JP6392180B2 - 時刻同期方法および時刻同期装置 - Google Patents

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本発明は、パケット網を介して接続される装置間の時刻同期を実現する技術に関する。
パケット網を介して接続される装置間で時刻同期パケット(PTP(Precision Time Protocol)パケット)を送受信して時刻同期を行う技術が規格化されている(非特許文献1参照)。ところが、パケット伝送を用いた時刻同期の場合、種々の要因によって時刻変動が生じる。ここで、時刻変動には、時刻がパルス状に変化するレベル変動と、時刻がステップ状に変化するレベルシフトとがある。レベル変動は、伝送路や中継ノードなどで生じるノイズなどが原因で発生すると考えられる一時的な変動であるため、次のタイミングで元のレベルに戻る。このため、安定している状態でレベル変動に対応する補正を行ったとしても、次のタイミングで元のレベルに戻るので、網の安定性を考慮すると、レベル変動に対する補正は不要であると考えられる。これに対して、レベルシフトは、例えばマスタノード(GM(Grand Master))の変更や主局従属からGPS(Global Positioning System)従属への変更等が原因で発生すると考えられ、時刻の変動は元のレベルに戻らずに変化したレベルが継続する。このため、レベルシフトによる時刻変動の場合、時刻同期装置はレベルシフトにより変化したレベルを補正する必要がある。
ここで、時刻同期網から各種アプリケーションへの時刻情報の提供を行う場合、レベル変動のような不要な時刻変動を極力排除することが求められる。そして、不要な時刻変動を排除するためには、時刻変動の検出と時刻変動の種類(レベル変動またはレベルシフト)の判定とが必要となる。
IEEE1588-2008
時刻変動を検出する簡単な方法として、閾値を設けて時刻変動を判定する方法がある。一方、時刻変動の種類(レベル変動またはレベルシフト)を判定する方法として、判定開始から判定結果を出すまでの保護時間を設け、時刻変動の継続時間が保護時間以内である場合はレベル変動、保護時間を超過する場合はレベルシフトと判定する方法が考えられる。ここで、時刻変動は時刻同期装置の接続段数に応じて蓄積されていくため、時刻同期網において閾値による時刻変動の判定方法を適用する場合は、時刻同期装置の接続段数を考慮する必要がある。例えば、初段の時刻同期装置で設定した閾値を後段の時刻同期装置で適用した場合、後段の時刻同期装置において閾値の超過が頻発してしまい、正常な判定ができない場合がある。また、時刻同期網ではジッタ/ワンダが発生するため、時刻同期装置はジッタ/ワンダが発生している条件下で閾値の超過の有無の判定しなければならない。ジッタ/ワンダは時間的に変化する場合が有り、初期設定時に想定していた閾値(固定値)では誤検出する場合が有るため、網の運用に混乱を来たすことが懸念される。
このように、従来技術では、時刻同期装置の多段接続による時刻変動の蓄積に起因する誤判定やジッタ/ワンダに起因する誤判定などが生じるという問題があった。
本発明に係る時刻同期方法および時刻同期装置は、時刻同期装置の多段接続による時刻変動の蓄積に起因する誤判定やジッタ/ワンダなどに起因する誤判定などを低減することを目的とする。
第1の発明は、基準時刻を有するグランドマスター装置から下位側に階層的に接続される時刻同期装置間で時刻同期を図る時刻同期方法であって、上位側の装置との間で送受信される時刻同期パケットに含まれる時刻情報から上位側の装置との間の時刻オフセットを求めて蓄積し、上位側の装置から送信されるグランドマスター装置からの接続段数を示す情報を取得して時刻オフセットから時刻変動を検出するための閾値を設定し、時刻変動が予め設定された回数以上連続して検出されたか否かに応じて時刻変動がステップ状に変化するレベルシフトであるかパルス状に変化するレベル変動であるかを判定し、判定結果がレベル変動である場合は上位側の装置との時刻オフセットの補正を行わず、判定結果がレベルシフトである場合は上位側の装置との時刻オフセットの補正を実行することを特徴とする。
第2の発明は、接続段数の情報は、IEEE1588-2008の規格のAnnounce MessageのstepsRemovedフィールドに格納された情報から取得されることを特徴とする。
第3の発明は、基準時刻を有するグランドマスター装置から下位側に階層的に接続される時刻同期装置間で時刻同期を図る時刻同期方法であって、上位側の装置との間で送受信される時刻同期パケットに含まれる時刻情報から上位側の装置との間の時刻オフセットを求めて蓄積し、蓄積された時系列順の時刻オフセットを統計処理してはずれ値を検出し、はずれ値が予め設定された回数以上検出されたか否かに応じて時刻変動がステップ状に変化するレベルシフトであるかパルス状に変化するレベル変動であるかを判定し、判定結果がレベル変動である場合は上位側の装置との時刻オフセットの補正を行わず、判定結果がレベルシフトである場合は上位側の装置との時刻オフセットの補正を実行する。
そして、統計処理では、処理対象とする時系列順に蓄積されたm個(mは正の整数)の時刻オフセットTi(iは1からmの整数)に対して、m個の時刻オフセットTiと、m個の時刻オフセットTiの平均値<T>との誤差の二乗和Sを
S = Σ(Ti - <T>)2 (i = 1〜m) により求め、
さらに、m個の時刻オフセットのうち直近のk個(kはk<mを満たす正の整数)の時刻オフセットを除いた時刻オフセットTiと、当該時刻オフセットTiの平均値<Tk>との誤差の二乗和Sk
Sk = Σ(Ti - <Tk>)2 (i = k+1〜m) により求め、
Sk/Sの値が予め設定された閾値よりも小さい場合、直近に連続したk個のはずれ値が存在したと判定することを特徴とする。
の発明は、基準時刻を有するグランドマスター装置から下位側に階層的に接続される時刻同期装置において、上位側の装置との間で送受信される時刻同期パケットに含まれる時刻情報から上位側の装置との間の時刻オフセットを求めて蓄積する蓄積部と、上位側の装置から送信されるグランドマスター装置からの接続段数を示す情報を取得する段数取得部と、接続段数に応じて時刻オフセットの時刻変動を検出するための閾値を設定し、時刻変動が予め設定された回数以上連続して検出されたか否かに応じて時刻変動がステップ状に変化するレベルシフトであるかパルス状に変化するレベル変動であるかを判定する判定部と、判定部の判定結果がレベル変動である場合は上位側の装置との時刻オフセットの補正を行わず、判定部の判定結果がレベルシフトである場合は上位側の装置との時刻オフセットの補正を実行する時刻同期部とを有することを特徴とする。
の発明は、接続段数の情報は、IEEE1588-2008の規格のAnnounce MessageのstepsRemovedフィールドに格納された情報から取得されることを特徴とする。
