JP6388811B2 - 小麦の生地伸展性の判定方法 - Google Patents

小麦の生地伸展性の判定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6388811B2
JP6388811B2 JP2014200548A JP2014200548A JP6388811B2 JP 6388811 B2 JP6388811 B2 JP 6388811B2 JP 2014200548 A JP2014200548 A JP 2014200548A JP 2014200548 A JP2014200548 A JP 2014200548A JP 6388811 B2 JP6388811 B2 JP 6388811B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seq
wheat
dough
extensibility
oligonucleotide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014200548A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016067282A (ja
Inventor
聡 野間
聡 野間
克志 早川
克志 早川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nisshin Seifun Group Inc
Original Assignee
Nisshin Seifun Group Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nisshin Seifun Group Inc filed Critical Nisshin Seifun Group Inc
Priority to JP2014200548A priority Critical patent/JP6388811B2/ja
Publication of JP2016067282A publication Critical patent/JP2016067282A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6388811B2 publication Critical patent/JP6388811B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)

Description

本発明は、小麦の生地伸展性の判定方法に関する。
ベーカリー食品や麺類などの小麦粉生地から製造される食品の品質は、小麦の生地物性に左右される。小麦の生地物性の中でも、生地の「締まり」(弾性)や「伸び」(伸展性)は、その小麦の製パン性や製麺性に大きな影響を与える。例えば、ベーカリー食品の場合、適度な弾性と伸展性がある生地は、生地中の空気や炭酸ガスを保持する気泡膜が薄く伸びるため、発酵により生地が大きく膨らみ高品質なパンになる。また、麺類の場合も同様に、生地の「締まり」(弾性)や「伸び」(伸展性)は、得られる麺類の食感を左右する。したがって、小麦の生地の弾性や伸展性を評価することは、小麦粉の二次加工性を推定する上で非常に重要である。
従来、小麦の製パンや製麺への適性は、実際に小麦を製粉し、得られた小麦粉からパンや麺を製造し、それを官能評価することにより判定されていた。しかし、この方法は、パンや麺を製造する手間がかかり、かつその製造のために多量の小麦粉を準備する必要がある。比較的少量の小麦粉で物性を評価する方法としては、生地の状態で、弾性についてはファリノグラフやミキソグラフ、伸展性についてはエクステンソグラフやアルベオグラフなどにかける方法が知られている。しかし、これらの方法においても、生地を調製するためにある程度の量の小麦粉を必要とするので、極少量の小麦粉しか手元にないとき、あるいは小麦粉がない(製粉していない)状態で物性を評価、推定することはできない。特に、育種選抜中の小麦では、生地物性の試験が求められる一方で、小規模栽培であるため製粉に十分な量の小麦種子を確保することは容易ではない。したがって、小麦粉生地を調製する必要なく、微量の小麦粉、製粉してない小麦種子やその胚乳の一部、又は芽や葉のような種子以外の組織から小麦の生地物性を評価することができる方法が求められている。
こうした問題を解決するため、これまでに、小麦の物性を評価するためのいくつかのDNAマーカーが提案されている。例えば、非特許文献1には、高分子量グルテニンサブユニット5+10の遺伝子の有無をPCRで判定することにより製パン性に優れた小麦を選別する方法が提案されている。また、特許文献1には、42kDa低分子量グルテニンの遺伝子と連鎖するDNAマーカーを用いて強力小麦系統を選抜することが記載されている。しかし、これらの方法は、いずれも生地の弾性を評価する方法であり、生地の伸展性を評価することはできない。
特開2005-117979号公報
M. Ahmad, 2000, Theor Appl Genet 101:892-896
本発明は、小麦粉生地を調製する必要なく、小麦の生地伸展性を判定するための方法を提供する。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、小麦に含まれる生地伸展性に関わるグリアジンタンパク質の1つであるα/βグリアジンにおいて、生地の高伸展性に関連している遺伝子型を見出した。さらに本発明者らは、上記知見に基づき、小麦における当該高伸展性遺伝子型のα/βグリアジンの存在の有無を判定することで、その小麦の生地伸展性を推定、評価する方法を開発した。
すなわち、本発明は、小麦のα/βグリアジン遺伝子において、以下からなる群より選択される少なくとも1つの塩基の有無を検出することを含む、小麦の生地伸展性の判定方法を提供する。
配列番号1における、44位チミン、106位アデニン、151位グアニン、179位チミン、268位アデニン、及び274位シトシン;
配列番号2における、53位アデニン、及び88位グアニン;
配列番号3における、114位チミン、124位シトシン、及び138位チミン;
配列番号4における、205位チミン;
配列番号5における、14位チミン、54位アデニン、94位グアニン、111位シトシン、及び137位アデニン;ならびに、
