JP6391661B2 - 液面表示装置及び液冷式電気機器 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、液面表示装置及び液冷式電気機器に関する。
例えば変圧器やリアクトル等のような液冷式電気機器は、絶縁油や液体シリコーン等の冷却液中に浸漬されることにより冷却されている。このような液冷式電気機器は、保守の際に、冷却液を貯留すると共に電気機器を収容している液槽の外部から、液槽内の冷却液の残存量を確認できることが必要である。そこで、従来、液槽に例えばのぞき窓を設けて、液槽内部の液面を直接視認することにより冷却液の残存量を確認していた。
しかし、液面の変動を視認するためにはのぞき窓を液面付近に設ける必要がある。そのため、のぞき窓の取付位置は、冷却液の液面付近に制限されることになるが、液冷式電気機器が大型の場合には、設置面から高い位置に設けられることとなり、作業者による視認性が低下するという問題がある。
また、例えばコンサベータの冷却液の残存量の確認のため、紐状に構成されたラインゲージの一方の端部を、液槽内の液面の変動に伴って上下動可能となるように、コンサベータの空気袋の内側に設ける構成が考えられている。この場合、ラインゲージの他方の端部は、液槽から外部に引き出されているため、作業者は、紐部材の他方の端部を引き伸ばし、その伸長時の紐部材の長さを見ることで、液面の高さ位置つまり冷却液の残存量を確認するこができる。これによれば、作業者は、液面から離れた位置であっても冷却液の残存量を確認することができる(例えば引用文献1)。
しかしながら、上記構成のものにおいては、作業者が冷却液の残存量を確認しようとする度に、ラインゲージを収納するボックスを外してラインゲージを引き伸ばさなければならないため、その作業が煩雑である。また、上記構成のラインゲージは、剛性を有する金属配管の内部に通されている。この場合、配管の形状や配置によって、ラインゲージの他方の端部の引き出し位置が制限されてしまうため、作業者は、ラインゲージの配管からの引き出し位置つまり確認位置を容易に変更することができないという問題があった。
特開平06−061069号公報
また、液面の変化量を表示する液面表示装置も小さく構成したいという要求が有る。
実施形態は、上記課題に鑑みたものであり、表示器の取り付け位置の自由度を高めるとともに冷却液の残存量の確認を容易にすることができ、さらにサイズの小さな液面表示装置、及びその液面表示装置を備えた液冷式電気機器を提供する。
実施形態に係る液面表示装置は、液体が貯留された液槽内に配置され、前記液体の液面の変動に連動して上下方向へ移動する移動部材と、前記液体の残存量を表示する表示器と、一端が前記移動部材に接続された紐部材と、を備える。前記表示器は、目盛板と、表示針と、前記紐部材がその胴部を周回する円柱形状の回転体と、前記表示針と前記回転体を回転軸において接続する軸部と、これらを収納するケースと、を備え、前記回転体の外周には複数の回転体側ガイドが設けられ、ケースには回転側ガイドに近接して対向するように複数のケース側ガイド及びストッパが設けられる。前記紐部材の他端は前記ストッパに固定されており、前記紐部材は、前記回転体側ガイドと、前記ケース側ガイドに、交互に係り合わせて折り返しながら前記回転体を周回したのち、前記ケース外に引き出され、前記一端に接続された移動部材の移動に連動して動作することで前記移動部材の高さ位置を、回転体の回転を介して表示針に伝達する。
第1実施形態による液冷式電気機器の概略構成を示す図 液冷式電気機器の筐体内に配置される液面表示装置の構成要素を概略的に示す図 液面表示装置の表示器の外観構成を概略的に示す図 液面表示装置の表示器の内部構造を概略的に示す透過斜視図 図4の矢視A方向から表示器を臨んだ図であり、ガイドに係り合わせて折り返しながら回転体を周回する紐部材の状態を示す概略図 液面表示装置の表示器の動作機構を概略的に示す展開図 渦巻ばねによる付勢機構を概略的に示す横断面図 第2実施形態による液冷式電気機器の概略構成を示す図 コンサベータ内に配置される液面表示装置の構成要素を概略的に示す図 第3実施形態において、渦巻ばねによる付勢機構を概略的に示す横断面図
以下、実施形態について図面に基づいて説明する。実施形態の説明において実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