の発明は、基準時刻を有するグランドマスター装置から下位側に階層的に接続される時刻同期装置において、上位側の装置との間で送受信される時刻同期パケットに含まれる時刻情報から上位側の装置との間の時刻オフセットを求めて蓄積する蓄積部と、蓄積部により蓄積された時系列順の時刻オフセットを統計処理してはずれ値を検出し、はずれ値が予め設定された回数以上検出されたか否かに応じて時刻変動がステップ状に変化するレベルシフトであるかパルス状に変化するレベル変動であるかを判定する統計処理判定部と、統計処理判定部の判定結果がレベル変動である場合は上位側の装置との時刻オフセットの補正を行わず、統計処理判定部の判定結果がレベルシフトである場合は上位側の装置との時刻オフセットの補正を実行する時刻同期部とを有する。
そして、統計処理判定部は、処理対象とする時系列順に蓄積されたm個(mは正の整数)の時刻オフセットTi(iは1からmの整数)に対して、m個の時刻オフセットTiと、m個の時刻オフセットTiの平均値<T>との誤差の二乗和Sを
S = Σ(Ti - <T>)2 (i = 1〜m) により求め、
さらに、m個の時刻オフセットのうち直近のk個(kはk<mを満たす正の整数)の時刻オフセットを除いた時刻オフセットTiと、当該時刻オフセットTiの平均値<Tk>との誤差の二乗和Sk
Sk = Σ(Ti - <Tk>)2 (i = k+1〜m) により求め、
Sk/Sの値が予め設定された閾値よりも小さい場合、直近に連続したk個のはずれ値が存在したと判定することを特徴とする。
本発明に係る時刻同期方法および時刻同期装置は、時刻同期装置の多段接続による時刻変動の蓄積に起因する誤判定やジッタ/ワンダなどに起因する誤判定などを低減することができる。
時刻同期ネットワークで生じる時刻変動の一例を示す図である。 実施形態で説明するネットワーク構成の一例を示す図である。 時刻変動と接続段数との関係の一例を示す図である。 Announce Messageの一例を示す図である。 ある段の時刻同期装置における時刻変動を判定するための閾値の一例を示す図である。 第1実施形態における時刻変動の判別処理の一例を示す図である。 第1実施形態に係る時刻同期装置の一例を示す図である。 m個のサンプル単位で処理する一例を示す図である。 比較例としてm個のサンプル値を大小順にソートしてはずれ値を検出する方法を示す図である。 はずれ値の検出方法の一例を示す図である。 第2実施形態における時刻変動の判別処理の一例を示す図である。 第2実施形態に係る時刻同期装置の一例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明に係る時刻同期方法および時刻同期装置の実施形態について説明する。本実施形態に係る時刻同期装置は、時刻変動の原因を判定して時刻変動の種類がレベルシフトの場合は時刻同期処理を実行し、時刻変動の種類がレベル変動の場合は時刻同期処理を行わないように動作する。ここで、本実施形態に係る時刻同期装置を説明する前に、時刻変動について詳しく説明する。
図1は、時刻同期ネットワークで生じる時刻変動の一例を示す。図1に示した時刻同期ネットワークでは、GM(GrandMaster装置)901(1)およびGM901(2)から供給される時刻情報が時刻同期網Aを介して時刻同期網Bに供給される。ここで、GM901(1)はGNSS(Global Navigation Satellite System)900(1)に同期した基準時刻を生成し、GM901(2)はGNSS900(2)に同期した基準時刻を生成する。
図1において、時刻同期網Aは、BC(Boundary Clock装置)902(1)、BC902(2)、BC902(3)およびBC902(4)の4台の時刻同期装置が冗長系を構成し、GM901(1)またはGM901(2)の基準時刻を時刻同期網Bに供給する。
時刻同期網Bは、BC903(1)、BC903(2)およびBC902(n)のn(nは正の整数)台の時刻同期装置を有し、BC903(1)、BC903(2)およびBC902(n)は、階層的に直列に接続されている。ここで、BC903(1)からBC903(n)に共通の説明を行う場合は符号末尾の(番号)を省略してBC903と表記する。
図1において、時刻同期網Aは冗長系を有しているので、系の切り替えが行われる場合がある。例えばBC902(1)がGM901(1)の基準時刻からGM901(2)の基準時刻に切り替えた場合、GM901(1)の基準時刻とGM901(2)の基準時刻との時刻の差に応じてBC902(1)が参照する基準時刻が変化する。例えば図1の吹き出し961に示したように、GM901(1)からGM901(2)への切り替えタイミングTsにおいて、時刻がレベルL1からレベルL2にステップ状に変化する(レベルシフトと称す)。ここで、吹き出し961において、横軸は時間を示し、縦軸は時刻変動を示す。同様のレベルシフトは、冗長系を有しているBC902(2)、BC902(3)、BC902(4)およびBC903(1)においても異なる系の基準時刻に切り替えたときに発生する。
一方、図1の吹き出し962に示したように、伝送路や中継ノードにおけるノイズなどが原因で時刻がタイミングTnにおいてレベルL1からレベルL2にパルス状に変化する(レベル変動と称す)。ここで、吹き出し962において、横軸は時間を示し、縦軸は時刻変動を示す。レベル変動は、一時的な変動であるため、次のタイミングで元のレベルに戻るので、時刻の補正は不要であるが、レベルシフトは、変化した時刻は元のレベルに戻らずに変化したレベルが継続するため、時刻の補正を行う必要がある。例えば図1に示したBC903(n)は、吹き出し963に示したように、時刻変動の種類がレベルシフトによるものかレベル変動によるものかを判別して、レベルシフトによる時刻変動の場合は時刻の補正処理を行う。
(第1実施形態)
本実施形態では、接続段数に応じて閾値を設定して時刻変動を検出する方法について説明する。
従来技術で説明したように、時刻変動の判定方法の一つとして、閾値を用いる方法が考えられる。しかし、時刻変動はBC903の接続段数に応じて蓄積されていくため、例えば初段のBC903(1)で設定した閾値を後段のBC903(n)で適用した場合、BC903(n)において閾値の超過が頻発してしまい、時刻変動を正常に判定できないという問題が生じる。そこで、本実施形態では、接続段数に応じて閾値を設定して時刻変動を検出する。
図2は、本実施形態で説明するネットワーク構成の一例を示す。図2の例では、GM101、BC102(1)およびBC102(n)を有する。なお、図2において、BC102(1)からBC102(n)は、図1で説明したBC903(1)からBC903(n)までの各装置に対応する。また、図2では、説明が分かりやすいように1台のGM101を示しているが、図1で説明したように、BC102(1)は複数のGM101から別の基準時刻を取得して選択することができる。
