JP6391278B2 - 測定装置及び測定方法 - Google Patents

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Description

本発明は、時間領域分光法を用いてテラヘルツ波の時間波形を測定する測定装置及び測定方法に関する。
テラヘルツ波は、典型的には0.03THz以上30THz以下の範囲のうち、任意の周波数帯域の成分を有する電磁波である。この様なテラヘルツ波を用いた分光法として、テラヘルツ時間領域分光法(THz−TDS法:THz−Time Domain Spectroscopy)が知られている。これは、光源から出力されたポンプ光が発生部に到達するタイミング又はプローブ光が検出部に到達するタイミングを変化させながらテラヘルツ波を検出することにより、テラヘルツ波の時間波形を取得する方法である。このタイミングの調整によって、プローブ光及びテラヘルツ波が検出部に入射するタイミングを調整し、テラヘルツ波をプローブ光によってサンプリング計測する。
このようなTHz−TDS法の原理を用いた測定装置(THz−TDS装置)では、時間波形を精度良く取得するため、外的な作用によって生じる振動などの影響を低減することが重要である。詳細には、外的な作用が装置の光学系に作用することにより測定装置の光学系が振動して、取得した時間波形に光学系の振動の影響が重畳することを抑制することが求められる。
特許文献1では、測定装置外部に設置された別の装置の振動外部からの振動を検出した場合、一定時間、時間波形の取得を待機する構成が開示されている。
特開2007−240191号公報
特許文献1の方法では、振動が収束していても一定時間待機することがあったため、不要な待機時間があり時間波形の取得に要する時間の短縮が困難であった。
上記課題に鑑み、本発明は、振動の影響を抑制するための待機時間のうち不要な待機時間を短縮できる測定装置を提供することを目的とする。
本発明の一側面としての測定装置は、時間領域分光法によりテラヘルツ波を測定する測定装置であって、ポンプ光が入射することによりテラヘルツ波を発生するテラヘルツ波発生部と、プローブ光が入射することによりテラヘルツ波を検出するテラヘルツ波検出部と、前記ポンプ光の光路長と前記プローブ光の光路長との光路長差を調整することにより、テラヘルツ波と前記プローブ光とが前記テラヘルツ波検出部に入射するタイミングを調整する調整部と、前記光路長差の変化量を検出する変化量検出部と、前記調整部を停止させている状態で前記変化量検出部が検出した検出結果を用いて、前記調整部の振動の大きさに関する情報を取得する振動取得部と、前記情報を用いて、前記調整部の振動の大きさが許容値の範囲内であるかを判定する判定部と、前記判定部が前記調整部の振動の大きさが前記許容値の範囲内であると判定した場合に、測定開始トリガを出力する出力部と、を有することを特徴とする。
本発明の一側面としての測定装置によれば、振動の影響を抑制するための待機時間のうち不要な待機時間を短縮できる。
第1の実施形態の測定装置の構成を説明する図。 第1の実施形態の振動取得部の動作を説明する図。 第1の実施形態の測定装置の動作を説明するフローチャート。 第2の実施形態の測定装置の構成を説明する図。 第3の実施形態の測定装置の構成を説明する図。 第3の実施形態の変調部の動作を説明する図。 第4の実施形態の画像取得装置の構成を説明する図。
本発明の思想を実施し得る形態について、図面を参照して説明する。後述の各実施形態の測定装置は、外的な作用(外力)が測定装置に伝搬することにより発生した振動を検出し、この振動が許容範囲内まで収束したらテラヘルツ波の測定を開始する構成を有する。なお、以降の説明では、便宜的にこの振動を単に装置の振動を呼ぶこともある。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態の測定装置100(以下、装置100と呼ぶ)の構成を説明する図である。装置100は、THz−TDS法(テラヘルツ時間領域分光法)を用いてテラヘルツ波パルス130の時間波形を測定する装置である。なお、以降、テラヘルツ波パルス130を単に「テラヘルツ波130」と呼ぶ。この時間波形を取得するために、装置100は次の構成を少なくとも備えている。すなわち、光源101、テラヘルツ波発生部102、テラヘルツ波検出部103、調整部104、変化量検出部105、駆動部106、波形構築部107、を少なくとも有する。
光源101は、テラヘルツ波を発生、検出するために用いる励起光を出力する。光源101から出力される励起光は、パルスレーザである。励起光は、分岐部であるビームスプリッタ120で、テラヘルツ波発生部102に入射するポンプ光Lとテラヘルツ波検出部103に入射するプローブ光Lとに分岐される。図1のように、ポンプ光Lは、ビームスプリッタ120からミラー121を介してテラヘルツ波発生部102に入射する。プローブ光Lは、ビームスプリッタ120から調整部104とミラー122、123)とを介しテラヘルツ波検出部103に入射すれる。なお、本構成に限らず、ポンプ光を出力する光源とプローブ光を出力する光源とを別々に設けてもよい。
