JP6388302B2 - 嚥下検査装置及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、嚥下検査装置及びプログラムに関する。
特許文献1には、被検者の甲状軟骨の両脇にコイルを配置し、被検者による嚥下に伴う甲状軟骨の変位をコイルによって取得する生体検査装置に係る技術が開示されている。これにより、生体検査装置は、嚥下障害の有無の判断を解析するための情報を得ることができる。
特開2009−213592号公報
嚥下障害は、嚥下機能の低下により起こるが、嚥下機能は、主として、嚥下に関わる筋肉及び神経が関与する。しかしながら、特許文献1に記載の生体検査装置は、嚥下に関わる筋肉及び神経の両方が一緒に関与する嚥下機能しか捉えることができない。
本発明の目的は、嚥下に関わる筋肉の関与と嚥下に関わる神経の関与とを分けて嚥下機能を捉えることができる嚥下検査装置及びプログラムを提供することにある。
第1の態様は、被検者の嚥下運動に伴って生体インピーダンスが変化する部位の生体インピーダンスを測定するインピーダンス測定部と、前記インピーダンス測定部が測定する生体インピーダンスの時系列における変曲点を特定する変曲点特定部と、前記インピーダンス測定部が測定する生体インピーダンスの時系列を用いて、前記変曲点特定部が特定した最初の変曲点に係る生体インピーダンスに基づいて前記被検者の嚥下機能を評価する評価部と、前記評価部による嚥下機能の評価結果を提示する提示部とを備える嚥下検査装置である。
また、第2の態様は、被検者の嚥下運動に伴って生体インピーダンスが変化する部位の生体インピーダンスを測定するインピーダンス測定部と、基準の生体インピーダンスと前記インピーダンス測定部が測定する生体インピーダンスとの比較により、嚥下機能の評価に用いる生体インピーダンスの時系列を抽出し、前記インピーダンス測定部が測定した生体インピーダンスと前記基準の生体インピーダンスとの差が所定の閾値以上になった時刻を、前記生体インピーダンスの時系列の開始時刻とし、前記開始時刻の後の時刻であって、前記インピーダンス測定部が測定した生体インピーダンスと前記基準の生体インピーダンスとの差が所定の閾値未満になった時刻を、前記生体インピーダンスの時系列の終了時刻とする抽出部と、前記生体インピーダンスの時系列における変曲点を特定する変曲点特定部と、前記時系列の開始時刻から前記変曲点特定部が特定した最初の変曲点に係る時刻までの時間に基づいて前記被検者の嚥下機能を評価する評価部と、前記評価部による嚥下機能の評価結果を提示する提示部と、を備える嚥下検査装置である。
また、第3の態様は、被検者の嚥下運動に伴って生体インピーダンスが変化する部位の生体インピーダンスを測定するインピーダンス測定部と、基準の生体インピーダンスと前記インピーダンス測定部が測定する生体インピーダンスとの比較により、嚥下機能の評価に用いる生体インピーダンスの時系列を抽出し、前記インピーダンス測定部が測定した生体インピーダンスと前記基準の生体インピーダンスとの差が所定の閾値以上になった時刻を、前記生体インピーダンスの時系列の開始時刻とし、前記開始時刻の後の時刻であって、前記インピーダンス測定部が測定した生体インピーダンスと前記基準の生体インピーダンスとの差が所定の閾値未満になった時刻を、前記生体インピーダンスの時系列の終了時刻とする抽出部と、記生体インピーダンスの時系列における変曲点を特定する変曲点特定部と、前記変曲点特定部が特定した2つ目の変曲点に係る時刻から前記時系列の終了時刻までの時間に基づいて前記被検者の嚥下機能を評価する評価部と、前記評価部による嚥下機能の評価結果を提示する提示部と、を備える嚥下検査装置である。
また、第4の態様は、被検者の嚥下運動に伴って生体インピーダンスが変化する部位の生体インピーダンスを測定するインピーダンス測定部と、基準の生体インピーダンスと前記インピーダンス測定部が測定する生体インピーダンスとの比較により、嚥下機能の評価に用いる生体インピーダンスの時系列を抽出し、前記インピーダンス測定部が測定した生体インピーダンスと前記基準の生体インピーダンスとの差が所定の閾値以上になった時刻を、前記生体インピーダンスの時系列の開始時刻とし、前記開始時刻の後の時刻であって、前記インピーダンス測定部が測定した生体インピーダンスと前記基準の生体インピーダンスとの差が所定の閾値未満になった時刻を、前記生体インピーダンスの時系列の終了時刻とする抽出部と、前記生体インピーダンスの時系列の開始時刻から前記生体インピーダンスの時系列の終了時刻までの時間に基づいて前記被検者の嚥下機能を評価する評価部と、前記評価部による嚥下機能の評価結果を提示する提示部と、を備える嚥下検査装置である。
また、第5の態様は、被検者の嚥下運動に伴って生体インピーダンスが変化する部位の生体インピーダンスを測定するインピーダンス測定部と、前記インピーダンス測定部が測定する生体インピーダンスの時系列における変曲点を特定する変曲点特定部と、前記インピーダンス測定部が測定する生体インピーダンスの時系列を用いて、前記変曲点特定部が特定した変曲点の数が3つ未満であるか否かに応じて前記被検者の嚥下機能を評価する評価部と、前記評価部による嚥下機能の評価結果を提示する提示部と、を備える嚥下検査装置である。
また、第6の態様は、被検者の嚥下運動に伴って生体インピーダンスが変化する部位の生体インピーダンスを測定するインピーダンス測定部と、前記被検者が安静にしているときに前記インピーダンス測定部が測定した生体インピーダンスの時系列に基づいて前記被検者の嚥下機能を評価する評価部と、前記評価部による嚥下機能の評価結果を提示する提示部と、を備える嚥下検査装置である。
また、第7の態様は、被検者の嚥下運動に伴って生体インピーダンスが変化する部位の生体インピーダンスを測定するインピーダンス測定部と、前記被検者が安静にしているときに前記インピーダンス測定部が測定した生体インピーダンスの散布度に基づいて決定された値を所定の閾値とし、基準の生体インピーダンスと前記インピーダンス測定部が測定する生体インピーダンスとの比較により、嚥下機能の評価に用いる生体インピーダンスの時系列を抽出し、前記インピーダンス測定部が測定した生体インピーダンスと前記基準の生体インピーダンスとの差が前記所定の閾値以上になった時刻を、前記生体インピーダンスの時系列の開始時刻とし、前記開始時刻の後の時刻であって、前記インピーダンス測定部が測定した生体インピーダンスと前記基準の生体インピーダンスとの差が前記所定の閾値未満になった時刻を、前記生体インピーダンスの時系列の終了時刻とする抽出部と、前記抽出部が抽出する前記生体インピーダンスの時系列に基づいて生成される情報を提示する提示部と、を備える嚥下検査装置である。
また、第8の態様は、コンピュータを、被検者の嚥下運動に伴って生体インピーダンスが変化する部位の生体インピーダンスを測定するインピーダンス測定部と、前記インピーダンス測定部が測定する生体インピーダンスの時系列における変曲点を特定する変曲点特定部と、前記インピーダンス測定部が測定する生体インピーダンスの時系列を用いて、前記変曲点特定部が特定した最初の変曲点に係る生体インピーダンスに基づいて前記被検者の嚥下機能を評価する評価部と、前記評価部による嚥下機能の評価結果を提示する提示部と、として機能させるためのプログラムである。