図2において、BC102(1)からBC102(n)までのn台の装置が直列に接続されている。ここで、BC102(1)からBC102(n)までのn台の装置は同一又は同様の機能を有する。以降の説明において、BC102(1)からBC102(n)までのn台の装置に共通の説明を行う場合は符号末尾の(番号)を省略してBC102と表記し、特定の装置を指す場合は符号末尾に(番号)を付加して例えばBC102(1)のように表記する。ここで、BC102は本発明に係る時刻同期方法を用いる時刻同期装置の一例である。
図2において、GM101は、GNSSなどから取得した時刻に同期した基準時刻を有する。そして、BC102(1)は、伝送路151を介してGM101との間でIEEE1588-2008の規格に基づいたPTPパケットを送受信して、自装置の時刻をGM101の基準時刻に同期させる。さらに、BC102(1)は、マスター装置として下位側に接続される不図示のBC102(2)との間でPTPパケットを送受信して、BC102(2)との間で時刻同期を図る。このようにして、BC102(1)からBC102(n)までの各装置は、GM101の時刻に同期することができる。
ここで、図2に示したBC102(1)からBC102(n)は、n段の時刻同期装置が直列に接続されているので、時刻変動が生じた場合、図1で説明したように、接続段数に応じて時刻変動が蓄積されていく。
図3は、時刻変動と接続段数との関係の一例を示す。なお、図3は、図1で説明した時刻同期網Aと時刻同期網Bとに対応する時刻変動の一例を示している。図3において、横軸は接続段数、縦軸は時刻変動をそれぞれ示す。ここで、時刻同期網AのBC902は、安定度の高い発振器が用いられ、位相同期回路の時定数は時刻同期網BのBC903に比べて大きい。一方、時刻同期網BのBC903は、安定度の低い発振器が用いられ、位相同期回路の時定数は時刻同期網AのBC902に比べて小さい。このため、BC902における時刻変動は、時刻同期網BのBC903よりも小さい。逆に、BC903における時刻変動は、時刻同期網AのBC902よりも大きい。
図3において、図1に示した時刻同期網Aの接続段数は2段であるがBC902(1)からBC902(4)の精度が高いので時刻同期網Aにおける時刻変動の蓄積は時刻同期網BのBC903に比べて小さい。一方、時刻同期網BのBC903(1)からBC903(n)は時刻変動の蓄積が大きいので、段数が増加するにつれて時刻変動が時刻同期網AのBC902に比べて大きく増加する。このため、時刻変動を判定する閾値を固定値とした場合、段数が多くなる下位側のBC903ほど閾値を超える回数が多くなるという問題が生じる。これは、図2に示したBC102(1)からBC102(n)についても同様である。そこで、本実施形態では、接続段数に応じて時刻変動を判定する閾値を図3に示した判定閾値171のように変化させる。図3の例では、判定閾値の時刻変動量は、接続段数ごとの蓄積により、接続段数が多くなるほど大きくなる。また、図3の例では、時刻同期網Bにおける接続段数ごとの判定閾値の変化量は、時刻同期網Bよりも精度の高い時刻同期網Aにおける接続段数ごとの判定閾値の変化量と比べて大きくなる。これにより、本実施形態に係る時刻同期装置は、接続段数に関係なく、精度の高い時刻変動の判定を行うことができる。
[Announce Messageを用いる方法]
本実施形態では、図2に示したBC102(1)からBC102(n)までの各BC102が接続段数の情報を取得するために、IEEE1588-2008の規格で決められたAnnounce Messageを利用する。Announce Messageは、上位側の時刻同期装置から下位側の時刻同期装置に配信する時刻の属性情報を伝えるために用いられるメッセージである。例えば図2において、GM101は、Announce Message161aをBC102(1)に送信する。また、BC102(1)は、次に接続される不図示のBC102(2)にAnnounce Message161bを送信する。同様に、BC102(n)は、上位側の不図示のBC102(n−1)から送信されたAnnounce Message161cを受信する。ここで、以降の説明において、Announce Message161a、Announce Message161bおよびAnnounce Message161cに共通の事項を説明する場合は、符号末尾のアルファベットを省略してAnnounce Message161と表記する。
図4は、Announce Message161の一例を示す。図4において、Announce Message161は、IEEE1588-2008の規格に基づいて、header、originTimestamp、currentUtcOffset、reserved、grandmasterPriority1、grandmasterClockQuality、grandmasterPriority2、grandmasterIdentity、stepsRemovedおよびtimeSourceの各情報を有する。
headerは、Announce Messageであることを示す情報などが格納される。 originTimestampは、Announce Messageの送信時刻などが格納される。以下、currentUtcOffset、grandmasterPriority1、grandmasterClockQuality、grandmasterPriority2、grandmasterIdentityおよびtimeSourceについては、本実施形態に直接関係しない情報であり、IEEE1588-2008の規格に記載されているので、詳しい説明は省略する。
本実施形態に係るBC102は、図4に示したAnnounce Message161のstepsRemoved165の情報を利用して、GM101からの接続段数を取得する。IEEE1588-2008では、Announce Message161のstepsRemoved165のフィールドにGM101から自装置に到達するまでに何台の装置を経由したかを示す情報(hop数に相当)を格納する。hop数は、装置間を1つのセクションとし、GM101からのセクション数を示し、GM101からの接続段数の情報として利用することができる。例えば図2の場合、GM101からBC102(1)に送信されるAnnounce Message161aにより、BC102(1)は、hop数=1(接続段数=1段)の情報を取得できる。同様に、BC102(n)は、上位側のBC102から送信されるAnnounce Message161cにより、hop数=n(接続段数=n段)の情報を取得できる。