テラヘルツ波発生部102は、ポンプ光Lが入射することによりテラヘルツ波130を発生する部分である。テラヘルツ波検出部103は、テラヘルツ波130とプローブ光Lとが入射することにより検出部103に到達するテラヘルツ波の電界強度の瞬間値を検出する部分である。なお、本実施形態では、テラヘルツ波130は、プローブ光Lとは反対側からテラヘルツ波検出部103に入射するが、プローブ光Lと同じ側からテラヘルツ波検出部103に入射してもよい。
調整部104は、テラヘルツ波検出部103に到達するプローブ光Lとテラヘルツ波130との時間差を調整する部分である。詳細には、ポンプ光Lがビームスプリッタ120からテラヘルツ波発生部102に到達するまでの光路長(伝搬長)と、プローブ光Lがビームスプリッタ120からテラヘルツ波検出部103に到達するまでの光路長と、の光路長差を変更する。これは、ポンプ光Lとプローブ光Lとの相対的な光路長差を変化させると言い換えることもできる。
これにより、プローブ光Lの光路長に対し、ポンプ光L及びテラヘルツ波103を含めた光路長が変化するため、プローブ光L及びテラヘルツ波130がテラヘルツ波検出部103に到達するタイミングが変化する。このため、テラヘルツ波103をプローブ光Lでサンプリング計測することが可能となり、テラヘルツ波103の時間波形を取得できる。
調整部104は、少なくとも光学素子104aと移動部(ステージ)104bとを有する。光学素子104aは、光学素子104aに入射した励起光を反射して折り返す素子である。ステージ104bは、入射した励起光の光軸に沿って移動する移動部である。詳細には、ステージ104bは、光学素子104aを励起光の折り返し方向に沿って移動する。調整部104は、ステージ104bを用いて光学素子104aをプローブ光Lの光軸に沿って移動することで、プローブ光Lの光路長を変更する。この結果、検出部103に到達する励起光Lの時間を可変にする。
なお、調整部104は、これに限らず、分岐部120とテラヘルツ波発生部102との間に設けてポンプ光Lの光路長を変更する構成でもよい。また、調整部104のステージ104bは回転型でもよい。また、調整部104として励起光を伝搬するファイバとファイバを伸縮させるアクチュエータで構成してもよい。励起光が伝搬する光路長の時定数を変化させる等の手法で、実効的な光路長を調整する方法もある。調整部104は、結果的にポンプ光Lとプローブ光Lとの相対的な光路長差を変化させる目的を達成する構成であればよい。以下の説明では、調整部104として、光学素子104aとステージ104bを用いる。
駆動部106は、時間波形の測定時にステージ104bが移動する速度、加速度、減速度等を制御するコントローラである。変化量検出部105は、調整部104の調整されたポンプ光L又はプローブ光Lの相対的な光路長差の変化量を検出する部分である。本実施形態では、変化量検出部105は、プローブ光Lの光路長に直接影響を与える光学素子104aについて、プローブ光Lの光軸方向への移動量を検出し、この移動量を光路長差の変化量としている。変化量検出部105として、ステージ104bに備え付けられたエンコーダー、調整部104の外部に設置されたエンコーダー等が適用できる。エンコーダーは、結果的に光学素子104bの移動が検知できる方式であればよく、光学式、電気式、機械式いずれの態様も可能である。
ステージ104bに光学素子104aが固定されているのであれば、光学素子104aの振動による力がステージ104bに伝搬する。その結果、変化量検出部105で検知するステージ104bの動きによって、光学素子104aの移動を間接的に知ることもできる。本実施形態では、変化量検出部105として、予め定められた移動量(以下、「単位移動量」と呼ぶ)毎にTTL信号のようなデジタル信号を出力する形態である。変化量検出部105は、調整部104が移動する経路に設けられたセンサー等でも良い。たとえば、調整部104が単位移動量を移動する毎に信号を出力する構成にすればよい。
波形構築部107は、演算処理部分であり、テラヘルツ波検出部103及び変化量検出部105の出力を参照して検出部103に到達するテラヘルツ波130の時間波形を構築する部分である。また、波形構築部107は、ステージ104bの移動距離、移動速度、加速度、減速度等を設定し、波形構築部107からの指示を受けて駆動部106がステージ104bを制御する。時間波形の構築は、例えば、調整部104の単位移動量毎にテラヘルツ波検出部103の出力をプロットし、ステージ104bの移動量を時間に置き換えることで実施する。