また、第9の態様は、コンピュータを、被検者の嚥下運動に伴って生体インピーダンスが変化する部位の生体インピーダンスを測定するインピーダンス測定部と、基準の生体インピーダンスと前記インピーダンス測定部が測定する生体インピーダンスとの比較により、嚥下機能の評価に用いる生体インピーダンスの時系列を抽出し、前記インピーダンス測定部が測定した生体インピーダンスと前記基準の生体インピーダンスとの差が所定の閾値以上になった時刻を、前記生体インピーダンスの時系列の開始時刻とし、前記開始時刻の後の時刻であって、前記インピーダンス測定部が測定した生体インピーダンスと前記基準の生体インピーダンスとの差が所定の閾値未満になった時刻を、前記生体インピーダンスの時系列の終了時刻とする抽出部と、前記生体インピーダンスの時系列における変曲点を特定する変曲点特定部と、前記時系列の開始時刻から前記変曲点特定部が特定した最初の変曲点に係る時刻までの時間に基づいて前記被検者の嚥下機能を評価する評価部と、前記評価部による嚥下機能の評価結果を提示する提示部と、として機能させるためのプログラムである。
また、第10の態様は、コンピュータを、被検者の嚥下運動に伴って生体インピーダンスが変化する部位の生体インピーダンスを測定するインピーダンス測定部と、基準の生体インピーダンスと前記インピーダンス測定部が測定する生体インピーダンスとの比較により、嚥下機能の評価に用いる生体インピーダンスの時系列を抽出し、前記インピーダンス測定部が測定した生体インピーダンスと前記基準の生体インピーダンスとの差が所定の閾値以上になった時刻を、前記生体インピーダンスの時系列の開始時刻とし、前記開始時刻の後の時刻であって、前記インピーダンス測定部が測定した生体インピーダンスと前記基準の生体インピーダンスとの差が所定の閾値未満になった時刻を、前記生体インピーダンスの時系列の終了時刻とする抽出部と、前記生体インピーダンスの時系列における変曲点を特定する変曲点特定部と、前記変曲点特定部が特定した2つ目の変曲点に係る時刻から前記時系列の終了時刻までの時間に基づいて前記被検者の嚥下機能を評価する評価部と、前記評価部による嚥下機能の評価結果を提示する提示部と、として機能させるためのプログラムである。
また、第11の態様は、コンピュータを、被検者の嚥下運動に伴って生体インピーダンスが変化する部位の生体インピーダンスを測定するインピーダンス測定部と、基準の生体インピーダンスと前記インピーダンス測定部が測定する生体インピーダンスとの比較により、嚥下機能の評価に用いる生体インピーダンスの時系列を抽出し、前記インピーダンス測定部が測定した生体インピーダンスと前記基準の生体インピーダンスとの差が所定の閾値以上になった時刻を、前記生体インピーダンスの時系列の開始時刻とし、前記開始時刻の後の時刻であって、前記インピーダンス測定部が測定した生体インピーダンスと前記基準の生体インピーダンスとの差が所定の閾値未満になった時刻を、前記生体インピーダンスの時系列の終了時刻とする抽出部と、前記生体インピーダンスの時系列の開始時刻から前記生体インピーダンスの時系列の終了時刻までの時間に基づいて前記被検者の嚥下機能を評価する評価部と、前記評価部による嚥下機能の評価結果を提示する提示部と、として機能させるためのプログラムである。
また、第12の態様は、コンピュータを、被検者の嚥下運動に伴って生体インピーダンスが変化する部位の生体インピーダンスを測定するインピーダンス測定部と、前記インピーダンス測定部が測定する生体インピーダンスの時系列における変曲点を特定する変曲点特定部と、前記インピーダンス測定部が測定する生体インピーダンスの時系列を用いて、前記変曲点特定部が特定した変曲点の数が3つ未満であるか否かに応じて前記被検者の嚥下機能を評価する評価部と、前記評価部による嚥下機能の評価結果を提示する提示部と、として機能させるためのプログラムである。
また、第13の態様は、コンピュータを、被検者の嚥下運動に伴って生体インピーダンスが変化する部位の生体インピーダンスを測定するインピーダンス測定部と、前記被検者が安静にしているときに前記インピーダンス測定部が測定した生体インピーダンスの時系列に基づいて前記被検者の嚥下機能を評価する評価部と、前記評価部による嚥下機能の評価結果を提示する提示部と、として機能させるためのプログラムである。
また、第14の態様は、コンピュータを、被検者の嚥下運動に伴って生体インピーダンスが変化する部位の生体インピーダンスを測定するインピーダンス測定部と、前記被検者が安静にしているときに前記インピーダンス測定部が測定した生体インピーダンスの散布度に基づいて決定された値を所定の閾値とし、基準の生体インピーダンスと前記インピーダンス測定部が測定する生体インピーダンスとの比較により、嚥下機能の評価に用いる生体インピーダンスの時系列を抽出し、前記インピーダンス測定部が測定した生体インピーダンスと前記基準の生体インピーダンスとの差が前記所定の閾値以上になった時刻を、前記生体インピーダンスの時系列の開始時刻とし、前記開始時刻の後の時刻であって、前記インピーダンス測定部が測定した生体インピーダンスと前記基準の生体インピーダンスとの差が前記所定の閾値未満になった時刻を、前記生体インピーダンスの時系列の終了時刻とする抽出部と、前記抽出部が抽出する前記生体インピーダンスの時系列に基づいて生成される情報を提示する提示部と、として機能させるためのプログラムである。
本発明によれば、嚥下機能のうち、少なくとも、生体インピーダンスの変化により嚥下に関わる筋肉の関与だけを捉えることができる。更には、嚥下に関わる筋肉の関与と嚥下に関わる神経の関与とを分けて嚥下機能を捉えることができる、という効果を有する。
一実施形態に係る嚥下検査装置の構成を示す概略ブロック図である。 一実施形態に係る電極の貼付位置の例を示す図である。 一実施形態に係る測定部の構成を示す概略回路図である。 一実施形態に係る嚥下検査装置のソフトウェア構成を示す概略ブロック図である。 本実施形態に係る嚥下検査装置の動作を示すフローチャートである。 インピーダンス測定部が測定した生体インピーダンスの時系列を示す波形図の例である。 嚥下動作を示す頭部断面図である。 嚥下機能の評価方法を示すフローチャートである。 嚥下障害を有する被検者の生体インピーダンスの時系列を示す波形図の例である。 他の実施形態に係る嚥下検査装置の動作を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しながら実施形態について詳しく説明する。
図1は、一実施形態に係る嚥下検査装置1の構成を示す概略ブロック図である。
嚥下検査装置1は、4つの電極10−1A、10−1B、10−2A、10−2B、測定部20、CPU30、入力部40、表示部50、補助記憶装置60、主記憶装置70、電源部80を備える。つまり、嚥下検査装置1は、コンピュータを備えている。以下、電極10−1A、10−1B、10−2A、10−2Bを総称する場合、単に電極10という。
図2は、一実施形態に係る電極10の貼付位置の例を示す図である。