配列番号6における、47位チミン、及び65位グアニン。
また本発明は、以下の(a)〜(t)からなる群より選択される、小麦の生地伸展性の判定用のプライマー又はプローブを提供する。
(a)配列番号1の44位を5’末端又は3’末端とする配列番号1の部分配列からなる10〜40塩基長のオリゴヌクレオチド;
(b)配列番号1の106位を5’末端又は3’末端とする配列番号1の部分配列からなる10〜40塩基長のオリゴヌクレオチド;
(c)配列番号1の151位を5’末端又は3’末端とする配列番号1の部分配列からなる10〜40塩基長のオリゴヌクレオチド;
(d)配列番号1の179位を5’末端又は3’末端とする配列番号1の部分配列からなる10〜40塩基長のオリゴヌクレオチド;
(e)配列番号1の268位を5’末端又は3’末端とする配列番号1の部分配列からなる10〜40塩基長のオリゴヌクレオチド;
(f)配列番号1の274位を5’末端又は3’末端とする配列番号1の部分配列からなる10〜40塩基長のオリゴヌクレオチド;
(g)配列番号2の53位を5’末端又は3’末端とする配列番号2の部分配列からなる10〜40塩基長のオリゴヌクレオチド;
(h)配列番号2の88位を5’末端又は3’末端とする配列番号2の部分配列からなる10〜40塩基長のオリゴヌクレオチド;
(i)配列番号3の114位を5’末端又は3’末端とする配列番号3の部分配列からなる10〜40塩基長のオリゴヌクレオチド;
(j)配列番号3の124位を5’末端又は3’末端とする配列番号3の部分配列からなる10〜40塩基長のオリゴヌクレオチド;
(k)配列番号3の138位を5’末端又は3’末端とする配列番号3の部分配列からなる10〜40塩基長のオリゴヌクレオチド;
(l)配列番号4の205位を5’末端又は3’末端とする配列番号4の部分配列からなる10〜40塩基長のオリゴヌクレオチド;
(m)配列番号5の14位を5’末端又は3’末端とする配列番号5の部分配列からなる10〜40塩基長のオリゴヌクレオチド;
(n)配列番号5の54位を5’末端又は3’末端とする配列番号5の部分配列からなる10〜40塩基長のオリゴヌクレオチド;
(o)配列番号5の94位を5’末端又は3’末端とする配列番号5の部分配列からなる10〜40塩基長のオリゴヌクレオチド;
(p)配列番号5の111位を5’末端又は3’末端とする配列番号5の部分配列からなる10〜40塩基長のオリゴヌクレオチド;
(q)配列番号5の137位を5’末端又は3’末端とする配列番号5の部分配列からなる10〜40塩基長のオリゴヌクレオチド;
(r)配列番号6の47位を5’末端又は3’末端とする配列番号6の部分配列からなる10〜40塩基長のオリゴヌクレオチド;
(s)配列番号6の65位を5’末端又は3’末端とする配列番号6の部分配列からなる10〜40塩基長のオリゴヌクレオチド;及び、
(t)上記(a)〜(s)の相補鎖からなるオリゴヌクレオチド。
また本発明は、上記プライマー又はプローブを含む小麦の生地伸展性の判定用キットを提供する。
本発明によれば、製パン試験や製麺試験を行うことなく、又は生地を調製することなく、小麦の生地伸展性を迅速に判定することが可能となる。また本発明の方法では、小麦種子、胚乳の一部、ふすま、さらには芽や葉、茎のような種子以外の組織を被検体とすることができ、且つ少量の被検体があればよいので、微量の小麦粉しか使用できないか、又は小麦粉が全く準備できない状態でも、小麦の生地伸展性を正確に判定することができる。
小麦α/βグリアジン遺伝子の塩基配列のアラインメント。グループ1−1〜1−3;生地伸展性が高い品種のみが持つα/βグリアジン遺伝子のうちグループ1に属するα/βグリアジン遺伝子、グループ2−1〜2−3;生地伸展性が高い品種のみが持つα/βグリアジン遺伝子のうちグループ2に属するα/βグリアジン遺伝子、グループA〜G;生地伸展性が高い品種及び高くない品種が持つグループ1及び2に属さないα/βグリアジン遺伝子。影を付けた領域はポリQリッチ領域をコードする領域を表す。図中に、実施例1で用いたセットA及びセットBのプライマーの結合部位を示す。 図1−1の続き。 図1−2の続き。 α/βグリアジン遺伝子のドメイン1コード領域の塩基配列のアラインメント。四角で囲まれた塩基は、本発明の小麦の生地伸展性の判定用マーカーである。 図2−1の続き。 α/βグリアジン遺伝子のドメイン2コード領域の塩基配列のアラインメント。四角で囲まれた塩基は、本発明の小麦の生地伸展性の判定用マーカーである。 α/βグリアジン遺伝子のドメイン3コード領域の塩基配列のアラインメント。四角で囲まれた塩基は、本発明の小麦の生地伸展性の判定用マーカーである。 図4−1の続き。 実施例1で用いた被検体小麦品種のうち6種についての、α/βグリアジンDNAのPCR増幅産物の電気泳動図。左:セットAプライマーによる増幅産物、右:セットBプライマーによる増幅産物。矢印:α/βグリアジン遺伝子の増幅産物を示すバンド。1:分子量マーカー(OneSTEP Ladder50)、2:品種C、3:品種E、4:品種A、5:品種I、6:品種G、7:品種L。
本明細書において「小麦」とは、イネ科コムギ属植物、例えばTriticum aestivum、Triticum compactum、Triticum durumなどである。
本明細書において、「小麦の生地伸展性」(又は単に「生地伸展性」)とは、小麦を製粉して得られた小麦粉から調製した生地の伸展性値、例えば、コンシストグラフのEx値の大小のことである。コンシストグラフのEx値とは、アルベオコンシストグラフ(例えばショパン社製)にて、硬さが2200mb(水分15%ベース時)である生地が、測定開始から破裂するまでの横座標の平均値のことである(The AlveoConsistograph Handbook,Second Edition,AACCインターナショナル)。例えば、「小麦の生地伸展性が高い」又は「生地伸展性が高い小麦」とは、その小麦はEx値の高い、例えばEx値70以上、好ましくは75以上の生地になることを意味し、一方、「小麦の生地伸展性が低い(又は高くない)」又は「生地伸展性が低い(又は高くない)小麦」とは、その小麦はEx値の低い(又は高くない)、例えばEx値70未満、好ましくは65未満の生地になることを意味する。