これまで述べた装置100の各部の構成は、結果的にテラヘルツ波130の時間波形が取得できる構成であればよい。例えば、特開2013−167649号公報に各部の構成の詳細が記載されている。
次に説明する構成が、従来の構成に対し異なる部分である。装置100は、振動取得部108と、基準部109と、判定部110と、出力部112と、を有する。振動取得部108は、調整部104の移動を停止させている状態で変化量検出部105が検出した調整部104の移動量(光路長差の変化量)を参照し、調整部104の振動の大きさに関する情報を取得する。具体的には、振動取得部108は、変化量検出部105が検出した光学素子104aの移動量(変化量)を用いて、光学素子104aの振動の大きさに関する情報を取得する。
ここで、本明細書の「調整部104の移動を停止させている」とは、駆動部106が、調整部104のステージ104bを移動する命令を出していない状態、又は、ステージ104bに移動を行わないように制御している状態のことである。駆動部106によって調整部104を停止させている状態でも、装置100が振動していると、これに追随して調整部104は振動しているために微小に位置が変化する場合がある。振動取得部108は、その振動の大きさに関する情報を取得している。
また、本明細書の「振動の大きさに関する情報」は、振動によって調整部104による光路長差の調整量が変化している場合の、その調整量の変動を表わすものである。ステージ104bに着目した場合、振動によってステージ104bの位置が変化している場合の、その位置の変動を表わすものである。詳細は後述するが、例えば、調整部104を停止させた位置からの単位時間(監視時間)213あたりの変化量の累計、単位時間213当たりの変化量の平均値および標準偏差等が挙げられる。また、変化量検出部105の検出結果を処理して振動の波形を取得してもよい。
基準部109は、光学素子104aが振動によって位置が変動している場合の、光学素子104aの位置の変化量(移動量)の許容値212を出力する。許容値212は、取得した時間波形に振動の影響が重畳しても許容できる範囲の振動の大きさを表すものである。
判定部110は、ステージ104bが停止している状態で振動取得部108が取得した情報と許容値212とを比較し、光学素子104aの振動の大きさが許容値212の範囲内であるかを判定する。判定部110で調整部の振動が許容値212の範囲内であると判定されたら、出力部112が、測定開始トリガ111(以降、「トリガ111」と呼ぶ)を出力する。装置100は、波形構築部107がトリガ111を受けた後に、テラヘルツ波の時間波形の取得を開始する。
装置100は、不図示のCPU(中央演算処理装置)、メモリ、記憶デバイス等を備えたコンピュータを有しており、CPUが波形構築部107及び振動取得部108、基準部109、判定部110、出力部112の機能を有する。しかし、この構成に限らず、波形構築部107及び振動取得部108、基準部109、判定部110、出力部112は、同じ演算処理機で構成してもよいし、独立した演算処理機で構成してもよい。
図2は、振動取得部108の動作を説明する図である。ここでは、調整部104として光学素子104aとステージ104bとを用いており、調整部104による光路長差の変化量を光学素子104aやステージ104bの移動量と表現することもある。
図2では、調整部104のステージ104bは停止している状態である。すなわち、装置100は待機状態にあり、駆動部106によってステージ104bの移動が行われておらず、且つ、テラヘルツ波の時間波形の取得が行われていない状態である。以下の説明では、この位置を基準として説明し、この位置を移動量0と表現している。図2のように、調整部104の光学素子104aの位置は、外力214によって基準となる移動量0の位置に対し微小に変化することがある。
外力214には、装置100を構成する構成部品を介して光学素子104aに作用する力、或いは光学素子104aに直接作用する力がある。前者の力として、例えば、ステージ104bのような移動を伴う構成から発生する力が考えられる。また、装置100を駆動するための種々の装置類が発生する振動が考えられる。さらに、装置100内部或いは外部で発生した音、測定者の移動に伴って発生する振動、装置100を設置する建屋全体の振動等が考えられる。後者の力としては、音のような空気の振動等が考えられる。
外力214が加えられることにより光学素子104aが振動したり移動したりすると、調整部104を介してテラヘルツ波検出部103に到達するプローブ光Lの伝搬距離は微小に変化する。これに従って、プローブ光Lがテラヘルツ波検出部103に到達するタイミングも微小に変化する。図2(a)では、ステージ104bが振動せずに停止位置(移動量0の位置)で静止している場合のプローブ光Lの伝搬距離に対する光学素子104aの振動によるプローブ光Lの伝搬距離の変化量を、光学素子104aの移動量として表現している。前述したように、光学素子104aの移動量は、調整部104の調整値の変化量に相当する。