4つの電極10の貼付位置は、嚥下検査装置1の評価対象箇所によって異なる。本実施形態に係る嚥下検査装置1は、顎下部と喉頭部とを評価対象箇所とする。嚥下検査装置1は、顎下部の生体インピーダンスを測定することで、嚥下機能のうち嚥下に関わる筋肉だけを評価することができる。また嚥下検査装置1は、喉頭部の生体インピーダンスを測定することで、嚥下に関わる筋肉及び神経の両方が一緒に関与する嚥下機能を評価することができる。なお、嚥下検査装置1は、喉頭部の生体インピーダンスの測定によっても嚥下機能のうち嚥下に関わる筋肉だけの評価を行うことはできるが、本実施形態では、顎下部の生体インピーダンスを測定することで、より精度よく嚥下機能のうち嚥下に関わる筋肉だけの評価を行う。
嚥下検査装置1の評価対象箇所が喉頭部である場合、4つの電極10は、それぞれ被検者の喉頭隆起ライン上(図2の位置P1)に一列に貼付される。電極10−1Aと10−1B、電極10−2Aと10−2Bはそれぞれ対をなしている。電極10−1Aと10−1B(以下、電極対10−1ともいう)、電極10−2Aと10−2B(以下、電極対10−2ともいう)は、それぞれ被検者の甲状軟骨を挟むように貼付される。被検者の甲状軟骨周りの部位は、嚥下運動に伴って生体インピーダンスが変化する。また、電極対10−2は、電極対10−1の間に設けられる。
嚥下検査装置1の評価対象箇所が顎下部である場合、4つの電極10は、それぞれ被検者の喉頭部横方向(図2の位置P2)に一列に貼付される。電極対10−1及び電極対10−2は、それぞれ被検者の舌筋上または舌骨上筋群上の皮膚に貼付される。
測定部20は、一方の電極対に電流を流し、他方の電極対を介して電圧を測定する。
CPU30は、補助記憶装置60が記憶するプログラムを実行することにより、測定部20が測定した電圧に基づいて被検者の嚥下機能を評価する。
入力部40は、使用者からの指示の入力を受け付ける。
表示部50は、CPU30による計算結果を表示する。
補助記憶装置60は、CPU30に被検者の嚥下機能を評価させるためのプログラムを記憶する。
主記憶装置70は、CPU30が計算のように供する情報を一時的に記憶する。
電源部80は、嚥下検査装置1の電気系統各部に電力を供給する。
次に、測定部20の詳細な構成について説明する。
図3は、一実施形態に係る測定部20の構成を示す概略回路図である。
測定部20は、スイッチ21−1A、21−1B、21−2A、21−2B、電流供給部22、電圧測定部23を備える。
スイッチ21−1Aは、電流供給部22と電極10−1A、10−2Aとの接続を切り替える。
スイッチ21−1Bは、電流供給部22と電極10−1B、10−2Bとの接続を切り替える。
スイッチ21−2Aは、電圧測定部23と電極10−1A、10−2Aとの接続を切り替える。
スイッチ21−2Bは、電圧測定部23と電極10−1B、10−2Bとの接続を切り替える。
スイッチ21−1A、21−1B、21−2A、21−2Bの接続の切り替えは、CPU30によってなされる。
電流供給部22は、電極対10−1または電極対10−2の間に交流電流を供給する。これにより、被検者の咽頭部の組織に交流電流が流れる。電流供給部22から供給される交流電流の周波数は、例えば50kHzに設定される。この交流電流の周波数は咽頭部の組織に交流電流を流すことが可能な範囲(5kHz〜500kHz)内の周波数であれば良い。
電圧測定部23は、電極対10−1または電極対10−2の間の電圧を測定する。
図4は、一実施形態に係る嚥下検査装置1のソフトウェア構成を示す概略ブロック図である。
嚥下検査装置1のCPU30は、プログラムを補助記憶装置60から読み出して主記憶装置70に展開し、当該プログラムに従って上記処理を実行する。これによりCPU30は、測定制御部101、インピーダンス測定部102、抽出部103、変曲点特定部104、評価部105、提示部106を備える。
測定制御部101は、測定部20のスイッチ21−1A、21−1B、21−2A、21−2Bの切り替え及び電圧測定部23による電圧の測定を制御する。
インピーダンス測定部102は、測定部20が供給する電流と測定部20が測定した電圧とに基づいて、電極10が貼付された部位間の生体インピーダンスを測定する。具体的には、インピーダンス測定部102は、電極10と被検者との間の接触インピーダンスと被検者の生体インピーダンスとを測定する。
抽出部103は、基準の生体インピーダンスとインピーダンス測定部102が測定する生体インピーダンスとの比較により、嚥下機能の評価に用いる生体インピーダンスの時系列を抽出する。基準の生体インピーダンスは、被検者が安静にしているときにインピーダンス測定部102が測定した生体インピーダンスの平均値である。具体的には、抽出部103は、インピーダンス測定部102が測定した生体インピーダンスと基準の生体インピーダンスとの差が所定の閾値以上になった時刻を、生体インピーダンスの時系列の開始時刻とする。また抽出部103は、開始時刻の後の時刻であって、インピーダンス測定部102が測定した生体インピーダンスと基準の生体インピーダンスとの差が所定の閾値未満になった時刻を、生体インピーダンスの時系列の終了時刻とする。所定の閾値は、被検者が安静にしているときにインピーダンス測定部102が測定した生体インピーダンスの散布度に基づいて決定された値である。
変曲点特定部104は、生体インピーダンスの時系列における変曲点を特定する。
評価部105は、インピーダンス測定部102が測定する生体インピーダンスの時系列を用いて被検者の嚥下機能を評価する。具体的には、評価部105は、時系列の変曲点の数、最初の変曲点に係る生体インピーダンス、時系列の開始時刻から最初の変曲点に係る時刻までの時間、2つ目の変曲点に係る時刻から時系列の終了時刻までの時間、及び時系列の開始時刻から終了時刻までの時間に基づいて、被検者の嚥下機能を評価する。また評価部105は、被検者が安静にしているときにインピーダンス測定部102が測定した生体インピーダンスに基づいて被検者の嚥下機能を評価する。
提示部106は、インピーダンス測定部102が測定する生体インピーダンスの時系列に基づいて生成される情報を提示する。具体的には、提示部106は、評価部105による嚥下機能の評価結果と生体インピーダンスの時系列の波形を表示部50に出力する。これにより、表示部50は、評価結果及び波形を表示する。
次に、本実施形態に係る嚥下検査装置1の動作について説明する。
図5は、本実施形態に係る嚥下検査装置1の動作を示すフローチャートである。
使用者が入力部40を介して嚥下検査装置1の電源をONにすると(ステップS1)、嚥下検査装置1は、表示部50に嚥下機能のうち嚥下に関わる筋肉だけの評価を行うか否かの選択肢を表示する。入力部40は、使用者から嚥下に関わる筋肉の評価を実施するか否かの入力を受け付ける(ステップS2)。
嚥下に関わる筋肉の評価を実施する場合、使用者は、電極10を被検者の顎下部に貼付し、嚥下に関わる筋肉の評価を実施する旨を入力部40に入力する。
入力部40に、使用者から嚥下に関わる筋肉の評価を実施する旨が入力された場合(ステップS2:YES)、CPU30のインピーダンス測定部102は、各電極10の接触インピーダンスを測定する(ステップS3)。
