JP6389811B2 - 物理リソース割当装置、物理リソース割当方法、及びプログラム - Google Patents

物理リソース割当装置、物理リソース割当方法、及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP6389811B2
JP6389811B2 JP2015146092A JP2015146092A JP6389811B2 JP 6389811 B2 JP6389811 B2 JP 6389811B2 JP 2015146092 A JP2015146092 A JP 2015146092A JP 2015146092 A JP2015146092 A JP 2015146092A JP 6389811 B2 JP6389811 B2 JP 6389811B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
physical
virtual
rearrangement
network
nodes
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015146092A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017028548A (ja
Inventor
泰理 本多
泰理 本多
塩本 公平
公平 塩本
土屋 利明
利明 土屋
木村 卓巳
卓巳 木村
龍太郎 松村
龍太郎 松村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2015146092A priority Critical patent/JP6389811B2/ja
Publication of JP2017028548A publication Critical patent/JP2017028548A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6389811B2 publication Critical patent/JP6389811B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、物理リソース割当装置、物理リソース割当方法、及びプログラムに関する。
仮想化技術の進展に伴い、ストレージやサーバのみならず、ネットワークにおいてUプレーンとCプレーンとを分離するネットワーク仮想化技術が進展している。当該技術を用いた世界においては、従来の様なネットワークサービスと設備との固定的な関係は解消し、より柔軟なつながりが実現されていく。すなわち、ネットワークを運営するネットワーク事業者が提供する物理的なネットワーク(以下「物理ネットワーク」という)上でサービスを展開する各事業者は、それぞれ独立なタイミング及び順番で当該サービスの提供を開始し、また、一般には、所定時間経過後にサービスを終了する。
物理ネットワークを運用管理するネットワーク事業者は、上記の様に一般には独立な到着時刻順で提供の開始を所望する各サービスに対し、当該物理ネットワークのリソース(ネットワーク帯域等)を割り当て、仮想的なネットワークとして構成することで、ネットワーク上の各サービスを実現していく。従って、可能な限り多くのサービスを物理ネットワーク上に収容し、実現することが、ネットワーク事業者としても、サービス事業者としても望ましい。そのためには、高効率で各サービスへの物理リソースの割り当てを行い、サービスを実現することが肝要である。また、ネットワーク事業者としては、仮想ネットワークの構成に要するオペレーションの量、すなわち、リソースの再配置の実行頻度を抑制することも重要である。
したがって、このようなネットワーク仮想化技術を用いたネットワークサービスの提供形態において、提供の開始を所望する各サービスに対して物理ネットワークのリソースの割り当てを適切に実現することで、高効率で多くのサービスを収容することが求められている。
上記サービスへの物理リソースの割り当ては、Virtual Network Embedding(以下「VNE」という。)と呼ばれる問題として定式化され、近年多くの研究が報告されている。これは、所与の物理ネットワーク及び時系列で到着するサービスを重み付き無向グラフとしてモデル化し、各サービスに対して、物理ネットワークのリソースを割り当てていく問題である。一般には、ノード、リンクとも物理的配置箇所は自由であり、多くの場合、受付成功率や要求トラヒック量の総和(受付ネットワークの価値の総和)を目的関数とする数理計画問題として定式化される。
非特許文献1においては、時系列で到着する仮想ネットワークに対して、ネットワークの各指標を勘案することで、ノードへの物理リソース(CPU処理能力)及びネットワーク設備量を最適化することが検討されている。また、非特許文献2では、ノードの配置場所に若干の制約を設けた場合の問題が考察されている。
これらにおいてはいずれも、到着した仮想ネットワークに対して割り当て可能な物理ノード及び物理経路を所定のアルゴリズムに基づきオンラインで算出して割り当てを行う際に、物理ノード又は帯域リソースの不足により、仮想ネットワークを物理ネットワークに収容出来ない(すなわち、仮想ネットワークに対して物理リソースを割り当てることが出来ない)場合には、物理ネットワークに対して既に収容済みの仮想ネットワークを一時的に取り出して、再配置を行うことで、到着した仮想ネットワークの収容を試みる「リソース再配置」が実施される。
また、リソース再配置によっても到着した仮想ネットワークを収容できない場合は、当該仮想ネットワークの収容を行わない(受付失敗)アプローチ、又はキューに格納して所定時間経過後に再度収容を試みるアプローチがとられている。
Johannes Infuhr, Gunther R. Raidl, "Introducing the Virtual Network Mapping Problem with Delay, Routing and Location Constraints" Network Optimization Lecture Notes in Computer Science6701( 2011), 105-117. Chowdhury, N.M.M.K. Cheriton, Rahman, M.R. ; Boutaba, R., "Virtual Network Embedding with Coordinated Node and Link Mapping,"Proc. INFOCOM2009.
