JP2013253867A - 放射線検出器、食品用放射線検出器、放射線検出器の製造方法、及び、放射線検出方法 - Google Patents

放射線検出器、食品用放射線検出器、放射線検出器の製造方法、及び、放射線検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】十分なエネルギー分解能を有しつつ、軽量化を実現した放射線検出器及び食品用放射線検出器を提供する。
【解決手段】シンチレータ2と、シンチレータ2の第1の面に、受光面が第1の面と対峙するように取り付けられた半導体光検出器5と、シンチレータ2及び半導体光検出器5を覆った放射線遮蔽材6とを有し、シンチレータ2の体積をVs(cm)、第1の面の面積をA、受光面の面積をB、シンチレータ2の5×5×5mmサイズにおける常温での発光量をL(Photon/MeV)とした時、(I)1<A/B≦1000、(II)L≧18000、及び、(III)1≦Vs≦1000の関係を満たす放射線検出器1。
【選択図】図1

Description

本発明は、放射線検出器、食品用放射線検出器、放射線検出器の製造方法、及び、放射線検出方法に関する。
特許文献1には、食品等の試料を測定対象とした放射線測定装置が開示されている。当該放射線測定装置は、NaIシンチレータと、光電子増倍管(PMT)と、これらの周囲を覆う遮蔽材とを有する。
特開2002−196077号公報
遮蔽材としては、鉛やタングステンなどの、原子番号が大きく、密度が大きい物質が使用される。遮蔽材により、測定対象物から検出される放射線と、バックグラウンド成分とのS/N比を大きくすることができ、測定時間の短縮や、測定精度の向上が実現される。しかしながら、遮蔽材が大きくなると、その分重量が増加し、装置設計に困難さが生じるほか、設置、運搬、メンテナンス、装置設計、安全性の確保、コスト低減の面で大きな障害となる。
一般に、シンチレータの第1の面に光電子増倍管の受光面を合わせて構成される放射線検出器では、集光効率を高くするため、シンチレータの第1の面の面積と光電子増倍管の受光面の面積が同じとなる。例えば、5cmφ×5cm高さの円柱状のシンチレータには、受光面の面積が5cmφ程度である光電子増倍管が組み合わされる。光電子増倍管は、受光面が大きくなればなるほど全長が大きくなり、例えば、5cmφ程度の受光面積の光電子増倍管では全長が10cm以上となる。
662KeVのガンマ線を1/140に遮蔽するには約50cm厚の鉛で遮蔽することになる。上述のような5cmφ×5cm高さの円柱状のシンチレータに受光面の面積が5cmφ程度である光電子増倍管を組み合わせた放射線検出器の場合、シンチレータ側の先端面(円柱の上面)が露出するようにシンチレータ及び光電子増倍管を50cm厚の鉛で覆うと、鉛の重量のみで32kg以上となる。
飲料水、食品などの液体、固体中に含まれる放射性物質の濃度を定量評価する場合、感度を高くするためシンチレータを大きくしたり、または、放射線検出器の数を増やす場合があるが、その分遮蔽材は大きくなり、重量は増大する。
このような問題を回避するため、シンチレータと光電子増倍管の受光面の間に、シンチレータ光を透過する透明なガラスやプラスチックからなる円錐台状のライトガイドを設置し、シンチレータの大きさに対してより小さい光電子増倍管を使用する手段が考えられる。例えば、5cmφ×5cm高さのシンチレータに対して、5cmφ→2.5cmφに径が小さくなる高さ2cm程度の円錐台状のライトガイドを用いることができる。かかる場合、5cmφ×5cm高さのシンチレータに、2.5cmφの受光面と5cm程度の全長をもつ光電子増倍管を組み合わせることができる。結果、シンチレータと光電子増倍管の合計体積を小さくすることができる。しかしながら、この場合でも、シンチレータ側の先端面(円柱の上面)が露出するようにシンチレータ及び光電子増倍管を50cm厚の鉛で覆うと、鉛の重量のみで21g以上もの重量となる。
加えて、放射線検出器は、用途に応じた所望のエネルギー分解能を実現する必要がある。例えば、飲料水、食品などの液体、固体中に含まれる放射性物質の濃度を定量評価する放射線検出器は、食品中に含まれる放射性セシウム濃度を定量化するため、134Cs(795keV)と137Cs(662keV)のピークを効率よく分離する必要がある。このため、662keVのガンマ線に対するエネルギー分解能が少なくとも15%以下であることが望まれる。
本発明は、十分なエネルギー分解能を有しつつ、軽量化を実現した放射線検出器及び食品用放射線検出器、これらの製造方法、及び、これらを用いた放射線検出方法を提供することを課題とする。
本発明によれば、
シンチレータと、
前記シンチレータの第1の面に、受光面が前記第1の面と対峙するように取り付けられた半導体光検出器と、
少なくとも前記シンチレータの一部が露出するように、前記シンチレータ及び前記半導体光検出器を覆った放射線遮蔽材と、
を有し、
前記シンチレータの体積をVs(cm)、前記第1の面の面積をA、前記半導体光検出器の前記受光面の面積をB、前記シンチレータの5×5×5mmサイズにおける常温での発光量をL(Photon/MeV)とした時、以下の(I)乃至(III)の関係を満たす放射線検出器が提供される。