ここで、接触インピーダンスの測定方法について説明する。一例として、電極10−2Aの接触インピーダンスを測定する方法について説明する。
測定制御部101は、電流供給部22と電極10−2Aとが接続するようにスイッチ21−1Aを切り替える。また測定制御部101は、電流供給部22と電極10−2Bとが接続するようにスイッチ21−1Bを切り替える。また測定制御部101は、電圧測定部23が電極10−2Aとが接続するようにスイッチ21−2Aを切り替える。また測定制御部101は、電圧測定部23と電極10−1Bとが接続するようにスイッチ21−2Bを切り替える。
これにより、測定部20は、電極10−2Aと10−2Bとの間に電流を流し、電極10−2Aと10−1Bとの間の電圧を測定する。これにより、インピーダンス測定部102は、測定部20が流した電流及び測定した電圧に基づいて、3点測定法によって電極10−2Aの接触インピーダンスを算出することができる。
同様に、測定部20は、電極10−1Aと10−2Bとの間に電流を流し、電極10−1Aと10−1Bとの間の電圧を測定することで、電極10−1Aの接触インピーダンスを算出することができる。また測定部20は、電極10−2Aと10−2Bとの間に電流を流し、電極10−1Aと10−2Bとの間の電圧を測定することで、電極10−2Bの接触インピーダンスを算出することができる。また、測定部20は、電極10−2Aと10−1Bとの間に電流を流し、電極10−1Aと10−1Bとの間の電圧を測定することで、電極10−1Bの接触インピーダンスを算出することができる。
次に、インピーダンス測定部102は、全ての電極10の接触インピーダンスが所定の閾値より小さいか否かを判定する(ステップS4)。いずれかの電極10の接触インピーダンスが所定の閾値以上である場合(ステップS4:NO)、提示部106は、電極10の接触不良が発生している旨を示す表示情報を表示部50に出力し(ステップS5)、ステップS3に戻り、接触インピーダンスの測定を繰り返す。これにより、嚥下検査装置1は、使用者に電極10の接触不良の是正を促すことができる。使用者は、肌を水に濡らしたり電極10の貼付の仕方を調整することにより、適切な接地インピーダンスの条件下でインピーダンスを測定することができる。
他方、全ての電極10の接触インピーダンスが所定の閾値より小さい場合(ステップS4:YES)、インピーダンス測定部102は、顎下部の生体インピーダンスを測定する(ステップS6)。
ここで、生体インピーダンスの測定方法について説明する。
測定制御部101は、電流供給部22と電極10−2Aとが接続するようにスイッチ21−1Aを切り替える。また測定制御部101は、電流供給部22と電極10−2Bとが接続するようにスイッチ21−1Bを切り替える。また測定制御部101は、電圧測定部23と電極10−1Aとが接続するようにスイッチ21−2Bを切り替える。また測定制御部101は、電圧測定部23と電極10−1Bとが接続するようにスイッチ21−2Bを切り替える。
これにより、測定部20は、電極10−2Aと10−2Bとの間に電流を流し、電極10−1Aと10−1Bとの間の電圧を測定する。これにより、インピーダンス測定部102は、測定部20が流した電流及び測定した電圧に基づいて、生体インピーダンスを算出することができる。
インピーダンス測定部102が顎下部の生体インピーダンスを算出した場合、またはステップS2において入力部40に、使用者から嚥下に関わる筋肉の評価を実施しない旨が入力された場合(ステップS2:NO)、嚥下検査装置1は、嚥下に関わる筋肉及び神経の両方が一緒に関与する嚥下機能の評価を行う。
嚥下機能の評価を実施する場合、使用者は、電極10を被検者の喉頭隆起ライン上に貼付し、嚥下機能の評価を開始する旨を入力部40に入力する。
続いて、被検者の喉頭隆起ライン上に電極10が貼付されると、インピーダンス測定部102は、電極10の接触インピーダンスを測定する(ステップS7)。
次に、インピーダンス測定部102は、電極10の接触インピーダンスが所定の閾値より小さいか否かを判定する(ステップS8)。接触インピーダンスが所定の閾値以上である場合(ステップS8:NO)、提示部106は、電極10の接触不良が発生している旨を示す表示情報を表示部50に出力し(ステップS9)、ステップS7に戻り、接触インピーダンスの測定を繰り返す。
他方、接触インピーダンスが所定の閾値より小さい場合(ステップS8:YES)、インピーダンス測定部102は、喉頭部の生体インピーダンスを所定の時間の間(例えば10秒間)測定する(ステップS10)。この間、被検者は安静な状態(嚥下や発音等を行わない状態)を保持する。
所定の時間が経過した後に、被検者は、嚥下動作を行う。提示部106は、所定の時間が経過したときに、被検者に嚥下を促すメッセージを表示部50に表示させても良い。
次に抽出部103は、インピーダンス測定部102が測定する生体インピーダンスと、ステップS10で測定した生体インピーダンスの平均値と標準偏差に基づいて、被検者の嚥下動作の開始を検出する(ステップS11)。具体的には、抽出部103は、インピーダンス測定部102が測定した生体インピーダンスが、ステップS10で測定した生体インピーダンスの平均値から、標準偏差の所定倍(例えば、2倍)を減算した値より低くなったときに、被検者が嚥下動作を開始したと判定する。ここで、ステップS10で測定した生体インピーダンスとは、抽出部103が嚥下動作の検出動作を開始するまでに、インピーダンス測定部102が測定した生体インピーダンスである。
次に抽出部103は、インピーダンス測定部102が測定する生体インピーダンスと、ステップS10で測定した生体インピーダンスの平均値と標準偏差に基づいて、被検者の嚥下動作の終了を検出する(ステップS12)。具体的には、抽出部103は、インピーダンス測定部102が測定した生体インピーダンスが、ステップS10で測定した生体インピーダンスの平均値から、標準偏差の所定倍(例えば、2倍)を減算した値より高くなったときに、被検者が嚥下動作を終了したと判定する。
これにより、抽出部103は、被検者の嚥下機能の評価に用いる生体インピーダンスの時系列を抽出する。
次に、変曲点特定部104は、抽出部103が抽出した生体インピーダンスの時系列を解析し、生体インピーダンスの変曲点を特定する(ステップS13)。具体的には、変曲点特定部104は、抽出部103が抽出した生体インピーダンスの時系列を微分し、その微分値が0になる点を、変曲点として特定する。そして、変曲点特定部104は、変曲点に係る生体インピーダンス及び時刻を特定する。
次に、評価部105は、生体インピーダンスの時系列とその変曲点とに基づいて被検者の嚥下機能を評価する(ステップS14)。そして、提示部106は、抽出部103が抽出した生体インピーダンスの時系列を示す波形と評価部105による評価結果とを表示部50に出力し(ステップS15)、処理を終了する。これにより、表示部50は生体インピーダンスの時系列を示す波形と嚥下機能の評価結果とを表示する。
次に、嚥下機能の時間変化と生体インピーダンスの波形との関係について説明する。