従来のVNEに関する検討においては、目的関数として、受付成功率の最大化や収容設備量を示すレベニュの最大化が採用されている。
一方、物理設備を提供する通信事業者の観点では、これらに加えて、顧客によるサービスの利用に対する影響を極力低減する意味において、リソース再配置の実行回数を最小化することも重要な指標である。しかしながら、従来技術において、リソース再配置の実行回数の最小化を議論するものは見当たらない。また、リソース再配置の実行タイミングは、到着した仮想ネットワークの収容が出来ない場合のみとされており、その最適な実施タイミングに関する議論も確認できない。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであって、仮想ネットワークの収容数の低下を抑えつつリソース再配置の回数を削減可能とすることを目的とする。
そこで上記課題を解決するため、物理リソース割当装置は、複数の仮想ノードの集合と、各仮想ノードの物理リソースの使用量と、各仮想ノード間のトラヒック量とが指定された仮想ネットワークに関して、物理ネットワークが有する物理リソースの割当要求を入力する入力部と、前記仮想ノードごとに、前記物理ネットワークを構成する物理ノードの中から、当該仮想ノードに関する物理リソースの使用量を許容可能な1以上の物理ノードの集合を選択する第1の選択部と、前記仮想ノード間ごとに、一端の仮想ノードに関して選択されたいずれかの物理ノードと、他端の仮想ノードに関して選択されたいずれかの物理ノードとの間において、当該仮想ノード間のトラヒック量を許容可能な1以上の物理経路の集合を前記物理ネットワークから抽出する抽出部と、前記仮想ノード間ごとに抽出された各物理経路の集合から1つずつの物理経路を選択することで得られる物理経路の各組み合わせの中から所定の目的に関して最適な組み合わせを選択する第2の選択部と、前記物理ネットワークに収容中である他の仮想ネットワークに割り当てられた物理経路の再配置を行わずに前記最適な組み合わせに係る物理経路を前記物理ネットワークに配置した場合と、前記再配置を行って前記最適な組み合わせに係る物理経路を前記物理ネットワークに配置した場合とのそれぞれについて、前記物理ネットワークの一部の物理リソースに割り当てが集中している度合いを示す指標値を算出し、前記再配置を行わない場合の前記指標値からの前記再配置を行う場合の前記指標値の差が閾値以上である場合に前記再配置を行うと判定し、そうでない場合に前記再配置を行わないと判定する判定部と、を有する。
仮想ネットワークの収容数の低下を抑えつつリソース再配置の回数を削減可能とすることができる。
仮想ネットワークの一例を概念的に示す図である。 第1の実施の形態における物理リソース割当装置のハードウェア構成例を示す図である。 第1の実施の形態における物理リソース割当装置の機能構成例を示す図である。 第1の実施の形態における物理リソース割当装置が実行する処理手順の一例を説明するためのフローチャートである。 仮想パスに対する物理経路の集合を抽出するために利用されるグラフの一例を示す図である。 シミュレーションに利用された物理ネットワークを示す無向グラフの構成例を示す図である。 定常状態における各方式の受付成功率の比較結果を示す図である。 各方式のリソース再配置実行回数の比較結果を示す図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。本実施の形態では、ネットワーク事業者が管理する物理ネットワーク上での仮想ネットワークの展開を求める要求(サービス要求)が、それぞれ独立に到着することを想定する。ネットワーク事業者は、各サービス要求に係る仮想ネットワークに対して、物理リソース(物理ノード及び物理経路)を割り当て、物理ネットワーク上における仮想ネットワークを用いたサービス(仮想ネットワークサービス)の実現を可能とする。各仮想ネットワークサービスは所定時間経過後に終了し、当該仮想ネットワークに割り当てられた物理ノード及び物理経路を開放して退去する。
仮想ネットワークは、以下の数1に示されるように、複数の仮想ノードと各仮想ノードが使用する各種の物理リソースの容量(使用量)、各仮想ノード間に流れるトラヒック量、当該仮想ネットワーク全体のRTT(Round Trip Time)の許容値(許容遅延)、並びに当該仮想ネットワークの到着時刻及び退去時刻の対として定式化(モデル化)される。
Figure 0006389811
図1は、仮想ネットワークの一例を概念的に示す図である。図1では、仮想ノードv、仮想ノードv、仮想ノードvを含み、仮想ノードvと仮想ノードvの間のトラヒック量がdであり、仮想ノードvと仮想ノードvとの間のトラヒック量がd2である仮想ネットワークが示されている。各仮想ノードに付されている吹き出しは、当該仮想ノードによるN種の物理リソースの使用量である。図1では、N種の物理リソースの一部又は全部の一例として、CPUやメモリの使用率、ストレージ容量が示されている。
なお、通信事業者は、各仮想ネットワークサービスの提供時間を、当該サービスが終了し退去するまで知り得ないものとする。数1における仮想ネットワークのモデルにおける到着時刻及び退去時刻は、仮想ネットワークの存続期間が有限であることを意味し、サービス要求において到着時刻及び退去時刻が指定されることを意味するものではない。つまり、通信事業者は、サービス要求の受け付けによって初めて仮想ネットワークの到着時刻を知ることができ、仮想ネットワークの退去によって初めて仮想ネットワークの退去時刻を知ることができる。このことは、仮想ネットワークVNに対する物理リソースの割り当てに際し、仮想ネットワークVNの退去時刻は考慮できないことを意味する。
仮想ノードとは、仮想ネットワークにおいて利用される仮想的なサーバ(例えば、仮想的なファイアーウォール(vFW)、仮想的なCPE(Customer Premises Equipment)(vCPE)等)をいう。
物理ネットワーク上の物理ノードは、「サーバノード」と「転送ノード」とに区別される。サーバノードは、仮想的なサービスを提供する物理ノードであり、サービス要求における仮想ノードに対する割り当て対象となる。転送ノードは、ルータ等、トラヒックの転送に利用される物理ノードであり、サーバノード間を接続するための物理経路を構成する。以下において、特に断りの無い限り、「物理ノード」とは、サーバノードを意味する。