(第1実施形態)
第1実施形態について、図1から図7を参照して説明する。以下の説明においては、液冷式電気機器10の設置面100に対する垂直方向を、液冷式電気機器10の上下方向とする。また、表示器50の回転体55の回転方向である時計回り方向もしくは反時計回り方向は、表示器50を目盛板52方向から見た場合の回転方向を意味するものとする。
図1は第1実施形態による液冷式電気機器の概略構成を示す図である。図1に示す液冷式電気機器10は、電気機器本体20及び液面表示装置30を備えている。電気機器本体20は、外殻としての筐体21を有している。筐体21は、その内部に図示しない変圧器やリアクトル等の電気機器を収容している。
筐体21の内部には、液体として絶縁油や液体シリコーン等の冷却液22が貯留されており、筐体21内に収容された図示しない電気機器は、冷却液22内に浸漬されている。筐体21は、電気機器を収容すると共に冷却液22を貯留する液槽として機能する。これにより、筐体21内に収容された図示しない電気機器は、冷却液22によって冷却される。
冷却液22の上面は液面221である。冷却液22は温度により膨張又は収縮するため、これに対応して液面221の高さが変動する。ここで液面221の変動幅を変動量Dとする。
図2は、液冷式電気機器10の筐体21内に配置される液面表示装置30の構成要素を概略的に示す図である。筐体21は、図2に示すように、連通部211を有している。連通部211は、筐体21の上面を例えば円形に貫いて形成されており、筐体21の内部と外部とを連通している。
液面表示装置30は、図1に示すように、電気機器本体20の筐体21に設けられており、筐体21内の冷却液22の液面の高さ位置つまり残存量を表示する。具体的には、液面表示装置30は、管(管部材)40及び表示器50を有している。表示器50は、筐体21の任意の面であって、作業者から見易い高さ位置に配置されている。
管40は、液槽となる筐体21と、表示器50とを接続している。本実施形態の場合、管40は、例えば金属製や樹脂製の蛇腹部材によって構成された中空の管であって、比較的柔軟に屈曲可能でかつ長手方向に伸縮不可に構成されている。管40は、表示器50の取付位置の変更に伴って柔軟に屈曲することができる。そのため、使用者は、管40の配置にあまり制限されることなく、表示器50の取付位置を任意に変更することができる。
液面表示装置30は、図2にも示すように、浮き子31、伸縮部32、固定部33、移動部材34、及び紐部材35を有している。
浮き子31は、例えば中空状で、冷却液22に浮くように構成されている。浮き子31は、筐体21内において冷却液22の液面221上に浮かせて配置されている。浮き子31は液面221の変動にともなって移動する移動部材でもある。伸縮部32は、例えば蛇腹を有する部材又はゴム部材等によって筒状に構成されており、上下方向へ伸縮可能に構成されている。本実施形態の場合、伸縮部32は円筒状に形成されているが、これに限られない。伸縮部32の下端部は、浮き子31に接続されており、伸縮部32の上端部は、固定部33に接続されている。
固定部33は、例えば円環状に構成されており、連通部211の内側に挿入されている。固定部33の外側部分と連通部211の内側部分とは、気密性及び水密性を有した状態で密着している。移動部材34は、筐体21内でかつ伸縮部32の筒状の内側に設けられており、浮き子31に接続されている。
移動部材34は、浮き子31の上面に固定されている。この場合、移動部材34は、紐部材35の一方の端部を浮き子31に固定するためのものであり、例えば粘着テープや接着剤等であっても良い。また、移動部材34と浮き子31とを一体に形成しても良い。
紐部材35は、例えば金属製のワイヤ等によって、柔軟に屈曲可能でかつ長手方向に伸縮不可に構成されている。紐部材35は、筐体21の外部から連通部211に通されて、筐体21内でかつ伸縮部32の内側に導かれている。紐部材35の一端部は、移動部材34に接続されており、紐部材35の他端部は、管40内に通されて図1に示す表示器50内に引き込まれている。表示器50は、紐部材35を介して移動部材34の移動に連動して動作することで、移動部材34の高さ位置を冷却液22の残存量として表示する。