図6は、インピーダンス測定部102が測定した生体インピーダンスの時系列を示す波形図の例である。図6の縦軸は、被検者の安静時における喉頭部の生体インピーダンスを0としたときのインピーダンスの変化量を示す。図6の横軸は、時刻を示す。図7は、嚥下動作を示す頭部断面図である。
図7(A)は、安静時における人体の頭部断面図である。このとき電極10は、安静時の喉頭隆起ライン上に貼付されている。そのため、被検者の安静時、インピーダンス測定部102は、甲状軟骨の最も厚みがある部分を含む部位の生体インピーダンスを測定することとなる。
図7(B)は、食塊を咽頭に送り込むときの人体の頭部断面図である。被検者が食塊を嚥下すると、まず嚥下反射により舌骨及び甲状軟骨が拳上する。これにより、咽頭蓋が反転して気道を塞ぐ。甲状軟骨は、喉頭隆起ラインが最も厚く、喉頭隆起ラインより下の部位ほど厚みが減少する形状を有している。甲状軟骨は、胸骨甲状筋などの筋肉と比較してインピーダンスが高い。そのため、インピーダンス測定部102が測定する生体インピーダンスは、安静時の生体インピーダンスと比較して減少する。抽出部103は、生体インピーダンスが所定の閾値を下回ったときに、当該時刻を嚥下運動の開始時刻として検出する。これにより抽出部103は、嚥下運動の開始時刻(図6の時刻t0)を検出することができる。
図7(C)は、食塊が咽頭を通過するときの人体の頭部断面図である。食塊が咽頭へ送り込まれ、咽頭を通過するとき舌骨及び甲状軟骨が前方へ移動する。これにより食道が開き、食塊が食道を通りやすくなる。これにより、電極10と甲状軟骨との相対的な距離が近づくことになる。そのため、インピーダンス測定部102が測定する生体インピーダンスは、食塊を咽頭に送り込むときと比較して減少する。そのため、食塊を咽頭に送り込んでから食塊が咽頭を通過する間に、生体インピーダンスの変曲点が存在する。つまり、変曲点特定部104は、嚥下反射によって舌骨及び甲状軟骨が前方へ移動し始めた時刻(図6の時刻t1)を特定することができる。
図7(D)は、食塊が食道を通過する時の人体の頭部断面図である。食塊が食道を通過するとき、舌骨及び甲状軟骨は下後方へ移動し、安静時の位置に戻る。これにより気道が確保される。つまり、嚥下運動が終了すると、電極10が貼付された部位と喉頭隆起ラインが一致する。そのため、インピーダンス測定部102が測定する生体インピーダンスは、安静時の生体インピーダンスに戻る。抽出部103は、生体インピーダンスが所定の閾値を上回ったときに、当該時刻を嚥下運動の終了時刻として検出する。これにより抽出部103は、嚥下運動の終了時刻(図6の時刻t4)を検出することができる。
食塊が食道を通過する時、舌骨及び甲状軟骨は、後方に移動してから下方へ移動する。そのため、インピーダンス測定部102が測定する生体インピーダンスは、一時的に低下した後に安静時の生体インピーダンスに戻る。そのため、食塊が咽頭を通過してから食塊が食道を通過する間に、生体インピーダンスの変曲点が2つ(図6の時刻t2、t3)存在する。つまり、変曲点特定部104は、食塊が咽頭を通過し終えた時刻(図6の時刻t2)を特定することができる。
ここで、上述したステップS14における評価部105による被検者の嚥下機能を評価方法について説明する。
図8は、嚥下機能の評価方法を示すフローチャートである。
評価部105は、まず変曲点特定部104が特定した変曲点の数が3つ未満であるか否かを判定する(ステップS101)。図9は、嚥下障害を有する被検者の生体インピーダンスの時系列を示す波形図の例である。被検者が嚥下障害を有しない場合、図6に示すように、嚥下運動の開始時刻から終了時刻までの間の変曲点の数は、時刻t1、t2、t3の3つである。これに対し、被検者が嚥下障害を有する場合、変曲点の数はこれより少なくなる。図9に示す例では、変曲点は1つである。評価部105は、変曲点の数が3つ未満であると判定した場合(ステップS101:YES)、被検者に嚥下障害の疑いがあると判定する(ステップS102)。
他方、評価部105は、変曲点の数が3つ以上であると判定した場合(ステップS101:NO)、1つ目の変曲点に係る生体インピーダンスの変化量(図6の変化量Z1)が所定の基準値(例えば、変化率5%)を下回っているか否かを判定する(ステップS103)。上述したように甲状軟骨は、喉頭隆起ラインが最も厚く、喉頭隆起ラインより下の部位ほど厚みが減少する形状を有している。そのため、1つ目の変曲点に係る生体インピーダンスの変化量に基づいて、甲状軟骨が拳上した距離を推定することができる。そのため、評価部105は、1つ目の変曲点に係る生体インピーダンスの変化量が所定の基準値を下回っている場合(ステップS103:YES)、被検者に咽頭挙上機能低下の疑いがあると判定する(ステップS104)。
他方、評価部105は、1つ目の変曲点に係る生体インピーダンスの変化量が所定の基準値以上であると判定した場合(ステップS103:NO)、時系列の開始時刻から最初の変曲点に係る時刻までの時間(図6の時間T1)が所定の基準値(例えば、0.5秒)を上回っているか否かを判定する(ステップS105)。時系列の開始時刻から最初の変曲点に係る時刻までの時間は、嚥下時の咽頭挙上の動きを反映したものであり、長いほど咽頭挙上の動作が緩慢であることが分かる。そのため評価部105は、時系列の開始時刻から最初の変曲点に係る時刻までの時間が基準値を上回っていると判定した場合(ステップS105:YES)、被検者に咽頭挙上時間遅延の疑いがあると判定する(ステップS106)。
他方、評価部105は、時系列の開始時刻から最初の変曲点に係る時刻までの時間が基準値以下であると判定した場合(ステップS105:NO)、2つ目の変曲点に係る時刻から時系列の終了時刻までの時間(図6の時間T3)が所定の基準値(例えば、0.5秒)を上回っているか否かを判定する(ステップS107)。2つ目の変曲点に係る時刻から時系列の終了時刻までの時間は、咽頭挙上後の咽頭が元の位置に戻るまでの時間である。そのため、当該時間は喉頭蓋が閉鎖されている時間である。そのため評価部105は、2つ目の変曲点に係る時刻から時系列の終了時刻までの時間が所定の基準値を上回っていると判定した場合(ステップS107:YES)、被検者に喉頭蓋閉鎖延長の疑いがあると判定する(ステップS108)。
他方、評価部105は、2つ目の変曲点に係る時刻から時系列の終了時刻までの時間が所定の基準値以下であると判定した場合(ステップS107:NO)、時系列の開始時刻から終了時刻までの時間(図6の時間T4)が所定の基準値(例えば1秒)を上回っているか否かを判定する(ステップS109)。時系列の開始時刻から終了時刻までの時間は、食塊の咽頭通過時間を表す。そのため評価部105は、時系列の開始時刻から終了時刻までの時間が所定の基準値を上回っていると判定した場合(ステップS109:YES)、被検者に咽頭通過時間遅延の疑いがあると判定する(ステップS110)。
他方、評価部105は、時系列の開始時刻から終了時刻までの時間が所定の基準値以下であると判定した場合(ステップS109:NO)、被検者の嚥下機能に障害がないと判定する(ステップS111)。つまり、評価部105は、被検者に嚥下障害、咽頭挙上機能低下、咽頭挙上時間遅延、喉頭蓋閉鎖延長及び咽頭通過時間遅延の疑いがないと判定した場合に、被検者の嚥下機能に障害がないと判定する。