光学素子104aが振動している状態でテラヘルツ波の時間波形を取得すると、構築された時間波形に光学素子104aの振動の影響が重畳されることがある。本実施形態では、このような振動の影響を抑制するために、基準となる位置に対する光学素子104aの相対的な移動量が許容値212の範囲内になるまで時間波形の測定を保留し、許容値212の範囲内であれば時間波形の測定を開始する。
許容値212は、次のように定める。THz−TDS装置では、テラヘルツ波の時間波形は、テラヘルツ波130及びプローブ光Lが検出部103に入射するタイミングを変更しながらテラヘルツ波130を検出することによって取得される。典型的には、検出は一定のサンプリング間隔で行われ、このサンプリング間隔は、ステージ104bの移動量によって定められる。許容値212の上限は、少なくともサンプリング間隔に相当する調整部104の移動量を超えないステージ104bの移動量Aに設定される。
サンプリング間隔は、テラヘルツ波の時間波形の時間分解能に相当し、多くの場合、サンプリング間隔に相当するステージ104bの移動量は数μmに設定される。そのため、移動量Aもこのオーダーである。
これに加え、ステージ104bが停止しており、且つ、光学素子104aに印加される外力214が定常状態になった時のステージ104bの移動量Bを、許容値212の下限としてもよい。また、ステージ104bの位置決め精度や変化量検出部105が検知できる最小の移動量(検出分解能)を許容値212の下限に設定してもよい。これは、多くの場合、数10nmから数100nmのオーダーである。当然のことながら、定常状態の光学素子104aの移動量Bがこれらの値よりも大きい場合、許容値212の下限はこれに準じて調整される。
許容値212の上限が小さい程、振動が小さくなってから時間波形の取得を開始するため、構築される時間波形に重畳する振動の影響は小さくなり、測定精度が高まる。まとめると、許容値212はステージ104bの移動量Aから移動量Bの間で設定され、許容値212は、必要な測定精度に従って測定者が選択、設定できる。なお、本実施形態では、変化量として調整部104の移動量を用いているため、許容値212も調整部104の移動量に基づいて設定している。これに限らず、許容値212は、調整部104による光路長差の調整量に換算されてもよい。
光学素子104aは、ステージ104bが停止している状態でも、光学素子104aに作用する外力214により微動する場合がある。その結果、変化量検出部105は、ステージ104bが停止している状態でも光学素子104aの位置ずれを検出する。図2(b)は、変化量検出部105の出力した移動パルスの例を示したものである。変化量検出部105は、光学素子104aの移動を検知すると単位移動量毎に移動パルスを出力する。移動パルスの数を集計することで、振動取得部108は累積した光学素子104aの移動量を知ることができる。
変化量検出部105の検出分解能は、変化検出部105として用いるエンコーダーの特性による。この変化量検出部105の検出分解能は、少なくともサンプリング間隔に相当する移動量を超えないステージ104bの移動量以下に設定される。加えて、変化量検出部105の検出分解能は、少なくとも許容値212の上限、すなわち移動量A以下であり、また、装置100の光学素子104aに作用する外力214が定常状態になった時のステージ104bの移動量Bを検出できる値である。
図2(b)のように、変化量検出部105は、移動パルスに加えて光学素子104aの移動方向を出力してもよい。移動パルスの数と光学素子104aの移動方向とを知ることで、振動取得部108は、移動量0(ステージ104bの停止位置)からの相対的なずれ量(以降、「移動距離」を呼ぶ)を知ることができる。
振動取得部108は、測定者或いは装置100が予め定めた単位時間毎(以降、「単位時間」を「監視時間213」と呼ぶ)に変化量検出部105が検出した移動量を用いて、調整部104の振動の大きさに関する情報を取得する。ここでは、振動の大きさいに関する情報として、調整部104の移動量の累計や移動距離を取得する。この移動量の検出は、監視時間tからtまでn回に分けて行われる。
図2(c)は、振動取得部108の処理を説明する図である。監視時間tからtまでn回検出された移動量は、振動取得部108において統計処理される。詳細には、図2(c)のように、各監視時間213に測定された移動量を統計処理することにより、振動の大きさに関する情報として平均値μと標準偏差σが求められる。
ここで、図2(c)の横軸は、光学素子104aの移動距離または変化量検出部105が監視時間213の間に出力されたパルスの総数(パルス数)である。パルス数は監視時間213内のステージ104bの移動量の累計に換算してもよい。縦軸は移動距離またはパルス数の出現確率である。なお、本実施形態の振動取得部108は、複数の監視時間213で監視された移動量から統計処理を行っているが、各監視時間213で読み取った移動量を直接出力してもよい。