(I)1<A/B≦1000
(II)L≧18000
(III)1≦Vs≦1000
また、本発明によれば、上記放射線検出器を少なくとも1つ有し、飲料水又は食品中に含まれる放射性物質を検出する食品用放射線検出器が提供される。
また、本発明によれば、
シンチレータと、
前記シンチレータの第1の面に、受光面が前記第1の面と対峙するように取り付けられた半導体光検出器と、
少なくとも前記シンチレータの一部が露出するように、前記シンチレータ及び前記半導体光検出器を覆った放射線遮蔽材と、
を有する放射線検出器の製造方法であって、
前記シンチレータの体積をVs(cm)、前記第1の面の面積をA、前記半導体光検出器の前記受光面の面積をB、前記シンチレータの5×5×5mmサイズにおける常温での発光量をL(Photon/MeV)とした時、上記(I)乃至(III)の関係を満たすようにVs、A、B及びLを設定する設計工程を有する放射線検出器の製造方法が提供される。
また、本発明によれば、上記放射線検出器を用いて、飲料水又は食品中に含まれる放射性物質を検出する放射線検出方法が提供される。
本発明によれば、十分なエネルギー分解能を有しつつ、軽量化を実現した放射線検出器及び食品用放射線検出器を提供することを課題とする。
本実施形態の放射線検出器の断面模式図の一例である。 本実施形態の食品用放射線検出器の模式図の一例である。 比較例の放射線検出器の断面模式図の一例である。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。なお、図はあくまで発明の構成を説明するための概略図であり、各部材の大きさ、形状、数、異なる部材間の大きさの比率などは特に言及がない限り図示するものに限定されない。
図1に、本実施形態の放射線検出器1の断面模式図の一例を示す。図示するように、放射線検出器1は、シンチレータ2と、半導体光検出器5と、放射線遮蔽材6と、を有する。また、接着剤3と、反射材4とを有することができる。以下、各構成要素について説明する。
シンチレータ2は、放射線を吸収して発光する。形状は特段制限されないが、例えば、円柱、角柱等の柱体とすることができる。例えば、Tl:NaIシンチレータでは、662keVのガンマ線に対する放射線減衰長が2.6cmのため、2.6cmの厚みがあれば、662keVのガンマ線を50%光電吸収できる。本実施形態のシンチレータ2の体積Vs(cm)は、検出する放射線のエネルギーや線量にもよるが、下限値側は例えば1cm以上、好ましくは10cm以上と規定できる。また、上限値側は、例えば10000cm以下、好ましくは1000cm以下と規定できる。下限値側と上限値側の規定は任意に組み合わせることができる。
本実施形態のシンチレータ2のシンチレータの常温(25℃)での発光量L(photon/MeV)は、18000photon/MeV以上、好ましくは30000photon/MeV以上、さらに好ましくは40000photon/MeV上である。
本実施形態のシンチレータ2の発光波長での屈折率は、例えば2.0以下とすることができる。
このようなシンチレータとしては、例えば、少なくともGd、Al、Ga、及び、Oを含んで構成されるCe賦活ガーネット単結晶とすることができる。その他、Tl:CsI、Tl:NaI、Ce:LuAG(LuAl12)、Ce:LYSO((Lu、Y)SiO)等とすることができる。但し、食品中の放射性セシウム濃度を測定するような放射線検出器を構成する場合には、測定対象の放射性セシウムと同エネルギー帯の自己放射線を持つLuのような放射性元素を有さないシンチレータが適する。
半導体光検出器5は、例えば、アバランシェフォトダイオード(APD)、マルチチャンネルフォトカウンター(MPPC)、フォトダイオード(PD)、等とすることができる。半導体光検出器5は、受光面が大きくなると、その分、体積Vm(cm)が大きくなる。半導体光検出器5の体積Vmの下限値側は、例えば0.001cm以上、好ましくは0.01cm以上と規定できる。また、半導体光検出器5の体積Vmの上限値側は、例えば5cm以下、好ましくは3cm以下、さらに好ましくは2cm以下と規定できる。下限値側と上限値側の規定は任意に組み合わせることができる。
半導体光検出器5は、シンチレータ2の第1の面(図1の場合、下方を向いている面)に取り付けられる。シンチレータ2の形状が柱体である場合、半導体光検出器5は当該柱体の上面又は底面に取り付けることができる。なお、半導体光検出器5の受光面(図1の場合、上方を向いている面)が、シンチレータ2の第1の面と対峙するように取り付けられる。図示する例の場合、半導体光検出器5の受光面とシンチレータ2の第1の面とが、接着剤3を介して接合している。
接着剤3は光透過性の材料で構成され、発光波長での屈折率が例えば1.3以上1.7以下である。接着剤3は、例えば、シリコン系接着剤やエポキシ系接着剤とすることができる。なお、接着剤3以外の手段で半導体光検出器5の受光面とシンチレータ2の第1の面とを接合させてもよい。
半導体光検出器5とシンチレータ2は、受光面及び第1の面を介して光学結合している。半導体光検出器5は、シンチレータ2が発する光を受光すると、電気信号に変換する。