このようにして、本実施形態に係るBC102は、Announce Message161のstepsRemoved165の値を用いることで接続段数に応じて時刻変動を検出するための閾値を設定することができる。
図5は、本実施形態における時刻変動を判定するための閾値の一例を示す。図5において、横軸は時間を示し、縦軸は時刻オフセット[ns]を示す。ここで、時刻オフセットは、IEEE1588-2008の規格で決められたPTPパケットを送受信することにより求めることができる。図5において、PTPパケットを送受信する毎に求めた時刻オフセットが黒点で示されている。図5の例では、ある段のBC102における上側閾値TUと下側閾値TLとが設定され、BC102は、タイミングt1において上側閾値TUを超えた時刻オフセット181をはずれ値として検出する。なお、上側閾値TUから下側閾値TLまでの幅は、接続段数が多くなると大きくなり、接続段数が少なくなると小さくなる。
このように、本実施形態に係るBC102は、接続段数に応じて設定された閾値により、はずれ値を検出し、はずれ値が検出された場合に時刻変動が生じたと判断することができる。
[閾値設定方法]
次に、接続段数に応じた閾値の設定方法について説明する。時刻変動の種類がレベルシフトかレベル変動かの判定は、閾値の超過有無を監視し、超過した状態が予め設定した期間だけ継続したか直ぐに回復したかを判定すればよい。なお、閾値の超過有無を判定するときに、時刻同期網の特性を考慮した判定方法を用いる必要がある。例えば図1で説明したように、時刻同期網Bは、時刻同期網Aに比べて大きな時刻変動が発生する可能性が有り、かつ、時刻変動に直ぐに追従するためには接続段数に応じた閾値を用いる必要がある。
図6は、BC102における時刻変動の判別処理の一例を示す。
ステップS101において、BC102は、1hop当りの閾値Lthを設定する。なお、閾値Lthは、例えばタイムスタンプの打刻誤差、波長分散などによる時刻誤差、パケット多重伝送における遅延変動による上り/下りの遅延差に起因する時刻誤差など経路の種類などを考慮して、実測値やネットワーク設計の計算値などに基づいて決められる。ここでは、簡単のために、ネットワークを構成する時刻同期装置および伝送路の特性は同じものとし、1hop当りの閾値Lthを1hop当りの最大時刻誤差Lとする。
ステップS102において、BC102は、Announce Message161のstepsRemoved165の値(hop数=n)を読み取り、式(1)により、hop数=nのBC102におけるはずれ値検出閾値Lth(n)を求める。1hop当りの時刻誤差の発生確率が独立である場合、Lth(n)は以下の通り表される。
Figure 0006392180
ここで、Lは1hop当りの最大時刻誤差、βは伝送路での遅延揺らぎ等による時刻変動をそれぞれ示す。
ステップS103において、BC102は、上位側装置との間の時刻オフセットの演算結果(offset(n))をメモリなどに格納する。ここで、offset(n)は、hop数=nのBC102における時刻オフセットである。
ステップS104において、BC102は、オフセット演算結果Offset(n)とLth(n)を比較する。そして、BC102は、Offset(n)>Lth(n)であれば閾値を超過したと判定してステップS106の処理に進み、Offset(n) ≦Lth(n)であれば閾値超過でないと判定してステップS102の処理に戻り、次のサンプル処理を同様に実行する。
ステップS105において、BC102は、閾値超過が予め設定されたN(Nは正の整数)回継続したか否かを判定する。そして、BC102は、N回継続して閾値を超過した場合はステップS107の処理に進み、N回継続して閾値を超過していない場合はステップS106の処理に進む。
ステップS106において、BC102は、N回継続して閾値を超過していないので、レベル変動であると判定する。そして、BC102は、ステップS102の処理に戻り、次のサンプルの処理を同様に実行する。
ステップS107において、BC102は、N回継続して閾値を超過したので、レベルシフトであると判定する。
ステップS108において、BC102は、時刻同期処理を実行して、自装置の時刻を上位側の装置の時刻に同期させる。そして、BC102は、ステップS102の処理に戻り、次のサンプルの処理を同様に実行する。
このように、本実施形態に係るBC102は、接続段数に応じた時刻変動の判定閾値を設定することにより、従来よりも精度高く時刻変動の発生を検出することができる。また、本実施形態に係るBC102は、N回継続して閾値を超過したか否かを判別することにより、時刻変動の種類がレベル変動であるかレベルシフトであるかを判定することができ、レベルシフトである場合に時刻の補正を行うことができる。
[時刻同期装置の一例]
図7は、本実施形態に係る時刻同期装置(BC102)の一例を示す。図7において、BC102は、PTP処理部301(1)、PTP処理部301(Z)、蓄積監視部302、時刻選択部303、時刻同期部304、PTP処理部305(1)およびPTP処理部305(Z)を有する。ここで、Zは正の整数であり、図7では1からZまでの複数の系の上位側の装置との間でPTPパケットやAnnounce Messageを送受信する。
PTP処理部301(1)は、上位側の装置からAnnounce Messageを受信してhop数を取得する。同様に、PTP処理部301(Z)は、上位側の装置からAnnounce Messageを受信してhop数を取得する。また、PTP処理部301(1)は、上位側の装置との間でPTPパケットを送受信して時刻オフセットを求める。同様に、PTP処理部301(Z)は、上位側の装置との間でPTPパケットを送受信して時刻オフセットを求める。
蓄積監視部302は、PTP処理部301(1)からPTP処理部301(Z)までのZ個のPTP処理部301が求めた時刻オフセットを蓄積する。また、蓄積監視部302は、PTP処理部301(1)からPTP処理部301(Z)までのZ個のPTP処理部301が取得したhop数から求めた閾値に基づいて時刻変動の発生の有無を判定する。さらに、蓄積監視部302は、閾値を超える時刻変動が予め決められた回数だけ連続して検出した場合に、時刻変動の種類がレベルシフトであると認識する。また、蓄積監視部302は、各系が正常に動作しているか否かを監視し、異常が発生した場合に警報を不図示の監視装置に通知する。また、蓄積監視部302は、各系の時刻の精度や品質を比較して、時刻精度や品質の高い系の時刻を選択するように時刻選択部303を制御する。さらに、蓄積監視部302は、時刻変動の種類がレベルシフトである場合に、時刻選択部303が選択した時刻と自装置の時刻との時刻オフセットを補正するように時刻同期部304を制御する。