グリアジンは小麦貯蔵タンパク質の1つであり、グルテニンとともにグルテンを形成するタンパク質である。グリアジンはグルテンの弾性と伸展性に影響を与え、またグルテンの性質は小麦の二次加工性に強い影響を与える。グリアジンは、大きくα、β、γ、ωの4タイプに分類され、α/βグリアジン、γグリアジン、ωグリアジン等の種類が知られている。グリアジンは多重遺伝子ファミリーであり、また小麦のゲノムは倍数体であるため、小麦のゲノムは通常、複数種のα/βグリアジン遺伝子を有している。
α/βグリアジンのアミノ酸配列中には、グルタミン残基が連続して出現するポリグルタミンリッチな領域(以下、「ポリQリッチ領域」という;図1−1〜図1−3の影を付けた部分にコードされる領域)が2か所存在し、これらポリQリッチ領域により分けられた3つの領域が存在する。本明細書においては、このα/βグリアジンのアミノ酸配列上の3つの領域を、それぞれドメイン1、2及び3と称する。ドメイン1は、α/βグリアジンのアミノ酸配列のN末端から第1のポリQリッチ領域のN末端の前までの領域をいい、ドメイン2は、第1及び第2のポリQリッチ領域の間の領域をいい、ドメイン3は、第2のポリQリッチ領域のC末端の後ろからα/βグリアジンのアミノ酸配列のC末端までの領域をいう。上記ドメイン1、2、3はいずれも保存性の高い領域であり、小麦に含まれる複数種のα/βグリアジンの間で、ドメイン1同士、ドメイン2同士、ドメイン3同士は、互いにアミノ酸配列及びそれをコードする遺伝子配列間の相同性は高い。
その一方で、上記ドメイン1、2、3をコードする遺伝子には多型が存在する。そしてそれらの多型の中には、小麦の生地伸展性と相関のあるものがある。本発明において、生地伸展性の高い小麦に特徴的な2種類のα/βグリアジン遺伝子型が初めて明らかとなった。なお、この生地伸展性の高い小麦に特徴的な2種類のα/βグリアジン遺伝子群を、便宜上、それぞれグループ1及びグループ2と称する。
生地伸展性が高いある小麦品種が有するα/βグリアジン遺伝子の塩基配列のアラインメントを図1−1〜図4−2に示す。図1−1〜図1−3では、生地伸展性が高い品種のみが持つα/βグリアジン遺伝子のうちグループ1に属するα/βグリアジン遺伝子の全塩基配列(グループ1−1;配列番号11)に対して、グループ1に属する別のα/βグリアジン遺伝子の全塩基配列(グループ1−2〜1−3;配列番号12〜13)、同じく生地伸展性が高い品種のみが持つα/βグリアジン遺伝子のうちグループ2に属するα/βグリアジン遺伝子の全塩基配列(グループ2−1〜2−3;配列番号14〜16)、ならびに生地伸展性が高い品種及び高くない品種が持つ、すなわち生地伸展性が高い品種及び高くない品種のいずれにも見出される、グループ1及び2に属さないα/βグリアジン遺伝子の全塩基配列(グループA〜G;配列番号17〜23)がアラインメントされている。影を付けた部分はポリQリッチ領域である。
なお、配列のアラインメントは、目的配列と参照配列とを最大の相同性を与えるように整列(アラインメント)させる手順であり、詳細な手順は当業者に公知である。アラインメントは公知のアルゴリズムを用いて実行することができる。例えば、アラインメントは、Clustal Wマルチプルアラインメントプログラム(Thompson,J.D.et al,1994,Nucleic Acids Res.22:4673−4680)等を用いることにより行うことができる。Clustal Wは、例えば、欧州バイオインフォマティクス研究所(European Bioinformatics Institute:EBI[www.ebi.ac.uk/index.html])や、国立遺伝学研究所が運営する日本DNAデータバンク(DDBJ[www.ddbj.nig.ac.jp/Welcome−j.html])のウェブサイト上で利用することができる。
図2−1〜図4−2は、図1−1〜図1−3に示したα/βグリアジン遺伝子の塩基配列について、ドメイン1〜3をコードする領域ごとに別々にアラインメントを実行した例である。図2−1〜図4−2に示すように、ドメイン1、2、3をコードする遺伝子領域の配列中に、生地伸展性の高い小麦に特徴的に存在する一群の一塩基多型(図中の四角で囲まれた塩基)があることが見出された。さらに、当該塩基の存在を指標に小麦をスクリーニングすることにより、生地伸展性の高い小麦と高くない小麦とを選別することができた。したがって、それらの塩基は、小麦の生地伸展性の判定用のマーカーとして用いることができ、また、当該マーカーを指標に小麦の生地伸展性を判定することができる。
代表的な例において、生地伸展性の高い小麦に特徴的に存在するα/βグリアジン遺伝子型のうち、グループ1に属するものは、配列番号1で示される塩基配列からなるドメイン1をコードする領域と、配列番号2で示される塩基配列からなるドメイン2をコードする領域と、配列番号3で示される塩基配列からなるドメイン3をコードする領域とを含む。配列番号1、2及び3で示される塩基配列中において、以下の塩基は、生地伸展性の高い小麦に特異的に検出される:
配列番号1における、44位チミン、106位アデニン、151位グアニン、179位チミン、268位アデニン、及び274位シトシン;
配列番号2における、53位アデニン、及び88位グアニン;ならびに
配列番号3における、114位チミン、124位シトシン、及び138位チミン;
これらの塩基は、小麦の生地伸展性の判定用マーカーとして使用することができる。
別の代表的な例において、生地伸展性の高い小麦に特徴的に存在するα/βグリアジン遺伝子型のうち、グループ2に属するものは、配列番号4で示される塩基配列からなるドメイン1をコードする領域と、配列番号5で示される塩基配列からなるドメイン2をコードする領域と、配列番号6で示される塩基配列からなるドメイン3をコードする領域とを含む。配列番号4、5及び6で示される塩基配列において、以下の塩基は、生地伸展性の高い小麦に特異的に検出される:
配列番号4における、205位チミン;
配列番号5における、14位チミン、54位アデニン、94位グアニン、111位シトシン、及び137位アデニン;ならびに
配列番号6における、47位チミン、及び65位グアニン;
これらの塩基は、小麦の生地伸展性の判定用マーカーとして使用することができる。
なお、配列番号1〜3の塩基配列は、グループ1−1のα/βグリアジン遺伝子のドメイン1〜3をコードする塩基配列であり、配列番号4〜6の塩基配列は、グループ2−1のα/βグリアジン遺伝子のドメイン1〜3をコードする塩基配列である。
