JP6388216B2 - 絶縁電線及びケーブル - Google Patents

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Description

本発明は、絶縁電線及びケーブルに関する。
電子機器類の内部配線に使用される絶縁電線は、機器の発火事故などに際して電線を伝って火が広がらぬように難燃性を有することが求められている。内部配線材の難燃性の基準は、例えば米国のUL758規格等で定められている。
一方で、鉄道車両網が発達している欧州ではEN規格(欧州規格)と呼ばれる地域統一規格の採用が広がっており、耐摩耗性、耐加水分解性、難燃性、耐熱性、低発煙性、電気特性(直流安定性)を備えた材料の使用が求められている。
このような規格の要求に応えるため、従来、電線やケーブル等に使用される樹脂組成物として、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム等の金属水酸化物が添加された難燃性樹脂組成物が用いられている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、導体と、該導体上に、変性ポリ(2,6−ジメチルフェニレンエーテル)を主成分とするベースポリマー100重量部に対して、少なくとも焼成クレー10〜100重量部を添加した樹脂組成物を被覆した内層と、更にその上に、ポリエステル樹脂を主成分とするベースポリマー100重量部に対して、ポリエステルブロック共重合体50〜150重量部、加水分解性抑制剤0.5〜3重量部、水酸化マグネシウム10〜30重量部から構成されるポリエステル樹脂組成物を被覆した外層を備える多層絶縁電線が開示されている。
特開2013−214487号公報
ところで、近年、絶縁電線には、軽量化の観点から外径を細くすることが求められている。そのため、内側に位置する絶縁層や外側に位置する難燃層の厚さを薄くすることが検討されている。
しかしながら、難燃層の厚さを薄くすると、難燃性を高く維持することが困難となる。一方、絶縁層の厚さを薄くすると、絶縁の信頼性が低下し、直流安定性を高く維持することが困難となる。一方で、変性ポリ(2,6−ジメチルフェニレンエーテル)等のエンジニアリングプラスチックは非常に高価な材料である。すなわち、絶縁電線においては、外径を細径化しつつ、低コストで、難燃性および直流安定性を高く維持することが困難であった。
そこで、上記課題に鑑みてなされたものであり、難燃性及び直流安定性を高く維持しつつ、低コストでありながら外径を細径化する絶縁電線及びケーブルを提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、下記の絶縁電線及びケーブルを提供する。
[1]導体と、前記導体の外周に設けられた、金属水酸化物を含有する難燃内層と、前記難燃内層の外周に設けられた水分浸入防止層と、前記水分浸入防止層の外周に設けられた難燃外層とを備えた多層絶縁電線であって、前記難燃外層及び前記難燃内層は、ポリオレフィンを主成分とする樹脂組成物からなり、前記水分浸入防止層は、ポリエチレンを主成分とする樹脂組成物からなることを特徴とする多層絶縁電線。
[2]前記導体の外径は1.20mm以上5.5mm以下であることを特徴とする前記[1]に記載の多層絶縁電線。
[3]前記難燃内層と前記水分浸入防止層と前記難燃外層との合計の厚さは0.4mm以上0.65mm以下であることを特徴とする前記[1]又は[2]に記載の多層絶縁電線。
[4]EN50305.6.7に準拠した直流安定性試験において、85℃の塩水に浸漬させ、240時間直流課電させても短絡しない直流安定性を有し、かつ、EN60332−1−2に準拠した難燃試験において、炎を取り去った後、60秒以内に消火する難燃性を有することを特徴とする前記[1]乃至[3]のいずれかに記載の多層難燃絶縁電線。
[5]前記[1]乃至前記[4]のいずれかに記載の絶縁電線を備えたケーブル。
[6]前記難燃内層を構成するベースポリマー100質量部に対して、金属水酸化物を80質量部以上250質量部以下含有することを特徴とする前記[1]乃至前記[4]のいずれかに記載の多層絶縁電線。
[7]前記水分浸入防止層の厚さは、10μm以上200μm以下であることを特徴とする前記[1]乃至前記[4]のいずれかに記載の多層絶縁電線。
本発明によれば、難燃性及び直流安定性を高く維持しつつ、低コストでありながら外径を細径化する絶縁電線及びケーブルを提供することができる。
本発明の実施の形態に係る絶縁電線の一例を示す横断面図である。
〔絶縁電線〕
本発明の実施形態に係る絶縁電線は、導体と、前記導体の外周に設けられた、金属水酸化物を含有する難燃内層と、前記難燃内層の外周に設けられた水分浸入防止層と、前記水分浸入防止層の外周に設けられた難燃外層とを備えた多層絶縁電線であって、前記難燃外層及び前記難燃内層は、ポリオレフィンを主成分とする樹脂組成物からなり、前記水分浸入防止層は、ポリエチレンを主成分とする樹脂組成物からなる。