図3は液面表示装置30の表示器50の外観構成を概略的に示す図であり、図4は液面表示装置30の表示器50の内部構造を概略的に示す透過斜視図である。表示器50は、図3及び図4に示すように、ケース51と、目盛板52と、表示針53と、を有している。ケース51は、全体として気密性及び水密性を有した箱状に形成されており、表示器50の外郭を構成している。管40の他端部は、ケース51に接続されている。
この場合、ケース51の内部と、管40の内部と、伸縮部32の内部とは、相互に連通しかつ密閉された空間すなわち気密性及び水密性を有する空間に構成されている。伸縮部32は、ケース51内部と管40の内部と伸縮部32の内部とが相互に連通されて密閉された空間内に、冷却液22例えば冷却油の蒸気の侵入を抑制する効果を備えている。これにより、ケース51内部と管40の内部と伸縮部32の内部とが相互に連通されて密閉された空間内を清浄に保持することができるため、液冷式電気機器10の信頼性を向上させることができる。
目盛板52及び表示針53は、ケース51の内部に収容されている。この場合、ケース51の作業者側の面が、例えば透明の部材によって構成されており、これにより少なくとも目盛板52及び表示針53がケース51の外部から視認可能となっている。
目盛板52は、筐体21内の冷却液22の液面221の位置つまり残存量を表示するものである。本実施形態の場合、目盛板52は、筐体21内に存在する現在の冷却液22の液面221を、筐体21内に貯留可能な最大液面に対する割合で示すものである。この場合、目盛板52に記載された「LOW」は冷却液22の残存量が少ないことつまり液面位置が低いことを意味し、「HIGH」は冷却液22の残存量が多いことつまり液面位置が高いことを意味する。また、目盛板52中の数字は、最大液面を100%とした場合の割合を示す。
図4に示すように、表示針53は、先端部が目盛板52の表示に沿うように回転可能に設けられており、現在の冷却液22の液面位置つまり残存量を指し示す。第1実施形態では、表示針53が時計周り方向へ回転することは、冷却液22の液面221が上昇したことを意味し、表示針53が反時計周り方向へ回転することは、冷却液22の液面221が下降したことを意味する。
表示器50は、軸部54、回転体55、目盛板52、表示針53、渦巻ばね56を有しており、これらはケース51に収容されている。軸部54は、円柱形上の回転体55、及び針状の表示針53の回転軸である。軸部54は回転体55の中心部の回転軸において貫通するように設けられており、回転体55及び表示針53は軸部54によって固定されている。目盛板52はケース51に固定されている。軸部54はケース51に対して回転自在に設けられている。
目盛板52の円周方向の端部には固定接触子521が位置変更可能に備えられている。また、表示針53には可動接触子531が一体的に設けられている。固定接触子521と可動接触子531は表示針53の回動によって接触可能に構成されている。固定接触子521と可動接触子531は接触することにより導通可能に構成されている。固定接触子521と可動接触子531は接触することにより導通状態となり、これによりスイッチとして機能する。固定接触子521、可動接触子531及び表示針53は導電性の材料で構成されており、例えば金属製である。固定接触子521と表示針53には図示しない電線が接続され、例えば図示しない冷却液22の冷却装置に接続されている。
可動接触子531と固定接触子521とは、接触/離間によりオン・オフするスイッチとして機能する。固定接触子521は目盛板52端部の任意の場所に設置可能である。従って、可動接触子531と固定接触子521とは、冷却液22の任意の液面221の位置にてスイッチング動作が可能なスイッチとして機能させることができる。
例えば固定接触子521を「LOW」側の液面221の最低位置に対応する任意の位置に配置させた場合、可動接触子531と固定接触子521とにより構成されたスイッチのオンにより、液面表示装置30は、冷却液22の液面221が最低位置付近まで低下したことを示す信号を出力することができる。このスイッチを例えば液冷式電気機器10に備え付けられた図示しない冷却器のスイッチ制御に用いれば、冷却液22の温度調整に利用することができる。