図示しないが、放射線検出器1は、半導体光検出器5と接続したコンピュータを備えることができる。半導体光検出器5は、光を変換することで得られた電気信号を、当該コンピュータに出力する。当該コンピュータは、半導体光検出器5から受信した電気信号を用い、放射線を測定するための所定の演算処理を行う。当該コンピュータの処理は従来技術に準じて実現できるので、ここでの説明は省略する。
反射材4は、シンチレータ2の周囲を、シンチレータ2の一部が露出するように覆う。例えばシンチレータ2の形状が柱体である場合、反射材4は、当該柱体の上面及び底面の内、半導体光検出器5が取り付けられていない側の面の少なくとも一部(例えば全部)が露出するように、シンチレータ2の周囲を覆うことができる。このような露出部分を介して、測定対象の放射線がシンチレータ2に入射する。以下、シンチレータ2の当該露出部分を放射線入射領域という。なお、反射材4は、シンチレータ2の第1の面(半導体光検出器5が取り付けられる面)における半導体光検出器5が取り付けられる領域は覆わない。すなわち、シンチレータ2の第1の面と半導体光検出器5の受光面の間に反射材4は存在しない。
反射材4は、フッ素樹脂フィルム、硫酸バリウム等の光反射材料含有フィルム、ESRフィルムなどの光反射フィルムであってもよいし、または、硫酸バリウムや酸化チタン等の光反射材料を含有する塗膜であってもよい。
反射材4の膜厚の下限値側は、例えば0.1mm以上、好ましくは0.4mm以上と規定できる。また、反射材4の膜厚の上限値側は、例えば5mm以下、好ましくは3mm以下と規定できる。下限値側と上限値側の規定は任意に組み合わせることができる。
放射線遮蔽材6は、少なくともシンチレータ2の一部が露出するように、具体的には、シンチレータ2の放射線入射領域の少なくとも一部(例えば全部)が露出するように、シンチレータ2及び半導体光検出器5を覆う。放射線遮蔽材6は、シンチレータ2の第1の面に取り付けられた半導体光検出器5の露出部分のすべてを覆ってもよい。かかる場合、半導体光検出器5は、シンチレータ2と放射線遮蔽材6とにより覆われることとなる。また、放射線遮蔽材6は、第1の面に半導体光検出器5が取り付けられたシンチレータ2の放射線入射領域を除くその他の露出部分のすべてを覆ってもよい。
放射線遮蔽材6は、鉛やタングステンなどの、原子番号が大きく、密度が大きい物質を用いて構成することができる。放射線遮蔽材6により、測定対象物から検出される放射線と、バックグラウンド成分とのS/N比を大きくすることができ、測定時間の短縮や、測定精度の向上が実現される。これらの効果を十分なものとするために、放射線遮蔽材6の厚さは1cm以上とするのが好ましく、3cm以上とするのがさらに好ましい。
ここで、シンチレータ2の体積をVs(cm)、シンチレータ2の第1の面(半導体光検出器5が取り付けられる面)の面積をA、半導体光検出器5の受光面の面積をB、シンチレータの5×5×5mmサイズにおける常温(25℃)での発光量をL(Photon/MeV)とした時、本実施形態の放射線検出器1は、以下の(I)乃至(III)の関係を満たすように設計されている
(I)1<A/B≦1000
すなわち、図1に示すように、シンチレータ2の第1の面の面積Aは、半導体光検出器5の受光面の面積Bよりも大きい。なお、A/Bの下限値側は、1より大、好ましくは2以上、さらに好ましくは3以上、さらに好ましくは4以上と規定できる。また、A/Bの上限値側は、好ましくは1000以下、さらに好ましくは200以下、さらに好ましくは100以下、さらに好ましくは50以下と規定できる。下限値側と上限値側の規定は任意に組み合わせることができる。
(II)L≧18000
(III)1≦Vs≦1000
本実施形態の放射線検出器1の製造方法は、上記(I)乃至(III)を満たすように、L、Vs、A、及び、Bを設定する設計工程を有する。
ここで、本実施形態の放射線検出器1の作用効果について説明する。
本実施形態の放射線検出器1は、上記(I)の関係を満たす。すなわち、本実施形態の放射線検出器1は、半導体光検出器5の受光面の面積を、シンチレータ2の第1の面(半導体光検出器5が取り付けられる面)の面積よりも小さくしている。上述の通り、半導体光検出器5は、受光面が大きくなると、その分、体積Vmが大きくなる。受光面の面積がシンチレータ2の第1の面の面積よりも小さい本実施形態の半導体光検出器5の体積は、シンチレータ2の第1の面と同じ面積の受光面を有する半導体光検出器の体積よりも小さくなる。なお、本実施形態では、A/Bを調整することで、Vs/Vmを20以上、好ましくは50以上に調整することができる。
このため、本実施形態の放射線検出器1は、半導体光検出器5を覆う放射線遮蔽材6を小さくすることができ、その分重量が軽減する。結果、装置設計が容易になるほか、設置、運搬、メンテナンス、装置設計、安全性の確保、コストなどにおいて有利な効果が得られる。
