JP6392429B1 - 掘削装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】掘削管のロール角について、簡単な構成で誤差補正を必要としない角度検出を行うことが可能な掘削装置を提供する。
【解決手段】掘削装置1は、地盤を掘削するための掘削刃を有する掘削管2と、掘削管2の周面上に回動自由に支持される取付基板24と、掘削管2の回動による取付基板24の供回りを規制する供回り規制機構28と、掘削管2と取付基板24との対向する部位の一方に設けられ、掘削管2の回転角度に応じて他方の部位との間の距離が変化する検出面31aを有する検出板30と、他方の部位に設けられ検出面31aとの距離を計測する距離センサ29と、距離センサ29による距離の測定値を掘削管2の回転角度に変換するデータ変換装置34とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、掘削装置に関し、詳しくは先端に掘削刃を有する掘削管を掘削刃により地盤を掘削しつつ地中に進入させる掘削装置に関するものである。
従来から、地盤を掘削するためのボーリング工法が知られている。ボーリング工法は、例えば地表面から建造物の下方に向かって斜めに曲線掘削を行い、その後、水平方向に向きを変えて直線掘削を行うことで、建造物の下方に、薬液を注入するための孔や、通信線を挿入するための孔を形成するものである。
この種のボーリング工法に用いられる掘削装置は、先端に掘削刃を有する掘削管と、掘削管の後端側に順次接続される中空管と、地上に設置されたボーリングマシンとを備えており、ボーリングマシンで中空管及び掘削管を地中に推進させる。
ボーリング工法においては、計画通りに削孔が行われているか否かを確認するために、掘削管の地中での位置を検出する必要がある。掘削管の地中での位置は、掘削管のロール角、ピッチ角及びヨー角から、例えば特許文献1に示される既知の算出方法を用いて求められる。
特許第5933238号公報
特許文献1においては、掘削管のロール角、ピッチ角及びヨー角を検出する装置として、各種ジャイロが用いられている。
しかし、ジャイロを用いた角度検出は、測定を繰り返すうちに誤差が増大し、補正を行う必要があるという問題があった。
本発明は、上記した課題に着目してなされたものであり、掘削管のロール角について、簡単な構成で誤差補正を必要としない角度検出を行うことが可能な掘削装置を提供することを目的とする。
本発明による掘削装置は、地盤を掘削するための掘削刃を有する掘削管と、前記掘削管の周面上に回動自由に支持される取付基板と、前記掘削管の回動による前記取付基板の供回りを規制する供回り規制機構と、前記掘削管と前記取付基板との対向する部位の一方の部位に設けられ、前記掘削管の回転角度に応じて他方の部位との間の距離が変化する検出面を有する検出板と、前記他方の部位に設けられ前記検出面との距離を計測する距離センサと、前記距離センサによる距離の測定値を前記掘削管の回転角度に変換するデータ変換装置とを備えている。上記の目的はこの掘削装置により達成される。
上記の構成の掘削装置によると、掘削管の地中での回転に対して、供回り規制機構が取付基板の供回りするのを規制するので、取付基板は地中において回転せず、決められた姿勢を保持する。従って、掘削管のロール角は、取付基板との相対角度によって与えられ、その相対角度は取付基板に対して掘削管が回転する角度によって取得できる。
検出板の検出面は、掘削管の回転角度に応じて距離センサとの間の距離が変化するので、距離センサにより検出板と距離センサとの間の距離を測定し、距離の測定値がデータ変換装置によって掘削管の回転角度に変換されることで、その変換結果から掘削管のロール角が取得される。
上記の構成によれば、掘削管のロール角について、距離センサで検出板の検出面との間の距離を測定するだけで誤差補正を必要としない角度検出を行うことができる。
前記取付基板は、両端部が軸受を介して前記掘削管の外周面上に回動自由に支持されていることが好ましい。
上記の構成によれば、軸受により取付基板は掘削管の外周面上をスムーズに回動するので、掘削管の回動に対して、取付基板の供回りを確実に規制することができる。
前記取付基板は、前記掘削管の周面に沿う筒状部と、前記筒状部の一端部に設けられた鍔状部とを備え、前記鍔状部に距離センサが設けられていてもよい。