時刻選択部303は、BMCA(Best Master Clock Algorithm)による基準時刻の切り替え制御や、蓄積監視部302の時刻変動の判定結果に基づいて、精度の高い安定した系(時刻パス)の時刻情報を選択する。ここで、BMCAは、ITU−TのG.8275.1で規定されており、複数個の時刻情報の中から最も適切な時刻情報を選択するアルゴリズムである。
時刻同期部304は、自装置内のマスター時計を有し、下位側に接続されるスレーブ装置が従属すべき時刻情報を保持する。時刻同期部304は、蓄積監視部302からの指示に基づき、PTP処理部301が求めた時刻オフセットに基づいてマスター時計の時刻を補正する。
PTP処理部305(1)およびPTP処理部305(Z)は、下位側に時刻同期装置が接続される場合、下位側に基準時刻を配信するマスター装置として動作する。例えば、PTP処理部305(1)およびPTP処理部305(Z)は、時刻同期部304が出力する時刻情報に基づいて、下位側の装置との間でPTPパケットやAnnounce Messageを送受信する。ここで、PTP処理部305(1)およびPTP処理部305(Z)は、PTP処理部301(1)およびPTP処理部301(Z)が上位側の装置から受信したAnnounce Message161のhop数に1を加算したhop数のAnnounce Message161を下位側の装置に送信する。
次に、図7に示したPTP処理部301の構成について詳しく説明する。PTP処理部301(1)は、パケット送受信処理部351(1)、Announceメッセージ処理部352(1)、タイムスタンプ処理部353(1)およびオフセット演算処理部354(1)を有する。同様に、PTP処理部301(Z)は、パケット送受信処理部351(Z)、Announceメッセージ処理部352(Z)、タイムスタンプ処理部353(Z)およびオフセット演算処理部354(Z)を有する。ここで、PTP処理部301(1)からPTP処理部301(Z)までのZ個の処理部に共通の事項を説明する場合は符号末尾の(番号)を省略してPTP処理部301と表記する。また、PTP処理部301を構成する各ブロックの符号についても同様の規則で表記する。
パケット送受信処理部351は、上位側に接続される装置との間でパケットの送受信処理を行う。例えば図2に示したBC102(1)のパケット送受信処理部351(1)は、伝送路151を介して接続されるGM101との間でPTPパケットの送受信やAnnounce Message161aの受信を行う。
Announceメッセージ処理部352は、パケット送受信処理部351が上位側の装置から受信したAnnounce Message161に格納された情報を処理する。本実施形態では、Announceメッセージ処理部352は、Announce Message161のstepsRemoved165の情報(hop数)を取り出して蓄積監視部302に出力する。
タイムスタンプ処理部353は、パケット送受信処理部351が上位側の装置から受信するPTPパケットに格納された時刻情報を取り出してオフセット演算処理部354に出力する。また、タイムスタンプ処理部353は、PTPパケットに自装置の時刻情報を格納して、パケット送受信処理部351から上位側の装置に送信する。ここで、BC102が上位側の装置との間で送受信するPTPパケットは、IEEE1588-2008の規格で定められている。例えばBC102が上位側の装置から受信するPTPパケットには、Syncパケット、FollowUpパケット、DelayRespパケットなどがある。また、BC102が上位側の装置に送信するPTPパケットには、例えばDelayReqパケットがある。
オフセット演算処理部354は、タイムスタンプ処理部353が処理したPTPパケットの時刻情報に基づいて、上位側の装置の時刻と自装置の時刻とのずれ(時刻オフセット)を求め、時刻オフセットの情報を蓄積監視部302に出力する。
次に、図7に示した蓄積監視部302の構成について詳しく説明する。蓄積監視部302は、オフセット蓄積部361、閾値判定部362および警報処理部363を有する。
オフセット蓄積部361は、各系毎にPTP処理部301が求めた時刻オフセットを蓄積する。例えば、1系のオフセット蓄積部361(1)は、1系のPTP処理部301(1)のオフセット演算処理部354(1)が求めた時刻オフセットを蓄積する。同様に、Z系のオフセット蓄積部361(Z)は、Z系のPTP処理部301(Z)のオフセット演算処理部354(Z)が求めた時刻オフセットを蓄積する。なお、時刻オフセットは、例えばPTPパケットを送受信する毎に時系列順に蓄積される。
閾値判定部362は、PTP処理部301がAnnounce Message161のstepsRemoved165から取得したhop数に基づいて時刻変動の有無を判別する閾値を設定し、時刻変動の発生を検出する。さらに、閾値判定部362は、図7で説明したように、閾値を超える時刻変動が予め決められた回数だけ連続して検出した場合に、時刻変動の種類がレベルシフトであると認識する。そして、閾値判定部362は、時刻同期部304のマスター時計の時刻を時刻オフセットに基づいて補正するように時刻同期部304に指令する。なお、閾値判定部362は、閾値を超える時刻変動が予め決められた回数だけ連続しない場合、時刻変動の種類がレベル変動であると認識し、マスター時計の時刻の補正は行わない。
警報処理部363は、各系が正常に動作しているか否かを監視し、異常が発生した場合に警報を不図示の監視装置に通知する。例えば図7において、警報処理部363(1)は1系に異常が発生した場合に警報処理を行い、警報処理部363(Z)はZ系に異常が発生した場合に警報処理を行う。
このように、本実施形態に係るBC102は、IEEE1588-2008の規格で規定されているAnnounce Message161の情報を利用することで、特別な機能を実装することなく接続段数に応じた閾値の設定を行うことができる。そして、本実施形態に係るBC102は、接続段数に応じた時刻変動の判定閾値を設定することにより、装置の多段接続による時刻変動の蓄積に起因する誤判定を低減することができ、時刻変動の発生を従来よりも精度良く検出することができる。また、本実施形態に係るBC102は、時刻変動の種類がレベル変動であるかレベルシフトであるかを判定することができ、レベルシフトである場合に時刻の補正を行うことができる。
(第2実施形態)
本実施形態では、統計処理によりはずれ値を検出して時刻変動の種類を判定する方法について説明する。
時刻同期網ではジッタ/ワンダが発生している条件下で時刻レベルが閾値を超過しているか否かを判定する必要がある。ところが、ジッタ/ワンダは時間的に変化する場合が有り、初期設定時に想定していた値(固定値)では誤検出する場合が有るため、時刻同期網の運用に混乱が生じることが懸念される。そこで、本実施形態では、統計的手法を用いてはずれ値の有無を検出する。そして、はずれ値が予め設定された回数連続して検出されたか否かにより、時刻変動の種類がレベル変動であるかレベルシフトであるかを判定する。