図1において、判定部110は、基準部109が出力する許容値212と、振動取得部108が出力する移動量の平均値μ、又は標準偏差σ、又はその両方(例えばμ+σ)と、を比較し、振動の大きさが許容値212の範囲内であるかを判定する。判定部110が振動取得部108の出力が許容値212の範囲内であると判定した場合は、トリガ111を出力する。判定部110で比較する標準偏差σは、必要な測定精度に従って、2σや3σの値を使用することもできる。また、振動取得部108の出力が、各監視時間213で読み取った移動量である場合、判定部110は、この直接読み取った移動量と許容値212とを比較する。
以上の構成を有することで、装置100は、光学素子104aの振動の有無を監視し、この振動が許容範囲内になったことを確認したらテラヘルツ波パルスの時間波形の取得を開始する。その結果、無駄な待機時間を減少するため、測定精度の確立と測定時間の短縮の両立が容易になる。
図3は、装置100の動作を説明するフローチャートである。情報処理装置120のメモリ(不図示)には、図3のフローチャートに対応するプログラムが記憶されており、CPUがそれを読み込んで実行することで各処理が行われる。
駆動部106は、時間波形の取得を始める前に、調整部104を停止する。例えば、調整部104のステージ104bを停止する(S301)。次に、調整部104が停止している状態で、変化量検出部105は、調整部104による光路長差の変化量としての移動量を検出する(S302)。その後、振動取得部108は、外力214による調整部104の振動の大きさに関する情報を取得する(S303)。本実施形態では、移動量の平均μと標準偏差σを出力する。このとき、監視時間213を複数設け、複数の監視時間213に検出した調整部104の振動の情報(移動量)を統計的に処理することが望ましい。その結果、光学素子104aの振動状態を統計的に判断して監視できる。
次に、判定部110は、振動取得部108の出力と基準部109で設定した許容値212とを比較して、振動の大きさが許容できる範囲内であるかを判定する(S304)。ここで、振動取得部108の出力が許容値212の範囲内でない場合、ステップS302に戻り再び調整部104の移動量の検出を行う。判定部110において、振動取得部108の出力が許容値212の範囲内であると判定された場合は、出力部112が、時間波形の取得を開始するためのトリガ111を出力する(S305)。
トリガ111を受けて、装置100はテラヘルツ波パルスの時間波形の測定を開始する(S306)。具体的には、テラヘルツ波検出部103がテラヘルツ波の検出を開始して、波形構築部107がテラヘルツ波検出部103の検出結果を用いてテラヘルツ波の時間波形を構築する。
このような方法によれば、装置100は、装置の光学素子104aの振動の有無を監視し、この振動が許容範囲内になってからテラヘルツ波パルスの時間波形を取得する。そのため、振動を検出してから一定時間待機する場合と比べて、無駄な待機時間を短縮できる。また、従来技術では一定時間経過後に振動が発生していても時間波形の取得を開始する恐れがあったが、本実施形態では、そのような現象の発生も抑制できる。そのため、振動の影響による時間波形の精度低下の抑制と時間波形の取得に要する時間の短縮の両立が容易になる。
(第2の実施形態)
本実施形態は、第1の実施形態の変形例であり、時間波形の測定時に発生する外力214の影響を抑制する構成を更に備えるものである。なお、これまでの説明と共通する部分の説明は省略する。
図4は、本実施形態の測定装置400(以下、装置400と呼ぶ)の構成を説明する図である。第1の実施形態の同様の構成には、同符号を用いている。また、図4では、駆動部106、波形構築部107、振動検出部108、基準部109、判定部110、出力部112、は省略されている。図4(a)に示したように、台414の上の装置400は、加振部415を有する。例えば、加振部415は、重りを搭載したステージで構成される。
加振部415は、時間波形の取得時に、調整部104を動かす駆動部106の制御信号を参照し、ステージ104bの動きに同期して動く。詳細には、ステージ104bの加速及び減速に同期して動くことで、調整部104のステージ104bの移動、特に加速及び減速に伴う力を打ち消す方向の力を加える。その結果、装置400にステージ104bの移動に伴う力が伝わるのを抑制し、光学素子104aの振動を抑制する。
加振部415は、装置400全体の振動を抑える位置に設置することが望ましい。例えば、図3(a)のように、加振部415は、設置台414の略中心に対し、振動源である調整部104と点対称になる位置に配置されることが望ましい。この結果、設置台414に伝搬する調整部104の振動と、加振部415からの振動とが重ね合って相殺することで調整部104の移動による外力の発生を抑制する。