上記本発明の小麦の生地伸展性の判定用マーカー(以下、本発明のマーカーともいう)を指標に、小麦の生地伸展性を判定することができる。すなわち、生地伸展性を調べたい小麦に含まれるα/βグリアジンの遺伝子の塩基配列中における本発明のマーカーの有無を検出し、当該マーカーが存在していれば、当該小麦は生地伸展性が高いと判断される。
したがって、本発明は、小麦のα/βグリアジン遺伝子において、本発明の小麦の生地伸展性の判定用マーカーである塩基の有無を検出することを含む、小麦の生地伸展性の判定方法を提供する。当該方法においては、当該α/βグリアジン遺伝子に本発明のマーカーである塩基が存在していれば、当該小麦の生地伸展性は高いと判断される。
また、図2−1〜図4−2に示すとおり、生地伸展性の高い小麦に特徴的なα/βグリアジン遺伝子はいずれも、上述した配列番号1〜3中の生地伸展性の判定用マーカーの全部を有するか、又は上述した配列番号4〜6中の生地伸展性の判定用マーカーの全部を有する。一方で、生地伸展性の高くない小麦には、当該マーカーは1つも存在していない。したがって、本発明の方法において小麦の生地伸展性を判定する場合、上記に挙げた配列番号1〜3中の本発明のマーカー塩基、又は配列番号4〜6中の本発明のマーカー塩基を全部検出してもよいが、いずれか1つを検出すれば足りる。言い換えれば、α/βグリアジン遺伝子の塩基配列上で、上記に挙げた本発明のマーカー塩基のうちの少なくとも1つの塩基が検出できれば、該α/βグリアジン遺伝子を有する小麦は生地伸展性が高いと判断することができる。
好ましくは、α/βグリアジン遺伝子の塩基配列上で、上記に挙げた配列番号1〜3中のマーカー塩基のうちの少なくとも1つの塩基、ならびに上記に挙げた配列番号4〜6中のマーカー塩基のうちの少なくとも1つの塩基がともに検出できれば、該α/βグリアジン遺伝子を有する小麦は生地伸展性が高いと判断することができる。
上記本発明の方法においては、生地伸展性を調べたい小麦から調製した小麦試料に含まれるα/βグリアジン遺伝子における、本発明の小麦の生地伸展性の判定用マーカーの存在を検出する。当該「小麦試料」としては、生地伸展性を調べたい小麦の植物体のいずれかの組織、例えば、種子、胚乳、ふすま、葉、茎、根、芽、花などを挙げることができ、あるいは小麦粉(全粒粉を含む)又はその加工品も使用可能である。
本発明のマーカーの検出には、遺伝子上の特定の塩基又は塩基配列の検出に用いられる任意の手段を使用することができる。例えば、小麦試料から核酸を調製した後、α/βグリアジン遺伝子配列中の目的の位置の塩基を同定すればよい。小麦試料からの核酸の抽出は常法に従って行うことができ、例えば、ゲノムDNAを抽出してもよく、RNAを抽出してもよく、又はRNAからcDNAを調製してもよい。DNAやRNAの抽出、及びcDNAの調製には、市販のキットをそのプロトコルに従って使用すればよい。α/βグリアジン遺伝子配列中の塩基を同定する方法は特に限定されず、配列決定や遺伝子多型の検出のために一般的に用いられている方法を採用することができる。
本発明の方法の一実施形態においては、PCR(通常のPCR法、リアルタイムPCR法を含む)、又はインベーダー法、Exonuclease Cycling Assay法(例えば特開2002−369700号公報)等により本発明のマーカー塩基を含む領域を検出することで、小麦試料中における本発明の小麦の生地伸展性の判定用マーカーである塩基の有無を調べる。本発明のマーカーの塩基が存在していた場合、当該小麦試料は生地伸展性が高い小麦の試料であると判定される。
PCRは常法に従って行えばよく、例えば、小麦試料から抽出した核酸を鋳型にして、これを本発明のマーカー塩基を含む領域に選択的に結合するように設計したプライマーを用いて増幅させる。PCRの後は、電気泳動等の手段により、本発明のマーカー塩基を含む目的の増幅産物が得られたか否かを調べればよい。電気泳動法の手順には特に制限はなく、アガロースゲル電気泳動法、ポリアクリルアミドゲル電気泳動法、キャピラリー電気泳動法など、通常行われる方法を用いればよい。あるいは、リアルタイムPCRにより、本発明のマーカー塩基を含む目的の増幅産物の増幅を直接測定してもよい。目的の増幅断片が得られた場合には、当該小麦試料は生地伸展性が高い小麦の試料であると判定される。
本発明のマーカー塩基を検出するためのPCR、又はInvader法、Exonuclease Cycling Assay法に使用されるプライマー又はプローブとしては、配列番号1〜6で示される塩基配列の部分配列であって、本発明のマーカー塩基を含む部分配列からなるオリゴヌクレオチド、又はその相補鎖からなるオリゴヌクレオチドが挙げられる。
本発明の方法に使用される好ましいプローブ又はプライマーとしては、以下が挙げられる:
(a)配列番号1の44位を5’末端又は3’末端とする配列番号1の部分配列からなるオリゴヌクレオチド;
(b)配列番号1の106位を5’末端又は3’末端とする配列番号1の部分配列からなるオリゴヌクレオチド;
(c)配列番号1の151位を5’末端又は3’末端とする配列番号1の部分配列からなるオリゴヌクレオチド;
(d)配列番号1の179位を5’末端又は3’末端とする配列番号1の部分配列からなるオリゴヌクレオチド;
(e)配列番号1の268位を5’末端又は3’末端とする配列番号1の部分配列からなるオリゴヌクレオチド;
(f)配列番号1の274位を5’末端又は3’末端とする配列番号1の部分配列からなるオリゴヌクレオチド;
(g)配列番号2の53位を5’末端又は3’末端とする配列番号2の部分配列からなるオリゴヌクレオチド;
(h)配列番号2の88位を5’末端又は3’末端とする配列番号2の部分配列からなるオリゴヌクレオチド;
(i)配列番号3の114位を5’末端又は3’末端とする配列番号3の部分配列からなるオリゴヌクレオチド;
(j)配列番号3の124位を5’末端又は3’末端とする配列番号3の部分配列からなるオリゴヌクレオチド;
(k)配列番号3の138位を5’末端又は3’末端とする配列番号3の部分配列からなるオリゴヌクレオチド;
(l)配列番号4の205位を5’末端又は3’末端とする配列番号4の部分配列からなるオリゴヌクレオチド;
(m)配列番号5の14位を5’末端又は3’末端とする配列番号5の部分配列からなるオリゴヌクレオチド;
(n)配列番号5の54位を5’末端又は3’末端とする配列番号5の部分配列からなるオリゴヌクレオチド;