図1は、本発明の実施の形態に係る絶縁電線の一例を示す横断面図である。
図1に示すように、本実施の形態に係る絶縁電線10は、導体1と、導体1の外周に設けられた、金属水酸化物を含有する難燃内層2と、難燃内層2の外周に設けられた水分浸入防止層3と、水分浸入防止層3の外周に設けられた難燃外層4を更に備える。
(導体1)
導体1は、汎用の材料、例えば、純銅や錫めっき銅、銅合金、アルミニウム、金、銀等からなる。導体1は、図1のように1本である場合に限られず、複数本の素線を撚合せたものであってもよい。例えば、錫めっき軟銅撚線を好適に使用することができる。導体1としては、例えば外径1.20mm以上5.5mm以下、より好ましくは1.20mm以上2.0mm以下の導体を使用することができる。
(難燃内層2)
難燃内層2は、難燃剤として金属水酸化物を含有することが好ましい。難燃剤には分散性等を考慮し、シランカップリング剤、チタネート系カップリング剤、ステアリン酸などの脂肪酸などによって表面処理を施すこともできる。
金属水酸化物としては、例えば、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、ハイドロタルサイト、カルシウムアルミネート水和物、水酸化カルシウム、水酸化バリウム等が挙げられる。
金属水酸化物の含量は、難燃内層2を構成するベースポリマー100質量部に対して、80質量部以上250質量部以下であることが好ましく、150質量部以上250質量部以下であることがより好ましい。
難燃内層2を構成するベースポリマーとしては、汎用の材料、例えば、塩化ビニル樹脂、ふっ素樹脂、ポリエチレン等のポリオレフィンを用いる。これにより、従来技術の絶縁電線よりも安価な材料を用いることで絶縁電線の低コスト化を図る。「ポリオレフィンを主成分とする樹脂組成物」とは、樹脂組成物中でポリオレフィンが最も多い成分であることを意味する。
塩化ビニル樹脂としては、塩化ビニルの単独重合体(すなわちポリ塩化ビニル)のほか、塩化ビニルと他の共重合可能なモノマーとの共重合体(例えば塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体)及びこれらの混合物が挙げられる。塩化ビニル樹脂は、必要に応じて、重合度の異なるものを2種以上ブレンドして用いても良い。
ふっ素樹脂としては、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、エチレン・テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体(EFEP)及びエチレン・テトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)等を用いることができる。これらは、1種で用いても併用してもよい。上記ふっ素樹脂は、架橋させることが望ましい。
ポリオレフィンとしては、ポリエチレンやポリプロピレン等が挙げられる。中でも、難燃剤を多量に添加することができるため、ポリエチレン、エチレン酢酸ビニル共重合体、エチレンエチルアクリレート共重合体、エチレンブテンアクリレート共重合体、エチレンメチルアクリレート共重合体を単独又は併用して用いることが好ましい。
難燃内層2を構成するベースポリマーには、必要に応じて、その他の難燃剤、難燃助剤、充填剤、架橋剤、架橋助剤、可塑剤、金属キレート剤、軟化剤、補強剤、界面活性剤、安定剤、紫外線吸収剤、光安定剤、滑剤、酸化防止剤、着色剤、加工性改良剤、無機充填剤、相溶化剤、発泡剤、帯電防止剤等の添加物を加えることも可能である。
難燃内層2は、例えば、金属水酸化物系フィラーを充填させた上記ベースポリマーを押出被覆等の成形手段により導体1の外周に被覆することで形成できる。その後、電子線照射等の方法により架橋を施しても良い。他にも有機過酸化物又は硫黄化合物あるいはシラン等を用いた化学架橋、放射線等による照射架橋、その他の化学反応を利用した架橋等、いずれの架橋方法も適用可能である。
難燃内層2の厚みは、例えば、30μm以上300μm以下とすることが好ましい。
本実施の形態においては、難燃内層2を、単層で構成してもよく、また、多層構造とすることもできる。さらに、必要に応じて、セパレータ、編組等を施してもよい。
(水分浸入防止層3)
難燃内層2の外周に設けられた水分浸入防止層3は、外部から難燃内層2へ水分が浸入することを防止する機能を有する。例えば、JIS K7129 感湿センサー法(Lyssy法)にて測定した水蒸気透過率が50g・m-2・day以下となる材料・層厚を選択することが好適であり、ポリエチレンを用いる。これにより、ポリエチレンのような安価な材料を用いることで絶縁電線の低コスト化を図る。「ポリエチレンを主成分とする樹脂組成物」とは、樹脂組成物中でポリエチレンが最も多い成分であることを意味する。