また、本実施形態では、上記(I)を満たしつつ、上記(II)及び(III)の関係を満たす。上記(I)を満たす場合、半導体光検出器5の集光効率は、A/Bが1の場合に比べて悪くなり、結果、エネルギー分解能も悪くなる。本実施形態では、エネルギー分解能に影響し得る因子であるシンチレータ2の体積Vs(cm)及び発光量L(Photon/MeV)を最適化する(上記(II)及び(III)を満たす)ことで、以下の実施例で示す通り、662keVのガンマ線に対するエネルギー分解能を15%以下に改善している。すなわち、本実施形態によれば、134Cs(795keV)と137Cs(662keV)のピークを効率よく分離でき、食品中に含まれる放射性セシウム濃度を十分に定量化することができる。
また、本実施形態では、シンチレータ2の発光波長での屈折率を、例えば2.0以下に調整することで、662keVのガンマ線に対するエネルギー分解能を向上させることができる。
以上、本実施形態によれば、十分なエネルギー分解能を有しつつ、軽量化を実現した放射線検出器を提供することができる。また、本実施形態の放射線検出器は、662keVのガンマ線に対するエネルギー分解能を15%以下に調整できるので、飲料水又は食品中に含まれる放射性物質(例:放射性セシウム)を検出する食品用放射線検出器として使用することができる。
なお、本実施形態の放射線検出器1は、以下の実施例で示す通り、Vs(cm)、A、B、及び、Lを最適化することで、計量化を実現しつつ、662keVのガンマ線に対するエネルギー分解能を10%以下に調整することができる。このような放射線検出器1は、飲料水又は食品中に含まれる放射性物質(例:放射性セシウム)を検出する食品用放射線検出器として使用するのにより好ましい。
<実施例1>
シンチレータ2として、発光量L:46000Photon/MeV、屈折率:1.85、発光波長:520nmであり、5cmφ×5cm高さの円柱状のGAGG(GdAl12Ga12)シンチレータを用いた。
半導体光検出器5として、屈折率:1.5、受光面積:10×10mmの受光面をもつAPD(浜松S8664−1010)用いた。
反射材4として硫酸バリウム反射材、接着剤3として屈折率:1.5のシリコン系接着剤を用いた。
図1に示すように、円柱状のシンチレータ2の底面に接着剤3を介して半導体検出器5の受光面を貼り付けるとともに、シンチレータ2の側面全部と底面の一部(半導体検出器5が取り付けられる部分を除く部分)を覆うように反射材4を形成し、さらに、シンチレータ2及び半導体光検出器5を50cm厚の鉛(放射線遮蔽材6)で覆った。なお、図1に示すように、鉛は、円柱状のシンチレータ2の上面を除くその他の部分を覆う。
そして、鉛のみの重量を測定すると、12.9kgであった。常温常圧の環境下で、シンチレーション検出器に137Cs線源からの662keVガンマ線を照射したところ、8%@662keVのエネルギー分解能が得られた。
<実施例2>
シンチレータ2として発光量L:46000Photon/MeV、屈折率:1.85、発光波長:520nmであり、10cmφ×10cm高さの円柱状のGAGG(GdAl12Ga12)シンチレータを用いた。
半導体光検出器5として、屈折率:1.5、受光面積:10×10mmの受光面をもつAPD(浜松S8664−1010)用いた。
反射材4として硫酸バリウム反射材、接着剤3として屈折率:1.5のシリコン系接着剤を用いた。
円柱状のシンチレータ2の底面に接着剤3を介して半導体検出器5の受光面を貼り付けるとともに、シンチレータ2の側面全部と底面の一部(半導体検出器5が取り付けられる部分を除く部分)を覆うように反射材4を形成し、さらに、シンチレータ2及び半導体光検出器5を50cm厚の鉛(放射線遮蔽材6)で覆った。なお、鉛は、円柱状のシンチレータ2の上面を除くその他の部分を覆う。
そして、鉛のみの重量を測定すると、11.7kgであった。常温常圧の環境下で、シンチレーション検出器に137Cs線源からの662keVガンマ線を照射したところ、10%@662keVのエネルギー分解能が得られた。
<実施例3>
シンチレータ2として発光量L:46000Photon/MeV、屈折率:1.85、発光波長:520nmであり、2cm×2cm×2cmの四角柱状のGAGG(GdAl2Ga12)シンチレータを用いた。
半導体光検出器5として、屈折率:1.5、受光面積:5×5mmの受光面をもつAPD(浜松S8664−55)用いた。
反射材4として硫酸バリウム反射材、接着剤3として屈折率:1.5のシリコン系接着剤を用いた。
四角柱状のシンチレータ2の底面に接着剤3を介して半導体検出器5の受光面を貼り付けるとともに、シンチレータ2の側面全部と底面の一部(半導体検出器5が取り付けられる部分を除く部分)を覆うように反射材4を形成し、さらに、シンチレータ2及び半導体光検出器5を50cm厚の鉛(放射線遮蔽材6)で覆った。なお、鉛は、四角柱状のシンチレータ2の上面を除くその他の部分を覆う。
そして、鉛のみの重量を測定すると、11.7kgであった。常温常圧の環境下で、シンチレーション検出器に137Cs線源からの662keVガンマ線を照射したところ、7%@662keVのエネルギー分解能が得られた。
<実施例4>
シンチレータ2として発光量L:46000Photon/MeV、屈折率:1.85、発光波長:520nmであり、5cmφ×5cm高さの円柱状のGAGG(GdAl2Ga12)シンチレータを用いた。
半導体光検出器5として、屈折率:1.5、受光面積:10×10mmの受光面をもつPD(浜松S8650)用いた。