回転体55は、略円筒形状すなわちドラム形状を呈している。回転体55の外周面には複数の回転体側ガイドQ(以下ガイドQと記述する)が回転体55の外周面に固定配置されている。第1実施形態では4つのガイドQ1、Q2、Q3、Q4がこの順番で回転体55の外周面に固定されている。
また、複数のケース側ガイドP(以下ガイドPと記述する)が、回転体側ガイドQ(以下ガイドQと記述する)に近接して対向する位置となるようにして、固定部材511によってケース51の内壁に固定されている。第1実施形態では4つのガイドP1、P2、P3、P4が設けられており、ガイドP1とQ1、ガイドP2とQ2、ガイドP3とQ3、ガイドP4とQ4が対応する位置関係となっている。
ガイドP及びQは紐部材35を導くために用いられる。また、回転体55の外周部であって、ガイドQ1に対向する位置にストッパSが設けられている。ストッパSは紐部材35の一方の端を固定するために用いられる。
紐部材35が回転体55の外周を周回する構成を、図4から図6を参照して説明する。図5は、図4の矢視A方向から表示器50を臨んだ図であり、ガイドP、Qに係り合わせて折り返しながら回転体55を周回する紐部材35の状態を示す概略図である。図6は、液面表示装置30の表示器50の動作機構を概略的に示す展開図である。
紐部材35は、ストッパSから出発して、ガイドP1〜P4、及びガイドQ1〜Q4にガイドされて交互に折り返しつつ回転体55の胴部を周回し、ケース51外に引き出されるが、より詳細には以下のように周回している。図5において、周回状態の対応関係の理解のため、紐部材35に1A〜7A、1B〜8Bの印を付与している。
紐部材35は、ストッパSから出発し、図4及び図5において左方向すなわち時計回り方向(第1方向)に指向し(1A)、回転体55の胴部を時計回り方向に周回した後、図の右側(1B)からガイドQ1方向に導かれてガイドQ1で反対方向に折り返し、図において右方向すなわち反時計回り方向(第2方向)を指向する(2B)。次に、反時計回り方向に回転体55の胴部を周回した後、図の左側(2A)からガイドP1方向に導かれてガイドP1で反対方向に折り返し、図の左方向すなわち時計回り方向に指向する(3A)。以下これを繰り返す。
このように、紐部材35は、ストッパS、ガイドP1〜P4、ガイドQ1〜Q4を、1A→1B→2B→2A→3A→3B→4B→4A→5A→5B→6B→6A→7A→7B→8B→8Aのように、回転体55の胴部をガイドP及びガイドQによって交互に係り合わせて折り返しながら周回し、ガイドP4からケース51外部に導かれる。ケース51外に導かれた紐部材35は、管40を介して浮き子31に接続される。紐部材35はガイドP及びガイドQに摺動しつつ移動可能であり、変動量Dを表示器50の回転体55の回転運動に変換する。
図6に、紐部材35と、ストッパS、ガイドP1〜P4、ガイドQ1〜A4を模式的に平面に展開した状態を示す。ガイドPはケース51に固定されており、ストッパS及びガイドQは回転体55に固定されている。紐部材35を図4において手前方向、図5において上方向に引き出していくと、紐部材35はガイドQ1〜Q4を図6において右方向に引っ張る。紐部材35の引き出し量に対応して、ガイドQ4→Q3→Q2→Q1の順に図6において右側方向(図中の矢印にて示す)に移動する。すなわち、図4において、回転体55は反時計回り方向に回転していく。表示器50は、紐部材35が移動部材34の移動に連動して移動することで移動部材34の高さ位置を回転体55の回転を介して表示針53に伝達し、冷却液22の残存量として表示する。
この、紐部材35、ストッパS、ガイドP1〜P4、及びガイドQ1〜A4によって構成される機構は、複滑車の動作原理を回転体55の胴回りに配置した構成である。すなわち、ガイドP1〜P4、ガイドQ1〜Q4と、ストッパSに一端が固定され、ガイドP及びガイドQに交互に係り合わせて折り返しながら回転体55を周回する紐部材35の状態を展開すると、図6に示すように複滑車機構となっている。従って、紐部材35の引き出し長さに対して、これに連動して回転する回転角分の回転体55の円周の長さは、かかる機構を使用しない場合に比較して半分の長さとなる。紐部材35の引き出し長さとは、この場合、液面221の変動量Dの長さである。
ここで、例えば、液面221の想定する最上面から最下面までの変動量Dが500mmである場合で、表示針53の振れ角が270度である場合を想定すると、液面221が変動量Dだけ低下した際に、紐部材35は500mm引き出されることになる。この場合に、表示針53は振れ角である270度を回転するように、回転体55の大きさが設定される。
