JP6388300B2 - 放射線検出用素子および放射線検出装置 - Google Patents
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同文献のサーベイシステムは、放射線を検出する複数のセンサと複数のセンサが埋め込まれたフィルタ部材とを有する検出ユニットと、複数のセンサを用いて測定された複数の測定値に基づいて放射線の飛来方向を推定する演算ユニットと、を有する。複数のセンサは、フィルタ部材の側周囲面近傍の辺縁領域内であって側周囲面に沿って互いに離間しつつ配列された複数の空洞内に収容され、これにより複数のセンサのぞれぞれにおいて互いに異なる水平方向指向特性が生じるようになっている。よって、複数のセンサを利用して取得された複数の測定値の相互比率から放射線の飛来方向を判定できる。複数のセンサはそれぞれシンチレータにより構成され、フィルタ部材はシンチレータの放射線透過特性と同等の放射線透過特性を有する樹脂、ガラス等の材料により構成されている。
複数のシンチレータ結晶と、
前記複数のシンチレータ結晶よりも放射線の遮蔽性が高い材料により構成された遮蔽体と、
前記複数のシンチレータ結晶の各々と対応する複数の光検出器と、
を備え、
前記複数のシンチレータ結晶の各々は、互いに異なる方向に指向性を持つように前記遮蔽体に埋め込まれ、
前記複数の光検出器の各々は、前記複数のシンチレータ結晶のうち対応するシンチレータ結晶からの発光を検出し、
前記複数の光検出器の各々は、前記複数のシンチレータ結晶のうち対応するシンチレータ結晶と対向するように前記遮蔽体の表面に設けられている放射線検出用素子を提供する。
本発明の放射線検出用素子と、
前記複数の光検出器による検出値が入力される制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記複数の光検出器による個々の検出値の相対関係に基づいて、放射線源の方向を判定する方向判定部を備える放射線検出装置を提供する。
以下、詳細に説明する。
具体的には、遮蔽体10は、例えば、鉛、タングステン、又は、それらを含有する材料により構成されている。タングステンを含有する材料として、例えば、日本タングステン社製のタングステンシートが挙げられる。
そして、複数のシンチレータ結晶30の各々が互いに異なる方向に指向性を持つということは、複数のシンチレータ結晶30の各々について、その計数がピークとなるような、放射線検出用素子1に対する放射線の照射方向が互いに異なることを意味する。
複数のシンチレータ結晶30の各々が、互いに異なる方向に指向性を持つように遮蔽体10に埋め込まれていることによって、ある放射線源から到来する放射線がダイレクトに照射されるシンチレータ結晶30と、当該放射線源から到来し且つ遮蔽体10を透過した放射線が照射される(放射線源からの放射線が遮蔽体10を介して間接的に照射される)シンチレータ結晶30と、が混在する状況(以下、第1状況と称する)が容易に生じ得るようにできる。或いは、ある放射線源から到来する放射線がシンチレータ結晶30に到達するまでに遮蔽体10を透過する距離が互いに異なるような複数のシンチレータ結晶30が混在する状況(以下、第2状況と称する)が容易に生じ得るようにできる。その結果、放射線検出用素子1を用いた放射線源の方向の検出の感度が向上する。
ここで、2つのシンチレータ結晶30の間に遮蔽体10の一部分が介在するということは、例えば、2つのシンチレータ結晶30の一箇所どうしを結ぶ線分が遮蔽体10を通過することを意味するのであっても良いし、2つのシンチレータ結晶30の中心どうしを結ぶ線分が遮蔽体10を通過することを意味するのであっても良いし、2つのシンチレータ結晶30のうちの一方のシンチレータ結晶30における何れの箇所についても、他方のシンチレータ結晶30の何れの箇所との間に遮蔽体10の一部分が介在していることを意味するのであっても良い。
遮蔽体10が互いに異なる方向を向く複数の面を外面に有する場合に、複数のシンチレータ結晶30の各々が遮蔽体10の互いに異なる面に埋め込まれていることが、更に好ましい。
より具体的には、例えば、各放射線センサ21〜26は、各面11〜16の中央に配置されている。そして、各放射線センサ21〜26は、各々が設けられた面11〜16の面直方向に指向性を持っている。
このように、例えば、遮蔽体10は立方体形状であり、その6面の各々に、シンチレータ結晶30および光検出器(光検出器31〜36)が設けられている。
GAGG結晶は、その発光波長が、半導体系の光検出器による検出波長とマッチするため、好適に用いられる。