上記の構成によれば、取付基板は供回りせず鍔状部は決められた姿勢を保持するので、距離センサによる距離の測定を安定して行うことができる。
好ましい実施形態においては、前記取付基板には、前記距離センサの動作を制御する制御基板が固定されている。
この実施形態によれば、制御基板は掘削管が回転しても供回りしないため、距離センサが取付基板に設けられている場合には、距離センサと制御基板との接続が容易であり、また、制御基板は掘削管の回転の影響を受けずに距離センサの動作を制御することができる。
好ましい実施形態によれば、前記供回り規制機構は、前記取付基板の周面の決められた角度範囲に固定される錘を備え、前記錘は、前記錘が固定された角度範囲が最下部に位置するように荷重が設定されている。
上記の構成によれば、掘削管の回転に対して取付基板は供回りせず、錘が固定された角度範囲が最下部に位置する姿勢に保持される。
前記距離センサとして種々の形態のものが考えられるが、一の形態においては、前記検出板は、レーザ光を反射させる反射板であり、前記距離センサは、前記検出板に向けてレーザ光を照射する半導体レーザと、前記検出板で反射したレーザ光を受光する受光素子とを含む。
好ましい実施形態によれば、前記掘削管は、前記取付基板、前記供回り記載機構、前記検出板、及び前記距離センサを覆う筒状カバーをさらに含んでいる。
上記の構成によれば、取付基板、供回り記載機構、検出板、距離センサが地盤から保護される。
本発明によれば、掘削管のロール角について、簡単な構成で誤差補正を必要としない角度検出を行うことができる。
本発明の一実施形態に係る掘削装置の全体構成を示す概略図である。 掘削管のロール角の説明図である。 掘削管の長さ方向に沿う断面図である。 図3の要部拡大図である。 図3のA−A線に沿う断面図である。 検出板の斜視図である。 距離センサのレーザ光が照射される位置と検出板の角度位置との説明図である。 検出板の回転角度、螺旋条の高さ、距離センサと検出面との間の距離、ロール角との関係を示す図である。 演算装置の表示部の画面例である。
本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る掘削装置1の全体構成を示す概略図である。掘削装置1は、例えば、排水管、水道管、ガス管、通信線や電力線などのケーブルを通す地中管、薬液注入管などを地中に設置するために使用される。
掘削装置1は、先端に掘削刃を有する掘削管2により地盤Gを掘削して掘削管2を地中に進入させるものである。掘削装置1は、掘削管2と、掘削管2の後端部に掘削管2の地中への進入深さに応じた本数だけ接続される複数の中空管3と、中空管3及び掘削管2を地中に進入させるボーリングマシン4と、後述する距離センサ29の出力値に基づき、掘削管2の地中での現在位置を求める演算を実行する演算装置5を備えている。
図1に示すように、掘削管2は、テーパービッド21と本体部22とを備え、テーパービッド21には軸方向に対して傾斜した平坦な受圧面21aが設けられている。受圧面21aは、地盤を掘削するための掘削刃を構成している。テーパービッド21は掘削刃の消耗等により必要に応じて交換されるため、本体部22に取り外し可能な構成となっている。掘削管2の掘削方向は、受圧面21aにより制御される。詳細には、掘削管2を直線状に推進させる場合には、ボーリングマシン4により掘削管2を回転させながら地中に推進させることで、受圧面21aが地盤から受ける掘削管2の径方向の圧力が相殺され、軸方向の圧力のみとなり、掘削管2が直線状に推進する。掘削管2を曲線状に推進させる場合は、掘削管2を回転させずに、掘削管2に推進力のみを与える。これにより、受圧面21aが地盤から受ける圧力により、掘削管2の軸心に対して受圧面21aの先端縁21b(図2を参照)が位置する側に掘削管2が曲がりつつ推進する。
掘削管2のロール角βとは、図2の矢印Bに示すように、掘削管2が軸周りに回転するときの回転角度であり、例えば、図1、図2に示すように、受圧面21aの先端縁21bが最上部に位置する場合をロール角βが0度と定める。
図3に示すように、掘削管2の本体部22は、長さ方向の中央に位置する円筒部22aと、円筒部22aの両端側に設けられ円筒部22aよりも厚みの大きい円筒端部22bとを備えている。円筒部22aの両端部は円筒端部22bの内周面に固定されている。円筒部22aの外周を覆うように筒状カバー23が円筒端部22bの外周面にネジ23aにより固定されている。円筒部22aと筒状カバー23との間に空間Sが形成され、空間S内に、取付基板24、供回り規制機構28、検出板30、距離センサ29、データ変換装置34、通信機35が収まっている。