ここで、統計に基づくはずれ値の検出方法として、Dixon検定、Grubb検定、Tietjen-Moore検定等が知られている。Dixon検定およびGrubb検定は、1個のはずれ値のみ検出可能であり、はずれ値が連続して発生する可能性が有るので、本実施形態の時刻同期装置には適さない。一方、Tietjen-Moore検定は、疑わしいはずれ値の個数を指定することができるので、複数のはずれ値の検出が可能であり、本実施形態の時刻同期装置に適用可能である。以下の実施形態では、Tietjen-Moore検定を用いる場合について説明する。
図8は、m(mは正の整数)個のサンプル単位で処理する一例を示す。図8において、横軸は時間(単位は秒[s])、縦軸は時刻オフセット(単位はナノ秒[ns])である。図8において、黒点は各サンプル時点で求められた時刻オフセットの値を示している。そして、本実施形態に係る時刻同期装置では、新たなサンプルの時刻オフセットが求められる度に、新たなサンプルを含む過去のm個のサンプルの時刻オフセットの値を参照して、m個のサンプル単位ではずれ値の検出処理を行う。
図9は、比較例としてm個のサンプルの値を大小順にソートしてはずれ値を検出する方法を示す。なお、説明を簡単にするために、「はずれ値」はサンプルの値の大きい側に存在すると仮定する。
図9において、m個のサンプルで求められた時刻オフセットの値を大小順にソートして、T1 ≦ T2 ≦ … ≦ Tmとする。ここで、図9に示したm個のサンプルT1からTmは大小順に並べられており、時系列順を示すものではない。つまり、時刻オフセットT1が最大値のサンプルであり、Tmが最小値のサンプルである。
そして、m個の時刻オフセットの平均を<T>として、式(2)により、平均値との誤差の二乗和Sを求める。
S = Σ(Ti - <T>)2 (i = 1〜m) … 式(2)
また、上位k個のデータを除いたサンプルの平均を<Tk>として、式(3)により、平均値との誤差の二乗和Skを求める。
Sk = Σ(Ti - <Tk>)2 (i = k+1〜m) … 式(3)
ここで、SkとSとの比をLkとする(式(4))。
Lk = Sk/S … 式(4)
そして、式(4)において、Lkがはずれ値を検出するための閾値よりも小さい場合、「k個のはずれ値が存在した」と判定する。
このように、サンプル値を大小順にソートしてTietjen-Moore検定を行う場合、「k個のはずれ値」の存在は判るが、「k個のはずれ値」が連続したものか、バラバラに出現しているものかは区別できない。
そこで、本実施形態に係る時刻同期装置では、時系列のサンプルをソートせずに、直近のk個のサンプルを除いた残りのサンプルを用いて、上述のTietjen-Moore検定と同様の計算を実行する。これにより、本実施形態に係る時刻同期装置では、「直近の連続したk個のはずれ値」だけを判定することができる。
図10は、本実施形態におけるはずれ値の検出方法の一例を示す。ここで、図10に示したm個のサンプルT1からTmは時系列順に並べられており、大小順に並べられた図9のm個のサンプルT1からTmとは異なる。つまり、時刻オフセットT1が最新のサンプルであり、Tmが最古のサンプルである。
図10において、m個のサンプルの平均値を<T>として、式(5)により、平均値との誤差の二乗和Sを求める。
S = Σ(Ti - <T>)2 (i = 1〜m) … 式(5)
また、直近の上位k個のデータを除いたサンプルの平均を<Tk>として、式(6)により、平均値との誤差の二乗和Skを求める。
Sk = Σ(Ti - <Tk>)2 (i = k+1〜m) … 式(6)
ここで、SkとSとの比をLkとする(式(7))。
Lk = Sk/S … 式(7)
そして、式(7)において、Lkがはずれ値を検出するための閾値よりも小さい場合、「直近の連続したk個のはずれ値が存在した」と判定する。
このように、本実施形態に係る時刻同期装置では、サンプル値を大小順に並べ替えるソート処理を省略することにより、処理負荷を軽くしつつ、直近の連続したはずれ値の検出が可能になる。
図11は、本実施形態における時刻変動の判別処理の一例を示す。なお、時刻変動の判別処理は、図2に示した各BC102において実行される。
ステップS201において、BC102は、上位側装置との間の時刻オフセットの演算結果(offset(n))をメモリなどに格納する。
ステップS202において、BC102は、時刻オフセットの演算結果がm個蓄積されるまで待機する。なお、処理の開始時はm個蓄積されていないので、最初はmサンプルの処理時間だけ待機することになるが、一旦、m個の時刻オフセットの値が蓄積された後は、新たなサンプル処理で得られた最新の時刻オフセットを追加して最古の時刻オフセットを除外する処理を行う。従って、2回目以降の処理において、本ステップS202では、BC102は、新たな時刻オフセットが蓄積されるまで待機する。
ステップS203において、BC102は、m個の時刻オフセットに対して平均値<T>を求め、さらに式(5)によりSを計算する。
ステップS204において、BC102は、m個の時刻オフセットのうち、直近の予め設定された個数(k個)の時刻オフセットを除いた(m-k)個の時刻オフセットに対して平均値<Tk>を求め、さらに式(6)によりSkを計算する。
ステップS205において、BC102は、ステップS203で求めたSとステップS204で求めたSkとを用いて、式(7)によりLkを計算する。
ステップS206において、BC102は、Lkが予め設定された閾値αより小さいか否かを判定する。ここで、閾値αは、0≦α≦1の値であり、実測値やシミュレーション値に基づいて例えばα=0.5のように予め設定される。そして、BC102は、Lk<αの場合、ステップS208の処理に進み、Lk≧αの場合、ステップS207の処理に進む。
ステップS207において、BC102は、直近のk個のサンプルははずれ値ではないと判定してステップS201の処理に戻り、次のサンプルの処理を同様に実行する。
ステップS208において、BC102は、直近のk個のサンプルははずれ値であると判定する。
ステップS209において、BC102は、ステップS208で直近のk個のサンプルがはずれ値であると判定された回数をカウントし、予め設定された回数(N回)連続して判定された場合はステップS210の処理に進み、N回連続して判定されなかった場合はステップS211の処理に進む。
ステップS210において、BC102は、直近のk個のサンプルがはずれ値であると判定された回数がN回連続したので、時刻変動の種類がレベル変動であると判定してステップS212の処理に進む。