なお、GAGG結晶の密度は、6.63g/cm3である。このため、シンチレータ結晶30としてGAGG結晶からなるものを用いる場合、遮蔽体10の材料としては、密度が6.63g/cm3よりも大きいものを選択する。
シンチレータ結晶30の形状は、特に限定されないが、一例として、立方体形状とすることができる。立方体形状のシンチレータ結晶30は、簡易な加工によって容易に形成することができる。
シンチレータ結晶30の寸法は、特に限定されないが、例えば、一辺の長さを0.1mm以上30mm以下とすることができる。シンチレータ結晶30の寸法は、遮蔽体10の寸法によって適宜変更することができる。
図4は実施形態に係る放射線検出装置100の構成を示すブロック図である。図5は実施形態に係る放射線検出装置100の表示部80における表示例を示す図である。
図4に示すように、本実施形態に係る放射線検出装置100は、上述の放射線検出用素子1と、複数の光検出器(光検出器31〜36)による検出値が入力される制御部60と、を備える。制御部60は、複数の光検出器による個々の検出値の相対関係に基づいて、放射線源の方向を判定する方向判定部61を備える。
以下、詳細に説明する。
第1モードでは、方向判定部61は、6つの光検出器31〜36の検出値に基づいて、放射線源の方向を判定する。
第2モードでは、線量判定部62は、何れか1つ以上の光検出器(例えば光検出器31)の検出値に基づいて、放射線量を判定する。ここで、放射線量の判定に用いられる検出値は、すべての光検出器による検出値としても良いし、放射線源の方向に基づいて選択された光検出器による検出値としても良いし、予め定められた1つの光検出器による検出値としても良い。
放射線源の方向に基づいて光検出器を選択する場合は、放射線源の方向と対応する1つ以上の光検出器を選択する。例えば、放射線検出用素子1の何れか1つの面の正面方向に放射線源が存在する場合、当該何れか1つの面に配置された光検出器を選択する。また、例えば、放射線検出用素子1の何れか1つの面の正面方向ではなく、斜めの方向に放射線源が存在する場合、その放射線源の方向を向く2つ又は3つの光検出器を選択する。
また、予め定められた1つの光検出器による検出値を用いる場合、例えば、放射線源の方向を特定した後、当該1つの検出器が設けられた面が、その方向に向くように放射線検出装置100の姿勢を調節して、放射線量の検出を行う。
なお、ここでは、操作によりモードを切り替える例を説明するが、操作によりモードを切り替えることは必ずしも必要ではない。例えば、モードを切り替えることなく、方向判定部61による放射線源の方向の判定処理と、線量判定部62による放射線量の判定処理とが並行して行われるようになっていても良い。
第2のシミュレーションは、図7(a)に示すように、+z方向と+x方向との中間で且つ+z方向と+x方向との双方に対して45°の方向から放射線検出用素子1へ放射線が照射される場合のシミュレーションである。図7(b)は、第2のシミュレーションによる放射線の計測結果を示す図である。
第3のシミュレーションは、図8(a)に示すように、+z方向と+x方向との中間で且つ+z方向と+x方向との双方に対して45°の方向、並びに、+z方向と−x方向との中間で且つ+z方向と−x方向との双方に対して45°の方向から、放射線検出用素子1へ放射線が照射される場合のシミュレーションである。図8(b)は、第3のシミュレーションによる放射線の計測結果を示す図である。
第4のシミュレーションは、図9(a)に示すように、+z方向並びに−z方向から放射線検出用素子1へ放射線が照射される場合のシミュレーションである。図9(b)は、第4のシミュレーションによる放射線の計測結果を示す図である。
図6(b)、図7(b)、図8(b)、図9(b)の各図において、+xのグラフ(曲線L1)は放射線センサ21による検出値を示し、−xのグラフ(曲線L2)は放射線センサ22による検出値を示し、+yのグラフ(曲線L3)は放射線センサ23による検出値を示し、−yのグラフ(曲線L4)は放射線センサ24による検出値を示し、+zのグラフ(曲線L5)は放射線センサ25による検出値を示し、−zのグラフ(曲線L6)は放射線センサ26による検出値を示す。