取付基板24は、環状を呈し、円筒部22aと同軸であって掘削管2の外周面に沿う筒状部25と、筒状部25の一端部に設けられた鍔状部26とを備えている。取付基板24の両端部は、ボールベアリング等の軸受27を介して掘削管2の円筒部22aの外周面上に回動自由に支持されている。軸受27は、後述する錘28aとともに、供回り規制機構28を構成する。
供回り規制機構28は、掘削管2の回動による取付基板24の供回りを規制して取付基板24を決められた姿勢に保持するものであり、図3、図5に示すように、取付基板24の周面の決められた角度範囲Rに固定される錘28aを備える。錘28aは、錘28aが固定された角度範囲Rが最下部に位置するように荷重が設定されている。なお、図5においては、本体部22の円筒部22a、取付基板24の筒状部25、筒状カバー23、供回り規制機構28、制御基板32、制御回路33のみを図示し、その他の構成の図示を省略している。
距離センサ29は、取付基板24の掘削管2と対向する部位に設けられ、後述する検出板30の検出面31aとの距離d(図4を参照)を計測する。本実施形態では、錘28aが最下部に位置する状態(図3、図5を参照)において、距離センサ29は、取付基板24の鍔状部26の外面の最上部の角度位置であって、検出板30の検出面31aと対向する位置に取り付けられている。距離センサ29は、検出板30の検出面31aに向けてレーザ光を照射する半導体レーザと、検出板30で反射したレーザ光を受光する受光素子とを含んでいる。
なお、距離センサ29は、検出板30の検出面31aとの距離を計測するものであれば上記の実施形態に限定されず、例えば渦電流式変位センサであってもよい。この場合、検出面31aは金属で構成され、渦電流式変位センサは、高周波信号を発生するセンサコイルを含む。センサコイルから発生する高周波信号により検出面31aに渦電流が発生し、この渦電流によるセンサコイルのインピーダンスの変化を検出することで、渦電流式変位センサと検出面31aとの距離を計測する。
検出板30は、掘削管2の取付基板24と対向する部位に設けられる。本実施形態では、検出板30は、取付基板24の鍔状部26と対向する部位、すなわち、円筒端部22bの内側の端面22cに取り付けられている。
検出板30は、掘削管2の円筒端部22b及び円筒部22aと同軸の環状を呈し、図6に示すように、掘削管2と取付基板24とが対向する部位に向けて突出する螺旋条31を有している。螺旋条31は、検出板30の角度αに応じて高さhが線形に変化する検出面31a、すなわち、掘削管2の回転角度に応じて距離センサ29との間の距離dが線形に変化する検出面31aを有している。検出面31aは距離センサ29からのレーザ光を反射させる反射面を構成する。なお、検出面31aは検出板30の角度αに応じて高さhが必ずしも線形に変化する必要はない。
掘削管2の地中での回転に対して、供回り規制機構28が取付基板24の供回りするのを規制するので、取付基板24は地中において回転せず、決められた姿勢を保持する。従って、掘削管2のロール角βは、取付基板24との相対角度によって与えられ、その相対角度は取付基板24に対する掘削管2の回転角度によって取得できる。
検出板30の検出面31aは、掘削管2の回転角度に応じて距離センサ29との間の距離が変化するので、距離センサ29により検出板30と距離センサ29との間の距離dを測定することで、距離dの測定値が後述するデータ変換装置34によって掘削管2の回転角度に変換され、その変換結果から掘削管2のロール角βが取得される。
本実施形態においては、掘削管2の受圧面21aの先端縁21bの位置が最上部となる場合をロール角βが0度と定め、ロール角βが0度のときに検出板30の螺旋条31の高さhの最も高い位置(この位置の検出板30の角度αを0度とする)付近が最上部となるように検出板30を掘削管2に位置決め固定している。すなわち、図7に示すように、錘28aが最下部に位置する状態において、距離センサ29のレーザ光が照射される位置Aに検出板30の角度αが0度の位置がくる。厳密には、検出板30の螺旋条31の高さhの最も高い位置よりもわずかに低い位置に距離センサ29のレーザ光が照射される。図8に、検出板の回転角度α、螺旋条31の高さh、距離センサ29と検出面31aとの間の距離d、掘削管2のロール角βとの関係を示す。