(o)配列番号5の94位を5’末端又は3’末端とする配列番号5の部分配列からなるオリゴヌクレオチド;
(p)配列番号5の111位を5’末端又は3’末端とする配列番号5の部分配列からなるオリゴヌクレオチド;
(q)配列番号5の137位を5’末端又は3’末端とする配列番号5の部分配列からなるオリゴヌクレオチド;
(r)配列番号6の47位を5’末端又は3’末端とする配列番号6の部分配列からなるオリゴヌクレオチド;
(s)配列番号6の65位を5’末端又は3’末端とする配列番号6の部分配列からなるオリゴヌクレオチド;
(t)上記(a)〜(s)の相補鎖からなるオリゴヌクレオチド。
さらに、上記(a)〜(s)のオリゴヌクレオチドから1〜数個(例えば1〜3個)の塩基が置換、挿入、削除、又は付加されたオリゴヌクレオチドであって、ただしその5’末端又は3’末端に上記(a)〜(s)で述べた本発明のマーカー塩基を有するオリゴヌクレオチド、又はその相補鎖からなるオリゴヌクレオチドもまた、本発明の方法で本発明のマーカー塩基の検出に用いることができるプローブ又はプライマーである。
上記プライマーを含むPCR用のプライマーセットは、一方が上記(a)〜(t)のオリゴヌクレオチドである1組のプライマーである。
具体的なPCR用プライマーセットの例としては、配列番号7で示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドと配列番号8で示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドとの組み合わせ、及び配列番号9で示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドと配列番号10で示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドとの組み合わせが挙げられる。
本発明の方法の別の実施形態においては、シークエンシング(通常のシークエンシング、パイロシークエンシング、RNAダイレクトシークエンシングを含む)、一塩基伸長法等により小麦試料中のα/βグリアジンの塩基配列又は塩基を直接決定し、配列中の塩基を調べることで、小麦試料中における本発明の小麦の生地伸展性の判定用マーカーである塩基の有無を検出する。本発明のマーカーの塩基が存在していた場合、当該小麦試料は生地伸展性が高い小麦の試料であると判定される。
上記シークエンシングに使用されるプライマーとしては、配列番号1〜6で示される塩基配列の部分配列であって、本発明のマーカーである塩基の5’側に結合するオリゴヌクレオチドからなるか、又は当該塩基の3’側に結合するオリゴヌクレオチドの相補鎖からなり、かつ各小麦品種において保存されている塩基配列を有するオリゴヌクレオチドが挙げられる。
上記一塩基伸長法に使用されるプライマーとしては、配列番号1〜6で示される塩基配列の部分配列であって、本発明のマーカーである塩基の1塩基上流を3’末端とするオリゴヌクレオチド、又は当該塩基の1塩基下流を5’末端とするオリゴヌクレオチドの相補鎖からなるオリゴヌクレオチドが挙げられる。
上記本発明で使用されるプライマー又はプローブの鎖長は、通常は10〜40塩基長、好ましくは15〜35塩基長、例えば15〜25塩基長である。
上述した本発明により提供されるプライマー及びプローブは、小麦の生地伸展性の判定用のプライマー及びプローブである。また本発明は、当該小麦の生地伸展性の判定用のプライマー又はプローブを含む小麦の生地伸展性の判定用キットを提供する。当該キットは、PCR法(通常のPCR、リアルタイムPCRを含む)、Invader法、Exonuclease Cycling Assay法、シークエンシング(通常のシークエンシング、パイロシークエンシング、RNAダイレクトシークエンシングを含む)、一塩基伸長法等を行うためのキットであり得る。
小麦のα/βグリアジンのドメイン1〜3は、上述したように保存性の高い領域であるが、その遺伝子には、本発明のマーカー塩基以外にもある程度の塩基の多型や変異が存在することがある。すなわち、小麦中のα/βグリアジンのドメイン1〜3をコードする塩基配列は、例えば図1−1〜図4−2に示すように、配列番号1〜6に対して塩基の一部が異なっていることがある。そのような場合でも、本発明の方法によれば、上述した手順で本発明のマーカーを利用して、小麦の生地伸展性を判定することができる。
以下に、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(参考例1)試料となる被検体小麦の小麦粉生地の伸展性の測定試験
国内産の小麦品種のうち、硬質小麦3品種(品種A〜C)、及び軟質小麦11品種(品種D〜N)の計14品種の小麦種子をサンプルとした。小麦種子14品種をAACC公定法26−21に従ってビューラー・テストミルにより粉砕し、60%粉を作製した。次に、The AlveoConsistograph Handbook,Second Edition(AACCインターナショナル)に従って、60%粉から調整した生地のコンシストグラフのEx値を測定した。すなわち、各サンプルの生地の硬さが2200mb(水分15%ベース時)となるような吸水量を算出し、アルベオコンシストグラフ(ショパン社製)にて、算出した量の2.5質量%食塩水、及び指定された量の60%粉をミキサーに投入し、Ex値を測定した。各サンプルについて2〜4回測定を行い、その平均値を採用した。また、Turkey−Kramerによる有意差検定を行った(有意水準5%)。
結果を表1に示す。なお、表1における有意差は、全データに対してTurkey−Kramerの多重検定を行った結果であり、a〜hのアルファベットは有意差検定で、アルファベットが同じサンプルはその間で有意差が無く、異なる場合は有意差があることを示している。表1に示すとおり、硬質小麦2品種(「品種C」、「品種B」)、及び軟質小麦3品種(「品種E」、「品種F」、「品種N」)から得られた小麦粉生地のEx値は、それ以外の品種から得られた小麦粉生地のEx値よりも有意に大きかった。これらの結果から、硬質小麦2品種(「品種C」、「品種B」)、及び軟質小麦3品種(「品種E」、「品種F」、「品種N」)はEx値が高く、故に生地伸展性が高い小麦であり、それ以外の品種はEx値が低く、故に生地伸展性が低い(又は高くない)小麦であることが示された。