ポリエチレンとしては、例えば、高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)中密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレンを単独又は複数混合して用いることができる。水分浸入防止層の層厚は、10μm以上200μm以下であることが好ましく、30μm以上180μm以下であることがより好ましく、50μm以上150μm以下であることが更に好ましい。
上記水分浸入防止層は、押出被覆により形成できる。高密度高分子テープを巻き付けて形成してもよい。
(難燃外層4)
難燃外層4は、難燃剤として金属水酸化物を含有することが好ましい。
金属水酸化物としては、前述したものを用いることができる。
金属水酸化物の含量は、難燃外層4を構成するベースポリマー100質量部に対して、80質量部以上250質量部以下であることが好ましく、150質量部以上250質量部以下であることがより好ましい。
難燃外層4を構成するベースポリマーとしては、難燃内層2と同様の前述したものを用いることができる。
難燃外層4は、難燃内層2と同一の樹脂組成物からなることが好ましい。
難燃外層4は、例えば、金属水酸化物系フィラーを充填させたベースポリマーを押出被覆等の成形手段により水分浸入防止層3の外周に被覆することで形成できる。その後、電子線照射等の方法により架橋を施しても良い。
難燃外層4の厚みは、例えば、50μm以上450μm以下とすることが好ましい。難燃内層2と水分浸入防止層3と難燃外層4の合計厚さが、従来の絶縁電線の難燃層と同程度の厚さであれば良いが、0.4mm以上0.65mm以下であることが好ましい。従来技術の絶縁電線のように電気絶縁層を別途、設ける必要がない分、本実施の形態に係る絶縁電線10は細径化に適している。
本実施の形態においては、難燃外層4を、単層で構成してもよく、また、多層構造とすることもできる。さらに、必要に応じて、セパレータ、編組等を施してもよい。
絶縁電線10は、本発明の効果を奏する範囲内において、上記以外の層を備えていても良い。例えば、導体1と難燃内層2の間や、難燃内層2と水分浸入防止層3の間に、難燃剤を含有していないポリエチレン等からなる電気絶縁層が設けられていても良い。但し、細径化の観点からは、設けない方が好ましく、設けるとしても、層厚300μm以下とすることが好ましく、200μm以下とすることがより好ましく、150μm以下とすることが更に好ましい。
〔ケーブル〕
本発明の実施形態に係るケーブルは、本発明の実施形態に係る上記絶縁電線を備えることを特徴とする。
本実施の形態に係るケーブルは、例えば、絶縁電線10と、その外周に押出被覆されたシースとを備える。絶縁電線10は多芯撚り線としてもよい。
〔本発明の実施形態の効果〕
本発明の実施形態によれば、水分浸入防止層3及びその内側に難燃内層2を設けたことにより、難燃内層2が電気絶縁層としても機能するため、従来技術の絶縁電線が備える電気絶縁層を別途設ける必要が無いので、難燃剤として金属水酸化物を多く含む難燃層を有していても、細径化が可能な絶縁電線及びケーブルを提供することができる。
以下に、本発明を実施例及び比較例に基づいて更に詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
図1の構造の絶縁電線10を下記の通りの方法で製造し、評価を行なった。
〔絶縁電線の作製〕
外径1.23mmの錫めっき導体(径0.18mmの素線37本を撚り合わせた撚り導体)の外周に、40mm押出機で難燃内層2を被覆し、難燃内層2上に水分浸入防止層3を被覆し、水分浸入防止層3上に難燃外層4を被覆した。難燃内層2及び難燃外層4の材料としては、下記表1に示す配合の樹脂組成物を用いた。水分浸入防止層3の材料としては、実施例1〜4、7及び8は高密度ポリエチレン((株)プライムポリマー製、商品名:ハイゼックス(登録商標)5305E、MFR:0.8g/10min、密度:0.951/cm3)100質量部、ヒンダードフェノール系酸化防止剤(BASF社製、商品名:イルガノックス1010)1質量部を混練した樹脂組成物、実施例5及び6は低密度ポリエチレン(宇部丸善ポリエチレン(株)製、商品名:UBEポリエチレン(登録商標)UBE C450、MFR:1g/10min、密度:0.921/cm3)100質量部、ヒンダードフェノール系酸化防止剤(BASF社製、商品名:イルガノックス1010)1質量部を混練した樹脂組成物を用いた。各層の厚さは、下記表2に記載の通りとなるように成形した。