なお、サービス要求は、サービスファンクションチェイニングの技術を用いて、複数の物理ノードによって提供される仮想的なサービスを連結したものとして表される。各物理ノードによって提供される各仮想的なサービスは、物理的なコンピュータリソース上で動作する複数の仮想サーバ(VM(Virtual Machine))を連結させて実現されるが、仮想的なサービス毎に転送時間に関する制約は異なるため、サービス要求に係る仮想ノードに対する物理ノードの割り当てに際しては、ノード容量、ネットワーク帯域の制約に加えて、必要に応じて遅延時間の制約を勘案することが現実的である。したがって、本実施の形態では、サービス要求において、rが指定される。但し、rが指定されない場合について、本実施の形態が適用されてもよい。
以下、仮想ネットワークに対する物理ネットワークの物理リソースの割り当てを実行する物理リソース割当装置10について具体的に説明する。
図2は、第1の実施の形態における物理リソース割当装置のハードウェア構成例を示す図である。図2の物理リソース割当装置10は、それぞれバスBで相互に接続されているドライブ装置100、補助記憶装置102、メモリ装置103、CPU104、及びインタフェース装置105等を有する。
物理リソース割当装置10での処理を実現するプログラムは、CD−ROM等の記録媒体101によって提供される。プログラムを記憶した記録媒体101がドライブ装置100にセットされると、プログラムが記録媒体101からドライブ装置100を介して補助記憶装置102にインストールされる。但し、プログラムのインストールは必ずしも記録媒体101より行う必要はなく、ネットワークを介して他のコンピュータよりダウンロードするようにしてもよい。補助記憶装置102は、インストールされたプログラムを格納すると共に、必要なファイルやデータ等を格納する。
メモリ装置103は、プログラムの起動指示があった場合に、補助記憶装置102からプログラムを読み出して格納する。CPU104は、メモリ装置103に格納されたプログラムに従って物理リソース割当装置10に係る機能を実行する。インタフェース装置105は、ネットワークに接続するためのインタフェースとして用いられる。
なお、物理リソース割当装置10は、それぞれが図3に示されるハードウェアを有する複数のコンピュータによって構成されてもよい。また、物理リソース割当装置10は、仮想ネットワークが収容される物理ネットワークに接続されていてもよいし、接続されていなくてもよい。
図3は、第1の実施の形態における物理リソース割当装置の機能構成例を示す図である。図3において、物理リソース割当装置10は、物理ネットワーク情報入力部11、サービス要求入力部12、物理ノード選択部13、物理経路抽出部14、コスト算出部15、再配置要否判定部16、及びリソース割当部17等を有する。これら各部は、物理リソース割当装置10にインストールされた1以上のプログラムが、CPU104に実行させる処理により実現される。物理リソース割当装置10は、また、選出割当記憶部111を利用する。選出割当記憶部111は、例えば、補助記憶装置102、又は物理リソース割当装置10にネットワークを介して接続可能な記憶装置等を用いて実現可能である。
物理ネットワーク情報入力部11は、物理ネットワーク情報を入力する。物理ネットワーク情報は、物理ネットワークのトポロジや、物理ネットワークを構成する各リンクの帯域等を示す情報である。物理ネットワーク情報には、また、遅延行列が含まれる。遅延行列は、物理ネットワークを構成する各物理リンクの遅延時間(RTT)の行列である。物理リンクとは、転送ノード又はサーバノードの間を接続するネットワークケーブルである。
なお、本実施の形態において、物理ネットワーク情報は、物理ネットワークのトポロジを表現する、以下のようなグラフGを含む。
Figure 0006389811
なお、リンクの重みとは、リンクの残余帯域をいう。
サービス要求入力部12は、j番目の仮想ネットワークVNに関するサービス要求を入力する。サービス要求には、仮想ノードの集合V、各仮想ノード間のトラヒック量D、各仮想ノードに関するN種の物理リソースの使用量を示す行列M、及び仮想ネットワークの許容遅延r等が含まれる。なお、仮想ノードの集合Vにおいて、仮想ノードの順番は、物理経路の探索に影響する。したがって、Vは、仮想ノードの配列であるともいえる。
物理ノード選択部13は、物理ネットワーク情報に基づいて特定される物理ネットワーク(グラフG)を構成する物理ノードの集合(ノード集合V)の中から、サービス要求に指定された各仮想ノードに割り当て可能な物理ノードを選択する。各仮想ノードに選択される物理ノードは、相互に異なっていてもよい。仮想ノードごとに、1以上の物理ノードの集合が割り当て候補として選択される。また、仮想ノードに割り当て可能な物理ノードとは、当該仮想ノードが使用を要求する仮想的なサービスを提供可能な物理ノードであって、かつ、当該仮想ノードが要求する物理リソースの容量を許容可能な物理ノードをいう。
物理経路抽出部14は、仮想ノード間ごとに、一端の仮想ノードに関して選択されたいずれかの物理ノードと、他端の仮想ノードに関して選択されたいずれかの物理ノードとの間を接続可能であって、当該仮想ノード間のトラヒック量を許容可能な1以上の物理経路の集合を物理ネットワークから抽出する。
コスト算出部15は、仮想ノード間ごとに抽出された各物理経路の集合から1つずつの物理経路を選択することで得られる物理経路の各組み合わせの中で、許容遅延rを満たすことが可能な組み合わせ(以下、「可能解」という。)について、所定の目的の充足度を相対的に評価するためのコストCを算出する。コスト算出部15は、組み合わせごとに算出されたコストCに基づいて、所定の目的に関して最適な組み合わせ(以下、「最適可能解」という。)を選択する。
再配置要否判定部16は、最適可能解を採用して物理リソースの割り当てを行った場合と、仮想ネットワークVNj及び現時点において物理ネットワークに収容されている他の全ての仮想ネットワークとについて全体最適化を行った場合とについて、物理リソースの割り当て状況(例えば、一部の物理リソース(物理ノード、物理リンク)に対する割り当て(使用)の集中の度合い)を比較し、該比較結果に基づいて、リソース再配置の要否を判定する。全体最適化とは、物理ネットワークに収容中の他の全ての仮想ネットワークに関して物理リソースの割り当てのし直しを行うことをいう。物理ネットワークに収容中の仮想ネットワークに関する物理リソースの割り当てのし直し(すなわち、既存の仮想ネットワークの配置変更)を、以下、「リソース再配置」という。なお、そもそも可能解が無い場合には、再配置要否判定部16は、リソース再配置が必要であると判定する。再配置要否判定部16は、判定結果に従った物理リソースの割り当て内容を、選出割当記憶部111に記憶する。すなわち、選出割当記憶部111には、仮想ネットワークに対する物理リソースの割り当て内容を示す情報が記憶される。