ここで、仮に上記機構を使用せず、紐部材35を単純に回転体55に周回した場合は、回転体55の直径は、500mm×(4/3)/π≒212となり、約200mm程度の直径が必要である。これに対し、上記のように紐部材35をガイドP、Qで折り返して周回した機構を使用した場合は、回転体55の直径は212mm÷2=106となり、約100mm程度の直径が必要となる。従って、回転体55のサイズを小さく、約半分の直径とすることができる。これにより、表示器50のサイズを小さく構成することができる。
また、図4及び図7に示すように、表示器50は、一端がケース51の内壁に固定され、他端が回転体55の胴部に固定された渦巻ばね(ゼンマイばね)56を備えている。回転体55は渦巻ばね56の中心部に配置され、渦巻ばね56の外周部はケース51に対向するように配置されている。
渦巻ばね56は紐部材35を回転体55に巻き取る方向、本実施形態では回転体55の回転を時計回り方向に付勢するように構成されている。渦巻ばね56の付勢力つまり弾性力は、浮き子31及び移動部材34の上下移動に伴って、紐部材35の巻き取り及び引き出しが行えるような強さに設定されている。すなわち、渦巻ばね56の付勢力は、移動部材34の上昇によって紐部材35が弛んだ場合に、回転体55が紐部材35を巻き取る方向この場合時計回り側へ回転することができ、かつ、移動部材34の下降によって紐部材35が引っ張られた場合に、紐部材35が引き出される方向この場合反時計回り側へ回転体55が回転することができる程度の強さに設定されている。つまり、渦巻ばね56が回転体55に作用させる付勢力は、浮き子31及び移動部材34に作用する重力よりも小さくなるように設定されている。
この構成によれば、筐体21内の冷却液22が増加つまり液面221位置が上昇して、浮き子31及び移動部材34が上昇すると、紐部材35が弛むのと略同時に、回転体55が時計回り方向に回転して紐部材35を巻き取る。一方、筐体21内の冷却液22が減少つまり液面221位置が低下して、浮き子31及び移動部材34が下降すると、渦巻ばね56の付勢力に対抗して紐部材35が引っ張られる。すると、紐部材35の引っ張り方向すなわち反時計回り方向へ回転体55が回転し、これにより、ケース51から紐部材35が引き出される。
そして、上記のように回転体55が回転すると、回転体55の回転は軸部54を介して表示針53に伝達される。そして、渦巻ばね56の付勢力と紐部材35の張力とが均衡する位置で回転体55の回転が停止し、これにより軸部54及び表示針53の回転も停止する。その時の表示針53が指し示す位置が、筐体21内の冷却液22の液面221位置つまり冷却液22の残存量となる。したがって、使用者は、液面221の高さまで視野を移動させることなく、見やすい位置に設けられた表示器50を視認し、表示針53が指し示す位置を確認することで、液面221の位置すなわち冷却液22の残存量を確認することができる。
なお、この場合、使用者は、回転体55の直径を変更することで、表示針53の振れ角を調整することができる。例えば、変動量Dが少ない場合に、表示針53の振れ角を大きくして変動量Dに対する視認性を向上させたい場合には、回転体55の直径をより小さくすればよいし、変動量Dが大きすぎる場合には、回転体55の直径を大きくすることにより、表示針53の振れ角を小さく調整することができる。
第1実施形態に係る液面表示装置30によれば、以下の効果を奏する。
液面表示装置30は表示器50と、管40と、浮き子31及び移動部材34と、管40内を通されて移動部材34と表示器50を接続する紐部材35を備える。表示器50は、ケース51と、回転体55と、回転体55に固定された表示針53と、ケース51側に固定された複数のガイドPと、回転体55側に固定された複数のガイドQと紐部材35を回転体55に固定するストッパSと、回転体55の外周を周回する紐部材35を備える。複数のガイドPとガイドQは相互に対応する位置に配置されている。紐部材35は、複数のガイドPとガイドQに、交互に係り合わせて折り返しながら回転体55を周回している。紐部材35とストッパS、ガイドP、ガイドQの位置関係は、複滑車を構成するように配置されている。