(実施例1)PCR増幅に基づく小麦の生地伸展性の判定
上記の14品種の小麦種子をマルチビーズショッカー(安井器械社製)で粉砕後、DNeasy Plant Mini Kit(キアゲン社製)によりDNAを抽出した。DNA 1μL(20ng/μL)、0.1μL(0.5U)のAmpliTaq Gold(Applid Biosystems社製)、1μLの2mM dNTP、1μLの25mM MgCl2、0.3μlの10μM各プライマー、1μLの10×PCRバッファー、水(残余)を添加した10μLの反応系でPCRを行った。
PCRプライマーは、表2記載のものを用いた。フォワードプライマーは本発明のマーカーを含まない共通配列部分に設計し、セットAでは配列番号2で示されるドメイン2のコード領域中に、セットBでは配列番号5で示されるドメイン2のコード領域に対して設計した。リバースプライマーは、セットAでは配列番号3で示されるドメイン3のコード領域の塩基配列の第114位のチミンが、セットBでは配列番号6で示されるドメイン3のコード領域の塩基配列の第47位のチミンが3’末端になるように設計した(図1−2参照)。
PCRは、95℃で10分間変性後、95℃で15秒、各アニーリング温度で30秒、72℃で30秒を35サイクルまわした。アニーリング温度はセットAで62℃、セットBで66℃に設定した。PCR反応溶液の全量を2%アガロースゲルにて電気泳動し、EtBr溶液で染色後、UVでバンドを検出した。アガロースゲル電気泳動でバンドが検出された場合、PCR増幅あり(+)と判定した。
電気泳動の結果の一部を図5に、被検体小麦14品種のPCR増幅の結果及び小麦粉生地の伸展性の測定試験の結果を表3に示す。セットA及びセットBのプライマーセットを用いたPCRにより増幅産物が得られた小麦品種は、いずれもEx値が高かった。一方で、Ex値の低い小麦品種では、どちらのプライマーセットを用いた場合でもPCR増幅産物は得られなかった。
(実施例2)品種未判別小麦における生地伸展性の予測
生地伸展性の大小が不明である小麦3品種(未判定品種O〜Q)について、実施例1と同様の手順で、種子からDNAを抽出してPCRにかけ、増幅産物の有無から生地伸展性を評価した。次いで、それらの小麦品種について、参考例1と同様の手順で生地伸展性Ex値の確認試験を行った。
PCRの結果、表4に示すとおり、セットA及びセットBのプライマーセットを用いたPCRにより増幅産物が得られた未判別品種Pは、生地伸展性の高い小麦と予測され、一方、PCR増幅産物が得られなかった未判別品種O及びQは、生地伸展性の低い小麦と予測された。PCRに基づくこれらの伸展性予測は、実際に測定されたEx値の結果と一致していた。