また、図4(b)のように、設置台414の設置面416に対し、調整部104と加振部415とが対向に配置されてもよい。加振部415は設置台414内部に配置される。この場合、調整部104から発生する振動が装置400全体に伝搬する前に振動の制御が可能になるため、より振動を抑制し易い。
このような構成の装置400は、光学素子104aの振動の有無を監視し、振動の大きさが許容範囲内になってからテラヘルツ波パルスの時間波形を取得する。そのため、振動を検出してから一定時間待機する場合と比べて、無駄な待機時間を短縮できる。また、従来技術では一定時間経過後に振動が発生していても時間波形の取得を開始するおそれがあったが、本実施形態では、そのような現象の発生も抑制できる。そのため、振動による時間波形の精度低下の抑制と時間波形の取得に要する時間の短縮の両立が容易になる。
さらに、加振部415を設けて、時間波形の取得時に調整部104のステージ104bの移動に伴って発生する力を打ち消す力を加えることで、装置400に伝搬するステージ104bの移動に伴う力を抑制し、光学素子104aの振動を抑制している。そのため、光学素子104aの振動が許容値の範囲内に収束するまでの時間を短縮できる。
(第3の実施形態)
本実施形態は、第1の実施形態の変形例であり、時間波形の測定時に発生する外力214の影響を抑制する構成を更に備えるものである。なお、これまでの説明と共通する部分の説明は省略する。
図5は、本実施形態の測定装置500(以下、装置500と呼ぶ)の構成を説明する図である。装置500は、外力214の影響を抑制する部分として変調部520を有する。変調部520は、ステージ104bの動きを制御する駆動部106に接続され、ステージ104bが移動する速度、加速度、減速度の少なくとも1つを変調する部分である。
図6は、変調部520によって変調されたステージ104bの動作を説明する図である。横軸は調整部104の移動時間である。詳細には、調整部104を構成するステージ104bが移動を開始してからの経過時間である。縦軸は調整部104の移動速度である。詳細には、ステージ104bの移動速度である。ここでは、変調部520によってステージ104bの加速度及び減速度を変調する例を示している。
図6において、実線は光学素子104aの振動が小さい場合のステージ104bの動きを示し、破線は光学素子104aの振動が大きい場合のステージ104bの動きを示している。ここでは、光学素子104aの振動が大きい場合、ステージ104bの加速度及び減速度を小さくする例を示している。
加速度及び減速度が変化すると、ステージ104bから加えられる力の位相も変化する。これを利用すると、時間波形複数回を取得する場合は、各時間波形の取得に付随して発生するステージ104bからの力の位相も変化して重ねあわされる。その結果、特定の周波数で装置500が共振することを抑制できる。
光学素子104aの振動の大きさ振動取得部108の出力を参照して判断すればよい。例えば、振動取得部108が出力する移動量の大きさに対する加速度及び減速度が決められたルックアップテーブルを用意し、このルックアップテーブルに従ってステージ104bの加速度、減速度を決定する方法等が考えられるが、これに限定しない。また、振動取得部108の出力を参照せずに、時間波形の取得毎に、ステージ104bが移動する速度や加速度、減速度をランダムに変化させることも可能である。
なお、図6では、光学素子104aの振動が大きい場合にステージ104bの加速度、減速度を小さくしているが、これに限らずこれらを大きくしてもよい。要は、調整部104の光学素子104aの振動の大きさに応じてステージ104bの加速度や減速度を変化させ、装置500全体に伝搬する振動を抑制できればよい。また、図6では、ステージ104bの速度が一定の領域があるが、速度は一定でなく変化させてよい。
このような構成の装置500は、光学素子104aの振動の有無、その大きさを監視し、振動の大きさが許容範囲内になってからテラヘルツ波パルスの時間波形を取得する。そのため、振動を検出してから一定時間待機する場合と比べて、無駄な待機時間を短縮できる。また、従来技術では一定時間経過後に振動が発生していても時間波形の取得を開始する恐れがあったが、本実施形態では、そのような現象の発生も抑制できる。そのため、振動による時間波形の精度低下の抑制と時間波形の取得に要する時間の短縮の両立が容易になる。
さらに、装置500は、調整部104のステージ104bが移動する速度、加速度、減速度の少なくとも1つを変調している。この結果、ステージ104bの動きに伴い発生した振動の位相をずらし、装置500の共振を抑制できる。そのため、光学素子104aの振動が収束するまでの時間を短縮でき、時間波形の取得に要する時間の短縮が容易となる。