+xのグラフ(曲線L1)で示される検出値について、セシウム137から放射されるγ線のピークエネルギーである662keVを中心とする所定の範囲の検出値を積算することにより積算値を求める。図6(b)にNで示される値がこの積算値であり、+xのグラフ(曲線L1)については781である。同様に、−x、+y、−y、+zおよび−zの各グラフで示される検出値について、それぞれ上記所定範囲における積算値Nを求める。図6(b)に示すように、積算値Nは、−xのグラフ(曲線L2)については795、+yのグラフ(曲線L3)については852、−yのグラフ(曲線L4)については855、+zのグラフ(曲線L5)については3196、−zのグラフ(曲線L6)については256である。ここで、上記所定範囲は、各グラフ(曲線L1〜L6)において、662keVを中心とし、ガウス分布に近い分布となっている範囲とし、且つ、各グラフにおいて共通の範囲とする。
第1のシミュレーションの場合、放射線源が存在する方向に位置する放射線センサ25による検出値を示す+zのグラフ(曲線L5)についての積算値Nと、+zとは反対方向に位置する放射線センサ26による検出値を示す−zのグラフ(曲線L6)についての積算値Nとの比が約12:1となっており、遮蔽体10が十分に機能することが分かる。
なお、このような比、すなわち遮蔽体10を基準として放射線源が存在する方向における放射線量の検出値と、その反対方向における放射線量の検出値との比を、以下ではS/N比と称する場合がある。
第1のシミュレーションのように放射線源が+z方向に存在する場合、+zのグラフ(曲線L5)についての積算値Nが3196と最も大きく、−zのグラフ(曲線L6)についての積算値Nが256と最も小さい。そして、他のグラフについての積算値Nは、781〜855とほぼ横並びとなっている。6つの積算値Nの相対関係(相対比率)が第1のシミュレーションと同等となった場合には、概ね+z方向に放射線源が存在する旨を判定することができる。
第2のシミュレーションの場合も、第1のシミュレーションの場合と同様に、+x、−x、+y、−y、+zおよび−zの各グラフで示される検出値について、それぞれ積算値Nを求める。図7(b)に示すように、積算値Nは、+xのグラフ(曲線L1)については2938、−xのグラフ(曲線L2)については556、+yのグラフ(曲線L3)については444、−yのグラフ(曲線L4)については493、+zのグラフ(曲線L5)については2988、−zのグラフ(曲線L6)については602である。
第2のシミュレーションの場合、+xおよび+zのグラフ(曲線L1、L5)についての積算値Nの合算値である5926と、+xおよび+zとは反対方向の−xおよび−zのグラフ(曲線L2、L6)についての積算値Nの合算値である1158と、の比が約5:1となっている。この場合、第1のシミュレーションと比べてS/N比が低下するものの、放射線源が存在する方向における放射線量の検出値と、その反対方向における放射線量の検出値とを、十分に判別可能である。
第2のシミュレーションのように放射線源が+z方向と+x方向との丁度中間に存在する場合、+xおよび+zのグラフ(曲線L1、L5)についての積算値Nが2938、2988と同等であるとともに最も大きく、他のグラフについての積算値Nは、444〜602とほぼ横並びとなっている。6つの積算値Nの相対関係(相対比率)が第2のシミュレーションと同等の場合には、概ね+z方向と+x方向との丁度中間の方向に放射線源が存在する旨を判定することができる。
第3のシミュレーションの場合も同様に、+x、−x、+y、−y、+zおよび−zの各グラフで示される検出値について、それぞれ積算値Nを求める。図8(b)に示すように、積算値Nは、+xのグラフ(曲線L1)については3533、−xのグラフ(曲線L2)については3585、+yのグラフ(曲線L3)については947、−yのグラフ(曲線L4)については964、+zのグラフ(曲線L5)については5954、−zのグラフ(曲線L6)については1185である。
ここで、第3のシミュレーションでは、第1のシミュレーションのように放射線源が1箇所の場合との識別が可能であるか否かが重要である。これについては、+x、−x、+y、−yおよび−zの相互間での積算値Nの比、さらには、6つの積算値Nの相互間の比が、図8(b)の場合と図6(b)とで明らかに異なることから、第3のシミュレーションの場合と第1のシミュレーションの場合との識別が可能であることが分かる。
第3のシミュレーションのように放射線源が+z方向と+x方向との丁度中間の方向と、+z方向と−x方向との丁度中間の方向と、の双方に存在する場合、+zのグラフ(曲線L5)についての積算値Nが5954と最も大きく、+xおよび−xのグラフ(曲線L1、L2)についての積算値Nが3533、3585と同等であるとともに+zに次いで大きく、他のグラフについての積算値Nは、947〜1185とほぼ横並びとなっている(より具体的には、−zについての積算値Nが最も小さくなっている)。6つの積算値Nの相対関係(相対比率)が第3のシミュレーションと同等の場合には、概ね+z方向と+x方向との丁度中間の方向と、概ね+z方向と−x方向との丁度中間の方向と、の双方に放射線源が存在する旨を判定することができる。