反射材4として硫酸バリウム反射材、接着剤3として屈折率:1.5のシリコン系接着剤を用いた。
円柱状のシンチレータ2の底面に接着剤3を介して半導体検出器5の受光面を貼り付けるとともに、シンチレータ2の側面全部と底面の一部(半導体検出器5が取り付けられる部分を除く部分)を覆うように反射材4を形成し、さらに、シンチレータ2及び半導体光検出器5を50cm厚の鉛(放射線遮蔽材6)で覆った。なお、鉛は、円柱状のシンチレータ2の上面を除くその他の部分を覆う。
そして、鉛のみの重量を測定すると、12.9kgであった。常温常圧の環境下で、シンチレーション検出器に137Cs線源からの662keVガンマ線を照射したところ、9%@662keVのエネルギー分解能が得られた。
<実施例5>
シンチレータ2として発光量L:45000Photon/MeV、屈折率:1.8、発光波長:500nmであり、5cmφ×5cm高さの円柱状のTl:CsIシンチレータを用いた。
半導体光検出器5として、屈折率:1.5、受光面積:10×10mmの受光面をもつAPD(浜松S8664−1010)用いた。
反射材4として硫酸バリウム反射材、接着剤3として屈折率:1.5のシリコン系接着剤を用いた。
円柱状のシンチレータ2の底面に接着剤3を介して半導体検出器5の受光面を貼り付けるとともに、シンチレータ2の側面全部と底面の一部(半導体検出器5が取り付けられる部分を除く部分)を覆うように反射材4を形成し、さらに、シンチレータ2及び半導体光検出器5を50cm厚の鉛(放射線遮蔽材6)で覆った。なお、鉛は、円柱状のシンチレータ2の上面を除くその他の部分を覆う。
そして、鉛のみの重量を測定すると、12.9kgであった。常温常圧の環境下で、シンチレーション検出器に137Cs線源からの662keVガンマ線を照射したところ、10%@662keVのエネルギー分解能が得られた。
<実施例6>
シンチレータ2として発光量L:20000Photon/MeV、屈折率:1.85、発光波長:500nmであり、5cmφ×5cm高さの円柱状のCe:LuAG(LuAl12)シンチレータを用いた。
半導体光検出器5として、屈折率:1.5、受光面積:10×10mmの受光面をもつAPD(浜松S8664−1010)用いた。
反射材4として硫酸バリウム反射材、接着剤3として屈折率:1.5のシリコン系接着剤を用いた。
円柱状のシンチレータ2の底面に接着剤3を介して半導体検出器5の受光面を貼り付けるとともに、シンチレータ2の側面全部と底面の一部(半導体検出器5が取り付けられる部分を除く部分)を覆うように反射材4を形成し、さらに、シンチレータ2及び半導体光検出器5を50cm厚の鉛(放射線遮蔽材6)で覆った。なお、鉛は、円柱状のシンチレータ2の上面を除くその他の部分を覆う。
そして、鉛のみの重量を測定すると、12.9kgであった。常温常圧の環境下で、シンチレーション検出器に137Cs線源からの662keVガンマ線を照射したところ、14%@662keVのエネルギー分解能が得られた。
<実施例7>
シンチレータ2として発光量L:25000Photon/MeV、屈折率:1.85、発光波長:420nmであり、5cmφ×5cm高さの円柱状のCe:LYSO((Lu、Y)SiO)シンチレータを用いた。
半導体光検出器5として、屈折率:1.5、受光面積:10×10mmの受光面をもつAPD(浜松S8664−1010)用いた。
反射材4として硫酸バリウム反射材、接着剤3として屈折率:1.5のシリコン系接着剤を用いた。
円柱状のシンチレータ2の底面に接着剤3を介して半導体検出器5の受光面を貼り付けるとともに、シンチレータ2の側面全部と底面の一部(半導体検出器5が取り付けられる部分を除く部分)を覆うように反射材4を形成し、さらに、シンチレータ2及び半導体光検出器5を50cm厚の鉛(放射線遮蔽材6)で覆った。なお、鉛は、円柱状のシンチレータ2の上面を除くその他の部分を覆う。
そして、鉛のみの重量を測定すると、12.9kgであった。常温常圧の環境下で、シンチレーション検出器に137Cs線源からの662keVガンマ線を照射したところ、14%@662keVのエネルギー分解能が得られた。
<比較例1>
シンチレータとして、発光量L:46000Photon/MeV、屈折率:1.85、発光波長:520nmであり、5cmφ×5cm高さの円柱状のGAGG(GdAl12Ga12)シンチレータを用いた。
光検出器として、屈折率:1.5、受光面:5cmφの光電子増倍管(浜松R329−02)を用いた。
反射材として硫酸バリウム反射材、接着剤として屈折率:1.5のシリコン系接着剤を用いた。
図3に示すように、円柱状のシンチレータ20の底面に接着剤30を介して光電子増倍管50の受光面を貼り付けるとともに、シンチレータ20の側面全部を覆うように反射材40を形成し、さらに、シンチレータ20及び光電子増倍管50を50cm厚の鉛60で覆った。なお、図3に示すように、鉛60は、円柱状のシンチレータ20の上面を除くその他の部分を覆う。
そして、鉛のみの重量を測定すると、39kgであった。常温常圧の環境下で、シンチレーション検出器に137Cs線源からの662keVガンマ線を照射したところ、9%@662keVのエネルギー分解能が得られた。