リソース割当部17は、再配置要否判定部16の判定結果に従った方法で、仮想ネットワークVNに対して物理リソースの割り当てを行う。すなわち、リソース再配置が不要であると判定された場合、リソース割当部17は、最適可能解に従って、リソース再配置を実行せずに、仮想ネットワークVNに対して物理リソースの割り当てを行う。一方、リソース再配置が必要であると判定された場合、全体最適化に基づく方法で、仮想ネットワークVN及び収容中の仮想ネットワークに関して、物理リソースの割り当てを行う。
以下、物理リソース割当装置10が実行する処理手順について説明する。図4は、第1の実施の形態における物理リソース割当装置が実行する処理手順の一例を説明するためのフローチャートである。
サービス要求が到着すると、サービス要求入力部12は、当該サービス要求を入力する(ステップS101)。各サービス要求は時系列で到着する。ここでは、j番目のサービス要求が到着したこととする。
続いて、物理ノード選択部13は、j番目のサービス要求において物理リソースの割り当てが要求されている仮想ネットワークVNを、仮想ノードの間ごとのL本の仮想パスに分解する(ステップS102)。例えば、仮想ネットワークVNが、図1に示されるように構成されていれば、ノードv、v間の仮想パスと、ノードv、v間の仮想パスとの2本の仮想パスに分解される。すなわち、L=仮想ノードの数−1である。
続いて、物理ノード選択部13は、仮想パスごとに、当該仮想パスの両端のそれぞれの仮想ノードについて、当該仮想ノードに割り当て可能(当該仮想ノードを収容可能)な1以上の物理ノードの集合を選択する(ステップS103)。すなわち、仮想ネットワークVNの各仮想ノードに関して、1以上の物理ノードの集合が選択される。仮想ノードに割り当て可能な物理ノードとは、当該仮想ノードが使用を要求する仮想的なサービスを提供可能な物理ノードであって、かつ、当該仮想ノードによるN種の物理リソースの使用量を許容可能な物理ノードである。なお、仮想ノードによるN種の物理リソースの使用量を許容可能な物理ノードとは、例えば、N種の物理リソースのそれぞれの残余容量が、当該仮想ノードによる使用量以上である物理ノードをいう。各物理ノードのN種の物理リソースの残容量は、例えば、選出割当記憶部111を参照して特定可能である。
続いて、物理経路抽出部14は、仮想パスごとに、k本の物理経路の集合を物理ネットワーク(グラフG)から抽出する(ステップS104)。ここで抽出される集合は、各仮想パスに対応する物理経路の候補である。1つの仮想パスに関する物理経路の集合の抽出は、例えば、次のように行われてもよい。
まず、仮想パスの両端の仮想ノードに関してステップS103において選択された各物理ノードに単一経路で接続するスーパーノードが追加されたグラフを考える。当該スーパーノードの対をS1、S2とする。
図5は、仮想パスに対する物理経路の集合を抽出するために利用されるグラフの一例を示す図である。図5では、仮想ノードvに対して、物理ノードVa、Vb、及びVcが選択され、仮想ノードvに対して、物理ノードVd及びVeが選択された状態において、物理ノードVa、Vb、及びVcに対してスーパーノードS1が追加され、物理ノードVd及びVeに対してスーパーノードS2が追加されたグラフが示されている。
物理経路抽出部14は、スーパーノードS1に対応するいずれかの物理ノードと、スーパーノードS2に対応するいずれかの物理ノードとの間を接続可能であって、対応する仮想パス(仮想ノード間)に関して要求されているトラヒック量を許容可能な物理経路の中から、k本の物理経路を抽出する。例えば、スーパーノードS1、S2間にk−shortest path firstアルゴリズムが適用されて、k本の物理経路が抽出されてもよい。なお、要求されているトラヒック量を許容可能な物理経路とは、例えば、当該物理経路を構成する全ての物理リンクの残余帯域が、当該トラヒック量以上である物理経路をいう。
続いて、物理経路抽出部14は、変数iに0を代入する(ステップS105)。変数iは、ステップS106の実行回数を記憶するための変数である。続いて、コスト算出部15は、仮想パスごとに、当該仮想パスに関して抽出されたk本の物理経路の中から1本の物理経路をランダムに選択する(ステップS106)。なお、選択された物理経路の組み合わせは、仮想ネットワークVNの全体に対応する物理経路の候補に該当する。
続いて、コスト算出部15は、選択された各物理経路のそれぞれについて、物理ネットワーク情報に含まれている遅延行列に基づいて、遅延時間を算出する(ステップS107)。続いて、コスト算出部15は、選択された各物理経路のそれぞれに対して算出された遅延時間の総和を算出する(ステップS108)。続いて、コスト算出部15は、当該総和が許容遅延r以下であるか否かを判定する(ステップS109)。当該総和が許容遅延r以下でなければ(ステップS109でNo)、ステップS112に進む。
当該総和が許容遅延r以下であれば(ステップS109でYes)、コスト算出部15は、選択された物理経路の組み合わせを、可能解として、例えば、メモリ装置103に記憶する(ステップS110)。なお、サービス要求において、許容遅延rが指定されない場合には、遅延時間rjによる制限が考慮されないで、可能解が特定されてもよい。
続いて、コスト算出部15は、当該可能解に関してコストCを算出する(ステップS111)。コストCは、例えば、以下の式により算出される。
コストC=αh+βHW。
ここでα、βはそれぞれ任意に設定可能な定数である。すなわち、αは、hに対する重み係数であり、βは、HWに対する重み係数である。hは、可能解のホップ数の総和である。Hは、可能解に対して割り当てられた物理ノードのN種類の物理リソースの容量の残余率を要素とするN次元のベクトルについて、各要素の逆数をとったものである。Wは、Hの各要素の荷重和をとるための非負対角行列である。なお、物理リソースの容量の残余率とは、当該物理リソースの使用量を当該物理リソースの上限値で除した値である。当該物理リソースの使用量は、当該物理リソースが割り当てられた仮想ノードに関する物理リソースの使用量によって更新された値である。