第4のシミュレーションの場合も同様に、+x、−x、+y、−y、+zおよび−zの各グラフで示される検出値について、それぞれ積算値Nを求める。図9(b)に示すように、積算値Nは、+xのグラフ(曲線L1)については1595、−xのグラフ(曲線L2)については1598、+yのグラフ(曲線L3)については1700、−yのグラフ(曲線L4)については1710、+zのグラフ(曲線L5)については3462、−zのグラフ(曲線L6)については3411である。
第4のシミュレーションの場合、+zおよび−zのグラフ(曲線L5、L6)についての積算値Nが3462、3411と同等であるとともに最も大きく、他のグラフについての積算値Nは、1595〜1710とほぼ横並びとなっている。このため、6つの積算値Nの相対関係(相対比率)が第4のシミュレーションと同等の場合には、6つの積算値Nをすべて考慮することにより、概ね+z方向と概ね−z方向との2方向にそれぞれ放射線源が存在すると判定することができる。更には、概ね+z方向に存在する放射線源の強度と、概ね−z方向に存在する放射線源の強度と、が同等であると判定することもできる。
この実験では、図10(a)に示すように、遮蔽体10の+z方向側の面15および−z方向側の面16にのみ放射センサ(放射線センサ25、26)が設けられた放射線検出用素子1を用いた。また、遮蔽体10は、タングステンシートを積層することにより構成した。また、放射線センサ25、26を構成するシンチレータ結晶30を、一辺の長さが5mmの立方体形状のものとした。
図11(a)および(b)は図10(a)の矢印A方向に(つまり+z方向から)放射線検出用素子1へ放射線を照射したときの検出値を示し、このうち図11(a)は放射線センサ25による検出値を、図11(b)は放射線センサ26による検出値を、それぞれ示す。
図11(c)および(d)は図10(a)の矢印B方向に(つまり−x方向(図1参照)から)放射線検出用素子1へ放射線を照射したときの検出値を示し、このうち図11(c)は放射線センサ25による検出値を、図11(d)は放射線センサ26による検出値を、それぞれ示す。
図11(e)および(f)は図10(a)の矢印C方向に(つまり+z方向と−x方向との中間で且つ+z方向と−x方向との双方に対して45°の方向から)放射線検出用素子1へ放射線を照射したときの検出値を示し、このうち図11(e)は放射線センサ25による検出値を、図11(f)は放射線センサ26による検出値を、それぞれ示す。
図10(b)に示すように、図11(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)の各々について、検出結果は、それぞれ17400、1570、1750、1590、20500、5020であった。
したがって、矢印A方向に放射線を照射したときは、放射線センサ25による検出結果と放射線センサ26による検出結果との比は17400/1570=約11.1倍となり、概ね第1のシミュレーション結果(図6(b))の12倍と同等の結果が得られた。
また、矢印B方向に放射線を照射したときは、放射線センサ25による検出結果と放射線センサ26による検出結果との比は1750/1590=約1.10倍となり、理想値の1倍と同等の結果が得られた。
また、矢印C方向に放射線を照射したときは、放射線センサ25による検出結果と放射線センサ26による検出結果との比は20500/5020=約4.1倍となり、第2のシミュレーション結果(図7(b))の5倍と同等の結果が得られた。
このため、実際の放射線検出装置100によって、上記の各シミュレーション(図6乃至図9)と同等の結果が得られることが分かる。
そして、方向判定部61は、そのテーブルを参照することにより、テーブルに記憶された相対関係のうち、演算された積算値の相対関係と最も近いものを抽出し、当該抽出された相対関係と対向する方向を、放射線源の方向であると判定する。
よって、複数の光検出器31〜36による個々の検出値の相対関係(相対比率)に基づいて、放射線検出用素子1の位置を基準としたときの放射線源の方向を判定することができる。つまり、放射線検出用素子1を用いることにより、方向分別性を得ることができる。