ステップS211において、BC102は、直近のk個のサンプルがはずれ値であると判定された回数がN回未満で途切れたので、時刻変動の種類がレベル変動であると判定してステップS201の処理に戻り、次のサンプルの処理を同様に実行する。
ステップS212において、BC102は、時刻同期処理を実行して、自装置の時刻を上位側の装置の時刻に同期させる。或いは、BC102は、時刻の跳躍が発生したと判定して、当該系の時刻オフセットの演算を停止して、警報通知や他の系への時刻パスの切替を行うようにしてもよい。そして、BC102は、ステップS201の処理に戻って同様の処理を繰り返し実行する。
このように、本実施形態に係るBC102は、図9で説明した既存のはずれ値の検定方法を改良することで連続したはずれ値の検出が可能であり、これにより時刻変動の種類がレベル変動であるかレベルシフトであるかを判定することができ、レベルシフトである場合に時刻の補正を行う。また、本実施形態に係るBC102は、ソート処理が不要になるので、簡易な装置実装と処理負荷の軽減を図ることができる。さらに、本実施形態に係るBC102は、統計情報を基にはずれ値の判定を行うことにより、ジッタ/ワンダに起因する誤判定を低減することができる。
[時刻同期装置の一例]
図12は、本実施形態に係る時刻同期装置(BC102’)の一例を示す。図12において、BC102’は、PTP処理部301’(1)、PTP処理部301’(Z)、蓄積監視部302’、時刻選択部303、時刻同期部304、PTP処理部305(1)およびPTP処理部305(Z)を有する。ここで、BC102’は、基本的な構成は図7に示したBC102と同じである。図12に示したBC102’が図7に示したBC102と異なる部分は、PTP処理部301’(1)、PTP処理部301’(Z)および蓄積監視部302’の構成である。ここで、PTP処理部301’(1)からPTP処理部301’(Z)までのZ個の処理部に共通の事項を説明する場合は符号末尾の(番号)を省略してPTP処理部301’と表記する。また、PTP処理部301’を構成する各ブロックの符号についても同様の規則で表記する。
PTP処理部301’は、上位側の装置との間でPTPパケットを送受信して時刻オフセットを求める。ここで、PTP処理部301’は、図7に示したPTP処理部301とは異なり、Announce Message161のstepsRemoved165からhop数を取得して蓄積監視部302に出力するAnnounceメッセージ処理部352を有していない。なお、PTP処理部301’は、hop数を蓄積監視部302’に引き渡す処理を行わないが、IEEE1588-2008の規格に準拠したAnnounce Message161の処理は実行する。
PTP処理部301’において、パケット送受信処理部351、タイムスタンプ処理部353およびオフセット演算処理部354の各ブロックの処理は、図7で説明したPTP処理部301のパケット送受信処理部351、タイムスタンプ処理部353およびオフセット演算処理部354と同一又は同様の処理を行うので、重複する説明は省略する。
蓄積監視部302’は、PTP処理部301’(1)からPTP処理部301’(Z)までのZ個のPTP処理部301が求めた時刻オフセットを蓄積する。また、蓄積監視部302’は、統計処理により、時系列順の時刻オフセットからはずれ値を検出して時刻変動の有無と時刻変動の種類とを判定する。また、蓄積監視部302’は、図7に示した蓄積監視部302と同様に、各系が正常に動作しているか否かを監視し、異常が発生した場合に警報を不図示の監視装置に通知する。また、蓄積監視部302’は、各系の時刻の精度や品質を比較して、時刻精度や品質の高い系の時刻を選択するように時刻選択部303を制御する。さらに、蓄積監視部302’は、時刻変動の種類がレベルシフトである場合に、時刻選択部303が選択した時刻と自装置の時刻との時刻オフセットを補正するように時刻同期部304を制御する。
図12において、時刻選択部303、時刻同期部304、PTP処理部305(1)およびPTP処理部305(Z)は、図7で説明した同符号のブロックと同様の機能を有するブロックであり、重複する説明は省略する。
次に、図12に示した蓄積監視部302’の構成について詳しく説明する。蓄積監視部302’は、オフセット蓄積部361、警報処理部363および統計処理判定部364を有する。ここで、蓄積監視部302’は、図7に示した蓄積監視部302の閾値判定部362の代わりに、統計処理判定部364を有している。なお、オフセット蓄積部361および警報処理部363は、図7で説明した同符号のブロックと同様の機能を有するブロックであり、重複する説明は省略する。
統計処理判定部364は、図10および図11で説明した統計処理により、時系列順の時刻オフセットからはずれ値を検出する。そして、統計処理判定部364は、はずれ値が検出された場合に時刻変動があったと判断する。さらに、統計処理判定部364は、はずれ値が予め設定された回数連続して検出された場合は時刻変動の種類がレベルシフトであると判定して時刻同期部304に時刻の補正を行うように指令する。なお、統計処理判定部364は、はずれ値が予め設定された回数連続して検出されなかった場合は時刻変動の種類がレベル変動であると判定し、時刻の補正は行わない。
このように、本実施形態に係るBC102’は、連続したはずれ値の検出が可能であり、時刻変動の種類がレベル変動であるかレベルシフトであるかを判定することができ、レベルシフトである場合に時刻の補正を行うことができる。また、本実施形態に係るBC102’は、ソート処理が不要になるので、簡易な装置実装と処理負荷の軽減を図ることができる。さらに、本実施形態に係るBC102’は、統計処理を用いてはずれ値の判定を行うことにより、ジッタ/ワンダなどに起因する一時的なレベル変動による誤判定を低減することができる。そして、BC102’は、時刻変動の種類がレベルシフトである場合に時刻の補正を行い、時刻変動の種類がレベル変動である場合は時刻の補正を行わないので、不要な時刻補正の排除により時刻同期網の安定性を維持することができる。
以上、各実施形態で説明したように、本実施形態に係る時刻同期方法および時刻同期装置は、時刻同期装置の多段接続による時刻変動の蓄積に起因する誤判定を低減することができる。また、本実施形態に係る時刻同期方法および時刻同期装置は、ジッタ/ワンダなどに起因する誤判定を低減することができる。これにより、本実施形態に係る時刻同期方法および時刻同期装置は、時刻同期網の安定性を維持することができる。