Claims (5)

  1. 小麦のα/βグリアジン遺伝子において、配列番号3における114位チミンの有無及び配列番号6における47位チミンの有無を検出することを含む、小麦の生地伸展性の判定方法。
  2. 前記α/βグリアジン遺伝子に前記の塩基が存在していた場合に、前記小麦の生地伸展性は高いと判断される、請求項記載の方法。
  3. 以下のプライマーセットを含む麦の生地伸展性の判定用のプライマーセット:
    列番号3の114位を5’末端又は3’末端とする配列番号3の部分配列からなる10〜40塩基長のオリゴヌクレオチド又はその相補鎖を含むプライマーセット、及び
    列番号6の47位を5’末端又は3’末端とする配列番号6の部分配列からなる10〜40塩基長のオリゴヌクレオチド又はその相補鎖を含むプライマーセット
  4. 配列番号7で示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドと配列番号8で示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドとのプライマーセットと、配列番号9で示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドと配列番号10で示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドとのプライマーセットを含む、請求項3記載のプライマーセット。
  5. 請求項3又は4記載のプライマーセットを含む小麦の生地伸展性の判定用キット。
JP2014200548A 2014-09-30 2014-09-30 小麦の生地伸展性の判定方法 Active JP6388811B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014200548A JP6388811B2 (ja) 2014-09-30 2014-09-30 小麦の生地伸展性の判定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014200548A JP6388811B2 (ja) 2014-09-30 2014-09-30 小麦の生地伸展性の判定方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016067282A JP2016067282A (ja) 2016-05-09
JP6388811B2 true JP6388811B2 (ja) 2018-09-12