これにより、表示器50は冷却液22の液面221位置に制限されることなく作業者が視認しやすい位置に設置することが可能となるため、液面221の位置を表示する表示器50の視認性が向上する。
また、紐部材35の引き出し長さすなわち冷却液22の液面221の変動量Dに対して、これに連動して回転する回転体55の円周の長さは半分と短くなるため、回転体55の大きさ、すなわち円筒形の回転体55の直径を約半分に小さくすることができる。従って、表示器50を小さく構成することができるため、例えば種々の計器類を端子箱に集約してコンパクトにまとめたいとの要求を満足させることができる。
また、表示針53に設けられた可動接触子531と、目盛板52に設けられた固定接触子521との接触/離間によりスイッチを構成することができる。これにより、液面221の位置に対応させてスイッチのオン・オフの制御が可能となる。例えば、液面221の位置に応じて図示しない冷却器の制御を行い、冷却液22の温度管理を実施することができる。
また、表示器50は、一端がケース51に他端が回転体55の胴部に固定された渦巻ばね(ゼンマイばね)56を備えており、紐部材35を回転体55に巻き付ける方向に付勢するように構成されている。これにより、紐部材35は常に回転体55に巻き取られる方向、すなわち浮き子31の上昇方向に付勢されているため、紐部材35に弛みがなくなり、液面221の位置を正確に表示することができるようになる。また、液面221が上昇した場合に、紐部材35を自動的に回転体55に巻き取ることが可能となる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について図8及び図9を参照して説明する。図8は、第2実施形態による液冷式電気機器10の概略構成を示す図であり、図9はコンサベータ23内に配置される液面表示装置30の構成要素を概略的に示す図である。
第2実施形態は、第1実施形態における表示器50をコンサベータに適用した例である。第2実施形態において、液冷式電気機器10は、コンサベータ23を更に備えている。この場合、表示器50は、コンサベータ23内の冷却液22の残存量を表示する。コンサベータ23は、周知の構成であり、図9に示すように、内部に冷却液22の変動を吸収する空気袋231を有している。また、コンサベータ23は、内部と外部とを連通する連通部232を有している。コンサベータ23の連通部232は、上記実施形態における筐体21の連通部211と同様の機能を有する。すなわち、固定部33は、連通部232に通されて固定されている。
表示器50の移動部材34は、空気袋231内において下側の内面に設けられている。移動部材34は、紐部材35の一方の端部を空気袋231の下側内面に固定している。移動部材34は、例えば粘着テープや接着剤等であっても良い。また、移動部材34と空気袋231とを一体に形成しても良い。ケース51の内部と管40の内部と空気袋231の内部とは、連通しかつ密閉された気密性及び水密性を有する空間に構成されている。
この構成によっても、第1実施形態と同様の効果が得られる。すなわち、コンサベータ23内の冷却液22の残存量が変化して空気袋231が膨縮すると、その空気袋231の膨縮によって移動部材34が上下方向に移動する。そして、その移動部材34の上下方向への移動が、紐部材35を介して表示器50に伝達され、表示針53が回転する。これにより、使用者は、表示器50の表示針53が指し示す内容を読み取ることで、第1実施形態と同様に、コンサベータ23内の冷却液22の残存量を容易に確認することができる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について図10を参照して説明する。図10は、第3実施形態に係る液冷式電気機器10の表示器50の渦巻ばね561による付勢機構を概略的に示す横断面図である。図10に示すように、第3実施形態では、渦巻ばね561は回転体55内に配置されている。渦巻ばね561の一端は軸部54の外周部に固定され、渦巻ばね561の他端は回転体55の内壁に固定されている。軸部54はケース51に固定されている。表示針53と回転体55は相互に固定された状態で、渦巻ばね561を介して軸部54に対して回転自在に構成されている。渦巻ばね561は回転体55を、回転体55が紐部材35を巻き付ける方向に付勢するように構成されている。これにより、第1実施形態と同様の効果を得る。また、回転体55の外周に渦巻ばね56が配置されないため、表示器50のさらなる縮小化が可能となる。