101・・・GM;102,102(1),102(n)・・・BC;151・・・伝送路;161,161a,161b,161c・・・Announce Message;165・・・stepsRemoved;301,301(1),301(Z)・・・PTP処理部;302,302’・・・蓄積監視部;303・・・時刻選択部;304・・・時刻同期部;305,305(1),305(Z)・・・PTP処理部;351,351(1),351(Z)・・・パケット送受信処理部;352,352(1),352(Z)・・・Announceメッセージ処理部;353,353(1),353(Z)・・・タイムスタンプ処理部;354,354(1),354(Z)・・・オフセット演算処理部;361,361(1),361(2)・・・オフセット蓄積部;362,362(1),362(2)・・・閾値判定部;363,363(1),363(2)・・・警報処理部;364,364(1),364(Z)・・・統計処理判定部;900・・・GNSS;901,901(1),901(2)・・・GM;902,902(1),902(2),902(3),902(4),902(5),902(6),902(m)・・・BC

Claims (6)

  1. 基準時刻を有するグランドマスター装置から下位側に階層的に接続される時刻同期装置間で時刻同期を図る時刻同期方法であって、
    上位側の装置との間で送受信される時刻同期パケットに含まれる時刻情報から上位側の装置との間の時刻オフセットを求めて蓄積し、
    上位側の装置から送信されるグランドマスター装置からの接続段数を示す情報を取得して前記時刻オフセットから時刻変動を検出するための閾値を設定し、
    前記時刻変動が予め設定された回数以上連続して検出されたか否かに応じて前記時刻変動がステップ状に変化するレベルシフトであるかパルス状に変化するレベル変動であるかを判定し、
    判定結果が前記レベル変動である場合は上位側の装置との時刻オフセットの補正を行わず、判定結果が前記レベルシフトである場合は上位側の装置との時刻オフセットの補正を実行する
    ことを特徴とする時刻同期方法。
  2. 請求項1に記載の時刻同期方法において、
    前記接続段数の情報は、IEEE1588-2008の規格のAnnounce MessageのstepsRemovedフィールドに格納された情報から取得される
    ことを特徴とする時刻同期方法。
  3. 基準時刻を有するグランドマスター装置から下位側に階層的に接続される時刻同期装置間で時刻同期を図る時刻同期方法であって、
    上位側の装置との間で送受信される時刻同期パケットに含まれる時刻情報から上位側の装置との間の時刻オフセットを求めて蓄積し、蓄積された時系列順の時刻オフセットを統計処理してはずれ値を検出し、はずれ値が予め設定された回数以上検出されたか否かに応じて時刻変動がステップ状に変化するレベルシフトであるかパルス状に変化するレベル変動であるかを判定し、
    判定結果が前記レベル変動である場合は上位側の装置との時刻オフセットの補正を行わず、前記判定結果が前記レベルシフトである場合は上位側の装置との時刻オフセットの補正を実行し、
    前記統計処理では、処理対象とする時系列順に蓄積されたm個(mは正の整数)の時刻オフセットT i (iは1からmの整数)に対して、m個の前記時刻オフセットT i と、m個の前記時刻オフセットT i の平均値<T>との誤差の二乗和Sを
    S = Σ(T i - <T>) 2 (i = 1〜m)
    により求め、
    さらに、m個の前記時刻オフセットのうち直近のk個(kはk<mを満たす正の整数)の前記時刻オフセットを除いた前記時刻オフセットT i と、当該時刻オフセットT i の平均値<T k >との誤差の二乗和S k
    S k = Σ(T i - <T k >) 2 (i = k+1〜m)
    により求め、
    S k /Sの値が予め設定された閾値よりも小さい場合、直近に連続したk個のはずれ値が存在したと判定する
    ことを特徴とする時刻同期方法。
  4. 基準時刻を有するグランドマスター装置から下位側に階層的に接続される時刻同期装置において、
    上位側の装置との間で送受信される時刻同期パケットに含まれる時刻情報から上位側の装置との間の時刻オフセットを求めて蓄積する蓄積部と、
    上位側の装置から送信されるグランドマスター装置からの接続段数を示す情報を取得する段数取得部と、
    前記接続段数に応じて時刻オフセットの時刻変動を検出するための閾値を設定し、前記時刻変動が予め設定された回数以上連続して検出されたか否かに応じて前記時刻変動がステップ状に変化するレベルシフトであるかパルス状に変化するレベル変動であるかを判定する判定部と、
    前記判定部の判定結果がレベル変動である場合は上位側の装置との時刻オフセットの補正を行わず、前記判定部の判定結果が前記レベルシフトである場合は上位側の装置との時刻オフセットの補正を実行する時刻同期部と
    を有することを特徴とする時刻同期装置。
  5. 請求項に記載の時刻同期装置において、
    前記接続段数の情報は、IEEE1588-2008の規格のAnnounce MessageのstepsRemovedフィールドに格納された情報から取得される
    ことを特徴とする時刻同期装置。
  6. 基準時刻を有するグランドマスター装置から下位側に階層的に接続される時刻同期装置において、
    上位側の装置との間で送受信される時刻同期パケットに含まれる時刻情報から上位側の装置との間の時刻オフセットを求めて蓄積する蓄積部と、
    前記蓄積部により蓄積された時系列順の時刻オフセットを統計処理してはずれ値を検出し、はずれ値が予め設定された回数以上検出されたか否かに応じて時刻変動がステップ状に変化するレベルシフトであるかパルス状に変化するレベル変動であるかを判定する統計処理判定部と、
    前記統計処理判定部の判定結果が前記レベル変動である場合は上位側の装置との時刻オフセットの補正を行わず、前記統計処理判定部の判定結果が前記レベルシフトである場合は上位側の装置との時刻オフセットの補正を実行する時刻同期部と
    を有し、
    前記統計処理判定部は、
    処理対象とする時系列順に蓄積されたm個(mは正の整数)の時刻オフセットT i (iは1からmの整数)に対して、m個の前記時刻オフセットT i と、m個の前記時刻オフセットT i の平均値<T>との誤差の二乗和Sを
    S = Σ(T i - <T>) 2 (i = 1〜m)
    により求め、
    さらに、m個の前記時刻オフセットのうち直近のk個(kはk<mを満たす正の整数)の前記時刻オフセットを除いた前記時刻オフセットT i と、当該時刻オフセットT i の平均値<T k >との誤差の二乗和S k
    S k = Σ(T i - <T k >) 2 (i = k+1〜m)
    により求め、
    S k /Sの値が予め設定された閾値よりも小さい場合、直近に連続したk個のはずれ値が存在したと判定する
    ことを特徴とする時刻同期装置。
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