(第4の実施形態)
本実施形態は、上述の実施形態の構成を有する画像取得装置に関するものである。なお、これまでの説明と共通する部分の説明は省略する。図7は、本実施形態の画像取得装置700(以降、装置700を呼ぶ)の構成を説明する図である。装置700は、テラヘルツ波を用いて試料717の情報を取得してテラヘルツ波の画像を取得する装置で、第1の実施形態の測定装置100に加えて、変更部718、画像形成部719、情報取得部720を有する。
変更部718は、試料717に到達するテラヘルツ波と試料717との相対位置を調整し、試料717におけるテラヘルツ波の照射位置を変更する。変更部718の位置情報は、画像形成部719に送られる。
なお、本実施形態では、検出部103は、試料717を透過したテラヘルツ波を検出する位置に配置されているが、試料717を反射したテラヘルツ波を検出する構成でもよい。
情報取得部720は、装置100の測定結果を用いて試料717の情報を取得する。具体的には、テラヘルツ波の照射位置毎に取得したテラヘルツ波の時間波形を用いて試料717の情報を取得する。ここで、本明細書の「試料の情報」は、時間波形から取得したスペクトルと、試料の「物性」と、試料の「形状」の少なくとも一つを含むと定義する。
なお、本明細書の「スペクトル」は、横軸を周波数とする光学特性のスペクトルのことで、時間波形をフーリエ変換して得られるテラヘルツ波の振幅スペクトルや位相スペクトルを含む。また、リファレンスを事前に取得していれば、強度スペクトル、反射率スペクトル、屈折率スペクトル、誘電率スペクトル、複素反射率スペクトルや複素屈折率スペクトル、複素誘電率スペクトル、複素導電率スペクトル等を取得できる。また、試料の「物性」は、試料の複素振幅反射率、複素屈折率、複素誘電率、反射率、屈折率、吸収係数、誘電率、電気伝導率を含むと定義する。
本明細書における試料の「形状」は、試料の外形と、試料中の物体の形状と、試料中の層の厚さを含むと定義する。試料中の物体の形状及び試料中の層の厚さは、試料中のある界面で反射したテラヘルツ波の時間波形が検出された時刻と透過部材又は別の界面で反射したテラヘルツ波の時間波形が検出された時刻との差を用いて取得できる。
画像形成部719は、変更部718が出力した試料717とテラヘルツ波パルスの相対的な位置情報と、情報取得部720が取得した試料717の情報とを用いて画像を形成して、試料717の構造や光学特性等を可視化する。なお、装置700は、試料717を透過したテラヘルツ波を検出して試料717の透過画像を取得できる。これに限らず、例えば、反射したテラヘルツ波を検出する反射型の測定装置を用いれば断層像等を取得できる。
また、情報取得部720が取得した試料717の物性を用いて画像を形成すれば、試料中の所定の物性を有する領域の形状を可視化できる。これは、具体的には、試料717の物性値が同じ又は物性値が所定の範囲内となる領域の形状のことを言う。例えば、試料の物性として複素屈折率を取得した場合、複素屈折率が所定の数値になる領域とその他の領域とを、それぞれ異なる色で表示するなど、表示方法を変更すれば所定の物性を有する領域の形状を取得できる。取得する試料の情報の種類は、ユーザが適宜選択できる。
このような構成の装置700は、光学素子104aの振動の有無を監視し、振動の大きさが許容範囲内になってからテラヘルツ波の時間波形を取得する。そのため、振動を検出してから一定時間待機する場合と比べて、無駄な待機時間を短縮できる。また、従来技術では一定時間経過後に振動が発生していても時間波形の取得を開始するおそれがあったが、本実施形態では、そのような現象の発生も抑制できる。そのため、振動による時間波形の精度低下の抑制と時間波形の取得に要する時間の短縮の両立が容易になる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
例えば、第2の実施形態と第3の実施形態の装置500を組み合わせて、加振部415と変調部520とを有する測定装置としてもよい。また、第4の実施形態の装置700は、第1の実施形態の測定装置100の構成を備えているが、これに限らず第2又は第3の実施形態の測定装置の構成を備えていてもよい。このように、必要に応じて種々の実施形態の構成を組み合わせることができる。さらに、装置700の構成のうち変更部718と画像形成部719を備えない情報取得装置や、画像形成部719を備えない情報取得装置等にも、本発明を適用できる。
102 テラヘルツ波発生部
103 テラヘルツ波検出部
104 調整部
105 変化量検出部
108 振動取得部
110 判定部
111 測定開始トリガ
112 出力部
120 分岐部

Claims (13)

  1. 時間領域分光法によりテラヘルツ波を測定する測定装置であって、
    ポンプ光が入射することによりテラヘルツ波を発生するテラヘルツ波発生部と、