以上のように、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
回転体55の外周上において、ガイドP又はガイドQの位置を可変となるように構成すれば、ガイドP又はガイドQの位置を調整することにより、回転体55に巻き取られる紐部材35の長さを変更することができる。これにより、液面221の変動量Dに応じて、回転体55に周回させる紐部材35の長さを最適に調整することができる。また、ガイドP及びガイドQの個数を調整することにより、回転体55に巻き取られる紐部材35の長さを調整してもよい。
21…筐体(液槽)、22…冷却液(液体)、221…液面、30…液面表示装置(表示装置)、31…浮き子(移動部材)、34…移動部材、35…紐部材、40…管(管部材)、50…表示器、51…ケース、52…目盛板、53…表示針、54…軸部、55…回転体、56、561…渦巻ばね、Q…回転体側ガイド、S…ストッパ、P…ケース側ガイド

Claims (7)

  1. 液体が貯留された液槽内に配置され、前記液体の液面の変動に連動して上下方向へ移動する移動部材と、
    前記液体の残存量を表示する表示器と、
    一端が前記移動部材に接続された紐部材と、を備え、
    前記表示器は、目盛板と、表示針と、前記紐部材がその胴部を周回する円柱形状の回転体と、前記表示針と前記回転体を回転軸において接続する軸部と、これらを収納するケースと、を備え、
    前記回転体の外周には複数の回転体側ガイドが設けられ、ケースには回転側ガイドに近接して対向するように複数のケース側ガイド及びストッパが設けられ、
    前記紐部材の他端は前記ストッパに固定されており、前記紐部材は、前記回転体側ガイドと、前記ケース側ガイドに、交互に係り合わせて折り返しながら前記回転体を周回したのち、前記ケース外に引き出され、前記一端に接続された移動部材の移動に連動して動作することで前記移動部材の高さ位置を、回転体の回転を介して表示針に伝達する液面表示装置。
  2. 前記紐部材、前記回転体側ガイド、前記ストッパ、及び前記ケース側ガイドを、前記紐部材が前記ストッパに固定され、前記回転体側ガイド及び前記ケース側ガイドに交互に係り合わせて折り返しながら前記回転体を周回する状態を展開すると、複滑車機構となっている請求項1に記載の液面表示装置。
  3. さらに渦巻ばねを備えており、
    前記回転体は前記渦巻ばねの中心部に配置されて前記渦巻ばねの一端に固定され、前記渦巻ばねの他端は前記ケースの内壁に固定されており、前記渦巻ばねは前記回転体が前記紐部材を巻き取る方向に付勢するように設けられた請求項1又は2に記載の液面表示装置。
  4. さらに渦巻ばねを備えており、
    前記渦巻ばねは、前記回転体の内部に設けられ、前記軸部は前記渦巻ばねの中心部に配置されて前記渦巻ばねの一端に固定され、前記渦巻ばねの他端は前記回転体の内壁に固定されており、前記渦巻ばねは前記回転体が前記紐部材を巻き取る方向に付勢するように設けられた請求項1又は2に記載の液面表示装置。
  5. さらに、前記目盛板に位置変更可能に設けられた固定接触子と、
    前記表示針に一体的に設けられ、前記固定接触子に接触可能な可動接触子と、が設けられ、
    前記固定接触子が前記可動接触子に接触すると、前記固定接触子と前記可動接触子の間が導通状態となることによりスイッチとして機能する請求項1から4のいずれか一項に記載の液面表示装置。
  6. 前記液体に浮くように構成された浮き子と、
    前記浮き子の上下方向の移動に伴って伸縮する伸縮部と、
    内部に前記紐部材が通されて前記液槽と前記表示器との間を接続する管部材と、を更に備え、
    前記移動部材は、前記伸縮部の内部に設けられ、
    前記ケースの内部と前記管部材の内部と前記伸縮部の内部とは連通し、かつ、密閉された空間に構成されている請求項1からのいずれか一項に記載の液面表示装置。
  7. 請求項1からのいずれか一項に記載の液面表示装置を備えた液冷式電気機器。
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