本実施形態では、ヒータ63はバッフルプレート17を上下に若干突出させる程度の寸法に形成されている。
以上説明した本実施形態の圧縮機システム61によれば、円筒状のヒータ63を用いることで、フィルタ本体12の外周面の広い範囲を覆うことができる。従って、フィルタ本体12を通過したプロセスガスPGと、ヒータ63との接触面積を増大することができ、プロセスガスPGをしっかりと昇温することができる。この結果、シールガスSGの凝縮の抑制効果を高めることができる。
さらに、バッフルプレート17とヒータ63とが接触しているため、バッフルプレート17とヒータ63との間で熱伝導が生じる。このため、バッフルプレート17が昇温されてバッフルプレート17の内面に沿って流通するプロセスガスPGと、バッフルプレート17との間でも熱伝達が生じるため、より効率的にプロセスガスPGの昇温が可能となる。
さらに、ヒータ63はボルト65によってバッフルプレート17への取り付けられているため、バッフルプレート17からの取り外しが容易である。
〔第三実施形態〕
次に、図7を参照して、本発明の第三実施形態について説明する。
第一実施形態及び第二実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付して詳細説明を省略する。
本実施形態の圧縮機システム71では、ヒータ一体型フィルタ72のヒータ73の形状が第一実施形態及び第二実施形態とは異なっている。
本実施形態では、第一実施形態及び第二実施形態のバッフルプレート17は設けられていない。
その代わりに、バッフルプレート17と同様に、ヒータ73は円筒状をなしており、その中心軸がフィルタ本体12の軸線O1と同軸上に位置するように、ケーシング11の上部空間S1内に配置されている。ヒータ73には、例えばプレートヒータを円筒状に形成したものが用いられる。
ヒータ73は、ケーシング11とフィルタ本体12との間で、これらと接触しないように径方向に隙間をあけて、これらケーシング11とフィルタ本体12とで径方向に挟まれるように配置されている。
そしてヒータ73は、開閉蓋21の下面に不図示のボルト等で着脱可能に取り付けられた取付フランジ52に固定されている。
以上説明した本実施形態の圧縮機システム71によれば、円筒状のヒータ73を用いることで、プロセスガスPGとの接触面積を大きくすることができるので、プロセスガスPGをしっかりと昇温することができ、シールガスSGの凝縮の抑制効果を高めることができる。
また、第一実施形態及び第二実施形態と比較すると、ヒータ一体型フィルタ72の構成部品を低減することができるので、メンテナンス性向上やコスト削減につながる。
〔第四実施形態〕
次に、図8を参照して、本発明の第四実施形態について説明する。
第一実施形態から第三実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付して詳細説明を省略する。
本実施形態の圧縮機システム81では、第一実施形態のヒータ一体型フィルタ10が、ヒータ13に加えて内側ヒータ83をさらに備えている。
内側ヒータ83は、ケーシング11の上部空間S1内で、バッフルプレート17とフィルタ本体12との間に設けられている。具体的には、内側ヒータ83は、バッフルプレート17の内周面に固定されて設けられている。ここで、内側ヒータ83は、バッフルプレート17の内側でフィルタ本体12の下方に設けられていてもよい。
内側ヒータ83は、ヒータ13と同様のコイルヒータであって、フィルタ本体12における円筒部49の周方向の一方に向かって、フィルタ本体12の軸線O1の一方となる上方から他方となる下方に向かって捩れる螺旋線状をなしている。そして接続線部83aを介して電源装置14に接続されている。
ここで、第一実施形態で説明したように、開閉蓋21を貫通するように接続線部83aを設けてもよい。この場合、電源装置14を開閉蓋21と一体に設けることが可能である。
以上説明した本実施形態の圧縮機システム81によれば、内側ヒータ83とヒータ13とによって、二段階でフィルタ本体12を通過したプロセスガスPGを昇温することができる。即ち、バッフルプレート17とフィルタ本体12との間の隙間をプロセスガスPGが流通する際に、まず内側ヒータ83によってプロセスガスPGが昇温され、その後、バッフルプレート17とケーシング11との間の隙間をプロセスガスPGが流通する際にヒータ13によって昇温される。
このため、プロセスガスPGに必要な昇温量が増大する場合にも、ケーシングのサイズを大きくする必要がなくなる。
また、バッフルプレート17の内面に沿ってプロセスガスPGが流通する際のプロセスガスPGの減温の影響を低減でき、プロセスガスPGの昇温効果を向上することができる。
ここで、本実施形態では、内側ヒータ83はコイルヒータに限定されない。例えば、第二実施形態のヒータ63や第三実施形態のヒータ73のように、円筒状をなすものであってもよい。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、各実施形態における各構成及びそれらの組み合わせ等は一例であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換、およびその他の変更が可能である。また、本発明は実施形態によって限定されることはなく、クレームの範囲によってのみ限定される。