続いて、コスト算出部15は、変数iに1を加算する(ステップS112)。続いて、コスト算出部15は、変数iの値が、上限値M以上であるか否かを判定する(ステップS113)。変数iの値が、上限値M未満であれば(ステップS113でNo)、ステップS106以降が繰り返される。変数iの値が、上限値M以上であれば(ステップS113でYes)、ステップ114に進む。すなわち、可能解がM回探索される。
続いて、コスト算出部15は、全体最適化を実行した場合の、物理ネットワークに対する各仮想ネットワークの収容形態を算出する(S114)。当該各仮想ネットワークは、仮想ネットワークVNと、現時点において物理ネットワークに収容中である他の仮想ネットワークとである。また、収容形態とは、各仮想ネットワークに対して割り当てられる物理ノード及び物理経路等を示す情報であり、当該物理ノードのN種の物理リソースの残容量や、当該物理経路を構成する各リンクの残余帯域の更新結果を示す情報である。
続いて、コスト算出部15は、1以上の可能解が有るか否かを判定する(ステップS114)。可能解が1つも無い場合(ステップS115でNo)、コスト算出部15は、リソース再配置が必要であると判定する(ステップS120)。
一方、1以上の可能解が有る場合(ステップS115でYes)、コスト算出部15は、可能解のうち、コストCの値が最小である可能解を、最適可能解として選択する(ステップS116)。すなわち、上記における所定の目的とは、コストCを最小化することである。なお、コストCは、他の算出式によって算出されてもよい。
続いて、再配置要否判定部16は、最適可能解を採用した場合について、一部の物理リソース(物理ノード、物理リンク)に対して割り当てが集中している度合いを示す指標値を算出する(ステップS117)。第1の実施の形態では、斯かる指標値として、N種の物理リソースのうちのいずれかが比率p1以上を消費している物理ノードの数について、物理ネットワークの全物理ノード数に対する割合pnと帯域使用率がp2以上の物理リンクの数について、物理ネットワークの全物理リンク数に対する割合plとが算出される。なお、p1及びp2は、任意に設定可能なパラメータである。
続いて、再配置要否判定部16は、全体最適化を採用した場合について、一部の物理リソースに対して割り当てが集中している度合いを示す指標値を算出する(ステップS118)。具体的には、N種の物理リソースのうちのいずれかが比率p1以上を消費している物理ノードの数について、物理ネットワークの全物理ノード数に対する割合pnと、帯域使用率がp2以上の物理リンクの数について、物理ネットワークの全物理リンク数に対する割合plとが算出される。
続いて、再配置要否判定部16は、以下の式(1)が成立するか否かを判定する(ステップS119)。
(pl−pl≧δ)∧(pn−pn≧δ) ・・・(1)
ここで、δ及びδは、それぞれ閾値である。
式(1)が成立する場合(ステップS119でYes)、再配置要否判定部16は、リソース再配置が必要であると判定する(ステップS120)。この場合、再配置要否判定部16は、ステップS114において算出された収容形態を示す情報を、選出割当記憶部111に記憶する。
一方、式(1)が成立しない場合、(ステップS119でNo)、再配置要否判定部16は、リソース再配置が不要であると判定する(ステップS121)。この場合、再配置要否判定部16は、最適可能解を示す情報を、選出割当記憶部111に記憶する。
その後、リソース割当部17は、選出割当記憶部111に記憶された情報が示す態様で、仮想ネットワークVN等に対して物理リソースの割り当てを行う。
なお、ステップS119において、物理ノードのN種の物理リソースのそれぞれの使用率の最小値や、物理リンクの使用帯域の最小値等が、最適可能解を採用した場合と、全体最適化を実行した場合とについて比較されてもよい。これらの最小値の差(最適可能解を採用した場合−全体最適化を実行した場合)が、閾値以上であれば、リソース再配置が必要であると判定されてもよい。
次に、第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態では第1の実施の形態と異なる点について説明する。第2の実施の形態において特に言及されない点については、第1の実施の形態と同様でもよい。第2の実施の形態では、図4のステップS117〜S119が、第1の実施の形態と異なる。すなわち、第2の実施の形態では、一部の物理リソースに対して割り当てが集中している度合いを示す指標値が、第1の実施の形態と異なる。
ステップS117において、再配置要否判定部16は、物理ネットワークを示すグラフGの各物理ノードのN種の物理リソースの残余容量のベクトルから、定数ベクトル(m1,m2,・・・,mn)を差し引き、かつ、各物理リンクの残余帯域から定数M0を差し引くことで得られるグラフG'について、最適可能解を採用した場合の、各物理ノード対の局所辺連結度のα確率点χ及び局所連結度のα確率点λを算出する。ここで、定数ベクトル(m1,m2,・・・,mn)の各値は、各物理ノードの媒介中心性について単調増加な値な値とする。また、定数M0は、各物理リンクの媒介中心性について、単調増加な値とする。更に、各物理ノード対の局所辺連結度又は局所点連結度のα確率点とは、αが30%であれば、各物理ノード対の局所辺連結度又は局所点連結度のうち、下位から30%に位置する局所辺連結度又は局所点連結度をいう。例えば、各物理ノード対の数が10個であれば、これらの局所辺連結度又は局所点連結度のうち、下から3番目の値をいう。
ステップS118において、再配置要否判定部16は、同様に、グラフG'について、全体最適化を実行した場合の各物理ノード対の局所辺連結度のα確率点χ及び局所連結度のα確率点λを算出する。
ステップS119において、再配置要否判定部16は、以下の式(2)が成立するか否かを判定する(S120)。
(χ−χ≧δ)∧(λ−λ≧δ) ・・・(2)
式(2)が成立する場合(ステップS119でYes)、再配置要否判定部16は、リソース再配置が必要であると判定する(ステップS120)。この場合、再配置要否判定部16は、ステップS114において算出された収容形態を示す情報を、選出割当記憶部111に記憶する。
一方、式(2)が成立しない場合、(ステップS119でNo)、再配置要否判定部16は、リソース再配置が不要であると判定する(ステップS121)。この場合、再配置要否判定部16は、最適可能解を示す情報を、選出割当記憶部111に記憶する。