なお、検出板30は掘削管2の本体部22に取り付けられているため、テーパービッド21を交換した際には、ロール角βが0度の場合における検出板30の角度αが0度の位置が必ずしも最上部とはならず、任意の角度αiの位置が最上部にくる場合がある。このため、掘削開始前に、掘削管2のロール角βを例えば0度とした状態で距離センサ29と検出面31との間の距離dを測定し、図8における距離dと検出板30の角度αとの関係から最上部における検出板30の角度αiの位置を求め、後述するデータ変換装置34において、図8の距離diとロール角βとの対応関係を示すテーブルを書き換える。
また、距離センサ29及び検出板30の取付位置は本実施形態に限定されず、例えば、距離センサ29が掘削管2に設けられ、検出板30が取付基板24の鍔状部26に設けられていてもよい。また、検出板30を筒状カバー23の内周面に設け、距離センサ29を取付基板24の筒状部25の外周面であって検出板30と対向する位置に取り付けてもよい。
図5に示すように、取付基板24の筒状部25の外周面上には、錘28aとの対角位置、すなわち最上部に制御基板32がネジ止め固定されている。制御基板32には、距離センサ29と電気的に接続され距離センサ29の動作を制御する制御回路33が実装されている。
制御基板32には、さらに、データ変換装置34を構成する回路が実装されている。データ変換装置34は、制御回路33と接続されて距離センサ29による距離dの測定値を掘削管2のロール角βに変換するものである。
データ変換装置34は、制御部、記憶部等を含んでいる。制御部は、例えばCPUやワークエリアとなるメモリなどから構成されている。制御部はメモリに記憶されているプログラムを実行することにより、入出力各部を制御するとともに、距離センサ29による距離dの測定値を掘削管2のロール角βに変換する処理を実行する。記憶部は、例えばフラッシュメモリや不揮発性メモリなどの記憶装置から構成され、距離センサ29による距離の測定値を掘削管2のロール角β(回転角度)に変換するテーブルを記憶している。
制御基板32上には、さらに、データ変換装置34と接続されてデータ変換装置34の出力値を地上の演算装置5に向けて有線又は無線送信する通信機35が実装されている。
通信機35は、例えば、無線通信を行うためのアンテナ、図示しない無線通信部、制御部、メモリ等を備えている。無線通信の場合、通信はWi−Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)等に準拠した無線方式で行われる。
なお、データ変換装置34は制御基板32上に設けられず、地上の演算装置5に設けられていてもよい。この場合、距離センサ29を制御する制御回路33に通信機35が接続され、距離センサ29の出力値が演算装置5に向けて送信される。
制御基板32上には、さらに、掘削管2のピッチ角、ヨー角を測定するための角度検出センサ(図示せず)と、角度検出センサを制御する制御回路(図示せず)が設けられており、通信機35により角度検出センサの出力値が地上の演算装置5に向けて送信される。角度検出センサは、例えば加速度センサで誤差補正を必要としない角度検出が可能であるが、これに限定されない。
図1に戻って、中空管3は、円筒状を呈しており、掘削管2の後端部に順次連結されて地中に進入される。本実施形態では中空管3の長さは約300cmであるが、この長さに限定されるものではない。
なお、掘削管2、中空管3を構成する材質は例えば鋼であるが、これに限定されず、塩化ビニール、ナイロン等の合成樹脂製であってもよい。
ボーリングマシン4は、例えば、図1に示すように、回転推進機構4bが設けられたベースマシン4aを有している。回転推進機構4bは、回転駆動モータと、回転駆動モータを昇降させる昇降装置とを備えている。回転駆動モータは、連結管4cを介して中空管3と同軸に連結されており、回転推進機構4bによる回転駆動モータの昇降、回転により、掘削管2及び中空管3を回転させ、地中に進入させる。
演算装置5は、データ変換装置34の出力値や角度検出センサの出力値を受信する通信部と、通信部で受信した出力値から掘削管2の地中での位置を求める演算を実行する演算部と、演算部により実行されるプログラムを記憶する記憶部と、演算結果を表示する表示部とを備えている。演算装置5は、例えば演算部を構成するCPUや記憶部を構成するメモリ、表示部を構成するモニターを備えたパソコン等の計算機である。演算装置5は地上のボーリングマシン4の近傍に配置されるが、ボーリングマシン4と一体に設けられていてもよい。