<比較例2>
シンチレータとして、発光量L:8000Photon/MeV、屈折率:2.15、発光波長:480nmであり、5cmφ×5cm高さの円柱状のBGO((BiGe12)シンチレータを用いた。
光検出器として、屈折率:1.5、受光面:5cmφの光電子増倍管(浜松R329−02)を用いた。
反射材として硫酸バリウム反射材、接着剤として屈折率:1.5のシリコン系接着剤を用いた。
図3に示すように、円柱状のシンチレータ20の底面に接着剤30を介して光電子増倍管50の受光面を貼り付けるとともに、シンチレータ20の側面全部を覆うように反射材40を形成し、さらに、シンチレータ20及び光電子増倍管50を50cm厚の鉛60で覆った。なお、図3に示すように、鉛60は、円柱状のシンチレータ20の上面を除くその他の部分を覆う。
そして、鉛のみの重量を測定すると、39kgであった。常温常圧の環境下で、シンチレーション検出器に137Cs線源からの662keVガンマ線を照射したところ、10%@662keVのエネルギー分解能が得られた。
<比較例3>
シンチレータとして、発光量L:8000Photon/MeV、屈折率:2.15、発光波長:480nmであり、5cmφ×5cm高さの円柱状のBGO((BiGe12)シンチレータを用いた。
光検出器として、屈折率:1.5、受光面積:10×10mmの受光面をもつAPD(浜松S8664−1010)用いた。
反射材として硫酸バリウム反射材、接着剤として屈折率:1.5のシリコン系接着剤を用いた。
円柱状のシンチレータの底面に接着剤を介してAPDの受光面を貼り付けるとともに、シンチレータの側面全部と底面の一部(APDが取り付けられる部分を除く部分)を覆うように反射材を形成し、さらに、シンチレータ及びAPDを50cm厚の鉛で覆った。なお、鉛は、円柱状のシンチレータの上面を除くその他の部分を覆う。
そして、鉛のみの重量を測定すると、12.9kgであった。常温常圧の環境下で、シンチレーション検出器に137Cs線源からの662keVガンマ線を照射したところ、25%@662keVのエネルギー分解能が得られた。
<比較例4>
シンチレータとして、発光量L:8000Photon/MeV、屈折率:2.15、発光波長:480nmであり、2cm×2cm×2cmの四角柱状のBGO((BiGe12)シンチレータを用いた。
光検出器として、屈折率:1.5、受光面積:10×10mmの受光面をもつAPD(浜松S8664−1010)用いた。
反射材として硫酸バリウム反射材、接着剤として屈折率:1.5のシリコン系接着剤を用いた。
四角柱状のシンチレータの底面に接着剤を介してAPDの受光面を貼り付けるとともに、シンチレータの側面全部と底面の一部(APDが取り付けられる部分を除く部分)を覆うように反射材を形成し、さらに、シンチレータ及びAPDを50cm厚の鉛で覆った。なお、鉛は、四角柱状のシンチレータの上面を除くその他の部分を覆う。
そして、鉛のみの重量を測定すると、11.7kgであった。常温常圧の環境下で、シンチレーション検出器に137Cs線源からの662keVガンマ線を照射したところ、20%@662keVのエネルギー分解能が得られた。
<比較例5>
シンチレータとして、発光量L:16000Photon/MeV、屈折率:1.85、発光波長:420nmであり、5cmφ×5cm高さの円柱状のGSO(GdSiO)シンチレータを用いた。
光検出器として、屈折率:1.5、受光面:5cmφの光電子増倍管(浜松R329−02)を用いた。
反射材として硫酸バリウム反射材、接着剤として屈折率:1.5のシリコン系接着剤を用いた。
図3に示すように、円柱状のシンチレータ20の底面に接着剤30を介して光電子増倍管50の受光面を貼り付けるとともに、シンチレータ20の側面全部を覆うように反射材40を形成し、さらに、シンチレータ20及び光電子増倍管50を50cm厚の鉛60で覆った。なお、図3に示すように、鉛60は、円柱状のシンチレータ20の上面を除くその他の部分を覆う。
そして、鉛のみの重量を測定すると、39kgであった。常温常圧の環境下で、シンチレーション検出器に137Cs線源からの662keVガンマ線を照射したところ、9%@662keVのエネルギー分解能が得られた。
<比較例6>
シンチレータとして、発光量L:16000Photon/MeV、屈折率:1.85、発光波長:420nmであり、5cmφ×5cm高さの円柱状のGSO(GdSiO)シンチレータを用いた。
光検出器として、屈折率:1.5、受光面積:10×10mmの受光面をもつAPD(浜松S8664−1010)用いた。
反射材として硫酸バリウム反射材、接着剤として屈折率:1.5のシリコン系接着剤を用いた。
円柱状のシンチレータの底面に接着剤を介してAPDの受光面を貼り付けるとともに、シンチレータの側面全部と底面の一部(APDが取り付けられる部分を除く部分)を覆うように反射材を形成し、さらに、シンチレータ及びAPDを50cm厚の鉛で覆った。なお、鉛は、円柱状のシンチレータの上面を除くその他の部分を覆う。
そして、鉛のみの重量を測定すると、12.9kgであった。常温常圧の環境下で、シンチレーション検出器に137Cs線源からの662keVガンマ線を照射したところ、19%@662keVのエネルギー分解能が得られた。