次に、従来方式と第1の実施の形態とを比較した数値実験(シミュレーション)について述べる。ここでは、時間は無次元の実数で表すこととする。数値実験における性能評価は、以下の(1)及び(2)の2つの指標に基づいて行われる。
(1)時間無限大におけるサービス要求の受付成功率
(2)時間無限大における、サービス要求あたりのリソース再配置実行回数
図6は、シミュレーションに利用された物理ネットワークを示す無向グラフの構成例を示す図である。図6には、30個の転送ノードが示されている。サーバノードは、各転送ノードに1つずつ接続されている。
シミュレーションにおいて、サービス要求到着パターンは平均λ=1のPoisson到着、平均滞在時間μ=100の指数分布に従うとする。すなわち、各サービス要求に係る仮想ネットワークは到着後、所定時間経過後に退去する。また、各仮想ネットワークの仮想ノード数は2つであり(すなわち、各仮想ネットワークは単一経路であり)、各仮想ノードに割り当てられる物理ノードは、集合Vからランダムに非復元抽出され、400サービス要求到着までシミュレーションが実行される。
第1の実施の形態における方式(以下、「提案方式」という。)と比較される従来方式は、従来方式(1)及び(2)である。従来方式(1)は、到着した仮想ネットワークの収容が不可能である場合に限り、リソース再配置を実行する方式である。従来方式(2)は、毎回リソース再配置を行う方式である。
なお、シミュレーションにおいて、提案方式に関する各パラメータの設定値は、以下の通りである。
Figure 0006389811
図7は、定常状態における各方式の受付成功率の比較結果を示す図である。定常状態とは、シミュレーションが開始されてから、サービス要求の到着と、仮想ネットワークの退去とが安定している状態をいう。
図7によれば、収容可能な仮想ネットワーク数について、提案方式は、従来方式(2)とほぼ同等であるが、既存方式(1)に対して有利であることが分かる。換言すれば、収容可能な仮想ネットワーク数について、提案方式による低下は認められないことが分かる。
また、図8は、各方式のリソース再配置実行回数の比較結果を示す図である。図8によれば、リソース再配置実行回数について、提案方式は、既存手法(1)よりは多くなるものの、既存手法(2)に対しては、約14%の低減が実現されていることが分かる。
上述したように、本実施の形態によれば、仮想ネットワークの収容数の低下を抑えつつリソース再配置の回数を削減可能とすることができる。例えば、本実施の形態を、仮想ネットワーク上で複数のサービス要素を結合して提供するサービスファンクションチェイニング技術に適用して、物理ノードおよびリンク帯域の割り当てを適切に行うことで、従来方式と比して同等の収容率を保持しつつ、リソース再配置の実行回数を低減することができる。その結果、仮想ネットワークによって提供されるサービスの利用者に対する影響を低減させることができる。
なお、本実施の形態において、サービス要求入力部12は、入力部の一例である。物理ノード選択部13は、第1の選択部の一例である。物理経路抽出部14は、抽出部の一例である。コスト算出部15は、第2の選択部の一例である。再配置要否判定部16は、判定部の一例である。サービス要求は、物理ネットワークが有する物理リソースの割当要求の一例である。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は斯かる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
10 物理リソース割当装置
11 物理ネットワーク情報入力部
12 サービス要求入力部
13 物理ノード選択部
14 物理経路抽出部
15 コスト算出部
16 再配置要否判定部
17 リソース割当部
100 ドライブ装置
101 記録媒体
102 補助記憶装置
103 メモリ装置
104 CPU
105 インタフェース装置
111 選出割当記憶部
B バス

Claims (7)

  1. 複数の仮想ノードの集合と、各仮想ノードの物理リソースの使用量と、各仮想ノード間のトラヒック量とが指定された仮想ネットワークに関して、物理ネットワークが有する物理リソースの割当要求を入力する入力部と、
    前記仮想ノードごとに、前記物理ネットワークを構成する物理ノードの中から、当該仮想ノードに関する物理リソースの使用量を許容可能な1以上の物理ノードの集合を選択する第1の選択部と、
    前記仮想ノード間ごとに、一端の仮想ノードに関して選択されたいずれかの物理ノードと、他端の仮想ノードに関して選択されたいずれかの物理ノードとの間において、当該仮想ノード間のトラヒック量を許容可能な1以上の物理経路の集合を前記物理ネットワークから抽出する抽出部と、
    前記仮想ノード間ごとに抽出された各物理経路の集合から1つずつの物理経路を選択することで得られる物理経路の各組み合わせの中から所定の目的に関して最適な組み合わせを選択する第2の選択部と、
    前記物理ネットワークに収容中である他の仮想ネットワークに割り当てられた物理経路の再配置を行わずに前記最適な組み合わせに係る物理経路を前記物理ネットワークに配置した場合と、前記再配置を行って前記最適な組み合わせに係る物理経路を前記物理ネットワークに配置した場合とのそれぞれについて、前記物理ネットワークの一部の物理リソースに割り当てが集中している度合いを示す指標値を算出し、前記再配置を行わない場合の前記指標値からの前記再配置を行う場合の前記指標値の差が閾値以上である場合に前記再配置を行うと判定し、そうでない場合に前記再配置を行わないと判定する判定部と、
    を有することを特徴とする物理リソース割当装置。
  2. 前記入力部は、更に、許容遅延が指定された仮想ネットワークに関して前記割当要求を入力し、
    前記第2の選択部は、前記仮想ノード間ごとに抽出された各物理経路の集合から1つずつの物理経路を選択することで得られる物理経路の各組み合わせの中で、前記許容遅延を満たすことが可能な組み合わせを抽出し、抽出された各組み合わせ中から前記所定の目的に関して最適な組み合わせを選択する、
    ことを特徴とする請求項1記載の物理リソース割当装置。
  3. 前記指標値は、前記物理ネットワークの全物理ノードのうち物理リソースを消費している比率が第1のパラメータ以上である物理ノードの第1の割合と、前記物理ネットワークの全物理リンクのうち帯域使用率が第2のパラメータ以上である物理リンクの第2の割合とを含み、