評価部105は、ステップS101からステップS111の処理により嚥下に関わる筋肉及び神経の両方が一緒に関与する嚥下機能の評価を行うと、ステップS6で顎下部の生体インピーダンスを測定したか否かを判定する(ステップS112)。評価部105は、顎下部の生体インピーダンスを測定していないと判定した場合(ステップS112:NO)、評価部105は、ステップS101からステップS111による嚥下機能の評価結果を提示部106に出力する(ステップS113)。
他方、評価部105は、顎下部の生体インピーダンスを測定したと判定した場合(ステップS112:YES)、顎下部の生体インピーダンスに基づいて舌の厚みが所定の閾値を下回るか否かを判定する(ステップS114)。評価部105は、舌の厚みが所定の閾値以上であると判定した場合(ステップS114:NO)、ステップS101からステップS111で嚥下機能に障害があると判定したか否かを判定する(ステップS115)。
評価部105は、舌の厚みが所定の閾値以上であり、かつ嚥下機能に障害がないと判定した場合(ステップS115:NO)、嚥下機能に障害がないとする評価結果を提示部106に出力する(ステップS116)。他方、評価部105は、舌の厚みが所定の閾値以上であるが、嚥下機能に障害があると判定した場合(ステップS115:YES)、嚥下機能に関係する神経系の異常の疑いがあるとする評価結果を提示部106に出力する(ステップS117)。
他方、評価部105は、舌の厚みが所定の閾値を下回ると判定した場合(ステップS114:YES)、ステップS101からステップS111で嚥下機能に障害があると判定したか否かを判定する(ステップS118)。
評価部105は、舌の厚みが所定の閾値を下回る一方、嚥下機能に障害がないと判定した場合(ステップS118:NO)、嚥下に関わる筋肉が萎縮傾向にあり、嚥下機能に関係する筋肉の異常の疑いがあるとする評価結果を提示部106に出力する(ステップS119)。他方、評価部105は、舌の厚みが所定の閾値を下回り、かつ嚥下機能に障害があると判定した場合(ステップS118:YES)、嚥下機能に関係する神経系及び筋肉の異常の疑いがあるとする評価結果を提示部106に出力する(ステップS120)。
上述したように、本実施形態に係る嚥下検査装置1は、嚥下運動に係る生体インピーダンスに基づいて嚥下機能を評価する。生体インピーダンスは筋肉量との相関を有する。したがって、本実施形態に係る嚥下検査装置1は、嚥下に関わる筋肉の関与と嚥下に関わる神経の関与とを分けて嚥下機能を捉えることが出来る。
また本実施形態に係る嚥下検査装置1は、嚥下機能の評価結果のみならず評価に用いた生体インピーダンスの時系列の波形を表示する。これにより、嚥下検査装置1は、使用者に当該波形に基づく被検者の嚥下機能を評価させることを可能とする。
以上、図面を参照して一実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、様々な設計変更等をすることが可能である。
例えば、本実施形態では、図6に示すインピーダンス変化量Z1、時間T1、時間T3、時間T4に基づいて嚥下機能の評価を行ったが、これに限られない。例えば、他の実施形態では、嚥下検査装置1は、インピーダンス変化量Z1に代えて、インピーダンス変化量Z2やZ3を用いて嚥下機能の評価を行っても良い。また例えば、他の実施形態では、嚥下検査装置1は、時間T1に代えて時間T2に基づいて嚥下機能の評価を行っても良い。
また、本実施形態では、嚥下機能の評価を行うために電極10を喉頭隆起ライン上に貼付する場合について説明したが、これに限られない。例えば、他の実施形態では、舌骨の挙動を検出できる位置に電極10を貼付し、嚥下検査装置1が舌骨の挙動による生体インピーダンスの測定及び当該生体インピーダンスに基づく嚥下機能の評価を行っても良い。
また、本実施形態では、嚥下に関わる筋肉の評価を行うときと嚥下に関わる神経の評価を行うときとで電極10を貼付する位置を変更する場合について説明したが、これに限られない。例えば、他の実施形態では、嚥下検査装置1が予め顎下部と喉頭隆起ラインの両方に電極10を4つずつ備えていても良い。この場合、電極10の貼り換えを行うことなく、生体インピーダンスの測定に用いる電極10を切り替えることで、嚥下に関わる筋肉と嚥下に関わる神経とを分けて嚥下機能を評価することができる。
また、他の実施形態では、嚥下検査装置1は、喉頭隆起ライン上に貼付された電極10を介して、嚥下に関わる筋肉と嚥下に関わる神経とを分けて嚥下機能の評価を行っても良い。例えば、評価部105は、喉頭隆起ライン上に貼付された電極10を介して取得された、被検者の安静時の生体インピーダンス(例えば、ステップS10で取得したもの)を用いて、嚥下機能のうち嚥下に関わる筋肉だけの評価を行う。この場合、被検者は、嚥下に関わる筋肉の評価を行うときと嚥下に関わる神経の評価を行うときとで電極10を貼付する位置を変更する必要が無い。
以下に、喉頭隆起ライン上に貼付された電極10を介して、嚥下に関わる筋肉と嚥下に関わる神経とを分けて嚥下機能の評価を行う場合の嚥下検査装置1の動作を説明する。
図10は、他の実施形態に係る嚥下検査装置1の動作を示すフローチャートである。
使用者は、電極10を被検者の喉頭隆起ライン上に貼付し、入力部40を介して嚥下検査装置1の電源をONにすると(ステップS201)、インピーダンス測定部102は、電極10の接触インピーダンスを測定する(ステップS202)。
次に、インピーダンス測定部102は、電極10の接触インピーダンスが所定の閾値より小さいか否かを判定する(ステップS203)。接触インピーダンスが所定の閾値以上である場合(ステップS203:NO)、提示部106は、電極10の接触不良が発生している旨を示す表示情報を表示部50に出力し(ステップS204)、ステップS202に戻り、接触インピーダンスの測定を繰り返す。
他方、接触インピーダンスが所定の閾値より小さい場合(ステップS203:YES)、インピーダンス測定部102は、喉頭部の生体インピーダンスを所定の時間の間(例えば10秒間)測定する(ステップS205)。そして、嚥下機能のうち嚥下に関わる筋肉だけを評価する場合には、ステップS205で測定した喉頭部の生体インピーダンスを顎下部の生体インピーダンスに相当するものとみなす。この間、被検者は安静な状態(嚥下や発音等を行わない状態)を保持する。
所定の時間が経過した後に、被検者は、嚥下動作を行う。提示部106は、所定の時間が経過したときに、被検者に嚥下を促すメッセージを表示部50に表示させても良い。
次に抽出部103は、インピーダンス測定部102が測定する生体インピーダンスと、ステップS205で測定した所定の時間の生体インピーダンスの平均値と標準偏差に基づいて、被検者の嚥下動作の開始を検出する(ステップS206)。次に抽出部103は、インピーダンス測定部102が測定する生体インピーダンスと、ステップS205で測定した生体インピーダンスの平均値と標準偏差に基づいて、被検者の嚥下動作の終了を検出する(ステップS207)。これにより、抽出部103は、被検者の嚥下機能の評価に用いる生体インピーダンスの時系列を抽出する。