演算装置5の記憶部は、演算部により、データ変換装置34の出力値や角度検出センサの出力値から得られるロール角β、ピッチ角、ヨー角を測定値として記憶する。また、掘削管2の掘削の計画軌跡を予め記憶している。
演算部は、掘削管2のロール角β、ピッチ角、ヨー角、掘削管2の推進速度等から、掘削管2の地中での位置(X,Y,Z軸の座標位置)を算出して計測値として記憶部に記憶させる。詳しくは、掘削管2が地盤の表面(例えば、X,Y,Z軸からなる三次元直交座標の原点位置P0とする)から所定の距離(例えば1m〜3m)を進むと、掘削を中断してロール角β、ピッチ角、ヨー角が計測される。演算部は得られたロール角β、ピッチ角、ヨー角等から、既知の算出方法により位置P0に対する相対位置を求め、この相対位置に基づいて、掘削管2の地中での現在のX,Y,Z軸の座標の位置P1を算出する。掘削を再開して掘削管2が位置P1から所定の距離を進むと、演算部は、位置P1に対する相対位置を求め、この相対位置から現在のX,Y,Z軸の座標の位置P2を算出する。このように、前回の位置からの相対位置を順次算出し、この相対位置から現在の掘削管2のX,Y,Z軸の座標位置を得ることにより、掘削軌跡を描くことができる。
図9は、演算装置5の演算部が表示部に表示させる画面36の例である。演算部は、上記の演算により求めた掘削管2の掘削軌跡と、予め記憶部に記憶した計画軌跡とを、X−Y座標面の軌跡36c、X−Z座標面の軌跡36dとして表示部に表示させる。また、掘削管2が所定の距離進む毎に、計画軌跡に基づく掘削管2のX,Y,Z軸の座標位置の計画値と、算出されたX,Y,Z軸の座標位置の測定値と、計画値と測定値との差とを表36aとして表示部に表示させる。さらに、掘削管2が所定の距離進む毎に、計画軌跡に基づく掘削管2のロール角β、ピッチ角、ヨー角の計画値と、算出されたロール角β、ピッチ角、ヨー角の測定値と、計画値と測定値との差とを、表36bとして表示部に表示させる。計画値と測定値との差が小さいほど、計画通りに掘削管2による掘削が行われていることを示す。
なお、データ変換装置34が演算装置5に設けられている場合は、演算装置5の演算部、記憶部等はデータ変換装置34の制御部、記憶部等と共用してもよい。
次に、本実施形態の掘削装置1を用いたボーリング工法について説明する。まず、地盤G上の掘削位置の近傍にボーリングマシン4を配置する。そして、ボーリングマシン4に連結管4cを介して掘削管2を接続し、掘削管2を地盤の表面(X,Y,Z軸からなる三次元直交座標の原点位置P0とする)にセットする。このとき、掘削管2は予め設定したロール角β、ピッチ角、ヨー角にセットされる。例えば、ロール角βを0度にセットする。
掘削管2が位置P0にセットされた状態で、演算装置5は角度計測のための初期設定を行う。演算装置5の演算部は、制御回路33及びデータ変換装置34を制御して、距離センサ29により検出板30の検出面31aとの間の距離dを測定し、この距離dをロール角βが0度であるとして、ロール角βと距離dとの対応関係を算出し、テーブルを作成してデータ変換装置34の記憶部に記憶する。また、ピッチ角、ヨー角を検出する角度検出センサについても初期設定が行われる。
次に、掘削管2をボーリングマシン4の回転推進により地盤Gに挿入させる。掘削管2が途中まで地盤Gに挿入されると、中空管3を接続し、掘削管2及び中空管3を地盤Gに挿入する。掘削管2が地中を所定の距離(例えば1m〜3m程度)進むと、ボーリングマシン4の動作を停止させる。掘削装置1は、掘削管2の取付基板24が、錘28aが固定された角度範囲Rが最下部に位置する姿勢に静止するまで例えば10秒程度待機する。取付基板24が静止した状態で、距離センサ29により検出板30の検出面31aとの間の距離dを測定し、データ変換装置34で距離センサ29による距離dの測定値を掘削管2のロール角βに変換する。データ変換装置34の出力値は、通信機35を介して演算装置5に送信される。また、角度検出センサの出力値も通信機35を介して演算装置5に送信される。