よって、例えば図6乃至第8に示す第1乃至第4のシミュレーションのように、放射線源から到来する放射線がダイレクトに照射されるシンチレータ結晶30と、放射線源から到来し且つ遮蔽体10を透過した放射線が照射される(放射線源からの放射線が遮蔽体10を介して間接的に照射される)シンチレータ結晶30と、が混在する状況(第1状況)が容易に生じ得るようにできる。或いは、ある放射線源から到来する放射線がシンチレータ結晶30に到達するまでに遮蔽体10を透過する距離が互いに異なるような複数のシンチレータ結晶30が混在する状況(第2状況)が容易に生じ得るようにできる。このため、複数の光検出器31〜36による検出値の比(上記のS/N比等)を十分に大きくすることができるので、放射線源の方向を簡易な構成でも感度良く検出することが可能となる。
個々のシンチレータ結晶30は、互いに異なる方向に指向性を持つように遮蔽体10に埋め込まれており、個々の光検出器31〜36は、複数のシンチレータ結晶30のうち対応するシンチレータ結晶30からの発光を検出するので、互いに対応するシンチレータ結晶30と光検出器(光検出器31〜36のうちの1つ)とからなる個々の放射線センサ21〜26は、それぞれ一方向に指向性を持つ。このため、線量判定部62が複数の光検出器(光検出器31〜36)のうち何れか1つの検出値に基づいて放射線量を判定することにより、良好な指向性を得ることができ、一方向から到来する放射線量を簡易な構成で感度良く検出することができる。
10 遮蔽体
11、12、13、14、15、16 面
21、22、23、24、25、26 放射線センサ
30 シンチレータ結晶
31、32、33、34、35、36 光検出器
41 凹部
45 充填材
60 制御部
61 方向判定部
62 線量判定部
63 表示制御部
70 操作部
80 表示部
81 方向指示表示
82 放射線量表示
100 放射線検出装置
L1、L2、L3、L4、L5、L6 曲線
W ウィンドウ
Claims (11)
- 複数のシンチレータ結晶と、
前記複数のシンチレータ結晶よりも放射線の遮蔽性が高い材料により構成された遮蔽体と、
前記複数のシンチレータ結晶の各々と対応する複数の光検出器と、
を備え、
前記複数のシンチレータ結晶の各々は、互いに異なる方向に指向性を持つように前記遮蔽体に埋め込まれ、
前記複数の光検出器の各々は、前記複数のシンチレータ結晶のうち対応するシンチレータ結晶からの発光を検出し、
前記複数の光検出器の各々は、前記複数のシンチレータ結晶のうち対応するシンチレータ結晶と対向するように前記遮蔽体の表面に設けられている放射線検出用素子。 - 前記複数のシンチレータ結晶の各々と、前記複数のシンチレータ結晶のうち他のシンチレータ結晶との間には、前記遮蔽体の一部分が介在している請求項1に記載の放射線検出用素子。
- 前記遮蔽体は、互いに異なる方向を向く複数の面を外面に有し、前記複数のシンチレータ結晶のうちの2つ以上のシンチレータ結晶が、前記遮蔽体の前記複数の面のうちの互いに異なる面にそれぞれ埋め込まれている請求項2に記載の放射線検出用素子。
- 前記遮蔽体は多面体形状である請求項3に記載の放射線検出用素子。
- 前記遮蔽体は立方体形状であり、その6面の各々に、前記シンチレータ結晶および前記光検出器が設けられている請求項4に記載の放射線検出用素子。
- 前記複数のシンチレータ結晶の各々は、前記遮蔽体の表面と面一に配置されている請求項1乃至5の何れか一項に記載の放射線検出用素子。
- 前記複数のシンチレータ結晶の各々は、前記遮蔽体の表面よりも奥に配置されている請求項1乃至5の何れか一項に記載の放射線検出用素子。
- 前記複数のシンチレータ結晶の各々は、前記遮蔽体の表面よりも奥に配置され、
互いに対応する前記シンチレータ結晶と前記光検出器との間には、当該シンチレータ結晶の発光波長の光を透過させる充填材が充填されている請求項7に記載の放射線検出用素子。 - 請求項1乃至8の何れか一項に記載の放射線検出用素子と、
前記複数の光検出器による検出値が入力される制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記複数の光検出器による個々の検出値の相対関係に基づいて、放射線源の方向を判定する方向判定部を備える放射線検出装置。 - 前記制御部は、前記複数の光検出器のうち何れか1つ以上の検出値に基づいて、放射線量を判定する線量判定部を備える請求項9に記載の放射線検出装置。
- 表示部を更に備え、
前記制御部は、前記方向判定部により判定された方向を示す方向指示表示を前記表示部に表示させる制御を行う表示制御部を備える請求項9又は10に記載の放射線検出装置。
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