<比較例7>
シンチレータとして発光量L:45000Photon/MeV、屈折率:1.8、発光波長:500nmであり、5cmφ×5cm高さの円柱状のTl:CsIシンチレータを用いた。
光検出器として、屈折率:1.5、受光面:5cmφの光電子増倍管(浜松R329−02)を用いた。
反射材として硫酸バリウム反射材、接着剤として屈折率:1.5のシリコン系接着剤を用いた。
図3に示すように、円柱状のシンチレータ20の底面に接着剤30を介して光電子増倍管50の受光面を貼り付けるとともに、シンチレータ20の側面全部を覆うように反射材40を形成し、さらに、シンチレータ20及び光電子増倍管50を50cm厚の鉛60で覆った。なお、図3に示すように、鉛60は、円柱状のシンチレータ20の上面を除くその他の部分を覆う。
そして、鉛のみの重量を測定すると、39kgであった。常温常圧の環境下で、シンチレーション検出器に137Cs線源からの662keVガンマ線を照射したところ、9%@662keVのエネルギー分解能が得られた。
<比較例8>
シンチレータとして発光量L:20000Photon/MeV、屈折率:1.85、発光波長:500nmであり、5cmφ×5cm高さの円柱状のCe:LuAG(LuAl12)シンチレータを用いた。
光検出器として、屈折率:1.5、受光面:5cmφの光電子増倍管(浜松R329−02)を用いた。
反射材として硫酸バリウム反射材、接着剤として屈折率:1.5のシリコン系接着剤を用いた。
図3に示すように、円柱状のシンチレータ20の底面に接着剤30を介して光電子増倍管50の受光面を貼り付けるとともに、シンチレータ20の側面全部を覆うように反射材40を形成し、さらに、シンチレータ20及び光電子増倍管50を50cm厚の鉛60で覆った。なお、図3に示すように、鉛60は、円柱状のシンチレータ20の上面を除くその他の部分を覆う。
そして、鉛のみの重量を測定すると、39kgであった。常温常圧の環境下で、シンチレーション検出器に137Cs線源からの662keVガンマ線を照射したところ、10%@662keVのエネルギー分解能が得られた。
<比較例9>
シンチレータとして発光量L:25000Photon/MeV、屈折率:1.85、発光波長:420nmであり、5cmφ×5cm高さの円柱状のCe:LYSO((Lu、Y)SiO)シンチレータを用いた。
光検出器として、屈折率:1.5、受光面:5cmφの光電子増倍管(浜松R329−02)を用いた。
反射材として硫酸バリウム反射材、接着剤として屈折率:1.5のシリコン系接着剤を用いた。
図3に示すように、円柱状のシンチレータ20の底面に接着剤30を介して光電子増倍管50の受光面を貼り付けるとともに、シンチレータ20の側面全部を覆うように反射材40を形成し、さらに、シンチレータ20及び光電子増倍管50を50cm厚の鉛60で覆った。なお、図3に示すように、鉛60は、円柱状のシンチレータ20の上面を除くその他の部分を覆う。
そして、鉛のみの重量を測定すると、39kgであった。常温常圧の環境下で、シンチレーション検出器に137Cs線源からの662keVガンマ線を照射したところ、10%@662keVのエネルギー分解能が得られた。
表1に実施例1乃至7および比較例1乃至9の特性表を示す。
Figure 2013253867
実施例1乃至7より、シンチレータ2の発光量Lを18000Photon/MeV以上とし、シンチレータ2の体積Vsを1cm以上1000cm以下、A/Bを1より大1000以下に調整した場合、常温常圧の環境下での662keVガンマ線に対するエネルギー分解能を15%@662keV以下にできることが分かる。
さらに、シンチレータ2の発光量Lを40000Photon/MeV以上とし、シンチレータ2の体積Vsを1cm以上1000cm以下、A/Bを1より大1000以下に調整した場合、常温常圧の環境下での662keVガンマ線に対するエネルギー分解能を10%@662keV以下にできることが分かる。
次に、上述した本実施形態の放射線検出器を少なくとも1つ有し、飲料水又は食品中に含まれる放射性物質を検出するために利用される本実施形態の食品用放射線検出器の一例について、図面を用いて説明する。
図2(A)は放射線検出器を側面から見た断面図である。図2(A)に示すように、放射線検出器は、測定対象の飲料水又は食品を収容する容器10と、容器10を上下から挟み込む一組の検出器ユニット7とを有する。
図2(B)は放射線検出器を上面から見た図である。なお、検出器ユニット7の詳細を説明するため、遮蔽材6の一部を省略し、本来であれば遮蔽材6により覆われている反射材4及び半導体光検出器5を示している。一組の検出ユニット7の各々は、5×5×5cmのシンチレータ2を複数有する。
複数のシンチレータ2は、各々個別に、図1に示す構成と同様の手段で、一部が露出するよう反射材4で覆われている。反射材4で覆われた複数のシンチレータは、図2(B)に示すように、一列に並べて配列されている。なお、シンチレータ2の数は設計的事項である。そして、接着剤3を介して、10×10mmの受光面をもつ半導体光検出器5が各シンチレータ2に接着している。そして、一組の検出器ユニット7が有する4個のシンチレータ2及び4個の半導体光検出器5をまとめて5cm厚の遮蔽材6で覆っている。この場合の一組の検出器ユニット7の重量は45kg程度となる。