例えばフィルタ本体12の全域をヒータ13(63、73)によって覆わなくともよい。即ち、板状のヒータをフィルタ本体12の周方向に間隔をあけて、フィルタ本体12とケーシング11との間に複数配置してもよい。
また、バッフルプレート17は、フィルタ本体12の全体を覆わず、円筒状をなしていなくともよい。即ち、平板状の部材をフィルタ本体12の周方向に間隔をあけて、フィルタ本体12とヒータ13(63、73)との間に複数配置してもよい。
また、フィルタ本体12は円筒状をなす場合に限定されず、例えば角筒状をなしていてもよい。
また、ミストセパレータ18は必ずしも設けられなくともよい。例えばプロセスガスPGが乾燥したガスであれば、ミストセパレータ18は不要である。
また、ヒータ一体型フィルタ10(62、72、82)を二つ並列して設け、一方をメンテナンス中に、他方を使用するといった運用も可能である。
また、上述の実施形態では、圧縮機2の吐出側からのプロセスガスPGの一部からシールガスSGを生成していたが、外部流体を取り込んでシールガスSGを生成してもよい。外部流体としては、例えば、圧縮機システム1(61、71、81)に取り込まれる前のプロセスガスPG(外部のプロセスガスPG)や、プロセスガスPGとは異なる系外の流体である。
上記の圧縮機システムでは、ケーシング内にフィルタ本体及びヒータを一体に収容することで、省スペース化が可能となる。
1、61、71、81 圧縮機システム(回転機械システム)
2 圧縮機(回転機械)
3 駆動源
4 ガスシール装置
5 圧縮機ケーシング
6 回転軸
7 圧縮部
10、62、72、82 ヒータ一体型フィルタ
11 ケーシング
11a ドレン部
11b 貫通孔
12 フィルタ本体(フィルタエレメント)
13、63、73 ヒータ
13a 接続線部
14 電源装置(接続端子箱 及び 電源)
17 バッフルプレート(仕切部材)
18 ミストセパレータ(液分分離部)
21 開閉蓋
22 区画板
23 吸込口
24 供給口部
25 供給ノズル
27 吸込流路
28 第一供給流路
29 第二供給流路
31 吐出口
32 吐出流路
34 通気口
35 通気流路
36 上部ドレン排出口
37 上部排出流路
38 ドレン排出口
39 排出流路
41 下部ドレンレベル計測口
42 下部計測流路
43 上部ドレンレベル計測口
44 上部計測流路
47 上部底部
48 下部底部
49 円筒部
51 取付ブラケット
52 取付フランジ
52a 挿通孔
63a、63b 取付板部
65 ボルト
83 内側ヒータ
83a 接続線部
PG プロセスガス(流体)
SG シールガス
O 軸線
O1 軸線
S1 上部空間
S2 下部空間
D ドレン

Claims (8)

  1. 回転機械の流体の一部又は外部流体を取り込み、前記回転機械内に前記流体の封止を行うためのシールガスを生成するヒータ一体型フィルタであって、
    前記回転機械から前記流体の一部又は外部流体を取り込む吸込口、及び前記流体又は前記外部流体を吐き出す吐出口が形成されたケーシングと、
    前記ケーシングの内部に設けられ、前記吸込口からの前記流体又は前記外部流体を通過させるフィルタ本体と、
    前記ケーシングの内部で前記フィルタ本体と前記吐出口との間に設けられたヒータと、
    を備えるヒータ一体型フィルタ。
  2. 前記フィルタ本体は軸線を中心とした円筒状をなし、
    前記吸込口は、前記フィルタ本体における前記軸線の方向の一方側で、前記フィルタ本体の内部に向かって開口し、
    前記ヒータは前記フィルタ本体を外周側から覆うように設けられている請求項1に記載のヒータ一体型フィルタ。
  3. 前記ヒータは、前記フィルタ本体の周方向の一方に向かって、前記軸線の一方から他方に向かうように捩れる螺旋線状をなして、前記フィルタ本体を外周側から覆うように設けられている請求項2に記載のヒータ一体型フィルタ。
  4. 前記ヒータは、前記軸線を中心とした円筒状をなしている請求項2に記載のヒータ一体型フィルタ。
  5. 前記ケーシングの内部で、前記フィルタ本体と前記ヒータとの間で前記フィルタ本体との間に隙間を空けて配置されて、該フィルタ本体から前記ヒータへの前記流体又は前記外部流体の流れを遮る仕切部材をさらに備える請求項1から4のいずれか一項に記載のヒータ一体型フィルタ。
  6. 前記仕切部材の内側となる前記フィルタ本体側に設けられた内側ヒータをさらに備える請求項5に記載のヒータ一体型フィルタ。
  7. 前記フィルタ本体に供給される前記流体又は前記外部流体から液分を除去する液分分離部をさらに備える請求項1から6のいずれか一項に記載のヒータ一体型フィルタ。
  8. 流体が流通する回転機械と、
    前記回転機械からの前記流体の一部又は外部流体を取り込んでシールガスを生成する請求項1から7のいずれか一項に記載のヒータ一体型フィルタと、
    前記回転機械に設けられ、前記シールガスによって前記回転機械での前記流体の封止を行うガスシール装置と、
    を備える回転機械システム。
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