    前記判定部は、前記再配置を行わない場合の前記第1の割合からの前記再配置を行う場合の前記第1の割合の差、及び前記再配置を行わない場合の前記第2の割合からの前記再配置を行う場合の前記第2の割合の差のそれぞれが閾値以上である場合に前記再配置を行うと判定し、そうでない場合に前記再配置を行わないと判定する、
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の物理リソース割当装置。
  4. 前記指標値は、前記物理ネットワークの各物理ノードの物理リソースの使用率のうちの第1の最小値、及び前記物理ネットワークの各物理リンクの使用帯域のうちの第2の最小値を含み、
    前記判定部は、前記再配置を行わない場合の前記第1の最小値からの前記再配置を行う場合の前記第1の最小値の差、及び前記再配置を行わない場合の前記第2の最小値からの前記再配置を行う場合の前記第2の最小値の差のそれぞれが閾値以上である場合に前記再配置を行うと判定し、そうでない場合に前記再配置を行わないと判定する、
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の物理リソース割当装置。
  5. 前記指標値は、各物理ノード対の局所辺連結度のα確率点と、各物理ノード対の局所点連結度のα確率点とを含み、
    前記判定部は、前記物理ネットワークの各物理ノードの物理リソースのそれぞれの残量からそれぞれごとの定数を差し引き、かつ、前記物理ネットワークの各物理リンクのそれぞれの残余帯域から定数を差し引いた状態において、前記再配置を行わない場合の前記局所辺連結度のα確率点からの前記再配置を行う場合の前記局所辺連結度のα確率点の差、及び前記再配置を行わない場合の前記局所点連結度のα確率点からの前記再配置を行う場合の前記局所点連結度のα確率点の差のそれぞれが閾値以上である場合に前記再配置を行うと判定し、そうでない場合に前記再配置を行わないと判定する、
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の物理リソース割当装置。
  6. コンピュータが、
    複数の仮想ノードの集合と、各仮想ノードの物理リソースの使用量と、各仮想ノード間のトラヒック量とが指定された仮想ネットワークに関して、物理ネットワークが有する物理リソースの割当要求を入力する入力手順と、
    前記仮想ノードごとに、前記物理ネットワークを構成する物理ノードの中から、当該仮想ノードに関する物理リソースの使用量を許容可能な1以上の物理ノードの集合を選択する第1の選択手順と、
    前記仮想ノード間ごとに、一端の仮想ノードに関して選択されたいずれかの物理ノードと、他端の仮想ノードに関して選択されたいずれかの物理ノードとの間において、当該仮想ノード間のトラヒック量を許容可能な1以上の物理経路の集合を前記物理ネットワークから抽出する抽出手順と、
    前記仮想ノード間ごとに抽出された各物理経路の集合から1つずつの物理経路を選択することで得られる物理経路の各組み合わせの中から所定の目的に関して最適な組み合わせを選択する第2の選択手順と、
    前記物理ネットワークに収容中である他の仮想ネットワークに割り当てられた物理経路の再配置を行わずに前記最適な組み合わせに係る物理経路を前記物理ネットワークに配置した場合と、前記再配置を行って前記最適な組み合わせに係る物理経路を前記物理ネットワークに配置した場合とのそれぞれについて、前記物理ネットワークの一部の物理リソースに割り当てが集中している度合いを示す指標値を算出し、前記再配置を行わない場合の前記指標値からの前記再配置を行う場合の前記指標値の差が閾値以上である場合に前記再配置を行うと判定し、そうでない場合に前記再配置を行わないと判定する判定手順と、
    を実行することを特徴とする物理リソース割当方法。
  7. 請求項乃至いずれか一項記載の各部としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
JP2015146092A 2015-07-23 2015-07-23 物理リソース割当装置、物理リソース割当方法、及びプログラム Active JP6389811B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015146092A JP6389811B2 (ja) 2015-07-23 2015-07-23 物理リソース割当装置、物理リソース割当方法、及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015146092A JP6389811B2 (ja) 2015-07-23 2015-07-23 物理リソース割当装置、物理リソース割当方法、及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017028548A JP2017028548A (ja) 2017-02-02
JP6389811B2 true JP6389811B2 (ja) 2018-09-12

Family

ID=57949993

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015146092A Active JP6389811B2 (ja) 2015-07-23 2015-07-23 物理リソース割当装置、物理リソース割当方法、及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6389811B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109525407B (zh) * 2017-09-18 2020-05-26 中国科学院声学研究所 一种同层无交集全覆盖嵌套容器生成方法及可读存储介质
CN113078942B (zh) * 2021-04-06 2023-09-12 重庆邮电大学 一种基于相关光路资源感知的生存性虚拟网络映射方法
CN116088763B (zh) * 2023-02-09 2023-07-18 北京志凌海纳科技有限公司 一种最优化恢复速率的副本分配策略系统及方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3816246B2 (ja) * 1998-10-30 2006-08-30 株式会社東芝 カットスルーパス制御方法