一方、比較例は、LDPEを100質量部と、クレーを100質量部と、架橋助剤を7質量部と、フェノール系の酸化防止剤を1.5質量部とを混練し、絶縁層形成用の樹脂組成物を調製した。また、EVA1を100質量部と、水酸化マグネシウムを200質量部とを混練し、難燃層形成用の樹脂組成物を調製した。続いて、実施例1と同じ撚り銅線を準備し、その外周に絶縁層形成用の樹脂組成物を押し出し、厚さ0.3mmの絶縁層を形成した。続いて、絶縁層の外周に、難燃層形成用の樹脂組成物を押し出し、電子線照射により架橋させて、厚さ0.4mmの難燃層を形成した。これにより、電線外径が2.62mmの絶縁電線を作製した。










〔絶縁電線の評価〕
作製した絶縁電線を次に示す方法で評価した。評価結果を表2に示す。
(1)電気特性試験
EN50305.6.7に準拠し、300V直流安定性試験を実施した。絶縁電線を85℃で3%濃度の塩水中に浸漬させて課電し、絶縁破壊するまでの時間を測定した。240時間短絡しなかったものを合格とし、240時間未満で短絡したものを不合格とした。
(2)燃焼性試験
(VFT)
EN60332−1−2に準拠した難燃性試験として垂直燃焼試験(VFT)を行なった。長さ600mmの絶縁電線を垂直にて保ち、絶縁電線に炎を60秒間当てた。炎を取り去った後、炎を取り去った後、30秒以内に消火したものを合格(◎)とし、60秒以内に消火したものを合格(○)とし、60秒以内に消火しなかったものを不合格(×)とした。
(VTFT)
EN50266−2−4に基づき、垂直トレイ燃焼試験(VTFT)を実施した。具体的には、全長3.5mの電線を7本撚りの1束とし、11束を等間隔で垂直に並べ、20分間燃焼させた後、自己消炎後、炭化長が下端部より2.5m以下を目標とした。炭化長が1.5m以下であれば、合格(◎)とし、炭化長が2.5m以下であれば、合格(〇)とし、2.5mを超えた場合、不合格(×)とした。
〔総合判定〕
総合判定として、上記試験のすべての評価が合格のものを合格(◎)とし、直流安定性試験及びVFTの評価が合格でありVTFTが不合格のものを合格(○)とし、直流安定性試験とVFTのいずれかが不合格のものを不合格(×)とした。
<評価結果>
表1に示すように、実施例1〜8では、従来技術の絶縁電線よりも安価な材料を用い、電線外径を細径化しながらも、直流安定性と難燃性とを高い水準で両立できることが確認された。
これに対して、比較例では、絶縁層の外周に難燃層を積層させて従来構造の絶縁電線を作製したが、各層の厚さを厚く形成することで難燃性および直流安定性を高い水準でバランスよく得られることが確認された。しかし、電線外径が過度に太いことが確認された。
なお、本発明は、上記実施の形態及び実施例に限定されず種々に変形実施が可能である。
10:絶縁電線
1:導体、2:難燃内層、3:水分浸入防止層、4:難燃外層

Claims (7)

  1. 導体と、前記導体の外周に設けられた、金属水酸化物を含有する難燃内層と、前記難燃内層の外周に設けられた水分浸入防止層と、前記水分浸入防止層の外周に設けられた難燃外層とを備えた多層絶縁電線であって、前記難燃外層及び前記難燃内層は、ポリオレフィンを主成分とする樹脂組成物からなり、前記水分浸入防止層は、ポリエチレンを主成分とする樹脂組成物からなることを特徴とする多層絶縁電線。
  2. 前記導体の外径は1.20mm以上5.5mm以下であることを特徴とする請求項1に記載の多層絶縁電線。
  3. 前記難燃内層と前記水分浸入防止層と前記難燃外層との合計の厚さは0.4mm以上0.65mm以下であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の多層絶縁電線。
  4. EN50305.6.7に準拠した直流安定性試験において、85℃の塩水に浸漬させ、240時間直流課電させても短絡しない直流安定性を有し、かつ、EN60332−1−2に準拠した難燃試験において、炎を取り去った後、60秒以内に消火する難燃性を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の多層絶縁電線。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の絶縁電線を備えたケーブル。
  6. 前記難燃内層を構成するベースポリマー100質量部に対して、金属水酸化物を80質量部以上250質量部以下含有することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の多層絶縁電線。
  7. 前記水分浸入防止層の厚さは、10μm以上200μm以下であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の多層絶縁電線。
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