Family

ID=55863321

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014200548A Active JP6388811B2 (ja) 2014-09-30 2014-09-30 小麦の生地伸展性の判定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6388811B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003052372A (ja) * 2001-07-27 2003-02-25 Unitech Kk 簡易snp検出法(ssd)
EP1806412B1 (en) * 2004-09-17 2009-11-25 Nisshin Seifun Group Inc. Method of estimating the secondary processing properties of wheat in growth stage

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016067282A (ja) 2016-05-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2518146B1 (en) Method for detection and quantification of wheat endogenous gene
JP4399417B2 (ja) 食品または食品原材料中の特定植物属の定量的pcr検出法
ES2500940T3 (es) Método para la detección cualitativa y cuantitativa de trigo común
Casazza et al. A reliable assay for the detection of soft wheat adulteration in Italian pasta is based on the use of new DNA molecular markers capable of discriminating between Triticum aestivum and Triticum durum
JP5030051B2 (ja) 低アミロース性を支配する新規遺伝子及び低アミロース米品種の識別方法
JP6388811B2 (ja) 小麦の生地伸展性の判定方法
Celebi et al. Biosystematics studies among Ebenus L. Species based on morphological, RAPD-PCR and seed Protein analyses in Turkey
EP1482058B1 (en) Method of testing wheat
Shahzad et al. Identification of QTLs on chromosome 1B for grain quality traits in bread wheat (Triticum aestivum L.)
WO2007132760A1 (ja) コムギ内在性dnaの検出・定量法、および被検試料における遺伝子組換えコムギの混入率の決定方法
JP2018512121A5 (ja)
Saito et al. DNA markers for identifying waxy mutations and improving noodle quality in wheat
CA2476557C (en) Food testing method
CN108486274B (zh) 一种与小麦籽粒阿魏酰阿拉伯木聚糖含量相关的分子标记
KR100831058B1 (ko) 실시간중합효소연쇄반응을 이용한 jak2 v617f돌연변이의 정량적 검출방법, 시발체 및 키트
JP4925941B2 (ja) Pcr法を利用した小麦の検出方法並びにこれに使用するプライマー対及び核酸プローブ
TWI807159B (zh) 判定近視發病風險的方法
Fei et al. Application of random amplified polymorphic DNA (RAPD) markers to identify Taxus chinensis var. mairei cultivars associated with parthenogenesis
JP4317450B2 (ja) 競合核酸断片、組換え体遺伝子の定量用キット、これを用いた組換え体遺伝子の定量方法
CN114164218B (zh) 小麦面团稳定时间基因、其检测标记及应用
JP4418303B2 (ja) ダイズの検査方法
JP4452790B2 (ja) 小麦の低分子量グルテニン遺伝子と連鎖するdnaマーカー検出用プライマーセット及びその使用
JP6080446B2 (ja) オオムギ属植物の1h染色体の一部を導入することによる小麦粉の生地物性を向上させる方法
CZ36219U1 (cs) Primery DN7366 pro markerování odolnosti ječmene k suchu
Khiabani et al. Improvement of Mutant Wheat for Baking Quality Using Marker-assisted Selection

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170224

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180109

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180309

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180807

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180815

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6388811

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250