なお、角度検出センサは掘削装置1の待機毎に演算装置5に出力値を送信してもよいが、掘削装置1の待機中、動作中によらず常に演算装置5に出力値を送信していてもよい。演算装置5は、受信した角度検出センサの出力値を全て記憶部に記憶してもよく、距離センサ29の出力値を受信して記憶するタイミングで角度検出センサの出力値を記憶してもよい。
演算装置5は、データ変換装置34の出力値及び角度検出センサの出力値であるロール角β、ピッチ角、ヨー角を受信して記憶するとともに、掘削管2のロール角β、ピッチ角、ヨー角から位置P0に対する相対位置を求め、この相対位置に基づいて、掘削管2の地中での現在のX,Y,Z軸の座標の位置P1を所定の算出方法により算出する。得られたX,Y,Z軸の座標の位置P1から掘削管2の掘削軌跡を求める。
演算装置5は、例えば図9の画面36に示すように、演算により求めた掘削管2の掘削軌跡と、予め記憶部に記憶した計画軌跡とを、X−Y座標面の軌跡36c、X−Z座標面の軌跡36dとして表示部に表示させる。また、計画軌跡に基づく掘削管2のX,Y,Z軸の座標位置の計画値と、算出されたX,Y,Z軸の座標位置の測定値と、計画値と測定値との差とを表36aとして表示部に表示させる。さらに、計画軌跡に基づく掘削管2のロール角β、ピッチ角、ヨー角の計画値と、算出されたロール角β、ピッチ角、ヨー角の測定値と、計画値と測定値との差とを、表36bとして表示部に表示させる。
作業者は、表示部に表示された画面36の情報に基づき、掘削管2の掘削軌跡が計画軌跡に近づくように次の掘削時の掘削管2のロール角β、ピッチ角、ヨー角を決定しボーリングマシン4により掘削管2をセットし、掘削を再開する。
上記を繰り返して、作業者は、掘削管2を所定の距離推進させる度に、掘削を中断して掘削管2の掘削軌跡を求め、計画軌跡に近づくように掘削管2のロール角β、ピッチ角、ヨー角を調整して掘削を行う。
上記の構成によれば、掘削管2のロール角βについて、距離センサ29で検出板30の検出面との間の距離dを測定するだけで、差補正を必要としない角度検出を行うことができる。また、ジャイロを用いる場合に比べて構成が簡単であり、省スペースとなる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
1 掘削装置
2 掘削管
23 筒状カバー
24 取付基板
25 筒状部
26 鍔状部
27 軸受
28 供回り規制機構
28a 錘
29 距離センサ
30 検出板
31a 検出面
32 制御基板
34 データ変換装置
d 距離センサと検出面との間の距離
β ロール角(回転角度)

Claims (7)

  1. 地盤を掘削するための掘削刃を有する掘削管と、
    前記掘削管の周面上に回動自由に支持される取付基板と、
    前記掘削管の回動による前記取付基板の供回りを規制する供回り規制機構と、
    前記掘削管と前記取付基板との対向する部位の一方の部位に設けられ、前記掘削管の回転角度に応じて他方の部位との間の距離が変化する検出面を有する検出板と、
    前記他方の部位に設けられ前記検出面との距離を計測する距離センサと、
    前記距離センサによる距離の測定値を前記掘削管の回転角度に変換するデータ変換装置とを備える掘削装置。
  2. 前記取付基板は、両端部が軸受を介して前記掘削管の外周面上に回動自由に支持されている請求項1に記載の掘削装置。
  3. 前記取付基板は、前記掘削管の周面に沿う筒状部と、前記筒状部の一端部に設けられた鍔状部とを備え、前記鍔状部に前記距離センサが設けられている請求項1または2に記載の掘削装置。
  4. 前記取付基板には、前記距離センサの動作を制御する制御基板が固定されている請求項1から3のいずれかに記載の掘削装置。
  5. 前記供回り規制機構は、前記取付基板の周面の決められた角度範囲に固定される錘を備え、
    前記錘は、前記錘が固定された角度範囲が最下部に位置するように荷重が設定されている請求項1に記載の掘削装置。
  6. 前記検出板は、レーザ光を反射させる反射板であり、
    前記距離センサは、前記検出板に向けてレーザ光を照射する半導体レーザと、前記検出板で反射したレーザ光を受光する受光素子とを含む請求項1に記載の掘削装置。
  7. 前記掘削管は、前記取付基板、前記供回り記載機構、前記検出板、及び前記距離センサを覆う筒状カバーをさらに含む請求項1に記載の掘削装置。
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