    プローブ光が入射することによりテラヘルツ波を検出するテラヘルツ波検出部と、
    前記ポンプ光の光路長と前記プローブ光の光路長との光路長差を調整することにより、テラヘルツ波と前記プローブ光とが前記テラヘルツ波検出部に到達するタイミングを調整する調整部と、
    前記光路長差の変化量を検出する変化量検出部と、
    前記調整部を停止させている状態で前記変化量検出部が検出した検出結果を用いて、前記調整部の振動の大きさに関する情報を取得する振動取得部と、
    前記情報を用いて、前記調整部の振動の大きさが許容値の範囲内であるかを判定する判定部と、
    前記判定部が前記調整部の振動の大きさが前記許容値の範囲内であると判定した場合に、測定開始トリガを出力する出力部と、を有する
    ことを特徴とする測定装置。
  2. 前記調整部の移動を制御する駆動部を有し、
    前記出力部は、前記判定部が前記調整部の振動の大きさが前記許容値の範囲内であると判定した場合に、前記駆動部に前記測定開始トリガを出力し、
    前記駆動部は、前記測定開始トリガを受けて前記調整部の移動を開始する
    ことを特徴とする請求項1に記載の測定装置。
  3. 前記情報は、前記変化量検出部が単位時間あたりに検出した前記光路長差の変化量の平均値と標準偏差である
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の測定装置。
  4. 前記情報は、前記変化量検出部が単位時間あたりに検出した前記光路長差の変化量の累計である
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の測定装置。
  5. 前記光路長差の変化量は、前記調整部の移動量である
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の測定装置。
  6. 前記調整部は、光学素子と、前記光学素子を移動する移動部と、を有する
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の測定装置。
  7. 前記調整部が配置されている台と、
    前記台に振動を与える加振部と、を有し、
    前記加振部は、前記光学素子の移動に伴う力を打ち消すように振動を与える
    ことを特徴とする請求項6に記載の測定装置。
  8. 前記光学素子の振動が大きい場合、前記光学素子の移動速度と加速度と減速度との少なくとも1つを変調する変調部をさらに有する、
    ことを特徴とする請求項6又は7に記載の測定装置。
  9. 試料にテラヘルツ波を照射して、前記試料の情報を取得する情報取得装置であって、
    請求項1乃至8のいずれか一項に記載の測定装置と、
    前記測定装置の測定結果を用いて前記試料の情報を取得する情報取得部と、を有する
    ことを特徴とする情報取得装置。
  10. 前記試料に対するテラヘルツ波の照射位置を変更する変更部を更に有する
    ことを特徴とする請求項9に記載の情報取得装置。
  11. 前記情報取得部が取得した前記試料の情報を用いて、前記試料の画像を形成する画像形成部を更に有する、
    ことを特徴とする請求項10に記載の情報取得装置。
  12. ポンプ光が入射することによりテラヘルツ波を発生するテラヘルツ波発生部と、プローブ光が入射することによりテラヘルツ波を検出するテラヘルツ波検出部と、前記ポンプ光の光路長と前記プローブ光の光路長との光路長差を調整することにより、テラヘルツ波と前記プローブ光とが前記テラヘルツ波検出部に到達するタイミングを調整する調整部と、を有する測定装置を用いて、テラヘルツ波を測定する測定方法であって、
    前記調整部を停止させている状態で、前記光路長差の変化量を検出する変化量検出ステップと、
    前記変化量検出ステップでの検出結果を用いて前記調整部の振動の大きさに関する情報を取得する取得ステップと、
    前記情報を用いて、前記調整部の振動の大きさが許容値の範囲内であるかを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップで前記調整部の振動の大きさが前記許容値の範囲内であると判定された場合に、測定開始トリガを出力する出力ステップと、
    前記測定開始トリガを受けてテラヘルツ波を検出するテラヘルツ波検出ステップと、を有する
    ことを特徴とする測定方法。
  13. 前記変化量検出ステップは、複数の単位時間毎に複数の前記光路長差の変化量を検出し、
    前記取得ステップは、前記複数の前記光路長差の変化量を統計的に処理することにより、前記情報を取得する
    ことを特徴とする請求項12に記載の測定方法。
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