次に、変曲点特定部104は、抽出部103が抽出した生体インピーダンスの時系列を解析し、生体インピーダンスの変曲点を特定する(ステップS208)。そして、変曲点特定部104は、変曲点に係る生体インピーダンス及び時刻を特定する。
次に、評価部105は、生体インピーダンスの時系列とその変曲点とに基づいて被検者の嚥下機能を評価する(ステップS209)。このとき、評価部105は、ステップS205で測定した所定の時間の生体インピーダンスの平均値に基づいて、被検者の嚥下に関わる筋肉を評価する。また、評価部105は、ステップS208で特定した変曲点に基づいて、被検者の嚥下機能を評価する。
そして、提示部106は、抽出部103が抽出した生体インピーダンスの時系列を示す波形と評価部105による評価結果とを表示部50に出力し(ステップS210)、処理を終了する。これにより表示部50は、生体インピーダンスの時系列を示す波形と、嚥下機能の評価結果とを表示する。
なお、少なくとも1つの実施形態において、補助記憶装置60は、一時的でない有形の媒体の一例である。一時的でない有形の媒体の他の例としては、図示しないインタフェースを介して接続される半導体メモリ等が挙げられる。また、このプログラムが通信回線によってコンピュータに配信される場合、配信を受けたコンピュータが当該プログラムを主記憶装置70に展開し、上記処理を実行しても良い。
また、当該プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、当該プログラムは、前述した機能を補助記憶装置60に既に記憶されている他のプログラムとの組み合わせで実現するもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
1…嚥下検査装置 10…電極 20…測定部 21…スイッチ 22…電流供給部 23…電圧測定部 30…CPU 40…入力部 50…表示部 60…補助記憶装置 70…主記憶装置 80…電源部 101…測定制御部 102…インピーダンス測定部 103…抽出部 104…変曲点特定部 105…評価部 106…提示部

Claims (14)

  1. 被検者の嚥下運動に伴って生体インピーダンスが変化する部位の生体インピーダンスを測定するインピーダンス測定部と、
    前記インピーダンス測定部が測定する生体インピーダンスの時系列における変曲点を特定する変曲点特定部と、
    前記インピーダンス測定部が測定する生体インピーダンスの時系列を用いて、前記変曲点特定部が特定した最初の変曲点に係る生体インピーダンスに基づいて前記被検者の嚥下機能を評価する評価部と、
    前記評価部による嚥下機能の評価結果を提示する提示部と
    を備える嚥下検査装置。
  2. 被検者の嚥下運動に伴って生体インピーダンスが変化する部位の生体インピーダンスを測定するインピーダンス測定部と、
    基準の生体インピーダンスと前記インピーダンス測定部が測定する生体インピーダンスとの比較により、嚥下機能の評価に用いる生体インピーダンスの時系列を抽出し、前記インピーダンス測定部が測定した生体インピーダンスと前記基準の生体インピーダンスとの差が所定の閾値以上になった時刻を、前記生体インピーダンスの時系列の開始時刻とし、前記開始時刻の後の時刻であって、前記インピーダンス測定部が測定した生体インピーダンスと前記基準の生体インピーダンスとの差が所定の閾値未満になった時刻を、前記生体インピーダンスの時系列の終了時刻とする抽出部と、
    前記生体インピーダンスの時系列における変曲点を特定する変曲点特定部と、
    前記時系列の開始時刻から前記変曲点特定部が特定した最初の変曲点に係る時刻までの時間に基づいて前記被検者の嚥下機能を評価する評価部と、
    前記評価部による嚥下機能の評価結果を提示する提示部と、
    を備える嚥下検査装置。
  3. 被検者の嚥下運動に伴って生体インピーダンスが変化する部位の生体インピーダンスを測定するインピーダンス測定部と、
    基準の生体インピーダンスと前記インピーダンス測定部が測定する生体インピーダンスとの比較により、嚥下機能の評価に用いる生体インピーダンスの時系列を抽出し、前記インピーダンス測定部が測定した生体インピーダンスと前記基準の生体インピーダンスとの差が所定の閾値以上になった時刻を、前記生体インピーダンスの時系列の開始時刻とし、前記開始時刻の後の時刻であって、前記インピーダンス測定部が測定した生体インピーダンスと前記基準の生体インピーダンスとの差が所定の閾値未満になった時刻を、前記生体インピーダンスの時系列の終了時刻とする抽出部と、
    前記生体インピーダンスの時系列における変曲点を特定する変曲点特定部と、
    前記変曲点特定部が特定した2つ目の変曲点に係る時刻から前記時系列の終了時刻までの時間に基づいて前記被検者の嚥下機能を評価する評価部と、
    前記評価部による嚥下機能の評価結果を提示する提示部と、
    を備える嚥下検査装置。
  4. 被検者の嚥下運動に伴って生体インピーダンスが変化する部位の生体インピーダンスを測定するインピーダンス測定部と、
    基準の生体インピーダンスと前記インピーダンス測定部が測定する生体インピーダンスとの比較により、嚥下機能の評価に用いる生体インピーダンスの時系列を抽出し、前記インピーダンス測定部が測定した生体インピーダンスと前記基準の生体インピーダンスとの差が所定の閾値以上になった時刻を、前記生体インピーダンスの時系列の開始時刻とし、前記開始時刻の後の時刻であって、前記インピーダンス測定部が測定した生体インピーダンスと前記基準の生体インピーダンスとの差が所定の閾値未満になった時刻を、前記生体インピーダンスの時系列の終了時刻とする抽出部と、
    前記生体インピーダンスの時系列の開始時刻から前記生体インピーダンスの時系列の終了時刻までの時間に基づいて前記被検者の嚥下機能を評価する評価部と、
    前記評価部による嚥下機能の評価結果を提示する提示部と、
    を備える嚥下検査装置。
  5. 被検者の嚥下運動に伴って生体インピーダンスが変化する部位の生体インピーダンスを測定するインピーダンス測定部と、
    前記インピーダンス測定部が測定する生体インピーダンスの時系列における変曲点を特定する変曲点特定部と、
    前記インピーダンス測定部が測定する生体インピーダンスの時系列を用いて、前記変曲点特定部が特定した変曲点の数が3つ未満であるか否かに応じて前記被検者の嚥下機能を評価する評価部と、
    前記評価部による嚥下機能の評価結果を提示する提示部と、
    を備える嚥下検査装置。
  6. 被検者の嚥下運動に伴って生体インピーダンスが変化する部位の生体インピーダンスを測定するインピーダンス測定部と、
    前記被検者が安静にしているときに前記インピーダンス測定部が測定した生体インピーダンスの時系列に基づいて前記被検者の嚥下機能を評価する評価部と、
    前記評価部による嚥下機能の評価結果を提示する提示部と、
    を備える嚥下検査装置。
  7. 被検者の嚥下運動に伴って生体インピーダンスが変化する部位の生体インピーダンスを測定するインピーダンス測定部と、