JP3887323B2 (ja) * 2003-02-03 2007-02-28 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ 網構成管理装置、プログラム及び記録媒体
JP2004247943A (ja) * 2003-02-13 2004-09-02 Ntt Docomo Inc サービス品質制御システム、このシステムに用いる情報転送ノード装置、制御ノード装置、及び、サービス品質制御方法
JP2011221581A (ja) * 2010-04-02 2011-11-04 Hitachi Ltd 計算機システムの管理方法、計算機システム管理端末および計算機管理システム
JP5771832B2 (ja) * 2012-02-14 2015-09-02 株式会社日立製作所 伝送システム、管理計算機、及び論理パス構築方法
JP5655188B2 (ja) * 2012-02-28 2015-01-21 日本電信電話株式会社 トラヒック制御装置及びトラヒック制御方法
JP5878077B2 (ja) * 2012-05-23 2016-03-08 株式会社Nttドコモ ネットワーク管理装置、通信システムおよびネットワーク管理方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017028548A (ja) 2017-02-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8862744B2 (en) Optimizing traffic load in a communications network
JP6470426B2 (ja) リソース割当装置及びリソース割当方法
US20140149493A1 (en) Method for joint service placement and service routing in a distributed cloud
Blenk et al. NeuroViNE: A neural preprocessor for your virtual network embedding algorithm
CN105515977B (zh) 获取网络中传输路径的方法、装置和系统
JP6389811B2 (ja) 物理リソース割当装置、物理リソース割当方法、及びプログラム
JP6586237B2 (ja) リソース割当装置及びリソース割当方法
CN107637030A (zh) 用于自调整适应性路由的方法和装置
CN111800352A (zh) 基于负载均衡的服务功能链部署方法和存储介质
JP6466789B2 (ja) 物理経路割当装置、物理経路割当方法、及びプログラム
Dab et al. VNR-GA: Elastic virtual network reconfiguration algorithm based on Genetic metaheuristic
US10873502B2 (en) System and method for joint embedding and backup provisioning in virtual networks
JP6325348B2 (ja) 仮想マシン配置装置
JP2017220840A (ja) ネットワーク監視・制御装置、ネットワーク監視・制御方法、及びネットワーク監視・制御プログラム
US9565101B2 (en) Risk mitigation in data center networks
US9503367B2 (en) Risk mitigation in data center networks using virtual machine sharing
JP6374825B2 (ja) ネットワークリソース割当装置及びネットワークリソース割当方法
JP6402041B2 (ja) ネットワークリソース割当装置、ネットワークリソース割当方法、及びプログラム
US8995827B2 (en) System and method for finding partially disjoint paths for spare capacity allocation in shared backup path protection for dual fiber cuts
JP6732927B2 (ja) 収容形態探索装置、収容形態探索方法及びプログラム
JP6894408B2 (ja) 連携型仮想ネットワーク割当方法および装置
WO2021029013A1 (ja) 局所的波長デフラグ装置、局所的波長デフラグ方法、プログラム
JP6310406B2 (ja) タグ割当サーバ、タグ割当方法およびタグ割当プログラム
Di et al. Quality of service aware virtual network mapping across multiple domains
Noda et al. Fault-Tolerant Controller Placement Model Considering Load-Dependent Sojourn Time in Software-Defined Network

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170829

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180613

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180619

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180730

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180814

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180820

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6389811

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150