一組の検出器ユニット7は、同期しながら図示する矢印の方向に水平移動する。そして、一組の検出器ユニット7は、移動しながら容器10内に収容された測定対象の放射線濃度を測定する。
なお、検出器ユニット7は、容器10を上下から挟み込む代わりに左右から挟み込むよう配置されてもよいし、または、容器10を上下左右から挟み込むよう配置されてもよい。
1 放射線検出器
2 シンチレータ
3 接着剤
4 反射材
5 半導体光検出器
6 遮蔽材
7 一組の検出器ユニット
10 容器

Claims (13)

  1. シンチレータと、
    前記シンチレータの第1の面に、受光面が前記第1の面と対峙するように取り付けられた半導体光検出器と、
    少なくとも前記シンチレータの一部が露出するように、前記シンチレータ及び前記半導体光検出器を覆った放射線遮蔽材と、
    を有し、
    前記シンチレータの体積をVs(cm)、前記第1の面の面積をA、前記半導体光検出器の前記受光面の面積をB、前記シンチレータの5×5×5mmサイズにおける常温での発光量をL(Photon/MeV)とした時、以下の(I)乃至(III)の関係を満たす放射線検出器。
    (I)1<A/B≦1000
    (II)L≧18000
    (III)1≦Vs≦1000
  2. 請求項1に記載の放射線検出器において、
    2≦A/B≦1000をさらに満たす放射線検出器。
  3. 請求項1に記載の放射線検出器において、
    1<A/B≦200をさらに満たす放射線検出器。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の放射線検出器において、
    ≧40000をさらに満たす放射線検出器。
  5. 請求項4に記載の放射線検出器において、
    前記シンチレータは、少なくともGd、Al、Ga、及び、Oを含んで構成されるCe賦活ガーネット単結晶である放射線検出器。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の放射線検出器において、
    前記シンチレータは、発光波長での屈折率が2.0以下である放射線検出器。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の放射線検出器において、
    前記半導体光検出器の体積をVm(cm)とすると、Vs/Vmは50以上である放射線検出器。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載の放射線検出器において、
    662keVのガンマ線に対するエネルギー分解能が15%以下である放射線検出器。
  9. 請求項1から7のいずれか1項に記載の放射線検出器において、
    662keVのガンマ線に対するエネルギー分解能が10%以下である放射線検出器。
  10. 請求項1から9のいずれか1項に記載の放射線検出器を少なくとも1つ有し、飲料水又は食品中に含まれる放射性物質を検出する食品用放射線検出器。
  11. 請求項10に記載の食品用放射線検出器において、
    前記放射線検出器を複数有する食品用放射線検出器。
  12. シンチレータと、
    前記シンチレータの第1の面に、受光面が前記第1の面と対峙するように取り付けられた半導体光検出器と、
    少なくとも前記シンチレータの一部が露出するように、前記シンチレータ及び前記半導体光検出器を覆った放射線遮蔽材と、
    を有する放射線検出器の製造方法であって、
    前記シンチレータの体積をVs(cm)、前記第1の面の面積をA、前記半導体光検出器の前記受光面の面積をB、前記シンチレータの5×5×5mmサイズにおける常温での発光量をL(Photon/MeV)とした時、以下の(I)乃至(III)の関係を満たすようにVs、A、B及びLを設定する設計工程を有する放射線検出器の製造方法。
    (I)1<A/B≦1000
    (II)L≧18000
    (III)1≦Vs≦1000
  13. シンチレータと、
    前記シンチレータの第1の面に、受光面が前記第1の面と対峙するように取り付けられた半導体光検出器と、
    少なくとも前記シンチレータの一部が露出するように、前記シンチレータ及び前記半導体光検出器を覆った放射線遮蔽材と、
    を有し、
    前記シンチレータの体積をVs(cm)、前記第1の面の面積をA、前記半導体光検出器の前記受光面の面積をB、前記シンチレータの5×5×5mmサイズにおける常温での発光量をL(Photon/MeV)とした時、以下の(I)乃至(III)の関係を満たす放射線検出器を用いて、飲料水又は食品中に含まれる放射性物質を検出する放射線検出方法。
    (I)1<A/B≦1000
    (II)L≧18000
    (III)1≦Vs≦1000
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