    前記被検者が安静にしているときに前記インピーダンス測定部が測定した生体インピーダンスの散布度に基づいて決定された値を所定の閾値とし、基準の生体インピーダンスと前記インピーダンス測定部が測定する生体インピーダンスとの比較により、嚥下機能の評価に用いる生体インピーダンスの時系列を抽出し、前記インピーダンス測定部が測定した生体インピーダンスと前記基準の生体インピーダンスとの差が前記所定の閾値以上になった時刻を、前記生体インピーダンスの時系列の開始時刻とし、前記開始時刻の後の時刻であって、前記インピーダンス測定部が測定した生体インピーダンスと前記基準の生体インピーダンスとの差が前記所定の閾値未満になった時刻を、前記生体インピーダンスの時系列の終了時刻とする抽出部と、
    前記抽出部が抽出する前記生体インピーダンスの時系列に基づいて生成される情報を提示する提示部と、
    を備える嚥下検査装置。
  8. コンピュータを、
    被検者の嚥下運動に伴って生体インピーダンスが変化する部位の生体インピーダンスを測定するインピーダンス測定部と、
    前記インピーダンス測定部が測定する生体インピーダンスの時系列における変曲点を特定する変曲点特定部と、
    前記インピーダンス測定部が測定する生体インピーダンスの時系列を用いて、前記変曲点特定部が特定した最初の変曲点に係る生体インピーダンスに基づいて前記被検者の嚥下機能を評価する評価部と、
    前記評価部による嚥下機能の評価結果を提示する提示部と
    として機能させるためのプログラム。
  9. コンピュータを、
    被検者の嚥下運動に伴って生体インピーダンスが変化する部位の生体インピーダンスを測定するインピーダンス測定部と、
    基準の生体インピーダンスと前記インピーダンス測定部が測定する生体インピーダンスとの比較により、嚥下機能の評価に用いる生体インピーダンスの時系列を抽出し、前記インピーダンス測定部が測定した生体インピーダンスと前記基準の生体インピーダンスとの差が所定の閾値以上になった時刻を、前記生体インピーダンスの時系列の開始時刻とし、前記開始時刻の後の時刻であって、前記インピーダンス測定部が測定した生体インピーダンスと前記基準の生体インピーダンスとの差が所定の閾値未満になった時刻を、前記生体インピーダンスの時系列の終了時刻とする抽出部と、
    前記生体インピーダンスの時系列における変曲点を特定する変曲点特定部と、
    前記時系列の開始時刻から前記変曲点特定部が特定した最初の変曲点に係る時刻までの時間に基づいて前記被検者の嚥下機能を評価する評価部と、
    前記評価部による嚥下機能の評価結果を提示する提示部と、
    として機能させるためのプログラム。
  10. コンピュータを、
    被検者の嚥下運動に伴って生体インピーダンスが変化する部位の生体インピーダンスを測定するインピーダンス測定部と、
    基準の生体インピーダンスと前記インピーダンス測定部が測定する生体インピーダンスとの比較により、嚥下機能の評価に用いる生体インピーダンスの時系列を抽出し、前記インピーダンス測定部が測定した生体インピーダンスと前記基準の生体インピーダンスとの差が所定の閾値以上になった時刻を、前記生体インピーダンスの時系列の開始時刻とし、前記開始時刻の後の時刻であって、前記インピーダンス測定部が測定した生体インピーダンスと前記基準の生体インピーダンスとの差が所定の閾値未満になった時刻を、前記生体インピーダンスの時系列の終了時刻とする抽出部と、
    前記生体インピーダンスの時系列における変曲点を特定する変曲点特定部と、
    前記変曲点特定部が特定した2つ目の変曲点に係る時刻から前記時系列の終了時刻までの時間に基づいて前記被検者の嚥下機能を評価する評価部と、
    前記評価部による嚥下機能の評価結果を提示する提示部と、
    として機能させるためのプログラム。
  11. コンピュータを、
    被検者の嚥下運動に伴って生体インピーダンスが変化する部位の生体インピーダンスを測定するインピーダンス測定部と、
    基準の生体インピーダンスと前記インピーダンス測定部が測定する生体インピーダンスとの比較により、嚥下機能の評価に用いる生体インピーダンスの時系列を抽出し、前記インピーダンス測定部が測定した生体インピーダンスと前記基準の生体インピーダンスとの差が所定の閾値以上になった時刻を、前記生体インピーダンスの時系列の開始時刻とし、前記開始時刻の後の時刻であって、前記インピーダンス測定部が測定した生体インピーダンスと前記基準の生体インピーダンスとの差が所定の閾値未満になった時刻を、前記生体インピーダンスの時系列の終了時刻とする抽出部と、
    前記生体インピーダンスの時系列の開始時刻から前記生体インピーダンスの時系列の終了時刻までの時間に基づいて前記被検者の嚥下機能を評価する評価部と、
    前記評価部による嚥下機能の評価結果を提示する提示部と、
    として機能させるためのプログラム。
  12. コンピュータを、
    被検者の嚥下運動に伴って生体インピーダンスが変化する部位の生体インピーダンスを測定するインピーダンス測定部と、
    前記インピーダンス測定部が測定する生体インピーダンスの時系列における変曲点を特定する変曲点特定部と、
    前記インピーダンス測定部が測定する生体インピーダンスの時系列を用いて、前記変曲点特定部が特定した変曲点の数が3つ未満であるか否かに応じて前記被検者の嚥下機能を評価する評価部と、
    前記評価部による嚥下機能の評価結果を提示する提示部と、
    として機能させるためのプログラム。
  13. コンピュータを、
    被検者の嚥下運動に伴って生体インピーダンスが変化する部位の生体インピーダンスを測定するインピーダンス測定部と、
    前記被検者が安静にしているときに前記インピーダンス測定部が測定した生体インピーダンスの時系列に基づいて前記被検者の嚥下機能を評価する評価部と、
    前記評価部による嚥下機能の評価結果を提示する提示部と、
    として機能させるためのプログラム。
  14. コンピュータを、
    被検者の嚥下運動に伴って生体インピーダンスが変化する部位の生体インピーダンスを測定するインピーダンス測定部と、
    前記被検者が安静にしているときに前記インピーダンス測定部が測定した生体インピーダンスの散布度に基づいて決定された値を所定の閾値とし、基準の生体インピーダンスと前記インピーダンス測定部が測定する生体インピーダンスとの比較により、嚥下機能の評価に用いる生体インピーダンスの時系列を抽出し、前記インピーダンス測定部が測定した生体インピーダンスと前記基準の生体インピーダンスとの差が前記所定の閾値以上になった時刻を、前記生体インピーダンスの時系列の開始時刻とし、前記開始時刻の後の時刻であって、前記インピーダンス測定部が測定した生体インピーダンスと前記基準の生体インピーダンスとの差が前記所定の閾値未満になった時刻を、前記生体インピーダンスの時系列の終了時刻とする抽出部と、
    前記抽出部が抽出する前記生体インピーダンスの時系列に基づいて生成される情報を提示する提示部と、
    として機能させるためのプログラム。
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